JP4766652B2 - 遊技者識別システム - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばパチンコホール等の遊技店に来場する遊技者を識別するための遊技者識別システムに関するものである。
従来より、遊技を行う際に各遊技者の遊技履歴等を遊技店に設置されるホールコンピュータにて管理するとともに、該遊技履歴を各遊技者に提供可能とした遊技者識別システムが多数考案されており、その一例として特許文献1に開示されているような遊技者識別システムがある。
特開2003−251047号公報
特許文献1に開示されている遊技者識別システムは、各遊技者が所持するデビットカード等の金融カードを利用するシステムであって、各遊技者の遊技履歴を金融カード毎に対応させて遊技場デビット管理センタ装置(ホールコンピュータ)にて記憶・管理するように構成されている。つまり、遊技者が金融カードを処理端末に挿入した状態で遊技を行うことで、遊技場デビット管理センタ装置において該金融カードに対応した遊技履歴が更新されるとともに、該遊技履歴が遊技者に適時提供される。
しかしながら、上記従来の遊技者識別システムでは、金融カードを利用することなく遊技を行った際、その遊技履歴を遊技者に提供することはできない。したがって、遊技者は自身の正確な遊技履歴を把握できなかった。また、そのように抜けのある遊技履歴では情報としての価値に乏しい。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、各遊技者に正確な遊技履歴を提供可能な遊技者識別システムを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、識別部材であるICタグと、アンテナを介して前記ICタグと無線通信可能である制御装置と、遊技に係る動作を制御する主制御基板を備えているとともに前記制御装置と前記主制御基板とが接続されており、遊技者による遊技の許容を前記制御装置により制御される遊技機と、前記ICタグが有する固有の識別情報を予め登録された記憶手段を備えたホールコンピュータとを備えてなる遊技者識別システムであって、前記制御装置は、前記ICタグと前記アンテナとの間における無線通信の結果、前記ICタグの識別情報を読み出すと前記ホールコンピュータへ呼出信号を送信し、前記ホールコンピュータにおいて前記識別情報と前記記憶手段に予め登録されている識別情報とが一致すると判断された場合に出力される応答信号を受信すると、前記主制御基板へ許容信号を出力することによって前記遊技機における遊技を許容するとともに、前記遊技機における遊技履歴を所定のタイミングで前記ICタグに書き込み、さらに前記無線通信の不成立をもって前記遊技機における遊技を禁止する一方、前記遊技機の相対可動部における一方の部材に監視用ICタグを、他方の部材に監視用アンテナを設けており、前記制御装置は、前記監視用アンテナを介しての前記監視用ICタグとの間での無線通信をも制御し、前記監視用ICタグと前記監視用アンテナとの間の無線通信が成立するか否かを自身で判断して前記相対可動部の開閉状況を監視することを特徴とする。
本発明によれば、遊技者は、遊技機において遊技を行う際、識別部材であるICタグとアンテナとの間で無線通信を成立させなければならない。そして、無線通信が成立している間、識別部材であるICタグには遊技履歴が書き込まれる。つまり、遊技者が遊技機にて遊技を行うと、その遊技履歴は必ず識別部材であるICタグに書き込まれるため、遊技者は正確な遊技履歴を把握することができる。そのため、遊技者は、相性のいい遊技機の発見したり、自身の遊技方法の工夫したりすることができ、より興趣をもって遊技を行うことができる。
さらに、遊技者識別システムを構成する制御装置を用いて、遊技機における相対可動部の開閉状況を監視している。つまり、たとえば遊技者が前面枠を開放すると、監視用アンテナと監視タグとの間の無線通信が不成立となり、制御装置はその事態を直ちに検知することができるようになっている。したがって、このような監視を行うことで、不正行為に対して強い遊技機を提供することができる。
また、識別部材であるICタグの正否を判断するため、より正確に遊技者を識別することができる。
加えて、制御装置は、許容信号を主制御基板へと出力し、主制御基板における遊技に係る動作の有効/無効を制御する。それゆえ、たとえば、無線通信を成立させることなく遊技球を入賞口へと入賞させたとしても、主制御基板においていわゆる「抽選」を行わないといった制御等を可能とする。したがって、遊技機における遊技の許容を極めて確実に制御することができ、ひいては極めて正確な遊技履歴を遊技者に提供することができる。
以下、本発明に係る遊技者識別システムの一実施形態について、図面に基づき、次の目次の順序にしたがって詳細に説明する。尚、本実施例では、遊技機をその一例であるパチンコ機として説明する。
(1)実施例の遊技者識別システムの概要
(2)実施例の遊技者識別システムの構造
(3)実施例の遊技者識別システムの動作内容
(4)実施例の遊技者識別システムの効果
(5)本発明の変更例の説明
(1)実施例の遊技者識別システムの概要
本実施例に係る遊技者識別システムは、RFID(Radio Frequency identification)技術を利用して各遊技者を識別するとともに、遊技者によるパチンコ機での遊技の認否を制御して遊技者に正確な遊技履歴を提供しようとするものであり、各遊技者の遊技履歴や個人情報が記憶されたICタグである遊技者カード(識別部材)、ICタグとの間でRFID通信(無線通信)可能なアンテナ、遊技者カードを識別するとともに遊技履歴の作成・更新を行う制御装置等を備えている。ここで、制御装置が作成する遊技履歴とは、遊技日時、貸出球数、打込球数、賞品球数、特別図柄変動回数、大当たり回数等といった遊技に係る履歴であって、各履歴は当日の履歴やその日までの累計履歴等からなるものとする。
また、遊技者識別システムの制御装置と、各パチンコ機において遊技に係る動作(たとえば、いわゆる「大当たり抽選」等)を制御する主制御基板とを接続する。
尚、遊技者カードとの間でRFID通信するためのアンテナは、各パチンコ機の上方に設置される通信ユニット内に収納されており、該通信ユニットには、遊技者カードを差し込むためのカードホルダ(保持手段)が設けられている。
そして、各遊技者によってカードホルダに遊技者カードが差し込まれると、制御装置は、主制御基板へと許容信号を出力して遊技に係る動作の制御を許容する(遊技機における遊技を許容する)。
また、遊技終了後、各遊技者によってカードホルダから遊技者カードが抜き取られると、主制御基板へと禁止信号を出力して遊技に係る動作の制御を禁止する(遊技機における遊技を禁止する)。
したがって、各遊技者は、パチンコ機にて遊技を行う際には、対応する通信ユニットのカードホルダに遊技者カードを差し込めばよい。また、遊技を終了する際には遊技者カードを抜き取ればよい。そして、遊技者カードがカードホルダに差し込まれている間、所定のタイミング(たとえば、5秒毎)で遊技履歴が遊技者カードに書き込まれる。したがって、遊技者カードには各遊技者の正確な遊技履歴が書き込まれることになる。
尚、各遊技者は、パチンコホールに備えられている情報提供装置を利用して遊技履歴を参照することができる。情報提供装置とは、該遊技者カードを所定位置にかざすと遊技履歴を読み出してモニターに表示するものである。
一方、本実施例では、遊技者識別システムの一部を利用して、各遊技者の遊技履歴を参照するための遊技履歴参照システムを構成する。該遊技履歴参照システムは、制御装置等に加えて、遊技球数をカウントするための計数機(計数装置)、各店員が所持するICタグである店員カード(認証部材)、異常の報知等を行うスポット(報知手段)等を備えている。尚、本実施例の遊技履歴参照システムにおいて、店員カード等との間でRFID通信を行うアンテナは計数機に内蔵されている。
そして、遊技者が遊技終了後に賞品球を計数機まで持ち運んで賞品球数をカウントする際、カウントに立ち会うホール店員が所持する店員カードと、遊技者が所持する遊技者カード(パチンコ機での遊技を終了しているため、遊技者カードはカードホルダから抜き取られている)とを順次計数機内のアンテナとRFID通信させ、各遊技者の遊技履歴を参照する。具体的には、まず、店員カードとアンテナとの間でRFID通信を行い、計数機の使用を認容させる。次に、遊技者カードとアンテナとの間でRFID通信を行う。そして、当日の遊技履歴(貸出球数+賞品球数−打込球数)とカウントされた遊技球数とを比較して、その差が所定値(たとえば、100個)以下であれば正常として、景品との交換に必要な景品交換媒体を出力させる。一方、その差が所定値以上であれば異常であるとし、該異常状態の報知等を行い、たとえば遊技者がパチンコホール外部より不正に持ち込んだ遊技球を景品交換に利用するといった不正行為を防止する。
尚、パチンコホール内では、賞品球を一時保管したり持ち運ぶ際に少々落としてしまう事態が少なからず発生する。そのため、遊技履歴とカウントされた遊技球数との間に差が生じたとしても、その差が所定値以内であれば異常としない設定とする。
さらに、本実施例では、遊技者識別システムを構成する制御装置等を、島設備に設置されるパチンコ機を監視するための遊技機監視システムに兼用する。該遊技機監視システムは、制御装置等に加えて、スポット、固有の識別情報を記憶しておりアンテナとの間でRFID通信可能なICタグである監視タグ等を備えている。尚、制御装置が作成する監視履歴とは、監視動作等に係る履歴の総称(異常履歴や作業履歴等を含む)である。
そして、上述したような遊技機監視システムにより、パチンコ機の相対可動部(前面枠や本体枠)における開閉状況の監視動作を制御する。具体的には、開閉状況を監視したい相対可動部において、一方の部材に監視タグを、他方の部材にアンテナを夫々固着して、相対可動部が閉じた状態においてのみ両者間でRFID通信が可能となるようにする。そして、相対可動部が開いた(すなわちRFID通信が不成立となった)場合には、その日時等に関連付けた異常履歴を記憶したり、該異常状態をスポットにて報知したりすることにより、相対可動部の開閉状況を監視する。
尚、相対可動部が閉じた状態において、監視タグとアンテナとの間でRFID通信は常時繰り返し行われており、該状態を正常状態とする。また、相対可動部とは、少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる一組の部材である。
(2)実施例の遊技者識別システムの構造
図1は、パチンコ機1、1・・を設置した島設備71、71の説明図である。
図1に示されているように、各島設備71には、複数のパチンコ機1、1・・が隣接して設置されている。各島設備71の側端には、賞品球等の遊技球をカウントするための計数機22が隣接して設置されている。該計数機22には、後述するような遊技者カード44や店員カード42との間でRFID通信可能なアンテナ31cが内蔵されている。
また、各島設備71の側端部上方には、主にホール店員への報知を行う報知ランプ72を備えたスポット73が取り付けられている。該スポット73には、後述するような制御装置20a(図3に示す)が内蔵されている。制御装置20aは、計数機22内のアンテナ31cと接続されており、アンテナ31cと遊技者カード44や店員カード42との間で行われるRFID通信を制御する。尚、スポット73は、各制御装置20及びホールコンピュータ58(図3に示す)と無線LANによってネットワーク接続されており、各制御装置20とホールコンピュータ58との間での各種情報の送受信における中継点としての役割も果たす。
一方、各パチンコ機1の上方には、後述するような二個のアンテナ31d、31e(図2に示す)を内蔵した通信ユニット41が設置されている。また、島設備71の内部には、各パチンコ機1と夫々対応する制御装置20b、20b・・が設置されている。各制御装置20bは、後述の如く、夫々対応する通信ユニット41における遊技者カード44の識別動作や、対応するパチンコ機1の本体枠3や前面枠4等といった相対可動部における監視動作等を制御する。
ここで、通信ユニット41、店員カード42及び遊技者カード44について図2を基に説明する。図2は、通信ユニット41、店員カード42及び遊技者カード44の外観を示した説明図である。
通信ユニット41は、店員カード42との間でRFID通信を行うアンテナ31d及び遊技者カード44との間でRFID通信を行うアンテナ31eを内蔵したものであって、前面上部には確認ランプ43、43が設けられている。また、遊技者カード44を差込可能なカードホルダ45が、通信ユニット41の上面に差込口を開口した状態で設けられている。そして、カードホルダ45に遊技者カード44を差し込むだけで、遊技者カード44とアンテナ31eとの間でRFID通信が成立可能となる位置にアンテナ31eは内蔵されている。一方、アンテナ31dは、その前方へと店員カード42を近接させることで両者が所定の通信距離内となるように内蔵されている。尚、確認ランプ43、43は、各アンテナ31d、31eの通信状態を点灯表示するものである。
アンテナ31d、31eは、薄板状のガラスコンポジット基板の表面に送受信回路を設けたものであり、ケーブル34を介して制御装置20bへと夫々接続されている。そして、制御装置20bの制御により、送受信回路から呼出波を常時出力している。
一方、店員カード42及び遊技者カード44は、送受信回路やEEPROMを内蔵したICチップ等が設けられたフィルムプリントを合成樹脂で薄くコーティングしたものである。その構造及び機能は一般に用いられる13.56MHz帯のICタグと同様であり、ICチップには固有の識別情報が予め記憶されている。そして、アンテナ31d、31eからの呼出波を受信すると、予め記憶されている固有の識別情報を反射波にのせて返信する。
店員カード42は、各店員がパチンコ機等を取り扱うために所持するカードであって、固有の識別情報を店員IDとしている。該店員IDは各店員の個人情報となる店員情報としてホールコンピュータ58で記憶・管理される。
また、遊技者カード44は、各遊技者が初めてパチンコホールに訪れる際に作成され、以降そのパチンコホールで遊技を行う際に利用するカードである。該遊技者カード44を作成する際には、遊技者の性別や年齢といった個人情報が遊技者カード44のEEPROMに入力される。また、遊技者カード44のEEPROMには、遊技を行う毎に遊技履歴が更新・記憶される。尚、ホールコンピュータ58では、個人情報と遊技者カード44の固有の識別情報(以下、遊技者IDとする)とを関連付け、遊技者情報として記憶・管理する。また、遊技者は、パチンコホールに備えられている情報提供装置(図示しない)を利用して自身の遊技履歴を参照することができる。情報提供装置とは、該遊技者カードを所定位置にかざすと遊技履歴を読み出してモニターに表示するものである。
一方、各島設備71の側端に設置されている計数機22は、そのの上面に開口部が設けられており、該開口部から遊技球を投入することで、投入された遊技球数をカウントするとともに、遊技球数が記載された景品交換媒体を出力する。
また、上述したように、計数機22には制御装置20aへと接続されたアンテナ31cが内蔵されている。そして、アンテナ31cと店員カード42及び遊技者カード44との間でRFID通信を行い、通信結果が後述するような所定の結果となった場合にのみ計数機22は景品交換媒体を出力するように制御されている。尚、アンテナ31cは、アンテナ31d、31eと略同様の構成を有するものであり、制御装置20aの制御のもと送受信回路から呼出波を常時出力している。
ここで、計数機22及び制御装置20aの制御機構について図3を基に説明する。図3は、計数機22及び制御装置20aの制御機構を示したブロック図である。
制御装置20aは、各種制御部材を搭載した監視制御基板18a、充電可能なバッテリ51a等を搭載したRFモジュールである。監視制御基板18aには、RFID通信を制御する制御手段であるMPU(Micro Processing Unit)53a、EEPROM(記憶手段)54a、日時を計時するためのRTC55a、アンテナ31eと接続されるRF回路56a、入出力部となるI/Oインタフェイス57a等が載置されている。
MPU53aは、RAMやROM等の記憶手段を内蔵したものであって、該記憶手段には、計数機22の動作制御に係るプログラム等が記憶されている。
また、EEPROM54aには店員IDが記憶されている。該店員IDは、ホールコンピュータ58にて選択・送信される当日必要な店員ID(たとえば、出勤予定のある店員が所持する店員カード42の店員ID)である。さらに、EEPROM54aには、後述するように、何時にどの店員(店員ID)がどれだけの遊技球をカウントしたのかといった作業履歴や、何時にどのような異常状態(たとえば、カウントされた遊技球数が遊技者カード44の遊技履歴と比較して異常である等)が生起したのかといった異常履歴等が適時記憶される。
一方、スポット73内には、スポット73の動作を制御するMPU75,ホールコンピュータ58と無線接続するための無線モジュール74等も内蔵されている。そして、無線モジュール74は、I/Oインタフェイス57aを介して制御装置20aと接続されている。したがって、制御装置20aは、ホールコンピュータ58との間で、EEPROM54aに記憶される監視履歴(作業履歴や異常履歴等)やMPU53aに記憶される店員ID等の各種情報を送受信することができる。
計数機22は、MPU24、景品交換媒体を出力する景品交換媒体出力装置25、遊技球を検出する遊技球検出器26、I/Oインタフェイス27、及びON/OFF装置28等を備えており、遊技球検出器26により検出された遊技球をMPU24によりカウントするとともに、カウントされた遊技球数を記載した景品交換媒体を景品交換媒体出力装置25から出力する。尚、MPU24は、I/Oインタフェイス27を介して制御装置20aのMPU53aと接続されており、後述の如く制御装置20aから出力される認証信号や確認信号等を受信可能となっている。
ホールコンピュータ58は、遊技店の管理室等に備えられる管理コンピュータであり、モニター等の表示手段、ハードディスク等の記憶手段、キーボード等の入力手段、各種情報を送受信するための送受信手段等を備えている。そして、ホールコンピュータ58では、店員情報(店員IDとカード所持者名等とを対応付けたもの)や遊技者情報等を登録管理したり、制御装置20aから送信されてくる監視履歴の記憶管理等を行う。さらに、後述するように、制御装置20bから送信されてくる監視履歴の記憶管理等も行っている。
次に、各パチンコ機1について図4を基に説明する。図4は、本体枠3及び前面枠4を片開きにした状態を示したパチンコ機1の説明斜視図である。
パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されたものであって、機枠2の前面側には、本体枠3が左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。本体枠3には、遊技領域が設けられた遊技盤6が嵌め込み設置されており、その遊技盤6の遊技領域内には、障害釘をはじめとして図柄表示装置14、図柄始動口15、可動部材16を有する大入賞装置17等の遊技部材が設けられている。
また、ガラス板を保持する前面枠4が、遊技盤6の前面を覆うように左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。さらに、前面枠4の下方には、図示しない発射装置に遊技球を供給するための供給皿8、及び供給皿8から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿9が取り付けられている。加えて、貯留皿9の右側(前面側から見て)には、発射装置を動作させて遊技球を遊技領域内へと発射するための発射ハンドル11が取り付けられている。
さらに、前面枠4の後面開放側上端縁には、監視タグ(ICタグ)30aが固着されている。一方、本体枠3の前面開放側上端縁であって、前面枠4を本体枠3に対して閉じた状態とした際に監視タグ30aと対峙する位置には、アンテナ31aが固着されている。該アンテナ31aは制御装置20bと接続されている。したがって、前面枠4を閉じた場合にのみ、両者の間の距離がRFID通信可能な所定の通信距離内となり、両者間でRFID通信が成立する。そして、制御装置20bにて該RFID通信の通信状態を判断することで、前面枠4の開閉状況が監視される。
さらにまた、機枠2の右側面内側(前面側から見て)には、監視タグ30bが固着されている。一方、本体枠3の開放側側面であって、本体枠3を機枠2に対して閉じた状態とした際に監視タグ30bと対峙する位置には、アンテナ31bが固着されている。該アンテナ31bは制御装置20bと接続されている。したがって、本体枠3を閉じた場合にのみ、両者の間の距離がRFID通信可能な所定の通信距離内となり、両者間でRFID通信が成立する。そして、制御装置20bにて該RFID通信の通信状態を判断することで、本体枠3の開閉状況が監視される。
尚、上述したアンテナ31a、31bは、アンテナ31c〜31eと略同様の構成を有しており、制御装置20bの制御のもと、送受信回路から常時呼出波を出力している。また、上述した監視タグ30a、30bは一般に利用されているICタグであり、個々に独自の識別情報(タグID)が予め記憶されている。そして、アンテナ31a、31bからの呼出波を受信すると、タグIDを含んだ反射波を所定の通信距離内に出力するようになっている。
一方、パチンコ機1の後面(本体枠3の後面)には、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が各種入賞口等に入賞した際に賞品球を払い出すための遊技球払出装置(図示せず)や、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作(遊技に係る動作)を制御を行う主制御基板21を収納した分割式の収納ケースである主制御基板収納ケース19等を載置した機構板が本体枠3に一体的に取り付けられている。
尚、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作とは、賞品球の払出に関する動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」に関する動作等の各種動作(すなわち、遊技者の利益に直接的に関わる動作)のことである。
次に、制御装置20bの制御機構について図5を基に説明する。図5は、制御装置20bの制御機構を示したブロック図である。尚、本実施例では、一台の制御装置20bにて、一台のパチンコ機1に係る監視動作を制御する。
制御装置20bは、制御装置20aと略同様の各種制御部材を搭載した監視制御基板18b、充電可能なバッテリ51b、スポット73を介してホールコンピュータ58と無線接続するための無線モジュール52等を内蔵した分割式の収納ケースである。
MPU53bには、遊技者カード44を利用した遊技者の識別動作や、パチンコ機1に係る監視動作等を制御するプログラム等が記憶されている。
また、EEPROM54bにおいては、監視タグ30a、30bのタグIDが各アンテナ31a、31b毎に夫々対応付けられたメモリ領域に記憶されている。さらに、EEPROM54aと同様に当日必要な店員IDも記憶されている。加えて、後述するような遊技者カード44に記憶される遊技履歴、異常履歴や作業履歴といった監視履歴等も適宜記憶される。
さらに、監視制御基板18bとパチンコ機1の主制御基板21とがI/Oインタフェイス57bを介して接続されており、各種信号や情報等を送受信可能となっている。加えて、各制御装置20bは監視制御基板18bと接続された無線モジュール52を内蔵しており、スポット73を介してEEPROM54bに記憶される各種履歴をホールコンピュータ58との間で送受信することができる。
(3)実施例の遊技者識別システムの動作内容
パチンコ機1は、後述するように主制御基板21において遊技フラグがONであった場合にのみ、主制御基板21に記憶されているプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する(遊技に係る動作を有効とする)。そして、遊技者が、遊技球を遊技領域に発射して所定の条件を満たした場合には、いわゆる「大当たり状態」を生起させて、賞品球を遊技者へと払い出す。尚、パチンコ機1は、遊技フラグがOFFである間、図柄表示装置14において遊技に直接係わりのないデモ表示のみを行うものとする。
ここで、上記遊技フラグをONとするための遊技者識別システムによる遊技者の識別動作を説明する。
各遊技者は、パチンコ機1において遊技を始めるに際し、遊技者カード44をカードホルダ45へと差し込まなければならない。遊技者カード44がカードホルダ45へと差し込まれると、遊技者カード44とアンテナ31eとの間でRFID通信が可能となる。そこで、制御装置20bは、遊技者カード44に記憶されている遊技者IDを読み出すとともに、ホールコンピュータ58へと呼出信号を出力し、ホールコンピュータ58にて記憶・管理されている遊技者情報の中に該当する遊技者IDがあるか否かを調べる。
そして、ホールコンピュータ58から該当する遊技者IDありとの応答信号を受信すると、遊技者カード44とアンテナ31eとの間における無線通信が成立したものとして、主制御基板21へと許容信号を出力し、主制御基板21における遊技フラグをONとする。このような識別動作により遊技フラグがONとなって初めて、パチンコ機1の遊技に係る動作が有効となり、遊技が許容される。尚、遊技者カード44が抜き取られた場合、その後所定時間(たとえば、30秒)が経過すると、遊技者カード44とアンテナ31eとの間の無線通信が不成立になったものとして、制御装置20bは主制御基板21へと禁止信号を送信し、遊技フラグをOFFとする。
また、ホールコンピュータ58から該当する遊技者IDなしとの応答信号を受信した場合や、遊技者カード44が差し込まれない場合、遊技フラグはONとならない。したがって、パチンコ機1では遊技を行えない(つまり、遊技領域6内へと遊技球を打ち込むことはできるものの、該遊技球が各種入賞口へ入賞したところで、「抽選」や賞品球の払い出し等は行われないし、図柄表示装置14における表示もデモ表示から変化しない)。
一方、遊技者がパチンコ機1にて遊技を行っている間、パチンコ機1から貸出球数、打込球数、賞品球数、特別図柄変動回数、大当たり回数等といった遊技履歴が制御装置20bへと逐次送信される。制御装置20bは、所定時間毎に遊技者カード44に記憶されている遊技履歴を受信した遊技履歴に基づいて更新する。また、遊技者カード44には、遊技を行ったパチンコ機1の情報(種類や台番号等)や、遊技を行った日時等も遊技履歴として記憶される。
以上のようにして、遊技者識別システムは、各遊技者を識別した上で、各パチンコ機1での遊技を許容するという制御を行っている。
次に、遊技者が獲得した賞品球を含む遊技球を景品と交換するためには、賞品球を計数機22まで持ち運び、ホール店員の立ち会いのもと、計数機22を動作させて景品交換媒体を出力しなければならない。しかしながら、遊技履歴参照システムにより、計数機22は、店員カード42及び遊技者カード44とアンテナ31cとの間においてRFID信が成立した場合にのみ景品交換媒体を出力するように制御されている。
ここで、遊技履歴参照システムによる計数機22の動作に係る制御について図6(a)、(b)を基に説明する。図6(a)は、計数機22の動作を示したフローチャート図であり、図6(b)は、計数機22の動作に係る制御装置20aの制御を示したフローチャート図である。
計数機22は、遊技球検出器26において遊技球を検出すると、遊技球が投入されたもの(S1における判断の結果がYES)として、自動的に遊技球数のカウントを開始する(S2)。それから、カウントフラグがONとなっているか否かを判断する(S3)。該カウントフラグについては後述する。
そして、カウントフラグがONである場合には、カウントした遊技球数を記載した景品交換媒体を景品交換媒体出力装置25から出力する(S4)。また、作業信号にカウントされた遊技球数をのせて制御装置20aへと出力する(S5)。一方、カウントフラグがONとなっていない場合には、カウントフラグがONとなるまで景品交換媒体を出力しない。
制御装置20aは、アンテナ31eから呼出波を常時出力しており(S11)、店員カード42から店員IDを含んだ反射波を受信したか否か(S12)を判断している。計数機22における景品交換媒体の出力に際し、店員カード42をアンテナ31eに近接させると店員カード42とアンテナ31eとの間でRFID通信が可能(S12における判断の結果がYES)となり、制御装置20aは店員IDを受信する。
店員IDを受信すると、制御装置20aは受信した店員IDをEEPROM54aに一時記憶するとともに該店員IDが正しいか否か、すなわち受信した店員IDとEEPROM54aに予め記憶されている店員IDとが一致するか否かを判断する(S13)。
S13における判断の結果、受信した店員IDがEEPROM54aに予め記憶されている店員IDと一致しない場合、異常であるとして店員IDや異常と判断した日時、どのような異常であるか等を異常履歴として記憶する(S20)。また、報知ランプ72にて異常状態が発生した旨を報知するように、スポット73へと報知要求信号を出力して異常状態の報知を行う(S21)。尚、報知ランプ72による異常状態の報知は、ホール店員等により解除処理が行われるまで続けられる。
一方、S13における判断の結果YESであると、店員カード42とアンテナ31eとの間における無線通信が成立したものとして、計数機22の使用を容認する。そして、店員ID受信後所定時間(たとえば、30秒)内に遊技者カード44に記憶されている遊技履歴を受信したか否か、すなわち所定時間内に遊技者カード44とアンテナ31eとの間でRFID通信が行われたか否かを判断する(S14)。尚、遊技履歴を受信する際、同時に遊技者IDも受信するものとする。
S14における判断の結果、店員ID受信後所定時間内に遊技履歴を受信できなかった場合には、制御装置20aは一時記憶している店員IDをクリアした後に、S11へと戻る。
一方、所定時間内に遊技履歴を受信した場合には、計数機22にてカウントされた遊技球数と受信した当日の遊技履歴(貸出球数+賞品球数−打込球数)とを比較し、その差が所定値を超えないか否かを判断する(S15)。
S15における判断の結果、所定値を超えたと判断した場合には異常であるとして遊技履歴や遊技者ID、店員IDとともに異常と判断した日時やどのような異常であるか等を異常履歴として記憶する(S20)。また、報知ランプ72にて異常状態が発生した旨を報知するように、スポット73へと報知要求信号を出力して異常状態の報知を行う(S21)。
一方、S15における判断の結果、所定値を超えないと判断した場合には正常であるとして計数機22へと認証信号を出力し、計数機22のMPU24においてカウントフラグをONとし(S16)、景品交換媒体の出力を可能とする。
その後、所定時間(たとえば、180秒)以内に計数機22から後述するような作業信号を受信したか否かを判断する(S17)。
そして、所定時間以内に作業信号を受信すると、該作業信号に含まれている遊技球数と店員IDや店員IDの受信日時等とを関連付けた作業履歴を記憶する(S18)。さらに、計数機22へと確認信号を出力してカウントフラグをOFFとする(S19)。尚、所定時間以内に作業履歴を受信しなかった場合には、計数機22においてカウント作業は行われたかったものとして、カウントフラグをOFFとする(S19)。
以上のようにして、遊技履歴参照システムは、計数機22の動作に係る制御を行っている。
さらに、遊技者識別システムと一部を兼用する遊技機監視システムによって、パチンコ機1の相対可動部における監視動作が制御されている。
ここで、遊技者監視システムによる監視動作について図7を基に説明する。図7は、パチンコ機1の監視動作を示したフローチャート図である。
まず、制御装置20bは、認証フラグがONであるか否かを判断する(S31)。当初は当然OFFであるため、次に、アンテナ31dから呼出波を送信し、その呼出波に対して店員IDを受信したか否かを判断する(S32)。店員IDを受信しなかった場合には、前面枠4及び本体枠3における監視状態に異常はないかどうかを判断する(S36)。
S36における判断とは、アンテナ31a、31bから呼出波を送信するとともに、該呼出波に対して所定時間(たとえば、50ms)内に監視タグ30a、30bからの反射波を受信したか否か、及び受信した監視タグ30a、30bのタグIDと制御装置20bのEEPROM54bに予め登録されているタグIDとが一致するか否かを判断するものである。そして、呼出波に対して所定時間内に正しいタグIDを受信した場合を、異常なし(正常状態である)とする。
そして、S36における判断の結果、異常なしと判断した場合には、S31へと戻って、再び認証フラグの確認を行う。通常、このような監視動作が短い周期で繰り返し行われている。
また、S36における判断の結果、異常ありと判断した場合(たとえば、所定時間内にタグIDを受信しなかった場合等)には、異常状態であるとして異常状態の生起日時やどのような異常状態であるか(たとえば、タグID及び受信しなかった旨)等を異常履歴として記憶する(S37)。そして、報知ランプ72により異常状態が発生した旨を報知するように、スポット73へと報知要求信号を出力して異常状態の報知を行う(S38)。
一方、店員カード42を通信ユニット41内のアンテナ31dに近接させて両者間をRFID通信可能な所定の通信距離内とすると、S32における判断の結果がYESとなり、制御装置20bは、受信した店員IDが正しいか否かを判断する(S33)。S33における判断の結果、不正な店員IDであると判断した場合には、異常状態であるとして異常状態の生起日時や受信した不正な店員ID等を異常履歴として記憶する(S34)。そして、報知ランプ72により異常状態が発生した旨を報知するように、スポット73へと報知要求信号を出力して異常状態の報知を行う(S35)。
また、S33における判断の結果、正しい店員IDであると判断した場合には、認証フラグをONとし(S40)て、パチンコ機1に係る監視動作を認証状態へと移行する。尚、ここで認証フラグがONされるため、以降認証フラグがOFFとなるまでS31における判断がYESとなり、後述する開放フラグ(当初は当然OFFである)がONであるか否かを判断する(S39)ことになる。
認証状態へ移行すると、制御装置20bは、認証状態へ移行後5s以内に監視用RFID通信(アンテナ31a、31bを利用したRFID通信)が不成立となったか否かを判断する(S41)。
認証状態へ移行後5s以内に、どの監視用RFID通信も不成立とならなかった場合には、受信した店員ID、店員IDの受信日時等を作業履歴として記憶する(S45)。その後、認証フラグをOFFとし(S46)て、通常の監視動作へと復帰する。
また、認証状態へ移行後5s以内に、監視用RFID通信が不成立となる(たとえば、前面枠4が開放される等)と、開放フラグをONとし(S42)た後、その監視用RFID通信が復帰したか否かを判断する(S43)。尚、一度開放フラグがONとなった後に、別の監視用RFID通信が不成立となった場合(たとえば、前面枠4を開放した後、本体枠3を開放した場合等)には、その不成立も検知可能であって、S43では全ての監視用RFID通信が復帰したか否かを判断するようになる。また、S42で開放フラグがONとなるため、以降開放フラグがOFFとなるまでS39における判断はYESとなる。
監視用RFID通信が復帰すると、開放フラグをOFFとし(S44)た後、受信した店員ID、店員IDの受信日時、どの監視用RFID通信が不成立となったか(たとえば、どこが開放されたのか等)といった情報等を作業履歴として記憶する(S45)。その後、認証フラグをOFFとし(S46)て、通常の監視動作へと復帰する。
以上のようにして、遊技機監視システムは、パチンコ機1に係る監視動作を制御している。
(4)実施例の遊技者識別システムの効果
本実施例に係る遊技者識別システムによれば、各遊技者はパチンコ機1において遊技を行う際、必ず遊技者カード44をカードホルダ45に差し込まなければならない。したがって、遊技者カード44には各遊技者の遊技履歴が必ず書き込まれることになり、各遊技者に自身の正確な遊技履歴を知らせることができる。そして、遊技者は、自身の正確な遊技履歴を知ることにより、相性のいいパチンコ機1の発見や自身の遊技方法の工夫等、より興趣をもって遊技を行うことができる。
また、遊技者識別システムの一部を利用した遊技履歴参照システムによれば、計数機22にて景品交換媒体を出力する際、カウントされた遊技球数と遊技者カード44に記憶されている当日の遊技履歴とを比較して両者の差が所定値を超えないか否かを判断する。したがって、遊技者が不正に外部から遊技球を持ち込んで景品と交換しようとするといった行為や、計数機22の遊技球検出器26を不正に作動させて実際の遊技球数よりも多くカウントさせるといった不正行為等を防止することができる。
さらに、遊技履歴参照システムによれば、計数機22に景品交換媒体を出力させるためには店員カード42の認証も行う。したがって、不正遊技者等が外部より遊技球を持ち込んで不正に利益を得ようとする行為をより確実に防止することができる。さらにまた、利用された店員カード42の店員IDや店員カード42の受信日時、及びカウントされた遊技球数等が作業履歴として制御装置20aに記憶されるため、どの店員がいつ計数機22を使用し、何個の遊技球をカウントしたかといった計数機22の動作履歴等を把握することができる(すなわち、計数機22を監視することができる)。加えて、遊技者が間違えて計数機22に遊技球を投入してしまった場合にでも、投入した後に遊技者カード44及び店員カード42を利用したRFID通信を成立させれば景品交換媒体を出力することができ、使い勝手が非常に良い。
また、遊技者識別システムの一部を兼用した遊技機監視システムによれば、アンテナと監視タグとの間で行うRFID通信を利用して、各パチンコ機1の本体枠3及び前面枠4の開閉状況を監視することができる。したがって、たとえば遊技者がわずかにでも前面枠4を開放したりすると、アンテナ31aと監視タグ30aとの間のRFID通信が不成立となるため、制御装置20bはその事態を直ちに検知することができる。さらに、異常状態を検知すると、RFID通信が不成立となった日時や、そのRFID通信に係るタグID等からなる異常履歴を記憶するため、リアルタイムで効果的な監視を行うことができる。そして、このような監視を行うことで、不正行為に対して強いパチンコ機1を提供することができる。
さらにまた、遊技機監視システムによれば、店員カード42を認証させることで、本体枠3や前面枠4の開放を異常状態であると判断しない認証状態を生起可能としている。その認証状態において、ただ認証状態を生起させただけの場合には店員ID及び該店員IDの受信日時等からなる作業履歴を、認証状態において本体枠3や前面枠4を開放した場合には店員ID及びいつ、パチンコ機1のどこを開放・閉塞したのか等からなる作業履歴を夫々記憶するため、極めて詳細な監視履歴を得ることができる。したがって、非常に効果的で信頼性の高い監視を行うことができる。
加えて、本実施例に係る遊技者識別システム、遊技履歴参照システム、及び遊技機監視システムは全て後付可能な構成を有しており、すでにパチンコ機1、1・・が設置されたパチンコホール等においても導入可能な極めて汎用性の高いシステムである。また、該三システムは、お互いの一部を兼用・利用する合理的な構成となっており、コスト減等を図ることも可能である。
(5)本発明の変更例の説明
本発明の遊技者識別システムは、上述した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、各ICタグ、アンテナ、制御装置、ホールコンピュータ、通信ユニット、及びスポット等の材料、形状、構造、取付位置、設置数等の構成を本発明の趣旨に逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
たとえば、本システムは、パチンコ機以外に、スロットマシーンやゲーム機等の各種遊技機に適用可能である。
また、本実施例において遊技機における遊技の許容とは、主制御基板へと識別信号を送信して遊技に係る動作を有効とするという態様としているが、何らそれに限定されることはない。たとえば、発射ハンドルに機械的に回動を阻止する規制部材を設け、遊技者カードの識別をもって、該規制部材による規制が解除されるような構成(発射ハンドルが回動しない構成)としてもよい。また、遊技者カードの識別をもって発射装置を電気的に動作可能とする構成としてもよい(遊技者カードを識別しない状態では発射ハンドルを回動させても発射装置が動作しない等)。このように、発射ハンドルや発射装置等を機械的・電気的に制御することで遊技の許容を制御する構成とすれば、たとえば遊技者が遊技者カードを差込忘れたまま遊技を行おうとした場合に、遊技球を発射することができないことから、無駄に遊技球を使用してしまうといった事態を防止することができる。
さらに、制御装置に、主制御基板への電力供給のON/OFFを切替可能な切替手段を設ける構成も考えられる。該構成では、遊技者カードとアンテナとの間の無線通信の成立をもって主制御基板への電力供給をONとする一方、無線通信の不成立をもって電力供給をOFFとすることで、遊技機における遊技の許容の制御を可能としている。
この構成は、主制御基板へと許容信号等の信号を何ら出力しないため、容易に設計可能な構成となっている。また、本システムを後付する際にも、主制御基板における制御の変更等を行わなくてもよいため、極めて使い勝手が良く汎用性の高い構成となる。
さらにまた、上記実施例では、ホールコンピュータから遊技者IDありとの応答信号の受信をもって、遊技者カードとアンテナとの間における無線通信が成立したものとしているが、遊技者カードに各ホール毎のホール情報をもたせ、該ホール情報の確認をもって無線通信が成立したものとするような構成としてもよい。つまり、識別部材とアンテナとの間における無線通信の成立とは、使用可能な識別部材であると判断することであり、その判断方法は適宜変更可能である。
またさらに、上記実施例では、制御装置は、無線通信の成立をもって許容信号を出力するとともに、無線通信の不成立をもって禁止信号を出力する構成(許容信号の出力から禁止信号の出力までの間、遊技を許容する構成)としているが、無線通信が成立している間、許容信号を出力し続ける構成(許容信号を出力する間のみ、遊技を許容する構成)としても何ら問題はない。尚、許容信号等の出力先は、主制御基板に何ら限定されることはなく、図柄表示装置における図柄の表示態様を制御する図柄制御基板等の各種基板としてもよい。
加えて、上記実施例では、主制御基板に遊技フラグをもたせた構成としているが、遊技の許容及び禁止を制御する遊技フラグを制御装置にもたせ、主制御基板等の各種基板に制御装置の遊技フラグを確認させる構成としてもよい。
また、遊技履歴の内容も、実施例に記載の内容に限定されることは当然なく、いわゆる確変回数や何回連続で確変図柄による大当たりが生起したかといった履歴を遊技履歴とすることも当然可能である。またさらに、各遊技者の遊技履歴を制御装置からホールコンピュータへと適時送信するように構成し、遊技履歴をホールコンピュータにて記憶・管理するようにしてもよい。加えて、遊技履歴を参照するための情報提供装置は、遊技履歴を記載した記録用紙等を出力するもの等であってもよい。さらに、各遊技者が所持する携帯電話やPDA等の端末を情報提供装置としてもよい。
さらに、実施例では、店員カード及び遊技者カードの両者を利用したRFID通信を成立させると、計数装置が景品交換媒体を提供する構成としているが、両者によるRFID通信の成立により計数装置の電源がONとなる構成としてもよい。さらに、認証信号によりスタンバイ状態(電源スイッチはONとなっているものの、カウント機能等は停止している状態)が解除されて遊技媒体のカウントを開始するように構成することも当然可能である。加えて、遊技球が投入された後、所定時間内に店員カードや遊技者カードによるRFID通信が行われないと異常状態であると判断し、報知手段により異常状態の報知を行うように構成してもよい。このような構成としても、不正な遊技媒体の投入といった不正行為を防止することができる。また、計数装置自体にエラー表示用の表示手段等を設けることで、計数装置に報知手段の機能を備えるようにしても何ら問題はない。
さらにまた、実施例では、店員カード及び遊技者カードの両者を判断してはじめて計数機へと認証信号を出力する構成としているが、各カードが認証される毎に夫々信号を出力する構成とすることも当然可能である。
またさらに、実施例で記載した以外の監視場所(相対可動部)として、主制御基板収納ケース等の各種分割式収納ケース、大入賞装置における可動部材等が考えられる。各種分割式収納ケースや制御装置自体の監視を行う場合には、分割式収納ケースの一方に監視タグを固着する一方、該監視タグを覆うとともに分割式収納ケースの両ケースに跨るようにアンテナを固着すればよい。また、大入賞装置における可動部材の監視を行う場合には、可動部材に監視タグを、大入賞装置にアンテナを夫々固着するとともに、主制御基板と制御装置とを接続し、主制御基板より出力される大当たり信号を制御装置で受信する構成とすればよい。そうすれば、大当たり信号を受信していないにもかかわらず、可動部材及び大入賞装置におけるRFID通信が不成立となった場合に異常状態(不正開放)として検知することができる。
またさらに、実施例では、制御装置と遊技機とを一対一対応としているが、一台の制御装置にて複数の遊技におけるRFID通信を制御可能としてもよいし、一つの島設備に設置される全ての遊技機におけるRFID通信及び計数装置におけるRFID通信を制御可能としてもよい。つまり、遊技者識別システム、遊技履歴参照システム、及び遊技機監視システムにおける制御装置を一台の制御装置としてもよいし、遊技者識別システムと遊技履歴参照システムとにおいて制御装置を兼用するような構成とすることも当然可能である。その際、切替スイッチ等の選択手段を制御装置に設けることにより、何台の遊技機におけるRFID通信を制御するか適宜設定可能な構成としてもよい。
尚、実施例では、遊技履歴参照システムを構成する制御装置と遊技者識別システムを構成する制御装置とでは、無線モジュールの有無を異としているが、遊技者識別システムの制御装置をそのまま適用することは当然可能である。
加えて、監視履歴やタグID、遊技者情報等の記憶場所は上記実施例の態様に何ら限定されることはなく、外部の記憶手段等に記憶するような構成とすることも当然可能である。
また、通信ユニットに識別部材を保持するの保持手段を設けるのではなく、保持手段を遊技機本体に設けるようにしてもよい。当然、保持手段や識別部材の形状は、実施例に記載の遊技者カード、カードホルダの形状に限定されることはない。
さらに、スポットとホールコンピュータとの接続を有線で行っても何ら問題はないし、報知手段をホールコンピュータとしても当然よい。ホールコンピュータを報知手段とした場合、表示手段等に異常状態が発生した旨等を表示させて報知するようにすればよい。また、ステーションに報知ランプ等を設けることは当然可能である。
またさらに、本実施例における所定時間や所定値、所定距離等は、実施例にて例示した数値に何ら限定されることはなく、適宜変更可能である。
加えて、スポットのMPUと制御装置のMPUとを同一のものとすることにより、制御装置にスポットとしての機能(ホールコンピュータとの間の通信や報知手段としての機能)をも持たせるようにしても何ら問題はない。
パチンコ機を設置した島設備の説明図である。 通信ユニット、店員カード及び遊技者カードの外観を示した説明図である。 計数機及び制御装置の制御機構を示したブロック図である。 本体枠及び前面枠を片開きにした状態を示したパチンコ機の説明斜視図である。 制御装置の制御機構を示したブロック図である。 (a)は、計数機の動作を示したフローチャート図であり、(b)は、計数機の動作に係る制御装置の制御を示したフローチャート図である。 パチンコ機の監視動作を示したフローチャート図である。
符号の説明
1・・パチンコ機、2・・機枠、3・・本体枠、4・・前面枠、11・・発射ハンドル、18a、18b・・監視制御基板、20a、20b・・制御装置、21・・主制御基板、22・・計数機、30a、30b・・監視タグ、31a〜31e・・アンテナ、41・・通信ユニット、42・・店員カード、44・・遊技者カード、45・・カードホルダ、72・・報知ランプ、73・・スポット。

Claims (1)

  1. 識別部材であるICタグと、アンテナを介して前記ICタグと無線通信可能である制御装置と、遊技に係る動作を制御する主制御基板を備えているとともに前記制御装置と前記主制御基板とが接続されており、遊技者による遊技の許容を前記制御装置により制御される遊技機と、前記ICタグが有する固有の識別情報を予め登録された記憶手段を備えたホールコンピュータとを備えてなる遊技者識別システムであって、
    前記制御装置は、
    前記ICタグと前記アンテナとの間における無線通信の結果、前記ICタグの識別情報を読み出すと前記ホールコンピュータへ呼出信号を送信し、前記ホールコンピュータにおいて前記識別情報と前記記憶手段に予め登録されている識別情報とが一致すると判断された場合に出力される応答信号を受信すると、前記主制御基板へ許容信号を出力することによって前記遊技機における遊技を許容するとともに、前記遊技機における遊技履歴を所定のタイミングで前記ICタグに書き込み、さらに前記無線通信の不成立をもって前記遊技機における遊技を禁止する一方、
    前記遊技機の相対可動部における一方の部材に監視用ICタグを、他方の部材に監視用アンテナを設けており、
    前記制御装置は、
    前記監視用アンテナを介しての前記監視用ICタグとの間での無線通信をも制御し、前記監視用ICタグと前記監視用アンテナとの間の無線通信が成立するか否かを自身で判断して前記相対可動部の開閉状況を監視する
    ことを特徴とする遊技者識別システム。
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