JP2004199124A - 監視用icタグを備えた装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自身の部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた装置において、必要がない場合には、管理機に報知させたり、装置や管理機に記録を残さないことを目的としている。
【解決手段】監視用ICタグを備えた装置であるパチンコ機は、認証用ICタグを埋め込んだ鍵を差込可能な鍵穴を備え、正規の鍵挿入時に認証状態となる。パチンコ機における監視用ICタグを監視する監視処理において、認証状態(認証フラグがON)となっているかを確認する(S20)。ONである場合には(S20:YES)、処理を終了し、OFFである場合には(S20:NO)、監視用アンテナから呼出波を送信して監視用ICタグの監視を行い、異常が発生した際や回復した際にはその情報を、報知を行う管理端末装置へ送信する(S21〜S30)。
【選択図】 図17

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視用ICタグを備えた装置に関し、詳細には、自身の部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の動作を行う装置の一種である遊技機のうちパチンコ機においては、遊技者が不当に遊技球を獲得する不正行為が後を絶たず、種々の防止策が施されている。特に、遊技機の制御を司る制御基板の不正改造、例えば、不正ROMへの交換を防止するために、制御基板を収納する基板ボックスには、様々な工夫が施されている。例えば、基板ボックスに封印シールを設けたり、また、制御基板に触われないように、基板ボックスを閉じるかしめ方向にのみ回転する封印ビスによって、基板ボックスの開放を困難にしているものがある(例えば、特許文献1参照)。さらに、可動接点を用いて収納ボックスの開閉を検出して、その検出信号を記憶して、発光ダイオードにより報知するようにしているものもある(例えば、特許文献2参照)。また、基板ボックスの表面にICタグを貼着し、ID読取装置からの送信要求に応じてICタグからその内部に記憶された識別情報をID読取装置に送信させ、識別情報を確認することにより、基板ボックスごと制御基板がすり替えられたか否かを判断するようになっているものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−2161141号公報
【特許文献2】
特開平9−34365号公報
【特許文献3】
特開2000−288218号公報
【0004】
しかし、封印シールを用いるものでは、基板ボックスを開放して不正ROMへの交換が終了した後に、精巧な偽造封印シールを張られてしまうと基板ボックスが開閉されたか否かを判断することは困難だった。また、封印ビスを用いるものでは、特殊な工具で強制的に封印ビスを開放方向へ回して基板ボックスを開放して不正ROMへの交換が行われてしまうことがあった。さらに、可動接点を用いて基板ボックスの開閉を検出するものでは、基板ボックスは、通常透明の樹脂により形成されているために、収納ボックスの開閉を検出する可動接点が用いられているのが目視により分かり、基板収納ボックスの隙間から、ピアノ線などを入れて可動接点が動かないようにされてしまい、基板ボックスの開閉を検出することができなくなると言う問題点があった。さらに、上記の従来技術では、基板ボックスが開閉されたか否かは、制御基板を目視しないと判断できないという問題点があり、このような不正行為は夜間に行われることが多いが、遊技場に何百台とある遊技機を毎朝点検確認するのは煩雑であった。
【0005】
そこで、本出願人は特願2002−232193号で遊技機の状態を監視する監視システム、遊技機及び装置管理システムを提案した。この出願では、遊技機の一種であるパチンコ機の基板ボックス及び大入賞口の開閉扉に監視用ICタグを各々取り付け、これらの監視用ICタグと通信するリーダライタユニット(ICタグ監視装置)が、適時監視用ICタグに呼出波を送信し、ICタグから予めICタグ監視装置に記憶されている監視用ICタグのIDコードが含まれている反射波が返送されてくるか否かにより、部材の開閉を監視している。そして、監視結果を管理機で報知している。尚、大入賞口は通常は閉鎖された状態であり、この大入賞口が開放され、遊技機が入球すると遊技者は多数の遊技球を獲得できるため、薄いプラスチック板などで不正に開閉扉を開いて、遊技球を入賞させるという不正が発生している。そのため、大入賞口の開閉扉の開放の監視が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特願2002−232193号における発明において、被監視部材の交換を行ったり、点検を行ったりする場合には、基板ボックスや大入賞口が開放され、監視用ICタグと監視用アンテナの通信ができなくなる。しかし、この開放は不正により行われているわけではないため、その都度管理機で報知されると、係員の対応が煩雑であったり、記録を残すために管理機やパチンコ機において無駄なメモリを消費したりするという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、自身の部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた装置において、必要がない場合には、管理機に報知させたり、装置や管理機に記録を残さないことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の装置では、自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備え、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材と通信をする所定の動作を行う装置であって、前記装置は、前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグと通信を行うICタグ監視装置を備え、前記監視用ICタグは、他のICタグと区別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、前記ICタグ監視装置は、前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶する登録情報記憶手段と、前記監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信する監視用呼出波送信手段と、前記監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信する監視用反射波受信手段と、前記監視用呼出波の送信を制御する監視用呼出波送信制御手段と、前記監視用呼出波送信手段が前記監視用ICタグに前記監視用呼出波を送信してから所定時間内に前記監視用反射波を前記監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定する監視判定手段と、前記認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信する認証用呼出波送信手段と、前記認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信する認証用反射波受信手段と、前記認証用反射波受信手段が、前記登録情報記憶手段に記憶されている前記登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記認証用反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態に移行させる認証判定手段と、当該認証判定手段により前記装置が認証状態にされた場合に、前記監視用呼出波送信制御手段により前記監視用呼出波の送信を停止する監視制御手段とを備えている。
【0009】
この構成の装置では、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグ及び認証用ICタグと通信を行い、監視用ICタグの識別情報記憶手段は、他のICタグと区別するための識別情報を記憶する。また、ICタグ監視装置の登録情報記憶手段は、監視用ICタグ及び認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶し、監視用呼出波送信手段は、監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信し、監視用反射波受信手段は、監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信し、監視用呼出波送信制御手段は、監視用呼出波の送信を制御し、監視判定手段は、監視用呼出波送信手段が監視用ICタグに監視用呼出波を送信してから所定時間内に監視用反射波を監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定し、認証用呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信し、認証用反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信し、認証判定手段は、認証用反射波受信手段が、登録情報記憶手段に記憶されている登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む認証用反射波を受信した場合に、装置を認証状態に移行させ、監視制御手段は、認証判定手段により装置が認証状態にされた場合に、監視用呼出波送信制御手段により監視用呼出波の送信を停止する。
【0010】
また、請求項2に係る発明の装置では、自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備え、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材と通信をする所定の動作を行う装置であって、前記装置は、前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグと通信を行うICタグ監視装置を備え、前記監視用ICタグは、他のICタグと区別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、前記ICタグ監視装置は、前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶する登録情報記憶手段と、前記監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信する監視用呼出波送信手段と、前記監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信する監視用反射波受信手段と、前記監視用呼出波送信手段が前記監視用ICタグに前記監視用呼出波を送信してから所定時間内に前記監視用反射波を前記監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定する監視判定手段と、当該監視判定手段による判定の結果に関する情報である監視情報を記憶する監視情報記憶手段と、前記認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信する認証用呼出波送信手段と、前記認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信する認証用反射波受信手段と、前記認証用反射波受信手段が、前記登録情報記憶手段に記憶されている前記登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記認証用反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態に移行させる認証判定手段と、当該認証判定手段により認証状態に移行された場合に、前記監視情報を前記監視情報記憶手段に記憶しないように制御する記憶制御手段とを備えている。
【0011】
この構成の装置では、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグ及び認証用ICタグと通信を行い、監視用ICタグの識別情報記憶手段は、他のICタグと区別するための識別情報を記憶する。また、ICタグ監視装置の登録情報記憶手段は、監視用ICタグ及び認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶し、監視用呼出波送信手段は、監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信し、監視用反射波受信手段は、監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信し、監視判定手段は、監視用呼出波送信手段が監視用ICタグに監視用呼出波を送信してから所定時間内に監視用反射波を監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定し、監視情報記憶手段は、監視判定手段による判定の結果に関する情報である監視情報を記憶し、認証用呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信し、認証用反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信し、認証判定手段は、認証用反射波受信手段が、登録情報記憶手段に記憶されている登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む認証用反射波を受信した場合に、装置を認証状態に移行させ、記憶制御手段は、認証判定手段により認証状態に移行された場合に、監視情報を監視情報記憶手段に記憶しないように制御する。
【0012】
また、請求項3に係る発明の装置では、自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備え、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材と通信をする所定の動作を行う装置であって、前記装置は、前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグと通信を行うICタグ監視装置を備え、前記監視用ICタグは、他のICタグと区別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、前記ICタグ監視装置は、前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶する登録情報記憶手段と、前記監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信する監視用呼出波送信手段と、前記監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信する監視用反射波受信手段と、前記監視用呼出波送信手段が前記監視用ICタグに前記監視用呼出波を送信してから所定時間内に前記監視用反射波を前記監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定する監視判定手段と、当該監視判定手段が異常と判定した場合に、判定の結果に関する情報である監視情報を外部に出力する監視情報出力手段と、前記認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信する認証用呼出波送信手段と、前記認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信する認証用反射波受信手段と、前記認証用反射波受信手段が、前記登録情報記憶手段に記憶されている前記登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記認証用反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態に移行させる認証判定手段と、当該認証判定手段により前記装置が認証状態に移行された場合に、前記監視情報出力手段により前記監視情報を外部に出力しないように制御する出力制御手段とを備えている。
【0013】
この構成の装置では、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグ及び認証用ICタグと通信を行い、監視用ICタグの識別情報記憶手段は、他のICタグと区別するための識別情報を記憶する。また、ICタグ監視装置の登録情報記憶手段は、監視用ICタグ及び認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶し、監視用呼出波送信手段は、監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信し、監視用反射波受信手段は、監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信し、監視判定手段は、監視用呼出波送信手段が監視用ICタグに監視用呼出波を送信してから所定時間内に監視用反射波を監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定し、監視情報出力手段は、監視判定手段が異常と判定した場合に、判定の結果に関する情報である監視情報を外部に出力し、認証用呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信し、認証用反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信し、認証判定手段は、認証用反射波受信手段が、登録情報記憶手段に記憶されている登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む認証用反射波を受信した場合に、装置を認証状態に移行させ、出力制御手段は、認証判定手段により装置が認証状態に移行された場合に、監視情報出力手段により監視情報を外部に出力しないように制御する。
【0014】
また、請求項4に係る発明の装置では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記監視情報は、前記装置の前記部材の移動が発生した日付、時刻、判定結果及び前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データであることを特徴とする構成となっている。
【0015】
この構成の装置では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、監視情報は、装置の部材の移動が発生した日付、時刻、判定結果及び監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データが用いられる。
【0016】
また、請求項5に係る発明の装置では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記登録情報は、前記位置特定符号及び前記認証用ICタグを示す符号毎に対応させて記憶されており、前記ICタグ監視装置が前記監視用ICタグに前記監視用呼出波を送信する送信タイミング、前記監視用ICタグに記憶されている前記識別情報、前記認証用ICタグに前記認証用呼出波を送信する送信タイミング、及び、前記認証用ICタグに記憶されている前記識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする構成となっている。
【0017】
この構成の装置では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、登録情報は、位置特定符号及び認証用ICタグを示す符号毎に対応させて記憶されており、ICタグ監視装置が監視用ICタグに監視用呼出波を送信する送信タイミング、監視用ICタグに記憶されている識別情報、認証用ICタグに認証用呼出波を送信する送信タイミング、及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
また、請求項6に係る発明の装置では、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記装置は遊技機であることを特徴とする構成となっている。
【0019】
この構成の装置では、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、装置は遊技機が用いられる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して以下の順で説明する。
1.システム構成の概要説明
2.装置の説明
3.管理端末装置の説明
4.ICタグ監視装置での監視に関するデータの説明
5.ICタグ監視装置での監視動作に関する説明<動作例1>
6.ICタグ監視装置での監視動作に関する説明<動作例2>
7.ICタグ監視装置での監視動作に関する説明<動作例3>
8.実施の形態と請求項との対比
9.実施の形態の効果
10.変形例の説明
【0021】
1.システム構成の概要説明
図1は、本実施の形態の監視システムの構成図である。本実施形態の監視システムでは、遊技機の一種であるパチンコ機1が「装置」として機能し、パチンコ機1に付属したリーダライタユニット(以下、「R/Wユニット」と称する。)30が「ICタグ監視装置」として機能する。パチンコ機1にはR/Wユニット30が付属しており、遊技場内にある複数台のパチンコ機1を背中合わせに2列に並べて設置した遊技機設置島200の各々に管理端末装置100が設置されている。さらに、パチンコ機1に付属のR/Wユニット30が店内ネットワーク150を介して管理端末装置100に接続される構成となっている。また、管理端末装置100は遊技場全体を管理するホールコンピュータ300に接続されており、このホールコンピュータ300が各管理端末装置100を一括管理している。
【0022】
また、パチンコ機1には、パチンコ機1の制御を行う基板が備えられている基板ボックス80(図3参照)の上蓋部80aの内面の正面視右下に監視用ICタグ86が取り付けられており(図7参照)、遊技球の入賞により多数の遊技球を払い出す大入賞口16(図2参照)の開閉扉16aに、監視用ICタグ186が貼り付けられている(図8参照)。そして、R/Wユニット30がこれらの監視用ICタグ86,186に監視用呼出波をアンテナを介して送信して監視用ICタグ86,186が備えられた基板ボックス80及び大入賞口16の開閉の監視、即ち上蓋部80a及び開閉扉16aの異常の監視を行っている。また、監視の結果、異常が発生したり、異常が回復したりした場合には、その情報が監視情報としてR/Wユニット30に記憶され、管理端末装置100に送信される。そこで、管理端末装置100は監視情報を報知し、その監視情報に対して遊技場内で係員が対応できるように構成されている。また、管理端末装置100では、監視情報の履歴を閲覧することができる。
【0023】
また、パチンコ機1において、被監視部材である基板ボックス80や大入賞口16の部品を交換する際や点検する際には、基板ボックス80や大入賞口16が開放されたとしても、それは異常として報知されたり、記録に残されたりするべきものではない。そこで、本発明では、パチンコ機1を認証状態とする認証判定手段を備え、パチンコ機1が認証状態である場合には、報知や記録を行わないようにし、本実施の形態では、その具体的な動作として<動作例1>、<動作例2>及び<動作例3>の3つの動作例を挙げる。<動作例1>では、監視用ICタグへの監視用呼出波の送信を中止することにより監視を中止して報知や記録を行わないようにする。<動作例2>では、監視情報を記憶させなくする。<動作例3>では、監視情報を外部(管理端末装置100)へ出力させなくする。
【0024】
尚、図7に示す基板ボックス80の上蓋部80a及び図8に示す大入賞口16の開閉扉16aが「部材」に相当し、開閉部材である上蓋部80a及び開閉扉16aの開放が「部材の移動」に相当し、基板ボックス80の上蓋部80aの内面の正面視右下及び大入賞口16の開閉扉16aが「監視用ICタグが備えられている位置」に相当している。本発明の監視システムでは、自身の部材の移動を監視するために、被監視部材の1箇所又は複数の位置に監視用ICタグを設置して、R/Wユニット30が各監視用ICタグに対して監視用呼出波を送信することにより被監視部材の移動を監視する。本実施の形態では、1つの被監視部材に対して1箇所の位置にしか監視用ICタグを設置していないが、例えば、基板ボックス80について言うならば、上蓋部80aの内面の正面視右下だけでなく、正面視左上にも監視用ICタグを設置して、1つの被監視部材に対して複数の位置に監視用ICタグを設置することにより被監視部材の監視を行ってもよい。
【0025】
2.装置の説明
次に、図2を参照してパチンコ機1について説明する。図2は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図2に示すように、パチンコ機1は、遊技機設置島200に固定される機枠112と、本体113を囲い固定している本体枠110と、遊技盤2を保護する前面枠111とから構成されている。本体枠110の前面右端に備えられた鍵穴120に鍵121(図9参照)を挿入し、鍵121を左方向へ回転させると前面枠111が手前に開き、鍵121を右方向へ回転させると本体枠110が手前に開く。さらに、鍵穴120の近傍かつ本体枠110の裏面には鍵121に埋め込まれている認証用ICタグ126(図9参照)と通信するための認証用アンテナ128が備えられている。
【0026】
また、パチンコ機1の本体枠110の内部には本体113がはめ込まれており、本体113の正面の上半分の部分には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられていおり、前面枠111は透明なガラス板111aを保持し、遊技盤2を覆っている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射機に遊技球を供給し、また、賞品球を受ける上皿5が設けられ、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には、発射ハンドル7が設けられ、上皿5と下皿6との間には、スピーカー48が設けられている。また、遊技領域4の下部には、大入賞口16が設けられている。尚、遊技領域4には、中央下部には遊技球が入賞する大入賞口16が設けられている。通常、この大入賞口16は開閉扉16a(図8参照)が閉じた状態で遊技球が入賞できないようになっており、大当たり状態となった場合にのみ開閉扉16aが開放される。大入賞口16に遊技球が入賞すると遊技者は多数の遊技球を獲得することができる。また、遊技領域4には、上記以外に種々の入賞口、電飾ランプ、風車、障害釘及び図柄表示装置等が設けられている。
【0027】
次に、図3を参照して、パチンコ機1の背面の構造について説明する。図3はパチンコ機1の背面図である。図3に示すように、パチンコ機1の左下部背面には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41を収納した基板ボックス80が設けられ、基板ボックス80の右隣には音基板43が、音基板43の右隣上方には電源基板42が、その下方には払出制御基板45がそれぞれ透明な樹脂製のボックスに収められて配置されている。さらに、基板ボックス80の上方には、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー90が配置され、そのセンターカバー90の外側にR/Wユニット30が設置されている。尚、R/Wユニット30の電源は、電源基板42からではなく遊技機設置島200の電源装置(図示外)から供給されている。
【0028】
次に、図4を参照してパチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の主な構成要素の電気的構成について説明する。図4は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
【0029】
パチンコ機1には、主制御基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66が設けられている。主制御基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータやプログラム等を記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや図柄表示装置(図示外)への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが接続している、これらのCPU51、RAM52及びROM53は1つのLSI50として一体にモールディングされている。また、CPU51は、I/Oインターフェース54に接続しており、I/Oインターフェース54には、R/Wユニット30へデータを引き渡すための出力ポート55、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66が接続している。また、主制御基板41、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66はそれぞれ電源基板42に接続し、電源の供給を受けている。さらに、パチンコ機1には監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186が、それぞれの監視部材である基板ボックス80及び大入賞口16に貼り付けられている。
【0030】
また、R/Wユニット30には、R/Wユニット30の制御を司るCPU31が設けられており、CPU31にはフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM33、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM34、及び、登録情報321(図12参照)等を記憶するEEPROM32が接続している。また、CPU31にはI/Oインターフェース38が接続し、I/Oインターフェース38には管理端末装置100に接続するための店内ネットワーク150に接続する通信回路37及びパチンコ機1の主制御基板41の出力ポート55と接続する入力ポート36が接続している。さらに、CPU31には、監視用ICタグ86,監視用ICタグ186へ監視用呼出波を送信し、監視用反射波を受信したり、鍵穴120に差し込まれた鍵121に備えられている認証用ICタグ126へ認証用呼出波を送信し、認証用反射波を受信したりするためのRF回路35が接続している。さらに、RF回路35には監視用アンテナ68,監視用アンテナ168及び認証用アンテナ128が接続している。監視用アンテナ68は監視用ICタグ86と通信をし、監視用アンテナ168は監視用ICタグ186と通信をし、認証用アンテナ128は認証用ICタグ126と通信をする。尚、監視用アンテナ68,監視用アンテナ168及び認証用アンテナ128は、 パチンコ機1に設置されている。
【0031】
次に、図5及び図6を参照して監視用ICタグ86の構造について説明する。図5は、監視用ICタグ86の平面図である。図6は、監視用ICタグ86の電気的回路構成を示すブロック図である。監視用ICタグ86には、図6に示すように、R/Wユニット30からの監視用呼出波に応答して監視用反射波を放出するRF回路86a、アンテナ86b、EEPROM86cが搭載されている。また、監視用ICタグ86は、図5に示すように、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ86b及びICチップ86dが設けられており、ICチップ86dには、RF回路86aとEEPROM86cとが一体となって構成されている。さらに、EEPROM86cには、監視用ICタグ86を他の監視用ICタグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
【0032】
R/Wユニット30から監視用アンテナ68を介して監視用呼出波が送られてくると、アンテナ86bがこれを受信するが、この監視用呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路86aで整流して直流電圧を得る。従って、監視用ICタグ86は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、EEPROM86cからIDコードを読み出して監視用反射波に乗せ、RF回路86aから監視用アンテナ68に向けて送信する。
【0033】
尚、監視用ICタグ86と監視用ICタグ186とは、同様の構造をしており、監視用ICタグ186もRF回路、アンテナ、EEPROMを搭載し、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ及びICチップが設けられて、ICチップには、RF回路とEEPROMとが一体となって構成されている。そして、EEPROMには、監視用ICタグ186を他の監視用ICタグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
【0034】
次に、図7を参照して基板ボックス80を監視するために、基板ボックス80に備えられた監視用ICタグ86及び監視用アンテナ68について説明する。図7は基板ボックス80の斜視図である。尚、被監視部材である基板ボックス80に貼り付けられた監視用ICタグ86の貼り付け位置を示す位置特定符号を、本実施の形態では「BOX」とする。
【0035】
図7に示すように、基板ボックス80は、透明な樹脂製の平面視略長方形の上蓋部80aと、同じく透明な樹脂製の平面視略長方形の下蓋部80cとから構成されている。また、上蓋部80aに対向する下蓋部80c上には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41が配置されている。そして、上蓋部80aの裏面側には、小型で長方形の監視用ICタグ86(図5参照)が接着剤等で接着されている。主制御基板41の右下端部には、切り欠きが設けられ、その切り欠き位置には監視用ICタグ86と電磁波によるRF送受信を行うためのコイル状の監視用アンテナ68が下蓋部80cに設けられ、監視用アンテナ68は同軸ケーブルによりR/Wユニット30に接続されている。
【0036】
尚、本実施形態において、監視用ICタグ86と監視用アンテナ68は、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。この周波数での通信はノイズによる影響を受けにくいので、パチンコ機1の設置環境に適している。監視用アンテナ68と監視用ICタグ86との距離は、上蓋部80aと下蓋部80cを組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRF送受信が可能であり監視用アンテナ68を介したR/Wユニット30からの呼び出しに監視用ICタグ86が応答することができ、監視用アンテナ68と監視用ICタグ86との距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、監視用アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部80aのわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。また、上述したように、この周波数帯での通信はノイズによる影響を受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、監視用ICタグ86や監視用アンテナ68は、ソレノイドを使用している賞品払出装置や発射モータから離した位置である主制御基板41の右下端部に配置している。
【0037】
次に、図8を参照して、所定条件の成立により開閉扉16aを開閉する可変入賞装置の一種である大入賞口16が設けられているアタッカ部材160への監視用ICタグ186の設置について説明する。図8は、開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。尚、被監視部材である大入賞口16の開閉扉16aに貼り付けられた監視用ICタグ186の貼り付け位置を示す位置特定符号を、本実施の形態では「DAI」とする。
【0038】
図8に示すように、アタッカ部材160の開閉扉16aの表面には、前述した監視用ICタグ186(図5参照)が貼り付けられ、さらに監視用ICタグ186を覆うように装飾シール等が貼付されて遊技者からは見えないようになっている。また、アタッカ部材160の開口部16bである大入賞口16の周囲には、監視用ICタグ186を囲むようにループ形状の監視用アンテナ168が設けられ、監視用アンテナ168は同軸ケーブルによりR/Wユニット30に接続されている。
【0039】
この監視用ICタグ186は、送受信方向に指向性があり、監視用アンテナ168と平行に位置した場合のみ送受信可能である。大入賞口16の閉鎖状態では、開閉扉16aが大入賞口16の開口部16bを塞いでおり、監視用ICタグ186と監視用アンテナ168はほぼ同一平面上に位置しているので、送受信可能であり、監視用アンテナ168を介したR/Wユニット30からの監視用呼出波に対して監視用ICタグ186から監視用反射波が返される。一方、図8に示すように開閉扉16aが開くと、監視用ICタグ186と監視用アンテナ168とは平行でなくなり、通信可能な臨界角度を超えるので、監視用ICタグ186はR/Wユニット30からの呼び出しに応答できなくなる。
【0040】
また、監視用アンテナ168と監視用ICタグ186間の通信も13.56MHzの短波帯で行われており、この周波数帯での通信はノイズによる影響を受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、開閉扉16aの動作を制御する大入賞口開放ソレノイド70は、監視用ICタグ186や監視用アンテナ168から離したアタッカ部材160の左奥に配置されている。
【0041】
次に、鍵121の構造について図9を用いて説明する。図9は、鍵121の平面図である。図9に示すように、鍵121は、把持部122のカバー内部に認証用ICタグ126が埋め込まれている。この鍵121は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110の開閉に使用される。尚、この鍵121が「認証部材」に相当する。認証用ICタグ126を鍵121に埋め込み、パチンコ機1を認証状態とする認証部材と、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110の開閉させる鍵とを共用させることにより、遊技場の係員はパチンコ機1の鍵と認証部材とを別々に管理する必要がない。
【0042】
尚、認証用ICタグ126は、把持部122のカバー内部に埋め込むために、細い円筒型(スティック型)に形成されている。また、その電気的回路構成は、監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186と同様で、認証用ICタグ126もRF回路、アンテナ、EEPROMを搭載している。円筒中にはアンテナ及びICチップが設けられて、ICチップには、RF回路とEEPROMとが一体となって構成されている。そして、EEPROMには、監視用ICタグ126を他のICタグと識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。また、この鍵121は複数存在してもよい。ただし、鍵121が複数存在する場合には、各鍵121に埋め込まれている認証用ICタグ126のIDコードは、各認証用ICタグ126毎に異なる。
【0043】
3.管理端末装置の説明
次に、管理端末装置100の構成について図10を参照して説明する。図10は、管理端末装置100の正面図である。管理端末装置100は、遊技機設置島200の一端に取り付けられており、店内ネットワーク150を介して、各パチンコ機1に備えられたR/Wユニット30に接続している。R/Wユニット30がパチンコ機1に備えられた監視用ICタグを監視し、エラーを検知した場合には、そのエラー情報がR/Wユニット30から管理端末装置100へ送信されてくるので、管理端末装置100はエラーを報知する。
【0044】
図10に示すように、管理端末装置100は、上部に警告ランプ109を備えている。また、正面には表示画面101を備え、表示画面101の右側には上から監視ボタン103、監視履歴ボタン104、設定履歴ボタン105、設定ボタン106及び停止ボタン102を備え、正面下側には、入力キー107、矢印キー108が備えられている。
【0045】
また、表示画面101に表示される画面は、監視ボタン103、監視履歴ボタン104及び設定履歴ボタン105、設定ボタン106を押下することにより、切り替えることができる。監視ボタン103を押下すると、監視モード画面が表示され、監視履歴ボタン104を押下すると、監視履歴モード画面が表示され、設定履歴ボタン105を押下すると、設定履歴モード画面が表示され、設定ボタン106が押下されると設定モード画面が表示される。尚、起動時には、監視モード画面が表示されている。
【0046】
監視モード画面では、管理端末装置100に接続されているパチンコ機1のいずれかで基板ボックス80及び大入賞口16の不正開放が検出され、不正開放データがR/Wユニット30から送信されてきた場合には、「104番台 大入賞口16不正開放!! 11:40:22」等のパチンコ機1の台番号、不正内容及び不正発生時刻が表示される。不正が発生していない場合には、「現在、正常稼働中」の表示がなされている。複数の不正が同時に発生した場合には、それらの報知画面が所定時間ごと、例えば5秒毎に切り替わり、繰り返し表示される。また、不正開放データがパチンコ機1のR/Wユニット30から送信されてきた場合には、警告ランプ109が点灯し、遊技場の係員の注意を喚起するようになっており、停止ボタン102の押下により消灯させることができる。また、入力キー107及び矢印キー108は表示画面101に表示された画面を操作する際に用いられる。
【0047】
また、設定モード画面では、監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186についての登録情報や、認証用ICタグ126についての認証用登録情報の設定を行ったりすることができる。また、監視履歴モード画面では、各パチンコ機1に備えられたR/Wユニット30が基板ボックス80及び大入賞口16を監視した結果である監視情報が時系列に監視履歴情報として表示される。また、設定履歴モード画面では、設定モード画面を用いて行われた監視用ICタグ86、監視用ICタグ186及び認証用ICタグ126についての設定の情報が時系列に設定履歴情報として表示される。
【0048】
図10に示す例では、監視モード画面が表示されており、エラー1、エラー2、エラー3の3つの不正が発生し、エラー2の内容を示す画面が表示されている。エラー2は、104番台で大入賞口16の不正開放が11時40分22秒に発生している。
【0049】
次に、管理端末装置100の電気的構成について図11を参照して説明する。図11は管理端末装置100の電気的構成を示すブロック図である。図11に示すように、管理端末装置100は、各種の演算を行うCPU98が設けられ、CPU98には、フラグやデータ等を一時的に記憶するRAM113と、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM97と、監視情報、設定履歴情報、登録情報及び認証用登録情報等を記憶したEEPROM114と、I/Oインターフェース99とが接続している。
【0050】
また、I/Oインターフェース99には、警告ランプ109、表示画面101、監視ボタン103、監視履歴ボタン104、設定履歴ボタン105、設定ボタン106、停止ボタン102、入力キー107及び矢印キー108が備えられている。さらに、I/Oインターフェース99は通信回路117を介して店内ネットワーク150に接続している。
【0051】
4.ICタグ監視装置での監視に関するデータの説明
次に、図12乃至図15を参照して、R/Wユニット30がパチンコ機1に取り付けられた監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186を監視する監視処理で使用されるデータの構造について説明する。図12は、R/Wユニット30のEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321の模式図である。図13は、R/Wユニット30のRAM33の監視処理使用データ記憶エリアに記憶されている監視処理使用データ331の模式図である。図14は、R/Wユニット30のEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322の模式図である。図15は、R/Wユニット30のEEPROM32の監視情報記憶エリアに記憶されている監視情報323の模式図である。
【0052】
まず、図12を参照して、R/Wユニット30のEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321について説明する。登録情報321には、基板ボックス80及び大入賞口16を監視するための情報が登録されている。登録情報321は、監視される位置毎に1つの登録データが登録されており、図12に示すようにデータ番号欄321a、位置特定符号欄321b及びIDコード欄321cが設けられている。
【0053】
データ番号欄321aには、登録データのデータ番号が「1」から順に振られている。位置特定符号欄321bには、その登録データがパチンコ機1の被監視部材のどの位置を監視するためのものであるかを特定するための位置特定符号が英数字で登録されている。登録データは1つの被監視部材の被監視位置に付き1つしか登録されないので、異なる登録データに同じ位置特定符号が記憶されることはない。IDコード欄321cには、被監視位置に貼り付けられている監視用ICタグに記憶されているIDコードが登録されている。
【0054】
図12に示す例では、データ番号欄321aが「1」である登録データの位置特定符号欄321bには「BOX」、IDコード欄321cには「1557001H」が登録されている。尚、位置特定符号「BOX」は基板ボックス80を示している。また、データ番号欄321aが「2」である登録データの位置特定符号欄321bには「DAI」、IDコード欄321cには「0011N221」がが登録されている。尚、位置特定符号「DAI」は大入賞口16を示している。
【0055】
次に、図13を参照してR/Wユニット30のRAM33の監視処理使用データ記憶エリアに記憶されている監視処理使用データ331について説明する。監視処理使用データ331には、基板ボックス80及び大入賞口16を監視する際に使用されるカウンタが記憶されている。図13に示すように、監視処理使用データ331には、データ番号欄331a及び消失フラグ欄331bが設けられている。尚、監視処理使用データ331のデータ番号欄331aは、登録情報321のデータ番号欄321aに記憶されているデータ番号と対応している。つまり、登録情報321のデータ番号欄321aが「1」である被監視部材を監視する際には、監視処理使用データ331のデータ番号欄331aが「1」である消失フラグが使用される。
【0056】
データ番号欄331aには、データ番号が「1」から順に振られている。消失フラグ欄331bには、被監視位置に貼り付けられた監視用ICタグに監視用呼出波を送信した際に監視用反射波が返されてこなかった場合に、「消失エラー」となり、「1」がセットされて「ON」状態となる。消失エラーが発生していない状態では「OFF」状態で「0」がセットされている。図13に示す例では、データ番号欄331aが「1」である登録データの消失フラグ欄331bには「0」がセットされている。データ番号欄331aが「2」である登録データの消失フラグ欄331bには「0」がセットされている。
【0057】
次に、図14を参照して、R/Wユニット30のEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322について説明する。認証用登録情報322には、認証用ICタグ126を識別するための識別情報であるIDコードが登録されている。ここに登録されているIDコードを記憶している認証用ICタグ126を埋め込んだ鍵121を使用することにより、パチンコ機1を認証状態とすることができる。図14に示すように、認証用登録情報322には、IDコード1欄、IDコード2欄、IDコード3欄、IDコード4欄、IDコード5欄、IDコード6欄、IDコード7欄、及び、IDコード8欄の8つの欄が設けられている。IDコード1欄〜IDコード8欄には、鍵121に埋め込まれている認証用ICタグ126に記憶されているIDコードが記憶されている。遊技場内においては、例えば店員の数分だけ、鍵121が複数存在することも考えられるので、IDコード1欄〜IDコード8欄の8つの欄が設けられている。すなわち、本実施の形態では、8つの鍵121を登録することができる。
【0058】
図14に示す例では、IDコード1欄には「16174098」、I、IDコード2欄には「FT176495」、IDコード3欄には「00083082」が登録されており、IDコード4欄、IDコード5欄、IDコード6欄、IDコード7欄及びIDコード8欄には登録されていない。
【0059】
次に、図15を参照してR/Wユニット30のEEPROM32の監視情報記憶エリアに記憶されている監視情報323について説明する。この監視情報323には、基板ボックス80及び大入賞口16を監視した結果、異常が発生していたり、異常が回復していたりした際にその監視データが追加記憶される。図15に示すように、監視情報323には、日付欄323a、時刻欄323b、位置特定符号欄323c及び内容欄323dが設けられている。日付欄323aには、監視データが作成された日付がセットされ、時刻欄323bには、監視データが作成された時刻がセットされる。異常が発生した場合には発生日付及び発生時刻であり、異常が回復した場合に回復日付及び回復時刻となる。位置特定符号欄323cには、異常が発生した監視用ICタグが設置されている位置を示す位置特定符号がセットされ、内容欄323dには、異常が発生したのか、回復したのかの内容がコードでセットされており、「1」は所定時間内に監視用反射波が返送されてこなかった消失エラーが発生したことを示し、「2」は消失エラーが回復したことを示している。
【0060】
図15に示す例では、1番目の監視データは、日付欄323aに「2002.10.16」、時刻欄323bに「20:30:15」、位置特定符号欄323cに「DAI」、内容欄323dに「1」がセットされているので、2002年10月16日の20時30分15秒に大入賞口16の開閉扉16aに設置されている監視用ICタグ186に消失エラーが発生したことを示している。2番目の監視データは、日付欄323aに「2002.10.16」、時刻欄323bに「20:31:19」、位置特定符号欄323cに「DAI」、内容欄323dに「2」がセットされているので、2002年10月16日の20時31分19秒に大入賞口16の開閉扉16aに設置されている監視用ICタグ186に発生していた消失エラーが回復したことを示している。3番目の監視データは、日付欄323aに「2002.10.22」、時刻欄323bに「3:15:24」、位置特定符号欄323cに「BOX」、内容欄323dに「1」がセットされているので、2002年10月22日の3時15分24秒に基板ボックス80に設置されている監視用ICタグ86に消失エラーが発生したことを示している。4番目の監視データは、日付欄323aに「2002.10.22」、時刻欄323bに「3:18:40」、位置特定符号欄323cに「BOX」、内容欄323dに「2」がセットされているので、2002年10月22日の3時18分40秒に基板ボックス80に設置されている監視用ICタグ86に発生していた消失エラーが回復したことを示している。5番目の監視データは、日付欄323aに「2002.10.26」、時刻欄323bに「2:40:54」、位置特定符号欄323cに「BOX」、内容欄323dに「1」がセットされているので、2002年10月26日の2時40分54秒に基板ボックス80に設置されている監視用ICタグ86に消失エラーが発生したことを示している。6番目の監視データは、日付欄323aに「2002.10.26」、時刻欄323bに「2:45:18」、位置特定符号欄323cに「BOX」、内容欄323dに「2」がセットされているので、2002年10月26日の2時45分18秒に基板ボックス80に設置されている監視用ICタグ86に発生していた消失エラーが回復したことを示している。
【0061】
5.ICタグ監視装置での監視動作に関する説明<動作例1>
次にICタグ監視装置での監視動作の<動作例1>についてフローチャートを用いて具体的に説明する。<動作例1>では、パチンコ機1が認証状態である場合に、R/Wユニット30が監視用呼出波の送信を停止する。図16は、R/Wユニット30で行われるメイン処理のフローチャートである。R/Wユニット30は、このメイン処理の中で監視用ICタグの監視処理を行っている。図17は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる<動作例1>の監視処理のフローチャートである。
【0062】
まず、図16を参照してメイン処理について説明する。このメイン処理では、監視用アンテナから監視用呼出波を送信して、被監視部材に設置されている監視用ICタグの監視をする監視処理を行い、認証用アンテナから認証用呼出波を送信して、パチンコ機1を認証状態とするか否かの処理をする認証処理を行う。尚、このメイン処理は、R/Wユニット30に電源が投入され、起動処理が終了した後に開始され、R/Wユニット30の電源がONである間継続して実施される。R/Wユニット30は、パチンコ機1の電源基板から電源の供給を受けていないため、夜間にパチンコ機1の電源をOFFしたとしても、電源断とはならず処理は中断されないため、夜間にも監視を続けることができる。
【0063】
まず、データ番号カウンタnに初期値の「0」をセットする(S1)。このデータ番号カウンタnは、図12に示す登録情報321のデータ番号をカウントするためのカウンタであり、データカウンタn番目の登録データに登録されている位置特定符号が示している被監視位置の監視が行われる。次いで、データ番号カウンタnに「1」を加算し(S2)、データ番号カウンタnの値が登録情報321のデータ数である「2」よりも大きいか否かを確認する(S3)。データ番号カウンタnの値が「2」よりも大きくなければ(S3:NO)、n番目の登録情報321の登録データの位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が「DAI」であるか否かを確認する(S4)。位置特定符合「DAI」は、大入賞口16の開閉扉16aを示しており、この開閉扉16aはパチンコ機1が大当たり中であれば開放されるため、パチンコ機1が大当たり中には開閉扉16aの開放を監視する必要はない。そこで、位置特定符号が「DAI」である場合には(S4:YES)、パチンコ機1が大当たり中であるか否かを確認し(S5)、大当たり中である場合には(S5:YES)、何もせずにS2へ戻る。大当たり中であるか否かの判断は、大当たりフラグにより行う。この大当たりフラグは主制御基板41からの信号の受信により、OFF/ONが行われる。大当たり中でない場合には(S5:NO)、位置特定符号が「DAI」である被監視位置、すなわち大入賞口16の開閉扉16aの監視処理行う(S6)。また、n番目の位置特定符号が「DAI」でない場合には(S4:NO)、必ず監視が行われるので、S6へ進み、n番目の登録情報321の登録データに記憶された位置への監視処理を行う。監視処理終了後には、S2へ戻る。
【0064】
続いて、データ番号カウンタnに「1」を加算する(S2)。そして、データ番号カウンタnの値が「2」よりも大きれば(S3:YES)、認証用アンテナ128から認証用呼出波の送信を行う(S7)。次いで、所定時間内に認証用ICタグ126から認証用反射波の返送があるか否かを確認する(S8)。ここで、所定時間は例えば10ミリ秒とする。認証用反射波の返送がない場合には(S8:NO)、認証用ICタグ126が埋め込まれた鍵121が鍵穴120に差し込まれていないということなので、認証フラグに「0」をセットして「OFF」とし(S11)、S1へ戻る。認証用反射波の返送がある場合には(S8:YES)、認証用反射波に含まれているIDコードが予め認証用登録情報322に登録されているか否かを確認する(S9)。ここでは、認証用反射波に含まれているIDコードを、認証用登録情報322に記憶されているIDコードと1つずつ比較し、一致しているか確認する。一致するIDコードがなければ、そのIDコードは予め登録されていないので(S9:NO)、正規の鍵121でない鍵121が鍵穴120に差し込まれているということになるので、認証フラグに「0」をセットして「OFF」として否認証状態として(S11)、処理を終了する。
【0065】
一致しているIDコードがあれば、そのIDコードは予め登録されているものであるので(S9:YES)、認証フラグに「1」をセットして「ON」として認証状態として(S10)、S1へ戻る。以上の処理繰り返し実施することにより、継続して監視処理及び認証処理が行われる。
【0066】
次いで、図17を参照してメイン処理の中で行われる監視処理(図16:S8)についてフローチャートを用いて説明する。この監視処理は、データ番号がメイン処理中で更新されるデータ番号カウンタnの値である登録情報321の登録データの位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が示す被監視位置を監視するための監視用アンテナから、監視用呼出波を送信することにより基板ボックス80及び大入賞口16の開放を監視する。
【0067】
まず、認証フラグに「1」がセットされ、「ON」となっているか否かを確認する(S20)。「ON」となっている場合には(S20:YES)、監視を行わないので、処理を終了する。「ON」となっていない場合には(S20:NO)、n番目の位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が示す位置を監視するために設けられている監視用アンテナから監視用呼出波を送信する(S21)。この監視用アンテナは、位置特定符号が「DAI」である場合には監視用アンテナ168であり、位置特定符号が「BOX」である場合には監視用アンテナ68である。次いで、監視用ICタグから監視用反射波の返送が所定時間内にあるか否かを確認する(S22)。本実施の形態では、この所定時間は例えば10ミリ秒とする。
【0068】
所定時間内に監視用反射波の返送がない場合には(S22:NO)、監視用ICタグが監視用アンテナと通信できない位置にある、すなわち監視用ICタグが設置されている部材が不正に開放されていると考えられる。そこで、まず監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331bに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S23)。n番目の消失フラグ欄331bに「1」がセットされて「ON」となっている場合には(S23:YES)、すでにこの不正開放が検知され、監視データが監視情報に記憶されているので、再度監視データを作成しないために何もせずに処理を終了する。n番目の消失フラグ欄331bに「1」がセットされて「ON」となっていない場合には(S23:NO)、今回の監視にて初めてこの不正開放が検知されたので、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331bに「ON」をセットする(S24)。そして、監視情報323へ消失エラー発生の監視データを追加記憶し(S25)、管理端末装置100へ新しい監視データを送信して(S26)、処理を終了する。
【0069】
所定時間内に監視用反射波の返送があった場合には(S22:YES)、被監視位置に備えられた監視用ICタグは正常である。そこで、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331bに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S27)。「ON」である場合には(S27:YES)、消失エラーから回復したのでn番目の消失フラグ欄331bに「0」をセットして「OFF」とし(S28)、監視情報へ消失エラー回復の監視データを追加記憶し(S29)、監視データを管理端末装置100へ送信して(S30)、処理を終了する。「ON」でない場合には(S27:NO)、何もせずに、処理を終了する。
【0070】
6.ICタグ監視装置での監視動作に関する説明<動作例2>
次にICタグ監視装置での監視動作の<動作例2>についてフローチャートを用いて具体的に説明する。<動作例2>では、パチンコ機1が認証状態である場合に、R/Wユニット30が監視データの記憶を行わないようにする。メイン処理については、<動作例1>と同様の処理である(図16参照)。図18は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる<動作例2>の監視処理のフローチャートである。
【0071】
まず、n番目の位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が示す位置を監視するために設けられている監視用アンテナから監視用呼出波を送信する(S51)。この監視用アンテナは、位置特定符号が「DAI」である場合には監視用アンテナ168であり、位置特定符号が「BOX」である場合には監視用アンテナ68である。次いで、監視用ICタグから監視用反射波の返送が所定時間内にあるか否かを確認する(S52)。本実施の形態では、この所定時間は例えば10ミリ秒とする。
【0072】
所定時間内に監視用反射波の返送がない場合には(S52:NO)、監視用ICタグが監視用アンテナと通信できない位置にある、すなわち監視用ICタグが設置されている部材が不正に開放されていると考えられる。そこで、まず監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331bに記憶されている消失フラグに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S53)。消失フラグに「1」がセットされて「ON」となっている場合には(S53:YES)、すでにこの不正開放が検知され、監視データが監視情報に記憶されているので、再度監視データを作成しないために何もせずに処理を終了する。消失フラグに「1」がセットされて「ON」となっていない場合には(S53:NO)、今回の監視にて初めてこの不正開放が検知されたので、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331bに記憶されている消失フラグに「ON」をセットする(S54)。そして、認証フラグに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S55)。認証フラグが「ON」となっている場合には(S55:YES)、認証状態であるので、監視情報を記憶しないのでそのまま処理を終了する。認証フラグが「ON」となっていない場合には(S55:NO)、認証状態でないので監視情報へ消失エラー発生の監視データを追加記憶し(S56)、管理端末装置100へ監視データを送信して(S57)、処理を終了する。
【0073】
所定時間内に監視用反射波の返送があった場合には(S52:YES)、被監視位置に備えられた監視用ICタグは正常である。そこで、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331b「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S58)。「ON」である場合には(S58:YES)、消失エラーから回復したのでn番目の消失フラグ欄331bに「0」をセットして「OFF」とする(S59)。そして、認証フラグに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S60)。認証フラグが「ON」となっている場合には(S60:YES)、認証状態となっているので、監視情報を記憶しないのでそのまま処理を終了する。認証フラグが「ON」となっていない場合には(S60:NO)、認証状態でないので、監視情報へ消失エラー回復の監視データを追加記憶し(S61)、監視データを管理端末装置100へ送信して(S62)、処理を終了する。「ON」でない場合には(S58:NO)、何もせずに、処理を終了する。
【0074】
7.ICタグ監視装置での監視動作に関する説明<動作例3>
次にICタグ監視装置での監視動作の<動作例3>についてフローチャートを用いて具体的に説明する。<動作例3>では、パチンコ機1が認証状態である場合に、R/Wユニット30が監視データを管理端末装置100へ送信しないようにする。メイン処理については、<動作例1>と同様の処理である(図16参照)。図19は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる<動作例3>の監視処理のフローチャートである。
【0075】
まず、n番目の位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が示す位置を監視するために設けられている監視用アンテナから監視用呼出波を送信する(S81)。この監視用アンテナは、位置特定符号が「DAI」である場合には監視用アンテナ168であり、位置特定符号が「BOX」である場合には監視用アンテナ68である。次いで、監視用ICタグから監視用反射波の返送が所定時間内にあるか否かを確認する(S82)。本実施の形態では、この所定時間は例えば10ミリ秒とする。
【0076】
所定時間内に監視用反射波の返送がない場合には(S82:NO)、監視用ICタグが監視用アンテナと通信できない位置にある、すなわち監視用ICタグが設置されている部材が不正に開放されていると考えられる。そこで、まず監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331bに記憶されている消失フラグに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S83)。消失フラグに「1」がセットされて「ON」となっている場合には(S83:YES)、すでにこの不正開放が検知され、監視データが監視情報に記憶されているので、再度監視データを作成しないために何もせずに処理を終了する。消失フラグに「1」がセットされて「ON」となっていない場合には(S83:NO)、今回の監視にて初めてこの不正開放が検知されたので、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331bに記憶されている消失フラグに「ON」をセットし(S84)、監視情報へ消失エラー発生の監視データを追加記憶する(S85)。そして、認証フラグに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S86)。認証フラグが「ON」となっている場合には(S86:YES)、認証状態となっているので、監視情報を管理端末装置100へ送信しないのでそのまま処理を終了する。認証フラグが「ON」となっていない場合には(S86:NO)認証状態でないので、管理端末装置100へ監視データを送信して(S87)、処理を終了する。
【0077】
所定時間内に監視用反射波の返送があった場合には(S82:YES)、被監視位置に備えられた監視用ICタグは正常である。そこで、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331bに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S88)。「ON」である場合には(S88:YES)、消失エラーから回復したのでn番目の消失フラグ欄331bに「0」をセットして「OFF」とし(S89)、監視情報へ消失エラー回復の監視データを追加記憶する(S90)。そして、認証フラグに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを確認する(S91)。認証フラグが「ON」となっている場合には(S91:YES)、認証状態となっているので、監視情報を管理端末装置100へ送信しないのでそのまま処理を終了する。認証フラグが「ON」となっていない場合には(S91:NO)、認証状態でないので、監視データを管理端末装置100へ送信して(S92)、処理を終了する。n番目の消失フラグ欄331bが「ON」でない場合には(S88:NO)、なにもせずに、処理を終了する。
【0078】
8.実施の形態と請求項との対比
尚、図6に示す監視用ICタグ86のEEPROM86cや監視用ICタグ186のEEPROMが監視用ICタグの「識別情報記憶手段」に相当する。
【0079】
また、図12に示す登録情報321が記憶されているR/Wユニット30のEEPROM32(図4参照)の登録情報記憶エリア及び図14に示す認証用登録情報322が記憶されているR/Wユニット30のEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアが「登録情報記憶手段」に相当し、図4に示すRF回路35及び監視用アンテナ68、168が「監視用呼出波送信手段」及び「監視用反射波受信手段」に相当し、RF回路35及び認証用アンテナ128が「認証用呼出波送信手段」及び「認証用反射波受信手段」に相当する。また、図17に示す<動作例1>の監視処理のフローチャートのS22の処理、図18に示す<動作例2>の監視処理のフローチャートのS52の処理、又は、図19に示す<動作例3>の監視処理のフローチャートのS82の処理を実施するCPU31が「監視判定手段」として機能する。
【0080】
また、図15に示す監視情報323を記憶するEEPROM32(図4参照)の監視情報記憶エリアが「監視情報記憶手段」に相当し、図16に示すメイン処理のS8及びS9の処理を実施するCPU31が「認証判定手段」として機能する。
【0081】
また、図17に示す<動作例1>の監視処理のフローチャートのS21の処理を実行するCPU31が「監視用呼出波送信制御手段」として機能し、S20の処理を実施するCPU31が「監視制御手段」として機能する。
【0082】
また、図18に示す<動作例2>の監視処理のフローチャートのS55及びS60の処理を実施するCPU31が「記憶制御手段」として機能する。
【0083】
また、図19に示す<動作例3>の監視処理のフローチャートのS87及びS92の処理を実施するCPU31が「監視情報出力手段」として機能し、S86及びS91の処理を実施するCPU31が「出力制御手段」として機能する。
【0084】
9.実施の形態の効果
以上説明したように、上記の実施の形態の監視システムでは、監視用ICタグ86,監視用ICタグ186により基板ボックス80及び大入賞口16の開放を監視し、その監視情報をR/Wユニット30に記憶することができる。また、R/Wユニット30に記憶された監視情報は、遊技場内に設置された管理端末装置100にも送信され、記憶される。また、管理端末装置100からはホールコンピュータ300へ監視情報が送られて、ホールコンピュータ300で遊技場内の全てのパチンコ機1の監視情報を管理できるようになっている。
【0085】
また、鍵121に認証用ICタグ126が埋め込まれており、パチンコ機1のの鍵穴120に正規の鍵121を差し込むことにより、パチンコ機1が認証状態となる。そして、<動作例1>においてはパチンコ機1が認証状態である場合には、監視用ICタグの監視が中止され、<動作例2>においてはパチンコ機1が認証状態である場合には、監視情報が記憶させなくし、<動作例3>においてはパチンコ機1が認証状態である場合には、監視情報を外部へ出力させなくする。
【0086】
10.変形例の説明
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では所定の動作を行う装置として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、装置は遊技機であるパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。さらに、遊技機に限らず、所定の動作を行って製品を製造する工作機械、所定の動作を行って商品を販売する自動販売機、所定の動作を行ってサービスを提供するサービス提供装置等にも適用可能である。
【0087】
また、上記実施の形態では、移動を監視される被監視部材としてパチンコ機1の基板ボックス80及び大入賞口16を扱い、夫々一箇所に監視用ICタグを設置したが、移動を監視される部材はこれに限らず、他の入賞口や普通図柄始動ゲート、センターカバー90や各種基板に設置して、その開閉状態を監視してもよい。また、本体枠110、前面枠111又は機枠112に監視用ICタグを備え、前面枠111と本体枠110、本体枠110と機枠112の開閉を監視してもよい。また、監視用ICタグを設置する場所は各部材に一箇所である必要はなく、複数の位置に設置してもよい。さらに、装置がパチンコ機1でない場合にはもちろん、移動を監視される部材は上記実施の形態の部材に限らず、装置に備えられ、開閉が行われる開閉部材や装置を構成する構成部材であればよく、開閉部材の開閉や構成部材の所在を監視するために、1つ又は複数の監視用ICタグを開閉部材や構成部材に設置して、その部材の移動を監視してもよい。
【0088】
また、上記実施の形態では、絶えず監視用ICタグへ監視用呼出波を送信しているが、登録情報に監視用呼出波の送信タイミングを記憶させ、その送信タイミングに従い、監視用呼出波を送信するようにしてもよい。例えば、5ミリ秒毎に監視用呼出波の送信を行うようにしたり、遊技が行われている場合には5ミリ秒毎に監視用呼出波を送信し、遊技が行われていない場合には2秒毎に監視用呼出波の送信を行うようにしたり、時間毎に監視用呼出波の送信間隔を設定したりしてもよい。同様に、認証用ICタグへの認証用呼出波の送信タイミングを認証用登録情報に記憶させ、その送信タイミングに従い、認証用呼出波を送信するようにしてもよい。
【0089】
また、上記実施の形態では、管理端末装置100を夜間にも稼働させ、常時R/Wユニット30から監視情報の送信を受けているが、管理端末装置100の稼働形態はこれに限らず、夜間や休日(営業時間外)は管理端末装置100の電源を切り、R/Wユニット30に管理端末装置100が稼働していない間の監視情報を記憶させ、管理端末装置100起動後に送信させるようにしてもよい。
【0090】
また、上記実施の形態では認証用登録情報322に記憶できる認証用ICタグ126のIDコードを8個として扱ったが、これは8個に限らずそれ以上であっても、以下であってもよく、1つであってもよい。また、上記実施の形態では、認証用ICタグ126を鍵121に埋め込ませたが、認証用ICタグ126を備えた認証部材は必ずしも鍵121に埋め込まれている必要はなく、操作担当者の名札や身分証、制服、筆記用具等に埋め込まれていてもよく、また、認証部材として単独で存在していてもよく、形状もカード型のプラスチック板、指輪型、スティック型、布地への埋め込みなどでもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1に係る発明の装置では、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグ及び認証用ICタグと通信を行い、監視用ICタグの識別情報記憶手段は、他のICタグと区別するための識別情報を記憶することができる。また、ICタグ監視装置の登録情報記憶手段は、監視用ICタグ及び認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶し、監視用呼出波送信手段は、監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信し、監視用反射波受信手段は、監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信し、監視用呼出波送信制御手段は、監視用呼出波の送信を制御し、監視判定手段は、監視用呼出波送信手段が監視用ICタグに監視用呼出波を送信してから所定時間内に監視用反射波を監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定し、認証用呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信し、認証用反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信し、認証判定手段は、認証用反射波受信手段が、登録情報記憶手段に記憶されている登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む認証用反射波を受信した場合に、装置を認証状態に移行させ、監視制御手段は、認証判定手段により装置が認証状態にされた場合に、監視用呼出波送信制御手段により監視用呼出波の送信を停止することができる。したがって、装置が認証状態である場合には、ICタグ監視装置から監視用呼出波の送信を停止させることにより、監視用ICタグの監視が中止されるので、不要な監視が行われない。
【0092】
また、請求項2に係る発明の装置では、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグ及び認証用ICタグと通信を行い、監視用ICタグの識別情報記憶手段は、他のICタグと区別するための識別情報を記憶することができる。また、ICタグ監視装置の登録情報記憶手段は、監視用ICタグ及び認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶し、監視用呼出波送信手段は、監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信し、監視用反射波受信手段は、監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信し、監視判定手段は、監視用呼出波送信手段が監視用ICタグに監視用呼出波を送信してから所定時間内に監視用反射波を監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定し、監視情報記憶手段は、監視判定手段による判定の結果に関する情報である監視情報を記憶し、認証用呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信し、認証用反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信し、認証判定手段は、認証用反射波受信手段が、登録情報記憶手段に記憶されている登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む認証用反射波を受信した場合に、装置を認証状態に移行させ、記憶制御手段は、認証判定手段により認証状態に移行された場合に、監視情報を監視情報記憶手段に記憶しないように制御することができる。したがって、装置が認証状態である場合には、監視情報が記憶されないので、不要な監視情報が記憶されず、記憶エリアを節約でき、また監視情報を閲覧する際にも、不要な監視情報がないのでわかりやすい。
【0093】
また、請求項3に係る発明の装置では、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグ及び認証用ICタグと通信を行い、監視用ICタグの識別情報記憶手段は、他のICタグと区別するための識別情報を記憶することができる。また、ICタグ監視装置の登録情報記憶手段は、監視用ICタグ及び認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶し、監視用呼出波送信手段は、監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信し、監視用反射波受信手段は、監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信し、監視判定手段は、監視用呼出波送信手段が監視用ICタグに監視用呼出波を送信してから所定時間内に監視用反射波を監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定し、監視情報出力手段は、監視判定手段が異常と判定した場合に、判定の結果に関する情報である監視情報を外部に出力し、認証用呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信し、認証用反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信し、認証判定手段は、認証用反射波受信手段が、登録情報記憶手段に記憶されている登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む認証用反射波を受信した場合に、装置を認証状態に移行させ、出力制御手段は、認証判定手段により装置が認証状態に移行された場合に、監視情報出力手段により監視情報を外部に出力しないように制御することができる。したがって、装置が認証状態である場合には、外部に出力されないので、監視情報が出力された装置において、不要な監視情報がなく、記憶エリアを節約でき、監視情報を閲覧する際にもわかりやすい。
【0094】
また、請求項4に係る発明の装置では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、監視情報は、装置の部材の移動が発生した日付、時刻、判定結果及び監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データがを用いることができる。
【0095】
また、請求項5に係る発明の装置では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、登録情報は、位置特定符号及び認証用ICタグを示す符号毎に対応させて記憶されており、ICタグ監視装置が監視用ICタグに監視用呼出波を送信する送信タイミング、監視用ICタグに記憶されている識別情報、認証用ICタグに認証用呼出波を送信する送信タイミング、及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むようにできる。
【0096】
また、請求項6に係る発明の装置では、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、装置は遊技機がを用いることができる。したがって、遊技機の部材の移動を監視することができ、遊技機が認証状態である場合には、監視を中止したり、監視情報を記憶しないようにしたり、外部に出力しないようにしたりできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態の監視システムの構成図である。
【図2】図2は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。
【図3】図3は、パチンコ機1の背面図である。
【図4】図4は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、監視用ICタグ86の平面図である。
【図6】図6は、監視用ICタグ86の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、基板ボックス80の斜視図である。
【図8】図8は、開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。
【図9】図9は、鍵121の平面図である。
【図10】図10は、管理端末装置100の正面図である。
【図11】図11は、管理端末装置100の電気的構成を示すブロック図である。
【図12】図12は、R/Wユニット30のEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321の模式図である。
【図13】図13は、R/Wユニット30のRAM33の監視処理使用データ記憶エリアに記憶されている監視処理使用データ331の模式図である。
【図14】図14は、R/Wユニット30のEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322の模式図である。
【図15】図15は、R/Wユニット30のEEPROM32の監視情報記憶エリアに記憶されている監視情報323の模式図である。
【図16】図16は、R/Wユニット30で行われるメイン処理のフローチャートである。
【図17】図17は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる<動作例1>の監視処理のフローチャートである。
【図18】図18は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる<動作例2>の監視処理のフローチャートである。
【図19】図19は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる<動作例3>の監視処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
16 大入賞口
16a 開閉扉
30 R/Wユニット
31 CPU
32 EEPROM
35 RF回路
68 監視用アンテナ
80 基板ボックス
80a 上蓋部
86 監視用ICタグ
121 鍵
126 認証用ICタグ
128 認証用アンテナ
168 監視用アンテナ
186 監視用ICタグ
321 登録情報

Claims (6)

  1. 自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備え、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材と通信をする所定の動作を行う装置であって、
    前記装置は、
    前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグと通信を行うICタグ監視装置を備え、
    前記監視用ICタグは、
    他のICタグと区別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、前記ICタグ監視装置は、
    前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶する登録情報記憶手段と、
    前記監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信する監視用呼出波送信手段と、
    前記監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信する監視用反射波受信手段と、
    前記監視用呼出波の送信を制御する監視用呼出波送信制御手段と、
    前記監視用呼出波送信手段が前記監視用ICタグに前記監視用呼出波を送信してから所定時間内に前記監視用反射波を前記監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定する監視判定手段と、
    前記認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信する認証用呼出波送信手段と、
    前記認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信する認証用反射波受信手段と、
    前記認証用反射波受信手段が、前記登録情報記憶手段に記憶されている前記登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記認証用反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態とする認証判定手段と、
    前記装置が認証状態である場合に、前記監視用呼出波送信制御手段により前記監視用呼出波の送信を停止する監視制御手段と
    を備えたことを特徴とする装置。
  2. 自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備え、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材と通信をする所定の動作を行う装置であって、
    前記装置は、
    前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグと通信を行うICタグ監視装置を備え、
    前記監視用ICタグは、
    他のICタグと区別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、前記ICタグ監視装置は、
    前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶する登録情報記憶手段と、
    前記監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信する監視用呼出波送信手段と、
    前記監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信する監視用反射波受信手段と、
    前記監視用呼出波送信手段が前記監視用ICタグに前記監視用呼出波を送信してから所定時間内に前記監視用反射波を前記監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定する監視判定手段と、
    当該監視判定手段による判定の結果に関する情報である監視情報を記憶する監視情報記憶手段と、
    前記認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信する認証用呼出波送信手段と、
    前記認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信する認証用反射波受信手段と、
    前記認証用反射波受信手段が、前記登録情報記憶手段に記憶されている前記登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記認証用反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態とする認証判定手段と、
    前記装置が認証状態である場合に、前記監視情報を前記監視情報記憶手段に記憶しないように制御する記憶制御手段と
    を備えたことを特徴とする装置。
  3. 自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備え、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材と通信をする所定の動作を行う装置であって、
    前記装置は、
    前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグと通信を行うICタグ監視装置を備え、
    前記監視用ICタグは、
    他のICタグと区別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、前記ICタグ監視装置は、
    前記監視用ICタグ及び前記認証用ICタグの監視のための情報である登録情報を記憶する登録情報記憶手段と、
    前記監視用ICタグを呼び出す監視用呼出波を送信する監視用呼出波送信手段と、
    前記監視用ICタグから返送される監視用反射波を受信する監視用反射波受信手段と、
    前記監視用呼出波送信手段が前記監視用ICタグに前記監視用呼出波を送信してから所定時間内に前記監視用反射波を前記監視用反射波受信手段が受信しなかった場合に異常と判定する監視判定手段と、
    当該監視判定手段が異常と判定した場合に、判定の結果に関する情報である監視情報を外部に出力する監視情報出力手段と、
    前記認証用ICタグを呼び出す認証用呼出波を送信する認証用呼出波送信手段と、
    前記認証用ICタグから返送される認証用反射波を受信する認証用反射波受信手段と、
    前記認証用反射波受信手段が、前記登録情報記憶手段に記憶されている前記登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記認証用反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態とする認証判定手段と、
    前記装置が認証状態である場合に、前記監視情報出力手段により前記監視情報を外部に出力しないように制御する出力制御手段と
    を備えたことを特徴とする装置。
  4. 前記監視情報は、前記装置の前記部材の移動が発生した日付、時刻、判定結果及び前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号の少なくとも1つを含む履歴データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記登録情報は、前記位置特定符号及び前記認証用ICタグを示す符号毎に対応させて記憶されており、前記ICタグ監視装置が前記監視用ICタグに前記監視用呼出波を送信する送信タイミング、前記監視用ICタグに記憶されている前記識別情報、前記認証用ICタグに前記認証用呼出波を送信する送信タイミング、及び、前記認証用ICタグに記憶されている前記識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
  6. 前記装置は、遊技機であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の装置。
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