JP2006061408A - 脱衣室及び浴室の脱臭・防カビ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装置に高い防水性、防湿性を必要としない。浴室及び脱衣室の脱臭・防カビを簡単な構成で効果的に行う。
【解決手段】 水粒子放出部1と、該水粒子放出部1と対向する対向電極2と、水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3と、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部4とを備える。水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置5を構成する。静電霧化装置5を脱衣室24に配置する。脱衣室24から浴室25に出入するための浴室ドア27に通気用隙間28を形成する。浴室25に換気装置26を設ける。換気装置26の運転に脱衣室24に配置した静電霧化装置5を連動させて換気装置26の運転時に静電霧化装置5が同時に運転されるように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 水粒子放出部1と、該水粒子放出部1と対向する対向電極2と、水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3と、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部4とを備える。水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置5を構成する。静電霧化装置5を脱衣室24に配置する。脱衣室24から浴室25に出入するための浴室ドア27に通気用隙間28を形成する。浴室25に換気装置26を設ける。換気装置26の運転に脱衣室24に配置した静電霧化装置5を連動させて換気装置26の運転時に静電霧化装置5が同時に運転されるように構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ナノメータサイズの帯電微粒子水で脱衣室及び浴室の脱臭・防カビを行うための技術に関するものである。
従来から浴室内にクラスター生成装置を配置し、クラスター生成装置により殺菌効果を有する薬液を入れた水を破砕して微細な霧状のクラスターを生成し、浴室内に吹出し、クラスターによって入浴者にリラックス効果を与えると共に薬液の殺菌効果により浴室内を殺菌するようにしたものが特許文献1により知られている。
ところが、この従来例にあっては、浴室内にクラスター生成装置を配置するものであるから、防水、防湿に対応できる構造とする必要があり、また、浴室内においてのみ効果を有し、脱衣室に対しては何ら効果がない。しかも、上記従来例にあっては、脱臭効果はなく、更に、殺菌効果を有する薬液を補給する手間が必要となるという問題がある。
そこで、上記の従来例のように、高い防水性、防湿性を必要とせず、しかも、浴室及び脱衣室の両室の脱臭・防カビを簡単な構成で効果的行うことが望まれているのが現状である。
特開2004−57569号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、装置に高い防水性、防湿性を必要とせず、しかも、浴室及び脱衣室の両室の脱臭・防カビを簡単な構成で効果的に行うことができる脱衣室及び浴室の脱臭・防カビ装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る脱衣室及び浴室の脱臭・防カビ装置は、水粒子放出部1と、該水粒子放出部1と対向する対向電極2と、水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3と、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部4とを備え、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置5を構成し、上記静電霧化装置5を脱衣室24に配置し、脱衣室24から浴室25に出入するための浴室ドア27に通気用隙間28を形成し、浴室25に換気装置26を設け、換気装置26の運転に脱衣室24に配置した静電霧化装置5を連動させて換気装置26の運転時に静電霧化装置5が同時に運転されるように構成して成ることを特徴とするものである。
浴室25に設けた換気装置26を運転して浴室25内の空気を排気すると、脱衣室24内の空気が浴室ドア27の通気用隙間28から浴室25内に吸い込まれるのであるが、このように浴室25に設けた換気装置26を運転した際、脱衣室24に配置した静電霧化装置5が同時に運転され、静電霧化装置5でナノメータサイズの帯電微粒子水を生成されて脱衣室24内に放出されるのであるが、脱衣室24内に放出されたナノメータサイズの帯電微粒子水は上記脱衣室24から浴室ドア27の通気用隙間28を介して浴室25内に流れ込む空気流に乗って脱衣室24から浴室25内に流れ込んで浴室25内に拡散し、ナノメータサイズの帯電微粒子水は活性種を有しているため該活性種により脱衣室24、浴室25内における脱臭、カビや菌の殺菌や繁殖の抑制を行うものであり、しかも、ナノメータサイズの帯電微粒子水には活性種が水に包み込まれるようにして存在するので、遊離基単独で存在する場合より、寿命が長く、また、水分子に包み込まれるようにして存在する帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さいので空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高く、脱衣室24、浴室25内の広い範囲に拡散して長時間にわたって浮遊し、活性種により脱衣室24、浴室25の脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果を高めることができるものであり、また、浴室25内に静電霧化装置5を設置する場合には特別な防水、防湿構造が必要となるが、脱衣室24内に静電霧化装置5を設置して浴室25内の脱臭、防カビを行うものであるから、特別な防水、防湿構造にする必要がない。
また、浴室ドア27の脱衣室24側の面に静電霧化装置5を取付けることが好ましい。
このような構成とすることで、浴室25の換気装置26の運転に連動して運転する静電霧化装置5で発生させたナノメータサイズの帯電微粒子水を浴室ドア27の通気用隙間28を介してより効果的に浴室25内に流入させることができ、浴室25内における脱臭効果、カビや菌の殺菌や繁殖の抑制効果をよりいっそう高めることができる。
また、換気装置26の運転停止状態において静電霧化装置5をオン、オフするための静電霧化装置5用のスイッチ29を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、浴室25に設けた換気装置26を運転していない状態で静電霧化装置5を運転してナノメータサイズの帯電微粒子水を脱衣室24のみに重点的に拡散させて脱臭すると共にカビや菌の殺菌や繁殖の抑制を行うことができる。
また、水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3が空気中の水分を結露させることで水の供給を行う結露水生成装置14であることが好ましい。
このように、結露水生成装置14で空気中の水分を結露させて水粒子放出部1に水を供給するものであるから、人手で静電霧化装置5に水を供給する手間が省けるものである。
また、結露水生成装置14で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置5で生成される単位時間当たりのナノメータサイズの帯電微粒子水の生成量よりも多くすることが好ましい。
このような構成とすることで、結露水生成装置14により空気中の水分を結露させて静電霧化装置5で使用される分の水を供給するだけでなく、湿度を低下させて除湿をすることができ、これによりカビや菌の繁殖抑制効果がより向上するものである。
また、ファン15により吸気口から空気を吸い込んで放出口9から室内に吐出するようにした流路17を形成し、該流路17に上流側から下流側にかけて順にフィルタ18、静電霧化装置5を配置することが好ましい。
このような構成とすることで、フィルタ18で浄化した空気流れに乗って静電霧化装置5で発生したナノメータサイズの帯電微粒子水が遠くまで拡散するのであるが、浄化された空気の流れに乗って広がるためナノメータサイズの帯電微粒子水が直ぐに汚れた空気と接触せず、遠くまで浄化された空気に乗って拡散し、このためにナノメータサイズの帯電微粒子水が有している活性種によるところの脱臭効果、カビや菌の繁殖抑制効果が広範囲において発揮でき、特に、静電霧化装置5を脱衣室24内に設置してあるといえども浴室25の広い範囲で脱臭、カビや菌の繁殖抑制をすることができるものである。また、水供給手段が結露水生成装置14の場合、清浄化された空気中の水分を結露水生成手段で結露水として生成させて不純物を含まない清浄な水である結露水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成するので、ナノメータサイズの帯電微粒子水による脱臭効果を低下させないものである。
本発明は、浴室の換気装置の運転に脱衣室に配置した静電霧化装置の運転を連動させるので、静電霧化装置で発生させて脱衣室内に放出されたナノメータサイズの帯電微粒子水を換気装置による脱衣室から浴室に流れる空気流に乗って浴室内に流れ込ませることができ、ナノメータサイズの帯電微粒子水に含まれる活性種により脱衣室、浴室内の脱臭、カビや菌の殺菌、繁殖抑制を効果的に行うことができ、更に、脱衣室内に静電霧化装置を設置して浴室内の脱臭、防カビを行うものであるから、浴室内の脱臭、カビや菌の殺菌、繁殖抑制を効果的に行うにもかかわらず、浴室内に設置するもののように特別な防水、防湿構造にする必要がないという効果がある。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
脱衣室24と浴室25との間の間仕切り壁には脱衣室24から浴室25に出入するための浴室ドア27が開閉自在に設けてある。浴室ドア27にはガラリのような通気用隙間28が設けてあり、この浴室ドア27に設けた通気用隙間28を介して脱衣室24空間と浴室25空間とが連通している。脱衣室24には後述の静電霧化装置5が配置してあり、また、浴室25には浴室25内の換気をするための換気装置26が設けてある。
静電霧化装置5を脱衣室24内に配置するに当たっては、図1、図2のように浴室ドア27の脱衣室24側の面に取付けるか、又は、図3のように浴室ドア27に隣接して配置するのが好ましい。
静電霧化装置5はケース30内に内装してある。ケース30内には空気が流れる流路が形成してあり、該流路の両端がケース30に設けた吸気口16と放出口9となっており、この流路にはフィルタ、ファン、静電霧化装置5が配置してある。
静電霧化装置5は、一対の電極として機能する水粒子放出部1および対向電極2と、前記水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3と、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部4とを備えたもので、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水からナノメータサイズの帯電微粒子水(ミストM)を生成するものである。
図4に示す静電霧化装置5の例では、液溜め部10と、下端が液溜め部10内に入れられた水に浸される多孔質材からなる棒状の搬送部11と、これら搬送部11の保持及び水に対する電圧の印加のための液印加電極21と、前記搬送部11の先端部の水粒子放出部1と対向する対向電極2と、上記液印加電極21と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部4とからなる。
対向電極2と液印加電極21は共にカーボンのような導電材を混入した合成樹脂やSUSのような金属で形成してある。
搬送部11は多孔質材で棒状に形成するもので、本実施形態では粒径が2〜500μmのセラミック粒子からなり、その隙間の細孔が1〜250μmで連続気泡状に配置されるように形成してある。搬送部11の上端は針状に尖った水粒子放出部1となっており、搬送部11の上部が液印加電極21よりも上方に突出し、下部が液印加電極21から下方に突出して上記液溜め部10内に入れられた水と接触するようになっており、本例では、水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3を、水を収容した水タンクよりなる液溜め部10と、下部が液溜め部10内に配置された多孔質セラミック等の搬送部11とで構成してある。
対向電極2は接地してあり、液印加電極21に電圧印加部4を接続して高電圧を印加すると共に、多孔質材で形成されている搬送部11が毛細管現象により液溜め部10に入れてある水を吸い上げている時、搬送部11の上端の水粒子放出部1が液印加電極21側の実質的な電極として機能する。電圧印加部4としては、電解強度が500V/mm以上、特に700〜1200V/mmの電解強度を与えることができるものが好ましい。
そして、電圧印加部4により搬送部11と対向電極2との間に高電圧を印加することで、水粒子放出部1の水Wが高電圧により大きなエネルギーを受けて表面張力を超えて分裂を繰り返すといういわゆるレイリー分裂を起こしてナノメータサイズの粒子径のイオンのミスト(例えば10〜30ナノメータ)を発生させる静電霧化がなされ、この時、同時に生成された反応性に富む活性種(ヒドロキシラジカル、スーパーオキサイド等の脱臭・除菌の源となる物質)が、分裂した水に包まれ空気中に飛び出す。このようにして、水粒子放出部1から活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水(ミストM)を発生させるものである。
図5には静電霧化装置5の他の実施形態が示してあり、本実施形態では水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3を結露水生成装置14により構成してあり、結露水生成装置14により空気中の水分を結露させて生成した結露水を水粒子放出部1に供給するようにしている。
結露水生成装置14は空気中の水分を冷却手段で結露させて結露水を生成するようにしたもので、冷却手段としては例えばペルチェ素子(熱電素子)を挙げることができる。以下ペルチェ素子を用いた例を説明する。ペルチェユニットの放熱部40と冷却部41とを備えた水供給手段3が設けてある。
ペルチェユニットは、熱伝導性の高いアルミナや窒化アルミニウムから成る絶縁板Zの片面側に回路を形成してある一対のペルチェ回路板P(P1,P2)を、互いの回路側が向い合うように対向させ、多数列設してある熱電素子Nを両ペルチェ回路板P1,P2間で挟持するとともに隣接する熱電素子N同士を両側の回路で電気的に接続させ、ペルチェ入力リード線Lを介してペルチェユニット用電源42にて為される熱電素子Nへの通電により一方のペルチェ回路板P1側から他方のペルチェ回路板P2側に向けて熱が移動するように設けたもので、前記一方のペルチェ回路板P1を冷却部41側に接続するとともに他方のペルチェ回路板P2を放熱部40側に接続する。本例では図5に示すように、ペルチェ回路板P2を設けた絶縁板Zを放熱部40としての放熱フィンに接続するとともに、ペルチェ回路板P1を設けた絶縁板Zを後述する冷却部41に接続するものである。
冷却部41は、内部に結露水Wを溜めることができる液溜め部10が形成されるように上方に開口する略皿状に形成してあり、この冷却部41の内部上面に液印加電極21が設けてある。
液印加電極21は、上端部が水粒子放出部1となるもので、多孔質材で形成されるか微細孔や微細溝(図5の例では微細孔43)を有しており、その下端部の冷却部41に貯水されている結露水Wを毛細管現象にて放電部となる上端部の水粒子放出部1まで搬送可能な搬送部11となるようにしてある。また、水粒子放出部1を金属で形成したり金属製の表面膜を形成したりして表面の熱伝導性を高く形成するとともに冷却部41に熱的に接続されるように取付けることで、水粒子放出部1の表面に直接結露水Wを結露させるようにしてもよい。またあるいは、上端部が水粒子放出部1となる多孔質セラミック等からなる搬送部11に液印加電極21を設けてもよい。
また、冷却部41には図5に示すようにオーバーフロー孔Oが設けてあり、内部に溜められた結露水Wが一定水位以上となった時に前記オーバーフロー孔Oを介して余剰水を下部の余剰水貯水タンクTへ排出することができる。
本実施形態のように水供給手段3を構成する結露水生成装置14により空気中の水分を結露させて生成した結露水を水粒子放出部1に供給するようにすることで、使用者の水補給作業が必要でなく、使い勝手が非常に良くなるものである。
上記各実施形態で示した静電霧化装置5は、浴室25に設けた換気装置26を運転すると該換気装置26の運転に連動して同時に静電霧化装置5が運転するように構成してある。
図7には本発明の制御ブロックが示してあり、また、図8には制御回路図の一例が示してある。図中32は換気装置26運転用のスイッチ、29は静電霧化装置5運転用のスイッチであり、また、20は制御部、33は電源である。換気装置26のスイッチ32をオンにすると、スイッチ34、35がいずれもオンとなるように制御部20により制御され、これにより換気装置26が運転すると共に静電霧化装置5が運転する。また、換気装置26のスイッチ32をオフにすると、スイッチ34、35がいずれもオフとなるように制御部20により制御され、これにより換気装置26の運転が停止すると共に静電霧化装置5の運転が停止する。
一方、静電霧化装置5のスイッチ29をオンにすると、スイッチ35のみがオンとなるように制御部20により制御され(この場合スイッチ34はオフのままである)、静電霧化装置5のみが運転する。また、静電霧化装置5のスイッチ29をオフにすると、スイッチ35がオフとなるように制御部20により制御され、静電霧化装置5の運転が停止する。
しかして、換気装置26運転用のスイッチ32をオンにすると、換気装置26が運転して浴室25内の空気が屋外に排気されると共に脱衣室24内の空気が浴室ドア27の通気用隙間28から浴室25内に吸い込まれる。この場合、換気装置26運転用のスイッチ32をオンにすると脱衣室24に配置した静電霧化装置5が同時に運転され、静電霧化装置5からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成されて脱衣室24内に放出される。脱衣室24内に放出されたナノメータサイズの帯電微粒子水は上記脱衣室24から浴室ドア27の通気用隙間28を介して浴室25内に流れ込む空気流に乗って脱衣室24から浴室25内に流れ込んで浴室25内に拡散することになる。ナノメータサイズの帯電微粒子水は活性種を有しているため該活性種により脱衣室24、浴室25内における脱臭、カビや菌の殺菌や繁殖の抑制を行うものであり、しかも、ナノメータサイズの帯電微粒子水には活性種が水に包み込まれるようにして存在するので、遊離基単独で存在する場合より、寿命が長く、また、水分子に包み込まれるようにして存在する帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さいので空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高く、脱衣室24、浴室25内の広い範囲に拡散して長時間にわたって浮遊し、活性種により脱衣室24、浴室25の脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果を高めることができるものであり、また、浴室25内に静電霧化装置5を設置する場合には特別な防水、防湿構造が必要となるが、脱衣室24内に静電霧化装置5を設置して浴室25内の脱臭、防カビを行うものであるから、特別な防水、防湿構造にする必要がない。
以下に臭気とナノメータサイズの帯電微粒子水に含まれた活性種の脱臭反応式を示す。
アンモニア 2NH3+6・OH→N2+6H2O
アセトアルデヒド CH3CHO+6・OH+O2→2CO2+5H2O
酢酸 CH3COOH+4・OH+O2→2CO2+4H2O
メタンガス CH4+4・OH+O2→CO2+4H2O
一酸化炭素 CO+2・OH→CO2+H2O
一酸化窒素 2NO+4・OH→N2+2O2+2H2O
ホルムアルデヒド HCHO+4・OH→CO2+3H2O
なお、上記脱臭反応式において、・OHはヒドロキシラジカルを示す。
アセトアルデヒド CH3CHO+6・OH+O2→2CO2+5H2O
酢酸 CH3COOH+4・OH+O2→2CO2+4H2O
メタンガス CH4+4・OH+O2→CO2+4H2O
一酸化炭素 CO+2・OH→CO2+H2O
一酸化窒素 2NO+4・OH→N2+2O2+2H2O
ホルムアルデヒド HCHO+4・OH→CO2+3H2O
なお、上記脱臭反応式において、・OHはヒドロキシラジカルを示す。
上記のようにして浴室25に設けた換気装置26の運転に連動して脱衣室24内に配置した静電霧化装置5を運転することで、脱衣室24内に配置した静電霧化装置5で生成するナノメータサイズの帯電微粒子水を脱衣室24から浴室25内に飛散させて、脱衣室24、浴室25内の脱臭、殺菌、防カビを行うことができる。
ここで、実施形態のように、静電霧化装置5を浴室ドア27の脱衣室24側の面に取付けるか、又は、浴室ドア27に隣接して配置する場合には、静電霧化装置5から脱衣室24内に放出されたナノメータサイズの帯電微粒子水の多くが上記空気流れに乗って浴室25に効果的に流れることになり、浴室25内の脱臭、殺菌、防カビを効果的に行うことができる。また、静電霧化装置5を脱衣室24内の浴室ドア27の近傍から離れた位置に配置すると、脱衣室24内に放出されたナノメータサイズの帯電微粒子水の一部が浴室25内に流れ込む。このため、浴室25内の脱臭、殺菌、防カビ効果は静電霧化装置5を浴室ドア27に直接または隣接して設ける場合に比べて劣るが、脱衣室24内も同時に脱臭、殺菌、防カビできる。
一方、換気装置26を運転していない時に、静電霧化装置5のみを運転すると、脱衣室24を重点的に脱臭、殺菌、防カビすることもできる。この場合には、換気装置26が運転停止しているので、静電霧化装置5から脱衣室24内に放出されたナノメータサイズの帯電微粒子水はその殆どが脱衣室24内に浮遊し、脱衣室24を重点的に脱臭、殺菌、防カビすることになる。
また、水供給手段3を結露水生成装置14により構成した静電霧化装置5を用いた場合、結露水を発生させるに当たって、静電霧化装置5で使用するのに必要な程度の水量の結露水以上の結露水を生成させるようにしてもよいものであり、この場合は、静電霧化装置5で使用する以上の結露水を空気中の水分から得るので脱衣室24内を除湿することが可能となり、除湿することで生成された結露水は余剰水としてオーバーフロー孔Oを介して余剰水貯水タンクTへ排出される。
ここで、ペルチェユニット用電源42からの熱電素子Nへの通電量が少ない静電霧化装置5で使用する結露水のみを生成して水の補給をする水補給モード(つまり、結露水生成装置14で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置5で生成される単位時間当たりのナノメータサイズの帯電微粒子水の生成量と同等又は略同等となるように通電量が制御される水補給モード)と、ペルチェユニット用電源42からの熱電素子Nへの通電量が多い除湿モード(つまり、結露水生成装置14で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置5で生成される単位時間当たりのナノメータサイズの帯電微粒子水の生成量よりも多くなるように通電量が制御される除湿モード)とを設け、両モードを切り換え自在としてもよい。
水補給モードで運転した場合には、結露水を生成し、これをナノメータサイズの帯電微粒子水として脱衣室24内に放出するので、脱衣室24内の湿度は殆ど変化はないが、除湿モードにすると、結露水生成装置14で生成する単位時間当たりの結露水の生成量が、静電霧化装置5で生成される単位時間当たりのナノメータサイズの帯電微粒子水の生成量よりも多くなって、脱衣室24内の湿度を低下させることができる。この除湿モードとしては、水粒子放出部1と対向電極2との間に電圧印加部4から高電圧を印加する場合と、印加しない場合とがあり、前者の場合にはナノメータサイズの帯電微粒子水を生成して脱衣室24内に放出することと脱衣室24内の除湿とが同時に行われ、後者の場合には脱衣室24内の除湿のみが行われ、目的に応じて切り換えて運転することができる。
また、結露水生成装置14で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置5で生成される単位時間当たりのナノメータサイズの帯電微粒子水の生成量と同等又は略同等としたモードという1つのモードしか有しない場合であっても、静電霧化装置5の運転を停止した状態で結露水生成装置14のみに通電した場合には、室内の除湿をすることができる。
また、上記いずれの実施形態においても、ケース30に設けた流路17にフィルタ18、静電霧化装置5を配置するに当たって、フィルタ18を静電霧化装置5の上流側に配置するのが好ましい。図6には流路17の一端の吸気口16にフィルタ18を設けた例が示してある。このようにフィルタ18を静電霧化装置5の上流側に配置することで、静電霧化装置5への空気中のほこりや微粒子の侵入を防ぎ、更に、フィルタ18で浄化した空気流れに乗って静電霧化装置5で発生したナノメータサイズの帯電微粒子水が放出口9から脱衣室24内に放出するので、ナノメータサイズの帯電微粒子水が直ぐに汚れた空気と接触せず、遠くまで浄化された空気に乗って拡散し、このためにナノメータサイズの帯電微粒子水が有している活性種によるところの室内空気中の臭気成分や室内壁面への付着物に対する脱臭機能が有効に働き広範囲において脱臭することができることになる。また、前述のように水供給手段を空気中の水分を結露させる結露水生成装置14により構成した場合、図6に示すように、流路17の上流側から下流側にかけて順にフィルタ18、ファン15、結露水生成装置14、静電霧化装置5を配置することで、空気中の不快な臭い成分を事前に除去して結露水への溶存を防止し、結露水生成装置14で清浄な結露水を生成させて、この清浄な水である結露水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成するので、ナノメータサイズの帯電微粒子水自体が浄化されたものであって、脱臭効果を低下させない。
なお、フィルタ18としては空気中の塵埃を除去する微細網目の除塵フィルタ18aと、活性炭や酸化触媒等の脱臭フィルタ18bとを併用して用いてある。
1 水粒子放出部
2 対向電極
3 水供給手段
4 電圧印加部
5 静電霧化装置
9 放出口
14 結露水生成装置
15 ファン
17 流路
18 フィルタ
24 脱衣室
25 浴室
26 換気装置
27 浴室ドア
28 通気用隙間
29 スイッチ
2 対向電極
3 水供給手段
4 電圧印加部
5 静電霧化装置
9 放出口
14 結露水生成装置
15 ファン
17 流路
18 フィルタ
24 脱衣室
25 浴室
26 換気装置
27 浴室ドア
28 通気用隙間
29 スイッチ
Claims (6)
- 水粒子放出部と、該水粒子放出部と対向する対向電極と、水粒子放出部に水を供給するための水供給手段と、水粒子放出部と対向電極との間に高電圧を印加する電圧印加部とを備え、水粒子放出部と対向電極との間に高電圧を印加することで水粒子放出部の水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置を構成し、上記静電霧化装置を脱衣室に配置し、脱衣室から浴室に出入するための浴室ドアに通気用隙間を形成し、浴室に換気装置を設け、換気装置の運転に脱衣室に配置した静電霧化装置を連動させて換気装置の運転時に静電霧化装置が同時に運転されるように構成して成ることを特徴とする脱衣室及び浴室の脱臭・防カビ装置。
- 浴室ドアの脱衣室側の面に静電霧化装置を取付けて成ることを特徴とする請求項1記載の脱衣室及び浴室の脱臭・防カビ装置。
- 換気装置の運転停止状態において静電霧化装置をオン、オフするための静電霧化装置用のスイッチを設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の脱衣室及び浴室の脱臭・防カビ装置。
- 水粒子放出部に水を供給するための水供給手段が空気中の水分を結露させることで水の供給を行う結露水生成装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の脱衣室及び浴室の脱臭・防カビ装置。
- 結露水生成装置で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置で生成される単位時間当たりのナノメータサイズの帯電微粒子水の生成量よりも多くして成ることを特徴とする請求項4記載の脱衣室及び浴室の脱臭・防カビ装置。
- ファンにより吸気口から空気を吸い込んで放出口から室内に吐出するようにした流路を形成し、該流路に上流側から下流側にかけて順にフィルタ、静電霧化装置を配置して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の脱衣室及び浴室の脱臭・防カビ装置。
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