JP2006141248A - 継式釣竿 - Google Patents
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Abstract
【課題】 穂先竿と穂持竿との継合部前後における曲げ剛性差をできるだけ小さくできると共に、穂先竿に対する応力集中を防止する。
【解決手段】 繊維強化樹脂製竿杆を並継又は振出式に複数本継ぎ合わせる釣竿であって、穂先竿18が中空管18Aの一端部と中実部材18Bの一端部とを分離不可能に接合して構成されており、該穂先竿は先側領域を中空管で構成し、管状の穂持竿16と継ぎ合わせる継合部TBとその前側の所定長さ部Lとからなる後側領域を中実部材18Bで構成する。
【選択図】 図2
【解決手段】 繊維強化樹脂製竿杆を並継又は振出式に複数本継ぎ合わせる釣竿であって、穂先竿18が中空管18Aの一端部と中実部材18Bの一端部とを分離不可能に接合して構成されており、該穂先竿は先側領域を中空管で構成し、管状の穂持竿16と継ぎ合わせる継合部TBとその前側の所定長さ部Lとからなる後側領域を中実部材18Bで構成する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、繊維強化樹脂製の並継式又は振出式の継式釣竿に関する。
通常、中実部材と中空管とを接続して一本の穂先竿杆を形成する場合、下記特許文献1,2に示すように、従来では前側に中実部材を、後側に中空管を配設する構成である。
実公昭60−18048号公報
実開昭57−104876号公報
然しながら、上記の穂先竿では前側領域の外径を細くし易く、先部の曲げ剛性を小さく形成できるというメリットがあるが、以下のような欠点がある。まず、継式釣竿として、先端部が中実の分持ち重り傾向があり、釣竿の振り調子にシャープな感じが無くてだれた感じが強くなる。また、穂先竿と穂持竿との継合部等の各継合部の前後の曲げ剛性の差をできる限り小さくしなければ、撓み力を受けた際に釣竿が腰折れ状態になってしまい、荷重が後方に滑らかに移動し難い。更には、並継又は振出式の継式釣竿では、撓んだ際に穂先竿と穂持竿との継合部の直前位置に応力集中が生じるが、ここが中空管の場合は、折損し易く、強度的に弱い。
従って解決しようとする課題は、穂先竿と穂持竿との継合部前後における曲げ剛性差をできるだけ小さくできると共に、穂先竿に対する応力集中を防止できることである。
従って解決しようとする課題は、穂先竿と穂持竿との継合部前後における曲げ剛性差をできるだけ小さくできると共に、穂先竿に対する応力集中を防止できることである。
請求項1に係る発明では、繊維強化樹脂製竿杆を並継又は振出式に複数本継ぎ合わせる釣竿であって、穂先竿が中空管の一端部と中実部材の一端部とを分離不可能に接合して構成されており、該穂先竿は先側領域を中空管で構成し、管状の穂持竿と継ぎ合わせる継合部とその前側の所定長さ部とからなる後側領域を中実部材で構成していることを特徴とする継式釣竿を提供する。
前側の所定長さ部とは、長さが実在すれば良いが、好ましくは50mm以上である。下記においても同じである。
前側の所定長さ部とは、長さが実在すれば良いが、好ましくは50mm以上である。下記においても同じである。
請求項2に係る発明では、繊維強化樹脂製竿杆を並継又は振出式に複数本継ぎ合わせる釣竿であって、穂先竿が、中空管の後側領域内に中実部材を挿入して接着固定されて構成され、該中実部材の配設されている領域は、管状の穂持竿と継ぎ合わせる継合部の範囲内に後端があり、該継合部の前方所定位置に前端があることを特徴とする継式釣竿を提供する。
請求項3に係る発明では、前記穂先竿の領域であって、穂先竿の継合部に隣接する領域の曲げ剛性は、穂持竿の領域であって、穂先竿の継合部に隣接する領域の曲げ剛性に対して20%程度以下の相違である請求項1または2記載の継式釣竿を提供する。
この曲げ剛性の相違を調べる際には、穂先竿側領域も穂持竿側領域も共に、補強耳等、本体成形プリプレグに比べて非常に小さなプリプレグが部分的に重合されているような部位を避けて調べる。
この曲げ剛性の相違を調べる際には、穂先竿側領域も穂持竿側領域も共に、補強耳等、本体成形プリプレグに比べて非常に小さなプリプレグが部分的に重合されているような部位を避けて調べる。
本発明の請求項1では、穂先竿を管状の穂持竿と並継又は振出式に継ぎ合わせた場合に、継合部の前後において、穂持竿は、穂先竿よりも外径は大きいが内部は空洞である。一方、穂先竿は穂持竿よりも外径は小さいが、継合部とその前側所定長さ部が中実部材で構成されているため、内部は詰まっている構造である。従って、穂持竿側の曲げ剛性に対して、穂先竿側の曲げ剛性を近い値に設定することが容易になる。また、撓んだ際に継合部直前の穂先竿側への応力集中に対しても、中実部材のため割れが生じ難く、強度的に向上する。
請求項2では、請求項1の場合とは接合構造が異なるものの、継合部直前部での応力集中に対して強いことは同じである。
請求項3では、曲げ剛性が具体的にこの程度の相違であれば、滑らかな撓みとなる。
請求項3では、曲げ剛性が具体的にこの程度の相違であれば、滑らかな撓みとなる。
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る並継式釣竿の例としてのへら竿の側面図、図2はその穂先竿と穂持竿先部の拡大図であって斜線は領域区別のためであり、図3は図2のC部の拡大部分断面図である。元竿10と、中竿12,14と、穂持竿16と穂先竿18とが並継式に継ぎ合わされている。各竿管は、エポキシ樹脂等の合成樹脂をマトリックスとし、炭素繊維等の強化繊維で強化された繊維強化樹脂製である。
穂先竿18は、先側領域を中空管18Aで構成し、後側領域を中実部材18Bで構成し、中実部材先端部を小径化させ、中空管18Aの後端部に挿入して接着接合させている。中実である後側領域は、管状の穂持竿16との継合部TB領域と、その前側長さLの範囲に亘っている。この長さLは、好ましくは50mm以上である。
こうして穂持竿との継合部TBの直前部は中実部材18Bであるため、釣竿が撓んだ際の継合部TBの直前部の応力集中に対して強い。また、釣竿の先端部領域は中空管18Aであるため、持ち重りが防止でき、釣竿の振り調子にシャープな感じが出る。継合部TBの直前部位(補強耳等の存在する部位を外す)と直後部位(補強耳等の存在する部位を外す)の各曲げ剛性値は、夫々、例えば56.28N・mm2と64.45N・mm2であり、約13%の差に収まる。従って、撓み曲線が滑らかになる。
図4は中実部材18Bが、強化繊維が長手方向に引き揃えられた心材18BCの外周を所定形状に研削形成した後、この外側に、同じく強化繊維が長手方向に引き揃えられたプリプレグを巻回して外層18BHを形成した形態の例を図示している。このように、本願での中実部材は、外側にプリプレグによる層の有無を問わない。
図5は他の実施形態例を示し、穂先竿の露出部のみを縦断面で示している。穂先竿は、中空管18A’の後端から中実部材18B’が挿入固定されている。その範囲は、継合部TBの範囲とその前側所定長さLの範囲とに亘っている。この例の中実部材18B’は、図4の中実部材と同様に、強化繊維が長手方向に引き揃えられた心材18BCの外周に、プリプレグによる外層18BHが設けられている。長さLは、好ましくは50mm以上である。
こうして穂先竿の継合部TBの直前部は、中空管18A’と中実部材18B’とが一体化した新たな中実部材となっているため、釣竿が撓んだ際の継合部TBの直前部の応力集中に対して強い。また、釣竿の先端部領域は中空管であるため、持ち重りが防止でき、釣竿の振り調子にシャープな感じが出る。継合部TBの直前部位と直後部位の各曲げ剛性値は、やはり20%の差に収まる。従って、撓み曲線が滑らかになる。
更には、図5では、穂先竿の継合部TB全体に亘って中実部材18B’が挿入配設されているが、該継合部領域の後端近くには存在せず、継合部の途中位置から前方に配設されていてもよい。この形態の場合、釣竿が撓んだ際に、穂先竿の継合部の後部領域は中空管18A’のみであるため、継合部TB後端近くにおける穂持竿16側への応力集中が緩和される。
本発明は、並継又は振出式の継式釣竿に利用できる。
16 穂持竿
18 穂先竿
18A 中空管
18B 中実部材
TB 継合部
18 穂先竿
18A 中空管
18B 中実部材
TB 継合部
Claims (3)
- 繊維強化樹脂製竿杆を並継又は振出式に複数本継ぎ合わせる釣竿であって、穂先竿が中空管の一端部と中実部材の一端部とを分離不可能に接合して構成されており、該穂先竿は先側領域を中空管で構成し、管状の穂持竿と継ぎ合わせる継合部とその前側の所定長さ部とからなる後側領域を中実部材で構成していることを特徴とする継式釣竿。
- 繊維強化樹脂製竿杆を並継又は振出式に複数本継ぎ合わせる釣竿であって、穂先竿が、中空管の後側領域内に中実部材を挿入して接着固定されて構成され、該中実部材の配設されている領域は、管状の穂持竿と継ぎ合わせる継合部の範囲内に後端があり、該継合部の前方所定位置に前端があることを特徴とする継式釣竿。
- 前記穂先竿の領域であって、穂先竿の継合部に隣接する領域の曲げ剛性は、穂持竿の領域であって、穂先竿の継合部に隣接する領域の曲げ剛性に対して20%程度以下の相違である請求項1または2記載の継式釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004333623A JP2006141248A (ja) | 2004-11-17 | 2004-11-17 | 継式釣竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004333623A JP2006141248A (ja) | 2004-11-17 | 2004-11-17 | 継式釣竿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006141248A true JP2006141248A (ja) | 2006-06-08 |
Family
ID=36621620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004333623A Pending JP2006141248A (ja) | 2004-11-17 | 2004-11-17 | 継式釣竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006141248A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103782977A (zh) * | 2012-10-30 | 2014-05-14 | 古洛布莱株式会社 | 竿梢节及具备该竿梢节的钓竿 |
JP2018121625A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | グローブライド株式会社 | 伸縮式管状体 |
-
2004
- 2004-11-17 JP JP2004333623A patent/JP2006141248A/ja active Pending
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