JP4349238B2 - 静電霧化装置付き下駄箱 - Google Patents

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本発明は、下駄箱に関するものである。
靴などを収納する下駄箱にあっては、収納された靴に付着した臭いや雑菌が下駄箱内に充満してしまうので、従来から下駄箱には、脱臭や除菌をするために、たとえば臭い成分を吸着させる活性炭のフィルタと下駄箱内の空気を循環させるファンを備えた脱臭装置を配設したり、放電により空気中の酸素や水分を分解させて正イオン及び負イオンを発生させるイオン発生部や下駄箱内の空気を循環させるファンを備えた殺菌装置を配設することが行われていた(たとえば特許文献1参照)。ここで、イオン発生部で発生した正イオン及び負イオンは雑菌と化学反応をして活性種を生成して活性種の分解作用によって雑菌を破壊することができるのである。
しかしながら、厳密に、下駄箱内に充満した臭いや雑菌は、下駄箱内の空気のみならず収納された靴や下駄箱の壁の内部などにも蓄積されてしまう。上記脱臭装置にあっては、ファンで循環させてフィルターを通過させた空気を脱臭するのは有効に行われるのであるが、収納された靴や下駄箱の壁の内部などに蓄積された臭いに対する脱臭作用は薄く、このため下駄箱内の脱臭を有効に行うことができないのであった。また、上記殺菌装置にあっては、ファンの駆動による循環空気にイオン発生部で発生された正イオン及び負イオンを浮遊させて下駄箱内に循環させるのであるが、この下駄箱内の空気に含有した正イオン及び負イオンは空気中に浮遊する雑菌に対しては有効に分解作用を機能させるのであるが、収納された靴や下駄箱の壁の内部などに蓄積された雑菌に対する分解作用は薄く、このため下駄箱内の除菌を有効に行うことができないのであった。
特開2004−97464号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、収納された靴や下駄箱の壁などに蓄積された臭いや雑菌に対しても脱臭効果や除菌効果を有効に働かせ、下駄箱内の脱臭や除菌を有効に行わせ得る静電霧化装置付き下駄箱を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る静電霧化装置付き下駄箱は、水粒子放出部1と水が供給された水粒子放出部1高電圧を印加する電圧印加部3とを備え、水粒子放出部1高電圧を印加することで水粒子放出部1の水がナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置Bを構成し、上記静電霧化装置Bを下駄箱A内に備えるとともに、上記静電霧化装置Bには空気中の水分を結露させることで水の供給を行う結露水生成装置7を設けたことを特徴とする。
これによると、静電霧化装置Bで生成されたナノメータサイズの帯電微粒子水にあっては、その反応性の高さゆえに悪臭成分の分解やカビ発生の抑制に高い効果を発揮するも単独で存在する場合には寿命が短いといった特徴を有する活性種を内在し、つまり、活性種が水分子に包みこまれているようにして存在しているため寿命が長くなり、しかも、上記のようにナノメータサイズと非常に小さいので空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高いので下駄箱A内の隅々まで帯電微粒子水を行き渡らせることができ、下駄箱A内の空気に多量に浮遊する臭い成分や雑菌に対して活性種による脱臭効果や除菌効果を働かせることができるのであり、また、帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さく、収納された靴Sや壁の内部にも入り込むことが可能であるため、靴Sや壁の内部に蓄積された臭い成分や雑菌に対しても活性種による脱臭効果や除菌効果を働かせることができることから、下駄箱A内に特有に発生する臭い成分や雑菌の繁殖に対して有効に脱臭及び除菌を行わせることができるのである。加えて、帯電微粒子水の発生に必要な水を空気中の水分から得ることができるから、帯電微粒子水の発生に必要な水を使用者が静電霧化装置Bに適宜供給する手間を省くことができ、静電霧化装置Bの使い勝手を大幅に向上させることができる。
また、請求項2に係る静電霧化装置付き下駄箱にあっては、請求項1において、結露水生成装置7で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置Bで生成される単位時間当たりのナノサイズの帯電微粒子水の生成量よりも多くしたことを特徴とする。これによると、空気中に放出される帯電微粒子水の量よりも多い水量の水分を空気中から結露させて得ることができ、つまり下駄箱A内の空気を除湿することができるのである。
また、請求項3に係る静電霧化装置付き下駄箱にあっては、請求項1において、下駄箱A内の空気を循環させる空気循環装置Cに設けた空気流路22に上流側から下流側にかけて、空気清浄をするフィルター19、静電霧化装置Bを順に配置したことを特徴とする。これによると、フィルター19にて清浄された後の空気から静電霧化装置Bの結露水生成装置7によって結露水を得ることができ、つまり臭気成分等を含まない空気からの清潔な水をもとに帯電微粒子水を発生させることができ、汚れた帯電微粒子水による下駄箱A内の汚染を防止することができる。
また、請求項に係る静電霧化装置付き下駄箱にあっては、請求項において、下駄箱A内に開閉自在な開口部17aを備えて閉空間にできる消臭空間17を設け、この消臭空間17内の空気を循環させる空気循環装置Cを設けると共に、空気循環装置Cによる循環空気に帯電微粒子水を放出するように静電霧化装置Bを配設したことを特徴とする。
これによると、下駄箱A内に設けた消臭空間17に対して集中的且つ強力に静電霧化装置Bで発生させた帯電微粒子水による脱臭及び除菌効果を働かせることができるのであり、たとえば臭気成分や雑菌を多量に有する脱ぎたての靴Sなどを開口部17aから消臭空間17に収納させると、脱ぎたての靴Sに集中的且つ強力に帯電微粒子水による脱臭及び除菌効果を働かせることができ、結果、下駄箱A内への臭いの充満や雑菌繁殖をその元となる部分から防止でき、清潔な下駄箱Aの確保を有効に図ることができるのである。
また、請求項5に係る静電霧化装置付き下駄箱にあっては、請求項において、下駄箱Aには、奥方ほど上方となるように傾斜した載置面31aを有する靴置台31と、帯電微粒子水を含む循環空気を前方から奥方にむけて発生させる空気循環装置Cとを備えることを特徴とする。
これによると、静電霧化装置Bで生成した帯電微粒子水を含む循環空気は、靴Sの開口S からつま先部の内部にまで行き届き易くなる。
本発明は、下駄箱に静電霧化装置を配設し、静電霧化装置で発生するナノメータサイズの帯電微粒子水を下駄箱内に放出することで、下駄箱内の空気に浮遊する臭い成分や雑菌に対して脱臭効果や除菌効果を働かせるのは勿論、収納された靴や下駄箱の壁などに蓄積された臭いや雑菌に対しても脱臭効果や除菌効果を働かせることができ、下駄箱内の脱臭や除菌を有効に行わせることができる効果を有する。加えて、帯電微粒子水の発生に必要な水を空気中の水分から得ることができるから、帯電微粒子水の発生に必要な水を使用者が静電霧化装置に適宜供給する手間を省くことができ、静電霧化装置の使い勝手を大幅に向上させることができるという効果を有する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本例の下駄箱Aは図2のように玄関12の脇に設けられ、玄関12側である前面に開口せる下駄箱Aの本体キャビネット13の前面開口には複数の引戸状の閉塞部材14が設けられて開閉自在にされており、この本体キャビネット13の内部空間には図1のように多数の靴S等を収納するべく仕切板15で多数の収納スペース16に仕切られている。そして、この下駄箱A内には静電霧化装置Bが配設されて脱臭及び除菌が施されるのである。
この下駄箱A内に配設する静電霧化装置Bは、一対の電極として機能する水粒子放出部1および対向電極2と、水が供給された水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部3とを備えたもので、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水からナノメータサイズの帯電微粒子水(ミストM)を生成するものである。
この静電霧化装置Bとしてはたとえば図3に示すものがある。この静電霧化装置Bの例では、詳しくは、液溜め部4と、下端が液溜め部4内に入れられた水に浸される多孔質材からなる棒状の搬送部5と、これら搬送部5の保持及び水に対する電圧の印加のための液印加電極6と、前記搬送部5の先端部の水粒子放出部1と対向する対向電極2と、上記液印加電極6と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部3とからなる。
対向電極2と液印加電極6は共にカーボンのような導電材を混入した合成樹脂やSUSのような金属で形成してある。搬送部5は多孔質材で棒状に形成するもので、本実施形態では粒径が2〜500μmのセラミック粒子からなり、その隙間の細孔が1〜250μmで連続気泡状に配置されるように形成してある。搬送部5の上端は針状に尖った水粒子放出部1となっており、搬送部5の上部が液印加電極6よりも上方に突出し、下部が液印加電極6から下方に突出して上記液溜め部4内に入れられた水と接触するようになっている。
対向電極2は接地してあり、液印加電極6に電圧印加部3を接続して高電圧を印加すると共に、多孔質材で形成されている搬送部5が毛細管現象により液溜め部4に入れてある水を吸い上げている時、搬送部5の上端の水粒子放出部1が液印加電極6側の実質的な電極として機能する。電圧印加部3としては、電解強度が500V/mm以上、特に700〜1200V/mmの電解強度を与えることができるものが好ましい。
そして、電圧印加部3により搬送部5と対向電極2との間に高電圧を印加することで、水粒子放出部1の水Wが高電圧により大きなエネルギーを受けて表面張力を超えて分裂を繰り返すといういわゆるレイリー分裂を起こしてナノメータサイズの粒子径のイオンのミスト(例えば10〜30ナノメータ)を発生させる静電霧化がなされ、この時、同時に生成された反応性に富む活性種(ヒドロキシラジカル、スーパーオキサイド等の脱臭・除菌の源となる物質)が、分裂した水に含まれ空気中に飛び出すようにされている。
このようにして、水粒子放出部1から活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水(ミストM)を発生させるものである。活性種は非常に反応性に富むため、悪臭成分の分解やカビ発生の抑制に高い効果を発揮するが、その反応性が高いため単独で存在する場合には寿命が短い。しかしながら、静電霧化装置Bにより得られるナノメータサイズの帯電微粒子水においては、活性種が水分子に包みこまれているようにして存在しているため寿命が長くなり、しかも、上記のようにナノメータサイズと非常に小さいので空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高く、空間の広い範囲において活性種により空気中の脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果を高めることができ、更に、帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さいので、壁表面の細孔内部に入り込むことが可能で、壁面の付着臭の除去ができることになる。以下に臭気とナノメータサイズの帯電微粒子水に含まれた活性種の脱臭反応式を示す。
アンモニア 2NH3+6・OH→N2+6H2O
アセトアルデヒド CH3CHO+6・OH+O2→2CO2+5H2O
酢酸 CH3COOH+4・OH+O2→2CO2+4H2O
メタンガス CH+4・OH+O2→CO2+4H2O
一酸化炭素 CO+2・OH→CO2+H2O
一酸化窒素 2NO+4・OH→N2+2O2+2H2O
ホルムアルデヒド HCHO+4・OH→CO2+3H2O
なお、上記脱臭反応式において、・OHはヒドロキシラジカルを示す。
また、下駄箱A内に配設する静電霧化装置Bとしては図4に示すものを用いることも好ましい。図4に示す静電霧化装置Bの例では、空気中の水分を結露させることで水粒子放出部1に水を供給する結露水生成装置7を設けている。結露水生成装置7は具体的には放熱部8と冷却部9とを備えたペルチェユニットにて構成されている。ペルチェユニットは、熱伝導性の高いアルミナや窒化アルミニウムから成る絶縁板Zの片面側に回路を形成してある一対のペルチェ回路板P(P,P)を、互いの回路側が向い合うように対向させ、多数列設してある熱電素子Nを両ペルチェ回路板P,P間で挟持するとともに隣接する熱電素子N同士を両側の回路で電気的に接続させ、ペルチェ入力リード線Lを介してペルチェユニット用電源38にて為される熱電素子Nへの通電により一方のペルチェ回路板P側から他方のペルチェ回路板P側に向けて熱が移動するように設けたもので、前記一方のペルチェ回路板Pを冷却部9側に接続するとともに他方のペルチェ回路板Pを放熱部8側に接続する。本例では図4に示すように、ペルチェ回路板Pを設けた絶縁板Zを放熱部8としての放熱フィンに接続するとともに、ペルチェ回路板Pを設けた絶縁板Zを後述する冷却部9に接続するものである。
冷却部9は、内部に結露水Wを溜めることができる液溜め部4が形成されるように上方に開口する略皿状に形成してあり、この冷却部9の内部上面に液印加電極6が設けてある。液印加電極6は、上端部が水粒子放出部1となるもので、多孔質材で形成されるか微細孔や微細溝(図4の例では微細孔6a)を有しており、その下端部の冷却部9に貯水されている結露水Wを毛細管現象にて放電部となる上端部の水粒子放出部1まで搬送可能な搬送部5となるようにしてある。また、水粒子放出部1を金属で形成したり金属製の表面膜を形成したりして表面の熱伝導性を高く形成するとともに冷却部9に熱的に接続されるように取付けることで、水粒子放出部1の表面に直接結露水Wを結露させてこの結露水Wを静電霧化させてナノメータサイズの帯電微粒子水を発生させるようにしてもよい。またあるいは、上端部が水粒子放出部1となる多孔質セラミック等からなる搬送部5に液印加電極6を設けてもよい。
なお、この例では、結露水生成装置7で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置Bで生成される単位時間当たりのナノサイズの帯電微粒子水の生成量よりも多くしており、空気中に放出される帯電微粒子水の量よりも多い水量の水分を空気中から結露させて得るようにして空気の除湿を可能にさせている。帯電微粒子水の生成に必要な量以上の結露水は余剰して冷却部9の皿状の液溜め部4に溜められるのであるが、この冷却部9には図4に示すようにオーバーフロー孔10が設けてあり、内部に溜められた結露水Wが一定水位以上となった時に前記オーバーフロー孔10を介して余剰水を下部の余剰水貯水タンク11へ排出するようにしている。この余剰水貯水タンク11は静電霧化装置Bに対して着脱可能されており、余剰水貯水タンク11に溜まった余剰水を外部に適宜廃棄可能にされている。
本例の下駄箱Aに配設する静電霧化装置Bとしては上記いずれの例のものも用いることができ、それぞれ下駄箱A内の空気に浮遊する臭い成分や雑菌に対する脱臭や除菌を施すことができるのは勿論のこと、下駄箱A内に収納された靴Sや下駄箱Aの壁に蓄積された臭い成分や雑菌に対しても脱臭や除菌を施すことができ、下駄箱A内の臭い成分や雑菌に有効に脱臭や除菌を施すことができる。なお、前者の図3のものは上記効果に加え、構成が簡単という利点を有しており、後者の図4のものは上記効果に加え、帯電微粒子水の生成に必要な水の供給が自動に行われて使用者による水補給という煩雑な作業を無くして使い勝手が大幅に向上されると共に、湿気の篭もり易い下駄箱A内の除湿も行うことができてカビの発生防止を有効に図ることができるといった利点を有している。
ところで、静電霧化装置B付きの下駄箱Aにあっては、下駄箱A内の空間全体に静電霧化装置Bからの帯電微粒子水を放出させて脱臭や除菌を施してもよいが、本例では図1のように、多数の収納スペース16のうちの任意の一の収納スペース16を閉空間にできる消臭空間17としてあり、この消臭空間17に隣接して静電霧化装置Bを有する空気循環装置Cが配設され、空気循環装置Cで消臭空間17内の空気を循環させ、この循環空気に静電霧化装置Bからの帯電微粒子水を放出させて消臭空間17の隅々にまで行き渡らせ、消臭空間17に静電霧化装置Bの脱臭効果及び除菌効果を集中的且つ強力に働かせるようにされている。ここで、消臭空間17は、他の収納スペース16と同様に前方に開口せる開口部17aを備えているが、この開口部17aは開閉自在にされていて消臭空間17を閉空間にできるようにされている。また、消臭空間17は帯電防止材にて形成されている。しかして、静電霧化装置Bで水への放電で発生した帯電微粒子水は帯電状態にあるが、この帯電微粒子水は帯電防止材で構成された消臭空間17の壁などに引き寄せられることなく空間内に自由に浮遊されるのであり、消臭空間17の隅々にまで帯電微粒子水による脱臭及び除菌効果を働かせることが可能にされている。また、空気循環装置Cは、図5のように、静電霧化装置Bの他に、空気流を創出するファン18、空気清浄を施すフィルター19、消臭空間17の空気を吸入するために消臭空間17に開口する吸気口20、消臭空間17に空気を排出するために消臭空間17に開口する排気口21を備えて構成されている。詳しくは、吸気口20から排気口21に至る空気循環装置Cの空気流路22には、上流側からフィルター19、ファン18、静電霧化装置Bの順で配設されている。ここで、空気流路22は吸気口20と排気口21とを接続するいわゆるダクト22a内に設けられており、フィルター19は埃などを取る微細網目層や臭い成分を吸着させる活性炭層や臭い成分を分解させる酸化触媒のハニカム層を積層させて構成されており、吸気口20に取替可能に配置されている。しかして図4のような結露水生成装置7を備えた静電霧化装置Bを用いた場合、フィルター19にて清浄された後の空気から静電霧化装置Bの結露水生成装置7によって結露水を得ることができ、つまり臭気成分等を含まない空気からの清潔な水をもとに帯電微粒子水を発生でき、汚れた帯電微粒子水の放出による下駄箱A内の汚染が防止されている。
具体的に本例では、消臭空間17の構造としては、図6,7のように消臭空間17に引出し状の収納函体23が配置され、下駄箱A内における消臭空間17の側方隣接部位に空気循環装置Cが配置されている。この収納函体23は底板24と前板25と一対の側板26と奥板27とで形成された上方に開口せる矩形状の函体であって内部に靴Sを収納可能にしており、前板25の前面には取手28が設けられ、側板26には函体側吸気口29及び函体側排気口30が設けられている。収納函体23が消臭空間17に収納配置されたときには、消臭空間17の開口部17aが前板25で閉塞されて消臭空間17が閉空間にされ、函体側吸気口29が空気循環装置Cの吸気口20と連通されると共に函体側排気口30が空気循環装置Cの排気口21と連通される。また、奥方程上方に傾斜をした載置面31aを有する靴置台31が収納函体23の底板24上に載設されている。この靴置台31の載置面31aにはつま先部を奥方に向けて靴Sが載置されるのであり、このとき靴Sは収納函体23内につま先部を上げた状態で且つ足を挿入する靴Sの開口Sが前方に向けるように収納される。また、函体側排気口30は側板26の前寄りの部位に設けられると共に函体側吸気口29は側板26の奥寄りの部位に設けられていて、収納函体23内には空気循環装置Cによる循環空気が前方から奥方に流れるようにされている。しかして、静電霧化装置Bで生成した帯電微粒子水を含む循環空気は開口Sからつま先部の靴Sの内部にまで行き届き易くされている。なお、図中32は載置面31aに載置した靴Sをずり落ちないようにするストッパである。
このように消臭空間17に引出し状の収納函体23を設けたことによると、図7のように収納函体23を消臭空間17から引出し、目で容易に確認しながら靴Sを靴置台31に載置させて収納函体23内に収納し、この靴Sを収納した収納函体23を消臭空間17に挿入して収納するといった動作で、靴Sを確実に消臭空間17に収納できることから、消臭空間17への靴Sの出し入れを容易にできるといった利点を有している。更に言うと、収納函体23が消臭空間17の開口部17aから前方に引出されたときには強制的にオフになり、収納函体23が消臭空間17内に収納されたときにのみオンとなるようなリミットスイッチを空気循環装置Cに設けても好ましく、これによると、消臭空間17が閉空間のときにのみ空気循環装置Cや静電霧化装置Bを作動可能にし、消臭空間17に静電霧化装置Bによる脱臭効果や除菌効果を効率良く働かせることを可能にする。
また、消臭空間17の構造としては図8のものも好ましい。これは消臭空間17の開口部17aに蓋体33を設け、この蓋体33で開口部17aを開閉自在にしたものである。詳しくは、この蓋体33は消臭空間17の開口部17aの上部にヒンジ34を介して上下に回動自在に吊り支持されている。なお、蓋体33の前面には取手35が設けられている。これによると、消臭空間17の構成の簡単化を図ることができるのである。なお、蓋体33が消臭空間17の開口部17aを開放したときには強制的にオフになり、蓋体33が消臭空間17の開口部17aを閉塞したときにのみオンとなるようなリミットスイッチを空気循環装置Cに設けても好ましく、これによると、消臭空間17が閉空間のときにのみ空気循環装置Cや静電霧化装置Bを作動させ、静電霧化装置Bによる脱臭効果や除菌効果を消臭空間17に効率良く働かせることが可能になる。
また、消臭空間17の構造としては図9のものも好ましい。これは、空気循環装置Cの吸気口20及び排気口21を複数設け、これら吸気口20及び排気口21を空気循環装置Cに隣接する複数の収納スペース16に連通し、吸気口20及び排気口21が連通された収納スペース16の開口部17aを閉塞可能にして閉空間にできる消臭空間17としたものである。具体的には、空気循環装置Cの側方と上方に隣接して位置する各収納スペース16がそれぞれ消臭空間17とされ、これら収納スペース16の開口部17aには開口部17aを開閉自在にする蓋体33が設けられている。これによると、下駄箱A内における消臭空間17の占める割合を高めることができる。
また、消臭空間17の構造としては図10,11のものも好ましい。これは、消臭空間17に出し入れ可能な引出し状の収納函体23に空気循環装置Cを一体に備えたものである。詳しくは、収納函体23に、上方に開口せる靴Sを収納する靴収納部36と空気循環装置Cを配設する閉空間の装置収納部37とを設ける。本例では、装置収納部37は収納函体23の前端部位に設けられ、収納函体23のその他の部位が靴収納部36を構成している。このように引出し状の収納函体23に空気循環装置Cを一体に備えたことによると、消臭空間17のコンパクト化を図って下駄箱Aの収納スペース16を増やすことができるという利点を有している。また、本例では、装置収納部37に配置した空気循環装置Cの排気口21における靴収納部36への開口方向に靴収納部36に収納した靴Sの開口Sを臨ませるようにしてあり、排気口21から放出される静電霧化装置Bの帯電微粒子水を集中的に靴Sの内部に吹き込ませるようにしてある。
本発明の実施の形態の例の下駄箱の要部の斜視図である。 同上の下駄箱の全体斜視図である。 同上の静電霧化装置の例の概略側面図である。 同上の静電霧化装置の他例の概略側面図である。 同上の空気循環装置の例を示す概略上面図である。 同上の下駄箱の要部において収納函体を消臭空間に収納した状態における、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。 図6の収納函体を消臭空間から引出す状態における、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。 下駄箱の要部の他例であって、(a)は斜視図であり、(b)は蓋体を開けた状態の側面図であり、(c)は(b)の上面図である。 下駄箱の要部の更に他例を示す斜視図である。 下駄箱の要部の更に他例の収納函体の消臭空間への収納状態における、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。 図10の収納函体を消臭空間から引出す状態における、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。
符号の説明
1 水粒子放出部
2 対向電極
3 電圧印加部
7 結露水生成装置
17 消臭空間
19 フィルター
22 空気流路
A 下駄箱
B 静電霧化装置
C 空気循環装置

Claims (5)

  1. 水粒子放出部と水が供給された水粒子放出部高電圧を印加する電圧印加部とを備え、水粒子放出部高電圧を印加することで水粒子放出部の水がナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置を構成し、上記静電霧化装置を下駄箱内に備えるとともに、上記静電霧化装置には空気中の水分を結露させることで水の供給を行う結露水生成装置を設けたことを特徴とする静電霧化装置付き下駄箱。
  2. 結露水生成装置で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置で生成される単位時間当たりのナノサイズの帯電微粒子水の生成量よりも多くしたことを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置付き下駄箱。
  3. 下駄箱内の空気を循環させる空気循環装置に設けた空気流路に上流側から下流側にかけて、空気清浄をするフィルタ、静電霧化装置を順に配置したことを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置付き下駄箱。
  4. 下駄箱内に開閉自在な開口部を備えて閉空間にできる消臭空間を設け、この消臭空間内の空気を循環させる空気循環装置を設けると共に、空気循環装置による循環空気に帯電微粒子水を放出するように静電霧化装置を配設したことを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置付き下駄箱。
  5. 下駄箱には、奥方ほど上方となるように傾斜した載置面を有する靴置台と、帯電微粒子水を含む循環空気を前方から奥方にむけて発生させる空気循環装置とを備えることを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置付き下駄箱。
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