JP2005245871A - 遊技機監視システム、及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】店員カードを置き忘れてしまう事態を確実に防止することができる上、より信頼性の高い監視を行うことができる遊技機監視システム及び遊技機を提供する。
【解決手段】R/Wユニットは、認証用のRFID通信における認証動作を、カードホルダに店員カードが差し込まれてからたとえば第一の所定の時間しか行わない。したがって、カードホルダに店員カードが差し込まれてから第一の所定時間以上経過すると、R/Wユニットは、認証用のRFID通信を、店員情報の比較及び判定は行わない非認証状態へと移行させる。尚、カードホルダに店員カードが差し込まれてから第二の所定の時間以上経過すると、カードホルダに店員カードが置き忘れてられている可能性があることを報知ランプにて報知するよう、パチンコ機が設置されている島設備に取り付けられた報知手段へと指令を出力する。
【選択図】図12

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機を監視するための遊技機監視システム、及び該遊技機監視システムを備えた遊技機に関するものである。
従来より、たとえば遊技機の一例であるパチンコ機に対して、特定の遊技者が不正に利益を得ようとして遊技枠等を不正に開放し、遊技内容を制御する各種制御基板やROM等を交換するといった不正行為が絶えない。そこで、そのような不正行為を防止するために、遊技機にマイクロスイッチを設置し、遊技枠等が開放された場合にこれを検知して、遊技場を監視するホールコンピュータ(以下、ステーションと称す)に知らせるものが考案されている。
しかしながら、たとえば修理作業等のために遊技場の店員が遊技枠等を開放するケースも当然起こり得る。したがって、検知された遊技枠等の開放が店員によるものか、それとも店員以外(たとえば、不正行為)によるものかを区別するために、特許文献1に開示されているような遊技機監視システムが考案されている
特開2002−58847号公報
特許文献1に記載の遊技機監視システムは、次に示すような方法で遊技枠や前面枠の開放が店員によるものか否かの区別を行っている。
開放可能な遊技枠と前面枠とを備えたパチンコ機の隣に、遊技場全体を監視するステーションに接続された制御部を備えた処理装置を設置する。また、パチンコ機の遊技枠及び前面枠にそれぞれの開放を検知可能なマイクロスイッチを設置し、各マイクロスイッチによる検知信号を、処理装置内の制御部に伝えるようにする。さらに、処理装置には、後述する店員カードを挿入可能であって、挿入された店員カードとの間で非接触通信を行うことにより、店員カードに記憶された店員情報を読み出して制御部に伝達可能な店員カード挿入口が設けられている。
一方、各店員は、それぞれ異なる店員情報を記憶した店員カードを所持している。尚、ステーションには、全ての店員情報が予め登録されている。
そして、店員が何らかの理由(たとえば点検や修理)で遊技枠や前面枠を開放したい場合には、店員カードを処理装置の店員カード挿入口に挿入すればよい。店員カードが店員カード挿入口に挿入されると、非接触通信により店員カードから店員情報を読み出して、ステーションに予め登録されている店員情報と比較する。比較の結果両者が一致した場合には、その後遊技枠や前面枠の開放を検知したとしても、店員によるものであると判断される(不正行為が行われているとは判断されない)。
しかしながら、比較の結果両者が一致しないにもかかわらず遊技枠や前面枠の開放を検知した場合や、比較を行っていない(店員カードが挿入されていない)にもかかわらず遊技枠や前面枠の開放を検知した場合には、店員によるものではない(不正行為が行われている)としてステーションに報知するようになっている。
そして、以上の店員カードの認証動作を店員カードが店員カード挿入口に挿入されている間、絶えず繰り返し行っている。
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機監視システムによれば、店員カードが店員カード挿入口に挿入されている間ずっと認証動作を行っているとともに、認証動作が行われていない状態で前面枠等の開放を検知した場合には不正行為として検知するため、前面枠や遊技枠を開放した後のメンテナンス作業時においても、店員カードを店員カード挿入口に挿入したままの状態にしておかなければならない。したがって、メンテナンス作業時に道具を取りに行く等で一時的に席を離れる必要性が生じた際に、前面枠等を開放したまま(店員カードを挿入したまま)離れるのは、店員カードが盗まれてしまう危険性が高いため、いちいち前面枠等を閉じなければならず、煩わしかった。
また、メンテナンス作業時の間ずっと店員カードを店員カード挿入口に挿入した状態としているため、メンテナンス終了後に前面枠等を閉じた際に店員が店員カードを置き忘れてしまう可能性が高くなる。そして、挿入口に挿入されている間ずっと認証する構成となっているため、一旦遊技機に店員カードが置き忘れられてしまうと、その遊技機は不正行為を全く検知することのできない無防備なものとなってしまう。
つまり、特許文献1に記載の遊技機監視システムは、店員カードを置き忘れてしまう事態等が起こりやすく、店員カードを悪用されがちで、信頼性に乏しい監視動作しか提供できないものであるといえる。
そこで本発明は、上述したような課題を解決すべく、店員カードを置き忘れてしまう事態を確実に防止することができる上、より信頼性の高い監視を行うことができる遊技機監視システム、及び該遊技機監視システムを備えた遊技機を提供しようとするものである。
かかる本発明の内、請求項1に記載の発明は、少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機に用いられる遊技機監視システムであって、前記遊技機監視システムは、前記第一の部材あるいは前記第二の部材のどちらか一方の部材に設けられ、呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力する監視タグと、他方の部材に設けられ、前記監視タグに対して呼出波を送信し、前記監視タグからの反射波を受信する監視アンテナと、呼出波を受信すると記憶している遊技機を取り扱う権限に関する店員情報を含む反射波を出力する認証タグと、該認証タグを保持可能なホルダに設けられ、認証タグとの間で認証用の非接触通信可能な認証アンテナとからなる認証手段と、前記監視タグと前記監視アンテナとの間における監視用の非接触通信及び前記認証手段において行われる認証用の非接触通信を制御する制御手段と、前記監視タグに記憶されている固有の識別情報、前記認証タグに記憶されている店員情報、及び前記制御手段における制御履歴からなる履歴情報とを記憶する第一の記憶手段と、外部と通信する入出力手段とを備えており、前記監視アンテナ及び前記認証アンテナに接続された監視制御装置と、を有しており、前記監視制御装置は、前記認証タグからの反射波に含まれている店員情報と、前記第一の記憶手段に記憶している店員情報とを比較判定する認証動作を行うとともに、前記認証タグと前記認証アンテナとの間で認証用の非接触通信が成立してから第一の所定の時間の経過を契機として、外部に設けられた報知手段にて前記第一の所定の時間が経過した旨の報知を行うように、前記入出力手段から信号を出力することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、より信頼性の高い監視を可能とするために、前記監視制御装置は、前記認証タグと前記認証アンテナとの間で認証用の非接触通信が成立してから前記第一の所定の時間より短い第二の所定の時間の経過を契機として、前記認証動作を停止することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の遊技機監視システムを備えたことを特徴とする遊技機である。
本発明に係る遊技機監視システム及び遊技機によれば、認証手段における認証動作において、認証用の非接触通信が成立してから第一の所定の時間の経過を契機として、第一の所定の時間が経過した旨を報知するよう報知手段へと信号を出力するといった制御を行うため、たとえば店員カードをカードホルダに差し込んだまま置き忘れてしまうといった事態を確実に防止することができる。したがって、店員カード等の認証タグを収納したものが盗まれたり、悪用されたりするおそれが低くなるため、より信頼性の高い監視を提供することができる。
また、特に請求項2に記載の遊技機監視システム及び遊技機によれば、認証手段における認証動作を認証用の非接触通信が成立してから第二の所定の時間の経過を契機として認証動作を停止するため、たとえばカードホルダに店員カードが差し込まれたままの状態であったとしても、不正を行おうとする者がそのまま前面枠等を開放した場合に、不正開放を検知することが可能であり、さらに信頼性の高い監視を提供することができる。
また、認証手段において認証用の非接触通信が成立してから第二の所定の時間の経過を契機として認証動作を停止するため、たとえば前面枠が開放されているにもかかわらず、認証動作を繰り返し行うといった無駄な制御を行うことがなく、監視制御装置にかかる負担を抑えることができる。そして負担を軽減することによって、監視制御装置の寿命や耐久性を向上させることが可能となり、ひいては設備にかかる費用の削減にもつなげることができる。
加えて、本実施例に係る遊技機監視システムは、従来よりホールに設置されている遊技機に後付可能であり、その汎用性が非常に高い。つまり、該遊技機監視システムを備えたパチンコ機を、より低価で簡単に生産可能な非常に生産性の高いものとすることができる。
以下、本発明に係る遊技機監視システム及び遊技機の一実施形態について、遊技機としてはパチンコ機を例にあげて、以下図面に基づき、次の目次の順序にしたがって、詳細に説明する。
(1)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の概要
(2)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の構造
(3)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の動作内容
(4)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の効果
(5)本発明の変更例の説明
(1)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の概要
本実施例に係る遊技機監視システムの監視対象であるパチンコ機は、パチンコ機本体を支持する機枠に、ミドル枠が着脱自在に取り付けられたものである。ミドル枠の前面側には、ガラス板等が設置される前面枠、供給皿、及び貯留皿等が着脱自在に取り付けられている。また、該パチンコ機は島設備に設置されており、各島設備の端には報知ランプを備えた報知手段が夫々設置されている。
一方、ミドル枠の後面側には、パチンコ機における監視用のRFID通信や認証用のRFID通信を制御するとともに監視履歴情報等を記憶する監視制御装置であるリーダ/ライタユニット(以下、R/Wユニットと称す)が取り付けられているとともに、主制御基板(遊技制御手段)を収納した主制御基板収納ケース、及び遊技球払出装置等が設置されている。
以下、ミドル枠、及びミドル枠に取り付けられている前面枠や遊技球払出装置等を合わせて遊技枠と称す。
一方、本実施例に係る遊技機監視システムは、R/Wユニット、該R/Wユニットと接続された監視アンテナ、該監視アンテナとの間で監視用のRFID(Radio Frequency identification)通信(非接触通信)可能で、固有の識別情報を記憶した監視タグ、パチンコ機を取り扱う(たとえば、前面枠を開放する等)権限の認証を行う認証手段等を備えている。
R/Wユニットは、監視用のRFID通信や認証手段で行われる認証用のRFID通信(非接触通信)を制御する制御手段、監視タグに記憶されている固有の識別情報や監視に係る情報である監視履歴情報を記憶するEEPROM(第一の記憶手段)、一時的な記憶を行うRAM(第一の記憶手段)、各アンテナと接続されるRF回路、時刻を計時するためのタイマ、充電可能なバッテリ(内蔵電源)、及びホールコンピュータ(以下、ステーションと称す)等と接続されるI/Oインタフェイス(入出力手段)等を有している。
また、R/Wユニットは、監視アンテナから常時(24時間)呼出波を送信して監視タグとの間で監視用のRFID通信を行うことが可能であり、パチンコ機をリアルタイムで監視している。
本実施例では、パチンコ機の前面枠に監視タグである前面枠タグを、パチンコ機の遊技枠に監視アンテナである前面枠アンテナをそれぞれ固着して、パチンコ機における前面枠の開閉状態を監視している。
また、前面枠タグと前面枠アンテナとは、両者が所定の通信距離(たとえば、5mm)内となった場合にのみRFID通信可能となるように設定されている。したがって、前面枠を閉じた場合にのみ前面枠タグと前面枠アンテナとの間での監視用のRFID通信を可能とし、逆にわずかにでも前面枠が開放された場合には監視用のRFID通信は成立しない。
一方、認証手段は、各店員毎に付与される固有の店員ID等からなる店員情報(識別情報)を記憶した認証タグであるカードタグが収納された店員カードと、該店員カードを差し込むカード差込口を備え、差し込まれた店員カードを起立状態で保持可能なカードホルダと、店員カードに収納されたカードタグとの間で認証用のRFID通信可能で、カードホルダに固着された認証アンテナであるカードアンテナとを備えている。
また、カードタグとカードアンテナとは、両者が所定の通信距離(たとえば、5mm)内となった場合にのみRFID通信可能となるように設定されている。そして、カードホルダに店員カードが差し込まれると、カードタグとカードアンテナとが自然と通信距離内に位置するように、カードタグは店員カードに、カードアンテナはカードホルダにそれぞれ収納されている。
尚、店員カードは、各店員が所持するカードであって、遊技領域内での球詰まり等により前面枠を開放しなければならない際に、前面枠を開放する権限(遊技機を取り扱う権限)を認証するためのものである。
ステーションは、パチンコ機が設置されるホールに備えられるホールコンピュータ(外部のコンピュータ)であって、各パチンコ機に設置されたR/Wユニットと接続されている。ステーションは、各店員カードに記憶されている店員情報を全て記憶しているとともに、各R/WユニットのEEPROMに記憶される監視履歴情報等を記憶する記憶手段(第二の記憶手段)、該記憶手段に記憶されている情報を読み出したり、選択したり、書き換えたりする等の管理を行う管理手段、及び各R/Wユニットへと読み出した店員情報等を送信したり、各R/Wユニットから送信されてくる監視履歴情報等を受信したりするための送受信手段等を備えている。
上述したようなステーションを備えたホールでは、毎朝開店前に、記憶手段に記憶されている店員情報のうち、その日出勤する店員が所持する店員カードに記憶された店員情報のみを選択して各R/Wユニットへと送信する。尚、R/Wユニットでは、送信されてきた店員情報をRAMに記憶する。
一方、R/Wユニットで制御される監視用のRFID通信とは、前面枠アンテナから呼出波を送信し、その呼出波に対する前面枠タグからの反射波を所定時間(たとえば、50ms)内に受信するか否か、及び受信した反射波に含まれている前面枠タグの識別情報とR/WユニットのEEPROMに記憶されている識別情報とを比較して、両者が一致するか否かを判定するとともに、反射波を所定時間内に受信しなかったり(たとえば、前面枠が不正に開放された場合等)、受信した識別情報がEEPROMに記憶されているものと一致しなかったりした場合(たとえば、前面枠タグが不正に交換された場合)には正常でないと判断し、その時刻をタイマに基づいてEEPROMに監視履歴情報として記憶するものである。そして、正常でない状態を検知した場合には、I/Oインタフェイスを介して、報知ランプにてその旨の報知を行うよう報知手段に要請する(信号を出力する)。また、EEPROMに記憶される監視履歴情報は、適宜ステーションへと送信され、ステーションにて管理される。ここで、監視用のRFID通信における一部の動作であって、識別情報の比較や判定、監視履歴情報の記憶や周囲への報知といった動作を監視動作とする。
尚、R/Wユニットは、パチンコ機が設置される島設備から電源を供給されているとともにバッテリを内蔵しており、夜間等に島設備の電源が落とされた場合には供給源をバッテリへと切り替えることで、前面枠タグと前面枠アンテナとの間で行われる監視用のRFID通信を短時間の周期(約数十ms)で常時繰り返し行っている。
また、R/Wユニットで制御される認証用のRFID通信とは、認証手段において行われるものであり、カードホルダに店員カードが差し込んだ際に、カードアンテナからの呼出波に対するカードタグからの反射波を受信すると、その反射波に含まれている店員情報と、RAMに記憶されている店員情報とを比較して、両者が一致するか否かを判定するものである。ここで、認証用のRFID通信における一部の動作であって、店員情報の比較や判定といった動作を認証動作とする。
また、R/Wユニットは、カードアンテナからの呼出波の送信は常時行っている(カードタグからの返信の有無にかかわらず)ものの、認証用のRFID通信における認証動作を、カードホルダに店員カードが差し込まれてからたとえば5sといった所定時間(第二の所定の時間)しか行わない。したがって、カードホルダに店員カードが差し込まれてから5s以上経過すると、R/Wユニットは、認証用のRFID通信を、店員カードに収納されたカードタグからの反射波は受信するものの、店員情報の比較及び判定は行わない非認証状態(認証動作を行わない状態)へと移行させる。尚、カードホルダに店員カードが差し込まれてからたとえば60sといった所定時間(第一の所定の時間)以上経過すると、カードホルダに店員カードが差し込まれたままである(置き忘れられている可能性がある)ことを報知ランプにて報知するように、I/Oインタフェイスを介して報知手段に要請する(信号を出力する)。
さらに、R/Wユニットは、認証用のRFID通信における認証動作において、反射波に含まれている店員情報とRAMに記憶されている店員情報とが一致した場合、権限を認証したものとして、その後認証動作を行う5sの間、監視用のRFID通信を行わない。加えて、5s経過後、前面枠アンテナからの呼出波の送信を再開するものの、その呼出波に対して前面枠タグからの反射波を受信しなかったとしても、正常でない状態であると判断しない(監視動作を有効としていない)。したがって、権限が認証された後5s以内に前面枠を開放した場合には、不正開放であるとみなされない。尚、認証用のRFID通信は、短時間の周期(約数十ms)で繰り返し行われている。したがって、認証タグと認証アンテナとの間にて認証用のRFID通信が成立した時刻と、権限を認証した時刻とは同時刻とする(すなわち、本発明において、認証用のRFID通信が成立してからと、権限を認証してからとは同義であるとする)
加えて、R/Wユニットは、権限を認証してから5s経過した後に再開される監視用のRFID通信において、前面枠タグからの反射波の初めて受信を契機として監視動作を有効とする。したがって、権限認証後に前面枠を開放することなく5s経過し、その後に前面枠を開放したり、5s経過後に一旦前面枠を閉じて再び開放する行為は、たとえ店員が店員カードをカードホルダに差し込んだ状態で行っていたとしても不正開放として検知する。
また、R/Wユニットは、認証動作を行った時刻や、その際利用された店員情報等を作業履歴としてEEPROMに記憶する。
(2)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の構造
図1は、パチンコ機1を設置した島設備71の説明図である。また、図2は、パチンコ機1の前面を示した説明図であり、図3は、遊技枠3及び前面枠4を片開きにした状態を示す斜視図である。
図1に示されているように、各島設備71には、複数のパチンコ機1、1・・が隣接した状態で設置されているとともに、その側端には主にホール店員への報知を行う報知ランプ72を備えた報知手段73(外部に設けられた報知手段)が取り付けられている。
一方、パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されたものであって、機枠2の前面側には、金属板により形成されたミドル枠5が、左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。また、ミドル枠5の前面側でパチンコ機1の中央よりやや上方となる位置には、略正方形の遊技盤6が設置されている。そして、遊技盤6を覆うように前面枠4が左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。
また、前面枠4の下方には、発射装置7(図8に示す)に遊技球を供給するための供給皿8、及び供給皿8から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿9が設置されている。加えて、供給皿8と貯留皿9との間には、効果音を出すためのスピーカ10が設けられており、貯留皿9の右側(前面側から見て)には、発射装置7を操作するための発射ハンドル11が取り付けられている。さらに、発射ハンドル11の近傍には、店員カード42を保持可能なカードホルダ41が設置されている。尚、店員カード42、及びカードホルダ41等については後述する。
さらにまた、遊技盤6の前面側には、誘導レールによって囲まれた略円形の遊技領域12が形成されている。遊技領域12の略中央には、種々の動画やメッセージ等を表示可能な液晶画面13を備えた図柄表示装置14が設置されている。また、図柄表示装置14の下方には、液晶画面13に表示される図柄を変動させる契機となり得る図柄始動口15が設けられており、その図柄始動口15の下方には開閉可能な扉部材16を備えた大入賞装置17が設けられている。加えて、遊技領域12には、遊技球の落下に変化をもたせるための多数の障害釘や風車等の遊技部材、遊技球が入賞可能な種々の入賞口、及び遊技性を高めるための電飾ランプ18等が設けられている。
一方、図3に示されているように、遊技盤6の前面を覆うように取り付けられている前面枠4は、フレーム35にガラス板(図示せず)が嵌め込まれてなるものである。フレーム35の略中央には、円形の遊技窓36が穿設されている。また、フレーム35の後面周縁には、ガラス板を嵌め込むための2列の嵌合溝37、37が設けられている。ガラス板を嵌合溝37、37に嵌め込んだ状態で前面枠4を閉じることによって、遊技領域12の前方をガラス板によって閉塞することで、遊技球が流下可能な遊技空間を形成することができる。
また、前面枠4の後面開放側上端縁には、監視用のRFID通信可能な監視タグである前面枠タグ38が固着されている。さらに、遊技枠3の前面開放側上端縁であって、前面枠4を遊技枠3に対して閉じた際に監視タグ38と対峙する位置に、前面枠タグ38との間で監視用のRFID通信可能な監視アンテナである前面枠アンテナ39が固着されている。そして、前面枠4を閉じれば、前面枠タグ38と前面枠アンテナ39との間の距離が通信可能な所定距離(たとえば5mm)となり、監視用のRFID通信を行うことができるようになっている。
図4は、本実施例で用いるタグの外観を示した説明図であり、図5は該タグの制御機構を示したブロック図である。
ここでは、タグについて、その一例である前面枠タグ38を用いて説明する。前面枠タグ38は、ガラスコンポジット(たとえば、CEM3)で形成された薄い長方形状のプリント基板26上に、RF回路27とEEPROM28とを一体にしたICチップ29、及び渦巻き状に形成された送受信回路30を設けたものである。尚、図5に示されているように、RF回路27には、EEPROM28と送受信回路30とが接続されている。そして、EEPROM28の上書き消去禁止区域には、前面枠タグ38と他のタグとを識別するためのIDコード等からなる固有の識別情報が記憶されている。
かかる前面枠タグ38は、前面枠4を閉じた状態において後述する前面枠アンテナ39との間で、所定の周波数(ここでは、13.56MHz)を利用して、監視用のRFID通信を行うことができる。そして、前面枠アンテナ39からの呼出波を送受信回路30にて受信すると、予めEEPROM28に記憶されている識別情報を読み出すとともに、反射波にのせて送受信回路30から出力するように設定されている。尚、該RFID通信は、タグとアンテナとの間に合成樹脂やガラス等の非金属からなるものが介在していたとしても問題なく行うことができる。
また、前面枠タグ38は、前面枠アンテナ39から送信されてきた呼出波を送受信回路30にて受信し、呼出波に含まれている搬送波成分をRF回路27にて整流することによって直流電圧を得ることができるため、外部からの電源供給を受けることなく、呼出波を受信しさえすれば反射波を出力することができる。加えて、呼出波に特定のデータ(監視履歴情報等)が含まれていた場合には、該データをEEPROM28に記憶することも可能である。
一方、図6は本実施例で用いるアンテナの外観を示した説明図であり、ここではアンテナについて、その一例である前面枠アンテナ39を利用して説明する。尚、前面枠アンテナ39は、上述の如く遊技枠3の前面開放側上端縁であって、前面枠4を遊技枠3に対して閉じた際に監視タグ38と対峙する位置に固着されている。
前面枠アンテナ39は、ガラスコンポジット(たとえば、CEM3)で形成された薄板状の基板31の表面に送受信回路32を渦巻き状に設けたものである。また、送受信回路32の端子33、33には同軸ケーブル34が接続されている。そして、前面枠アンテナ39は、該同軸ケーブル34を介して後述するR/Wユニット20のRF回路56へと接続されており、R/Wユニット20の制御に基づいて、送受信回路32から所定の周波数の呼出波を送信可能となっている。
一方、図7は店員カード42を保持した状態のカードホルダ41の説明斜視図である。尚、該カードホルダ41は、上述の如くパチンコ機1の前面であって、発射ハンドル11の近傍に設置されている。
カードホルダ41は、差し込まれた店員カード42を保持するためのカード保持部40が基台43の前面側に形成されたものである。カード保持部40は、基台43、該基台43の前面両脇に設けられたアーム44、44、及びカードを載せるベース45に囲まれて形成されており、上方から店員カード42を差し込むようになっている。そして、カード保持部40は、差し込まれた店員カード42を、アーム44、44によって起立状態(若干の傾斜状態を含む)で保持することができる。
また、基台43の前面側内部には、店員カード42に収納されている認証タグであるカードタグ46との間で認証用のRFID通信可能な認証アンテナであるカードアンテナ47が収納されている。尚、カードアンテナ47は、カード保持部40に店員カード42を差し込むだけで、店員カード42に収納されたカードタグ46との間で認証用のRFID通信可能となるように、前面側表面付近に収納されている。
該カードアンテナ47は、図6に示されているアンテナと略同様の構成を有するものであり、同軸ケーブル34を介して、R/Wユニット20へと接続されている。したがって、R/Wユニット20の制御に基づいて、送受信回路32から所定の周波数の呼出波を送信可能となっている。
店員カード42は、店員情報を記憶したカードタグ46が収納された合成樹脂製のカードであり、パチンコホールの管理のもと、パチンコ機を取り扱う権限を有する各店員に所持してもらうものである。また、カードタグ46は、図4及び図5に示されているタグと略同様の構成を有しており、そのEEPROM28には店員ID等からなる店員情報が記憶されている。そして、カードアンテナ47からの呼出波を受信すると、店員情報を含んだ反射波を送信するようになっている。また、カードタグ46は、カードホルダ41に店員カード42が差し込まれた際、カードアンテナ47と対峙するような位置に収納されている。
一方、図8は、パチンコ機1の後面を示した説明図である。
パチンコ機1の後面は、ミドル枠5に、センターカバー21、主制御基板収納ケース19、遊技球タンク22、遊技球タンク22に貯留されている遊技球を賞品球や貸球として払い出すための遊技球払出装置23、該遊技球払出装置23の動作を制御する払出制御基板を収納した払出制御基板収納ケース25等が設置された状態となっている。そして、センターカバー21の内面にはR/Wユニット20が取り付けられている。
パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作を制御する(遊技に係る制御を行う)主制御基板48を収納した主制御基板収納ケース19は左下方(図8において)に設置されている。ここで、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作とは、遊技球の払出に関する動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」に関する動作等の各種動作(すなわち、遊技者の利益に直接的に関わる動作)のことである。尚、主制御基板には、パチンコ機1の遊技内容に係る動作を制御するためのLSI等の各種の制御素子が搭載されている。該LSIは、各種の演算処理を行うCPU、データやプログラム等を一時的に記憶するRAM、各種のデータや制御プログラム等を記憶したROM等を一体にモールディングしたものである。
また、主制御基板収納ケース19の右隣(図8において)には、主制御基板48からの指令に基づいて、スピーカ10から出す音を制御する音制御基板を収納した音制御基板収納ケース49が設置されている。さらにその右隣(図8において)には、主制御基板48からの指令に基づいて、遊技球払出装置23の動作を制御する払出制御基板を収納した払出制御基板収納ケース25が設置されている。
さらに、主制御基板収納ケース19の上方に設置されたセンターカバー21内には、主制御基板48からの指令に基づいて、図柄表示装置14の制御を行う図柄制御基板を収納した図柄制御基板収納ケース50、主制御基板48と、音制御基板等の主制御基板から指令を受ける各種基板との間の中継の役割を果たすサブ統合基板を収納したサブ統合基板収納ケース24等が設置されている。
そして、上記各基板収納ケースは、前ケース及び後ケースからなる分割式の収納ケースとなっており、容易に開いてしまわないように前ケースと後ケースとが強固に固着された状態となっている。
また、センターカバー21内面には、上述したような各種収納ケースの他に、監視用のRFID通信や認証用のRFID通信の制御等を行うR/Wユニット20が取り付けられている。尚、該R/Wユニット20は、通常パチンコ機1が設置されている島設備71から電源供給を受けているとともに、充電可能なバッテリ65を内蔵しており、夜間等に島設備71から電源供給を受けることができなくなった場合には、バッテリ65により動作可能となっている。
以下、R/Wユニット20について詳述する。図9は、R/Wユニット20の制御機構を示したブロック図である。
R/Wユニット20は、制御手段であるCPU51、RAM52、ROM53、EEPROM54、タイマ55、RF回路56、ステーション58や主制御基板48と接続する(外部と通信する)ための入出力手段であるI/Oインタフェイス57、及びバッテリ65等を有している。
RAM52には、後述するように毎朝ステーション58から送信されてくる店員情報が上書き記憶されている。また、EEPROM54には、前面枠タグ38に記憶されている識別情報が予め記憶されている。さらに、EEPROM54には、監視動作において生成される監視履歴情報も記憶される。
尚、RF回路56は、上述の如く前面枠アンテナ39及びカードアンテナ47と同軸ケーブル34を介して接続されており、各アンテナから送信する呼出波の生成や反射波の整流を行っている。加えて、図9に示されているように、R/Wユニット20は、I/Oインタフェイス57を介してステーション58や報知手段73と接続されているため、ステーション58との間で監視履歴情報や指令となる信号等のやりとりを行ったり、報知ランプ72を備えた報知手段73に報知を行うよう要請したりすることができる。
一方、ステーション58は、パチンコ機1が設置される遊技店(ホール)に備えられるホールコンピュータであって、各パチンコ機1に設置されるR/Wユニット20のI/Oインタフェイス57に接続されている。そして、ステーション58には、各店員カード42に記憶されている店員情報を全て記憶しているとともに各R/Wユニット20から送信されてくる監視履歴情報を記憶する記憶手段61、該記憶手段に記憶されている情報の管理を行う管理手段59、R/Wユニット20へと店員情報等を出力可能な送受信手段60等が備えられている。そして、毎朝ホールでは、ステーション58を用いて、その日出勤する店員が所持する店員カード42に記憶されている店員情報のみを管理手段59によって選択し、各R/Wユニット20へと送受信手段60を介して送信する。
上述の如く構成されたR/Wユニット20は、RF回路56を介して前面枠アンテナ39から送信した呼出波に対して、前面枠タグ38からの反射波を受信すると、反射波に含まれている識別情報とR/Wユニット20のEEPROM54に記憶されている識別情報とが一致することを確認した後、直ちに再度呼出波を送信するという監視用のRFID通信を、ごく短時間(数十ms)の周期で繰り返し24時間行っている。そして、この監視用のRFID通信において、たとえば呼出波に対して前面枠タグ38からの反射波を受信しなくなった場合(前面枠4が不正に開放された場合等)等には、CPU51において正常でない状態であると判断し、監視履歴情報として正常でない状態を検知した時刻をEEPROM54に記憶する。また、I/Oインタフェイス57を介して、不正行為が行われている可能性がある旨を報知ランプ72にて報知するよう報知手段73に要請する。
また、R/Wユニット20は、RF回路56を介してカードアンテナ47から常時呼出波を送信している。そして、カードホルダ41に店員カード42が差し込まれ、カードアンテナ47とカードタグ46との間で認証用のRFID通信が成立すると、カードタグ46からの反射波に含まれている店員情報と、R/Wユニット20のRAM52に記憶されている店員情報とが一致するか否かを確認するという認証動作を行う。
尚、R/Wユニット20は、認証用のRFID通信(認証動作を行う場合も含めて)をごく短時間(数十ms)の周期で24時間繰り返し行っている。また、店員情報の比較の結果、一致と認証されてから(権限が認証されてから)60s経過すると、店員カード42が置き忘れられている可能性がある旨を報知ランプ72にて報知するよう報知手段73に要請する。
一方、R/Wユニット20は、受信した反射波に含まれる店員情報とRAM52に記憶されている店員情報とが一致するか否かを確認するという認証動作を、カードホルダ41に店員カード42が差し込まれてから5s間しか行わない。したがって、店員カード42が差し込まれてから5s経過すると、認証用のRFID通信において認証動作を行わない非認証状態へと移行する。
また、権限を認証してから5s間、R/Wユニット20は、監視用のRFID通信を行わない。さらに、権限を認証してから5s経過すると、前面枠アンテナ39から呼出波を送信するという監視用のRFID通信を再開する。しかしながら、再開された監視用のRFID通信では、前面枠アンテナ39からの呼出波に対して前面枠タグ38からの反射波を受信しなくとも、正常な状態でないと判断しない(監視動作を有効としていない)。したがって、R/Wユニット20は、権限を認証後、5s以内における前面枠4の開放行為のみ、不正開放として検知しない。
さらに、R/Wユニット20は、この監視用のRFID通信において、前面枠タグ38からの反射波の初めての受信を契機として、監視動作を有効とする。したがって、権限を認証後に前面枠4を開放することなく5s以上経過し、その後に前面枠4を開放したり、5s以内に前面枠4を開放したものの5s以上経過後に一旦閉じて再び開放しようとすると、たとえ店員カード42を差し込んだままであったとしても不正行為として検知する。
(3)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の動作内容
パチンコ機1は、主制御基板収納ケース19に収納された主制御基板48に記憶されているプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル11の回動操作によって遊技領域12に打ち出された遊技球が図柄始動口15に入賞すると、主制御基板48において「抽選」を実行し、「大当たり」となるか否かを決定する。また、「抽選」を実行すると略同時に図柄表示装置14の液晶画面13に表示されている図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画等を表示し)、所定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」となった場合には、図柄の変動後に予め設定されている「大当たり図柄」を表示するとともに、「大当たり状態」を生起させて、大入賞装置17の扉部材16を所定回数だけ断続的に開放させる。尚、大入賞装置17の扉部材16は、「大当たり状態」生起時以外では開放しないようになっている。一方、扉部材16の内部の大入賞口や各種の入賞口に遊技球が入賞した場合には、所定数の遊技球を遊技球払出装置23によりカウントして、賞品球として供給皿8へと払い出す。
一方、R/Wユニット20は、前面枠4の不正開放等の行為を監視すべく、前面枠アンテナ39と前面枠タグ38との間で行われる監視用のRFID通信の制御を行っている。図10は、パチンコ機1の監視用のRFID通信を示すフローチャート図である。以下、図10に沿ってパチンコ機1の監視用のRFID通信を説明する。
まず、S1において、R/Wユニット20は、前面枠アンテナ39の送受信回路32を介して所定の周波数の呼出波を送信する。前面枠タグ38は、前面枠アンテナ39からの呼出波を送受信回路30にて受信すると、直ちにEEPROM28に記憶されている識別情報を読み出し、RF回路27にて識別情報を含んだ反射波を生成し、送受信回路30から返信する。該反射波は、前面枠アンテナ39の送受信回路32を介して受信される。
ここで、R/Wユニット20は、S2において、前面枠アンテナ39からの呼出波に対して所定時間内(たとえば50ms以内)に前面枠タグ38からの反射波を受信したか否かを判定する。そして、S2における判定の結果、反射波の受信が所定の時間以内であった場合には、正常な状態であると判断し、S3へと進む。
S3において、R/Wユニット20は、受信した前面枠タグ38からの反射波に含まれる識別情報と、予めR/Wユニット20のEEPROM54に記憶されている識別情報とが一致するか否かを判定する。そして、S3における判定の結果、両者が一致した場合には、正常な状態であると判断し、S1へと戻り、再び前面枠アンテナ39から呼出波を送信する。尚、この監視用のRFID通信は、上述したように短時間の周期で24時間繰り返し行われている。
一方、S2における判定の結果、呼出波に対して反射波を所定時間内に受信できなかった場合には、正常でない状態(前面枠4が不正に開放された状態)であると判断する。また、S3における判定の結果、反射波に含まれる識別情報と、R/Wユニット20に予め記憶されている識別情報とが一致しなかった場合にも、正常でない状態(前面枠タグ38が不正交換された状態)であると判断する。以上のように正常でない状態であると判断すると、S4へと進み、正常でない状態であると判断した時刻をタイマ55に基づき監視履歴情報としてEEPROM54に記憶する。そして、不正に前面枠4が開放されている可能性がある旨を報知ランプ72にて報知するよう報知手段73に要請する。
以上のような態様で、パチンコ機1は、監視用のRFID通信を行っている。尚、EEPROM54に記憶される監視履歴情報は、必要に応じてステーション58へと送信可能であり、ステーション58の記憶手段61にて記憶されるとともに管理手段59にて管理される。また、ステーション58側からの要請により、EEPROM54に記憶されている監視履歴情報等を読み出したり、消去したりすることもできる。
また、R/Wユニット20は、たとえば遊技領域12内での球詰まりの発生等により店員が前面枠4を開放する際、店員がパチンコ機1を取り扱う権限を有していることを確認するために行われる認証用のRFID通信の制御を行っている。図11及び図12は、パチンコ機1の認証用のRFID通信を示すフローチャート図である。以下、図11及び図12に沿ってパチンコ機1の認証用のRFID通信を説明する。
毎朝ホールでは、その日出勤する店員をチェックし、ステーション58の記憶手段61に記憶されている店員情報のうち該当する店員の店員情報のみを管理手段59によって選択し、送受信手段60を介して各R/Wユニット20へと送信する。R/Wユニット20は、送信されてきた店員情報をRAM52に記憶する。尚、その際、前日に記憶した店員情報に上書きするものとする。
そして、店員は、たとえば遊技領域12内での球詰まり等により前面枠4を開放する必要が生じた場合等に、カードホルダ41に店員カード42を差し込むことで、不正行為として検知されることなく前面枠4を開放することができる。その際、カードホルダ41に収納されたカードアンテナ47と、店員カード42に収納されたカードタグ46との間で認証用のRFID通信が行われる。
ここでは、まず、カードホルダ41に店員カード42が差し込まれていない状態における認証用のRFID通信を説明する。S11において、R/Wユニット20は、カードアンテナ47の送受信回路32を介して所定の周波数の呼出波を送信する。そして、S12において、その呼出波に対してカードタグ46からの反射波を受信したか否かを判定する。しかしながら、店員カード42は差し込まれていないため、S13及びS14において後述する停止フラグ及び非認証フラグの確認(当然、最初は両者ともOFFである)を行った後、S11へと戻り、再びカードアンテナ47から呼出波を送信する。
次に、カードホルダ41に店員カード42が差し込まれた状態における認証用のRFID通信を説明する。
カードホルダ41に店員カード42が差し込まれると、自然にカードタグ46とカードアンテナ47との間で認証用のRFID通信が行われるようになるため、S12における判定がYESとなり、S21へと進む。S21において、R/Wユニット20は、非認証フラグの確認(後述の如く店員カード42が差し込まれてから5s以内はOFFである)を行った後に、S22において、反射波に含まれる店員情報と、R/Wユニット20のRAM52に記憶されている店員情報とが一致するか否かを判定する。S22における判定の結果、両者が一致しなかった場合(たとえば、欠勤しているはずの店員の店員カードであったり、偽造された店員カードであったりする場合)には、該店員カード42を無効とみなし、S32において、無効なカードが使われた旨(その際利用された店員情報等)をEEPROM54に作業履歴として記憶した後、S11へと戻る。
一方、S22における判定の結果、両者が一致した場合(権限を認証した場合)には、S23において停止フラグの確認(当初はOFFである)を行った後、S24にて停止フラグをONとし、さらにS25にて監視用のRFID通信を停止する。したがって、この時点で店員が前面枠4を開放したとしても、R/Wユニット20は不正行為であるとみなさない。
そして、S26において、権限認証後5s経過したか否かを判定し、経過していなければS11へと戻り、再びカードアンテナ47から呼出波を送信する。一方、S26における判定の結果、権限認証5s以上経過していると判定した場合には、S27において非認証フラグをONする一方、S28において停止フラグをOFFした後、監視用のRFID通信における前面枠アンテナ39から呼出波の送信を行う。すなわち、認証用のRFID通信が非認証状態へと移行する。
尚、R/Wユニット20は、このように再開された監視用のRFID通信において、前面枠アンテナ39からの呼出波に対して前面枠タグ38からの反射波を受信しなくとも(たとえば、前面枠4が開放されていたとしても)、R/Wユニット20は、正常でない状態であるとは判断しない(監視動作を有効としていない)。また、再開された前面枠アンテナ39からの呼出波に対しての前面枠タグ38からの初めての反射波の受信を契機として、図10で示されているような監視用のRFID通信が再開される(監視動作を有効とする)。
そして、認証用のRFID通信が非認証状態へと移行すると、S21における判定の結果がYESとなり、S30へと進む。そして、S30において、R/Wユニット20は、権限認証後60s経過したか否かを判定し、60s経過していない場合には、S11へと戻る。一方、権限認証後60s以上経過していると判定した場合(店員カード42が差し込まれてから約60s以上経過した場合)には、店員カード42がカードホルダ41に置き忘れられている可能性があるため、S31において、その旨を報知ランプ72にて報知するよう報知手段73に要請する。
尚、権限認証後、非認証状態へと移行することなく(5s以内に)店員カード42が抜き取られた場合には、S13における停止フラグの確認の結果、YESとなりS17へと進み、停止フラグをOFFした後、S18において、上述したようなS29における動作と同様の制御を行う。すなわち、前面枠アンテナ39からの呼出波の送信を再開する。この場合の監視用のRFID通信においても、上述同様に前面枠アンテナ39からの呼出波に対して前面枠タグ38からの反射波を受信しなくとも、R/Wユニット20は正常でない状態であるとは判断しない。
また、非認証状態へと移行後、店員カード42が抜き取られると、S13における非認証フラグの確認の結果YESとなり、S15にて非認証フラグをOFFした後、報知ランプ72にて報知するよう報知手段73に要請していた場合には、S16にて該要請を停止してS11へと戻る(報知要請を行っていなかった場合にも、勿論S11へと戻る)。
以上のような認証用のRFID通信は、ごく短い周期で繰り返し行われるものである。また、監視動作が停止した時刻(すなわち、権限を認証した時刻)や、その際に利用された店員カード42の店員情報等は作業履歴としてR/Wユニット20のEEPROM54に記憶される。該作業履歴は、必要に応じて、ステーション58へと送信可能であり、ステーション58の記憶手段61にて記憶されるとともに管理手段59にて管理される。また、ステーション58側からの要請により、EEPROM54に記憶されている作業履歴等を読み出したり、消去したりすることもできる。
(4)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の効果
本実施例に係る遊技機監視システムを備えたパチンコ機では、上記の如く、前面枠4には前面枠タグ38が、遊技枠3には前面枠アンテナ39が夫々固着されており、前面枠タグ38と前面枠アンテナ39との間で監視用のRFID通信を行うことで、遊技枠3に対する前面枠4の開閉状態を監視している。したがって、たとえば遊技者が前面枠4をわずかでも不正に開放すると、前面枠アンテナ39は前面枠タグ38からの反射波を受信することができなくなるため、R/Wユニット20によって正常でない状態にあることを直ちに検知することができる。また、前面枠タグ38からの反射波を受信できなくなった時刻を監視履歴情報としてEEPROM54に記憶するため、より効果的な監視をリアルタイムで行うことができる。そして、このような効果的な監視を行うことにより、前面枠4に対して不正行為を行いにくいパチンコ機1とすることができる。
加えて、監視用のRFID通信において、前面枠タグ38からの反射波に含まれている識別情報が、EEPROM54に記憶されている識別情報と異なっていた場合にも、正常でない状態であると判断し、その識別情報を受信した時刻を監視履歴情報としてEEPROM54に記憶するため、前面枠タグ38の不正交換といった事態にも対応することができる。
また、本実施例に係る遊技機監視システムを備えたパチンコ機によれば、R/Wユニット20がステーション58と接続されているため、ステーション58から店員情報等を受信可能となっている。そして、R/Wユニット20は、受信した店員情報をRAM52に記憶しているため、カードホルダ41に店員カード42が差し込まれる毎にわざわざステーション58との間で店員情報のやりとりを行わない。したがって、認証用のRFID通信をよりスムーズに行うことができる。
さらに、ステーション58から、その日出勤する店員の店員情報のみをR/Wユニット20へと送信するようにしているため、欠勤しているはずの店員の店員カードが不正に利用されたり、退社したはずの店員の店員カードが不正に利用されたりすることがなく、より信頼性の高い監視を行うことができる。
さらにまた、カードホルダ41に店員カード42を差し込んだ際に行われる認証動作を5s間しか行わない上、店員カード42を60s以上にわたってカードホルダ41内に差し込んだままでいた場合に報知ランプ72にて報知するよう報知手段73に要請するため、店員カード42の置き忘れを防止することができ、ひいては置き忘れによる店員カードの盗難及び不正使用をも防止することができる。
また、権限を認証してから5s後には非認証状態へと移行するため、前面枠4が開放されているにもかかわらず、認証動作を繰り返し行うといった無駄な制御を行わないため、R/Wユニット20にかかる負担を抑えることができる。そして負担を軽減することによって、R/Wユニット20の寿命や耐久性を向上させることが可能となり、ひいては設備にかかる費用の削減にもつなげることができる。
加えて、本実施例に係る遊技機監視システムは、従来よりホールに設置されているパチンコ機に、R/Wユニット20、前面枠タグ38、前面枠アンテナ39、及び認証手段を取り付けて、ホールに備えられているステーションとR/Wユニット20とを接続するだけで構成可能である。すなわち、本実施例に係る遊技機監視システムは、その汎用性が非常に高く、該遊技機監視システムを備えたパチンコ機の生産性は非常に高い。
尚、R/Wユニット20は、パチンコ機1が設置される島設備71から通常電源供給を受けているとともに、充電可能なバッテリ65を内蔵しているため、夜間パチンコ機1や島設備71の電源が落とされた状態でもパチンコ機1に対する不正行為をリアルタイムで監視することができる。また、前面枠タグ38と前面枠アンテナ39との間の通信可能な距離が5mmと短く設定されているため、わずかな開放をも検知することができる。
(5)本発明の変更例の説明
本発明の遊技機監視システムは、上述した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、前面枠タグ、前面枠アンテナ、監視制御装置、ステーション、及び認証手段等の材料、形状、構造、取付位置、設置数等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
たとえば、店員カード等を利用した認証手段でなく、R/Wユニットに接続された中継タグと、該中継タグとRFID通信可能なユニットを備えたPDA(Personal Digital Assistant)等の外部携帯端末とを利用した認証手段とし、パスワード等により認証の確認を行うようにしても何ら問題はない。また、毎朝ステーションから店員情報を送信するのではなく、該PDAを利用して店員情報をR/Wユニットに送信して記憶させるようにしても何ら問題はない。加えて、店員カードの形状や、カードホルダの形状・設置位置等も実施例の形態に何ら限定されることはなく、遊技機の前面にスリット状の差込口を開口したカードホルダ(遊技機に内蔵型)としてもよい。更に、PDAにおいてR/Wユニットに記憶されている監視履歴情報等を管理可能としてもよい。
また、カードホルダを、店員カード以外のカード(たとえば、遊技者が保持するものであって、遊技履歴が記憶された遊技者カード等)を差込可能に構成してもよい。具体的には、基台の厚みをより厚いものとし、基台の前面側に遊技者カードを、右側面側に店員カードを保持するようなカードホルダとすることが考えられる。
さらに、R/Wユニットにおいて送信されてきた店員情報をRAMに記憶するのではなく、EEPROMに記憶するようにしてもよいし、別の記憶手段を設けても何ら問題はない。逆に、監視履歴情報、及び作業履歴に関する記憶を全てRAMにて行うようにすることもできる。
また、監視タグの設置位置、及び監視アンテナの固着位置も、前面枠と遊技枠に限定されることはなく、機枠に監視タグを、遊技枠に監視アンテナをそれぞれ固着して、機枠に対する遊技枠の開閉状態を監視するようにしてもよいし、分割式の収納ケースで形成されている主制御基板収納ケースに監視タグ及び監視アンテナを固着して、主制御基板が不正に交換されないかを監視するようにしてもよい。また、図柄制御基板収納ケース等の分割式の各種基板収納ケースや、供給皿、貯留皿、遊技球払出装置等の監視を行うようにしてもよい。
他にも、たとえば大入賞装置に対する扉部材の開閉状態を監視するようにしてもよい。その際には、扉部材に監視タグを、大入賞装置側に監視アンテナを設置すればよい。このようにして扉部材の開閉状態を監視することで、ピアノ線等を利用した不正行為(前面枠の隙間から差し込んで大当たり状態でないにも拘わらず、扉部材を開放する等)を検知することができる。
さらに、本実施例ではR/Wユニットは一箇所の監視のみを行っているものであるが、複数箇所で行われる監視用のRFID通信を制御可能としてもよい。そのようなR/Wユニットとすることで、一台のR/Wユニットで遊技機の複数箇所(たとえば上述したような箇所)の監視を行うことが可能となり、さらに汎用性の高い遊技機監視システムとすることができる。
さらにまた、分割式の各種基板収納ケースの構成を、シンプルな係合機構(たとえば先端が矢尻状に形成された係止片と係合孔とによる機構)を備えたものとしてもよいし、片方のケースの端縁に、ワンウェイタイプのネジを保持した切断可能な複数のネジ保持部を設ける(たとえば、小径の連結体を介して片方のケースの本体にネジ保持部が繋がった形状となるように、片方のケース、連結体、ネジ保持部を合成樹脂によって一体的に成形する)とともに、他方のケースの端縁に、ネジ保持部に保持されたネジを螺着させるネジ孔を形成したもの等に変更することも可能である。かかる構成を採用した場合には、各種基板収納ケースが不正に開放されると、各種基板収納ケースに不正に開放された痕跡が残り、目視によってもその事態を速やかに把握することができるため、各種基板収納ケースの不正開放が一層困難なものとなる、というメリットがある。
また、各タグや各アンテナ等を固着する方法は、接着剤による接着であってもよいし、各タグや各アンテナを構成する樹脂を融着させる方法や、各タグや各アンテナを一体的に成形する方法等の別の取付方法に変更することも可能である。なお、シート状のタグやアンテナを、裏面に粘着剤を塗布したシールとするとともに、粘着剤層の表面に剥離紙を貼着しておき、設置する際に剥離紙を剥離して貼着するようにすれば、タグやアンテナの設置が非常に容易になる、というメリットがある。
さらに、上述の如く、各タグ、及び各アンテナをシールとする場合には、それらが剥離された場合に機能を果たさなくなるようにする(いわゆる、自己破壊タイプのものとする)ことも可能である。そのように構成した場合には、遊技機監視システムによる監視の精度をより高いものとすることが可能となる。なお、タグやアンテナを自己破壊タイプのものとする方法としては、フレキシブルプリント基板の表面に積層する粘着剤層中に送受信回路を形成する方法や、剥離によって所定量以上の応力が加わると短絡するような回路をタグやアンテナに設ける(内蔵させる)方法等を採用することができる。
さらにまた、各タグに記憶される識別情報は、他のタグと識別するためのIDコードのみならずメーカーIDやホールID等をも記憶させたものとすることもできるし、固着位置に関する情報を記憶したものとしてもよい。また、監視用のRFID通信及び認証用のRFID通信を、赤外線通信を利用した通信等に変更することも可能である。さらに、本発明の遊技機は、パチンコ機に限定されず、スロットマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機に変更することも可能である。
加えて、R/Wユニットは、異常を検知した旨を不揮発性の記憶手段であるEEPROMに記憶するものに限定されず、通常のRAM、ハードディスク、光メディア等の記憶手段に記憶するもの等でもよい。また、R/Wユニットは、遊技機が設置される島設備から電源供給を受けるものに限定されず、パチンコ機から直接電源供給を受けるもの等でもよい。さらに、R/Wユニットを島設備等の遊技機の外部に設置してもよい。加えて、遊技機一台に対して一つのR/Wユニットとするのではなく、一つのR/Wユニットで複数台の遊技機を監視するようにしてもよい。
さらに、遊技機監視システムは、営業時間中には異常事態の報知のみを行い(監視履歴情報の記憶を行わない)、遊技機が稼働していない夜間等に監視履歴情報をEEPROM等の記憶手段に記憶のみ行うものに変更することも可能である。さらにまた、本実施例では店員カードを認証後、監視用のRFID通信を停止するようにしているが、監視用のRFID通信を停止することはなく、ただ監視用のRFID通信が不成立となったとしても正常でない状態にあると判断しないという制御とすることも当然可能である。そうすることで、非認証状態へと移行するまでの間の前面枠の開放等に関する情報(何時開放されたかや何回開放されたか等)をも確実に検知できるため、より精度の高い監視を行うことができる。その際、監視用のRFID通信が不成立となった時刻を作業履歴としてEEPROMに記憶させるようにしてもよい。
なお、R/Wユニットとステーション等の外部のネットワークとの接続方法は、有線による接続であってもよいし、無線による接続でもよい。さらにまた、主制御基板とR/Wユニットとを接続してR/Wユニットから主制御基板へと信号を出力可能として、正常でない事態の報知や置き忘れ報知をパチンコ機のスピーカや電飾ランプ等にて行うようにしてもよいし、図柄表示装置等に不正行為が行われている可能性がある旨や店員カードを置き忘れている旨を表示するようにしてもよい。勿論、ステーションにて報知するようにしても何ら問題はない。また、R/WユニットのCPUにて報知ランプにおける報知態様の制御を行うようにすることも当然可能である。
加えて、監視用のRFID通信及び認証用のRFID通信において、各タグと各アンテナとの間の通信可能な距離を5mmとしたが、3mmとしてもよいし、それ以上またはそれ以下に設定しても何ら問題はない。また、そのRFID通信において利用される周波数も、実施例のものに限定されることはない。尚、実施例では、監視用のRFID通信において、監視アンテナからの呼出波に対して50ms後に監視タグからの反射波を受信しなければ不正開放の検知を行うものとしたが、呼出波に対して50ms後の受信に何ら限定されることはなく、それ以上であってもそれ以下であっても何ら問題はない。
また、上述した実施例では、監視履歴情報を、監視用のRFID通信において正常でない状態を検知した時刻に関連づけたものとしているが、監視用のRFID通信が正常でない状態から正常に復帰した時刻や、正常でない状態であった時間等に関連づけたものとしてもよい。そうすることで、たとえ不正行為が行われた後に正常な状態に復帰した場合等に、より詳しい監視履歴情報を得ることができる。さらに、ステーション等で監視履歴情報を参照した際に、所定時間内に反射波を受信できなかったのか或いは受信した識別情報が異なっていたのかを区別することができるような監視履歴情報とすることも可能である。
さらに、実施例では、権限認証後5s経過する非認証状態へと移行し、60s経過すると置き忘れの報知を行うようにしているが、それらに限定されることはなく、10s経過後に非認証状態へと移行し、90s経過で置き忘れの報知を行うようにすることもできるし、3s経過後に非認証状態へと移行し、30s経過で置き忘れの報知を行うようにしてもよく、適宜変更設定可能である。加えて、実施例では置き忘れの報知のみを行っているが、非認証状態への移行時に報知を行うようにすることも可能である。
島設備を示す説明図である。 パチンコ機の前面を示す説明図である。 遊技枠及び前面枠を片開きにした状態を示すパチンコ機の斜視図である。 タグの説明図である。 タグの制御機構を示すブロック図である。 アンテナの説明図である。 店員カードを保持したカードホルダの説明斜視図である。 パチンコ機の後面を示す説明図である。 R/Wユニットの制御機構を示すブロック図である。 監視用のRFID通信の制御に係るプログラムの一例を示すフローチャート図である。 認証用のRFID通信の制御に係るプログラムの一例を示すフローチャート図である。 認証用のRFID通信の制御に係るプログラムの一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
1・・パチンコ機、20・・R/Wユニット、38・・前面枠タグ、39・・前面枠アンテナ、41・・カードホルダ、42・・店員カード、46・・カードタグ、47・・カードアンテナ、51・・CPU、52・・RAM、54・・EEPROM、58・・ステーション、59・・管理手段、61・・記憶手段(第二の記憶手段)。

Claims (3)

  1. 少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機に用いられる遊技機監視システムであって、
    前記遊技機監視システムは、
    前記第一の部材あるいは前記第二の部材のどちらか一方の部材に設けられ、呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力する監視タグと、
    他方の部材に設けられ、前記監視タグに対して呼出波を送信し、前記監視タグからの反射波を受信する監視アンテナと、
    呼出波を受信すると記憶している遊技機を取り扱う権限に関する店員情報を含む反射波を出力する認証タグと、該認証タグを保持可能なホルダに設けられ、認証タグとの間で認証用の非接触通信可能な認証アンテナとからなる認証手段と、
    前記監視タグと前記監視アンテナとの間における監視用の非接触通信及び前記認証手段において行われる認証用の非接触通信を制御する制御手段と、前記監視タグに記憶されている固有の識別情報、前記認証タグに記憶されている店員情報、及び前記制御手段における制御履歴からなる履歴情報とを記憶する第一の記憶手段と、外部と通信する入出力手段とを備えており、前記監視アンテナ及び前記認証アンテナに接続された監視制御装置と、
    を有しており、
    前記監視制御装置は、
    前記認証タグからの反射波に含まれている店員情報と、前記第一の記憶手段に記憶している店員情報とを比較判定する認証動作を行うとともに、
    前記認証タグと前記認証アンテナとの間で認証用の非接触通信が成立してから第一の所定の時間の経過を契機として、外部に設けられた報知手段にて前記第一の所定の時間が経過した旨の報知を行うように、前記入出力手段から信号を出力することを特徴とする遊技機監視システム。
  2. 前記監視制御装置は、前記認証タグと前記認証アンテナとの間で認証用の非接触通信が成立してから前記第一の所定の時間より短い第二の所定の時間の経過を契機として、前記認証動作を停止することを特徴とする請求項1に記載の遊技機監視システム。
  3. 請求項1または2に記載の遊技機監視システムを備えたことを特徴とする遊技機。
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