JP2005103141A - 遊技機 - Google Patents

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修誠 佐藤
Nobuyuki Kato
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Abstract

【課題】 不正行為が行われた可能性がある場合には、その旨を表示部材を利用して報知することで、より確実に不正行為を監視し防止することができる遊技機を提供する。
【解決手段】 R/Wユニット66は、アンテナを介して、ICタグへ呼出波を送信してから所定時間内に反射波を受信しなかった場合等には、監視手段によって異常な状態であると判断し、反射波を受信できなくなった時刻をタイマ71に基づいてEEPROM70に記憶する。一方、図柄制御基板51及び発光制御基板47へと警告コマンドを送信し、警告図柄記憶手段82に記憶されている警告図柄を図柄表示装置8に表示するとともに、警告発光態様記憶手段86に記憶されている態様でサイドランプ12、12・・、電飾ランプ13、13・・等を発光させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機に関するものである。
近年のパチンコ機には、動作内容を制御するLSIやROM等の制御素子を分割式の収納ケースに収納した制御装置が設置されている。このようなパチンコ機においては、制御装置の収納ケースが開放され、LSIやROM等の制御素子を偽造されたものと交換されるといった不正行為を施される場合もある。したがって、そのような不正行為を防止することができる遊技機として、特許文献1に開示されているような遊技機が考案されている。また、不正行為が行われた場合に、その事態を報知する機能を備えた遊技機として、特許文献2に開示されているような遊技機も考案されている。
特開2000−288218号公報 特開平10−249033号公報
特許文献1に開示された遊技用装置は、固有の識別情報を記憶したICタグを制御装置の収納ケースの表面に貼着するとともに、ID読取装置を各遊技機が配設された遊技機設置島に設置し、そのID読取装置によってICタグの識別情報を一定の周期毎に読み取り、その識別情報を外部の集中管理手段へと送信し、集中管理手段にて送信されてきた識別情報が正しいか否かを確認するようにしたものである。
また、特許文献2に開示された遊技機は、異常を検知した際に、警報ランプを点滅動作させるものである。
しかしながら、特許文献1に開示されているような遊技用装置では、遊技機に不正行為が行われたか否かは、遊技機本体において報知されないため、外部にて確認されるまで判別することができない。したがって、外部にて確認されるまでの間、不正行為を施された遊技機を使用され、遊技場等が不利益を被るおそれがある。また、集中管理手段の負担が重大なものとなるため、集中管理手段が正常に機能しなくなるおそれがあり、集中管理手段が機能停止した場合には、不正行為を全く監視できない状況となる。さらに、集中管理手段への送信が正常に行われなかった場合も同様である。さらにまた、ID読取装置が遊技機の外部に設置されているので、不正に改造されて、制御装置の不正開放をリアルタイムで検知することができなくなってしまうこともある。
また、特許文献2に開示されているような、不正行為を含む異常事態が発生した場合にのみ点灯及び点滅するような警報ランプを設けると、遊技領域が警報ランプ等により狭くなってしまう上、警報ランプへの配線等も必要になるため、遊技盤の裏側も煩雑になり、遊技球払出装置等の他部材の設置がままならなくなることもある。
加えて、特許文献1に開示された遊技用装置は、制御装置の監視手段であるID読取装置を設置するために大きなスペースが必要であるので、遊技機の背面の構成によっては、ID読取装置を出張らないように収納できず、メイン制御装置等といった監視手段以外の装置を設置するスペースが小さくなり、背面のレイアウトが限定されてしまう、という不具合もある。
そこで、本発明は、上記従来の遊技機が有する問題点を解消し、より確実に不正行為を監視及び防止することができるとともに、より少ない数の部材で不正行為の監視及び防止を行う遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技に係る遊技部材と、少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部とが設けられており、少なくとも一組の可動部において、一方の部材には、呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力するICタグを、他方の部材には、そのICタグに対して呼出波を送信し、前記ICタグからの反射波を受信するアンテナをそれぞれ設ける一方、主たる動作を制御するための主制御手段と、主制御手段からの指令にしたがって、前記遊技部材等の副次的な動作を制御するための副制御手段と、前記ICタグと前記アンテナとの間で所定の通信範囲で非接触通信を行うとともにその通信状態を監視する監視手段を備えた監視制御装置とが設けられた遊技機であって、前記監視制御装置は、前記副制御手段と、前記ICタグに記憶されている固有の識別情報を登録された記憶手段とを備えており、前記副制御手段は、前記監視手段の監視結果に応じて、前記遊技部材の動作をそれぞれ異ならせた制御を行うことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、前記監視制御装置は、前記監視手段において、前記アンテナを介して呼出波を送信してから所定時間内に前記ICタグからの反射波を受信し、且つ受信した反射波に含まれる識別情報が前記記憶手段に登録されている識別情報と一致した場合のみを正常と判断し、それ以外の場合を異常と判断することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、前記副制御手段は、前記監視手段において非接触通信の通信状態が異常であると判断された場合の前記遊技部材の動作態様を記憶した警告情報記憶手段を備えていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、不正行為の発見をより容易なものとするために、前記遊技部材は、遊技に係る図柄を表示する図柄表示装置を含むことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、分割式の収納ケースに対する不正行為を監視するために、前記可動部のうちの一つは、前記主制御手段を収納する分割式の収納ケースであって、一方のケースに前記ICタグを、他方のケースに前記アンテナをそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、作動部材に対する不正行為を監視するために、前記可動部のうちの一つは、所定の契機を充足した場合に所定の動作を行い且つ少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる作動部材を含む遊技部材であって、その一方の部材に前記ICタグを、他方の部材に前記アンテナをそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
本発明に係る遊技機によれば、監視制御装置が副制御手段と監視手段とを備えたものであり、監視手段の判断結果に応じて、副制御手段が遊技に係る遊技部材の動作を異ならせた制御を行うため、不正行為が行われた可能性がある旨をリアルタイムで遊技場ホールで周囲にいる店員等に容易に知らせることができる。また、遊技に係る遊技部材を利用して周囲へと報知を行うものであるため、異常報知専用の表示部材等を設ける必要がなく、部品点数が少なくてすみ、遊技機を十分に広く活用することができる。
特に、請求項2に記載の発明とすることで、遊技機の可動部における不正開放等のような不正行為を監視可能な遊技機とすることができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、副制御手段が、異常時における遊技部材の動作態様を記憶した警告情報記憶手段を備えているため、監視動作に関する制御機構をより簡易な構成とした遊技機を提供することができる。
また、請求項4に記載の発明とすることでより一層、不正の事態を視認しやすいものとすることができる。
さらに、請求項5に記載の発明とすることで、主制御手段を収納した分割式の収納ケースを不正に開放しROMを交換する等の不正行為をも監視することが可能であり、より防犯性の高い遊技機とすることができる。
さらにまた、請求項6に記載の発明とすることで、例えば遊技中にピアノ線等を用いて作動部材を不正に作動させるといった不正行為を監視することが可能であり、さらに防犯性の高い遊技機とすることができる。
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機について、図面に基づき、次の目次の順序にしたがって、詳細に説明する。
(1)実施例のパチンコ機の概要
(2)実施例のパチンコ機の構造
(3)実施例のパチンコ機の動作内容
(4)実施例のパチンコ機の効果
(5)本発明の変更例の説明
(1)実施例のパチンコ機の概要
本実施例に係るパチンコ機は、メイン制御基板(主制御手段)を収納した分割式の収納ケースに、メインタグ(ICタグ)とメインアンテナ(アンテナ)とを固着したものである。また、副制御手段、及び監視手段を備えた監視制御装置が、メイン制御基板に接続されている。
一方、パチンコ機の前面側に設けられている遊技領域には、大当たり状態が生起した場合(所定の契機を充足した場合)に扉部材(作動部材)を開閉させる(所定の動作を行う)アタッカ装置(作動部材)が設置されており、扉部材の側面にアタッカタグ(ICタグ)が固着されているとともに、アタッカ装置の側面内側であって、扉部材が閉じている際に、アタッカタグと対峙する位置にアタッカアンテナ(アンテナ)が固着されている。
そして、メイン制御基板を収納した分割式の収納ケースに固着されたメインタグとメインアンテナとが、監視制御装置の制御に基づきRF(Radio Frequency)送受信(非接触通信)を定期的に繰り返すことによって、収納ケースの状態(不正開閉の有無等)を常時(24時間)監視するようになっている。また、扉部材及びアタッカ装置に固着されたアタッカタグとアタッカアンテナとが、監視制御装置の制御に基づき同様のRF送受信(非接触通信)を定期的に繰り返すことによって、アタッカ装置の状態(開閉の有無等)をも常時監視するようになっている。さらに、監視制御装置が、監視手段による判断の結果、メイン制御基板を収納した分割式の収納ケースにおいて及びアタッカ装置において異常な状態を検知した場合には、パチンコ機の前面側に設けられている図柄表示装置(遊技部材)において通常の画面と異なる画面表示を行ったり、サイドランプ(遊技部材)、電飾ランプ(遊技部材)等の発光態様を変化させる等して周囲に報知するようになっている。
(2)実施例のパチンコ機の構造
図1は、実施例のパチンコ機1を示したものであり、パチンコ機1の中央よりやや上側には遊技盤2が設けられている。その遊技盤2の表面には、ガイドレールで囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。また、遊技盤2の下側には、パチンコ機1に内蔵された発射装置57に遊技球を供給するための供給皿4が設けられており、その供給皿4の下側には、供給皿4から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿5が設けられている。さらに、供給皿4と貯留皿5との間には、効果音を発生させるスピーカ6が設けられており、貯留皿5の右側には、発射装置57を操作するための発射ハンドル7が設けられている。さらにまた、遊技領域3の略中央には、通常の遊技中において使用する遊技部材である図柄表示装置8が設けられており、液晶画面9に種々の動画やメッセージ等を表示することができるようになっている。さらに、図柄表示装置8の下側には、図柄始動口10が設けられており、その図柄始動口10の下方には、扉部材(作動部材)54を開閉させるアタッカ装置(作動部材)11が設けられている。加えて、遊技領域3及びパチンコ機1の前面側には、遊技性を向上させるため、通常の遊技中において点滅及び点灯するサイドランプ(遊技部材)12、12・・及び電飾ランプ(遊技部材)13、13・・等が設置されている。
一方、図2は、パチンコ機1の背面を示したものであり、パチンコ機1の背面の左下方には、パチンコ機1の主たる動作内容を制御するためのメイン制御基板を収納した分割式の収納ケースであるメイン制御ボックス14が設けられている。ここで、パチンコ機1の主たる動作とは、遊技球の払い出しに関する動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」等の各種の動作(すなわち、遊技者の利益に直接的に関わる動作)等のことである。
図3〜図5は、それぞれメイン制御ボックス14の正面図、左側面図、分解斜視図である。メイン制御ボックス14は、LSI36等の各種の制御素子を搭載したメイン制御基板(主制御手段)15、メイン制御基板15を覆うための分割式の収納ケース16、所定の呼出波を受信した際に記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力するメインタグ17(ICタグ)、メインタグ17に対して呼出波を送信するとともにメインタグ17からの反射波を受信するメインアンテナ18(アンテナ)等によって構成されている。また分割式の収納ケース16は、透明な合成樹脂製の前ケース19と透明な合成樹脂製の後ケース20とによって構成されている。
前ケース19は、透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)によって開口した箱状に形成されており、長方形状のフロントパネル21の周囲が、略直角に後方へ折り返された状態となっている。フロントパネル21の右側折り返し部22の後端縁際には、3つの縦長な係止孔23、23・・が等間隔で穿設されている。また、フロントパネル21の左側折り返し部24には、2個の係合翼25a、25bが設けられている。さらに、係合翼25aの上端、及び係合翼25bの下端には、係合孔26が夫々穿設されている。さらにまた、フロントパネル21の上端際には、コネクタ挿通窓27が設けられている。
一方、後ケース20は、透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)によって偏平な直方体状に形成されている。そして、長方形状の基板支持板28の表面に、補強用のリブ29、29・・が格子状に立設されており、基板支持板28の周囲が略直角に前方に折り返された状態となっている。また、後ケース20の右端縁際には、後述する効果音制御基板(副制御手段)48を覆うための中空状の音基板カバー31が設けられており、その音基板カバー31の内側面には、嵌合突起32、32・・が突設されている。さらに、左側折り返し部33には、2個の支持翼34a、34bが連設されており、支持翼34aの上端、及び支持翼34bの下端には、先端が矢尻状に形成された係合体35、35が突設されている。
また、メイン制御基板15は、縦長の長方形状に形成されており、中央部分の表面には、パチンコ機1の動作内容を制御するためのLSI36等の各種の制御素子が搭載されている。なお、LSI36は、各種の演算処理を行うCPU、データやプログラム等を一時的に記憶するRAM、各種のデータや制御プログラム等を記憶したROM等を一体にモールディングしたものである。また、メイン制御基板15の上端際には、各種の装置に接続するためのコネクタ37、37・・が設置されている。そして、このメイン制御基板15は、リブ29、29・・に支えられた状態で、後ケース20に螺着されている。
ここで、メイン制御ボックス14の組立方法を説明する。
まず、後ケース20の音基板カバー31の内側面に突設された嵌合突起32、32・・を、前ケース19の右側折り返し部22に穿設された係止孔23、23・・に嵌合させた状態とする。次に、後ケース20の支持翼34a、34bに突設された各係合体35を、前ケース19の係合翼25a、25bに穿設された各係合孔26に係合させることで、前ケース19と後ケース20とが一体となって、メイン制御ボックス14が組み立てられる。そして、メイン制御基板15は、前ケース19と後ケース20とで覆われており、外部と遮断された状態となっている。
一方、後ケース20の支持翼34aの外側には、図3〜図5に示されているように、偏平な長方形状のメインタグ17が固着されている。図6は、メインタグ17の外観を示したものであり、図7は、メインタグ17の制御機構を示したブロック図である。メインタグ17は、薄い長方形状のフレキシブルプリント基板38上に、RF回路39とEEPROM40とを一体にしたICチップ41、及び送受信回路42を設けたものであり、RF回路39にEEPROM40と送受信回路42とが接続された状態になっている。そして、EEPROM40の上書消去禁止区域には、メインタグ17を他のICタグと識別するためのIDコード等の識別情報が記憶されている。そして、このように形成されたメインタグ17は、後ケース20に強固に固着されている。
また、前ケース19の係合翼25aには、図5に示されているように、メインアンテナ18が、その略半分を係合翼25aの表面に沿って、後ケース20へ向かって突出させた状態で貼着されている。そして、メイン制御ボックス14を組み立てた状態では、メインアンテナ18が、後ケース20の支持翼34aの外側に固着されたメインタグ17を覆い、メインタグ17と対峙した状態となっている。図8は、メインアンテナ18の外観を示した説明図である。メインアンテナ18は、硬質な合成樹脂(ポリカーボネート)製のプリント基板43の表面に、送受信回路44が渦巻き状に形成されている。そして、送受信回路44の両端縁の端子45、45に、同軸ケーブル46が接続されている。
かかるメインタグ17とメインアンテナ18との間では、所定の周波数(ここでは、13.56MHz)を利用して、ノイズの影響が比較的に少ないRF(Radio Frequency)送受信(非接触通信)を行うことが可能であり、メインタグ17は、メインアンテナ18からの呼出波を受信すると、予め登録された識別情報を含む反射波を、所定の通信範囲(約3mm)内に出力(返信)する。なお、メインタグ17からの反射波の返信は、EEPROM40からIDコード等の識別情報を読み出し、その識別情報を反射波にのせてRF回路39から送信することによって行われる。また、メインタグ17は、メインアンテナ18から呼出波が送信されると、その呼出波を送受信回路42が受信し、呼出波に含まれた搬送波成分をRF回路39で整流することによって直流電圧を得ることができる。したがって、メインタグ17は、外部からの電源供給を受けることなく必要な時にいつでも反射波を返信することができる。また、呼出波にのせて送信されてきた特定のデータ(異常の履歴等)をEEPROM40に記憶することも可能である。さらに、メインタグ17は、送受信方向に指向性を有しており、左右上下のいずれの方向に対しても、前面の垂線に対して±10°の範囲内においてのみ送受信することができる。したがって、メイン制御ボックス14を、メインタグ17とメインアンテナ18とが±10°以上ずれるほど開放されると、メインタグ17とメインアンテナ18との間におけるRF送受信は通信不可能となる。
一方、上記の如く、パチンコ機1の前面の遊技領域3には、扉部材54を開閉可能に備えたアタッカ装置11が設けられている。図9は、アタッカ装置11の説明斜視図である。
アタッカ装置11の扉部材54は、ソレノイド等の駆動装置(図示せず)によって、左右両端の下端際に突設された支軸55を中心として、所定角度(約70°)だけ前方に傾斜可能になっている。また、扉部材54の右側面(前方から見て)には、小型で円柱状に形成された扉タグ(ICタグ)60が設置されている。
扉タグ60は、硬質な合成樹脂(ポリカーボネート)製で円柱状に形成されたベース部材56の内部に、RF回路39とEEPROM40とを一体にしたICチップ41及びコイル状に形成された送受信回路42を設けたものである。扉タグ60の制御機構は、上記のメインタグ17の制御機構と略同様に構成されており、扉タグ60に設けられたEEPROM40の上書消去禁止区域には、扉タグ60を他のICタグと識別するためのIDコード等の識別情報が記憶されている。そして、扉タグ60の一方端面(送受信回路42が埋設されている側)が、扉部材54の側面と面一となるような状態で、扉部材54の内部に埋設された状態で強固に固着されている。
また、図9に示されているように、アタッカ装置11の開口部右側面内側(前方から見て)であって、扉部材54が閉じた際に、扉タグ60と対峙する位置には、扉アンテナ65(アンテナ)が固着されている。扉アンテナ65は、上記のメインアンテナ18と略同様に構成されており、渦巻き状に形成された送受信回路44の両端縁の端子45、45に、同軸ケーブル46が接続されている。
かかる扉タグ60と扉アンテナ65との間では、メインタグ17とメインアンテナ18との間で行われているものと略同様のRF送受信が行われており、扉タグ60は、扉アンテナ65からの呼出波を受信すると、EEPROM40に予め登録されている識別情報を含む反射波を返信する。また、扉タグ60においても、呼出波にのせて送信されてきた特定のデータ(異常の履歴等)をEEPROM40に記憶可能となっている。さらに、扉タグ60は、扉アンテナ65から呼出波が送信されると、その呼出波を送受信回路42が受信し、呼出波に含まれた搬送波成分をRF回路39で整流することによって直流電圧を得ることができる。したがって、扉タグ60も、メインタグ17同様に、外部からの電源供給を受けることなく必要な時にいつでも反射波を返信することができる。
なお、扉タグ60は、電磁波を媒体として扉アンテナ65とRF送受信を行うため、扉タグ60の誤動作(呼出波の受信エラー等)を防止する目的で、電磁波を発生させるソレノイド等の装置(たとえば、扉部材54を開閉させる駆動装置)は、扉タグ60から離れた位置に配置されている。また、扉タグ60もメインタグ17同様に、送受信方向に指向性を有しており、左右上下のいずれの方向に対しても、前面の垂線に対して±10°の範囲内においてのみ送受信することができる。したがって、扉タグ60は、扉アンテナ65に対して略平行に位置した場合にのみ、扉アンテナ65とのRF送受信を行うことができる。つまり、扉部材54が略閉じた状態である場合にのみ、RF送受信を行うことができる。
一方、図2に示されているように、パチンコ機1の背面において、メイン制御ボックス14の右側には、パチンコ機1の前面に設置されているサイドランプ12、12・・や電飾ランプ13、13・・等の発光を制御するための発光制御基板(副制御手段)47が設けられている。またメイン制御ボックス14の右端際の音基板カバー31の内部には、スピーカ6から発生させる効果音の内容を制御するための効果音制御基板(副制御手段)48が設けられている。加えて、発光制御基板47の右上方には、賞品球や貸球を払い出すための遊技球払出装置49が設置されている。また、メイン制御ボックス14の上方には、センターカバー50が設置されており、そのセンターカバー50の内部には、図柄表示装置8における図柄の表示内容を制御するための図柄制御基板(副制御手段)51、及び各制御基板を制御するとともにパチンコ機1を監視する監視制御装置であるリーダ/ライタユニット(以下、R/Wユニットという)66等が内蔵されている。
図10は、R/Wユニット66の制御機構を示したものであり、R/Wユニット66は、図柄制御基板51、発光制御基板47、及び効果音制御基板48を統合して制御するためのLSI(副制御手段)63が搭載されている。また、R/Wユニット66は、CPU(監視手段)67、RAM68、ROM69、EEPROM(記憶手段)70、タイマ71、メインタグ17とメインアンテナ18との間でのRF送受信及び扉タグ60と扉アンテナ65との間でのRF送受信を行うためのRF回路72等を有している。また、CPU67が、I/Oインタフェイス73を介して、外部の装置等へ信号を出力する際の出力ポートであるLANユニット74、及び各制御基板を制御するLSI63等と接続されている。さらに、RF回路72が、メインアンテナ18の同軸ケーブル46及び扉アンテナ65の同軸ケーブル46と接続されている。加えて、LANユニット74は、外部のネットワーク(PCやPDA等の携帯端末)と接続されている。なお、R/Wユニット66は、パチンコ機1が設置される島設備から24時間(常時)電源供給されるようになっている。また、EEPROM70には、上記各タグに記憶されている識別情報が予め登録されている。
次に、パチンコ機1の制御機構について説明する。図11は、パチンコ機1の制御機構を示したものである。メイン制御基板15は、CPUを内蔵したLSI36等を有しており、LSI36が、I/Oインタフェイス77を介して、図柄始動口10等の入賞装置への入賞を検出するための入賞検出装置78、アタッカ装置11等の可動式入賞装置を作動させるための作動装置79、遊技球払出装置49等と接続されている。また、メイン制御基板15は、R/Wユニット66を介して、図柄制御基板51、発光制御基板47、効果音制御基板48と接続されている。
更に、図柄制御基板51及び発光制御基板47の制御機構について説明する。図柄制御基板51は、CPUを内蔵した図柄LSI80、遊技中において図柄表示装置8に表示される図柄等を記憶した図柄記憶手段81、及びR/Wユニット66が正常でない状態を検知した場合に図柄表示装置8に表示される警告図柄を記憶した警告図柄記憶手段(警告情報記憶手段)82等を有している。また、発光制御基板47は、CPUを内蔵した発光LSI84、遊技中におけるサイドランプ12、電飾ランプ13等の発光態様を記憶した発光態様記憶手段85、及びR/Wユニット66が正常でない状態を検知した場合の発光態様を記憶した警告発光態様記憶手段(警告情報記憶手段)86等を有している。
(3)実施例のパチンコ機の動作内容
パチンコ機1は、メイン制御ボックス14に対する不正行為等が行われているか否かを監視するために、R/Wユニット66のRF回路72が、メイン制御ボックス14に固着されているメインアンテナ18を介して、メインタグ17へと所定の周波数(13.56MHz)の呼出波を送信(RF送信)している。メインタグ17は、メインアンテナ18から送信された呼出波を受けると、直ちにEEPROM40内から識別情報を呼び出し、その識別情報を含めた反射波を送信(RF送信)する。メインタグ17が反射波を送信すると、R/Wユニット66は、メインアンテナ18によって、その反射波を受信(RF受信)する。そして、R/Wユニット66は、メインタグ17からの識別情報を含んだ反射波を受信すると、その識別情報がEEPROM70に登録されたものであるか否かをCPU(監視手段)67により判断する。判断の結果、登録されたものであった場合(正常な状態であると判断した場合)には、再度、直ちにメインアンテナ18からメインタグ17へと呼出波を送信する。
一方、呼出波を送信してから所定時間(たとえば、50ms)内に反射波を受信しなかった場合及び判断の結果登録されていないものであった場合等には、異常な状態であると判断し、反射波を受信できなくなった時刻及び登録されていない識別情報を受信した時刻をタイマ71に基づいてEEPROM70に記憶する。そして、図柄制御基板51及び発光制御基板47へと警告コマンドを送信し、警告図柄記憶手段82に記憶されている警告図柄を図柄表示装置8に表示するとともに、警告発光態様記憶手段86に記憶されている態様でサイドランプ12、12・・、電飾ランプ13、13・・等を発光させる。そして、メインタグ17とメインアンテナ18との間において、上記したような正常な送受信が行われるようになるまでの間、警告コマンドは送信され続け、警告図柄等は表示され続ける。また、LANユニット74を介して異常検知信号を外部のネットワークへ出力し、管理者への報知も行う。
また、メイン制御ボックス14の不正開放は、特に夜間に行われることが多いが、夜間等によりパチンコ機1の電源が入っていない状態であったとしても、R/Wユニット66には常時電源供給されているため、メイン制御ボックス14の不正開放を検知することは可能であり、警告コマンドを図柄制御基板51及び発光制御基板47へと発信することができる。そして、その警告コマンドは正常な状態となるまで送信され続けるため、次回パチンコ機1に電源投入された際に、警告図柄の表示及びサイドランプ12等の発光が行われる。したがって、従業員が朝一番にパチンコ機1に電源を投入した際に、警告図柄等が表示されることになり、不正行為の早期発見を可能としている。
一方、パチンコ機1は、メイン制御基板15のLSI36に記憶されたプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル7の回転操作によって遊技領域3に打ち出された遊技球が、各種の入賞装置に入賞した場合には、遊技球払出装置49が、所定数の遊技球を賞品球として供給皿4に払い出す。また、遊技領域3に打ち出された遊技球が図柄始動口10に入賞すると、「抽選」を実行し、「大当たり」を生起させるか否かを決定する。さらに、「抽選」を実行すると略同時に、メイン制御基板15からサブ統合基板56を介して図柄制御基板51にコマンドを送信することによって、図柄制御基板51の図柄記憶手段81に記憶された態様にしたがって、図柄表示装置8に表示された図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画を表示し)、所定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」が生起した場合には、図柄の変動後に、予め設定された「大当たり図柄」を表示し、しかる後に「大当たり状態」を生起させる。「大当たり状態」においては、アタッカ装置11の扉部材54を所定回数だけ断続的に開成させる。
なお、アタッカ装置11の扉部材54は、「大当たり状態」生起時以外では開成しないようになっている。一方、扉部材54の内部の大入賞口や各種の入賞装置に遊技球が入賞した場合には、所定数の遊技球を賞品球として供給皿6に払い出す。したがって、「大当たり状態」が生起した場合には、扉部材54が断続的に開成するため、遊技者は、多くの賞品球を獲得することが可能となる。また、「大当たり状態」が生起した場合には、LSI36から、R/Wユニット66のRF回路72へと「大当たり」を報知する報知信号が送信される。そして、「大当たり状態」中には、LSI36から、R/Wユニット66のRF回路72へ、報知信号を送信し続けている。
また、パチンコ機1は、メイン制御基板15からR/Wユニット66を介して発光制御基板47へコマンドを送信することによって、発光制御基板47の発光体記憶手段85に記憶されている発光態様にしたがって、所定のタイミングでサイドランプ12、12・・や電飾ランプ13、13・・等を発光させる。さらに、メイン制御基板15からR/Wユニット66を介して効果音制御基板48へコマンドを送信することによって、所定のタイミングでスピーカ6から効果音を発生させる。
その際、パチンコ機1では、遊技者が不正部材を用いてアタッカ装置11の扉部材54を開放させるといった不正行為等が行われているか否かの監視をも行っている。アタッカ装置11における監視動作は、メイン制御ボックス14の状態を監視するものと略同様の監視動作であり、扉タグ60と扉アンテナ65との間でRF送受信を行っている。そして、R/Wユニット66は、扉アンテナ65を介して、扉タグ60からの識別情報を含んだ反射波を受信すると、その識別情報がEEPROM70に登録されたものであるか否かをCPU(監視手段)67により判断する。判断の結果、登録されたものであった場合(正常な状態であると判断した場合に)には、再度、直ちに扉アンテナ65から扉タグ60へと呼出波を送信する。
しかしながら、R/Wユニット66は、「大当たり状態」の生起中以外の場合において、呼出波を送信してから所定時間(たとえば、50ms)内に反射波を受信しなかった場合及び扉タグ60から送信されてきた識別情報が登録されていないものであった場合等には、異常な状態であると判断する。そして、反射波を受信しなくなった時刻及び登録されていない識別情報を受信した時刻をタイマ71に基づいてEEPROM70に記憶するとともに、上記の如く、警告図柄の表示や、外部への異常検知信号の出力等によって報知を行う。
なお、図柄表示装置に表示される警告図柄は、一見して警告を行っているような内容(警告メッセージを表示する等)ではなく、遊技に係る図柄の一部を用いた態様とする方が望ましい。具体的には、通常の遊技等で使用されている図柄(遊技に係る図柄)の色が反転しているものや大当たりを予告しているかのように見えるもの等、遊技者からしてみると警告を行っているとは思いもよらないような図柄である方が望ましい。
また、パチンコ機1は、上記のようなメイン制御ボックス14の監視動作及びアタッカ装置11の監視動作を、短時間(約数十ms)の周期で繰り返し実行しており、メイン制御ボックス14の監視動作を実行するプログラムとしては、図12の如きプログラムを用いることができる。また、アタッカ装置11の監視動作を実行するプログラムとしては、図13の如きプログラムを用いることができる。
(4)実施例のパチンコ機の効果
パチンコ機1は、上記の如く、アタッカ装置11の扉部材54に扉タグ60を、アタッカ装置11の内部であって扉部材54が略閉じた状態である場合にのみ扉タグ60とRF送受信可能な位置に扉アンテナ65をそれぞれ設け、RF送受信によりアタッカ装置11を監視している。そして、たとえば遊技中に遊技者がピアノ線等の不正部材を用いて扉部材54を開放するような不正行為を行った場合には、大当たり状態でないにもかかわらず扉アンテナ65が扉タグ60からの反射波を受信できなくなるため、R/Wユニット66は、扉部材54が不正に開放されていると判断し、反射波を受信できなくなった時刻をタイマ71に基づいてEEPROM70に記憶する。したがって、不正行為が行われている事態を直ちに(リアルタイム)で検知することが可能であり、上記したような不正行為を効果的に防止することができる。
また、パチンコ機1は、扉タグ60からの反射波に含まれている識別情報が、予めEEPROM70登録されているものと異なっている場合にも、異常な状態であると判断し、その時刻をタイマ71に基づいてEEPROM70に記憶するため、扉タグ60の不正交換といった事態にも効果的に対応することが可能である。
さらに、パチンコ機1は、メイン制御基板15を収納する収納ケース16が前ケース19及び後ケース20からなる分割式のものであるとともに、メインタグ17及びメインアンテナ18が、前ケース19及び後ケース20にそれぞれ取り付けられており、RF送受信可能な状態で対峙している。そして、メインアンテナ18がR/Wユニット66のRF回路72と接続しており、上記RF通信が行われなくなった場合には不正に開放されていると判断し、RF送受信が行われなくなった時刻をEEPROM70に記憶するため、メイン制御ボックス14の不正な開放を監視及び防止することができる。
加えて、パチンコ機1は、図柄制御基板51が警告図柄を記憶した警告図柄記憶手段82を備えており、アタッカ装置11の扉部材54及びメイン制御ボックス14が不正に開放された可能性がある旨をR/Wユニット66が検知した場合には、警告図柄記憶手段82に記憶された警告図柄を図柄表示装置8に表示するため、その旨を遊技場ホールで周囲にいる店員等に容易に知らせることができる。また、夜間に不正開放が行われていたとしても、朝一番に電源を投入した際に、警告図柄を表示させるため、店員に不正が行われた旨をより早く知らせることが可能である。したがって、より確実に監視することが可能であり、さらに防犯性の高いパチンコ機とすることができる。
そして、その際に表示される警告図柄等を一見して警告しているとわからないものとすることで、不正を行っている者を油断させることができるため、不正を行っている者を検挙しやすくすることができる。
さらにまた、パチンコ機1は、発光制御基板47に警告発光態様記憶手段86を備えており、アタッカ装置11の扉部材54及びメイン制御ボックス14が不正に開放された可能性がある旨をR/Wユニット66が検知した場合には、警告発光態様記憶手段86に記憶された発光態様によりサイドランプ12、電飾ランプ13等を発光させるため、遊技場ホールで周囲にいる店員等に容易に知らせることができる。また、夜間に不正開放が行われていたとしても、朝一番に電源を投入した際に、警告発光態様記憶手段86に記憶された発光態様によりサイドランプ12、電飾ランプ13等を発光させるため、店員に不正が行われた旨をより早く知らせることが可能である。したがって、より確実に監視することが可能であり、さらに防犯性の高いパチンコ機とすることができる。
そして、このように不正開放に対する監視や防止の精度が高いにもかかわらず、メイン制御基板15の修理やメンテナンス等が必要な場合には、容易に収納ケース16を開放することができる。
また、正常でない事態となった場合のみに点灯及び点滅するような異常報知専用のランプ等を用いず、通常の遊技時に使用される遊技部材である図柄表示装置8、サイドランプ12、及び電飾ランプ13等を利用して、正常でない事態の報知を行うため、パチンコ機1の前面を十分に広く活用することができる(狭められることがない)。さらに、パチンコ機1は、異常報知専用のランプ等を新たに設ける必要がないため、従来よりホールにおいて使用されているパチンコ機1の図柄制御基板に警告図柄記憶手段を設置するとともに、R/Wユニット66を設置するだけで構成可能であるため、生産性が非常に優れている。
加えて、パチンコ機1は、R/Wユニット66が各制御基板の制御を行うLSI63を備えているとともに監視動作に係るRF回路72をも備えているため、不正監視用の装置の設置スペースを小さくすることが可能であり、背面のレイアウトの自由度を大きくすることができる。また、アタッカ装置11とメイン制御ボックス14との監視を一つのRF回路72にて行っているため、R/Wユニット66の構成を簡素化することができる。
(5)本発明の変更例の説明
本発明の遊技機は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、主制御手段、副制御手段、監視制御装置、監視手段、収納ケース、ICタグ、アンテナの材料、形状、構造等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
たとえば、上記実施形態においては、R/Wユニットと各基板とを別体に形成した構成としたが、全てを一体に形成する構成としても何ら問題はないし、どれか一つの基板にR/Wユニットを設置したものとしてもよい。また、遊技機は、R/Wユニットのすべてのパーツを同一の場所に設置したものに限定されず、RF回路等のR/Wユニットの一部のパーツを別の場所に設置したものでもよい。加えて、R/Wユニットは、図柄制御基板、発光制御基板、効果音制御基板を統合して制御するものに限定されず、図柄制御基板、発光制御基板、効果音制御基板の内の一部、あるいは図柄制御基板、発光制御基板、効果音制御基板以外の基板を統合して制御するものに変更することも可能である。
また、遊技機は、副制御手段及び監視手段等を同一のチップ内にモジュール化(一体的にモールド)したものでもよい。かかる構成を採用した場合には、監視制御装置の設置用のスペースをきわめて小さくすることができるので、その他の装置の設置スペースを非常に大きく確保することが可能となる。
さらに、分割式の収納ケースは、上記実施形態の如く、シンプルな係合機構のみを設けたものに限定されず、片方のケースの端縁に、ワンウェイタイプのネジを保持した切断可能な複数のネジ保持部を設ける(たとえば、小径の連結体を介して片方のケースの本体にネジ保持部が繋がった形状となるように、片方のケース、連結体、ネジ保持部を合成樹脂によって一体的に成形する)とともに、他方のケースの端縁に、ネジ保持部に保持されたネジを螺着させるネジ孔を形成したもの等に変更することも可能である。かかる構成を採用した場合には、収納ケースが不正に開放されると、収納ケースに不正に開放された痕跡が残り、目視によってもその事態を速やかに把握することができるため、収納ケースの不正開放が一層困難なものとなる、というメリットがある。
一方、監視制御装置は、アタッカ装置やメイン制御ボックスの不正監視を行うものに限定されず、遊技枠や前面枠の不正開放の監視等を行うものでもよい。また、遊技機は、アタッカ装置を監視するタグ及びアンテナを1セットではなく、2セット以上設けてもよい。メイン制御ボックスに設けるタグ及びアンテナも同様である。
また、ICタグやアンテナを収納ケースに固着する方法は、接着剤による接着であってもよいし、ICタグやアンテナを構成する樹脂を収納ケースに融着させる方法や、ICタグやアンテナを収納ケースと一体的に成形する方法等の別の取付方法に変更することも可能である。なお、シート状のICタグやアンテナを、裏面に粘着剤を塗布したシールとするとともに、粘着剤層の表面に剥離紙を貼着しておき、設置する際に剥離紙を剥離して貼着するようにすれば、ICタグやアンテナの設置が非常に容易になる、というメリットがある。
さらに、アタッカ装置の扉部材に固着する扉タグの形状は円柱状のものに限定されることはなく、四角柱またはプリント基板状のものでもよい。さらに、完全に扉部材内に埋め込まれるようにして固着されていたとしても何ら問題はない。加えて、上記実施例においては、所定の契機を充足した場合に所定の動作を行う作動部材として、扉部材を備えたアタッカ装置を例示しているが、所定の契機を充足した場合に開閉する普通電動役物等を備えた遊技機等においては、普通電動役物にICタグ及びアンテナを設けることは当然可能である。
さらにまた、R/Wユニットが、不正行為が行われている可能性があると判断する基準を、実施例においては、呼出波を送信してから所定時間(たとえば、50ms)内に反射波を受信しなかった場合及びICタグから送信されてきた識別情報が登録されていないものであった場合としたが、それらに限定されることはなく、例えば遊技場が開店している時間にRF送受信が不能となった場合に不正行為行われている可能性があると判断するようにしてもよい。
加えて、R/Wユニットは、定期的(周期的)な監視のみを行うものに限定されず、テンキー等の入力手段が設けられており、所定の入力をすることによって、任意のタイミングで監視を行うことができるものに変更することも可能である。なお、R/Wユニットユニットを、上記実施形態の如く、ごく短時間の周期の定期的な監視を行うものとした場合には、不正行為が行われた事態をリアルタイムで把握することができる、というメリットがある。また、R/Wユニットは、正常でない状態を検知した旨を不揮発性の記憶手段であるEEPROMに記憶するものに限定されず、通常のROM、RAM、ハードディスク、光メディア等の記憶手段に記憶するもの等でもよい。さらに、R/Wユニットは、遊技機が設置される島設備から電源供給を受けるものに限定されず、遊技機から電源供給を受けるもの等でもよい。加えて、遊技機から24時間(常時)バックアップ電源の供給を受けるものでもよい。
また、R/Wユニットは、営業時間中には異常事態の報知のみを行い、遊技機が稼働していない夜間等に監視履歴情報をEEPROM等の記憶手段に記憶させるものに変更することも可能である。さらに、R/Wユニットは、携帯端末(たとえば、PDAや携帯電話)等の外部の機器からの呼び出しに応じて、記憶手段に記憶させた監視履歴に関する情報を出力するものとすることも可能である。なお、R/Wユニットと外部のネットワークとの接続方法は、有線による接続に限定されず、無線による接続でもよい。
また、ICタグは、他のICタグと識別するためのIDコードのみならずメーカーIDやホールID等の識別情報をも記憶させたものに変更することも可能である。さらに、ICタグは、RF送受信を利用して識別情報を送信するものに限定されず、赤外線通信(たとえば、IrID通信)を利用して識別情報を送信するもの等に変更することも可能である。さらに、本発明の遊技機は、パチンコ機に限定されず、スロットマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機に変更することも可能である。
さらに、上記実施形態においては、警告図柄を記憶した警告図柄記憶手段を図柄制御基板に設置したが、R/Wユニットに設置するようにしてもよい。さらにまた、図柄制御基板の警告図柄記憶手段に記憶させる警告図柄は、エラーメッセージのようなものでも何ら問題はないし、警告図柄として通常の図柄とは全く異なる図柄を設定してもよい。
加えて、不正時における態様で表示部材を動作させる際に、同時に警報等を鳴らすように効果音制御手段に警報記憶手段等を設けてもよい。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 メイン制御ボックスの正面図である。 メイン制御ボックスの左側面図である。 メイン制御ボックスの分解斜視図である。 ICタグの正面図である。 ICタグの制御機構を示すブロック図である。 アンテナの正面図である。 アタッカ装置の説明斜視図である。 R/Wユニットの制御機構を示すブロック図である。 パチンコ機の制御機構を示すブロック図である。 監視動作を実行するためのプログラムの一例を示すフローチャートである。 監視動作を実行するためのプログラムの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・パチンコ機、3・・遊技領域、8・・図柄表示装置、9・・液晶画面、11・・アタッカ装置、12・・サイドランプ、13・・電飾ランプ、15・・メイン制御基板、17・・メインタグ、18・・メインアンテナ、47・・発光制御基板、51・・図柄制御基板、54・・扉部材、60・・扉タグ、63・・LSI、65・・扉アンテナ、66・・R/Wユニット、70・・EEPROM、71・・タイマ、72・・RF回路、82・・警告図柄記憶手段、86・・警告発光態様記憶手段。

Claims (6)

  1. 遊技に係る遊技部材と、少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部とが設けられており、
    少なくとも一組の可動部において、
    一方の部材には、呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力するICタグを、
    他方の部材には、そのICタグに対して呼出波を送信し、前記ICタグからの反射波を受信するアンテナをそれぞれ設ける一方、
    主たる動作を制御するための主制御手段と、主制御手段からの指令にしたがって、前記遊技部材等の副次的な動作を制御するための副制御手段と、前記ICタグと前記アンテナとの間で所定の通信範囲で非接触通信を行うとともにその通信状態を監視する監視手段を備えた監視制御装置とが設けられた遊技機であって、
    前記監視制御装置は、
    前記副制御手段と、前記ICタグに記憶されている固有の識別情報を登録された記憶手段とを備えており、
    前記副制御手段は、前記監視手段の監視結果に応じて、前記遊技部材の動作をそれぞれ異ならせた制御を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 前記監視制御装置は、
    前記監視手段において、前記アンテナを介して呼出波を送信してから所定時間内に前記ICタグからの反射波を受信し、且つ受信した反射波に含まれる識別情報が前記記憶手段に登録されている識別情報と一致した場合のみを正常と判断し、それ以外の場合を異常と判断することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記副制御手段は、前記監視手段において非接触通信の通信状態が異常であると判断された場合の前記遊技部材の動作態様を記憶した警告情報記憶手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技部材は、遊技に係る図柄を表示する図柄表示装置を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記可動部のうちの一つは、前記主制御手段を収納する分割式の収納ケースであって、一方のケースに前記ICタグを、他方のケースに前記アンテナをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記可動部のうちの一つは、所定の契機を充足した場合に所定の動作を行い且つ少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる作動部材を含む遊技部材であって、その一方の部材に前記ICタグを、他方の部材に前記アンテナをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
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