JP4714933B2 - 遊技場監視システム - Google Patents
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Description
しかしながら、上述の如く遊技機を監視するための遊技機監視システムは存在するものの、計数機に対する不正行為の監視や防止といったことは全く行われていなかった。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、計数装置は、認証信号を受信すると計数手段を動作可能とすることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の発明において、計数装置は、認証信号を受信すると媒体提供手段を動作可能とすることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、制御装置は、無線通信が成立した場合、少なくともICタグに予め記憶されているタグIDと無線通信の成立日時とを監視情報として記憶することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、制御装置は、計数装置と同じく遊技場内に設置される遊技機の相対可動部に取り付けられたICタグとアンテナとの間で断続的に行われる無線通信をも制御可能であって、前記相対可動部における無線通信の不成立を検知すると、前記相対可動部の開閉状態に係る情報である監視情報を作成及び記憶することを特徴とする。
また、請求項2及び3の発明によれば、ICタグとアンテナとの間で無線通信を成立させなければ、遊技球数を計数しなかったり、景品等と交換するために必要な景品交換媒体を提供しなかったりするため、不正遊技者が外部より遊技媒体等を持ち込んで不正に利益を得ようとする行為等を確実に防止することができる。
さらに、請求項4の発明によれば、少なくとも利用されたICタグのタグIDや無線通信の成立日時が監視情報として制御装置に記憶されるため、計数機の動作履歴等を把握することができ、より効果的な計数機の監視を行うことができる。
加えて、請求項5の発明によれば、各遊技機の相対可動部における無線通信と、計数機に係る無線通信とを同一の制御装置にて制御可能としているため、非常に使い勝手が良く、汎用性に富む。
(1)実施例の遊技場監視システムの概要
(2)実施例の遊技場監視システムの構造
(3)実施例の遊技場監視システムの動作内容
(4)実施例の遊技場監視システムの効果
(5)本発明の変更例の説明
本実施例に係る遊技場監視システムの内、遊技機監視システムは、RFID技術を利用して主に各ホールに設置される計数機(計数装置)、及び島設備に設置されるパチンコ機を監視しようとするものであって、各アンテナや監視情報を作成・記憶する制御装置等により構成されるリーダライタユニット、固有の識別情報を記憶しておりアンテナとの間でRFID通信(無線通信)可能なICタグである監視タグや店員カード(認証部材)、及び異常の報知等を行うスポット(報知手段)等を備えている。
また、計数機監視システムは、上記遊技機監視システムの一部を兼用したものであって、計数機の監視に係る構成からなる監視システムである。尚、監視情報とは制御装置が作成する情報の総称(異常情報や作業情報等を含む)である。
尚、本発明において、相対可動部とは、少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる一組の部材である。また、認証動作とは、監視動作の一部であって、店員カードを利用した無線通信に係る動作を表す。
また、スポットには、ホールコンピュータ(外部のコンピュータ)との間で無線通信を行うための無線モジュールが備えられている。該無線モジュールは、I/Oインタフェイスを介して制御装置のMPUと接続されているため、制御装置において記憶されている監視情報等の各種情報を、スポットを介してホールコンピュータとの間で送受信することができる。
一方、各パチンコ機の前面側上方には、認証アンテナ(アンテナ)を内蔵した通信ユニットが取り付けられている。
尚、相対可動部が閉じた状態において、監視タグと監視アンテナとの間でRFID通信は常時繰り返し行われており、該状態を正常状態とする。
図1は、パチンコ機1、1・・を設置した島設備71、71の説明図である。
図1に示されているように、各島設備71には、複数のパチンコ機1、1・・が隣接して設置されている。各パチンコ機1の上方には、後述するような認証アンテナ47(図2に示す)を内蔵した通信ユニット41が設置されている。また、各島設備71の側端部上方には、主にホール店員への報知を行う報知ランプ72を備えたスポット73が取り付けられている。該スポット73には、後述するような制御装置20(図4に示す)が内蔵されており、各パチンコ機1に係る監視動作や認証動作、及び後述する計数機22に係る認証動作等を制御している。
通信ユニット41は、認証アンテナ47を内蔵したものであって、前面上部には確認ランプ43が設けられている。一方、店員カード42は認証用のICタグとして機能するものである。そして、該店員カード42を認証アンテナ47の前方へと近接させて両者を所定の通信距離内とすることで、両者間でRFID通信が可能となり、制御装置20にて後述するような認証動作が制御される。尚、確認ランプ43は、認証状態を点灯表示するものである。
また、認証アンテナ47は、薄板状のガラスコンポジット基板の表面に送受信回路を設けたものであり、ケーブル34を介して制御装置20へと接続されている。そして、制御装置20の制御により、送受信回路から呼出波を常時出力している。
さらに、計数機22には、計数機アンテナ23が内蔵されている。計数機アンテナ23は、認証アンテナ47と略同様の構成からなるものであって、制御装置20の制御により送受信回路から呼出波を常時出力している。このような計数機アンテナ23の前方へと店員カード42を近接させて両者を所定の通信距離内とすることで、両者間で行われるRFID通信を利用した計数機22の認証に係る制御が行われ、後述の如く所定の結果となった場合にのみ計数機22は景品交換媒体を出力するようになっている。
パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されたものであって、機枠2の前面側には、本体枠3が左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。本体枠3には、遊技領域が設けられた遊技盤6が嵌め込み設置されており、その遊技盤6の遊技領域内には、障害釘をはじめとして図柄表示装置14、図柄始動口15、可動部材16を有する大入賞装置17等の遊技部材が設けられている。
尚、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作とは、賞品球の払出に関する動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」に関する動作等の各種動作(すなわち、遊技者の利益に直接的に関わる動作)のことである。
また、EEPROM54には、各監視タグのタグIDが各アンテナ毎に夫々対応付けられたメモリ領域に夫々記憶されている。さらに、監視動作や認証動作において適宜作成される監視情報もEEPROM54に記憶される。
加えて、計数機22内には、店員カード42と無線通信可能な計数機アンテナ23が内蔵されている。
パチンコ機1は、主制御基板に記憶されているプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、遊技者が、遊技球を遊技領域に発射して所定の条件を満たした場合には、いわゆる「大当たり状態」を生起させて、賞品球を遊技者へと払い出す。
各パチンコ機1に係る監視動作や認証動作、計数機22に係る認証動作、及び計数機22の動作について図5及び図6を基に説明する。図5は、パチンコ機1に係る監視動作や認証動作、及び計数機22に係る認証動作を示したフローチャート図であり、図6は、計数機22の動作を示したフローチャート図である。尚、計数機22の電源はONされているものとする。
そして、S12における判断の結果、異常なしと判断した場合には、S1へと戻って、再び認証フラグの確認を行う。通常、このような監視動作が短い周期で繰り返し行われている。
認証状態へ移行すると、制御装置20は、認証状態へ移行後5s以内に監視用RFID通信(機枠アンテナ37及び前面枠アンテナ39を利用したRFID通信)が不成立となったか否かを判断する(S17)。
以上のような態様で、各パチンコ機1に係る監視動作及び認証動作は制御される。尚、各パチンコ機1の監視動作は、夫々各パチンコ機1に対応した通信ユニット41で認証動作が行われない限り、認証状態へと移行することはない。つまり、一のパチンコ機1で監視動作が認証状態へ移行したからといって、他のパチンコ機1における監視動作が認証状態へと移行することはない。
そして、所定時間以内に作業信号を受信すると、該作業信号に含まれている遊技球数、及び店員IDや店員IDの認証日時等に関連付けられた情報を作業情報としてEEPROM54に記憶する(S8)。さらに、計数機22へと認証信号を出力してカウントフラグをOFFとする(S9)。尚、所定時間以内に作業信号を受信しなかった場合には、作業情報を記憶することなく、カウントフラグをOFFとする(S9)。
カウントフラグがONである場合には、カウントした遊技球数を記載した景品交換媒体を景品交換媒体出力装置25から出力する(S34)。また、カウントされた遊技球数を作業信号にのせて制御装置20へと出力する(S35)。一方、カウントフラグがONとなっていない場合には、カウントフラグがONとなるまで景品交換媒体を出力しない。
本実施例に係る遊技場監視システムによれば、上記の如く、計数機22に景品交換媒体を出力させるためには店員カード42を利用した認証を行わなければならない。したがって、不正遊技者等が外部より遊技球等を持ち込んで不正に利益を得ようとする行為等を防止することができる。また、利用された店員カード42の店員IDや店員カード42の認証日時、及び投入された遊技球数等が作業情報として制御装置20に記憶されるため、どの店員がいつ計数機22を使用し、何個の遊技球をカウントしたかといった計数機22の動作履歴等を把握することができる(すなわち、計数機22を監視することができる)。さらに、店員カード42を利用した認証を行いさえすれば景品交換媒体は出力されるため、遊技者が間違えて計数機22に遊技球を投入してしまった場合にでも、投入した後に店員カード42による認証を行えば景品交換媒体を出力することができる。つまり、遊技場監視システムの使い勝手をより良くすることができる。
本発明の遊技場監視システムは、上述した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、各ICタグ、アンテナ、制御装置、ホールコンピュータ、計数装置、通信ユニット、及びスポット等の材料、形状、構造、取付位置、設置数等の構成を本発明の趣旨に逸脱しない範囲で適宜変更することができる。たとえば、本発明の監視対象となる遊技機とは、パチンコ機に限定されることはなく、スロットマシーン等の遊技媒体を用いる遊技機であればよい。
さらにまた、当然制御装置と遊技機とを一対一対応としても何ら問題はないし、遊技機の監視動作等を制御する制御装置とは別に、計数機に係る認証動作を制御するための制御装置を設置するようにしても何ら問題はない。
また、認証アンテナを内蔵した通信ユニットを設置するのではなく、遊技機本体に店員カード差込口等を設け、該差込口内に認証アンテナを取り付けるようにしてもよい。
またさらに、各タグと各アンテナとの間の通信可能距離を5mmに設定しているが、それ以上またはそれ以下の距離に設定したとしても何ら問題はない。また、RFID通信において利用される周波数や、異常状態とみなされる返信時間(実施例では、50ms)、認証状態である時間(実施例では、5s)等も実施例にものに限定されることはない。
Claims (5)
- 認証部材であるICタグと、アンテナを介して前記ICタグと無線通信可能であるとともに、遊技媒体の数を計数するための計数手段及び計数された遊技媒体数に関連づけられた景品交換媒体を遊技者に提供する媒体提供手段を有する計数装置に接続された制御装置とを備えた遊技場監視システムであって、
前記計数装置に、投入された遊技媒体を検出するための遊技媒体検出器と、エラー表示のための表示手段とを設け、
前記制御装置は、前記無線通信による前記ICタグの認証をもって、前記計数装置に認証信号を送信し、前記計数装置に所定制御を行わせる一方、
前記計数装置は、前記ICタグの認証が行われていない状態であるにも拘わらず、前記遊技媒体の投入を検出すると、前記表示手段にエラー表示を行うことを特徴とする遊技場監視システム。 - 計数装置は、認証信号を受信すると計数手段を動作可能とすることを特徴とする請求項1に記載の遊技場監視システム。
- 計数装置は、認証信号を受信すると媒体提供手段を動作可能とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場監視システム。
- 制御装置は、無線通信が成立した場合、少なくともICタグに予め記憶されているタグIDと無線通信の成立日時とを監視情報として記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技場監視システム。
- 制御装置は、計数装置と同じく遊技場内に設置される遊技機の相対可動部に取り付けられたICタグとアンテナとの間で断続的に行われる無線通信をも制御可能であって、
前記相対可動部における無線通信の不成立を検知すると、前記相対可動部の開閉状態に係る情報である監視情報を作成及び記憶することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技場監視システム。
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