JP2005130937A - 遊技機管理システム及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 個々の遊技機の監視履歴情報等を容易に且つ確実に処理可能であり、ひいては不正を効果的に防止することが可能な遊技機管理システム及び遊技機を提供する。
【解決手段】 R/Wユニットは、アンテナを介して、ICタグへ呼出波を送信してから所定時間内に反射波を受信しなかった場合には、監視手段によって正常でないと判断し、監視履歴情報として反射波を受信できなくなった時刻をタイマに基づきEEPROMに記憶する。一方、R/Wユニットに接続されている中継タグ76が、前面枠4の裏側に係止片78、78・・に係止された状態で取り付けられている。そして、PDA等の外部携帯端末により、中継タグ76を介して、監視履歴情報の処理を行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機の状態を管理する遊技機管理システム及び遊技機に関するものである。
従来より、遊技機のうちパチンコ機においては、遊技者が不正に利益を得ようとするような不正行為が後を絶たない。そこで、遊技場に設置された遊技機に対する不正行為を防止するために、特許文献1に開示されているような遊技用装置が考案されている。
特許文献1に開示されている遊技用装置は、各遊技機の制御基板収納ボックスに識別情報が登録されたICタグを貼着し、各ICタグに対してID読取装置をそれぞれ別個に設けており、ICタグとID読取装置との間でRFID(Radio Frequency identification)通信を行うことにより、ICタグに登録されている識別情報を読み取るものである。そして読み取った識別情報をID読取装置に表示させて確認する或いは情報管理装置へと送信して確認することにより、制御基板収納ボックスが不正に交換されたか否かを判断するものである。
特開2000−288218号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような遊技用装置では、ID読取装置が制御基板収納ボックスの外側に配置されているため、ICタグとID読取装置の相対位置を変更せずに制御基板収納ボックスを開放し、収納された制御基板上のROMをすり替えることが可能であり、結局は、不正行為の早期発見には至らなかった。
そこで、そのような問題点を解決するために、特願2002−245999号(以下、先願1という)に開示されているような監視システムを備えた遊技機が考案されている。
先願1に開示されている監視システムは、ICタグと、該ICタグと無線通信可能なアンテナと、ICタグとアンテナとの間において行われる無線通信を制御及び監視するICタグ監視装置と、ICタグ監視装置の監視履歴を管理する履歴管理用ICタグと、履歴管理用ICタグとRFID通信可能なPDA等の外部携帯端末とからなるものである。履歴管理用ICタグは、遊技機のガラス枠の裏面に接着剤等で接着されており、ガラス枠を開放せずとも遊技機のガラス枠越しにPDAと無線通信可能となっている。
通常、遊技場ホールにはRFID通信にとって不都合な要素(金属製の部材や電磁波を発生する他の部材)が多々存在する。したがって、遊技機を島設備に設置する前迄は、履歴管理用ICタグとPDAとの間でRFID通信を問題なく行えていたにもかかわらず、いざ島設備に設置した途端、RFID通信ができなくなるというケースは当然起こり得る。また、ある設置場所では通信可能であったにもかかわらず、別の設置場所へと設置位置を変更すると通信不可となってしまうケースも起こり得る。しかしながら、先願1の監視システムのように履歴管理用ICタグをガラス枠の裏面に固着する構成では、上記ケースの発生により履歴管理用ICタグの固着位置を変更しなければならない場合等に、固着位置の変更ができなかったり、多大な手間が必要となったりするおそれがある。また、遊技機は遊技場ホール内にてその設置位置を度々変更されるものであるため、場合によっては満足な履歴管理を行うことができないおそれもある。
加えて、履歴管理用ICタグは遊技機とは別体のものであって、ガラス枠の裏面に固着され遊技機と一体である必要性は全くなく、島設備において管理に適当な位置があれば、その位置に設けてもよい。しかしながら、先願1のシステムにおいて、そのような利用は考慮なされていない。
そこで、本発明は、上記従来の監視システム及び遊技機が有する問題点を解消し、個々の遊技機の監視履歴情報等を容易に且つ確実に処理可能であり、遊技機の可動部を効果的に管理することができるとともに、ひいては不正を効果的に防止することが可能な遊技機管理システム及び遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機に用いられ、前記第一の部材あるいは第二の部材のどちらか一方の部材に設けられる呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力するICタグと、他方の部材に設けられ、前記ICタグに対して呼出波を送信し、前記ICタグからの反射波を受信するアンテナと、前記ICタグとアンテナとの間における非接触通信により前記可動部の監視を行う監視手段と、前記ICタグに記憶されている固有の識別情報及び監視手段による監視結果を含む監視履歴情報を記憶する記憶手段とを備えた監視制御装置と、その監視制御装置に接続され、前記監視制御装置の記憶手段に記憶されている監視履歴情報を処理する中継タグと、該中継タグと非接触通信を行い、中継タグに対して前記監視履歴情報の処理の指令を行う外部携帯端末とからなる遊技機管理システムであって、前記中継タグは、取付位置が変更可能なものであることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、不正行為に関する情報をより詳細なものとするために、前記監視制御装置は、タイマを備えており、前記監視手段において、前記アンテナを介して呼出波を送信してから所定時間内に前記ICタグからの反射波を受信し、且つ受信した反射波に含まれる識別情報が前記記憶手段に予め記憶されているもの識別情報と一致した場合のみを正常と判断し、それ以外の場合を異常と判断し、異常と判断した場合には前記監視履歴情報を異常と判断した時刻に関連づけて記憶することを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の遊技機管理システムを備えており、該遊技機管理システムにより前記可動部を管理することを特徴とする遊技機である。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に加えて、中継タグの取付位置の変更をより容易とするために、前記中継タグが遊技機に設けられた複数の取付位置へ選択的に着脱可能となっていることを特徴とするものである。
さらにまた、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明に加えて、中継タグの取付位置の変更をより容易とするために、前記中継タグに吸盤を設けたことを特徴とするものである。
加えて、請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の発明に加えて、監視履歴情報の処理作業を容易に行えるように、前記中継タグは、遊技機の前面側から前記外部携帯端末と非接触通信を行うことができる位置に取り付けられていることを特徴とするものである。
本発明に係る遊技機管理システムによれば、遊技機の可動部に、ICタグ及びアンテナをそれぞれ設け、ICタグとアンテナとの間において非接触通信を行うことで監視を行っている。そして、監視制御装置の監視手段によって、非接触通信が異常な状態であると判断された場合には、監視制御装置の記憶手段に監視履歴情報を記憶している。その監視履歴情報を、中継タグと外部携帯端末との非接触通信により、容易に処理することを可能としているため、より効果的に可動部の管理を行うことができ、ひいては不正行為等に対する防犯性の向上を図ることができる。さらに、中継タグと外部携帯端末との間の通信状態がおもわしくない等の場合には中継タグの取付位置を適宜変更すればよく、より利便性を向上することができる。
特に、請求項2に記載の遊技機管理システムとすることで、監視履歴情報を不正行為が行われた可能性がある時刻に関連づけたものとするため、不正行為等を発見しやすいものとすることができ、さらに効果的に可動部を管理することができる。
また、請求項3に記載の発明とすることで、防犯性が著しく向上された遊技機とすることができる。
さらに、請求項4または5に記載の発明とすることで、中継タグの取付作業、取付位置の変更等が容易となる。したがって、遊技機の設置位置の変更に伴い、中継タグと外部携帯端末との間の通信状態がおもわしくなくなったとしても、中継タグの取付位置を変更すればよく、より利便性の向上した遊技機となる。
さらにまた、請求項6に記載の発明とすることで、遊技機の前面側からであっても、外部携帯端末により、中継タグを介して監視履歴情報を処理することができるため、処理作業にかかる時間や手間を少なくすることができる。
以下、本発明に係る遊技機管理システム及び遊技機の一実施形態である遊技機管理システム及びパチンコ機について、図面に基づき、次の目次の順序にしたがって、詳細に説明する。
(1)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の概要
(2)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の構造
(3)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の動作内容
(4)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の効果
(5)本発明の変更例の説明
(1)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の概要
本実施例に係るパチンコ機は、パチンコ機本体を支持する機枠(可動部)に、ミドル枠(可動部)が着脱自在に取り付けられているとともに、そのミドル枠に、ガラス板等が設置された前面枠(可動部)、供給皿(可動部)、貯留皿(可動部)等が着脱自在に取り付けられているものである。以下、ミドル枠及びミドル枠に取り付けられている前面枠等を合わせて遊技枠(可動部)とする。
また、遊技枠の背面側は機構板が取り付けられた状態となっており、該機構板に、遊技内容に関する作動を制御するためのメイン制御基板を収納したメイン制御ボックス(可動部)、パチンコ機の監視動作を制御するとともに監視履歴情報を記憶する監視制御装置、及び遊技球払出装置等が設置されている。
さらに、機枠に対する遊技枠の開閉状況を監視するために、機枠にはRF(Radio Frequency)送受信(非接触通信)可能で固有の識別情報を記憶した機枠タグ(ICタグ)、遊技枠には機枠タグとRF送受信可能な機枠アンテナ(アンテナ)がそれぞれ設置されている。そして、機枠タグと機枠アンテナとの間のRF送受信の可否によって、遊技枠の開閉状況を監視するようになっている。
また、前面枠の開閉状況を監視するために、前面枠にはRF送受信可能で固有の識別情報を記憶した前面枠タグ(ICタグ)、遊技枠には前面枠タグとRF送受信可能な前面枠アンテナ(アンテナ)がそれぞれ設置されている。そして、前面枠タグと前面枠アンテナとの間のRF送受信の可否によって、前面枠の開閉状況を監視するようになっている。
加えて、メイン制御ボックスは前ケース及び後ケースとからなる分割式の収納ケースであり、このようなメイン制御ボックスの開閉状況を監視するために、RF送受信可能で固有の識別情報を記憶したメインタグ(ICタグ)と、そのメインタグとRF送受信可能なメインアンテナ(アンテナ)とが、前ケースと後ケースとに跨るような位置に設置されている。そして、メインタグとメインアンテナとの間のRF送受信の可否によって、メイン制御ボックスの開閉状況を監視するようになっている。
そして、このような各ICタグとアンテナとの間で行われる非接触通信は常時(24時間)行われており、各箇所における開閉状況をリアルタイムで監視している。また、各タグに記憶されている固有の識別情報とは、その名の通り各タグ毎に固有な唯一無二のものである。
さらにまた、上記各アンテナは監視制御装置に接続されている。そして、監視制御装置には、各タグとアンテナとの間における非接触通信を行うとともに、非接触通信の通信状態を監視する監視手段が備えられている。また、監視制御装置は、各タグに記憶されている識別情報及び監視履歴情報を記憶する記憶手段が設けられている。なお、識別情報等は予め登録されている。さらに、監視制御装置には、時刻を計時するタイマ等も備えられている。
一方、パチンコ機の前面枠の裏面には、監視制御装置に接続され、監視制御装置に記憶されている監視履歴情報を、RF送受信可能なユニットを備えたPDA(Personal Digital Assistant)等の外部携帯端末からの指令により処理する場合に、該指令の中継点となる中継タグが取り付けられている。なお、中継タグは適宜取り付け位置を変更することができる。
(2)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の構造
図1は、パチンコ機1の正面を示したものであり、図2は、遊技枠3及び前面枠4を片開きにした状態のパチンコ機1を前方から見た斜視図である。図3は、パチンコ機1の背面を示したものである。
パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されており、機枠2の前面には、金属板を折り曲げ形成したミドル枠10が、左端縁(前方から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。そして、ミドル枠10の前面側であってパチンコ機1の中央よりやや上側には、略正方形の遊技盤9が設けられているとともに、その遊技盤9を覆うように前面枠4が左端縁(前方から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。また、前面枠4の下方には、発射装置5に遊技球を供給するための供給皿6、及び供給皿6から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿7が設置されている。さらに、供給皿6と貯留皿7との間には、効果音を発生させるためのスピーカ11が設けられており、貯留皿7の右側(前方から見て)には、発射装置5を操作するための発射ハンドル8が取り付けられている。
また、遊技盤9の前面には、誘導レール12で囲まれた略円形の遊技領域13が設けられている。そして、その遊技領域13の略中央には、図柄表示装置14が設けられており、液晶画面15に種々の動画やメッセージ等を表示することができるようになっている。さらに、図柄表示装置14の下側には、図柄始動口16が設けられており、その図柄始動口16の下側には、扉部材(可動部)53を開閉させる大入賞装置(可動部)17が設けられている。加えて、遊技領域13には、遊技球の落下に変化をもたせるために多数の障害釘や、風車等の遊技部材とともに、遊技性を向上させるためのサイドランプ18、18・・等が設けられている。また、前面枠4にも電飾ランプ19、19・・等が設置されている。
以下、ミドル枠10、及びミドル枠10に取り付けられた遊技盤9や前面枠4等をまとめて遊技枠3と称す。
図2に示されているように、遊技枠3の開放側端面には、RF送受信を行う機枠アンテナ20が固着されているとともに、機枠2の開放側側面内側であって、遊技枠3を閉じた際に機枠アンテナ20と対峙する箇所には、機枠アンテナ20との間でRF送受信を行う機枠タグ21が固着されている。
図4は、機枠タグ21の外観を示したものであり、図5は機枠タグ21の制御機構を示したブロック図である。機枠タグ21は、薄いフレキシブルプリント基板22上に、RF回路23とEEPROM24とを一体にしたICチップ25、及び送受信回路26を設けたものであり、RF回路23にEEPROM24と送受信回路26とが接続された状態になっている。そして、EEPROM24の上書消去禁止区域には、機枠タグ21を他のICタグと識別するための識別情報が記憶されている。
かかる機枠タグ21は、遊技枠3を閉じた状態で機枠アンテナ20との間で、所定の周波数(ここでは、13.56MHz)を利用して、RF送受信を行うことが可能であり、呼出波を受信すると、予め記憶されている識別情報を含む反射波を、所定の通信範囲(約3mm)内に出力(返信)するように設定されている。なお、そのRF送受信は、タグとアンテナとの間に合成樹脂やガラスなどの非金属が介在したとしても問題なく行うことが可能である。また、反射波の返信は、EEPROM24からIDコード等の識別情報を読み出し、その識別情報を反射波にのせてRF回路23から送信することによって行われる。さらに、機枠タグ21は、送信された呼出波を送受信回路26が受信し、呼出波に含まれた搬送波成分をRF回路23で整流することによって直流電圧を得ることができるため、外部からの電源供給を受けることなく、必要な時にいつでも反射波を返信することができる。加えて、機枠タグ23は、呼出波にのせて送信されてくる特定のデータ(監視履歴情報等)をEEPROM24に記憶しておくことができる。
また、図2に示されているように、遊技枠3の開放側端面には、機枠アンテナ20が固着されている。図6は、機枠アンテナ20を示したものであり、機枠アンテナ20は、基板27の表面に送受信回路28が渦巻き状に形成されたものを、合成樹脂等によりコーティングしたものである。そして、送受信回路28の両端縁の端子29、29に、同軸ケーブル30が接続されており、機枠アンテナ20は後述するR/Wユニット(監視制御装置)66へと同軸ケーブル30を介して接続されている。
さらに、前面枠4は、フレーム31に2枚のガラス板(図示せず)が嵌め込まれたものである。フレーム31の中央には円形の遊技窓32が穿設されており、フレーム31の後側の周縁際には、ガラス板を嵌め込むための2列の嵌合溝33、33が設けられている。そして、遊技領域13の前方を内側のガラス板によって閉塞することによって偏平な円柱状の遊技空間が形成されており、遊技球が流下可能になっている。
そして、図2に示されているように、前面枠4の裏側上端縁には、RF送受信を行う前面枠タグ34が固着されているとともに、遊技枠3の右上端縁(前方から見て)であって、前面枠4を閉じた際に、前面枠タグ34と対峙する箇所には、前面枠タグ34との間でRF送受信を行う前面枠アンテナ35が固着されている。
なお、前面枠タグ34及び前面枠アンテナ35は、機枠タグ21及び機枠アンテナ20とそれぞれ略同一の構成を有するものであり、前面枠タグ34のEEPROM24には、前面枠タグ34を他のICタグと識別するための識別情報が記憶されている。
次に、図3に基づいてパチンコ機1の背面について説明する。ミドル枠10の背面側(遊技枠3の背面側)には機構板36が設けられており、該機構板36にはメイン制御ボックス38、遊技球払出装置63、及びセンターカバー64等が設置されている。メイン制御ボックス38は左下方(背面側から見て)に設置されており、パチンコ機1の遊技内容に関する動作を制御するためのメイン制御基板37を収納している。ここで、パチンコ機1の遊技内容に関する動作とは、遊技球の払い出し動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」等の各種の動作(すなわち、遊技者の利益に直接的に関わる動作)のことである。
図7〜図9は、それぞれメイン制御ボックス38の正面図、左側面図、分解斜視図である。メイン制御ボックス38は、LSI等の各種の制御素子を搭載したメイン制御基板37、メイン制御基板37を覆うための分割式の収納ケース39、所定の呼出波を受信した際に記憶している識別情報を含む反射波を出力するメインタグ40、メインタグ40に対して呼出波を送信するとともにメインタグ40からの反射波を受信するメインアンテナ41等によって構成されている。また分割式の収納ケース39は、透明な合成樹脂製の前ケース42と透明な合成樹脂製の後ケース43とによって構成されている。
前ケース42は、透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)によって開口した箱状に形成されており、長方形状のフロントパネル44の周囲が、略直角に後ケース43側へ折り返された状態となっている。フロントパネル44の右側折り返し部45の後端縁際には、3つの縦長な係止孔46、46・・が等間隔で穿設されている。また、フロントパネル44の左側折り返し部47には、2個の係合翼48a、48bが設けられている。さらに、係合翼48aの上端、及び係合翼48bの下端には、係合孔49がそれぞれ穿設されている。さらにまた、フロントパネル44の上端際には、コネクタ挿通窓50が設けられている。
一方、後ケース43は、透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)によって偏平な直方体状に形成されている。そして、長方形状の基板支持板51の表面に、補強用のリブ52、52・・が格子状に立設されており、基板支持板51の周囲が略直角に前ケース42側へと折り返された状態となっている。また、後ケース43の右端縁際には、スピーカ11から発生させる効果音の内容を制御するための効果音制御基板62を覆うための中空状の音基板カバー54が設けられており、その音基板カバー54の内側面には、嵌合突起55、55・・が突設されている。さらに、左側折り返し部56には、2個の支持翼57a、57bが連設されており、支持翼57aの上端、及び支持翼57bの下端には、先端が矢尻状に形成された係合体58、58が突設されている。
また、メイン制御基板37は、縦長の長方形状に形成されており、中央部分の表面には、パチンコ機1の動作内容を制御するためのLSI59等の各種の制御素子が搭載されている。なお、LSI59は、各種の演算処理を行うCPU、データやプログラム等を一時的に記憶するRAM、各種のデータや制御プログラム等を記憶したROM等を一体にモールディングしたものである。また、メイン制御基板37の上端際には、各種の装置に接続するためのコネクタ60、60・・が設置されている。そして、このメイン制御基板37は、リブ52、52・・に支えられた状態で、後ケース43に螺着されている。
ここで、メイン制御ボックス38の組立方法を説明する。
まず、後ケース43の音基板カバー54の内側面に突設された嵌合突起55、55・・を、前ケース42の右側折り返し部45に穿設された係止孔46、46・・に嵌合させた状態とする。次に、後ケース43の支持翼57a、57bに突設された各係合体58を、前ケース42の係合翼48a、48bに穿設された各係合孔49に係合させることで、前ケース42と後ケース43とが一体となって、メイン制御ボックス38が組み立てられる。そして、メイン制御基板37は、前ケース42と後ケース43とで覆われており、外部と遮断された状態となっている。
一方、後ケース43の支持翼57aの外側には、図7〜図9に示されているように、偏平な長方形状のメインタグ40が固着されている。メインタグ40は、上記の機枠タグ21と略同様に構成されたものであり、メインタグ40に設けられたEEPROM24の上書消去禁止区域には、メインタグ40を他のICタグと識別するためのIDコード等の識別情報が記憶されている。そして、このように形成されたメインタグ40は、後ケース43に強固に固着されている。
また、前ケース42の係合翼48aには、図9に示されているように、メインアンテナ41が、その略半分を係合翼48aの表面に沿って、後ケース43へ向かって突出させた状態で貼着されている。そして、メイン制御ボックス38を組み立てた状態では、メインアンテナ41が、後ケース43の支持翼57aの外側に固着されたメインタグ40を覆い、メインタグ40と対峙した状態となっている。メインアンテナ41は、機枠アンテナ20と略同様に構成されており、渦巻き状に形成された送受信回路44の両端縁の端子45、45に、同軸ケーブル46が接続されている。
上記したメインタグ40とメインアンテナ41との間では、機枠タグ21と機枠アンテナ20との間で行われているものと略同様のRF送受信が行われており、メインタグ40は、メインアンテナ41からの呼出波を受信すると、予め登録されている識別情報を含む反射波を返信する。また、メインタグ40においても、呼出波にのせて送信されてきた特定のデータ(監視履歴情報等)をEEPROM24に記憶可能となっている。
一方、図3に示されているように、パチンコ機1の右側稍上方(背面から見て)には、賞品球や貸球を払い出すための遊技球払出装置63が設置されている。また、メイン制御ボックス38の上方には、センターカバー64が設置されており、そのセンターカバー64の内部には、上記各タグとアンテナとの間のRF送受信を制御するとともに、パチンコ機1の監視を行う監視制御装置であるリーダ/ライタユニット(以下、R/Wユニットという)66等が設置されている。
図10は、R/Wユニット66の制御機構を示したものであり、R/Wユニット66は、CPU(監視手段)68、RAM69、ROM70、EEPROM(記憶手段)71、タイマ72、各タグとアンテナとの間でのRF送受信を行うためのRF回路73等を有している。また、CPU68が、I/Oインタフェイス74を介して、外部の装置等へ信号を出力する際の出力ポートであるLANユニット75、及び後述する中継タグ76等と接続されている。さらに、RF回路73が、上記各アンテナの同軸ケーブル30と接続されている。加えて、LANユニット75は、外部のネットワーク(パソコン等)と接続されている。なお、R/Wユニット66は、パチンコ機1が設置されている島設備から24時間(常時)電源供給されるようになっている。また、EEPROM71には、各タグに登録されている識別情報が予め記憶されている。
このように構成されたR/Wユニット66は、RF回路73を介して各アンテナと各タグとの間で常時(24時間)RF送受信を行っており、それぞれ各タグからの反射波を受信すると、再度呼出信号を発信するという監視動作を、短時間(約数十ms)の周期で繰り返し実行している。そして、上記のような監視動作において、例えば反射波を受信しなくなった場合等の異常な状態を検知した場合には、CPU68により異常な状態と判断され、監視履歴情報として異常な状態を検知した時刻や異常な状態であった時間(タイマ72の基づいて検出)等をEEPROM71に記憶する。
一方、図2に示されているように、前面枠4の裏面右上方には、伝送線77によってR/Wユニット66に接続されている中継タグ76が、係止片78、78・・を有する係止部によって係止された状態で取り付けられている。各係止片78は、それぞれ断面L字状に形成され、前面枠4の裏面から突設されたものである。そして、係止部は、中継タグ76の両サイド及び下側を係止すべく、3つの係止片78、78・・を一組として構成されている。該係止部は、前面枠4の裏面において四隅に設けられており、中継タグ76の取り付け位置を適宜変更することができるようになっている。
図11は、中継タグ76の外観を示した説明斜視図であり、図12は、中継タグ76の制御機構を示すブロック図である。中継タグ76は、合成樹脂等により略直方体状に形成されたブロック体79内にRF回路80とCPU81とを一体にしたICチップ83、及びアンテナ回路84を内蔵したものである。また、ICチップ83は、R/Wユニット66と指令のやりとりを行うための入出力ポート85を備えている。
かかる中継タグ76は、後述するようなRF送受信可能なユニットを備えたPDA90等の外部携帯端末との間で、所定の周波数(ここでは、125kHz)を利用して、RF送受信を行うことが可能である。そして、中継タグ76は、PDA90からの呼出波を受信すると、伝送線77を介してR/Wユニット66から上記のような監視履歴情報を受信し、PDA90にその監視履歴情報を反射波にのせて出力(返信)する。なお、中継タグ76とPDA90との間で行われるRF送受信は、上記の如く長波帯で通信を行っており、このような周波数帯とすることで、通信距離を比較的長くとることができる。
さらに、中継タグ76は、PDA90等から送信された呼出波をアンテナ回路84が受信し、呼出波に含まれた搬送波成分をRF回路80で整流することによって直流電圧を得ることができるため、外部からの電源供給を受けることなく、必要な時にいつでも処理することができる。加えて、中継タグ76は、パチンコ機1の前面枠4からアクセス可能に配置されているため、ホール店員等がPDA90を用いて容易に監視履歴情報の読み取りを行うことができる。
図13は、本実施例において用いるPDA90の外観を示す説明斜視図であり、図14は、該PDA90の制御機構を示すブロック図である。
PDA90は、従来より利用されている周知の携帯型情報端末であり、本体上部にSDメモリカード(Secure Digital Memory Card)やMMC(Multi Media Card)等のメモリカード、あるいはPCカード型のPHSアダプタ等を挿入するためのカードスロットを備えており、該カードスロットには、アンテナ91とRF回路92とを備えたRF通信ユニット93が挿入されている。RF通信ユニット93は、アンテナ91を中継タグ76に適切な角度で向けられるように、軸94を中心として約90°の範囲で回動可能となっている。また、PDA90の正面には、メニューや受信した監視履歴情報等を表示する表示画面95、PDA90を操作するための操作キー96等が備えられている。さらに、PDA90は受信した監視履歴情報等を記憶するフラッシュメモリ97、R/Wユニット66と監視履歴情報等のデータの送受信を行うためのI/Oインタフェイス98等を備えている。
かかるPDA90を用いて、RF通信ユニット93を中継タグ76へ向けて回動させ、監視履歴情報を要求する呼出波を中継タグ76へと送信し、中継タグ76から監視履歴情報を含んだ反射波を受信する。受信した監視履歴情報は、表示画面95に表示することができる。
(3)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の動作内容
パチンコ機1は、メイン制御ボックス38に収納されたメイン制御基板37に記憶されたプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル8の回転操作によって遊技領域13に打ち出された遊技球が図柄始動口16に入賞すると、メイン制御基板37において「抽選」を実行し、「大当たり」を生起させるか否かを決定する。また、「抽選」を実行すると略同時に、図柄表示装置14の液晶画面15に表示された図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画を表示し)、所定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」が生起した場合には、図柄の変動後に、予め設定された「大当たり図柄」を表示するとともに、「大当たり状態」を生起させて、大入賞装置17の扉部材53を所定回数だけ断続的に開放させる。なお、大入賞装置17の扉部材53は、「大当たり状態」生起時以外では開放しないようになっている。一方、扉部材53の内部の大入賞口や各種の入賞装置に遊技球が入賞した場合には、所定数の遊技球を賞品球として供給皿6に払い出す。
一方、パチンコ機1では、不正に遊技枠3を開放させるといった不正行為等が行われているか否かを監視を行っている。この監視動作を、各タグとアンテナとの間におけるRF送受信を利用した監視動作を実行するプログラムを示した図15にしたがって説明する。
パチンコ機1では、R/Wユニット66のRF回路80が、機枠2に固着されている機枠アンテナ20を介して、遊技枠3に取り付けられている機枠タグ21へと、所定の周波数(13.56MHz)の呼出波を送信(RF送信)している(ステップ1、以下S1とする)。機枠タグ21は、呼出波を受けると、直ちにEEPROM24内から識別情報を呼び出し、その識別情報を含めた反射波を返信(RF送信)する。機枠タグ21が反射波を送信すると、R/Wユニット66は機枠アンテナ20によって、その反射波を受信する(S2)。そして、R/Wユニット66は、機枠タグ21からの反射波に含まれる識別情報が、R/Wユニット66のEEPROM71に予め記憶されているものと一致するか否かをCPU68により判断し(S3)、記憶されたものと同一であると確認した場合(正常であると判断した場合)には、再度、直ちに呼出波を送信する(S1)。
しかしながら、S2において、呼出波を送信してから所定時間(たとえば、50ms)内に反射波を受信しなかった場合には、R/Wユニット66は、異常な状態であると判断し、反射波を受信しなくなった時刻をタイマ72に基づいてEEPROM71に記憶する(S4)。また、S3において、R/Wユニット66は、機枠タグ21からの反射波に含まれる識別情報が、予めEEPROM71に登録されているものと一致しなかった場合にも、R/Wユニット66は、異常な状態であると判断し、登録されていない識別情報を含む反射波を受信した時刻(監視履歴情報)をタイマ72に基づいてEEPROM71に記憶する(S4)。加えて、R/Wユニット66は、異常な状態から正常な状態へと復帰した場合には、正常な状態へと復帰した時刻(監視履歴情報)とともに、異常な状態であった時間(監視履歴情報)をタイマ72に基づいてEEPROM71に記憶する。
上記の如く、パチンコ機1は、遊技枠3における監視動作を、短時間(約数十ms)の周期で24時間繰り返し実行しており、機枠タグ21と機枠アンテナ20との間でのRF送受信は、両者間の距離が約3mm以内となっている場合のみ通信可能に設定しているため、ほんの少しの時間、わずかな隙間を不正に開放したとしても、その不正行為を検知することができる。
また、R/Wユニット66は、前面枠4及びメイン制御ボックス38の監視動作をも行っている。各監視動作は、前面枠タグ34と前面枠アンテナ35との間、及びメインタグ40とメインアンテナ41との間におけるRF送受信を利用しており、遊技枠3の開閉状態の監視動作と同様に、図15に示されているプログラムにしたがって行われており、それぞれにおいて異常な状態を検知した場合には、上述したような監視履歴情報がEEPROM71に記憶される。
一方、上記の如くR/Wユニット66のEEPROM71に記憶される監視履歴情報(各タグとアンテナとにおけるRF送受信に関するもの)の管理を、中継タグ76を介することでPDA90を用いて行うことができる。以下、監視履歴情報の処理動作を図16にしたがって説明する。
PDA90のRF通信ユニット93を中継タグ76へとかざすことで、たとえパチンコ機1の遊技枠3を閉じた状態(前面枠4も閉じた状態)であっても、前面枠4越しにPDA90と中継タグ76とはRF送受信可能な状態となる。なお、中継タグ76とPDA90との間のRF送受信は、比較的長帯波の周波数を利用しているため、機枠タグ21と機枠アンテナ20との距離ほど近づける必要はない。
そのように、PDA90を中継タグ76へとかざした状態で、PDA90から監視履歴送信要求信号或いは監視履歴クリア信号を含む呼出波を送信する(S11)。ここで、S12において、所定時間(たとえば、5s)内に中継タグ76からの返信が確認されなければ、PDA90の表示画面95に中継タグ76と通信不可能である旨がエラー表示される(S13)。一方、中継タグ76との間で通信可能な状態であった場合には、S14において、送信された呼出波には含まれている信号が監視履歴送信要求信号であるのか、または監視履歴クリア信号であるのかが判断される。
S14における判断の結果、中継タグ76が受信した呼出波が監視履歴送信要求信号を含む場合には、中継タグ76はR/Wユニット66のEEPROM71に記憶されている監視履歴情報を読み出し(監視履歴情報を処理し)、監視履歴情報を反射波にのせてPDA90へと返信する。中継タグ76から返信された監視履歴情報は、PDA90の表示画面95に表示される(S15)。
一方、S14における判断の結果、中継タグ76が受信した呼出波が監視履歴クリア信号を含む場合には、S16へと進み、R/Wユニット66のEEPROM71に記憶されている監視履歴情報がクリアされる(監視履歴情報が処理される)。そして、監視履歴情報をクリアした旨が、PDA90の表示画面95に表示される(S17)。なお、初めに監視履歴送信要求信号により監視履歴情報をPDA90の表示画面95に表示させておいて、不必要な監視履歴情報のみを選択した後、監視履歴クリア信号により選択した監視履歴情報のみをクリアすることは当然可能である。
また、中継タグ76の取り付け位置は、係止部にしたがって適宜変更することができる。係止方法は、中継タグ76の両サイドと下部との三箇所を係止片により係止させるのみである。
(4)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の効果
上記の如く、パチンコ機1は、機枠2に機枠タグ21を、遊技枠3には機枠アンテナ20をそれぞれ設け、機枠タグ21と機枠アンテナ20との間のRF送受信により、機枠2に対する遊技枠3の開閉状態を監視している。そして、たとえば夜間等に遊技枠3を不正に開放するような不正行為を行った場合には、機枠アンテナ20が機枠タグ21からの反射波を受信できなくなるため、R/Wユニット66において遊技枠3が不正に開放されている可能性があることを検知することが可能であり、更に反射波を受信できなくなった時刻がタイマ72に基づいてEEPROM71に記憶される。したがって、不正行為が行われている事態を直ちに(リアルタイム)で検知することが可能であり、上記したような不正行為を効果的に防止することができる。
また、パチンコ機1は、機枠タグ21からの反射波に含まれている識別情報が、予めEEPROM71に登録されているものと異なっている場合にも、異常であると判断し、その時刻をタイマ72に基づいてEEPROM71に記憶するため、機枠タグ21の不正交換といった事態にも効果的に対応することが可能である。
さらに、前面枠4の開閉状態の監視も略同様に行っており、遊技中における前面枠4の不正開放等を効果的に防止することができる。
さらにまた、パチンコ機1は、メイン制御基板37を収納する収納ケース39が前ケース42及び後ケース43からなる分割式のものであるとともに、メインタグ40及びメインアンテナ41が、前ケース42及び後ケース43にそれぞれ取り付けられており、RF送受信可能な状態で対峙している。そして、メインアンテナ41がR/Wユニット66のRF回路72と接続しており、R/Wユニット66において上記RF送受信が行われなくなった場合には不正に開放されていると判断し、RF送受信が行われなくなった時刻をEEPROM71に記憶するため、メイン制御ボックス38の不正な開放(収納ケース39の不正開放)を効果的に監視及び防止することができる。
加えて、パチンコ機1は、従来よりホールにおいて使用されているパチンコ機1にR/Wユニット66を設置するだけで構成可能であるため、生産性が非常に優れている。また、パチンコ機1は、遊技枠3、前面枠4、及びメイン制御ボックス38の開閉状態の監視を一つのRF回路73にて行っているため、R/Wユニット66の構成を簡素化することができる。
また、中継タグ76を利用した遊技機管理システムでは、パチンコ機1の前面枠4の裏側に中継タグ76が取り付けられており、遊技枠3や前面枠4等を開放することなく、PDA90等の携帯端末においてパチンコ機1の監視履歴情報を参照したり及びクリアしたりすることができるため、余分な手間がかからず、非常に効率よく監視履歴情報を処理することができる。さらに、パチンコ機1の監視履歴情報をPDA90の表示画面95に表示して確認することができるため、不正行為の早期発見や防止に役立てることができる。
さらにまた、中継タグ76は容易にの取り付け可能である上、取付位置を係止部にしたがって適宜変更することができる。したがって、PDA90との通信状態がおもわしくない等の場合には、中継タグ76の取付位置を変更すればよく、より利便性の優れた遊技機管理システムとなっている。
(5)本発明の変更例の説明
本発明の遊技機は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、メイン制御基板、中継タグ、PDA、監視制御装置、監視手段、収納ケース、各ICタグ、各アンテナの材料、形状、構造、取り付け位置等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
例えば、分割式の収納ケースは、上記実施形態の如く、シンプルな係合機構のみを設けたものに限定されず、片方のケースの端縁に、ワンウェイタイプのネジを保持した切断可能な複数のネジ保持部を設ける(たとえば、小径の連結体を介して片方のケースの本体にネジ保持部が繋がった形状となるように、片方のケース、連結体、ネジ保持部を合成樹脂によって一体的に成形する)とともに、他方のケースの端縁に、ネジ保持部に保持されたネジを螺着させるネジ孔を形成したもの等に変更することも可能である。かかる構成を採用した場合には、収納ケースが不正に開放されると、収納ケースに不正に開放された痕跡が残り、目視によってもその事態を速やかに把握することができるため、収納ケースの不正開放が一層困難なものとなる、というメリットがある。
また、監視動作に利用するICタグやアンテナを遊技枠、機枠、前面枠、及び収納ケースに固着する方法は、接着剤による接着であってもよいし、ICタグやアンテナを構成する樹脂を収納ケース等に融着させる方法や、ICタグやアンテナを収納ケース等と一体的に成形する方法等の別の取付方法に変更することも可能である。なお、シート状のICタグやアンテナを、裏面に粘着剤を塗布したシールとするとともに、粘着剤層の表面に剥離紙を貼着しておき、設置する際に剥離紙を剥離して貼着するようにすれば、ICタグやアンテナの設置が非常に容易になる、というメリットがある。
さらに、上記の如く、各ICタグ、及び各アンテナをシールとする場合には、それらが剥離された場合に機能を果たさなくなるようにする(いわゆる、自己破壊タイプのものとする)ことも可能である。そのように構成した場合には、遊技機が奏する遊技枠や前面枠等の不正開放防止機能をより精度の高いものとすることが可能となる。なお、タグやアンテナを自己破壊タイプのものとする方法としては、フレキシブルプリント基板の表面に積層する粘着剤層中に送受信回路を形成する方法や、剥離によって所定量以上の応力が加わると短絡するような回路をタグやアンテナに設ける(内蔵させる)方法等を採用することができる。
さらにまた、ICタグは、他のICタグと識別するためのIDコードのみならずメーカーIDやホールID等の識別情報をも記憶させたものに変更することも可能である。さらに、ICタグ及び中継タグは、RF送受信を利用して識別情報を送信するものに限定されず、赤外線通信を利用して識別情報を送信するもの等に変更することも可能である。さらに、本発明の遊技機は、パチンコ機に限定されず、スロットマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機に変更することも可能である。
加えて、遊技機の前面枠に嵌め込むガラス板は一枚でも二枚でもよく、前面枠及び遊技枠の形状等については実施形態に記載の形状に限定されることはない。勿論、前面枠に嵌め込む透明板は、ガラス板に限定されず、アクリル等の合成樹脂製の板に変更することも可能である。
また、R/Wユニットは、テンキー等の入力手段が設けられており、所定の入力をすることによって、R/WユニットのEEPROMに記憶されている識別情報を、各タグの交換に伴い適宜書換変更可能な構成にしてもよい。なお、R/Wユニットを、上記実施形態の如く、ごく短期間の周期で定期的な監視を行うものとした場合には、不正行為が行われた事態をリアルタイムで把握することができる、というメリットがある。また、R/Wユニットは、異常を検知した旨を不揮発性の記憶手段であるEEPROMに記憶するものに限定されず、通常のROM、RAM、ハードディスク、光メディア等の記憶手段に記憶するもの等でもよい。さらに、R/Wユニットは、パチンコ機が設置される島設備から電源供給を受けるものに限定されず、パチンコ機から直接電源供給を受けるもの等でもよい。加えて、R/Wユニットはパチンコ機とは別体のものであり、パチンコ機に設置される必要性はなく、パチンコ機の外部に設置してもよい。
さらに、R/Wユニットは、営業時間中には異常事態の報知のみを行い、遊技機が稼働していない夜間等に監視履歴情報をEEPROM等の記憶手段に記憶のみ行うものに変更することも可能である。なお、R/Wユニットを外部のネットワークと接続し、異常事態を外部へと報知するようにしてもよい。その際のR/Wユニットと外部のネットワークとの接続方法は、有線による接続であってもよいし、無線による接続でもよい。さらにまた、正常でない事態を報知する場合には、図柄表示装置等に不正行為が行われている可能性がある旨を表示するようにしてもよいし、不正表示ランプ等を別途設け、点灯点滅させるようにしてもよい。
またさらに、上記実施形態においては、中継タグを前面枠の裏側に取り付け方法として、三つの係止片からなる係止部に係止させるものを採用したが、それに限定されることはなく、例えば、中継タグの裏面側の四隅に吸盤を設ける構成としてもよい。裏側に吸盤を設けた中継タグとすることで、中継タグの取り付け位置の自由度を更に向上させることができる。また、吸盤の代わりにクリップ状の取付部材を設ける構成とし、前面枠のガラス板等にクリップ状の取付部材を挟んで取り付ける構成としても何ら問題はない。
さらに、上記実施形態においては、中継タグを前面枠の裏面に取り付けるものとしたが、概して遊技機の前面側で、遊技枠や前面枠等を開けることなく外部携帯端末と通信可能となるのであれば、容易に監視履歴情報を管理できるという効果は同様である。また、遊技機に取り付けるのではなく、遊技機が設置されている島設備に取り付けるようにしてもよい。
加えて、上記実施形態においては、中継タグとRF送受信を行う外部携帯端末としてPDAを採用したが、携帯電話等を利用することも当然可能である。また、PDAはその起動にあたってパスワード等の使用者権限の入力を要請するものであってもよいし、中継タグを介してR/Wユニットの監視履歴情報を処理する際に、使用者権限の入力を必要とする構成としてもよい。
また、各タグとアンテナとの間におけるRF送受信、及び中継タグと外部携帯端末との間におけるRF送受信において用いる周波数は、上記実施形態に何ら限定されることはない。さらに、タグとアンテナとの間のRF送受信可能距離を3mmとしたが、5mmとしてもよいし、それ以上またはそれ以下に設定しても何ら問題はない。
さらにまた、ICタグとアンテナの取付位置は、上記実施形態に限定されることはなく、例えば、大入賞装置本体にアンテナを、大入賞装置の扉部材にICタグをそれぞれ取り付けるようにしてもよい。大入賞装置の扉部材の開閉状態を監視するようにすることで、ピアノ線等を用いて遊技中に不正に扉部材を開放させるような不正行為を確実に防止することができるようになる。
パチンコ機の正面図である。 遊技枠及び前面枠を片開きにした状態のパチンコ機を前方から見た斜視図である。 パチンコ機の背面図である。 ICタグの正面図である。 ICタグの制御機構を示すブロック図である。 アンテナの正面図である。 メイン制御ボックスの正面図である。 メイン制御ボックスの左側面図である。 メイン制御ボックスの分解斜視図である。 R/Wユニットの制御機構を示すブロック図である。 中継タグの外観を示す説明斜視図である。 中継タグの制御機構を示すブロック図である。 PDAの説明斜視図である。 PDAの制御機構を示すブロック図である。 パチンコ機の監視動作を実行するためのプログラムの一例を示すフローチャートである。 パチンコ機の監視履歴情報の処理動作を実行するためのプログラムの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・パチンコ機、20・・機枠アンテナ、21・・機枠タグ、34・・前面枠タグ、35・・前面枠アンテナ、40・・メインタグ、41・・メインアンテナ、66・・R/Wユニット、68・・CPU、71・・EEPROM、72・・タイマ、73・・RF回路、76・・中継タグ、78・・係止片、90・・PDA。

Claims (6)

  1. 少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機に用いられ、
    前記第一の部材あるいは第二の部材のどちらか一方の部材に設けられる呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力するICタグと、
    他方の部材に設けられ、前記ICタグに対して呼出波を送信し、前記ICタグからの反射波を受信するアンテナと、
    前記ICタグとアンテナとの間における非接触通信により前記可動部の監視を行う監視手段と、前記ICタグに記憶されている固有の識別情報及び監視手段による監視結果を含む監視履歴情報を記憶する記憶手段とを備えた監視制御装置と、
    その監視制御装置に接続され、前記監視制御装置の記憶手段に記憶されている監視履歴情報を処理する中継タグと、
    該中継タグと非接触通信を行い、中継タグに対して前記監視履歴情報の処理の指令を行う外部携帯端末とからなる遊技機管理システムであって、
    前記中継タグは、取付位置が変更可能なものであることを特徴とする遊技機管理システム。
  2. 前記監視制御装置は、
    タイマを備えており、
    前記監視手段において、前記アンテナを介して呼出波を送信してから所定時間内に前記ICタグからの反射波を受信し、且つ受信した反射波に含まれる識別情報が前記記憶手段に予め記憶されているもの識別情報と一致した場合のみを正常と判断し、それ以外の場合を異常と判断し、異常と判断した場合には前記監視履歴情報を異常と判断した時刻に関連づけて記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技機管理システム。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の遊技機管理システムを備えており、該遊技機管理システムにより前記可動部を管理することを特徴とする遊技機。
  4. 前記中継タグが遊技機に設けられた複数の取付位置へ選択的に着脱可能となっていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記中継タグに吸盤を設けたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  6. 前記中継タグは、遊技機の前面側から前記外部携帯端末と非接触通信を行うことができる位置に取り付けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017131683A (ja) * 2012-01-27 2017-08-03 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 管理システム

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