JP5018167B2 - 現金集配送管理システム、端末、サーバ及びプログラム - Google Patents
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こうした現金の集配送を管理する仕組みとして、例えば特許文献1がある。特許文献1では、店舗の売上金が入金処理される売上金入金機と、売上金入金機に着脱可能に設置された現金カセットと、現金集配送センタ(特許文献1では現金処理センタ)に設置され、現金カセットを受け入れる現金カセット受入装置とを有するシステムが開示されている。そして、現金カセットにICタグを貼付し、現金カセット受入装置にICタグの情報読取部を備えることで、各店舗から現金処理センタに必要な釣銭準備金を注文できるようにしている。
一方、例えば、集配送する現金を小売店ごとに現金入れ専用カバンに入れて、専用カバン単位で管理する場合、既存の専用カバンを用いれば良いことから、コスト面の問題は解決できる。しかし、現金集配送センタに入庫された専用カバンの確認作業は時間がかかることには変わりがない。また、専用カバンが現金集配送センタに入庫される時間帯が重なると、確認作業における人的ミスも発生しやすい。
専用カバンに付されたICタグの読取機能は、リーダライタを介して実現される。
図1に示すように、現金集配送管理業務は、現金集配送センタ2において、事前準備101の処理が行われ、専用カバン4に配送先を示す宛名札7が付される。専用カバン4とは、現金入れ専用カバンである。そして、集配送車9に専用カバン4を積み込む際に出庫102の処理が行われ、小売店3に専用カバン4を配送する際に受渡し103の処理が行われる。一方、小売店3から専用カバン4を回収する際に受取り104の処理が行われ、集配送車9から専用カバン4を降ろす際に入庫105の処理が行われる。更に、現金集配送センタ2において、端末11を用いて検索106の処理が行われる。
図2に示すように、宛名札7はバーコード付宛名印刷物6とICタグ5とを貼り合わせてラミネート加工したものである。バーコード付宛名印刷物6には、専用カバン4を配送する宛名、専用カバン4を一意に識別する管理番号としての管理No、管理Noを示すバーコードが印字されている。ICタグ5には、バーコードと同様の情報が書き込まれている。
図3は、現金集配送管理システム1の1例であり、図3に示すように、ICタグ5が付された専用カバン4、端末11、サーバ13、リーダライタ15、プリンタ17等で構成されており、必要に応じてネットワーク19を介して接続される。ネットワーク19は、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LANN)等であり、有線、無線は問わない。
端末11は、制御部21、記憶部22、メディア入出力部23、通信制御部24、入力部25、表示部26、周辺機器I/F(インタフェース)部27が、バス28を介して接続されて構成される。
CPUは、記憶部22、ROM、記憶媒体等に格納されるプログラムをRAMのワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス28を介して接続された各装置を駆動制御する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部22、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部21が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
これらの各プログラムコードは、制御部21により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
入力部25を介して、端末11に対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
リーダライタ15は、制御部31、電源部32、入力部33、表示部34、バーコードスキャナ部35、外部機器入出力部36、通信部37、アンテナ38等から構成される。
ICタグ5は、メモリ41、アンテナ42等から構成される。
専用カバン情報51は、専用カバン4の詳細情報である。図7に示すように、専用カバン情報51は、管理No52、配送先No53、社員No54、出庫予定日55、入庫予定日56等を有し、管理No52が主キーである。
管理No52は、専用カバン4を一意に識別する管理番号である。
配送先No53は、配送先を一意に識別する番号である。
社員No54は、社員を一意に識別する番号である。
出庫予定日55は、専用カバン4を出庫する予定の年月日である。
入庫予定日56は、専用カバン4を入庫する予定の年月日である。
以下、図7に示す構成要素と同一の要素には、同一の番号を付して重複した説明を避ける。
出庫明細情報61は、専用カバン4を出庫したことを示す履歴情報である。図8に示すように、出庫明細情報61は、管理No52、出庫日62、社員No54等を有し、管理No52が主キーである。
出庫日62は、専用カバン4を出庫した年月日である。
受取明細情報71は、専用カバン4を受け取ったことを示す履歴情報である。図9に示すように、受取明細情報71は、管理No52、受取日72、社員No54等を有し、管理No52が主キーである。
受取日72は、専用カバン4を受け取った年月日である。
入庫明細情報81は、専用カバン4を入庫したことを示す履歴情報である。図10に示すように、入庫明細情報81は、管理No52、入庫日82、社員No54等を有し、管理No52が主キーである。
入庫日82は、専用カバン4を受け取った年月日である。
配送先情報91は、専用カバン4を配送する店舗のマスタ情報である。図11に示すように、配送先情報91は、配送先No53、店舗名称92、駅名93、営業委託先94、配送コース95等を有し、配送先No53が主キーである。
店舗名称92は、配送先の店舗の名称である。
駅名93は、配送先の店舗がある駅の名称である。
営業委託先94は、配送先の店舗の営業を委託している会社名である。
配送コース95は、集配送車9が配送するコースであり、例えば、電車の路線である。
図12は、リーダライタ15に表示される事前準備処理の画面遷移の1例を示す図である。
まず、端末11から専用カバン4の情報が入力されると、入力された情報はサーバ13が専用カバン情報51として保持し、端末11はプリンタ17にバーコード付宛名印刷物6の印刷指示を行う。
以上の処理を準備が必要な全ての専用カバン4に対して行うことによって、事前準備の処理が完了する。
図13は、リーダライタ15に表示される出庫処理の画面遷移の1例を示す図である。
まず、リーダライタ15の表示部34に表示されるメニュー画面(図示せず)から<専用カバンの出庫>が選択されると、リーダライタ15の制御部31は、表示部34に社員No54の入力を促すメッセージを表示する(図示せず)。そして、リーダライタ15の入力部33を介して社員No54が入力されると、リーダライタ15の制御部31は、表示部34に「社員No:999999」のメッセージを表示する(301)。尚、図13に示す例では、入力された社員No54は「999999」である。
以上の処理を出庫する全ての専用カバン4に対して行うことによって、出庫の処理が行われる。尚、社員No54の入力は、2件目から省略可能である。また、以上の処理では、ICタグ5の一括読取を行うことができる。
全ての専用カバン4に対しICタグの読取が完了すると、出庫個数チェックが行われる。
図14に示すように、リーダライタ15は、端末11を介してサーバ13から出庫予定個数を取得する(S401)。ここで、出庫予定個数とは、社員No54と出庫予定日55とをキーとして検索した専用カバン情報51のデータ件数である。また、配送先ごとに出庫予定個数のチェックを行う場合、更に配送先No53をキーに含めても良い。
処理が終了していない場合、S402から繰り返す。
処理が終了している場合、S405に進む。
一致する場合、処理を終了する。
一致しない場合、リーダライタ15は、ICタグの読取を行っていない専用カバン4がないかどうかの確認を促すメッセージを表示し(S406)、処理を終了する。
以上の処理によって、専用カバン4の出庫漏れがないかどうかをチェックすることができる。
尚、リーダライタ15が取得した情報は、例えば、1日の作業が終了した後、リーダライタ15から端末11に一括して送信し、端末11からサーバ13に送信する。そして、サーバ13は、出庫明細情報61として保持する。
小売店3への専用カバン4の受渡しでは、所定の伝票に記入を行う。伝票には、例えば、配送先の店舗名称、配送日、配送した専用カバン4の個数等を記入する。
図15は、リーダライタ15に表示される受取り処理の画面遷移の1例を示す図である。
まず、リーダライタ15の表示部34に表示されるメニュー画面(図示せず)から<専用カバンの受取>が選択されると、リーダライタ15の制御部31は、表示部34に社員No54の入力を促すメッセージを表示する(図示せず)。そして、リーダライタ15の入力部33を介して社員No54が入力されると、リーダライタ15の制御部31は、表示部34に「社員No:999999」のメッセージを表示する(501)。尚、図15に示す例では、入力された社員No54は「999999」である。
以上の処理を小売店3から受け取る全ての専用カバン4に対して行うことによって、受取りの処理が行われる。尚、社員No54の入力は、2件目から省略可能である。また、以上の処理では、ICタグ5の一括読取を行うことができる。
尚、リーダライタ15が取得した情報は、例えば、1日の作業が終了した後、リーダライタ15から端末11に一括して送信し、端末11からサーバ13に送信する。そして、サーバ13は、受取明細情報71として保持する。
図16は、リーダライタ15に表示される入庫処理の画面遷移の1例を示す図である。
まず、リーダライタ15の表示部34に表示されるメニュー画面(図示せず)から<専用カバンの入庫>が選択されると、リーダライタ15の制御部31は、表示部34に社員No54の入力を促すメッセージを表示する(図示せず)。そして、リーダライタ15の入力部33を介して社員No54が入力されると、リーダライタ15の制御部31は、表示部34に「社員No:999999」のメッセージを表示する(601)。尚、図16に示す例では、入力された社員No54は「999999」である。
以上の処理を入庫する全ての専用カバン4に対して行うことによって、入庫の処理が行われる。尚、社員No54の入力は、2件目から省略可能である。また、以上の処理では、ICタグ5の一括読取を行うことができる。
全ての専用カバン4に対しICタグ5の読取が完了すると、入庫個数のチェックが行われる。
図17に示すように、端末11は、リーダライタ15から入庫した専用カバン4の管理No52のリストを取得する(S701)。次に、端末11は、入庫した専用カバン4の管理No52のリストをサーバ13に送信する(S702)。
過不足がある場合、端末11は、過不足の対象である専用カバン4の管理No52を表示し(S707)、処理を終了する。
過不足がない場合、端末11は、「入庫OK」のメッセージを表示し(S708)、処理を終了する。
以上の処理によって、専用カバン4の入庫漏れがないかどうかをチェックすることができる。
尚、リーダライタ15が取得した情報は、例えば、1日の作業が終了した後、リーダライタ15から端末11に一括して送信し、端末11からサーバ13に送信する。そして、サーバ13は、入庫明細情報81として保持する。
図18は、端末11に表示される専用カバンの授受検索画面の1例を示す図である。
図18に示すように、専用カバンの授受検索画面は、検索条件を入力する領域1001、検索結果を表示する領域1007、詳細確認ボタン1016等から構成される。
図18は、コース条件が「A線」、駅名条件が「条件なし(空欄)」、状態条件が「全て」によってサーバ13が保持する専用カバン情報51等を検索し、検索結果を表示したものである。
コース条件を入力するプルダウンメニュー1002は、専用カバン4の配送コースとなる路線を入力するものである。
駅名条件を入力するプルダウンメニュー1003は、配送先の店舗の駅を入力するものである。
状態条件を入力するプルダウンメニュー1004は、専用カバン4の出庫数、受取数、入庫数の全てが一致するかどうかの状態を入力するものであり、「全て」、「一致」、「不一致」のいずれかが選択可能である。
検索ボタン1005は、入力された条件による検索を指示するものである。
条件クリアボタン1006は、入力された条件を初期状態に戻すことを指示するものである。
検索結果の1行分は、出庫日1008と配送先No53が同一のデータを集約したものであり、出庫日1008は出庫明細情報61、駅名1009、店舗名称1010、営業委託先1011は配送先情報91から取得して表示する。すなわち、検索結果の1行分は、専用カバン情報51と出庫明細情報61とを両方の主キーである管理No52で内部結合し、配送先情報91を配送先No53で外部結合し、専用カバン情報51の配送先No53と出庫明細情報61の出庫日62とを集約キーとして集約したものを表示している。尚、検索キーは入力された検索条件によって異なるが、図18に示す例では、配送先情報91の配送コース95が検索キーとなる。
出庫数1012は、検索された専用カバン情報51と出庫明細情報61とを管理No52で結合し、専用カバン情報51の配送先No53を集計キーとして集計したときのレコード数である。
受取数1013は、検索された専用カバン情報51と受取明細情報71とを管理No52で結合し、専用カバン情報51の配送先No53を集計キーとして集計したときのレコード数である。
入庫数1014は、検索された専用カバン情報51と入庫明細情報81とを管理No52で結合し、専用カバン情報51の配送先No53と入庫明細情報81の入庫日82とを集計キーとして集計したときのレコード数である。
状態1015は、出庫数1012、受取数1013、入庫数1014が全て一致する場合は「一致」、いずれかが一致しない場合は「不一致」となる。
図19に示すように、詳細確認画面は、共通情報を表示する領域1101、詳細情報を表示する領域1106等から構成される。
図19に示す例は、図18において検索結果の上から2件目を選択し、詳細確認ボタン1016を押下したときに表示される詳細確認画面である。
管理No1107は、専用カバン情報51または出庫明細情報61から取得して表示する。
出庫1108は、出庫明細情報61に該当する管理No52のレコードが存在する場合は「○」、存在しない場合は「×」を表示する。
受取1109は、受取明細情報71に該当する管理No52のレコードが存在する場合は「○」、存在しない場合は「×」を表示する。
入庫1110は、入庫明細情報81に該当する管理No52のレコードが存在する場合は「○」、存在しない場合は「×」を表示する。
状態1111は、出庫1108、受取1109、入庫1110の3つが全て「○」の場合は「一致」、いずれかが「×」の場合は「不一致」を表示する。
2………現金集配送センタ
3………小売店
4………専用カバン
5………ICタグ
6………バーコード付宛名印刷物
7………宛名札
9………集配送車
11………端末
13………サーバ
15………リーダライタ
17………プリンタ
19………ネットワーク
51………専用カバン情報
61………出庫明細情報
71………受取明細情報
81………入庫明細情報
91………配送先情報
Claims (11)
- 少なくとも1つの端末とサーバとがネットワークに接続され、ICタグが付された専用カバンとリーダライタとを用いて現金の集配送を管理する現金集配送管理システムであって、
前記リーダライタは、
前記ICタグに前記専用カバンを一意に識別する管理番号を書き込む手段と、
前記専用カバンの出庫の際、前記専用カバンに付された前記ICタグを一括で読み取り、読み取った前記管理番号の件数と前記端末を介して前記サーバから取得した出庫予定個数が一致するかどうかを確認する手段と、
を具備することを特徴とする現金集配送管理システム。 - 前記端末は、
前記専用カバンの入庫の際、入庫した前記専用カバンの前記管理番号のリストを前記リーダライタから取得し、前記サーバに送信する手段、
を具備し、
前記サーバは、
入庫した前記専用カバンの前記管理番号のリストと入庫予定の前記専用カバンの前記管理番号のリストとを照合する手段、
を具備し、
前記端末は、
照合結果から過不足のある前記専用カバンの前記管理番号を表示する手段、
を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の現金集配送管理システム。 - 前記サーバは、
前記専用カバンが出庫されたことを示す出庫明細情報と、前記専用カバンを受取ったことを示す受取明細情報と、前記専用カバンが入庫されたことを示す入庫明細情報と、を保持する手段と、
前記出庫明細情報、前記受取明細情報、前記入庫明細情報から出庫数、受取数、入庫数を集計する手段と、
を具備し、
前記端末は、
前記出庫数、前記受取数、前記入庫数が全て一致するかどうかを表示する手段、
を更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現金集配送管理システム。 - 前記端末は、
前記専用カバンの前記管理番号ごとに出庫、受取、入庫が行われたかどうかを表示する手段、
を更に具備することを特徴とする請求項3に記載の現金集配送管理システム。 - ネットワークを介して、サーバと接続され、専用カバンに付されたICタグの読取機能を有する端末であって、
前記専用カバンの入庫の際、入庫した前記専用カバンの管理番号のリストを読み取り、前記サーバに送信する手段と、
前記サーバから、入庫した前記専用カバンの管理番号のリストと入庫予定の前記専用カバンの前記管理番号のリストとを照合した結果を受信し、照合結果から過不足のある前記専用カバンの前記管理番号を表示する手段と、
を具備することを特徴とする端末。 - 前記サーバから、前記専用カバンの出庫数、受取数、入庫数を受信し、全てが一致するかどうかを表示する手段、
を更に具備することを特徴とする請求項5に記載の端末。 - 前記サーバから、前記専用カバンの前記管理番号ごとの出庫、受取、入庫の明細情報を受信し、前記専用カバンの前記管理番号ごとに出庫、受取、入庫が行われたかどうかを表示する手段、
を更に具備することを特徴とする請求項6に記載の端末。 - ネットワークを介して、専用カバンに付されたICタグの読取機能を有する端末と接続されるサーバであって、
入庫した前記専用カバンの管理番号のリストと入庫予定の前記専用カバンの前記管理番号のリストとを照合する手段と、
照合結果を前記端末に送信する手段と、
を具備することを特徴とするサーバ。 - 前記専用カバンが出庫されたことを示す出庫明細情報と、前記専用カバンを受取ったことを示す受取明細情報と、前記専用カバンが入庫されたことを示す入庫明細情報と、を保持する手段と、
前記出庫明細情報、前記受取明細情報、前記入庫明細情報から出庫数、受取数、入庫数を集計する手段と、
集計結果を前記端末に送信する手段と、
を更に具備することを特徴とする請求項8に記載のサーバ。 - コンピュータを請求項5から請求項7までのいずれかに記載の端末として機能させるプログラム。
- コンピュータを請求項8または請求項9に記載のサーバとして機能させるプログラム。
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