JP4629907B2 - 資料管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、書籍等の資料を管理する資料管理システムに関し、特に、静電結合式の非接触型ICラベルを用いた資料管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、書籍等の資料を管理する場合、バーコードや識別番号等のような資料を管理するための識別情報を書籍等の表紙あるいは裏表紙に記載したり、あるいは、該識別情報が印字されたラベルを書籍等の表紙あるいは裏表紙に貼付したりしている。このバーコードや識別番号等の識別情報を書籍等の資料と対応づけて管理しておき、書棚等の資料の保管場所において、書籍等の資料からバーコードや識別番号等の識別情報を読み取ることにより、書籍等の資料の在庫管理を行っている。
【0003】
以下に、上述したような資料の在庫管理方法について例を挙げて具体的に説明する。
【0004】
図8は、従来の資料管理方法の一例を説明するためのフローチャートであり、資料を保管場所から持ち出す際及び資料を保管場所に返却する際にそれぞれその旨を管理する方法を示す。
【0005】
資料を保管場所から持ち出す場合(ステップS101)、まず、持ち出される資料に記載あるいは貼付によって付与された識別情報を読み取る(ステップS102)。この識別情報の読み取りは、資料に付与された識別情報がバーコード情報である場合は、専用のバーコードリーダーを用いて行われ、また、資料に付与された識別情報が識別番号である場合は、管理者の目視等によって行われる。
【0006】
ステップS102において読み取られた識別情報は、資料の在庫を管理しているホストに送られ、ホストにおいて、送られてきた識別情報によって識別される資料が持ち出されたことが管理される(ステップS103)。なお、ステップS102にて資料に付与された識別番号を管理者が目視で読み取った場合は、ホストに接続されている専用の端末等に管理者が読み取った識別番号を入力し、それにより、識別情報がホストに送られることになる。
【0007】
これにより、ステップS102にて識別情報が読み取られた資料が持ち出し可能となる(ステップS104)。
【0008】
その後、持ち出した資料を返却する場合は(ステップS105)、まず、返却される資料に付与された識別情報を読み取る(ステップS106)。この識別情報の読み取りは、ステップS102における識別情報の読み取りと同様に、資料に付与された識別情報がバーコード情報である場合は、専用のバーコードリーダーを用いて行われ、また、資料に付与された識別情報が識別番号である場合は、管理者の目視等によって行われる。
【0009】
ステップS106において読み取られた識別情報は、資料の在庫を管理しているホストに送られる。ホストにおいては、送られてきた識別情報によって識別される資料が持ち出されている状態として管理されているため、識別情報が送られてくると、送られてきた識別情報によって識別される資料が返却されたことが管理される(ステップS107)。なお、ステップS106にて資料に付与された識別番号を管理者が目視で読み取った場合は、ホストに接続されている専用の端末等に管理者が読み取った識別番号を入力し、それにより、識別情報がホストに送られることになる。
【0010】
これにより、ステップS106にて識別情報が読み取られた資料が保管場所に返却されたことになる(ステップS108)。
【0011】
上述した資料管理方法は、資料を保管場所から持ち出す際及び資料を保管場所に返却する際にそれぞれその旨を管理するものであるが、資料を保管場所から持ち出す際及び資料を保管場所に返却する際にそれぞれその旨を管理せず、予め決められた日時あるいは期間毎に資料の在庫管理を行う場合もある。
【0012】
その場合は、予め決められた日時あるいは期間毎に、資料に付与された識別情報を上述したような方法等により読み取り、それにより、資料の在庫管理が行われる。その場合、この読み取り処理において識別情報が読み取られた資料は保管場所に存在し、識別情報が読み取られなかった資料は保管場所から持ち出されているとして管理される。
【0013】
また、このような資料管理は、資料に付与される識別情報を資料が保管されるべき書棚等の保管場所にそれぞれに対応させて行うこともでき、その場合、資料が保管されるべき保管場所に保管されているかどうかを管理することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8を用いて説明したような従来の資料管理方法においては、資料を保管場所から持ち出す際及び持ち出した資料を保管場所に返却する際に、資料に付与された識別情報を読み取る必要があるため、資料を保管場所から持ち出す度及び持ち出した資料を保管場所に返却する度毎に、資料に付与された識別情報を読み取るための手間がかかってしまうという問題点がある。識別情報がバーコード情報である場合は、バーコードリーダーを用いて識別情報を読み取らなければならず、バーコードリーダーをバーコード情報にあてがう、あるいは資料のバーコード情報が付与された面をバーコードリーダーにかざさなければならない。また、識別情報が識別番号である場合は、管理者が識別番号を読み取って端末等に入力しなければならない。
【0015】
また、予め決められた日時あるいは期間毎に、資料に付与された識別情報を読み取り、それにより、資料の在庫管理を行うものにおいては、識別情報が資料の表紙あるいは裏表紙に記載されたり、あるいは、該識別情報が印字されたラベルが資料の表紙あるいは裏表紙に貼付されたりしている場合、資料が書棚等に保管された状態で識別情報を読み取ることができず、識別情報を読み取る度毎に資料を書棚等から出さなければならないという問題点がある。
【0016】
また、識別情報が資料の背表紙に記載されたり、あるいは、該識別情報が印字されたラベルが資料の背表紙に貼付されたりしている場合においても、識別情報を読み取るために携帯型のバーコードリーダーを資料のそれぞれの背表紙にあてがったり、管理者が識別情報を読み取って端末等に入力したりしなければならず、そのための手間がかかってしまうという問題点がある。
【0017】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、予め決められた保管場所に収納される資料の管理を手間をかけずに行うことができる資料管理システムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
少なくとも1つの保管場所に収納される資料を管理する資料管理システムにおいて、
前記資料の外部から接触可能な面に貼付され、かつ、2つの面アンテナを具備し、該2つの面アンテナと近接するアンテナとの間にて静電誘導が生じることにより情報の読み取り及び書き込みが行われる非接触型ICラベルと、
前記2つの面アンテナ及び前記アンテナを介して前記非接触型ICラベルに対する情報の読み取り及び書き込みを行う情報読取/書込手段と、
前記情報読取/書込手段にて前記非接触型ICラベルがら読み取られた情報に基づいて前記資料を管理する管理手段とを有し、
前記アンテナは、前記保管場所内において、前記資料が当該保管場所に収納された状態にて前記2つの面アンテナのうち一方の面アンテナが接地された場合のみに前記非接触型ICラベルに対する情報の読み取り及び書き込みが可能となる位置に設けられていることを特徴とする。
【0019】
また、前記非接触型ICラベルには、貼付される資料を識別可能な情報が書き込まれていることを特徴とする。
【0020】
また、前記情報読取/書込手段は、前記非接触型ICラベルに書き込まれた情報を前記アンテナを介して読み取る際に当該アンテナによって前記情報が読み取られる資料が収納される保管場所を識別することを特徴とする。
【0021】
また、前記情報読取/書込手段は、前記非接触型ICラベルに書き込まれた情報を前記アンテナを介して読み取った際に、当該非接触型ICラベルに所定の情報を書き込むことを特徴とする。
【0022】
また、前記所定の情報は、前記非接触型ICラベルに書き込まれた情報が前記アンテナを介して前記情報読取/書込手段にて読み取られた日時であることを特徴とする。
【0023】
また、前記所定の情報は、前記資料が前記保管場所から持ち出される際に予め入力される、前記資料を前記保管場所から持ち出す利用者を識別可能な情報であることを特徴とする。
【0024】
また、前記保管場所に接地状態で設けられ、当該保管場所に収納される資料に貼付された前記非接触型ICラベルに形成された前記2つの面アンテナのうち一方の面アンテナと順次接触しながら移動可能な導電性の検知手段を有することを特徴とする。
【0025】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、2つの面アンテナを有し、この2つの面アンテナと近接するアンテナとの間にて静電誘導が生じることにより情報の読み取り及び書き込みが行われる静電結合方式の非接触型ICラベルが、所定の保管場所に収納される資料のそれぞれに貼付されている。また、この資料が収納される棚等の保管場所においては、資料が保管場所に収納された状態にて2つの面アンテナのうち一方の面アンテナが接地された場合のみに非接触型ICラベルに対する情報の読み取り及び書き込みが可能となる位置に上記アンテナが設けられている。
【0026】
非接触型ICラベルは、資料の外部から接触可能な面に貼付されているため、資料を保管場所から持ち出すあるいは保管場所に収納する場合、非接触型ICラベルに形成された2つの面アンテナのうち一方の面アンテナに指等で触れると、指等で触れた面アンテナが接地状態となる。
【0027】
これにより、非接触型ICラベルに書き込まれた情報が読み取られることになるため、非接触型ICラベルに該非接触型ICラベルが貼付される資料を識別可能な情報を書き込んでおけば、利用者が、資料を保管場所から持ち出すあるいは保管場所に収納する際に、非接触型ICラベルに形成された2つの面アンテナのうち一方の面アンテナに指等で触れるだけで、その資料が保管場所から持ち出されたあるいは保管場所に収納されたことが認識される。
【0028】
また、非接触型ICラベルに書き込まれた情報を読み取る際に情報が読み取られる資料が収納される保管場所を識別可能とすれば、資料が所定の保管場所に収納されているかどうかが認識される。
【0029】
また、非接触型ICラベルに書き込まれた情報が読み取られる際に、その日時あるいは、資料を保管場所から持ち出す利用者を識別可能な情報を非接触型ICラベルに書き込めば、この非接触型ICラベルに書き込まれた情報を読み取ることにより、その資料の持ち出し及び返却履歴を知ることができる。
【0030】
また、保管場所に接地状態で設けられ、当該保管場所に収納される資料に貼付された非接触型ICラベルに形成された2つの面アンテナのうち一方の面アンテナと順次接触しながら移動可能な導電性の検知手段を用いれば、予め決められた日時あるいは期間毎に書籍の在庫管理を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0032】
図1は、本発明の資料管理システムの実施の実施の一形態を示す図であり、(a)は概念図、(b)はブロック構成図である。
【0033】
図1(a)に示すように本形態においては、資料である書籍60が収納される保管場所である棚50a,50bのそれぞれに、書籍60の背表紙に貼付され、書籍60を識別可能な情報が書き込まれたICラベル10との間にて静電誘導を生じさせる2つのアンテナ20a,20bが設けられており、さらに、アンテナ20a,20bを介してICラベル10に対する情報の読み取り及び書き込みを行う情報読取/書込手段であるリーダ/ライタ30と、棚50a,50bに収納されるべき書籍60に関する情報を管理する管理手段であるホスト40とが設けられている。なお、本形態においては、説明を簡単にするために書籍60が収納される棚の数を2段とし、さらに、上段の棚50aには書籍60が全面に収納され、下段の棚50bには書籍60が全く収納されていないものとする。
【0034】
また、図1(b)に示すように、リーダ/ライタ30は、アンテナ20a,20bを介してICラベル10に電源及び情報を読み取るあるいは情報を書き込むための所定の周波数のクロック信号を供給する発信変調回路31と、アンテナ20aを介してICラベル10に対する情報の読み取りを行う受信復調回路32と、ホスト40に対する情報のやりとりを行うI/F部33とから構成されており、また、ホスト40は、棚50a,50bに収納されるべき書籍60に関する情報が格納された資料情報データベース42と、資料情報データベース42に格納された情報とリーダ/ライタ30にてICラベル10から読み取られた情報とに基づいて棚50a,50bに収納される書籍60を管理する管理部41とから構成されている。
【0035】
ここで、書籍60に貼付されるICラベル10の動作原理について詳細に説明する。
【0036】
図2は、図1に示したICラベル10の動作原理を説明するための図であり、(a)は構造を示す図、(b)は(a)に示した2つの面アンテナ12a,12bを介して情報の読み取りあるいは書き込みが行われる場合の動作を示す図、(b)は(a)に示した1つの面アンテナ12aのみを介して情報の読み取りあるいは書き込みが行われる場合の動作を示す図である。
【0037】
図2(a)に示すように本形態におけるICラベル10においては、紙等のベース材13上に所定の間隔を有して2つの面アンテナ12a,12bが印刷形成されており、この2つの面アンテナ12a,12bを跨ぐように、面アンテナ12a,12bを介して所定の情報の書き込み及び読み取りが可能なICチップ11が搭載されている。
【0038】
図2(a)に示したようなICラベル10に対する情報の書き込みあるいは読み取りを、ICラベル10に印刷形成された2つの面アンテナ12a,12bを介して行う場合は、図2(b)に示すように、リーダ/ライタ30内の発信変調回路31によって所定の電源を発生させると、リーダ/ライタ30に接続された2つのアンテナ20a,20bが正の電荷と負の電荷とをそれぞれ帯びる。
【0039】
この状態でICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bをアンテナ20a,20bに近接、対向させると、アンテナ20a,20bが帯びた電荷によって、面アンテナ12a,12bに正の電荷あるいは負の電荷が誘導される。例えば、発信変調回路31にて発生した電源によってアンテナ20aが正の電荷を帯び、アンテナ20bが負の電荷を帯びた場合は、アンテナ20aが帯びた正の電荷によって面アンテナ12aには負の電荷が誘導されるとともに、アンテナ20bが帯びた負の電荷によって面アンテナ12bには正の電荷が誘導される。また、発信変調回路31にて発生した電源によってアンテナ20aが負の電荷を帯び、アンテナ20bが正の電荷を帯びた場合は、アンテナ20aが帯びた負の電荷によって面アンテナ12aには正の電荷が誘導されるとともに、アンテナ20bが帯びた正の電荷によって面アンテナ12bには負の電荷が誘導される。
【0040】
このように、面アンテナ12a,12bに電荷が誘導されることによりICチップ11内に電流が流れ、それにより、ICチップ11に対する情報の読み取りあるいは書き込みが行われることになる。
【0041】
上述したように、本形態におけるICラベル10は、表面に印刷形成された面アンテナ12a,12bとリーダ/ライタ30に接続されたアンテナ20a,20bとによってコンデンサを形成し、このコンデンサの動作原理を用いて内部に電流を発生させ、情報の読み取りあるいは書き込みが行われる静電結合方式の非接触型ICラベルである。
【0042】
そのため、リーダ/ライタ30に接続されたアンテナ20a,20bとICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bとがそれぞれ対向しないように配置された場合、アンテナ20a,20bが正と負の電荷をそれぞれ帯びても面アンテナ12a,12bに誘導される電荷が安定せず、それにより、通信可能距離が短くなってしまう。
【0043】
そこで、図2(c)に示すように、ICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bのいずれか一方を指で触れる等して接地し(図2においては面アンテナ12bを接地)、他方の面アンテナ12aのみを用いて情報の送受信を行う技術が用いられている。これにより、リーダ/ライタ30に接続されたアンテナ20a,20bに対するICラベル10の設置方向の制限が緩やかとなり、通信距離を延ばすことができる。
【0044】
本形態においては、図1(a)に示すように、書籍60が棚50a,50bに収納されている場合、リーダ/ライタ30に接続されたアンテナ20a,20bと、書籍60に貼付されたICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bとが互いに対向しないように配置されることになる。棚50a,50bに設けられたアンテナ20a,20bは、この状態において、書籍60に貼付されたICラベル10に対する情報の読み取り及び書き込みを行うことができないような位置に配置されている。
【0045】
以下に、上記のように構成された資料管理システムにおける資料管理方法について説明する。
【0046】
図3は、図1に示した資料管理システムにおける資料管理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0047】
書籍60を保管場所の棚50aから持ち出す場合(ステップS1)、所望の書籍60を棚50aから取り出すために利用者が資料60の背表紙に貼付されたICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bのうちいずれか一方の面アンテナに触れると(ステップS2)、利用者が触れた面アンテナが接地され、それにより、上述したような原理によってICラベル10とアンテナ20a,20bとの通信可能距離が延びる。ここで、棚50aに設けられたアンテナ20a,20bは、この状態において、書籍60に貼付されたICラベル10に対する情報の読み取り及び書き込みを行うことができる位置に配置されている。それにより、利用者が触れたICラベル10に書き込まれた、書籍60を識別可能な情報がアンテナ20aを介してリーダ/ライタ30内の受信復調回路32にて読み取られる(ステップS3)。なお、ICラベル10に書き込まれた情報は、利用者がICラベル10の面アンテナに触れることにより受信復調回路32にて読み取られるが、その読み取りが、利用者が書籍60を持ち出すあるいは返却する際のみに意識的にICラベル10の面アンテナに触れることにより行われるようにするために、面アンテナの面積を狭くしたり、面アンテナのうち利用者が触れることが可能な領域の面積を狭くしたりすることが好ましい。
【0048】
ステップS3において読み取られた識別情報は、リーダ/ライタ30内のI/F部33を介して、書籍60の在庫を管理しているホスト40に送られ、ホスト40内の管理部41において、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が持ち出されたことが資料情報データベース42に格納され、管理される(ステップS4)。
【0049】
その後、利用者が持ち出した資料を返却する場合は(ステップS5)、利用者が、資料60の背表紙に貼付されたICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bのうちいずれか一方の面アンテナに触れながら資料60を棚50aに収納すると(ステップS6)、利用者が触れた面アンテナが接地され、それにより、上述したような原理によってICラベル10とアンテナ20a,20bとの通信可能距離が延び、利用者が触れたICラベル10に書き込まれた、書籍60を識別可能な情報が20aを介してリーダ/ライタ30内の受信復調回路32にて読み取られる(ステップS7)。
【0050】
ステップS7において読み取られた識別情報は、I/F部33を介して、書籍60の在庫を管理しているホスト40に送られる。ホスト40においては、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が持ち出されている状態として資料情報データベース42に格納されて管理されているため、識別情報が送られてくると、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が返却されたことが管理部41において管理される(ステップS8)。
【0051】
なお、上述した資料管理方法においては、書籍60が棚50aから持ち出されたあるいは返却されたことを検出、管理するだけのものであるが、書籍60が返却される際、書籍60が所定の棚に返却されたかどうかを検出することもできる。
【0052】
図4は、図1に示した資料管理システムにおける資料管理方法の他の例を説明するためのフローチャートである。なお、本例においては、棚50a,50b毎に棚50a,50bを識別可能な棚IDが付与されており、ICラベル10に書き込まれた情報が読み取られたアンテナ20aによって棚50a,50bが識別されるものとする。
【0053】
書籍60を保管場所の棚50aから持ち出す場合(ステップS11)、所望の書籍60を棚50aから取り出すために利用者が資料60の背表紙に貼付されたICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bのうちいずれか一方の面アンテナに触れると(ステップS12)、利用者が触れた面アンテナが接地され、それにより、上述したような原理によってICラベル10とアンテナ20a,20bとの通信可能距離が延び、利用者が触れたICラベル10に書き込まれた、書籍60を識別可能な情報がアンテナ20aを介してリーダ/ライタ30内の受信復調回路32にて読み取られる(ステップS13)。なお、面アンテナの面積や面アンテナのうち利用者が触れることが可能な領域の面積は、上述したものと同様に狭くすることが好ましい。
【0054】
また、ICラベル10に書き込まれた情報が読み取られたアンテナ20aによって棚IDが検出される(ステップS14)。
【0055】
ステップS13において読み取られた識別情報及びステップS14にて検出された棚IDは、I/F部33を介して、書籍60の在庫を管理しているホスト40に送られ、ホスト40内の管理部41において、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が棚IDによって識別される棚50aから持ち出されたことが資料情報データベース42に格納され、管理される(ステップS15)。
【0056】
その後、利用者が持ち出した資料を返却する場合は(ステップS16)、利用者が、資料60の背表紙に貼付されたICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bのうちいずれか一方の面アンテナに触れながら資料60を棚50aに収納すると(ステップS17)、利用者が触れた面アンテナが接地され、それにより、上述したような原理によってICラベル10とアンテナ20a,20bとの通信可能距離が延び、利用者が触れたICラベル10に書き込まれた、書籍60を識別可能な情報がアンテナ20aを介してリーダ/ライタ30内の受信復調回路32にて読み取られる(ステップS18)。
【0057】
また、ICラベル10に書き込まれた情報が読み取られたアンテナ20aによって棚IDが検出される(ステップS19)。
【0058】
ステップS18において読み取られた識別情報及びステップS19にて検出された棚IDは、I/F部33を介して、書籍60の在庫を管理しているホスト40に送られる。ホスト40においては、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が持ち出されている状態として資料情報データベース42に格納されて管理されているため、識別情報が送られてくると、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が棚IDによって識別される棚50aに返却されたことが管理部41において管理される(ステップS20)。
【0059】
これにより、書籍60が持ち出される際の棚と書籍が返却された棚とが識別されるため、書籍60が持ち出された棚に返却されているかどうかを検出することができる。
【0060】
なお、上述した資料管理方法においては、書籍60が棚50aから持ち出されたあるいは返却された際に、その書籍60が持ち出されたあるいは返却されたかを検出、管理するだけのものであるが、書籍60が棚50aから持ち出されたあるいは返却された際にその日時を書籍60の背表紙に貼付されたICラベル10に書き込み、他の装置によって、書籍60の持ち出し履歴を知ることもできる。
【0061】
図5は、図1に示した資料管理システムにおける資料管理方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【0062】
書籍60を保管場所の棚50aから持ち出す場合(ステップS21)、所望の書籍60を棚50aから取り出すために利用者が資料60の背表紙に貼付されたICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bのうちいずれか一方の面アンテナに触れると(ステップS22)、利用者が触れた面アンテナが接地され、それにより、上述したような原理によってICラベル10とアンテナ20a,20bとの通信可能距離が延び、利用者が触れたICラベル10に書き込まれた、書籍60を識別可能な情報がアンテナ20aを介してリーダ/ライタ30内の受信復調回路32にて読み取られる(ステップS23)。なお、面アンテナの面積や面アンテナのうち利用者が触れることが可能な領域の面積は、上述したものと同様に狭くすることが好ましい。
【0063】
ステップS23において読み取られた識別情報は、I/F部33を介して、書籍60の在庫を管理しているホスト40に送られ、ホスト40内の管理部41において、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が持ち出されたことが資料情報データベース42に格納され、管理される(ステップS24)。
【0064】
また、リーダ/ライタ30内の発信変調回路31において、書籍60が持ち出された日時がアンテナ20bを介してICラベル10に書き込まれる(ステップS25)。
【0065】
その後、利用者が持ち出した資料を返却する場合は(ステップS26)、利用者が、資料60の背表紙に貼付されたICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bのうちいずれか一方の面アンテナに触れながら資料60を棚50aに収納すると(ステップS27)、利用者が触れた面アンテナが接地され、それにより、上述したような原理によってICラベル10とアンテナ20a,20bとの通信可能距離が延び、利用者が触れたICラベル10に書き込まれた、書籍60を識別可能な情報がアンテナ20aを介してリーダ/ライタ30内の受信復調回路32にて読み取られる(ステップS28)。
【0066】
ステップS28において読み取られた識別情報は、I/F部33を介して、書籍60の在庫を管理しているホスト40に送られる。ホスト40においては、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が持ち出されている状態として資料情報データベース42に格納されて管理されているため、識別情報が送られてくると、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が返却されたことが管理部41において管理される(ステップS29)。
【0067】
また、リーダ/ライタ30内の発信変調回路31において、書籍60が返却された日時がアンテナ20bを介してICラベル10に書き込まれる(ステップS30)。
【0068】
これにより、利用者は、書籍60を持ち出した際に、ICラベル10に書き込まれた情報を読み取ることができる専用の装置を用いて、ICラベル10に書き込まれた情報を読み取れば、書籍60の持ち出し履歴を知ることができる。
【0069】
また、上述した資料管理方法において、書籍60を持ち出した利用者を識別可能な情報を該書籍60の背表紙に貼付されたICラベル10に書き込むことも考えられる。
【0070】
図6は、図1に示した資料管理システムにおける資料管理方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【0071】
書籍60を保管場所の棚50aから持ち出す場合(ステップS31)、利用者は、該利用者を識別可能な情報が書き込まれた記録媒体を該記録媒体に書き込まれた情報を読み取ることが可能な装置(不図示)によって読み取らせる(ステップS32)。なお、この記録媒体においては、非接触型のICカードや接触型のICカードや磁気カード等、利用者を識別可能な情報の書き込み及び読み取りが可能なものであればその種類は問わない。
【0072】
次に、所望の書籍60を棚50aから取り出すために利用者が資料60の背表紙に貼付されたICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bのうちいずれか一方の面アンテナに触れると(ステップS33)、利用者が触れた面アンテナが接地され、それにより、上述したような原理によってICラベル10とアンテナ20a,20bとの通信可能距離が延び、利用者が触れたICラベル10に書き込まれた、書籍60を識別可能な情報がアンテナ20aを介してリーダ/ライタ30内の受信復調回路32にて読み取られる(ステップS34)。なお、面アンテナの面積や面アンテナのうち利用者が触れることが可能な領域の面積は、上述したものと同様に狭くすることが好ましい。
【0073】
ステップS34において読み取られた識別情報は、I/F部33を介して、書籍60の在庫を管理しているホスト40に送られ、ホスト40内の管理部41において、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が持ち出されたことが資料情報データベース42に格納され、管理される(ステップS35)。
【0074】
また、リーダ/ライタ30内の発信変調回路31において、ステップS32にて不図示の装置によって読み取られた、利用者を識別可能な情報がアンテナ20bを介してICラベル10に書き込まれる(ステップS36)。
【0075】
その後、利用者が持ち出した資料を返却する場合は(ステップS37)、利用者が、資料60の背表紙に貼付されたICラベル10に印刷形成された面アンテナ12a,12bのうちいずれか一方の面アンテナに触れながら資料60を棚50aに収納すると(ステップS38)、利用者が触れた面アンテナが接地され、それにより、上述したような原理によってICラベル10とアンテナ20a,20bとの通信可能距離が延び、利用者が触れたICラベル10に書き込まれた、書籍60を識別可能な情報がアンテナ20aを介してリーダ/ライタ30内の受信復調回路32にて読み取られる(ステップS39)。
【0076】
ステップS39において読み取られた識別情報は、I/F部33を介して、書籍60の在庫を管理しているホスト40に送られる。ホスト40においては、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が持ち出されている状態として資料情報データベース42に格納されて管理されているため、識別情報が送られてくると、送られてきた識別情報によって識別される書籍60が返却されたことが管理部41において管理される(ステップS40)。
【0077】
これにより、利用者は、書籍60を持ち出した際に、ICラベル10に書き込まれた情報を読み取ることができる専用の装置を用いて、ICラベル10に書き込まれた情報を読み取れば、今まで書籍60を持ち出した利用者の履歴を知ることができる。
【0078】
なお、図3〜図6を用いて説明した資料管理方法においては、書籍60が棚50a,50bに収納されている状態で、利用者が書籍60の背表紙に貼付されたICラベル10の面アンテナに触れることにより、ICラベル10に書き込まれた情報が読み取られ、書籍60の持ち出しあるいは返却が管理されているが、図書館等のように書籍60の持ち出し及び返却を管理するカウンターが設けられている場合は、このカウンターにおいて、アンテナ20a,20bと同様の機能を有するものをカウンター内に設け、書籍60が持ち出されるあるいは返却される際に、カウンターにいるオペレータが書籍60の背表紙に貼付されたICラベル10の面アンテナに触れ、それにより、書籍60の持ち出しあるいは返却を管理することも考えられる。また、アンテナ20a,20bと同様の機能を有するものにICラベル10を対向させて近接させることによって、ICラベル10に書き込まれた情報を読み取り、それにより、書籍60の持ち出しあるいは返却を管理することも考えられる。
【0079】
(他の実施の形態)
本発明においては、上述した実施の形態のように、書籍60を保管場所から持ち出す際及び書籍60を保管場所に返却する際にそれぞれその旨を管理するものに限らず、予め決められた日時あるいは期間毎に書籍60の在庫管理を行うことも考えられる。
【0080】
図7は、本発明の資料管理システムの他の実施の形態を示す図である。
【0081】
図7に示すように本形態においては、図1に示したものに対して、棚50a,50b毎に、書籍60が並べられる方向に延びるレール72a,72bがそれぞれ設けられており、さらに、このレール72a,72b上を移動可能に構成され、レール72a,72b上を移動する際に一端が書籍60の背表紙に貼付されたICラベルに印刷形成された面アンテナ12a,12b(図2参照)のうち一方の面アンテナと接触状態となってレール72a,72b上を移動する導電性の検知針71が接地された状態で設けられている。この検知針71は、外部に設けられた制御装置70の制御によってレール72a,72b上を移動する。
【0082】
上記のように構成された資料管理システムにおいては、予め決められた日時あるいは期間毎に、制御装置70の制御によって、検知針71がレール72a,72b上を移動する。
【0083】
検知針71は、レール72a,72b上を移動する際に、一端が書籍60の背表紙に貼付されたICラベルに印刷形成された面アンテナ12a,12b(図2参照)のうち一方の面アンテナと接触した状態でレール72a,72b上を移動する。そのため、検知針71の先端は、筆状のものや、検知針71の移動方向に書籍60の背表紙に沿って湾曲する板状のもの等が考えられる。また、書籍60の背表紙との距離に応じて伸縮自在のものであってもよい。
【0084】
検知針71は接地された状態であるため、検知針71が書籍60の背表紙に貼付されたICラベルに印刷形成された面アンテナ12a,12b(図2参照)のうち一方の面アンテナと接触すると、検知針71が接触した面アンテナが接地され、それにより、上述したような原理によってICラベル10とアンテナ20a,20bとの通信可能距離が延び、検知針71が接触したICラベル10に書き込まれた、書籍60を識別可能な情報がアンテナ20aを介してリーダ/ライタ30内の受信復調回路32にて読み取られる。
【0085】
識別可能な情報が読み取られた書籍60は棚50a,50bに存在し、識別可能な情報が読み取られなかった書籍60は棚50a,50bに存在せず持ち出されていると判断される。
【0086】
これにより、棚50a,50bに収納される書籍60の在庫管理を容易に行うことができる。
【0087】
なお、上述した実施の形態においては、管理される資料として書籍60を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、ICラベル10が貼付可能に構成され、かつ、ICラベル10が貼付された面が一面になるように保管場所に並べることが可能なものであれば適用することができる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したようの本発明においては、2つの面アンテナを有し、この2つの面アンテナと近接するアンテナとの間にて静電誘導が生じることにより情報の読み取り及び書き込みが行われる静電結合方式の非接触型ICラベルが、所定の保管場所に収納される資料のそれぞれに貼付されており、かつ、この資料が収納される棚等の保管場所には、資料が保管場所に収納された状態にて2つの面アンテナのうち一方の面アンテナが接地された場合のみに非接触型ICラベルに対する情報の読み取り及び書き込みが可能となる位置に上記アンテナが設けられているため、資料を保管場所から持ち出すあるいは保管場所に収納する場合、非接触型ICラベルに形成された2つの面アンテナのうち一方の面アンテナに指等で触れるだけで、非接触型ICラベルに書き込まれた、資料を識別可能な情報が読み出されることになり、その資料が保管場所から持ち出されたあるいは保管場所に収納されたことが認識され、予め決められた保管場所に収納される資料の管理を手間をかけずに行うことができる。
【0089】
また、非接触型ICラベルに書き込まれた情報を読み取る際に情報が読み取られる資料が収納される保管場所を識別可能とすれば、資料が所定の保管場所に収納されているかどうかを認識することができる。
【0090】
また、非接触型ICラベルに書き込まれた情報が読み取られる際に、その日時あるいは、資料を保管場所から持ち出す利用者を識別可能な情報を非接触型ICラベルに書き込む構成としたものにおいては、この非接触型ICラベルに書き込まれた情報を読み取ることにより、その資料の持ち出し及び返却履歴を知ることができる。
【0091】
また、保管場所に接地状態で設けられ、当該保管場所に収納される資料に貼付された非接触型ICラベルに形成された2つの面アンテナのうち一方の面アンテナと順次接触しながら移動可能な導電性の検知手段を有する構成としたものにおいては、予め決められた日時あるいは期間毎に検知手段を用いて書籍の在庫管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の資料管理システムの実施の実施の一形態を示す図であり、(a)は概念図、(b)はブロック構成図である。
【図2】図1に示したICラベルの動作原理を説明するための図であり、(a)は構造を示す図、(b)は(a)に示した2つのアンテナを介して情報の読み取りあるいは書き込みが行われる場合の動作を示す図、(b)は(a)に示した1つのアンテナのみを介して情報の読み取りあるいは書き込みが行われる場合の動作を示す図である。
【図3】図1に示した資料管理システムにおける資料管理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示した資料管理システムにおける資料管理方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1に示した資料管理システムにおける資料管理方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示した資料管理システムにおける資料管理方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の資料管理システムの他の実施の形態を示す図である。
【図8】従来の資料管理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 ICラベル
11 ICチップ
12a,12b 面アンテナ
13 ベース材
20a,20b アンテナ
30 リーダ/ライタ
31 発信変調回路
32 受信復調回路
33 I/F部
40 ホスト
41 管理部
42 資料情報データベース
50a,50b 棚
60 書籍
70 制御装置
71 検知針
72a,72b レール
Claims (7)
- 少なくとも1つの保管場所に収納される資料を管理する資料管理システムにおいて、
前記資料の外部から接触可能な面に貼付され、かつ、2つの面アンテナを具備し、該2つの面アンテナと近接するアンテナとの間にて静電誘導が生じることにより情報の読み取り及び書き込みが行われる非接触型ICラベルと、
前記2つの面アンテナ及び前記アンテナを介して前記非接触型ICラベルに対する情報の読み取り及び書き込みを行う情報読取/書込手段と、
前記情報読取/書込手段にて前記非接触型ICラベルがら読み取られた情報に基づいて前記資料を管理する管理手段とを有し、
前記アンテナは、前記保管場所内において、前記資料が当該保管場所に収納された状態にて前記2つの面アンテナのうち一方の面アンテナが接地された場合のみに前記非接触型ICラベルに対する情報の読み取り及び書き込みが可能となる位置に設けられていることを特徴とする資料管理システム。 - 請求項1に記載の資料管理システムにおいて、
前記非接触型ICラベルには、貼付される資料を識別可能な情報が書き込まれていることを特徴とする資料管理システム。 - 請求項2に記載の資料管理システムにおいて、
前記情報読取/書込手段は、前記非接触型ICラベルに書き込まれた情報を前記アンテナを介して読み取る際に当該アンテナによって前記情報が読み取られる資料が収納される保管場所を識別することを特徴とする資料管理システム。 - 請求項2に記載の資料管理システムにおいて、
前記情報読取/書込手段は、前記非接触型ICラベルに書き込まれた情報を前記アンテナを介して読み取った際に、当該非接触型ICラベルに所定の情報を書き込むことを特徴とする資料管理システム。 - 請求項4に記載の資料管理システムにおいて、
前記所定の情報は、前記非接触型ICラベルに書き込まれた情報が前記アンテナを介して前記情報読取/書込手段にて読み取られた日時であることを特徴とする資料管理システム。 - 請求項4に記載の資料管理システムにおいて、
前記所定の情報は、前記資料が前記保管場所から持ち出される際に予め入力される、前記資料を前記保管場所から持ち出す利用者を識別可能な情報であることを特徴とする資料管理システム。 - 請求項2に記載の資料管理システムにおいて、
前記保管場所に接地状態で設けられ、当該保管場所に収納される資料に貼付された前記非接触型ICラベルに形成された前記2つの面アンテナのうち一方の面アンテナと順次接触しながら移動可能な導電性の検知手段を有することを特徴とする資料管理システム。
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