以下、図面を参照して本発明の浴室空調装置である空調装置の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の空調装置の構成例>
図1は、第1の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図である。第1の実施の形態の空調装置1Aは、浴室暖房換気乾燥機等と称され、第1室としての例えば浴室51の天井に設置される。空調装置1Aは、浴室51に隣接した洗面脱衣所52の壁面に操作部41Aが設置され、操作部41Aが操作されることで、実行すべき運転モードが選択される。
空調装置1Aで実行される運転モードとしては、浴室51の暖房を行う暖房運転モードと、浴室51で洗濯物等の乾燥を行う乾燥運転モードと、浴室51の換気を行う換気運転モードと、浴室51に送風を行う涼風運転モードと、図示しない建物の換気を常時行う24時間換気運転モード等を有し、操作部41Aの操作でこれら各運転モードが選択される。
図2及び図3は、空調装置1Aの一例を示す構成図で、図2は、空調装置1Aの断面図、図3は空調装置1Aを下方から見た分解斜視図である。
空調装置1Aは、空気を吸い込んで循環させる循環ファン部12と、空気を吸い込んで排気する換気ファン部13とを備える。
循環ファン部12は循環送風手段の一例で、回転軸の向きを鉛直方向とした多翼のファン14と、ファン14を回転駆動する循環ファンモータ15と、風路を形成する循環ファンケース16を備える。
循環ファンケース16は、ファン14の軸方向に沿った下面が開口して循環ファン吸込口17が形成される。また、循環ファンケース16は、ファン14の接線方向に沿って吹出風路18が形成され、吹出風路18と連通した下面が開口して循環ファン吹出口19が形成される。
循環ファン部12では、循環ファンモータ15によってファン14が回転駆動されると、循環ファン吸込口17から空気が吸い込まれ、循環ファン吸込口17から吸い込まれた空気は、吹出風路18を通って循環ファン吹出口19から吹き出される。
空調装置1Aは、循環ファン部12にヒータ20hを備える。ヒータ20hは加熱手段の一例で、例えばPTCヒータが用いられ、循環ファン吹出口19の近傍の吹出風路18に取り付けられる。これにより、ファン14を回転駆動すると共にヒータ20hに通電すると、吹出風路18を通る空気がヒータ20hによって加熱されて、循環ファン吹出口19から温風が吹き出す。
また、空調装置1Aは、循環ファン部12にイオン発生器20iを備える。イオン発生器20iはイオン発生手段の一例で、ヒータ20hより上流側の吹出風路18に、図示しないイオン放出面を露出させて取り付けられ、正イオンと負イオンを発生させる。
正イオンと負イオンの発生の原理は、誘電体が介在するように対向させた一対の電極間に家庭用交流電源等から取った交流電圧を昇圧して印加することにより、コロナ放電を起こし、空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化し、H+(H2O)m(mは任意の自然数)と、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が主体のイオンを放出するものである。
これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH2O2または・OHを生成する。H2O2または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
これにより、ファン14を回転駆動すると共にイオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させると、略同数の正イオンと負イオンを含む空気が循環ファン吹出口19から吹き出す。
なお、空調装置1Aでは、循環送風手段は、循環ファン部12に加えて、イオンを室内に供給するための専用のファンを用いても良く、単一のファンのみならず、複数のファンからなっていても良い。
換気ファン部13は換気手段の一例で、回転軸の向きを鉛直方向とした多翼のファン21と、ファン21を回転駆動する換気ファンモータ22と、風路を形成する換気ファンケース23を備える。
換気ファンケース23は、ファン21の軸方向に沿った下面が開口して換気ファン吸込口24が形成される。また、換気ファンケース23は、ファン21の接線方向に沿って排気風路25が形成され、排気風路25と連通した一の側面が開口して排気口26が形成される。
空調装置1Aは、循環ファン部12と換気ファン部13を収容する本体ケース27を備える。本体ケース27は、鉄等の金属で構成され、循環ファン部12の上側に換気ファン部13が重なる形態で、循環ファン部12と換気ファン部13が取り付けられる。
空調装置1Aは、本体ケース27の一の側面に、換気ファン部13の排気口26と連通した排気ダクトジョイント28aが取り付けられる。
また、空調装置1Aは、排気口26の形成面以外の本体ケース27の他の側面に1個または2個の副吸込口27aが形成され、副吸込口27aに副吸込ダクトジョイント28bが取り付けられる。
更に、空調装置1Aは、本体ケース27内で循環ファン部12の上側に、循環ファン部12の吹出風路18とは独立して、副吸込口27aと換気ファン吸込口24を連通させた副吸込風路29が形成される。
空調装置1Aは、換気ファン部13の下側に換気吸込風路形成部材30が取り付けられる。換気吸込風路形成部材30は、本体ケース27の下面側に開口を有して換気吸込口30aを形成すると共に、換気吸込口30aと換気ファン吸込口24を連通させた換気吸込風路30bを形成する。
換気吸込口30aは主吸込口の一例で、換気吸込風路30bを開閉する風路開閉ダンパ31を備える。風路開閉ダンパ31は風路開閉手段の一例で、ダンパモータ31aに駆動されて換気吸込風路30bを開閉する。風路開閉ダンパ31で換気吸込風路30bを閉じると、換気吸込口30aからの空気の吸い込みが停止される。また、風路開閉ダンパ31の開度を調整することで、換気吸込口30aから吸い込まれる空気の量が調整される。
空調装置1Aは、本体ケース27の下面にフロントパネル32を備える。フロントパネル32は、本体ケース27に対して着脱できるように構成され、循環ファン部12の循環ファン吸込口17及び換気ファン部13と連通した換気吸込口30aと対向して吸込グリル32aが形成される。また、フロントパネル32は、循環ファン部12の循環ファン吹出口19と対向して吹出グリル32bが形成される。
空調装置1Aは、吹出グリル32bに面して循環ファン吹出口19に電動ルーバ33を備える。
図4は、電動ルーバ33の一例を示す構成図で、図4(a)は、吹出グリル32bの長手方向から見た電動ルーバ33の正面図、図4(b)は、吹出グリル32bの短手方向から見た電動ルーバ33の側面図である。
電動ルーバ33は、吹出グリル32bの短手方向に沿って延び、吹出グリル32bの長手方向に沿って並列した複数枚の第1の整流板34aと、第1の整流板34aの向きを変える第1のルーバモータ35aと、各第1の整流板34aに駆動力を伝達する第1のリンク機構36aを備える。
また、電動ルーバ33は、第1の整流板34aと直交する向きに配置される複数枚の第2の整流板34bと、第2の整流板34bの向きを変える第2のルーバモータ35bと、各第2の整流板35bに駆動力を伝達する第2のリンク機構36bを備える。
各第1の整流板34aは、図示しない枠体等に軸37aを支点に回転自在に支持され、1枚の第1の整流板34aの軸37aに第1のルーバモータ35aの軸が連結されている。第1のルーバモータ35aはステッピングモータで構成され、第1の整流板34aの往復回転動作が可能である。
各第1の整流板34aは、第1のリンク機構36aを構成するリンクロッド38aで連結される。
これにより、第1のルーバモータ35aが矢印a,b方向に回転駆動されると、複数枚の第1の整流板34aの中で、第1のルーバモータ35aの軸と連結された第1の整流板34aが軸37aを支点にして矢印a,b方向に回転すると共に、各第1の整流板34aがリンクロッド38aで連結されているので、各第1の整流板34aが軸37aを支点にして矢印a,b方向に回転する。
第2の整流板34bも、第1の整流板34aと同様の構成で駆動され、各第2の整流板34bは、図示しない枠体等に軸37bを支点に回転自在に支持され、1枚の第2の整流板34bの軸37bに第2のルーバモータ35bの軸が連結されている。第2のルーバモータ35bはステッピングモータで構成され、第2の整流板34bの往復回転動作が可能である。
各第2の整流板34bには、第2のリンク機構36bを構成するリンクレバー39bが取り付けられ、各リンクレバー39bがリンクロッド38bで連結される。
これにより、第2のルーバモータ35bが矢印c,d方向に回転駆動されると、複数枚の第2の整流板34bの中で、第2のルーバモータ35bの軸と連結された第2の整流板34bが軸37bを支点にして矢印c,d方向に回転すると共に、各第2の整流板34bがリンクレバー39b及びリンクロッド38bで連結されているので、各第2の整流板34bが軸37bを支点にして矢印c,d方向に回転する。
このように、電動ルーバ33は、整流板の向きを切り換えられるようにすることで、空気の吹き出し方向が運転モード毎、または利用者の操作によって選択された向きに切り換えられるようになっている。
次に、図1を参照にして空調装置1Aの設置例について説明する。空調装置1Aは、浴室51の天井に設置される。浴室51の天井パネルには、図2等で説明した空調装置1Aの本体ケース27が入る開口部が形成され、空調装置1Aは、フロントパネル32が露出するようにして、天井裏から吊り下げる形態、あるいは天井パネルに固定する形態等で取り付けられる。
浴室51の天井に取り付けられた空調装置1Aは、排気ダクトジョイント28aに排気ダクト3が接続される。排気ダクト3は、図示しない建物の外壁53に取り付けた屋外グリル4に接続され、空調装置1Aで浴室51等から吸い込んだ空気を、排気ダクト3を介して屋外に排気できる構成となっている。
また、空調装置1Aは、副吸込口27aに取り付けられた副吸込ダクトジョイント28bに副吸込ダクト5が接続され、副吸込ダクト5は、例えばトイレ54等の他室に設置された副吸込口6に接続されて、トイレ54から図示しない建物の他室の空気を吸い込める構成となっている。
なお、空調装置1Aに副吸込口27aを2個備える構成では、洗面脱衣所52にも副吸込口6を備えて、空調装置1Aと副吸込ダクト5で接続する構成としても良い。
空調装置1Aは、洗濯物等の被乾燥物を乾燥させる機能を備えるので、浴室51には洗濯物等を掛けるランドリパイプ55を備える。ここで、空調装置1Aの吹出グリル32bから吹き出す空気が、浴槽51aから出て洗い場51bに居る入浴者に直接当たると、体が濡れている場合等に寒さを感じることがある。このため、吹き出し方向がランドリパイプ55側に向くように、図4で説明した電動ルーバ33により風向が初期設定される。
浴室51の入口には浴室ドア56を備える。浴室ドア56は空気取入口(ガラリ)56aを備え、浴室51に隣接した洗面所脱衣所52等の空気を浴室51内に取り込めるようになっている。
<第1の本実施の形態の空調装置の制御機能例>
図5は、空調装置1Aの制御系の一例を示す機能ブロック図である。空調装置1Aは、CPUやEEPROM等の不揮発性のメモリ71a等を有した制御部71に、操作部41Aと、図2〜図4で説明した循環ファンモータ15と、換気ファンモータ22と、ヒータ20hと、イオン発生器20iと、ダンパモータ31aと、第1のルーバモータ35aと、第2のルーバモータ35b等が接続される。
制御部71は制御手段の一例で、メモリ71a等に格納されたプログラムに従って、本例では、暖房運転を行う暖房運転モード、換気運転を行う換気運転モード、乾燥運転を行う乾燥運転モード、涼風運転を行う涼風運転モード及び24時間換気運転を行う24時間換気運転モードを実行する。
換気運転モードと乾燥運転モードでは、イオンの発生を連動させるか否かの設定がメモリ71aに格納され、制御部71は、メモリ71aに格納された設定に応じて、イオンの発生を連動させた換気運転モードと乾燥運転モードを実行する。
また、換気ファン部13による換気風量を、例えば2段階に切り替えられるように、換気ファンモータ22の回転数や風路開閉ダンパ31の開度が設定され、これら情報が例えばメモリ71aに格納される。
本例では、常時換気を行うことで、図1に示す浴室51及び浴室51が設置された図示しない建物全体の空気を所定時間で入れ替えられる第1の換気風量と、第1の換気風量より換気風量を増加させた第2の換気風量が設定され、制御部71は、運転モードに従って第1の換気風量と第2の換気風量を切り替える。
図6は、操作部41Aの一例を示す構成図である。操作部41Aは、運転モード選択ボタンとして、図1に示す浴室51及び浴室51が設置された図示しない建物全体を、所定の換気風量で常時換気を行う24時間換気運転モードを選択する24時間換気運転選択ボタン42aを備える。
また、操作部41Aは、換気運転モードを選択する換気運転選択ボタン42bと、乾燥運転モードを選択する乾燥運転選択ボタン42cと、暖房運転モードを選択する暖房運転選択ボタン42dと、涼風運転モードを選択する涼風運転選択ボタン42eを備える。
更に、操作部41Aは、24時間換気運転モード以外の運転を停止させる停止ボタン42fを備える。
また、操作部41Aは、電動ルーバ33の向きを変えるルーバボタン43aと、時刻の設定や、イオンの発生の有無の設定等を行う設定変更ボタン43bと、変更された設定を決定する決定ボタン43cを備える。
更に、操作部41Aは、各運転モード選択ボタンで選択された運転モード及び各運転モードで設定される風量等を視認させるため、各ボタンに対応してステータスランプ44を備える。
例えば、操作部41Aは、ステータスランプとして、換気運転選択ボタン42bに対応して標準モードランプ44aとクリーンモードランプ44bを備える。標準モードランプ44aは、浴室51の通常の換気を行う運転モードが選択されると点灯し、クリーンモードランプ44bは、イオンの発生を連動させる運転モード、または浴室51内の空気を循環させながら換気を行う運転モードが選択されると点灯する。
また、乾燥運転選択ボタン42cに対応して標準モードランプ44cを備える。標準モードランプ44cは、イオンの発生を連動させて浴室51や衣類等の乾燥を行う運転モードまたはイオンの発生を停止させて浴室51や衣類等の乾燥を行う運転モードが選択されると点灯する。
更に、操作部41Aは、ステータスランプとしてイオン発生ランプ44dを備える。イオン発生ランプ44dは、イオンの発生を連動させる運転モードで、イオンを発生させている間点灯する。
また、操作部41Aは、現在時刻及び設定時では設定値等が表示される表示部45を備える。
<第1の実施の形態の空調装置の動作例>
図7及び図8は、第1の実施の形態の空調装置1Aの動作例を示すタイミングチャートで、次に、空調装置1Aにおいてイオンの発生を連動させる運転モードの動作例について各図を参照して説明する。
(1−1)イオン連動換気運転モードの動作例
操作部41Aで設定変更ボタン43b及び決定ボタン43cが操作され、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで換気運転選択ボタン42bを所定回数押して、クリーンモードランプ44bを点灯させると、イオンの発生を連動させた換気運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動換気運転モードが選択されると、制御部71は、図7(1−1)に示す動作を実行するため、ダンパモータ31aを駆動して風路開閉ダンパ31を開けて所定の開度にし、第2の換気風量で換気ファンモータ22を駆動すると共に、循環ファンモータ15を駆動して、浴室51の循環換気運転を行う。
すなわち、換気ファンモータ22が駆動されると、換気ファン部13のファン21が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから、換気吸込口30aを通り換気ファン吸込口24へ浴室51内の空気が吸い込まれる。
換気ファン吸込口24から吸い込まれた空気は、排気風路25によって排気口26へと流れる。そして、排気ダクトジョイント28aに接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、換気ファンモータ22が駆動されると、副吸込ダクトジョイント28bに接続された副吸込ダクト5を介して、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、排気ダクトジョイント28aに接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
なお、空調装置1Aで浴室51の空気が吸い込まれると、浴室ドア56の空気取入口56aから洗面所脱衣所52の空気が浴室51に取り込まれる。
循環ファンモータ15が駆動されると、循環ファン部12のファン14が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから、循環ファン部12の循環ファン吸込口17へ浴室51内の空気が吸い込まれる。
循環ファン吸込口17から吸い込まれた空気は、吹出風路18によって循環ファン吹出口19へと流れる。イオン連動換気運転モードでは、ヒータ20hに通電されていないので、フロントパネル32の吹出グリル32bから、浴室51内の温度に応じた風が吹き出す。
このように、イオン連動換気運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら、第2の換気風量で換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気が短時間で排出される。
イオン連動換気運転モードで、循環換気運転を所定時間行うと、制御部71は、換気ファンモータ22を停止する。また、循環ファンモータ15の駆動は継続し、イオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器20iでイオンを発生させると、操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。なお、操作部41Aでイオン発生ランプ44dが点灯することで、ユーザは、イオンが発生する運転に切り替わったことを認識できる。
循環ファン部12のファン14を回転させて、イオン発生器20iで正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51へと送風される。
このように、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、イオン連動換気運転モードで、イオンを発生させている間は、換気動作を停止することで、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐ。
イオン連動換気運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部71は、循環ファンモータ15を停止すると共に、イオン発生器20iでのイオンの発生を停止し、イオン連動換気運転モードを終了する。イオン連動換気運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
なお、イオン連動換気運転モードでの循環換気運転の時間とイオン発生の時間は、予め決められていても良いし、ユーザが設定できるようにしても良い。例えば、イオン連動換気運転モードの設定時間をユーザが例えば3時間と設定すると、循環換気運転を3時間行った後、所定時間、例えば1時間イオンを発生させるようにしても良く、あるいは、イオン連動換気運転モードが3時間と設定されると、その中の2時間は循環換気運転を行い、残り1時間はイオンを発生させるようにしても良い。
なお、イオン連動換気運転モードの設定時間は、本モードに適した初期値(例えば3時間)が設定されており、その値(例えば3時間)は、変更されるまでメモリ71a等に記憶され、また、値を変更した場合も、その変更した値(例えば4時間)がメモリ71a等に記憶されるようになっており、その都度ユーザが、設定時間を設定し直す必要がないようにすることができる。なお、上述した初期値は、各種運転モードに応じた値として設定されている。
更に、イオンを発生する所定時間をユーザが設定できるようにしても良く、その場合に設定した時間は、変更されるまでメモリ71a等に記憶され、また、変更した値も変更の都度メモリ71a等に記憶されるようにし、ユーザがその都度イオン発生時間の設定をし直す必要がないようにすることができる。
(1−2)24時間換気時のイオン連動換気運転モードの動作例
操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されると、制御部71は、ダンパモータ31aを駆動して風路開閉ダンパ31を開けて所定の開度にし、第1の換気風量で換気ファンモータ22を駆動する。
換気ファンモータ22が駆動されると、上述したように、換気ファン部13のファン21が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が換気ファン部13に吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、換気ファンモータ22が駆動されると、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
このように、第1の換気風量で常時換気を行うと、浴室51及び浴室51が設置された図示しない建物全体の空気が所定時間で入れ替えられる。
24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで換気運転選択ボタン42bを所定回数押して、クリーンモードランプ44bを点灯させると、イオンの発生を連動させた換気運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動換気運転モードが選択されると、制御部71は、図7(1−2)に示す動作を実行するため、第1の換気風量から第2の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動すると共に、循環ファンモータ15を駆動して、浴室51の循環換気運転を行う。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードでは、換気ファンモータ22の駆動が継続されることで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が換気ファン部13に吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。また、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
循環ファンモータ15が駆動されると、上述したように、循環ファン部12のファン14が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が循環ファン部12に吸い込まれ、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51内に吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら、第2の換気風量で換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気が短時間で排出される。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、循環換気運転を所定時間行うと、制御部71は、第2の換気風量から第1の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動する。また、循環ファンモータ15の駆動は継続し、イオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器20iでイオンを発生させると、操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。
循環ファン部12のファン14を回転させて、イオン発生器20iで正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51へと送風される。
このように、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、イオンを発生させると、浴室51からの換気風量を低下させることで、浴室51に供給したイオンが排気されること抑えると共に、湿気は排出し、かつ、24時間換気に必要な換気風量が常時得られるようにする。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部71は、循環ファンモータ15を停止すると共に、イオン発生器20iでのイオンの発生を停止し、イオン連動換気運転モードを終了する。イオン連動換気運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
(1−3)24時間換気時のイオン連動換気運転モードの変形例
24時間換気時のイオン連動換気運転モードでは、イオンを発生する運転中は、浴室51からの換気は停止させるようにしてもよい。
すなわち、操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されることで24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで換気運転選択ボタン42bを所定回数押して、クリーンモードランプ44bを点灯させると、イオンの発生を連動させた換気運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動換気運転モードが選択されると、制御部71は、図7(1−3)に示す動作を実行するため、第1の換気風量から第2の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動すると共に、循環ファンモータ15を駆動して、浴室51の循環換気運転を行う。
換気ファンモータ22の駆動が継続されることで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が換気ファン部13に吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。また、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
循環ファンモータ15が駆動されると、上述したように、循環ファン部12のファン14が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が循環ファン部12に吸い込まれ、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51内に吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら、第2の換気風量で換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気が短時間で排出される。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、循環換気運転を所定時間行うと、制御部71は、第2の換気風量から第1の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動すると共に、ダンパモータ31aを駆動して風路開閉ダンパ31を閉じる。また、循環ファンモータ15の駆動は継続し、イオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器20iでイオンを発生させると、操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。
循環ファン部12のファン14を回転させて、イオン発生器20iで正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51へと送風される。
イオン発生中は、風路開閉ダンパ31を閉じることで、換気ファン部13が動作していても、浴室51からの換気は停止している。
このように、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、イオンを発生させると、浴室51からの換気を中断することで、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐと共に、24時間換気に必要な換気風量が他室から得られるようにする。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部71は、循環ファンモータ15を停止すると共に、イオン発生器20iでのイオンの発生を停止し、イオン連動換気運転モードを終了する。イオン連動換気運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
また、ダンパモータ31aを駆動して風路開閉ダンパ31を開け、浴室51からの換気を再開する。
(1−4)24時間換気時のイオン連動換気運転モードの他の変形例
本例の空調装置1Aでは、循環ファン部12と換気ファン部13が別に備えられ、また、浴室51からの換気吸込口30aを開閉する風路開閉ダンパ31aを備えることで、他室からの24時間換気運転は継続しながら、浴室51からの換気を停止できる。
これに対して、換気吸込口30aを開閉する風路開閉ダンパ31aを備えていない構成の図示しない空調装置等では、24時間換気を行っている状態では、浴室51からの換気を停止できない。
そこで、24時間換気時のイオン連動換気運転モードでは、イオンを発生する運転中は、24時間換気運転を停止させるようにしてもよい。
すなわち、操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されることで24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで換気運転選択ボタン42bを所定回数押して、クリーンモードランプ44bを点灯させると、イオンの発生を連動させた換気運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動換気運転モードが選択されると、制御部71は、図7(1−4)に示す動作を実行するため、第1の換気風量から第2の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動すると共に、循環ファンモータ15を駆動して、浴室51の循環換気運転を行う。
換気ファンモータ22の駆動が継続されることで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が換気ファン部13に吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。また、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
循環ファンモータ15が駆動されると、上述したように、循環ファン部12のファン14が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が循環ファン部12に吸い込まれ、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51内に吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら、第2の換気風量で換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気が短時間で排出される。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、循環換気運転を所定時間行うと、制御部71は、換気ファンモータ22を停止する。また、循環ファンモータ15の駆動は継続し、イオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器20iでイオンを発生させると、操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。
循環ファン部12のファン14を回転させて、イオン発生器20iで正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51へと送風される。
イオン発生中は、換気ファンモータ22を停止することで、浴室51からの換気が停止している。
このように、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、イオンを発生させると、24時間換気運転を停止することで浴室51からの換気が停止され、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐ。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部71は、循環ファンモータ15を停止すると共に、イオン発生器20iでのイオンの発生を停止し、イオン連動換気運転モードを終了する。イオン連動換気運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
また、第1の換気風量で換気ファンモータ22を駆動して、24時間換気運転を再開する。
なお、上述した各イオン連動換気運転モードでは、循環換気運転を行った後に、循環風でイオン発生を行うが、循環を行わない換気運転後に循環風でイオン発生を行うようにしても良い。
(2−1)イオン連動乾燥運転モードの動作例
操作部41Aで設定変更ボタン43b及び決定ボタン43cが操作され、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで乾燥運転選択ボタン42cを押して、標準モードランプ44cを点灯させると、イオンの発生を連動させた乾燥運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動乾燥運転モードが選択されると、制御部71は、図8(2−1)に示す動作を実行するため、ダンパモータ31aを駆動して風路開閉ダンパ31を開けて所定の開度にし、第2の換気風量で換気ファンモータ22を駆動すると共に、循環ファンモータ15を駆動し、かつヒータ20hに通電して、浴室51や洗濯物等の乾燥運転を行う。
すなわち、換気ファンモータ22が駆動されると、換気ファン部13のファン21が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が換気ファン部13に吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
循環ファンモータ15が駆動されると、循環ファン部12のファン14が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が循環ファン部12に吸い込まれる。
ヒータ20hが通電されると、循環ファン部12を通る空気が加熱され、フロントパネル32の吹出グリル32bから、浴室51内へ温風が吹き出す。
このように、イオン連動乾燥運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら温風を吹き出し、第2の換気風量で換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気を排出しながら、ランドリパイプ55に掛けられた洗濯物等に温風を当てて、洗濯物を短時間で乾燥させることができる。
イオン連動乾燥運転モードで、乾燥運転を所定時間行うと、制御部71は、換気ファンモータ22を停止する。また、ヒータ20hの通電は停止して循環ファンモータ15の駆動は継続し、イオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器20iでイオンを発生させると、操作部41Aの標準モードランプ44cは消灯させ、クリーンモードランプ44bとイオン発生ランプ44dが点灯する。
なお、操作部41Aで標準モードランプ44cが消灯し、クリーンモードランプ44bとイオン発生ランプ44dが点灯することで、ユーザは、乾燥運転からイオンが発生する運転に切り替わったことを認識できる。
循環ファン部12のファン14を回転させて、イオン発生器20iで正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51へと送風される。
このように、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、イオン連動乾燥運転モードで、イオンを発生させている間は、換気動作を停止することで、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐ。
イオン連動乾燥運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部71は、循環ファンモータ15を停止すると共に、イオン発生器20iでのイオンの発生を停止し、イオン連動乾燥運転モードを終了する。イオン連動乾燥運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
なお、イオン連動乾燥運転モードでの乾燥運転の時間とイオン発生の時間は、予め決められていても良いし、ユーザが設定できるようにしても良い。例えば、イオン連動乾燥運転モードの設定時間をユーザが例えば3時間と設定すると、乾燥運転を3時間行った後、所定時間、例えば1時間イオンを発生させるようにしても良く、あるいは、イオン連動乾燥運転モードが3時間と設定されると、その中の2時間は乾燥運転を行い、残り1時間はイオンを発生させるようにしても良い。
なお、イオン連動乾燥運転モードの設定時間は、本モードに適した初期値(例えば3時間)が設定されており、その値(例えば3時間)は、変更されるまでメモリ71a等に記憶され、また、値を変更した場合も、その変更した値(例えば4時間)がメモリ71a等に記憶されるようになっており、その都度ユーザが、設定時間を設定し直す必要がないようにすることができる。なお、上述した初期値は、各種運転モードに応じた値として設定されている。
更に、イオンを発生する所定時間をユーザが設定できるようにしても良く、その場合に設定した時間は、変更されるまでメモリ71a等に記憶され、また、変更した値も変更の都度メモリ71a等に記憶されるようにし、ユーザがその都度イオン発生時間の設定をし直す必要がないようにすることができる。
(2−2)24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードの動作例
操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されることで24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで乾燥運転選択ボタン42cを押して、標準モードランプ44cを点灯させると、イオンの発生を連動させた乾燥運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動乾燥運転モードが選択されると、制御部71は、図8(2−2)に示す動作を実行するため、第1の換気風量を第2の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動すると共に、循環ファンモータ15を駆動し、かつヒータ20hに通電して、浴室51や洗濯物等の乾燥運転を行う。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでは、換気ファンモータ22の駆動が継続されることで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が換気ファン部13に吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
循環ファンモータ15が駆動されると、循環ファン部12のファン14が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が循環ファン部12に吸い込まれる。
ヒータ20hが通電されると、循環ファン部12を通る空気が加熱され、フロントパネル32の吹出グリル32bから、浴室51内へ温風が吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら温風を吹き出し、第2の換気風量で換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気を排出しながら、ランドリパイプ55に掛けられた洗濯物等に温風を当てて、洗濯物を短時間で乾燥させることができる。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、乾燥運転を所定時間行うと、制御部71は、第2の換気風量から第1の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動する。また、ヒータ20hの通電は停止して循環ファンモータ15の駆動は継続し、イオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器20iでイオンを発生させると、操作部41Aの標準モードランプ44cは消灯させ、クリーンモードランプ44bとイオン発生ランプ44dが点灯する。
循環ファン部12のファン14を回転させて、イオン発生器20iで正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51へと送風される。
このように、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、イオンを発生させると、浴室51からの換気風量を低下させることで、浴室51に供給したイオンが排気されること抑えると共に、湿気は排出し、かつ、24時間換気に必要な換気風量が常時得られるようにする。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部71は、循環ファンモータ15を停止すると共に、イオン発生器20iでのイオンの発生を停止し、イオン連動乾燥運転モードを終了する。イオン連動乾燥運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
(2−3)24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードの変形例
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでは、イオンを発生する運転中は、浴室51からの換気は停止させるようにしてもよい。
すなわち、操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されることで24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで乾燥運転選択ボタン42cを押して、標準モードランプ44cを点灯させると、イオンの発生を連動させた乾燥運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動乾燥運転モードが選択されると、制御部71は、図8(2−3)に示す動作を実行するため、第1の換気風量を第2の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動すると共に、循環ファンモータ15を駆動し、かつヒータ20hに通電して、浴室51や洗濯物等の乾燥運転を行う。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでは、換気ファンモータ22の駆動が継続されることで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が換気ファン部13に吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
循環ファンモータ15が駆動されると、循環ファン部12のファン14が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が循環ファン部12に吸い込まれる。
ヒータ20hが通電されると、循環ファン部12を通る空気が加熱され、フロントパネル32の吹出グリル32bから、浴室51内へ温風が吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら温風を吹き出し、第2の換気風量で換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気を排出しながら、ランドリパイプ55に掛けられた洗濯物等に温風を当てて、洗濯物を短時間で乾燥させることができる。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、乾燥運転を所定時間行うと、制御部71は、第2の換気風量から第1の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動すると共に、ダンパモータ31aを駆動して風路開閉ダンパ31を閉じる。また、ヒータ20hの通電は停止して循環ファンモータ15の駆動は継続し、イオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器20iでイオンを発生させると、操作部41Aの標準モードランプ44cは消灯させ、クリーンモードランプ44bとイオン発生ランプ44dが点灯する。
循環ファン部12のファン14を回転させて、イオン発生器20iで正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51へと送風される。
イオン発生中は、風路開閉ダンパ31を閉じることで、換気ファン部13が動作していても、浴室51からの換気は停止している。
このように、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、イオンを発生させると、浴室51からの換気を中断することで、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐと共に、24時間換気に必要な換気風量が他室から得られるようにする。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部71は、循環ファンモータ15を停止すると共に、イオン発生器20iでのイオンの発生を停止し、イオン連動乾燥運転モードを終了する。イオン連動乾燥運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
また、ダンパモータ31aを駆動して風路開閉ダンパ31を開け、浴室51からの換気を再開する。
(2−4)24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードの他の変形例
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでも、イオンを発生する運転中は、24時間換気運転を停止させるようにしてもよい。
すなわち、操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されることで24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで乾燥運転選択ボタン42cを押して、標準モードランプ44cを点灯させると、イオンの発生を連動させた乾燥運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動乾燥運転モードが選択されると、制御部71は、図8(2−4)に示す動作を実行するため、第1の換気風量を第2の換気風量に切り替えて換気ファンモータ22を駆動すると共に、循環ファンモータ15を駆動し、かつヒータ20hに通電して、浴室51や洗濯物等の乾燥運転を行う。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでは、換気ファンモータ22の駆動が継続されることで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が換気ファン部13に吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、副吸込口6からトイレ54等の空気が吸い込まれ、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
循環ファンモータ15が駆動されると、循環ファン部12のファン14が回転することで、フロントパネル32の吸込グリル32aから浴室51内の空気が循環ファン部12に吸い込まれる。
ヒータ20hが通電されると、循環ファン部12を通る空気が加熱され、フロントパネル32の吹出グリル32bから、浴室51内へ温風が吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら温風を吹き出し、第2の換気風量で換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気を排出しながら、ランドリパイプ55に掛けられた洗濯物等に温風を当てて、洗濯物を短時間で乾燥させることができる。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、乾燥運転を所定時間行うと、制御部71は、換気ファンモータ22を停止する。また、ヒータ20hの通電は停止して循環ファンモータ15の駆動は継続し、イオン発生器20iで略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器20iでイオンを発生させると、操作部41Aの標準モードランプ44cは消灯させ、クリーンモードランプ44bとイオン発生ランプ44dが点灯する。
循環ファン部12のファン14を回転させて、イオン発生器20iで正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、フロントパネル32の吹出グリル32bから浴室51へと送風される。
イオン発生中は、換気ファンモータ22を停止することで、浴室51からの換気が停止している。
このように、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、イオンを発生させると、24時間換気運転を停止することで浴室51からの換気が停止され、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐ。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部71は、循環ファンモータ15を停止すると共に、イオン発生器20iでのイオンの発生を停止し、イオン連動乾燥運転モードを終了する。イオン連動乾燥運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
また、第1の換気風量で換気ファンモータ22を駆動して、24時間換気運転を再開する。
<第2の実施の形態の空調装置の構成例>
図9は、第2の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図である。第2の実施の形態の空調装置1Bは、浴室暖房換気乾燥機等と称され、第1室としての例えば浴室51の天井に設置される。空調装置1Bは、浴室51に隣接した洗面脱衣所52の壁面に操作部41Aが設置され、操作部41Aが操作されることで、実行すべき運転モードが選択される。
空調装置1Bで実行される運転モードとしては、浴室51の暖房を行う暖房運転モードと、浴室51で洗濯物等の乾燥を行う乾燥運転モードと、浴室51の換気を行う換気運転モードと、浴室51に送風を行う涼風運転モードと、図示しない建物の換気を常時行う24時間換気運転モード等を有し、操作部41Aの操作でこれら各運転モードが選択される。
図10は、第2の実施の形態の空調装置の一例を示す構成図であり、次に、空調装置1Bの構成及び動作例について説明する。
空調装置1Bは、図9に示す浴室51から空気を吸い込んで吹き出すファン部80と、ファン部80から吹き出される空気を浴室51に吹き出すか、排気するかを切り替える風路切換部81と、浴室51へ吹き出す空気を加熱するヒータ82とを備える。
ファン部80は送風手段の一例で、回転駆動される多翼のファン83と、ファン83を回転駆動するファンモータ83aと、風路を形成するファンケース84を備える。
空調装置1Bは、ファン83の軸方向に沿ったファンケース84の下面にファン吸込口84aを備え、ファンケース84は、ファン83が回転駆動されることでファン吸込口84aから吸い込んだ空気を、ファン83の接線方向に吹き出す風路を形成する。
風路切換部81は、風路を切り換えるダンパ85を備える。ダンパ85は風路切換手段の一例で、後述するダンパモータの駆動力がカム85aを介して伝達され、軸85bを支点に回転して開閉動作を行う。
空調装置1Bは、風路切換部81の下方に吹出口86aを備えると共に、風路切換部81の側方に排気口86bを備え、ダンパ85を図10(a)に示す循環位置とすると、排気口86bへの風路が遮断され、ファン吸込口84aから吹出口86aへ連通した循環風路81aが形成される。
また、ダンパ85を図10(b)に示す換気位置とすると、吹出口86aへの風路が遮断され、ファン吸込口84aから排気口86bへ連通した換気風路81bが形成される。
更に、ダンパ85を図10(c)に実線で示す第1の分流位置または破線で示す第2の分流位置とすると、ファン吸込口84aから吹出口86aへ連通した循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへ連通した換気風路81bの双方が形成される。
ここで、ダンパ85を第1の分流位置にした場合と第2の分流位置にした場合では、換気風路81bを通る風量が異なり、ダンパ85を第2の分流位置にした場合に換気風路81bを通る第2の風量は、ダンパ85を第1の分流位置とした場合に換気風路81bを通る第1の風量より少なくなるようにしている。
ヒータ82は加熱手段の一例で、吹出口86aにPTCヒータ等の電気ヒータを備えて構成される。なお、吹出口86aに、図4で説明したような風向を切り換える電動の吹出ルーバを備える構成としても良い。
空調装置1Bは、ヒータ82の上流側にイオン発生器88を備える。イオン発生器88はイオン発生手段の一例で、ファンケース84により形成される風路にイオン放出面が露出し、正イオンと負イオンの両方あるいは負イオンを発生する。
空調装置1Bは、下面にフロントパネル87を備える。フロントパネル87は、空調装置1Bに着脱できるように構成され、ファン吸込口84aとつながる吸込グリル87aを備えると共に、吹出口86aとつながる吹出グリル87bを備える。また、フロントパネル87は、吸込グリル87aの裏側に図示しないフィルタが交換可能に取り付けられる。
また、空調装置1Bは、排気口86bに排気ダクトジョイント89を備える。
次に、空調装置1Bの動作について説明する。空調装置1Bは、ファンモータ83aによりファン83が回転駆動されると、フロントパネル87の吸込グリル87aからファン吸込口84aに空気が吸い込まれる。
ダンパ85の位置が図10(a)に示す循環位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aが形成されるので、吸込グリル87aから吸い込まれた空気は、循環風路81aを通ってフロントパネル87の吹出グリル87bから吹き出される。
ヒータ82は、循環風路81aの吹出口86aに配置されるので、ヒータ82が通電されることで、循環風路81aを通る空気が温められて、温風が吹出グリル87bから吹き出す。
これにより、ダンパ85を循環位置として、ファン部80が駆動されると、ヒータ82に通電した場合は、図9に示す浴室51内の空気を循環させながら、浴室51内に温風が吹き出される。
ダンパ85の位置が図10(b)に示す換気位置であると、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bが形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。
これにより、ダンパ85を換気位置として、ファン部80が駆動されると、浴室51内の湯気や湿気が排気される。
ダンパ85の位置が図10(c)に実線で示す第1の分流位置または破線で示す第2の分流位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bの双方が形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気は、一部は循環風路81aを通って吹出グリル87bから浴室51内に吹き出される。
また、吸込グリル87aから吸い込まれた空気の残部は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。
これにより、ダンパ85を第1の分流位置または第2の分流位置として、ファン部80が駆動されると、ヒータ82が非通電の場合は、浴室51内の空気を循環させながら、浴室51内の湯気や湿気が排気される。
また、ヒータ82に通電した場合は、浴室51内の空気を循環させて浴室51内に温風を吹き出しながら、浴室51内の湯気や湿気が排気される。
次に、図9を参照にして空調装置1Bの設置例について説明する。空調装置1Bは、浴室51の天井に設置される。浴室51の天井パネルには、空調装置1Bの本体が入る開口部が形成され、空調装置1Bは、フロントパネル87が露出するようにして、天井裏から吊り下げる形態、あるいは天井パネルに固定する形態等で設置される。
浴室51の天井に取り付けられた空調装置1Bは、図10に示す排気ダクトジョイント89に排気ダクト3が接続される。排気ダクト3は、図示しない建物の外壁53に取り付けた屋外グリル4に接続され、空調装置1Bで浴室51等から吸い込んだ空気を、排気ダクト3を介して屋外に排気できる構成となっている。
空調装置1Bは、洗濯物等の被乾燥物を乾燥させる機能を備えるので、浴室51には洗濯物等を掛けるランドリパイプ55を備える。ここで、空調装置1Bの吹出グリル87bから吹き出す空気が、浴槽51aから出て洗い場51bに居る入浴者に直接当たると、体が濡れている場合等に寒さを感じることがある。このため、吹き出し方向がランドリパイプ55側に向くように、例えば図4で説明した電動ルーバにより風向が初期設定される。
浴室51の入口には浴室ドア56を備える。浴室ドア56は空気取入口(ガラリ)56aを備え、浴室51に隣接した洗面所脱衣所52等から他室の空気を浴室51内に取り込めるようになっている。
<第2の本実施の形態の空調装置の制御機能例>
図11は、空調装置1Bの制御系の一例を示す機能ブロック図である。空調装置1Bは、CPUやEEPROM等の不揮発性のメモリ72a等を有した制御部72に、例えば図6で説明したような操作部41Aと、図10で説明したファンモータ83aと、ダンパ85を駆動するダンパモータ85cと、ヒータ82と、イオン発生器88等が接続される。
制御部72は制御手段の一例で、メモリ72a等に格納されたプログラムに従って、本例では、暖房運転を行う暖房運転モード、換気運転を行う換気運転モード、乾燥運転を行う乾燥運転モード、涼風運転を行う涼風運転モード及び24時間換気運転を行う24時間換気運転モードを実行する。
換気運転モードと乾燥運転モードでは、イオンの発生を連動させるか否かの設定がメモリ72aに格納され、制御部72は、メモリ72aに格納された設定に応じて、イオンの発生を連動させた換気運転モードと乾燥運転モードを実行する。
また、換気風量を例えば2段階に切り替えられるように、ファンモータ83aの回転数やダンパ85の開度が設定され、これら情報が例えばメモリ72aに格納される。
<第2の実施の形態の空調装置の動作例>
図12及び図13は、第2の実施の形態の空調装置1Bの動作例を示すタイミングチャートで、次に、空調装置1Bにおいてイオンの発生を連動させる運転モードの動作例について各図を参照して説明する。
(3−1)イオン連動換気運転モードの動作例
操作部41Aで設定変更ボタン43b及び決定ボタン43cが操作され、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで換気運転選択ボタン42bを所定回数押して、クリーンモードランプ44bを点灯させると、イオンの発生を連動させた換気運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動換気運転モードが選択されると、制御部72は、図12(3−1)に示す動作を実行するため、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を第1の分流位置にすると共に、ファンモータ83aを駆動して、浴室51の循環換気運転を行う。
すなわち、空調装置1Bは、ファンモータ83aによりファン83が回転駆動されると、フロントパネル87の吸込グリル87aから浴室51の空気がファン吸込口84aに吸い込まれる。なお、空調装置1Bで浴室51の空気が吸い込まれると、浴室ドア56の空気取入口56aから洗面所脱衣所52の空気が浴室51に取り込まれる。
ダンパ85の位置が図10(c)に実線で示す第1の分流位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bの双方が形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気の第1の量は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、吸込グリル87aから吸い込まれた空気の残部は、循環風路81aを通って吹出グリル87bから浴室51内に吹き出される。イオン連動換気運転モードでは、ヒータ82に通電されていないので、吹出グリル87bから、浴室51内の温度に応じた風が吹き出す。
このように、イオン連動換気運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら、第1の量の空気を排気して換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気が短時間で排出される。
イオン連動換気運転モードで、循環換気運転を所定時間行うと、制御部72は、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を循環位置にすると共に、ファンモータ83aの駆動は継続し、イオン発生器88で略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器88でイオンを発生させると、例えば操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。なお、操作部41Aでイオン発生ランプ44dが点灯することで、ユーザは、イオンが発生する運転に切り替わったことを認識できる。
ダンパ85の位置が図10(a)に示す循環位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aが形成されるので、ファンモータ83aによりファン83が回転駆動され、吸込グリル87aから吸い込まれた空気は、循環風路81aを通ってフロントパネル87の吹出グリル87bから吹き出される。
そして、イオン発生器88で正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、吹出グリル87bから浴室51へと送風される。
このように、イオン連動換気運転モードで、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、イオン連動換気運転モードで、イオンを発生させている間は、ダンパ85を循環位置として換気動作を停止することで、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐ。
イオン連動換気運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部72は、ファンモータ33aを停止すると共に、イオン発生器88でのイオンの発生を停止し、イオン連動換気運転モードを終了する。イオン連動換気運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
なお、イオン連動換気運転モードでの循環換気運転の時間とイオン発生の時間は、予め決められていても良いし、ユーザが設定できるようにしても良い。例えば、イオン連動換気運転モードの設定時間をユーザが例えば3時間と設定すると、循環換気運転を3時間行った後、所定時間、例えば1時間イオンを発生させるようにしても良く、あるいは、イオン連動換気運転モードが3時間と設定されると、その中の2時間は循環換気運転を行い、残り1時間はイオンを発生させるようにしても良い。
なお、イオン連動換気運転モードの設定時間は、本モードに適した初期値(例えば3時間)が設定されており、その値(例えば3時間)は、変更されるまでメモリ72a等に記憶され、また、値を変更した場合も、その変更した値(例えば4時間)がメモリ72a等に記憶されるようになっており、その都度ユーザが、設定時間を設定し直す必要がないようにすることができる。なお、上述した初期値は、各種運転モードに応じた値として設定されている。
更に、イオンを発生する所定時間をユーザが設定できるようにしても良く、その場合に設定した時間は、変更されるまでメモリ72a等に記憶され、また、変更した値も変更の都度メモリ72a等に記憶されるようにし、ユーザがその都度イオン発生時間の設定をし直す必要がないようにすることができる。
(3−2)24時間換気時のイオン連動換気運転モードの動作例
操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されると、制御部72は、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を換気位置にすると共に、ファンモータ83aを駆動して、浴室51の換気運転を行う。
すなわち、空調装置1Bは、ファンモータ83aによりファン83が回転駆動されると、フロントパネル87の吸込グリル87aからファン吸込口84aに空気が吸い込まれる。
ダンパ85の位置が図10(b)に示す換気位置であると、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bが形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
このように、所定の換気風量で常時換気を行うと、浴室51及び浴室51が設置された図示しない建物全体の空気が所定時間で入れ替えられる。
24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで換気運転選択ボタン42bを所定回数押して、クリーンモードランプ44bを点灯させると、イオンの発生を連動させた換気運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動換気運転モードが選択されると、制御部72は、図12(3−2)に示す動作を実行するため、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を第1の分流位置にすると共に、ダンパ85を第1の分流位置にすることで換気風路81bが狭くなることによる換気風量の減少分を補うため、ファン83の回転数が標準の回転数より高くなるように回転数を上げてファンモータ83aを駆動して、浴室51の循環換気運転を行う。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードでは、ファンモータ83aの駆動が継続されることで、フロントパネル87の吸込グリル87aから浴室51の空気がファン吸込口84aに吸い込まれる。
ダンパ85の位置が図10(c)に実線で示す第1の分流位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bの双方が形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気の第1の量は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、吸込グリル87aから吸い込まれた空気の残部は、循環風路81aを通って吹出グリル87bから浴室51内に吹き出される。24時間換気時のイオン連動換気運転モードでも、ヒータ82に通電されていないので、吹出グリル87bから、浴室51内の温度に応じた風が吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら、第1の量の空気を排気して換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気が短時間で排出される。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、上述したような所定時間、循環換気運転を行うと、制御部72は、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を第2の分流位置にすると共に、ファンモータ83aの駆動は継続し、イオン発生器88で略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器88でイオンを発生させると、例えば操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。
ダンパ85の位置が図10(c)に破線で示す第2の分流位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bの双方が形成され、かつ、換気風路81bが狭められるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気の第1の量より少ない第2の量は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、吸込グリル87aから吸い込まれた空気の残部は、循環風路81aを通って吹出グリル87bから浴室51内に吹き出される。
そして、イオン発生器88で正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、吹出グリル87bから浴室51へと送風される。
このように、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、イオンを発生させると、浴室51からの換気風量を低下させることで、浴室51に供給したイオンが排気されること抑えると共に、湿気は排出し、かつ、24時間換気に必要な換気風量が常時得られるようにする。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、上述したような所定時間、イオンの発生を行うと、制御部72は、イオン発生器88でのイオンの発生を停止し、イオン連動換気運転モードを終了する。イオン連動換気運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
また、制御部72は、ファンモータ33aを標準の回転数に戻すと共に、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を換気位置として、24時間換気運転を継続する。
なお、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、イオンの発生中は、ファンモータ83aの回転数を制御して、換気風量を調整しても良い。
(3−3)24時間換気時のイオン連動換気運転モードの変形例
24時間換気時のイオン連動換気運転モードでは、イオンを発生する運転中は、浴室51からの換気を停止して、24時間換気運転を中断させるようにしてもよい。
すなわち、操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されることで24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで換気運転選択ボタン42bを所定回数押して、クリーンモードランプ44bを点灯させると、イオンの発生を連動させた換気運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動換気運転モードが選択されると、制御部72は、図12(3−3)に示す動作を実行するため、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を第1の分流位置にすると共に、ダンパ85を第1の分流位置にすることで換気風路81bが狭くなることによる換気風量の減少分を補うため、回転数を上げてファンモータ83aを駆動して、浴室51の循環換気運転を行う。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードでは、ファンモータ83aの駆動が継続されることで、フロントパネル87の吸込グリル87aから浴室51の空気がファン吸込口84aに吸い込まれる。
ダンパ85の位置が図10(c)に実線で示す第1の分流位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bの双方が形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気の第1の量は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、吸込グリル87aから吸い込まれた空気の残部は、循環風路81aを通って吹出グリル87bから浴室51内に吹き出される。24時間換気時のイオン連動換気運転モードでも、ヒータ82に通電されていないので、吹出グリル87bから、浴室51内の温度に応じた風が吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら、第1の量の空気を排気して換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気が短時間で排出される。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、上述したような所定時間、循環換気運転を行うと、制御部72は、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を循環位置にすると共に、ファンモータ83aの駆動は継続し、イオン発生器88で略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器88でイオンを発生させると、例えば操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。
ダンパ85の位置が図10(a)に示す循環位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aが形成されるので、ファンモータ83aによりファン83が回転駆動され、吸込グリル87aから吸い込まれた空気は、循環風路81aを通ってフロントパネル87の吹出グリル87bから吹き出される。
そして、イオン発生器88で正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、吹出グリル87bから浴室51へと送風される。
このように、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、イオンを発生させている間は、ダンパ85を循環位置として24時間換気運転を中断することで、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐ。
24時間換気時のイオン連動換気運転モードで、上述したような所定時間、イオンの発生を行うと、制御部72は、イオン発生器88でのイオンの発生を停止し、イオン連動換気運転モードを終了する。イオン連動換気運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
また、制御部72は、ファンモータ33aを標準の回転数に戻すと共に、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を換気位置として、24時間換気運転を再開する。
(4−1)イオン連動乾燥運転モードの動作例
操作部41Aで設定変更ボタン43b及び決定ボタン43cが操作され、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで乾燥運転選択ボタン42cを押して、標準モードランプ44cを点灯させると、イオンの発生を連動させた乾燥運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動乾燥運転モードが選択されると、制御部72は、図13(4−1)に示す動作を実行するため、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を第1の分流位置にすると共に、ファンモータ83aを駆動し、かつ、ヒータ82に通電して、浴室51や洗濯物等の乾燥運転を行う。
すなわち、空調装置1Bは、ファンモータ83aによりファン83が回転駆動されると、フロントパネル87の吸込グリル87aから浴室51の空気がファン吸込口84aに吸い込まれる。なお、空調装置1Bで浴室51の空気が吸い込まれると、浴室ドア56の空気取入口56aから洗面所脱衣所52の空気が浴室51に取り込まれる。
ダンパ85の位置が図10(c)に実線で示す第1の分流位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bの双方が形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気の第1の量は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、吸込グリル87aから吸い込まれた空気の残部は、循環風路81aを通って吹出グリル87bから浴室51内に吹き出される。
ヒータ82は、循環風路81aの吹出口86aに配置されるので、ヒータ82が通電されることで、循環風路81aを通る空気が温められて、温風が吹出グリル87bから吹き出す。
このように、イオン連動乾燥運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら温風を吹き出し、第1の量の空気を排気して換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気を排出しながら、ランドリパイプ55に掛けられた洗濯物等に温風を当てて、洗濯物等を短時間で乾燥させることができる。
イオン連動乾燥運転モードで、乾燥運転を所定時間行うと、制御部72は、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を循環位置にすると共に、ヒータ82の通電は停止してファンモータ83aの駆動は継続し、イオン発生器88で略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器88でイオンを発生させると、例えば操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。
ダンパ85の位置が図10(a)に示す循環位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aが形成されるので、ファンモータ83aによりファン83が回転駆動され、吸込グリル87aから吸い込まれた空気は、循環風路81aを通ってフロントパネル87の吹出グリル87bから吹き出される。
そして、イオン発生器88で正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、吹出グリル87bから浴室51へと送風される。
このように、イオン連動乾燥運転モードで、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、イオン連動乾燥運転モードで、イオンを発生させている間は、ダンパ85を循環位置として換気動作を停止することで、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐ。
イオン連動乾燥運転モードで、イオンの発生を所定時間行うと、制御部72は、ファンモータ33aを停止すると共に、イオン発生器88でのイオンの発生を停止し、イオン連動換気運転モードを終了する。イオン連動換気運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
なお、イオン連動乾燥運転モードでも、乾燥運転の時間とイオン発生の時間は、予め決められていても良いし、ユーザが設定できるようにしても良い。例えば、イオン連動乾燥運転モードの設定時間をユーザが例えば3時間と設定すると、乾燥運転を3時間行った後、所定時間、例えば1時間イオンを発生させるようにしても良く、あるいは、イオン連動乾燥運転モードが3時間と設定されると、その中の2時間は乾燥運転を行い、残り1時間はイオンを発生させるようにしても良い。
なお、イオン連動乾燥運転モードの設定時間は、本モードに適した初期値(例えば3時間)が設定されており、その値(例えば3時間)は、変更されるまでメモリ72a等に記憶され、また、値を変更した場合も、その変更した値(例えば4時間)がメモリ72a等に記憶されるようになっており、その都度ユーザが、設定時間を設定し直す必要がないようにすることができる。なお、上述した初期値は、各種運転モードに応じた値として設定されている。
更に、イオンを発生する所定時間をユーザが設定できるようにしても良く、その場合に設定した時間は、変更されるまでメモリ72a等に記憶され、また、変更した値も変更の都度メモリ72a等に記憶されるようにし、ユーザがその都度イオン発生時間の設定をし直す必要がないようにすることができる。
(4−2)24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードの動作例
操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されると、制御部72は、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を換気位置にすると共に、ファンモータ83aを駆動して、浴室51の換気運転を行う。
すなわち、空調装置1Bは、ファンモータ83aによりファン83が回転駆動されると、フロントパネル87の吸込グリル87aからファン吸込口84aに空気が吸い込まれる。
ダンパ85の位置が図10(b)に示す換気位置であると、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bが形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
このように、所定の換気風量で常時換気を行うと、浴室51及び浴室51が設置された図示しない建物全体の空気が所定時間で入れ替えられる。
24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで乾燥運転選択ボタン42cを押して、標準モードランプ44cを点灯させると、イオンの発生を連動させた乾燥運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動乾燥運転モードが選択されると、制御部72は、図13(4−2)に示す動作を実行するため、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を第1の分流位置にすると共に、ダンパ85を第1の分流位置にすることで換気風路81bが狭くなることによる換気風量の減少分を補うため、ファン83の回転数が標準の回転数より高くなるように回転数を上げてファンモータ83aを駆動し、かつ、ヒータ82に通電して、浴室51や洗濯物等の乾燥運転を行う。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでは、ファンモータ83aの駆動が継続されることで、フロントパネル87の吸込グリル87aから浴室51の空気がファン吸込口84aに吸い込まれる。
ダンパ85の位置が図10(c)に実線で示す第1の分流位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bの双方が形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気の第1の量は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、吸込グリル87aから吸い込まれた空気の残部は、循環風路81aを通って吹出グリル87bから浴室51内に吹き出される。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでも、ヒータ82が通電されることで、循環風路81aを通る空気が温められて、温風が吹出グリル87bから吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら温風を吹き出し、第1の量の空気を排気して換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気を排出しながら、ランドリパイプ55に掛けられた洗濯物等に温風を当てて、洗濯物等を短時間で乾燥させることができる。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、上述したような所定時間、乾燥運転を行うと、制御部72は、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を第2の分流位置にすると共に、ヒータ82の通電は停止してファンモータ83aの駆動は継続し、イオン発生器88で略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器88でイオンを発生させると、例えば操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。
ダンパ85の位置が図10(c)に破線で示す第2の分流位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bの双方が形成され、かつ、換気風路81bが狭められるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気の第1の量より少ない第2の量は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、吸込グリル87aから吸い込まれた空気の残部は、循環風路81aを通って吹出グリル87bから浴室51内に吹き出される。
そして、イオン発生器88で正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、吹出グリル87bから浴室51へと送風される。
このように、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、イオンを発生させると、浴室51からの換気風量を低下させることで、浴室51に供給したイオンが排気されること抑えると共に、湿気は排出し、かつ、24時間換気に必要な換気風量が常時得られるようにする。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、上述したような所定時間、イオンの発生を行うと、制御部72は、イオン発生器88でのイオンの発生を停止し、イオン連動乾燥運転モードを終了する。イオン連動乾燥運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
また、制御部72は、ファンモータ33aを標準の回転数に戻すと共に、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を換気位置として、24時間換気運転を継続する。
なお、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、イオンの発生中は、ファンモータ83aの回転数を制御して、換気風量を調整しても良い。
(4−3)24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードの変形例
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでは、イオンを発生する運転中は、浴室51からの換気を停止して、24時間換気運転を中断させるようにしてもよい。
すなわち、操作部41Aで24時間換気運転選択ボタン42aが押されることで24時間換気運転モードが実行され、かつ、換気運転モード及び乾燥運転モードでイオンの発生を連動させると設定されている状態で、操作部41Aで乾燥運転選択ボタン42cを押して、標準モードランプ44cを点灯させると、イオンの発生を連動させた乾燥運転モードが選択される。
イオンの発生を連動させたイオン連動乾燥運転モードが選択されると、制御部72は、図14(4−3)に示す動作を実行するため、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を第1の分流位置にすると共に、ダンパ85を第1の分流位置にすることで換気風路81bが狭くなることによる換気風量の減少分を補うため、回転数を上げてファンモータ83aを駆動し、かつヒータ82に通電して、浴室51や洗濯物等の乾燥運転を行う。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでは、ファンモータ83aの駆動が継続されることで、フロントパネル87の吸込グリル87aから浴室51の空気がファン吸込口84aに吸い込まれる。
ダンパ85の位置が図10(c)に実線で示す第1の分流位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aと、ファン吸込口84aから排気口86bへの換気風路81bの双方が形成されるので、フロントパネル87の吸込グリル87aから吸い込まれた空気の第1の量は、換気風路81bを通って排気口86bから排気される。そして、排気ダクトジョイント89に接続された排気ダクト3から、屋外グリル4を介して屋外へ排気される。
また、吸込グリル87aから吸い込まれた空気の残部は、循環風路81aを通って吹出グリル87bから浴室51内に吹き出される。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードでも、ヒータ82が通電されることで、循環風路81aを通る空気が温められて、温風が吹出グリル87bから吹き出す。
このように、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、まず、浴室51内の空気を循環させながら温風を吹き出し、第1の量の空気を排気して換気動作を行うことで、浴室51内の湯気や湿気を排出しながら、ランドリパイプ55に掛けられた洗濯物等に温風を当てて、洗濯物等を短時間で乾燥させることができる。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、上述したような所定時間、乾燥運転を行うと、制御部72は、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を循環位置にすると共に、ヒータ82の通電は停止してファンモータ83aの駆動は継続し、イオン発生器88で略同数の正イオンと負イオンを発生させる。イオン発生器88でイオンを発生させると、例えば操作部41Aのイオン発生ランプ44dが点灯する。
ダンパ85の位置が図10(a)に示す循環位置であると、ファン吸込口84aから吹出口86aへの循環風路81aが形成されるので、ファンモータ83aによりファン83が回転駆動され、吸込グリル87aから吸い込まれた空気は、循環風路81aを通ってフロントパネル87の吹出グリル87bから吹き出される。
そして、イオン発生器88で正イオンと負イオンの双方を発生させると、浴室51から吸い込んだ空気に略同数の正イオンと負イオンが供給され、吹出グリル87bから浴室51へと送風される。
このように、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、浴室51内に略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室51の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
そして、24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、イオンを発生させている間は、ダンパ85を循環位置として24時間換気運転を中断することで、浴室51に供給したイオンが排気されること防ぐ。
24時間換気時のイオン連動乾燥運転モードで、上述したような所定時間、イオンの発生を行うと、制御部72は、イオン発生器88でのイオンの発生を停止し、イオン連動換気運転モードを終了する。イオン連動換気運転モードを終了すると、操作部41Aのクリーンモードランプ44b及びイオン発生ランプ44dを消灯する。
また、制御部72は、ファンモータ33aを標準の回転数に戻すと共に、ダンパモータ85cを駆動してダンパ85を換気位置として、24時間換気運転を再開する。
<各実施の形態の空調装置の効果例>
各実施の形態の空調装置では、乾燥運転モードまたは換気運転モードで、換気運転で室内湿度が下がった段階で、循環風によりイオンを放出するため、湿度を下げたことによるカビ発生の抑制効果に加え、イオン発生器の放電面を乾燥させてから、イオンを発生させることができ、より多くのイオンを発生させることができる。
そして、イオン発生時に換気運転モードや乾燥運転モード時のような換気風量の大きな換気運転を行っていないため、室内に供給されたイオンが不用意に排出されることを抑制し、イオンによるカビの抑制効果を十分に発揮できるようにして、室内のカビの抑制を効果的に行うことができる。
また、24時間換気運転モードが選択されている場合は、計画換気を行いながら、イオンの発生によるカビの抑制を行うことができる。空調装置が、副吸込口を備えて多室の換気機能を備える場合、イオンを発生する運転中は、浴室51からの換気を中断することができるので、不用意にイオンが排出されることがなくなると共に、24時間換気は継続することができ、建物の計画換気を継続して行うことができる。
<各実施の形態の空調装置の変形例>
イオン連動換気運転モードとイオン連動乾燥運転モード、及び24時間換気時の各イオン連動モードで、イオンを発生する運転中は、イオンを連続的に発生させても良いし、間欠的に発生させても良い。
イオン連動換気運転モードとイオン連動乾燥運転モード、及び24時間換気時の各イオン連動モードで、イオンを発生する運転を終了した直後または所定時間経過後に、第1の実施の形態の空調装置1Aでは、第2の換気風量での換気運転を所定時間行っても良い。また、第2の実施の形態の空調装置1Bでは、ダンパ85を換気位置として、換気運転を所定時間行い、その後イオンを発生するようにしても良い。これにより、浴室51の湿度を更に低下させ、カビの発生を抑制できる。
イオン連動換気運転モードとイオン連動乾燥運転モード、及び24時間換気時の各イオン連動モードで、第1の実施の形態の空調装置1Aでは、イオン発生前の第2の換気風量での換気運転中にも、イオンを所定時間または常時発生させても良い。また、第2の実施の形態の空調装置1Bでは、ダンパ85を第1の分流位置としてのイオン発生前の換気運転中にも、イオンを所定時間または常時発生させても良い。
イオン連動換気運転モードとイオン連動乾燥運転モード、及び24時間換気時の各イオン連動モードで、換気運転とイオンを発生する運転を、連続的または間欠的に交互に繰り返しても良い。
イオン連動換気運転モード及びイオン連動乾燥運転モードで、第1の実施の形態の空調装置1Aでは、第2の換気風量での換気運転後、第1の換気風量に切り替えて換気運転を継続しながら、イオンを連続的または間欠的に発生させても良い。更に、イオンを発生する運転を終了後、24時間換気運転モードに移行しても良い。
また、イオン連動換気運転モード及びイオン連動乾燥運転モードで、第2の実施の形態の空調装置1Bでは、ダンパ85を第1の分流位置としての換気運転後、ダンパ85を第2の分流位置に切り替えて換気運転を継続しながら、イオンを連続的または間欠的に発生させても良い。更に、イオンを発生する運転を終了後、24時間換気運転モードに移行しても良い。
イオン連動換気運転モードとイオン連動乾燥運転モード、及び24時間換気時の各イオン連動モードで、イオンを発生させる運転中は、電動ルーバ33を所定の範囲でスイングさせ、イオンを含む送風を広範囲に吹き出すようにしても良い。また、電動ルーバ33で送風方向を所望の方向に固定しても良い。
操作部41Aに、イオンの発生の有無を予め設定せずに、イオン連動換気運転モードとイオン連動乾燥運転モードを直接選択できる運転モード選択ボタンを備えても良い。
<各実施の形態の空調装置の他の動作例>
各実施の形態の空調装置は、イオンを発生する運転を連動しない換気運転モード及び乾燥運転モードも実行可能である。
また、操作部41Aの暖房運転選択ボタン42dが押されると、暖房運転モードが選択され、暖房運転が実行される。暖房運転モードでは、空調装置1Aであると、循環ファンモータ15を駆動すると共にヒータ20hに通電を行い、循環風で温風を吹き出す。24時間換気運転モード実行中は、風路開閉ダンパ31を閉じて浴室51空の換気を中断する。
また、空調装置1Bであると、ダンパ85を循環位置として、ファン部80を駆動すると共にヒータ82に通電を行い、循環風で温風を吹き出す。
なお、暖房運転モードでは、イオン発生器で負イオンを発生させても良い。
更に、操作部41Aの涼風運転選択ボタン42eが押されると、涼風運転モードが選択され、涼風運転が実行される。涼風運転モードでは、空調装置1Aであると、循環ファンモータ15を駆動して、室温に応じた循環風で送風を吹き出すと共に、換気ファンモータ22を駆動して浴室51の換気を行う。
また、空調装置1Bであると、ダンパ85を第1の分流位置として、ファン部80を駆動して、室温に応じた循環風で送風を吹き出すと共に浴室51の換気を行う。
なお、涼風運転モードでも、イオン発生器で負イオンを発生させても良い。
1A,1B:空調装置、12・・・循環ファン部、13・・・換気ファン部、20h・・・ヒータ、20i・・・イオン発生器、31・・・風路開閉ダンパ、33・・・電動ルーバ、41A・・・操作部、42a・・・24時間換気運転選択ボタン、42b・・・換気運転選択ボタン、42c・・・乾燥運転選択ボタン、42d・・・暖房運転選択ボタン、42e・・・涼風運転選択ボタン、44a・・・標準モードランプ、44b・・・クリーンモードランプ、44c・・・標準モードランプ、44d・・・イオン発生ランプ、51・・・浴室、71・・・制御部