JP2003118812A - 図書自動管理装置 - Google Patents

図書自動管理装置

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JP2003118812A JP2002084195A JP2002084195A JP2003118812A JP 2003118812 A JP2003118812 A JP 2003118812A JP 2002084195 A JP2002084195 A JP 2002084195A JP 2002084195 A JP2002084195 A JP 2002084195A JP 2003118812 A JP2003118812 A JP 2003118812A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、図書館員を無人として、利用者自
身が操作することにより図書を借り出すことができる、
図書自動貸し出しシステムの実現を効果的に促進するこ
とを可能とした図書自動管理装置を提供することを目的
としている。 【解決手段】ステーション22,24,25に搬送さ
れ、図書13の取り出しが開始される前のコンテナ12
に収容されている全ての図書13の無線タグ33から、
タグリーダ/ライタ63により読み取った図書コード
と、ステーション22,24,25に保持され、図書1
3の取り出しが終了された後のコンテナ12に収容され
ている全ての図書13の無線タグ33から、タグリーダ
/ライタ63により読み取った図書コードとに基づい
て、取り出された図書13を特定して貸し出し手続きを
行なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば多量の図
書を保管する大型図書館等に使用して好適する図書自動
管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年、多量の蔵書を有す
る大規模図書館等にあっては、図書の収容効率の高い閉
架書庫方式が採用される傾向にある。そして、閉架書庫
に対する図書の取り出しや返却に要する作業の能率向上
を図るために、自動入出庫システムが導入されてきてい
る。
【0003】この自動入出庫システムは、利用者が貸し
出しを要求した図書を書庫から取り出して利用者カウン
ターまで搬送し、その図書が貸し出されたことを記録す
る作業や、図書が返却されたことを記録し、その図書を
書庫まで戻して収容位置を記録する作業等を自動化し
て、閉架書庫に対する図書の取り出し及び返却作業を、
正確かつ迅速に実行することができるようにしたもので
ある。
【0004】すなわち、自動入出庫システムにおいて
は、保管されている多量の図書の管理を容易にするため
に、各図書それぞれにバーコードを付している。また、
各図書は、複数冊毎にコンテナに収容されており、書庫
に対してコンテナ単位で入出庫されるようになされてい
る。
【0005】そして、図書の取り出しが要求された場合
には、その図書の収容されたコンテナが書庫から自動出
庫され利用者カウンターまで搬送される。図書館員は、
利用者カウンターに搬送されてきたコンテナの中から所
望の図書を取り出して利用者に渡し、ここに、図書の貸
し出しが行なわれる。
【0006】また、図書の返却が要求された場合には、
その返却図書を収容すべきコンテナが書庫から自動出庫
され利用者カウンターに取り出される。図書館員は、利
用者カウンターに取り出されたコンテナに返却された図
書を入れた後、そのコンテナを書庫に入庫させ、ここ
に、図書の返却が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記のよう
に、図書の取り出し及び返却に要する作業が自動化され
た状態において、次に要望されることは、図書館員の手
を煩わせることなく、利用者自身が操作することによっ
て所望の図書を借り出すことができるシステム、つま
り、館員無人の自動貸し出しシステムを実現することで
ある。
【0008】そして、このような館員無人の自動貸し出
しシステムが実現されることによって、図書館の開館時
間の制限をなくすことが可能になり、利用者が所望の図
書を必要なときに容易に借り出すことができるととも
に、利用者のプライバシー保護にも効果的であるという
利点を得ることができる。
【0009】ところで、現実に館員無人の自動貸し出し
システムを構築するにあたって、特に問題となる点は、
コンテナから取り出した図書のコードをコンピュータに
入力する必要があるという点であり、この点によって、
利用者の操作のみで正確な図書の貸し出し管理を行なう
ことが困難になっている。
【0010】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、図書館員を無人として、利用者自身が操
作することにより図書を借り出すことができる、図書自
動貸し出しシステムの実現を効果的に促進することを可
能とした極めて良好な図書自動管理装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る図書自動
管理装置は、書庫に収容され、それぞれに複数の図書が
収容可能な複数のコンテナと、この複数のコンテナの書
庫内における収容位置と、各コンテナに収容された複数
の図書の図書コードとを対応させて記憶する記憶手段
と、取り出しが要求された図書の図書コードを入力する
ことにより、記憶手段の記憶内容に基づいて、該要求図
書が収容されているコンテナを書庫から取り出してステ
ーションに搬送するとともに、このステーションに保持
されたコンテナを書庫に返却する搬送手段とを備えた図
書管理システムを対象としている。
【0012】そして、複数の図書それぞれに付着される
もので、内部に図書コードが記憶され、外部と無線通信
可能な無線タグと、ステーションに設置されるもので、
該ステーションに保持されたコンテナに収容されている
全ての図書の無線タグと無線通信可能なリーダ/ライタ
と、ステーションに搬送され、図書の取り出しが開始さ
れる前のコンテナに収容されている全ての図書の無線タ
グから、リーダ/ライタにより読み取った図書コード
と、ステーションに保持され、図書の取り出しが終了さ
れた後のコンテナに収容されている全ての図書の無線タ
グから、リーダ/ライタにより読み取った図書コードと
に基づいて、取り出された図書を特定し、記憶手段の記
憶内容の更新を行なう制御手段とを備えるようにしたも
のである。
【0013】上記のような構成によれば、全ての図書に
無線タグを付着させ、リーダ/ライタにより、ステーシ
ョンに搬送され、図書を取り出す前のコンテナ内の全て
の図書の無線タグから読み取った図書コードと、図書の
取り出された後のコンテナ内の全ての図書の無線タグか
ら読み取った図書コードとに基づいて、取り出された図
書を特定するようにしている。
【0014】すなわち、人間が、取り出された図書の図
書コードを入力するための操作を一切行なわなくて済む
ようになっているので、利用者自身に図書の貸し出し操
作を行なわせても入力誤りがなくなるため、図書館員を
無人とした図書自動貸し出しシステムの実現を効果的に
促進することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実
施の形態で説明する図書自動管理システムの全体的な構
成を示している。
【0016】すなわち、図1において、符号11は書棚
である。この書棚11は、例えば図書館の3階の書庫内
に設置されている。この書棚11には、複数のコンテナ
12が収容されている。これらコンテナ12には、詳細
は後述するが、それぞれ、複数の図書13が収容されて
いる。
【0017】上記書棚11の前面には、レール14に案
内されて走行可能なスタッカークレーン15が設置され
ている。このスタッカークレーン15は、図書13の出
庫時に、書棚11から所望のコンテナ12を取り出して
出庫用ラックステーション16に搬送する。
【0018】この出庫用ラックステーション16に搬送
されたコンテナ12は、搬送コンベア17を介してコン
テナ搬出口18に搬送された後、図示しない垂直搬送機
を介して、2階向コンテナ搬入口19または1階向コン
テナ搬入口20に選択的に搬送される。
【0019】そして、2階向コンテナ搬入口19に搬送
されたコンテナ12は、搬送コンベア21を介して、利
用者カウンターである2階ステーション22のコンテナ
受入部22aに搬送される。
【0020】また、1階向コンテナ搬入口20に搬送さ
れたコンテナ12は、搬送コンベア23を介して、利用
者カウンターである1階ステーション24または25の
コンテナ受入部24a,25aに搬送される。
【0021】一方、1階ステーション24または25の
コンテナ受入部24a,25aにあるコンテナ12は、
コンテナ排出部24b,25bに移送され、搬送コンベ
ア26を介して、1階向コンテナ搬出口27に搬送され
る。
【0022】また、2階ステーション22のコンテナ受
入部22aにあるコンテナ12は、コンテナ排出部22
bに移送され、搬送コンベア28を介して、2階向コン
テナ搬出口29に搬送される。
【0023】このように、1階向コンテナ搬出口27ま
たは2階向コンテナ搬出口29に搬送されたコンテナ1
2は、図示しない垂直搬送機を介して、3階のコンテナ
搬入口30に搬送される。このコンテナ搬入口30に搬
送されたコンテナ12は、搬送コンベア31を介して、
入庫用ラックステーション32に搬送された後、スタッ
カークレーン15により書棚11に入庫される。
【0024】ここで、上記コンテナ12には、図2に示
すように、複数の図書13が、その背表紙を同一方向に
向けた状態で、厚み方向に1列に並んで収容されるよう
になっている。また、各図書13には、無線タグ33が
それぞれ付着されている。これら無線タグ33には、バ
ーコードも記載されている。
【0025】すなわち、無線タグ33には、図書13毎
に固有の図書コードが予め書き込まれている。そして、
この無線タグ33の表面に、バーコードリーダで読み取
り可能なバーコードが印字されたラベルが貼付されてい
る。
【0026】ただし、このバーコードラベルは、図書1
3の無線タグ33とは別の箇所(図書13を開かないで
見える位置)に貼付されていてもよい。この場合、無線
タグ33の付される位置は、図書13のどこでもよいこ
とになる。
【0027】次に、図3は、上記2階ステーション22
の詳細を示している。なお、1階ステーション24,2
5については、2階ステーション22と同様な構成であ
るため、その説明を省略する。すなわち、この2階ステ
ーション22には、カウンター台34が設置されてい
る。
【0028】このカウンター台34の裏側には、前記コ
ンテナ受入部22aとコンテナ排出部22bとが配置さ
れている。そして、搬送コンベア21を介して2階ステ
ーション22に搬送されてきたコンテナ12は、コンテ
ナ受入部22aで受け入れられた後、コンテナ排出部2
2bに移送されて保持される。
【0029】また、上記カウンター台34には、コンテ
ナ排出部22bに対応する部分に開口部34aが形成さ
れている。そして、利用者は、この開口部34aを介す
ることにより、コンテナ排出部22bに保持されたコン
テナ12に対して、図書13の取り出しや返却を行なう
ことができる。
【0030】この場合、カウンター台34の開口部34
aからは、コンテナ12内に厚み方向に1列になって収
容されている図書13の背表示が露出されることにな
る。そして、このコンテナ排出部22bに保持されたコ
ンテナ12は、搬送コンベア28を介して2階向コンテ
ナ搬出口29に搬送される。
【0031】さらに、上記カウンター台34上には、利
用者が図書13の貸し出しまたは返却に関する種々の操
作を行なうとともに、操作案内や必要な表示を行なうた
めの入力タッチパネル式の表示装置35と、利用者が自
己の所持する利用者カードを読み取らせるためのカード
リーダ36と、利用者がプリンタに貸出票を発行させる
ためのプリンタキー37とが設置されている。
【0032】また、上記カウンター台34の開口部34
aは、図4に示すように、シャッタ38によって開閉可
能になっている。このシャッタ38は、コンテナ排出部
22bにコンテナ12が保持されている状態で開状態と
なり、コンテナ排出部22bにコンテナ12が保持され
ていない状態では閉状態となるように制御される。
【0033】ここで、上記カウンター台34には、図5
に示すように、コンテナ排出部22bに保持されている
コンテナ12に対して、その底面と1つの側面とこの側
面に直交する他の1つの側面とにそれぞれ対向する3個
所に、アンテナコイル39,40,41が設置されてい
る。
【0034】これらのアンテナコイル39〜41は、そ
れぞれ、コンテナ12内に収容されている複数の図書1
3に付着された無線タグ33と無線通信を行なうために
設置されているもので、コンテナ12の内方に向かう指
向性を有している。
【0035】すなわち、空きスペースの多いコンテナ1
2では、複数の図書13が内部で散乱されてしまうこと
を考慮して、3つのアンテナコイル39〜41をそれぞ
れ異なる3方向に指向性を有するように設置することに
より、様々な方向を向いた図書13の無線タグ33との
無線通信を良好に行なえるようにしている。
【0036】具体的に言えば、アンテナコイル39はコ
ンテナ12の底面に倒れている図書13a、アンテナコ
イル40はコンテナ12内に本来の向きで収容されてい
る図書13b、アンテナコイル41はコンテナ12内に
本来の向きに直交する向きで収容されている図書13c
に付着された無線タグ33との通信を考慮したものであ
る。
【0037】そして、これらアンテナコイル39〜41
は、図6に示すように、それぞれ、RF(Radio Freque
ncy)回路42,43,44を介して、通信制御回路4
5に接続されている。
【0038】この通信制御回路45は、所定の信号を各
RF回路42〜44及びアンテナコイル39〜41を介
して無線タグ33に送信するとともに、無線タグ33か
ら返送される応答信号を、アンテナコイル39〜41及
びRF回路42〜44を介して受信し、必要な情報を通
信記憶部45aに保存する機能を有している。
【0039】ここで、無線タグ33は、発振回路33
a、CPU(Central Processing Unit)33b、EE
PROM(Electrically and Erasable Programmable R
ead Only Memory)33c、RF回路33d及び共振コ
イル33eとから構成される。
【0040】この無線タグ33は、各アンテナコイル3
9〜41から送出される電波を共振コイル33eで受信
し、CPU33bで解析した後、このCPU33bの制
御に基づいて、必要な情報をEEPROM33cから読
み出し、RF回路33d及び共振コイル33eを介して
送信している。
【0041】なお、上記EEPROM33cには、図書
13毎に固有の図書コードが、図示しないタグリーダ/
ライタにより予め書き込まれている。また、このEEP
ROM33cには、後述する取り出しサイン等の図書管
理上必要となる情報の書き込み領域も確保されているも
のとする。
【0042】次に、図7は、上記のような図書自動管理
システムに使用される制御系を示している。すなわち、
図7において、符号46は管理コンピュータである。こ
の管理コンピュータ46には、バスライン47を介して
無停電電源装置48が接続されている。
【0043】また、この管理コンピュータ46には、バ
スライン47からファイルアダプタ49を経て、フロッ
ピー(登録商標)ディスク50と、システムの制御プロ
グラムが記憶されたハードディスク51及びカートリッ
ジテープ52とが接続されている。
【0044】さらに、この管理コンピュータ46には、
バスライン47からファイルアダプタ53を経て、図書
情報の記憶されたハードディスク54が接続されてい
る。また、この管理コンピュータ46には、バスライン
47からファイルアダプタ55を経て、バックアップ情
報の記憶されたハードディスク56が接続されている。
【0045】一方、上記管理コンピュータ46には、バ
スライン47からシリアルインターフェースアダプタ5
7を経て、統括制御盤58が接続されている。この統括
制御盤58は、前記スタッカークレーン15、2階ステ
ーション22及び1階ステーション24,25、搬送コ
ンベア17,21,23,26,28,31、垂直搬送
機(図7では符号59で示す)等の動作を統括的に制御
している。
【0046】また、上記管理コンピュータ46には、バ
スライン47からシリアルインターフェースアダプタ6
0を経て、カードリーダ61及び表示パネル62(これ
らは図3に示したカードリーダ36及び表示装置35に
相当)、前記無線タグ33と無線通信を行なう無線通信
手段としてのタグリーダ/ライタ63(これは図6に示
したアンテナコイル39〜41,RF回路42,43,
44及び通信制御回路45に相当)、プリンタ64及び
バーコードリーダ65が接続されている。
【0047】そして、これらカードリーダ61、表示パ
ネル62、タグリーダ/ライタ63、プリンタ64及び
バーコードリーダ65等は、2階ステーション22に設
置されている。
【0048】さらに、上記管理コンピュータ46には、
バスライン47からシリアルインターフェースアダプタ
66を経て、カードリーダ67、表示パネル68、タグ
リーダ/ライタ69、プリンタ70及びバーコードリー
ダ71が接続されている。そして、これらカードリーダ
67、表示パネル68、タグリーダ/ライタ69、プリ
ンタ70及びバーコードリーダ71等は、1階ステーシ
ョン24,25にそれぞれ設置されている。
【0049】ここで、図8は、上記統括制御盤58の詳
細を示している。すなわち、前記バスライン47は、シ
リアルインターフェースアダプタ57を経た後、入出力
回路58aを介して制御回路58bに接続される。この
制御回路58bは、入出力回路58cを介して、各制御
対象であるスタッカークレーン15、2階ステーション
22及び1階ステーション24,25、搬送コンベア1
7,21,23,26,28,31、垂直搬送機59を
それぞれ制御している。また、上記入出力回路58aに
は、通信記憶部58dが接続されている。
【0050】そして、上記スタッカークレーン15、2
階ステーション22及び1階ステーション24,25、
搬送コンベア17,21,23,26,28,31、垂
直搬送機59等の制御対象は、それぞれ、入出力回路5
8cからの制御信号を受ける制御回路72a〜72d
と、この制御回路72a〜72dの制御に基づいて制御
対象を駆動させる駆動回路73a〜73dと、制御対象
の位置等を検出するための検出器74a〜74dとを有
している。
【0051】上記のような構成となされた図書自動管理
システムにおいて、以下、その動作を説明する。まず、
図9及び図10は、利用者による図書13の借り出し処
理動作を説明するためのフローチャートである。
【0052】すなわち、開始(ステップS11)される
と、利用者は、ステップS12で、図示しない図書端末
機を用いて所望の図書13を検索した後、自己の所有す
る利用者カードを図書端末機のカードリーダに読み取ら
せるとともに、検索した図書13を入力指定して貸出予
約処理を実行する。
【0053】すると、ステップS13で、利用者カード
に記述された利用者コードと、貸し出し要求された複数
の図書13のコードとが、管理コンピュータ46に送ら
れ、貸出要求ファイルとして記憶される。
【0054】その後、ステップS14で、利用者が出納
ステーションとなる例えば2階ステーション22に行
き、利用者カードをカードリーダ36に読み取らせる。
すると、その利用者カードの利用者コードが管理コンピ
ュータ46に送られ、その利用者の貸出要求ファイルが
引き当てられ、表示装置35に、貸出要求された図書1
3を収容したコンテナ12の取り出しを開始する旨のメ
ッセージが表示される。
【0055】その後、ステップS15で、管理コンピュ
ータ46は、貸出要求ファイルの図書コードから、取り
出すべきコンテナ12に収容されている図書13のファ
イル内の、コンテナNo.とその書棚11内の格納ロケ
ーションデータとを抽出し、スタッカークレーン15、
搬送コンベア17,21,23,26,28,31及び
垂直搬送機59等の搬送手段を制御する。
【0056】これにより、ステップS16で、搬送手段
により、取り出すべきコンテナ12が2階ステーション
22まで搬送される。そして、ステップS17で、コン
テナ12が2階ステーション22に到着し、その在席検
知が行なわれると、タグ読み取り手段(装置)であるタ
グリーダ/ライタ63が、3つのアンテナコイル39〜
41を介して読み出し信号を送信する。
【0057】すると、ステップS18で、コンテナ12
内の全ての図書13の無線タグ33が読み出し信号に応
答して、自己の図書コードを送信する。タグリーダ/ラ
イタ63は、3つのアンテナコイル39〜41で受信し
た信号を規定図書コードにフォーマットし、得られた図
書コードを通信記憶部45aに記憶する。
【0058】そして、ステップS19で、複数の図書コ
ードが管理コンピュータ46に送られ、コンテナ取り出
し対象ファイルとして記憶される。その後、ステップS
20で、管理コンピュータ46は、貸出要求ファイルの
中から、コンテナ取り出し対象ファイルに存在する図書
データ(図書コード、管理コンピュータ46のデータベ
ースに含まれる図書名等)を、2階ステーション22の
表示装置35に表示させる。
【0059】その後、ステップS21で、利用者が表示
画面の貸出要求図書名を見て該当する図書13をコンテ
ナ12から取り出し、ステップS22で、コンテナ12
内の全ての要求図書13を取り出したか否かを判別し、
取り出したと判断された場合(YES)、ステップS2
3で、利用者は表示装置35の画面上で取り出し完了キ
ーを操作する。これにより、タグリーダ/ライタ63
は、読み出し信号を送信する。
【0060】すると、ステップS24で、コンテナ12
内に残った全ての図書13の無線タグ33が読み出し信
号に応答して、自己の図書コードを送信する。タグリー
ダ/ライタ63は、3つのアンテナコイル39〜41で
受信した信号を規定図書コードにフォーマットし、得ら
れた図書コードを通信記憶部45aに記憶する。
【0061】そして、ステップS25で、複数の図書コ
ードが管理コンピュータ46に送られ、コンテナ取り出
し対象ファイルとそのコンテナ12に収容された図書1
3のファイルとが更新される。また、当初の取り出し対
象ファイルから欠落した図書コードを、この利用者の取
り出し実績ファイルに蓄積する。
【0062】その後、ステップS26で、搬送手段によ
りコンテナ12を書庫に戻し、ステップS27で、貸出
要求ファイルと取り出し実績ファイルとが同じになった
か否かが判別される。そして、同じになったと判断され
た場合(YES)、ステップS28で、取り出し実績フ
ァイルを利用者の貸出図書ファイルとして登録し、2階
ステーション22のプリンタで貸出票として発行し、終
了(ステップS29)される。
【0063】また、上記ステップS27で、貸出要求フ
ァイルと取り出し実績ファイルとが同じになっていない
と判断された場合(NO)、ステップS30で、管理コ
ンピュータ46は、貸出要求ファイルの未取り出し図書
コードから、コンテナ12に収容された図書13のファ
イル内の、コンテナNo.とその書棚11内の格納ロケ
ーションデータとを抽出して搬送手段に与え、ステップ
S16の処理に移行される。
【0064】上記のような構成及び動作によれば、全て
の図書13に無線タグ33を付着させ、タグリーダ/ラ
イタ63により、例えば2階ステーション22に搬送さ
れてきたコンテナ12内の全ての図書13の無線タグ3
3から得られた図書コードと、図書13の取り出された
後のコンテナ12内の全ての図書13の無線タグ33か
ら得られた図書コードとの差を、貸し出された図書13
として登録するようにしている。
【0065】すなわち、人間が、貸し出された図書13
の図書コードを入力するための操作を一切行なわなくて
済むようになっているので、利用者自身に図書13の貸
し出し操作を行なわせても入力誤りがなくなるため、図
書館員を無人とした図書自動貸し出しシステムの実現を
効果的に促進することが可能となる。
【0066】また、タグリーダ/ライタ63により、コ
ンテナ12内の全ての図書13の無線タグ33から得ら
れた図書コードを管理しているので、利用者が取り出さ
れたコンテナ12内をブラウジングして、最初に要求し
た図書13以外の図書13をも借り出したとしても、貸
し出された図書13を正確に管理することが可能とな
る。
【0067】さらに、管理コンピュータ46に記憶され
た貸出図書ファイルの内容を、2階ステーション22の
プリンタで貸出票とともに印字させるようにすることも
可能である。
【0068】なお、コンテナ12から取り出した図書1
3が、既に貸し出し予約されているような場合には、表
示装置35により貸し出しの禁止メッセージを表示させ
るようにすることもできる。
【0069】また、前記したハードディスク54に記憶
されている図書情報によれば存在するが、つまり、表示
装置35の画面上では在庫されていることになっている
が、実際にはコンテナ12内にその図書13が存在しな
いという事態が生じた場合にも、タグリーダ/ライタ6
3の読み取り結果に基づいて、混乱なく利用者に事情メ
ッセージを表示することが可能となる。
【0070】次に、図11及び図12は、貸し出し処理
された図書13の無線タグ33に対して、取り出しサイ
ンを書き込む処理動作を説明するためのフローチャート
である。すなわち、図9及び図10と同一ステップに同
一符号を付して説明すると、上記ステップS19とステ
ップS20との間に介在されたステップS31で、管理
コンピュータ46は、タグリーダ/ライタ63に対し
て、コンテナ12内に収容されている全ての図書13に
付着された無線タグ33のEEPROM33cに取り出
しサインを書き込ませる指令を発生する。
【0071】また、上記ステップS25とステップS2
6との間に介在されたステップS32で、管理コンピュ
ータ46は、タグリーダ/ライタ63に対して、コンテ
ナ12内に収容されている全ての図書13に付着された
無線タグ33のEEPROM33cに記憶されている取
り出しサインを消去させる指令を発生する。これによ
り、利用者に貸し出される全ての図書13に付着された
無線タグ33のEEPROM33cに、取り出しサイン
が記憶されることになる。
【0072】このように、利用者に貸し出される全ての
図書13に付着された無線タグ33に取り出しサインを
記憶させることにより、例えば利用者が通過するゲート
に、無線タグ33と通信して取り出しサインを検知可能
なリーダを設置し、取り出しサインが検知できない場合
に警告音を発生する等の処置を施すようにすれば、不正
持ち出しの防止対策となる。この場合、リーダとして
は、無線タグ33に記憶された取り出しサインのみを検
知できればよいので、読み取り制御が容易かつ迅速にな
る。
【0073】また、2階ステーション22に取り出した
コンテナ12内の全ての図書13の無線タグ33に取り
出しサインを記憶させ、コンテナ12から必要な図書1
3が取り出された後に、コンテナ12内の全ての図書1
3の無線タグ33から取り出しサインを消去するように
したので、取り出しサインの書き込み漏れや消去漏れ等
が生じ難くなるという効果もある。
【0074】次に、図13及び図14は、例えば2階ス
テーション22のシャッタ38の開閉処理動作を説明す
るためのフローチャートである。まず、開始(ステップ
S33)され、ステップS34で、利用者が貸し出しを
受けるため2階ステーション22に到達したとき、シャ
ッタ38は閉状態となっている。
【0075】そして、ステップS35で、管理コンピュ
ータ46は、取り出し要求されたコンテナ12のコンテ
ナNo.とその書棚11内の格納ロケーションデータと
を搬送手段に与える。その結果、コンテナ12が書棚1
1から取り出されて2階ステーション22まで搬送され
る。
【0076】その後、ステップS36で、タグリーダ/
ライタ63は、読み出し信号を送信し、コンテナ12内
の無線タグ33は、自己の図書コードを送信する。そし
て、このタグリーダ/ライタ63は、受信した図書コー
ドを通信記憶部45aに記憶させる。また、このタグリ
ーダ/ライタ63で受信された図書コードは、管理コン
ピュータ46に送信されコンテナ取り出し対象ファイル
として記憶される。
【0077】次に、ステップS37で、管理コンピュー
タ46は、シャッタ38を開放状態に制御するととも
に、ステップS38で、貸出要求ファイルの中から、取
り出し対象ファイルに存在する図書データや図書名等
を、2階ステーション22の表示装置35に表示させ
る。
【0078】そして、ステップS39で、利用者は、表
示装置35に画面表示された貸出要求図書名を見て該当
する図書13を取り出し、ステップS40で、コンテナ
12内の該当する図書13を全て取り出したか否かを判
別し、取り出していないと判断された場合(NO)、ス
テップS39の処理に戻される。
【0079】また、上記ステップS40でコンテナ12
内の該当する図書13を全て取り出したと判断された場
合(YES)、ステップS41で、利用者は、表示装置
35の表示画面上で取り出し完了キーを操作する。する
と、警報音を発生させて、シャッタ38を閉じるように
制御する。
【0080】その後、ステップS42で、タグリーダ/
ライタ63が読み出し信号を送信すると、コンテナ12
内に残った図書13に付着された無線タグ33は図書コ
ードを返送する。そして、タグリーダ/ライタ63は、
無線タグ33から返送された図書コードを、通信記憶部
45aに記憶させるとともに、管理コンピュータ46に
送出する。
【0081】また、ステップS43で、管理コンピュー
タ46は、取り出し対象ファイルとそのコンテナ12の
収容図書ファイルとを更新する。さらに、当初の取り出
し対象ファイルから欠落した図書コードを、利用者の取
り出し実績ファイルに蓄積する。
【0082】そして、ステップS44で、搬送手段によ
りコンテナ12を書庫に戻し、ステップS45で、貸出
要求ファイルと取り出し実績ファイルとが同じになった
か否かが判別される。そして、同じになったと判断され
た場合(YES)、ステップS46で、取り出し実績フ
ァイルを利用者の貸出図書ファイルとして登録し、2階
ステーション22のプリンタで貸出票として発行し、終
了(ステップS47)される。
【0083】また、上記ステップS45で、貸出要求フ
ァイルと取り出し実績ファイルとが同じになっていない
と判断された場合(NO)、ステップS48で、管理コ
ンピュータ46は、貸出要求ファイルの未取り出し図書
コードから、コンテナ12に収容された図書13のファ
イル内の、コンテナNo.とその書棚11内の格納ロケ
ーションデータとを抽出し、ステップS35の処理に移
行される。
【0084】上記のようなシャッタ38の開閉処理動作
によれば、コンテナ12を書棚11から取り出して2階
ステーション22に保持させた状態で、タグリーダ/ラ
イタ63によるコンテナ12内の各図書13の無線タグ
33からの図書コードの読み取りが行なわれた後にシャ
ッタ38を開け、コンテナ12から図書13が取り出さ
れシャッタ38が閉じられた後に、再度、タグリーダ/
ライタ63によるコンテナ12内の図書13の無線タグ
33からの図書コードの読み取りが行なわれるようにし
ている。
【0085】すなわち、シャッタ38によって利用者か
らコンテナ12を隔離した状態で、コンテナ12内の各
図書13の図書コードを調べるようにしているため、誤
りのない正確な図書13の管理を行なうことを可能とす
ることができる。
【0086】また、2階ステーション22にて、コンテ
ナ12からの図書13の取り出し間違いが発生したとき
に警告を発するとともに、シャッタ38を開いて利用者
がコンテナ12からの図書13の追加取り出し、また
は、コンテナ12への図書13の戻しを行なえるように
制御することも可能である。
【0087】なお、物理的なシャッタ38に代えて、例
えば光学的な非接触センサを設けておき、コンテナ12
からの図書13の取り出しが許可されている状態以外の
状態で、利用者がコンテナ12内に手を入れると警報音
を発生するように構成することもできる。
【0088】また、上記のようなシャッタ38や非接触
センサ等を設けることなく、コンテナ12内の図書13
の無線タグ33から図書コードの読み取りを行なう場所
を、利用者の手の届かない、つまり、ステーション22
から離れた場所に設置するようにしても、同様な効果を
得ることが可能である。
【0089】次に、図15及び図16は、コンテナ12
からの図書13の取り出し間違いに対処する動作を説明
するためのフローチャートである。まず、開始(ステッ
プS49)されると、ステップS50で、管理コンピュ
ータ46は、取り出し要求されたコンテナ12のコンテ
ナNo.とその書棚11内の格納ロケーションデータと
を搬送手段に与える。その結果、コンテナ12が書棚1
1から取り出されて2階ステーション22まで搬送され
る。
【0090】その後、ステップS51で、タグリーダ/
ライタ63は、読み出し信号を送信し、コンテナ12内
の無線タグ33は、自己の図書コードを送信する。そし
て、このタグリーダ/ライタ63は、受信した図書コー
ドを通信記憶部45aに記憶させる。また、このタグリ
ーダ/ライタ63で受信された図書コードは、管理コン
ピュータ46に送信されコンテナ取り出し対象ファイル
として記憶される。
【0091】次に、ステップS52で、管理コンピュー
タ46は、貸出要求ファイルの中から、取り出し対象フ
ァイルに存在する図書データや図書名等を、2階ステー
ション22の表示装置35に表示させる。
【0092】そして、ステップS53で、利用者は、表
示装置35に画面表示された貸出要求図書名を見て該当
する図書13を取り出し、ステップS54で、このコン
テナ12からの図書13の取り出しが終了したか否かを
判別し、終了していないと判断された場合(NO)、ス
テップS53の処理に戻される。
【0093】また、上記ステップS54でコンテナ12
からの図書13の取り出しが終了したと判断された場合
(YES)、ステップS55で、利用者は、表示装置3
5の表示画面上で取り出し完了キーを操作する。
【0094】すると、タグリーダ/ライタ63が読み出
し信号を送信し、コンテナ12内に残った図書13に付
着された無線タグ33は図書コードを返送する。そし
て、タグリーダ/ライタ63は、無線タグ33から返送
された図書コードを、通信記憶部45aに記憶させると
ともに、管理コンピュータ46に送出する。
【0095】また、ステップS56で、管理コンピュー
タ46は、取り出し対象ファイルとそのコンテナ12の
収容図書ファイルとを更新する。さらに、当初の取り出
し対象ファイルから欠落した図書コードを、利用者の取
り出し実績ファイルに蓄積する。
【0096】そして、ステップS57で、管理コンピュ
ータ46は、取り出し対象ファイルのデータに、貸出要
求ファイルのデータがないことを照合し、あれば“取り
残しフラグ”を立てる。
【0097】さらに、ステップS58で、管理コンピュ
ータ46は、取り出し実績ファイルのデータに、貸出要
求ファイルにないデータが存在しないことを照合し、あ
れば“取りミスフラグ”を立てる。
【0098】その後、ステップS59で、管理コンピュ
ータ46は、“取り残しフラグ”があるか否かを判別
し、あると判断された場合(YES)、ステップS60
で、2階ステーション22の表示装置35に、取り残し
た図書13の図書コードと図書名とを表示させる。
【0099】そして、ステップS60の後、または、ス
テップS59で“取り残しフラグ”がないと判断された
場合(NO)、ステップS61で、管理コンピュータ4
6は、“取りミスフラグ”があるか否かを判別し、ある
と判断された場合(YES)、ステップS62で、2階
ステーション22の表示装置35に、間違えて取った図
書13の図書コードと図書名とを表示させる。
【0100】このステップS62の後、または、ステッ
プS61で“取りミスフラグ”がないと判断された場合
(NO)、ステップS63で、“取り残しフラグ”また
は“取りミスフラグ”があるか否かを判別し、あると判
断された場合(YES)、ステップS55の処理に戻さ
れる。
【0101】また、上記ステップS63で“取り残しフ
ラグ”または“取りミスフラグ”がないと判断された場
合(NO)、ステップS64で、搬送手段によりコンテ
ナ12を書庫に戻し、ステップS65で、貸出要求ファ
イルと取り出し実績ファイルとが同じになったか否かが
判別される。
【0102】そして、同じになったと判断された場合
(YES)、ステップS66で、取り出し実績ファイル
を利用者の貸出図書ファイルとして登録し、2階ステー
ション22のプリンタで貸出票として発行し、終了(ス
テップS67)される。
【0103】また、上記ステップS65で、貸出要求フ
ァイルと取り出し実績ファイルとが同じになっていない
と判断された場合(NO)、ステップS68で、管理コ
ンピュータ46は、貸出要求ファイルの未取り出し図書
コードから、コンテナ12に収容された図書13のファ
イル内の、コンテナNo.とその書棚11内の格納ロケ
ーションデータとを抽出し、ステップS50の処理に移
行される。
【0104】上記のように、取り出し対象ファイルと貸
出要求ファイルとを照合することにより、容易にコンテ
ナ12からの図書13の取り残しを検知することができ
るとともに、取り出し実績ファイルと貸出要求ファイル
とを照合することにより、容易にコンテナ12からの図
書13の取り間違いを検知することができる。
【0105】そして、取り残した図書13や取り間違え
た図書13の図書コードや図書名を容易に表示させるこ
とができるので、利用者にコンテナ12からの図書13
の取り出しに関する誤りを知らせることができ、これに
より、図書13の取り出し誤りを極力防止することが可
能となる。
【0106】次に、図17及び図18は、2階ステーシ
ョン22に保持されたコンテナ12に対する、タグリー
ダ/ライタ63による図書13の無線タグ33との通信
動作を説明するためのフローチャートである。まず、開
始(ステップS69)されると、ステップS70で、搬
送手段により、取り出すべきコンテナ12が2階ステー
ション22まで搬送され、その在席検知が行なわれる。
【0107】その後、ステップS71で、タグリーダ/
ライタ63は、読み出し信号を送信し、コンテナ12内
の無線タグ33は、自己の図書コードを送信する。そし
て、このタグリーダ/ライタ63は、受信した図書コー
ドを通信記憶部45aに記憶させる。また、このタグリ
ーダ/ライタ63で受信された図書コードは、管理コン
ピュータ46に送信されコンテナ取り出し対象ファイル
として記憶される。
【0108】次に、ステップS72で、管理コンピュー
タ46は、貸出要求ファイルの中から、取り出し対象フ
ァイルに存在する図書データや図書名等を、2階ステー
ション22の表示装置35に表示させる。
【0109】そして、ステップS73で、利用者が表示
装置35の表示画面上で取り出し完了キーを操作したか
否かが判別され、操作されていない場合(NO)、ステ
ップS74で、無線タグ33の読み出し定刻時間が経過
したか否かが判別され、経過していない場合(NO)、
ステップS63の処理に戻される。
【0110】上記ステップS74で無線タグ33の読み
出し定刻時間が経過した場合(YES)、または、上記
ステップS73で取り出し完了キーが操作されたと判断
された場合(YES)、ステップS75で、タグリーダ
/ライタ63は、読み出し信号を送信し、コンテナ12
内の無線タグ33は、自己の図書コードを送信する。そ
して、このタグリーダ/ライタ63は、受信した図書コ
ードを通信記憶部45aに記憶させるとともに、更新取
り出し対象ファイルとして管理コンピュータ46に送信
する。
【0111】その後、ステップS76で、管理コンピュ
ータ46は、更新取り出し対象ファイルと当初のファイ
ルとを比較し、この回の読み出し信号に対して対象ファ
イルから欠落した図書コードを、この利用者のこのコン
テナ12に対する更新取り出し実績ファイルとする。
【0112】そして、ステップS77で、管理コンピュ
ータ46は、2階ステーション22の表示装置35の画
面上に、更新実績ファイルの内容を図書コード及び図書
名として表示させる。
【0113】その後、ステップS78で、利用者が表示
装置35の表示画面上で取り出し完了キーを操作したか
否かが判別され、操作されていない場合(NO)、ステ
ップS73の処理に戻される。
【0114】また、上記ステップS78で取り出し完了
キーが操作されたと判断された場合(YES)、ステッ
プS79で、搬送手段によりコンテナ12を書庫に戻
し、ステップS80で、管理コンピュータ46が、この
コンテナ12の更新取り出し実績ファイルを取り出し実
績ファイルに蓄積する。
【0115】そして、ステップS81で、貸出要求ファ
イルと取り出し実績ファイルとが一致したか否かが判別
される。一致したと判断された場合(YES)、ステッ
プS82で、取り出し実績ファイルを利用者の貸出図書
ファイルとして登録し、2階ステーション22のプリン
タで貸出票として発行し、終了(ステップS83)され
る。
【0116】また、ステップS81で、貸出要求ファイ
ルと取り出し実績ファイルとが一致していないと判断さ
れた場合(NO)、ステップS84で、管理コンピュー
タ46は、貸出要求ファイルの未取り出し図書コードか
ら、コンテナ12に収容された図書13のファイル内
の、コンテナNo.とその書棚11内の格納ロケーショ
ンデータとを抽出して搬送手段に与え、ステップS70
の処理に移行される。
【0117】上記のような動作によれば、コンテナ12
が2階ステーション22に保持された時点と、利用者が
取り出し完了キーを操作した時点だけでなく、コンテナ
12が2階ステーション22に保持されている状態で
も、一定の時間間隔(例えば5秒程度)毎にタグリーダ
/ライタ63を動作させて、コンテナ12内の図書13
の無線タグ33から図書コードを読み取り、管理コンピ
ュータ46に送信するようにしている。
【0118】管理コンピュータ46では、最初に保持さ
れたときのコードを当初図書データとして記憶し、その
後の定刻の図書コードを受信の都度、比較し、更新取り
出し実績ファイルに欠落データ分を蓄積し、一度欠落後
に再び読み取れたコード分を削除する。そして、以上の
間、利用者の図書取り出し作業途中の更新取り出し実績
ファイルの内容、つまり、図書コード及び図書名を表示
装置35にモニタリングする。
【0119】このため、利用者は、表示装置35の画面
を見ながら、ほぼリアルタイムな取り出し確認ができる
効果があり、コンテナ12からの取り出しミスを防ぐこ
とに効果的である。
【0120】ここで、図19は、コンテナ12の他の例
を示している。この図19に示すコンテナ12内には、
複数の図書13が、互いに背表紙を外側に向けるように
して、厚み方向に2列に並んで収容されるようになって
いる。このコンテナ12は、2階ステーション22に保
持される際、いずれか一方の背表紙側が開口部34aを
介して露出されるようになされる。
【0121】次に、上記した実施の形態の第1の変形例
について説明する。すなわち、図20に示すように、コ
ンテナ搬入口30から入庫用ラックステーション32に
コンテナ12を搬送する搬送コンベア31の搬送経路途
中に、コンテナ管理装置75を設置している。
【0122】このコンテナ管理装置75は、図21に示
すように、搬送コンベア31によって図中矢印方向に搬
送されるコンテナ12が、所定の位置に到達したことを
検出する位置検出器76と、この位置検出器76でコン
テナ12が所定の位置に到達したことが検出された状態
で、コンテナ12に付された識別情報であるバーコード
77を読み取るバーコードリーダ78とを備えている。
【0123】また、このコンテナ管理装置75は、搬送
コンベア31の両側に、タグ読み取り装置としてのタグ
リーダ/ライタ79,80を備えている。このタグリー
ダ/ライタ79,80は、それぞれ、コンテナ12内に
収容されている複数の図書13に付された無線タグ33
と無線通信を行なうもので、図6に示した通信記憶部4
5aに相当する通信記憶部(図示せず)を有している。
【0124】そして、このタグリーダ/ライタ79,8
0は、搬送コンベア31の搬送方向に対して相互に逆向
きになるように、つまり、搬送コンベア31を挟んで対
称形となるように、所定の角度で傾斜するように設置さ
れている。これは、タグリーダ/ライタ79,80が、
コンテナ12内で種々の向きに収容された全ての無線タ
グ33と良好に無線通信を行なえるように考慮したもの
である。
【0125】なお、このコンテナ管理装置75を構成す
る位置検出器76、バーコードリーダ78及びタグリー
ダ/ライタ79,80等は、前記管理コンピュータ46
によって統括的に制御されている。
【0126】上記のように、搬送コンベア31の搬送経
路途中にコンテナ管理装置75を設置した場合の動作に
ついて、図22に示すフローチャートを参照して説明す
る。まず、開始(ステップS85)され、ステップS8
6で、利用者が、例えば出納ステーションである2階ス
テーション22の表示装置35の画面上で取り出し完了
キーを操作すると、搬送手段は、2階ステーション22
から入庫用ラックステーション32までコンテナ12を
搬送する動作を開始する。
【0127】そして、ステップS87で、コンテナ12
が搬送コンベア31のコンテナ管理装置75の設置され
ている位置に到達すると、位置検出器76がコンテナ1
2を検出して位置信号を発生し、バーコードリーダ78
がコンテナ12のバーコード77を読み取る。
【0128】その後、ステップS88で、タグリーダ/
ライタ79,80が読み出し信号を送信すると、コンテ
ナ12内の全ての図書13の無線タグ33が読み出し信
号に応答して、自己の図書コードを送信する。そして、
タグリーダ/ライタ79,80は、受信した各図書コー
ドを、先にバーコードリーダ77で読み取ったコンテナ
No.と対応させ、通信記憶部に記憶するとともに管理
コンピュータ46に送信する。
【0129】すると、ステップS89で、管理コンピュ
ータ46は、タグリーダ/ライタ79,80から供給さ
れた情報を記憶し、そのコンテナNo.のコンテナ12
に付された図書コードと、既に2階ステーション22の
タグリーダ/ライタ63で読み取られコンテナ収容図書
ファイルに格納されている、同じコンテナNo.のコン
テナ12に付されている図書コードとを照合し、ステッ
プS90で、照合結果が一致したか否かを判別する。
【0130】そして、照合結果が一致していると判断さ
れた場合(YES)には、ステップS91で、管理コン
ピュータ46が、コンテナ管理装置75で読み取ったデ
ータを用いて、コンテナ収容図書ファイルの内容を更新
する。
【0131】その後、搬送コンベア31上のコンテナ1
2は、入庫用ラックステーション32まで搬送され、ス
タッカークレーン15によりコンテナ収容図書ファイル
に含まれる格納ロケーションデータに基づいて書棚11
に格納され、終了(ステップS92)される。
【0132】上記ステップS90で照合結果が一致して
いないと判断された場合(NO)には、ステップS93
で、管理コンピュータ46が、タグリーダ/ライタ7
9,80による無線タグ33からの図書コードの読み取
りが1回しか行なわれていないか否かが判別され、2回
以上行なわれていると判断された場合(NO)、ステッ
プS91の処理に移行される。
【0133】また、タグリーダ/ライタ79,80によ
る無線タグ33からの図書コードの読み取りが1回しか
行なわれていないと判断された場合(YES)、ステッ
プS94で、搬送コンベア31を逆転させ、ステップS
95で、位置検出器76がコンテナ12を検出しなくな
ったか否かが判別される。
【0134】そして、位置検出器76がコンテナ12を
検出していると判断された場合(NO)、ステップS9
4の処理に戻され、位置検出器76がコンテナ12を検
出しなくなったと判断された場合(YES)、ステップ
S96で、搬送コンベア31を正転させ、ステップS8
7の処理に戻り、2度目のタグリーダ/ライタ79,8
0による無線タグ33からの図書コードの読み取りが行
なわれる。
【0135】上記したように、搬送コンベア31の搬送
経路途中にコンテナ管理装置75を設置して、書棚11
に返却されるコンテナ12内の図書情報を得られるよう
にしたので、例えば、図書情報に存在するが、実際には
コンテナ12内に該当する図書13が存在しないという
事態が生じた場合、そのコンテナ12に対して図書13
の再検索を実行することができる。
【0136】また、タグリーダ/ライタ79,80で読
み取った図書コードが、既に記憶されているコンテナ収
容図書ファイルの内容と一致しない場合には、搬送コン
ベア31を逆転させて、タグリーダ/ライタ79,80
による図書コードの読み取りを再度行なわせるようにし
たので、信頼性をより高めることができる。
【0137】なお、コンテナ管理装置75は、2階ステ
ーション22及び1階ステーション24,25から書棚
11にコンテナ12を返却する搬送経路上のどの位置に
設置されても良いが、搬送コンベア31は、2階ステー
ション22及び1階ステーション24,25のどちらか
らのコンテナ12も搬送するため、搬送コンベア31の
途中に設置するのが有利である。
【0138】また、搬送コンベア31の底面に沿ってタ
グリーダ/ライタ(図示せず)を設置し、上記したタグ
リーダ/ライタ79,80と合わせて無線タグ33との
通信に使用するようにすれば、より確実な図書コードの
読み取りを行なうことが可能となる。
【0139】さらに、位置検出器76がコンテナ12を
検出した時点から、搬送コンベア31の搬送速度を遅く
するように制御すれば、タグリーダ/ライタ79,80
とコンテナ12内の無線タグ33との通信時間を十分に
確保することができ、精度の高い図書コードの読み取り
を行なうことが可能となる。
【0140】また、図23に示すように、1つのタグリ
ーダ/ライタ79のみとし、その中心部を支点として回
動自在になるように支持する。そして、コンテナ12の
搬送に合わせて、タグリーダ/ライタ79の向きを可変
するようにしても、タグリーダ/ライタ79とコンテナ
12内の無線タグ33との良好な通信を行なう上で有効
である。
【0141】この場合、タグリーダ/ライタ79は、搬
送コンベア31の搬送方向を0°とすると、その搬送方
向に対して±30°の範囲を回動可能に設定する。そし
て、例えば、コンテナ12の移動に応じて10°刻みで
自動的に節動するような動作形態にすることが考えられ
る。
【0142】なお、他のタグリーダ/ライタ80につい
ては、図23では示していないが、タグリーダ/ライタ
79と同期してまたは非同期で回動させるように設ける
こともできる。
【0143】さらに、図24に示すように、2つのタグ
リーダ/ライタ79,80を、搬送コンベア31の片側
に、その搬送方向に沿って並設する。そして、各タグリ
ーダ/ライタ79,80を、搬送コンベア31の搬送方
向に対して相互に逆向きになるように、所定の角度(例
えば20°〜30°)で設置する。このような構成とし
ても、タグリーダ/ライタ79,80とコンテナ12内
の無線タグ33との良好な通信を行なう上で有効とな
る。
【0144】次に、上記した実施の形態の第2の変形例
について説明する。すなわち、図25に示すように、出
庫用ラックステーション16からコンテナ搬出口18に
コンテナ12を搬送する搬送コンベア17の搬送経路途
中に、コンテナ管理装置75を設置している。このコン
テナ管理装置75は、図21に示したものと同様な構成
となっている。
【0145】上記のように、搬送コンベア17の搬送経
路途中にコンテナ管理装置75を設置した場合の動作に
ついて、図26及び図27に示すフローチャートを参照
して説明する。
【0146】まず、開始(ステップS97)されると、
ステップS98で、利用者カードに記述された利用者コ
ードと、貸し出し要求された複数の図書13のコードと
が、管理コンピュータ46に送られ、貸出要求ファイル
として記憶される。
【0147】そして、ステップS99で、利用者が、出
納ステーションとなる例えば2階ステーション22に行
き、利用者カードをカードリーダ36に読み取らせる。
すると、その利用者カードの利用者コードが管理コンピ
ュータ46に送られ、その利用者の貸出要求ファイルが
引き当てられて、表示装置35に、貸出要求された図書
13を収容したコンテナ12の取り出しを開始する旨の
メッセージが表示される。
【0148】その後、ステップS100で、管理コンピ
ュータ46は、貸出要求ファイルの図書コードから、取
り出すべきコンテナ12に収容されている図書13のフ
ァイル内の、コンテナNo.とその書棚11内の格納ロ
ケーションデータとを抽出し、搬送手段を制御する。
【0149】これにより、搬送手段は、書棚11から2
階ステーション22までコンテナ12を搬送する動作を
開始する。そして、ステップS101で、コンテナ12
が搬送コンベア17のコンテナ管理装置75の設置され
ている位置に到達すると、位置検出器76がコンテナ1
2を検出して位置信号を発生し、バーコードリーダ78
がコンテナ12のバーコード77を読み取る。
【0150】その後、ステップS102で、タグリーダ
/ライタ79,80が読み出し信号を送信すると、コン
テナ12内の全ての図書13の無線タグ33が読み出し
信号に応答して、自己の図書コードを送信する。そし
て、タグリーダ/ライタ79,80は、受信した各図書
コードを、先にバーコードリーダ77で読み取ったコン
テナNo.と対応させ、通信記憶部に記憶するとともに
管理コンピュータ46に送信する。
【0151】すると、ステップS103で、管理コンピ
ュータ46は、タグリーダ/ライタ79,80から供給
された情報を記憶し、そのコンテナNo.のコンテナ1
2に付された図書コードと、既にコンテナ収容図書ファ
イルに格納されている、同じコンテナNo.のコンテナ
12に付されている図書コードとを照合し、ステップS
104で、照合結果が一致したか否かを判別する。
【0152】そして、照合結果が一致していると判断さ
れた場合(YES)には、ステップS105で、タグリ
ーダ/ライタ79,80で読み取ったデータが、管理コ
ンピュータ46に送られ、当該コンテナ12のコンテナ
取り出し対象ファイルとして記憶される。その後、搬送
コンベア17上のコンテナ12は、コンテナ搬出口18
まで搬送され、以後、垂直搬送機59、2階向コンテナ
搬入口19及び搬送コンベア21を介して、2階ステー
ション22に搬送される。
【0153】このようにして、ステップS106で、コ
ンテナ12が2階ステーション22に到着し、その在席
検知が行なわれると、管理コンピュータ46は、貸出要
求ファイルの中から、コンテナ取り出し対象ファイルに
存在する図書データ(図書コード、管理コンピュータ4
6のデータベースに含まれる図書名等)を、2階ステー
ション22の表示装置35に表示させ、終了(ステップ
S107)される。
【0154】上記ステップS104で照合結果が一致し
ていないと判断された場合(NO)には、ステップS1
08で、管理コンピュータ46が、タグリーダ/ライタ
79,80による無線タグ33からの図書コードの読み
取りが1回しか行なわれていないか否かが判別され、2
回以上行なわれていると判断された場合(NO)、ステ
ップS105の処理に移行される。
【0155】また、タグリーダ/ライタ79,80によ
る無線タグ33からの図書コードの読み取りが1回しか
行なわれていないと判断された場合(YES)、ステッ
プS109で、搬送コンベア17を逆転させ、ステップ
S110で、位置検出器76がコンテナ12を検出しな
くなったか否かが判別される。
【0156】そして、位置検出器76がコンテナ12を
検出していると判断された場合(NO)に、ステップS
109の処理に戻され、位置検出器76がコンテナ12
を検出しなくなったと判断された場合(YES)、ステ
ップS111で、搬送コンベア17を正転させ、ステッ
プS101の処理に戻り、2度目のタグリーダ/ライタ
79,80による無線タグ33からの図書コードの読み
取りが行なわれる。
【0157】上記したように、搬送コンベア17の搬送
経路途中にコンテナ管理装置75を設置して、2階また
は1階ステーション22,24,25に出庫されるコン
テナ12内の図書情報を得られるようにしたので、例え
ば2階ステーション22に出庫された、図書13の入出
庫前のコンテナ12からリーダライタ63で図書情報を
読み取る工程が省略され、動作の高速化を図ることがで
きる。
【0158】なお、コンテナ管理装置75は、書棚11
から2階ステーション22及び1階ステーション24,
25にコンテナ12を出庫する搬送経路上のどの位置に
設置されても良いが、搬送コンベア17は、2階ステー
ション22及び1階ステーション24,25のどちらに
出庫するコンテナ12も搬送するため、搬送コンベア1
7の途中に設置するのが有利である。
【0159】ここで、搬送コンベア17,31の両方
に、それぞれコンテナ管理装置75を設置することも可
能である。この場合、書棚11から2階または1階ステ
ーション22,24,25に出庫されるコンテナ12に
対しては、搬送コンベア17のコンテナ管理装置75に
よって図書情報を得ることができる。また、2階または
1階ステーション22,24,25から書棚11に入庫
されるコンテナ12に対しては、搬送コンベア31のコ
ンテナ管理装置75によって図書情報を得ることができ
る。このため、2階または1階ステーション22,2
4,25にタグリーダ/ライタ63,69を設ける必要
はなくなる。
【0160】次に、上記した実施の形態の第3の変形例
について説明する。すなわち、図28に示すように、搬
送コンベア17と搬送コンベア31とを直結搬送機81
で接続するとともに、搬送コンベア31の搬送経路途中
に、コンテナ管理装置75を設置している。
【0161】この直結搬送機81は、搬送コンベア17
で搬送されているコンテナ12を、管理コンピュータ4
6の制御に基づいて、搬送コンベア31に移し替えるよ
うに機能する。このため、スタッカークレーン15によ
り書棚11から取り出され、出庫用ラックステーション
16を介して搬送コンベア17に搭載されたコンテナ1
2を、2階または1階ステーション22,24,25ま
で出庫することなく、搬送コンベア17から直結搬送機
81、搬送コンベア31及び入庫用ラックステーション
32を介して、スタッカークレーン15により書棚11
に返却することが可能となる。なお、コンテナ管理装置
75は、図21に示したものと同様な構成となってい
る。
【0162】上記のように、搬送コンベア17と搬送コ
ンベア31とを直結搬送機81で接続し、搬送コンベア
31の搬送経路途中にコンテナ管理装置75を設置した
場合の動作について、図29に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0163】すなわち、開始(ステップS112)され
ると、ステップS113で、例えば所在が不明になって
いる図書13で、管理コンピュータ46のコンテナ収容
図書ファイル上では、そこに収容されていることになっ
ているコンテナ12が、書棚11から取り出され、出庫
用ラックステーション16を介して搬送コンベア17上
に搭載される。
【0164】そして、ステップS114で、コンテナ1
2が直結搬送機81を介して搬送コンベア31のコンテ
ナ管理装置75の設置されている位置に到達すると、位
置検出器76がコンテナ12を検出して位置信号を発生
し、バーコードリーダ78がコンテナ12のバーコード
77を読み取る。
【0165】その後、ステップS115で、タグリーダ
/ライタ79,80が読み出し信号を送信すると、コン
テナ12内の全ての図書13の無線タグ33が読み出し
信号に応答して、自己の図書コードを送信する。そし
て、タグリーダ/ライタ79,80は、受信した各図書
コードを、先にバーコードリーダ77で読み取ったコン
テナNo.と対応させ、通信記憶部に記憶するとともに
管理コンピュータ46に送信する。
【0166】すると、ステップS116で、管理コンピ
ュータ46は、タグリーダ/ライタ79,80から供給
された情報を記憶し、そのコンテナNo.のコンテナ1
2に付された図書コードと、既にコンテナ収容図書ファ
イルに格納されている、同じコンテナNo.のコンテナ
12に付されている図書コードとを照合し、ステップS
117で、照合結果が一致したか否かを判別する。
【0167】そして、照合結果が一致していると判断さ
れた場合(YES)には、ステップS118で、管理コ
ンピュータ46が、コンテナ管理装置75で読み取った
データを用いて、コンテナ収容図書ファイルの内容を更
新する。
【0168】その後、搬送コンベア31上のコンテナ1
2は、入庫用ラックステーション32まで搬送され、ス
タッカークレーン15によりコンテナ収容図書ファイル
に含まれる格納ロケーションデータに基づいて書棚11
に格納され、終了(ステップS119)される。
【0169】上記ステップS117で照合結果が一致し
ていないと判断された場合(NO)には、ステップS1
20で、管理コンピュータ46が、タグリーダ/ライタ
79,80による無線タグ33からの図書コードの読み
取りが1回しか行なわれていないか否かが判別され、2
回以上行なわれていると判断された場合(NO)、ステ
ップS118の処理に移行される。
【0170】また、タグリーダ/ライタ79,80によ
る無線タグ33からの図書コードの読み取りが1回しか
行なわれていないと判断された場合(YES)、ステッ
プS121で、搬送コンベア31を逆転させ、ステップ
S122で、位置検出器76がコンテナ12を検出しな
くなったか否かが判別される。
【0171】そして、位置検出器76がコンテナ12を
検出していると判断された場合(NO)、ステップS1
21の処理に戻され、位置検出器76がコンテナ12を
検出しなくなったと判断された場合(YES)、ステッ
プS123で、搬送コンベア31を正転させ、ステップ
S114の処理に戻り、2度目のタグリーダ/ライタ7
9,80による無線タグ33からの図書コードの読み取
りが行なわれる。
【0172】上記したように、搬送コンベア17と搬送
コンベア31とを直結搬送機81で接続するとともに、
搬送コンベア31の搬送経路途中にコンテナ管理装置7
5を設置するようにしたので、コンテナ12を2階また
は1階ステーション22,24,25まで出庫しなくて
も、その図書情報を得ることができる。
【0173】このため、例えば、所在不明の図書13を
検索する際に、コンテナ12を2階または1階ステーシ
ョン22,24,25まで出庫しなくても済み便利であ
る。また、この検索動作は、2階または1階ステーショ
ン22,24,25で、通常の図書13の貸し出しや返
却を行なっている最中でもできるので、図書館の通常業
務への干渉を極力防止することが可能となる。
【0174】なお、この発明は上記した実施の形態に限
定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0175】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
図書館員を無人として、利用者自身が操作することによ
り図書を借り出すことができる、図書自動貸し出しシス
テムの実現を効果的に促進することを可能とした極めて
良好な図書自動管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すもので、図書自動
管理システムの全体的な構成を説明するために示す斜視
図。
【図2】同実施の形態におけるコンテナとこのコンテナ
に収容される図書との関係を説明するために示す斜視
図。
【図3】同実施の形態における2階ステーションの詳細
な構成を説明するために示す斜視図。
【図4】同実施の形態における2階ステーションの開口
部を開閉するシャッタを説明するために示す斜視図。
【図5】同実施の形態におけるタグリーダ/ライタのア
ンテナコイルとコンテナとの位置関係を説明するために
示す斜視図。
【図6】同実施の形態におけるタグリーダ/ライタと無
線タグとの詳細を説明するために示すブロック構成図。
【図7】同実施の形態における図書自動管理システムの
制御系を説明するために示すブロック構成図。
【図8】同実施の形態における図書自動管理システムの
統括制御盤の詳細を説明するために示すブロック構成
図。
【図9】同実施の形態における利用者による図書の借り
出し処理動作を説明するために示すフローチャート。
【図10】同実施の形態における利用者による図書の借
り出し処理動作を説明するために示すフローチャート。
【図11】同実施の形態における貸し出し処理された図
書の無線タグに取り出しサインを書き込む処理動作を説
明するために示すフローチャート。
【図12】同実施の形態における貸し出し処理された図
書の無線タグに取り出しサインを書き込む処理動作を説
明するために示すフローチャート。
【図13】同実施の形態における2階ステーションのシ
ャッタの開閉処理動作を説明するために示すフローチャ
ート。
【図14】同実施の形態における2階ステーションのシ
ャッタの開閉処理動作を説明するために示すフローチャ
ート。
【図15】同実施の形態におけるコンテナからの図書の
取り出し間違いに対処する動作を説明するために示すフ
ローチャート。
【図16】同実施の形態におけるコンテナからの図書の
取り出し間違いに対処する動作を説明するために示すフ
ローチャート。
【図17】同実施の形態におけるタグリーダ/ライタと
コンテナ内の図書の無線タグとの通信動作を説明するた
めに示すフローチャート。
【図18】同実施の形態におけるタグリーダ/ライタと
コンテナ内の図書の無線タグとの通信動作を説明するた
めに示すフローチャート。
【図19】同実施の形態におけるコンテナの変形例を説
明するために示す斜視図。
【図20】同実施の形態における入庫用の搬送経路途中
にコンテナ管理装置を設置した第1の変形例を説明する
ために示す斜視図。
【図21】同第1の変形例におけるコンテナ管理装置の
詳細な構成を説明するために示す斜視図。
【図22】同第1の変形例におけるコンテナ入庫時の動
作を説明するために示すフローチャート。
【図23】同第1の変形例におけるコンテナ管理装置の
他の構成例を説明するために示す平面図。
【図24】同第1の変形例におけるコンテナ管理装置の
さらに他の構成例を説明するために示す平面図。
【図25】同実施の形態における出庫用の搬送経路途中
にコンテナ管理装置を設置した第2の変形例を説明する
ために示す斜視図。
【図26】同第2の変形例におけるコンテナ出庫時の動
作を説明するために示すフローチャート。
【図27】同第2の変形例におけるコンテナ出庫時の動
作を説明するために示すフローチャート。
【図28】同実施の形態における出庫用の搬送経路と入
庫用の搬送経路とを直結搬送機で接続した第3の変形例
を説明するために示す斜視図。
【図29】同第3の変形例におけるコンテナからの図書
情報の読み取り動作を説明するために示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
11…書棚、 12…コンテナ、 13…図書、 14…レール、 15…スタッカークレーン、 16…出庫用ラックステーション、 17…搬送コンベア、 18…コンテナ搬出口、 19…2階向コンテナ搬入口、 20…1階向コンテナ搬入口、 21…搬送コンベア、 22…2階ステーション、 23…搬送コンベア、 24,25…1階ステーション、 26…搬送コンベア、 27…1階向コンテナ搬出口、 28…搬送コンベア、 29…2階向コンテナ搬出口、 30…コンテナ搬入口、 31…搬送コンベア、 32…入庫用ラックステーション、 33…無線タグ、 34…カウンター台、 35…表示装置、 36…カードリーダ、 37…プリンタキー、 38…シャッタ、 39〜41…アンテナコイル、 42〜44…RF回路、 45…通信制御回路、 46…管理コンピュータ、 47…バスライン、 48…無停電電源装置、 49…ファイルアダプタ、 50…フロッピーディスク、 51…ハードディスク、 52…カートリッジテープ、 53…ファイルアダプタ、 54…ハードディスク、 55…ファイルアダプタ、 56…ハードディスク、 57…シリアルインターフェースアダプタ、 58…統括制御盤、 59…垂直搬送機、 60…シリアルインターフェースアダプタ、 61…カードリーダ、 62…表示パネル、 63…タグリーダ/ライタ、 64…プリンタ、 65…バーコードリーダ、 66…シリアルインターフェースアダプタ、 67…カードリーダ、 68…表示パネル、 69…タグリーダ/ライタ、 70…プリンタ、 71…バーコードリーダ、 72a〜72d…制御回路、 73a〜73d…駆動回路、 74a〜74d…検出器、 75…コンテナ管理装置、 76…位置検出器、 77…バーコード、 78…バーコードリーダ、 79…タグリーダ/ライタ、 80…タグリーダ/ライタ、 81…直結搬送機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大木 雄 千葉県柏市明原2−2−22 日本ファイリ ング株式会社柏技術センター内 Fターム(参考) 3F022 AA11 EE09 FF01 JJ07 LL17 LL31 MM03 MM08 MM22 MM35 MM61 MM70 PP04 QQ11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書庫に収容され、それぞれに複数の図書
    が収容可能な複数のコンテナと、 この複数のコンテナの前記書庫内における収容位置と、
    各コンテナに収容された複数の図書の図書コードとを対
    応させて記憶する記憶手段と、 取り出しが要求された図書の図書コードを入力すること
    により、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、該要求図
    書が収容されているコンテナを前記書庫から取り出して
    ステーションに搬送するとともに、このステーションに
    保持されたコンテナを前記書庫に返却する搬送手段とを
    備えた図書管理システムにおいて、 前記複数の図書それぞれに付着されるもので、内部に図
    書コードが記憶され、外部と無線通信可能な無線タグ
    と、 前記ステーションに設置されるもので、該ステーション
    に保持されたコンテナに収容されている全ての図書の無
    線タグと無線通信可能なリーダ/ライタと、 前記ステーションに搬送され、前記図書の取り出しが開
    始される前のコンテナに収容されている全ての図書の無
    線タグから、前記リーダ/ライタにより読み取った図書
    コードと、前記ステーションに保持され、前記図書の取
    り出しが終了された後のコンテナに収容されている全て
    の図書の無線タグから、前記リーダ/ライタにより読み
    取った図書コードとに基づいて、取り出された図書を特
    定し、前記記憶手段の記憶内容の更新を行なう制御手段
    とを具備してなることを特徴とする図書自動管理装置。
  2. 【請求項2】 前記ステーションに搬送され、前記図書
    の取り出しが開始される前のコンテナに収容されている
    全ての図書の無線タグに対して、前記リーダ/ライタに
    より取り出しサインを記憶させるとともに、前記ステー
    ションに保持され、前記図書の取り出しが終了された後
    のコンテナに収容されている全ての図書の無線タグに対
    して、前記リーダ/ライタにより、先に記憶した取り出
    しサインを消去するサイン制御手段を具備してなること
    を特徴とする請求項1記載の図書自動管理装置。
  3. 【請求項3】 前記ステーションに保持されたコンテナ
    を利用者から隔離するための開閉自在なシャッタを具備
    し、 前記制御手段は、前記ステーションに搬送され、前記シ
    ャッタが開く前のコンテナに収容されている全ての図書
    の無線タグから、前記リーダ/ライタにより読み取った
    図書コードと、前記ステーションに保持され、前記シャ
    ッタが閉じた後のコンテナに収容されている全ての図書
    の無線タグから、前記リーダ/ライタにより読み取った
    図書コードとに基づいて、取り出された図書を特定し、
    前記記憶手段の記憶内容の更新を行なうことを特徴とす
    る請求項1記載の図書自動管理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ステーションに保
    持され、前記図書の取り出しが終了された後の前記コン
    テナに収容されている全ての図書の無線タグから、前記
    リーダ/ライタにより読み取った図書コードの中に、貸
    し出しが要求された図書の図書コードが含まれている場
    合に、取り残しフラグを立てることを特徴とする請求項
    1記載の図書自動管理装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、取り出された図書を特
    定した状態で、その特定した図書コードの中に、貸し出
    しが要求された図書以外の図書コードが含まれている場
    合に、取りミスフラグを立てることを特徴とする請求項
    1記載の図書自動管理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記コンテナが前記ス
    テーションに保持されている状態で、一定時間毎に、前
    記リーダ/ライタにより前記コンテナに収容されている
    全ての図書の無線タグから図書コードの読み取りを行な
    い、その読み取った図書コードと、前記ステーションに
    搬送され、前記図書の取り出しが開始される前のコンテ
    ナに収容されている全ての図書の無線タグから、前記リ
    ーダ/ライタにより読み取った図書コードとに基づい
    て、取り出された図書を特定し、その特定された図書の
    図書コードを表示させることを特徴とする請求項1記載
    の図書自動管理装置。
  7. 【請求項7】 前記ステーションに保持されたコンテナ
    を前記書庫に返却する搬送経路途中に設置され、該搬送
    経路を搬送されるコンテナに収容された全ての図書の無
    線タグと無線通信を行なう機能を備えたコンテナ管理手
    段を具備してなることを特徴とする請求項1記載の図書
    自動管理装置。
  8. 【請求項8】 前記書庫に収容されたコンテナを前記ス
    テーションに取り出す搬送経路途中に設置され、該搬送
    経路を搬送されるコンテナに収容された全ての図書の無
    線タグと無線通信を行なう機能を備えたコンテナ管理手
    段を具備してなることを特徴とする請求項1記載の図書
    自動管理装置。
  9. 【請求項9】 前記書庫に収容されたコンテナを前記ス
    テーションに取り出す搬送経路と、前記ステーションに
    保持されたコンテナを前記書庫に返却する搬送経路とを
    直結し、前記書庫から取り出されたコンテナを前記ステ
    ーションまで出庫することなく前記書庫に返却する搬送
    経路を形成する直結搬送手段と、 この直結搬送手段で形成された搬送経路の途中に設置さ
    れ、該搬送経路を搬送されるコンテナに収容された全て
    の図書の無線タグと無線通信を行なう機能を備えたコン
    テナ管理手段とを具備してなることを特徴とする請求項
    1記載の図書自動管理装置。
  10. 【請求項10】 前記コンテナ管理手段は、 前記コンテナが前記搬送経路上の所定位置に到達したこ
    とを検出する検出手段と、 この検出手段で前記コンテナが検出された状態で、該コ
    ンテナに付された識別情報を読み取る読み取り手段と、 前記検出手段で前記コンテナが検出された状態で、前記
    搬送経路を搬送されるコンテナに収容された全ての図書
    の無線タグと無線通信を行なうタグリーダ/ライタと、 このタグリーダ/ライタにより前記コンテナに収容され
    ている全ての図書の無線タグから読み取った図書コード
    と、前記読み取り手段で読み取ったコンテナの識別情報
    とを対応させて記憶する情報記憶手段とを具備してなる
    ことを特徴とする請求項7乃至9いずれかに記載の図書
    自動管理装置。
  11. 【請求項11】 書庫に収容され、それぞれに複数の図
    書が収容可能な複数のコンテナと、 この複数のコンテナの前記書庫内における収容位置と、
    各コンテナに収容された複数の図書の図書コードとを対
    応させて記憶する記憶手段と、 取り出しが要求された図書の図書コードを入力すること
    により、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、該要求図
    書が収容されているコンテナを前記書庫から取り出して
    ステーションに搬送するとともに、このステーションに
    保持されたコンテナを前記書庫に返却する搬送手段とを
    備えた図書管理システムにおいて、 前記複数の図書それぞれに付着されるもので、内部に図
    書コードが記憶され、外部と無線通信可能な無線タグ
    と、 前記ステーションに保持されたコンテナを前記書庫に返
    却する搬送経路途中に設置され、前記コンテナが前記搬
    送経路上の所定位置に到達したことを検出する検出手段
    と、 この検出手段で前記コンテナが検出された状態で、該コ
    ンテナに付された識別情報を読み取る読み取り手段と、 前記検出手段で前記コンテナが検出された状態で、前記
    搬送経路を搬送されるコンテナに収容された全ての図書
    の無線タグと無線通信を行なうタグリーダ/ライタと、 このタグリーダ/ライタにより前記コンテナに収容され
    ている全ての図書の無線タグから読み取った図書コード
    と、前記読み取り手段で読み取ったコンテナの識別情報
    とを対応させて記憶する情報記憶手段とを具備してなる
    ことを特徴とする図書自動管理装置。
  12. 【請求項12】 書庫に収容され、それぞれに複数の図
    書が収容可能な複数のコンテナと、 この複数のコンテナの前記書庫内における収容位置と、
    各コンテナに収容された複数の図書の図書コードとを対
    応させて記憶する記憶手段と、 取り出しが要求された図書の図書コードを入力すること
    により、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、該要求図
    書が収容されているコンテナを前記書庫から取り出して
    ステーションに搬送するとともに、このステーションに
    保持されたコンテナを前記書庫に返却する搬送手段とを
    備えた図書管理システムにおいて、 前記複数の図書それぞれに付着されるもので、内部に図
    書コードが記憶され、外部と無線通信可能な無線タグ
    と、 前記書庫に収容されたコンテナを前記ステーションに取
    り出す搬送経路途中に設置され、前記コンテナが前記搬
    送経路上の所定位置に到達したことを検出する検出手段
    と、 この検出手段で前記コンテナが検出された状態で、該コ
    ンテナに付された識別情報を読み取る読み取り手段と、 前記検出手段で前記コンテナが検出された状態で、前記
    搬送経路を搬送されるコンテナに収容された全ての図書
    の無線タグと無線通信を行なうタグリーダ/ライタと、 このタグリーダ/ライタにより前記コンテナに収容され
    ている全ての図書の無線タグから読み取った図書コード
    と、前記読み取り手段で読み取ったコンテナの識別情報
    とを対応させて記憶する情報記憶手段とを具備してなる
    ことを特徴とする図書自動管理装置。
  13. 【請求項13】 書庫に収容され、それぞれに複数の図
    書が収容可能な複数のコンテナと、 この複数のコンテナの前記書庫内における収容位置と、
    各コンテナに収容された複数の図書の図書コードとを対
    応させて記憶する記憶手段と、 取り出しが要求された図書の図書コードを入力すること
    により、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、該要求図
    書が収容されているコンテナを前記書庫から取り出して
    ステーションに搬送するとともに、このステーションに
    保持されたコンテナを前記書庫に返却する搬送手段とを
    備えた図書管理システムにおいて、 前記複数の図書それぞれに付着されるもので、内部に図
    書コードが記憶され、外部と無線通信可能な無線タグ
    と、 前記書庫に収容されたコンテナを前記ステーションに取
    り出す搬送経路と、前記ステーションに保持されたコン
    テナを前記書庫に返却する搬送経路とを直結し、前記書
    庫から取り出されたコンテナを前記ステーションまで出
    庫することなく前記書庫に返却する搬送経路を形成する
    直結搬送手段と、 この直結搬送手段によって形成された搬送経路の途中に
    設置され、前記コンテナが前記搬送経路上の所定位置に
    到達したことを検出する検出手段と、 この検出手段で前記コンテナが検出された状態で、該コ
    ンテナに付された識別情報を読み取る読み取り手段と、 前記検出手段で前記コンテナが検出された状態で、前記
    搬送経路を搬送されるコンテナに収容された全ての図書
    の無線タグと無線通信を行なうタグリーダ/ライタと、 このタグリーダ/ライタにより前記コンテナに収容され
    ている全ての図書の無線タグから読み取った図書コード
    と、前記読み取り手段で読み取ったコンテナの識別情報
    とを対応させて記憶する情報記憶手段とを具備してなる
    ことを特徴とする図書自動管理装置。
  14. 【請求項14】 書庫に収容され、それぞれに複数の図
    書が収容可能な複数のコンテナと、 この複数のコンテナの前記書庫内における収容位置と、
    各コンテナに収容された複数の図書の図書コードとを対
    応させて記憶する記憶手段と、 取り出しが要求された図書の図書コードを入力すること
    により、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、該要求図
    書が収容されているコンテナを前記書庫から取り出して
    ステーションに搬送するとともに、このステーションに
    保持されたコンテナを前記書庫に返却する搬送手段とを
    備えた図書管理システムにおいて、 前記複数の図書それぞれに付着されるもので、内部に図
    書コードが記憶され、外部と無線通信可能な無線タグ
    と、 前記ステーションに設置されるもので、該ステーション
    に保持されたコンテナに収容されている全ての図書の無
    線タグと無線通信可能なリーダ/ライタとを具備し、 前記ステーションに搬送され、前記図書の取り出しが開
    始される前のコンテナに収容されている全ての図書の無
    線タグから、前記リーダ/ライタにより図書コードを読
    み取る第1の工程と、 前記ステーションに保持され、前記図書の取り出しが終
    了された後のコンテナに収容されている全ての図書の無
    線タグから、前記リーダ/ライタにより図書コードを読
    み取る第2の工程と、 前記第1の工程で読み取った図書コードと前記第2の工
    程で読み取った図書コードとに基づいて、取り出された
    図書を特定し、前記記憶手段の記憶内容の更新を行なう
    第3の工程とを有することを特徴とする図書自動管理方
    法。
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