JP2007319014A - 釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】継ぎタイプの穂先竿杆を備えた釣竿において、折れ難く、ソフトな調子を実現でき、接続部での湾曲がスムーズであると共に、剥離や抜けが生じることのない穂先竿杆を備えた釣竿を提供する。
【解決手段】本発明の釣竿は、超弾性特性を有する材料によって形成される中実状芯材32の外側に繊維強化樹脂の外層33を具備した中実杆30と、中実杆30の後端部に接続される繊維強化樹脂の中空管50とで構成される穂先竿杆10を有する。中実杆30は、中空管50の先端内面に挿入、接続される接続部35を備えており、中実杆30の外層33は、元側に向かって厚肉化され、中空管50の前端部近傍に最大肉厚部33aを有すると共に、接続部35では、最大肉厚部33aの外径よりも小径で、かつ最大肉厚部よりも薄肉厚としたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、釣竿に関し、詳細には、穂先竿杆に特徴を有する釣竿に関する。
従来、例えば、特許文献1に開示されているように、中実状の第1穂先単体を管状の第2穂先単体に結合して、釣竿の穂先竿杆を形成することが知られている。このような穂先竿杆は、いわゆる継ぎタイプとして知られており、前記第1穂先単体には、端部に向けて(元竿側に向けて)次第に小径化する連結部、及び連結部端部からストレートに延びる嵌合部が形成されており、これを第2穂先単体の端部に形成された傾斜端面部分に嵌合、接着することで穂先竿杆を形成している。
また、穂先竿杆については、例えば、特許文献2に開示されているように、中実状に構成し、これを超弾性合金で形成することが広く知られている。このため、特許文献1に開示されている穂先竿杆における中実状の第1穂先単体を、特許文献2に開示されているような超弾性合金で形成することによって、折れ難く、ねばりがあって感度の良い穂先竿杆を備えた釣竿が得られるようになる。
実開昭55−142972号 特開平3−236732号
上記したように、管状の竿管に中実状の竿杆を嵌合した穂先竿杆は、穂先竿杆先端部分がねばりをもって撓み易いことから、ソフトな調子を実現することができ、感度の向上が図れるものの、管状の竿管と中実状の竿杆の接続部では、剛性が極端に異なってしまうことから、穂先竿杆全体として見た場合、継ぎ曲がりが生じてしまう。すなわち、穂先竿杆は、長さ方向で見た場合、滑らかな曲線状に湾曲することが好ましいが、接続部の領域において、いわゆる「ヘ」の字状に屈曲し易い状態となってしまい、更に改良する余地がある。また、中実状の竿杆を、撓み性に優れ、折れ難い素材である超弾性合金とした場合、繊維強化樹脂で形成された管状の竿管との継合部で剥離が生じ易くなってしまい、抜けが生じるという問題がある。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、継ぎタイプの穂先竿杆を備えた釣竿において、折れ難く、ソフトな調子を実現でき、接続部での湾曲がスムーズであると共に、剥離や抜けが生じることのない穂先竿杆を備えた釣竿を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣竿は、超弾性特性を有する材料又はガラス繊維強化樹脂によって形成される中実状芯材の外側に繊維強化樹脂の外層を具備した中実杆と、この中実杆の後端部に接続される繊維強化樹脂の中空管とで構成される穂先竿杆を有しており、前記中実杆は、前記中空管の先端内面に挿入、接続される接続部を備えており、前記中実杆の外層は、元側に向かって厚肉化され、前記中空管の前端部近傍に最大肉厚部を有すると共に、前記接続部では、前記最大肉厚部の外径よりも小径で、かつ最大肉厚部よりも薄肉厚としたことを特徴とする。
上記した構成の釣竿では、穂先竿杆の先端部分を、超弾性特性を有する材料又はガラス繊維強化樹脂によって形成される中実状芯材としているため、折れ難く、かつ穂先先端が撓み易くなって感度が良くソフトな調子が実現される。また、その外側に繊維強化樹脂による外層を設け、その肉厚を基端側に向けて厚肉化して中空管に挿入、接続しているため、基端側の剛性が高まり、中空管との繋がりが良好な状態となる。特に、剛性の変化が最も高くなる変曲点である中空管の前端部近傍に最大肉厚部を設けたことから、その部分での剛性が高くなり、繊維強化樹脂による中空管との間で、大きな剛性変化が抑制されるようになり、中実杆と中空管との接続部における湾曲状態がスムーズになる。
さらに、繊維強化樹脂による外層は、中空管の先端内面に挿入、接続される領域まで設けられており、実際に接続される領域において、超弾性特性を有する中実状芯材がむき出しになっていないため、継ぎ曲がりが良好な状態で、剥離や中実杆の抜けが防止されるようになる。
本発明によれば、継ぎタイプの穂先竿杆を備えた釣竿において、折れ難く、ソフトな調子を実現でき、接続部での湾曲がスムーズであると共に、剥離や抜けが生じることのない穂先竿杆を備えた釣竿が得られる。
以下、本発明に係る釣竿の一実施形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1から図3は、本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図であり、図1は全体構成を示す図、図2は穂先竿杆を示す図、そして、図3は穂先竿杆における中空管と中実杆の接続部分を示した断面図である。
本実施形態の釣竿1は、元竿3、中竿5、及び穂先竿杆10とを備えた構成となっており、各竿は、並継式又は振り出し式によって継合されている。この場合、中竿5は無い構成であっても良いし、図1に示すように、多数本継合されていても良い。なお、多数本の中竿5の内、穂先竿杆10と継合する中竿は穂持ち竿5Aとなる。
前記元竿3及び中竿5は、繊維強化樹脂製の管状体であり、例えば、強化繊維(主に炭素繊維)に合成樹脂を含浸した、いわゆるプリプレグシートを芯金に巻回し、加熱工程を経た後、脱芯する等、定法に従って所定の寸法に形成されている。
また、前記穂先竿杆10は、複数の部材、すなわち、先側となる中実杆30と、これに接続され、元側となる中空管50によって構成される。前記中実杆30の先端部には、釣糸を締結する釣糸係止具31が設けられている。この釣糸係止具31については、特別な構成に限定されることはなく、例えば、図に示すように、先端に糸係止部31aを有する管体31bを中実杆30の先端に被着することで構成される。また、前記中空管50については、元竿3、中竿5と同様、繊維強化樹脂製の管状体として構成されている。
前記穂先竿杆10を構成する中実杆30は、中実で柱状に形成された超弾性特性を有する材料、又はガラス繊維強化樹脂で形成される芯材(中実状芯材)32の外側に、繊維強化樹脂による被覆層(外層)33を設けて構成されている。
ここで超弾性特性を有する材料とは、弾性率が、外層33として用いられる繊維強化樹脂を構成する強化繊維の弾性率より小さく、高伸度の材料でソフトな調子が実現できるものであれば良い。具体的には、長手軸方向に引っ張って負荷を加えた際、約3%以上の伸び率を示して形状変形し、その負荷を取り去れば約90%以上の復元率で回復するものが好ましく、曲げ弾性率については、4000〜8000Kgf/mm2 (39200〜78400N/mm2 )の範囲の材料であることが好ましい。このような特性を有する材料としては、例えば、Ni−Ti系合金、Ni−Ti−Fe系合金、Ni−Ti−Cu系合金、Ni−Ti−Cr系合金などが挙げられる。或いは、そのような超弾性合金以外にも、芯材として同様な特性が発揮される超弾性樹脂(例えば、ポリフェニルサルホン(PPSU)など)を用いても良い。また、上記した超弾性特性を有する材料以外にも、剛性が低く撓み易いガラス繊維強化樹脂などを用いても良い。
上記した材料によって形成される中実状芯材32は、後方側に移行するに従って次第に大径化するテーパ形状となっており、その後端側に、中空管50の先端内面に挿入、接続される接続部35を備えると共に、その外側には外層33が被着されている。
前記外層33は、中実状芯材32よりも曲げ弾性率が高く、中空管50を構成する材料と同様な材料、すなわち強化繊維である例えば炭素繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化樹脂(プリプレグシート)を、中実状芯材32に巻装することで構成されており、先端領域を除いて、接続部35に至る全ての外周面を覆うように被着されている。そして、前記外層33は、元側に向かって厚肉化されており、中空管50の前端部Pの近傍に最大肉厚部33aを有すると共に、前端部Pよりも後方側、すなわち、前記接続部35では、最大肉厚部33aの外径よりも小径で、かつ最大肉厚部33aよりも薄肉厚となるように構成されている。
ここで中空管50の前端部Pは、中空管50の前端面を含む面が位置する部分であり、その近傍とは、その前端面を含む前端部Pと一致する位置、ないしはその近傍位置が対応する。すなわち、このような前端部Pは、挿入、接続される中実杆30の中実状芯材32との間で最も剛性変化が生じる部位であることから、その部分の外層33を最も厚肉化しておくことにより、中空管50との間で剛性変化を極力少なくすることが可能となり、湾曲状態がスムーズな調子を実現することが可能となる。なお、最大肉厚部33aは、前端部Pより後側に位置していても良いが、多少前側に位置していることが好ましい。すなわち、最大肉厚部33aが前端部Pよりも前側に存在することで、中実杆30が必要以上に中空管50に入り込むことがなくなり、かつ中空管50の前端面の内側縁との間で隙間を生じさせるようなこともない。
前記接続部35における外層33は、最大肉厚部33aよりも薄肉厚となるように構成されている。このような薄肉厚にする構成として、例えば、図4の拡大図に示すように、最大肉厚部33aの後方側を縮径するテーパ部33bで構成すると共に、かつテーパ部33bの最小径部P1よりも後方側をストレート部33cで構成することが可能である。なお、このような肉厚関係を有する外層33については、例えば、中実状芯材32の外側にプリプレグシートを巻装し、上記したような肉厚状態となるように研磨することで容易に形成することが可能である。
そして、上記の外層33を有する中実杆30は、中空管50の前端開口に挿入され、テーパ部33b及びストレート部33cの外周面が、中空管50の内周面に接着されることで固定される。この際、中実杆30を中空管50に差し込むと、中空管50の前端面の内側縁がテーパ部33cに突き当たることから位置決めが成され、この状態で両者は、位置決め、固定される。
そして、このように中実杆と中空管50が接続された穂先竿杆は、図3の二点鎖線で示す領域を糸巻き、糸止め等、被着部材40を被着することで、外表面に段差が生じないように処理が施される。
具体的な実施例として、鮎竿や渓流竿の穂先竿杆を考慮した場合、図4に示す最大肉厚部33aにおける中実杆30の外径D1は2.0mm、その位置における中実状芯材32の外径d1は1.46mm、テーパ部33bの最小径部P1における中実杆30の外径D2は1.6mm、その位置における中実状芯材32の外径d2は1.40mm、そして、ストレート部33cの後端部P2における中実杆30の外径D3は1.6mm、その位置における中実状芯材32の外径d3は1.34mmとされる。
そして、上記した寸法関係において、曲げ弾性率が6000Kgf/mm2 (58800N/mm2 )の超弾性金属による中実状芯材32に、強化繊維の曲げ弾性率が20290kgf/mm2 (198842N/mm2 )となるプリプレグによる外層33を被着すると、上記した最大肉厚部33aにおけるトータル曲げ剛性は、12748kgf・mm2 (124930.4N・mm2 )となり、テーパ部33bの最小径部P1におけるトータル曲げ剛性は、3832kgf・mm2 (37553.6N・mm2 )となる。これは、同一の超弾性合金による中実状芯材32を、外層33を被着することなく、外径を同一にして中空管50に挿入、固定する場合の最大肉厚部33aにおけるトータル曲げ剛性4712kgf・mm2 (46177.6N・mm2 )及び、テーパ部33bの最小径部P1におけるトータル曲げ剛性1930kgf・mm2 (18914N・mm2
)と比較すると、曲げ剛性が向上しているため、中空管50との間で剛性差が少なくなって繋がりが良好な状態となる。そして、特に、剛性の変化が最も高くなる変曲点である中空管50の前端部Pの近傍に最大肉厚部33aを設けていることから、その部分での剛性が高くなり、繊維強化樹脂による中空管50との間で、大きな剛性変化が抑制されるようになり、中実杆30と中空管50との接続部における湾曲状態がスムーズになる。具体的に、中空管50を、強化繊維の曲げ弾性率が23980kgf/mm2 (235004N/mm2 )のプリプレグで形成したことを考慮すると、その前端部Pにおける中実杆30と中空管50のトータル曲げ剛性は、12985kgf・mm2 (127253N・mm2 )となっており、上記した外層33を被着した最大肉厚部33aにおけるトータル曲げ剛性(12748kgf・mm2 (124930.4N・mm2 ))と大きな剛性差はなく、繋がりがスムーズになっている。
なお、中実状芯材32として、曲げ弾性率が16500kgf/mm2 (161700N/mm2 )の炭素繊維によるソリッド杆(外層33を被着していない)を用いた場合と比較すると、上記した最大肉厚部33aにおける曲げ剛性は、12959kgf・mm2
(126998.2N・mm2 )となり、テーパ部33bの最小径部P1における曲げ剛性は、5308kgf・mm2 (52018.4N・mm2 )となる。すなわち、本実施形態では、超弾性金属による中実状芯材30を用いたことで、最大肉厚部33aでの曲げ剛性を証にしたときに、接続部35における曲げ剛性を約30%小さくすることができ、中実杆30と中空管50を接続した状態で穂先に荷重を掛けた際、接続部でのつっぱり感が解消され、スムーズに荷重が後方に移行するようになる。
以上のような穂先竿杆10を備えた釣竿によれば、穂先側が撓み易いため、ソフトな調子で感度が良く、破損し難くなる。特に、本実施形態では、中実杆30の先端領域は、外層33を被着していない(先端領域以外に外層33を被着している)ため、調子がソフトになり、例えば鮎竿の場合、オトリに与える負荷が軽減されると共に、外層33の割れやクラックを効果的に防止することができる。
また、中実杆30は、外層33を被着して元側を徐々に肉厚化することで、高剛性にでき、かつ中空管50との間で剛性変化を小さくすることができるため、湾曲がきれいな調子が実現される。また、接続部35は、低剛性の中実状芯材32がむき出しになっておらず、繊維強化樹脂同士で接着されるため、両者の密着状態が良好になり、継ぎ曲がりが良好な状態で、剥離や抜けが防止できる。さらに、外層33は、接続部35の領域が、最大肉厚部33aよりも小径で薄肉厚となっているため、中実杆30を細径化することが可能になると共に、接続部における剛性を小さくして、つっぱり感を抑制することが可能となる。
図5は、上記した穂先竿杆10における中実杆30と中空管50の長さ比率を示す図である。上記したように、穂先竿杆10は、中実杆30と中空管50が接続されて構成されるが、穂先竿杆の先端から中空管50の前端部までの長さL1と、中空管50の長さL2の比率は、1:9〜4:6、好ましくは1:9〜3:7の範囲に設定される。
すなわち、このような長さ比率にしておくことで、中実杆30の部分が、従来よりも短くなっていることから、軽量化が図れると共に、操作性の向上が図れ、更には、強度及び良好な調子を実現することが可能となる。
なお、接続部35の長さについては、30±10mm程度に設定するのが好ましい。
図6は、上記した穂先竿杆の第2の実施形態を示す図である。
この実施形態では、上記した中実状芯材32は、元側に向けて小径化される逆テーパ状に形成されている。
このように、中実状芯材32を逆テーパにすることで、中実状芯材32の後端側を細径化することが可能となり、これに伴って穂先領域についても細径化することができ、持ち重りせず、軽量でシャープな調子にすることができる。また、中実状芯材32の小径化を維持しつつ、先端部分の径を大きくすることが可能になるため、折れ難い構成にすることが可能となる。
なお、中実状芯材32は、上記したように、後端側に向けて次第に拡径するテーパ、次第に縮径するテーパの他、ストレート部分が存在していても良い。
図7は、上記した穂先竿杆の第3の実施形態を示す図である。
この実施形態では、中実状芯材32は、元側に向けて小径化される逆テーパ状に形成されると共に、外層33が全ての中実状芯材32の外周に設けられている。このように、外層33を先端部まで巻装することで、先端部の曲げ剛性を高めることもでき、撓みを抑制することが可能になる。
図8は、上記した穂先竿杆の第4の実施形態を示す図である。
この実施形態では、中実状芯材32は、元側に向けて小径化される逆テーパ状に形成されると共に、外層33が全ての中実状芯材32の外周に設けられている。
また、上述した実施形態では、いずれも外層33は、図4に示すように、最大肉厚部33aの後方側を、次第に縮径するテーパ部33bとしていたが、図8に示すように、中空管50の前端面が面接触するように、最大肉厚部33aの後方側は段部33dによって構成しても良い。
このような構成によれば、外層33を有する中実杆30と、中空管50の外周面を略面一状にすることが可能であり、外観に優れると共に、継部に糸巻きや糸止め等の被着部材40を被着することによる境界部の裂けやささくれ、抜け等が生じることもない。
なお、このような構成では、段部33dの下部P4(テーパ部33bに移行する部分)にC面取りやR面取りを施しておくことにより、段部で強度が低下したり、折れ等が生じることを防止することが可能となる。
図9は、上記した穂先竿杆の第5の実施形態を示す図である。
上述したように、中実状芯材32の外側に設けられる外層33は、繊維強化樹脂によるプリプレグシートを巻装することで構成できるが、このような構成において、巻回数を複数、すなわち、外層が2層以上となる複数層で構成すると共に、内層側の繊維強化樹脂層33Aよりも、外層側の繊維強化樹脂層33Bの強化繊維の伸び率が大きく(内層側よりも外層側が低弾性となる)なるように設定する。
このような構成によれば、外層側に伸びの大きな強化繊維が配設されることから、撓み性に優れると共に、穂先竿杆10が大撓みしても外層となっている強化繊維の破断、クラックの発生などが起き難くなる。
また、このような構成において、最大肉厚部33aでの肉厚は、強化繊維の伸び率が大きい外層側(繊維強化樹脂層33B)よりも、内層側(繊維強化樹脂層33A)の方を厚くしておくことが好ましい。
このように、高弾性となっている内側の繊維強化樹脂層33Aを厚くすることで、細身でかつ剛性を大きくすることができ、更には、撓み性に優れた穂先竿杆とすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態の形状に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、釣竿の形態については、釣糸が案内されるガイドが装着されていても良いし、中空管50と中実杆30の接続部分の継ぎ構造についても適宜変形することが可能である。また、外層33の最大肉厚部33aの後方側については、最大肉厚部33aよりも小径で薄肉厚となっていれば、テーパ部やストレート部の構成、長さ等については適宜変形することが可能である。
本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図であり、全体構成を示す図。 穂先竿杆を示す図。 穂先竿杆における中空管と中実杆の接続部分を示した断面図。 中実状芯材の外側に被着される外層の構成を示す図。 穂先竿杆における中実杆と中空管の長さ比率を示す図。 穂先竿杆の第2の実施形態を示す図。 穂先竿杆の第3の実施形態を示す図。 穂先竿杆の第4の実施形態を示す図。 穂先竿杆の第4の実施形態を示す図。
符号の説明
1 釣竿
10 穂先竿杆
30 中実杆
32 中実状芯材
33 外層
33a 最大肉厚部
35 接続部
50 中空管

Claims (7)

  1. 超弾性特性を有する材料又はガラス繊維強化樹脂によって形成される中実状芯材の外側に繊維強化樹脂の外層を具備した中実杆と、この中実杆の後端部に接続される繊維強化樹脂の中空管とで構成される穂先竿杆を有する釣竿であって、
    前記中実杆は、前記中空管の先端内面に挿入、接続される接続部を備えており、
    前記中実杆の外層は、元側に向かって厚肉化され、前記中空管の前端部近傍に最大肉厚部を有すると共に、前記接続部では、前記最大肉厚部の外径よりも小径で、かつ最大肉厚部よりも薄肉厚としたことを特徴とする釣竿。
  2. 前記中実状芯材は、元側に向けて小径化される逆テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
  3. 前記外層は、前記中実状芯材よりも曲げ弾性率が高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の釣竿。
  4. 前記外層は、前記中実状芯材の先部を除いた領域に巻装されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の釣竿。
  5. 前記外層は、少なくとも2層の複数層で構成されており、内層側よりも外層側の方が強化繊維の伸び率が大きいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の釣竿。
  6. 前記最大肉厚部での肉厚は、前記強化繊維の伸び率が大きい外層側よりも、内層側の方を厚くしたことを特徴とする請求項5に記載の釣竿。
  7. 前記穂先竿杆先端から前記中空管前端部までの長さと、前記中空管の長さの比率は、1:9〜4:6の範囲に設定されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の釣竿。
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