以下、本発明の実施の形態について、第1の実施の形態及び第2の実施の形態を、図面を参照して以下の順で説明する。尚、第1の実施の形態と第2の実施の形態において、下記1〜5については同様の形態であるので、説明を共用する。
1.システム構成の概要説明
2.パチンコ機及びパチンコ機付属機器の説明
3.島管理装置の説明
4.ICタグ及びアンテナの説明
5.報知の電子メールの説明
6.第1の実施の形態
6−1.異常発生報知に係るデータの説明
6−2.島管理装置の報知動作の説明
6−3.実施の形態の効果
7.第2の実施の形態
7−1.異常発生報知に係るデータの説明
7−2.島管理装置の報知動作の説明
7−3.実施の形態の効果
8.請求項との対比
9.変形例の説明
1.システム構成の概要説明
まず、図1及び図2を参照して、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の遊技場監視システムの全体構成について説明する。図1は、遊技場監視システムを示す構成図である。図2は、遊技場監視システムを導入した遊技場内の外観を示す説明図である。
遊技場には、パチンコ機1が設置される設置台である遊技島200が複数設置されている。遊技島200では、パチンコ機1が背中合わせに2列に並べられて設置されている。そして、各遊技島200の内部には、パチンコ機1を監視するための監視制御装置であるリーダライタ(以下、RWと称する)30が、1台のパチンコ機1に1台ずつ設置されている。また、RW30は通信ユニット300を備えており、遊技島200の外面、パチンコ機1の前面上部に設置されている。この通信ユニット300には、RW30が外部と通信するための種々のアンテナが備えられている。そして、各通信ユニット300の上側には、遊技者が個々のパチンコ機1の遊技内容(本日の大当たり回数など)に関する情報を入手するための情報表示器201が設置されている。
また、遊技島200にはそれぞれ1台ずつ島管理装置100が設置されている。この島管理装置100は、無線LANである店内ネットワーク150に接続しており、RW30が店内ネットワーク150へ接続するためのアクセスポイントとしての機能も有している。また、店内ネットワーク150には遊技者端末400及びホールコンピュータ600も接続している。
かかる遊技場監視システムにおいては、各RW30により、各パチンコ機1に設置された後述の監視タグ86と監視アンテナ68と(図3〜図5参照)のRFID通信を利用して、両者の通信状態に基づいて開閉部材の開閉状態が監視される。RW30は、継続的に監視アンテナ68から監視タグ86を呼び出す呼出波を送信しており、予めRW30に登録されているIDコードを含む反射波を送信する監視タグ86とのRFID通信が成立している状態では、監視場所は閉じられている(正常)と判断される。そして、監視タグ86と監視アンテナ68とのRFID通信が断たれた場合や、予めRW30に登録されている監視タグでないICタグとRFID通信をした場合には異常と判断され、RW30から島管理装置100へ「エラー情報」が送信される。
また、遊技場の係員は係員カード510及び携帯電話520を所持している。係員カード510は、係員の身分を証明するためのカードである。係員はパチンコ機1の玉詰まりの除去等の作業を行う際に、パチンコ機1の前面枠11や本体枠10(図3参照)を開放する。しかしながら、この係員による開放は作業のための開放であり、不正者による不正開放ではない。そこで、係員は係員カード510を用いてRW30に作業を行う旨を認識させる(「認証状態」とさせる)。
この係員カード510には、係員を識別可能なIDコード(ICタグ固有の識別コード)を記憶したICタグである認証タグ511が内蔵されており、RW30にはこの認証タグ511と通信するための認証アンテナ301が備えられ、通信ユニット300に内蔵されている(図5参照)。そこで、係員は作業を行う前に係員カード510を通信ユニット300にかざす。すると、認証アンテナ301と認証タグ511とのRFID通信が成立するので、RW30は「認証状態」とされ、監視タグ86と監視アンテナ68とのRFID通信が断たれても係員による「作業中」であると判断される。そして、島管理装置100へは「エラー情報」でなく、「作業情報」が送信されることとなる。尚、この「認証状態」はパチンコ機1の前面枠11及び本体枠10が閉じられた際に解除される。
また、RW30から「エラー情報」及び「作業情報」を受信した島管理装置100は、それらの情報をホールコンピュータ600へ送信する。そして、各パチンコ機1についてのエラー情報はホールコンピュータ600において集計、記憶される。しかし、不正開放が行われた際には、その行為に対して係員が対処する必要がある。そこで、「エラー情報」を受信した島管理装置100では、自身の周囲にいる係員を探索し、その係員の所有する携帯電話520に異常発生を知らせる電子メールを送信する。尚、携帯電話520は、通話機能(「通話手段」に相当)、無線LAN(店内ネットワーク150)に接続する機能(「ネットワーク接続手段」に相当)、インターネットに接続する機能(「電子メール受信手段」に相当)が備えられた周知の携帯電話である。
周囲にいる係員の探索には、係員カード510の認証タグ511が使用される。島管理装置100には、認証タグ511に記憶されている係員を識別するIDコードに対応して、その係員の携帯する携帯電話の電子メールアドレスが記憶されている(図7参照)。さらに、島管理装置100には、係員カード510の認証タグ511とRFID通信を行うための探索アンテナ111が備えられており、「エラー情報」を受信した際には探索アンテナ111から認証タグ511を呼び出す呼出波を送信し、応答した認証タグ511の係員の携帯電話520へ異常発生の電子メールを送信する。尚、この探索アンテナ111は、複数設けられており、島管理装置100の内部、島管理装置100が設置されているのと反対側の遊技島200の端、遊技島200の両側面に所定間隔で設置されている。
尚、島管理装置100の周囲に応答する認証タグ511がなかった場合の処理が、第1の実施の形態と第2の実施の形態とで異なる。
第1の実施の形態では、両隣の遊技島200の島管理装置100へ依頼情報(図9参照)を送信して、周囲の係員(認証タグ511)の探索の依頼を行う。そして、依頼を受けた島管理装置100では、自身の周囲にいる係員を探索し、応答のあった認証タグ511のIDコード(応答情報、図12参照)を依頼元の島管理装置100へ送信する。そして、IDコードを受信した島管理装置100ではそのIDコードの係員の携帯電話520へ異常発生の電子メールを送信する。尚、依頼情報を受け取った島管理装置100においても、その周囲に係員(認証タグ511)が探索されなかった場合には、依頼情報に含まれている継続探索先の島管理装置100に再度依頼情報を送信して、係員(認証タグ511)の探索が行われる。尚、全ての継続依頼先の島管理装置100においても係員(認証タグ511)が探索されなかった場合には、予め登録されている管理者の携帯電話520へ異常発生の電子メールが送信される。このように、第1の実施の形態では、異常が発生した遊技島200の島管理装置100が報知を行っている。
第2の実施の形態では、まず、片方の隣の遊技島200の島管理装置100へ依頼情報(図18参照)を送信して、周囲の係員(認証タグ511)の探索の依頼を行う。そして、依頼を受けた島管理装置100では、自身の周囲にいる係員を探索し、応答のあった認証タグ511のIDコードの係員の携帯電話520へ異常発生の電子メールを送信し、報知を行った旨を示す応答情報を依頼元の島管理装置100へ送信する。尚、認証タグ511からの応答がなかった場合には、その旨を示す探索不能情報が依頼元の島管理装置100へ送信される。そして、依頼元の島管理装置100では、反対側の隣の遊技島200の島管理装置100に依頼情報を送信する。そして、その島管理装置100から応答情報が返送されてくれば、報知は行われたとして処理が完了するが、探索不能情報が返送されてきた場合には、さらに隣の遊技島200の島管理装置100へ依頼情報を送信する。このように、第2の実施の形態では、係員(認証タグ511)を見つけた島管理装置100が報知を行っている。
尚、遊技者は、遊技者を識別可能なIDコードを記憶したICタグである遊技者タグ411を内蔵した遊技者カード410を所有している。この遊技者タグ411には、遊技者を識別可能なIDコードの他に、その遊技者の過去の遊技情報が記憶されている。遊技者は、遊技を開始する前に、通信ユニット300に遊技者カード410をセットする。通信ユニット300には、RW30が遊技者タグ411とRFID通信を行うための遊技者アンテナ302(図5参照)が備えられている。そして、RW30では、繰り返し遊技者タグ411を呼び出す呼出波を送信しており、遊技者タグ411とのRFID通信が成立し、遊技者を認識すると、その後のパチンコ機1の遊技情報(打ち込み球数、払出球数、大当たり抽選回数、大当たり回数など)が所定時間(例えば、1分)ごとに遊技者タグ411へ送信され、遊技者タグ411のEEPROM(図示外)に書き込まれる。また、遊技者タグ411に書き込まれる遊技情報は、RW30から島管理装置100のアクセスポイント109(図6参照)を経由して、ホールコンピュータ600へ送信され、集計、記憶される。
また、遊技者端末400にも、遊技者タグ411とRFID通信するためのアンテナが設けられており、遊技者端末400は遊技者カード410(遊技者タグ411)に記憶されている遊技情報を読み出すことができる。そこで、遊技者は、遊技者カード410を遊技者端末にセットすることにより、記憶されている遊技情報を閲覧することができる。
2.パチンコ機及びパチンコ機付属機器の説明
次に、図3乃至図5を参照して、パチンコ機1について説明する。図3は、パチンコ機1の前面枠11及び本体枠10を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図4は、パチンコ機1の背面図である。図5は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、機枠12と、本体枠10と、前面枠11とから構成されている。機枠12は、パチンコ機1を遊技島200に固定するためのものである。また、本体枠10は、前面側に遊技領域4を有する遊技盤2、遊技球を貯留するための上皿5や下皿6等を備え、裏面側には機構部としての機構板、パチンコ機1の制御を司る種々の基板等が設置されている。そして前面枠11は、遊技盤を覆うためのガラス板を保持している。さらに、遊技領域4には、図柄表示装置や各種入賞口等が設けられている。
図4に示すように、パチンコ機1背面の下部には、パチンコ機1の主制御を司る主基板41を収納した主基板ケース81、遊技球の払い出しを制御する払出制御基板45を収容した払出制御基板ケース82等が配置されている。また、機構板は、遊技球を払い出すための払出装置67を備えている。
次に、図5を参照してパチンコ機1の主な構成要素の電気的構成について説明する。パチンコ機1には、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66、サブ統合基板58等が設けられている。主基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータを記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや遊技領域4に設けられた図柄表示装置への表示内容のデータ等を記憶したROM53とを備えている。また、CPU51は、I/Oインタフェイス54に接続しており、I/Oインタフェイス54には、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47が接続している。さらに、サブ統合基板58には図柄表示基板44、電飾基板46、音基板43が接続され、払出制御基板45には発射基板66が接続されている。電源基板42は遊技島200に備えられた電源から電源供給を受けており、主基板41、サブ統合基板58、払出制御基板45、発射基板66に電源供給を行っている。
また、図3及び図4に示すように、監視タグ86a〜86cが主基板ケース81、機枠12、前面枠11に貼り付けられている。そして、主基板ケース81、機枠12と本体枠10、本体枠10と前面枠11の開閉の監視が行われている。そして、各監視場所が閉じられた状態において、監視タグ86と対峙し、RFID通信が可能な位置に監視アンテナ68が備えられている。そこで、主基板ケース81に貼り付けられた監視タグ86をケースタグ86a、機枠12に貼り付けられた監視タグ86を機枠タグ86b、前面枠11に貼り付けられた監視タグ86を前面枠タグ86cとする。尚、ケースタグ86aと通信する監視アンテナ68をケースアンテナ68a、機枠タグ86bと通信する監視アンテナ68を機枠アンテナ68b、前面枠タグ86cと通信する監視アンテナ68を前面枠アンテナ68cとする。尚、主基板41が収容されている主基板ケース81を監視場所1とし、本体枠10と機枠12を監視場所2とし、前面枠11と本体枠10を監視場所3とする。
次に、図5を参照してRW30について説明する。RW30には、RW30の制御を司るCPU32が設けられている。CPU32にはフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM34、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM33が内蔵されている。そして、CPU32には、監視情報等を記憶するEEPROM35、監視タグ86へ呼出波を送信し、反射波を受信するためのRadio Frequency回路(以下、RF回路と称する)38、時間管理を行うRTC(以下、Real Time Clockと称する)71、I/Oインタフェイス37が接続している。I/Oインタフェイス37には、パチンコ機1の主基板41の出力ポート55と接続する入力ポート39、島管理装置100のアクセスポイント109(図6参照)を介して店内ネットワーク150に接続するため通信回路36が接続されている。
そして、RF回路38には、係員カード510の認証タグ511とRFID通信するための認証アンテナ301、及び、遊技者カード410の遊技者タグ411とRFID通信するための遊技者アンテナ302がケーブルで接続しており、当該パチンコ機1の前面に設置されている通信ユニット300内に設けられている。また、通信ユニット300内には通信回路36にケーブルで接続した、アクセスポイント109との送受信を行うためのLANアンテナ303が設けられている。また、パチンコ機1の各監視場所に貼り付けられている監視タグ86a〜86cとRFID通信するための監視アンテナ68a〜68cもRF回路38に接続している。
3.島管理装置の説明
次に、図6及び図7を参照して、島管理装置100について説明する。図6は、島管理装置100の電気的構成を示すブロック図であり、図7は、島管理装置100のEEPROM104に記憶されている係員情報記憶エリア1041の模式図である。図6に示すように、島管理装置100は、CPU101を備えており、RAM102,ROM103,EEPROM104,I/Oインタフェイス105、RTC112がCPU101に接続している。さらに、CPU101には、RF回路108が接続されており、係員カード510の認証タグ511とRFID通信するための探索アンテナ111が接続している。そして、I/Oインタフェイス105には、RW30が店内ネットワーク150に接続するためのアクセスポイント109が接続されている。そして、当該島管理装置100が店内ネットワーク150に接続するための通信回路110がLANアンテナ106を備えて接続している。また、I/Oインタフェイス105には、遊技島200の監視の状態を示すメッセージ等を表示する表示器107が設けられている。
また、EEPROM104には、係員情報記憶エリア1041、不在時アドレス記憶エリア1042、島管理装置情報記憶エリア1043等が設けられている。係員情報記憶エリア1041には、係員の所有する係員カード510の認証タグ511のIDコードに対応して、その係員が所有する携帯電話520の電子メールアドレスが記憶されている(図7参照)。不在時アドレス記憶エリア1042には、異常の発生したパチンコ機1の遊技島200の島管理装置100の周囲及び近隣の遊技島200の周囲に係員がいない場合に送信する報知の電子メールのアドレスが記憶されている。依頼先情報記憶エリア1044には、自身に近い島管理装置100の管理番号が順に記憶されている。この情報は、異常の発生したパチンコ機1の遊技島200の島管理装置100の周囲に係員がいない場合に送信する依頼情報の宛先となる島管理装置100の管理番号、継続依頼先となる管理番号として使用される(図12参照)。島管理装置情報記憶エリア1043には、遊技場内の島管理装置100へデータを送信する際の送信先アドレス等の情報が記憶されている。
ここで、図7を参照して、係員情報記憶エリア1041について説明する。ここには、係員カード510の認証タグ511に記憶されているIDコードに対応して、その係員の携帯する携帯電話の電子メールアドレス、係員のレベル、優先順位が記憶されている。ここで、係員のレベルとは店長、店員、アルバイトといった係員の立場を示すものであり、本実施の形態では、店長には「1」、店員には「2」、アルバイトには「3」がコードとして割り当てられている。そして、島管理装置100の周囲に複数の係員が存在した場合には、店員、アルバイト、店長の順に報知先の係員が決定される。すなわち、アルバイトと店員がいた場合には、店員が報知先とされる。また、優先順位は、同じ立場同士での報知の優先順位であり、複数の同じ立場の係員がいた場合には優先順位の高い係員が報知先とされる。すなわち、優先順位1位の店員と優先順位5位の店員がいた場合には、1位の店員が報知先とされる。
図7に示す例では、IDコード「sre5t4ar」の報知先は「tentyou@xxxxx.ne.jp」、レベル「1」の店長で優先順位は1位、IDコード「a7t8eb4r」の報知先は「syain-1@xxxxx.ne.jp」、レベル「2」の店員で優先順位は1位、IDコード「7e8r2t48」の報知先は「syain-2@xxxxx.ne.jp」、レベル「2」の店員で優先順位は2位、IDコード「te798re4」の報知先は「syain-3@xxxxx.ne.jp」、レベル「2」の店員で優先順位は3位、IDコード「a7te86we」の報知先は「baito-11@xxxxx.ne.jp」、レベル「3」のアルバイトで優先順位は11位、IDコード「at45er48」の報知先は「baito-12@xxxxx.ne.jp」、レベル「3」のアルバイトで優先順位は12位である。そして、他のIDコードの情報は省略されている。
4.ICタグ及びアンテナの説明
次に、監視タグ86、遊技者タグ411、認証タグ511について説明する。監視タグ86、遊技者タグ411は13.56MHzの短波帯でRFID通信を行うICタグである。
例えば、主基板ケース81は上蓋部及び下蓋部の中に主基板41が収納され、上蓋部と下蓋部とは開かないようにかしめられている。そして、ケースアンテナ68aは主基板ケース81の下蓋部に設置されており、ケースタグ86aは上蓋部に設置されている。そして、ケースアンテナ68aとケースタグ86aとの距離は、主基板ケース81の上蓋部と下蓋部を組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRFID通信が可能であり、ケースアンテナ68aとケースタグ86aとの距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、監視アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部のわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。
また、機枠タグ86bと機枠アンテナ68bとの通信可能距離についても、機枠12と本体枠10とを閉じた状態では通信可能となり、少しでも開けられた状態(例えば、5mmを超えた状態)では通信不能となるように、機枠アンテナ68bのコイルの巻き数やリアクタンス値の調節が行われている。そして、前面枠タグ86cと前面枠アンテナ68cとの通信可能距離についても、前面枠11と本体枠10とを閉じた状態では通信可能となり、少しでもあけられた状態(例えば、3mmを超えた状態)では通信不能となるように、前面枠アンテナ68cのコイルの巻き数やリアクタンス値の調節が行われている。
また、認証タグ511は、950MHzのUHF帯を利用している。このUHF帯を利用したICタグでは、数mと通信距離が長く、アンテナから発信される電波の波長が長いと共に、電波の回り込み易いので、係員が所持している認証タグ511をアンテナに近づけなくてもRFID通信を行うことが可能である。前述したように、認証タグ511と通信するための探索アンテナ111は、遊技島200に複数設置されており、遊技島200の周囲に隈なく探索アンテナ111から発せられる呼出波が届くように構成されているので、遊技島200の周囲に認証タグ511を内蔵した係員カード510を所有した係員がいれば、島管理装置100は認証タグ511とRFID通信を行うことができる。また、探索アンテナ111から発信される電波の届かない場所にいる係員の係員カード510の認証タグ511とはRFID通信が成立しないため、遊技島200から離れている係員を探索することはない。尚、認証を行うための認証アンテナ301は、短い距離(例えば、2cm)に認証タグ511が近づかないとRFID通信ができないように、コイルの巻き数やリアクタンス値の調節が行われている。
また、遊技者アンテナ302は通信ユニット300の内部に設置されている。通信ユニット300は遊技者カード410を保持できるように、その上面にカード差込口が設けられている。そして、遊技者カード410がカード差込口に挿入された状態で通信可能なようにコイルの巻き数やリアクタンス値の調節が行われている。
5.報知の電子メールの説明
図13は、報知の電子メールを表示した携帯電話520の画面イメージ図521である。図13に示す例では、送信者「監視システム」から「異常発生!(308:前面枠)」という題名の電子メールが2005年1月15日に送信されている。そして、その文面には「308番台前面枠開放! 対処して下さい。 2005/1/15発生」と記載され、308番台のパチンコ機1の前面枠11が、2005年1月15日の15:28に不正に開放された旨を示している。
6.第1の実施の形態
6−1.異常発生報知に係るデータの説明
まず、図8乃至図12を参照して、第1の実施の形態において、島管理装置100へRW30から「エラー情報」が送信されてきた際に、島管理装置100の周囲の係員(認証タグ511)を探索しても探索されなかった場合に、近隣の島管理装置100と送受信される各種データについて説明する。
第1の実施の形態では、異常の発生した遊技島200の島管理装置100において、係員(認証タグ511)が探索されなかった場合には、EEPROM104に記憶されている依頼先情報記憶エリア1044(図8参照)に登録されている管理番号の島管理装置100へ依頼情報を送信する。そして、依頼を受けた島管理装置100が係員を発見できれば、その係員のIDコードを載せた応答情報が依頼元の島管理装置100へ送信され、依頼元の島管理装置100で異常報知の電子メールが発見された係員の携帯電話520へ送信される。また、依頼を受けた島管理装置100でも係員を発見できない場合には、依頼情報に含まれている継続依頼先の島管理装置100へさらに依頼情報が送信される。
図8は、島管理装置100のEEPROM104に記憶されている依頼先情報記憶エリア1044の模式図である。図9は、異常の発生した遊技島200の島管理装置100が他の島管理装置100へ係員の探索を依頼する最初の依頼情報である第1依頼情報121の模式図であり、図10は、第1依頼情報121を受信した島管理装置100がさらに継続依頼先の島管理装置100で送信する依頼情報である第2依頼情報122の模式図であり、図11は第3依頼情報123の模式図であり、図12は、第2依頼情報122を受信した島管理装置100がさらに継続依頼先の島管理装置100で送信する依頼情報である第3依頼情報123の模式図であり、図13は、係員の探索の結果を依頼元の島管理装置100へ応答する応答情報131の模式図である。
まず、図8を参照して、依頼先情報記憶エリア1044について説明する。ここには、自身からの距離の近い6台分の島管理装置100の管理番号が記憶されている。本第1の実施の形態の遊技場では、図1に示すように、遊技島200が1列に並んでいる。そこで、1台目の管理番号を記憶するエリアには、一方の隣の島管理装置100の管理番号が記憶され、2台目の管理番号を記憶するエリアには、さらにその隣の島管理装置100の管理番号が記憶され、3台目の管理番号を記憶するエリアには、さらにその隣の島管理装置100の管理番号が記憶される。そして、4台目の管理番号を記憶するエリアには、他方の隣の島管理装置100の管理番号が記憶され、5台目の管理番号を記憶するエリアには、さらにその隣の島管理装置100の管理番号が記憶され、6台目の管理番号を記憶するエリアには、さらにその隣の島管理装置100の管理番号が記憶される。
本第1の実施の形態では、島管理装置100の管理番号は端から順に101,102,103,104,105,106,107,…,114,115と振られているとする。図8に示す例は、103番の島管理装置100における依頼先情報記憶エリア1044の例であり、1台目には隣の「102」、2台目にはその隣の「101」が記憶されている。3台目には「101」のさらに隣の管理番号が記憶されるが、101番は一番端の島管理装置100であるので、3台目には何も記憶されていない。そして、4台目には他方の隣の「104」、5台目にはその隣の「105」、6台目にはさらに隣の「106」が記憶されている。
次に、図9乃至図11を参照して、依頼情報について説明する。依頼情報は、島管理装置100において探索アンテナ111から呼出波を送信しても、認証タグ511から反射波の応答を1つも得られなかった場合に、近隣の島管理装置100に対して周囲にいる係員を探索するように依頼するための情報である。
本第1の実施の形態では、エラー情報を受信した島管理装置100が周囲に係員が探索されなかった場合に、隣接する3台の島管理装置100へ係員探索の依頼を順に行う。例えば、遊技島200が15島あり、島管理装置100も15台あったとする。そして、島管理装置100に対して端から順に101番,102番,…,115番と管理番号が割り当てられているとする。そこで、103番の島管理装置100においては図8の例にあるように、エラー情報を受信したが係員が探索されなかった場合には、104番及び102番の島管理装置100へ依頼情報を送信する。尚、104番への依頼情報には104番においても係員が探索されなかった場合には、105番,106番の順でさらに係員の依頼を行う旨の指示もなされる。また、102番への依頼情報には、102番においても係員が探索されなかった場合には、101番への係員の依頼を行う旨の指示もなされる。
この依頼情報には、区分、応答先、宛先、継続依頼先がセットされている。「区分」は、この情報が依頼情報であることを示すコードであり「1」がセットされる。「応答先」は、依頼に対する応答をする島管理装置100の管理番号がセットされる。「宛先」は、この依頼情報の送信先の島管理装置100の管理番号がセットされる。「継続依頼先」は、依頼情報を受信した島管理装置100において係員が探索されなかった場合に、さらに他の島管理装置100へ探索の依頼を行う場合に依頼先とされる島管理装置100の管理番号がセットされる。
図9に示す第1依頼情報121は、最初の依頼情報(エラー情報を受信した島管理装置100が送信する依頼情報)である。図9に示すように、区分「1」で依頼情報であることを示しており、「応答先」は自身の管理番号である「103」がセットされている。そして、「宛先」は、依頼先情報記憶エリア1044に記憶されている情報に基づいて、隣の島管理装置100の管理番号である「104」、「継続依頼先」の「1位」はさらに隣の島管理装置100の管理番号「105」がセットされ、「2位」はさらにその隣の島管理装置100の管理番号「106」がセットされている。
図10に示す第2依頼情報122は、図9の第1依頼情報121を受信した104番の島管理装置100において係員が探索されなかった場合に、さらに隣の105番の島管理装置100へ送信する依頼情報である。図10に示すように、区分「1」で依頼情報であることを示しており、「応答先」は第1依頼情報121の応答先と同じ「103」がセットされ、「宛先」は第1依頼情報121の「継続依頼先」の「1位」にセットされていた「105」がセットされ、「継続依頼先」の「1位」は、第1依頼情報121の「継続依頼先」の「2位」にセットされていた「106」がセットされ、「継続依頼先」の「2位」はなくなっている。
図11に示す第3依頼情報123は、図10の第2依頼情報122を受信した105番の島管理装置100においても係員が探索されなかった場合に、さらに隣の島管理装置100へ送信する依頼情報(最後の依頼情報)である。図11に示すように、区分「1」で依頼情報であることを示しており、「応答先」は第1依頼情報121の応答先と同じ「103」がセットされ、「宛先」は第2依頼情報122の「継続依頼先」の「1位」にセットされていた「106」がセットされ、「継続依頼先」はなくなっている。
次に、図12の応答情報131について説明する。これは、依頼情報を受け取った島管理装置100において係員が探索された場合に、依頼元の島管理装置100へその探索結果を伝える情報であり、区分、宛先、IDコードがセットされている。「区分」は、この情報が応答情報であることを示すコードである「2」がセットされる。「宛先」は、依頼情報の「応答先」にセットされていた島管理装置100の管理番号がセットされる。「IDコード」は、探索された(RFID通信が確立した)認証タグ511から返送された反射波に含まれていたIDコードがセットされる。
図12に示す例は、図9に示す第1依頼情報121に対する応答情報であり、区分「2」で応答情報であることを示しており、「宛先」には第1依頼情報121の「応答先」にセットされている「103」がセットされている。そして、「IDコード」には探索された認証タグ511のIDコード「a7t8eb4r」,「a7te86we」,「te798re4」がセットされている。
6−2.島管理装置の報知動作の説明
次に、図14乃至図17のフローチャートを参照して、第1の実施の形態における島管理装置100の報知動作の説明をする。図14は、島管理装置100のメイン処理のフローチャートであり、図15は、メイン処理で行われる報知処理のフローチャートであり、図16は、メイン処理で行われる依頼処理のフローチャートであり、図17は、メイン処理で行われる応答処理のフローチャートである。
島管理装置100は、遊技店の開店前の所定時間にホールコンピュータ600からの指示により起動する。そして、自身の動作確認等の初期処理が行われる(S1)。そして、作業情報をRW30から受信した場合には(S2:YES)、その作業情報が店内ネットワーク150によりホールコンピュータ600へ送信され(S7)、S2へ戻る。また、エラー情報をRW30から受信した場合には(S2:NO,S3:YES)、異常発生を報知する必要があるので報知処理が行われ(S8、図15参照)、S2へ戻る。図15を参照して後述するが、ここでは、ホールコンピュータ600へエラー情報が送信されると共に、周囲の係員が探索され、その係員に対して報知の電子メールが送信される。また、周囲に係員がいない場合には隣の島管理装置100へ依頼情報を送信してさらに係員の探索が行われる。
また、依頼情報を他の島管理装置100から受信した場合には(S2:NO,S3:NO,S4:YES)、その依頼に応えて依頼処理が行われ(S9、図16参照)、S2へ戻る。図16を参照して後述するが、ここでは、周囲の係員の探索が行われ、その結果が依頼元の島管理装置100へ送信される。また、応答情報を他の島管理装置100から受信した場合には(S2:NO,S3:NO,S4:NO,S5:YES)、応答処理が行われ(S10、図17参照)、S2へ戻る。図17を参照して後述するが、ここでは、エラー情報を受信した際に、自身の周囲に係員がいなかった場合に送信した依頼情報に対する応答として、周囲の島管理装置100から送信された応答情報に対する処理が行われる。近隣の島管理装置100により探索された係員へ報知の電子メールが送信される。
そして、作業情報、エラー情報、依頼情報、応答情報のいずれも受信していない場合には(S2:NO,S3:NO,S4:NO,S5:NO)、依頼フラグがONであり、依頼情報を近隣の島管理装置100へ送信して、係員の探索を依頼している状態であるか否かの判断が行われる(S6)。この依頼フラグは、報知処理(S8,図15:S33)において依頼情報を他の島管理装置100へ送信した際にON(「1」)とされ、応答情報を受信した際にOFF(「0」)とされる。そして、依頼フラグがONである場合には(S6:YES)、タイマカウンタが2分を経過したか否かの判断が行われる(S11)。このタイマカウンタは報知処理(S8、図15:S34)において依頼情報を他の島管理装置100へ送信した際に計時が開始されている。そこで、タイマカウンタが2分を経過、すなわち、依頼情報送信から2分が経過した場合には(S11:YES)、2分を経過しても他の島管理装置100から応答情報を受信していないことになるので、イレギュラー処理として、不在時のアドレスに報知の電子メールが送信される。そこで、タイマカウンタがストップされ(S12)、不在時アドレス記憶エリア1042に予め記憶されている電子メールアドレスが読み出され(S13)、その電子メールアドレス宛てに報知の電子メールが作成され(S14)、送信される(S15)。そして、S2へ戻る。尚、タイマカウンタが2分を経過していなければ(S11:NO)、まだ応答情報の受信を待機するので、そのままS2へ戻る。
また、依頼フラグがOFFの場合には(S6:NO)、その他の処理が行われる(S16)。そして、終了の指示をホールコンピュータ600から受信したか否かの判断が行われ(S17)、受信していなければ(S17:NO)、S2へ戻り、繰り返しS2〜S6,S17の判断処理が行われ、それに応じた処理が行われる。尚、終了指示をホールコンピュータ600から受信したら(S17:YES)、終了処理が行われて(S18)、本処理は終了し、島管理装置100は電源OFFされる。
次に、図15のフローチャートを参照して、報知処理(図14,S8)について説明する。RW30からエラー情報を受信したら(図14、S3:YES)、まずホールコンピュータ600へそのエラー情報が送信される(S21)。そして、周囲にいる係員を探索するために探索アンテナ111から認証タグ511を呼び出すための呼出波が送信される(S22)。そして、認証タグ511からの呼出波に対する反射波の受信処理が行われる(S23)。ここでは、所定時間(例えば、5秒間)反射波の受信が待機され、受信した反射波からIDコードが読み出され、RAM102に記憶される。尚、このIDコードが記憶されるRAM102の記憶エリアは、呼出波を送信する際に初期化されている。
そして、認証タグ511から反射波を受信したか否かの判断が行われる(S24)。RAM102に反射波から読み出されたIDコードが記憶されており、かつ、そのIDコードが係員情報記憶エリア1041に記憶されていれば、係員が所持する係員カード510の認証タグ511から反射波を受信していることになる(S24:YES)。そして、受信した反射波は複数であったか否かが判断される(S25)。RAM102に記憶されているIDコードが複数であれば、複数の反射波を受信しているので(S25:YES)、島管理装置100の周囲に複数の店員がいることになる。そこで、それらのIDコードの係員のレベルと優先順位が係員情報記憶エリア1041から読み出され(S26)、その中で最も優先順位の高いIDコードの報知先(電子メールアドレス)が読み出される(S27)。そして、読み出された電子メールアドレス宛に報知の電子メールが作成される(S28)。そして、作成された電子メールが送信される(S29)。そして、報知処理は終了し、メイン処理へ戻りS2へ進む。
また、受信した反射波が複数でなかった場合には(S25:NO)、周囲に一人の係員しかおらず、1つの認証タグ511しか応答せずに、RAM102に1つのIDコードしか記憶されていない。そこで、そのIDコードの報知先(電子メールアドレス)が係員情報記憶エリア1041から読み出され(S30)、そして、読み出された電子メールアドレス宛に報知の電子メールが作成される(S31)。そして、作成された電子メールが送信される(S32)。そして、報知処理は終了し、メイン処理へ戻りS2へ進む。
また、RAM102にIDコードが記憶されていないICタグと通信を行っていたり、認証タグ511から反射波を受信していなかったりする場合には(S24:NO)、周囲に係員がいないことになるので、近隣の島管理装置100へ係員の探索を依頼する必要がある。そこで、まず、依頼フラグに「1」が記憶されて「ON」とされる(S33)。そして、タイマカウンタがスタートされる(S34)。そして、依頼情報が作成される(S35)。この依頼情報は、予めEEPROM104の依頼先情報記憶エリア1044に記憶されている宛先の島管理装置100の管理番号を宛先とし、継続依頼先の島管理装置100の管理番号を継続依頼先とした依頼情報である(図9参照)。そして、宛先にセットされている管理番号の島管理装置100へその依頼情報が送信される(S36)。そして、報知処理は終了し、メイン処理へ戻りS2へ進む。
次に、図16のフローチャートを参照して、依頼処理(図14,S9)について説明する。他の島管理装置100から依頼情報を受信したら(図14、S4:YES)、まず周囲にいる係員を探索するために探索アンテナ111から認証タグ511を呼び出すための呼出波が送信される(S41)。そして、認証タグ511からの呼出波に対する反射波の受信処理が行われる(S42)。ここでは、所定時間(例えば、5秒間)反射波の受信が待機され、受信した反射波からIDコードが読み出され、RAM102に記憶される。尚、このIDコードが記憶されるRAM102の記憶エリアは、呼出波を送信する際に初期化されている。
そして、認証タグ511から反射波を受信したか否かの判断が行われる(S43)。RAM102に反射波から読み出されたIDコードが記憶されており、かつ、そのIDコードが係員情報記憶エリア1041に記憶されていれば、係員が所持する係員カード510の認証タグ511から反射波を受信していることになる(S43:YES)。そして、RAM102に記憶されているIDコードがセットされ、依頼情報の応答先の管理番号が宛先にセットされた応答情報(図12参照)が作成され(S44)、送信される(S45)。そして、依頼処理は終了し、メイン処理へ戻りS2へ進む。
また、RAM102にIDコードが記憶されていないICタグと通信を行っていたり、認証タグ511から反射波を受信していなかったりする場合には(S43:NO)、周囲に係員がいないことになる。そこで、依頼情報の継続依頼先に島管理装置100の管理番号がセットされており、次に依頼する島管理装置100があるか否かの判断が行われる(S46)。次に依頼する島管理装置100があれば(S46:YES)、継続依頼先の1位の島管理装置100の管理番号が宛先にセットされた依頼情報が作成される(S47)。尚、継続依頼先2位があれば、その管理番号が1位にセットされる。そして、依頼情報が送信され(S48)、依頼処理は終了し、メイン処理へ戻りS2へ進む。
また、次に依頼する島管理装置100がなければ(S46:NO)、依頼処理は終了し、メイン処理へ戻りS2へ進む。
次に、図17のフローチャートを参照して、応答処理(図14,S10)について説明する。他の島管理装置100から応答情報を受信したら(図14、S5:YES)、まず、依頼フラグがON(「1」)であるか否かの判断が行われる(S61)。依頼フラグがONでなければ(S61:NO)、2分以内に応答情報を受信できずにすでに不在の対応をしてしまっているか、依頼情報を送信していないにもかかわらず受信した応答情報であるので、処理をする必要がない。そこで、応答処理は終了し、メイン処理へ戻りS2へ戻る。
依頼フラグがONであれば(S61:YES)、依頼情報を送信して応答情報の受信を待機している状態での応答情報の受信であるので、受信した応答情報に対する処理を行う必要がある。そこで、まずタイマカウンタがストップされ(S62)、依頼フラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S63)。そして、応答情報に記載されているIDコードが複数であるか否かの判断が行われる(S64)。複数のIDコードが記憶されている場合には(S64:YES)、近隣の島管理装置100の周囲に複数の店員がいることになる。そこで、それらのIDコードの係員のレベルと優先順位が係員情報記憶エリア1041から読み出され(S65)、その中で最も優先順位の高いIDコードの報知先(電子メールアドレス)が読み出される(S66)。そして、読み出された電子メールアドレス宛に報知の電子メールが作成される(S67)。そして、作成された電子メールが送信される(S68)。そして、応答処理は終了し、メイン処理へ戻りS2へ進む。
また、受信した反射波が複数でなかった場合には(S64:NO)、近隣の島管理装置100周囲に一人の係員しかいない。そこで、そのIDコードの報知先(電子メールアドレス)が係員情報記憶エリア1041から読み出され(S69)、そして、読み出された電子メールアドレス宛に報知の電子メールが作成される(S70)。そして、作成された電子メールが送信される(S71)。そして、応答処理は終了し、メイン処理へ戻りS2へ進む。
以上のようにして、島管理装置100では、RW30からエラー情報が送信された際には、周囲の係員を探索し、その係員の所持する携帯電話に報知の電子メールが送信される。
例えば、103番の島管理装置100が設置されている遊技島200のパチンコ機1において不正な開放が発生し、103番の島管理装置100の周囲にIDコード「te798re4」の認証タグ511の係員カード510を所有する係員がいたとする。この場合には、RW30においてエラー情報が103番の島管理装置100へ送信される。そこで、エラー情報を受信した島管理装置100は(図14、S3:YES)、ホールコンピュータ600へエラー情報を送信し(図15、S21)、探索アンテナ111から呼出波を送信する(S22)。そして、受信処理を行う(S23)。そこで、認証タグ511からIDコード「te798re4」を含む反射波のみを受信する(S24:YES,S25:NO)。そこで、係員情報記憶エリア1041からIDコード「te798re4」の電子メールアドレス「syain-3@xxxxx.ne.jp」が読み出され(S30)、「syain-3@xxxxx.ne.jp」宛に報知の電子メールを作成して(S31)、電子メールを送信する(S32)。
また、例えば、103番の島管理装置100が設置されている遊技島200のパチンコ機1において不正な開放が発生し、103番の島管理装置100の周囲にIDコード「te798re4」の認証タグ511の係員カード510を所有する係員と、IDコード「at45er48」の認証タグ511の係員カード510を所有する係員とがいたとする。この場合には、エラー情報を受信した島管理装置100は(図14、S3:YES)、ホールコンピュータ600へエラー情報を送信し(図15、S21)、探索アンテナ111から呼出波を送信する(S22)。そして、受信処理を行う(S23)。そこで、認証タグ511からIDコード「te798re4」を含む反射波とIDコード「at45er48」を含む反射波との2つの反射波を受信する(S24:YES,S25:YES)。そこで、係員情報記憶エリア1041からIDコード「te798re4」のレベル「2」と優先順位「3」、IDコード「at45er48」のレベル「3」と優先順位「12」が読み出される(S26)。本実施の形態では、レベル「2」の店員とレベル「3」のアルバイトではレベル「2」の店員の方が優先度が高いのでIDコード「te798re4」の係員が報知先とされる。そこで、IDコード「te798re4」の電子メールアドレス「syain-3@xxxxx.ne.jp」が読み出され(S30)、「syain-3@xxxxx.ne.jp」宛に報知の電子メールを作成して(S28)、送信する(S29)。
また、例えば、103番の島管理装置100が設置されている遊技島200のパチンコ機1において不正な開放が発生し、103番の島管理装置100の周囲に係員はおらず、その近隣の島管理装置100では102番の島管理装置100の周囲にIDコード「a7t8eb4r」,「te798re4」,「a7te86we」の認証タグ511の係員カード510を所有する3人の係員がいたとする。この場合には、エラー情報を受信した島管理装置100は(図14、S3:YES)、ホールコンピュータ600へエラー情報を送信し(図15、S21)、探索アンテナ111から呼出波を送信する(S22)。そして、受信処理を行う(S23)。しかし、島管理装置100の周囲に係員はいないので(S24:NO)、依頼フラグをONとし(S33)、タイマカウンタをスタートさせる(S34)。そして、応答先「103」、宛先「102」、継続依頼先1位「101」とした依頼情報と、応答先「103」、宛先「104」、継続依頼先1位「105」、2位「106」とした依頼情報(図9の第1依頼情報121参照)とを作成する(S35)。そして、2つの依頼情報を送信する(S36)。そして、メイン処理のS2へ進み、応答情報の受信を待機するのでS2〜S6,S16,S17:NOの処理が繰り返し実施される。
ところで、依頼情報を受信した102番の島管理装置100では(図14、S4:YES)、探索アンテナ111から呼出波を送信し(図16、S41)、受信処理を行う(S42)。そこで、IDコード「a7t8eb4r」を含む反射波,IDコード「te798re4」を含む反射波,IDコード「a7te86we」を含む反射波の3つの反射波を受信する(S43:YES)。そこで、「a7t8eb4r」,「te798re4」,「a7te86we」がIDコードにセットされ、宛先に103番がセットされた応答情報(図12の応答情報131参照)が作成される(S44)。そして、103番の島管理装置100へ応答情報を送信する(S45)。
そして、この応答情報を受信した103番の島管理装置100では(図14、S5:YES)、まず、依頼フラグがONとなっているので(図17、S61:YES)、依頼フラグをOFFとし(S62)、タイマカウンタをストップする(S63)。そして、応答情報に記載されているIDコードは3つあるので(S64:YES)、それらのIDコードの係員のレベルと優先順位が係員情報記憶エリア1041から読み出される(S65)。IDコード「a7t8eb4r」のレベルは「2」、優先順位は「1」,IDコード「te798re4」のレベルは「2」、優先順位は「3」,IDコード「a7te86we」のレベルは「3」、優先順位は「12」である。そこで、レベル「2」の店員のうちの優先順位の高いIDコード「a7t8eb4r」の報知先「syain-1@xxxxx.ne.jp」を読み出す(S66)。そして、「syain-1@xxxxx.ne.jp」宛に報知の電子メールを作成して(S67)、送信する(S68)。
また、第1依頼情報121を受信した104番の島管理装置100では(図14、S4:YES)、探索アンテナ111から呼出波を送信し(図16、S41)、受信処理を行うが(S42)、周囲に係員がいない(S43:NO)。しかし、第1依頼情報121の継続依頼先には1位「105」、2位「106」がセットされているので(S46:YES)、応答先「103」、宛先を「105」、継続依頼先1位を「106」とした依頼情報(図10の第2依頼情報122参照)を作成し(S47)、送信する(S48)。
そして、第2依頼情報122を受信した105番の島管理装置100では(図14、S4:YES)、探索アンテナ111から呼出波を送信し(図16、S41)、受信処理を行うが(S42)、周囲に係員がいない(S43:NO)。しかし、第1依頼情報121の継続依頼先には1位「106」がセットされているので(S46:YES)、応答先「103」、宛先を「106」とし、継続依頼先をセットしない依頼情報(図10の第3依頼情報123参照)を作成し(S47)、送信する(S48)。
そして、第3依頼情報123を受信した106番の島管理装置100では(図14、S4:YES)、探索アンテナ111から呼出波を送信し(図16、S41)、受信処理を行うが(S42)、周囲に係員がいない(S43:NO)。さらに継続依頼先がない依頼情報なので(S46:NO)、何もせずに依頼処理を終了する。
6−3.実施の形態の効果
以上のようにして、第1の実施の形態では、パチンコ機1に異常が発生し、島管理装置100へエラー情報が送信された際には、島管理装置100が係員カード510の認証タグ511を探索することにより、係員の存在を探索し、その係員の所持する携帯電話へ異常発生の電子メールを送信して、報知を行うことができる。よって、異常の発生したパチンコ機1の近くにいる係員が迅速に対応することができる。
また、異常の発生したパチンコ機1が設置されている遊技島200の島管理装置100の周囲に係員がいなかった場合であっても、その2つ隣までの島管理装置100へ依頼情報を送信することにより、近くにいる係員を探索することができるので、異常の発生したパチンコ機1の近くにいる係員が迅速に対応することができる。また、2つ隣までの島管理装置100の周囲に係員がいない場合には、予め登録されている電子メールアドレス宛てに報知の電子メールが送信されるので、近くに係員がいない場合であっても異常の発生を担当の係員が知り、対処することができる。
7.第2の実施の形態
7−1.異常発生報知に係るデータの説明
まず、図18乃至図20を参照して、第2の実施の形態において、島管理装置100へRW30から「エラー情報」が送信されてきた際に、島管理装置100の周囲の係員(認証タグ511)を探索しても探索されなかった場合に、近隣の島管理装置100と送受信される各種データについて説明する。
第2の実施の形態では、遊技場内において島管理装置100が管理番号の順に配置されているとする。例えば、一番壁側の島管理装置100が101番であるとすると、その隣が102番、その隣が103番と言うように配置されている。本第2の実施の形態では、15棟の遊技島200が設置され、それぞれに101番から115番までの15個の島管理装置100が設置されているとする。そこで、第2の実施の形態では、異常の発生した遊技島200の島管理装置100において、係員(認証タグ511)が探索されなかった場合には、まず、隣(管理番号+1)の島管理装置100へ、係員の探索を依頼する依頼情報161(図18参照)が送信される。そして、依頼を受けた島管理装置100では、係員が探索されると、異常報知の電子メールが探索された係員の携帯電話520へ送信され、依頼元の島管理装置100へ異常報知を行った旨を示す報知済情報171(図19参照)が送信される。
また、係員が探索されなければ、その旨を示す探索不能情報181(図20参照)が送信される。依頼元の島管理装置100では、探索不能情報を受信すると反対側の隣の島管理装置100へ依頼情報を送信する。依頼情報を送信する順は、異常が発生した島管理装置100の管理番号が107番だとすると、108番、106番、109番、105番、110番、104番、111番、103番、112番、102番、113番、101番、114番、115番である。尚、島管理装置情報記憶エリア1043ではこれらの管理番号に対応して、データ送信のためのアドレス等が記憶されている。
図18は、依頼情報161の模式図であり、図19は、報知済情報171の模式図であり、図20は、探索不能情報181の模式図である。図18乃至図20に示す例は、管理番号107の島管理装置100で異常が発生した場合である。
図18に示すように、依頼情報161には、区分、宛先、応答先がセットされている。「区分」は、この情報が依頼情報であることを示すコードであり「1」がセットされており、「宛先」は、この依頼情報の送信先の島管理装置100の管理番号がセットされ、「応答先」は、依頼に対する応答をする島管理装置100の管理番号がセットされる。図18に示す例では「宛先」に「108」がセットされ、「応答先」に「107」がセットされている。
図19に示すように、報知済情報171には、区分、宛先がセットされている。「区分」は、この情報が報知済情報であることを示すコードである「2」がセットされる。「宛先」は、依頼情報の「応答先」にセットされていた島管理装置100の管理番号がセットされる。図19に示す例では、「宛先」に「107」がセットされている。
図20に示すように、探索不能情報181には、区分、宛先がセットされている。「区分」は、この情報が探索不能情報であることを示すコードである「3」がセットされる。「宛先」は、依頼情報の「応答先」にセットされていた島管理装置100の管理番号がセットされる。図20に示す例では、「宛先」に「107」がセットされている。
7−2.島管理装置の報知動作の説明
次に、図21乃至図24のフローチャートを参照して、第2の実施の形態における島管理装置100の報知動作の説明をする。図21はメイン処理のフローチャートであり、図22は、メイン処理で行われる報知処理のフローチャートであり、図23は、メイン処理で行われる依頼処理のフローチャートであり、図24は、メイン処理で行われる依頼中処理のフローチャートである。
島管理装置100は、遊技場の開店前の所定時間にホールコンピュータ600からの指示により起動する。そして、自身の動作確認等の初期処理が行われる(S101)。そして、作業情報をRW30から受信した場合には(S102:YES)、その作業情報が店内ネットワーク150によりホールコンピュータ600へ送信され(S107)、S102へ戻る。また、エラー情報をRW30から受信した場合には(S102:NO,S103:YES)、異常発生を報知する必要があるので報知処理が行われ(S108、図22参照)、S102へ戻る。報知処理については、図22を参照して後述するが、ここでは、ホールコンピュータ600へエラー情報が送信されると共に、周囲の係員が探索され、探索された係員に対して報知の電子メールが送信される。また、周囲に係員がおらず探索されなかった場合には隣の島管理装置100へ依頼情報を送信してさらに係員の探索が行われる。
また、依頼情報を他の島管理装置100から受信した場合には(S102:NO,S103:NO,S104:YES)、その依頼に応えて依頼処理が行われ(S109、図23参照)、S102へ戻る。依頼処理については、図23を参照して後述するが、ここでは、周囲の係員の探索が行われ、係員が探索された場合には、探索された係員に対して報知の電子メールが送信され、報知済情報が依頼元の島管理装置100へ送信される。また、係員が探索されなかった場合には、探索不能情報が依頼元の島管理装置100へ送信される。
作業情報、エラー情報、依頼情報を受信しない場合には(S102:NO,S103:NO,S104:NO)、依頼フラグが「ON」であるか否かの判断が行われる(S106)。この依頼フラグは、報知処理において隣の島管理装置100へ依頼情報を送信した場合に「ON」(「1」)とされている。そこで、依頼フラグが「ON」であれば(S106:YES)、依頼中処理が行われる(S110、図24参照)。この依頼中処理については、図24を参照して後述するが、ここでは、依頼情報に対する処理、報知済情報や探索不能情報の受信処理が行われ、探索不能情報を受信したり所定時間(例えば、20秒)以内に報知済情報を受信しない際に、次の島管理装置100へ依頼情報を送信する処理が行われる。
また、依頼フラグが「ON」でなければ(S106:NO)、その他の処理が行われる(S115)。そして、終了の指示をホールコンピュータ600から受信したか否かの判断が行われ(S116)、受信していなければ(S116:NO)、S102へ戻り、繰り返しS102〜S106,S116の判断処理が行われ、それに応じた処理が行われる。尚、終了指示をホールコンピュータ600から受信したら(S116:YES)、終了処理が行われて(S117)、本処理は終了し、島管理装置100は電源OFFされる。
次に、図22のフローチャートを参照して、報知処理(図21,S108)について説明する。RW30からエラー情報を受信したら(図21、S103:YES)、まずホールコンピュータ600へそのエラー情報が送信される(S121)。そして、周囲にいる係員を探索するために探索アンテナ111から認証タグ511を呼び出すための呼出波が送信される(S122)。そして、認証タグ511からの呼出波に対する反射波の受信処理が行われる(S123)。ここでは、所定時間(例えば、5秒間)反射波の受信が待機され、受信した反射波からIDコードが読み出され、RAM102に記憶される。尚、このIDコードが記憶されるRAM102の記憶エリアは、呼出波を送信する際に初期化されている。
そして、認証タグから反射波を受信したか否かの判断が行われる(S124)。RAM102に反射波から読み出されたIDコードが記憶されており、かつ、そのIDコードが係員情報記憶エリア1041に記憶されていれば、係員が所持する係員カード510の認証タグ511から反射波を受信していることになる(S124:YES)。そして、受信した反射波は複数であったか否かが判断される(S125)。RAM102に記憶されているIDコードが複数であれば、複数の反射波を受信しているので(S125:YES)、島管理装置100の周囲に複数の店員がいることになる。そこで、それらのIDコードの係員のレベルと優先順位が係員情報記憶エリア1041から読み出され(S126)、その中で最も優先順位の高いIDコードの報知先(電子メールアドレス)が読み出される(S127)。そして、読み出された電子メールアドレス宛に報知の電子メールが作成される(S128)。そして、作成された電子メールが送信される(S129)。そして、報知処理は終了し、メイン処理へ戻りS102へ進む。
また、受信した反射波が複数でなかった場合には(S125:NO)、周囲に一人の係員しかおらず、1つの認証タグ511しか応答せずに、RAM102に1つのIDコードしか記憶されていない。そこで、そのIDコードの報知先(電子メールアドレス)が係員情報記憶エリア1041から読み出され(S130)、そして、読み出された電子メールアドレス宛に報知の電子メールが作成される(S131)。そして、作成された電子メールが送信される(S132)。そして、報知処理は終了し、メイン処理へ戻りS102へ進む。
また、RAM102にIDコードが記憶されていないICタグと通信を行っていたり、認証タグ511から反射波を受信していなかったりする場合には(S124:NO)、周囲に係員がいないことになるので、近隣の島管理装置100へ係員の探索を依頼する必要がある。そこで、まず、依頼フラグに「1」が記憶されて「ON」とされる(S133)。そして、タイマカウンタがスタートされる(S134)。そして、依頼情報送信管理のための変数p、m、N、nに値がセットされる(S135)。
変数pの初期値は「0」、一番端の島管理装置100まで依頼情報が送信される毎に「1」が加算され、一方の端まで送信された場合には「1」、両方の端まで送信された場合、すなわち全ての島管理装置100へ送信された場合には「2」となっている。また、変数nは、依頼情報を送信する島管理装置100の管理番号を示す変数である。変数mは、自身から何台離れた島管理装置100であるかを示す変数であり、変数nを決定するための変数として使用される。また、変数Nは自身の管理番号がセットされる。尚、変数mの初期値は「1」、変数nの初期値は「N+m」とされる。したがって、まず自身の管理番号よりも1番大きい番号の島管理装置100へ依頼情報が送信されることになる。
そして、管理番号がn、即ち自身の管理番号よりも1番大きい番号である島管理装置100への依頼情報が作成、送信される(S136)。そして、報知処理は終了し、メイン処理へ戻りS102へ進む。
次に、図23のフローチャートを参照して、依頼処理(図21、S109)について説明する。他の島管理装置100から依頼情報を受信したら(図21、S104:YES)、まず周囲にいる係員を探索するために探索アンテナ111から認証タグ511を呼び出すための呼出波が送信される(S141)。そして、認証タグ511からの呼出波に対する反射波の受信処理が行われる(S142)。ここでは、所定時間(例えば、5秒間)反射波の受信が待機され、受信した反射波からIDコードが読み出され、RAM102に記憶される。尚、このIDコードが 記憶されるRAM102の記憶エリアは、呼出波を送信する際に初期化されている。
そして、認証タグ511から反射波を受信したか否かの判断が行われる(S143)。RAM102に反射波から読み出されたIDコードが記憶されており、かつ、そのIDコードが係員情報記憶エリア1041に記憶されていれば、係員が所持する係員カード510の認証タグ511から反射波を受信していることになる(S143:YES)。そして、受信した反射波は複数であったか否かが判断される(S144)。RAM102に記憶されているIDコードが複数であれば、複数の反射波を受信しているので(S144:YES)、島管理装置100の周囲に複数の店員がいることになる。そこで、それらのIDコードの係員のレベルと優先順位が係員情報記憶エリア1041から読み出され(S145)、その中で最も優先順位の高いIDコードの報知先(電子メールアドレス)が読み出される(S146)。そして、読み出された電子メールアドレス宛に報知の電子メールが作成、送信される(S147)。そして、報知の電子メールを送信したことを示す報知済情報が、依頼情報の「応答先」の島管理装置100の管理番号を宛先として作成、送信される(S148)。そして、依頼処理は終了し、メイン処理へ戻りS102へ進む。
また、受信した反射波が複数でなかった場合には(S144:NO)、周囲に一人の係員しかおらず、1つの認証タグ511しか応答せずに、RAM102に1つのIDコードしか記憶されていない。そこで、そのIDコードの報知先(電子メールアドレス)が係員情報記憶エリア1041から読み出され(S149)、そして、読み出された電子メールアドレス宛に報知の電子メールが作成、送信される(S150)。そして、報知の電子メールを送信したことを示す報知済情報が、依頼情報の「応答先」の島管理装置100の管理番号を宛先として作成、送信される(S151)。そして、依頼処理は終了し、メイン処理へ戻りS102へ進む。
また、RAM102にIDコードが記憶されていないICタグと通信を行っていたり、認証タグ511から反射波を受信していなかったりする場合には(S143:NO)、周囲に係員がいないことになるので、その旨を示す探索不能情報が、依頼情報の「応答先」の島管理装置100の管理番号を宛先として作成、送信される(S152)。そして、依頼処理は終了し、メイン処理へ戻りS102へ進む。
次に、図24を参照して、依頼中処理(図21、S110)について説明する。いずれの情報も受信せずに(S102:NO、S103:NO、S104:NO)、依頼フラグが「ON」であれば(S106:YES)、まず、タイマカウンタが10秒を経過しているか否かの判断が行われる(S161)。10秒経過していなければ(S161:NO)、まだ報知済情報又は探索不能情報の受信を待機するので、報知済情報を受信したか否かの判断(S162)及び探索不能情報を受信したか否かの判断が行われる(S163)。報知済情報が受信された場合には(S162:YES)、異常発生の報知はすでに行われたということなので、タイマカウンタが停止され(S164)、依頼フラグが「OFF」される(S165)。そして、メイン処理へ戻りS102へ進む。
また、探索不能情報を受信した場合には(S162:NO、S163:YES)、依頼した島管理装置100において係員が探索されなかったということなので、他の島管理装置へ依頼情報を送信する必要がある。そこで、まず、変数pの値が「2」であるか否かの判断が行われる(S166)。変数pの値が「2」でなければ(S166:NO)、まだ依頼をしていない島管理装置100が存在するので、S167へ進む。変数pの値が「2」であれば(S166:YES)、すでに全ての島管理装置100へ依頼済であり、そのどこにも係員が探索されなかったということになるので、不在時アドレス記憶エリア1042に予め記憶されている電子メールアドレスが読み出され(S191)、その電子メールアドレス宛てに報知の電子メールが作成され、送信される(S192)。そして、メイン処理へ戻りS102へ進む。
尚、S167では、まず、変数n(前回依頼情報を送信した島管理装置100の管理番号)が自身の管理番号Nよりも大きいか否かの判断が行われる(S167)。大きい場合には(S167:YES)、自身の管理番号Nよりも管理番号が小さい側の島管理装置100のうち、まだ依頼情報を送信していない島管理装置100で一番近い島管理装置100に依頼情報を送信したい。そこで、変数nに自身の管理番号Nから変数mの値を引いた値がセットされる(S171)。例えば、自身の管理番号が「107」であり、変数nが「108」の際には、変数mは「1」となっているので、新たな変数nは「107−1=106」となる。
そして、新たな変数nの値が管理番号の最小値MINよりも小さいか否かの判断が行われる(S172)。新たな変数nの値が最小の管理番号(MIN)よりも小さくなければ(S172:NO)、タイマカウンタが再スタートされ(S173)、管理番号がnである島管理装置100への依頼情報が作成、送信される(S174)。そして、報知処理は終了し、メイン処理へ戻りS102へ進む。
また、新たな変数nの値が最小の管理番号よりも小さければ(S172:YES)、その管理番号の島管理装置100は存在せず、そちら側の端まで依頼が完了したことになる。そこで、変数pに「1」が加算される(S175)。ここで、変数pの値が「2」となった場合には(S176:YES)、全ての島管理装置100へ依頼済みであるということなので、S191へ進み、不在時アドレス記憶エリア1042に予め記憶されている電子メールアドレスが読み出され(S191)、その電子メールアドレス宛てに報知の電子メールが作成され、送信される(S192)。そして、メイン処理へ戻りS102へ進む。変数pの値が「2」となっていなければ(S176:NO)、まだ依頼していない島管理装置100があるので、次の島管理装置100として、反対側の島管理装置100で依頼情報を送信しておらず一番近いものへ依頼情報を送信するために、S180へ進む。
また、S167において、変数nが自身の管理番号Nよりも大きくないと判断された場合には(S167:NO)、自身の管理番号Nよりも管理番号が大きい側の島管理装置100のうち、まだ依頼情報を送信していない島管理装置100で一番近い島管理装置100に依頼情報を送信したい。そこで、前回依頼情報を送信した島管理装置100が自身から何台離れているかを示す変数mに「1」が加算され(S180)、変数nに自身の管理番号Nに変数mの値を加算した値がセットされる(S181)。
そして、新たな変数nの値が管理番号の最大値MAXよりも大きいか否かの判断が行われる(S182)。新たな変数nの値が最大の管理番号(MAX)よりも大きくなければ(S182:NO)、タイマカウンタが再スタートされ(S173)、管理番号がnである島管理装置100への依頼情報が作成、送信される(S184)。そして、依頼中処理は終了し、メイン処理へ戻りS102へ戻る。
また、新たな変数nの値が最大の管理番号よりも大きければ(S182:YES)、その管理番号の島管理装置100は存在せず、そちら側の端まで依頼が完了したことになる。そこで、変数pに「1」が加算される(S185)。ここで、変数pの値が「2」となった場合には(S186:YES)、全ての島管理装置100へ依頼済みであるということなので、S191へ進み、不在時アドレス記憶エリア1042に予め記憶されている電子メールアドレスが読み出され(S191)、その電子メールアドレス宛てに報知の電子メールが作成され、送信される(S192)。そして、メイン処理へ戻りS102へ進む。変数pの値が「2」となっていなければ(S186:NO)、まだ依頼していない島管理装置100があるので、そして、次の島管理装置100として、反対側の島管理装置100で依頼情報を送信しておらず一番近いものへ依頼情報を送信するために、S171へ進む。
以上のようにして、第2の実施の形態では、島管理装置100では、RW30からエラー情報が送信された際には、周囲の係員を探索し、その係員の所持する携帯電話に報知の電子メールが送信される。また、係員が探索されなかった場合には、その他の島管理装置100へ自身から近い順に依頼情報を送信して係員の探索を行い、係員が探索された場合には、探索した島管理装置100において報知の電子メールが送信される。
例えば、番号114の島管理装置100が設置されている遊技島200のパチンコ機1において不正な開放が発生し、112〜115番の島管理装置100の周囲に係員はおらず、その近隣の島管理装置100では112番の島管理装置100の周囲にIDコード「a7t8eb4r」の認証タグ511の係員カード510を所有する係員がいたとする。
この場合には、エラー情報を受信した島管理装置100は(図21、S103:YES)、ホールコンピュータ600へエラー情報を送信し(図22、S121)、探索アンテナ111から呼出波を送信する(S122)。そして、受信処理を行う(S123)。しかし、島管理装置100の周囲に係員はいないので(S124:NO)、依頼フラグをONとし(S133)、タイマカウンタをスタートさせる(S134)。そして、変数pに「0」、変数mに「1」、変数Nに「114」、変数nに「114+1=115」がセットされる(S135)。そして、108番の島管理装置100へ区分「1」、宛先「115」、送信元「114」の依頼情報(図18参照)が送信される(S136)。
ところで、依頼情報を受信した108番の島管理装置100では(図21、S104:YES)、探索アンテナ111から呼出波を送信し(図22、S141)、受信処理を行う(S142)。そこで、108番の島管理装置100の周囲に係員はいないので(S143:NO)、宛先「108」の探索不能情報(図20参照)を作成、送信する(S152)。
そこで、114番の島管理装置100では、探索不能情報を受信する(図21、S106:YES,S110、図24、S161:NO,S162:NO,S163:YES)。変数pは「0」のままであり(S166:NO)、変数n「115」>変数N「114」であるので(S167:YES)、変数nに「114−1=113」がセットされ(S171)、タイマカウンタが再スタートして(S173)、変数n「113」>最小管理番号「101」なので(S172:NO)、113番の島管理装置100へ区分「1」、宛先「113」、送信元「114」の依頼情報を送信する(S174)。
依頼情報を受信した113番の島管理装置100では(図21、S104:YES)、探索アンテナ111から呼出波を送信し(図22、S141)、受信処理を行う(S142)。そこで、114番の島管理装置100の周囲に係員はいないので(S143:NO)、宛先「114」の探索不能情報(図20参照)を作成、送信する(S152)。
そこで、114番の島管理装置100では、探索不能情報を受信する(図21、S106:YES,S110、図24、S161:NO,S162:NO,S163:YES)。変数pは「0」のままであり(S166:NO)、変数n「113」<変数N「114」であるので(S167:NO)、変数mに「1」が加算されて「1+1=2」となり(S180)、変数nに「114+2=116」がセットされるが(S181)、変数n「116」>最大管理番号「115」であるので(S182:YES)、変数pに「1」が加算される(S185)。変数pに「1」が加算されて「1」となる(S185)。変数pは「2」でないので(S186:NO)、S171へ進み、変数nに「114−2=112」がセットされて(S171)、変数n「112」>最小管理番号「101」なので(S172:NO)、タイマカウンタがスタートされ(S173)、112番の島管理装置100へ区分「1」、宛先「112」、送信元「114」の依頼情報を送信する(S174)。
依頼情報を受信した112番の島管理装置100では(図21、S104:YES)、探索アンテナ111から呼出波を送信し(図22、S141)、受信処理を行う(S142)。そこで、112番の島管理装置100の周囲にはIDコード「a7t8eb4r」の認証タグ511の係員カード510を所有する係員がいるので、IDコード「a7t8eb4r」を含む反射波を受信する(S143:YES)。受信した反射波は1つなので(S144:NO)、IDコード「a7t8eb4r」の報知先(電子メールアドレス「syain-1@xxxxx.ne.jp」)が係員情報記憶エリア1041から読み出され(S149)、そして、読み出された電子メールアドレス「syain-1@xxxxx.ne.jp」宛に報知の電子メールが作成、送信される(S150)。そして、報知の電子メールを送信したことを示す報知済情報が、依頼情報の送信元の島管理装置100の管理番号を宛先として作成、送信される(S151)。
114番の島管理装置100では、112番の島管理装置100が送信した報知済情報を受信したら(図21、S106:YES,S110、図24、S161:NO,S162:YES)、タイマカウンタをストップさせ(S164)、依頼フラグを「OFF」する(S165)。
このようにして、RW30からエラー情報を受信した場合には、まず、自身の周囲にいる係員を探索して、異常発生の報知の電子メールが送信される。係員が探索されなかった場合には、まず自身の管理番号よりも1番大きい番号(N+m,m=1)の島管理装置100へ依頼情報が送信され、その島管理装置100の周囲に係員が探索されれば、その島管理装置100が異常発生の報知の電子メールが送信される。しかし、N+1番目の島管理装置100においても係員が探索されなかった場合には、自身の管理番号よりも1番小さい番号(N−1,m=1)の島管理装置100へ依頼情報が送信され、その島管理装置100の周囲に係員が探索されれば、その島管理装置100が異常発生の報知の電子メールが送信される。しかし、N−1番目の島管理装置100においても係員が探索されなかった場合には、自身の管理番号よりも2番大きい番号(N+m,m=2)の島管理装置100へ依頼情報が送信され、その島管理装置100の周囲に係員が探索されれば、その島管理装置100が異常発生の報知の電子メールが送信される。このように、島管理装置100(遊技島200)の距離関係に沿って島管理装置100の管理番号を割り当てているので、自身に近い島管理装置100から順に係員探索の依頼をすることができる。
7−3.実施の形態の効果
したがって、第2の実施の形態では、パチンコ機1に異常が発生し、島管理装置100へエラー情報が送信された際には、島管理装置100が係員カード510の認証タグ511を探索することにより、係員の存在を探索し、その係員の所持する携帯電話へ異常発生の電子メールを送信して、報知を行うことができる。よって、異常の発生したパチンコ機1の近くにいる係員が迅速に対応することができる。
また、異常の発生したパチンコ機1が設置されている遊技島200の島管理装置100の周囲に係員がいなかった場合であっても、近い島管理装置100から順に依頼情報を送信して、その島管理装置100の近くにいる係員を探索し、係員に電子メールを送信して報知を行うことができるので、異常の発生したパチンコ機1の近くにいる係員が迅速に対応することができる。
8.請求項との対比
尚、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態の係員情報記憶エリア1041が「連絡先記憶手段」に該当し、係員情報記憶エリア1041のレベル欄及び優先順位欄が「優先順位記憶手段」に該当し、不在時アドレス記憶エリア1042が「不在時連絡先記憶手段」に該当する。第1の実施の形態の依頼先情報記憶エリア1044が「距離情報記憶手段」に該当し、第2の実施の形態では、管理番号が島管理装置100の距離関係を示しているので、管理番号を記憶している島管理装置情報記憶エリア1043が「距離情報記憶手段」に該当する。また、RF回路108が「認証タグ通信手段」に該当する。
また、第1の実施の形態の報知処理(図15)のS22〜S25の処理を行うCPU101、第2の実施の形態の報知処理(図22)のS122〜S124の処理を行うCPU101が「探索手段」に相当する。また、第1の実施の形態のメイン処理(図14)のS3,S8(報知処理のS22〜S25)の処理を行うCPU101、第2の実施の形態のメイン処理(図21)のS103,S108(報知処理のS122〜S124)の処理を行うCPU101が「第1探索制御手段」に相当する。また、第1の実施の形態の報知処理のS28,S29,S31,S32の処理を行うCPU101、第2の実施の形態の報知処理のS128,S129,S131,S132の処理を行うCPU101が「報知手段」に相当する。また、第1の実施の形態の報知処理のS26〜S32の処理を行うCPU101、第2の実施の形態の報知処理のS126〜S132の処理を行うCPU101が「第1報知制御手段」に相当する。
また、第1の実施の形態の報知処理のS35,S36の処理を行うCPU101、第2の実施の形態の報知処理のS136の処理を行うCPU101が「依頼情報送信手段」に相当し、第1の実施の形態のメイン処理のS4の処理を行うCPU101、第2の実施の形態のメイン処理のS104の処理を行うCPU101が「依頼情報受信手段」に相当する。また、第1の実施の形態の報知処理のS35の処理を行うCPU101、第2の実施の形態の報知処理のS135,S136の処理を行うCPU101が「依頼情報送信制御手段」に相当する。また、第1の実施の形態の依頼処理(図16)のS41〜S43の処理を行うCPU101、第2の実施の形態の依頼処理(図23)のS141〜S143の処理を行うCPU101が「第2探索制御手段」に相当する。
また、第2の実施の形態の依頼処理のS145〜S151の処理を行うCPU101が「第2報知制御手段」に相当する。
また、第1の実施の形態の依頼処理のS44,S45,S47,S48の処理を行うCPU101が「応答情報送信手段」に相当し、メイン処理のS5の処理を行うCPU101が「応答情報受信手段」に相当し、応答処理(図17)のS65〜S71の処理を行うCPU101が「第3報知制御手段」に相当する。
また、第2の実施の形態の依頼中処理(図24)のS162の処理を行うCPU101が「報知済情報受信手段」に相当し、S161,S167〜S185の処理を行うCPU101が「第1継続依頼情報送信手段」に相当する。また、第1の実施の形態の依頼処理のS46〜S48の処理を行うCPU101が「第3継続依頼情報送信手段」に相当する。また、第2の実施の形態の依頼処理のS152の処理を行うCPU101が「探索不能情報送信手段」に相当し、依頼中処理のS163の処理を行うCPU101が「探索不能情報受信手段」に相当し、S166〜S185の処理を行うCPU101が「第4継続依頼情報送信手段」に相当する。
また、第1の実施の形態のメイン処理のS13〜S15の処理を行うCPU101、第2の実施の形態の依頼中処理のS191,S192の処理を行うCPU101が「第4報知制御手段」に相当する。
9.変形例の説明
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では所定の動作を行う装置として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、所定の動作を行う装置は遊技機であるパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。
また、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、被監視部材としてパチンコ機1の主基板ケース81、本体枠10と機枠12、前面枠11と本体枠10、夫々一箇所に監視タグを設置したが、移動を監視される部材はこれに限らず、他の基板収納ボックスや、大入賞口や普通図柄始動ゲート等の入賞口に設置して、その開閉状態を監視してもよい。また、監視タグを設置する場所は各部材に一箇所である必要はなく、複数の位置に設置してもよい。さらに、遊技機がパチンコ機1でない場合にはもちろん、移動を監視される部材は上記実施の形態の部材に限らず、遊技機に備えられ、開閉が行われる開閉部材や装置を構成する構成部材であればよく、開閉部材の開閉や構成部材の所在を監視するために、1つ又は複数の監視タグを開閉部材や構成部材に設置して、その部材の移動を監視してもよい。
また、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、認証タグ511をカード型の係員カード510に内蔵にしたが、認証タグ511を内蔵させたものはカード型のものに限らず、パチンコ機1の開閉用の鍵を付けたキーホルダーに内蔵させたり、リストバンドに内蔵させたりしてもよく、係員が勤務中に携帯可能な形状であればよい。
また、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、遊技島200に複数の探索アンテナ111を設置したが、設置数や位置はこれに限らずより多くの探索アンテナ111を設置してもよく、遊技島200が小さい場合にはより少ない数の探索アンテナ111を設置してもよく、遊技場の環境に合わせて、遊技島200の周囲に隈なく探索アンテナ111の電波が届くように、探索アンテナ111の出力及び設置数を調整すればよい。
また、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、携帯電話520にインターネットを利用した電子メールを送信して異常発生の報知を行っているが、携帯電話520へ電話をかけて報知を行うようにしてもよい。この場合には、係員情報記憶エリア1041には電子メールアドレスでなく携帯電話番号が記憶される。また、インターネットを利用した電子メールでなく、店内ネットワーク150内でのローカルなメールシステムを利用してもよい。
また、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、複数の認証タグ511を検出した場合に、最も優先順位の高い係員のみに報知を行ったが、報知する相手は1人でだけでなく、優先順位の高いほうから所定人数(例えば、3人)に報知したりしてもよい。また、優先順位は与えずに、検知したすべての係員に報知するようにしてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、他の島管理装置100から依頼情報を受信し、周囲の認証タグ511を探索した結果として、RFID通信を行うことができた認証タグのIDコードを応答情報にセットしたが(図11参照)、自身の係員情報記憶エリア1041からそのIDコードの電子メールアドレスを読み出し、アドレスを応答情報にセットしてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、依頼情報をまず隣の島管理装置100へ送信し、その周囲に係員がいない場合にはさらに隣の島管理装置100、さらに隣の島管理装置100というように、隣3つまでの島管理装置100へ依頼を行ったが、この数はこれに限らず、これ以下であっても以上であってもよい。また、係員がいない場合には隣へ、さらにいない場合には隣へというように、順に依頼情報を取り次ぐのではなく、隣3つまでの島管理装置100へ同時に依頼情報を送信するようにしてもよい。また、上記実施の形態では、最初に受信した応答情報に記載されているIDコードの係員のうち、優先順位の高い係員に報知を行っている。つまり、先に一方の島管理装置100から応答情報を受信したら、その応答情報を使用し、その後他方の島管理装置100からの応答情報は使用されていない。しかし、両方からの応答情報を受信してからその中のIDコードの中から報知先を決定するようにしてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、依頼情報に継続依頼先の情報を載せているが、継続依頼先の情報は載せずに、島管理装置100ごとに隣の島管理装置100(最も距離が近い島管理装置100)の管理番号をEEPROM104の記憶エリアに記憶しておき、依頼情報を受け取った島管理装置100のEEPROM104に記憶されている情報に基づいて依頼情報を送信するようにしてもよい。この場合には、依頼元の側と反対側の島管理装置100へ依頼情報を送信するようにする。このような処理を行うCPU101が「第2継続依頼情報送信手段」に相当する。
また、上記第2の実施の形態では、全ての島管理装置100へ依頼情報を送信しているが、異常の発生した遊技島200から所定数(例えば、3棟)の遊技島200の島管理装置100までのみ依頼情報を送信するようにしてもよい。例えば、3棟までとする場合には、図24に示す依頼中処理のS172において最小の管理番号と比較しているが、ここでは「N−3」と比較し、S182において最大の管理番号と比較しているが、ここでは「N+3」と比較するようにすればよい。
また、異常が発生した遊技機の遊技島に設置されている島管理装置100からは、図18に示すような依頼情報を送信し、依頼された島管理装置100では係員が探索されたら応答情報を依頼元の島管理装置100へ送信するようにしてもよい。また、係員が探索されなかったら、探索不能情報を依頼元の島管理装置100へ送信するようにしてもよい。そして、依頼元の島管理装置100では、所定時間内に応答情報も探索不能情報も受信しなかった場合に、さらに他の島管理装置100へ依頼情報を送信するようにしてもよい。