JP2006101912A - 活性種放出装置及び空気処理装置 - Google Patents

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利夫 田中
Kenkichi Kagawa
謙吉 香川
Kanji Mogi
完治 茂木
Ryuji Akiyama
竜司 秋山
Noboru Koyama
昇 小山
Mamoru Okumoto
衛 奥本
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Abstract

【課題】活性種を含有する液滴を放出する活性種放出装置(3)及び該活性種放出装置(3)を備える空気処理装置(11)に関して、活性種と液滴の発生を個別に制御することができるようにする。
【解決手段】活性種を含有する液滴を放出する活性種放出装置(3)に関して、活性種を発生させる放電装置(1)と、液滴を発生させる液滴発生装置(2)とを別々に設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、活性種を含有する液滴を放出する活性種放出装置と、該活性種放出装置を備える空気処理装置に関するものである。
従来の空気処理装置は、放電部を有する脱臭除菌装置を内部に備え、吸入口から取り込まれフィルタ等によって塵埃等が除去された空気を上記放電部に流通させ、上記放電部で発生した活性種を該空気に含まれる臭気成分や有害成分に接触させることによって取り込まれた空気の脱臭除菌を行い、清浄化した空気を外部に放出するものである。
しかし、上記のような空気処理装置は、該空気処理装置の内部の狭い空間において短時間のうちに取り込まれた空気の脱臭除菌を行うため、処理効率が低く室内の広範囲の空気を処理することは困難であった。また、壁面や家具等の表面に付着する臭気成分や有害成分の脱臭除菌を行うことも困難であった。
そこで、斯かる問題を解決することを目的とするものとして、特許文献1に記載されている空気清浄機がある。上記空気清浄機は、先端が尖った吸水体と、該吸水体の先端に対向して配置された対向電極とを有する静電霧化装置を内部に備えている。上記吸水体は多孔質セラミック等で形成され、毛細管現象により水溜め部の水を先端まで吸い上げている。上記吸水体と上記対向電極との間に高電圧を印加すると、上記吸水体の先端の水は上記対向電極に向かって放出され、活性種を含有する微細な液滴となる。
上記空気清浄機において、上記静電霧化装置によって発生した活性種を含有する微細な液滴は、その一部が取り込まれた空気の脱臭除菌に利用され、残りが清浄化された空気と共に上記空気清浄機から放出される。上記活性種を含有する微細な液滴は清浄化された空気の流れに乗って広がるため、上記空気清浄機から放出されて直ちに汚れた空気と接触することなく拡散し、広範囲の空気の脱臭除菌を行うことができる。さらに、上記空気清浄機から放出された上記活性種を含有する微細な液滴は壁面や家具等の表面に吸着して、壁面や家具等の表面の脱臭除菌を行うこともできる。
特開2004−85185号公報
ところで、特許文献1に開示されている空気清浄機では、活性種と微細な液滴とが同じ電極間の放電によって発生する。このため、活性種と微細な液滴の発生を個別に制御することができないという問題があった。つまり、上記電極間の電位差を活性種の発生に最適な値に設定すれば微細な液滴の発生に悪影響が及び、微細な液滴の発生に最適な値に設定すれば活性種の発生に悪影響が及ぶ恐れがあり、活性種と微細な液滴の各々の発生に対して最適な電圧に設定することが困難であった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、活性種と微細な液滴の発生を個別に制御することができる活性種放出装置、及び該活性種放出装置を備える空気処理装置を提供することである。
本発明は、活性種を含有する液滴を放出する活性種放出装置及び該活性種放出装置を備える空気処理装置に関して、活性種と液滴の発生を個別に制御することができるように、活性種を発生させる放電装置(1)と、液滴を発生させる液滴発生装置(2)とを別々に設けるものである。
具体的に、第1の発明は、活性種放出装置を対象とし、放電電極(21)と対向電極(22)との間における放電によって活性種を発生させる放電装置(1)と、液滴を発生させる液滴発生装置(2)とを備え、上記放電装置(1)で発生した活性種と上記液滴発生装置(2)で発生した液滴とを結合させて、活性種を含有する液滴を放出するものである。
上記第1の発明では、活性種を含有する液滴を放出する活性種放出装置に関して、活性種を発生させる放電装置(1)と、液滴を発生させる液滴発生装置(2)とを別々に設けている。これによって、活性種と液滴の発生を個別に制御することができ、活性種と液滴の各々の発生に対して最適な設定にすることができるようになる。なお、上記放電装置(1)では、上記放電電極(21)と上記対向電極(22)との間の電位差を設定することで活性種の発生を制御することができる。
第2の発明は、請求項1に記載の活性種放出装置(3)において、上記液滴発生装置(2)は、液体が供給される電極(23)とその対向電極(24)との間に電圧を印加して上記電極(23)へ供給された液体を液滴化するように構成されていることを特徴とするものである。
上記第2の発明では、液滴を発生させるための構成として上記液滴発生装置(2)に電圧が印加される相対する電極(23,24)が用いられているので、上記液滴発生装置(2)で発生する液滴は各々が同極に帯電する。よって、液滴同士は互いに反発しあい拡散しやすくなる。なお、上記液滴発生装置(2)では、上記電極(23)と上記対向電極(24)との間の電位差を設定することで液滴の発生を制御することができる。従って、上記放電装置(1)と上記液滴発生装置(2)での電位差を個別に設定することで、活性種と液滴の発生を個別に制御することができる。
第3の発明は、請求項2に記載の活性種放出装置(3)おいて、上記液滴発生装置(2)の電極(23)は、導電性のノズル(23)によって構成されていることを特徴とするものである。
上記第3の発明では、上記液滴発生装置(2)の電極(23)が導電性のノズル(23)によって構成されているので、該電極(23)に効率良く液体を供給することができる。
第4の発明は、請求項2又は3に記載の活性種放出装置(3)おいて、上記放電装置(1)の上記放電電極(21)と、上記液滴発生装置(2)の上記電極(23)とが同極になっていることを特徴とするものである。
上記第4の発明では、上記放電装置(1)を通過する塵埃等の粒子が上記電極(23)と同極に帯電する。このため、上記粒子が上記電極(23)に付着しにくくなり、上記電極(23)の電極特性を維持しやすくなる。
第5の発明は、請求項1から4のいずれか1に記載の活性種放出装置(3)において、上記放電装置(1)における放電はストリーマ放電であることを特徴とするものである。
上記第5の発明では、上記放電装置(1)における放電はストリーマ放電であるため、他の放電方式(例えばグロー放電やコロナ放電)の場合に比べて多くの種類の活性種(水酸ラジカル、励起窒素分子、高速電子等)が発生する。このため、この活性種放出装置(3)は高い空気浄化効率を得ることができる。
第6の発明は、請求項1から5のいずれか1に記載の活性種放出装置(3)において、空気を取り込み、活性種を含有する液滴を取り込んだ空気と共に放出するように構成されている一方、空気の流通方向に対して、上記放電装置(1)が上記液滴発生装置(2)の上流側に配置されていることを特徴とするものである。
上記第6の発明では、取り込んだ空気の流通方向に対して上記放電装置(1)が上記液滴発生装置(2)の上流側に配置されているため、上記液滴発生装置(2)で発生する液滴が上記放電装置(1)を通過することがない。従って、上記液滴は上記放電装置(1)の電界の影響を受けることがなく、上記液滴発生装置(2)で発生した状態で活性種と結合して放出されるので、液滴の粒径及び放出量を制御しやすくなる。
第7の発明は、請求項1から5のいずれか1に記載の活性種放出装置(3)において、空気を取り込み、活性種を含有する液滴を取り込んだ空気と共に放出するように構成されている一方、上記放電装置(1)を流通した空気と、上記液滴発生装置(2)を流通した空気とが合流するように、該放電装置(1)と該液滴発生装置(2)とが配置されていることを特徴とするものである。
上記第7の発明では、活性種を発生させる上記放電装置(1)が配置されている空気通路(17)と、液滴を発生させる上記液滴発生装置(2)が配置されている空気通路(17)とが別々に形成されているので、各々の装置(1,2)が互いに影響を及ぼし合うことがない。従って、活性種と液滴とが各々の装置(1,2)において発生した状態で結合して放出されるので、活性種の放出量や液滴の粒径及び放出量を制御しやすくなる。
第8の発明は、取り込んだ空気を浄化又は温度調節した後に放出する空気処理装置であって、請求項1から7のいずれか1に記載の活性種放出装置(3)を備え、該活性種放出装置(3)で発生した活性種を含有する液滴を、浄化又は温度調節した空気と共に放出するものである。
上記第8の発明では、活性種と液滴の発生を個別に制御することができる活性種放出装置(3)を備えている。このため、活性種を含有する液滴を放出する空気処理装置(11)に関して、活性種の発生量や液滴の粒径及び発生量を個別に調節することができるようになる。
第9の発明は、請求項8に記載の空気処理装置において、浄化又は温度調節した空気を放出する吐出口(9)の近傍に上記活性種放出装置(3)が配置されていることを特徴とするものである。
上記第9の発明では、上記活性種放出装置(3)で発生した活性種を含有する液滴は直ちに吐出口(9)から放出されるため、吐出口(9)に至るまでにその発生した量がほとんど変化することはない。従って、活性種を含有する液滴の放出量を制御しやすくなる。
本発明によれば、活性種を含有する液滴を放出する活性種放出装置に関して、活性種を発生させる放電装置(1)と、液滴を発生させる液滴発生装置(2)とを個別に設けているので、各々の発生に対して最適な設定にすることができるようになる。よって、活性種の発生量や液滴の粒径及び発生量を個別に調節することができるようになり、装置の運転制御を的確に行うことが可能となる。また、活性種や液滴が過剰となって消費電力等が無駄に消費されることを防止することもできる。
上記第2の発明によれば、液滴発生装置(2)で発生する液滴は各々が同極に帯電するので、液滴同士は互いに反発しあい拡散しやすくなる。よって、活性種を広範囲に拡散させる上で有利になる。
上記第3の発明によれば、該電極(23)に効率良く液体を供給することができるので、効率的に液滴を発生させることができる。
上記第4の発明によれば、上記電極(23)には上記放電装置(1)を通過する塵埃等の粒子が付着しにくくなるので、上記電極(23)の電極特性を維持しやすくなる。よって、長期間に亘り装置の性能を維持する上で有利になる。
上記第5の発明によれば、放電装置(1)における放電はストリーマ放電であるため、他の放電方式(例えばグロー放電やコロナ放電)の場合に比べて多くの種類の活性種が発生する。よって、該活性種放出装置(3)は高い空気浄化効率を得ることができる。
上記第6の発明によれば、上記液滴発生装置(2)で発生する液滴は上記放電装置(1)の電界の影響を受けることがなく、上記液滴発生装置(2)で発生した状態で活性種と結合して放出されるので、液滴の粒径及び放出量を制御しやすくなる。よって、装置の運転制御を的確に行う上で有利になる。
上記第7の発明によれば、上記放電装置(1)と上記液滴発生装置(2)とが互いに影響を及ぼし合うことがなく、活性種と液滴とが各々の装置(1,2)において発生した状態で結合して放出されるので、活性種の放出量や液滴の粒径及び放出量を制御しやすくなる。よって、装置の運転制御を的確に行う上で有利になる。
上記第8の発明によれば、活性種の発生量や液滴の粒径及び発生量を個別に制御することができる活性種放出装置(3)を備えているので、空気処理装置(11)が設置される空間に応じて活性種の発生量や液滴の粒径及び発生量を最適に調節することができる。よって、空気処理装置(11)の処理効率を向上させる上で有利になる。
上記第9の発明によれば、上記活性種放出装置(3)で発生した活性種を含有する液滴は直ちに吐出口(9)から放出されるので、吐出口(9)に至るまでにその発生した量がほとんど変化することがない。このため、上記空気処理装置(11)からの活性種を含有する液滴の放出量を制御しやすくなる。よって、空気処理装置(11)の処理効率を向上させる上で有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る空気処理装置(11)の構成図である。
上記空気処理装置(11)は、該空気処理装置(11)の全体を覆う箱形のケーシング(12)を外壁として備えている。上記ケーシング(12)には、外部の空気を吸い込むための吸入口(8)と、外部に空気を放出するための吐出口(9)とが形成されている。また、上記ケーシング(12)内には、空気を吸入口(8)から吐出口(9)まで流通させる空気通路(10)が形成されている。
上記空気通路(10)には、空気の流通方向の上流側から、吸い込まれた空気の塵埃等を除去する各種の機能部品(7)と、活性種を含有する微細な液滴を放出する活性種放出装置(3)とが配置され、該空気通路(10)に空気を流通させるための図示しない遠心送風機が設けられている。
上記機能部品(7)には、吸入口(8)側から順にプレフィルタ(4)、イオン化部(5)、集塵フィルタ(6)が設けられている。上記活性種放出装置(3)には、吸入口(8)側から順に放電装置(1)、液滴発生装置(2)が設けられている。
上記プレフィルタ(4)は、吸い込んだ空気に含まれる比較的大きな塵埃等を捕集、除去する。上記イオン化部(5)は、上記プレフィルタ(4)を通過した空気に含まれる塵埃等を帯電させる。上記集塵フィルタ(6)は、上記イオン化部(5)で帯電した塵埃等を捕集、除去する。上記放電装置(1)は、活性種を発生させて流通する空気に供給する。上記液滴発生装置(2)は、微細な液滴を発生させて流通する空気に供給する。
図2は、本発明の実施形態1に係る活性種放出装置(3)の構成図である。
上記活性種放出装置(3)は、入口(15)と出口(16)とを有する空気通路(17)に、活性種を発生させる放電装置(1)と微細な液滴を発生させる液滴発生装置(2)とが配置されている。上記放電装置(1)は上記空気通路(17)における上記液滴発生装置(2)の上流側に配置されている。なお、上記空気通路(17)は、入口(15)と出口(16)とを介して空気処理装置(11)の空気通路(10)に接続されている。
上記放電装置(1)は、正電極の放電電極(21)と、該放電電極(21)に対向して配置された負電極の第1対向電極(22)と、該両電極(21,22)の間に電圧を印加する電源(20)とを備えてなる。上記電源(20)により上記両電極(21,22)の間に電圧を印加すると、ストリーマ放電が行われ、低温プラズマが発生する。そして、この低温プラズマの発生に伴い活性種(水酸ラジカル、励起窒素分子、高速電子等)が発生する。
上記液滴発生装置(2)は、正電極の導電性のノズル(23)と、該ノズル(23)に対向して配置された負電極の第2対向電極(24)と、該ノズル(23)と該第2対向電極(24)の間に電圧を印加する電源(25)とを備えてなる。上記ノズル(23)には液流路(26)を介してタンク(27)から水が供給されている。上記タンク(27)から供給される水は上記ノズル(3)の先端まで到達するが、上記ノズル(23)の管径は小さく表面張力が作用しているためその先端から水が流れ出ることはない。上記電源(25)により上記ノズル(23)と上記第2対向電極(24)の間に電圧を印加し、電界が上記ノズル(23)の先端の液柱を引き寄せる力が表面張力を上回ると、上記ノズル(23)の先端から上記第2対向電極(24)に向って水が放出されて微細な液滴となる。
上記活性種放出装置(3)では、活性種を発生させる上記放電装置(1)と、微細な液滴を発生させる上記液滴発生装置(2)とが別々の電源(20,25)によって個別に制御されているため、各々の装置(1,2)の電極間の電位差を個別に設定することによって、活性種の発生量や微細な液滴の粒径及び発生量を個別に調節することができる。
−運転動作−
次に、本発明に係る空気処理装置(11)の運転動作について説明する。該空気処理装置(11)の運転中は、遠心送風機(13)が起動し、空気処理装置(11)の外部の空気が吸入口(8)からケーシング(12)内に流通する。また、この状態においてイオン化部(5)、放電装置(1)、液滴発生装置(2)は電圧が印加された状態になっている。
上記遠心送風機(13)が起動すると、空気処理装置(11)の外部の空気が吸入口(8)から吸い込まれ、空気通路(10)内に流通して、まず空気通路(10)内の最も上流側に配置されたプレフィルタ(4)を通過する。この際、該空気中に含まれる比較的大きな塵埃等が捕集、除去される。次に、上記プレフィルタ(4)を通過した空気はイオン化部(5)を通過する。この際、上記プレフィルタ(4)で捕集、除去されなかった比較的小さな塵埃等が帯電する。次に、上記イオン化部(5)を通過した空気は集塵フィルタ(6)を通過する。この際、上記の帯電した塵埃等が捕集、除去される。これらの物理的処理をもって、吸い込まれた空気中の塵埃等は概ね捕集、除去される。
続いて、上記機能部品(7)を通過して塵埃等が概ね除去された空気は放電装置(1)を通過する。上記放電装置(1)には、電源(20)により上記放電電極(21)と上記第1対向電極(22)との間に電圧が印加されている。これによって、上記放電電極(21)と上記第1対向電極(22)との間では、ストリーマ放電による低温プラズマが発生し、該低温プラズマの発生に起因する反応性の高い活性種(水酸ラジカル、励起窒素分子、高速電子等)が発生した状態になっている。このような状態の上記放電装置(1)の近傍を空気が流通すると、該空気中の有害物質や臭気成分は上記活性種によって分解、除去される。一方、有害物質や臭気成分の分解、除去に寄与しなかった残りの活性種は、上記清浄な空気と共に上記放電装置(1)の下流側に配置された液滴発生装置(2)に流通する。
上記液滴発生装置(2)には、電源(25)により上記ノズル(23)と上記第2対向電極(24)との間に電圧が印加されている。これによって、上記ノズル(13)の先端から微細な液滴が上記第2対向電極(24)に向って次々と放出され、微細な液滴が霧状に存在した状態になっている。このような状態の液滴発生装置(2)の近傍を空気と共に活性種が流通すると、活性種と微細な液滴とが結合し、活性種を含有する微細な液滴が生成する。
そして、活性種を含有する微細な液滴は、上記ケーシング(12)内を清浄な空気と共に上記活性種放出装置(3)から吐出口(9)に向かって流通し、該吐出口(9)から空気処理装置(11)の外部に放出される。
−実施形態1の効果−
本実施形態1では、活性種を発生させる上記放電装置(1)と、微細な液滴を発生させる上記液滴発生装置(2)とが別々に設けられ、別々の電源(20,25)によって制御されている。従って、活性種の発生量や微細な液滴の粒径及び発生量を個別に調節することができるようになり、装置の運転制御を的確に行うことが可能となる。
また、本実施形態1では、上記液滴発生装置(2)において微細な液滴は、上記ノズル(23)と上記第2対向電極(24)との間に電圧を印加することによって発生するので、各々の微細な液滴は同電極に帯電する。従って、微細な液滴同士は互いに反発しあい拡散しやすくなるので、活性種を広範囲に拡散させる上で有利になる。
また、本実施形態1では、上記放電装置(1)の上記放電電極(21)と上記液滴発生装置(2)の上記ノズル(23)とを同極にしている。このため、上記放電装置(1)を通過する塵埃等の粒子が上記ノズル(23)と同極に帯電する。従って、上記ノズル(23)に上記粒子が付着しにくくなるので、長期間に亘り装置の性能を維持する上で有利になる。
また、本実施形態1では、上記放電装置(1)における放電はストリーマ放電であるため、多くの種類の活性種(水酸ラジカル、励起窒素分子、高速電子等)が発生する。従って、他の放電方式(例えばグロー放電やコロナ放電)の場合に比べて高い空気浄化効率を得ることができる。
更に、本実施形態1では、空気の流通方向に対して上記放電装置(1)が上記液滴発生装置(2)の上流側に配置されているため、上記液滴発生装置(2)で発生する微細な液滴が上記放電装置(1)の影響を受けることがない。よって、微細な液滴の粒径及び放出量を制御しやすくなるので、装置の運転制御を的確に行う上でさらに有利になる。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2は、上記実施形態1の活性種放出装置3において放電装置(1)と液滴発生装置(2)の配置を変更したものである。
本発明の実施形態2に係る活性種放出装置(3)は、図2及び図4に示すように、2箇所の入口(15,15)が設けられている。一方の入口(15)から流入する空気は上記放電装置(1)に、他方の入口(15)から流入する空気は上記液滴発生装置(2)に流通し、各々の装置(1,2)を流通した空気が合流するように形成されている。
上記放電装置(1)には、放電電極(21)と第1対向電極(22)との間に電圧が印加されている。これによって、上記放電電極(21)と上記第1対向電極(22)との間は、活性種が発生した状態になっている。上記放電装置(1)の近傍を入口(15)から流入した空気が流通すると、該空気中の有害物質や臭気成分は上記活性種によって分解、除去される。一方、有害物質や臭気成分の分解、除去に寄与しなかった残りの活性種は、上記清浄な空気と共に液滴発生装置(2)を流通した空気と合流する。
上記液滴発生装置(2)には、導電性のノズル(23)と第2対向電極(24)との間に電圧が印加されている。これによって、上記ノズル(23)先端から微細な液滴が上記第2対向電極(24)に向って次々と放出され、微細な液滴が霧状に存在した状態になっている。上記液滴発生装置(2)の近傍を入口(15)から流入した空気が流通すると、微細な液滴は霧状のまま空気の流れに乗って上記放電装置(1)を流通した空気と合流する。
上記放電装置(1)を流通した活性種を含有する空気と、上記液滴発生装置(2)を流通した微細な液滴を含有する空気とが合流すると、活性種と微細な液滴とが結合して、活性種を含有する微細な液滴が生成する。
そして、活性種を含有する微細な液滴は、上記ケーシング(12)内を上記活性種放出装置(3)から吐出口(9)に向かって流通し、該吐出口(9)から空気処理装置(11)の外部に放出される。
本実施形態2では、上記放電装置(1)と上記液滴発生装置(2)とが互いに影響を及ぼし合うことはなく、活性種と液滴とが各々の装置(1,2)において発生した状態で結合して放出されるので、活性種の放出量や液滴の粒径及び放出量を制御しやすくなる。よって、装置の運転制御を的確に行う上で有利になる。
《その他の実施形態1》
その他の実施形態1として、上記実施形態1又は上記実施形態2の空気処理装置(11)に関して、機能部品(7)と活性種放出装置(3)との間に吸着材や触媒、光触媒、プラズマ等の脱臭や除菌の機能を有する部材を設けてもよい。
これによって、該空気処理装置(11)に取り込まれた空気は、上記活性種放出装置(3)に到達するまでにほぼ完全に脱臭除菌等の処理がされる。従って、上記活性種放出装置(3)から放出される活性種を含有する液滴は、上記活性種放出装置(3)内又はその近傍で消費されることなく、広範囲に十分な量を拡散させることが可能となる。
《その他の実施形態2》
その他の実施形態2として、上記実施形態1又は上記実施形態2の空気処理装置(11)に関して、活性種放出装置(3)を空気処理装置(11)の吐出口(9)の近傍に設けてもよい。
これによって、上記活性種放出装置(3)で発生した活性種を含有する液滴は直ちに吐出口(9)から放出されるので、吐出口(9)に至るまでにその発生した量がほとんど変化することはない。従って、上記空気処理装置(11)からの活性種を含有する微細な液滴の放出量を制御しやすくなる。
《その他の実施形態3》
その他の実施形態3として、活性種放出装置(3)を備える空気処理装置は空調機でもよい。この場合、冷媒により冷却又は加熱された空気が活性種放出装置(3)に流入する。そして、温度調節された空気と共に活性種を含有する微細な液滴が室内に供給される。
本実施形態1に係る空気処理装置の構成図である。 本実施形態1に係る活性種放出装置の構成図である。 本実施形態2に係る空気処理装置の構成図である。 本実施形態2に係る活性種放出装置の構成図である。
符号の説明
(1) 放電装置
(2) 液滴発生装置
(3) 活性種放出装置
(8) 吸入口
(9) 吐出口
(10) 空気通路
(11) 空気処理装置
(17) 空気通路
(20) 電源
(21) 放電電極
(22) 第1対向電極
(23) 導電性のノズル
(24) 第2対向電極
(25) 電源

Claims (9)

  1. 放電電極(21)と対向電極(22)との間における放電によって活性種を発生させる放電装置(1)と、
    液滴を発生させる液滴発生装置(2)とを備え、
    上記放電装置(1)で発生した活性種と上記液滴発生装置(2)で発生した液滴とを結合させて、活性種を含有する液滴を放出する活性種放出装置。
  2. 請求項1に記載の活性種放出装置(3)において、
    上記液滴発生装置(2)は、液体が供給される電極(23)とその対向電極(24)との間に電圧を印加して上記電極(23)へ供給された液体を液滴化するように構成されていることを特徴とする活性種放出装置。
  3. 請求項2に記載の活性種放出装置(3)おいて、
    上記液滴発生装置(2)の電極(23)は、導電性のノズル(23)によって構成されていることを特徴とする活性種放出装置。
  4. 請求項2又は3に記載の活性種放出装置(3)おいて、
    上記放電装置(1)の上記放電電極(21)と、上記液滴発生装置(2)の上記電極(23)とが同極になっていることを特徴とする活性種放出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1に記載の活性種放出装置(3)において、
    上記放電装置(1)における放電はストリーマ放電であることを特徴とする活性種放出装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1に記載の活性種放出装置(3)において、
    空気を取り込み、活性種を含有する液滴を取り込んだ空気と共に放出するように構成されている一方、
    空気の流通方向に対して、上記放電装置(1)が上記液滴発生装置(2)の上流側に配置されていることを特徴とする活性種放出装置。
  7. 請求項1から5のいずれか1に記載の活性種放出装置(3)において、
    空気を取り込み、活性種を含有する液滴を取り込んだ空気と共に放出するように構成されている一方、
    上記放電装置(1)を流通した空気と、上記液滴発生装置(2)を流通した空気とが合流するように、該放電装置(1)と該液滴発生装置(2)とが配置されていることを特徴とする活性種放出装置。
  8. 取り込んだ空気を浄化又は温度調節した後に放出する空気処理装置であって、
    請求項1から7のいずれか1に記載の活性種放出装置(3)を備え、
    該活性種放出装置(3)で発生した活性種を含有する液滴を、浄化又は温度調節した空気と共に放出する空気処理装置。
  9. 請求項8に記載の空気処理装置において、
    浄化又は温度調節した空気を放出する吐出口(9)の近傍に上記活性種放出装置(3)が配置されていることを特徴とする空気処理装置。
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