JP4431740B2 - 遊技機監視システム、及び遊技機 - Google Patents

遊技機監視システム、及び遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4431740B2
JP4431740B2 JP2004032521A JP2004032521A JP4431740B2 JP 4431740 B2 JP4431740 B2 JP 4431740B2 JP 2004032521 A JP2004032521 A JP 2004032521A JP 2004032521 A JP2004032521 A JP 2004032521A JP 4431740 B2 JP4431740 B2 JP 4431740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monitoring
tag
identification information
confirmation
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004032521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005218788A (ja
Inventor
仁 小林
信之 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyomaru Industry Co Ltd filed Critical Toyomaru Industry Co Ltd
Priority to JP2004032521A priority Critical patent/JP4431740B2/ja
Publication of JP2005218788A publication Critical patent/JP2005218788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4431740B2 publication Critical patent/JP4431740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機を監視するための遊技機監視システム、及び該遊技機監視システムを備えた遊技機に関するものである。
従来より、たとえば、機枠、遊技枠及び前面枠等を備えたパチンコ機において、特定の遊技者が不正に利益を得ようとして、遊技枠や前面枠等を不正に開放したり、遊技内容を制御するLSIやROM等を交換するといった不正行為が後を絶たない。そこで、そのような不正行為を防止するために、たとえば特許文献1に開示されているような遊技機用監視装置が考案されている。
特開2000−288218号公報
特許文献1に開示されている遊技機用監視装置は、LSIやROM等を収納した制御装置の収納ケースの表面に、固有の識別情報を記憶したICタグを貼着するとともに、ID読取装置をICタグと対峙するように設置したものであり、収納ケースごと制御装置がすり替えられたか否かを監視している。
この遊技機用監視装置では次に示すような方法で監視を行っている。まず、ICタグとID読取装置との間で非接触のRFID(Radio Frequency identification)通信を行い、ID読取装置にてICタグに記憶された識別情報を読み取る。次に、読み取った識別情報を情報管理装置へと送信する。そして、情報管理装置において、識別情報が正しいものであるか否か(予め登録されたものであるか否か)を判別して、上述したような不正行為を監視している。
しかしながら、特許文献1に開示されている遊技機用監視装置は、一つのICタグに対してID読取装置を一つ設置しているため、一台の遊技機において複数箇所で不正行為を監視する(遊技枠や前面枠等の不正開放や制御装置に対する不正行為等)となると、ID読取装置の設置場所の確保が非常に困難となる。
また、上述したような遊技機用監視装置では、ID読取装置が制御装置収納ケースの外側に配置されているため、ICタグとID読取装置の相対位置を変更せずに制御装置収納ケースを開放し、収納された制御装置やROM等をすり替えることが可能であり、結局は不正行為の早期発見に至らなかった。
そこで本発明は、上述したような課題を解決すべく、遊技機により簡単に設置可能であるとともに、より確実に且つ効率よく不正行為を監視することができる遊技機監視システム、及び該遊技機監視システムを備えた遊技機を提供しようとするものである。
上述したような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機に用いられる遊技機監視システムであって、前記遊技機監視システムは、前記第一の部材あるいは前記第二の部材のどちらか一方の部材に設けられ、呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力する監視タグと、他方の部材に設けられ、前記監視タグに対して呼出波を送信し、前記監視タグからの反射波を受信する監視アンテナと、遊技機を取り扱う権限に関する識別情報を記憶した確認タグ、及び該確認タグを保持可能なホルダに設けられ、確認タグとの間で確認用の非接触通信可能な確認アンテナからなる確認手段と、前記監視タグと前記監視アンテナとの間における監視用の非接触通信及び前記確認手段において行われる確認用の非接触通信を制御する制御手段と、前記監視タグに記憶されている固有の識別情報に前記監視タグの設置位置に関する情報を付与した第一の識別情報、前記確認タグに記憶されている第二の識別情報、及び前記制御手段における制御履歴からなる履歴情報とを記憶する記憶手段と、周囲に報知するための報知手段及び信号を出力可能な応答手段を備えた外部のコンピュータとの間で信号を入出力可能な入出力手段とを備えており、前記監視アンテナ及び前記確認アンテナに接続された監視制御装置と、を有しており、前記制御手段によって、前記確認手段において前記確認タグと前記確認アンテナとの間で確認用の非接触通信が行われる間は、前記監視タグと前記監視アンテナとの間における監視用の非接触通信を行わないように制御するとともに、前記確認タグと前記確認アンテナとの間で確認用の非接触通信が行われた後に再開する監視用の非接触通信において、前記監視タグから最初に出力される反射波に含まれている固有の識別情報に前記監視タグの設置位置に関する情報を付与して第三の識別情報として記憶し、前記第一の識別情報と前記第三の識別情報とを比較して、両者が異なっている場合には前記入出力手段から前記報知手段へと報知信号を出力することを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、どこに設置されている監視タグがどれに変更したのかを容易に把握することができるように、前記報知信号は、第一の識別情報と第三の識別情報とが異なる監視タグの設置位置に関するものを含むことを特徴とするものである。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明に加えて、前記入出力手段を介して入力される前記外部のコンピュータからの確認信号を契機として、前記第三の識別情報を第一の識別情報に上書きすることを特徴とするものである。
加えて、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機監視システムを備えており、該遊技機監視システムにより、前記可動部が監視可能であることを特徴とする遊技機である。
本発明に係る遊技機監視システム及び該遊技機監視システムを備えた遊技機によれば、確認手段を利用して遊技機を取り扱う権限を有しているか否かを確認するため、遊技機の修理等により正規に遊技枠を開放する際等に、監視制御装置において監視用の非接触通信を利用した監視を行わない。したがって、監視履歴情報等の管理を行いやすく、より効率よく監視を行うことができる。
また、各監視タグの識別情報を、監視制御装置の記憶手段に、各監視タグの固着位置に関連した情報を付与して、第一の識別情報として記憶している。そして、確認手段において確認用の非接触通信を行った後に行われる監視用の非接触通信では、各監視タグからの最初の反射波に含まれている識別情報を第三の識別情報として記憶するとともに、第一の識別情報と第三の識別情報とを比較する。比較の結果、両者が異なっていた場合には、報知手段を有する外部のコンピュータへと報知信号を送信する。したがって、遊技機を取り扱う権限を有した者が故障等により監視タグを交換した場合に、その事態を極めて容易に把握することができ、遊技機をより厳重に監視することができる。加えて、各監視タグの識別情報を記憶する際に、各監視タグの固着位置に関連した情報を付与するため、複数箇所において監視タグが交換された場合にも対応可能である。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、報知信号は、第一の識別情報と第三の識別情報とが異なる監視タグの設置位置に関するものを含むものであるため、どこの監視タグがどの識別情報を有するものに交換されたのかを極めて容易に把握することができ、より効率の良い監視を行うことができる。特に複数箇所で監視を行っていた場合等には、よりその効果が顕著なものとなる。
加えて、請求項3に記載の遊技機監視システム及び該遊技機監視システムを備えた遊技機とすることにより、外部のコンピュータの応答手段から発せられる確認信号を検知するまでは、第三の識別情報を上書きしないため、例えばホールの店長等が、監視タグが交換されたという事実を確認しやすくなっており、きわめて効率よく監視を行うことができる。
以下、本発明に係る遊技機監視システム及び遊技機の一実施形態である、遊技機監視システム及びパチンコ機について、図面に基づき、次の目次の順序にしたがって、詳細に説明する。
(1)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の概要
(2)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の構造
(3)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の動作内容
(4)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の効果
(5)本発明の変更例の説明
(1)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の概要
本実施例に係る遊技機監視システムの監視対象であるパチンコ機は、パチンコ機本体を支持する機枠(可動部)に、ミドル枠(可動部)が着脱自在に取り付けられたものである。ミドル枠の前面側には、ガラス板等が設置された前面枠(可動部)、供給皿、及び貯留皿等が着脱自在に取り付けられている。
また、ミドル枠の後面側には、前ケース及び後ケースからなる分割式の収納ケース(可動部)であるメイン制御基板収納ケース、パチンコ機の監視動作を制御するとともに監視履歴情報を記憶する監視制御装置であるリーダ/ライタユニット(以下、R/Wユニットと称す)、及び遊技球払出装置等が設置されている。
以下、ミドル枠、及びミドル枠に取り付けられている前面枠等を合わせて遊技枠(可動部)と称す。
一方、本実施例に係る遊技機監視システムは、R/Wユニット、該R/Wユニットと接続された監視アンテナ、及び監視アンテナとの間で監視用のRFID通信(非接触通信)可能で、固有の識別情報を記憶した監視タグ、及びパチンコ機を取り扱う(前面枠や遊技枠を開放する等)権限を有しているか否かを確認するための確認手段等を備えている。
R/Wユニットは、監視タグと監視アンテナとの間で行われる監視用のRFID通信や確認手段で行われる確認用のRFID通信を制御する制御手段、各監視タグに記憶されている固有の識別情報に各タグの固着位置に関する情報を付与した第一の識別情報と、確認タグに記憶されている第二の識別情報と、監視に係る情報である監視履歴情報とを記憶するためのEEPROM(記憶手段)、一時的な記憶を行うRAM(記憶手段)、各アンテナと接続されるRF回路、時刻を計時するためのタイマ、及びホールコンピュータ(以下、ステーションと称す)と接続するための入出力手段等を有している。
また、R/Wユニットは上述の如く監視アンテナと接続されており、監視アンテナから常時(24時間)呼出波を送信して監視タグとの間で監視用のRFID通信を行うことで、パチンコ機をリアルタイムで監視している。
本実施例では、機枠に監視タグである機枠タグを、遊技枠に監視アンテナである機枠アンテナをそれぞれ固着し、機枠に対して遊技枠を閉じた場合にのみ、機枠タグと機枠アンテナとの間で監視用のRFID通信可能とする(逆に、遊技枠が開放された場合にはRFID通信が成立しなくなる)ことで、遊技枠の開閉状態を監視している。
また、前面枠に監視タグである前面枠タグを、遊技枠に監視アンテナである前面枠アンテナをそれぞれ固着し、遊技枠において前面枠を閉じた場合にのみ、前面枠タグと前面枠アンテナとの間で監視用のRFID通信可能とする(逆に、前面枠が開放された場合にはRFID通信が成立しなくなる)ことで、遊技枠における前面枠の開閉状態を監視している。
さらに、メイン制御基板収納ケースの前ケースと後ケースとに跨るような位置に、監視タグであるケースタグと、監視アンテナであるケースアンテナとを固着して、メイン制御基板収納ケースが閉じている場合にのみ、ケースタグとケースアンテナとの間で監視用のRFID通信可能とする(逆に、メイン制御基板収納ケースが開放された場合にはRFID通信が成立しなくなる)ことで、メイン制御基板収納ケースの開閉状態を監視している。
尚、各監視タグと各監視アンテナとは、両者が所定の通信距離内(たとえば、5mm)となった場合にRFID通信可能となっている。また、RFID通信可能な距離を5mm程度に設定することで、遊技枠や前面枠・メイン制御基板収納ケースにおけるわずかな開放をも検知可能となっている。
一方、確認手段は、パチンコ機を取り扱う権限に関する固有の識別情報を記憶した確認タグが収納されたマスターカードと、該マスターカードを保持可能でカード差込口をパチンコ機の前面側に向けて開放したカードホルダ(ホルダ)と、該カードホルダに差し込まれたマスターカードに収納されている確認タグと確認用のRFID通信(非接触通信)可能であって、カードホルダに固着された確認アンテナとを備えている。また、上述の如く確認アンテナもR/Wユニットに接続されており、確認タグと確認アンテナとの間で行われる確認用のRFID通信もR/Wユニットによって制御される。
尚、確認タグと確認アンテナとは、両者が両者が所定の通信距離内(たとえば、5mm)となった場合にRFID通信可能となっており、カードホルダにマスターカードを差し込むと自然と両者が通信距離内に位置するように確認タグ及び確認アンテナはそれぞれ設置されている。
ステーションは、実施例に係る遊技機監視システムを備えたパチンコ機が設置されるホールに備えられるホールコンピュータであって、各パチンコ機に設置されたR/Wユニットと接続されている。ステーションは、各R/Wユニットからの要請に応じて、パチンコ機に不正行為が行われた可能性がある旨等を周囲に報知するための報知手段を備えている。さらに、確認信号等の各種信号をR/Wユニットへと送信するための応答手段を備えている。加えて、ステーションでは各R/WユニットのEEPROMやRAMに記憶される監視履歴情報等を記憶・管理する管理手段も備えている。
一方、R/Wユニットで制御される監視用のRFID通信を利用した監視動作とは、各監視アンテナから呼出波を送信し、その呼出波に対する各監視タグからの反射波を所定時間内に各監視アンテナで受信するか否か、及び受信した反射波に含まれている各識別情報とR/Wユニットに記憶されている識別情報とを比較して一致するか否かを判定するとともに、反射波を受信しなかったり(たとえば、遊技枠が不正に開放された場合等)識別情報が一致しなかったりした場合には正常でないと判断し、その時刻をタイマに基づいてEEPROMに記憶するものである。そして、正常でない状態を検知した場合にはステーション等へとその旨を送信し、ステーションの報知手段によって報知する。さらに、監視用のRFID通信は短時間の周期(約数十ms)で常時繰り返し行われる。加えて、R/WユニットのEEPROMに記憶されている各監視タグの識別情報は、監視タグの固着位置(つまり、監視アンテナの固着位置)に関連づけられた情報として記憶されている。
さらに、R/Wユニットで制御される確認用のRFID通信を利用した確認動作とは、マスターカードがカードホルダに差し込まれることで、確認アンテナからの呼出波に対する確認タグからの反射波を受信すると、その反射波に含まれている識別情報と、EEPROMに予め記憶されている識別情報(第二の識別情報)とを比較して、両者が一致するか否か、つまりパチンコ機を取り扱う者が権限を有するか否かを判定するものである。尚、マスターカードがカードホルダに差し込まれている間、確認用のRFID通信は短時間の周期(約数十ms)で繰り返し行われる。
判定の結果、両者が一致すると、カードホルダにマスターカードが差し込まれている間、R/Wユニットは監視用のRFID通信を行わない。したがって、たとえば遊技枠が開放されたとしても、R/Wユニットは正常でない状態であると判断しない。尚、R/Wユニットは、確認用のRFID通信を行った時刻や、その際利用された識別情報等を作業履歴として記憶する。
また、上述したような確認用のRFID通信が行われた後、マスターカードがカードホルダから引き抜かれると、R/Wユニットは、その後監視タグと監視アンテナとの間で行われる監視用のRFID通信において、確認アンテナからの呼出波に対する監視タグからの最初の反射波に含まれている識別情報を、第三の識別情報としてRAMに記憶する。そして、RAMに記憶された第三の識別情報と、EEPROMに記憶された第一の識別情報とを比較する。比較の結果、全ての識別情報が一致した場合には、RAMに記憶されている識別情報をそのままEEPROMに上書きする一方、異なる識別情報がある場合には、その旨をステーション等へと送信し、ステーションにて報知する。その後、ステーションから送信される確認信号を契機として、R/WユニットではRAMに記憶されている識別情報をEEPROMへと上書きする。
(2)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の構造
図1は、パチンコ機1の前面を示した説明図であり、図2は、遊技枠3及び前面枠4を片開きにした状態を示す斜視図である。また、図3は、パチンコ機1の後面を示した説明図である。
パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されたものであって、機枠2の前面側には、金属板により形成されたミドル枠5が、左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。また、ミドル枠5の前面側でパチンコ機1の中央よりやや上方となる位置には、略正方形の遊技盤6が設置されているとともに、該遊技盤6を覆うように前面枠4が左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。
また、前面枠4の下方には、発射装置7に遊技球を供給するための供給皿8、及び供給皿8から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿9が設置されている。加えて、供給皿8と貯留皿9との間には、効果音を出すためのスピーカ10が設けられており、貯留皿9の右側(前面側から見て)には、発射装置7を操作するための発射ハンドル11が取り付けられている。
さらに、遊技盤6の前面側には、誘導レールによって囲まれた略円形の遊技領域12が設けられている。遊技領域12の略中央には、種々の動画やメッセージ等を表示可能な液晶画面13を備えた図柄表示装置14が設置されている。また、図柄表示装置14の下方には、液晶画面13に表示される図柄を変動させる契機となり得る図柄始動口15が設けられており、その図柄始動口15の下方には、開閉可能な扉部材16を備えた大入賞装置17が設けられている。加えて、遊技領域12には、遊技球の落下に変化をもたせるための多数の障害釘、風車等の遊技部材、種々の入賞口、及び多数の電飾ランプ等が設けられている。
さらにまた、ミドル枠5の後面側には、後述するR/Wユニット20等を覆うセンターカバー21、メイン制御基板収納ケース19、遊技球タンク22、及び遊技球タンク22に貯留されている遊技球を賞品球や貸球として払い出すための遊技球払出装置23等が設置されている。
以下、ミドル枠5及びミドル枠5に取り付けられた遊技盤6や前面枠4等を合わせて遊技枠3と称す。
一方、図2に示されているように、遊技枠3の開放側側面には監視用のRFID通信可能な監視アンテナである機枠アンテナ24が固着されている。また、機枠2の開放側側面内側であって、遊技枠3を機枠2に対して閉じた際に機枠アンテナ24と対峙する位置には、該機枠アンテナ24との間で監視用のRFID通信を行う監視タグである機枠タグ25が固着されている。すなわち、遊技枠3を閉じれば、機枠アンテナ24と機枠タグ25との距離は、RFID通信可能な所定距離となる。
図4は監視タグの外観を示した説明図であり、図5は監視タグの制御機構を示したブロック図である。
ここでは、監視タグについて、その一例である機枠タグ25を用いて説明する。機枠タグ25は、ガラスコンポジット(たとえば、CEM3)で形成された薄い長方形状のプリント基板26上に、RF回路27とEEPROM28とを一体にしたICチップ29、及び渦巻き状に形成された送受信回路30を設けたものである。尚、図5に示されているように、RF回路27には、EEPROM28と送受信回路30とが接続されている。そして、EEPROM28の上書き消去禁止区域には、機枠タグ25を他のタグと識別するためのIDコード等からなる固有の識別情報が記憶されている。
このように形成された機枠タグ25は、上述したように機枠2の開放側側面内側に強固に固着されている。
かかる機枠タグ25は、遊技枠3を閉じた状態において後述する機枠アンテナ24との間で、所定の周波数(ここでは、13.56MHz)を利用して、監視用のRFID通信を行うことができる。そして、機枠アンテナ24からの呼出波を送受信回路30にて受信すると、予めEEPROM28に記憶されている識別情報を読み出すとともに、反射波にのせて送受信回路30から所定の通信距離内に出力するように設定されている。尚、該RFID通信は、タグとアンテナとの間に合成樹脂やガラス等の非金属からなるものが介在していたとしても問題なく行うことができるものである。
また、機枠タグ25は、機枠アンテナ24から送信されてきた呼出波を送受信回路30にて受信し、呼出波に含まれている搬送波成分をRF回路27で整流することによって直流電圧を得ることができるため、外部からの電源供給を受けることなく、必要な時にいつでも反射波を出力することができる。加えて、呼出波に特定のデータ(監視履歴情報等)が含まれていた場合には、該データをEEPROM28に記憶することも可能である。
一方、図2に示されているように、遊技枠3の開放側側面には機枠アンテナ24が固着されている。図6は、機枠アンテナ24を示した説明図である。
機枠アンテナ24は、基板31の表面に送受信回路32を渦巻き状に設けたものを、ガラスコンポジット(たとえば、CEM3)によりコーティングして薄板状に形成したものである。また、送受信回路32の端子33、33には同軸ケーブル34が接続されている。該同軸ケーブル34を介して機枠アンテナ24は後述するR/Wユニット20のRF回路71へと接続されており、送受信回路32から所定の周波数の呼出波を送信可能となっている。
また、遊技盤6の前面を覆うように取り付けられている前面枠4は、フレーム35にガラス板(図示せず)が嵌め込まれてなるものである。フレーム35の略中央には円形の遊技窓36が穿設されている。また、フレーム35の後面周縁には、ガラス板を嵌め込むための2列の嵌合溝37、37が設けられている。ガラス板を嵌め込むと、前面枠4を閉じた際に遊技領域12の前方をガラス板によって閉塞することとなり、遊技球が流下可能な遊技空間を形成することになる。
さらに、前面枠4の後面開放側上端縁には、監視用のRFID通信可能な監視タグである前面枠タグ38が固着されている。さらにまた、遊技枠3の前面開放側上端縁であって、前面枠4を遊技枠3に対して閉じた際に前面枠タグ38と対峙する位置には、前面枠タグ38との間で監視用のRFID通信可能な監視アンテナである前面枠アンテナ39が固着されている。
尚、前面枠タグ38及び前面枠アンテナ39は、それぞれ図4及び図6で示される監視タグ及び監視アンテナと同様の構成を有するものである。したがって、前面枠タグ38には、前面枠タグ38を他のタグと識別するための識別情報が記憶されている。
また、図1及び図2に示されているように、前面枠4の蝶着側上方には、パチンコ機1の前面側にカード差込口40を開放したカードホルダ41が設けられている。該カードホルダ41は、カード差込口40から差し込まれるマスターカード42(マスターカード42については後述する)を保持するものであって、内部に保持空間を有する扁平な直方体状に形成されている。さらに、カードホルダ41の上面には、マスターカード42に収納されている確認タグであるカードタグ43との間で確認用のRFID通信可能な確認アンテナであるカードアンテナ44が固着されている。尚、カードホルダ41の保持空間は、マスターカード42が奥まで差し込まれるだけで、マスターカード42に収納されたカードタグ43とカードアンテナ44との距離が、RFID通信可能な所定の通信距離以内となるように薄く形成されている。
カードアンテナ44は、図6に示されている監視アンテナと略同様の構成を有するものであり、同軸ケーブル34を介してR/Wユニット20のRF回路71と接続されている。したがって、カードアンテナ44の送受信回路32からも所定の周波数の呼出波を送信することができる。
マスターカード42は、上述の如く確認タグであるカードタグ43を収納した合成樹脂製のカードであり、遊技枠3や前面枠4を開放する等パチンコ機1を取り扱う権限を有する者のみが所持するものである。カードタグ43は、図4及び図5に示されている監視タグと略同様の構成を有しており、そのEEPROM28にはIDコード等からなる識別情報が記憶されている。また、カードタグ43は、マスターカード42をカードホルダ41に差し込んだ際に、カードアンテナ44と対峙するような位置に収納されている。
一方、図3に示されているように、遊技枠3の後面側の左下方(図3において)には、メイン制御基板収納ケース19が設置されている。メイン制御基板収納ケース19には、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作を制御するメイン制御基板45(図9で図示)が収納されている。ここで、パチンコ機1の遊技内容に関する動作とは、遊技球の払い出しに関する動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」に関する動作等の各種動作(すなわち、遊技者の利益に直接的に関わる動作)のことである。
また、メイン制御基板45からの指令に基づいて遊技球払出装置23の制御を行う払出制御基板を収納した払出基板収納ケース81、メイン制御基板45からの指令に基づいて図柄表示装置14の制御を行う図柄制御基板を収納した図柄基板収納ケース82、各制御基板とメイン制御基板45との間で指令の中継を行うサブ制御基板を収納したサブ基板収納ケース80等が設置されている。各収納ケースは、後述するメイン制御基板収納ケース19と同様の分割式の収納ケースによって構成される。
図7は、メイン制御基板収納ケース19を後面側から見た説明図であり、図8は、メイン制御基板収納ケース19の図7側からみて左側面を示した説明図である。また、図9は、メイン制御基板収納ケース19の分解斜視図である。尚、メイン制御基板収納ケース19の説明における左・右の定義は、図7側から見て左・右とする。
メイン制御基板収納ケース19は分割式の収納ケースであって、透明な合成樹脂製の後ケース46と、透明な合成樹脂製の前ケース47とからなっている。
後ケース46は、開口した箱状に形成されたものであって、長方形状にパネル48の周囲が略直角に前ケース47側へ折り返された状態となっている。パネル48の右側折り返し部49の後端縁際には、3つの縦長な係止孔50、50・・が等間隔で穿設されている。また、パネル48の左側折り返し部51には、2個の係合翼52a、52bが設けられている。さらに、係合翼52aの上端、及び係合翼52bの下端には、係合孔53がそれぞれ穿設されている。さらにまた、パネル48の上端際にはコネクタ挿通窓54が設けられている。
一方、前ケース47は、長方形板状の基板支持板55を備えたものである。基板支持板55の表面には、補強用のリブ56、56・・が格子状に立設されており、基板支持板55の周囲が略直角に後ケース46側へと折り返された状態となっている。また、前ケース47の右端縁際には、スピーカ10から発生させる効果音の内容を制御するための効果音制御基板を覆う中空状の音基板カバー57が設けられている。音基板カバー57の左側面には、嵌合突起58、58・・が突設されている。さらに、前ケース47の左側折り返し部59には2個の支持翼60a、60bが連設されており、支持翼60aの上端、及び支持翼60bの下端には、先端が矢尻状の係合体61がそれぞれ突設されている。
また、メイン制御基板収納ケース19に収納されるメイン制御基板45は、縦長の長方形状に形成されており、中央部分の表面には、パチンコ機1の遊技内容に係る動作を制御するためのLSI62等の各種の制御素子が搭載されている。なお、LSI62は、各種の演算処理を行うCPU、データやプログラム等を一時的に記憶するRAM、各種のデータや制御プログラムを記憶したROM等を一体にモールディングしたものである。さらに、メイン制御基板45の上端際には、各種の装置に接続するためのコネクタ63、63・・が設置されている。そして、該メイン制御基板45は、リブ56、56・・に支えられた状態で、前ケース47に螺着されている。
ここで、メイン制御基板収納ケース19の組立方法を説明する。
まず、前ケース47の音基板カバー57の左側面に突設された嵌合突起58、58・・を、後ケース46の右側折り返し部49に穿設された係止孔50、50・・に嵌合させる。次に、前ケース47の支持翼60a、60bに突設された各係合体61を。後ケース46の係合翼52a、52bに穿設された各係合孔53に係合させることで、後ケース46と前ケース47とが一体となって、メイン制御基板収納ケース19が組み立てられる。そして、メイン制御基板45は、後ケース46と前ケース47とで覆われており、コネクタ63、63・・のみがコネクタ挿通窓54から覗いた状態となっている。
一方、前ケース47の支持翼60aの左外側には、図7〜図9に示されているように、監視用のRFID通信可能な監視タグであるケースタグ64が固着されている。ケースタグ64も、図4に示されている監視タグと同様の構成を有しており、ケースタグ64を他のタグと識別するための固有の識別情報を記憶している。
また、後ケース46の係合翼52aには、図9に示されているように、監視アンテナであるケースアンテナ65が、その略半分を係合翼52aの表面に沿って前ケース47へと突出させた状態で貼着されている。そして、メイン制御基板収納ケース19を組み立てると、ケースアンテナ65が、ケースタグ64と対峙し且つケースタグ64を覆った状態となり、ケースタグ64とケースアンテナ65との間で監視用のRFID通信が可能となる。
尚、ケースアンテナ65も、図6に示されている監視アンテナと同様の構成を有するものであり、同軸ケーブル34を介してR/Wユニット20のRF回路71と接続されている。したがって、ケースアンテナ65の送受信回路32からも所定の周波数の呼出波を送信することができる。
一方、後面側から見て中央右側には遊技球払出装置23が、上端には遊技球タンク22が夫々取り付けられている。また、メイン制御基板収納ケース19の上方にはセンターカバー21が取り付けられており、該センターカバー21の内部には、監視用のRFID通信や確認用のRFID通信を制御や、監視用のRFID通信に係る監視履歴情報の記憶等を行う監視制御装置であるR/Wユニット20等が設置されている。
図10は、R/Wユニット20の制御機構を示したブロック図である。R/Wユニット20は、制御手段であるCPU66、一時的な記憶を行うRAM67、ROM68、EEPROM69、タイマ70、各アンテナと各タグとの間で監視用のRFID通信や確認用のRFID通信を行うためのRF回路71、ステーション73と接続するための入出力手段であるI/Oインタフェイス72等を有している。図10に示されているように、CPU66はI/Oインタフェイス72を介してステーション73と接続されている。また、RF回路71が、機枠アンテナ24、前面枠アンテナ39、ケースアンテナ65、及びカードアンテナ44と同軸ケーブル34によって接続されている。さらに、EEPROM69には、機枠タグ25、前面枠タグ38、及びケースタグ64にそれぞれ記憶されている識別情報が、各タグの固着位置に関連する情報(どの監視アンテナにより受信されたものであるかの情報)を付与されて第一の識別情報として予め記憶されている。加えて、EEPROM69にはカードタグ43に記憶されている識別情報も予め記憶されている。
尚、R/Wユニット20は、パチンコ機1が設置されている島設備から24時間常時電源供給されている。
ステーション73は、パチンコ機1が設置されるホールに備えられるホールコンピュータであって、各パチンコ機1に設置されるR/Wユニット20のI/Oインタフェイス72と接続されている。ステーション73は、各R/Wユニット20において記憶される監視履歴情報を記憶・管理する管理手段75、R/Wユニット20からの要請により周囲へと報知可能な報知手段76、R/Wユニット20へと確認信号等を出力可能な応答手段77等を備えている。
上述したように、構成されたR/Wユニット20では、RF回路71を介して各監視アンテナから送信した呼出波に対して、各監視タグから反射波を受信すると、再度呼出波を送信するという各監視タグと各監視アンテナとの間における監視用のRFID通信を、短時間(数十ms)の周期で繰り返し24時間常時行っている。そして、このRFID通信において、たとえば呼出波に対して反射波を受信しなくなった場合(たとえば、遊技枠3が不正に開放された場合)等には、CPU66で正常でない状態であると判断し、監視履歴情報として正常でない事態を検知した時刻をEEPROM69に記憶する。また、正常でない状態を検知した旨をI/Oインタフェイス72を介してステーション73へと送信し、報知手段76にて周囲に報知する。
また、R/Wユニット20では、RF回路71を介してカードアンテナ44から常時呼出波を送信している。そして、マスターカード42がカードホルダ41に差し込まれ、カードアンテナ44とカードタグ43との間で確認用のRFID通信が可能になると、カードタグ43に記憶されている識別情報と、R/Wユニット20のEEPROM69に記憶されている識別情報とが一致するか否かを確認する。確認用のRFID通信は、RFID通信可能な間(すなわち、カードホルダ41にマスターカード42が差し込まれている間)、短時間(数十ms)の周期で繰り返し行われるものである。
そして、識別情報を確認できた場合には、確認用のRFID通信が行われている間、R/Wユニット20は監視用のRFID通信を行わない。したがって、たとえ遊技枠3が開放されたとしても、R/Wユニット20は正常でない状態であると判断しない。尚、確認用のRFID通信が不成立になる(すなわち、カードホルダ41からマスターカード42が抜き取られる)と、R/Wユニット20は監視用のRFID通信を再開する。また、R/Wユニット20は、確認用のRFID通信を行った時刻や、その際利用された識別情報等を作業履歴として記憶する。
さらに、カードホルダ41からマスターカード42が抜き取られると、R/Wユニット20は、監視用のRFID通信の再開に際して、各監視アンテナからの呼出波に対する各監視タグからの最初の反射波に含まれている識別情報を、その固着位置に関連する情報を付与して第三の識別情報としてRAM67に一時記憶する。そして、RAM67に一時記憶されている第三の識別情報と、EEPROM69に記憶されている第一の識別情報とを比較する。その全てが一致していた場合(固着位置に関連する情報も含めて)には、RAM67に一時記憶された第三の識別情報をそのままEEPROM69の第一の識別情報の上から上書きする。一方、一つでも異なっていた場合には、その旨をステーション73へと送信し、報知手段76によって報知する。その後、ステーション73からの確認信号を検知した場合には、RAM67に一時記憶されている第三の識別情報をEEPROM69の第一の識別情報の上から上書きすると共に、RAM67に記憶されている第三の識別情報を消去する。
(3)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の動作内容
パチンコ機1は、メイン制御基板収納ケース19に収納されたメイン制御基板45に記憶されているプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル11の回動操作によって遊技領域12に打ち出された遊技球が図柄始動口15に入賞すると、メイン制御基板45において「抽選」を実行し、「大当たり」となるか否かを決定する。また、「抽選」を実行すると略同時に図柄表示装置14の液晶画面13に表示されている図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画等を表示し)、所定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」となった場合には、図柄の変動後に予め設定されている「大当たり図柄」を表示するとともに、「大当たり状態」を生起させて、大入賞装置17の扉部材16を所定回数だけ断続的に開放させる。尚、大入賞装置17の扉部材16は、「大当たり状態」生起時以外では開放しないようになっている。一方、扉部材16の内部の大入賞口や各種の入賞口に遊技球が入賞した場合には、所定数の遊技球を遊技球払出装置23によりカウントして、賞品球として供給皿6へと払い出す。
一方、パチンコ機1は、遊技枠3の不正開放等の行為を監視すべく、R/Wユニット20の制御によって監視アンテナと監視タグとの間で監視用のRFID通信を行っている。図11は、パチンコ機1の監視動作を示すフローチャート図である。以下、図11に沿ってパチンコ機1の監視動作を説明する。
まず、S1において、R/Wユニット20のRF回路71が、監視アンテナの送受信回路32を介して所定の周波数の呼出波を送信する。監視タグは、監視アンテナからの呼出波を送受信回路30にて受信すると、直ちにEEPROM28に記憶されている識別情報を読み出し、RF回路27にて識別情報を含んだ反射波を生成し、送受信回路30から返信する。該反射波は、監視アンテナの送受信回路32を介して受信される。
ここで、R/Wユニット20では、S2において、監視アンテナからの呼出波に対して所定時間内(たとえば20ms以内)に監視タグからの反射波を受信したか否かが判定される。そして、S2における判定の結果、所定の時間以内に受信したと判定された場合には、正常な状態であると判断され、S3へと進む。
S3では、R/Wユニット20により、受信した監視タグからの反射波に含まれる識別情報と、予めR/Wユニット20に記憶されている識別情報とが一致するか否かが判定される。そして、S3における判定の結果、両者が一致すると判定された場合には、正常な状態であると判断され、S1へと戻り、再び監視アンテナから呼出波が送信される。尚、この監視用のRFID通信は、上述したように短時間の周期で24時間繰り返し行われている。
一方、S2における判定の結果、呼出波に対して所定時間内に反射波を受信できなかった場合には、正常でない状態であると判断される。また、S3における判定の結果、反射波に含まれる識別情報と、R/Wユニット20に予め記憶されている識別情報とが一致しなかった場合にも、正常でない状態であると判断される。以上のように正常でない状態であると判断されると、S4へと進み、正常でない状態であると判断された時刻をタイマ70に基づき監視履歴情報としてEEPROM69に記憶する。そして、正常でない状態を検知した旨をステーション73へと送信し、ステーション73の報知手段にて周囲に報知する。
以上のような態様で、パチンコ機1は、監視用のRFID通信を利用した監視動作を行っている。尚、EEPROM69に記憶される監視履歴情報は、必要に応じてステーション73へと送信可能であり、ステーション73の管理手段75にて管理される。また、ステーション73の管理手段側からの要請により、EEPROM69やRAM67に記憶されている監視履歴情報や各タグの識別情報等を読み出したり、消去したりすることもできる。
また、パチンコ機1は、正規の作業や点検のために遊技枠3を開放する等してパチンコ機1を取り扱う際、取り扱う者が権限を有していることを確認すべく、R/Wユニット20の制御によって確認用のRFID通信を行う。図12及び図13は、パチンコ機1の確認動作を示すフローチャート図であ。以下、図12及び図13に沿ってパチンコ機1の確認動作を説明する。
まず、S11において、R/Wユニット20は、RF回路71で呼出波を生成し、カードアンテナ44の送受信回路32を介して所定の周波数の呼出波を送信する。次に、S12において、その呼出波に対してカードタグ43からの反射波を受信したか否かを判定する。反射波の受信を確認できない場合には、S13へと進み、カードフラグのON/OFFを確認し、OFFならばS11へと戻り、再びカードアンテナ44から呼出波を送信する。尚、S13での判定において、カードフラグがONであると確認された場合については、図13に基づいて後述する。
一方、カードホルダ41にマスターカード42が差し込まれると、カードタグ43とカードアンテナ44とが所定の通信距離内で対峙する。そのため、カードタグ43は、カードアンテナ44からの呼出波を送受信回路30にて受信し、直ちにEEPROM28に記憶されている識別情報を読み出す。そして、RF回路27にて識別情報を含んだ反射波を生成し、送受信回路30から返信する。該反射波は、カードアンテナ44の送受信回路32を介して受信されることになり、S12の判定の結果、反射波の受信が確認されることになる。
したがって、S12における判定の結果、R/Wユニット20は、反射波の受信を確認すると、S14において、R/Wユニット20は、カードタグ43からの反射波に含まれている識別情報と、EEPROM69に予め記憶されている識別情報とが一致するか否かを判定する。S14における判定の結果、両者が一致しなかった場合には、差し込まれたのはマスターカード42ではないと判断する。そして、S11へと戻り、再びカードアンテナ44から呼出波を送信する。
一方、S14における判定の結果、両者が一致した場合には、マスターカード42が差し込まれたと判断し、S15へと進み、カードフラグのON/OFFを判定する。判定の結果、カードフラグがOFFであったならば、S16においてカードフラグをONとし、S17へと進む。一方、S15での判定の結果、カードフラグがONであった場合には、S16をとばしてS17へと進む。
そして、S17において、R/Wユニット20は監視用のRFID通信を停止する。したがって、たとえ遊技枠3等が開放されたとしても、R/Wユニット20は、遊技枠3等が開放されたことを検知しないし、正常でない状態であるとも判断しない。また、その後はS11へと戻り、再度カードアンテナ44から呼出波を送信する。
一方、S13の判定の結果、カードフラグがONであると確認した場合(すなわち、カードホルダ41からマスターカード42が抜き出された場合)には、S21においてカードフラグをOFFし、S22において各監視アンテナと各監視タグとの間で監視用のRFID通信を開始する。そして、S23において、各監視アンテナから送信される呼出波に対する各監視タグからの最初の反射波に含まれている識別情報を、各監視タグの固着位置に関する情報(どの監視アンテナにおいて受信したものかという情報)を付与した上でRAM67に一時記憶する。
次に、S24において、RAM67に一時記憶した識別情報と、EEPROM69に記憶している識別情報との比較を行い、固着位置に関する情報をも含めて変化の有無を判定する。そして、変化無しと判定した場合には、S25においてRAM67に一時記憶した識別情報をEEPROM69の識別情報が記憶されている領域に上書きして、S11へと戻る。
また、S24における判定の結果、変化有りと判定された場合には、S26においてその旨ステーション73へと報知する。その際、固着位置に関する情報の比較も行っているため、どこの位置の監視タグが交換等によって異なるものになったのかということまで報知することができる。そして、S27において、ステーション73からの確認信号の有無を判定し、確認信号が送信されてくるまで報知を行う。一方、ステーション73からの確認信号を検知すると、S25においてRAM67に一時記憶した識別情報をEEPROM69の識別情報が記憶されている領域に上書きして、S11へと戻る。
尚、図12で示されているような確認動作は、短い周期で24時間繰り返し行われるものである。したがって、マスターカード42が認証されている間(つまり、カードホルダ41にマスターカード42が差し込まれている間)、監視動作は停止される。尚、R/Wユニット20は、監視動作を停止した時刻(すなわち、カードホルダ41にマスターカード42が差し込まれた時刻)や、その際に受信した識別情報等を作業履歴としてEEPROM69に記憶する。また、該作業履歴は、必要に応じてステーション73へと送信可能であり、ステーション73の管理手段75にて管理される。尚、ステーション73の管理手段側からの要請により、EEPROM69に記憶されている作業履歴を読み出したり、消去したりすることもできる。
ここで、図13及び図14に基づいて、実際に監視タグが交換された場合の動作について具体的に説明する。図14は、メイン制御基板収納ケース19の監視タグが交換された場合における、EEPROM69及びRAM67での記憶態様の一例を示す説明図である。
パチンコ機1には、メイン制御基板収納ケース19、遊技枠3、及び前面枠4に監視タグが夫々固着されている。そして各監視タグに記憶されている識別情報は、図14(a)に示されているように固着場所(監視場所)毎に区別可能な(監視タグに記憶されている固有の識別情報に監視タグの設置位置に関する情報を付与した)状態でEEPROM69に予め記憶されている。
ここで、たとえば作業員によってマスターカード42を利用して、メイン制御基板収納ケース19に固着されているケースタグ64が交換されたとする。マスターカード42がカードホルダ41から抜き取られると、S21、及びS22の処理後、S23において図14(b)に示されているような状態(監視タグに記憶されている固有の識別情報に監視タグの設置位置に関する情報を付与した状態)で、各監視タグの識別情報が固着場所(監視場所)毎にRAM67に記憶される。そして、S24において図14(a)と図14(b)とを比較(EEPROM69とRAM67とに記憶された識別情報を比較)する。比較の結果、図14(a)と図14(b)とでは監視場所1(メイン制御基板収納ケース19)に固着されている監視タグの識別情報が異なっているため、S26にてその旨をステーション73へと報知するようになっている。このように、R/Wユニット20では、監視場所毎での識別情報の相違を比較・検知可能であり、どこに固着された監視タグがどの識別情報へと変化したのかまでも監視している。
(4)実施例の遊技機監視システム及びパチンコ機の効果
本実施例に係るパチンコ機1は、上記の如く、機枠2には機枠タグ25が、遊技枠3には機枠アンテナ24が夫々固着されており、機枠タグ25と機枠アンテナ24との間で監視用のRFID通信を行うことで、機枠2に対する遊技枠3の開閉状態を監視している。そして、たとえば遊技者が遊技枠3を不正に開放すると、機枠アンテナ24は機枠タグ25からの反射波を受信することができなくなるため、R/Wユニット20によって正常でない状態にあることを直ちに検知することができる。また、機枠タグ25からの反射波を受信できなくなった時刻を監視履歴情報としてEEPROM69に記憶するため、リアルタイムでより効果的な監視を行うことができる。そして、このような効果的な監視を行うことにより、遊技枠3に対して不正行為を行いにくいパチンコ機1とすることができる。
また、パチンコ機1は、監視動作において、機枠タグ25からの反射波に含まれている識別情報が、EEPROM69に記憶されている識別情報と異なっていた場合にも、正常でない状態であると判断し、その識別情報を受信した時刻をEEPROM69に監視履歴情報として記憶するため、機枠タグ25の不正交換といった事態にも対応することができる。
さらに、前面枠4の遊技枠3に対する開閉状態も同様に監視しており、前面枠4に対する不正行為もリアルタイムで検知可能である。したがって、前面枠4に対しても不正行為を行いにくいパチンコ機1とすることができる。
さらにまた、パチンコ機1では、メイン制御基板収納ケース19が後ケース46と前ケース47とからなる分割式の収納ケースであって、後ケース46と前ケース47とに跨るように且つケースタグ64を覆うようにケースアンテナ65が貼着されている。そして、R/Wユニット20の制御のもとでケースアンテナ65とケースタグ64との間で常時監視用のRFID通信が行われている。したがって、メイン制御基板収納ケース19が不正に開放された場合には、ケースアンテナ65はケースタグ64からの反射波を受信できなくなるため、R/Wユニット20によって正常でない状態にあるかもしれないということを直ちに検知することができる。また、ケースタグ64からの反射波を受信できなくなった時刻を監視履歴情報としてEEPROM69に記憶するため、リアルタイムでより効果的な監視を行うことができる。そして、このような効果的な監視を行うことにより、メイン制御基板収納ケース19に対して不正行為を行いにくいパチンコ機1とすることができる。
また、ステーション73の応答手段77から確認信号が出されるまでは、RAM67に一時記憶されている識別情報を、EEPROM69に記憶されている識別情報に上書きしないため、例えばホールの店長等が監視タグが交換されているという事実を確認しやすくなっており、きわめて効率よく監視を行うことができる。
さらに、EEPROM69とは別に、第三の識別情報を記憶するためのRAM67を設けることで、EEPROM69の容量をより有効に利用することができる。
加えて、パチンコ機1は従来よりホールにおいて使用されているパチンコ機本体にR/Wユニット20、各監視タグ、各監視アンテナ、及び確認手段を設置するだけで構成可能である。すなわち、本実施例に係る遊技機監視システムは後付け可能であるため、該遊技機監視システムを備えたパチンコ機1は、その生産性が非常に優れている。また、パチンコ機1は、R/Wユニット20において、複数箇所での監視用のRFID通信及び確認用のRFID通信を一つのRF回路71にて行っているため、遊技機監視システムの構成を簡素化することができる。
尚、R/Wユニット20はパチンコ機1が設置される島設備から常時電源供給を受けているため、夜間パチンコ機1の電源が落とされた状態でもパチンコ機1に対する不正行為をリアルタイムで監視することができる。また、各監視アンテナと各監視タグとの間の通信可能な距離が5mmと短く設定されているため、わずかな開放をも検知することができる。
また、マスターカード42を利用してパチンコ機1を取り扱う権限を有しているか否かを確認するため、パチンコ機1の修理等により正規にパチンコ機1の遊技枠3を開放する際等に、R/Wユニット20が一々不正の報知や監視履歴情報の記憶等を行わない。したがって、監視履歴情報等の管理を行いやすく、より効率よく監視を行うことができる。
さらに、パチンコ機1は、各監視タグの識別情報を、R/Wユニット20のEEPROM69に、その固着位置に関連した情報を付与した状態で記憶している。そして、マスターカード42が利用されると、その後に行われる監視用のRFID通信において、各監視タグからの反射波に含まれている識別情報をRAM67に一時記憶して、EEPROM69に記憶している識別情報と比較する。したがって、遊技機を取り扱う権限を有した者が故障等により監視タグを交換した場合に、どこの監視タグが交換されたのかを極めて容易に把握することができ、より効率の良い監視を行うことができる。
さらにまた、R/Wユニット20では各監視タグの識別情報を、その固着位置に関連した情報を付与した状態で記憶・一時記憶して比較するため、複数箇所において監視タグが交換されたとしても、どこの監視タグがどの識別情報に交換されたのかを極めて容易に把握することができる。
加えて、パチンコ機1は、マスターカード42を利用した際に、監視タグが交換された場合にはステーション73へとその旨を報知するとともに、ステーション73からの確認信号を受信するまで報知をし続けるため、ホールの店長等の周囲の人にも監視タグが交換された事実及びどこの監視タグが交換されたのか等を知らせることができる。
(5)本発明の変更例の説明
本発明の遊技機監視システム及び遊技機は、上述した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、メイン制御基板、メイン制御基板収納ケース、各監視タグ、各監視アンテナ、監視制御装置、ステーション、及び確認手段等の材料、形状、構造、取付位置、設置数等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
たとえば、マスターカード等を利用した確認手段でなく、R/Wユニットに接続された中継タグと、該中継タグとRFID通信可能なユニットを備えたPDA(Personal Digital Assistant)等の外部携帯端末とを利用した確認手段とし、パスワード等により権限の確認を行うようにしても何ら問題はない。また、マスターカードの形状や、カードホルダの形状・設置位置等も実施例の形態に何ら限定されることはなく、カードホルダを遊技機とは別体成形したものとしてもよい。
また、監視動作を再開する際に行う識別情報の比較の結果、新しい識別情報が確認された際にステーションへと報知し、ステーションからの確認信号を受信するまでは報知し続けて上書きしないものとしたが、報知をするとともに確認信号の有無に関係なく上書きを行う構成としても何ら問題はない。勿論、上述の如く確認手段を中継タグとPDAとで構成し、PDAから確認信号を送信するように構成することはできるし、遊技機本体に確認信号を発するスイッチを設けてもよい。
さらに、一時記憶する際にRAMに記憶するのではなく、EEPROMに一時記憶用の領域を設けてもよい。加えて、EEPROMに識別情報を記憶する領域を2箇所設けて、より古い識別情報が記憶されている領域に新しい識別情報を上書きして、新しい識別情報と古い識別情報(上書きされた識別情報よりは新しい識別情報)とを比較する構成としても何ら問題はない。勿論、第一の識別情報、第三の識別情報、監視履歴情報、及び作業履歴に関する記憶を全てRAMにて行うようにすることもできる。
また、各監視タグの設置位置、及び各監視アンテナの設置位置も、図14で示されているような実施例の位置・監視場所の数に限定されることはない。実施例のうちのどこか一箇所だけでもいいし、どこか二箇所としてもよい。さらに、五箇所全てで監視を行うようにしてもよい。加えて、実施例では五箇所まで監視を行うようになっているものの、それ以上(例えば八箇所、十箇所・・)で監視を行うようにすることも当然可能である。
実施例以外の監視対象としては、たとえば大入賞装置に対する扉部材の開閉状態が考えられる。扉部材に監視タグを、大入賞装置側に監視アンテナを設置することで、扉部材の開閉状態を監視することができる。このようにして扉部材の開閉状態を監視することで、ピアノ線等を利用した不正行為(前面枠の隙間から差し込んで大当たり状態でないにも拘わらず、扉部材を開放する等)を検知することができる。
他にも、払出基板収納ケースや図柄基板収納ケース、サブ基板収納ケース等をメイン制御基板収納ケースと同様に、監視タグと監視アンテナとを利用して監視するようにしてもよい。また、供給皿や貯留皿の監視を行うようにしてもよいし、遊技球払出装置の監視を行うようにしてもよい。
さらに、メイン制御基板収納ケースを分割式のものとする場合には、シンプルな係合機構(たとえば先端が矢尻状に形成された係止片と係合孔とによる機構)のみを設けたものに限定されず、片方のケースの端縁に、ワンウェイタイプのネジを保持した切断可能な複数のネジ保持部を設ける(たとえば、小径の連結体を介して片方のケースの本体にネジ保持部が繋がった形状となるように、片方のケース、連結体、ネジ保持部を合成樹脂によって一体的に成形する)とともに、他方のケースの端縁に、ネジ保持部に保持されたネジを螺着させるネジ孔を形成したもの等に変更することも可能である。かかる構成を採用した場合には、メイン制御基板収納ケースが不正に開放されると、メイン制御基板収納ケースに不正に開放された痕跡が残り、目視によってもその事態を速やかに把握することができるため、メイン制御基板収納ケースの不正開放が一層困難なものとなる、というメリットがある。
また、監視タグや監視アンテナ、確認アンテナ等を固着する方法は、接着剤による接着であってもよいし、各タグや各アンテナを構成する樹脂を融着させる方法や、各タグや各アンテナを一体的に成形する方法等の別の取付方法に変更することも可能である。なお、シート状のタグやアンテナを、裏面に粘着剤を塗布したシールとするとともに、粘着剤層の表面に剥離紙を貼着しておき、設置する際に剥離紙を剥離して貼着するようにすれば、タグやアンテナの設置が非常に容易になる、というメリットがある。
さらに、上述の如く、各タグ、及び各アンテナをシールとする場合には、それらが剥離された場合に機能を果たさなくなるようにする(いわゆる、自己破壊タイプのものとする)ことも可能である。そのように構成した場合には、遊技機が奏する遊技枠や前面枠等の不正開放防止機能をより精度の高いものとすることが可能となる。なお、タグやアンテナを自己破壊タイプのものとする方法としては、フレキシブルプリント基板の表面に積層する粘着剤層中に送受信回路を形成する方法や、剥離によって所定量以上の応力が加わると短絡するような回路をタグやアンテナに設ける(内蔵させる)方法等を採用することができる。
さらにまた、各タグに記憶される識別情報は、他のタグと識別するためのIDコードのみならずメーカーIDやホールID等をも記憶させたものとすることもできるし、固着位置に関する情報を最初から記憶したものに変更することも可能である。さらに、監視用のRFID通信及び確認用のRFID通信は、RF送受信を利用して識別情報を送信するものに限定されず、赤外線通信を利用して識別情報を送信するもの等に変更することも可能である。さらに、本発明の遊技機は、パチンコ機に限定されず、スロットマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機に変更することも可能である。
加えて、R/Wユニットは、異常を検知した旨を不揮発性の記憶手段であるEEPROMに記憶するものに限定されず、通常のROM、RAM、ハードディスク、光メディア等の記憶手段に記憶するもの等でもよい。また、R/Wユニットは、遊技機が設置される島設備から電源供給を受けるものに限定されず、パチンコ機から直接電源供給を受けるもの等でもよい。さらに、R/Wユニットは遊技機とは別体のものであり、島設備等の遊技機の外部に設置してもよい。加えて、遊技機一台に対して一つのR/Wユニットとするのではなく、一つのR/Wユニットで複数台の遊技機を監視するようにしてもよい。
さらに、R/Wユニットは、営業時間中には異常事態の報知のみを行い(監視履歴情報の記憶を行わない)、遊技機が稼働していない夜間等に監視履歴情報をEEPROM等の記憶手段に記憶のみ行うものに変更することも可能である。なお、R/Wユニットとステーション等の外部のネットワークとの接続方法は、有線による接続であってもよいし、無線による接続でもよい。さらにまた、正常でない事態を報知する態様として、実施例ではステーションの報知手段にて報知を行うようにしているが、図柄表示装置等に不正行為が行われている可能性がある旨を表示するようにしてもよいし、報知手段として遊技機に不正表示ランプ等を別途設け、点灯点滅させるようにしてもよい。勿論、サイドランプや電飾ランプ等を不正報知用の報知手段として利用することも当然可能である。
加えて、監視用のRFID通信及び確認用のRFID通信において、各タグと各アンテナとの間の通信可能な距離を5mmとしたが、3mmとしてもよいし、それ以上またはそれ以下に設定しても何ら問題はない。またその際利用される周波数も、実施例のものに限定されることはない。
また、上述した実施例では、監視履歴情報を、監視用のRFID通信において正常でない状態を検知した時刻に関連づけたものとしているが、監視用のRFID通信が正常でない状態から正常に復帰した時刻や、正常でない状態であった時間等に関連づけたものとしてもよい。そうすることで、たとえ不正行為が行われた後に正常な状態に復帰した場合等に、より詳しい監視履歴情報を得ることができる。さらに、ステーション等で監視履歴情報を参照した際に、所定時間内に反射波を受信できなかったのか或いは受信した識別情報が異なっていたのかを区別することができるような監視履歴情報とすることも可能である。
さらに、上述した実施例では、確認動作における報知をステーションにて行うものとしたが、それに限定されることはなく、遊技機に設けられているサイドランプや、島設備に設けられるランプ等を報知手段として、該報知手段にて報知を行うようにしてもよい。そうすることで、より多くの人(たとえば店員等)にも監視用タグの交換が行われた旨を報知することができる。
パチンコ機の前面を示す説明図である。 遊技枠及び前面枠を片開きにした状態を示すパチンコ機の斜視図である。 パチンコ機の後面を示す説明図である。 監視タグ(確認タグ)の説明図である。 監視タグ(確認タグ)の制御機構を示すブロック図である。 監視アンテナ(確認アンテナ)を示す説明図である。 メイン制御基板収納ケースを後面から見た説明図である。 メイン制御基板収納ケースの後面から見て左側の側面を示す説明図である。 メイン制御基板収納ケースの分解斜視図である。 R/Wユニットの制御機構を示す説明図である。 パチンコ機の監視動作を実行するためのプログラムの一例を示すフローチャート図である。 パチンコ機の確認動作を実行するためのプログラムの一例を示すフローチャート図である。 パチンコ機の確認動作を実行するためのプログラムの一例を示すフローチャート図である。 EEPROM及びRAMへの識別情報の記憶態様の一例を模式的に示した説明図である。
符号の説明
1・・パチンコ機、20・・R/Wユニット、24・・機枠アンテナ、25・・機枠タグ、38・・前面枠タグ、39・・前面枠アンテナ、41・・カードホルダ、42・・マスターカード、43・・カードタグ、44・・カードアンテナ、64・・ケースタグ、65・・ケースアンテナ、66・・CPU、67・・RAM、69・・EEPROM、72・・I/Oインタフェイス、73・・ステーション、76・・報知手段。

Claims (4)

  1. 少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機に用いられる遊技機監視システムであって、
    前記遊技機監視システムは、
    前記第一の部材あるいは前記第二の部材のどちらか一方の部材に設けられ、呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力する監視タグと、
    他方の部材に設けられ、前記監視タグに対して呼出波を送信し、前記監視タグからの反射波を受信する監視アンテナと、
    遊技機を取り扱う権限に関する識別情報を記憶した確認タグ、及び該確認タグを保持可能なホルダに設けられ、確認タグとの間で確認用の非接触通信可能な確認アンテナからなる確認手段と、
    前記監視タグと前記監視アンテナとの間における監視用の非接触通信及び前記確認手段において行われる確認用の非接触通信を制御する制御手段と、前記監視タグに記憶されている固有の識別情報に前記監視タグの設置位置に関する情報を付与した第一の識別情報、前記確認タグに記憶されている第二の識別情報、及び前記制御手段における制御履歴からなる履歴情報とを記憶する記憶手段と、周囲に報知するための報知手段及び信号を出力可能な応答手段を備えた外部のコンピュータとの間で信号を入出力可能な入出力手段とを備えており、前記監視アンテナ及び前記確認アンテナに接続された監視制御装置と、
    を有しており、
    前記制御手段によって、前記確認手段において前記確認タグと前記確認アンテナとの間で確認用の非接触通信が行われる間は、前記監視タグと前記監視アンテナとの間における監視用の非接触通信を行わないように制御するとともに、前記確認タグと前記確認アンテナとの間で確認用の非接触通信が行われた後に再開する監視用の非接触通信において、前記監視タグから最初に出力される反射波に含まれている固有の識別情報に前記監視タグの設置位置に関する情報を付与して第三の識別情報として記憶し、前記第一の識別情報と前記第三の識別情報とを比較して、両者が異なっている場合には前記入出力手段から前記報知手段へと報知信号を出力することを特徴とする遊技機監視システム。
  2. 前記報知信号は、第一の識別情報と第三の識別情報とが異なる監視タグの設置位置に関するものを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機監視システム。
  3. 前記入出力手段を介して入力される前記外部のコンピュータからの確認信号を契機として、前記第三の識別情報を第一の識別情報に上書きすることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機監視システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機監視システムを備えており、該遊技機監視システムにより、前記可動部が監視可能であることを特徴とする遊技機。
JP2004032521A 2004-02-09 2004-02-09 遊技機監視システム、及び遊技機 Expired - Fee Related JP4431740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004032521A JP4431740B2 (ja) 2004-02-09 2004-02-09 遊技機監視システム、及び遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004032521A JP4431740B2 (ja) 2004-02-09 2004-02-09 遊技機監視システム、及び遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005218788A JP2005218788A (ja) 2005-08-18
JP4431740B2 true JP4431740B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=34994880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004032521A Expired - Fee Related JP4431740B2 (ja) 2004-02-09 2004-02-09 遊技機監視システム、及び遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4431740B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5092366B2 (ja) * 2006-11-27 2012-12-05 株式会社竹屋 遊技機
JP5164444B2 (ja) * 2007-06-18 2013-03-21 オムロン株式会社 監視装置、監視方法、監視プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005218788A (ja) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4055514B2 (ja) 遊技機、およびその遊技機を用いた不正監視システム
JP2004344242A (ja) 遊技機
JP5083491B2 (ja) 遊技場管理システム
JP4431740B2 (ja) 遊技機監視システム、及び遊技機
JP4621907B2 (ja) 遊技機監視システム、及び遊技機
JP4005542B2 (ja) 遊技機、およびその遊技機を用いた不正監視システム
JP4048327B2 (ja) 遊技機、およびその遊技機を用いた不正監視システム
JP4710073B2 (ja) 遊技場監視システム及び遊技機
JP2005103141A (ja) 遊技機
JP4042117B2 (ja) 制御装置、およびその制御装置を用いた遊技機
JP4203623B2 (ja) 遊技機管理システム及び遊技機
JP2005130937A (ja) 遊技機管理システム及び遊技機
JP2005065864A (ja) 遊技機
JP4151968B2 (ja) 遊技機用監視システム
JP4801965B2 (ja) 遊技機用監視システム、および遊技機
JP2006255340A (ja) 監視システム及び遊技機
JP4474635B2 (ja) 監視システム
JP2005245871A (ja) 遊技機監視システム、及び遊技機
JP4625902B2 (ja) 遊技機監視システム
JP4203624B2 (ja) 遊技機用監視システム
JP2006280823A (ja) 遊技場監視システム及び遊技機
JP4359930B2 (ja) 監視システム及び遊技機
JP2005342024A (ja) 遊技機用監視システム
JP4919313B2 (ja) 遊技機用監視システム
JP4565176B2 (ja) 遊技機用監視システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4431740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160108

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees