JP4415143B2 - 装置の監視システム、及び監視手段を備えた装置 - Google Patents

装置の監視システム、及び監視手段を備えた装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置の監視システム、及び監視手段を備えた装置に関し、詳細には、識別情報を記憶したICタグを装置のいずれかの部材に設け、当該ICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視する監視手段を備えた装置、及び、装置の監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の動作を行う装置の一種である遊技機のうちパチンコ機においては、遊技者が不当に遊技球を獲得する不正行為が後を絶たず、種々の防止策が施されている。特に、遊技機の制御を司る制御基板の不正改造、例えば、不正ROMへの交換を防止するために、制御基板を収納する基板ボックスには、様々な工夫が施されている。例えば、基板ボックスに封印シールを設けたり、また、制御基板に触われないように、基板ボックスを閉じるかしめ方向にのみ回転する封印ビスによって、基板ボックスの開放を困難にしているものがある(例えば、特許文献1参照)。さらに、可動接点を用いて基板ボックスの開閉を検出して、その検出信号を記憶して、発光ダイオードにより報知するようにしているものもある(例えば、特許文献2参照)。また、基板ボックスの表面にICタグを貼着し、ID読取装置からの送信要求に応じてICタグからその内部に記憶された識別情報をID読取装置に送信させ、識別情報を確認することにより、基板ボックスごと制御基板がすり替えられたか否かを判断するようになっているものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−216324号公報
【特許文献2】
特開平9−34365号公報
【特許文献3】
特開2000−288218号公報
【0004】
しかし、封印シールを用いるものでは、基板ボックスを開放して不正ROMへの交換が終了した後に、精巧な偽造封印シールを張られてしまうと基板ボックスが開閉されたか否かを判断することは困難だった。また、封印ビスを用いるものでは、特殊な工具で強制的に封印ビスを開放方向へ回して基板ボックスを開放して不正ROMへの交換が行われてしまうことがあった。さらに、可動接点を用いて基板ボックスの開閉を検出するものでは、基板ボックスは、通常透明の樹脂により形成されているために、基板ボックスの開閉を検出する可動接点が用いられているのが目視により分かり、基板ボックスの隙間から、ピアノ線などを入れて可動接点が動かないようにされてしまい、基板ボックスの開閉を検出することができなくなると言う問題点があった。さらに、上記の従来技術では、基板ボックスが開閉されたか否かは、制御基板を目視しないと判断できないという問題点があり、このような不正行為は夜間に行われることが多いが、遊技場に何百台とある遊技機を毎朝点検確認するのは煩雑であった。
【0005】
そこで、本出願人は特願2002−245999号で遊技機の状態を監視する監視システム、及び、遊技機を提案した。この出願では、遊技機の一種であるパチンコ機の基板ボックス開閉カバー及び大入賞口の開閉扉に監視用ICタグを各々取り付け、これらの監視用ICタグと通信するリーダライタユニット(ICタグ監視装置)が、適時監視用ICタグに呼出波を送信し、ICタグから予めICタグ監視装置に記憶されている監視用ICタグのIDコードが含まれている反射波が返送されてくるか否かにより、部材の開閉を監視している。尚、大入賞口は通常は閉鎖された状態であり、この大入賞口が開放され、遊技球が入球すると遊技者は多数の遊技を獲得できるため、薄いプラスチック板などで不正に開閉扉を開いて、遊技球を入賞させるという不正が発生している。そのため、大入賞口の開閉扉の開放の監視が必要となる。そして、監視結果を監視履歴読取装置を用いて読み取っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特願2002−245999号における発明において、ICタグ監視装置が監視を開始する契機について考えると、ICタグ監視装置に電源が供給されると供に監視が開始されるとすると、ICタグを被監視部材に貼り付けていない内に監視が行われたり、監視をする必要のない被監視部材の監視が行われたりするという問題がある。つまり、ICタグが被監視部材に貼り付けられていない間や貼り付け作業を行っている間、運搬中において監視の必要のない被監視部材(例えば、装置が遊技機である場合の大入賞口)に設けられているICタグについては監視を行う必要はない。これらについて監視を行い、結果を記録すると、情報が煩雑になったり、記憶エリアの無駄になったりするという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、識別情報を記憶したICタグを装置の部材に設け、当該ICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視する監視手段を備えた装置、及び、装置の監視システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の監視システムは、識別情報を記憶した監視用ICタグを装置の部材に設け、当該監視用ICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視する監視手段を備えた装置と監視の結果の閲覧を行う携帯情報端末とがICタグを介して通信する監視システムであって、前記携帯情報端末は、前記装置を識別するための識別情報である装置識別情報を前記装置毎に記憶する装置情報記憶手段と、前記装置を選択する指示を受け付ける選択指示受付手段と、前記選択指示受付手段によって前記装置を選択する指示が受け付けられた場合に、選択された前記装置の前記装置識別情報を含む呼出波を送信する呼出波送信手段とを備え、前記装置の前記監視手段は、前記監視手段に電源が供給される間、前記監視用ICタグと非接触で通信を行うことが可能な通信手段と、当該通信手段と前記監視用ICタグとの通信結果に関する監視情報を記憶する監視情報記憶手段と、前記装置自身の前記装置識別情報を記憶し、前記呼出波送信手段によって送信された前記呼出波を受信する管理用ICタグと、当該管理用ICタグによって前記呼出波が受信された場合に、受信された前記呼出波に含まれる前記装置識別情報が、前記管理用ICタグに記憶されている前記装置自身の前記装置識別情報と一致するか否かを判断する一致判断手段と、前記一致判断手段によって前記装置識別情報が一致すると判断された場合に、前記通信手段と前記監視用ICタグとの通信結果が正常であるか否かを判断する通信結果判断手段と、前記通信結果判断手段によって前記通信結果が正常であると判断された場合に、前記通信結果が正常な当該監視用ICタグについての前記監視情報を前記監視情報記憶手段に記憶可能な記憶可能状態を開始させる記憶制御手段とを備えている。
【0009】
この構成の監視システムの携帯情報端末では、装置情報記憶手段は、装置を識別するための識別情報である装置識別情報を装置毎に記憶し、選択指示受付手段は、装置を選択する指示を受け付けて、呼出波送信手段は、選択指示受付手段によって装置を選択する指示が受け付けられた場合に、選択された装置の装置識別情報を含む呼出波を送信する。そして、装置の監視手段では、通信手段は、監視手段に電源が供給される間、監視用ICタグと非接触で通信を行うことが可能であり、監視情報記憶手段は、通信手段と監視用ICタグとの通信結果に関する監視情報を記憶し、管理用ICタグは、装置自身の装置識別情報を記憶すると共に、呼出波送信手段によって送信された呼出波を受信し、一致判断手段は、管理用ICタグによって呼出波が受信された場合に、受信された呼出波に含まれる装置識別情報が、管理用ICタグに記憶されている装置自身の装置識別情報と一致するか否かを判断し、通信結果判断手段は、一致判断手段によって装置識別情報が一致すると判断された場合に、通信手段と監視用ICタグとの通信結果が正常であるか否かを判断し、記憶制御手段は、通信結果判断手段によって通信結果が正常であると判断された場合に、通信結果が正常な監視用ICタグについての監視情報を監視情報記憶手段に記憶可能な記憶可能状態を開始させる。
【0010】
また、請求項2に係る発明の監視システムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記装置は、前記通信結果が正常である場合に、正常であることを報知する通信状態報知手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0011】
この構成の監視システムでは、請求項1に記載の発明の作用に加えて、装置に備えられた通信状態報知手段は、通信結果が正常である場合に、正常であることを報知する。
【0012】
また、請求項3に係る発明の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記装置は、前記記憶可能状態であることを報知する記憶状態報知手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0013】
この構成の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、装置に備えられた記憶状態報知手段は、記憶可能状態であることを報知する。
【0014】
また、請求項4に係る発明の監視システムは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記監視情報は、前記装置の状態の変化が発生した日付、時刻、通信結果及び前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データであることを特徴とする構成となっている。
【0015】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、監視情報は、装置の状態の変化が発生した日付、時刻、通信結果及び監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データが用いられる。
【0016】
また、請求項5に係る発明の監視システムでは、請求項に記載の発明の構成に加えて、前記装置の状態は、前記装置の前記監視用ICタグが備えられている部材の存否であることを特徴とする構成となっている。
【0017】
この構成の監視システムでは、請求項に記載の発明の作用に加えて、装置の監視用ICタグが備えられている部材の存否が装置の状態として監視される。
【0018】
また、請求項6に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記装置の前記通信結果判断手段は、前記通信手段による通信が行えない場合、又は、前記通信手段により通信を行った際に、通信が行われた監視用ICタグの記憶している識別情報と通信を行う予定であった監視用ICタグの識別情報とが異なっている場合に、正常でないと判断することを特徴とする構成となっている。
【0019】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、装置の通信結果判断手段は、通信手段による通信が行えない場合、又は、通信手段により通信を行った際に、通信が行われた監視用ICタグの記憶している識別情報と通信を行う予定であった監視用ICタグの識別情報とが異なっている場合に、正常でないと判断する。
【0020】
また、請求項7に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記装置は遊技機であることを特徴とする構成となっている。
【0021】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、装置は遊技機が用いられる。
【0022】
また、請求項8に係る発明の装置は、識別情報を記憶した監視用ICタグを装置の部材に設け、当該監視用ICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視する監視手段を備え、監視の結果の閲覧を行う携帯情報端末とICタグを介して通信する装置であって、前記監視手段は、前記監視手段に電源が供給される間、前記監視用ICタグと非接触で通信を行うことが可能な通信手段と、当該通信手段と前記監視用ICタグとの通信結果に関する監視情報を記憶する監視情報記憶手段と、前記装置自身を識別する識別情報である装置識別情報を記憶し、前記携帯情報端末によって送信される呼出波を受信する管理用ICタグと、当該管理用ICタグによって前記呼出波が受信された場合に、受信された前記呼出波に、前記管理用ICタグに記憶されている前記装置自身の前記装置識別情報と一致する装置識別情報が含まれているか否かを判断する一致判断手段と、前記一致判断手段によって前記装置識別情報が含まれていると判断された場合に、前記通信手段と前記監視用ICタグとの通信結果が正常であるか否かを判断する通信結果判断手段と、前記通信結果判断手段によって前記通信結果が正常であると判断された場合に、前記通信結果が正常な当該監視用ICタグについての前記監視情報を前記監視情報記憶手段に記憶可能な記憶可能状態を開始させる記憶制御手段とを備えている。
【0023】
この構成の装置では、監視手段の通信手段は、監視手段に電源が供給される間、監視用ICタグと非接触で通信を行うことができ、監視情報記憶手段は、通信手段と監視用ICタグとの通信結果に関する監視情報を記憶し、管理用ICタグは、装置自身を識別する識別情報である装置識別情報を記憶すると共に、携帯情報端末によって送信される呼出波を受信し、一致判断手段は、管理用ICタグによって呼出波が受信された場合に、受信された呼出波に、管理用ICタグに記憶されている装置自身の装置識別情報と一致する装置識別情報が含まれているか否かを判断し、通信結果判断手段は、一致判断手段によって装置識別情報が含まれていると判断された場合に、通信手段と監視用ICタグとの通信結果が正常であるか否かを判断し、記憶制御手段は、通信結果判断手段によって通信結果が正常であると判断された場合に、通信結果が正常な監視用ICタグについての監視情報を監視情報記憶手段に記憶可能な記憶可能状態を開始させる
【0024】
また、請求項9に係る発明の装置では、請求項8に記載の発明の構成に加えて、前記通信手段と前記監視用ICタグとの通信の通信結果が正常である場合に、正常であることを報知する通信状態報知手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0025】
この構成の装置では、請求項8に記載の発明の作用に加えて、通信状態報知手段は、通信手段と監視用ICタグとの通信の通信結果が正常である場合に、正常であることを報知する。
【0026】
また、請求項10に係る発明の装置では、請求項8又は9に記載の発明の構成に加えて、前記記憶可能状態であることを報知する記憶状態報知手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0027】
この構成の装置では、請求項8又は9に記載の発明の作用に加えて、記憶状態報知手段は、記憶可能状態であることを報知する。
【0028】
また、請求項11に係る発明の装置では、請求項8乃至10のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記監視情報は、前記装置の状態の変化が発生した日付、時刻、通信結果及び前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データであることを特徴とする構成となっている。
【0029】
この構成の装置では、請求項8乃至10のいずれかに記載の発明の作用に加えて、監視情報は、装置の状態の変化が発生した日付、時刻、通信結果及び監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データが用いられる。
【0030】
また、請求項12に係る発明の装置では、請求項11に記載の発明の構成に加えて、前記装置の状態は、前記装置の前記監視用ICタグが備えられている部材の存否であることを特徴とする構成となっている。
【0031】
この構成の装置では、請求項11に記載の発明の作用に加えて、装置の監視用ICタグが備えられている部材の存否が装置の状態として監視される。
【0032】
また、請求項13に係る発明の装置では、請求項8乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記通信結果判断手段は、前記通信手段による通信が行えない場合、又は、前記通信手段により通信を行った際に、通信が行われた監視用ICタグの記憶している識別情報と通信を行う予定であった監視用ICタグの識別情報とが異なっている場合に、正常でないと判断することを特徴とする構成となっている。
【0033】
この構成の装置では、請求項8乃至12のいずれかに記載の発明の作用に加えて、通信結果判断手段は、通信手段による通信が行えない場合、又は、通信手段により通信を行った際に、通信が行われた監視用ICタグの記憶している識別情報と通信を行う予定であった監視用ICタグの識別情報とが異なっている場合に、正常でないと判断する。
【0034】
また、請求項14に係る発明の装置では、請求項8乃至13のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記装置は遊技機であることを特徴とする構成となっている。
【0035】
この構成の装置では、請求項8乃至13のいずれかに記載の発明の作用に加えて、装置は遊技機が用いられる。
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して以下の順で説明する。
1.システム構成の概要説明
2.装置の説明
3.ICタグの説明
4.監視場所の説明
5.携帯情報端末の説明
6.監視情報の説明
7.監視処理の説明
8.監視開始の説明
9.実施の形態と請求項との対比
10.実施の形態の効果
11.変形例の説明
【0045】
1.システム構成の概要説明
図1は、本実施の形態の監視システムの構成図である。パチンコ機1にはパチンコ機1の部材の監視を行うリーダライタユニット(以下、R/Wユニット)30が付属しており、遊技場内にある複数台のパチンコ機1を背中合わせに2列に並べて設置した遊技機設置島200の各々に島管理端末100が設置されている。さらに、パチンコ機1に付属のR/Wユニット30が店内ネットワーク150を介して島管理端末100に接続される構成となっている。また、島管理端末100は遊技場全体を管理する遊技場管理端末300に接続されており、この遊技場管理端末300が各島管理端末100を一括管理している。また、ハンディターミナル(以下、「HT」と称する。)400は、携帯可能でパチンコ機1と無線で通信可能である。尚、本実施形態の監視システムでは、遊技機の一種であるパチンコ機1が「監視手段を備えた装置」に相当し、パチンコ機1に備えられたリーダライタユニット(以下、「R/Wユニット」と称する。)30が「監視手段」として機能し、HT400が「携帯情報端末」として機能する。
【0046】
尚、パチンコ機1には、監視を行う場所に監視用ICタグ86が備えられ、正常に設置されている場合に監視用ICタグ86と通信可能な位置に監視用アンテナ68が備えられている。本実施の形態では、大入賞口の開閉扉や基板ボックス等合計6箇所に備えられているが、具体的な設置場所については図2および図3を参照して後述する。そして、監視の結果、異常が発生したり、異常が回復したりした場合には、その情報が監視情報としてR/Wユニット30のEEPROM35、RAM34に記憶される。また、異常が回復した場合には、その監視場所に備えられている監視用ICタグ86のEEPROM863(図7参照)に、異常の発生情報と回復情報が監視情報として記憶される。また、これらの情報は島管理端末100に送信されて、さらに遊技場管理端末300へ送信される。島管理端末100は受信した監視情報を報知し、その監視情報に対して遊技場内で係員が対応できるように構成されており、遊技場管理端末300では店内ネットワーク150に接続している全てのパチンコ機1の監視情報を収集し、蓄積することができるように構成されている。さらに、HT400と通信するための管理用ICタグ24が備えられており、HT400は管理用ICタグ24(図2参照)と通信することにより、監視情報を閲覧したり、本発明の要部である監視の開始を指示したりすることができる。
【0047】
2.装置の説明
次に、図2乃至図5を参照してパチンコ機1の構造、パチンコ機1に備えられたR/Wユニット30について説明する。図2は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図3はパチンコ機1の背面図である。図4は、R/Wユニット30の斜視図である。図5は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
【0048】
図2に示すように、パチンコ機1は、機枠112と、本体枠110と、前面枠111とから構成されている。機枠112は、パチンコ機1を遊技機設置島200に固定するためのものである。また、本体枠110には、パチンコ機1の制御を司る種々の基板、図示外の発射機に遊技球を供給し、かつ、賞品球を受ける上皿5、賞品球を受ける下皿6、遊技球を発射するための発射ハンドル7、音声を発するスピーカー48から成る本体113及び遊技盤2がはめ込まれている。種々の基板は、本体枠110の背面に備えられている。また、略正方形の遊技盤2は、本体113の正面の上半分の部分に設けられ、遊技盤2の下方部には上皿5が設けられ、上皿5の直下には下皿6が設けられ、下皿6の右横には発射ハンドル7が設けられ、上皿5と下皿6の間にはスピーカー48が設けられている。そして、前面枠111は、透明なガラス板111aを保持し、遊技盤2を保護のため覆っている。また、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられており、発射ハンドル7を操作することにより発射された遊技球がガイドレール3に導かれて、遊技領域4へ侵入し、流下する。尚、遊技領域4の下部には、大入賞口16が設けられ、さらに、種々の入賞口、電飾ランプ、風車、障害釘及び図柄表示装置等が設けられている。
【0049】
次に、図3を参照して、パチンコ機1の背面の構造について説明する。図3はパチンコ機1の背面図である。図3に示すように、パチンコ機1の左下部背面には、パチンコ機1の主制御を司る主基板41を収納した透明な樹脂製の主基板ボックス81が設けられ、主基板ボックス81の右隣には音基板43が、音基板43の右隣上方には電源基板42がそれぞれ透明な樹脂製のボックスに収められ、その下方には払出制御基板45が透明な樹脂製の払出制御基板ボックス82に収められて配置されている。さらに、主基板ボックス81の上方には、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー80が配置され、そのセンターカバー80の外側には、R/W基板31を収納したR/Wユニット30が設置されている。尚、R/Wユニット30の電源は、電源基板42からではなく遊技機設置島200の電源装置(図示外)から供給されている。
【0050】
次に、図4を参照して、R/Wユニット30の概観について説明する。R/Wユニット30は略立方体の形状をしており、内部にR/W基板31を備えている。また、R/Wユニット30をセンターカバー80へ取り付ける際に、R/Wユニット30におけるセンターカバー80への取付面と対向する面には、通信状態LED76a,通信状態LED76b,通信状態LED76c,通信状態LED76d,通信状態LED76e,通信状態LED76f、監視開始LED77a,監視開始LED77b,監視開始LED77c,監視開始LED77d,監視開始LED77e,監視開始LED77fが設けられている。通信状態LED76a,通信状態LED76b,通信状態LED76c,通信状態LED76d,通信状態LED76e,通信状態LED76fは、各監視場所の監視用ICタグ86がR/W基板31と通信状態となった場合に点灯する。また、監視開始LED77a,監視開始LED77b,監視開始LED77c,監視開始LED77d,監視開始LED77e,監視開始LED77fは、各監視場所について記憶可能状態となった場合に点灯する。
【0051】
尚、通信状態とは、R/W基板31から各監視用ICタグ86に呼出波を送信し、監視用ICタグ86から予め登録されているIDコードを含む反射波が返送されてきている状態を言う。そして、HT400から開始情報が含まれる呼出波が送信され、管理用ICタグ24がその呼出波を受信し、R/W基板31に開始指示情報が送信されると通信状態である監視用ICタグ86は記憶可能状態となる。尚、監視場所は6つ設けられており、通信状態LED76a及び監視開始LED77aが監視場所1の状態を示し、通信状態LED76b及び監視開始LED77bが監視場所2の状態を示し、通信状態LED76c及び監視開始LED77cが監視場所3の状態を示し、通信状態LED76d及び監視開始LED77dが監視場所4の状態を示し、通信状態LED76e及び監視開始LED77eが監視場所5の状態を示し、通信状態LED76f及び監視開始LED77fが監視場所6の状態を示しており、各LEDは、監視場所を示す「1」〜「6」の番号に対応して、どのLEDがどの監視場所を示しているのかが判るように、R/Wユニット30におけるセンターカバー80への取付面と対向する面に配置されている。具体的な監視場所については、図2及び図3を参照して後述する。
【0052】
次に、図5を参照してパチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の主な構成要素の電気的構成について説明する。パチンコ機1には、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66、サブ統合基板58等が設けられている。主基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータを記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや図柄表示装置(図示外)への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが接続している。また、CPU51は、I/Oインタフェイス54に接続しており、I/Oインタフェイス54には、R/Wユニット30へデータを引き渡すための出力ポート55、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47が接続している。さらに、サブ統合基板58には図柄表示基板44、電飾基板46、音基板43が接続され、払出制御基板45には発射基板66が接続されている。電源基板42は遊技機設置島に備えられた電源から電源供給を受けており、主基板41、サブ統合基板58、払出制御基板45、発射基板66に電源供給を行っている。
【0053】
また、R/Wユニット30には、R/W基板31が備えられており、R/W基板31にはR/Wユニット30の制御を司るCPU32が設けられている。CPU32はフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM34、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM33が内蔵されている。そして、CPU32には、監視情報等を記憶するEEPROM35、監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fへ呼出波を送信し、反射波を受信するためのRadio Frequency回路(以下、RF回路と称する)38、パチンコ機1の主基板41の出力ポート55と接続する入力ポート39、時間管理を行うRTC71、I/Oインタフェイス37が接続している。I/Oインタフェイス37には、島管理端末100に接続するための店内ネットワーク150に接続する通信回路36、通信状態LED76a,通信状態LED76b,通信状態LED76c,通信状態LED76d,通信状態LED76e,通信状態LED76f、監視開始LED77a,監視開始LED77b,監視開始LED77c,監視開始LED77d,監視開始LED77e,監視開始LED77fが接続されている。さらに、HT400と通信するための管理用ICタグ24がI/Oインタフェイス37に接続している。尚、この管理用ICタグ24は図2に示すように、パチンコ機1の前面枠111の内側の開閉軸側上部にに貼り付けられており、ケーブル24kを介してI/Oインタフェイス37に接続している。さらに、RF回路38に監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fと通信するための監視用アンテナ68a,監視用アンテナ68b,監視用アンテナ68c,監視用アンテナ68d,監視用アンテナ68e,監視用アンテナ68fが接続されている。
【0054】
また、監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fは、パチンコ機1の各監視場所に貼り付けられており、各監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fと通信可能な位置に監視用アンテナ68a,監視用アンテナ68b,監視用アンテナ68c,監視用アンテナ68d,監視用アンテナ68e,監視用アンテナ68fが設置されている。尚、監視用アンテナ68aは監視用ICタグ86aと通信をし、監視用アンテナ68bは監視用ICタグ86bと通信をし、監視用アンテナ68cは監視用ICタグ86cと通信をし、監視用アンテナ68dは監視用ICタグ86dと通信をし、監視用アンテナ68eは監視用ICタグ86eと通信をし、監視用アンテナ68fは監視用ICタグ86fと通信をする。
【0055】
3.ICタグの説明
次に、図6及び図7を参照して監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fの構造について説明し、図8を参照して管理用ICタグ24の構造について説明する。図6は、監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fの平面図である。図7は、監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fの電気的回路構成を示すブロック図である。監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fは、それぞれ同様の構造をしている。図7に示すように、R/Wユニット30からの呼出波に応答して反射波を放出するRF回路861、アンテナ862、EEPROM863が搭載されている。また、監視用ICタグ86は、図6に示すように、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ862及びICチップ864が設けられており、ICチップ864には、RF回路861とEEPROM863とが一体となって構成されている。さらに、EEPROM863には、監視用ICタグ86を他の監視用ICタグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
【0056】
R/Wユニット30から監視用アンテナ68を介して呼出波が送られてくると、アンテナ862がこれを受信するが、この呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路861で整流して直流電圧を得る。従って、監視用ICタグ86は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、EEPROM863からIDコードを読み出して反射波に乗せ、RF回路861から監視用アンテナ68に向けて送信する。
【0057】
また、図8は、管理用ICタグ24の電気的回路構成を示すブロック図である。管理用ICタグ24も図6に示す監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fと同様に、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ24b及びICチップ24dが設けられており、さらに、R/Wユニット30へ接続するためのケーブル24kが設けられている。また、ICチップ24dにはRF回路24aとEEPROM24cだけでなく、RAM24g内蔵型のCPU24f及びROM24eを備えている。そして、監視用ICタグ86等と同様に、EEPROM24cには、管理用ICタグ24を他のICタグと識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
【0058】
4.監視場所の説明
次に、図2、図3、図9、図10を参照して、監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fが備えられている監視場所について説明する。監視場所は、主基板41が収容されている主基板ボックス81(監視場所1)、払出制御基板45が収容されている払出制御基板ボックス82(監視場所2)、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー80(監視場所3)、本体枠110と機枠112(監視場所4)、前面枠111と本体枠110(監視場所5)、大入賞口16(監視場所6)の6箇所であり、その開閉が監視されている。尚、監視場所1である主基板ボックス81を監視するために、監視用ICタグ86a及び監視用アンテナ68aが使用され、監視場所2である払出制御基板ボックス82を監視するために、監視用ICタグ86b及び監視用アンテナ68bが使用され、監視場所3であるセンターカバー80を監視するために、監視用ICタグ86c及び監視用アンテナ68cが使用され、監視場所4である本体枠110と機枠112を監視するために、監視用ICタグ86d及び監視用アンテナ68dが使用され、監視場所5である前面枠111と本体枠110を監視するために、監視用ICタグ86e及び監視用アンテナ68eが使用され、監視場所6である大入賞口16を監視するために、監視用ICタグ86f及び監視用アンテナ68fが使用される。
【0059】
図3に示すように、主基板ボックス81の図3における正面視右下の内面には監視用ICタグ86aが貼り付けられており、払出制御基板ボックス82の図3における正面視右側の内面には監視用ICタグ86bが貼り付けられており、センターカバー80の図3における正面視右側に監視用ICタグ86cが貼り付けられている。ここで、図9を参照して主基板ボックス81の監視について説明する。図9に示すように、主基板ボックス81は、透明な樹脂製の平面視略長方形の上蓋部81aと、同じく透明な樹脂製の平面視略長方形の下蓋部81cとから構成されている。また、上蓋部81aに対向する下蓋部81c上には、パチンコ機1の主制御を司る主基板41が配置されている。そして、上蓋部81aの裏面側には、小型で長方形の監視用ICタグ86aが接着剤等で接着されている。主基板41の右下端部には、切り欠きが設けられ、その切り欠き位置には監視用ICタグ86と電磁波によるRF送受信を行うためのコイル状の監視用アンテナ68aが下蓋部81cに設けられ、監視用アンテナ68aは同軸ケーブルによりR/W基板31に接続されている。尚、払出制御基板ボックス82も主基板ボックス81と同様の構造をしており、払出制御基板45の右下部に切り欠きが設けられて、監視用アンテナ68bが下蓋部に設けられている。また、本体の背面においてセンターカバー80に取り付けられている監視用ICタグ86cと対向する場所には、監視用アンテナ68cが設けられている。
【0060】
また、図2に示すように、機枠112の図2における右枠の内面には監視用ICタグ86dが貼り付けられており、本体113の右側面には監視用アンテナ68dが備えられている。尚、監視用ICタグ86dと監視用アンテナ68dとは本体枠110と機枠112とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されており、本体枠110と機枠112とが開けられた状態では、監視用ICタグ86dと監視用アンテナ68dとが通信不能となる。また、前面枠111と本体枠110とが閉じられた状態での、前面枠111の正面視右上の裏面(本体枠110と向き合う面)には、監視用ICタグ86eが貼り付けられている。そして、本体枠110の上枠の表面(前面枠111と向き合う面)には、監視用アンテナ68eが備えられている。尚、監視用ICタグ86eと監視用アンテナ68eとは前面枠111と本体枠110とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されており、前面枠111と本体枠110とが開けられた状態では、監視用ICタグ86eと監視用アンテナ68eとが通信不能となる。さらに、遊技領域4の下部には所定条件の成立により開閉扉16aを開閉する可変入賞装置の一種である大入賞口16が設けられており、大入賞口16を開閉するための開閉扉16aの内側に監視用ICタグ86fが貼り付けられ、大入賞口16の周囲には監視用アンテナ68fが設けられている。
【0061】
ここで、図10を参照して、大入賞口16が設けられているアタッカ部材160への監視用ICタグ86fの設置について説明する。図10に示すように、アタッカ部材160の開閉扉16aの表面には、前述した監視用ICタグ86fが貼り付けられ、さらに監視用ICタグ86fを覆うように装飾シール等が貼付されて遊技者からは見えないようになっている。また、アタッカ部材160の開口部16bである大入賞口16の周囲には、監視用ICタグ86fを囲むようにループ形状の監視用アンテナ68fが設けられ、監視用アンテナ68fは同軸ケーブルによりR/Wユニット30に接続されている。この監視用ICタグ86fは、送受信方向に指向性があり、監視用アンテナ68fと平行に位置した場合のみ送受信可能である。大入賞口16の閉鎖状態では、開閉扉16aが大入賞口16の開口部16bを塞いでおり、監視用ICタグ86fと監視用アンテナ68fはほぼ同一平面上に位置しているので、送受信可能であり、監視用アンテナ68fを介したR/Wユニット30からの呼出波に対して監視用ICタグ86fから反射波が返される。一方、図10に示すように開閉扉16aが開くと、監視用ICタグ86fと監視用アンテナ68fとは平行でなくなり、通信可能な臨界角度を超えるので、監視用ICタグ86fはR/Wユニット30からの呼び出しに応答できなくなる。
【0062】
尚、本実施形態において、監視用ICタグ86と監視用アンテナ68は、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。この周波数での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいので、パチンコ機1の設置環境に適している。監視用アンテナ68aと監視用ICタグ86aとの距離は、上蓋部81aと下蓋部81cを組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRF送受信が可能であり監視用アンテナ68aを介したR/Wユニット30からの呼び出しに監視用ICタグ86aが応答することができ、監視用アンテナ68aと監視用ICタグ86aとの距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、監視用アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部81aのわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。また、上述したように、この周波数帯での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、監視用ICタグ86や監視用アンテナ68は、ソレノイドを使用している賞品払出装置や発射モータから離した位置である主基板41の右下端部に配置している。また、監視用アンテナ68fと監視用ICタグ86f間の通信も13.56MHzの短波帯で行われており、この周波数帯での通信はノイズによる影響を受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、開閉扉16aの動作を制御する大入賞口開放ソレノイド70は、監視用ICタグ86fや監視用アンテナ68fから離したアタッカ部材160の左奥に配置されている。
【0063】
5.携帯情報端末の説明
次に、パチンコ機1の前面枠111の内側の開閉軸側上部に備えられた管理用ICタグ24(図2参照)と通信し、R/Wユニット30に記憶されている監視情報を取得し、監視の開始を指示するHT400について、図11及び図12を用いて説明する。図11は、HT400の斜視図である。図12は、HT400の電気的構成のブロック図である。
【0064】
まず、図11を参照してHT400の形状を説明する。図11に示すように、HT400は、周知の携帯型情報端末であるPDA(Personal Digital Assistants)であり、上部にSDメモリカード(Secure Digital Memory Card)やMMC(Multi Media Card)等のメモリーカード、あるいは小型フラッシュメモリカードやPCカード型のPHSアダプタ等を挿入するためのカードスロットを備え、カードスロットには、アンテナ402とRF回路410(図12参照)を備えた読取ユニット401が挿入されている。読取ユニット401は、アンテナ402を管理用ICタグ24に適切な角度で向けられるように、回転軸406を中心に90度の範囲で屈折可能な構成となっている。また、HT400の正面にはメニュー画面や受信した監視情報を表示する表示パネル403、表示パネル403に表示されるカーソルや表示内容を上下左右に移動させるための方向キー405、表示パネル403の画面を操作するためのメニューキー404を備えている。さらに、HT400の側面には赤外線通信用の赤外線通信ポート(図示外)が、底面には入出力ポート(図示外)からクレードル等を介してパーソナルコンピュータ等の外部機器に接続するためのコネクタ(図示外)が設けられている。
【0065】
次に、図12を参照してHT400の電気的構成を説明する。図12に示すように、HT400には、HT400の制御を司るCPU411が設けられ、CPU411には、各種のデータを一時的に記憶するRAM413と、CPU411で実行される制御プログラムや表示パネル403に操作画面を表示するための画面情報等を記憶したROM412と、不揮発性メモリの一種であるフラッシュメモリ414と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス409とが接続されている。フラッシュメモリ414には、パチンコ機1から取得した監視情報や、パチンコ機毎の管理用ICタグ24のIDコード等が記憶されている。また、読取ユニット401には、管理用ICタグ24と通信するアンテナ402と、送信回路及び受信回路であるRF回路410を備えており、アンテナ402はRF回路410に接続し、RF回路410はI/Oインタフェイス409に接続している。また、表示パネル403と、外部装置とデータのやり取りを行う入出力回路407と、赤外線通信回路408と、入力キーであるメニューキー404及び方向キー405とがI/Oインタフェイス409に接続している。
【0066】
6.監視情報の説明
次に、図13乃至図15を参照して、R/Wユニット30がパチンコ機1に取り付けられた監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fを監視した監視結果について説明する。監視結果は次の4箇所に記憶される。R/W基板31のEEPROM35、R/W基板31のRAM34、異常が発生した監視用ICタグ86のEEPROM863、遊技場管理端末300である。R/W基板31のEEPROM35には、R/Wユニット30が備えられているパチンコ機1で発生した異常に関する最新の情報が監視場所毎に記憶される。R/W基板31のRAM34には、R/Wユニット30が備えられているパチンコ機1で発生した異常に関する1日分の情報が時系列で記憶される。異常が発生した監視用ICタグ86のEEPROM863には、その監視用ICタグ86で発生した異常に関する情報が、異常が回復した際に時系列で記憶される。遊技場管理端末300には、店内ネットワーク150に接続されたパチンコ機1の監視情報の全てが記憶される。
【0067】
図13は、各監視場所の最新の監視情報が記憶されているR/W基板31のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351の概念図である。図14は、1日分の監視情報が記憶されているR/W基板31のRAM34の履歴監視情報記憶エリア341の概念図である。図15は、監視用ICタグ86のEEPROM863の監視情報記憶エリア8631の概念図である。
【0068】
まず、図13を参照して、各監視場所の最新の監視情報が記憶されているR/W基板31のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351について説明する。図13に示すように、最新監視情報記憶エリア351には、監視場所1〜監視場所6毎に発生日付、発生時刻、復帰日付、復帰時刻、IDエラーの情報が記憶されている。「発生日付」及び「発生時刻」には異常が発生した日付及び時刻がそれぞれ記憶され、「復帰日付」及び「復帰時刻」には異常が復帰した日付及び時刻がそれぞれ記憶され、「IDエラー」には異常がIDコードの不一致に因るIDエラーであるか否かの情報が記憶される。尚、「IDエラー」に「1」が記憶されている場合には、発生した異常の内容がIDコードの不一致に因るものであることを示している。「1」以外の値が記憶されている場合には、IDコードの不一致に因らない異常、すなわち監視用ICタグ86から応答がない応答エラーであることを示している。
【0069】
図13に示す例では、監視場所1の発生日付には2003年3月3日、発生時刻には23時38分21秒、IDエラーには「1」が記憶されており、復帰日付には、復帰時刻には、何も記憶されていない。つまり、監視場所1では異常が発生中であり、まだ正常状態に復帰していない。監視場所2の発生日付には2003年3月3日、発生時刻には22時16分10秒、復帰日付には2003年3月3日、復帰時刻には22時16分53秒、IDエラーには「0」が記憶されている。監視場所3の発生日付には2003年3月3日、発生時刻には22時17分20秒、復帰日付には2003年3月3日、復帰時刻には22時17分44秒、IDエラーには「0」が記憶されている。監視場所4には、何もデータが記憶されていない。つまり、まだ一度も異常が発生していない。監視場所5の発生日付には2003年2月22日、発生時刻には15時13分45秒、IDエラーには「1」が記憶されている。監視場所6の発生日付には2003年2月24日、発生時刻には11時21分56秒、復帰日付には2003年2月24日、復帰時刻には11時22分40秒、IDエラーには「0」が記憶されている。
【0070】
次に、図14を参照して、1日分の監視情報が記憶されているR/W基板31のRAM34の履歴監視情報記憶エリア341について説明する。図14に示すように、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻、監視場所、状態、IDエラーの情報が時系列に記憶されている。「時刻」には、異常が発生又は復帰した時刻が記憶され、「監視場所」にはその異常が発生又は復帰した場所を示す番号が記憶され、「状態」には異常が発生したのかそれとも復帰したのかを示すコードが記憶され、「IDエラー」には異常がIDコードの不一致に因るIDエラーであるか否かの情報が記憶される。尚、「状態」に「1」が記憶されている場合には、異常が発生したことを示しており、「2」が記憶されている場合には、異常が回復したことを示している。また、「IDエラー」に「1」が記憶されている場合には、発生した異常の内容がIDコードの不一致に因るものであることを示している。「1」以外の値が記憶されている場合には、IDコードの不一致に因らない異常、すなわち監視用ICタグ86から応答がない応答エラーであることを示している。
【0071】
図14に示す例では、22時16分10秒に監視場所2に応答エラーが発生しており、22時16分53秒に監視場所2の応答エラーが復帰している。さらに22時17分20秒に監視場所3に応答エラーが発生しており、22時17分44秒に監視場所3の応答エラーが回復している。さらに、23時35分46秒には監視場所1に応答エラーが発生している。
【0072】
次に、図15を参照して、監視用ICタグ86のEEPROM863の監視情報記憶エリア8631について説明する。監視情報記憶エリア8631には、この監視用ICタグ86で発生した異常の発生日付、発生時刻、復帰日付、復帰時刻の情報が時系列に全て記憶されている。「発生日付」及び「発生時刻」には異常が発生した日付及び時刻がそれぞれ記憶され、「復帰日付」及び「復帰時刻」には異常が復帰した日付及び時刻がそれぞれ記憶される。尚、ここに記憶されるのは応答エラーのみである。
【0073】
図15に示す例では、2003年2月24日の1時21分56秒に応答エラーが発生して、2003年2月24日の1時22分40秒に復帰している。そして、2003年3月3日の23時30分12秒に応答エラーが発生して、2003年3月3日の23時38分21秒に復帰している。
【0074】
7.監視処理の説明
ここで、R/Wユニット30による監視場所の監視について図16乃至図19を参照してフローチャートを用いて説明する。R/Wユニット30に電源が供給されると、CPU32において監視基本処理が実行される。監視基本処理では、各監視場所の監視処理が繰り返し実施される。監視処理は、監視場所1〜監視場所5(主基板ボックス81、払出制御基板ボックス82、センターカバー80、本体枠110と機枠112、前面枠111と本体枠110)と監視場所6(大入賞口16)とで異なる。図16は、R/W基板31のCPU32で実施される監視基本処理のフローチャートである。図17は、監視基本処理の中で行われる大入賞口16以外の監視場所の監視を行う監視処理のフローチャートである。図18及び図19は、監視基本処理の中で行われる大入賞口16の監視を行う大入賞口監視処理のフローチャートである。
【0075】
まず、図16を参照して、監視基本処理について、フローチャートを用いて説明する。この処理は、R/Wユニット30に電源が供給されると実施され、まず、各エラーフラグに初期値の「1」がセットされ、通信状態フラグに「0」がセットされる(S1)。そして、S2〜S11の処理が繰り返し実施され、監視が行われる。
【0076】
尚、エラーフラグは、各監視場所毎に設けられており、「0」が記憶されている場合には監視用ICタグ86との通信が正常に行われており、「1」が記憶されている場合には監視用ICタグ86との通信が正常に行われていないことを示している。そして、監視場所1〜監視場所6毎に応答エラーフラグ及びIDエラーフラグが設けられている。尚、応答エラーは監視用アンテナ68から送信された呼出波に対して、監視用ICタグ86が反射波を返信してこなかった場合を示し、IDエラーは反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと異なっている場合を示している。したがって、監視基本処理が開始される際には、各監視用ICタグ86と正常な通信はまだ成立していないので、初期値として正常に通信が行われていないエラー状態を示す「1」がセットされる。また、通信状態フラグも、各監視場所毎に設けられており、監視用ICタグ86との通信が正常に行われている場合には「1」が記憶されて「ON」とされている。そこで、本監視基本処理実施開始時には、まだ監視用ICタグ86との通信は正常に行われていないので、初期値として「0」が記憶されて「OFF」とされる。
【0077】
図16のS2〜S11に示すように、主基板ボックス81(監視場所1)(S2)、大入賞口16(監視場所6)(S3)、払出制御基板ボックス82(監視場所2)(S4)、大入賞口16(監視場所6)(S5)、センターカバー80(監視場所3)(S6)、大入賞口16(監視場所6)(S7)、本体枠110と機枠112(監視場所4)(S4)、大入賞口16(監視場所6)(S5)、前面枠111と本体枠110(監視場所5)(S10)、大入賞口16(監視場所6)(S11)の順で監視が行われる。大入賞口16については、遊技者が不正行為を行っているのを発見するために監視しているので、他の監視場所よりも頻繁に監視をする必要があり、監視回数も多く設定されている。
【0078】
次に、図17のフローチャートを参照して、大入賞口16以外の監視場所の監視を行う監視処理について説明する。ここでは、大入賞口16以外の監視場所である主基板ボックス81(監視場所1)、払出制御基板ボックス82(監視場所2)、センターカバー80(監視場所3)、本体枠110と機枠112(監視場所4)、前面枠111と本体枠110(監視場所5)についての監視が行われ、どの監視場所の監視処理を行うのかの情報は監視場所を示す番号を用いて監視基本処理から指示される。
【0079】
まず、監視基本処理から指示されている監視場所の監視用アンテナ68から呼出波が送信される(S41)。そして、監視用ICタグ86から反射波の返送があるか否かの判断が行われる(S42)。反射波の返送がない場合には(S42:NO)、応答エラーが発生している。しかし、既に応答エラーが発生して、応答エラーフラグが「ON」となっている場合には、既に応答エラー発生の監視情報は記憶されているので、監視情報の記憶は行われない。そこで、応答エラーフラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S43)。「ON」となっている場合(S43:YES)、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。「ON」となっていない場合(S43:NO)には、当該監視場所の応答エラーフラグに「1」が記憶され「ON」となり(S44)、通信状態フラグに「1」が記憶され「OFF」となる(S45)。そして、現在処理を行っている監視場所の開始フラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S46)。「ON」となっていない場合には(S46:NO)、まだ監視が開始されていないので、監視情報は記憶されず、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0080】
開始フラグが「ON」となっている場合には(S46:YES)、監視が開始されているので、R/W基板31のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351及びRAM34の履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶される(S47)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が発生日付及び発生時刻として記憶され、IDエラーに応答エラーを示す「0」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に発生を示す「1」、IDエラーに応答エラーを示す「0」のデータが新しく追加記憶される。そして、島管理端末100へ応答エラー発生を示すデータが送信され(S48)、処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0081】
また、監視用ICタグ86から反射波の返送があった場合には(S42:YES)、反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと一致しているか否かの判断が行われる(S49)。尚、各監視場所に備えられている監視用ICタグ86のIDコードは、R/W基板31のEEPROM863に記憶されている。IDコードが一致していない場合には(S49:NO)、IDエラーが発生している。しかし、既にIDエラーが発生して、IDエラーフラグが「ON」となっている場合には、既にIDエラー発生の監視情報は記憶されているので、監視情報の記憶は行わない。そこで、IDエラーフラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S50)。「ON」となっている場合(S50:YES)、監視情報は記憶されないので、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。「ON」となっていない場合(S50:NO)、当該監視場所のIDエラーフラグに「1」が記憶され「ON」とされ(S51)、通信状態フラグに「1」が記憶され「OFF」とされる(S52)。そして、現在処理を行っている監視場所の開始フラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S53)。「ON」となっていない場合には(S53:NO)、まだ監視が開始されていないので、監視情報は記憶されず、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0082】
開始フラグが「ON」となっている場合には(S53:YES)、監視が開始されているので最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶される(S54)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が発生日付及び発生時刻として記憶され、IDエラーにIDエラーを示す「1」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に発生を示す「1」、IDエラーにIDエラーを示す「1」のデータが新しく追加記憶される。そして、島管理端末100へIDエラー発生を示すデータが送信され(S55)、処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0083】
また、反射波に含まれているIDコードと予め登録されているIDコードとが一致している場合には(S49:YES)、監視用ICタグ86と正常に通信が行われており、監視用ICタグ86も不正なものではないということ、即ち当該監視場所は正常であるということになる。そこで、当該監視場所の通信状態LED76が点灯され(S56)、当該監視場所の通信状態フラグに「1」が記憶されて「ON」とされる(S57)そして、応答エラーフラグ及びIDエラーフラグが「ON」であるかの確認が行われる。「ON」となっている場合には、エラーが発生しており、回復して、現在正常となっているので、各エラーフラグをクリアし、復帰したことを示す監視情報を記憶する必要がある。
【0084】
そこで、まず、応答エラーフラグが「ON」であるか否かの判断が行われる(S58)。応答エラーフラグが「ON」である場合には(S58:YES)、当該監視場所の応答エラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S59)。そして、復帰を示す監視情報が記憶されるが、開始フラグが「ON」でなければ、まだ監視の指示が与えられていないので、監視情報の記憶は行われない。そこで、当該監視場所の開始フラグが「ON」であるか否かを判定する(S60)。開始フラグが「ON」でない場合には(S60:NO)、何もせずに終了して、監視基本処理へ戻る。
【0085】
開始フラグが「ON」である場合には(S60:YES)、最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶され(S61)、当該監視場所に設置されている監視用ICタグ86のEEPROM863の監視情報記憶エリア8631に監視情報が記憶される(S62)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が復帰日付及び復帰時刻として記憶され、IDエラーに応答エラーを示す「0」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に復帰を示す「2」、IDエラーに応答エラーを示す「0」のデータが新しく追加記憶される。そして、監視情報記憶エリア8631には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所に記憶されているデータと同じデータが記憶される。そして、島管理端末100へ応答エラー復帰を示すデータが送信され(S63)、処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0086】
また、応答エラーフラグが「ON」でない場合には(S58:NO)、IDエラーフラグが「ON」であるか否かの判断が行われる(S64)。IDエラーフラグが「ON」である場合には(S64:YES)、当該監視場所のIDエラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S65)。そして、復帰を示す監視情報が記憶されるが、開始フラグが「ON」でなければ、まだ監視の指示が与えられていないので、監視情報の記憶は行わない。そこで、当該監視場所の開始フラグが「ON」であるか否かを判定する(S66)。開始フラグが「ON」でない場合には(S66:NO)、何もせずに終了して、監視基本処理へ戻る。
【0087】
開始フラグが「ON」である場合には(S66:YES)、最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶され(S67)、当該監視場所に設置されている監視用ICタグ86のEEPROM863の監視情報記憶エリア8631に監視情報が記憶される(S68)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が復帰日付及び復帰時刻として記憶され、IDエラーにIDエラーを示す「1」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に復帰を示す「2」、IDエラーにIDエラーを示す「1」のデータが新しく追加記憶される。そして、監視情報記憶エリア8631には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所に記憶されているデータと同じデータが記憶される。そして、島管理端末100へIDエラー復帰を示すデータが送信され(S69)、処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0088】
そして、IDエラーフラグが「ON」でない場合には(S64:NO)、前回の監視から引き続き正常であることを示しているので、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。以上のようにして、監視場所1〜監視場所5の監視が行われる。
【0089】
次に、図18及び図19のフローチャートを参照して、大入賞口16の監視を行う大入賞口監視処理について説明する。ここでは、監視場所6である大入賞口16の監視が行われる。大入賞口16は、パチンコ機1で遊技者が遊技を行っている際に大当たり遊技状態となり、開放されることがある。つまり、パチンコ機1の遊技上の制御で開放されている場合には、ゴト行為等により開放されているのではないため、エラーとして監視情報を残す必要はない。また、不正のために前面枠111を開いて、大入賞口16を開いた場合には、前面枠111に監視情報が記憶されているので、大入賞口16にまで監視情報を残す必要はない。そこで、パチンコ機1の遊技上の制御により大入賞口16が開放中である場合、監視場所5(前面枠111と本体枠110)に応答エラーが発生している場合には、異常とみなさないこととする。
【0090】
まず、監視基本処理から指示されている監視場所の監視用アンテナ68fから呼出波が送信される(S101)。そして、監視用ICタグ86fから反射波の返送があるか否かの判断が行われる(S102)。反射波の返送がない場合には(S102:NO)、応答エラーが発生している。しかし、パチンコ機1の遊技上の制御により大入賞口16が開放中である場合には、不正により応答エラーが発生しているのではなく正規の開放であるので、パチンコ機1の遊技上の制御により大入賞口16が開放中であるか否かの判断が行われる(S103)。この判断は、パチンコ機1のCPU51から出力ポート55、入力ポート39を介してR/W基板31のCPU32へ送信されてくる信号により行われる。大入賞口16の開放が開始された際には開放中信号が送信され、大入賞口16が閉鎖された際には閉鎖中信号が送信される。大入賞口16が開放中である場合には(S103:YES)、何もせずに処理を終了して、監視基本処理へ戻る。さらに、監視場所5(前面枠111と本体枠110)に応答エラーが発生している場合にも、異常とみなさないので、監視場所5の応答エラーフラグが「ON」である場合にも(S104:YES)、何もせずに処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0091】
監視場所5の応答エラーフラグが「ON」でない場合には(S104:NO)、大入賞口16で不正な開放が行われている。そこで、既に応答エラーが発生して応答エラーフラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S105)。「ON」となっている場合には(S105:YES)、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。「ON」となっていない場合には(S105:NO)、当該監視場所の応答エラーフラグに「1」が記憶され「ON」とされ(S106)、通信状態フラグに「1」が記憶され「OFF」とされる(S107)。そして、監視場所6の開始フラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S108)。「ON」となっていない場合には(S108:NO)、まだ監視が開始されていないので、監視情報は記憶されず、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0092】
開始フラグが「ON」となっている場合には(S108:YES)、監視が開始されているので、最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶される(S109)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が発生日付及び発生時刻として記憶され、IDエラーに応答エラーを示す「0」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に発生を示す「1」、IDエラーに応答エラーを示す「0」のデータが新しく追加記憶される。そして、島管理端末100へ応答エラー発生を示すデータが送信され(S110)、処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0093】
また、監視用ICタグ86fから反射波の返送があった場合には(S102:YES)、反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと一致しているか否かの判断が行われる(S111)。尚、各監視場所に備えられている監視用ICタグ86のIDコードは、R/W基板31のEEPROM863に記憶されている。IDコードが一致していない場合には(S111:NO)、IDエラーが発生している。しかし、既にIDエラーが発生して、IDエラーフラグが「ON」となっている場合には、既にIDエラー発生の監視情報は記憶されているので、監視情報の記憶は行われない。そこで、IDエラーフラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S112)。「ON」となっている場合(S112:YES)、監視情報は記憶されないので、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。「ON」となっていない場合(S112:NO)、当該監視場所のIDエラーフラグに「1」が記憶され「ON」とされ(S113)、通信状態フラグに「1」が記憶され「OFF」とされる(S114)。そして、現在処理を行っている監視場所の開始フラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S115)。「ON」となっていない場合には(S115:NO)、まだ監視が開始されていないので、監視情報は記憶されず、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0094】
開始フラグが「ON」となっている場合には(S115:YES)、監視が開始されているので最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶される(S116)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が発生日付及び発生時刻として記憶され、IDエラーにIDエラーを示す「1」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に発生を示す「1」、IDエラーにIDエラーを示す「1」のデータが新しく追加記憶される。そして、島管理端末100へIDエラー発生を示すデータが送信され(S117)、処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0095】
また、反射波に含まれているIDコードと予め登録されているIDコードとが一致している場合には(S111:YES)、監視用ICタグ86fと正常に通信が行われているということ、即ち、大入賞口16は不正開放されてないということになる。そこで、監視場所6の通信状態LED76fが点灯され(S118)、監視場所6の通信状態フラグに「1」が記憶されて「ON」とされる(S119)。そして、応答エラーフラグ及びIDエラーフラグが「ON」であるかを確認する。「ON」となっている場合には、エラーが発生しており、回復して、現在正常となっているので、各エラーフラグをクリアし、復帰したことを示す監視情報を記憶する必要がある。
【0096】
そこで、応答エラーフラグが「ON」であるか否かの判断が行われる(S120)。応答エラーフラグが「ON」である場合には(S120:YES)、当該監視場所の応答エラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S121)。そして、当該監視場所の開始フラグが「ON」であるか否かを判定する(S122)。開始フラグが「ON」でない場合には(S122:NO)、何もせずに終了して、監視基本処理へ戻る。開始フラグが「ON」である場合には(S122:YES)、最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶され(S123)、当該監視場所に設置されている監視用ICタグ86fのEEPROM863fの監視情報記憶エリア8631に監視情報が記憶される(S124)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が復帰日付及び復帰時刻として記憶され、IDエラーに応答エラーを示す「0」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に復帰を示す「2」、IDエラーに応答エラーを示す「0」のデータが新しく追加記憶される。そして、監視情報記憶エリア8631には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所に記憶されているデータと同じデータが記憶される。そして、島管理端末100へ応答エラー復帰を示すデータが送信され(S125)、処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0097】
そして、応答エラーフラグが「ON」でない場合には(S120:NO)、IDエラーフラグが「ON」であるか否かの判断が行われる(S126)。IDエラーフラグが「ON」である場合には(S126:YES)、当該監視場所のIDエラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S127)。そして、復帰を示す監視情報が記憶されるが、開始フラグが「ON」でなければ、まだ監視の指示が与えられていないので、監視情報の記憶は行われない。そこで、当該監視場所の開始フラグが「ON」であるか否かの判定が行われる(S128)。開始フラグが「ON」でない場合には(S128:NO)、何もせずに終了して、監視基本処理へ戻る。
【0098】
開始フラグが「ON」である場合には(S128:YES)、最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶され(S129)、当該監視場所に設置されている監視用ICタグ86のEEPROM863の監視情報記憶エリア8631に監視情報が記憶される(S130)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が復帰日付及び復帰時刻として記憶され、IDエラーにIDエラーを示す「1」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に復帰を示す「2」、IDエラーにIDエラーを示す「1」のデータが新しく追加記憶される。そして、監視情報記憶エリア8631には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所に記憶されているデータと同じデータが記憶される。そして、島管理端末100へIDエラー復帰を示すデータが送信され(S131)、処理を終了して、監視基本処理へ戻る。
【0099】
そして、IDエラーフラグが「ON」でない場合には(S126:NO)、前回の監視から引き続き正常であることを示しているので、そのまま処理を終了して、監視基本処理へ戻る。以上のようにして、監視場所6の監視が行われる。
【0100】
このようにして、監視基本処理が繰り返されることにより、R/W基板31から監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fへ呼出波を送信することにより、監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fの移動や取替えを監視することができる。
【0101】
8.監視開始の説明
次に、本発明の主要部である、監視の開始について図20乃至図22を参照して説明する。本実施の形態では、HT400をパチンコ機1の前面で操作して、パチンコ機1に備えられた管理用ICタグ24に開始情報を含む呼出波を送信することにより、監視の開始を指示する。パチンコ機1側では、管理用ICタグ24がR/W基板31へ開始情報を含む呼出波を受信したことを示す開始指示情報を送信する。そして、R/W基板31のCPU32は、管理用ICタグ24から開始指示情報を受信すると、監視用ICタグ86が通信状態となっている監視場所の開始フラグを「ON」として、監視を開始させる。監視処理(図17参照)、大入賞口監視処理(図18、図19参照)の説明で述べたように、各監視用ICタグ86毎に設けられた開始フラグに「1」が記憶されて「ON」となっている際に監視情報は記憶される。尚、図20は、HT400の表示パネル403に表示される監視開始画面4031のイメージ図である。図21は、R/W基板31に接続した管理用ICタグ24のCPU24fで実施される管理用ICタグ処理のフローチャートである。図22は、R/W基板31のCPU32で実施される開始チェック処理のフローチャートである。
【0102】
まず、図20に示す監視開始画面4031を参照して、HT400で監視の開始を行う開始処理について説明する。この監視開始画面4031は、HT400で行うことができる各種処理、例えば、「監視情報閲覧」、「設定」、「監視開始」等のメニューが表示されているメニュー画面(図示外)において、操作者がメニューキー404又は方向キー405を操作することにより、「監視開始」メニューが選択された場合に表示される。図20に示すように、監視開始画面4031には、入力項目として「台番号欄」が設けられており、さらに、台番号欄の下には、「開始」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。そこで、操作者は、台番号欄に監視の開始を行うパチンコ機1の台番号を入力し、「開始」ボタンを選択する。尚、台番号を入力する際には、「0」〜「9」の数字及びアルファベット26文字を列挙した入力補助画面が表示されるので、操作者は入力キー404及び405を操作して数字又はアルファベットを入力することができる。
【0103】
したがって、HT400のCPU411では、「監視開始」メニューが選択され、監視開始画面4031において台番号欄に監視の開始を行うパチンコ機1の台番号が入力され、「開始」ボタンが選択される「開始処理」が行われると、台番号欄に入力された番号のパチンコ機1の管理用ICタグ24のIDコード及び開始情報を含む呼出波がRF回路410に接続したアンテナ402から送信される「開始情報送信処理」が行われる。尚、台番号欄に入力された番号のパチンコ機1の管理用ICタグ24のIDコードはフラッシュメモリ414に記憶されている。
【0104】
次に、図21のフローチャートを参照して、管理用ICタグ24のCPU24fで実施される管理用ICタグ処理について説明する。ここでは、HT400から送信された呼出波を受信した場合に、その呼出波に含まれている情報(例えば、監視開始の指示、監視情報取得の指示等)の指示に従って、その指示に従った処理が行われる。
【0105】
まず、HT400から送信された呼出波を受信したか否かの判断が行われる(S20)。呼出波を受信していない場合には(S20:NO)、繰り返し呼出波を受信したか否かの判断が行われる(S20)。呼出波を受信した場合には(S20:YES)、呼出波に含まれているIDコードが、自身のIDコードと一致するか否かの判断が行われる(S21)。IDコードが一致していない場合には(S21:NO)、受信した呼出波は、自身が貼り付けられているパチンコ機1に対して送信されているものではないので、IDコードが一致していない旨を示すエラー情報を含む反射波を送信する(S25)。そして、S20へ戻り、再び呼出波を受信したか否かの判断が行われる(S20)。
【0106】
IDコードが一致している場合には(S21:YES)、受信した呼出波は、自身が貼り付けられているパチンコ機1に対して送信されているものである。そして、開始情報を含んでいるか否かの判断が行われる(S22)。開始情報を含んでいる場合には(S22:YES)、R/W基板31へ開始指示情報を送信する(S23)。そして、自身のIDコードを含んだ反射波をRF回路24aのアンテナ24bを介して送信し(S24)、S20へ戻る。尚、呼出波に開始情報を含んでいない場合には(S22:NO)、その呼出波に含まれている情報の指示に従ったその他の処理を行い(S26)、S20へ戻る。
【0107】
以上の処理が繰り返し実施されることにより、管理用ICタグ24のCPU24fでは、HT400から送信された開始情報を含む呼出波を受信した場合に、R/W基板31へ開始指示情報を送信して、HT400から監視開始の指示が行われたことを伝えている。
【0108】
次に、図22のフローチャートを参照して、R/W基板31のCPU32で実施される開始チェック処理について説明する。本処理は、R/Wユニット30に電源が供給されると実施される。
【0109】
まず、管理用ICタグ24から開始指示情報を受信したか否かの判断が行われる(S30)。開始指示情報を受信していない場合には(S30:NO)、繰り返し開始指示情報を受信したか否かの判断が行われる(S30)。呼出波を受信した場合には(S30:YES)、監視場所の番号をカウントするためのカウント変数nに初期値の「0」がセットされる(S31)。そして、カウント変数nに「1」が加算される(S32)。監視場所は6箇所なので、カウント変数nの値が「6」より大きいか否かの判断が行われる(S33)。「6」より大きくなければ(S33:NO)、n番目の監視場所の開始フラグが「ON」となっており、既に監視が開始されているか否かの判断が行われる(S34)。開始フラグが「ON」であり、すでに監視が開始されている場合には(S34:YES)、なにもせずにS32へ戻る。また、開始フラグが「ON」でなく、監視が開始されていない場合には(S34:NO)、n番目の監視場所の監視用ICタグ86と正常に通信が行われているか否かの判断が行われる(S35)。この判断は、n番目の監視場所の通信状態フラグに「1」が記憶されて「ON」となっているか否かにより行われる。通信状態フラグが「OFF」であり、正常に通信が行われていない場合には(S35:NO)、監視を開始しないので、なにもせずにS32へ戻る。通信状態フラグが「ON」であり、正常に通信が行われている場合には(S35:YES)、n番目の監視場所の開始フラグに「1」が記憶され「ON」とされ(S36)、n番目の監視開始LED77が点灯される(S37)。そして、S32へ戻る。
【0110】
次いで、さらにカウント変数nに「1」が加算されて(S32)、カウント変数nの値が「6」より大きくなるまで、S34〜S37の処理が繰り返し行われ、カウント変数nの値が「6」より大きくなったら(S33:YES)、S30へ戻る。
【0111】
このようにして、HT400から送信された開始情報が含まれる呼出波を管理用ICタグ24が受信すると、R/W基板31に開始指示情報が送信され、開始指示情報を受信したR/W基板31のCPU32では、各監視場所の監視を開始させるか否かのチェックが行われて、条件を満たした場合には、開始フラグが「ON」とされて、監視開始LED77が点灯する。
【0112】
9.実施の形態と請求項との対比
尚、上記実施の形態では、RF回路38が本発明の構成の「通信手段」に相当し、通信状態LED76a,通信状態LED76b,通信状態LED76c,通信状態LED76d,通信状態LED76e,通信状態LED76fが本発明の構成の「通信状態報知手段」に相当し、監視開始LED77a,監視開始LED77b,監視開始LED77c,監視開始LED77d,監視開始LED77e,監視開始LED77fが本発明の「記憶状態報知手段」に相当する。また、図13に示すR/W基板31のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351、図14に示すR/W基板31のRAM34の履歴監視情報記憶エリア341、図15に示す監視用ICタグ86のEEPROM863の監視情報記憶エリア8631が「監視情報記憶手段」に相当する。
【0113】
また、HT400のフラッシュメモリ414が装置情報記憶手段に相当し、CPU411でメニューキー404、方向キー405及び監視開始画面4031を用いて実施される「開始処理」が「選択指示受付手段」に相当し、RF回路410に接続したアンテナ402からIDコードを含む呼出波を送信する「開始情報送信処理」(S24、図21参照)が「呼出波送信手段」に相当する。また、図21のS21でICコードが一致しているか否かを判断するCPU411が「一致判断手段」として機能し、22のS35で通信が正常であるか否かを判断するCPU32が本発明の構成の「通信結果判断手段」に相当し、図22S31〜S37の処理を実施するCPU32が「記憶制御手段」に相当する。
【0114】
10.実施の形態の効果
以上説明したように、上記の実施の形態の遊技機では、監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fによりパチンコ機1の主基板ボックス81、払出制御基板ボックス82、センターカバー80、本体枠110と機枠112、前面枠111と本体枠110、大入賞口16の開放を監視し、その監視情報をR/Wユニット30、監視用ICタグ86に記憶することができる。また、R/Wユニット30に記憶された監視情報は、遊技場内に設置された島管理端末100へ送信され、さらにHT400で閲覧することもできる。そして、HT400から開始情報が含まれる呼出波が送信され、管理用ICタグ24が受信することにより、その時点で監視用アンテナ68と監視用ICタグ86とが正常に通信できている監視場所についての監視の開始、すなわち監視情報の記憶を開始することができる。
【0115】
また、監視用ICタグ86が通信状態となっていない監視場所については、監視が開始されないので、監視用ICタグ86が設置されていない監視場所の監視情報を無駄に記憶することがない。さらに、監視場所により監視を開始させる時期を異ならせることができる。例えば、パチンコ機1の製造後、工場から出荷する段階では、監視場所1(主基板ボックス81)と監視場所2払出制御基板ボックス82)にのみ監視用ICタグ86a及び監視用ICタグ86bを設置して監視を開始させ、パチンコ機1の運搬中に主基板41や払出制御基板45が掏り返られたり、細工をされたりしていないかを監視することができる。そして、遊技場にパチンコ機1が設置された後に他の監視場所へ監視用ICタグ86c〜86fを設置して監視を開始させたりすることができる。
【0116】
11.変形例の説明
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では所定の動作を行う装置として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、所定の動作を行う装置は遊技機であるパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。さらに、遊技機に限らず、所定の動作を行って製品を製造する工作機械、所定の動作を行って商品を販売する自動販売機、所定の動作を行ってサービスを提供するサービス提供装置等にも適用可能である。
【0117】
また、上記実施の形態では、移動を監視される被監視部材としてパチンコ機1の主基板ボックス81、払出制御基板ボックス82、センターカバー80、本体枠110と機枠112、前面枠111と本体枠110、大入賞口16を扱い、夫々一箇所に監視用ICタグを設置したが、移動を監視される部材はこれに限らず、他の入賞口や普通図柄始動ゲートや各種基板に設置して、その開閉状態を監視してもよい。また、監視用ICタグを設置する場所は各部材に一箇所である必要はなく、複数の位置に設置してもよい。さらに、装置がパチンコ機1でない場合にはもちろん、移動を監視される部材は上記実施の形態の部材に限らず、装置に備えられ、開閉が行われる開閉部材や装置を構成する構成部材であればよく、開閉部材の開閉や構成部材の所在を監視するために、1つ又は複数の監視用ICタグを開閉部材や構成部材に設置して、その部材の移動を監視してもよい。
【0118】
また、上記実施の形態では、開始指示情報をR/W基板31が受け取ると、各監視場所に対応した開始フラグがONとなり、開始フラグがONである場合に監視情報の記憶を行わせることにより監視の開始を行っている。しかし、監視用ICタグ86から反射波が返送されてくるか否かの判断を行う前に、開始フラグがONであるか否かの判断を行い、ONである場合にのみ判断を行わせて、監視の開始を行ってもよい。この場合には、図17におけるS42、図18におけるS102の前に開始フラグがONであるか否かの判断を行う。
【0119】
また、上記実施の形態では、HT400としてPDAの形状をしている端末装置を使用したが、これはPDAに限らず、携帯電話や他の携帯情報端末や専用機でも構わず、管理用ICタグ24と通信可能なRF回路410及びアンテナ402を備えていれば良い。
【0120】
また、上記実施の形態では、開始情報を受信した管理用ICタグ24が備えられているパチンコ機1が、HT400が監視開始させようとしているパチンコ機1であるか否かの確認を、開始情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、管理用ICタグ24のEEPROM24cに記憶されている自身のIDコードと一致するか否かにより判断している(図21:S21参照)。しかし、開始情報を含む呼出波を受信した場合には、この確認は行わずに、無条件に当該管理用ICタグ24が備えられているパチンコ機1の監視を開始させるようにしてもよい。また、その際には、開始情報を含む呼出波にIDコードを含ませないようにしてもよい。
【0121】
また、「通信状態報知手段」として通信状態LED76a,通信状態LED76b,通信状態LED76c,通信状態LED76d,通信状態LED76e,通信状態LED76f、「記憶状態報知手段」として監視開始LED77a,監視開始LED77b,監視開始LED77c,監視開始LED77d,監視開始LED77e,監視開始LED77fを設けたが、これらの報知手段はLEDに限らず、電飾ランプ等であってもよい。また、これらの報知手段は、R/Wユニット30に設けたが、パチンコ機1の前面側に設けてもよい。
【0122】
また、上記実施の形態では、HT400において、通信可能となっている監視場所に対して、同時に監視開始の指示を行った。しかし、HT400において、監視場所の番号を指定し、監視場所毎に監視開始の指示を行うようにしてもよい。
【0123】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1に記載の発明の監視システムによると携帯情報端末では、装置情報記憶手段は、装置を識別するための識別情報である装置識別情報を装置毎に記憶し、選択指示受付手段は、装置を選択する指示を受け付けて、呼出波送信手段は、選択指示受付手段によって装置を選択する指示が受け付けられた場合に、選択された装置の装置識別情報を含む呼出波を送信することができる。そして、装置の監視手段では、通信手段は、監視手段に電源が供給される間、監視用ICタグと非接触で通信を行うことが可能であり、監視情報記憶手段は、通信手段と監視用ICタグとの通信結果に関する監視情報を記憶し、管理用ICタグは、装置自身の装置識別情報を記憶すると共に、呼出波送信手段によって送信された呼出波を受信し、一致判断手段は、管理用ICタグによって呼出波が受信された場合に、受信された呼出波に含まれる装置識別情報が、管理用ICタグに記憶されている装置自身の装置識別情報と一致するか否かを判断し、通信結果判断手段は、一致判断手段によって装置識別情報が一致すると判断された場合に、通信手段と監視用ICタグとの通信結果が正常であるか否かを判断し、記憶制御手段は、通信結果判断手段によって通信結果が正常であると判断された場合に、通信結果が正常な監視用ICタグについての監視情報を監視情報記憶手段に記憶可能な記憶可能状態を開始させることができる。したがって、携帯情報端末を操作して装置識別情報を管理用ICタグに送信することにより、正当な装置識別情報を記憶した携帯情報端末を所持する作業者のみが、特定の装置に対して安全に監視情報の記憶を開始させること、即ちICタグが設けられている部材の状態の監視を開始させることができる。また、装置識別情報を送信して記憶の開始の指示を行った場合に、通信手段と監視用ICタグとの通信結果が正常であれば、その監視用ICタグについての監視情報が記憶可能な状態となる。一方、通信結果が正常でなければ記憶可能状態とはならない。よって、監視用ICタグが未だ配置されていない場合等は監視情報が記憶されることはなく、部材の状態の変化のみを適切に監視することができる。
【0124】
また、請求項2に係る発明の監視システムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、装置に備えられた通信状態報知手段は、通信結果が正常である場合に、正常であることを報知することができる。したがって、監視場所に備えられた監視用ICタグと正常に通信が行われているか、正常に通信が行われていないかを知ることができる。
【0125】
また、請求項3に係る発明の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、装置に備えられた記憶状態報知手段は、記憶可能状態であることを報知することができる。したがって、記憶可能状態であるか、即ち通信結果が正常でない場合には、監視情報が記憶される状態であるかを知ることができる。
【0126】
また、請求項4に係る発明の監視システムは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、監視情報は、装置の状態の変化が発生した日付、時刻、通信結果及び監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データを用いることができる。したがって、通信が正常でなくなった日付、時刻、監視場所を知ることができる。
【0127】
また、請求項5に係る発明の監視システムでは、請求項に記載の発明の効果に加えて、装置の監視用ICタグが備えられている部材の存否を装置の状態として監視することができる。したがって、監視用ICタグが備えられている部材が取り外されたり、移動させられたりしたことを監視することができる。
【0128】
また、請求項6に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、通信結果判断手段は、通信手段による通信が行えない場合、又は、通信手段により通信を行った際に、通信が行われた監視用ICタグの記憶している識別情報と通信を行う予定であった監視用ICタグの識別情報とが異なっている場合に、正常でないと判断することができる。したがって、監視用ICタグが備えられた部材が通信を行えない場所まで取り外されたり、移動させられたりしたことや、監視用ICタグがすり替えられたこと、即ち監視用ICタグが備えられている部材がすりかえられた場合に、正常でないと判断することができる。
【0129】
また、請求項7に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、装置は遊技機を用いることができる。したがって、遊技機の部材の状態を監視することができる。具体的には、遊技機の制御を司る基板や基板を収納しているボックス、遊技者に遊技球を払い出す入賞口、遊技機の遊技領域を保護している扉等の移動、存否、不正を監視することができる。
【0130】
また、請求項8に係る発明の装置では、視手段の通信手段は、監視手段に電源が供給される間、監視用ICタグと非接触で通信を行うことができ、監視情報記憶手段は、通信手段と監視用ICタグとの通信結果に関する監視情報を記憶し、管理用ICタグは、装置自身を識別する識別情報である装置識別情報を記憶すると共に、携帯情報端末によって送信される呼出波を受信し、一致判断手段は、管理用ICタグによって呼出波が受信された場合に、受信された呼出波に、管理用ICタグに記憶されている装置自身の装置識別情報と一致する装置識別情報が含まれているか否かを判断し、通信結果判断手段は、一致判断手段によって装置識別情報が含まれていると判断された場合に、通信手段と監視用ICタグとの通信結果が正常であるか否かを判断し、記憶制御手段は、通信結果判断手段によって通信結果が正常であると判断された場合に、通信結果が正常な監視用ICタグについての監視情報を監視情報記憶手段に記憶可能な記憶可能状態を開始させることができる。したがって、携帯情報端末を操作して装置識別情報を管理用ICタグに送信することにより、正当な装置識別情報を記憶した携帯情報端末を所持する作業者のみが、特定の装置に対して安全に監視情報の記憶を開始させること、即ちICタグが設けられている部材の状態の監視を開始させることができる。また、装置識別情報を送信して記憶の開始の指示を行った場合に、通信手段と監視用ICタグとの通信結果が正常であれば、その監視用ICタグについての監視情報が記憶可能な状態となる。一方、通信結果が正常でなければ記憶可能状態とはならない。よって、監視用ICタグが未だ配置されていない場合等は監視情報が記憶されることはなく、部材の状態の変化のみを適切に監視することができる。
【0131】
また、請求項9に係る発明の装置では、請求項8に記載の発明の効果に加えて、通信状態報知手段は、通信手段と監視用ICタグとの通信の通信結果が正常である場合に、正常であることを報知することができる。したがって、監視場所に備えられた監視用ICタグと正常に通信が行われているか、正常に通信が行われていないかを知ることができる。
【0132】
また、請求項10に係る発明の装置では、請求項8又は9に記載の発明の効果に加えて、記憶状態報知手段は、記憶可能状態であることを報知することができる。したがって、記憶可能状態であるか、即ち通信結果が正常でない場合には、監視情報が記憶される状態であるかを知ることができる。
【0133】
また、請求項11に係る発明の装置では、請求項8乃至10のいずれかに記載の発明の効果に加えて、監視情報は、装置の状態の変化が発生した日付、時刻、通信結果及び監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データを用いることができる。したがって、通信が正常でなくなった日付、時刻、監視場所を知ることができる。
【0134】
また、請求項12に係る発明の装置では、請求項11に記載の発明の効果に加えて、装置の監視用ICタグが備えられている部材の存否を装置の状態として監視することができる。したがって、監視用ICタグが備えられている部材が取り外されたり、移動させられたりしたことを監視することができる。
【0135】
また、請求項13に係る発明の装置では、請求項8乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加えて、通信結果判断手段は、通信手段による通信が行えない場合、又は、通信手段により通信を行った際に、通信が行われた監視用ICタグの記憶している識別情報と通信を行う予定であった監視用ICタグの識別情報とが異なっている場合に、正常でないと判断することができる。したがって、監視用ICタグが備えられた部材が通信を行えない場所まで取り外されたり、移動させられたりしたことや、監視用ICタグがすり替えられたこと、即ち監視用ICタグが備えられている部材がすりかえられた場合に、正常でないと判断することができる。
【0136】
また、請求項14に係る発明の装置では、請求項8乃至13のいずれかに記載の発明の効果に加えて、装置は遊技機を用いることができる。したがって、遊技機の部材の状態を監視することができる。具体的には、遊技機の制御を司る基板や基板を収納しているボックス、遊技者に遊技球を払い出す入賞口、遊技機の遊技領域を保護している扉等の移動、存否、不正を監視することができる。
【0137】
【0138】
【0139】
【0140】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本実施の形態の監視システムの構成図である。
【図2】 図2は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。
【図3】 図3は、パチンコ機1の背面図である。
【図4】 図4は、R/Wユニット30の斜視図である。
【図5】 図5は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】 図6は、監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fの平面図である。
【図7】 図7は、監視用ICタグ86a,監視用ICタグ86b,監視用ICタグ86c,監視用ICタグ86d,監視用ICタグ86e,監視用ICタグ86fの電気的回路構成を示すブロック図である。
【図8】 図8は、管理用ICタグ24の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図9】 図9は、主基板ボックス81の斜視図である。
【図10】 図10は、開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。
【図11】 図11は、HT400の斜視図である。
【図12】 図12は、HT400の電気的構成のブロック図である。
【図13】 図13は、各監視場所の最新の監視情報が記憶されているR/W基板31のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351の概念図である。
【図14】 図14は、1日分の監視情報が記憶されているR/W基板31のRAM34の履歴監視情報記憶エリア341の概念図である。
【図15】 図15は、監視用ICタグ86のEEPROM863の監視情報記憶エリア8631の概念図である。
【図16】 図16は、R/W基板31のCPU32で実施される監視基本処理のフローチャートである。
【図17】 図17は、監視基本処理の中で行われる大入賞口16以外の監視場所の監視を行う監視処理のフローチャートである。
【図18】 図18は、監視基本処理の中で行われる大入賞口16の監視を行う大入賞口監視処理のフローチャートである。
【図19】 図19は、監視基本処理の中で行われる大入賞口16の監視を行う大入賞口監視処理のフローチャートの図18の続きである。
【図20】 図20は、HT400の表示パネル403に表示される監視開始画面4031のイメージ図である。
【図21】 図21は、R/W基板31に接続した管理用ICタグ24のCPU24fで実施される管理用ICタグ処理のフローチャートである。
【図22】 図22は、R/W基板31のCPU32で実施される開始チェック処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
16 大入賞口
24 管理用ICタグ
24a RF回路
24b アンテナ
24c EEPROM
24d ICチップ
24f CPU
24k ケーブル
30 R/Wユニット
31 R/W基板
32 CPU
33 ROM
34 RAM
35 EEPROM
38 RF回路
68a 監視用アンテナ
68b 監視用アンテナ
68c 監視用アンテナ
68d 監視用アンテナ
68e 監視用アンテナ
68f 監視用アンテナ
76a 通信状態LED
76b 通信状態LED
76c 通信状態LED
76d 通信状態LED
76e 通信状態LED
76f 通信状態LED
77a 通信状態LED
77b 監視開始LED
77c 監視開始LED
77d 監視開始LED
77e 監視開始LED
77f 監視開始LED
80 センターカバー
81 主基板ボックス
82 払出制御基板ボックス
86a 監視用ICタグ
86b 監視用ICタグ
86c 監視用ICタグ
86d 監視用ICタグ
86e 監視用ICタグ
86f 監視用ICタグ
110 本体枠
111 前面枠
112 機枠
113 本体
341 履歴監視情報記憶エリア
351 最新監視情報記憶エリア
402 アンテナ
403 表示パネル
404 メニューキー
405 方向キー
410 RF回路
411 CP
61 RF回路
862 アンテナ
863 EEPROM
864 ICチップ
4031 監視開始画面
8631 監視情報記憶エリア

Claims (14)

  1. 識別情報を記憶した監視用ICタグを装置の部材に設け、当該監視用ICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視する監視手段を備えた装置と監視の結果の閲覧を行う携帯情報端末とがICタグを介して通信する監視システムであって
    記携帯情報端末は、
    前記装置を識別するための識別情報である装置識別情報を前記装置毎に記憶する装置情報記憶手段と、
    前記装置を選択する指示を受け付ける選択指示受付手段と、
    前記選択指示受付手段によって前記装置を選択する指示が受け付けられた場合に、選択された前記装置の前記装置識別情報を含む呼出波を送信する呼出波送信手段と
    を備え、
    前記装置の前記監視手段は、
    前記監視手段に電源が供給される間、前記監視用ICタグと非接触で通信を行うことが可能な通信手段と、
    当該通信手段と前記監視用ICタグとの通信結果に関する監視情報を記憶する監視情報記憶手段と、
    前記装置自身の前記装置識別情報を記憶し、前記呼出波送信手段によって送信された前記呼出波を受信する管理用ICタグと、
    当該管理用ICタグによって前記呼出波が受信された場合に、受信された前記呼出波に含まれる前記装置識別情報が、前記管理用ICタグに記憶されている前記装置自身の前記装置識別情報と一致するか否かを判断する一致判断手段と、
    前記一致判断手段によって前記装置識別情報が一致すると判断された場合に、前記通信手段と前記監視用ICタグとの通信結果が正常であるか否かを判断する通信結果判断手段と、
    前記通信結果判断手段によって前記通信結果が正常であると判断された場合に、前記通信結果が正常な当該監視用ICタグについての前記監視情報を前記監視情報記憶手段に記憶可能な記憶可能状態を開始させる記憶制御手段と
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  2. 前記装置は、前記通信結果が正常である場合に、正常であることを報知する通信状態報知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記装置は、前記記憶可能状態であることを報知する記憶状態報知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の監視システム。
  4. 前記監視情報は、前記装置の状態の変化が発生した日付、時刻、通信結果及び前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の監視システム。
  5. 前記装置の状態は、前記装置の前記監視用ICタグが備えられている部材の存否であることを特徴とする請求項に記載の監視システム。
  6. 前記装置の前記通信結果判断手段は、前記通信手段による通信が行えない場合、又は、前記通信手段により通信を行った際に、通信が行われた監視用ICタグの記憶している識別情報と通信を行う予定であった監視用ICタグの識別情報とが異なっている場合に、正常でないと判断することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の監視システム。
  7. 前記装置は遊技機であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の監視システム。
  8. 識別情報を記憶した監視用ICタグを装置の部材に設け、当該監視用ICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視する監視手段を備え、監視の結果の閲覧を行う携帯情報端末とICタグを介して通信する装置であって、
    前記監視手段は、
    前記監視手段に電源が供給される間、前記監視用ICタグと非接触で通信を行うことが可能な通信手段と、
    当該通信手段と前記監視用ICタグとの通信結果に関する監視情報を記憶する監視情報記憶手段と、
    前記装置自身を識別する識別情報である装置識別情報を記憶し、前記携帯情報端末によって送信される呼出波を受信する管理用ICタグと、
    当該管理用ICタグによって前記呼出波が受信された場合に、受信された前記呼出波に、前記管理用ICタグに記憶されている前記装置自身の前記装置識別情報と一致する装置識別情報が含まれているか否かを判断する一致判断手段と、
    前記一致判断手段によって前記装置識別情報が含まれていると判断された場合に、前記通信手段と前記監視用ICタグとの通信結果が正常であるか否かを判断する通信結果判断手段と、
    前記通信結果判断手段によって前記通信結果が正常であると判断された場合に、前記通信結果が正常な当該監視用ICタグについての前記監視情報を前記監視情報記憶手段に記憶可能な記憶可能状態を開始させる記憶制御手段と
    を備えたことを特徴とする装置。
  9. 前記通信手段と前記監視用ICタグとの通信の通信結果が正常である場合に、正常であることを報知する通信状態報知手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 記記憶可能状態であることを報知する記憶状態報知手段を備えたことを特徴とする請求項8又は9に記載の装置。
  11. 前記監視情報は、前記装置の状態の変化が発生した日付、時刻、通信結果及び前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データであることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の装置。
  12. 前記装置の状態は、前記装置の前記監視用ICタグが備えられている部材の存否であることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記通信結果判断手段は、前記通信手段による通信が行えない場合、又は、前記通信手段により通信を行った際に、通信が行われた監視用ICタグの記憶している識別情報と通信を行う予定であった監視用ICタグの識別情報とが異なっている場合に、正常でないと判断することを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の装置。
  14. 前記装置は遊技機であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の装置。
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