JP2005348885A - 監視制御装置 - Google Patents

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Hitoshi Kobayashi
仁 小林
Nobuyuki Kato
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Abstract

【課題】各中継タグへ、記憶手段に記憶されている監視情報のうち、夫々対応する監視情報のみを送信する監視制御装置を提供する。
【解決手段】R/Wユニット20を、各通信ユニットに内蔵された中継タグと接続する。一方、R/Wユニット20では、各監視箇所における監視情報をEEPROMに記憶する際、監視箇所毎に異なる記憶領域に記憶している。そして、中継タグがPDAから送信された情報要求信号を受信すると、R/Wユニットは、EEPROMに記憶している監視情報のうち、その中継タグと対応したパチンコ機に係る監視情報のみをその中継タグへと送信する。
【選択図】図21

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機における可動部の開閉状況を監視するための監視制御装置に関するものである。
従来より、たとえば、遊技に係る制御を行う主制御基板を収納した主制御基板収納ケースを有するパチンコ機において、特定の遊技者が不正に利益を得ようとして、遊技内容を制御するLSIやROM等を交換するといった不正行為が後を絶たない。そこで、そのような不正行為を防止するために、たとえば特許文献1に開示されているような監視システムが考案されている。
特開2004−081463号公報
特許文献1に開示されている監視システムによれば、固有の識別情報を有するICタグを主制御基板収納ケースの上蓋に、ICタグとの間で非接触のRFID(Radio Frequency identification)通信可能なアンテナを主制御基板収納ケースの下蓋に夫々固着し、ICタグとアンテナとの間で行われるRFID通信の可否を、各遊技機に設置される監視制御装置(R/Wユニット)にて判断することによって、主制御基板収納ケースの開閉状況を監視する。そして、R/Wユニットに適宜記憶される監視履歴情報等を、各遊技機に固着される中継タグを介して、外部携帯端末によって参照可能としている。
しかしながら、特許文献1に開示されている監視システムでは、1台の遊技機に係る監視履歴情報等を1台のR/Wユニットに夫々記憶しているため、R/Wユニットにて監視履歴情報を記憶する際、どの遊技機に係る監視履歴情報であるのかといった情報を関連づけて記憶していない。したがって、特許文献1の監視システムを用いて複数台の遊技機の監視を行うと、外部携帯端末にて監視履歴情報を参照する際、どの監視履歴情報がどの遊技機に係る情報であるのか等の判別ができない。その上、必要のない遊技機の監視履歴情報までも参照しなくてはならないがために、不正行為に気が付くのが遅れたり、不正行為を誤認してしまうといった事態が起こり得る。
そこで、本発明は、上述したような課題を解決すべく、各中継タグへ、記憶手段に記憶されている監視情報のうち、夫々対応する監視情報のみを送信可能な監視制御装置を提供しようとするものである。
上述したような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機において、前記第一の部材または前記第二の部材のどちらか一方の部材に設けられる監視タグと、他方の部材に設けられる監視アンテナとの間で行われる非接触通信を制御する制御手段、及び前記非接触通信に係る情報である監視情報を記憶する記憶手段を備えており、前記非接触通信の結果に基づいて適宜監視情報を記憶することで前記可動部の状況を判断する監視制御装置であって、外部携帯端末との間で非接触通信を行う複数の中継タグと接続可能であるとともに、各中継タグに、前記記憶手段に記憶されている監視情報のうち、夫々対応する監視情報のみを送信することを特徴とする。
本発明によれば、各中継タグへ、記憶手段に記憶されている監視情報のうち、夫々対応する監視情報しか送信しないため、たとえば夫々異なる遊技機と対応付けられている複数の中継タグと接続されていたとしても、外部携帯端末と非接触通信を行った中継タグへ、その中継タグと対応した遊技機に係る監視情報のみを送信する。したがって、外部携帯端末にて参照される監視情報を他の遊技機に係る監視情報と混同するおそれもなく、各遊技機に対してより精度の高い監視を可能とする。
以下、本発明に係る監視制御装置を備えた遊技機監視システムの一実施形態について、図面に基づき、次の目次の順序にしたがって、詳細に説明する。
(1)実施例の遊技機監視システムの概要
(2)実施例の遊技機監視システムの構造
(3)実施例の遊技機監視システムの動作内容
(4)実施例の遊技機監視システムの変更例1
(5)実施例の遊技機監視システムの変更例2
(6)実施例の遊技機監視システムの効果
(7)本発明の変更例の説明
(1)実施例の遊技機監視システムの概要
本実施例に係る遊技機監視システムは、主に各ホールで島設備に設置されるパチンコ機を監視しようとするものであって、監視制御装置であるリーダ/ライタユニット(以下、R/Wユニットと称す)、該R/Wユニットと接続された監視アンテナ、固有の識別情報を記憶しており監視アンテナとの間でRFID通信(非接触通信)可能な監視タグ、パチンコ機を取り扱う(たとえば、前面枠を開放する等)権限の認証を行うための通信ユニット(認証手段)、該通信ユニットにかざす店員カード(認証手段)、R/Wユニットに接続されており、外部携帯端末との間でRFID通信可能な中継タグ、及び外部携帯端末等を備えている。
遊技機監視システムは、各遊技機の各可動部において、一方の部材に監視タグを、他方の部材に監視アンテナを夫々固着し、両者間で行われるRFID通信を利用して各可動部の開閉状況を監視している。監視に係るRFID通信(監視動作)とは、各監視アンテナから呼出波を送信し、その呼出波に対する各監視タグからの反射波を所定時間(たとえば、50ms)以内に受信するか否か、及び受信した反射波に含まれている各監視タグの識別情報とR/Wユニットに予め記憶されている識別情報とが一致するか否かを判定するものである。尚、監視タグと監視アンテナとの間で通信可能な距離は5mmとして設定されている。そして、たとえば可動部において一方の部材が動かされ(両者間が5mm以上となり)、両者間で行われていたRFID通信が不成立となった場合や、識別情報が一致しなかった場合には、異常状態であると判断し、異常であると判断された日時や異常状態であると判断されたRFID通信に係る識別情報を異常情報(監視情報)としてR/Wユニットに記憶する。該監視に係るRFID通信は、短い周期(約数十ms)で常時(24時間)繰り返し行われている。
また、カードアンテナ(認証アンテナ)を通信ユニットに、固有の識別情報を記憶したカードタグ(認証タグ)を店員カードに夫々収納し、店員カードを通信ユニットにかざして、カードタグとカードアンテナとの間でRFID通信を行うことによって、パチンコ機を取り扱う権限を認証する。この際、利用された日時や識別情報等を作業情報(監視情報)としてR/Wユニットに記憶する。
加えて、本実施例では、1台のR/Wユニットにて、隣接される2台のパチンコ機における監視動作及び認証動作の制御を行う。尚、各パチンコ機における具体的な監視箇所は、主制御基板収納ケース(可動部)、前面枠(可動部)、及び大入賞装置(可動部)である。そして、監視情報を記憶する際、監視箇所毎(認証手段の設置箇所も含む)に異なる領域に記憶する。
一方、R/Wユニットは、各RFID通信を制御するCPU(制御手段)、各監視タグの識別情報が予め登録されているとともに、監視情報等を適宜記憶するEEPROM(記憶手段)、一時的な記憶を行うRAM(記憶手段)、ROM(記憶手段)、各アンテナと接続されるRF回路、RTC、充電可能なバッテリ(内蔵電源)、及び中継タグ等と接続されるI/Oインタフェイス(入出力部)等を有しており、1台のR/Wユニットにて、最高8箇所におけるRFID通信の制御を可能としている。また、R/Wユニットには、任意に切替可能な切替スイッチ(選択手段)が設けられており、該切替スイッチによって、1台のR/Wユニットにて、何台(1台、2台、4台、8台が選択可能)のパチンコ機における監視動作等の制御を行うようにするかを選択可能となっている。本実施例では、切替スイッチにて「2台」が選択されている。
さらに、R/WユニットのROMには、監視動作及び認証動作等の制御に係る制御プログラムが、切替スイッチの選択肢にそれぞれ対応して記憶されている。制御プログラムとは、主に各アンテナから送信する呼出波の呼出順位に係るプログラムである。具体的には、各パチンコ機においてアンテナに呼出順位が決められており、各パチンコ機毎に呼出順位にしたがって呼出波を送信するものであり、たとえばAとBという2台のパチンコ機の監視を行う場合には、A1→B1→A2→B2・・という順序で呼出波を送信する。尚、各パチンコ機におけるアンテナの呼出順位は全て同順となっている。
加えて、中継タグは、PDA(Personal Digital Assistant)等の外部携帯端末との間で所定の周波数(たとえば、125kHz)を利用したRFID通信可能なタグであって、内蔵されているEEPROMに固有の識別情報が記憶されたものである。尚、中継タグは通信ユニットに収納されている。
そして、各中継タグは、PDA等の外部携帯端末から指令を受けると、R/Wユニットに記憶されている監視情報のうち、自身が取り付けられているパチンコ機に係る監視情報のみを読み出して、反射波にのせて外部携帯端末へと送信する。
(2)実施例の遊技機監視システムの構造
図1は、パチンコ機1、1・・を設置した島設備71の説明図である。
図1に示されているように、各島設備71には、複数のパチンコ機1、1・・が隣接した状態で設置されている。また、各島設備71の側端には主にホール店員への報知を行う報知ランプ72を備えた報知手段73が取り付けられている。さらに、各パチンコ機1の上方にはカードアンテナ47(図5に示す)や中継タグ66(図6に示す)等を収納した通信ユニット41が設置されている。一方、島設備71内部には、R/Wユニット20が設置されており、1台のR/Wユニット20にて2台のパチンコ機1、1での監視動作及び認証動作の制御を行っている。
ここで、通信ユニット41及び店員カード42について図2を基に説明する。図2は、通信ユニット41及び店員カード42の外観を示した説明図である。
通信ユニット41は、その本体の前面に2個の確認ランプ43a、43bが備えられている。また、各確認ランプ43の下方には、カードアンテナ47或いは中継タグ66が夫々収納されている。一方、42は、カードタグ46を内蔵した店員カードである。該店員カード42を、カードアンテナ47の前方にかざすと、カードタグ46とカードアンテナ47との間で所定の周波数(たとえば、13.56MHz)を利用したRFID通信が可能となり、後述する権限の認証が行われる。
カードタグ46及びカードアンテナ47について図3〜図5を基に説明する。図3は、カードタグ46の外観を示した説明図であり、図4は、カードタグ46の制御機構を示したブロック図である。また、図5は、カードアンテナ47の外観を示した説明図である。
カードタグ46は、ガラスコンポジット(たとえば、CEM3)で形成された薄い長方形状のプリント基板26上に、RF回路27とEEPROM28とを一体にしたICチップ29、及び渦巻き状に形成された送受信回路30を設けたものである。そして、EEPROM28の上書き禁止区域には、カードタグ46と他のタグとを識別するための固有の識別情報が予め記憶されている。尚、カードタグ46の識別情報は、後述するステーション58(図16に示す)で各店員の個人情報となる店員情報として管理されている。
かかるカードタグ46は、上述したように店員カード42をカードアンテナ47の前方にかざすことで、カードアンテナ47との間でRFID通信を行うことができる。したがって、カードアンテナ47からの呼出波を受信すると、自身の識別情報を読み出し、カードアンテナ47へと返信する。
また、カードタグ46は、カードアンテナ47からの呼出波を送受信回路30にて受信した際、呼出波に含まれている搬送波成分をRF回路27にて整流することによって直流電圧を得ることができるため、外部からの電源供給を受けることなく、呼出波を受信しさえすれば反射波を出力することができる。加えて、呼出波に特定のデータ(監視情報等)が含まれていた場合には、該データをEEPROM28に記憶することも可能となっている。
カードアンテナ47は、ガラスコンポジット(たとえば、CEM3)で形成された薄板状の基板31の表面に送受信回路32を渦巻き状に設けたものである。また、送受信回路32の端子33、33にはケーブル34が接続されており、該ケーブル34を介してR/Wユニット20へと接続されている。そして、R/Wユニット20の制御により、送受信回路32から呼出波を出力可能となっている。
次に、中継タグ66について図6及び図7を基に説明する。図6は、中継タグ66の外観を示した説明図であり、図7は、中継タグ66の制御機構を示したブロック図である。
中継タグ66は、略直方体状に形成された合成樹脂製のブロック体68内に、RF回路69とCPU70とI/Oインタフェイス76とEEPROM77とを一体にしたICチップ74、及び送受信回路75を内蔵したものである。EEPROM77の上書き禁止区域には、中継タグ66と他のタグとを識別するための固有の識別情報が予め記憶されている。また、中継タグ66は、ケーブル34を介してR/Wユニット20と接続されており、R/Wユニット20との間で情報等のやりとりを行うことができる。
かかる中継タグ66は、PDA90(図8で示す)との間でRFID通信をおこなうことができる。したがって、PDA90から監視情報要求信号を受信すると、R/Wユニット20に記憶されている監視情報のうち、自身の下方に設置されている(各中継タグ66に対応した)パチンコ機1に係る監視情報のみを読み出して、PDA90へと返信する。
また、中継タグ66はカードタグ46と同様に、PDA90から送信される呼出波を送受信回路75にて受信すると、呼出波に含まれている搬送波成分をRF回路69にて整流することによって直流電圧を得ることができるため、外部からの電源供給を受けることなく、PDA90からの呼出波を受信しさえすれば、いつでも動作することができる。
ここで、中継タグ66との間でRFID通信を行うPDA90について、図8及び図9を基に説明する。図8は、PDA90の外観を示した説明図であり、図9は、PDA90の制御機構を示したブロック図である。
PDA90は、従来より利用されている周知の携帯型情報端末であり、本体上部にSDメモリカード(Secure Digital Memory Card)やMMC(Multi Media Card)等のメモリカード、或いはPCカード型のPHSアダプタ等を挿入可能なカードスロットを備えている。実施例では、該カードスロットに中継タグ66との間でRFID通信を行うためのアンテナ91とRF回路92とを内蔵したRFモジュール93が挿入されている。RFモジュール93は、内蔵されているアンテナ91を、中継タグ66に対して適切な角度で向けることができるように、軸94を中心として約90°の範囲で回動可能となっている。
また、PDA90の前面には、メニューを表示したり、受信した監視情報等を表示する表示画面95、PDA90を操作するための操作キー96等が備えられている。さらに、PDA90は、受信した監視情報等を記憶するための不揮発性のメモリであるEEPROM97、CPU、CPUとRFモジュール93との間で情報等をやりとりするためのI/Oインタフェイス98等をも内蔵している。
次に、島設備71に設置される各パチンコ機1について、図10〜図12を基に説明する。図10は、パチンコ機1の前面を示した説明図であり、図11は、遊技枠3及び前面枠4を片開きにした状態を示した説明斜視図である。また、図12は、パチンコ機1の後面を示した説明図である。
パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されたものであって、機枠2の前面側には、金属板により形成されたミドル枠5が、左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。また、ミドル枠5の前面側でパチンコ機1の中央よりやや上方となる位置には、略正方形の遊技盤6が設置されている。さらに、遊技盤6を覆うように、前面枠4が左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。
また、前面枠4の下方には、発射装置7に遊技球を供給するための供給皿8、及び供給皿8から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿9が取り付けられている。加えて、供給皿8と貯留皿9との間には、効果音を出すスピーカ10が設けられており、貯留皿9の右側(前面側から見て)には、発射装置7を動作させるための発射ハンドル11が取り付けられている。
さらに、遊技盤6の前面側には、誘導レールによって囲まれた略円形の遊技領域12が形成されている。遊技領域12の略中央には、種々の動画やメッセージ等を表示可能な液晶画面13を備えた図柄表示装置14が設置されている。また、図柄表示装置14の下方には、遊技球が入賞可能な図柄始動口15が設けられており、遊技球の図柄始動口15への入賞を契機として液晶画面13に表示される図柄が変動を開始する。さらに、その図柄始動口15の下方には開閉可能な可動部材16を備えた大入賞装置17が設けられている。該大入賞装置17は、図柄変動後、液晶画面13に所定の態様の図柄(たとえば、「777」)が停止表示された場合に、可動部材16を所定の回数だけ開閉させるものである。加えて、遊技領域12には、遊技球の落下に変化をもたせるための多数の障害釘や風車等の遊技部材、遊技球が入賞可能な種々の入賞口、及び遊技性を高めるための電飾ランプ18等が設けられている。
ここで、大入賞装置17について図13を基に説明する。図13は、大入賞装置17の外観を示した説明図である。
大入賞装置17は、大入賞口の前面に、ソレノイド等の駆動装置(図示せず)によって、左右両端の下端際に突設された支軸62を中心として所定角度(約70°)だけ前方へと傾斜可能な可動部材16を取り付けてなるものである。可動部材16の右側端部(前面側から見て)には、円柱状に形成された役物タグ(監視タグ)80が内蔵されている。
役物タグ80は、上述したカードタグ46の制御機構と略同様の制御機構を有するものであり、硬質な合成樹脂(たとえば、ポリカーボネート)により円柱状に形成されたベース部材の内部に、RF回路27とEEPROM28とを一体にしたICチップ29と、コイル状に形成された送受信回路30とを備えたものである。そして、役物タグ80のEEPROM28にも固有の識別情報が予め記憶されている。また、役物タグ80は、その一方端面(送受信回路30が埋設されている側)が可動部材16の側面と面一となるような状態で、可動部材16に内蔵されている。
一方、図13に示されているように、大入賞装置17の開口部(大入賞口)右側面内側(前面側から見て)であって、可動部材16が閉じた際に役物タグ80と対峙する位置には、役物アンテナ(監視アンテナ)81が内蔵されている。該役物アンテナ81は、上述したカードアンテナ47と略同様に構成されたものである。そして、役物タグ80と役物アンテナ81との間でRFID通信を行うことにより、可動部材16の開閉状況を監視する。
一方、図11に示されているように、遊技盤6の前面を覆うように取り付けられている前面枠4は、フレーム35にガラス板(図11では図示せず)が嵌め込まれてなるものである。フレーム35の略中央には、円形の遊技窓36が穿設されている。さらに、フレーム35の後面周縁には、ガラス板を嵌め込むための2列の嵌合溝37、37が設けられている。ガラス板を嵌合溝37、37に嵌め込んだ状態で前面枠4を閉じることによって、遊技領域12の前方がガラス板によって閉塞され、遊技球の流下可能な遊技空間が形成される。
また、前面枠4の後面開放側上端縁には、RFID通信可能な前面枠タグ(監視タグ)38が固着されている。また、遊技枠3の前面開放側上端縁であって、前面枠4を遊技枠3に対して閉じた際に前面枠タグ38と対峙する位置には、前面枠タグ38との間でRFID通信可能な前面枠アンテナ(監視アンテナ)39が固着されている。したがって、前面枠4を閉じた場合にのみ、両者間でRFID通信可能となっており、該RFID通信を利用して前面枠4の遊技枠3に対する開閉状況を監視する。尚、前面枠タグ38の構成はカードタグ46と、前面枠アンテナ39の構成はカードアンテナ47とそれぞれ略同様となっており、前面枠タグ38のEEPROM28には固有の識別情報が記憶されている。
一方、図12に示されているように、パチンコ機1の後面は、ミドル枠5に、センターカバー21、主制御基板収納ケース19、遊技球タンク22、遊技球タンク22に貯留されている遊技球を賞品球や貸球として払い出すための遊技球払出装置23、該遊技球払出装置23の動作を制御する払出制御基板を収納した払出制御基板収納ケース25等が設置された状態となっている。
主制御基板収納ケース19は、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作を制御(遊技に係る制御)を行う主制御基板48(図14に示す)を収納したものであって、左下方(後面側から見て)に設置されている。ここで、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作とは、遊技球の払出に関する動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」に関する動作等の各種動作(すなわち、遊技者の利益に直接的に関わる動作)のことである。尚、主制御基板48には、パチンコ機1の遊技内容に係る動作を制御するためのLSI等の各種制御素子が搭載されている。該LSIは、各種演算処理を行うCPU、データやプログラム等を一時的に記憶するRAM、各種データや制御プログラム等を記憶したROM等を一体にモールディングしたものである。また、主制御基板48は、R/Wユニット20に接続されている。
また、主制御基板収納ケース19の右隣(後面側から見て)には、主制御基板48からの指令に基づいてスピーカ10から出す音を制御する音制御基板を収納した音制御基板収納ケース49が、主制御基板収納ケース19と一体的に設けられている。ここで、主制御基板収納ケース19について、図14を基に説明する。図14は、主制御基板収納ケース19を分解した状態を示した説明斜視図である。
主制御基板収納ケース19は、前ケース82と後ケース83とからなる分割式の収納ケースである。前ケース82の左側面(後面側から見て)には、先端が矢尻状の係合突起84、84が備えられており、後ケース83の左側面(後面側から見て)には係合孔85、85が設けられている。また、上述の如く主制御基板収納ケース19の右隣には音制御基板収納ケース49が設けられている。該音制御基板収納ケース49の左側面には係止突起86、86・・が突設されている。さらに、主制御基板収納ケース19の後ケース83の右側面には係止突起86、86・・が係止可能な係止孔87、87・・が穿設されている。そして、前ケース82と後ケース83とは、各係止孔87に各係止突起86を係止させた状態で、係合突起84、84と係合孔85、85とを係合させることによって、一体に組み立てられる。
一方、図14に示されているように、主制御基板収納ケース19の前ケース82の左側面(後面側から見て)には、ケースタグ(監視タグ)88が固着されている。また、主制御基板収納ケース19の左側面には、ケースタグ88を覆うように且つ前ケース82と後ケース83とに跨るようにケースアンテナ(監視アンテナ)89が固着されている。そして、主制御基板収納ケース19を組み立てた状態で、ケースタグ88とケースアンテナ89との間でRFID通信を行うことによって、主制御基板収納ケース19の開閉状況を監視する。尚、ケースタグ88はカードタグ46と、ケースアンテナ89はカードアンテナ47と夫々略同様に構成されている。
また、音制御基板収納ケース49のさらに右隣(後面側から見て)には、主制御基板48からの指令に基づいて、遊技球払出装置23の動作を制御する払出制御基板を収納した払出制御基板収納ケース25が設置されている。
さらに、主制御基板収納ケース19の上方に設置されたセンターカバー21内には、主制御基板48からの指令に基づいて、図柄表示装置14の制御を行う図柄制御基板を収納した図柄制御基板収納ケース50等が設置されている。それらの各基板収納ケースは、主制御基板収納ケース19と略同様に、前ケース及び後ケースからなる分割式の収納ケースとなっている。
一方、各RFID通信を制御するR/Wユニット20について、図15及び図16を基に説明する。図15は、R/Wユニット20の外観を示した説明斜視図であり、図16は、R/Wユニット20の制御機構を示したブロック図である。尚、本実施例では、1台のR/Wユニット20にて隣接する2台のパチンコ機1、1における各RFID通信を制御するものであり、2台のパチンコ機1、1や通信ユニット41、41に夫々取り付けられている各アンテナや中継タグ66と夫々接続されている。また、隣接する2台のパチンコ機1、1は同様の構成を備えており、両者とも同じ位置に監視アンテナや監視タグ等が設置されているものとする。
R/Wユニット20は、第一ケース101と第二ケース102とからなる分割式の収納ケースであって、CPU51、RAM52、ROM53、監視情報等を記憶するためのEEPROM54、日時を計時するためのRTC55、各監視アンテナと接続されるRF回路56、中継タグ66等と接続されるI/Oインタフェイス57、ステーション58等と無線接続するための無線モジュール64、充電可能なバッテリ65等が内蔵されている。尚、第一ケース101と第二ケース102とは、容易に開放できないように強固に固着されている。
第一ケース101の右側端部(第二ケース側から見て)には、各監視アンテナから延びるケーブル34を接続するためのアンテナ用コネクタ103、103・・が8箇所備えられている。したがって、R/Wユニット20は、合計8個の監視アンテナ又は認証アンテナと接続可能(すなわち、8回線まで可能)となっている。また、R/Wユニット20の左側端部には、各中継タグ66から延びるケーブル34を接続するための中継タグ用コネクタ104、104・・が8箇所備えられている。
一方、R/Wユニット20にて何台のパチンコ機を監視するかを選択するための切替スイッチ63が、そのつまみを第二ケース102から突出させた状態で設けられている。切替スイッチ63では、「1台」、「2台」、「4台」、及び「8台」のいずれかを選択可能となっている。尚、実施例では「2台」が選択されている。
次に、R/Wユニット20の収納ケース内部の機構について説明する。R/Wユニット20の動作を制御するCPU51には、RAM52、ROM53、EEPROM54、RTC55、RF回路56、及びI/Oインタフェイス57が接続されている。
RAM52には、毎朝ステーション58から送信されてくる店員情報に係る識別情報等が記憶される。また、ROM53には、R/Wユニット20の監視動作や認証動作等に係る制御プログラム等が、切替スイッチ63の選択肢毎に夫々対応づけられて記憶されている。したがって、R/Wユニット20のCPU51は、たとえば実施例のように切替スイッチ63にて「2台」を選択すると、「2台」に対応する制御プログラムをROM53から読み出して実行する。
尚、制御プログラムとは、主に各アンテナから送信する呼出波の呼出順位に係るプログラム、及びEEPROM54への情報の記憶態様を制御するプログラムである。呼出順位に係るプログラムとは、各パチンコ機においてアンテナに呼出順位が決められており、各パチンコ機毎に呼出順位にしたがって呼出波を送信するものである。本実施例にそくして説明すると、「2台」に対応する呼出順位に係るプログラムとは、AとBとの2台のパチンコ機の、「A1〜A4」と「B1〜B4」という箇所で監視や認証を行う場合に、切替スイッチ63で「2台」を選択すると「A1→B1→A2→B2・・A4→B4」という順序で呼出波を送信するというものである。尚、各パチンコ機におけるアンテナの呼出順位は全て同順となっている。
一方、EEPROM54は、検知される監視情報を、各回線毎に夫々異なる記憶領域に記憶するように制御されている。そして、EEPROM54への情報の記憶態様を制御するプログラムとは、どの記憶領域には、どの回線に係る監視情報を記憶するかを自動的に対応づけるものである。
また、R/Wユニット20は、島設備71への設置後、各監視アンテナと監視タグとの間における初めてのRFID通信にて、各監視タグの識別情報を取得し、EEPROM54に回線毎に夫々対応づけて記憶する。
尚、本実施例では1台のパチンコ機につき3個の監視タグと1個の認証タグとがR/Wユニット20のRF回路56に接続されている。また、I/Oインタフェイス57には、ステーション58や報知手段73との間で無線により指令等のやりとりを行う無線モジュール64や、各パチンコ機1に取り付けられる中継タグ66、各パチンコ機1の主制御基板48等が接続されている。
一方、ステーション58は、遊技店の管理室等に備えられるホールコンピュータであって、ホールに設置された島設備71に取り付けられているR/Wユニット20と、無線により情報等のやりとりを行っている。そして、ステーション58では、各店員カード42に記憶されている識別情報を店員情報として管理したり、各R/Wユニット20から送信されてくる監視情報の管理等を行っている。そして、遊技店では、毎朝ステーション58を用いて、その日出勤予定のある店員が所持する店員カード42に記憶されている識別情報のみを選択し、各R/Wユニット20へと送信している。
(3)実施例の遊技機監視システムの動作内容
パチンコ機1は、主制御基板48に記憶されているプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル11の回動操作によって遊技領域12に打ち出された遊技球が図柄始動口15に入賞すると、主制御基板48において「抽選」を実行し、「大当たり」となるか否かを決定する。また、「抽選」を実行すると略同時に図柄表示装置14の液晶画面13に表示されている図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画等を表示させ)、特定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」となった場合には、図柄の変動後に予め設定されている「大当たり図柄」を表示するとともに、「大当たり状態」を生起させて、大入賞装置17の可動部材16を所定回数だけ断続的に開放させる。一方、可動部材16の内部の大入賞口や各種の入賞口に遊技球が入賞した場合には、所定数の遊技球を遊技球払出装置23によりカウントして、賞品球として供給皿8へと払い出す。したがって、「大当たり状態」が生起すると、遊技者は多くの賞品球を獲得することができる。
尚、大入賞装置17の可動部材16は、「大当たり状態」生起時以外では開放しないようになっている。また、「大当たり状態」が生起した場合には、主制御基板48のLSIからR/Wユニット20へと「大当たり」を報知する報知信号が送信される。主制御基板48のLSIは、「大当たり状態」が生起している間中、該報知信号を送信し続ける。
一方、R/Wユニット20は、各パチンコ機1の前面枠4、大入賞装置17、及び主制御基板収納ケース19におけるRFID通信を利用した監視動作を制御している。
ここで、大入賞装置17における監視動作を図17に基づいて説明する。図17は、大入賞装置17における監視動作を示したフローチャート図である。
まず、S1においてR/Wユニット20は、役物アンテナ81から呼出波を送信する。役物タグ80は、役物アンテナ81からの呼出波を送受信回路30にて受信すると、直ちにEEPROM28に記憶されている識別情報を読み出す。そして、該識別情報を反射波にのせて役物アンテナ81へと返信する。
ここで、S2においてR/Wユニット20は、役物アンテナ81からの呼出波に対して所定時間内に役物タグ80からの反射波を受信したか否かを判定する。そして、S2における判定の結果、反射波の受信が所定時間内であった場合には、S3へと進む。
S3において、R/Wユニット20は、受信した役物タグ80の識別情報と、予めR/Wユニット20に記憶されている識別情報とが一致するか否かを判定する。そして、S3における判定の結果、両者が一致した場合には、正常状態であると判断し、S1へと戻り、再び役物アンテナ81から呼出波を送信する。
また、S2における判定の結果、反射波の受信が所定時間内でなかった場合には、S6へと進み、パチンコ機1が大当たり状態生起中であるか否かが判定される。すなわち、主制御基板48からの報知信号を受信しているか否かを判定する。S6における判定の結果、大当たり状態生起中であった場合には、正常状態であると判断し、S1へと戻る。
一方、S3における判定の結果、反射波に含まれている識別情報と、予めR/Wユニット20に記憶されている識別情報とが一致しなかった場合には、異常状態(役物タグ80が不正交換された状態)であると判断する。また、S6における判定の結果、大当たり状態が生起していなかった場合にも、異常状態(可動部材16が不正開放されている状態)であると判断する。
以上のように異常状態あると判断すると、R/Wユニット20はS4へと進み、異常情報として、異常状態であると判断した日時及び該判断に係る識別情報をEEPROM54に記憶する。そして、S5へと進み、パチンコ機1に不正行為が行われている可能性がある旨を報知ランプ72にて報知するよう報知手段73へと報知信号を送信する。このような態様にて、R/Wユニット20は、各パチンコ機1の大入賞装置17を監視している。
次に、前面枠4における監視動作を図18に基づいて説明する。図18は、前面枠4における監視動作を示したフローチャート図である。
前面枠4における監視動作は、上述した大入賞装置17における監視動作と略同様のものである。まず、S11においてR/Wユニット20は、前面枠アンテナ39から呼出波を送信する。前面枠タグ38は、前面枠アンテナ39からの呼出波を送受信回路30にて受信すると、直ちにEEPROM28に記憶されている識別情報を読み出す。そして、該識別情報を反射波にのせて前面枠アンテナ39へと返信する。
ここで、S12においてR/Wユニット20は、前面枠アンテナ39からの呼出波に対して所定時間内に前面枠タグ38からの反射波を受信したか否かを判定する。そして、S12における判定の結果、反射波の受信が所定時間内であった場合には、S13へと進む。
S13において、R/Wユニット20は、受信した前面枠タグ38の識別情報と、予めR/Wユニット20のEEPROM54に記憶されている識別情報とが一致するか否かを判定する。そして、S13における判定の結果、両者が一致した場合には、正常状態であると判断し、S11へと戻り、再び前面枠アンテナ39から呼出波を送信する。
一方、S12における判定の結果、呼出波に対して反射波を所定時間以内に受信できなかった場合には、異常状態(前面枠4が不正に開放されている状態)であると判断する。また、S13における判定の結果、反射波に含まれている識別情報と、予めR/Wユニット20に記憶されているタグ情報の一部とが一致しなかった場合にも、異常状態(前面枠タグ38が不正交換された状態)であると判断する。
以上のように異常状態あると判断すると、R/Wユニット20はS14へと進み、異常情報として、異常状態であると判断した日時及び該判断に係る識別情報をEEPROM54に記憶する。そして、S15へと進み、パチンコ機1に不正行為が行われている可能性がある旨を報知ランプ72にて報知するよう報知手段73へと報知信号を送信する。このような態様にて、R/Wユニット20は、各パチンコ機1の前面枠4の開閉状況を監視している。
さらに、R/Wユニット20は、各パチンコ機1の主制御基板収納ケース19の開閉状況も監視している。該主制御基板収納ケース19の監視動作は、図18で示されている前面枠4の監視動作と同様のものである。
一方、R/Wユニット20は、たとえば遊技領域12内での球詰まりの発生等により店員が前面枠4を開放する際、店員がパチンコ機1を取り扱う権限を有していることを確認するための認証動作をも制御している。ここで、カードタグ46とカードアンテナ47との間で行われるRFID通信を利用した認証動作について、図19及び図20を基に説明する。図19及び図20は、認証動作を示したフローチャート図である。
毎朝ホールでは、その日出勤予定のある店員をチェックし、ステーション58に店員情報として管理されている識別情報のうち該当する識別情報のみを各R/Wユニット20へと送信する。R/Wユニット20は、送信されてきた識別情報をRAM52に記憶する。尚、その際、前日の情報に上書きするものとする。
そして、店員は、たとえば遊技領域12内での球詰まり等により前面枠4を開放する必要が生じた場合等に、店員カード42を通信ユニット41にかざして作業認証状態とすることで、不正行為として検知されることなく前面枠4を開放することができる。その際、カードアンテナ47とカードタグ46との間でRFID通信が行われる。
ここで、通信ユニット41に店員カード42がかざされる前の状態における認証動作を説明する。S21において、R/Wユニット20は、カードアンテナ47から呼出波を送信する。そして、S22において、その呼出波に対してカードタグ46からの反射波を受信したか否かを判定する。しかしながら、店員カード42がかざされる前であるため、S23へと進む。その後、S23において後述する停止フラグの確認(当然、最初はOFFである)を行った後、S21へと戻り、再びカードアンテナ47から呼出波を送信する。
次に、通信ユニット41に店員カード42をかざした際に行われる認証動作を説明する。
通信ユニット41に店員カード42をかざすことで、カードタグ46とカードアンテナ47との間でRFID通信が行われる。したがって、S22における判定がYESとなり、図20に示されているS31へと進む。S31において、カードタグ46からの反射波に含まれる識別情報と、R/Wユニット20のRAM52に記憶されている識別情報とが一致するか否かを判定する。S31における判定の結果、両者が一致しなかった場合(たとえば、出勤予定のない店員の店員カードであったり、偽造された店員カードであったりする場合)には、該店員カード42を無効とみなし、S35において、利用された店員カードの識別情報や利用日時等を異常情報としてEEPROM54に記憶した後、S21へと戻る(S23を経て)。
一方、S31における判定の結果、両者が一致した場合(権限を認証した場合)には、S32において、停止フラグをONとし、S33において通信ユニット41の確認ランプ43aを点灯させる。そして、S35にて、報知手段73への報知要請を行わない作業認証状態へと移行する。つまり、この時点でたとえば店員が前面枠4を開放したとしても、開放日時や利用された識別情報、作業内容(どこの監視に係るRFID通信が不成立となったか)等を作業情報としてEEPROM54に記憶するにとどまり、不正行為として報知手段73への報知要請は行わない。
その後、S23において、停止フラグがONであることを確認し、S24へと進む。S24では、権限認証後5s経過したか否かが判定される。店員カード42をかざした直後は当然NOと判断され、S21へと戻り、再びカードアンテナ47から呼出波を送信する。一方、店員カード42がかざされて権限が認証されてから5s以上経過すると、S24における判定の結果がYESとなり、S25において停止フラグをOFFし、確認ランプ43aを消灯する。そして、S27にて各監視アンテナから呼出波の送信を再開する。
尚、図19に示されているように、権限認証後5s以上経過したか否かの判定は、カードタグ46とカードアンテナ47との間のRFID通信に関係なく行われるため、店員カード42は確認ランプ43aが点灯するまでかざすだけでよい。また、R/Wユニット20は、権限認証から5s経過後に再開される監視動作を、監視タグからの初めての反射波の受信を契機として図17や図18で示されているような通常の監視状態へと完全に移行する。したがって、呼出波の送信が再開された時点で監視タグからの反射波を受信しなくとも(たとえば、既に前面枠4が開放されている場合等)、R/Wユニット20は、報知手段73への報知要請を行わない(監視動作が通常の監視状態へと完全に復帰してはいない)。
以上のような認証動作において、利用された店員カード42の識別情報や利用日時、作業内容等は作業情報としてR/Wユニット20のEEPROM54に記憶される。該作業情報は、必要に応じて、ステーション58へと送信可能であり、ステーション58にて記憶・管理される。
次に、R/Wユニット20に設けられている切替スイッチ63に係る制御について説明する。実施例では、2台のパチンコ機1、1を監視するため、切替スイッチ63にて「2台」が選択されている。R/Wユニット20は、「2台」が選択されると、「2台」に対応する呼出順位に係るプログラムをROM53から読み出し、該プログラムにしたがって、RF回路56を介して各アンテナから呼出波を順々に送信する。ここで、R/Wユニット20は、同時に2個のアンテナから呼出波を送信することはなく、一のアンテナから呼出波を送信し、その送信に係る監視動作又は認証動作を行った後、別のアンテナから呼出波を送信するという制御を行う。
尚、上述の如く、「2台」が選択されると、「2台」に対応する情報の記憶態様を制御するプログラムをROM53から読み出し、該プログラムにしたがって、各アンテナ用コネクタ103毎に、接続されるべきアンテナが決定される(すなわち、どの記憶領域には、どのRFID通信に係る情報を記憶するかが決定される)。そこで、該プログラムにしたがって、各アンテナ用コネクタ103に各アンテナからのびるケーブル34を接続する。
また、ROM53に記憶されている呼出順位に係るプログラムにおいて、2台のパチンコ機1、1を監視する際の各パチンコ機1での呼出波の呼出順位は、(1)ケースアンテナ89、(2)前面枠アンテナ39、(3)カードアンテナ47、(4)役物アンテナ81と設定されている。さらに、2台のパチンコ機1、1の監視において、呼出波の送信を交互に行うように設定されている。つまり、一方のケースアンテナ89からの呼出波の送信を行うと、次は他方のケースアンテナ89、その次は一方の前面枠アンテナ39、さらにその次は他方の前面枠アンテナ39という順序で呼出波の送信を行うように設定されている。
尚、各アンテナからの呼出波の送信に係る監視動作又は認証動作は、上述の如く非常に短時間で行われるものである。したがって、各アンテナが呼出波を送信してから巡回後に再び呼出波を送信するまで1sとかからないため、各アンテナを利用した監視動作又は認証動作は常時行われているものとする。
一方、R/Wユニット20のEEPROM54に記憶される監視情報の管理を、中継タグ66を介することでPDA90にて行うことができる。以下、中継タグ66の動作を図21を基に説明する。
まず、PDA90のRFモジュール93を中継タグ66へとかざした状態で、PDA90から中継タグ66へ情報要求信号又は情報クリア信号を含んだ呼出波を送信する。尚、中継タグ66とPDA90とは比較的長帯波の周波数を利用しているため、監視タグと監視アンテナとの距離ほど両者を近づける必要はない。
S41において、中継タグ66は呼出波を受信すると、S42において、呼出波に含まれている信号が情報要求信号であるか又は情報クリア信号であるかを判定する。S42における判定の結果、情報要求信号が含まれていると判断した場合には、R/Wユニット20へと、パチンコ機1に係る監視情報を要求する呼出信号を送信する。R/Wユニット20では、該呼出信号を受信すると、中継タグ66が取り付けられているパチンコ機1に係る監視情報のみを中継タグ66へと返信する。中継タグ66は、R/Wユニット20から情報を受け取ると、該監視情報とともに自身の識別情報を反射波にのせてPDA90へと返信する。
また、S42における判定の結果、情報クリア信号が含まれていると判断した場合には、R/Wユニット20のEEPROM54からパチンコ機1に係る監視情報のみを消去するよう、R/Wユニット20へとクリア信号を送信する。R/Wユニット20は、クリア信号を受信すると、パチンコ機1に係る監視情報のみをクリアし、クリアした旨を中継タグ66へと返信する。そして、中継タグ66は、R/Wユニット20内にてパチンコ機1に係る監視情報がクリアされた旨とともに自身の識別情報を反射波にのせてPDA90へと返信する。
以上のような態様でPDA90を用いて監視情報を管理することができる。また、PDA90では、中継タグ66より受信した監視情報をEEPROM97に記憶するとともに、表示画面95に表示したり操作キー96、96・・による選択等の管理を可能としている。 尚、中継タグ66とPDA90との間でRFID通信が行われている間、確認ランプ43bが点灯する。
(4)実施例の遊技機監視システムの変更例1
ここで、1台のR/Wユニット20にて4台のパチンコ機1、1・・における監視動作及び認証動作を制御する遊技機監視システムについて説明する。1台のR/Wユニット20にて4台のパチンコ機1、1・・における監視動作等を制御するとなると、1台のパチンコ機1につき2つの監視アンテナ又は認証アンテナと接続可能となる。尚、ここでは、各パチンコ機1において、前面枠4の監視と通信ユニット41を利用した認証とを行うものとする。また、前面枠4の監視を行うための前面枠タグ38や前面枠アンテナ39、通信ユニット41や店員カード42等の構成は実施例に記載のものと同様とする。
1台のR/Wユニット20にて4台のパチンコ機1、1・・における監視動作及び認証動作を制御したい場合には、切替スイッチ63にて「4台」を選択すればよい。すると、「4台」に対応する情報の記憶態様を制御するプログラムをROM53から読み出し、該プログラムにしたがって、各アンテナ用コネクタ103毎に、接続されるべきアンテナが決定される。そこで、該プログラムにしたがって、各アンテナから延びるケーブル34を各アンテナ用コネクタ103にそれぞれ接続する。また、R/Wユニット20は、ROM53に記憶されている呼出順位に係るプログラムのうち、「4台」のパチンコ機を監視するためのプログラムを読み出して、該プログラムにしたがって各アンテナから呼出波を送信し、監視動作又は認証動作を制御する。尚、ここでの各パチンコ機1におけるアンテナの呼出順位は、(1)前面枠アンテナ39、(2)カードアンテナ47となっている。したがって、各パチンコ機1の前面枠アンテナ39から呼出波を順々に送信した後、各パチンコ機1の各カードアンテナ47から呼出波を順々に送信する。
尚、監視動作及び認証動作や、中継タグ66を利用した監視情報の管理等の制御は、上述した「2台」に係る制御と全く同様であるため、説明を省略する。
(5)実施例の遊技機監視システムの変更例2
ここで、1台のR/Wユニット20にて8台のパチンコ機1、1・・における監視動作を制御する遊技機監視システムについて、図22及び図23を基に説明する。図22は、パチンコ機1を出荷ケースに収納した状態を示した説明図である。図23は、R/Wユニット20の制御機構を示したブロック図である。
該変更例2は、主に出荷時(ホールに設置される前)のパチンコ機1に対する主制御基板収納ケースの不正開放等を監視する際に利用される。各出荷ケースには、パチンコ機1、1・・が16台収納されており、各パチンコ機1の上部には通信ユニット41が設置されている。また、ケース上部の空間には、R/Wユニット20、20が設置されている。各R/Wユニット20は、それぞれ8台のパチンコ機1、1・・の主制御基板収納ケース19に固着されたケースアンテナ89、及び通信ユニット41内に収納された中継タグ66と接続されている。中継タグ66は、PDA90との間で上述したように長波帯を利用してRFID通信を行うため、出荷ケース越しにRFID通信可能となっている。
尚、ケースアンテナ89、通信ユニット41、及び主制御基板収納ケース19の構造や設置位置等については、実施例に記載のものと同様であり、同じ符号を用いて説明する。
1台のR/Wユニット20にて8台のパチンコ機1、1・・における監視動作を制御させる場合には、切替スイッチ63にて「8台」を選択する。すると、R/Wユニット20は、「8台」に対応する情報の記憶態様を制御するプログラムをROM53から読み出し、該プログラムにしたがって、各アンテナ用コネクタ103毎に、接続されるべきアンテナが決定される。そこで、該プログラムにしたがって、各ケースアンテナ89から延びるケーブル34を各アンテナ用コネクタ103にそれぞれ接続する。また、R/Wユニット20は、ROM53に記憶されている呼出順位に係るプログラムのうち、「8台」のパチンコ機を監視するためのプログラムを読み出して、該プログラムにしたがって各アンテナから呼出波を順々に送信し、監視動作を制御する。
尚、監視動作、中継タグ66を利用した監視情報の管理等の制御は、上述した「2台」に係る制御と全く同様であるため、説明を省略する。
(6)実施例の遊技機監視システムの効果
実施例に係る遊技機監視システムは、上記の如く、各パチンコ機1の前面枠4、大入賞装置17、及び主制御基板収納ケース19にて各監視アンテナと監視タグとの間でRFID通信を行い、その開閉状況を監視動作を行っている。したがって、たとえば遊技者が前面枠4をわずかでも不正に開放すると、前面枠アンテナ39は前面枠タグ38からの反射波を受信することができなくなるため、R/Wユニット20によって異常状態にあることを直ちに検知することができる。また、監視タグからの反射波を受信できなくなった日時や該RFID通信に係る識別情報等を異常情報としてEEPROM54に記憶するため、より効果的な監視をリアルタイムで行うことができる。そして、このような効果的な監視を行うことにより、前面枠4や主制御基板収納ケース19等に対して不正行為を行いにくいパチンコ機1を提供することができる。
また、大入賞装置17に対する可動部材16の開閉状態を監視しているため、ピアノ線等を利用した不正行為(前面枠4の隙間から差し込んで大当たり状態でないにも拘わらず、可動部材16を開放する等)を検知することができる。
加えて、各監視タグからの返信されてきた識別情報が、EEPROM54に記憶されている識別情報と異なっていた場合にも、異常状態であると判断し、その識別情報を受信した日時や該RFID通信に係る識別情報等を異常情報としてEEPROM54に記憶するため、監視タグの不正交換といった事態にも対応することができる。
また、実施例に係る遊技機監視システムでは、R/Wユニット20とステーション58とを無線接続しており、毎朝ステーション58から送信されてくる店員情報に係る識別情報をRAM52に記憶しているため、通信ユニット41に店員カード42がかざされる毎にわざわざステーション58との間で識別情報のやりとりを行わなくてすむ。したがって、認証動作をよりスムーズに行うことができる。
さらに、ステーション58から、その日出勤予定の店員の識別情報のみをR/Wユニット20へと送信するようにしているため、出勤予定のない店員の店員カードが不正に利用されたり、退社したはずの店員の店員カードが不正に利用されたりすることがなく、より信頼性の高い監視を行うことができる。その上、ステーション58からR/Wユニット20へと送信される識別情報は、その日出勤予定の店員のもののみであるため、送信時間等を短縮することができ、よりスムーズな監視を行うことができる。
さらにまた、権限を認証している状態にあっても、各監視アンテナと監視タグとの間でRFID通信は行っており、たとえばRFID通信が不成立となった場合等に作業情報の記憶を行うため、より信頼性の高い監視を提供することができる。
また、R/Wユニット20は、複数台のパチンコ機における監視を可能としているため、ホールに導入する際、一対一対応でしかないR/Wユニットと比べると、コストを抑えることができる。さらに、ROM53に呼出波の送信順序や記憶態様に係るプログラムが記憶されており、切替スイッチ63により監視(認証も含む)したいパチンコ機1の台数を選択するだけで、監視可能なパチンコ機の台数を変更することができる。したがって、変更例1や変更例2に示したように、目的の応じて使い分けが可能であり、利便性が極めて高い。さらに、切替スイッチ63の操作のみにより変更可能であるため、非常に容易に変更することができる。
さらにまた、通信ユニット41には、R/Wユニット20と接続された中継タグ66が収納されているため、PDA90等の外部携帯端末を用いて容易に監視情報を確認したり、消去したりすることができ、使い勝手が非常によい。また、R/Wユニット20は、記憶態様に係るプログラムに基づいて、各回線毎の記憶領域と記憶される監視情報とを対応づけている。したがって、複数の中継タグと接続されているにもかかわらず、各中継タグ66毎に対応するパチンコ機1に係る監視情報のみを送信するため、関係のないパチンコ機1に係る監視情報と混同するおそれがなく、使い勝手が良い。
またさらに、中継タグ66とPDA90との間で行うRFID通信は、上述したような長波帯を利用して行っているため、変更例2に示したようにパチンコ機1が出荷ケース内に収納されている場合であっても、出荷ケース越しにRFID通信可能である。したがって、使い勝手が非常に良い。
さらに、R/Wユニット20のROM53には、「切替スイッチ63の選択肢毎に、どの選択肢が選択された場合には、どのアンテナ用コネクタ103にどのアンテナを接続すればよいのか」が自動的に決定されるため、接続後に、「どのアンテナ用コネクタ103にどのアンテナが接続されているのか」を設定するものと比較して設定ミス等の減少を期待でき、各アンテナからのびるケーブル34の接続作業効率がよく、監視情報等の信頼性(どのパチンコ機1のどの監視箇所における情報であるのか等)を極めて高めることができる。
加えて、実施例に係る遊技機監視システムは、従来より遊技店に備えられているステーション58を利用するとともに、従来よりホールに設置されている島設備71に、R/Wユニット20及び通信ユニット41を、そして各パチンコ機1に監視タグ及び監視アンテナを取り付けるだけで構成可能である。すなわち、実施例に係る遊技機監視システムは、その汎用性が非常に高い。
尚、R/Wユニット20は、パチンコ機1が設置される島設備71から通常電源供給を受けているとともに、充電可能なバッテリ65を内蔵しているため、夜間パチンコ機1や島設備71の電源が落とされた状態でもパチンコ機1に対する不正行為をリアルタイムで監視することができる。また、各監視アンテナと監視タグとの間の通信可能な距離が5mmと短く設定されているため、わずかな開放をも検知することができる。
(7)本発明の変更例の説明
本発明の遊技機監視システムは、上述した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、監視タグ、監視アンテナ、中継タグ、R/Wユニット、ステーション、PDA、及び認証手段等の材料、形状、構造、取付位置、設置数等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。たとえば、本発明の遊技機は、パチンコ機に限定されず、スロットマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機に変更することも可能である。
また、実施例で記載した以外の監視として、機枠に対する遊技枠の開閉状況の監視、払出制御基板等の分割ケースからなる各種収納ケースにおける監視、R/Wユニット自体の監視、供給皿や貯留皿、遊技球払出装置の監視等が考えられる。そして、機枠に対する遊技枠の開閉状況を監視する際には、機枠に監視タグを、遊技枠に監視アンテナを設置すればよい。さらに、各種収納ケースやR/Wユニットの監視をする際には、実施例に記載の主制御基板収納ケースにおける監視と同様に行えばよい。
さらにまた、遊技機監視システムは、「2台」、「4台」、又は「8台」の監視や認証等を行う際に、各遊技機における監視箇所は、実施例に記載の箇所に何ら限定されることはなく、上述したような変更例も含めて、適宜組み合わせを変更することは当然可能である。しかしながら、複数台の遊技機における監視動作又は認証動作を制御する際、各遊技機毎の監視位置はそれぞれ同じ位置とする。つまり、たとえば一の遊技機において前面枠と主制御基板収納ケースとを監視する際には、その遊技機の監視動作を制御する遊技機監視システムに接続される遊技機においても、全て前面枠と主制御基板収納ケースとを監視するように構成される。
さらに、各遊技機における呼出波の送信に係る呼出順位も、実施例の形態に何ら限定されることはなく、適宜変更可能である。そこで、たとえば大入賞装置における可動部材の開閉状況をより厳密に監視したい場合には、1サイクルにおいて役物アンテナから複数回呼出波を送信するように呼出順位を設定することもできる(具体的には、(1)役物アンテナ、(2)メインアンテナ、(3)役物アンテナ、(4)前面枠アンテナ、(5)役物アンテナ、(6)カードアンテナ・・等)。
またさらに、遊技機監視システムは、実施例においては最大8箇所における監視を可能としているが、より多くの箇所にて監視を行うようにすることも勿論可能である。さらに、切替スイッチにおける選択肢も適宜変更可能である。
加えて、選択手段として切替スイッチの形態に何ら限定されることはない。複数の押しボタンを設置する構成としてもよいし、一の押しボタンを何回押すかで選択するようにしてもよく、その際に何が選択されているのかを表示するための表示パネル等をR/Wユニットに設けるようにしてもよい。加えて、PDA等の外部携帯端末やステーションから入力により何台監視するかを設定するようにしてもよい。
また、PDA等の外部携帯端末と中継タグとの間でRFID通信を行う際に、暗証番号等を利用して、監視情報を管理する権限を確認するようにしてもよい。さらに、毎朝ステーションから店員情報を送信するのではなく、該PDAを利用して店員情報をR/Wユニットに送信して記憶させるようにしても何ら問題はない。加えて、店員カードの形状や、カードアンテナの設置位置等も実施例の形態に何ら限定されることはなく、遊技機の前面にカードアンテナを内蔵したカードホルダを別途設けたり、スリット状の差込口を遊技機の前面に開口したカードホルダ(遊技機に内蔵型)としてもよい。
さらに、R/Wユニットにおいて送信されてきた店員情報をRAMに記憶するのではなく、EEPROMに記憶するようにしてもよいし、別の記憶手段を設けても何ら問題はない。逆に、監視情報に関する記憶を全てRAMにて行うようにすることもできる。同様に、各種プログラム等もROMに記憶するのではなく、EEPROMやRAMに記憶するようにしても何ら問題はない。
加えて、R/Wユニットは、異常を検知した旨を不揮発性の記憶手段であるEEPROMに記憶するものに限定されず、通常のRAM、ハードディスク、光メディア等の記憶手段に記憶するもの等でもよい。また、R/Wユニットは、遊技機が設置される島設備から電源供給を受けるものに限定されず、遊技機から電源供給を受けるものでもよい。尚、一のR/Wユニットにて一の遊技機を監視することは当然可能であり、その際、各遊技機にR/Wユニットを設置してもよい。
さらに、遊技機監視システムは、営業時間中には異常事態の報知のみを行い(異常情報の記憶等を行わない)、遊技機が稼働していない夜間等に監視情報をEEPROM等の記憶手段に記憶のみ行うものに変更することも可能である。さらにまた、本実施例では店員カードを認証後も、各監視アンテナと監視タグとの間でRFID通信を行うものとしているが、該RFID通信を停止させるように制御しても何ら問題はない。
なお、R/Wユニットとステーション等の外部のネットワークとの接続方法は、無線による接続でなく有線であってもよい。異常事態の報知を、報知手段でなく遊技機のスピーカや電飾ランプ等にて行うようにしてもよいし、図柄表示装置等に不正行為が行われている可能性がある旨や店員カードを置き忘れている旨を表示するようにしてもよい。勿論、ステーションにて報知するようにしても何ら問題はない。また、R/WユニットのCPUにて報知ランプにおける報知態様の制御を行うようにすることも当然可能である。
加えて、監視用のRFID通信及び認証用のRFID通信において、各タグと各アンテナとの間の通信可能な距離を5mmとしたが、3mmとしてもよいし、それ以上またはそれ以下に設定しても何ら問題はない。また、そのRFID通信において利用される周波数も、実施例のものに限定されることはない。尚、実施例では、監視用のRFID通信において、監視アンテナからの呼出波に対して50ms後に監視タグからの反射波を受信しなければ不正開放の検知を行うものとしたが、呼出波に対して50ms後の受信に何ら限定されることはなく、それ以上であってもそれ以下であっても何ら問題はない。
また、異常情報として、RFID通信が異常状態から正常に復帰した日時や、異常状態であった時間等を記憶するようにしてもよい。そうすることで、たとえ不正行為が行われた後に正常状態に復帰した場合等に、より詳しい異常情報を得ることができる。さらに、ステーション等で異常情報を参照した際に、所定時間内に反射波を受信できなかったのか或いは受信した識別情報が異なっていたのかを区別することができるような異常情報とすることも可能である。
さらに、実施の形態では、作業認証状態を権限認証後5s間としているが、それらに限定されることはなく、10s経過後としてもよいし、3s経過後としてもよく、適宜変更設定可能である。
さらにまた、上述した実施の形態では、切替スイッチにおける選択肢毎に、各アンテナからの呼出波の呼出順位を決定するとともに各アンテナ用コネクタとアンテナとの対応づけを行うように構成しているが、呼出順位のみを決定するようなものとしても何ら問題はない。そのような場合には、どのアンテナ用コネクタにどのアンテナを接続したのかを、ケーブルを接続した後で、ステーションやPDA等から設定すればよい。
またさらに、切替スイッチの選択肢に対応して、どのアンテナ用コネクタにどのアンテナを接続すればよいかを示す対応表(図24に、その一例を図示)をR/Wユニットの第二ケースに貼着してもよい。このような対応表を貼着することで、アンテナ用コネクタにアンテナを接続する際の作業効率が極めて向上する。
パチンコ機を設置した島設備の説明図である。 通信ユニット及び店員カードの外観を示した説明図である。 カードタグ又は監視タグの外観を示した説明図である。 カードタグ又は監視タグの制御機構を示したブロック図である。 カードアンテナ又は監視アンテナの外観を示した説明図である。 中継タグの外観を示した説明斜視図である。 中継タグの制御機構を示したブロック図である。 PDAの外観を示した説明斜視図である。 PDAの制御機構を示したブロック図である。 パチンコ機の前面を示した説明図である。 遊技枠及び前面枠を片開きにした状態を示した説明斜視図である。 パチンコ機の後面を示した説明図である。 大入賞装置の外観を示した説明斜視図である。 主制御基板収納ケースを分解した状態を示した説明図である。 R/Wユニットの外観を示した説明斜視図である。 R/Wユニットの制御機構を示したブロック図である。 大入賞装置における監視動作を示したフローチャート図である。 大入賞装置以外の箇所における監視動作を示したフローチャート図である。 店員カードの認証動作を示したフローチャート図である。 店員カードの認証動作を示したフローチャート図である。 中継タグの動作を示したフローチャート図である。 パチンコ機の出荷時の状態を示した説明図である。 R/Wユニットの制御機構を示したブロック図である。 対応表の一例を示した説明図である。
符号の説明
1・・パチンコ機、2・・機枠、3・・遊技枠、4・・前面枠、5・・ミドル枠、19・・主制御基板収納ケース、20・・R/Wユニット、38・・前面枠タグ、39・・前面枠アンテナ、51・・CPU、54・・EEPROM、66・・中継タグ、71・・島設備、90・・PDA。

Claims (1)

  1. 少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機において、前記第一の部材または前記第二の部材のどちらか一方の部材に設けられる監視タグと、他方の部材に設けられる監視アンテナとの間で行われる非接触通信を制御する制御手段、及び前記非接触通信に係る情報である監視情報を記憶する記憶手段を備えており、前記非接触通信の結果に基づいて適宜監視情報を記憶することで前記可動部の状況を判断する監視制御装置であって、
    外部携帯端末との間で非接触通信を行う複数の中継タグと接続可能であるとともに、
    各中継タグに、前記記憶手段に記憶されている監視情報のうち、夫々対応する監視情報のみを送信することを特徴とする監視制御装置。
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