JP2007071402A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を複雑にすることなく、空気の吹出方向の切り替えを可能とした浴室空調装置を提供する。
【解決手段】浴室空調装置1Aは、空気を吸い込んで吹き出す循環・換気ファン部2を備える。循環・換気ファン部2は、吸い込んだ空気を循環吹出口9から吹き出すか、排気口10から排気するかを切り替える風路・風向切替ダンパ12を備える。風路・風向切替ダンパ12は、軸13aを支点に回転することで、風路・風向切替ダンパ12の傾斜角度に応じて循環吹出口9から吹き出す空気の吹出方向を変化させるルーバとしての機能も有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浴室、洗面脱衣所等のサニタリー空間等の室内に設置される空調装置に関する。詳しくは、装置内の風路の切り替えと、空気の吹出方向の切り替えを単一の部品で行うことで、構成を複雑にすることなく、空気の吹出方向の切り替えが行えるようにしたものである。
従来より、浴室に温風を吹き出して、暖房や洗濯物等の乾燥を行う機能を備えた浴室用の空調装置が提供されている。浴室空調装置は、浴室内の空気を循環させながら暖房等を行うと共に、浴室内の空気を屋外へ排気して換気を行うため、浴室から吸い込んだ空気を浴室へ吹き出して循環させる循環風路と、浴室から吸い込んだ空気を屋外へ排気する換気風路を備えると共に、風路を切り替えるダンパを備えて、単一のファン部で空気の循環と換気を行えるようにした浴室空調装置が従来より提案されている。
また、空気の吹出方向を、電動ルーバによって浴槽方向と洗い場方向に切り替えられるようにした浴室空調装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3157494号公報
しかし、従来の浴室空調装置では、空気の吹出方向を切り替えられるようにするためには、風路を切り替えるための部品であるダンパ及びダンパを駆動する部品と、空気の吹出方向を切り替えるための部品であるルーバ及びルーバを駆動する部品が必要となる。
これにより、部品点数が多くなり、構造が複雑になると共に、装置の小型化が困難で、製品コストも高くなるという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、構造を複雑にすることなく、空気の吹出方向の切り替えを可能とした空調装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の空調装置は、室内の天井に設置される空調装置において、室内に面して配置され、空気が吹き出される吹出口と、屋外へとつながる排気経路が接続される排気口と、空気を吸い込んで吹き出す給気手段と、給気手段から吹き出される空気を、吹出口から吹き出すか、排気口から屋外へ排気するかを切り替えると共に、吹出口から吹き出す空気の吹出方向を切り替える風路・風向切替手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の空調装置では、給気手段で室内から空気が吸い込まれる。風路・風向切替手段によって排気口への風路を閉じると、吹出口から空気が吹き出され、室内の暖房等が行われる。
また、風路・風向切替手段によって吹出口への風路を閉じると、排気口から空気が屋外へ排気され、室内の換気が行われる。
更に、風路・風向切替手段によって空気の吹出方向を連続的または断続的に切り替えると、室内の広い範囲に空気が吹き出され、室内の被乾燥物の乾燥等が行われる。
本発明の空調装置によれば、装置内の風路の切り替えと、空気の吹出方向の切り替えを単一の部品で行えるようにしたので、部品点数を増やすことなく、空気の吹出方向を切り替える機能を搭載できる。よって、空気の吹出方向を切り替える機能を搭載しても、構造が複雑になることはなく、装置の小型化が可能であると共に、製品コストも下げることができる。
そして、空気の吹出方向を切り替えられることで、室内の広い範囲に空気を吹き出すことが可能となり、室内の被乾燥物を乾燥させる場合、短時間で乾燥を完了させることができる。
以下、図面を参照して本発明の空調装置としての浴室空調装置の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の浴室空調装置の構成例>
図1及び図2は第1の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図1(a)は第1の実施の形態の浴室空調装置1Aを下面側から見た平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。また、図2はフロントパネルを取り付けた状態の平面図である。
第1の実施の形態の浴室空調装置1Aは、浴室空調装置1Aが設置される空間である浴室の空気を吸い込んで浴室に吹き出すと共に、屋外へ排気する循環・換気ファン部2と、循環・換気ファン部2が取り付けられる本体部3Aを備える。循環・換気ファン部2は給気手段の一例で、回転軸の向きを鉛直方向とした多翼の羽根車4と、羽根車4を回転駆動する循環・換気ファンモータ5と、風路を形成する循環・換気ファンケース6を備える。
本体部3Aは、下面が開口した鉄等の金属製のケースの内部に循環・換気ファン部2が取り付けられる。本体部3Aは、下面の形状が長方形であり、循環・換気ファン部2は、羽根車4が本体部3Aの長手方向の一方の側に偏って配置される。
循環・換気ファンケース6は、羽根車4の軸方向に沿った下面を開口して循環・換気ファン吸込口7を備える。また、循環・換気ファンケース6は、羽根車4が回転することによる空気の吹出方向を、羽根車4の接線方向で、かつ本体部3Aの長手方向に沿った方向に規制する吹出風路形成部8を備える。
浴室空調装置1Aは、循環・換気ファンケース6の吹出風路形成部8と連通した循環吹出口9を、循環・換気ファン部2の下面に備える。循環吹出口9は吹出口の一例で、本体部3Aの長手方向の他方の側に偏って配置される。
また、浴室空調装置1Aは、吹出風路形成部8と連通した排気口10を、循環・換気ファン部2の側部に備える。排気口10は、本体部3Aの長手方向の他方の側面に形成され、本体部3Aは、排気口10に排気ダクトジョイント11が取り付けられる。
浴室空調装置1Aは、循環吹出口9と排気口10との間で風路を切り替えると共に、循環吹出口9から吹き出される空気の吹出方向を切り替える風路・風向切替ダンパ12を備える。風路・風向切替ダンパ12は風路・風向切替手段の一例で、ダンパモータ13の軸13aに取り付けられ、軸13aを支点に回転する。
風路・風向切替ダンパ12の軸13aは、循環・換気ファン部2による空気の吹出方向に対して直交する向きで、風路・風向切替ダンパ12は、軸13aを挟んで空気の流れる方向の手前側に第1ダンパ部12aを備えると共に、先端側に第2ダンパ部12bを備える。
また、第2ダンパ部12bは、軸13aを挟んで第1ダンパ部12aから連続した第2ダンパ連通部12b1と、第2ダンパ連通部12b1の先端とつながり、軸13aを支点とした風路・風向切替ダンパ12の回転の軌跡に沿った形状を有した第2ダンパ先端部12b2とを備える。
風路・風向切替ダンパ12は、軸13aを支点に回転することで、主に第1ダンパ部12aが循環吹出口9と排気口10の開閉動作を行って、循環風路14aと換気風路14bの切り替えを行う。
また、風路・風向切替ダンパ12は、軸13aを支点に回転することで、風路・風向切替ダンパ12の主に第2ダンパ部12bの傾斜角度に応じて、循環吹出口9から吹き出す空気の吹出方向が変化する。
すなわち、浴室空調装置1Aは、風路・風向切替ダンパ12の位置を、図1に実線で示すように第1ダンパ部12aが排気口10を閉じる循環位置とすると、循環吹出口9が開いて、循環・換気ファン吸込口7から循環吹出口9へ連通した循環風路14aが形成される。
また、浴室空調装置1Aは、風路・風向切替ダンパ12の位置を、図1に一点鎖線で示すように第1ダンパ部12aが循環吹出口9を閉じる換気位置とすると、排気口10が開いて、循環・換気ファン吸込口7から排気口10へ連通した換気風路14bが形成される。
更に、浴室空調装置1Aは、風路・風向切替ダンパ12の位置を、図1に二点鎖線で示す循環位置と換気位置の間の循環換気位置とすると、循環吹出口9と排気口10の双方が開いて、循環風路14aと換気風路14bの双方が形成される。
これにより、風路・風向切替ダンパ12の第1ダンパ部12aは、主に風路を切り替える機能を有して風路切替部を構成する。
また、浴室空調装置1Aは、風路・風向切替ダンパ12の位置を、図1に実線で示す循環位置から、例えば図1に二点鎖線で示す循環換気位置までの間で往復させると、風路・風向切替ダンパ12の第2ダンパ部12bを構成する第2ダンパ連通部12b1の傾斜角度に応じて、循環吹出口9から吹き出す空気の吹出方向が変化する。
これにより、風路・風向切替ダンパ12の第2ダンパ部12bを構成する第2ダンパ連通部12b1は、ルーバ機能を有して風向切替部を構成する。
更に、浴室空調装置1Aは、風路・風向切替ダンパ12の位置を循環位置とすると、第2ダンパ部12bを構成する第2ダンパ先端部12b2が、循環吹出口9の排気口10とつながる部分の開口を塞ぐ。
これにより、風路・風向切替ダンパ12の第2ダンパ部12bを構成する第2ダンパ先端部12b2は、後述する暖房運転時等に、循環吹出口9から吹き出す空気等が、排気口10から漏れることを防止する漏れ防止手段を構成する。
なお、漏れ防止手段としては、漏れを完全に防止する機能のみならず、漏れを抑制する機能も含むものである。
浴室空調装置1Aは、循環・換気ファン部2の吹出風路形成部8にヒータ15を備える。ヒータ15は加熱手段の一例で、例えばPTCヒータで構成され、ヒータ15に通電されると、ヒータ15が加熱されることで吹出風路形成部8を通る空気が加熱される。
そして、風路・風向切替ダンパ12が、図1に実線で示す循環位置から、図1に二点鎖線で示す循環換気位置までの間に位置して循環風路14aが形成されていると、循環吹出口9から温風が吹き出す。
浴室空調装置1Aは、本体部3Aの下面にフロントパネル16を備える。フロントパネル16は、循環・換気ファン部2のファン吸込口7の下面を開口して吸込口グリル16aが形成されると共に、循環吹出口9の下面を開口して吹出口グリル16bが形成される。
<第1の実施の形態の浴室空調装置の設置例>
図3は浴室空調装置1Aの設置例を示す浴室の構成図である。まず、浴室空調装置1Aが設置される浴室51の構成について説明すると、浴室51は、浴槽52と洗い場53を備える。浴槽52は一般的に長方形であり、浴槽52と洗い場53は、浴槽52の短手方向に沿って並んでいる。
浴室51は、浴槽52の上部に物干し部材であるランドリパイプ54を備える。ランドリパイプ54は、浴槽52の長手方向に沿って延び、浴室51の対向する壁面パネル55に取り付けられる。ここで、ランドリパイプ54の取付位置は、例えば、浴槽52と洗い場53の中間付近である。
なお、物干し部材であるランドリパイプは、洗濯物等の被乾燥物が乾燥できるようになっていれば、パイプ状の部材に限らず、紐状であっても良く、他のものであっても良い。
浴室空調装置1Aは、浴室51の天井パネル56に設置される。浴室51の天井パネル56には、浴槽52の上部に浴室空調装置1Aの本体部3Aが取り付けられる開口部が形成され、浴室空調装置1Aは、例えば、本体部3Aが図示しないアンカーボルト等で浴室51の天井裏に吊り下げられる形態で、天井パネル56に取り付けられる。そして、浴室空調装置1Aは、本体部3Aの下面にフロントパネル16が取り付けられ、フロントパネル16の吸込口グリル16aと吹出口グリル16bが、浴室51内に面する。
なお、浴室51の天井パネル56に設置された浴室空調装置1Aは、本体部3Aの排気ダクトジョイント11に排気経路を構成する排気ダクト57が取り付けられる。排気ダクト57は、浴室51が設置される図示しない建物の外壁に取り付けられる屋外グリル57aと接続され、浴室空調装置1Aは、排気ダクト57を介して屋外とつながっている。
次に、浴室空調装置1Aを設置する向きについて、図1〜図3を参照して説明する。浴室空調装置1Aは、上述したように、本体部3Aの下面の形状が長方形であり、本体部3Aの向きが、浴槽52の長手方向に沿う向きとして、浴槽52の上部に設置される。
これにより、浴室空調装置1Aは、風路・風向切替ダンパ12を可動させることにより、吹出口グリル16bからの空気の吹出方向が、ランドリパイプ54の長手方向に沿って変化する。
ここで、吹出口グリル16bからの空気の吹出方向は、ランドリパイプ54に直交する向きでは、吹出口グリル16bに備えた整流板により一方向に固定され、本例では、ランドリパイプ54を経て洗い場53方向に空気が吹き出されるように構成される。
なお、浴室空調装置1Aは、本体部3Aの向きを浴槽52の長手方向に直交する向きとして設置すると、風路・風向切替ダンパ12を可動させることにより、吹出口グリル16bからの空気の吹出方向が、浴槽52と洗い場53方向で切り替えられることになる。
<第1の実施の形態の浴室空調装置の制御機能例>
図4は第1の実施の形態の浴室空調装置1Aの制御系の一例を示す機能ブロック図である。
浴室空調装置1Aは、CPUやメモリ等で構成される制御部61Aに、操作部62と、図1で説明した循環・換気ファンモータ5と、ダンパモータ13と、ヒータ15等が接続される。
制御部61Aは制御手段の一例で、図示しないメモリ等に格納されたプログラムに従って、例えば暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード及び涼風運転モードを実行する。これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部62を操作すること等により選択され、制御部61Aは、選択された運転モードを実行するプログラムに従い循環・換気ファンモータ5、ダンパモータ13及びヒータ15等を制御する。
操作部62は、浴室空調装置1Aの本体部3Aと独立したリモートコントロール装置で、例えば浴室51に隣接した洗面所58の壁面等に取り付けられ、本体部3Aに実装される制御部61Aとは例えば電気ケーブルで接続される。
<第1の実施の形態の浴室空調装置の動作例>
次に、第1の実施の形態の浴室空調装置1Aの動作を各図を参照して説明する。浴室空調装置1Aの制御部61Aは、操作部62における操作で暖房運転モードが選択されると、ダンパモータ13を駆動して、風路・風向切替ダンパ12を図1に実線で示す循環位置にする。
そして、循環・換気ファンモータ5を駆動して羽根車4を回転させると共に、ヒータ15に通電する。
浴室空調装置1Aは、羽根車4が回転すると、フロントパネル16の吸込口グリル16aから、浴室51の空気が循環・換気ファン吸込口7へと吸い込まれる。
暖房運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12が循環位置にあるので、循環・換気ファン部2では、循環・換気ファン吸込口7から循環吹出口9へ連通した循環風路14aが形成されている。
これにより、羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気は、循環風路14aによって循環吹出口9へと流れる。ヒータ15は、循環風路14aを形成する吹出風路形成部8に備えられ、暖房運転モードではヒータ15に通電されているので、循環吹出口9へと流れる空気はヒータ15によって加熱され、図4(b)に矢印H1で示すように、吹出口グリル16bから洗い場53に向けて温風が吹き出される。
従って、暖房運転モードでは、浴室51内の空気を循環させながら浴室51内を暖房して、温度を上げることができる。また、温風の吹き出し方向が洗い場53方向であるので、洗い場53の床面を温めることができ、入浴者が浴室51に入った際に、足元が冷たく感じることを防ぐことができる。
浴室空調装置1Aの制御部61Aは、操作部62における操作で換気運転モードが選択されると、ダンパモータ13を駆動して、風路・風向切替ダンパ12を図1に一点鎖線で示す換気位置にする。そして、循環・換気ファンモータ5を駆動して羽根車4を回転させる。なお、換気運転モードでは、ヒータ15には通電しない。
浴室空調装置1Aは、羽根車4が回転すると、上述したように、フロントパネル16の吸込口グリル16aから、浴室51の空気が循環・換気ファン吸込口7へと吸い込まれる。
換気運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12が換気位置にあるので、循環・換気ファン部2では、循環・換気ファン吸込口7から排気口10へ連通した換気風路14bが形成されている。
これにより、羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気は、換気風路14bによって排気口10へと流れ、排気口10に取り付けられた排気ダクトジョイント11を介して接続される排気ダクト57を通って屋外グリル57aから屋外へ排気される。また、浴室51内の空気が屋外に排出されることで、図3に示す浴室ドア59等に設けた空気取入口59aから、隣接する室内である洗面所58等の空気が吸い込まれる。
従って、換気運転モードでは、浴室51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることができる。
浴室空調装置1Aの制御部61Aは、操作部62における操作で乾燥運転モードが選択されると、ダンパモータ13を駆動して、風路・風向切替ダンパ12を図1に実線で示す循環位置から、二点鎖線で示す循環換気位置までの間で往復させる。
そして、循環・換気ファンモータ5を駆動して羽根車4を回転させると共に、ヒータ15に通電する。
浴室空調装置1Aは、羽根車4が回転すると、上述したように、フロントパネル16の吸込口グリル16aから、浴室51の空気が循環・換気ファン吸込口7へと吸い込まれる。
乾燥運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12が循環位置と循環換気位置の間で往復しているので、循環・換気ファン部2部では、循環・換気ファン吸込口7から循環吹出口9へ連通した循環風路14aと、循環・換気ファン吸込口7から排気口10へ連通した換気風路14bの双方が形成されている。
これにより、羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気の一部は、循環風路14aによって循環吹出口9へと流れ、ヒータ15によって加熱されて、吹出口グリル16bから吹き出される。
そして、風路・風向切替ダンパ12が循環位置と循環換気位置の間で往復しているので、風路・風向切替ダンパ12の傾斜角度に応じて、循環吹出口9から吹き出す空気の吹出方向が変化して、図4(a)に矢印H2で示すように、吹出口グリル16bからランドリパイプ54の長手方向に沿って広範囲に温風が吹き出される。
また、乾燥運転モードでは、羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気の残部は、換気風路14bによって排気口10へと流れ、排気ダクト57を通って屋外グリル57aから屋外へ排気される。また、浴室51内の空気が屋外に排出されることで、浴室ドア59の空気取入口59a等から、洗面所58の空気が吸い込まれる。
従って、乾燥運転モードでは、浴室51内に温風を吹き出して、ランドリパイプ54に掛けられた洗濯物を乾燥させることができる。そして、風路・風向切替ダンパ12を可動させることで、ランドリパイプ54の長手方向に沿って温風が吹き出されるので、ランドリパイプ54のどの場所に掛けられた洗濯物Sに対しても温風を当てることができ、多くの洗濯物Sに温風が当たることで、乾燥時間を短縮することができる。
また、浴室51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。
ここで、乾燥運転モード時の風路・風向切替ダンパ12の動作は、可動範囲において連続して往復運動をしても良いし、可動範囲を任意に分割して、移動と停止を繰り返す断続的な往復運動をしても良い。
浴室空調装置1Aの制御部61Aは、操作部62における操作で涼風運転モードが選択されると、ダンパモータ13を駆動して、風路・風向切替ダンパ12を図1に二点鎖線で示す循環換気位置にする。
そして、循環・換気ファンモータ5を駆動して羽根車4を回転させる。なお、涼風運転モードでは、ヒータ15には通電しない。
浴室空調装置1Aは、羽根車4が回転すると、上述したように、フロントパネル16の吸込口グリル16aから、浴室51の空気が循環・換気ファン吸込口7へと吸い込まれる。
涼風運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12が循環換気位置にあるので、循環・換気ファン部2では、循環・換気ファン吸込口7から循環吹出口9へ連通した循環風路14aと循環・換気ファン吸込口7から排気口10へ連通した換気風路14bの双方が形成されている。
これにより、羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気の一部は、循環風路14aによって循環吹出口9へと流れる。涼風運転モードでは、ヒータ15に通電されないので、吹出口グリル16bから、浴室51内の温度に応じた風(涼風)が洗い場53に向けて吹き出される。
また、涼風運転モードでは、羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気の残部は、換気風路14bによって排気口10へと流れ、排気ダクト57を通って屋外グリル57aから屋外へ排気される。また、浴室51内の空気が屋外に排出されることで、浴室ドア59の空気取入口59a等から、浴室51に隣接した洗面所58の空気が吸い込まれる。
従って、涼風運転モードでは、洗い場53に向けて涼風を吹き出すことで、洗い場53に居る入浴者に涼風を当てて、夏季等に扇風機として利用することができる。また、浴室51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出することができる。
なお、涼風運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12を循環位置として、換気を行わずに浴室51内で循環させる空気で涼風の吹き出しを行っても良い。また、風路・風向切替ダンパ12を循環位置と循環換気位置の間で往復させて、広範囲に涼風を吹き出すようにしても良い。
<第1の実施の形態の浴室空調装置の効果>
以上説明した第1の実施の形態の浴室空調装置1Aでは、循環と換気で風路を切り替えるダンパの機能と、空気の吹出方向を切り替えるルーバの機能を、単一の風路・風向切替ダンパ12で実現したので、部品点数を削減して、製品のコストダウンを図ることができる。
そして、空気の吹出方向が切り替えられることで、浴室51内の広い範囲に空気を吹き出すことが可能となり、乾燥運転モードでは、短時間で洗濯物の乾燥を完了させることができ、乾燥性能が向上する。
<第2の実施の形態の浴室空調装置の構成例>
図5及び図6は第2の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図で、図5(a)は第2の実施の形態の浴室空調装置1Bを下面側から見た平面図、図5(b)は図5(a)のB−B断面図である。
第2の実施の形態の浴室空調装置1Bは、浴室空調装置1Bが設置される空間である浴室の空気を吸い込んで浴室に吹き出すと共に、屋外へ排気する循環・換気ファン部2と、浴室及び浴室以外の空間の空気を吸い込んで屋外へ排気する換気ファン部17と、循環・換気ファン部2及び換気ファン部17が取り付けられる本体部3Bを備える。循環・換気ファン部2は、回転軸の向きを鉛直方向とした多翼の羽根車4と、羽根車4を回転駆動する循環・換気ファンモータ5と、風路を形成する循環・換気ファンケース6を備える。
本体部3Bは、下面が開口した鉄等の金属製のケースの内部に、循環・換気ファン部2を下側にして、循環・換気ファン部2と換気ファン部17を上下に重ねる配置で取り付けられる。本体部3Bは、下面の形状が長方形であり、循環・換気ファン部2は、羽根車4が本体部3Bの長手方向の一方の側に偏って配置される。
循環・換気ファンケース6は、羽根車4の軸方向に沿った下面を開口して循環・換気ファン吸込口7を備える。また、循環・換気ファンケース6は、羽根車4が回転することによる空気の吹出方向を、羽根車4の接線方向で、かつ本体部3Aの長手方向に沿った方向に規制する吹出風路形成部8を備える。
浴室空調装置1Bは、循環・換気ファンケース6の吹出風路形成部8と連通した循環吹出口9を、循環・換気ファン部2の下面に備える。循環吹出口9は、本体部3Aの長手方向の他方の側に偏って配置される。
また、浴室空調装置1Bは、吹出風路形成部8と連通した排気吹出口18を、循環・換気ファンケース6の上面に備える。
換気ファン部17は換気手段の一例で、回転軸の向きを鉛直方向とした多翼の羽根車19と、羽根車19を回転駆動する換気ファンモータ20と、風路を形成する換気ファンケース21を備える。
換気ファンケース21は、羽根車19の軸方向に沿った下面を開口して換気ファン吸込口22を備える。また、換気ファンケース21は、羽根車19が回転することによる空気の吹出方向を、羽根車19の接線方向で、かつ本体部3Bの長手方向に沿った方向に規制する吹出風路形成部23を備える。
浴室空調装置1Bは、吹出風路形成部23と連通した排気口24を、換気ファン部17の側部に備える。排気口24は、本体部3Bの長手方向の他方の側面に形成され、本体部3Bは、排気口24に排気ダクトジョイント11が取り付けられる。
また、浴室空調装置1Bは、排気口24の形成面以外の本体部3Bの側面に副吸込口25が形成され、副吸込口25に副吸込ダクトジョイント26が取り付けられる。
更に、浴室空調装置1Bは、本体部3内で循環・換気ファン部2の上側に、副吸込口25と換気ファン吸込口22を連通させた副吸込風路27が形成される。
浴室空調装置1Bは、循環吹出口9と排気吹出口18との間で風路を切り替えると共に、循環吹出口9から吹き出される空気の吹出方向を切り替える風路・風向切替ダンパ12を備える。風路・風向切替ダンパ12は、ダンパモータ13の軸13aに取り付けられ、軸13aを支点に回転する。
風路・風向切替ダンパ12の軸13aは、循環・換気ファン部2による空気の吹出方向に対して直交する向きで、風路・風向切替ダンパ12は、軸13aを挟んで空気の流れる方向の手前側に第1ダンパ部12aを備えると共に、先端側に第2ダンパ部12bを備える。
また、第2ダンパ部12bは、軸13aを挟んで第1ダンパ部12aから連続した第2ダンパ連通部12b1と、第2ダンパ連通部12b1の先端とつながり、軸13aを支点とした風路・風向切替ダンパ12の回転の軌跡に沿った形状を有した第2ダンパ先端部12b2とを備える。
風路・風向切替ダンパ12は、軸13aを支点に回転することで、主に第1ダンパ部12aが循環吹出口9と排気吹出口18の開閉動作を行って、循環風路14aと換気風路14bの切り替えを行う。
また、風路・風向切替ダンパ12は、軸13aを支点に回転することで、風路・風向切替ダンパ12の主に第2ダンパ部12bの傾斜角度に応じて、循環吹出口9から吹き出す空気の吹出方向が変化する。
すなわち、浴室空調装置1Bは、風路・風向切替ダンパ12の位置を、図5に実線で示すように第1ダンパ部12aが排気吹出口18を閉じる循環位置とすると、循環吹出口9が開いて、循環・換気ファン吸込口7から循環吹出口9へ連通した循環風路14aが形成される。
また、浴室空調装置1Bは、風路・風向切替ダンパ12の位置を、図5に一点鎖線で示すように第1ダンパ部12aが循環吹出口9を閉じる換気位置とすると、排気吹出口18が開く。そして、循環・換気ファン吸込口7から排気吹出口18を通り、換気ファン部17の換気ファン吸込口22から、吹出風路形成部23によって形成される風路を通り排気口24へ連通した換気風路14bが形成される。
ここで、循環・換気ファン吸込口7からの換気風路14bと、副吸込口25からの副吸込風路27は、換気ファン部17の換気ファン吸込口22で合流する。
更に、浴室空調装置1Bは、風路・風向切替ダンパ12の位置を、図5に二点鎖線で示す循環位置と換気位置の間の循環換気位置とすると、循環吹出口9と排気吹出口18の双方が開いて、循環風路14aと換気風路14bの双方が形成される。
これにより、風路・風向切替ダンパ12の第1ダンパ部12aは、主に風路を切り替える機能を有して風路切替部を構成する。
また、浴室空調装置1Bは、風路・風向切替ダンパ12の位置を、図5に実線で示す循環位置から、例えば図5に二点鎖線で示す循環換気位置までの間で往復させると、風路・風向切替ダンパ12の第2ダンパ部12bを構成する第2ダンパ連通部12b1の傾斜角度に応じて、循環吹出口9から吹き出す空気の吹出方向が変化する。
これにより、風路・風向切替ダンパ12の第2ダンパ部12bを構成する第2ダンパ連通部12b1は、ルーバ機能を有して風向切替部を構成する。
更に、浴室空調装置1Bは、風路・風向切替ダンパ12の位置を循環位置とすると、第2ダンパ部12bを構成する第2ダンパ先端部12b2が、循環吹出口9の排気口10とつながる部分の開口を塞ぐ。
これにより、風路・風向切替ダンパ12の第2ダンパ部12bを構成する第2ダンパ先端部12b2は、後述する暖房運転時等に、循環吹出口9から吹き出す空気等が、排気口10から漏れることを防止する漏れ防止手段を構成する。
なお、ここでも、漏れ防止手段としては、漏れを完全に防止する機能のみならず、漏れを抑制する機能も含むものである。
浴室空調装置1Bは、循環・換気ファン部2の吹出風路形成部8にヒータ15を備える。ヒータ15は例えばPTCヒータで構成され、ヒータ15に通電されると、ヒータ15が加熱されることで吹出風路形成部8を通る空気が加熱される。
そして、風路・風向切替ダンパ12が、図5に実線で示す循環位置から、図5に二点鎖線で示す循環換気位置までの間に位置して循環風路14aが形成されていると、循環吹出口9から温風が吹き出す。
浴室空調装置1Bは、本体部3Bの下面にフロントパネル16を備える。フロントパネル16は、図2に示す第1の実施の形態の浴室空調装置1Aのフロントパネルと同じ構成であり、循環・換気ファン部2のファン吸込口7の下面を開口して吸込口グリル16aが形成されると共に、循環吹出口9の下面を開口して吹出口グリル16bが形成される。
第2の実施の形態の浴室空調装置1Bでは、循環・換気ファン部2と換気ファン部17を備えているが、上述したように、循環・換気ファン部2で吸い込んだ浴室の空気を、換気ファン部17を通して排気する構成として、浴室に面した吸込口グリル16aは1個としている。
<第2の実施の形態の浴室空調装置の設置例>
図6は浴室空調装置1Bの設置例を示す浴室の構成図である。浴室51は、上述したように、浴槽52と洗い場53を備え、浴槽52と洗い場53の中間付近の浴槽52の上部に、ランドリパイプ54が取り付けられている。
浴室空調装置1Bは、浴室51の天井パネル56に設置される。浴室51の天井パネル56には、浴槽52の上部に浴室空調装置1Bの本体部3Bが取り付けられる開口部が形成され、浴室空調装置1Bは、例えば、本体部3Bが図示しないアンカーボルト等で浴室51の天井裏に吊り下げられる形態で、天井パネル56に取り付けられる。そして、浴室空調装置1Bは、本体部3Bの下面にフロントパネル16が取り付けられ、フロントパネル16の吸込口グリル16aと吹出口グリル16bが、浴室51内に面する。
なお、浴室51の天井パネル56に設置された浴室空調装置1Bは、本体部3Bの排気ダクトジョイント11に排気ダクト57が取り付けられる。排気ダクト57は、浴室51が設置される図示しない建物の外壁に取り付けられる屋外グリル57aと接続され、浴室空調装置1Bは、排気ダクト57を介して屋外とつながっている。
また、浴室空調装置1Bは、副吸込口25に取り付けられた副吸込ダクトジョイント26に吸込経路を構成する副吸込ダクト60が接続され、副吸込ダクト60は、例えば洗面所58に設置された副吸込口グリル60aに接続されて、洗面所58から空気を吸い込める構成となっている。
次に、浴室空調装置1Bを設置する向きについて、図5,図6を参照して説明する。浴室空調装置1Bは、上述したように、本体部3Bの下面の形状が長方形であり、本体部3Bの向きが、浴槽52の長手方向に沿う向きとして、浴槽52の上部に設置される。
これにより、浴室空調装置1Bでも、風路・風向切替ダンパ12を可動させることにより、吹出口グリル16bからの空気の吹出方向が、ランドリパイプ54の長手方向に沿って変化する。
なお、浴室空調装置1Bは、本体部3Bの向きを浴槽52の長手方向に直交する向きとして設置すると、風路・風向切替ダンパ12を可動させることにより、吹出口グリル16bからの空気の吹出方向が、浴槽52と洗い場53方向で切り替えられることになる。
<第2の実施の形態の浴室空調装置の制御機能例>
図7は第2の実施の形態の浴室空調装置1Bの制御系の一例を示す機能ブロック図である。
浴室空調装置1Bは、CPUやメモリ等で構成される制御部61Bに、操作部62と、図5で説明した循環・換気ファンモータ5と、換気ファンモータ20と、ダンパモータ13と、ヒータ15等が接続される。
制御部61Bは制御手段の一例で、図示しないメモリ等に格納されたプログラムに従って、例えば暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード及び涼風運転モードを実行する。これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部62を操作すること等により選択され、制御部61Bは、選択された運転モードを実行するプログラムに従い循環・換気ファンモータ5、換気ファンモータ20、ダンパモータ13及びヒータ15等を制御する。
操作部62は、浴室空調装置1Bの本体部3Bと独立したリモートコントロール装置で、例えば浴室51に隣接した洗面所58の壁面等に取り付けられる。
<第2の実施の形態の浴室空調装置の動作例>
次に、第2の実施の形態の浴室空調装置1Bの動作を各図を参照して説明する。浴室空調装置1Bの制御部61Bは、操作部62における操作で暖房運転モードが選択されると、ダンパモータ13を駆動して、風路・風向切替ダンパ12を図5に実線で示す循環位置にする。
そして、循環・換気ファンモータ5を駆動して羽根車4を回転させると共に、ヒータ15に通電する。なお、暖房運転モードでは、換気ファンモータ20は駆動しない。
浴室空調装置1Bは、羽根車4が回転すると、フロントパネル16の吸込口グリル16aから、浴室51の空気が循環・換気ファン吸込口7へと吸い込まれる。
暖房運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12が循環位置にあるので、浴室空調装置1Bでは、循環・換気ファン吸込口7から循環吹出口9へ連通した循環風路14aが形成されている。
これにより、羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気は、循環風路14aによって循環吹出口9へと流れる。暖房運転モードではヒータ15に通電されているので、循環吹出口9へと流れる空気はヒータ15によって加熱され、図6(b)に矢印H1で示すように、吹出口グリル16bから洗い場53に向けて温風が吹き出される。
従って、暖房運転モードでは、浴室51内の空気を循環させながら浴室51内を暖房して、温度を上げることができる。また、温風の吹き出し方向を洗い場53方向としてあるので、洗い場53の床面を温めることができ、入浴者が浴室51に入った際に、足元が冷たく感じることを防ぐことができる。
浴室空調装置1Bの制御部61Bは、操作部62における操作で換気運転モードが選択されると、ダンパモータ13を駆動して、風路・風向切替ダンパ12を図5に一点鎖線で示す換気位置にする。そして、循環・換気ファンモータ5を駆動して羽根車4を回転させると共に、換気ファンモータ20を駆動して羽根車19を回転させる。なお、換気運転モードでは、ヒータ15には通電しない。
浴室空調装置1Bは、循環・換気ファン部2の羽根車4が回転すると、上述したように、フロントパネル16の吸込口グリル16aから、浴室51の空気が循環・換気ファン吸込口7へと吸い込まれる。
また、浴室空調装置1Bは、換気ファン部17の羽根車19が回転すると、換気ファン吸込口22から空気が吸い込まれる。
さて、換気運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12が換気位置にあるので、浴室空調装置1Bでは、循環・換気ファン吸込口7から排気吹出口18へ連通した換気風路14bが形成されている。
これにより、循環・換気ファン部2の羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気は、排気吹出口18を通り、換気ファン部17の羽根車19が回転することで換気ファン吸込口22へと吸い込まれる。そして、排気ファン吸込口22と連通した排気口24に取り付けられた排気ダクトジョイント11を介して接続される排気ダクト57を通って屋外グリル57aから屋外へ排気される。
また、浴室51内の空気が屋外に排出されることで、図6に示す浴室ドア59等に設けた空気取入口59aから、隣接する室内である洗面所58等の空気が吸い込まれる。
更に、換気ファン部17の羽根車19が回転することで、副吸込口グリル60aから副吸込口ダクト60を介して副吸込口25へ洗面所58の空気が吸い込まれ、排気風路14bを流れる空気と合流して屋外へ排気される。
従って、換気運転モードでは、浴室51内の湯気や湿気を排出して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることができる。
ここで、副吸込口25に取り付けられる副吸込ダクトジョイント26に図示しないダンパを備えることで、洗面所58からの空気の吸い込みを停止した換気運転モードも実行可能である。
また、風路・風向切替ダンパ12の位置を循環位置として排気吹出口18を閉じ、循環・換気ファンモータ5を停止させて、浴室51からの空気の吸い込みを停止した換気運転モードも実行可能である。
更に、風路・風向切替ダンパ12の位置を循環位置として排気吹出口18を閉じ、循環・換気ファンモータ5を駆動すると共に、ヒータ15に通電を行い、循環・換気ファン部2では浴室51の暖房を行うと共に、換気ファン部17では洗面所58からの換気を行う24時間換気運転モードも実行可能である。
浴室空調装置1Bの制御部61Bは、操作部62における操作で乾燥運転モードが選択されると、ダンパモータ13を駆動して、風路・風向切替ダンパ12を図5に実線で示す循環位置から、二点鎖線で示す循環換気位置までの間で往復させる。
そして、循環・換気ファンモータ5を駆動して羽根車4を回転させると共に、ヒータ15に通電する。更に、換気ファンモータ20を駆動して羽根車19を回転させる。
浴室空調装置1Bは、循環・換気ファン部2の羽根車4が回転すると、上述したように、フロントパネル16の吸込口グリル16aから、浴室51の空気が循環・換気ファン吸込口7へと吸い込まれる。
乾燥運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12が循環位置と循環換気位置の間で往復しているので、循環・換気ファン吸込口7から循環吹出口9へ連通した循環風路14aと、循環・換気ファン吸込口7から排気口24へ連通した換気風路14bの双方が形成されている。
これにより、循環・換気ファン部2の羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気の一部は、循環風路14aによって循環吹出口9へと流れ、ヒータ15によって加熱されて、吹出口グリル16bから吹き出される。
そして、風路・風向切替ダンパ12が循環位置と循環換気位置の間で往復しているので、風路・風向切替ダンパ12の傾斜角度に応じて、循環吹出口9から吹き出す空気の吹出方向が変化して、図6(a)に矢印H2で示すように、吹出口グリル16bからランドリパイプ54の長手方向に沿って広範囲に温風が吹き出される。
また、乾燥運転モードでは、循環・換気ファン部2の羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気の残部は、排気吹出口18を通り、換気ファン部17の羽根車19が回転することで換気ファン吸込口22へと吸い込まれる。そして、排気口24に取り付けられた排気ダクトジョイント11を介して接続される排気ダクト57を通って屋外グリル57aから屋外へ排気される。
また、浴室51内の空気が屋外に排出されることで、図6に示す浴室ドア59等に設けた空気取入口59aから、隣接する室内である洗面所58等の空気が吸い込まれる。
更に、換気ファン部17の羽根車19が回転することで、副吸込口グリル60aから副吸込口ダクト60を介して副吸込口25へ洗面所58の空気が吸い込まれ、排気風路14bを流れる空気と合流して屋外へ排気される。
従って、乾燥運転モードでは、浴室51内に温風を吹き出して、ランドリパイプ54に掛けられた洗濯物を乾燥させることができる。そして、風路・風向切替ダンパ12を可動させることで、ランドリパイプ54の長手方向に沿って温風が吹き出されるので、ランドリパイプ54のどの場所に掛けられた洗濯物Sに対しても温風を当てることができ、多くの洗濯物Sに温風が当たることで、乾燥時間を短縮することができる。
また、浴室51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。
ここで、乾燥運転モード時の風路・風向切替ダンパ12の動作は、可動範囲において連続して往復運動をしても良いし、可動範囲を任意に分割して、移動と停止を繰り返す断続的な往復運動をしても良い。
なお、副吸込ダクトジョイント26に図示しないダンパを備えることで、乾燥運転モードでも、洗面所58からの空気の吸い込みを停止した運転が実行可能である。
浴室空調装置1Bの制御部61Bは、操作部62における操作で涼風運転モードが選択されると、ダンパモータ13を駆動して、風路・風向切替ダンパ12を図5に二点鎖線で示す循環換気位置にする。
そして、循環・換気ファンモータ5を駆動して羽根車4を回転させると共に、換気ファンモータ20を駆動して羽根車19を回転させる。なお、涼風運転モードでは、ヒータ15には通電しない。
浴室空調装置1Bは、循環・換気ファン部2の羽根車4が回転すると、上述したように、フロントパネル16の吸込口グリル16aから、浴室51の空気が循環・換気ファン吸込口7へと吸い込まれる。
また、換気ファン部17の羽根車19が回転すると、換気ファン吸込口22から空気が吸い込まれる。
さて、涼風運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12が循環換気位置にあるので、浴室空調装置1Bでは、循環・換気ファン吸込口7から循環吹出口9へ連通した循環風路14aと、循環・換気ファン吸込口7から排気口24へ連通した換気風路14bの双方が形成されている。
これにより、循環・換気ファン部2の羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気の一部は、循環風路14aによって循環吹出口9へと流れる。涼風運転モードでは、ヒータ15に通電されないので、吹出口グリル16bから、浴室51内の温度に応じた風(涼風)が洗い場53に向けて吹き出される。
また、涼風運転モードでは、循環・換気ファン部2の羽根車4が回転することで循環・換気ファン吸込口7から吸い込まれた浴室51の空気の残部は、排気吹出口18を通り、換気ファン部17の羽根車19が回転することで換気ファン吸込口22へと吸い込まれる。そして、排気口24に取り付けられた排気ダクトジョイント11を介して接続される排気ダクト57を通って屋外グリル57aから屋外へ排気される。
また、浴室51内の空気が屋外に排出されることで、図6に示す浴室ドア59等に設けた空気取入口59aから、隣接する室内である洗面所58等の空気が吸い込まれる。
更に、換気ファン部17の羽根車19が回転することで、副吸込口グリル60aから副吸込口ダクト60を介して副吸込口25へ洗面所58の空気が吸い込まれ、排気風路14bを流れる空気と合流して屋外へ排気される。
従って、涼風運転モードでは、洗い場53に向けて涼風を吹き出すことで、洗い場53に居る入浴者に涼風を当てて、夏季等に扇風機として利用することができる。また、浴室51内の空気の一部は屋外に排気されて換気が行われるので、湿気等を排出することができる。
なお、涼風運転モードでは、風路・風向切替ダンパ12を循環位置とすると共に、換気ファンモータ20を停止して、換気を行わずに浴室51内で循環させる空気で涼風の吹き出しを行っても良い。また、風路・風向切替ダンパ12を循環位置と循環換気位置の間で往復させて、広範囲に涼風を吹き出すようにしても良い。
<第2の実施の形態の浴室空調装置の効果>
以上説明した第2の実施の形態の浴室空調装置1Bでは、循環・換気ファン部2と換気ファン部17を備えたので、第1の実施の形態の浴室空調装置1Aで得られる効果に加えて、浴室51と、浴室51以外の空間を含めた多室の換気が可能となる。
これにより、浴室51の暖房や洗濯物の乾燥等を行いながら、他室の換気が可能となって、浴室空調装置1Bが設置された建物の24時間換気が可能となる。
また、換気ファン部17による浴室51からの空気の吸込口を、循環・換気ファン部2の吸込口グリル16aと共用としたので、換気ファン部17側のファン回転音が浴室51側に漏れにくい構成となり、静音化が図れる。
本発明は、浴室に設置され、浴室の暖房や、洗濯物等の乾燥を行う機能を有する浴室空調装置に適用される。
第1の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態の浴室空調装置の設置例を示す浴室の構成図である。 第1の実施の形態の浴室空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態の浴室空調装置の一例を示す構成図である。 第2の実施の形態の浴室空調装置の設置例を示す浴室の構成図である。 第2の実施の形態の浴室空調装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。
符号の説明
1A,1B・・・浴室空調装置、2・・・循環・換気ファン部、3A,3B・・・本体部、4・・・羽根車、5・・・循環・換気ファンモータ、6・・・循環・換気ファンケース、7・・・循環・換気ファン吸込口、8・・・吹出風路形成部、9・・・循環吹出口、10・・・排気口、11・・・ダクトジョイント、12・・・風路・風向切替ダンパ、13・・・ダンパモータ、14a・・・循環風路、14b・・・換気風路、15・・・ヒータ、16・・・フロントパネル、16a・・・吸込口グリル、16b・・・吹出口グリル、17・・・換気ファン部、18・・・排気吹出口、19・・・羽根車、20・・・換気ファンモータ、21・・・換気ファンケース、22・・・換気ファン吸込口、23・・・吹出風路形成部、24・・・排気口、25・・・副吸込口、26・・・副吸込ダクトジョイント、27・・・副吸込風路、51・・・浴室、52・・・浴槽、53・・・洗い場、54・・・ランドリパイプ、56・・・天井パネル、61A,61B・・・制御部、62・・・操作部

Claims (9)

  1. 室内の天井に設置される空調装置において、
    前記室内に面して配置され、空気が吹き出される吹出口と、
    屋外へとつながる排気経路が接続される排気口と、
    空気を吸い込んで吹き出す給気手段と、
    前記給気手段から吹き出される空気を、前記吹出口から吹き出すか、前記排気口から屋外へ排気するかを切り替えると共に、前記吹出口から吹き出す空気の吹出方向を切り替える風路・風向切替手段と
    を備えたことを特徴とする空調装置。
  2. 前記風路・風向切替手段は、風路を切り替える風路切替部と、吹き出す風向を切り替える風向切替部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の空調装置。
  3. 前記風路・風向切替手段は、空気が前記排気口へ漏れることを防止する漏れ防止手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の空調装置。
  4. 前記風路・風向切替手段は、前記風向切替部に空気が前記排気口へ漏れることを防止する漏れ防止手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の空調装置。
  5. 前記風路・風向切替手段によって前記排気口への風路を閉じて、前記吹出口から空気を吹き出す第1の運転モードと、
    前記風路・風向切替手段によって前記吹出口への風路を閉じて、前記排気口から空気を排気する第2の運転モードと、
    前記風路・風向切替手段によって空気の吹出方向を連続的または断続的に切り替えながら、前記吹出口から空気を吹き出す第3の運転モードを選択して実行する制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜4に何れか記載の空調装置。
  6. 前記第1の運転モードは、前記室内を暖房する暖房運転モードであり、
    前記第2の運転モードは、少なくとも前記室内を換気する換気運転モードであり、
    前記第3の運転モードは、前記室内の被乾燥物を乾燥させる乾燥運転モードである
    ことを特徴とする請求項5記載の空調装置。
  7. 前記風路・風向切替手段により切り替えられる前記吹出口からの空気の吹き出し方向が、前記室内に取り付けられる物干し部材の長手方向に沿った方向となるように設置される
    ことを特徴とする請求項1〜6に何れか記載の空調装置。
  8. 他の室内とつながる吸込経路が接続される副吸込口と、
    少なくとも前記副吸込口から空気を吸い込んで、前記排気口へと吹き出す換気手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜7に何れか記載の空調装置。
  9. 本空調装置が設置される前記室内に面して配置され、空気が吸い込まれる単一の吸込口を備え、
    前記換気手段を、前記風路・風向切替手段によって形成される前記給気手段から前記排気口までの換気風路に配置して、前記給気手段と前記換気手段で前記吸込口を兼用した
    ことを特徴とする請求項8記載の空調装置。
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