JP4594019B2 - 遊技機監視システム - Google Patents

遊技機監視システム Download PDF

Info

Publication number
JP4594019B2
JP4594019B2 JP2004280151A JP2004280151A JP4594019B2 JP 4594019 B2 JP4594019 B2 JP 4594019B2 JP 2004280151 A JP2004280151 A JP 2004280151A JP 2004280151 A JP2004280151 A JP 2004280151A JP 4594019 B2 JP4594019 B2 JP 4594019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tag
monitoring
antenna
frame
body frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004280151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006087823A (ja
Inventor
仁 小林
信之 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyomaru Industry Co Ltd filed Critical Toyomaru Industry Co Ltd
Priority to JP2004280151A priority Critical patent/JP4594019B2/ja
Publication of JP2006087823A publication Critical patent/JP2006087823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4594019B2 publication Critical patent/JP4594019B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機における相対可動部の開閉状況を監視するための遊技機監視システムに関するものである。
従来より、ホールに設置されているパチンコ機に対し、特定の遊技者が不正に利益を得ようとして、遊技中に前面枠を開放したり、本体枠を開放して遊技内容を制御するLSIやROM等を交換するといった不正行為が後を絶たない。そこで、そのような不正行為を防止するために、たとえば特許文献1に開示されているような遊技機監視システムが考案されている。
特開2004−174115号公報
特許文献1の遊技機監視システムは、たとえば前面枠と本体枠とからなる相対可動部において、一方に固有の識別情報を記憶するICタグを、他方に該ICタグとの間で非接触のRFID(Radio Frequency identification)通信(無線通信)可能なアンテナを夫々固着し、該アンテナが接続される制御装置にてICタグとアンテナとの間で行われるRFID通信を制御させるとともに該RFID通信の可否を判断させるものである。そして、制御装置にて、相対可動部におけるRFID通信の通信状態の変化を検知すると、検知した日時等からなる監視情報を作成・記憶することによって、相対可動部における開閉状況の監視を行っている。
特許文献1の遊技機監視システムでは、複数組の相対可動部における開閉状況の監視を行う場合、相対可動部の組数と同じ数のICタグ及びアンテナを必要とする。したがって、ICタグやアンテナの設置位置の確保が困難となったり、部品点数が増えることによるコスト高や設置・メンテナンス作業の煩雑化等を招くという問題が発生する。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、一つのICタグを少なくとも二組以上の相対可動部における開閉状況の監視に兼用させた遊技機監視システムを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、周囲を機枠で保持され、該機枠の前面側に遊技盤を有する本体枠が取り付けられ、前記遊技盤の前面を覆うように前面枠が取り付けられた遊技機に対し、制御装置からの指令に基づいて、前記機枠、前記本体枠、及び前記前面枠に取り付けられたICタグとアンテナとの間で無線通信を断続的に行っており、該無線通信の不成立を検知すると、前記本体枠に対する前記前面枠の開閉状態及び前記機枠に対する前記本体枠の開閉状態に係る情報である監視情報を作成し記憶する遊技機監視システムであって、前記本体枠にICタグを固着する一方、前記前面枠において、前記前面枠を前記本体枠に対して閉じた状態とした際に前記ICタグとの間で無線通信可能となる位置に第一のアンテナを固着するとともに、前記機枠において、前記本体枠を前記機枠に対して閉じた状態とした際に前記ICタグとの間で無線通信可能となる位置に第二のアンテナを固着しており、前記制御装置は、前記第一のアンテナから呼出波を送信し、当該呼出波に対する前記ICタグからの反射波を受信すると、当該反射波に含まれている前記ICタグのタグIDの正否を判断した後、前記第二のアンテナから呼出波を送信し、当該呼出波に対する前記ICタグからの反射波を受信すると、当該反射波に含まれている前記ICタグのタグIDの正否を判断するといった監視動作を繰り返し行うことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、ICタグとアンテナとの間の無線通信が不成立となった場合に、少なくとも無線通信が不成立となった日時及び不成立となった無線通信に係るICタグとタグIDを監視情報として作成し記憶することを特徴とする。
加えて、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、制御装置と接続された報知手段を備えており、ICタグとアンテナとの間の無線通信が不成立となると、報知手段により報知を行うことを特徴とする。
本発明によれば、アンテナとICタグとの間で行う無線通信を利用して、遊技機の本体枠に対する前面枠の開閉状態及び機枠に対する本体枠の開閉状態の監視(監視情報の記憶)を行っている。したがって、たとえば遊技者がわずかにでも前面枠や本体枠を不正に開放したりすると、アンテナとICタグとの間にRFID通信が不成立となるため、制御装置は直ちにその事態を検知することができる。また、前面枠や本体枠の開放を検知すると、監視情報を作成・記憶するため、リアルタイムで効果的な監視を行うことができる。そして、このような監視を行うことで、不正行為に対して強い遊技機を提供することができる。
また、一のICタグを利用して、本体枠に対する前面枠の開閉状態及び機枠に対する本体枠の開閉状態といった複数の開閉状態を監視可能としているため、より少ない点数で遊技機監視システムを構成することができ、設置作業やメンテナンスがより容易となる上、低コスト化をも図ることができる。さらに、一のアンテナに対して一のICタグを設置するものに比べて、ICタグの設置位置が確保しやすく、遊技機の設計自由度を高めることにもなる。
さらに、特に請求項2の発明によれば、少なくとも無線通信が不成立となった日時及び不成立となった無線通信に係るICタグのタグIDを監視情報として作成し記憶するため、より精度の高い監視を行うことができる。
加えて、請求項3の発明によれば、無線通信の不成立を検知すると、報知手段により報知を行うため、たとえば直ちにホール店員等に知らせることができ、不正に前面枠や本体枠を開放する事態を極めて効果的に防止することができる。
以下、本発明に係る遊技機監視システムの一実施形態について、図面に基づき、次の目次の順序にしたがって詳細に説明する。
(1)実施例の遊技機監視システムの概要
(2)実施例の遊技機監視システムの構造
(3)実施例の遊技機監視システムの動作内容
(4)実施例の遊技機監視システムの効果
(5)本発明の変更例の説明
(1)実施例の遊技機監視システムの概要
本実施例に係る遊技機監視システムは、RFID技術を利用して各ホールで島設備に設置されるパチンコ機を監視しようとするものであって、固有の識別情報を記憶した監視タグ(ICタグ)、該監視タグとの間でRFID通信可能な監視アンテナ(アンテナ)、該監視アンテナと接続されRFID通信を制御するとともに監視情報を作成・記憶する制御装置等を備えている。
本実施例では、1台の制御装置にて、1台のパチンコ機の相対可動部における監視動作を制御する。具体的には、各パチンコ機において、本体枠(相対可動部)に対する前面枠(相対可動部)の開閉状況、機枠(相対可動部)に対する本体枠の開閉状況、及び主制御基板を収納した分割式の収納ケースである主制御基板収納ケース(相対可動部)の開閉状況を監視している。尚、本発明において、相対可動部とは、少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる一組の部材である。
制御装置は、RFID通信を制御するCPU(制御手段)、監視情報等を記憶するEEPROM(記憶手段)、各アンテナと接続されるRF回路、日時を計時するRTC、充電可能なバッテリ、及び報知ランプを備えたスポット(報知手段)等との間で無線通信を行うための無線モジュール等を内蔵している。
本実施例では、本体枠に監視タグを固着する一方、前面枠に監視アンテナを固着して、前面枠が本体枠に対して閉じた状態においてのみ両者間でRFID通信を可能とすることで、前面枠の本体枠に対する開閉状況を監視する。また、機枠に監視アンテナを固着して、本体枠が機枠に対して閉じた状態においてのみ上記監視タグとの間でRFID通信を可能とすることで、本体枠の機枠に対する開閉状況を監視する。つまり、本体枠に固着される監視タグを、前面枠及び機枠に夫々固着される監視アンテナで挟み込んだ状態となる。
さらに、主制御基板収納ケースでは、ベースに監視タグを、監視タグを覆った状態でベースとカバーとに跨るように監視アンテナを固着して、収納ケースが組み立てられた状態においてのみ両者間でRFID通信を可能することで、主制御基板収納ケースの開閉状況を監視する。尚、監視タグと監視アンテナとの間におけるRFID通信は常時繰り返し行われており、該状態を正常状態とする。
また、監視タグと監視アンテナとの間のRFID通信可能距離は5mm程度に設定されており、相対可動部(前面枠や本体枠、主制御基板収納ケース)がほんの僅かでも開放されると両者間のRFID通信は不成立となる。該RFID通信が不成立となると、制御装置は異常状態であると判断し、判断した日時等に関連付けた異常情報(監視情報)をEEPROMに記憶するとともに、報知ランプにて異常状態の報知を行うようにスポットへと報知要求信号を送信する。
(2)実施例の遊技機監視システムの構造
図1は、パチンコ機1、1・・が設置された島設備71の説明図である。
図1に示されているように、各島設備71には、複数のパチンコ機1、1・・が隣接して設置されている。また、各島設備71の側端には、主にホール店員への報知を行う報知ランプ72を備えたスポット73が取り付けられている。一方、島設備71の内部には、各パチンコ機1と夫々対応する制御装置20、20・・が設置されており、各パチンコ機1の相対可動部における監視動作を制御している。尚、スポット73は、制御装置20及びステーション58(図6に示す)と無線LANによってネットワーク接続されており、後述するように両者の中継点としての役割も果たす。
次に、図2及び図3を基に、パチンコ機1について説明する。図2は、本体枠3及び前面枠4を片開きにした状態を示したパチンコ機1の説明斜視図であり、図3は、パチンコ機1の後面を示した説明図である。
パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されたものであって、機枠2の前面側には、本体枠3が左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。本体枠3には、遊技領域を有する遊技盤6が嵌め込み設置されており、その遊技盤6の遊技領域内には、障害釘をはじめとして図柄表示装置14、図柄始動口15、可動部材16を有する大入賞装置17等の遊技部材が設けられている。
また、ガラス板を保持する前面枠4が、遊技盤6の前面を覆うように左端縁(前面側から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。さらに、前面枠4の下方には、発射装置7に遊技球を供給するための供給皿8、及び供給皿8から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿9が取り付けられている。加えて、貯留皿9の右側(前面側から見て)には、発射装置7を動作させるための発射ハンドル11が取り付けられている。
さらに、前面枠4の後面開放側上端縁には、前面枠アンテナ(監視アンテナ)38が固着されている。一方、本体枠3の前面開放側上端縁であって、前面枠4を本体枠3に対して閉じた状態とした際に前面枠アンテナ38と対峙する位置には、本体枠タグ(監視タグ)40が固着されている。そして、前面枠4を閉じた状態とした場合にのみ、前面枠アンテナ38と本体枠タグ40との間の距離が所定の通信距離内となり、両者間でRFID通信が成立するようになっている。尚、前面枠アンテナ38はケーブル(図2では省略)34によって制御装置20に接続されており、制御装置20にて該RFID通信の正否を判断することで、前面枠4の開閉状況は監視される。
さらにまた、機枠2の前面右上隅(前面側から見て)であって、本体枠3を閉じた状態とした場合にのみ、本体枠タグ40との間でRFID通信可能となる位置に、機枠アンテナ(監視アンテナ)39が固着されている。尚、前面枠アンテナ38同様、機枠アンテナ39はケーブル34によって制御装置20に接続されており、制御装置20にて本体タグ40との間のRFID通信の正否を判断することで、本体枠3の開閉状況は監視される。
一方、パチンコ機1の後面(本体枠3の後面)には、遊技球払出装置等を備えた機構板が本体枠3に一体的に取り付けられている。該機構板には、主制御基板21を収納した分割式の収納ケースである主制御基板収納ケース19等の電子基板部材が載置された状態となっている。また、センターカバー21が着脱自在に取り付けられており、遊技盤6の後面を保護している。
ここで、主制御基板収納ケース19について、図4を基に説明する。図4は、主制御基板収納ケース19を分解した状態を示した説明斜視図である。
主制御基板収納ケース19は、ベース82とカバー83とからなる分割式の収納ケースであり、ベース82とカバー83とが複数の係止部により、主制御基板21を内包した状態で一体的に組み付けられている。該ベース82の左側面(後面側から見て)には、ケースタグ(監視タグ)88が固着されている。また、主制御基板収納ケース19の左側面には、ケースタグ88を覆うように且つベース82とカバー83とに跨るようにケースアンテナ(監視アンテナ)89が固着されている。そして、ケースタグ88とケースアンテナ89との間のRFID通信を、主制御基板収納ケース19を組み立てた状態でのみ成立可能とし、制御装置20にてその通信の可否を判断することで、主制御基板収納ケース19の開閉状況を監視する。
尚、主制御基板21は、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作を制御(遊技に係る制御)を行うものである。ここで、パチンコ機1の遊技内容に関する種々の動作とは、遊技球の払い出しに関する動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」に関する動作等の各種動作(すなわち、遊技者の利益に直接的に関わる動作)のことである。
ここで、上述した監視タグ(本体枠タグ40、ケースタグ88)及び監視アンテナ(前面枠アンテナ38、機枠アンテナ39、ケースアンテナ89)について説明する。
各監視タグは全て一般に利用されているICタグであり、個々に独自の識別情報(タグID)が予め登録されたものである。そして、監視アンテナからの呼出波を受信すると、自身の識別情報を含んだ反射波を所定の通信距離範囲内へと出力する。一方、監視アンテナは、薄板状のガラスコンポジット基板の表面に送受信回路を設けたものであり、制御装置20の制御のもと、送受信回路から呼出波を出力するものである。尚、監視タグと監視アンテナとの間で行われるRFID通信は、監視タグと監視アンテナとの間に合成樹脂やガラス等の非金属からなるものが介在していたとしても問題なく行うことができるものである。したがって、たとえ本体枠タグ40と機枠アンテナ39との間に本体枠3が介在していたとしても、両者間におけるRFID通信に支障はない。
一方、RFID通信を制御する制御装置20について、図5及び図6を基に説明する。図5は、制御装置20の外観を示した説明図であり、図6は、制御装置20の制御機構を示したブロック図である。
制御装置20は、各種制御部材を搭載した監視制御基板18、スポット73と無線接続するための無線モジュール64、充電可能なバッテリ65等を内蔵した分割式の収納ケースである。監視制御基板18には、RAMやROM等の記憶手段を内蔵したCPU(制御手段)51、監視情報等を記憶するためのEEPROM54、日時を計時するためのRTC55、各監視アンテナと接続されるRF回路56、入出力部となるI/Oインタフェイス57等が載置されている。また、制御装置20の下部には、各監視アンテナから延びるケーブル34を接続するためのアンテナ用コネクタ91が8箇所備えられており、8回線まで形成可能となっている。尚、制御装置20の収納ケースは、容易に開放できないように強固に固着されている。
ここで、制御装置20の制御機構について説明する。CPU51には、EEPROM54、RTC55、RF回路56、及びI/Oインタフェイス57が接続されており、CPU51はRFID通信に係る各種制御動作を主に制御する。
また、EEPROM54には、各監視タグのタグIDがRF回路56に接続される回線毎に対応付けられた状態で予め登録されているとともに、後述する監視動作において適宜作成される監視情報も記憶される。
次に、ステーション58について説明する。ステーション58は、遊技店の管理室等に備えられる管理コンピュータであって、モニター等の表示手段、ハードディスク等の記憶手段、キーボード等の入力手段等を備えたものである。また、無線モジュール等も備えており、スポット73を介してホール内に設置される各制御装置20、20・・との間で監視情報等の通信を行うことができ、各制御装置20から送信されてくる監視情報の記憶管理等を行う。
(3)実施例の遊技機監視システムの動作内容
パチンコ機1は、主制御基板21に記憶されているプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、遊技者が、遊技球を遊技領域に発射して所定の条件を満たした場合には、いわゆる「大当たり状態」を生起させて、所定個数の遊技球を賞品球として遊技者へと払い出す。
一方、制御装置20は、パチンコ機1の前面枠4、本体枠3、及び主制御基板収納ケース19の開閉状況を監視するための監視動作を制御する。ここで、該監視動作について、図7を基に説明する。図7は、制御装置20による監視動作を示したフローチャート図である。尚、以下に示す監視動作は、短い周期(数十ms〜百数十ms)で繰り返し行われるものであり、RFID通信のほんの僅かな時間の不成立をも略確実に検知することができる。
まず、前面枠アンテナ38から呼出波を送信し、前面枠4の監視状態に異常がないかを判断する(S1)。S1における該判断は、前面枠アンテナ38より呼出波を送信してから所定時間(たとえば、50ms)以内に本体枠タグ40からの反射波を受信したか否か、及び反射波に含まれているタグIDとEEPROM54に予め登録されているタグIDとが一致するか否かの判断である。
S1における判断の結果、異常なし(正常状態である)と判断すると、機枠アンテナ39から呼出波を送信し、本体枠3の監視状態に異常がないかを判断する(S2)。S2における該判断は、S1における判断と略同様であり、機枠アンテナ39より呼出波を送信してから所定時間(たとえば、50ms)以内に本体枠タグ40からの反射波を受信したか否か、及び反射波に含まれているタグIDとEEPROM54に予め登録されているタグIDとが一致するか否かの判断である。
S2における判断の結果、異常なし(正常状態である)と判断すると、ケースアンテナ89から呼出波を送信し、主制御基板収納ケース19の監視状態に異常がないかを判断する(S3)。S3における該判断も、S1及びS2における判断と略同様であり、ケースアンテナ89より呼出波を送信してから所定時間(たとえば、50ms)以内にケースタグ88からの反射波を受信したか否か、及び反射波に含まれているタグIDとEEPROM54に予め登録されているタグIDとが一致するか否かの判断である。
S3における判断の結果も異常なし(正常状態である)と判断すると、S1へと戻り、再び前面枠アンテナ38から呼出波を送信して、前面枠4の監視状態の判断を行う。通常、このような監視動作が約数十ms〜百数十msの周期で繰り返し行われている。
一方、S1〜S3の判断において、異常ありと判断した場合には、異常状態である(たとえば、不正者等によって前面枠4や本体枠3が不正開放されている等)とし、該異常状態を検知した(異常状態であると判断した)日時やタグID(どの監視タグと監視アンテナとの間のRFID通信が不成立となったか)等に関連付けられた異常情報(監視情報)をEEPROM54に記憶する(S4、S6、S8)。そして、報知ランプ72にて異常状態の報知を行うようスポット73へと報知要求信号を出力し、異常状態の報知を行う((S5、S7、S9)。尚、図7に示されているように、一つの監視箇所において異常状態を検知し、その報知を行った後、他の監視箇所においても異常状態が発生していないかどうかは常に順次繰り返し判断される。また、異常状態の報知は、ホール店員等により所定の処置が行われるまで続けて行われる。
以上のような態様で、制御装置20は前面枠4、本体枠3、及び主制御基板収納ケース19における監視動作を制御している。
(4)実施例の遊技機監視システムの効果
本実施例に係る遊技機監視システムは、上記の如く、監視アンテナと監視タグとの間で行うRFID通信を利用して、各パチンコ機1の前面枠4、本体枠3、及び主制御基板収納ケース19の開閉状況の監視(監視情報の記憶)を行っている。したがって、たとえば遊技者がわずかにでも前面枠4を不正に開放したりすると、前面枠アンテナ38と本体枠タグ40との間のRFID通信が不成立となるため、制御装置20は直ちに異常状態であることを検知することができる。また、異常状態を検知すると、RFID通信が不成立となった日時や不成立となったRFID通信に係るタグID等を含む異常情報を作成・記憶するとともに報知ランプ72により周囲に報知を行うため、リアルタイムで効果的な監視を行うことができる。そして、このような監視を行うことで、不正行為に対して強いパチンコ機1を提供することができる。
また、一つの監視タグ(本体枠タグ40)を利用して、前面枠4と本体枠3との開閉状況を監視可能としているため、より少ない点数で遊技機監視システムを構成することができ、設置作業やメンテナンスがより容易となる上、低コスト化をも図ることができる。さらに、一つの監視アンテナに対して一つの監視タグを設置するものに比べて、監視タグの設置位置が確保しやすく、遊技機の設計自由度を高めることにもなる。
さらにまた、制御装置20は、一つの監視箇所において異常状態を検知した後にも、他の監視箇所において異常状態が発生していないかを繰り返し順次判断するため、たとえば複数箇所で不正開放されたとしても、全ての不正開放(異常状態)を検知可能で、全ての異常状態に係る異常情報を記憶する。つまり、極めて正確で信頼性の高い監視情報を提供することができる。
加えて、本実施例に係る遊技機監視システムは、従来より島設備に設置されているパチンコ機に監視タグ及び監視アンテナを固着し、島設備内に制御装置20を設置するとともに、従来よりホールに設けられているステーション58と各制御装置20とを接続するだけで構成可能である。つまり、後付可能となっているため、使い勝手が非常に良く、汎用性が極めて高い。
(5)本発明の変更例の説明
本発明の遊技機監視システムは、上述した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、各ICタグ、アンテナ、制御装置、ステーション、及びスポット等の材料、形状、取付位置、構造、設置数等の構成を本発明の趣旨時に逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。たとえば、本発明の監視対象となる遊技機とは、スロットマシーンや各種ゲーム等、パチンコ機以外のものであってもよい。
また、実施例で記載した以外の監視場所(相対可動部)として、主制御基板収納ケース同様に機構板に設置される各種分割式収納ケース、大入賞装置における可動部材、及び制御装置自体等が考えられる。尚、大入賞装置における可動部材の監視を行う場合には、可動部材に監視タグを、大入賞装置に監視アンテナを夫々固着すればよい。そうすれば、大当たり信号を受信していないにもかかわらず、可動部材及び大入賞装置におけるRFID通信が不成立となった場合に異常状態(不正開放)として検知することができる。
さらに、上記実施例では、制御装置と遊技機とを一対一対応としているが、1台の制御装置にて複数台の遊技機の監視動作を制御することも当然可能であり、各遊技機に固着された監視アンテナから延びるケーブルを1台の制御装置に接続すればよい。尚、上記実施例において制御装置のアンテナ用コネクタは8個となっているが、それ以上(或いはそれ以下)としても何ら問題はない。加えて、切替スイッチ等の選択手段を制御装置に設けることにより、何台の遊技機における監視動作を制御するか適宜設定可能としてもよい。
またさらに、制御装置のI/Oインタフェイスに、CPU内蔵の中継タグを接続して、該中継タグを介して、PDA等の外部携帯端末により制御装置に記憶されている監視情報等を参照可能としても何ら問題はない。また、外部携帯端末により、制御装置に記憶されている監視情報の管理(消去等)やタグIDの変更等を行うようにしてもよい。
加えて、たとえば店員カードと認証用アンテナとを利用して、遊技機を正規に扱うための権限を認証するような構成とし、権限認証状態において前面枠等が開放された場合であっても異常であると判断しない(異常状態として報知しない)ように構成することも当然可能である。その際の認証日時や開放日時等を作業情報(監視情報)として制御装置に記憶させれば、より詳細な監視を行うことができる。
さらに、制御装置、スポット、及びステーションの接続を有線で行っても何ら問題はないし、報知手段をステーションや遊技機等に設けることで、スポットを用いずに制御装置とステーションとを直接接続することも当然可能である。加えて、上記実施例では報知手段をスポットとしているが、報知手段を遊技機として電飾ランプやスピーカ等により報知を行うようにしてもよいし、報知手段をステーションとして表示手段等を利用して店員名や異常状態等の報知を行うようにしてもよい。尚、ステーションに報知ランプを設けることは当然可能である。
またさらに、各タグと各アンテナとの間の通信可能距離を5mmに設定しているが、それ以上またはそれ以下の距離に設定したとしても何ら問題はない。同様に、監視タグから50ms以内に反射波を受信しなければ不正開放と判断するようにしているが、50ms以上であっても以下であってもよく、適宜変更可能である。
加えて、監視動作における呼出波の送信順序等を適宜変更可能であるし、不正開放されやすい前面枠をより重点的に監視する(たとえば、前面枠、機枠、前面枠、主制御基板収納ケースといった順序で呼出波を送信する等)ようにすることも当然可能である。また、可能であれば、1つの監視タグに対して3つ以上の監視アンテナがRFID通信を行うように構成したとしても何ら問題はない。
パチンコ機を設置した島設備の説明図である。 本体枠及び前面枠を片開きにした状態を示したパチンコ機の説明斜視図である。 パチンコ機の後面を示した説明図である。 主制御基板収納ケースの分解斜視図である。 制御装置の外観を示した説明図である。 制御装置の制御機構を示したブロック図である。 監視動作を示したフローチャート図である。
符号の説明
1・・パチンコ機、2・・機枠、3・・本体枠、4・・前面枠、6・・遊技盤、18・・監視制御基板、19・・主制御基板収納ケース、20・・制御装置、38・・前面枠アンテナ、39・・機枠アンテナ、40・・本体枠タグ、72・・報知ランプ、73・・スポット、82・・ベース、83・・カバー、88・・ケースタグ、89・・ケースアンテナ。

Claims (3)

  1. 周囲を機枠で保持され、該機枠の前面側に遊技盤を有する本体枠が取り付けられ、前記遊技盤の前面を覆うように前面枠が取り付けられた遊技機に対し、制御装置からの指令に基づいて、前記機枠、前記本体枠、及び前記前面枠に取り付けられたICタグとアンテナとの間で無線通信を断続的に行っており、該無線通信の不成立を検知すると、前記本体枠に対する前記前面枠の開閉状態及び前記機枠に対する前記本体枠の開閉状態に係る情報である監視情報を作成し記憶する遊技機監視システムであって、
    前記本体枠にICタグを固着する一方、
    前記前面枠において、前記前面枠を前記本体枠に対して閉じた状態とした際に前記ICタグとの間で無線通信可能となる位置に第一のアンテナを固着するとともに、前記機枠において、前記本体枠を前記機枠に対して閉じた状態とした際に前記ICタグとの間で無線通信可能となる位置に第二のアンテナを固着しており、
    前記制御装置は、前記第一のアンテナから呼出波を送信し、当該呼出波に対する前記ICタグからの反射波を受信すると、当該反射波に含まれている前記ICタグのタグIDの正否を判断した後、前記第二のアンテナから呼出波を送信し、当該呼出波に対する前記ICタグからの反射波を受信すると、当該反射波に含まれている前記ICタグのタグIDの正否を判断するといった監視動作を繰り返し行うことを特徴とする遊技機監視システム。
  2. ICタグとアンテナとの間の無線通信が不成立となった場合に、少なくとも無線通信が不成立となった日時及び不成立となった無線通信に係るICタグとタグIDを監視情報として作成し記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技機監視システム。
  3. 制御装置と接続された報知手段を備えており、
    ICタグとアンテナとの間の無線通信が不成立となると、報知手段により報知を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機監視システム。
JP2004280151A 2004-09-27 2004-09-27 遊技機監視システム Expired - Fee Related JP4594019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004280151A JP4594019B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 遊技機監視システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004280151A JP4594019B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 遊技機監視システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006087823A JP2006087823A (ja) 2006-04-06
JP4594019B2 true JP4594019B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=36229324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004280151A Expired - Fee Related JP4594019B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 遊技機監視システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4594019B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5315602B2 (ja) * 2006-09-14 2013-10-16 株式会社三洋物産 遊技機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000113130A (ja) * 1998-10-05 2000-04-21 Rohm Co Ltd Icタグ及びタグ検知システム
JP2001317958A (ja) * 2000-05-01 2001-11-16 Toppan Forms Co Ltd イベント会場における現在位置特定方法および現在位置特定システム
JP2002150087A (ja) * 2000-11-13 2002-05-24 Ntt Docomo Inc 遊戯施設の設備予約サーバ、情報端末および遊戯施設の設備予約システムならびに遊戯施設の設備予約方法
JP2002359511A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Hitachi Maxell Ltd 通信装置
JP2004084258A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Toyomaru Industry Co Ltd 施錠システム、遊技機及び装置管理システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000113130A (ja) * 1998-10-05 2000-04-21 Rohm Co Ltd Icタグ及びタグ検知システム
JP2001317958A (ja) * 2000-05-01 2001-11-16 Toppan Forms Co Ltd イベント会場における現在位置特定方法および現在位置特定システム
JP2002150087A (ja) * 2000-11-13 2002-05-24 Ntt Docomo Inc 遊戯施設の設備予約サーバ、情報端末および遊戯施設の設備予約システムならびに遊戯施設の設備予約方法
JP2002359511A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Hitachi Maxell Ltd 通信装置
JP2004084258A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Toyomaru Industry Co Ltd 施錠システム、遊技機及び装置管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006087823A (ja) 2006-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4129978B2 (ja) 監視システム及びicタグを備えた装置
JP5083491B2 (ja) 遊技場管理システム
JP4621907B2 (ja) 遊技機監視システム、及び遊技機
JP4594019B2 (ja) 遊技機監視システム
JP4625902B2 (ja) 遊技機監視システム
JP3765011B2 (ja) 監視用icタグを備えた遊技機
JP4710073B2 (ja) 遊技場監視システム及び遊技機
JP4496392B2 (ja) 監視システム、及び遊技機
JP4714933B2 (ja) 遊技場監視システム
JP4710074B2 (ja) 遊技場監視システム及び遊技機
JP2006075525A (ja) 遊技機監視システム
JP4431972B2 (ja) 監視システム及び遊技機
JP4211331B2 (ja) 監視システム、遊技機及び装置管理システム
JP4415143B2 (ja) 装置の監視システム、及び監視手段を備えた装置
JP4211372B2 (ja) 監視システム及び管理端末装置
JP2006020870A (ja) 遊技機監視システム
JP2006255340A (ja) 監視システム及び遊技機
JP4285735B2 (ja) 監視用icタグを備えた遊技機
JP4129985B2 (ja) 遊技機監視システム
JP4766652B2 (ja) 遊技者識別システム
JP2005245871A (ja) 遊技機監視システム、及び遊技機
JP4452894B2 (ja) 装置の監視システム、及び監視手段を備えた装置
JP2006158942A (ja) 監視システム及び遊技機
JP4565176B2 (ja) 遊技機用監視システム
JP4049311B2 (ja) 監視システム及びicタグを備えた装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4594019

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees