JP4211372B2 - 監視システム及び管理端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視システム及び管理端末装置に関し、詳細には、自身の部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置を監視する監視システム及び監視結果を報知したり閲覧させたりする管理端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の動作を行う装置の一種である遊技機のうちパチンコ機においては、遊技者が不当に遊技球を獲得する不正行為が後を絶たず、種々の防止策が施されている。特に、遊技機の制御を司る制御基板の不正改造、例えば、不正ROMへの交換を防止するために、制御基板を収納する基板ボックスには、様々な工夫が施されている。例えば、基板ボックスに封印シールを設けたり、また、制御基板に触われないように、基板ボックスを閉じるかしめ方向にのみ回転する封印ビスによって、基板ボックスの開放を困難にしているものがある(例えば、特許文献1参照)。さらに、可動接点を用いて収納ボックスの開閉を検出して、その検出信号を記憶して、発光ダイオードにより報知するようにしているものもある(例えば、特許文献2参照)。また、基板ボックスの表面にICタグを貼着し、ID読取装置からの送信要求に応じてICタグからその内部に記憶された識別情報をID読取装置に送信させ、識別情報を確認することにより、基板ボックスごと制御基板がすり替えられたか否かを判断するようになっているものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−216324号公報
【特許文献2】
特開平9−34365号公報
【特許文献3】
特開2000−288218号公報
【0004】
しかし、封印シールを用いるものでは、基板ボックスを開放して不正ROMへの交換が終了した後に、精巧な偽造封印シールを張られてしまうと基板ボックスが開閉されたか否かを判断することは困難だった。また、封印ビスを用いるものでは、特殊な工具で強制的に封印ビスを開放方向へ回して基板ボックスを開放して不正ROMへの交換が行われてしまうことがあった。さらに、可動接点を用いて基板ボックスの開閉を検出するものでは、基板ボックスは、通常透明の樹脂により形成されているために、収納ボックスの開閉を検出する可動接点が用いられているのが目視により分かり、基板収納ボックスの隙間から、ピアノ線などを入れて可動接点が動かないようにされてしまい、基板ボックスの開閉を検出することができなくなると言う問題点があった。さらに、上記の従来技術では、基板ボックスが開閉されたか否かは、制御基板を目視しないと判断できないという問題点があり、このような不正行為は夜間に行われることが多いが、遊技場に何百台とある遊技機を毎朝点検確認するのは煩雑であった。
【0005】
そこで、本出願人は特願2002−232193号で遊技機の状態を監視する監視システム、遊技機及び装置管理システムを提案した。この出願では、遊技機の一種であるパチンコ機の基板ボックス及び大入賞口の開閉扉に監視用ICタグを各々取り付け、これらの監視用ICタグと通信するリーダライタユニット(ICタグ監視装置)が、適時監視用ICタグに呼出波を送信し、ICタグから予めICタグ監視装置に記憶されている監視用ICタグのIDコードが含まれている反射波が返送されてくるか否かにより、部材の開閉を監視している。尚、大入賞口は通常は閉鎖された状態であり、この大入賞口が開放され、遊技機が入球すると遊技者は多数の遊技球を獲得できるため、薄いプラスチック板などで不正に開閉扉を開いて、遊技球を入賞させるという不正が発生している。そのため、大入賞口の開閉扉の開放の監視が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特願2002−232193号における発明において、被監視部材の交換が行われた場合には、その部材に取り付けられている監視用ICタグも一緒に交換されるので、予めICタグ監視装置に記憶されているIDコードを変更する必要があるという問題がある。また、ICタグ監視装置の運用後に、ICタグの監視間隔時間の変更を行いたいという問題もある。
【0007】
さらに、基板ボックスを開放して不正ROMへの交換が行われ、新しい監視用ICタグが貼り付けられた基板ボックスが取り付けられた場合に、ICタグ監視装置に記憶されているIDコードを変更されてしまうと、IDコードエラーが発生せずに、不正を検知できない。したがって、基板ボックス自体を目視するまではROMの交換に気がつかないという問題がある。また、監視用ICタグの監視間隔を、不正を行うのに十分な時間、例えば2時間に変更されてしまうと、その間に不正ROMへの交換が行われたり、大入賞口の開閉扉を開放されたりしてしまう。したがって、たとえ監視は行っていても、監視と監視の間に不正が行われ、不正が検知されないという問題がある。
【0008】
そこで、登録情報の設定を行うことができる者を限定するために、認証用ICタグを備えた認証部材を使用することを考えるが、その場合においても、偽の認証用ICタグを備えた認証部材を作成されてしまうという問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、自身の部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置を監視し、監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の変更を行うことができ、さらに正規の認証部材を持った係員以外には変更を行うことができない監視システム及び監視結果である監視情報を報知したり閲覧させたりする管理端末装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の監視システムでは、自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置と、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視結果である監視情報の収集を行う管理端末装置とをネットワークを介して接続した監視システムであって、前記登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に、前記ICタグ監視装置が当該監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、当該監視用ICタグに記憶されている前記識別情報を対応付けており、前記監視用ICタグは、他のICタグと区別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、前記管理端末装置は、前記登録情報を記憶する第1登録情報記憶手段と、前記登録情報を設定し、前記第1登録情報記憶手段に記憶する登録情報設定手段と、前記第1登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第1登録情報送信手段とを備え、前記装置は、前記監視用ICタグと通信を行うICタグ監視装置を備え、前記ICタグ監視装置は、前記管理端末装置から送信された前記登録情報を受信する第1登録情報受信手段と、当該第1登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第2登録情報記憶手段と、前記監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信する監視用呼出波送信手段と、前記監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信する監視用反射波受信手段と、前記第2登録情報記憶手段に記憶されている前記登録情報の前記位置特定符号の示す前記監視用ICタグに対して、前記位置特定符号に対応されている前記監視タイミングで、前記監視用呼出波送信手段により前記監視用呼出波を送信する監視制御手段 と、前記監視用呼出波送信手段により前記監視用呼出波が送信されてから所定時間内に前記監視用反射波受信手段により前記監視用反射波を受信しないこと、又は、前記監視用反射波受信手段により受信された前記監視用反射波に含まれる識別情報が、前記監視用呼出波を送信した前記位置特定符号に対応付けられている前記識別情報と一致しないことを検知して前記部材の移動を監視する監視手段とを備えている。
【0011】
この構成の監視システムでは、登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に、ICタグ監視装置が監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、監視用ICタグに記憶されている識別情報を対応付けている。そして、監視用ICタグの識別情報記憶手段は、他のICタグと区別するための識別情報を記憶する。また、管理端末装置の第1登録情報記憶手段は、登録情報を記憶し、登録情報設定手段は、登録情報を設定し、第1登録情報記憶手段に記憶し、第1登録情報送信手段は、第1登録情報記憶手段に記憶された登録情報をICタグ監視装置へ送信する。また、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグと通信を行う。また、ICタグ監視装置の第1登録情報受信手段は、管理端末装置から送信された登録情報を受信し、第2登録情報記憶手段は、第1登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶する。監視用呼出波送信手段は、監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信し、監視用反射波受信手段は、監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信する。そして、監視制御手段は、第2登録情報記憶手段に記憶されている登録情報の位置特定符号の示す監視用ICタグに対して、位置特定符号に対応されている監視タイミングで、監視用呼出波送信手段により監視用呼出波を送信し、監視手段は、監視用呼出波送信手段により監視用呼出波が送信されてから所定時間内に監視用反射波受信手段により監視用反射波を受信しないこと、又は、監視用反射波受信手段により受信された監視用反射波に含まれる識別情報が、監視用呼出波を送信した位置特定符号に対応付けられている識別情報と一致しないことを検知して部材の移動を監視する。
【0012】
また、請求項2に係る発明の監視システムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記管理端末装置は、前記ICタグ監視装置に前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を送信する依頼情報送信手段と、前記ICタグ監視装置から送信された前記登録情報を受信する第2登録情報受信手段とを備え、前記ICタグ監視装置は、前記依頼情報送信手段から前記依頼情報を受信した場合に、前記第2登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を前記第2登録情報受信手段に送信する第2登録情報送信手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0013】
この構成の監視システムでは、請求項1に記載の発明の作用に加えて、管理端末装置の依頼情報送信手段は、ICタグ監視装置に登録情報の送信を依頼する依頼情報を送信し、第2登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された登録情報を受信する。また、ICタグ監視装置の第2登録情報送信手段は、依頼情報送信手段から依頼情報を受信した場合に、第2登録情報記憶手段に記憶された登録情報を第2登録情報受信手段に送信する。
【0014】
また、請求項3に係る発明の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記監視システムは、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材を備え、前記管理端末装置は、前記認証用ICタグを認証するための情報である認証用登録情報を記憶する認証用登録情報記憶手段と、前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、前記認証用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記管理端末装置を認証状態に移行させる認証判定手段と、当該認証判定手段により前記認証状態に移行された場合に、前記登録情報設定手段において前記登録情報の設定を行う登録情報設定制御手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0015】
この構成の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、監視システムの認証部材が備えた認証用ICタグは、他のICタグと区別するための識別情報を記憶する。また、管理端末装置の認証用登録情報記憶手段は、認証用ICタグを認証するための情報である認証用登録情報を記憶し、呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信し、反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される反射波を受信し、認証判定手段は、反射波受信手段が、認証用登録情報記憶手段に記憶されている認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む反射波を受信した場合に、管理端末装置を認証状態に移行させ、登録情報設定制御手段は、認証判定手段により認証状態に移行された場合に、登録情報設定手段において登録情報の設定を行う。
【0016

【0017

【0018】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記認証用登録情報は、前記呼出波送信手段の前記認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、前記認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする構成となっている。
【0019】
この構成の監視システムでは、請求項3に記載の発明の作用に加えて、認証用登録情報は、呼出波送信手段の認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0020】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項3又は4に記載の発明の構成に加えて、前記管理端末装置は、前記認証用登録情報を設定し、前記認証用登録情報記憶手段に記憶させる認証用登録情報設定手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0021】
この構成の監視システムでは、請求項3又は4に記載の発明の作用に加えて、管理端末装置の認証用登録情報設定手段は、認証用登録情報を設定し、認証用登録情報記憶手段に記憶させる。
【0022】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項に記載の発明の構成に加えて、前記管理端末装置は、操作者を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、前記特定情報を入力する特定情報入力手段と、当該特定情報入力手段により入力された特定情報が前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報と一致するか否かの判定を行う特定情報判定手段と、当該特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、前記認証用登録情報設定手段において前記認証用登録情報の設定を行う認証用登録情報設定制御手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0023】
この構成の監視システムでは、請求項に記載の発明の作用に加えて、管理端末装置の特定情報記憶手段は、操作者を特定する特定情報を記憶し、特定情報入力手段は、特定情報を入力し、特定情報判定手段は、特定情報入力手段により入力された特定情報が特定情報記憶手段に記憶されている特定情報と一致するか否かの判定を行い、認証用登録情報設定制御手段は、特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、認証用登録情報設定手段において認証用登録情報の設定を行う。
【0024】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記装置は遊技機であることを特徴とする構成となっている。
【0025】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至のいずれかに記載の発明の作用に加えて、装置は遊技機が用いられる。
【0026】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項に記載の発明の構成に加えて、前記遊技機は、当該遊技機を設置する遊技機設置台に前記遊技機を固定するための機枠と、前記遊技機の本体を前記機枠に設置するための本体枠と、遊技球が流下する遊技領域を保護するための前面枠と、鍵と錠とで構成され、前記機枠と前記本体枠、及び前記本体枠と前記前面枠とを施錠する施錠装置とを備え、前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする構成となっている。
【0027】
この構成の監視システムでは、請求項に記載の発明の作用に加えて、遊技機の機枠は、遊技機を設置する遊技機設置台に遊技機を固定し、本体枠は、遊技機の本体を機枠に設置し、前面枠は、遊技球が流下する遊技領域を保護する。また、鍵と錠とで構成された施錠装置は、機枠と本体枠、及び本体枠と前面枠とを施錠し、鍵は認証部材を備えている。
【0028】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記管理端末装置は、当該管理端末装置の内部を開放するための扉と、鍵と錠とで構成され、前記扉を施錠する施錠装置とを備え、前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする構成となっている。
【0029】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至のいずれかに記載の発明の作用に加えて、管理端末装置の扉は管理端末装置の内部を開放し、鍵と錠とで構成された施錠装置は扉を施錠する。
【0030

【0031

【0032

【0033

【0034

【0035

【0036

【0037

【0038

【0039

【0040】
また、請求項1に係る発明の管理端末装置では、自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置にネットワークを介して接続し、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視結果である監視情報の収集を行う管理端末装置であり、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材の認証が可能な管理端末装置であって、前記管理端末装置は、前記登録情報を記憶する第1登録情報記憶手段と、前記登録情報を設定し、前記第1登録情報記憶手段に記憶する登録情報設定手段と、前記装置に備えられ、前記監視用ICタグを監視するICタグ監視装置へ前記第1登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を送信する第1登録情報送信手段と、前記認証用ICタグを認証するための情報である認証用登録情報を記憶する認証用登録情報記憶手段と、前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、前記認証用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記管理端末装置を認証状態に移行させる認証判定手段と、当該認証判定手段により認証状態に移行された場合に、前記登録情報設定手段において前記登録情報の設定を行う登録情報設定制御手段とを備えている。
【0041】
この構成の管理端末装置では、管理端末装置の第1登録情報記憶手段は、登録情報を記憶し、登録情報設定手段は、登録情報を設定し、第1登録情報記憶手段に記憶し、第1登録情報送信手段は、装置に備えられ、監視用ICタグを監視するICタグ監視装置へ第1登録情報記憶手段に記憶された登録情報を送信する。認証用登録情報記憶手段は、前記認証用ICタグを認証するための情報である認証用登録情報を記憶し、呼出波送信手段は、前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信し、反射波受信手段は、前記認証用ICタグから返送される反射波を受信する。そして、認証判定手段は、当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記管理端末装置を認証状態に移行させる。そして、登録情報設定制御手段は、当該認証判定手段により認証状態に移行された場合に、前記登録情報設定手段において前記登録情報の設定を行う。
【0042】
また、請求項1に係る発明の管理端末装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記管理端末装置は、前記ICタグ監視装置に前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を送信する依頼情報送信手段と、前記ICタグ監視装置から送信された前記登録情報を受信する第2登録情報受信手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0043】
この構成の管理端末装置では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、管理端末装置の依頼情報送信手段は、ICタグ監視装置に登録情報の送信を依頼する依頼情報を送信し、第2登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された登録情報を受信する。
【0044

【0045

【0046】
また、請求項1に係る発明の管理端末装置では、請求項10又は11に記載の発明の構成に加えて、前記登録情報は、前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に、前記ICタグ監視装置が前記監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、前記監視用ICタグに記憶されている前記識別情報を対応付けていることを特徴とする構成となっている。
【0047】
この構成の管理端末装置では、請求項10又は11に記載の発明の作用に加えて、登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に、ICタグ監視装置が監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、監視用ICタグに記憶されている識別情報を対応付けている
【0048】
また、請求項13に係る発明の管理端末装置では、請求項10乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記認証用登録情報は、前記呼出波送信手段の前記認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、前記認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする構成となっている。
【0049】
この構成の管理端末装置では、請求項10乃至12のいずれかに記載の発明の作用に加えて、認証用登録情報は、呼出波送信手段の認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0050】
また、請求項14に係る発明の管理端末装置では、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記管理端末装置は、前記認証用登録情報の設定を行い、当該認証用登録情報を前記認証用登録情報記憶手段に記憶させる認証用登録情報設定手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0051】
この構成の管理端末装置では、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明の作用に加えて、管理端末装置の認証用登録情報設定手段は、認証用登録情報の設定を行い、認証用登録情報を認証用登録情報記憶手段に記憶させる。
【0052】
また、請求項15に係る発明の管理端末装置では、請求項14に記載の発明の構成に加えて、前記管理端末装置は、操作者を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、前記特定情報を入力する特定情報入力手段と、当該特定情報入力手段により入力された特定情報が前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報と一致するか否かの判定を行う特定情報判定手段と、当該特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、前記認証用登録情報設定手段において前記認証用登録情報の設定を行う認証用登録情報設定制御手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0053】
この構成の管理端末装置では、請求項14に記載の発明の作用に加えて、管理端末装置の特定情報記憶手段は、操作者を特定する特定情報を記憶し、特定情報入力手段は、特定情報を入力し、特定情報判定手段は、特定情報入力手段により入力された特定情報が特定情報記憶手段に記憶されている特定情報と一致するか否かの判定を行い、認証用登録情報設定制御手段は、特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、認証用登録情報設定手段において認証用登録情報の設定を行う。
【0054】
また、請求項16に係る発明の管理端末装置では、請求項1乃至15のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記装置は遊技機であることを特徴とする構成となっている。
【0055】
この構成の管理端末装置では、請求項1乃至15のいずれかに記載の発明の作用に加えて、装置は遊技機が用いられる。
【0056】
また、請求項17に係る発明の管理端末装置では、請求項16に記載の発明の構成に加えて、前記遊技機は、当該遊技機を設置する遊技機設置台に前記遊技機を固定するための機枠と、前記遊技機の本体を前記機枠に設置するための本体枠と、遊技球が流下する遊技領域を保護するための前面枠と、鍵と錠とで構成され、前記機枠と前記本体枠、及び前記本体枠と前記前面枠とを施錠する施錠装置とを備え、前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする構成となっている。
【0057】
この構成の管理端末装置では、請求項16に記載の発明の作用に加えて、遊技機の機枠は、遊技機を設置する遊技機設置台に遊技機を固定し、本体枠は、遊技機の本体を機枠に設置し、前面枠は、遊技球が流下する遊技領域を保護する。また、鍵と錠とで構成された施錠装置は、機枠と本体枠、及び本体枠と前面枠とを施錠し、鍵は認証部材を備えている。
【0058】
また、請求項18に係る発明の管理端末装置では、請求項1乃至17のいずれかに記載の発明の構成に加えて、当該管理端末装置の内部を開放するための扉と、鍵と錠とで構成され、前記扉を施錠する施錠装置とを備え、前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする構成となっている。
【0059】
この構成の管理端末装置では、請求項1乃至17のいずれかに記載の発明の作用に加えて、管理端末装置の扉は管理端末装置の内部を開放し、鍵と錠とで構成された施錠装置は扉を施錠する。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して以下の順で説明する。
1.システム構成の概要説明
2.装置の説明
3.管理端末装置の説明
4.ICタグ監視装置での監視に関する説明
5.登録情報の変更に関する説明
6.認証用登録情報の変更に関する説明
7.実施の形態と請求項との対比
8.実施の形態の効果
9.変形例の説明
【0061】
1.システム構成の概要説明
図1は、本実施の形態の監視システムの構成図である。本実施形態の監視システムでは、遊技機の一種であるパチンコ機1が「装置」として機能し、リーダライタユニット(以下、「R/Wユニット」と称する。)30が「ICタグ監視装置」として機能する。パチンコ機1にはR/Wユニット30が付属しており、遊技場内にある複数台のパチンコ機1を背中合わせに2列に並べて設置した遊技機設置島200の各々に管理端末装置100が設置されている。さらに、パチンコ機1に付属のR/Wユニット30が店内ネットワーク150を介して管理端末装置100に接続される構成となっている。また、管理端末装置100は遊技場全体を管理するホールコンピュータ300に接続されており、このホールコンピュータ300が各管理端末装置100を一括管理している。
【0062】
また、パチンコ機1には、パチンコ機1の制御を行う基板が備えられている基板ボックス80(図3参照)の上蓋部80aの内面の正面視右下に監視用ICタグ86が取り付けられており(図7参照)、遊技球の入賞により多数の遊技球を払い出す大入賞口16の開閉扉16a(図2参照)に、監視用ICタグ186が貼り付けられている(図8参照)。そして、R/Wユニット30がこれらの監視用ICタグ86,186に監視用呼出波をアンテナを介して送信して監視用ICタグ86,186が備えられた基板ボックス80及び大入賞口16の開閉の監視、即ち上蓋部80a及び開閉扉16aの異常の監視を行っている。
【0063】
また、監視の結果、異常が発生したり、異常が回復したりした場合には、その情報が監視情報としてR/Wユニット30に記憶され、管理端末装置100に送信される。そこで、管理端末装置100は監視情報を報知し、その監視情報に対して遊技場内で係員が対応できるように構成されている。また、管理端末装置100では、監視情報の履歴を閲覧することができる。また、本実施の形態では、管理端末装置100において、監視用ICタグを監視するための情報である登録情報321(図12参照)の設定を行うことができる。尚、登録情報321の設定には予め管理端末装置100に登録されたIDコードを記憶した認証用ICタグ126が埋め込まれた鍵121(図11参照)が必要となる。さらに、この認証用ICタグ126に関する設定も管理端末装置100で行うことができる。
【0064】
尚、図7に示す基板ボックス80の上蓋部80a及び図8に示す大入賞口16の開閉扉16aが「部材」に相当し、開閉部材である上蓋部80a及び開閉扉16aの開放が「部材の移動」に相当し、基板ボックス80の上蓋部80aの内面の正面視右下及び大入賞口16の開閉扉16aが「監視用ICタグが備えられている位置」に相当している。本発明の監視システムでは、自身の部材の移動を監視するために、被監視部材の1又は複数の位置に監視用ICタグを設置して、R/Wユニット30が各監視用ICタグに対して監視用呼出波を送信することにより被監視部材の移動を監視する。本実施の形態では、1つの被監視部材に対して1の位置にしか監視用ICタグを設置していないが、例えば、基板ボックス80について言うならば、上蓋部80aの内面の正面視右下だけでなく、正面視左上にも監視用ICタグを設置して、1つの被監視部材に対して複数の位置に監視用ICタグを設置することにより被監視部材の監視を行ってもよい。
【0065】
2.装置の説明
次に、図2を参照してパチンコ機1について説明する。図2は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図2に示すように、パチンコ機1は、遊技機設置島200に固定される機枠112と、本体113を囲い固定している本体枠110と、遊技盤2を保護する前面枠111とから構成されている。鍵穴120に鍵121(図11参照)を挿入し、鍵121を左方向へ回転させると前面枠111が手前に開き、鍵121を右方向へ回転させると本体枠110が手前に開く。
【0066】
また、パチンコ機1の本体枠110の内部には本体113がはめ込まれており、本体113の正面の上半分の部分には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられており、前面枠111は透明なガラス板111aを保持し、遊技盤2を覆っている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射機に遊技球を供給し、また、賞品球を受ける上皿5が設けられ、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には、発射ハンドル7が設けられ、上皿5と下皿6との間には、スピーカー48が設けられている。また、遊技領域4の下部には、大入賞口16が設けられている。尚、遊技盤2には、上記以外に、種々の入賞口、電飾ランプ、風車、障害釘及び図柄表示装置等が設けられている。
【0067】
次に、図3を参照して、パチンコ機1の背面の構造について説明する。図3はパチンコ機1の背面図である。図3に示すように、パチンコ機1の左下部背面には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41を収納した基板ボックス80が設けられ、基板ボックス80の右隣には音基板43が、音基板43の右隣上方には電源基板42が、その下方には払出制御基板45がそれぞれ透明な樹脂製のボックスに収められて配置されている。さらに、基板ボックス80の上方には、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー90が配置され、そのセンターカバー90の外側にR/Wユニット30が設置されている。尚、R/Wユニット30の電源は、電源基板42からではなく遊技機設置島200の電源装置(図示外)から供給されている。
【0068】
次に、図4を参照してパチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の主な構成要素の電気的構成について説明する。図4は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
【0069】
パチンコ機1には、主制御基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66が設けられている。主制御基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータやプログラム等を記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや図柄表示装置(図示外)への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが接続している、これらのCPU51、RAM52及びROM53は1つのLSI50として一体にモールディングされている。また、CPU51は、I/Oインターフェース54に接続しており、I/Oインターフェース54には、R/Wユニット30へデータを引き渡すための出力ポート55、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66が接続している。また、主制御基板41、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66はそれぞれ電源基板42に接続し、電源の供給を受けている。さらに、パチンコ機1には監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186が、それぞれの監視部材である基板ボックス80及び大入賞口16に貼り付けられている。
【0070】
また、R/Wユニット30には、R/Wユニット30の制御を司るCPU31が設けられており、CPU31にはフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM33、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM34、及び、登録情報321(図12参照)等を記憶するEEPROM32が接続している。また、CPU31にはI/Oインターフェース38が接続し、I/Oインターフェース38には管理端末装置100に接続するための店内ネットワーク150に接続する通信回路37及びパチンコ機1の主制御基板41の出力ポート55と接続する入力ポート36が接続している。さらに、CPU31には、監視用ICタグ86,監視用ICタグ186へ呼出波を送信し、反射波を受信するためのRF回路35が接続している。さらに、RF回路35にはパチンコ機1に設置されている監視用アンテナ68,監視用アンテナ168及び認証用アンテナ128が接続している。監視用アンテナ68は監視用ICタグ86と通信をし,監視用アンテナ168は監視用ICタグ186と通信をする。
【0071】
次に、図5及び図6を参照して監視用ICタグ86の構造について説明する。図5は、監視用ICタグ86の平面図である。図6は、監視用ICタグ86の電気的回路構成を示すブロック図である。監視用ICタグ86には、図6に示すように、R/Wユニット30からの監視用呼出波に応答して監視用反射波を放出するRF回路86a、アンテナ86b、EEPROM86cが搭載されている。また、監視用ICタグ86は、図5に示すように、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ86b及びICチップ86dが設けられており、ICチップ86dには、RF回路86aとEEPROM86cとが一体となって構成されている。さらに、EEPROM86cには、監視用ICタグ86を他の監視用ICタグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
【0072】
R/Wユニット30から監視用アンテナ68を介して監視用呼出波が送られてくると、アンテナ86bがこれを受信するが、この監視用呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路86aで整流して直流電圧を得る。従って、監視用ICタグ86は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、EEPROM86cからIDコードを読み出して監視用反射波に乗せ、RF回路86aから監視用アンテナ68に向けて送信する。
【0073】
尚、監視用ICタグ86と監視用ICタグ186とは、同様の構造をしており、監視用ICタグ186もRF回路、アンテナ、EEPROMを搭載し、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ及びICチップが設けられて、ICチップには、RF回路とEEPROMとが一体となって構成されている。そして、EEPROMには、監視用ICタグ186を他の監視用ICタグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
【0074】
次に、図7を参照して基板ボックス80を監視するために、基板ボックス80に備えられた監視用ICタグ86及び監視用アンテナ68について説明する。図7は基板ボックス80の斜視図である。尚、被監視部材である基板ボックス80に貼り付けられた監視用ICタグ86の貼り付け位置を示す位置特定符号を、本実施の形態では「BOX」とする。
【0075】
図7に示すように、基板ボックス80は、透明な樹脂製の平面視略長方形の上蓋部80aと、同じく透明な樹脂製の平面視略長方形の下蓋部80cとから構成されている。また、上蓋部80aに対向する下蓋部80c上には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41が配置されている。そして、上蓋部80aの裏面側には、小型で長方形の監視用ICタグ86(図5参照)が接着剤等で接着されている。主制御基板41の右下端部には、切り欠きが設けられ、その切り欠き位置には監視用ICタグ86と電磁波によるRF送受信を行うためのコイル状の監視用アンテナ68が下蓋部80cに設けられ、監視用アンテナ68は同軸ケーブルによりR/Wユニット30に接続されている。
【0076】
尚、本実施形態において、監視用ICタグ86と監視用アンテナ68は、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。この周波数での通信はノイズによる影響を受けにくいので、パチンコ機1の設置環境に適している。監視用アンテナ68と監視用ICタグ86との距離は、上蓋部80aと下蓋部80cを組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRF送受信が可能であり監視用アンテナ68を介したR/Wユニット30からの呼び出しに監視用ICタグ86が応答することができ、監視用アンテナ68と監視用ICタグ86との距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、監視用アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部80aのわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。また、上述したように、この周波数帯での通信はノイズによる影響を受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、監視用ICタグ86や監視用アンテナ68は、ソレノイドを使用している賞品払出装置や発射モータから離した位置である主制御基板41の右下端部に配置している。
【0077】
次に、図8を参照して、所定条件の成立により開閉扉16aを開閉する可変入賞装置の一種である大入賞口16が設けられているアタッカ部材160への監視用ICタグ186の設置について説明する。図8は、開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。尚、被監視部材である大入賞口16の開閉扉16aに貼り付けられた監視用ICタグ186の貼り付け位置を示す位置特定符号を、本実施の形態では「DAI」とする。
【0078】
図8に示すように、アタッカ部材160の開閉扉16aの表面には、前述した監視用ICタグ186(図5参照)が貼り付けられ、さらに監視用ICタグ186を覆うように装飾シール等が貼付されて遊技者からは見えないようになっている。また、アタッカ部材160の開口部16bである大入賞口16の周囲には、監視用ICタグ186を囲むようにループ形状の監視用アンテナ168が設けられ、監視用アンテナ168は同軸ケーブルによりR/Wユニット30に接続されている。
【0079】
この監視用ICタグ186は、送受信方向に指向性があり、監視用アンテナ168と平行に位置した場合のみ送受信可能である。大入賞口16の閉鎖状態では、開閉扉16aが大入賞口16の開口部16bを塞いでおり、監視用ICタグ186と監視用アンテナ168はほぼ同一平面上に位置しているので、送受信可能であり、監視用アンテナ168を介したR/Wユニット30からの監視用呼出波に対して監視用ICタグ186から監視用反射波が返される。一方、図8に示すように開閉扉16aが開くと、監視用ICタグ186と監視用アンテナ168とは平行でなくなり、通信可能な臨界角度を超えるので、監視用ICタグ186はR/Wユニット30からの呼び出しに応答できなくなる。
【0080】
また、監視用アンテナ168と監視用ICタグ186間の通信も13.56MHzの短波帯で行われており、この周波数帯での通信はノイズによる影響を受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、開閉扉16aの動作を制御する大入賞口開放ソレノイド70は、監視用ICタグ186や監視用アンテナ168から離したアタッカ部材160の左奥に配置されている。
【0081】
3.管理端末装置の説明
次に、管理端末装置100の構成について図9を参照して説明する。図9は、管理端末装置100の操作扉118を開いた状態の管理端末装置100の前面から見た斜視図である。管理端末装置100は、R/Wユニット30がパチンコ機1に備えられた監視用ICタグを監視し、エラーを検知した場合に、そのエラーを報知する。また、監視結果の履歴情報である監視情報を閲覧することができる。
【0082】
また、この管理端末装置100では、登録情報321の変更設定を行うことができる。そこで、登録情報321の設定を誰もが自由に行うことができないように、認証用ICタグ126を埋め込んだ鍵121(図11参照)を使用する。予め管理端末装置100に登録されているIDコードを記憶した認証用ICタグ126が埋め込まれた鍵121が鍵穴130に差し込まれて、認証状態となっている場合にのみ、登録情報321の設定を行えるものとする。
【0083】
さらに、この管理端末装置100では、認証用ICタグ126のIDコードの設定も行うことができる。この認証用ICタグ126のIDコードの設定についても、誰もが行えてはならない。そこで、認証が必要となる。しかし、管理端末装置100に登録されている鍵121の全てを紛失してしまったり、破損してしまったりした場合には、新しい鍵121のIDコードを管理端末装置100へ登録する必要があるが、認証を行うことができない。そこで、認証用ICタグ126のIDコードの設定については、パスワードを使用して認証を行う。
【0084】
図9に示すように、管理端末装置100は略直方体の形状で、遊技機設置島200の一端に取り付けられており、箱状の本体箱119の前面に開閉可能な操作扉118を備えている。また、図9における管理端末装置100の正面左端部に操作扉118が軸支され、本体箱119に接続し、開閉可能となっている。また、操作扉118の外面右下には操作扉118の施錠を行うため鍵121を挿入する鍵穴130が設けられており、この鍵穴130に鍵121を挿入し、右方向へ回転させると操作扉118が手前に開くようになっている。さらに、操作扉118の裏面の鍵穴130の近傍には、鍵121に埋め込まれている認証用ICタグ126と通信を行うための認証用アンテナ128が備えられている。
【0085】
また、管理端末装置100の背面には、R/Wユニット30とデータのやり取りを行うためのケーブル(図示外)が備えられ、遊技機設置島200に設置されているパチンコ機1に備えられているR/Wユニット30と接続している。また、操作扉118の外面には表示画面101、監視ボタン103、監視履歴ボタン104、設定履歴ボタン105、設定ボタン106、停止ボタン102、入力キー107及び矢印キー108が備えられている。また、本体箱119の内部にはCPU98、ROM97、RAM113、EEPROM114及びRF回路115等(図10参照)を備えた本体装置123が設けられており、操作扉118の外面に備えられている表示画面101、各種入力ボタン、入力キー及び認証用ICタグ126とケーブル(図示外)で接続している。
【0086】
また、表示画面101に表示される画面は、監視ボタン103、監視履歴ボタン104及び設定履歴ボタン105、設定ボタン106を押下することにより、切り替えることができる。監視ボタン103を押下すると、監視モード画面が表示され、監視履歴ボタン104を押下すると、監視履歴モード画面が表示され、設定履歴ボタン105を押下すると、設定履歴モード画面が表示され、設定ボタン106が押下されると設定モード画面が表示される。尚、起動時には、監視モード画面が表示されている。
【0087】
監視モード画面では、管理端末装置100に接続されているパチンコ機1のいずれかで基板ボックス80及び大入賞口16の不正開放が検出され、監視データがR/Wユニット30から送信されてきた場合には、「104番台 大入賞口16不正開放!! 18:22:55」等のパチンコ機1の台番号、不正内容及び不正発生時刻が表示される。不正が発生していない場合には、「現在、正常稼働中」の表示がなされている。複数の不正が同時に発生した場合には、それらの報知画面が所定時間ごと、例えば5秒毎に切り替わり、繰り返し表示される。また、不正開放データがパチンコ機1のR/Wユニット30から送信されてきた場合には、警告ランプ109が点灯し、遊技場の係員の注意を喚起するようになっており、停止ボタン102の押下により消灯させることができる。また、入力キー107及び矢印キー108は表示画面101に表示された画面を操作する際に用いられる。
【0088】
また、設定モード画面では、登録情報321や認証用ICタグ126のIDコードが登録されている認証用登録情報1141(図16参照)の設定を行う。また、監視履歴モード画面では、各パチンコ機1に備えられたR/Wユニット30が基板ボックス80及び大入賞口16を監視した結果である監視情報を閲覧することができる。また、設定履歴モード画面では、設定モード画面を用いて行われた各パチンコ機1の登録情報321の変更の履歴情報や認証用登録情報1141の変更の履歴情報を閲覧することができる。
【0089】
図9に示す例では、監視モード画面が表示されており、エラー1、エラー2、エラー3の3つの不正が発生し、エラー2の内容を示す画面が表示されている。エラー2は、104番台で大入賞口16の不正開放が18時22分55秒に発生している。
【0090】
次に、管理端末装置100の電気的構成について図10を参照して説明する。図10は管理端末装置100の電気的構成を示すブロック図である。図10に示すように、管理端末装置100は、各種の演算を行うCPU98が設けられ、CPU98には、フラグやデータ等を一時的に記憶するRAM113と、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM97と、認証用登録情報1141、登録情報1142、パスワード情報(図示外)等を記憶したEEPROM114と、I/Oインターフェース99とが接続している。
【0091】
また、CPU98には認証用ICタグ126へ呼出波を送信し、反射波を受信するためのRF回路115が接続している。さらに、RF回路115には認証用アンテナ128が接続している。認証用アンテナ128は認証用ICタグ126と通信をする。また、I/Oインターフェース99には、警告ランプ109、表示画面101、停止ボタン102、監視ボタン103、監視履歴ボタン104、設定履歴ボタン105、設定ボタン106、入力キー107及び矢印キー108が備えられている。さらに、I/Oインターフェース99は通信回路117を介して店内ネットワーク150に接続している。
【0092】
次に、鍵121の構造について図11を用いて説明する。図11は、鍵121の平面図である。尚、この鍵121が「認証部材」に相当する。図11に示すように、鍵121は、把持部122のカバー内部に認証用ICタグ126が埋め込まれている。この鍵121は、管理端末装置100の操作扉118(図9参照)の開閉及び認証に使用される。尚、認証用ICタグ126は、把持部122のカバー内部に埋め込むために、細い円筒型(スティック型)に形成されている。また、その電気的回路構成は、監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186と同様で、認証用ICタグ126もRF回路、アンテナ、EEPROMを搭載している。円筒中にはアンテナ及びICチップが設けられて、ICチップには、RF回路とEEPROMとが一体となって構成されている。そして、EEPROMには、認証用ICタグ126を他のICタグと識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。また、この鍵121は複数存在してもよい。ただし、その際には各鍵121に埋め込まれている認証用ICタグ126のIDコードは、各認証用ICタグ126毎に異なる。尚、鍵121はパチンコ機1の前面枠111及び本体枠110の開閉にも使用される。
【0093】
4.ICタグ監視装置での監視に関する説明
次に、図12乃至図15を参照して、R/Wユニット30がパチンコ機1に取り付けられた監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186を監視する監視処理について説明する。図12は、R/Wユニット30のEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321の模式図である。図13は、R/Wユニット30のRAM33の監視処理使用データ記憶エリアに記憶されている監視処理使用データ331の模式図である。図14は、R/Wユニット30で行われるメイン処理のフローチャートである。R/Wユニット30は、このメイン処理の中で監視用ICタグの監視処理を行っている。図15は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる監視処理のフローチャートである。
【0094】
まず、図12を参照して、R/Wユニット30のEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321について説明する。登録情報321には、基板ボックス80及び大入賞口16を監視するための情報が登録されている。登録情報321は、監視される位置毎に1つの登録データが登録されており、図12に示すようにデータ番号欄321a、位置特定符号欄321b、IDコード欄321c及び監視間隔時間欄321dが設けられている。
【0095】
データ番号欄321aには、登録データのデータ番号が「1」から順に振られている。位置特定符号欄321bには、その登録データがパチンコ機1の被監視部材のどの位置を監視するためのものであるかを特定するための位置特定符号が英数字で登録されている。登録データは1つの被監視部材の被監視位置に付き1つしか登録されないので、異なる登録データに同じ位置特定符号が記憶されることはない。IDコード欄321cには、被監視位置に貼り付けられている監視用ICタグに記憶されているIDコードが登録されている。監視間隔時間欄には、R/Wユニット30が被監視部材に貼り付けられている監視用ICタグに監視用アンテナを介して監視用呼出波を送信して、監視を行うタイミングを指定するための時間がミリ秒単位で登録されている。ここに登録されている時間毎に監視用呼出波が送信される。
【0096】
図12に示す例では、データ番号欄321aが「1」である登録データの位置特定符号欄321bには「BOX」、IDコード欄321cには「1557001H」、監視間隔時間欄321dには「3000」ミリ秒が登録されている。尚、位置特定符号「BOX」は基板ボックス80を示している。また、データ番号欄321aが「2」である登録データの位置特定符号欄321bには「DAI」、IDコード欄321cには「0011N221」、監視間隔時間欄321dには「50」ミリ秒が登録されている。尚、位置特定符号「DAI」は大入賞口16を示している。
【0097】
次に、図13を参照してR/Wユニット30のRAM33の監視処理使用データ記憶エリアに記憶されている監視処理使用データ331について説明する。監視処理使用データ331には、基板ボックス80及び大入賞口16を監視する際に使用されるカウンタやフラグが記憶されている。図13に示すように、監視処理使用データ331には、データ番号欄331a、監視カウンタ欄331b、IDフラグ欄331c及び消失フラグ欄331dが設けられている。尚、監視処理使用データ331のデータ番号欄331aは、登録情報321のデータ番号欄321aに記憶されているデータ番号と対応している。つまり、登録情報321のデータ番号欄321aが「1」である被監視部材を監視する際には、監視処理使用データ331のデータ番号欄331aが「1」である監視カウンタ、IDフラグ及び消失フラグが使用される。
【0098】
データ番号欄331aには、データ番号が「1」から順に振られている。監視カウンタ欄331bには、当初、登録情報321の監視間隔時間がセットされ、図示外の時間管理プログラムにより1ミリ秒毎に減算される。また、IDフラグ欄331cには、被監視位置に貼り付けられた監視用ICタグに監視用呼出波を送信した際に返されて来た監視用反射波に含まれていたIDコードが、IDコード欄321cに登録されているものと一致しない場合に、「IDコードエラー」となり、「1」がセットされて「ON」状態となる。IDコードエラーが発生していない状態では「OFF」状態で「0」がセットされている。また、消失フラグ欄331dには、被監視位置に貼り付けられた監視用ICタグに監視用呼出波を送信した際に監視用反射波が返されてこなかった場合に、「応答エラー」となり、「1」がセットされて「ON」状態となる。応答エラーが発生していない状態では「OFF」状態で「0」がセットされている。
【0099】
図13に示す例では、データ番号欄331aが「1」である登録データの監視カウンタ欄331bには「1978」、IDフラグ欄331cには「0」、消失フラグ欄331dには「0」がセットされている。データ番号欄331aが「1」である登録データの監視カウンタ欄331bには「8」、IDフラグ欄331cには「0」、消失フラグ欄331dには「0」がセットされている。
【0100】
次に、図14を参照してメイン処理について説明する。このメイン処理では、登録情報321に記憶されている監視間隔時間に従い、監視用アンテナから監視用呼出波を送信して、被監視部材に設置されている監視用ICタグの監視をする監視処理を行う。尚、このメイン処理は、R/Wユニット30に電源が投入され、起動処理が終了した後に開始され、R/Wユニット30の電源がONである間継続して実施される。R/Wユニット30は、パチンコ機1の電源基板から電源の供給を受けていないため、夜間にパチンコ機1の電源をOFFしたとしても、電源断とはならず処理は中断されないため、夜間にも監視を続けることができる。
【0101】
まず、データ番号カウンタnに初期値の「0」をセットする(S1)。このデータ番号カウンタnは、図12に示す登録情報321のデータ番号をカウントするためのカウンタであり、データカウンタn番目の登録データに登録されている位置特定符号が示している被監視位置の監視が行われる。次いで、データ番号カウンタnに「1」を加算し(S2)、データ番号カウンタnの値が登録情報321のデータ数である「2」よりも大きいか否かを確認する(S3)。データ番号カウンタnの値が「2」よりも大きくなければ(S3:NO)、監視処理使用データ331のn番目のデータの監視カウンタ欄331b欄の値が「0」より大きいか否かを確認する(S4)。この監視カウンタ欄331b欄の値は、本メイン処理とは別処理の時間管理プログラムにおいて、1ミリ秒毎に減算され、「0」以下となると監視時刻が到来したことになる。n番目のデータの監視カウンタ欄331b欄の値が「0」より大きい場合には(S4:YES)、まだ監視時刻となっていないので、S2へ戻る。n番目のデータの監視カウンタ欄331b欄の値が「0」より大きくない場合には(S4:NO)、監視時刻となっているので、次回の監視のために登録情報321のn番目の登録データの監視間隔時間欄321dに記憶されている値を監視カウンタ欄331b欄へセットする(S5)。
【0102】
次いで、n番目の登録情報321の登録データの位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が「DAI」であるか否かを確認する(S6)。位置特定符合「DAI」は、大入賞口16の開閉扉16aを示しており、この開閉扉16aはパチンコ機1が大当たり中であれば開放されるため、パチンコ機1が大当たり中には開閉扉16aの開放を監視する必要はない。そこで、位置特定符号が「DAI」である場合には(S6:YES)、パチンコ機1が大当たり中であるか否かを確認し(S7)、大当たり中である場合には(S7:YES)、何もせずにS2へ戻る。大当たり中であるか否かの判断は、大当たりフラグにより行う。この大当たりフラグは主制御基板41からの信号の受信により、OFF/ONが行われる。大当たり中でない場合には(S7:NO)、位置特定符号が「DAI」である被監視位置、すなわち大入賞口16の開閉扉16aの監視処理行う(S8)。また、n番目の位置特定符号が「DAI」でない場合には(S6:NO)、必ず監視が行われるので、S8へ進み、n番目の登録情報321の登録データに記憶された位置への監視処理を行う。尚、この監視処理の詳細については、図15で後述する。監視処理終了後には、S2へ戻る。
【0103】
続いて、データ番号カウンタnに「1」を加算し(S2)、データ番号カウンタnの値が「2」よりも大きれば(S3:YES)、S1へ戻る。
【0104】
次いで、図15を参照してメイン処理の中で行われる監視処理(図14:S8)についてフローチャートを用いて説明する。この監視処理は、データ番号がメイン処理中で更新されるデータ番号カウンタnの値である登録情報321の登録データの位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が示す被監視位置を監視するための監視用アンテナから、監視用呼出波を送信することにより基板ボックス80及び大入賞口16の開放を監視する。
【0105】
まず、n番目の位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が示す被監視位置を監視するために設けられている監視用アンテナから監視用呼出波を送信する(S21)。この監視用アンテナは、位置特定符号が「DAI」である場合には監視用アンテナ168であり、位置特定符号が「BOX」である場合には監視用アンテナ68である。次いで、監視用ICタグから監視用反射波の返送が所定時間内にあるか否かを確認する(S22)。本実施の形態では、この所定時間は例えば10ミリ秒とする。
【0106】
所定時間内に監視用反射波の返送がない場合には(S22:NO)、監視用ICタグが監視用アンテナと通信できない位置にある、すなわち監視用ICタグの設置部材が不正に開放されていると考えられる。そこで、まず監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331dに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S23)。n番目の消失フラグ欄331dに「1」がセットされて「ON」となっている場合には(S23:YES)、すでにこの不正開放が検知され、監視データが監視情報に記憶されているので、再度監視データを作成しないために何もせずに処理を終了する。n番目の消失フラグ欄331dに「1」がセットされて「ON」となっていない場合には(S23:NO)、今回の監視にて初めてこの不正開放が検知されたので、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331dに「ON」をセットする(S24)。そして、監視情報へ消失エラー発生の監視データを追加記憶し(S25)、管理端末装置100へ新しい監視データを送信して(S26)、処理を終了する。
【0107】
所定時間内に監視用反射波の返送があった場合には(S22:YES)、監視用反射波に含まれているIDコードが登録情報321のn番目の登録データのIDコード欄321cに記憶されているIDコードと一致するか否かを確認する(S27)。
【0108】
S27にてIDコードが一致しない場合には(S27:NO)、監視処理使用データ331のn番目のIDフラグ欄331cに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S28)。「ON」である場合には(S28:YES)、すでにこのIDコードエラーが検知され、監視データが監視情報に記憶されているので、再度監視データを作成しないために何もせずに処理を終了する。「ON」でない場合には(S28:NO)、n番目のIDフラグ欄331cに「1」をセットして「ON」とし(S29)、監視情報へIDコードエラー発生の監視データを追加記憶し(S30)、管理端末装置100へ監視データを送信して(S31)、処理を終了する。
【0109】
S27にてIDコードが一致した場合には(S27:YES)、被監視位置に備えられた監視用ICタグは正常である。そこで、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331dに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S32)。「ON」である場合には(S32:YES)、消失エラーから回復したのでn番目の消失フラグ欄331dに「0」をセットして「OFF」とし(S33)、監視情報へ消失エラー回復の監視データを追加記憶し(S34)、監視データを管理端末装置100へ送信して(S35)、S36へ進む。「ON」でない場合には(S32:NO)、何もせずにS36へ進む。
【0110】
S36では、監視処理使用データ331のn番目のIDフラグ欄331cに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S36)。「ON」である場合には(S36:YES)、IDコードエラーから回復しているのでn番目のIDフラグ欄331cに「0」をセットして「OFF」とし(S37)、監視情報へIDコードエラー回復の監視データを追加記憶し(S38)、監視データを管理端末装置100へ送信して(S39)、処理を終了する。「ON」でない場合には(S36:NO)、何もせずに、処理を終了する。
【0111】
5.登録情報の変更に関する説明
次に、図16乃至図21を参照して、登録情報の変更処理について説明する。登録情報の変更は、管理端末装置100において、設定ボタン106を押下して、表示される設定モード画面を操作することにより行われる。管理端末装置100では、登録情報の変更を行う際に、登録情報321をR/Wユニット30から取得し、登録情報1142として記憶する。そして登録情報1142の設定を行い、変更後の登録情報1142をR/Wユニット30へ送信する。R/Wユニット30では、管理端末装置100から登録情報が送信されてきた場合には、現在登録されている登録情報321に受信した登録情報を上書きする。
【0112】
図16は、管理端末装置100のEEPROM114の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報1141の模式図である。図17は、管理端末装置100のEEPROM114の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報1142の模式図である。図18は、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の監視用ICタグ現在登録情報画面101aのイメージ図である。図19は、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の監視用ICタグ変更画面101bのイメージ図である。図20は、R/Wユニット30で行われる登録情報送受信処理のフローチャートである。図21は、管理端末装置100で行われる監視用ICタグ設定処理のフローチャートである。
【0113】
まず、図16を参照して、管理端末装置100のEEPROM114の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報1141について説明する。認証用登録情報1141には、認証用ICタグ126を識別するための識別情報であるIDコードが登録されている。ここに登録されているIDコードを記憶している認証用ICタグ126を埋め込んだ鍵121を使用することにより、管理端末装置100を認証状態とすることができる。図16に示すように、認証用登録情報1141には、IDコード1欄、IDコード2欄、IDコード3欄、IDコード4欄、IDコード5欄、IDコード6欄、IDコード7欄、IDコード8欄の8つの欄が設けられている。IDコード1欄〜IDコード8欄には、鍵121に埋め込まれている認証用ICタグ126に記憶されているIDコードが記憶されている。遊技場内においては、例えば店員の数分だけ鍵121が複数存在することも考えられるので、IDコード1欄〜IDコード8欄の8つの欄が設けられている。すなわち、本実施の形態では、8つの鍵121を登録することができる。
【0114】
図16に示す例では、IDコード1欄には「16174098」、IDコード2欄には「FT176495」、IDコード3欄には「00083082」が登録されており、IDコード4欄、IDコード5欄、IDコード6欄、IDコード7欄及びIDコード8欄には登録されていない。
【0115】
次に、図17を参照して、管理端末装置100のEEPROM114の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報1142について説明する。この登録情報1142は、管理端末装置100が登録情報送信依頼電文を、R/Wユニット30へ送信することにより、R/Wユニット30から送信されてきた登録情報を管理端末装置100がEEPROM114に記憶したものである。したがって、R/Wユニット30のEEPROM32に記憶されている登録情報321と同じ構成となっており、図17に示すようにデータ番号欄1142a、位置特定符号欄1142b、IDコード欄1142c及び監視間隔時間欄1142dが設けられている。
【0116】
図17に示す例では、データ番号欄1142aが「1」である登録データの位置特定符号欄1142bには「BOX」、IDコード欄1142cには「1557001H」、監視間隔時間欄1142dには「3000」ミリ秒が登録されている。また、データ番号欄1142aが「2」である登録データの位置特定符号欄1142bには「DAI」、IDコード欄1142cには「0011N221」、監視間隔時間欄1142dには「50」ミリ秒が登録されている。
【0117】
次に、図18を参照して、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の監視用ICタグ現在登録情報画面101aについて説明する。この監視用ICタグ現在登録情報画面101aには、管理端末装置100がR/Wユニット30から取得した登録情報の内容が表示されている。図18に示すように、画面左上には「設定モード画面」と表示されており、その下行にどのパチンコ機1の登録情報が表示されているのかを示す台番号が「104」と表示されている。さらにその下行には、現在の画面が監視用ICタグの現在の登録情報を表示していることを示す文言として「監視用ICタグ:現在登録情報」と表示されている。さらにその下に、登録情報の内容を示す表が表示されている。この表にはデータ番号欄、位置特定符号欄、IDコード欄及び間隔欄が設けられており、図18に示す例では、データ番号欄「1」の位置特定符号欄は「BOX」であり、IDコード欄は「1557001H」であり、間隔欄は「3000」である。また、データ番号欄「2」の位置特定符号欄は「DAI」であり、IDコード欄は「0011N221」であり、間隔欄は「50」であり、データ番号欄「3」及び「4」には何も表示されていない。
【0118】
さらに、表の右下には入力項目として指定番号欄が設けられており、画面最下部には、「変更」ボタン、「追加」ボタン、「削除」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。管理端末装置100の操作者は、指定番号欄に変更、追加、又は削除を行うデータ番号を入力キー107及び矢印キー108を使用して入力する。そして、「変更」ボタンを選択すると変更画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号の登録データの変更を行うことができる。「追加」ボタンを選択すると追加画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号に登録データの追加を行うことができる。「削除」ボタンを選択すると削除画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号の登録データの削除を行うことができる。また、「キャンセル」ボタンを選択すると、監視用ICタグの設定を行うことなく、監視モード画面へ戻る。
【0119】
次に、図19を参照して、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の監視用ICタグ変更画面101bについて説明する。この監視用ICタグ変更画面101bは、監視用ICタグ現在登録情報画面101aにおいて「変更」ボタンが選択された場合に表示され、監視用ICタグ現在登録情報画面101aで入力されたデータ番号の登録データの変更が行われる。
【0120】
図19に示すように、画面左上には「設定モード画面」と表示されており、その下行にどのパチンコ機1の登録情報が表示されているのかを示す、台番号が「104」と表示されている。さらにその下行には、現在の画面が監視用ICタグの変更画面であることを示す文言として「監視用ICタグ:変更画面」と表示されている。その下行には、監視用ICタグ現在登録情報画面101aで入力された登録データの番号が表示されている。図19に示す例では、「登録データ番号 2」である。その下には、入力項目として位置特定符号欄、IDコード欄及び間隔欄が設けられている。ここで、位置特定符号及びIDコードは、数字以外にアルファベットも使用することができるので、これらを入力する場合には、アルファベット26文字を列挙した入力補助画面が表示される。そこで、操作者は入力キー107及び矢印キー108を操作してアルファベットも入力することができる。また、画面最下部には、「確認」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられており、「確認」ボタンが選択されると、入力データが管理端末装置100に読み込まれる。「キャンセル」ボタンを押下すると、監視モード画面へ戻る。
【0121】
次に、図20のフローチャートを参照して、R/Wユニット30で行われる登録情報送受信処理について説明する。この登録情報送受信処理は、R/Wユニット30において、図14に示すメイン処理とは別処理で実行されるが、メイン処理と同様にR/Wユニット30に電源が投入され、起動処理が終了した後に開始され、R/Wユニット30の電源がONである間継続して実施される。
【0122】
まず、管理端末装置100から登録情報の依頼情報を受信したか否かを確認する(S51)。依頼情報を受信した場合には(S51:YES)、管理端末装置100へEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321を送信する(S52)。そして、S51へ戻る。依頼情報を受信しない場合には(S51:NO)、管理端末装置100から登録情報を受信したか否かを確認する(S53)。登録情報を受信した場合には(S53:YES)、受信した登録情報をEEPROM32の登録情報記憶エリアの登録情報321へ上書き記憶する(S54)。そしてS51へ戻る。
【0123】
次に、図21のフローチャートを参照して、管理端末装置100で行われる監視用ICタグ設定処理について説明する。この監視用ICタグ設定処理は、管理端末装置100において設定ボタン106を押下することにより、「監視用ICタグの設定」を行うか「認証用ICタグの設定」を行うかのICタグ選択画面(図示外)が表示され、「監視用ICタグの設定」が選択された場合に実施される。
【0124】
まず、認証用アンテナ128から呼出波を送信する(S61)。次いで、所定時間内に認証用ICタグ126から反射波の返送があるか否かを確認する(S62)。ここで、所定時間は例えば10ミリ秒とする。反射波の返送がない場合には(S62:NO)、認証用ICタグ126が埋め込まれた鍵121が鍵穴130に差し込まれていないということなので、「データ削除には、鍵が必要です。」等のエラーメッセージを表示して(S90)、処理を終了する。反射波の返送がある場合には(S62:YES)、反射波に含まれているIDコードが予め認証用登録情報1141に登録されているか否かを確認する(S63)。ここでは、反射波に含まれているIDコードを、認証用登録情報1141に記憶されているIDコードと1つずつ比較し、一致しているか確認する。一致するIDコードがなければ、そのIDコードは予め登録されていないので(S63:NO)、正規の鍵121でない鍵121が鍵穴130に差し込まれているということになるので、「鍵の登録がありません。」等のエラーメッセージを表示して(S91)、処理を終了する。
【0125】
一致しているIDコードがあれば、そのIDコードは予め登録されているものであるので(S63:YES)、パチンコ機選択画面を表示する(S64)。このパチンコ機選択画面では、パチンコ機1の台番号を入力する入力項目が設けられており、管理端末装置100に接続しているどのパチンコ機1の登録情報321を設定するのかを指定することができる。操作者は、設定を行いたいパチンコ機1の台番号を入力し、「確認」ボタンを選択する。「確認」ボタンが選択されると、管理端末装置100は入力された台番号データを読み込み(S65)、入力された台番号のパチンコ機1(指定パチンコ機)へ登録情報の依頼情報を送信する(S66)。
【0126】
次いで、指定パチンコ機から登録情報が送信され、受信したか否かを確認する(S67)。所定時間、例えば10ミリ秒を経過しても登録情報を受信しない場合には(S67:NO)、管理端末装置100とR/Wユニット30との間に何らかの障害が発生しているので、「登録情報を受信できません。」等のエラーメッセージを表示したエラー画面を表示し(S92)、処理を終了する。登録情報を受信した場合には(S67:YES)、EEPROM114の登録情報記憶エリアの登録情報1142へ受信した登録情報を記憶し(S68)、登録情報1142のデータを反映させて監視用ICタグ現在登録情報画面101a(図18参照)を表示画面101へ表示する(S69)。
【0127】
次いで、監視用ICタグ現在登録情報画面101aにおいて「キャンセル」ボタンが選択されたか否かを確認する(S70)。「キャンセル」ボタンが選択された場合には(S70:YES)、処理を終了する。「キャンセル」ボタンが選択されてない場合には(S70:NO)、「変更」ボタンが選択されたか否かを確認する(S71)。「変更」ボタンが選択された場合には(S71:YES)、監視用ICタグ変更画面101b(図19参照)を表示する(S72)。そして、入力データの読み込みを行い(S73)、変更確認画面(図示外)を表示する(S74)。変更確認画面には、読み込んだ入力データの内容、「この内容に変更してもよろしいですか?」の確認文言、「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンが表示されている。次いで、「OK」ボタンが選択されたか否かを確認する(S75)。「OK」ボタンが選択されていない場合には(S75:NO)、S69へ戻り、登録情報1142のデータを反映させた監視用ICタグ現在登録情報画面101aを表示する(S69)。「OK」ボタンが選択されている場合には(S75:YES)、変更データを登録情報1142へ記憶し(S76)、登録情報1142をR/Wユニット30へ送信して(S77)、S69へ戻り、登録情報1142のデータを反映させた監視用ICタグ現在登録情報画面101aを表示する(S69)。
【0128】
S71にて、「変更」ボタンが選択されていない場合には(S71:NO)、「追加」ボタンが選択されたか否かを確認する(S78)。「追加」ボタンが選択された場合には(S78:YES)、監視用ICタグ追加画面(図示外)を表示する(S79)。この監視用ICタグ追加画面では、入力項目として位置特定符号欄、IDコード欄及び間隔欄、「確認」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。「確認」ボタンが選択されたら入力データの読み込みを行い(S80)、追加確認画面(図示外)を表示する(S81)。追加確認画面には、読み込んだ入力データの内容、「この内容を追加してもよろしいですか?」の確認文言、「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンが表示されている。次いで、「OK」ボタンが選択されたか否かを確認する(S82)。「OK」ボタンが選択されていない場合には(S82:NO)、S69へ戻り、登録情報1142のデータを反映させた監視用ICタグ現在登録情報画面101aを表示する(S69)。「OK」ボタンが選択されている場合には(S82:YES)、追加データを登録情報1142へ記憶し(S83)、登録情報1142をR/Wユニット30へ送信して(S84)、S69へ戻り、登録情報1142のデータを反映させた監視用ICタグ現在登録情報画面101aを表示する(S69)。
【0129】
S78にて、「追加」ボタンが選択されていない場合には(S78:NO)、「削除」ボタンが選択されているか否かを確認する(S85)。「追加」ボタンが選択されている場合には(S85:YES)、削除確認画面(図示外)を表示する(S86)。削除確認画面には、削除する登録データの内容、「この内容を削除してもよろしいですか?」の確認文言、「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンが表示されている。次いで、「OK」ボタンが選択されたか否かを確認する(S87)。「OK」ボタンが選択されている場合には(S87:YES)、削除データを登録情報1142から削除し(S88)、登録情報1142をR/Wユニット30へ送信して(S89)、S69へ戻り、登録情報1142のデータを反映させた監視用ICタグ現在登録情報画面101aを表示する(S69)。S85にて「削除」ボタンが選択されていない場合には(S85:NO)、なにもせずに、S69へ戻る。
【0130】
そして、「キャンセル」ボタンが選択されたら(S70:YES)、処理は終了する。
【0131】
6.認証用登録情報の変更に関する説明
次に、図22乃至図24を参照して、管理端末装置100での認証用登録情報1141の変更処理について説明する。管理端末装置100では、認証用ICタグ126のIDコードが登録されている認証用登録情報1141の設定を行うことができる。図22は、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の認証用ICタグ現在登録情報画面101cのイメージ図である。図23は、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の認証用ICタグ追加画面101dのイメージ図である。図24は、管理端末装置100で行われる認証用ICタグ設定処理のフローチャートである。
【0132】
まず、図22を参照して管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の認証用ICタグ現在登録情報画面101cについて説明する。この認証用ICタグ現在登録情報画面101cには、管理端末装置100のEEPROM114の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報1141の内容が表示されている。図22に示すように、画面左上には「設定モード画面」と表示されており、その下行に、現在の画面が認証用ICタグの現在の登録情報を表示していることを示す文言として「認証用ICタグ:現在登録情報」と表示されている。その下に、認証用登録情報1141の内容を示す表が表示されている。この表には、1〜8までの「データ番号欄」が設けられており、それぞれのデータ番号について1つの「IDコード」欄が設けられている。図22に示す例では、データ番号欄「1」のIDコードは「16174098」であり、データ番号欄「2」のIDコードは「FT176495」であり、データ番号欄「3」のIDコードは「00083082」であり、データ番号欄「4」〜「8」には何も表示されていない。
【0133】
さらに、表の右下には入力項目として指定番号欄が設けられており、画面最下部には、「変更」ボタン、「追加」ボタン、「削除」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。管理端末装置100の操作者は、指定番号欄に変更、追加、又は削除を行うデータ番号を入力キー107及び矢印キー108を使用して入力する。そして、「変更」ボタンを選択すると変更画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号の登録データの変更を行うことができる。「追加」ボタンを選択すると追加画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号に登録データの追加を行うことができる。「削除」ボタンを選択すると削除画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号の登録データの削除を行うことができる。また、「キャンセル」ボタンを選択すると、監視用ICタグの設定を行うことなく、監視モード画面へ戻る。
【0134】
次に、図23を参照して、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の認証用ICタグ追加画面101dについて説明する。この認証用ICタグ追加画面101dは、認証用ICタグ現在登録情報画面101cにおいて「追加」ボタンが選択された場合に表示され、認証用ICタグ現在登録情報画面101cで入力されたデータ番号の認証用登録データの追加が行われる。
【0135】
図23に示すように、画面左上には「設定モード画面」と表示されており、その下行には、現在の画面が認証用ICタグの追加画面であることを示す文言として「認証用ICタグ:追加画面」と表示されている。その下行には、認証用ICタグ現在登録情報画面101cで入力された認証用登録データの番号が表示されている。図23に示す例では、「認証用登録データ番号 4」である。その下には、入力項目として追加IDコード欄が設けられている。ここで、IDコードは、数字以外にアルファベットも使用することができるので、これらを入力する場合には、アルファベット26文字を列挙した入力補助画面が表示される。そこで、操作者は入力キー107及び矢印キー108を操作してアルファベットも入力することができる。また、画面最下部には、「確認」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられており、「確認」ボタンが選択されると、入力データが管理端末装置100に読み込まれる。「キャンセル」ボタンを押下すると、監視モード画面へ戻る。
【0136】
次に、図24のフローチャートを参照して、管理端末装置100で行われる認証用ICタグ設定処理について説明する。この認証用ICタグ設定処理は、管理端末装置100において設定ボタン106を押下することにより、「監視用ICタグの設定」を行うか「認証用ICタグの設定」を行うかのICタグ選択画面(図示外)が表示され、「認証用ICタグの設定」が選択された場合に実施される。
【0137】
まず、パスワード入力画面(図示外)が表示される(S101)。このパスワード入力画面には、入力項目として氏名欄及びパスワード欄が設けられており、さらに、「確認」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。操作者は、入力キー107及び矢印キー108を操作して自身の氏名及びパスワードを入力する。ここで、「確認」ボタンが選択されると、入力データが管理端末装置100に読み込まれる(S102)。尚、「キャンセル」ボタンを押下すると、監視モード画面へ戻る。入力データの読み込みを行ったら、入力された氏名及びパスワードが予め管理端末装置100のEEPROM114のパスワード情報記憶エリア(図示外)に登録されているか否かを確認する(S103)。氏名及びパスワードが予め登録されていない場合には、パスワードOKとならないので(S103:NO)、S101へ戻りパスワード入力画面を表示する(S101)。尚、このパスワードの登録については、管理者権限のある者(管理者パスワード入力者:管理者パスワードは管理端末装置100設置時に設定済み)がパスワード設定処理(設定ボタン106及び入力キー107の「1」ボタンを同時に3秒間押し続けることにより画面が表示される等の、通常操作では表示されない設定画面を操作する。)により行われる。
【0138】
氏名及びパスワードが予め登録されている場合には、パスワードOKとなり(S103:YES)、認証用ICタグ現在登録情報画面101c(図22参照)が表示画面101に表示される(S104)。次いで、認証用ICタグ現在登録情報画面101cで入力されたデータの読み込みを行う(S105)。そして、「キャンセル」ボタンが選択されたか否かを確認する(S106)。「キャンセル」ボタンが選択された場合には(S106:YES)、処理を終了する。
【0139】
「キャンセル」ボタンが選択されなかった場合には(S106:NO)、「変更」ボタンが選択されたか否かを確認する(S107)。「変更」ボタンが選択された場合には(S107:YES)、認証用ICタグ変更画面(図示外)が表示される(S108)。この認証用ICタグ変更画面では、入力項目として変更IDコード欄が設けられている。「確認」ボタンが選択されたら入力データの読み込みを行い(S109)、変更確認画面(図示外)を表示する(S110)。変更確認画面には、読み込んだ入力データの内容、「この内容に変更してもよろしいですか?」の確認文言、「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンが表示されている。次いで、「OK」ボタンが選択されたか否かを確認する(S111)。「OK」ボタンが選択されていない場合には(S111:NO)、S104へ戻り、認証用登録情報1141のデータを反映させた認証用ICタグ現在登録情報画面101cを表示する(S104)。「OK」ボタンが選択されている場合には(S111:YES)、変更データを認証用登録情報1141へ記憶し(S112)、S104へ戻り、認証用登録情報1141のデータを反映させた認証用ICタグ現在登録情報画面101cを表示する(S104)。
【0140】
「変更」ボタンが選択されなかった場合には(S107:NO)、「追加」ボタンが選択されたか否かを確認する(S113)。「追加」ボタンが選択された場合には(S113:YES)、認証用ICタグ追加画面101d(図23参照)が表示される(S114)。「確認」ボタンが選択されたら入力データの読み込みを行い(S115)、追加確認画面(図示外)を表示する(S116)。追加確認画面には、読み込んだ入力データの内容、「この内容に追加してもよろしいですか?」の確認文言、「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンが表示されている。次いで、「OK」ボタンが選択されたか否かを確認する(S117)。「OK」ボタンが選択されていない場合には(S117:NO)、S104へ戻り、認証用登録情報1141のデータを反映させた認証用ICタグ現在登録情報画面101cを表示する(S104)。「OK」ボタンが選択されている場合には(S117:YES)、追加データを認証用登録情報1141へ記憶し(S118)、S104へ戻り、認証用登録情報1141のデータを反映させた認証用ICタグ現在登録情報画面101cを表示する(S104)。
【0141】
「追加」ボタンが選択されていない場合には(S113:NO)、「削除」ボタンが選択されているか否かを確認する(S119)。「追加」ボタンが選択されている場合には(S119:YES)、削除確認画面(図示外)を表示する(S120)。削除確認画面には、削除する登録データの内容、「この内容を削除してもよろしいですか?」の確認文言、「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンが表示されている。次いで、「OK」ボタンが選択されたか否かを確認する(S121)。「OK」ボタンが選択されていない場合には(S121:NO)、なにもせずにS104へ戻り、認証用登録情報1141のデータを反映させた認証用ICタグ現在登録情報画面101cを表示する(S104)。「OK」ボタンが選択されている場合には(S121:YES)、削除データを認証用登録情報1141から削除し(S122)、S104へ戻り、認証用登録情報1141のデータを反映させた認証用ICタグ現在登録情報画面101cを表示する(S104)。また、S119において、「削除」ボタンが選択されていない場合には(S119:NO)、なにもせずにS104へ戻り、認証用登録情報1141のデータを反映させた認証用ICタグ現在登録情報画面101cを表示する(S104)。
【0142】
そして、「キャンセル」ボタンが選択されたら(S106:YES)、処理は終了する。
【0143】
7.実施の形態と請求項との対比
尚、図6に示す監視用ICタグ86のEEPROM86cや監視用ICタグ186のEEPROMが監視用ICタグの「識別情報記憶手段」に相当する。また、図20に示す登録情報送受信処理のフローチャートのS53の処理を実行するCPU31がICタグ監視装置の「第1登録情報受信手段」として機能し、S52の処理を実行するCPU31がICタグ監視装置の「第2登録情報送信手段」として機能し、図12に示す登録情報321が記憶されているEEPROM32の登録情報記憶エリアがICタグ監視装置の「第2登録情報記憶手段」に相当する。
【0144】
さらに、図17に示す登録情報1142が記憶されているEEPROM114(図10参照)の登録情報記憶エリアが管理端末装置の「第1登録情報記憶手段」に相当し、図16に示す認証用登録情報1141が記憶されているEEPROM114(図10参照)の認証用登録情報記憶エリアが管理端末装置の「認証用登録情報記憶手段」に相当し、図10に示す管理端末装置100の電気的構成を示すブロック図のRF回路115及び認証用アンテナ128が管理端末装置の「呼出波送信手段」及び「反射波受信手段」に相当する。また、図21に示す監視用ICタグ設定処理のフローチャートのS68〜89の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「登録情報設定手段」として機能し、S77、S84及びS89の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「第1登録情報送信手段」として機能し、S66の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「依頼情報送信手段」として機能し、S67の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「第2登録情報受信手段」として機能し、S62、63の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「認証判定手段」として機能し、S61〜89の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「登録情報設定制御手段」として機能する。
【0145】
また、氏名及びパスワードが「特定情報」に相当し、また、図24に示す認証用ICタグ設定処理のフローチャートのS104〜S122の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「認証用登録情報設定手段」として機能し、S101及び102の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「特定情報入力手段」として機能し、S103の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「特定情報判定手段」として機能し、S101〜122の処理を実行するCPU98が管理端末装置の「認証用登録情報設定制御手段」として機能し、氏名及びパスワードを記憶しているEEPROM114が管理端末装置の「特定情報記憶手段」に相当する。
【0146】
8.実施の形態の効果
以上説明したように、上記の実施の形態の監視システムでは、監視用ICタグ86,監視用ICタグ186により基板ボックス80及び大入賞口16の開放を監視し、その監視情報をR/Wユニット30に記憶することができる。また、R/Wユニット30に記憶された監視情報は、遊技場内に設置された管理端末装置100にも送信され、記憶される。また、管理端末装置100からはホールコンピュータ300へ監視情報が送られて、ホールコンピュータ300で遊技場内の全てのパチンコ機1の監視情報を管理できるようになっている。
【0147】
また、鍵121に認証用ICタグ126が埋め込まれており、管理端末装置100の鍵穴130に正規の鍵121を差し込むことにより、管理端末装置100が認証状態となる。そして、管理端末装置100が認証状態であれば、設定モード画面において各R/Wユニット30の登録情報321の設定を行うことができる。さらに、予め登録されたパスワードを入力することにより、認証用登録情報1141の設定も行うことができる。
【0148】
9.変形例の説明
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では監視用ICタグを備えた装置として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、装置は遊技機であるパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。さらに、遊技機に限らず、所定の動作を行って製品を製造する工作機械、所定の動作を行って商品を販売する自動販売機、所定の動作を行ってサービスを提供するサービス提供装置等にも適用可能である。
【0149】
また、上記実施の形態では、移動を監視される被監視部材としてパチンコ機1の基板ボックス80及び大入賞口16を扱い、夫々一箇所に監視用ICタグを設置したが、移動を監視される部材はこれに限らず、他の入賞口や普通図柄始動ゲート、センターカバー90や各種基板に設置して、その開閉状態を監視してもよい。また、本体枠110、前面枠111又は機枠112に監視用ICタグを備え、前面枠111と本体枠110、本体枠110と機枠112の開閉を監視してもよい。また、監視用ICタグを設置する場所は各部材に一箇所である必要はなく、複数の位置に設置してもよい。さらに、装置がパチンコ機1でない場合にはもちろん、移動を監視される部材は上記実施の形態の部材に限らず、装置に備えられ、開閉が行われる開閉部材や装置を構成する構成部材であればよく、開閉部材の開閉や構成部材の所在を監視するために、1つ又は複数の監視用ICタグを開閉部材や構成部材に設置して、その部材の移動を監視してもよい。
【0150】
また、上記実施の形態では、管理端末装置100を夜間にも稼働させ、常時R/Wユニット30から監視情報の送信を受けているが、管理端末装置100の稼働形態はこれに限らず、夜間(営業時間外)は管理端末装置100の電源を切り、R/Wユニット30に管理端末装置100が稼働していない間の監視情報を記憶させ、管理端末装置100起動後に送信させるようにしてもよい。
【0151】
また、上記実施の形態では認証用登録情報1141に記憶できる認証用ICタグ126のIDコードを8個として扱ったが、これは8個に限らずそれ以上であっても、以下であってもよく、1つであってもよい。また、上記実施の形態では、認証用ICタグ126を鍵121に埋め込ませたが、認証用ICタグ126を備えた認証部材は必ずしも鍵121に埋め込まれている必要はなく、操作担当者の名札や身分証、制服、筆記用具等に埋め込まれていてもよく、また、認証部材として単独で存在していてもよく、形状もカード型のプラスチック板、指輪型、スティック型、布地への埋め込みなどでもよい。
【0152】
また、上記実施の形態では、認証用登録情報1141の設定を行う際の特定情報として氏名及びパスワードを使用し、その一致を確認したが、これは氏名及びパスワードの確認に限らず、パスワードのみであったり、社員コードとパスワードであったり、社員コードのみであったりしてもよい。
【0153】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1に係る発明の監視システムでは、監視用ICタグの識別情報記憶手段は、他のICタグと区別するための識別情報を記憶することができる。また、管理端末装置の第1登録情報記憶手段は、登録情報を記憶し、登録情報設定手段は、登録情報を設定し、第1登録情報記憶手段に記憶し、第1登録情報送信手段は、第1登録情報記憶手段に記憶された登録情報をICタグ監視装置へ送信することができる。また、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグと通信を行うことができる。また、ICタグ監視装置の第1登録情報受信手段は、管理端末装置から送信された登録情報を受信し、第2登録情報記憶手段は、第1登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶することができる。したがって、装置に備えられた監視用ICタグを監視するための登録情報を管理端末装置において設定し、設定した登録情報を管理端末装置からICタグ監視装置へ送信し、ICタグ監視装置はその登録情報を記憶することができる。監視用呼出波送信手段は、監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信し、監視用反射波受信手段は、監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信することができる。そして、監視制御手段は、第2登録情報記憶手段に記憶されている登録情報の位置特定符号の示す監視用ICタグに対して、位置特定符号に対応されている監視タイミングで、監視用呼出波送信手段により監視用呼出波を送信し、監視手段は、監視用呼出波送信手段により監視用呼出波が送信されてから所定時間内に監視用反射波受信手段により監視用反射波を受信しないこと、又は、監視用反射波受信手段により受信された監視用反射波に含まれる識別情報が、監視用呼出波を送信した位置特定符号に対応付けられている識別情報と一致しないことを検知して部材の移動を監視することができる。
【0154】
また、請求項2に係る発明の監視システムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、管理端末装置の依頼情報送信手段は、ICタグ監視装置に登録情報の送信を依頼する依頼情報を送信し、第2登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された登録情報を受信することができる。また、ICタグ監視装置の第2登録情報送信手段は、依頼情報送信手段から依頼情報を受信した場合に、第2登録情報記憶手段に記憶された登録情報を第2登録情報受信手段に送信することができる。したがって、管理端末装置は、ICタグ監視装置に記憶されている登録情報を取得することができる。
【0155】
また、請求項3に係る発明の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、監視システムの認証部材が備えた認証用ICタグは、他のICタグと区別するための識別情報を記憶することができる。また、管理端末装置の認証用登録情報記憶手段は、認証用ICタグを認証するための情報である認証用登録情報を記憶し、呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信し、反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される反射波を受信し、認証判定手段は、反射波受信手段が、認証用登録情報記憶手段に記憶されている認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む反射波を受信した場合に、管理端末装置を認証状態に移行させ、登録情報設定制御手段は、認証判定手段により認証状態に移行された場合に、登録情報設定手段において登録情報の設定を行うことができる。したがって、管理端末装置が認証状態である場合にのみ登録情報の設定を行うことができるので、正規の認証部材を持たない者が勝手に登録情報を設定することはできない。
【0156

【0157】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項3に記載の発明の効果に加えて、認証用登録情報は、呼出波送信手段の認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0158】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項3又は4に記載の発明の効果に加えて、管理端末装置の認証用登録情報設定手段は、認証用登録情報を設定し、認証用登録情報記憶手段に記憶させることができる。したがって、管理端末装置では、自身を認証状態にする認証部材に備えられた認証用ICタグを監視するための認証用登録情報の設定をすることができる。
【0159】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項に記載の発明の効果に加えて、管理端末装置の特定情報記憶手段は、操作者を特定する特定情報を記憶し、特定情報入力手段は、特定情報を入力し、特定情報判定手段は、特定情報入力手段により入力された特定情報が特定情報記憶手段に記憶されている特定情報と一致するか否かの判定を行い、認証用登録情報設定制御手段は、特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、認証用登録情報設定手段において認証用登録情報の設定を行うことができる。したがって、認証用登録情報を設定するためには、パスワードやIDコード、氏名、係員識別番号等の特定情報の入力が必要となるため、予め管理端末装置に登録された特定情報を知らない者が勝手に認証用登録情報の設定をすることはできない。
【0160】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至のいずれかに記載の発明の効果に加えて、装置は遊技機を用いることができる。したがって、遊技機の監視に関する登録情報の設定を管理端末装置で行うことができる。
【0161】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項に記載の発明の効果に加えて、遊技機の機枠は、遊技機を設置する遊技機設置台に遊技機を固定し、本体枠は、遊技機の本体を機枠に設置し、前面枠は、遊技球が流下する遊技領域を保護することができる。また、鍵と錠とで構成された施錠装置は、機枠と本体枠、及び本体枠と前面枠とを施錠し、鍵は認証部材を備えることができる。したがって、装置が遊技機である場合には、管理端末装置を認証常態とする認証部材と遊技機の機枠と本体枠、及び、本体枠と前面枠とを施錠する鍵を共用することができるので、遊技場係員は多数の鍵を所有、管理する必要がない。
【0162】
また、請求項に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至のいずれかに記載の発明の効果に加えて、管理端末装置の扉は管理端末装置の内部を開放し、鍵と錠とで構成された施錠装置は扉を施錠することができる。したがって、管理端末装置を認証状態とする認証部材を、管理端末装置を施錠する鍵を共用することができる。
【0163

【0164

【0165

【0166

【0167

【0168】
また、請求項1に係る発明の管理端末装置では、管理端末装置の第1登録情報記憶手段は、登録情報を記憶し、登録情報設定手段は、登録情報を設定し、第1登録情報記憶手段に記憶し、第1登録情報送信手段は、装置に備えられ、監視用ICタグを監視するICタグ監視装置へ第1登録情報記憶手段に記憶された登録情報を送信することができる。認証用登録情報記憶手段は、前記認証用ICタグを認証するための情報である認証用登録情報を記憶し、呼出波送信手段は、前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信し、反射波受信手段は、前記認証用ICタグから返送される反射波を受信することができる。そして、認証判定手段は、当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記管理端末装置を認証状態に移行させることができる。そして、登録情報設定制御手段は、当該認証判定手段により認証状態に移行された場合に、前記登録情報設定手段において前記登録情報の設定を行うことができる。
【0169】
また、請求項1に係る発明の管理端末装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、管理端末装置の依頼情報送信手段は、ICタグ監視装置に登録情報の送信を依頼する依頼情報を送信し、第2登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された登録情報を受信することができる。
【0170

【0171】
また、請求項1に係る発明の管理端末装置では、請求項10又は11に記載の発明の効果に加えて、登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に、ICタグ監視装置が監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、監視用ICタグに記憶されている識別情報を対応付けることができる。
【0172】
また、請求項13に係る発明の管理端末装置では、請求項10乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加えて、認証用登録情報は、呼出波送信手段の認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0173】
また、請求項14に係る発明の管理端末装置では、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明の効果に加えて、管理端末装置の認証用登録情報設定手段は、認証用登録情報の設定を行い、認証用登録情報を認証用登録情報記憶手段に記憶させることができる。
【0174】
また、請求項15係る発明の管理端末装置では、請求項14に記載の発明の効果に加えて、管理端末装置の特定情報記憶手段は、操作者を特定する特定情報を記憶し、特定情報入力手段は、特定情報を入力し、特定情報判定手段は、特定情報入力手段により入力された特定情報が特定情報記憶手段に記憶されている特定情報と一致するか否かの判定を行い、認証用登録情報設定制御手段は、特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、認証用登録情報設定手段において認証用登録情報の設定を行うことができる。
【0175】
また、請求項16に係る発明の管理端末装置では、請求項1乃至15のいずれかに記載の発明の効果に加えて、装置は遊技機を用いることができる。
【0176】
また、請求項17に係る発明の管理端末装置では、請求項16に記載の発明の効果に加えて、遊技機の機枠は、遊技機を設置する遊技機設置台に遊技機を固定し、本体枠は、遊技機の本体を機枠に設置し、前面枠は、遊技球が流下する遊技領域を保護することができる。また、鍵と錠とで構成された施錠装置は、機枠と本体枠、及び本体枠と前面枠とを施錠し、鍵は認証部材を備えることができる。
【0177】
また、請求項18に係る発明の管理端末装置では、請求項1乃至17のいずれかに記載の発明の効果に加えて、管理端末装置の扉は管理端末装置の内部を開放し、鍵と錠とで構成された施錠装置は扉を施錠することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本実施の形態の監視システムの構成図である。
【図2】 図2は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。
【図3】 図3はパチンコ機1の背面図である。
【図4】 図4は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】 図5は、監視用ICタグ86の平面図である。
【図6】 図6は、監視用ICタグ86の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図7】 図7は基板ボックス80の斜視図である。
【図8】 図8は、開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。
【図9】図9は、管理端末装置100の操作扉118を開いた状態の管理端末装置100の前面から見た斜視図である。
【図10】 図10は管理端末装置100の電気的構成を示すブロック図である。
【図11】 図11は、鍵121の平面図である。
【図12】 図12は、R/Wユニット30のEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321の模式図である。
【図13】 図13は、R/Wユニット30のRAM33の監視処理使用データ記憶エリアに記憶されている監視処理使用データ331の模式図である。
【図14】 図14は、R/Wユニット30で行われるメイン処理のフローチャートである。
【図15】 図15は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる監視処理のフローチャートである。
【図16】 図16は、管理端末装置100のEEPROM114の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報1141の模式図である。
【図17】 図17は、管理端末装置100のEEPROM114の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報1142の模式図である。
【図18】 図18は、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の監視用ICタグ現在登録情報画面101aのイメージ図である。
【図19】 図19は、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の監視用ICタグ変更画面101bのイメージ図である。
【図20】 図20は、R/Wユニット30で行われる登録情報送受信処理のフローチャートである。
【図21】 図21は、管理端末装置100で行われる監視用ICタグ設定処理のフローチャートである。
【図22】 図22は、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の認証用ICタグ現在登録情報画面101cのイメージ図である。
【図23】 図23は、管理端末装置100の表示画面101に表示される設定モード画面の認証用ICタグ追加画面101dのイメージ図である。
【図24】 図24は、管理端末装置100で行われる認証用ICタグ設定処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
16 大入賞口
16a 開閉扉
30 R/Wユニット
31 CPU
32 EEPROM
80 基板ボックス
80a 上蓋部
86 監視用ICタグ
86c EEPROM
98 CPU
100 管理端末装置
110 本体枠
111 前面枠
111a ガラス板
112 機枠
113 本体
114 EEPROM
1141 認証用登録情報
1142 登録情報
118 操作扉
120 鍵穴
121 鍵
126 認証用ICタグ
126c EEPROM
130 鍵穴
128 認証用アンテナ
186 監視用ICタグ
321 登録情報

Claims (18)

  1. 自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置と、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視結果である監視情報の収集を行う管理端末装置とをネットワークを介して接続した監視システムであって、
    前記登録情報は、
    監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に、前記ICタグ監視装置が当該監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、当該監視用ICタグに記憶されている前記識別情報を対応付けており、
    前記監視用ICタグは、
    他のICタグと区別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、
    前記管理端末装置は、
    前記登録情報を記憶する第1登録情報記憶手段と、
    前記登録情報を設定し、前記第1登録情報記憶手段に記憶する登録情報設定手段と、
    前記第1登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第1登録情報送信手段と
    を備え、
    前記装置は、
    前記監視用ICタグと通信を行うICタグ監視装置を備え、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記管理端末装置から送信された前記登録情報を受信する第1登録情報受信手段と、
    当該第1登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第2登録情報記憶手段と
    前記監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信する監視用呼出波送信手段と、
    前記監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信する監視用反射波受信手段と、
    前記第2登録情報記憶手段に記憶されている前記登録情報の前記位置特定符号の示す前記監視用ICタグに対して、前記位置特定符号に対応されている前記監視タイミングで、前記監視用呼出波送信手段により前記監視用呼出波を送信する監視制御手段と、
    前記監視用呼出波送信手段により前記監視用呼出波が送信されてから所定時間内に前記監視用反射波受信手段により前記監視用反射波を受信しないこと、又は、前記監視用反射波受信手段により受信された前記監視用反射波に含まれる識別情報が、前記監視用呼出波を送信した前記位置特定符号に対応付けられている前記識別情報と一致しないことを検知して前記部材の移動を監視する監視手段と
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  2. 前記管理端末装置は、
    前記ICタグ監視装置に前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を送信する依頼情報送信手段と、
    前記ICタグ監視装置から送信された前記登録情報を受信する第2登録情報受信手段と
    を備え、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記依頼情報送信手段から前記依頼情報を受信した場合に、前記第2登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を前記第2登録情報受信手段に送信する第2登録情報送信手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記監視システムは、
    他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材を備え、
    前記管理端末装置は、
    前記認証用ICタグを認証するための情報である認証用登録情報を記憶する認証用登録情報記憶手段と、
    前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、
    前記認証用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、
    当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記管理端末装置を認証状態に移行させる認証判定手段と、
    当該認証判定手段により前記認証状態に移行された場合に、前記登録情報設定手段において前記登録情報の設定を行う登録情報設定制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の監視システム。
  4. 前記認証用登録情報は、前記呼出波送信手段の前記認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、前記認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の監視システム。
  5. 前記管理端末装置は、
    前記認証用登録情報を設定し、前記認証用登録情報記憶手段に記憶させる認証用登録情報設定手段を備えたことを特徴とする請求項3又は4に記載の監視システム。
  6. 前記管理端末装置は、
    操作者を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、
    前記特定情報を入力する特定情報入力手段と、
    当該特定情報入力手段により入力された特定情報が前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報と一致するか否かの判定を行う特定情報判定手段と、
    当該特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、前記認証用登録情報設定手段において前記認証用登録情報の設定を行う認証用登録情報設定制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の監視システム。
  7. 前記装置は、遊技機であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の監視システム。
  8. 前記遊技機は、
    当該遊技機を設置する遊技機設置台に前記遊技機を固定するための機枠と、
    前記遊技機の本体を前記機枠に設置するための本体枠と、
    遊技球が流下する遊技領域を保護するための前面枠と、
    鍵と錠とで構成され、前記機枠と前記本体枠、及び前記本体枠と前記前面枠とを施錠する施錠装置と
    を備え、
    前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする請求項に記載の監視システム。
  9. 前記管理端末装置は、
    当該管理端末装置の内部を開放するための扉と、
    鍵と錠とで構成され、前記扉を施錠する施錠装置と
    を備え、
    前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の監視システム
  10. 自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置にネットワークを介して接続し、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視結果である監視情報の収集を行う管理端末装置であり、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材の認証が可能な管理端末装置であって、
    前記管理端末装置は、
    前記登録情報を記憶する第1登録情報記憶手段と、
    前記登録情報を設定し、前記第1登録情報記憶手段に記憶する登録情報設定手段と、
    前記装置に備えられ、前記監視用ICタグを監視するICタグ監視装置へ前記第1登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を送信する第1登録情報送信手段と
    前記認証用ICタグを認証するための情報である認証用登録情報を記憶する認証用登録情報記憶手段と、
    前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、
    前記認証用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、
    当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記管理端末装置を認証状態に移行させる認証判定手段と、
    当該認証判定手段により認証状態に移行された場合に、前記登録情報設定手段において前記登録情報の設定を行う登録情報設定制御手段と
    を備えたことを特徴とする管理端末装置。
  11. 前記管理端末装置は、
    前記ICタグ監視装置に前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を送信する依頼情報送信手段と、
    前記ICタグ監視装置から送信された前記登録情報を受信する第2登録情報受信手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の管理端末装置。
  12. 前記登録情報は、前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に、前記ICタグ監視装置が前記監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、前記監視用ICタグに記憶されている前記識別情報を対応付けていることを特徴とする請求項10又は11に記載の管理端末装置。
  13. 前記認証用登録情報は、前記呼出波送信手段の前記認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、前記認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の管理端末装置。
  14. 前記管理端末装置は、
    前記認証用登録情報の設定を行い、当該認証用登録情報を前記認証用登録情報記憶手段に記憶させる認証用登録情報設定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の管理端末装置。
  15. 前記管理端末装置は、
    操作者を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、
    前記特定情報を入力する特定情報入力手段と、
    当該特定情報入力手段により入力された特定情報が前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報と一致するか否かの判定を行う特定情報判定手段と、
    当該特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、前記認証用登録情報設定手段において前記認証用登録情報の設定を行う認証用登録情報設定制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項14に記載の管理端末装置。
  16. 前記装置は、遊技機であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の管理端末装置。
  17. 前記遊技機は、
    当該遊技機を設置する遊技機設置台に前記遊技機を固定するための機枠と、
    前記遊技機の本体を前記機枠に設置するための本体枠と、
    遊技球が流下する遊技領域を保護するための前面枠と、
    鍵と錠とで構成され、前記機枠と前記本体枠、及び前記本体枠と前記前面枠とを施錠する施錠装置と
    を備え、
    前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする請求項16に記載の管理端末装置。
  18. 前記管理端末装置は、
    当該管理端末装置の内部を開放するための扉と、
    鍵と錠とで構成され、前記扉を施錠する施錠装置と
    を備え、
    前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の管理端末装置。
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