JP4042116B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機に関するものであり、詳しくは、不正行為を効果的に防止することが可能な遊技機用の制御装置を備えた遊技機に関するものである。
パチンコ機用の制御装置として、動作内容を制御するLSIやROM等の制御素子を分割式の収納ケースで覆ったものが知られている。かかる制御装置においては、収納ケースを開放しLSIやROM等の制御素子を偽造されたものにすり替える不正行為が行われることがある。それゆえ、そのような不正行為を防止可能な制御装置として、パチンコ機用の制御装置の中には、切断可能な複数のネジ保持部を左右両端縁に設けた上カバーと、その上カバーと合致する下カバーとによって、制御素子を設置した基板を覆うとともに、左右のネジ保持部の内の一つずつを、ワンウェイタイプのネジを用いて、ドライバ等では外れないように下カバーに螺着することにより、ネジ保持部を切断しなければ上カバーを取り外すことができないようにして、上カバーの取り外しの痕跡が残るように構成したものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。また、パチンコ機用の制御装置の中には、固有の識別情報を記憶したICタグを収納ケースの表面に貼着するとともに、監視手段であるID読取装置をICタグの近傍に設置し、そのID読取装置によってICタグの識別情報を一定の周期毎に読み取る(確認する)ようにしたものが考案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開平10−328383
特開2000−288218
しかしながら、切断可能なネジ保持部を設けた制御装置は、ワンウェイタイプのネジのヘッドに電気ドリル等で孔をあけられると、それらの孔を利用してネジを回転させることが可能となってしまうため、ネジ保持部を切断することなく上カバーを取り外すことができてしまう。このため、制御素子の不正取り替え、不正改造を効果的に防止することができなかった。また、ICタグを収納ケースの表面に貼着するとともにID読取装置をICタグの近傍に設置した制御装置は、ただ単に収納ケースにICタグが取り付けられているに過ぎず、ID読取装置を自由に移動させることができるため、そのID読取装置との相対位置を変化させることなくICタグが取り外された場合には、ID読取装置がICタグの識別情報を読み取り続けることができるため、収納ケースが開放されて、LSIやROM等の制御素子がすり替えられてしまう虞れがある。
本発明の目的は、上記従来の制御装置が有する問題点を解消し、収納ケースを開放して制御素子をすり替える不正を効果的に防止することが可能な制御装置を備えた遊技機を提供することにある。
本発明のうち、請求項1に記載された発明の構成は、所定の動作を行う機器の動作内容を制御するための制御素子が、分割式の収納ケースに収納された制御装置を備えた遊技機であって、前記制御装置において、無線による所定の呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を無線により出力するICタグが、前記分割式の収納ケースの少なくとも一つに取り付けられているとともに、そのICタグに対して呼出波を送信しICタグからの反射波を受信するシート状のアンテナが、前記分割式の収納ケースのすべてのパーツに跨り前記ICタグを覆った状態で貼着されており、剥離すると自己破壊を起こすことにある。なお、自己破壊とは、剥離することによりICタグやアンテナが信号の素受信をする機能を果たし得なくなることをいう。
請求項2に記載された発明の構成は、請求項1に記載された発明において、シート状のアンテナが、合成樹脂製のベースシート上に送受信回路をプリントしたものであり、収納ケースから剥離すると、送受信回路を切断させることにある。
請求項1に記載された遊技機は、制御装置において、無線による所定の呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を無線により出力するICタグが、分割式の収納ケースの少なくとも一つに取り付けられているとともに、そのICタグに対して呼出波を送信しICタグからの反射波を受信するシート状のアンテナが、分割式の収納ケースのすべてのパーツに跨りICタグを覆った状態で貼着されており、剥離すると自己破壊を起こすため、収納ケースが不正に開放された場合には、ICタグとアンテナとが送受信不能となり、不正に開放された事態を直ちに検知することができる。したがって、制御素子の不正取り替え、不正改造等の不正行為を、効果的に防止することができる。
請求項2に記載された遊技機は、シート状のアンテナが、合成樹脂製のベースシート上に送受信回路をプリントしたものであり、収納ケースから剥離すると、送受信回路を切断させるため、アンテナが剥がされて収納ケースが不正に開放された場合には、ICタグとアンテナとの送受信を確実に阻止するので、不正行為の防止機能の信頼性が高い。
以下、本発明の遊技機用制御装置について、図面に基づいて詳細に説明する。
1.実施例1の制御装置の構造
図1〜図3は、それぞれ、実施例1の制御装置の正面図、左側面図、分解斜視図であり、制御装置1aは、各種の制御素子を搭載した基板2を覆うための分割式の収納ケースC、無線による所定の呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を無線により出力するICタグ26a、ICタグ26aに対して呼出波を送信しICタグ26aからの反射波を受信するシート状のアンテナ32等によって構成されている。また、分割式の収納ケースCは、第1ケースである透明な合成樹脂製の上ケース3と、第2ケースである透明な合成樹脂製の下ケース4とによって構成されている。
上ケース3は、透明な合成樹脂(アクリル樹脂)によって開口した箱状に形成されており、長方形状のフロントパネル5の周囲が、略直角に後方に折り返された状態になっている。フロントパネル5の右側の折返し部6の後端縁際には、3個の縦長な係止孔7,7・・が等間隔で穿設されている。また、フロントパネル5の左側の折返し部8には、2個の係合翼9a,9bが設けられている。さらに、上側の係合翼9aの上端、および、下側の係合翼9bの下端には、それぞれ、係合孔12が穿設されている。また、フロントパネル5の上端際には、コネクタ挿通窓14が設けられている。
また、下ケース4は、透明な合成樹脂(アクリル樹脂)によって扁平な直方体状に形成されている。そして、長方形状の基板支持板16の表面に、補強用のリブ17,17・・が格子状に立設されており、基板支持板16の周囲が略直角に後方に折り返された状態になっている。また、下ケース4の右端縁際には、中空状の音基板カバー19が前方に突出するように設けられており、その音基板カバー19の内側面には、嵌合突起20,20・・が突設されている。さらに、左側の折返し部21には、2個の支持翼22a,22bが連設されている。加えて、上側の支持翼22aの上端、および、下側の支持翼22bの下端には、それぞれ、先端を矢尻状に形成した係合体24,24が突設されている。
一方、基板2は、縦長な長方形に形成されており、中央部分の表面に、パチンコ機1の動作内容を制御するためのLSI25等の各種の制御素子が搭載されている。なお、LSI25は、各種の演算処理を行うCPU、データやプログラム等を一時的に記憶するRAM、各種のデータや制御プログラム等を記憶したROM等を一体にモールディングしたものである。また、基板2の上端際には、各種のコネクタ13,13・・が設置されている。かかる基板2は、リブ17,17・・に支えられた状態で、下ケース4に螺着されている。
制御装置1aは、下ケース4に螺着された基板2上のコネクタ13,13・・を、上ケース3のコネクタ挿通窓14に挿通させ、下ケース4の右側の音基板カバー19の内側面に突設された嵌合突起20,20・・を、上ケース3の右側の折返し部6に穿設された係止孔7,7・・に嵌合させた状態で、下ケース4の左側の各支持翼22a,22bに突設された各係合体24,24を、上ケース3の左側の各係合翼9a,9bに穿設された各係合孔12,12に係止させることによって、下ケース4と上ケース3とが一体になっており、下ケース4と上ケース3とで基板2を覆った状態になっている。
2.実施例1の制御装置の特徴部分の説明
下ケース4の左端縁の支持翼22aの外側には、扁平な長方形状のICタグ26aが接着剤によって強固に接着されている。図4は、ICタグ26aの外観を示したものであり、図5は、ICタグ26aの制御機構を示したものである。ICタグ26aは、ベースシートである合成樹脂(ポリエステル)製のフレキシブルプリント基板27上に、ICチップ30と送受信回路31とを搭載したものである。ICチップ30は、所定波長の呼出波に応答して反射波を放出するRF回路28と、不揮発性の記憶手段であるEEPROM29とを一体にしたものであり、EEPROM29と送受信回路31とが、RF回路28に接続された状態になっている。そして、EEPROM29の上書消去禁止区域には、ICタグ26aを他のICタグと識別するためのIDコード等の識別情報が記憶されている。かかるICタグ26aは、アンテナとの間で、所定の周波数(たとえば、13.56MHz)を利用して、ノイズの影響が比較的に少ないRF送受信を行うことができ、呼出波を受信すると、予め登録された識別情報を含む反射波を、所定の通信範囲(約1mm)内に出力(返信)する。なお、反射波の返信は、EEPROM29からIDコード等の識別情報を読み出し、その識別情報を反射波に乗せてRF回路28から送信することによって行われる。また、ICタグ26aは、所定波長の呼出波が送信されると、その呼出波を送受信回路31が受信し、呼出波に含まれた搬送波成分をRF回路28で整流することによって直流電圧を得ることができる。したがって、ICタグ26aは、外部からの電源供給を受けることなく必要な時にいつでも反射波を返信することができる。また、呼出波に乗せて送信されたデータをEEPROM29に記憶しておくこともできる。
さらに、上ケース3と下ケース4とに跨るように、シール状のアンテナ32が、接着剤によって強固に接着されており、下ケース4の支持翼22aの外側に接着されたICタグ26aを覆った状態になっている。図6は、アンテナ32の正面を示したものであり、図7は、上ケース3および下ケース4に貼着したシール状のアンテナ32の断面(図6におけるA−A線断面)の様子を示したものである。アンテナ32は、ベースシートである合成樹脂(ポリエステル)製のフレキシブルプリント基板34の表面に、アンカーコート層(エステル樹脂系の接着剤層)68a,68a・・が横縞状に塗布されており、そのアンカーコート層68a,68a・・の上に、粘着剤層(アクリル樹脂系の粘着剤層)69aが積層されている。そして、その粘着剤層69a中に送受信回路35が渦巻き状に形成されている(粘着剤層を設け、送受信回路35を塗布した後に、再度、粘着剤層を積層することによって形成されている)。また、粘着剤層69aは、フレキシブルプリント基板34よりも上ケース3、下ケース4の表面と強固に接着するとともに、上ケース3、下ケース4の表面よりもアンカーコート層68a,68a・・と強固に接着するように調整されている。さらに、上ケース3、下ケース4と粘着剤層69aとの接着強度よりもフレキシブルプリント基板34とアンカーコート層68a,68a・・との接着強度が高くなるように調整されている。かかるシール状のアンテナ32は、剥離すると、送受信回路35の一部が粘着剤層69aとともに分離して接着面(上ケース3、下ケース4の表面)に残存し、送受信回路35が切断され、ICタグ26aとRF送受信を行うアンテナとしての機能を果たさなくなる(すなわち、自己破壊する)。
3.実施例1の制御装置の使用態様
上記の如く構成された制御装置1aは、パチンコ機等の遊技機に設置されて使用される。図8、図9は、制御装置1aを設置したパチンコ機の一例を示したものであり、パチンコ機36は、中央よりやや上側に遊技盤39が設けられており、その遊技盤39の表面には、ガイドレールで囲まれた略円形の遊技領域41が設けられている。また、遊技盤39の下側には、内蔵された発射装置に遊技球を供給するための供給皿42が設けられており、その供給皿42の下側には、供給皿42から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿43が設けられている。さらに、供給皿42と貯留皿43との間には、効果音を発生させるスピーカ44が設けられており、貯留皿43の右側には、発射装置を操作するための発射ハンドル45が設けられている。また、遊技領域41の略中央には、図柄表示装置46が設けられており、液晶画面47に、種々の動画やメッセージ等を表示することができるようになっている。また、図柄表示装置46の下側には、図柄始動口48が設けられており、その図柄始動口48の下方には、扉部材を開閉するアタッカ部材49が設けられている。
一方、パチンコ機36の裏面の左下方に、制御装置1aが設けられており、その制御装置1aの上側のセンターカバー50の内部には、制御装置1aの状態を監視するための監視手段であるリーダ/ライタユニット(R/Wユニット)38が設置されている。図10は、R/Wユニット38の制御機構を示したものであり、R/Wユニット38は、CPU51、RAM63、ROM64、EEPROM52、タイマ53、ICタグ26aとの間でRF送受信を行うためのRF回路58等を有している。また、CPU51が、インターフェイス59を介して、LANカード60、入力ポート61、表示器62等と接続されている。なお、R/Wユニット38は、パチンコ機36が設置される島設備から電源供給を受けるようになっている。また、収納ケースCに貼着されたアンテナ32が、同軸ケーブル37によってR/Wユニット38のRF回路58に接続されている。
さらに、図9に示すように、R/Wユニット38の上側には、図柄表示装置46の表示内容を制御するための図柄変動制御装置54が設置されており、R/Wユニット38の右側には、スピーカ44から発生させる効果音の内容を制御するための効果音制御装置56が設置されている。加えて、センターカバー50の右側には、遊技球払出装置57が設置されている。
また、図11は、パチンコ機36の制御機構を示したものであり、制御装置1aは、基板2に搭載されたLSI25が、図柄変動制御装置54、効果音制御装置56と接続されている。さらに、LSI25が、インターフェイス67を介して、各種の入賞装置への入賞を検出する入賞検出装置66、アタッカ部材49を作動させるための作動装置65、遊技球払出装置57等と接続されている。
4.実施例1の制御装置を設置したパチンコ機の動作内容
パチンコ機36は、制御装置1aのLSI25に記憶されたプログラムにしたがい、図柄変動制御装置54、効果音制御装置56、遊技球払出装置57等と信号の送受信を行うことによって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル45の回転操作によって遊技領域41に打ち出された遊技球が図柄始動口48に入賞すると、「抽選」を実行し、「大当たり」を生起させるか否かを決定する。また、「抽選」を実行すると略同時に、図柄表示装置46に表示された図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画を表示し)、所定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」が生起した場合には、図柄の変動後に、予め設定された「大当たり図柄」を表示し、しかる後に、「大当たり状態」を生起させる。「大当たり状態」においては、アタッカ部材49の扉部材を所定回数だけ断続的に開成させるとともに、各種の発光部材を所定の態様で発光させ、スピーカ44から所定の効果音を発生させる。一方、各種の入賞装置に遊技球が入賞した場合には、遊技球払出装置57が、所定数の遊技球を賞品球として供給皿42に払い出す。
また、パチンコ機36は、制御装置1aの状態を監視するために、R/Wユニット38のRF回路58が、制御装置1aのアンテナ32を介して、制御装置1aのICタグ26aに対して、所定の周波数(13.56MHz)の呼出波を、定期的に送信(RF送信)する。ICタグ26aは、呼出波を受けると、直ちに、EEPROM29内から識別コードを呼び出し、その識別コードを含めた反射波を送信(RF送信)する。ICタグ26aが反射波を送信すると、アンテナ32によって、その反射波を受信(RF受信)し、その反射波をR/Wユニット38に送信する。R/Wユニット38は、反射波に含まれる識別コードが登録されたものであると確認すると、再度、直ちに呼出波を送信することにより、監視動作を、短時間(約数十ms)の周期で繰り返し実行する。
一方、R/Wユニット38は、呼出波を送信してから所定時間(たとえば、50ms)内に反射波を受信しなかった場合に異常と判断し、異常を検知した旨をEEPROM52に記憶し、LANカード60を介して、所定の異常検知信号を外部に出力するとともに、異常を検知した旨を表示器62に表示する。
そして、アンテナ32が上ケース3あるいは下ケース4から剥がされた場合には、図12の如く、アンテナ32の送受信回路35が切断されるため、アンテナ32は、ICタグ26aに対して呼出波を送信できなくなる。このため、R/Wユニット38は、アンテナ32に呼出波を送信しても、ICタグ26aから所定時間内に反射波を受信することができないため、異常を検知した旨をEEPROM52に記憶し、所定の異常検知信号を外部の端末や警報器等に出力するとともに、異常を検知した旨を表示器62に表示する。
5.実施例1の制御装置の効果
制御装置1aは、上記の如く、ICタグ26aが、分割式の収納ケースCの下ケース4に取り付けられており、シート状のアンテナ32が、分割式の収納ケースCのすべてのパーツ(上ケース3および下ケース4)に跨がりICタグ26aを覆った状態で貼着されているとともに、シート状のアンテナ32が、剥離すると自己破壊を起こすため、収納ケースCが不正に開放された場合には、ICタグ26aとアンテナ32とが送受信不能となり、不正に開放された事態を直ちに(リアルタイムで)検知することができる。したがって、LSI25等の制御素子の不正取り替え、不正改造等の不正行為を、効果的に防止することができる。
また、制御装置1aは、シート状のアンテナ32が、合成樹脂製のフレキシブルプリント基板34上に送受信回路35をプリントしたものであり、分割式の収納ケースCから剥離すると、アンテナ32の送受信回路35を切断させるため、アンテナ32が剥がされて収納ケースCが不正に開放された場合には、ICタグ26aとアンテナ32との送受信を確実に阻止するので、不正行為の防止機能の信頼性が高い。
加えて、ICタグ26aおよびアンテナ32は、いずれもシート状になっており、接着剤や粘着剤層を利用して貼着するだけで、分割式の収納ケースに設置することができるので、すでに、パチンコホールに設置されている旧型の制御装置や、種々のメーカーによって製造された異なるタイプの制御装置へも適用することができる。
6.実施例2の制御装置の特徴部分の構造
実施例2の制御装置1bの構成は、実施例1の制御装置1aの構成と略同様であるが、上ケース3と下ケース4に設置されるアンテナ、およびICタグの構成が、実施例1の制御装置1aと異なっている。図13は、実施例2の制御装置1bを示したものであり、制御装置1bの収納ケースCには、実施例1の制御装置1aの収納ケースCに貼着されたものと同じシート状のアンテナ32が、上ケース3と下ケース4とに跨るように、接着剤によって強固に接着されている。また、そのシート状のアンテナ32の上側には、シート状のアンテナ32より一回り大きいシート状のICタグ26bが貼着されており、シート状のアンテナを覆った状態になっている。
図14は、ICタグ26bの正面を示したものであり、図15は、上ケース3および下ケース4に貼着したシール状のICタグ26bの断面(図14におけるB−B線断面)の様子を示したものである。ICタグ26bは、同軸ケーブル37を挿通させるための挿通孔70を穿設した合成樹脂(ポリエステル)製のフレキシブルプリント基板27の表面に、アンカーコート層(エステル樹脂系の接着剤層)68b,68b・・が横縞状に塗布されており、そのアンカーコート層68b,68b・・の上に、粘着剤層(アクリル樹脂系の粘着剤層)69bが積層されている。そして、その粘着剤層69b中に送受信回路31が形成されている。また、粘着剤層69bは、フレキシブルプリント基板27よりも上ケース3、下ケース4の表面と強固に接着するとともに、上ケース3、下ケース4の表面よりもアンカーコート層68b,68b・・と強固に接着するように調整されている。さらに、上ケース3、下ケース4と粘着剤層69bとの接着強度よりもフレキシブルプリント基板27とアンカーコート層68b,68b・・との接着強度が高くなるように調整されている。さらに、フレキシブルプリント基板27に穿設された挿通孔70の付近には、実施例1のICタグ26aに設置されたものと同じICチップ30が設置されており、送受信回路31に接続された状態になっている。かかるICタグ26bの機能は、実施例1のICタグ26aと同じであり、アンテナ32との間でRF送受信を行い、呼出波を受信すると、識別情報を含む反射波を、所定の通信範囲内に出力する。また、ICタグ26bは、剥離すると、図16の如く、送受信回路31の一部が粘着剤層とともに分離して接着面(上ケース3、下ケース4の表面)に残存し、送受信回路31が切断され、アンテナ32とRF送受信を行うアンテナとしての機能を果たさなくなる(すなわち、自己破壊する)。
7.実施例2の制御装置の動作内容
かかる制御装置1bも、実施例1の制御装置1aと同様に、LSI25等の各制御素子が遊技機の各種の装置に接続され、アンテナ32が同軸ケーブル37によってR/Wユニット38のRF回路に接続された状態で、パチンコ機36に設置される。そして、R/Wユニット38のRF回路58が、定期的におよび任意のタイミングで呼出信号を送信すると、アンテナ32からICタグ26bに対して呼出波が送信される。ICタグ26bは、呼出波を受けると直ちに識別コードを含んだ反射波を送信し、アンテナ32は、反射波を受けると、その反射波をR/Wユニット38に送信する。さらに、R/Wユニット38は、呼出波を送信してから所定時間内に反射波を受信しなかった場合に異常と判断し、異常を検知した旨を記憶手段52に記憶し、所定の異常検知信号を外部の端末や警報器等に出力するとともに、異常を検知した旨を表示器62に表示する。
そして、ICタグ26bが上ケース3あるいは下ケース4から剥がされた場合には、図16の如く、ICタグ26bの送受信回路31が切断されるため、ICタグ26bは、アンテナ32からの呼出波を受信できなくなる。このため、R/Wユニット38は、呼出波を送信しても、所定時間内に反射波を受信することができないため、異常を検知した旨をEEPROM52に記憶し、所定の異常検知信号を外部の端末や警報器等に出力するととに、異常を検知した旨を表示器62に表示する。
8.実施例2の制御装置の効果
制御装置1bは、上記の如く、シート状のICタグ26bが、分割式の収納ケースCのすべてのパーツ(上ケース3および下ケース4)に跨がるように貼着されているとともに、アンテナ32を覆っており、剥離すると自己破壊を起こすため、収納ケースCが不正に開放された場合には、ICタグ26bとアンテナ32とによって、直ちに(リアルタイムで)その事態を検知することができる。したがって、LSI25等の制御素子の不正取り替え、不正改造等の不正行為を、効果的に防止することができる。
また、制御装置1bは、シート状のICタグ26bが、合成樹脂製のフレキシブルプリント基板27上に送受信回路をプリントしたものであり、貼着された分割式の収納ケースCから剥離すると、送受信回路31を切断させるため、ICタグ26bが剥がされて収納ケースCが不正に開放された場合には、ICタグ26bとアンテナ32との送受信を確実に阻止するので、不正行為の防止機能の信頼性が高い。
加えて、ICタグ26bは、シート状になっており、粘着剤層を利用して貼着するだけで、分割式の収納ケースに設置することができるので、すでに、パチンコホールに設置されている旧型の制御装置や、種々のメーカーによって製造された異なるタイプの制御装置へも適用することができる。
9.本発明の変更例の説明
本発明の制御装置は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、基板、収納ケース、ICタグ、アンテナの材料、形状、構造等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
たとえば、収納ケースは、上ケースと下ケースとの2つの部材からなるもの(2分割式のもの)に限定されず、3つ以上の部材からなるものに変更することも可能である。なお、収納ケースを3つ以上の部材からなるものに変更する場合には、アンテナを覆うシート状のICタグ、あるいはICタグを覆うシート状のアンテナの少なくとも一方をすべての部材に跨るように貼着する必要がある。
また、分割式の収納ケースは、上記実施形態の如く、シンプルな係合機構のみを設けたものに限定されず、片方のケースの端縁に、ワンウェイタイプのネジを保持した切断可能な複数のネジ保持部を設ける(たとえば、小径の連結体を介して片方のケースの本体にネジ保持部が繋がった形状となるように、片方のケース、連結体、ネジ保持部を合成樹脂によって一体的に成形する)とともに、他方のケースの端縁に、ネジ保持部に保持されたネジを螺着させるネジ孔を形成したもの等に変更することも可能である。かかる構成を採用した場合には、収納ケースが不正に開放されると、収納ケースに不正に開放された痕跡が残り、目視によっても、その事態を速やかに把握することができる、というメリットがある。なお、収納ケースを、上記の如くネジ保持部を設けたものとする場合には、必要に応じて、上ケース(あるいは下ケース)に設けるネジ保持部の個数を、適宜変更することができる。また、ネジ保持部の設置位置は、収納ケースの左右に限定されず、収納ケースの上下に設置することも可能である。
また、制御装置は、1箇所にICタグとアンテナとを設置したものに限定されず、2箇所以上にICタグとアンテナとを設置したものでも良い。さらに、ICタグあるいはアンテナを収納ケースの内側に取り付けて、それらのICタグあるいはアンテナと送受信するアンテナあるいはICタグのみを収納ケースの外側に取り付けることも可能である。加えて、ICタグやアンテナとの設置方法は、接着剤による接着に限定されず、ICタグやアンテナを構成する樹脂を収納ケースに融着させる方法等でも良い。また、シート状のICタグやアンテナの裏面に粘着剤を塗布してシールとしておき、設置する際に貼着する方法を採用することも可能である。かかる方法を採用した場合には、ICタグやアンテナの設置が非常に容易になる、というメリットがある。また、上記実施形態の如く、シート状のICタグやアンテナを、裏面に粘着剤を塗布したシールとするとともに、粘着剤層の表面に剥離紙を貼着しておき、設置する際に剥離紙を剥離して貼着するようにすれば、ICタグやアンテナの設置が非常に容易になる、というメリットがある。
一方、ICタグやアンテナを自己破壊タイプのものとする方法は、上記実施形態の如きフレキシブルプリント基板の表面に積層する粘着剤層中に送受信回路を形成する方法に限定されず、剥離によって所定量以上の応力が加わると短絡するような回路をICタグやアンテナに設ける(内蔵させる)方法等でも良い。なお、フレキシブルプリント基板の表面に積層する粘着剤層中に送受信回路を形成する方法によってICタグやアンテナを自己破壊タイプのものとする場合には、ICタグやアンテナの製造が安価で容易なものとなる、というメリットがある。また、フレキシブルプリント基板の表面に積層する粘着剤層中に送受信回路を形成する方法を採用する場合には、ICタグやアンテナを構成するフレキシブルプリント基板や、収納ケースの材質に応じて、アンカーコートや粘着剤の種類を適宜変更することができる。
さらに、シート状のICタグに覆われるアンテナや、シート状のアンテナに覆われるICタグは、シート状のものに限定されず、各種の形状のものに変更することができる。
加えて、R/Wユニットは、制御装置の定期的な監視のみを行うものに限定されず、テンキー等の入力手段が設けられており、所定の入力をすることによって、任意のタイミングで制御装置の監視を行うことができるものに変更することも可能である。なお、R/Wユニットを、上記実施形態の如く、ごく短期間の周期の定期的な監視を行うものとした場合には、不正行為が行われた事態をリアルタイムで把握することができる、というメリットがある。また、R/Wユニットは、異常を検知した旨を不揮発性の記憶手段であるEEPROMに記憶するものに限定されず、通常のROM,RAM、ハードディスク、光メディア等の記憶手段に記憶するもの等でも良い。さらに、R/Wユニットは、パチンコ機が設置される島設備から電源供給を受けるものに限定されず、パチンコ機から電源供給を受けるもの等でも良い。
収納ケースに貼着されるICタグは、他のICタグと識別するためのIDコードのみならずメーカーIDやホールID等の識別情報をも記憶させたものに変更することも可能である。さらに、ICタグの反射波の出力範囲(通信距離)は、コイルの巻き数の変更等によって、適宜調整することが可能である。
実施例1の制御装置の正面図である。 実施例1の制御装置の左側面図である。 実施例1の制御装置の分解斜視図である。 ICタグの正面図である。 ICタグの制御機構を示す説明図である。 アンテナの正面図である。 収納ケースに貼着したアンテナの断面(図6におけるB−B線断面)を示す説明図である。 実施例1の制御装置を設置したパチンコ機の正面図である。 実施例1の制御装置を設置したパチンコ機の裏面図である。 R/Wユニットの制御機構を示すブロック図である。 パチンコ機の制御機構を示すブロック図である。 アンテナを剥がす様子を示す説明図である。 実施例2の制御装置の斜視図である。 ICタグの正面図である。 収納ケースに貼着したICタグの断面(図14におけるA−A線断面)を示す説明図である。 ICタグを剥がす様子を示す説明図である。
符号の説明
1a,1b・・制御装置、2・・基板、3・・上ケース(第1ケース)、4・・下ケース(第2ケース)、25・・LSI、26a,26b・・ICタグ、27・・フレキシブルプリント基板(ベースシート)、31・・送受信回路、32・・アンテナ、34・・フレキシブルプリント基板(ベースシート)、35・・送受信回路、36・・パチンコ機、C・・収納ケース。

Claims (2)

  1. 所定の動作を行う機器の動作内容を制御するための制御素子が、分割式の収納ケースに収納された制御装置を備えた遊技機であって、
    前記制御装置において、無線による所定の呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を無線により出力するICタグが、前記分割式の収納ケースの少なくとも一つに取り付けられているとともに、
    そのICタグに対して呼出波を送信しICタグからの反射波を受信するシート状のアンテナが、前記分割式の収納ケースのすべてのパーツに跨り前記ICタグを覆った状態で貼着されており、剥離すると自己破壊を起こすことを特徴とする遊技機
  2. シート状のアンテナが、合成樹脂製のベースシート上に送受信回路をプリントしたものであり、収納ケースから剥離すると、送受信回路を切断させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機
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