JP4178286B2 - 監視システム及び遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機、例えばパチンコ機などの装置の状態を監視する監視システム及び遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機のうちパチンコ機においては、不当に遊技球を獲得する不正行為が後を絶たず、種々の防止策が施されている。特に、遊技機の制御を司る制御基板の不正改造、例えば、不正ROMへの交換を防止するために、制御基板を収納する制御基板収納ボックスには、様々な工夫が施されている。例えば、制御基板収納ボックスに封印シールを貼付したり、また、特開平10−216324号公報に記載のパチンコ機の制御基板収納ボックスでは、主制御基板に触われないように、制御基板収納ボックスを閉じるかしめ方向にのみ回転する封印ビスによって、制御基板収納ボックスの開放が困難になっている。さらに、特開平9−34365号公報に記載のパチンコ機では、可動接点を用いて収納ボックスの開閉を検出して、その検出信号を記憶して、発光ダイオードにより報知するようになっている。また、特開2000−288218号公報に記載の遊技用装置では、制御基板収納ボックスの表面にICタグを貼着し、ID読取装置からの送信要求に応じてICタグからその内部に記憶された識別情報をID読取装置に送信させ、識別情報を確認することにより、制御基板収納ボックスごと制御基板がすり替えられたか否かを判断するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような封印シールを用いるものでは、制御基板収納ボックスを開放して不正ROMへの交換が終了した後に、精巧な偽造封印シールを張られてしまうと制御基板収納ボックスが開閉されたか否かを判断することは困難だった。また、封印ビスを用いるものでは、特殊な工具で強制的に封印ビスを開放方向へ回して制御基板収納ボックスを開放して不正ROMへの交換が行われてしまうことがあった。さらに、可動接点を用いて制御基板収納ボックスの開閉を検出するものでは、制御基板収納ボックスは、通常透明の樹脂により形成されているために、収納ボックスの開閉を検出する可動接点が用いられているのが目視により分かり、基板収納ボックスの隙間から、ピアノ線などを入れて可動接点が動かないようにされてしまうことがあった。この場合には、制御基板収納ボックスの開閉を検出することができなくなると言う問題点があった。さらに、上記の従来技術では、制御基板収納ボックスが開閉されたか否かは、制御基板を目視しないと判断できないという問題点があり、このような不正行為は夜間に行われることが多いが、遊技場に何百台とある遊技機を毎朝点検確認するのは煩雑であった。また、ICタグの識別により制御基板収納ボックスのすり替えを監視するものでは、ID読取装置が制御基板収納ボックスの外側に配置されているため、ICタグとID読取装置の相対位置を変更せずに制御基板収納ボックスを開放し、収納された制御基板上のROMをすり替えることが可能であり、結局は、不正行為の早期発見には至らなかった。また、ICタグが複数存在する場合には、遊技機を開いて1つずつ読み取る必要があり、読み取り操作が面倒であった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、制御基板収納ボックスの開閉等の装置の状態をリアルタイムに監視する監視システム及び遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の監視システムは、他のICタグと区別するための識別データを記憶した識別用ICタグと、その識別用ICタグと通信を行って前記識別用ICタグを監視するICタグ監視装置とからなる監視システムであって、前記ICタグ監視装置は、前記識別用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、前記識別用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、前記呼出波送信手段が呼出波を送信してから所定時間内に前記反射波受信手段が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別データが予め登録されている登録データと異なっている場合に異常と判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を含む監視履歴データを外部に出力する監視履歴第1出力手段とを備え、前記識別用ICタグは、前記監視履歴第1出力手段から出力された前記監視履歴データを受信する監視履歴第1受信手段と、その監視履歴第1受信手段が受信した前記監視履歴データを記憶する第1記憶手段と、その記憶手段が記憶した前記監視履歴データを外部に出力する監視履歴第2出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
この構成の監視システムでは、ICチップを内蔵した識別用ICタグに対し、ICタグ監視装置に備えられた呼出波送信手段が呼出波を送信して識別用ICタグを呼び出す。すると、識別用ICタグは記憶しているIDコード等の識別データを含む反射波を返し、これをICタグ監視装置に備えられた反射波受信手段が受信する。そして、呼出波送信手段が呼出波を送信してから所定時間内に反射波受信手段が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、反射波に含まれる識別データが予め登録されている登録データと異なっていた場合には、判定手段が異常と判定し、監視履歴第1出力手段が判定手段による判定結果を含む監視履歴データを外部に出力する。さらに、識別用ICタグに備えられた監視履歴第1受信手段が監視履歴第1出力手段が出力した監視履歴データを受信して、第1記憶手段がその監視履歴データを記憶し、監視履歴第2出力手段がその監視履歴データを外部に出力する。
【0007】
ICタグは、RFID(Radio Frequency-IDentification)とも呼ばれ、内蔵のICチップは非接触型のICカードと同様のものであり、非接触通信により交信を行う。ICチップ内のメモリ領域には、識別データとして、ICタグ固有のIDコードに加えて、設置されている装置のID(メーカーID)、遊技場の管理コード(ホールID)等を追記して記憶させておくことが可能である。これらのIDは、それぞれが64bit程度のユニークな(一意に識別できる)情報で構成されており、IDを2重3重に構成することで、複製して不正に利用することは非常に困難になる。呼出波に応えて送信される反射波にはこのような識別データが含まれるため、光や電気等に比べて改竄やいわゆる「なりすまし」が難しい。従って、常には識別用ICタグをアンテナから通信可能な位置に設置しておくと、識別用ICタグを固着した部材が通信可能な範囲外へ移動する等した場合には、反射波が受信できなくなり、通信不能となる。また、通信不能状態から、通信可能範囲内の位置へ再び復帰すると反射波が受信できるようになる。このため、目視によらず部材の開放や移動等装置の状態の変化を検知することができる。このような通信不能と復帰を記憶させて履歴に残すようにすれば、正常な場合と不正な場合とを区別することもでき、効果的に監視を行うことができる。
【0008】
さらに、ICタグ監視装置が識別用ICタグを監視した履歴を識別用ICタグ自身に記憶する。従って携帯型の読取装置等を用いれば、識別用ICタグから監視履歴データを非接触で取り出すことができる。このように構成することで、ICタグ監視装置が物理的にどこに設置されていても、簡便・効率的に監視履歴を取り出して管理することが可能になる。
【0009】
請求項2に記載の監視システムは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記識別用ICタグから前記監視履歴データを非接触で読み取る監視履歴読取装置を備え、前記監視履歴読取装置は、前記識別用ICタグに前記監視履歴データの出力を要求する信号を送信する要求信号送信手段と、前記監視履歴第2出力手段から出力された前記監視履歴データを受信する監視履歴第2受信手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
この構成の監視システムでは、請求項1に記載の発明の作用に加え、監視履歴読取装置に備えられた要求信号送信手段が、識別用ICタグに監視履歴データの出力を要求する信号を送信し、監視履歴第2受信手段が監視履歴第2出力手段から出力された監視履歴データを受信する。従って、監視履歴読取装置により、監視履歴データを非接触により読み取り、その場で監視履歴データを確認できるほか、監視履歴読取装置からネットワークを介してコンピュータに監視履歴データを送信して管理する等効果的に監視を行うことができる。
【0011】
請求項3に記載の監視システムは、識別用ICタグと、その識別用ICタグと通信を行って前記識別用ICタグを監視するICタグ監視装置と、そのICタグ監視装置の監視履歴を管理する履歴管理用ICタグとからなる監視システムであって、前記識別用ICタグは、他の識別用ICタグと区別するための識別データを記憶し、前記ICタグ監視装置は、前記識別用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、前記識別用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、前記呼出波送信手段が呼出波を送信してから所定時間内に前記反射波受信手段が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別データが予め登録されている登録データと異なっている場合に異常と判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を含む監視履歴データを外部に出力する監視履歴第3出力手段とを備え、前記履歴管理用ICタグは、前記監視履歴第3出力手段から出力された前記監視履歴データを受信する監視履歴第3受信手段と、その監視履歴第3受信手段が受信した前記監視履歴データを少なくとも一時的に記憶する第2記憶手段と、その第2記憶手段が記憶した前記監視履歴データを外部に出力する監視履歴第4出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
この構成の監視システムでは、ICチップを内蔵した識別用ICタグに対し、ICタグ監視装置に備えられた呼出波送信手段が呼出波を送信して識別用ICタグを呼び出す。すると、識別用ICタグは記憶しているIDコード等の識別データを含む反射波を返し、これをICタグ監視装置に備えられた反射波受信手段が受信する。そして、呼出波送信手段が呼出波を送信してから所定時間内に反射波受信手段が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、反射波に含まれる識別データが予め登録されている登録データと異なっていた場合には、判定手段が異常と判定し、監視履歴第3出力手段が判定手段による判定結果を含む監視履歴データを外部に出力する。さらに、履歴管理用ICタグに備えられた監視履歴第3受信手段が監視履歴第3出力手段が出力した監視履歴データを受信して、第2記憶手段がその監視履歴データを少なくとも一時的に記憶し、監視履歴第4出力手段がその監視履歴データを外部に出力する。
【0013】
ICタグは、RFID(Radio Frequency-IDentification)とも呼ばれ、内蔵のICチップは非接触型のICカードと同様のものであり、非接触通信により交信を行う。ICチップ内のメモリ領域には、識別データとして、ICタグ固有のIDコードに加えて、設置されている装置のID(メーカーID)、遊技場の管理コード(ホールID)等を追記して記憶させておくことが可能である。これらのIDは、それぞれが64bit程度のユニークな(一意に識別できる)情報で構成されており、IDを2重3重に構成することで、複製して不正に利用することは非常に困難になる。呼出波に応えて送信される反射波にはこのような識別データが含まれるため、光や電気等に比べて改竄やいわゆる「なりすまし」が難しい。従って、常には識別用ICタグをアンテナから通信可能な位置に設置しておくと、識別用ICタグを固着した部材が通信可能な範囲外へ移動する等した場合には、反射波が受信できなくなり、通信不能となる。また、通信不能状態から、通信可能範囲内の位置へ再び復帰すると反射波が受信できるようになる。このため、目視によらず部材の開放や移動等装置の状態の変化を検知することができる。このような通信不能と復帰を記憶させて履歴に残すようにすれば、正常な場合と不正な場合とを区別することもでき、効果的に監視を行うことができる。
【0014】
さらに、監視履歴を装置外部に出力するための履歴管理用ICタグを用意し、ICタグ監視装置が識別用ICタグを監視した履歴を履歴管理用ICタグに出力する。従って携帯型の読取装置等を用いれば、履歴管理用ICタグから監視履歴データを非接触で取り出すことができる。このように構成することで、ICタグ監視装置が物理的にどこに設置されていても、履歴管理用ICタグを外部と送受信しやすい位置に設置すれば、簡便・効率的に監視履歴を取り出して管理することが可能になる。
【0015】
請求項4に記載の監視システムは、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記監視履歴データは、前記反射波受信手段が前記反射波を受信できる通信可能状態から前記反射波を受信できない通信不能状態となった時点の時刻である消失時刻、前記通信不能状態から前記通信可能状態になった時点の時刻である復帰時刻、又は、予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻であるID異常時刻のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
【0016】
この構成の監視システムでは、請求項3に記載の発明の作用に加え、監視履歴データには、反射波受信手段が反射波を受信できなくなった時点の時刻(消失時刻)、再び受信できるようになった時点の時刻(復帰時刻)、識別用ICタグのすり替え等により予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻(ID異常時刻)のいずれかが含まれる。従って、識別用ICタグの監視履歴を後から参照することができる。また、不正が行われた正確な時刻を知ることができるため、監視システムの設置された装置のある遊技場等に監視カメラが設置されている場合には、監視カメラの撮影時刻と照合すれば、不正行為をなした人物を特定することも可能である。
【0017】
請求項5に記載の監視システムは、請求項3又は4に記載の発明の構成に加え、前記第2記憶手段は、複数の前記識別用ICタグについての監視履歴データを記憶することを特徴とする。
【0018】
この構成の監視システムでは、請求項3又は4に記載の発明の作用に加え、履歴管理用ICタグに複数の識別用ICタグについての監視履歴データを記憶する。従って、複数箇所に識別用ICタグを設置し、それぞれの監視履歴データを読み取りたい場合にも、1箇所の履歴管理用ICタグと通信すればよく、効率的に監視・管理を行うことができる。
【0019】
請求項6に記載の監視システムは、請求項3乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記履歴管理用ICタグから前記監視履歴データを非接触で読み取る監視履歴読取装置を備え、前記監視履歴読取装置は、前記履歴管理用ICタグに前記監視履歴データの出力を要求する信号を送信する要求信号送信手段と、前記監視履歴第4出力手段から出力された前記監視履歴データを受信する監視履歴第4受信手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
この構成の監視システムでは、請求項3乃至5のいずれかに記載の監視システムの作用に加え、監視履歴読取装置に備えられた要求信号送信手段が、履歴管理用ICタグに監視履歴データの出力を要求する信号を送信し、監視履歴第4受信手段が監視履歴第4出力手段から出力された監視履歴データを受信する。従って、監視履歴読取装置により、監視履歴データを非接触により読み取り、その場で監視履歴データを確認できるほか、監視履歴読取装置からネットワークを介してコンピュータに監視履歴データを送信して管理する等効果的に監視を行うことができる。
【0021】
請求項7に記載の遊技機は、請求項1、3乃至5のいずれかに記載の監視システムを備えている。この構成の遊技機では、請求項1、3乃至5のいずれかに記載の発明の作用を奏することができる。
【0022】
請求項8に記載の遊技機は、請求項7に記載の発明の構成に加え、前記履歴管理用ICタグは、前記監視履歴データを遊技機の前面側から読取可能な位置に設けられていることを特徴とする。
【0023】
この構成の遊技機では、請求項7に記載の発明の作用に加え、遊技機の前面側から非接触型の読取装置等を用いて履歴管理用ICタグにアクセスし、容易に監視履歴データを取り出して管理することができる。ここで、監視履歴データを遊技機の前面側から読取可能な位置には、少なくとも遊技機の前面部、遊技機の前面部の裏面、遊技機の上面の前面部近傍、遊技機の底面の前面部近傍、遊技盤等が該当する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して以下の順で説明する。
1.装置の構成の説明
2.発明部分の構成説明
3.装置内部のハード部分の構成説明
4.発明部分のハード部分の構成説明
5.発明部分の動作説明
6.変形例の説明
7.実施の形態の効果
【0025】
1.装置の構成の説明
図1はパチンコ機1の正面図、図2はパチンコ機1の遊技盤2の正面図、図3はパチンコ機1のガラス枠13を開いた状態の斜視図である。図1〜図3に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。遊技盤2は、前面中央に遊技領域4を有し、透明なガラス板を保持したガラス枠13で覆われている。ガラス枠13の正面視左上方には、基板ボックス80(図4参照)や大入賞口16に設けられた識別用ICタグにより監視した履歴を外部に出力するための履歴管理用ICタグ87が設けられている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射機に遊技球を供給し、また、賞品球を受ける上皿5が設けられ、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には、発射ハンドル7が設けられ、上皿5と下皿6との間には、スピーカー48が設けられている。
【0026】
また、遊技領域4の略中央には、液晶画面を備えた特別図柄表示装置8が設けられている。この特別図柄表示装置8には、第1図柄停止部L1、第2図柄停止部L2、第3図柄停止部L3及び普通図柄表示部8aが設けられており、普通図柄表示部8aには、一桁の数字や一文字のアルファベットあるいは記号やマーク等の図柄を表示できるようになっている。また、特別図柄表示装置8の右上方には電飾風車9が設けられ、左上方にも電飾風車10が設けられている。さらに、特別図柄表示装置8の右側には普通図柄始動ゲート11が設けられ、左側にも普通図柄始動ゲート12が設けられている。また、特別図柄表示装置8の下側には、特別図柄始動電動役物15が設けられており、その特別図柄始動電動役物15の下方には、大入賞口16が設けられている。尚、遊技盤2には、上記以外に、種々の電飾ランプ、風車及び多数の障害釘等が設けられている。
【0027】
次に、図4を参照して、パチンコ機1の背面の構造について説明する。図4はパチンコ機1の背面図である。図4に示すように、パチンコ機1の左下部背面には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41を収納した基板ボックス80が設けられ、基板ボックス80の右隣には音基板43が、音基板43の右隣上方には電源基板42が、その下方には払出制御基板45がそれぞれ透明な樹脂製のボックスに収められて配置されている。さらに、基板ボックス80の上方には、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー90が配置され、そのセンターカバー90の外側に識別用ICタグを呼び出してIDコードを読み取るためのリーダ・ライタユニット(以下、「R/Wユニット」という。)56が設置されている。
【0028】
2.発明部分の構成説明
次に、図5を用いてICタグ監視装置であるR/Wユニット56について説明する。図5は、R/Wユニット56の分解斜視図である。R/Wユニット56は、基板ボックス80の上方、センターカバー90の外側にビスにより取り付けられており(図4参照)、パチンコ機1とは独立してなるユニットとして構成され、島設備から電源供給を受けている。図5に示すように、R/Wユニット56には、CPU56a、RAM56b、ROM56c、EEPROM56d、RF回路56g、入出力ポート56iが備えられ、呼出波送信手段及び反射波受信手段であるRF回路56gから同軸ケーブル56kによりアンテナ68,168(後述)に接続し、入出力ポート56iから図示しないケーブルにより履歴管理用ICタグ87に接続している。また、入出力ポート56iを経由して、パチンコ機1の主制御基板41からの信号を受信する。R/Wユニット56は、アンテナ68,168を介して識別用ICタグ86,186と無線通信を行う。さらに、R/Wユニット56には、識別用ICタグ86,186との通信に異常があった場合に点灯される7セグメント表示器69が設けられている。7セグメント表示器69は、識別用ICタグが識別不能状態になったり、IDエラーになったりして、設置箇所に開閉等の異常が判定された場合に、異常箇所を特定し(例えばA,B等の記号による)、異常(開閉)回数の累計を表示する。
【0029】
次に、図6乃至図9を参照して、基板ボックス80の構造について説明する。図6は、基板ボックス80の正面図であり、図7は、基板ボックス80の斜視図であり、図8及び図9は、基板ボックス80の分解斜視図である。
【0030】
図6乃至図9に示すように、基板ボックス80は、透明な樹脂製の平面視略長方形の上蓋部80aと、同じく透明な樹脂製の平面視略長方形の下蓋部80cとから構成されている。また、上蓋部80aに対向する下蓋部80c上には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41が配置されている。そして、図9に示すように、上蓋部80aの裏面側には、小型で長方形の識別用ICタグ86が接着剤等で接着されている。
【0031】
ここで、識別用ICタグ86の構造について説明する。図10は、識別用ICタグ86の平面図である。識別用ICタグ86は、図10に示すように、薄いフレキシブルプリント基板上にRF回路86aとEEPROM86c(図17参照)とが一体となったICチップ86d及びアンテナ回路86bが設けられてなっている。
【0032】
また、図8に示すように、主制御基板41の右下端部は切り欠かれており、それと対向する下蓋部80cには、識別用ICタグ86と電磁波によるRF(Radio Frequency:高周波無線)送受信を行うためのコイル状のアンテナ68が設けられ、アンテナ68は同軸ケーブル56kによりR/Wユニット56に接続されている。本実施形態において、識別用ICタグ86とアンテナ68は、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。アンテナ68と識別用ICタグ86との距離は、上蓋部80aと下蓋部80cを組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRF送受信が可能でありアンテナ68を介したR/Wユニット56からの呼び出しに識別用ICタグ86が応答することができ、アンテナ68と識別用ICタグ86との距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部80aのわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。
【0033】
アンテナ68と識別用ICタグ86間の通信は電磁波を使用するので、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を防ぐために、識別用ICタグ86やアンテナ68は、ソレノイドを使用している賞品払出装置49や発射モータ67(後述)から離した位置である主制御基板41の右下端部に配置している。
【0034】
次に、所定条件の成立により扉を開閉する可変入賞装置の一種である大入賞口16が設けられているアタッカ部材160への識別用ICタグの設置について図11及び図12に基づいて詳細に説明する。図11は、開閉扉16aが閉鎖されている状態のアタッカ部材160の斜視図であり、図12は、開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。
【0035】
図11及び図12に示すように、アタッカ部材160の開閉扉16aの表面には、前述した識別用ICタグ86と同形状の識別用ICタグ186(図10参照)が貼り付けられ、さらに識別用ICタグ186を覆うように装飾シール等が貼付されて遊技者からは見えないようになっている。また、アタッカ部材160の開口部である大入賞口16の周囲には、識別用ICタグ186を囲むようにループ形状のアンテナ168が設けられ、アンテナ168は同軸ケーブル56kによりR/Wユニット56に接続されている。図11に示す大入賞口16の閉鎖状態では、識別用ICタグ186とアンテナ168はほぼ同一平面上に位置している。この識別用ICタグ186は、送受信方向に指向性があり、アンテナと平行に位置した場合のみ送受信可能である。図11に示すように、開閉扉16aが閉鎖された状態ではアンテナ168と識別用ICタグ186は平行となるので、アンテナ168を介したR/Wユニット56からの呼出波に対して識別用ICタグ186から反射波が返される。一方、図12に示すように開閉扉16aが開くと、識別用ICタグ186とアンテナ168とは平行でなくなり、通信可能な臨界角度を超えると、識別用ICタグ186はR/Wユニット56からの呼び出しに応答できなくなる。
【0036】
前述したように、アンテナ168と識別用ICタグ186間の通信は電磁波を使用するため、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を防ぐために、識別用ICタグ186やアンテナ168は、アタッカ部材160の左奥に位置する大入賞口開放ソレノイド70(後述)から離した位置に配置されている。
【0037】
次に、履歴管理用ICタグ87の構造について説明する。図13は、履歴管理用ICタグ87の平面図である。履歴管理用ICタグ86は、図13に示すように、RF回路87e,ROM、RAM内蔵型のCPU87c,EEPROM87d(図18参照)とが一体となったICチップ87a及びアンテナ回路87bが設けられてなっている。ICチップ87aは入出力ポート87gを備え、ケーブル87kを介してR/Wユニット56から監視履歴データを受信し、後述のPDA100からの呼出波に応答して、PDA100に監視履歴データを出力する。図3に示すように、履歴管理用ICタグ87は、ガラス枠13の裏面に接着剤等で接着されて設けられている。パチンコ機1の前面側からアクセス可能に配置されているので、係員がPDA100を用いて容易に監視履歴データの読取を行うことができる。本実施形態において、履歴管理用ICタグ87とPDA100のアンテナ102(後述)は、125kHzの長波帯で通信を行っている。この周波数帯での通信は、読取装置の出力が2kW程度まで可能であり、通信距離を長くとることができる。例えば、履歴管理用ICタグ87がカードサイズで、アンテナが約30cmであれば、約30cm離れた位置から読み取りが可能である。
【0038】
次に、履歴管理用ICタグ87から監視履歴データを読み取る監視履歴読取装置であるPDA100の構成について図14を参照して説明する。図14は、PDA100の斜視図である。図14に示すように、PDA100は、周知の携帯型情報端末であり、上部にSDメモリカード(Secure Digital Memory Card)やMMC(Multi Media Card)等のメモリーカード、あるいは小型フラッシュメモリーカード型やPCカード型のPHSアダプタ等を挿入するためのカードスロットを備え、カードスロットには、アンテナ102とRF回路110(図19参照)を備えた読取ユニット101が挿入されている。読取ユニット101は、アンテナ102を履歴管理用ICタグ87に適切な角度で向けられるように、回転軸114を中心に90度の範囲で屈折可能な構成となっている。また、PDA100の正面にはメニューや受信した監視履歴データ等を表示する表示パネル103、表示パネル103に表示されるカーソルや表示内容を上下左右に移動させるための方向キー105、主に使用するメニューを割り当てて起動させるメニューボタン104を備えている。さらに、PDA100の側面には赤外線通信用の赤外線通信ポート(図示せず)が、底面には入出力回路107(図19参照)からクレードル等を介してパーソナルコンピュータ等の外部機器に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられている。そして、上記構成によりPDA100は、アンテナ102を履歴管理用ICタグ87に向け、監視履歴データの送信要求信号を送信し、履歴管理用ICタグ87から監視履歴データを受信する。受信した監視履歴データは、表示パネル103に表示される。
【0039】
3.装置内部のハード部分の構成説明
次に、パチンコ機1の電気的構成について図15を参照して説明する。図15は、パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。パチンコ機1の制御部40はパチンコ機1の裏側に設けられ、この制御部40は、主制御基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47及び発射基板66から構成され、主制御基板41には、プログラムに従って各種の処理を行うLSI50が設けられている(図8参照)。このLSI50には、各種の演算処理を行うCPU51、フラグやカウンタ値やデータやプログラム等を記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや特別図柄表示装置8への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。
【0040】
また、主制御基板41には、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47等とデータ信号の送受信を行うI/Oインターフェース54が設けられている。このI/Oインターフェース54には、遊技場管理用ホールコンピュータ(図示せず)にR/Wユニット56を介してパチンコ機1の各種遊技情報を出力する出力ポート55が接続されている。
【0041】
さらには、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、及び発射基板66にも、CPU(図示外)、RAM(図示外)、ROM(図示外)、I/Oインターフェース(図示外)が各々搭載されている。主制御基板41はパチンコ機1の主制御を司り、電源基板42は島側から供給された交流電流(24V)を直流電流に変換して各基板に直流電流を供給し、音基板43はパチンコ機1の効果音の発生を制御し、図柄表示基板44は特別図柄表示装置8の制御を行い、払出制御基板45は賞品球払出装置49の制御を行い、電飾基板46はパチンコ1の各電飾の発光態様を制御し、中継基板47は、各センサーの配線の中継を行うよう構成されている。また、発射基板66は、遊技球を発射する発射モーター67の制御を行っている。
【0042】
電飾基板46には、LED62、及び電飾ランプ63が接続されている。また、図柄表示基板44には特別図柄表示装置8が接続され、音基板43には、スピーカー48が接続され、また、払出制御基板45には、賞品球払出装置49が接続され、さらに、中継基板47には、大入賞口16の開閉扉16aを開放する大入賞口開放ソレノイド70、特別図柄始動電動役物開放ソレノイド71、特別図柄始動電動役物15に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート11,12を通過した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16内のVゾーンに入賞した遊技球を検出するVスイッチ74、大入賞口16に入賞した遊技球数を計数するためのカウントスイッチ75、普通入賞口19,20等に入賞して図示外の案内通路により入賞球集合部に集められた入賞球を検出する入賞口スイッチ76とが接続されている。
【0043】
また、電源基板42は、主制御基板41、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47に各々接続されて、直流の安定化された電力が供給されるようになっている。尚、電源基板42には、交流24Vが供給されている。電源基板42には、図示外のシリコンダイオードブリッジからなる整流器、電解コンデンサからなる平滑回路、レギュレータICからなる安定化回路等が設けられており、安定化された直流の12V及び5V等を供給できるようになっている。尚、図15では、特に図示しないが、主制御基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47は、全て、アースラインで接続されている。
【0044】
4.発明部分のハード部分の構成説明
次に、R/Wユニット56の電気的構成について図16を参照して説明する。図16は、R/Wユニット56の電気的回路構成を示すブロック図である。R/Wユニット56には、各種の演算処理を行うCPU56a、フラグやデータ等を一時的に記憶するRAM56b、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM56c、識別用ICタグ86,186との通信履歴を記憶するEEPROM56d、I/Oインターフェース56e、タイマ56f、識別用ICタグ86,186へ呼出波を放出し、識別用ICタグ86,186から反射波を受信するRF回路56g、ケーブル87kを介して履歴管理用ICタグ87に接続するとともに、パチンコ機の主制御基板41から各種信号を受信する入出力ポート56i、識別用ICタグ86,186の監視結果を表示する7セグメント表示器69が搭載されている。
【0045】
CPU56aが、RF回路56gからアンテナ68,168を介して識別用ICタグ86,186に呼出波を発信し、識別用ICタグ86,186からの反射波の返信の有無に変化があれば、EEPROM56dに時刻を記憶する。反射波が返ってきた場合には、すぐにまた次の呼び出しを行い、反射波が返ってこない場合には、時刻を記憶して再び次の呼び出しを行う。このようにして、R/Wユニット56は、ほぼ常時、識別用ICタグ86,186と通信を行って状態を確認している。また、I/Oインターフェース56eは、入出力ポート56iを介して履歴管理用ICタグ87の入出力ポート87g(図18参照)や主制御基板41に接続しており、履歴管理用ICタグ87からの送信要求により、I/Oインターフェース56eから入出力ポート87eに向けてIDコードや消失時刻、復帰時刻等の監視履歴データが送信される。また、R/Wユニット56は、大当たり信号等の各種信号をパチンコ機1の主制御基板41から入出力ポート56iを経由して受信する。受信した大当たり信号は、大入賞口16のの開閉扉16aの開放を監視する処理の中で正常な開放であるかどうかを照合するために使用される。
【0046】
次に、識別用ICタグ86の電気的構成について図17を参照して説明する。識別用ICタグ186についても同様の構成となっている。図17は、識別用ICタグ86の電気的回路構成を示すブロック図である。識別用ICタグ86には、R/Wユニット56からの呼出波に応答して反射波を放出するRF回路86a、アンテナ86b、EEPROM86cが搭載されている。EEPROM86cには、識別用ICタグ86を他の識別用ICタグ86から識別するためのIDコード、メーカーID、ホールID等の識別データが上書消去禁止区域に記憶されている。R/Wユニット56からアンテナ68を介して呼出波が送られてくると、アンテナ86bがこれを受信するが、この呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路86aで整流して直流電圧を得る。従って、識別用ICタグ86は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、EEPROM86cからIDコード等の識別データを読み出して反射波に乗せ、RF回路86aからアンテナ68に向けて送信する。また、一旦R/Wユニット56のRAM56bに記憶された消失時刻や復帰時刻などのデータを後に受信してEEPROM86cに記憶しておくこともできる。
【0047】
次に、履歴管理用ICタグ87の電気的構成について図18を参照して説明する。図18は、履歴管理用ICタグ87の電気的回路構成を示すブロック図である。履歴管理用ICタグ87には、PDA100からの呼出波を受信し、監視履歴データを乗せた反射波を放出するRF回路87e,RF回路87eに接続したアンテナ87b、RF回路87eで受信した監視履歴データ送信要求を受けてR/Wユニット56に監視履歴データの送信を要求し、各種の制御を行うCPU87c,R/Wユニット56から監視履歴データを受信する入出力ポート87g,I/Oインターフェース87f,EEPROM87dを備えている。RF回路87e,CPU87c,EEPROM87dはICチップ87aとして一体に形成されている。EEPROM87dには、履歴管理用ICタグ87を他の履歴管理用ICタグ87から識別するためのIDコード、メーカーID、ホールID等の識別データが上書消去禁止区域に記憶されている。PDA100から呼出波が送られてくると、アンテナ87bがこれを受信するが、この呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路87eで整流して直流電圧を得る。従って、履歴管理用ICタグ87は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、入出力ポート87gからI/Oインターフェース87fを経由して受信した監視履歴データを反射波に乗せ、RF回路87eからPDA100のアンテナ102に向けて送信する。
【0048】
次に、PDA100の電気的構成について図19を参照して説明する。図19はPDA100の電気的構成を示すブロック図である。図19に示すように、PDA100は、各種の演算を行うCPU111と、フラグやデータ等を一時的に記憶するRAM113と、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM112と、各種データを記憶するフラッシュメモリ114と、方向キー105やメニューボタン104(図14参照)により構成される入力キー106と、R/Wユニット56とデータの送受信を行うためのI/0インターフェース109と、パソコン等外部機器と通信するための入出力回路107と、赤外線ポートから出力される赤外線により外部機器と通信する赤外線通信回路108と、RF回路110とアンテナ102から構成される読取ユニット101とから構成されている。RF回路110及びアンテナ102は、履歴管理用ICタグ87に対して監視履歴データの送信を要求する信号を送信したり、履歴管理用ICタグ87から送信された監視履歴データを受信するためのものである。
【0049】
5.発明部分の動作説明
次に、R/Wユニット56で行われる、基板ボックス80の状態を監視する監視処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。図20は、基板ボックス80の状態を監視する監視処理のフローチャートである。R/Wユニット56は、遊技場の営業中・夜間を問わず常時基板ボックス80の監視処理を行っている。本実施形態では、R/Wユニット56は、島電源から電源供給を受けており、島電源は夜間も電源が投入されたままとなっている。
【0050】
まず、R/Wユニット56内のCPU56aは、RF回路56gからアンテナ68を介して、識別用ICタグ86に呼出波を送信してポーリングし(S1)、識別用ICタグ86が反射波にIDコード(識別データ)を乗せて返信してくるのを待つ。次に、識別用ICタグ86から設定時間内に反射波が返ってきたかどうかを判断する(S3)。本実施形態では、待ち時間を50ミリ秒に設定している。
【0051】
識別用ICタグ86から設定時間内に真正IDコードが含まれた反射波が返信され、かつ、その応答が前回から継続していれば、基板ボックス80は正常な状態と判定できる。この判定は、具体的には、以下のように処理を行う。設定時間内に応答が返ってきた場合(S3:YES)、返って来たIDコードが正しいものであるかどうかを判断し(S13)、IDコードが正しい場合には(S13:YES)、IDエラーフラグがONにされているかどうかを判断する(S23)。IDエラーフラグは、前回から継続して正しいIDが返信されてきたかどうかをチェックするものである。IDエラーフラグがONになっている場合には(S23:YES)、今回正しいIDコードに戻ったことを示しているので、IDエラーフラグがをOFFにする(S25)。IDエラーフラグがOFFの場合には(S23:NO)、前回から継続して正しいIDが返信されてきている。次に、消失フラグがONになっているかどうかを判断する(S27)。消失フラグは、前回設定時間内に識別用ICタグ86から応答があったかどうかをチェックするものである。消失フラグがOFFになっていれば(S27:NO)、前回も設定時間内に識別用ICタグ86からIDコードが返信されている。従って、前回から継続して設定時間内に正しいIDコードが返信されているので、基板ボックス80は正常と判定され、その後の処理は行われず、そのままS35に進む。
【0052】
時間内に応答が帰って来なかった場合は(S3:NO)、故障でないとすれば、識別用ICタグ86がアンテナ68から通信範囲外まで離れたためであると考えられるから、識別用ICタグ86が取り付けられた基板ボックス80の上蓋部80aが開放された可能性がある。この時点で基板ボックス80の状態は異常であると判定されるが、この異常な状態が継続しているかどうかを次に判断する。異常な状態が継続していれば、後述のように時刻の記憶が既に行われており、状態の変化がない場合に重ねて記憶するまでもない。これにより、記憶容量の節約になる。具体的には、EEPROM56dに記憶されている消失フラグがOFFにされているかどうかを判断する(S5)。消失フラグは、識別用ICタグからの応答が返ってこない間はONに、応答が返ってくる間はOFFに設定される。ここで消失フラグがOFFでなくONになっている場合には(S5:NO)、前回の呼び出しから継続して応答がない場合であるから、何らその後の処理は行わず、S35に進む。
【0053】
消失フラグがOFFになっている場合には(S5:YES)、今回はじめて応答がなくなったことを示しているので、状態に変化が生じたと判断して、識別用ICタグにポーリングした時刻を消失時刻としてEEPROM56dに記憶する(S7)。そして、消失フラグをONにする(S9)。このようにして、異常が発生した時点で履歴を記憶し、PDA100に要求されたときに監視履歴データデータを送信できるようにしている。
【0054】
基板ボックス80が開放された後、再び閉鎖された場合には、いったん応答がなくなった識別用ICタグ86から再び応答が返ってくるようになる。このような状態を判定するには、以下のような処理を行う。まず、設定時間内に(S3:YES)、正しいIDコードが返ってきても(S13:YES)、消失フラグがONになっている場合には(S27:YES)、前回応答がなかったものが今回応答してきたことを示すので、状態に変化が生じたと判断して、今回の応答時刻を復帰時刻としてEEPROM56dに記憶する(S29)。応答がなくなった時点で消失時刻を記憶しており、今回復帰時刻も記憶することで基板ボックス80が開放されていた時間を算出することができる。そして、消失フラグをOFFにする(S31)。
【0055】
設定時間内に応答が返ってきたが(S3:YES)、返って来たIDコードが正しいものでなければ(S13:NO)、識別用ICタグ86の付け替えによる不正が行われた可能性がある。この時点で基板ボックス80の状態は異常であると判定されるが、応答が得られなかった場合と同様に、この異常な状態が継続しているかどうかを次に判断する。すなわち、IDエラーフラグがOFFにされているかどうかを判断する(S15)。IDエラーフラグは、IDコードが正しくない間はONに設定される。ここでIDエラーフラグがOFFでなくONになっている場合には(S15:NO)、前回から継続してIDコードが正しくない場合であるので、何らその後の処理は行わず、S35に進む。
【0056】
IDエラーフラグがOFFになっている場合には(S15:YES)、今回はじめてIDコードが正しくなくなったことを示しているので、ポーリング時刻をIDエラー発生時刻としてEEPROM56dに記憶する(S17)。そして、IDエラーフラグをONにする(S19)。
【0057】
以上の各処理が終了した後、識別用ICタグ監視処理を終了するかどうかを判断し(S35)、終了であれば(S35:YES)処理を終了し、終了でなければ(S35:NO)S1に戻って処理を継続する。
【0058】
以上のように処理を行うことにより、前回の呼び出しから継続して設定時間内に真正IDコードが返信されてくれば正常と判定して再びIDコードのポーリングに戻る(S1)。また、設定時間内に応答がない場合、設定時間内に応答があっても正しいIDコードでない場合は、基板ボックス80に異常ありと判定するが、いずれの場合もその状態が前回から継続しているかどうかをチェックし、今回初めて状態変化が起こっている場合のみ時刻の記憶を行う。さらに、設定時間内に真正IDコードが返信されてきても、前回が応答のなかった場合には、正常であっても状態の変化があったとして時刻の記憶を行う。記憶を行う場合には、一連の処理が終了した後すぐにS1に戻って再びIDコードを呼び出す。このように常時識別用ICタグ86を呼び出して状態を判定し、判定結果に基づいて必要な処理を行うことによって、最小限の記憶容量で基板ボックス80の異常をチェックし、状態の変化の履歴を記憶させて効率よく監視を行うことができる。
【0059】
次に、R/Wユニット56で行われる、アタッカ部材160の状態を監視する監視処理について、図21のフローチャートを参照して説明する。図21は、アタッカ部材160の状態を監視する監視処理のフローチャートである。処理の流れはほとんど基板ボックス80の監視処理と同様である。ただし、アタッカ部材160は、基板ボックス80と異なり、大当たり時には大入賞口16の開閉扉16aが正常に開放されるので、主制御基板41から大当たり信号をもらって、正常な開放かどうかを照合する必要がある。また、営業終了後、パチンコ機1の電源が落とされた後は、大当たりを装った大入賞口16の開閉扉16aの不正開放は考えにくいので、アタッカ部材160の監視処理は行われない。
【0060】
まず、R/Wユニット56内のCPU56aは、RF回路56gからアンテナ168を介して、識別用ICタグ186に呼出波を送信してポーリングし(S101)、識別用ICタグ186がIDコード(識別データ)を返信してくるのを待つ。次に、識別用ICタグ186から設定時間内に反射波が返ってきたかどうかを判断する(S103)。本実施形態では、待ち時間を50ミリ秒に設定している。
【0061】
識別用ICタグ186から設定時間内に真正IDコードが返信され、かつ、その応答が前回から継続していれば、大入賞口16の開閉扉16aは開放されていないと判定できる。この判定は、具体的には、以下のように処理を行う。設定時間内に応答が返ってきた場合は(S103:YES)、返って来たIDコードが正しいものであるかどうかを判断し(S113)、IDコードが正しい場合には(S113:YES)、IDエラーフラグがONにされているかどうかを判断する(S123)。IDエラーフラグは、前回から継続して正しいIDが返信されてきたかどうかをチェックするものである。IDエラーフラグがONになっている場合には(S123:YES)、今回正しいIDコードに戻ったことを示しているので、IDエラーフラグがをOFFにする(S125)。IDエラーフラグがOFFの場合には(S123:NO)、前回から継続して正しいIDが返信されてきている。次に、消失フラグがONになっているかどうかを判断する(S127)。消失フラグは、前回設定時間内に識別用ICタグ186から応答があったかどうかをチェックするものである。消失フラグがOFFになっていれば(S127:NO)、前回も設定時間内に識別用ICタグ186からIDコードが返信されている。従って、前回から継続して設定時間内に正しいIDコードが返信されているので、大入賞口16の開閉扉16aは開放されていないと判定され、何ら記憶も行われない。そのままS135に進む。
【0062】
時間内に応答が帰って来なかった場合は(S103:NO)、故障でなければ、識別用ICタグ186が取り付けられた開閉扉16aが開放されたと考えられるので、次に、主制御基板41の出力ポート55から入出力ポート56iに大当たり信号を受信しているかどうかを判断する(S104)。大当たり信号を受信していれば(S104:YES)、大当たりによる大入賞口16の開閉扉16aの正常な開放であるから、そのままS135に進む。大当たり信号を受信していなければ(S104:NO)、この時点で大入賞口16の状態は異常であると判定されるが、この異常な状態が継続しているかどうかを次に判断する。異常な状態が継続していれば、後述のように時刻の記憶が既に行われており、状態の変化がない場合に重ねて記憶するまでもない。これにより、記憶容量の節約になる。具体的には、EEPROM56dに記憶されている消失フラグがOFFにされているかどうかを判断する(S105)。消失フラグは、識別用ICタグからの応答が返ってこない間はONに、応答が返ってくる間はOFFに設定される。ここで消失フラグがOFFでなくONになっている場合には(S105:NO)、前回の呼び出しから継続して応答がない場合であるから、何らその後の処理は行わず、S135に進む。
【0063】
消失フラグがOFFになっている場合には(S105:YES)、今回はじめて応答がなくなったことを示しているので、状態に変化が生じたと判断して、識別用ICタグ186にポーリングした時刻を消失時刻としてEEPROM56dに記憶する(S107)。そして、消失フラグをONにする(S109)。このようにして、異常が発生した時点で履歴を記憶し、PDA100に要求されたときに監視履歴データを送信できるようにしている。
【0064】
大入賞口16の開閉扉16が開放された後、再び閉鎖された場合には、いったん応答がなくなった識別用ICタグ186から再び応答が返ってくるようになる。このような状態を判定するには、以下のような処理を行う。まず、設定時間内に(S3:YES)、正しいIDコードが返ってきても(S13:YES)、消失フラグがONになっている場合には(S127:YES)、前回応答がなかったものが今回応答してきたことを示すので、状態に変化が生じたと判断して、今回の応答時刻を復帰時刻としてEEPROM56dに記憶する(S129)。応答がなくなった時点で消失時刻を記憶しており、今回復帰時刻も記憶することで大入賞口16の開閉扉16aが開放されていた時間を算出することができる。そして、消失フラグをOFFにする(S131)。
【0065】
設定時間内に応答が返ってきたが(S103:YES)、返って来たIDコードが正しいものでなければ(S113:NO)、識別用ICタグ186の付け替えによる不正が行われた可能性がある。この時点で大入賞口16の状態は異常であると判定されるが、応答が得られなかった場合と同様に、この異常な状態が継続しているかどうかを次に判断する。すなわち、IDエラーフラグがOFFにされているかどうかを判断する(S115)。IDエラーフラグは、IDコードが正しくない間はONに設定される。ここでIDエラーフラグがOFFでなくONになっている場合には(S115:NO)、前回から継続してIDコードが正しくない場合であるので、何らその後の処理は行わず、S135に進む。
【0066】
IDエラーフラグがOFFになっている場合には(S115:YES)、今回はじめてIDコードが正しくなくなったことを示しているので、ポーリング時刻をIDエラー発生時刻としてEEPROM56dに記憶する(S117)。そして、IDエラーフラグをONにする(S119)。
【0067】
以上の各処理が終了した後、識別用ICタグ監視処理を終了するかどうかを判断し(S135)、終了であれば(S135:YES)処理を終了し、終了でなければ(S135:NO)S101に戻って処理を継続する。
【0068】
以上のように処理を行うことにより、前回の呼び出しから継続して設定時間内に真正IDコードが返信されてくれば正常と判定して再びIDコードの呼び出しに戻る(S101)。また、設定時間内に応答がなく、大当たりでない場合、又は、設定時間内に応答があっても正しいIDコードでない場合は、大入賞口16の開閉扉16aに異常ありと判定するが、いずれの場合もその状態が前回から継続しているかどうかをチェックし、今回初めて状態変化が起こっている場合のみ時刻の記憶を行う。さらに、設定時間内に真正IDコードが返信されてきても、前回が大当たりでないのに応答のなかった場合には、正常であっても状態の変化があったとして時刻の記憶を行う。記憶を行う場合には、一連の処理が終了した後すぐにS101に戻って再びIDコードを呼び出す。このように常時識別用ICタグを呼び出して状態を判定し、判定結果に基づいて必要な処理を行うことによって、最小限の記憶容量で大入賞口16の開閉扉16の開閉異常をチェックし、状態の変化の履歴を記憶させて効率よく監視を行うことができる。
【0069】
次に、PDA100で行われる処理について図22のフローチャートに基づいて説明する。図22は、PDA100における監視履歴データ読取処理の概略を示すフローチャートである。
【0070】
遊技場係員はPDA100を用いて、履歴管理用ICタグ87からR/Wユニット56が記憶している監視履歴データの受信とその監視履歴データのクリアを行う。PDA100による監視履歴データの読取は、毎朝営業開始前に行うようにすれば、夜間の監視結果を営業開始前に把握できて効果的である。もちろん、遊技場の都合で随時行うことができる。まず、係員がパチンコ機1の前面で、アンテナ102の角度を調節して履歴管理用ICタグ87に向けて指示を送信する。PDA100は、係員の入力を入力キー106から受け付けると、それが監視履歴データ送信要求かどうかを判断する(S201)。監視履歴データ送信要求の場合には(S201:YES)、履歴管理用ICタグ87に監視履歴データの送信を要求する信号を発信する(S203)。履歴管理用ICタグ87への要求は、RF回路110からアンテナ102を介して無線電波を送信する。
【0071】
次に、履歴管理用ICタグ87がR/Wユニット56から読み出した監視履歴データを受信する(S205)。監視履歴データは、前回の送信から今回の送信要求までの間にエラーが発生していた場合のみ履歴として記憶されているので、このようなエラー履歴を受信した場合には(S207:YES)、その履歴をフラッシュメモリ114に記憶し(S209)、表示パネル103にそのエラーの内容を表示する(S211)。監視履歴データは識別用ICタグ86,186の両方の監視履歴を含んでいるので、「基板ボックス80開放エラー」、「大入賞口不正開放」等のような表示が行われる。エラー履歴が表示された場合には、ROMのすり替え等の不正が行われた形跡がないか目視により確認し、必要な処置を行う。エラー履歴を受信しなかった場合には(S207:NO)、そのままS213に進む。
【0072】
監視履歴データの読み取りは、毎朝行うのが効果的であるが、数日〜1週間に1度でもよい。また、監視履歴データのクリアは1週間〜数週間に1度等のタイミングで定期的に行えばよい。監視履歴データのクリアは、R/Wユニット56のEEPROM56eに記憶されている過去の監視履歴データをクリアして、今後の監視履歴の記憶に差し支えないようにするものである。予め定めた期間を経過した後、クリア指令を受けるとクリアされ、新しい監視履歴データが記憶できるように構成されている。監視履歴データをPDA100により読み取り、必要な処理を行った後は、R/Wユニット56内に履歴を記憶させておく必要はないので、定期的にクリア処理を行うことにより、少ない記憶容量で構成することができる。入力キー106から受け付けたのが監視履歴データ送信要求でない場合には(S201:NO)、監視履歴データクリア要求かどうかを判断する(S215)。監視履歴データクリア要求でなければ(S215:NO)、読取処理以外のPDAの処理要求であるから、処理を終了する。監視履歴データクリア要求であれば(S217:YES)、履歴管理用ICタグ87に監視履歴データのクリアを要求する信号を発信する(S217)。次に、履歴管理用ICタグ87が監視履歴データ送信要求信号を受け取ると、管理者権限の有無を問い合わせてくるので、パスワードやID等で管理者権限を送信する(S219)。監視履歴データのクリアを要求すると同時に管理者権限も送信するようにしてもよい。管理者権限は、監視履歴データを取り扱う権限をその係員が有しているかどうかをチェックするものであり、履歴管理用ICタグ87のEEPROM87d内にパスワードやID等の管理者権限データベースを記憶し、入力されたパスワードや係員のIDとデータベースに記憶されたパスワードやIDとを、履歴管理用ICタグ87において照合して判断する。履歴管理用ICタグ87により管理者権限が認証されなかった場合には(S221:NO)、処理を終了する。管理者権限が認証された場合には(S221:YES)、履歴管理用ICタグ87がR/Wユニット56の監視履歴データをクリアするように指示し、クリア終了通知を送信してくるのを待って受信する(223)。
【0073】
次いで、処理を終了するかどうかを判断し(S213)、終了の場合は(S213:YES)、全体の処理を終了し、終了でなければ(S213:NO)、S201に戻る。
【0074】
次に、履歴管理用ICタグ87で行われる処理について、図23に基づいて説明する。図23は、履歴管理用ICタグ87の処理を示すフローチャートである。履歴管理用ICタグ87では、PDA100からの要求を受けて、R/Wユニット56のEEPROM56dに記憶されている監視履歴データを読み出して送信する処理、R/Wユニット56のEEPROM56dに記憶されている監視履歴データのクリアを指示する処理を行う。まず、アンテナ87bがPDA100のRF回路110から送られてきた呼出波を受信すると(S300)、その信号が監視履歴データ送信要求かどうかを判断する(S301)。監視履歴データ送信要求の場合には(S301:YES)、R/Wユニット56に対してケーブルを介して監視履歴データを送るように要求し(S307)、R/Wユニット56がEEPROM56dから監視履歴データを読み出して送信してくるのを入出力ポート87gから受信する(S309)。そして、受信した監視履歴データを反射波に乗せてRF回路87eからアンテナ87bを介してPDA100に送信する(S311)。管理者権限が認められなければ(S307:NO)、処理を終了する。
【0075】
PDA100のRF回路110から送られてきた信号が、監視履歴データ送信要求でなければ(S301:NO)、監視履歴データのクリア要求かどうかを判断する(S315)。監視履歴データのクリア要求でなければ(S315:NO)、処理を終了する。監視履歴データのクリア要求であれば(S315:YES)、PDA100に対してパスワード等の管理者権限の送信を要求する(S317)。管理者権限は、監視履歴データを取り扱う権限をその係員が有しているかどうかをチェックするものであり、履歴管理用ICタグ87のEEPROM87d内にパスワードやID等の管理者権限データベースを記憶し、入力されたパスワードや係員のIDとデータベースに記憶されたパスワードやIDとを照合して判断する。送信されてきたパスワード等で管理者権限が認められれば(S319:YES)、R/Wユニット56に対してEEPROM56dに記憶されている監視履歴データのうち、期限を超過しているものについてデータをクリアするように指示する(S321)。そして、R/Wユニット56がケーブルを介して監視履歴データクリア終了通知を送信してくるのを待って入出力ポート87gから受信する(S323)。次に、PDA100に対してRF回路87eからアンテナ87bを介して監視履歴データクリア終了通知を送信する(S325)。
【0076】
次いで、処理を終了するかどうかを判断し(S313)、終了の場合は(S313:YES)、全体の処理を終了し、終了でなければ(S313:NO)、S301に戻って処理を継続する。
【0077】
7.変形例の説明
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。本実施の形態の変形例について、以下に説明する。例えば、上記実施形態では、履歴管理用ICタグ87は、PDA100から監視履歴データの送信指示信号を受け取ると、その時点でR/Wユニット56に通知し、R/WユニットからEEPROM56dに記憶された監視履歴データを受信し、それをPDA100に送信しているが、履歴管理用ICタグ87に電源を持たせる構成とすれば、EEPROM56dに記憶する代わりに監視履歴データをその都度履歴管理用ICタグ87に送信して履歴管理用ICタグ87内のEEPROM87dに記憶しておき、読み取り指示を受けた場合にEEPROM87dから監視履歴データを読み出して送信するように構成してもよい。この場合、自身に記憶されているデータを送信するので、さらに高速に処理を行うことができる。
【0078】
また、履歴管理用ICタグ87の取り付け場所は、ガラス枠13に限らず、上皿5、下皿6等パチンコ機1の前面側に設けるのであれば効果は同様である。また、パチンコ機1本体に取り付けなくても、島設備等に設置してもよい。このように前面側に履歴管理用ICタグ87を設置すると、パチンコ機1の前面で監視履歴を参照するため、エラーがあった場合にはすぐに対処することができる。
【0079】
R/Wユニット56は、センターカバー90の外側に限らず、パチンコ機1のその他の場所に設置してもよいし、島設備に備え付けるようにしてもよい。また、パチンコ機1に1台のR/Wユニット56を用意するのではなく、島に1台又は複数台のR/Wユニット56を設け、複数のパチンコ機1に設置された識別用ICタグを監視するように構成してもよい。さらに、R/Wユニット56は、島設備から電源供給を受けるのではなく、主制御基板41やバックアップ電源を持つ電源基板42等のパチンコ機1側から電源供給を受けるように構成してもよい。パチンコ機1の主制御基板41から電源供給を受けるように構成した場合には、営業終了後パチンコ機1の電源が落とされるとパチンコ機1のバックアップ電源から電源をもらって監視処理を継続することができる。また、R/Wユニット56の中にバックアップ電源を持つように構成し、営業中に充電を行い、閉店後はそのバックアップ電源を使用するようにしてもよい。
【0080】
上記実施形態では可動部材としてアタッカ部材(特別電動役物)に識別用ICタグを設置しているが、アタッカ部材に限らず普通電動役物等の可変入賞装置に識別用ICタグを設置してもよい。アタッカ部材に設置した場合と同様に、不正に可変入賞装置が開放されるのを監視することができる。
【0081】
識別用ICタグ86は、上記実施形態のような薄い小型長方形の物に限らず、例えばコイン型やスティック型等、形状や大きさを自由に構成することができる。また、上記実施形態のような電磁誘導方式に限定されず、電磁結合方式やマイクロ波方式、光方式等、様々な方式を利用可能である。さらに、識別用ICタグ86は、上蓋部80aの裏面に固着するのでなく、LSI50のモールディング部に埋め込んで設置してもよい。このようにすると、開閉の痕跡だけでなく、ROMのすり替えについても発見できる。また、識別用ICタグは上蓋部内に一体成型してもよく、一旦貼り付けたら剥がすと破壊されるように構成してもよい。
【0082】
アンテナ68は、主制御基板41上の右下部に回路パターン作成と同時にプリントパターンとして形成してもよい。主制御基板41上にプリントパターンとして形成することで、部品点数を削減することができる。プリントパターンとして形成されるアンテナ68の位置や形状は右下部位置や渦巻き形状に限らず、基板の外周に沿って渦巻きを数周形成してプリントパターンに形成するようなものでもよい。この場合には、識別用ICタグ86が主制御基板41上のどこに配置されてもアンテナ68との通信を確保することができる。さらに、大入賞口16の開閉扉16aに取り付けられる識別用ICタグ186と通信するアンテナ168は、ガラス枠13側やガラス板に取り付けてもよい。尚、識別用ICタグとアンテナの通信可能距離は、上記実施形態のような約5mmに限定されず、識別用ICタグの監視場所により任意に調節可能である。
【0083】
上記実施の形態における監視処理では、識別用ICタグから反射波が返答されてくるのを待つ待ち時間を50ミリ秒に設定しているが、これに限定されず、リアルタイムに監視できる数ミリ秒〜数秒の範囲で変更可能である。また、消失時刻と復帰時刻をR/Wユニット56のEEPROM56dに記憶するように構成しているが、R/Wユニット56内にハードディスクを設けて記憶させてもよいし、光メディア等の他の記憶媒体を使用してもよい。また、RAM56bに一旦記憶し、データを履歴管理用ICタグ87に送信し、EEPROM87dに記憶させて、その後RAM56bをクリアするように構成してもよい。このように構成すれば、EEPROM56dは不要となる。また、応答がなかった場合に、ポーリング時刻を消失時刻としてR/Wユニット56のRAM56bに一旦記憶しておき、復帰した場合に復帰時刻と合わせて識別用ICタグ86のEEPROM86cに記憶させるようにしてもよい。さらに、識別用ICタグ86の内部に電源を持たせ、EEPROM56dに記憶すると同時にEEPROM86cに記憶したり、EEPROM56dに記憶する代わりにEEPROM86cに記憶するようにしてもよい。このようにして、履歴管理用ICタグ87を用いず、監視履歴データを各識別用ICタグ86に記憶する構成としてもよい。
【0084】
また、PDA100による監視履歴データ読取処理において、上記実施形態では、監視履歴データのクリアを行う場合のみ係員の管理者権限を入力・送信させ、履歴管理用ICタグ87から認証を得るように構成しており、監視履歴データの送信を要求する場合は特にIDやパスワード等で管理者の認証を必要としていないが、監視履歴データの送信要求の際にも管理者権限を必要とするように構成してもよい。監視履歴データの送信要求を受けて履歴管理用ICタグ87から管理者権限の入力・送信を要求させてもよいし、監視履歴データの送信要求とともに管理者権限も入力して送信してもよい。
【0085】
7.実施の形態の効果
以上説明したように、本実施形態の管理システムによれば、パチンコ機1の前面側に履歴管理用ICタグ87を設置し、基板ボックス80と大入賞口16の開閉扉16aに識別用ICタグを設置し、R/Wユニット56からほぼ常時にそれぞれの識別用ICタグに呼出波を送信して識別用ICタグの識別データを乗せた反射波を応答させ、応答がなくなった場合(消失)や、再び応答するようになった場合(復帰)にその識別用ICタグのIDコードと消失時刻・復帰時刻をR/Wユニット56に記憶し、PDA100により履歴管理用ICタグ87に対して監視履歴データの送信要求がなされると履歴管理用ICタグ87を介して監視履歴データを出力するように構成している。そして、このようなデータ送信を受けたPDA100では、この内容を表示パネル103に表示して、係員等の注意を促し、不正行為の早期発見や防止に役立てることができる。
【0086】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1に記載の監視システムによれば、呼出波送信手段が呼出波を送信して識別用ICタグを呼び出すと、識別用ICタグは識別データを含む反射波を返すので、この通信が可能であるか否か、識別データが真正であるか否かにより正常か異常かを判定することができる。識別データを含む無線通信によるため、光や電気等に比べて改竄やいわゆる「なりすまし」が難しい。従って、常には識別用ICタグをアンテナから通信可能な位置に設置しておけば、識別用ICタグを固着した部材が通信可能な範囲外へ移動する等した場合には、反射波が受信できなくなり、通信不能となる。また、通信不能状態から、通信可能範囲内の位置へ再び復帰すると反射波が受信できるようになる。このため、目視によらず部材の開放や移動等装置の状態の変化を検知することができる。このような通信不能と復帰を記憶させて履歴に残すようにすれば、正常な場合と不正な場合とを区別することもでき、効果的に監視を行うことができる。
【0087】
さらに、ICタグ監視装置が識別用ICタグを監視した履歴を識別用ICタグ自身に記憶するため、PDAや携帯型の読取装置等を用いて履歴管理用ICタグから監視履歴データを非接触で取り出すことができる。このように構成することで、ICタグ監視装置が物理的にどこに設置されていても、簡便・効率的に監視履歴を取り出して管理することが可能になる。
【0088】
請求項2に記載の監視システムによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、監視履歴読取装置により、監視履歴データを非接触により読み取り、その場で監視履歴データを確認できるほか、監視履歴読取装置からネットワークを介してコンピュータに監視履歴データを送信して管理する等効果的に監視を行うことができる。
【0089】
請求項3に記載の監視システムによれば、呼出波送信手段が呼出波を送信して識別用ICタグを呼び出すと、識別用ICタグは識別データを含む反射波を返すので、この通信が可能であるか否か、識別データが真正であるか否かにより正常か異常かを判定することができる。識別データを含む無線通信によるため、光や電気等に比べて改竄やいわゆる「なりすまし」が難しい。従って、常には識別用ICタグをアンテナから通信可能な位置に設置しておけば、識別用ICタグを固着した部材が通信可能な範囲外へ移動する等した場合には、反射波が受信できなくなり、通信不能となる。また、通信不能状態から、通信可能範囲内の位置へ再び復帰すると反射波が受信できるようになる。このため、目視によらず部材の開放や移動等装置の状態の変化を検知することができる。このような通信不能と復帰を記憶させて履歴に残すようにすれば、正常な場合と不正な場合とを区別することもでき、効果的に監視を行うことができる。
【0090】
さらに、監視履歴を装置外部に出力するための履歴管理用ICタグを用意し、ICタグ監視装置が識別用ICタグを監視した履歴を履歴管理用ICタグに出力するため、PDAや携帯型の読取装置等を用いて履歴管理用ICタグから監視履歴データを非接触で取り出すことができる。このように構成することで、ICタグ監視装置が物理的にどこに設置されていても、履歴管理用ICタグを外部と送受信しやすい位置に設置すれば、簡便・効率的に監視履歴を取り出して管理することが可能になる。
【0091】
請求項4に記載の監視システムによれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、監視履歴データには、反射波受信手段が反射波を受信できなくなった時点の時刻(消失時刻)、再び受信できるようになった時点の時刻(復帰時刻)、識別用ICタグのすり替え等により予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻(ID異常時刻)のいずれかが含まれる。従って、識別用ICタグの監視履歴を後から参照することができる。また、不正が行われた正確な時刻を知ることができるため、監視システムの設置された装置のある遊技場等に監視カメラが設置されている場合には、監視カメラの撮影時刻と照合すれば、不正行為をなした人物を特定することも可能である。
【0092】
請求項5に記載の監視システムによれば、請求項3又は4に記載の発明の効果に加え、履歴管理用ICタグに複数の識別用ICタグについての監視履歴データを記憶する。従って、複数箇所に識別用ICタグを設置し、それぞれの監視履歴データを読み取りたい場合にも、1箇所の履歴管理用ICタグと通信すればよく、効率的に監視・管理を行うことができる。
【0093】
請求項6に記載の監視システムによれば、請求項3乃至5のいずれかに記載の監視システムの効果に加え、監視履歴読取装置により監視履歴データを非接触により読み取り、その場で監視履歴データを確認できるほか、監視履歴読取装置からネットワークを介してコンピュータに監視履歴データを送信して管理する等効果的に監視を行うことができる。
【0094】
請求項7に記載の遊技機によれば、請求項1、3乃至5のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
【0095】
請求項8に記載の遊技機によれば、請求項7に記載の発明の効果に加え、遊技機の前面側から非接触型の読取装置等を用いて履歴管理用ICタグにアクセスし、容易に監視履歴データを取り出して管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機1の正面図である。
【図2】パチンコ機1の遊技盤2の正面図である。
【図3】パチンコ機1のガラス枠13を開いた状態の斜視図である。
【図4】パチンコ機1の背面図である。
【図5】R/Wユニット56の分解斜視図である。
【図6】基板ボックス80の正面図である。
【図7】基板ボックス80の斜視図である。
【図8】基板ボックス80の分解斜視図である。
【図9】基板ボックス80の分解斜視図である。
【図10】識別用ICタグ86,186の正面図である。
【図11】開閉扉16aが閉鎖されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。
【図12】開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。
【図13】履歴管理用ICタグ87の正面図である。
【図14】PDA100の斜視図である。
【図15】パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図16】R/Wユニット56の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図17】識別用ICタグ86の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図18】履歴管理用ICタグ87の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図19】PDA100の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図20】基板ボックス80の状態を監視する監視処理のフローチャートである。
【図21】アタッカ部材160の状態を監視する監視処理のフローチャートである。
【図22】PDA100の監視履歴データ読取処理の概略を示すフローチャートである。
【図23】履歴管理用ICタグ87の処理の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 遊技盤
16 大入賞口
16a 開閉扉
41 主制御基板
42 電源基板
50 LSI
51 CPU
52 RAM
53 ROM
55 出力ポート
56 R/Wユニット
56a CPU
56b RAM
56c ROM
56d EEPROM
56g RF回路
56h LANカード
56i 入出力ポート
56k 同軸ケーブル
68 アンテナ
69 7セグメント表示器
80 基板ボックス
80a 上蓋部
80c 下蓋部
86 識別用ICタグ
86a RF回路
86c EEPROM
87 履歴管理用ICタグ
87b アンテナ
87d EEPROM
87e RF回路
100 PDA
101 読取ユニット
102 アンテナ
103 表示パネル
108 警告ランプ
110 RF回路
114 フラッシュメモリ
160 アタッカ部材
186 識別用ICタグ
168 アンテナ

Claims (8)

  1. 他のICタグと区別するための識別データを記憶した識別用ICタグと、その識別用ICタグと通信を行って前記識別用ICタグを監視するICタグ監視装置とからなる監視システムであって、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記識別用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、
    前記識別用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、
    前記呼出波送信手段が呼出波を送信してから所定時間内に前記反射波受信手段が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別データが予め登録されている登録データと異なっている場合に異常と判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を含む監視履歴データを外部に出力する監視履歴第1出力手段とを備え、
    前記識別用ICタグは、
    前記監視履歴第1出力手段から出力された前記監視履歴データを受信する監視履歴第1受信手段と、
    その監視履歴第1受信手段が受信した前記監視履歴データを記憶する第1記憶手段と、
    その第1記憶手段が記憶した前記監視履歴データを外部に出力する監視履歴第2出力手段とを備えたことを特徴とする監視システム。
  2. 前記識別用ICタグから前記監視履歴データを非接触で読み取る監視履歴読取装置を備え、
    前記監視履歴読取装置は、
    前記識別用ICタグに前記監視履歴データの出力を要求する信号を送信する要求信号送信手段と、
    前記監視履歴第2出力手段から出力された前記監視履歴データを受信する監視履歴第2受信手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 識別用ICタグと、その識別用ICタグと通信を行って前記識別用ICタグを監視するICタグ監視装置と、そのICタグ監視装置の監視履歴を管理する履歴管理用ICタグとからなる監視システムであって、
    前記識別用ICタグは、
    他の識別用ICタグと区別するための識別データを記憶し、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記識別用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、
    前記識別用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、
    前記呼出波送信手段が呼出波を送信してから所定時間内に前記反射波受信手段が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別データが予め登録されている登録データと異なっている場合に異常と判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を含む監視履歴データを外部に出力する監視履歴第3出力手段とを備え、
    前記履歴管理用ICタグは、
    前記監視履歴第3出力手段から出力された前記監視履歴データを受信する監視履歴第3受信手段と、
    その監視履歴第3受信手段が受信した前記監視履歴データを少なくとも一時的に記憶する第2記憶手段と、
    その第2記憶手段が記憶した前記監視履歴データを外部に出力する監視履歴第4出力手段とを備えたことを特徴とする監視システム。
  4. 前記監視履歴データは、前記反射波受信手段が前記反射波を受信できる通信可能状態から前記反射波を受信できない通信不能状態となった時点の時刻である消失時刻、前記通信不能状態から前記通信可能状態になった時点の時刻である復帰時刻、又は、予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻であるID異常時刻のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の監視システム。
  5. 前記第2記憶手段は、複数の前記識別用ICタグについての監視履歴データを記憶することを特徴とする請求項3又は4に記載の監視システム。
  6. 前記履歴管理用ICタグから前記監視履歴データを非接触で読み取る監視履歴読取装置を備え、
    前記監視履歴読取装置は、
    前記履歴管理用ICタグに前記監視履歴データの出力を要求する信号を送信する要求信号送信手段と、
    前記監視履歴第4出力手段から出力された前記監視履歴データを受信する監視履歴第4受信手段とを備えたことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の監視システム。
  7. 請求項1、3乃至5のいずれかに記載の監視システムを備えた遊技機。
  8. 前記履歴管理用ICタグは、前記監視履歴データを遊技機の前面側から読取可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
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