JP2007318572A - 電子機器 - Google Patents

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和幸 鈴木
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Abstract

【課題】故障時でも動作設定情報を簡単に転送し保存できるようにする。
【解決手段】電子機器としての空調装置1Aは、浴室51に設置される空調ユニット(本体)11と、運転モードを選択する操作部(リモコン)41Aを有する。それぞれの制御部には不揮発性のメモリを有し、同一の動作設定情報が設定値として保存されている。操作部側を基準にするならば、操作部側の動作設定情報が本体側のメモリにバックアップされる。操作部側制御基板が故障して交換したときには、操作部側の新しいメモリに本体側のメモリの情報を転送して保存し、本体側制御基板が故障して交換したときは、本体側の新しいメモリに操作部側の情報を転送して保存することで、動作設定情報の再設定操作処理をなくす。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浴室や脱衣所等の室内の暖房、乾燥、換気等を行う空調装置などに適用できる電子機器に関する。
操作部で選択した制御モードを実行する制御部を備えた電子機器としては多種多様な装置が存在する。その1つとして、浴室の暖房と乾燥機能等を備えた空調装置を挙げることができる。
この種空調装置にあっては、換気風量の設定や、浴室の換気と連動した例えばトイレ換気の停止を遅延させる時間(トイレ遅延等と称される)の設定などの各種動作設定が行われる。
従来の空調装置では、各種設定値の変更は、操作部を構成するリモートコントロール装置の内部に備えたDIPスイッチで行うように構成されている(例えば、特許文献1)。
最近の空調装置では、設定可能な換気風量の増加や、動作制御機能の増加に伴って、利用者が自由に設定できる設定項目数が増加する傾向にある。したがって上述したDIPスイッチによる動作設定を利用する場合では、細かな設定ができないこと、設定すべき項目が多いと、DIPスイッチの数が増えるためコストアップを招来したり、設定作業が面倒になるなどの問題が指摘されている。
このような面倒な設定作業などを軽減するものとして、リモートコントロール装置内にメモリを備え、リモートコントロール装置に備えられた操作ボタンを利用して設定値を変更し、変更した動作設定情報をメモリに保存するようにした空調装置が提案されている(例えば、特許文献2)。
さらには、このリモートコントロール装置が故障したような場合の対策として、特許文献2には、故障したリモートコントロール装置を新品に交換するとき、故障したリモートコントロール装置のメモリに保存されている情報を、そのまま新しいリモートコントロール装置のメモリに移植できるようにした技術も開示されている。
特開平6−16949号公報 特許第2825142号
ところで、特許文献2に開示された技術は、故障したリモートコントロール装置のメモリに保存されている情報を、このリモートコントロール装置の正常動作時に予め別の外部記憶手段に保存しておかなければならない。そのため、外部記憶手段には、本来の情報記憶用のメモリの他に、このメモリに対する書き込みや読み出しを行う周辺回路まで搭載する必要があり、外部記憶手段としての構成が複雑化する嫌いがある。
そこで、この発明では制御部などが交換されたようなときでも、制御部のメモリに保存された動作設定情報などの制御情報を、再設定することなく利用できるようにした電子機器を提案するものである。
上述した課題を解決するため、本発明は、操作部で選択した制御モードを実行する制御部を備えた電子機器であって、
前記操作部によって設定された前記制御モードに関連した設定項目に対応した制御情報を保存する、前記操作部内に設けられた第1のメモリと、
前記操作部からの前記制御情報を保存する、前記制御部内に設けられた第2のメモリとを有し、
前記第1と第2のメモリの間で、保存された前記制御情報が相互に転送できるようになされたことを特徴とする。
この発明において、操作部で選択した制御モードを実行する制御部を備えた電子機器としては、運転モードを選択する操作部と、運転モードに応じて設定された動作設定情報にしたがって、前記操作部で選択された運転モードを実行する制御部とを備えた空調装置が好適である。
操作部内には第1のメモリが設けられ、制御部内には第2のメモリが設けられる。第1のメモリにはこの操作部で設定された各種運転モードに関連した設定項目ごとの制御情報(動作設定情報)が保存される。第2のメモリにも、制御情報がバックアップされる。操作部はリモートコントロール装置として機能する。
第1と第2のメモリの間では相互通信がなされ、第1のメモリに保存された制御情報が更新されたときには、第2のメモリの保存内容も更新されるような通信モードを備える。したがって、第2のメモリは第1のメモリの保存情報が常に反映されたものとなっている。
操作部が故障したようなときは、この操作部全体が新しいものと交換される。同じく制御部側が故障したようなときも、この制御部全体が新しいものと交換される。部品全体が交換されたときは、第1のメモリあるいは第2のメモリには、それぞれ初期値が設定されているので、操作部が故障したときは制御部側の第2のメモリに保存されたバックアップデータを第1のメモリに書き込む。これで、制御情報の再設定処理が不要となり、そして制御情報の共有化を図ることができる。
制御部が故障したときは、第2のメモリが新しいので、制御情報としては初期値のままとなっている。操作部側の第1のメモリには設定済みの制御情報が保存されているので、この場合には第1のメモリの制御情報を、第2のメモリに転送して保存する。こうすることで、制御情報が第2のメモリにバックアップデータとして保存される。この転送処理によって、制御情報の再設定処理が不要となると共に、制御情報の共有化を図ることができる。
上述した空調装置は、運転モードを選択する操作部と、運転モードに応じて設定された動作設定情報にしたがって、操作部で選択された運転モードを実行する制御部とを備えている。
操作部は、動作設定情報を設定する設定モードへの移行及び動作設定情報の中から設定値を変更する設定項目の選択を行う設定ボタンと、動作設定情報の中から設定ボタンで選択された設定項目の設定値を変更する設定値変更ボタンと、設定値変更ボタンで変更された設定値を確定する決定ボタンとを有する。
この発明によれば、操作部と制御部のそれぞれにメモリを内蔵させ、これらメモリ間で、保存された動作設定情報などの制御情報を相互に転送して制御情報の共有化を図れるようにしたものである。
これによれば、操作部や制御部が故障したようなときでも、制御情報の再設定処理をすることなく、この制御情報を、交換された側のメモリに簡単に転送保存して、制御情報の共有化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明による電子機器の一例を詳細に説明するが、操作部で選択した制御モードを実行する制御部を備えた電子機器としては、運転モードを選択する操作部と、運転モードに応じて設定された動作設定情報にしたがって、前記操作部で選択された運転モードを実行する制御部とを備えた空調装置を例示する。
<第1の実施の形態の空調装置の構成例>
図1は、本発明を適用した空調装置の一例を示す構成図である。この空調装置1Aは、浴室暖房換気乾燥機等と称され、例えば浴室51の天井に設置される空調ユニット11と、浴室51に隣接した洗面脱衣所52の壁面に取り付けられた操作部41Aを備える。操作部41Aは、空調ユニット11と独立したリモートコントロール装置で、空調ユニット11に備えた空調装置1Aの制御部71とは例えば電気ケーブルで接続される。
操作部41Aは、空調装置1Aの運転モードを選択する運転モード選択ボタン42を備える。空調装置1Aは、操作部41Aでの運転モード選択ボタン42の操作に応じて空調ユニット11を制御して、浴室51の暖房を行う暖房運転モード、浴室51及び他室の換気を行う換気運転モード、浴室51及び浴室51内に干した衣類の乾燥を行う乾燥運転モード、浴室51への涼風(送風)の吹き出しを行う涼風運転モードを実行する。
また、操作部41Aは、空調装置1Aにおける換気風量等の設定値の変更を行う設定モードを実行する設定ボタン43a及び決定ボタン43bと、アップ・ダウンボタン44を備える。空調装置1Aは、操作部41Aでの設定ボタン43a及び決定ボタン43bと、アップ・ダウンボタン44の操作に応じて設定モードを実行し、各種設定値の変更を行う。
図2及び図3は空調ユニット11の一例を示す構成図で、図2は空調ユニット11の断面図、図3は空調ユニット11を下方から見た分解斜視図である。
空調ユニット11は、吸い込んだ空気を循環させる循環ファン部12と、吸い込んだ空気を排気する換気ファン部13とを備える。
循環ファン部12は、回転軸の向きを鉛直方向とした多翼の羽根車14と、羽根車14を回転駆動する循環ファンモータ15と、風路を形成する循環ファンケース16を備える。
循環ファンケース16は、羽根車14の軸方向に沿った下面が開口して循環ファン吸込口17が形成される。また、循環ファンケース16は、羽根車14の接線方向に沿って吹出風路18が形成され、吹出風路18と連通した下面が開口して循環ファン吹出口19が形成される。
循環ファン部12では、循環ファンモータ15によって羽根車14が回転駆動されると、循環ファン吸込口17から空気が吸い込まれ、循環ファン吸込口17から吸い込まれた空気は、吹出風路18を通って循環ファン吹出口19から吹き出される。
空調ユニット11は、循環ファン部12にヒータ20hを備える。ヒータ20hは、例えばPTCヒータが用いられ、循環ファン吹出口19の近傍の吹出風路18に取り付けられる。これにより、羽根車14を回転駆動すると共にヒータ20hに通電すると、吹出風路18を通る空気がヒータ20hによって加熱されて、循環ファン吹出口19から温風が吹き出す。
また、空調ユニット11は、循環ファン部12にイオン発生器20iを備える。イオン発生器20iは、ヒータ20hより上流側の吹出風路18に、図示しないイオン放出面を露出させて取り付けられ、正イオンと負イオンを発生させる。
正イオンと負イオンの発生の原理は、誘電体が介在するように対向させた一対の電極間に家庭用交流電源等から取った交流電圧を昇圧して印加することにより、コロナ放電を起こし、空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化し、H+(H2O)m(mは任意の自然数)と、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が主体のイオンを放出するものである。
これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22または・OHを生成する。H22または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
これにより、羽根車14を回転駆動すると共にイオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させると、略同数の正イオンと負イオンを含む空気が循環ファン吹出口19から吹き出す。
換気ファン部13は、回転軸の向きを鉛直方向とした多翼の羽根車21と、羽根車21を回転駆動する換気ファンモータ22と、風路を形成する換気ファンケース23を備える。
換気ファンケース23は、羽根車21の軸方向に沿った下面が開口して換気ファン吸込口24が形成される。また、換気ファンケース23は、羽根車21の接線方向に沿って排気風路25が形成され、排気風路25と連通した一の側面が開口して排気口26が形成される。
空調ユニット11は、循環ファン部12と換気ファン部13を収容する本体ケース27を備える。本体ケース27は、鉄等の金属で構成され、循環ファン部12の上側に換気ファン部13が重なる形態で、循環ファン部12と換気ファン部13が取り付けられる。
空調ユニット11は、本体ケース27の一の側面に、換気ファン部13の排気口26と連通した排気ダクトジョイント28aが取り付けられる。
また、空調ユニット11は、排気口26の形成面以外の本体ケース27の他の側面に1個または2個の副吸込口27aが形成され、副吸込口27aに副吸込ダクトジョイント28bが取り付けられる。
更に、空調ユニット11は、本体ケース27内で循環ファン部12の上側に、循環ファン部12の吹出風路18とは独立して、副吸込口27aと換気ファン吸込口24を連通させた副吸込風路29が形成される。
空調ユニット11は、換気ファン部13の下側に換気吸込風路形成部材30が取り付けられる。換気吸込風路形成部材30は、本体ケース27の下面側に開口を有して換気吸込口30aを形成すると共に、換気吸込口30aと換気ファン吸込口24を連通させた換気吸込風路30bを形成する。
空調ユニット11は、本体ケース27の下面にフロントパネル32を備える。フロントパネル32は、本体ケース27に対して着脱できるように構成され、循環ファン部12の循環ファン吸込口17及び換気ファン部13と連通した換気吸込口30aと対向して吸込口グリル32aが形成される。また、フロントパネル32は、循環ファン部12の循環ファン吹出口19と対向して吹出口グリル32bが形成される。
空調ユニット11は、吹出口グリル32bに面して循環ファン吹出口19に電動ルーバ33を備える。
図4は電動ルーバ33の一例を示す構成図で、図4(a)は吹出口グリル32bの長手方向から見た電動ルーバ33の正面図、図4(b)は吹出口グリル32bの短手方向から見た電動ルーバ33の側面図である。
電動ルーバ33は、吹出口グリル32bの短手方向に沿って延び、吹出口グリル32bの長手方向に沿って並列した複数枚の第1の整流板34aと、第1の整流板34aの向きを変える第1のルーバモータ35aと、各第1の整流板34aに駆動力を伝達する第1のリンク機構36aを備える。
また、電動ルーバ33は、第1の整流板34aと直交する向きに配置される複数枚の第2の整流板34bと、第2の整流板34bの向きを変える第2のルーバモータ35bと、各第2の整流板35bに駆動力を伝達する第2のリンク機構36bを備える。
各第1の整流板34aは、図示しない枠体等に軸37aを支点に回転自在に支持され、1枚の第1の整流板34aの軸37aに第1のルーバモータ35aの軸が連結されている。第1のルーバモータ35aはステッピングモータで構成され、第1の整流板34aの往復回転動作が可能である。
各第1の整流板34aは、第1のリンク機構36aを構成するリンクロッド38aで連結される。
これにより、第1のルーバモータ35aが矢印a,b方向に回転駆動されると、複数枚の第1の整流板34aの中で、第1のルーバモータ35aの軸と連結された第1の整流板34aが軸37aを支点にして矢印a,b方向に回転すると共に、各第1の整流板34aがリンクロッド38aで連結されているので、各第1の整流板34aが軸37aを支点にして矢印a,b方向に回転する。
第2の整流板34bも、第1の整流板34aと同様の構成で駆動され、各第2の整流板34bは、図示しない枠体等に軸37bを支点に回転自在に支持され、1枚の第2の整流板34bの軸37bに第2のルーバモータ35bの軸が連結されている。第2のルーバモータ35bはステッピングモータで構成され、第2の整流板34bの往復回転動作が可能である。
各第2の整流板34bには、第2のリンク機構36bを構成するリンクレバー39bが取り付けられ、各リンクレバー39bがリンクロッド38bで連結される。
これにより、第2のルーバモータ35bが矢印c,d方向に回転駆動されると、複数枚の第2の整流板34bの中で、第2のルーバモータ35bの軸と連結された第2の整流板34bが軸37bを支点にして矢印c,d方向に回転すると共に、各第2の整流板34bがリンクレバー39b及びリンクロッド38bで連結されているので、各第2の整流板34bが軸37bを支点にして矢印c,d方向に回転する。
このように、電動ルーバ33は、整流板の向きを切り換えられるようにすることで、空気の吹き出し方向が運転モード毎、または利用者の操作によって選択された向きに切り換えられるようになっている。
次に、図1を参照にして空調装置1Aの設置例について説明する。空調装置1Aの空調ユニット11は、浴室51の天井に設置される。浴室51の天井パネルには、図2等で説明した空調ユニット11の本体ケース27が入る開口部が形成され、空調ユニット11は、フロントパネル32が露出するようにして、天井裏から吊り下げる形態、あるいは天井パネルに固定する形態等で取り付けられる。
浴室51の天井に取り付けられた空調ユニット11は、排気ダクトジョイント28aに排気ダクト3が接続される。排気ダクト3は、図示しない建物の外壁53に取り付けた屋外グリル4に接続され、空調ユニット11で浴室51等から吸い込んだ空気を、排気ダクト3を介して屋外に排気できる構成となっている。
また、空調ユニット11は、副吸込口27aに取り付けられた副吸込ダクトジョイント28bに副吸込ダクト5が接続され、副吸込ダクト5は、例えばトイレ54に設置された副吸込口6に接続されて、トイレ54から図示しない建物の他室の空気を吸い込める構成となっている。
なお、空調ユニット11に副吸込口27aを2個備える構成では、洗面脱衣所52にも副吸込口6を備えて、空調ユニット11と副吸込ダクト5で接続する構成としても良い。
空調装置1Aは、洗濯物等の被乾燥物を乾燥させる機能を備えるので、浴室51には洗濯物等を掛けるランドリパイプ55を備える。ここで、空調ユニット11の吹出口グリル32bから吹き出す空気が、浴槽51aから出て洗い場51bに居る入浴者に直接当たると、体が濡れている場合等に寒さを感じることがある。このため、吹き出し方向がランドリパイプ55側に向くように、図4で説明した電動ルーバ33により風向が初期設定される。
浴室51の入口には浴室ドア56を備える。浴室ドア56は空気取入口(ガラリ)56aを備え、浴室51に隣接した洗面所脱衣所52等の空気を浴室51内に取り込めるようになっている。
<空調装置の制御機能例>
図5は空調装置1Aの本体側制御系の一例を示す機能ブロック図であり、図6はその操作部41Aのボタン配置例を示す。そして、図7は操作部41A側に設けられたリモコン側制御系の一例を示す機能ブロック図であり、図8は、リモコン側制御系での制御情報の保存処理例を示し、図9は動作設定情報などの制御情報の転送および保存処理例を示す。
この例では、空調装置1Aの本体側にも、操作部41A側にもそれぞれ制御系が搭載されており、何れの制御系においても単独で、それぞれの制御系にストアされた同一の制御プログラムに基づいて、空調装置1Aの本体側に接続されたモータなどの制御対象を制御することができる。実施例では、正常動作時は操作部41A側の制御系に内蔵された制御プログラムに基づく制御指令信号によって、空調装置1Aの本体側に接続されたモータなどの制御対象が制御される構成となっている。もちろん、本体側制御部には、操作部側制御部(リモコン側制御部)に搭載されたものと同一の制御プログラムを搭載する必要はない。
図5に示すように、空調装置1Aは空調ユニット11に備えられ、CPUや、EEPROM等の不揮発性のメモリ71a等を有した制御部71に、操作部41Aと、図2〜図4で説明した循環ファンモータ15と、換気ファンモータ22と、ヒータ20hと、イオン発生器20iと、第1のルーバモータ35aと、第2のルーバモータ35b等の制御対象物が接続される。
本体側制御部71に設けられたメモリ(第2のメモリ)71aはバックアップメモリとして機能し、利用者等が操作部41Aの設定ボタン43a及び決定ボタン43bと、アップ・ダウンボタン44を操作することで、変更された各種動作設定情報に関する設定値がバックアップされる。したがって、操作部41A側のメモリ76(後述する)にも同一の動作設定情報が保存されている。第2のメモリ71aとしては、EEPROMなどの不揮発性メモリが使用される。
図6は操作部41Aの一例を示す構成図である。図1で説明した設定ボタン43aは、各種設定を行う操作へ誘導するような例えば「設定」との文字が表記され、設定モードへの移行及び設定値を変更する設定項目の選択を行う操作で使用される。
設定ボタン43aの表記については、設定を行おうとする利用者(空調装置の使用者または施工業者)が、設定モードへの移行及び設定項目の選択の操作を行えるような表記であれば他の表記でも良い。
アップ・ダウンボタン44は設定値変更ボタンの一例で、設定値を順次変更する操作を誘導するような例えば「矢印」が表記されたアップボタン44aとダウンボタン44bを備え、設定値の変更を行う操作で使用される。
決定ボタン43bは、設定値を確定する操作等を誘導するような例えば「決定」との文字が表記され、変更された設定値の確定を行う操作で使用される。ここで、決定ボタン43bの表記についても、操作を行う利用者が選択した設定値等を決定する操作が行えるような表記となっていれば、「決定」との表記でなく、例えば「確定」等の他の表記であっても良い。なお、設定ボタン43aは専用の操作ボタンを設けずに、アップボタン44a等を所定時間押すことや複数のボタンを押すことにより設定モードに移行するようにしてもよく、決定ボタン43bについても同様である。
操作部41Aは、運転モード選択ボタン42として、暖房運転モードを選択する暖房運転選択ボタン42aと、換気運転モードを選択する換気運転選択ボタン42bと、乾燥運転モードを選択する乾燥運転選択ボタン42cと、涼風運転モードを選択する涼風運転選択ボタン42dを備える。これらの運転モードは、入浴者等の利用者が操作部41Aの運転モード選択ボタン42等を操作することにより選択される。
また、運転モード選択ボタン42として、運転を停止させる停止ボタン42eと、図1に示す浴室51及び浴室51が設置された図示しない建物全体を、所定の換気風量で常時換気を行う24時間換気運転モードを選択する24時間換気運転選択ボタン42fを備える。
更に、操作部41Aは、運転モード選択ボタン42で選択された運転モード及び各運転モードで設定される風量等を視認させるため、各ボタンに対応してステータスランプ(表示素子)45を備える。また、操作部41Aは、現在時刻及び設定モードでは設定項目と設定値が表示される表示部46を備える。
図7は、この操作部41Aに搭載されたリモコン側制御系の一例を示す機能ブロック図であって、CPUなどの演算処理機能を備えたリモコン側制御部75を有する。このリモコン側制御部75に上述した運転モード選択ボタン42、設定および決定ボタン43a,43b、アップ・ダウンボタン44a、44bがそれぞれ接続され、各ボタン操作情報がリモコン側制御部75に供給される。
リモコン側制御部75では、第1のメモリ76等に格納されたプログラムにしたがって、本例では暖房運転を行う暖房運転モード、換気運転を行う換気運転モード、乾燥運転を行う乾燥運転モード及び涼風運転を行う涼風運転モードを実行する。また、各運転モードに応じて設定された換気風量等の動作設定情報の設定値を変更する設定モードを実行する。
また、利用者等が操作部41Aの設定ボタン43a及び決定ボタン43bと、アップ・ダウンボタン44を操作することで、変更された各種動作設定情報に関する設定値が第1のメモリ76に格納される。そのため、第1のメモリ76は、EEPROMなどの不揮発性のメモリが使用される。動作設定情報としては、予めストアされた初期値か、使用者が設定した変更後の値(ユーザ設定値)となる。
制御部75では、操作部41Aで選択された運転モードを実行するプログラムと、第1のメモリ76に格納された設定値に従い、循環ファンモータ15、換気ファンモータ22、ヒータ20h、イオン発生器20i、第1のルーバモータ35a及び第2のルーバモータ35b等を制御する。
また、リモコン側制御部75からは複数の表示素子45に対する点灯信号を始めとして、表示部46に対する表示信号が供給される。
操作部41Aと、本体側制御部71との間はインタフェース77を介してこの例ではワイヤー78によって接続され、リモコン側制御部75からの制御指令信号や、バックアップ情報がワイヤー78を介して本体側制御部71側に転送される。
<第1の実施の形態の空調装置の動作例>
次に、空調装置1Aの各運転モードの動作例について各図を参照して説明する。
(1)暖房運転モード
操作部41Aで暖房運転選択ボタン42aが押されると、リモコン側制御部75は暖房運転モードが選択されたと判断し、本体側制御部71に接続された循環ファンモータ15を駆動して、循環ファン部12の羽根車14を回転駆動すると共に、ヒータ20hに通電する。また、換気吸込口30aに備えられた図示しないシャッターを閉位置とする。
循環ファン部12の羽根車14が回転すると、フロントパネル32の吸込口グリル32aから、循環ファン部12の循環ファン吸込口17へ浴室51内の空気が吸い込まれる。
循環ファン吸込口17から吸い込まれた空気は、吹出風路18によって循環ファン吹出口19へと流れる。そして、ヒータ20hが通電されると、吹出風路18を通る空気が加熱され、フロントパネル32の吹出口グリル32bから、浴室51内へ温風が吹き出す。
これにより、暖房運転モードを実行することで、浴室51内の空気を循環させながら浴室51内を暖房して、温度を上げることができる。なお、暖房運転モードでは、換気吸込口30aに備えられた図示しないシャッターを閉位置とすることで、浴室51内の暖められた空気が排気されることを防ぐ。
なお、暖房運転モードとして、入浴前に浴室51を暖める予備暖房モードと、入浴中に使用する入浴暖房モードを設けておき、この2種類の暖房運転モードを切り替えて実行できるようにしても良い。ここで、入浴暖房モード時に吹き出す温風の風量は、予備暖房モード時より少ない風量として、体が濡れている入浴者が肌寒さを感じないようにしている。
また、予備暖房モードでは、電動ルーバ33により温風の吹き出し方向を浴室51の洗い場51bに切り替えて、床面を温められるようにしても良い。
ここで、図6に示す操作部41Aでは、暖房運転選択ボタン42aに対応したステータスランプ45として、風量と関連付けた例えば「強」と表記されたランプと、「弱」と表記されたランプを備え、予備暖房モードでは「強」と表記されたランプを点灯させ、入浴暖房モードでは「弱」と表記されたランプを点灯させることで、実行中の運転モードを確認可能としている。
(2)換気運転モード
操作部41Aで換気運転選択ボタン42bが押されると、リモコン側制御部75は換気運転モードが選択されたと判断し、本体側制御部71に接続された換気ファンモータ22を駆動する。また、換気吸込口30aに備えられた図示しないシャッターを開位置とする。なお、通常の浴室の換気運転モードでは、循環ファン部12は駆動しない。
換気ファンモータ22が駆動されると、換気ファン部13の羽根車21が回転することで、フロントパネル32の吸込口グリル32aから、換気ファン吸込口24へ浴室51内の空気が吸い込まれる。
換気ファン吸込口24から吸い込まれた空気は、排気風路25によって排気口26へと流れる。そして、排気ダクトジョイント28aに接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、換気ファンモータ22が駆動されると、副吸込ダクトジョイント28bに接続された副吸込ダクト5を介して、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、排気ダクトジョイント28aに接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
なお、空調ユニット11で浴室51の空気が吸い込まれると、浴室ドア56の空気取入口56aから洗面所脱衣所52の空気が浴室51に取り込まれる。
これにより、換気運転モードを実行することで、浴室51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることができる。
ここで、換気運転モードでは、イオンを供給する除菌モードを連動させても良い。イオン供給による除菌モードを連動させる換気運転モードでは、循環換気モードとして、上述した換気運転モードの動作に加えて、循環ファンモータ15を駆動して、循環ファン部12の羽根車14を回転駆動すると共に、イオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させる。なお、イオン供給による除菌モードでは、ヒータ20hに通電しない。
循環ファン部12の羽根車14を回転させて、イオン発生器20iで正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、フロントパネル32の吹出口グリル32bから浴室51へと送風される。
このように、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42fが押されると、制御部71は24時間換気運転モードが選択されたと判断し、所定の換気風量が得られるように換気ファンモータ22を駆動して、上述した換気運転モードを実行する。なお、24時間換気運転モード中に暖房運転選択ボタン42aが押されると、制御部71は、換気吸込口30aに備えられた図示しないシャッターを閉位置として、上述した暖房運転モードと換気運転モードを実行する。
(3)乾燥運転モード
操作部41Aで乾燥運転選択ボタン42cが押されると、リモコン側制御部75は乾燥運転モードが選択されたと判断し、本体側制御部71に接続された循環ファンモータ15を駆動して、循環ファン部12の羽根車14を回転駆動すると共に、ヒータ20hに通電する。また、換気ファンモータ22を駆動して、換気ファン部13の羽根車21を回転駆動する。
循環ファン部12の羽根車14が回転すると、フロントパネル32の吸込口グリル32aから、循環ファン部12の循環ファン吸込口17へ浴室51内の空気が吸い込まれる。
循環ファン吸込口17から吸い込まれた空気は、吹出風路18によって循環ファン吹出口19へと流れる。そして、ヒータ20hが通電されると、吹出風路18を通る空気が加熱され、フロントパネル32の吹出口グリル32bから、浴室51内へ温風が吹き出す。これにより、ランドリパイプ55に掛けられた洗濯物に温風が当てられる。
また、換気ファン部13の羽根車21が回転すると、フロントパネル32の吸込口グリル32aから、換気風路形成部材30によって形成された換気吸込風路30bを介して、換気ファン部13の換気ファン吸込口24へ浴室51内の空気が吸い込まれる。
換気ファン吸込口24から吸い込まれた空気は、排気風路25によって排気口26へと流れる。そして、排気ダクトジョイント28aに接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
これにより、乾燥運転モードを実行することで、浴室51内の湯気や湿気を排出しながら、ランドリパイプ55に掛けられた洗濯物に温風が当てて、洗濯物を短時間で乾燥させることができる。
ここで、乾燥運転モードには標準モードと静音モードがあり、静音モードが選択されると、循環風量と換気風量が標準モード時より少なくなるように循環ファン部12及び換気ファン部13の羽根車の回転数を制御している。
なお、乾燥運転モードでは、イオンの供給による除菌モードを連動させても良い。また、電動ルーバ33を所定の範囲でスイングさせ、広範囲に温風を吹き出すようにしても良い。
(4)涼風運転モード
操作部41Aで涼風運転選択ボタン42dが押されると、リモコン側制御部75は涼風運転モードが選択されたと判断し、本体側制御部71に接続された循環ファンモータ15と換気ファンモータ22を駆動する。なお、涼風運転モードでは、ヒータ20hには通電しない。
循環ファンモータ15が駆動されると、循環ファン部12の羽根車14が回転することで、フロントパネル32の吸込口グリル32aから、循環ファン吸込口17へ浴室51内の空気が吸い込まれる。
循環ファン吸込口17から吸い込まれた空気は、吹出風路18によって循環ファン吹出口19へと流れる。涼風運転モードでは、ヒータ20hに通電されていないので、フロントパネル32の吹出口グリル32bから、浴室51内の温度に応じた風(涼風)が吹き出す。
また、換気ファンモータ22が駆動されると、換気ファン部13の羽根車21が回転することで、フロントパネル32の吸込口グリル32aから、換気ファン吸込口24へ浴室51内の空気が吸い込まれる。
換気ファン吸込口24から吸い込まれた空気は、排気風路25によって排気口26へと流れる。そして、排気ダクトジョイント28aに接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
これにより、涼風運転モードを実行することで、浴室51内の空気を換気しながら、浴室51内に涼風が吹き出され、空調装置1Aを夏季等に扇風機として使用することができる。
(5)設定モード
操作部41Aで設定ボタン43aが押されると、リモコン側制御部75は設定モードが選択されたと判断する。
設定モードでは、換気風量や電動ルーバ33の動作の有無、トイレ遅延と称される換気動作の停止を遅延させる時間等といった動作設定情報の設定が行われる。
ここで、動作設定情報の中で、運転モードに応じて設定値を変更できる設定項目(ファクター)が異なり、本例では、設定ボタン43aが押された時に実行中の運転モードに応じて、制御部71は設定値を変更可能な設定項目を判断する。
設定モードでは、時間表示を行う表示部46の時間の位Hに、設定値を変更可能な設定項目を示すアルファベット、分の位Mに設定項目の設定値である設定コード、設定項目と設定コードを区切るコロンCが、所定のタイミング、例えば1Hz(1/2Duty)で点滅して、選択されている運転モードにおける動作設定情報の設定モードとなる。
以下の表1に各運転モードで設定値を変更可能な設定項目を示し、表2に設定コードとパラメータを示す。
Figure 2007318572
Figure 2007318572
(表1)及び(表2)に示すように、例えば乾燥運転モードでは、設定項目Jの除菌モードの連動の有無と、設定項目Pの電動ルーバ33による風向の切り替えが設定可能である。
設定項目Jでは、表2に示すようにイオンの発生の有無が選択可能となっている。設定項目Pでは、例えば表2に示すように、電動ルーバ33を固定するかスイングさせるか、固定する場合は、複数の固定位置から運転モード及び使用者の選択した位置に応じて任意の固定位置を設定することが可能である。なお、電動ルーバ33をスイングさせる場合にスイングの範囲を設定可能としても良い。また、空調ユニット11を設置する向きに合わせて、吹き出し方向をランドリパイプ55方向とする初期設定が可能である。
涼風運転モードと暖房運転モードでは、設定項目Pの電動ルーバ33による風向の切り替えが設定可能である。
換気運転モードでは、設定項目Jの除菌モードによるイオン発生の有無と、設定項目Aの24時間換気の風量と、設定項目dのトイレ換気停止時の遅延時間と、設定項目Fの24時間換気の運転モードが設定可能である。
設定項目Aでは、例えば(表2)に示した複数の風量の中から、住宅の床面積に合わせて風量設定ができるようになっている。設定項目dでは、例えば表2に示した複数の時間の中から、トイレからの退出時に換気を継続させて停止を遅延させる時間が選択可能となっている。
更に、設定項目Fでは、24時間換気の運転モードとして、標準の24時間換気風量(例えば、住宅換気対象容積の0.5回/時)とする標準モードと、冬期
時に24時間換気風量を減少させる冬期モード(例えば、住宅の換気対象容積の0.4回/時)とが選択可能となっている。
なお、(表1)及び(表2)に示す設定項目は一例であり、これに限るものではない。
設定モードに移行した後、設定ボタン43aが押されると、リモコン側制御部75は、動作設定情報の中で、設定値を変更可能な設定項目を、(表1)に示す左側から順に切り替えて、表示部46の時間の位Hに選択された設定項目を特定するアルファベットを表示する。
これにより、設定ボタン43aを利用して、設定モードへの移行と、設定値を変更する設定項目の選択が可能となる。
設定モードでは、操作部41Aのアップ・ダウンボタン44が押されると、リモコン側制御部75は、選択されている設定項目に応じて、表2に示す設定コードを順に切り替えて、表示部46の分の位Mに選択された設定コードを表示する。
これにより、タイマの設定等で使用されるアップ・ダウンボタン44を利用して、設定値の変更が可能となる。
設定モードでは、決定ボタン43bが押されると、リモコン側制御部75は、設定ボタン43aで選択され、アップ・ダウンボタン44で変更された設定値を確定する。設定値を変更した利用者の確認のため、確定した設定項目のアルファベット及び設定コードを所定時間、例えば10秒間表示部46で表示した後、通常の表示に戻る。
これにより、利用者は、変更した設定の内容及び設定を変更したことを確実に認識できる。なお、図示しないリセットボタンが押下されたときや、停電が発生しても、第1のメモリ76は設定値は喪失しない。
切り替えられた設定値は第1のメモリ76に記憶され、リモコン側制御部75は、第1のメモリ76から、運転モードに応じて第1のメモリ76から該当する設定値を読み出し、選択された運転モードを実行する。
続いて、各運転モードの設定項目に関する上述した設定処理例を、図8を参照して説明する。
まず、運転モードの選択を行う設定ボタン43aの操作が確認され(ステップ90)、操作されたときには選択された運転モードにおける設定項目((表1)および(表2)参照)に対する条件の設定や変更処理を受け付ける(ステップ91)。
次に決定ボタン43bが操作されたときは、設定された内容が確定される(ステップ92)。設定された情報を再度確認表示してから第1のメモリ76にその設定内容が運転モードに関連させて保存される(ステップ93)。
続いて、設定ボタン43aの操作の有無によって、運転モードの選択およびその運転モードに関する設定項目についての継続した設定処理かどうかの確認が行われる(ステップ94)。設定ボタン43aが操作されたときは継続した設定処理と判断して、上述したと同じ設定および決定処理が行われる(ステップ91〜93)。
設定情報の決定処理が終了してから所定時間(上述では10秒)継続して、設定ボタン43aの操作がなされず、タイムオーバしたときは(ステップ95)、設定処理モードが終了したものと判断して、本体側制御部71への転送処理を行い、第2のメモリ71aへのバックアップ処理を行う(ステップ96)。このバックアップ処理を行うことで、各種運転モードにおける動作設定処理およびバックアップ処理が終了する。
ここで、空調装置の使用中に、リモコン側制御部75が実装されたリモコン側制御基板などが故障したり、空調ユニットの本体側制御部71が実装された本体側制御基板(電源基板)などが故障したりする場合がある。そのような場合には、実装部品のみを交換して修理する場合の他に、制御基板自体を交換する場合がある。
制御基板自体を交換して修理を行う場合で、第1のメモリ76に上述した各種運転モードにおける動作設定情報などが保存され、第2のメモリ71aにはこの動作設定情報がバックアップされているようなときは、制御基板の交換によって、保存されている動作設定情報が失われることになる。
制御基板が交換されたときでも、保存されている動作設定情報をそのまま利用できるようにするための処理例を図9に示す。
図9は、その処理例のフローチャートである。空調装置の電源が投入されることで、処理がスタートする。まず、リモコン側に設けられた第1のメモリ76の設定値(動作設定情報)が参照され(ステップ110)、その設定値が初期値であったときは、次に本体側の第2のメモリ71aの設定値を参照する(ステップ111)。そして、本体側の第2のメモリ71aの設定値が初期値であったときには、交換前の処理動作は、初期値を利用して動作していたものと判断できるから、この場合には第1のメモリ76の設定値である初期値を用いて制御されることになる(ステップ112)。
このような判定が行われるケースとしては、リモコン側の制御基板が正常に動作しており、その設定値が初期値のままであった場合か、リモコン側も本体側も同時に対応する制御基板が交換されていた場合である。
ステップ111に戻って、第2のメモリ71aの設定値が初期値以外の値に変更されているときは、リモコン側の制御基板が交換されていることを示すものであり、第2のメモリ71aにはバックアップデータが保存されているものと考えられる。したがってこの場合には、第2のメモリ71aに保存されている変更値(バックアップデータ)が第1のメモリ76側に転送されて保存される。そして、実際の動作モードでは、この第1のメモリ76に保存された条件、つまり利用者が設定した条件で運転状態が制御される(ステップ113)。
また、ステップ110において、第1のメモリ76の設定値が初期値ではなく、変更されているときは、次に第2のメモリ71aの内容がチェックされ、初期値のままであるときは、保存内容が一致しないので、この場合には本体側制御基板が交換されたものと判断して、第1のメモリ76に保存された変更値が第2のメモリ71a側に転送されて保存される(ステップ114,115)。これは通常のバックアップ処理に相当する。この保存処理によって第1と第2のメモリ76,71aの保存内容が一致する。その後、実際の動作モードでは、この第1のメモリ76に保存された条件、つまり利用者が設定した条件で運転状態が制御されることになる(ステップ112)。
ステップ114において、第2のメモリ71aの保存内容が初期値と異なるときは、第1のメモリ76に保存されている変更値と同じであるから、この場合にはデータ転送処理は行われない。したがって実際の動作モードでは、第1のメモリ76に保存された条件、つまり利用者が設定した条件で運転状態が制御される(ステップ112)。
このように、電源の投入の都度、第1および第2のメモリ76,71aの保存データの内容がチェックされ、制御基板が交換されたようなときは、交換された制御基板側に保存内容が自動転送されて保存される。そして、通常の動作モードではリモコン側に内蔵された第1のメモリ76に保存されている動作設定情報に基づいて各種の制御が実行されることになる。また、ステップ112は、図示しないリセットボタンを押したときや設定モード時に実行してもよい。
本発明は、浴室に設置され、浴室及び浴室外の他室の換気や、浴室を暖房する機能を有する浴室空調装置に適用される。
第1の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図である。 空調ユニットの一例を示す構成図である。 空調ユニットの一例を示す構成図である。 電動ルーバの一例を示す構成図である。 空調装置の本体側制御系の一例を示す機能ブロック図である。 操作部の一例を示す構成図である。 操作部のリモコン側制御系の一例を示す機能ブロック図である。 設定項目ごとの動作設定処理およびバックアップ処理例を示すフローチャートである。 基板交換時の転送処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
1A:空調装置、11・・・空調ユニット、12・・・循環ファン部、13・・・換気ファン部、14・・・羽根車、15・・・循環ファンモータ、16・・・循環ファンケース、17・・・循環ファン吸込口、18・・・吹出風路、19・・・循環ファン吹出口、20h・・・ヒータ、20i・・・イオン発生器、21・・・羽根車、22・・・換気ファンモータ、23・・・換気ファンケース、24・・・換気ファン吸込口、25・・・排気風路、26・・・排気口、27・・・本体ケース、27a・・・副吸込口、28a・・・排気ダクトジョイント、28b・・・副吸込ダクトジョイント、29・・・副吸込風路、30・・・換気吸込風路形成部材、30a・・・換気吸込口、30b・・・換気吸込風路、32・・・フロントパネル、32a・・・吸込口グリル、32b・・・吹出口グリル、33・・・電動ルーバ、34a・・・第1の整流板、34b・・・第2の整流板、35a・・・第1のルーバモータ、35b・・・第2のルーバモータ、36a・・・第1のリンク機構、36b・・・第2のリンク機構、37a,37b・・・軸、38a,38b・・・リンクロッド、39b・・・リンクレバー、41A・・・操作部、42・・・運転モード選択ボタン、42a・・・暖房運転選択ボタン、42b・・・換気運転選択ボタン、42c・・・乾燥運転選択ボタン、42d・・・涼風運転選択ボタン、42e・・・停止ボタン、42f・・・24時間換気運転選択ボタン、43a・・・設定ボタン、43b・・・決定ボタン、44・・・アップ・ダウンボタン、44a・・・アップボタン、44b・・・ダウンボタン、45・・・ステータスランプ、46・・・表示部、51・・・浴室、52・・・洗面脱衣所、71・・・本体側制御部、71a・・・第2のメモリ、75・・・リモコン側制御部、76・・・第1のメモリ

Claims (4)

  1. 操作部で選択した制御モードを実行する制御部を備えた電子機器であって、
    前記操作部によって設定された前記制御モードに関連した設定項目に対応した制御情報を保存する、前記操作部内に設けられた第1のメモリと、
    前記操作部からの前記制御情報を保存する、前記制御部内に設けられた第2のメモリとを有し、
    前記第1と第2のメモリの間で、保存された前記制御情報が相互に転送できるようになされた
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1のメモリに保存された制御情報の内容が変更されたときは、前記第2のメモリの前記制御情報の内容も変更される
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記第1および第2のメモリは、不揮発性メモリである
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  4. 前記電子機器は、運転モードを選択する操作部と、運転モードに応じて設定された動作設定情報にしたがって、前記操作部で選択された運転モードを実行する制御部とを備えた空調装置であって、
    前記第1のメモリには、前記操作部で選択した制御モードに関連した設定項目ごとの制御情報が動作設定情報として保存され、
    前記第2のメモリには、前記第1のメモリに保存された制御情報が動作設定情報として保存され、
    前記第1と第2のメモリの間で、保存された前記動作設定情報が相互に転送できるようになされた
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
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