JP4431740B2 - 遊技機監視システム、及び遊技機 - Google Patents
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また、上述したような遊技機用監視装置では、ID読取装置が制御装置収納ケースの外側に配置されているため、ICタグとID読取装置の相対位置を変更せずに制御装置収納ケースを開放し、収納された制御装置やROM等をすり替えることが可能であり、結局は不正行為の早期発見に至らなかった。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、どこに設置されている監視タグがどれに変更したのかを容易に把握することができるように、前記報知信号は、第一の識別情報と第三の識別情報とが異なる監視タグの設置位置に関するものを含むことを特徴とするものである。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明に加えて、前記入出力手段を介して入力される前記外部のコンピュータからの確認信号を契機として、前記第三の識別情報を第一の識別情報に上書きすることを特徴とするものである。
加えて、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機監視システムを備えており、該遊技機監視システムにより、前記可動部が監視可能であることを特徴とする遊技機である。
また、各監視タグの識別情報を、監視制御装置の記憶手段に、各監視タグの固着位置に関連した情報を付与して、第一の識別情報として記憶している。そして、確認手段において確認用の非接触通信を行った後に行われる監視用の非接触通信では、各監視タグからの最初の反射波に含まれている識別情報を第三の識別情報として記憶するとともに、第一の識別情報と第三の識別情報とを比較する。比較の結果、両者が異なっていた場合には、報知手段を有する外部のコンピュータへと報知信号を送信する。したがって、遊技機を取り扱う権限を有した者が故障等により監視タグを交換した場合に、その事態を極めて容易に把握することができ、遊技機をより厳重に監視することができる。加えて、各監視タグの識別情報を記憶する際に、各監視タグの固着位置に関連した情報を付与するため、複数箇所において監視タグが交換された場合にも対応可能である。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、報知信号は、第一の識別情報と第三の識別情報とが異なる監視タグの設置位置に関するものを含むものであるため、どこの監視タグがどの識別情報を有するものに交換されたのかを極めて容易に把握することができ、より効率の良い監視を行うことができる。特に複数箇所で監視を行っていた場合等には、よりその効果が顕著なものとなる。
加えて、請求項3に記載の遊技機監視システム及び該遊技機監視システムを備えた遊技機とすることにより、外部のコンピュータの応答手段から発せられる確認信号を検知するまでは、第三の識別情報を上書きしないため、例えばホールの店長等が、監視タグが交換されたという事実を確認しやすくなっており、きわめて効率よく監視を行うことができる。
(1)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の概要
(2)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の構造
(3)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の動作内容
(4)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の効果
(5)本発明の変更例の説明
本実施例に係る遊技機監視システムの監視対象であるパチンコ機は、パチンコ機本体を支持する機枠(可動部)に、ミドル枠(可動部)が着脱自在に取り付けられたものである。ミドル枠の前面側には、ガラス板等が設置された前面枠(可動部)、供給皿、及び貯留皿等が着脱自在に取り付けられている。
また、ミドル枠の後面側には、前ケース及び後ケースからなる分割式の収納ケース(可動部)であるメイン制御基板収納ケース、パチンコ機の監視動作を制御するとともに監視履歴情報を記憶する監視制御装置であるリーダ/ライタユニット(以下、R/Wユニットと称す)、及び遊技球払出装置等が設置されている。
以下、ミドル枠、及びミドル枠に取り付けられている前面枠等を合わせて遊技枠(可動部)と称す。
また、R/Wユニットは上述の如く監視アンテナと接続されており、監視アンテナから常時(24時間)呼出波を送信して監視タグとの間で監視用のRFID通信を行うことで、パチンコ機をリアルタイムで監視している。
また、前面枠に監視タグである前面枠タグを、遊技枠に監視アンテナである前面枠アンテナをそれぞれ固着し、遊技枠において前面枠を閉じた場合にのみ、前面枠タグと前面枠アンテナとの間で監視用のRFID通信可能とする(逆に、前面枠が開放された場合にはRFID通信が成立しなくなる)ことで、遊技枠における前面枠の開閉状態を監視している。
尚、各監視タグと各監視アンテナとは、両者が所定の通信距離内(たとえば、5mm)となった場合にRFID通信可能となっている。また、RFID通信可能な距離を5mm程度に設定することで、遊技枠や前面枠・メイン制御基板収納ケースにおけるわずかな開放をも検知可能となっている。
尚、確認タグと確認アンテナとは、両者が両者が所定の通信距離内(たとえば、5mm)となった場合にRFID通信可能となっており、カードホルダにマスターカードを差し込むと自然と両者が通信距離内に位置するように確認タグ及び確認アンテナはそれぞれ設置されている。
判定の結果、両者が一致すると、カードホルダにマスターカードが差し込まれている間、R/Wユニットは監視用のRFID通信を行わない。したがって、たとえば遊技枠が開放されたとしても、R/Wユニットは正常でない状態であると判断しない。尚、R/Wユニットは、確認用のRFID通信を行った時刻や、その際利用された識別情報等を作業履歴として記憶する。
図1は、パチンコ機1の前面を示した説明図であり、図2は、遊技枠3及び前面枠4を片開きにした状態を示す斜視図である。また、図3は、パチンコ機1の後面を示した説明図である。
パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されたものであって、機枠2の前面側には、金属板により形成されたミドル枠5が、左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。また、ミドル枠5の前面側でパチンコ機1の中央よりやや上方となる位置には、略正方形の遊技盤6が設置されているとともに、該遊技盤6を覆うように前面枠4が左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。
以下、ミドル枠5及びミドル枠5に取り付けられた遊技盤6や前面枠4等を合わせて遊技枠3と称す。
ここでは、監視タグについて、その一例である機枠タグ25を用いて説明する。機枠タグ25は、ガラスコンポジット(たとえば、CEM3)で形成された薄い長方形状のプリント基板26上に、RF回路27とEEPROM28とを一体にしたICチップ29、及び渦巻き状に形成された送受信回路30を設けたものである。尚、図5に示されているように、RF回路27には、EEPROM28と送受信回路30とが接続されている。そして、EEPROM28の上書き消去禁止区域には、機枠タグ25を他のタグと識別するためのIDコード等からなる固有の識別情報が記憶されている。
このように形成された機枠タグ25は、上述したように機枠2の開放側側面内側に強固に固着されている。
機枠アンテナ24は、基板31の表面に送受信回路32を渦巻き状に設けたものを、ガラスコンポジット(たとえば、CEM3)によりコーティングして薄板状に形成したものである。また、送受信回路32の端子33、33には同軸ケーブル34が接続されている。該同軸ケーブル34を介して機枠アンテナ24は後述するR/Wユニット20のRF回路71へと接続されており、送受信回路32から所定の周波数の呼出波を送信可能となっている。
尚、前面枠タグ38及び前面枠アンテナ39は、それぞれ図4及び図6で示される監視タグ及び監視アンテナと同様の構成を有するものである。したがって、前面枠タグ38には、前面枠タグ38を他のタグと識別するための識別情報が記憶されている。
カードアンテナ44は、図6に示されている監視アンテナと略同様の構成を有するものであり、同軸ケーブル34を介してR/Wユニット20のRF回路71と接続されている。したがって、カードアンテナ44の送受信回路32からも所定の周波数の呼出波を送信することができる。
また、メイン制御基板45からの指令に基づいて遊技球払出装置23の制御を行う払出制御基板を収納した払出基板収納ケース81、メイン制御基板45からの指令に基づいて図柄表示装置14の制御を行う図柄制御基板を収納した図柄基板収納ケース82、各制御基板とメイン制御基板45との間で指令の中継を行うサブ制御基板を収納したサブ基板収納ケース80等が設置されている。各収納ケースは、後述するメイン制御基板収納ケース19と同様の分割式の収納ケースによって構成される。
メイン制御基板収納ケース19は分割式の収納ケースであって、透明な合成樹脂製の後ケース46と、透明な合成樹脂製の前ケース47とからなっている。
まず、前ケース47の音基板カバー57の左側面に突設された嵌合突起58、58・・を、後ケース46の右側折り返し部49に穿設された係止孔50、50・・に嵌合させる。次に、前ケース47の支持翼60a、60bに突設された各係合体61を。後ケース46の係合翼52a、52bに穿設された各係合孔53に係合させることで、後ケース46と前ケース47とが一体となって、メイン制御基板収納ケース19が組み立てられる。そして、メイン制御基板45は、後ケース46と前ケース47とで覆われており、コネクタ63、63・・のみがコネクタ挿通窓54から覗いた状態となっている。
尚、ケースアンテナ65も、図6に示されている監視アンテナと同様の構成を有するものであり、同軸ケーブル34を介してR/Wユニット20のRF回路71と接続されている。したがって、ケースアンテナ65の送受信回路32からも所定の周波数の呼出波を送信することができる。
尚、R/Wユニット20は、パチンコ機1が設置されている島設備から24時間常時電源供給されている。
そして、識別情報を確認できた場合には、確認用のRFID通信が行われている間、R/Wユニット20は監視用のRFID通信を行わない。したがって、たとえ遊技枠3が開放されたとしても、R/Wユニット20は正常でない状態であると判断しない。尚、確認用のRFID通信が不成立になる(すなわち、カードホルダ41からマスターカード42が抜き取られる)と、R/Wユニット20は監視用のRFID通信を再開する。また、R/Wユニット20は、確認用のRFID通信を行った時刻や、その際利用された識別情報等を作業履歴として記憶する。
パチンコ機1は、メイン制御基板収納ケース19に収納されたメイン制御基板45に記憶されているプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル11の回動操作によって遊技領域12に打ち出された遊技球が図柄始動口15に入賞すると、メイン制御基板45において「抽選」を実行し、「大当たり」となるか否かを決定する。また、「抽選」を実行すると略同時に図柄表示装置14の液晶画面13に表示されている図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画等を表示し)、所定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」となった場合には、図柄の変動後に予め設定されている「大当たり図柄」を表示するとともに、「大当たり状態」を生起させて、大入賞装置17の扉部材16を所定回数だけ断続的に開放させる。尚、大入賞装置17の扉部材16は、「大当たり状態」生起時以外では開放しないようになっている。一方、扉部材16の内部の大入賞口や各種の入賞口に遊技球が入賞した場合には、所定数の遊技球を遊技球払出装置23によりカウントして、賞品球として供給皿6へと払い出す。
ここで、R/Wユニット20では、S2において、監視アンテナからの呼出波に対して所定時間内(たとえば20ms以内)に監視タグからの反射波を受信したか否かが判定される。そして、S2における判定の結果、所定の時間以内に受信したと判定された場合には、正常な状態であると判断され、S3へと進む。
以上のような態様で、パチンコ機1は、監視用のRFID通信を利用した監視動作を行っている。尚、EEPROM69に記憶される監視履歴情報は、必要に応じてステーション73へと送信可能であり、ステーション73の管理手段75にて管理される。また、ステーション73の管理手段側からの要請により、EEPROM69やRAM67に記憶されている監視履歴情報や各タグの識別情報等を読み出したり、消去したりすることもできる。
一方、カードホルダ41にマスターカード42が差し込まれると、カードタグ43とカードアンテナ44とが所定の通信距離内で対峙する。そのため、カードタグ43は、カードアンテナ44からの呼出波を送受信回路30にて受信し、直ちにEEPROM28に記憶されている識別情報を読み出す。そして、RF回路27にて識別情報を含んだ反射波を生成し、送受信回路30から返信する。該反射波は、カードアンテナ44の送受信回路32を介して受信されることになり、S12の判定の結果、反射波の受信が確認されることになる。
一方、S14における判定の結果、両者が一致した場合には、マスターカード42が差し込まれたと判断し、S15へと進み、カードフラグのON/OFFを判定する。判定の結果、カードフラグがOFFであったならば、S16においてカードフラグをONとし、S17へと進む。一方、S15での判定の結果、カードフラグがONであった場合には、S16をとばしてS17へと進む。
次に、S24において、RAM67に一時記憶した識別情報と、EEPROM69に記憶している識別情報との比較を行い、固着位置に関する情報をも含めて変化の有無を判定する。そして、変化無しと判定した場合には、S25においてRAM67に一時記憶した識別情報をEEPROM69の識別情報が記憶されている領域に上書きして、S11へと戻る。
ここで、たとえば作業員によってマスターカード42を利用して、メイン制御基板収納ケース19に固着されているケースタグ64が交換されたとする。マスターカード42がカードホルダ41から抜き取られると、S21、及びS22の処理後、S23において図14(b)に示されているような状態(監視タグに記憶されている固有の識別情報に監視タグの設置位置に関する情報を付与した状態)で、各監視タグの識別情報が固着場所(監視場所)毎にRAM67に記憶される。そして、S24において図14(a)と図14(b)とを比較(EEPROM69とRAM67とに記憶された識別情報を比較)する。比較の結果、図14(a)と図14(b)とでは監視場所1(メイン制御基板収納ケース19)に固着されている監視タグの識別情報が異なっているため、S26にてその旨をステーション73へと報知するようになっている。このように、R/Wユニット20では、監視場所毎での識別情報の相違を比較・検知可能であり、どこに固着された監視タグがどの識別情報へと変化したのかまでも監視している。
本実施例に係るパチンコ機1は、上記の如く、機枠2には機枠タグ25が、遊技枠3には機枠アンテナ24が夫々固着されており、機枠タグ25と機枠アンテナ24との間で監視用のRFID通信を行うことで、機枠2に対する遊技枠3の開閉状態を監視している。そして、たとえば遊技者が遊技枠3を不正に開放すると、機枠アンテナ24は機枠タグ25からの反射波を受信することができなくなるため、R/Wユニット20によって正常でない状態にあることを直ちに検知することができる。また、機枠タグ25からの反射波を受信できなくなった時刻を監視履歴情報としてEEPROM69に記憶するため、リアルタイムでより効果的な監視を行うことができる。そして、このような効果的な監視を行うことにより、遊技枠3に対して不正行為を行いにくいパチンコ機1とすることができる。
また、パチンコ機1は、監視動作において、機枠タグ25からの反射波に含まれている識別情報が、EEPROM69に記憶されている識別情報と異なっていた場合にも、正常でない状態であると判断し、その識別情報を受信した時刻をEEPROM69に監視履歴情報として記憶するため、機枠タグ25の不正交換といった事態にも対応することができる。
さらにまた、パチンコ機1では、メイン制御基板収納ケース19が後ケース46と前ケース47とからなる分割式の収納ケースであって、後ケース46と前ケース47とに跨るように且つケースタグ64を覆うようにケースアンテナ65が貼着されている。そして、R/Wユニット20の制御のもとでケースアンテナ65とケースタグ64との間で常時監視用のRFID通信が行われている。したがって、メイン制御基板収納ケース19が不正に開放された場合には、ケースアンテナ65はケースタグ64からの反射波を受信できなくなるため、R/Wユニット20によって正常でない状態にあるかもしれないということを直ちに検知することができる。また、ケースタグ64からの反射波を受信できなくなった時刻を監視履歴情報としてEEPROM69に記憶するため、リアルタイムでより効果的な監視を行うことができる。そして、このような効果的な監視を行うことにより、メイン制御基板収納ケース19に対して不正行為を行いにくいパチンコ機1とすることができる。
さらに、EEPROM69とは別に、第三の識別情報を記憶するためのRAM67を設けることで、EEPROM69の容量をより有効に利用することができる。
尚、R/Wユニット20はパチンコ機1が設置される島設備から常時電源供給を受けているため、夜間パチンコ機1の電源が落とされた状態でもパチンコ機1に対する不正行為をリアルタイムで監視することができる。また、各監視アンテナと各監視タグとの間の通信可能な距離が5mmと短く設定されているため、わずかな開放をも検知することができる。
さらに、パチンコ機1は、各監視タグの識別情報を、R/Wユニット20のEEPROM69に、その固着位置に関連した情報を付与した状態で記憶している。そして、マスターカード42が利用されると、その後に行われる監視用のRFID通信において、各監視タグからの反射波に含まれている識別情報をRAM67に一時記憶して、EEPROM69に記憶している識別情報と比較する。したがって、遊技機を取り扱う権限を有した者が故障等により監視タグを交換した場合に、どこの監視タグが交換されたのかを極めて容易に把握することができ、より効率の良い監視を行うことができる。
さらにまた、R/Wユニット20では各監視タグの識別情報を、その固着位置に関連した情報を付与した状態で記憶・一時記憶して比較するため、複数箇所において監視タグが交換されたとしても、どこの監視タグがどの識別情報に交換されたのかを極めて容易に把握することができる。
本発明の遊技機監視システム及び遊技機は、上述した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、メイン制御基板、メイン制御基板収納ケース、各監視タグ、各監視アンテナ、監視制御装置、ステーション、及び確認手段等の材料、形状、構造、取付位置、設置数等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
また、監視動作を再開する際に行う識別情報の比較の結果、新しい識別情報が確認された際にステーションへと報知し、ステーションからの確認信号を受信するまでは報知し続けて上書きしないものとしたが、報知をするとともに確認信号の有無に関係なく上書きを行う構成としても何ら問題はない。勿論、上述の如く確認手段を中継タグとPDAとで構成し、PDAから確認信号を送信するように構成することはできるし、遊技機本体に確認信号を発するスイッチを設けてもよい。
さらに、一時記憶する際にRAMに記憶するのではなく、EEPROMに一時記憶用の領域を設けてもよい。加えて、EEPROMに識別情報を記憶する領域を2箇所設けて、より古い識別情報が記憶されている領域に新しい識別情報を上書きして、新しい識別情報と古い識別情報(上書きされた識別情報よりは新しい識別情報)とを比較する構成としても何ら問題はない。勿論、第一の識別情報、第三の識別情報、監視履歴情報、及び作業履歴に関する記憶を全てRAMにて行うようにすることもできる。
実施例以外の監視対象としては、たとえば大入賞装置に対する扉部材の開閉状態が考えられる。扉部材に監視タグを、大入賞装置側に監視アンテナを設置することで、扉部材の開閉状態を監視することができる。このようにして扉部材の開閉状態を監視することで、ピアノ線等を利用した不正行為(前面枠の隙間から差し込んで大当たり状態でないにも拘わらず、扉部材を開放する等)を検知することができる。
さらに、上述の如く、各タグ、及び各アンテナをシールとする場合には、それらが剥離された場合に機能を果たさなくなるようにする(いわゆる、自己破壊タイプのものとする)ことも可能である。そのように構成した場合には、遊技機が奏する遊技枠や前面枠等の不正開放防止機能をより精度の高いものとすることが可能となる。なお、タグやアンテナを自己破壊タイプのものとする方法としては、フレキシブルプリント基板の表面に積層する粘着剤層中に送受信回路を形成する方法や、剥離によって所定量以上の応力が加わると短絡するような回路をタグやアンテナに設ける(内蔵させる)方法等を採用することができる。
加えて、R/Wユニットは、異常を検知した旨を不揮発性の記憶手段であるEEPROMに記憶するものに限定されず、通常のROM、RAM、ハードディスク、光メディア等の記憶手段に記憶するもの等でもよい。また、R/Wユニットは、遊技機が設置される島設備から電源供給を受けるものに限定されず、パチンコ機から直接電源供給を受けるもの等でもよい。さらに、R/Wユニットは遊技機とは別体のものであり、島設備等の遊技機の外部に設置してもよい。加えて、遊技機一台に対して一つのR/Wユニットとするのではなく、一つのR/Wユニットで複数台の遊技機を監視するようにしてもよい。
加えて、監視用のRFID通信及び確認用のRFID通信において、各タグと各アンテナとの間の通信可能な距離を5mmとしたが、3mmとしてもよいし、それ以上またはそれ以下に設定しても何ら問題はない。またその際利用される周波数も、実施例のものに限定されることはない。
さらに、上述した実施例では、確認動作における報知をステーションにて行うものとしたが、それに限定されることはなく、遊技機に設けられているサイドランプや、島設備に設けられるランプ等を報知手段として、該報知手段にて報知を行うようにしてもよい。そうすることで、より多くの人(たとえば店員等)にも監視用タグの交換が行われた旨を報知することができる。
Claims (4)
- 少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機に用いられる遊技機監視システムであって、
前記遊技機監視システムは、
前記第一の部材あるいは前記第二の部材のどちらか一方の部材に設けられ、呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力する監視タグと、
他方の部材に設けられ、前記監視タグに対して呼出波を送信し、前記監視タグからの反射波を受信する監視アンテナと、
遊技機を取り扱う権限に関する識別情報を記憶した確認タグ、及び該確認タグを保持可能なホルダに設けられ、確認タグとの間で確認用の非接触通信可能な確認アンテナからなる確認手段と、
前記監視タグと前記監視アンテナとの間における監視用の非接触通信及び前記確認手段において行われる確認用の非接触通信を制御する制御手段と、前記監視タグに記憶されている固有の識別情報に前記監視タグの設置位置に関する情報を付与した第一の識別情報、前記確認タグに記憶されている第二の識別情報、及び前記制御手段における制御履歴からなる履歴情報とを記憶する記憶手段と、周囲に報知するための報知手段及び信号を出力可能な応答手段を備えた外部のコンピュータとの間で信号を入出力可能な入出力手段とを備えており、前記監視アンテナ及び前記確認アンテナに接続された監視制御装置と、
を有しており、
前記制御手段によって、前記確認手段において前記確認タグと前記確認アンテナとの間で確認用の非接触通信が行われる間は、前記監視タグと前記監視アンテナとの間における監視用の非接触通信を行わないように制御するとともに、前記確認タグと前記確認アンテナとの間で確認用の非接触通信が行われた後に再開する監視用の非接触通信において、前記監視タグから最初に出力される反射波に含まれている固有の識別情報に前記監視タグの設置位置に関する情報を付与して第三の識別情報として記憶し、前記第一の識別情報と前記第三の識別情報とを比較して、両者が異なっている場合には前記入出力手段から前記報知手段へと報知信号を出力することを特徴とする遊技機監視システム。 - 前記報知信号は、第一の識別情報と第三の識別情報とが異なる監視タグの設置位置に関するものを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機監視システム。
- 前記入出力手段を介して入力される前記外部のコンピュータからの確認信号を契機として、前記第三の識別情報を第一の識別情報に上書きすることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機監視システム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機監視システムを備えており、該遊技機監視システムにより、前記可動部が監視可能であることを特徴とする遊技機。
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