JP4023512B1 - 液処理装置、空気調和装置、及び加湿器 - Google Patents

液処理装置、空気調和装置、及び加湿器 Download PDF

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Abstract

【課題】極めて高い浄化能力を有する液処理装置を提供する。
【解決手段】液処理装置(30)では、放電電極(31)と噴出器(32)とが対向して配置される。放電電極(31)と噴出器(32)との間には、電源(33)によって電位差が付与される。その結果、噴出器(32)から噴出される液滴(32a)に向かって、放電電極(31)からストリーマ放電が生起する。ストリーマ放電に伴い生成した活性種が、液滴(32a)中に吸収され、処理水(32a)の殺菌処理や浄化処理がなされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体を処理する液処理装置と、この液処理装置を備えた空気調和装置及び加湿器に関するものである。
従来より、処理液の浄化等を行う液処理装置が広く知られている。例えば特許文献1には、空気調和装置のドレンパンに回収された凝縮水を浄化する液処理装置が開示されている。
この空気調和装置には、室内ユニット内に熱交換器が設けられている。この熱交換器で被処理空気が冷却されると、空気中の水分が凝縮して凝縮水が発生する。このため、この種の空気調和装置には、熱交換器の下側に凝縮水を回収するためのドレンパンが配置されている。
ところで、このようなドレンパン内に凝縮水が長時間に亘って溜まり込むと、凝縮水中の細菌が増殖し、凝縮水の水質汚染や悪臭の原因となる。このため特許文献1では、紫外線を利用してドレンパン内に溜まった凝縮水を浄化するようにしている。
具体的に、この空気調和装置では、ドレンパンの近傍に紫外線照射装置が設けられている。紫外線照射装置から凝縮水に向かって紫外線が照射されると、凝縮水の殺菌処理が施される。その結果、この空気調和装置では、凝縮水の水質の浄化が図れ、凝縮水からの悪臭の発生も抑制される。
特開2004−108685号公報
特許文献1のように紫外線を利用して凝縮水を処理する場合、凝縮水の殺菌能力や浄化能力に限界があり、また、紫外線照射装置が比較的大きくなることから空気調和装置の大型化を招く虞がある。また、ドレンパン内の表面に抗菌処理を施したり、凝縮水中に薬剤を添加して殺菌処理を行う方法も知られているが、その殺菌能力の持続性に限界があるため、長期に亘って凝縮水の水質を確保することができない。以上のように、凝縮水等の液処理分野においては、殺菌能力や液の浄化能力に優れ、且つコンパクトな液処理装置が望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、極めて高い浄化能力を有する液処理装置を提供することである。
第1の発明は、処理液(32a)を浄化する液処理装置を前提としている。そして、この液処理装置は、処理液(32a)を噴出する噴出器(32)と、該噴出器(32)から噴出された処理液(32a)に向かって放電を生起させる放電電極(31)と、上記噴出器(32)から噴出される処理液(32a)と上記放電電極(31)との間に電位差を与える電源(33)とを備えていることを特徴とするものである。
第1の発明では、噴出器(32)から噴出される処理液(32a)と、放電電極(31)との間に電源(33)から電位差が付与される。その結果、噴出器(32)から噴出された処理液(32a)に対して、放電電極(31)から放電が生起する。この放電に伴い空気中ではラジカル等の活性種が生成する。この活性種が、処理液(32a)に吸収されると、処理液(32a)中で殺菌がなされると共に、処理液(32a)中の汚染物質が酸化分解される。その結果、処理液(32a)が浄化される。
第2の発明は、第1の発明において、ストリーマ放電を生起させることを特徴とするものである。
第2の発明では、噴出器(32)から噴出される処理液(32a)に向かって、放電電極(31)からストリーマ放電が生起する。ストリーマ放電では、他の放電(例えばグロー放電やコロナ放電)と比較して、放電場での電界密度が高くなるため、放電に伴い空気中で生成する活性種の量も多くなる。なお、このストリーマ放電では、活性種として、高速電子、イオン、オゾン、ヒドロキシラジカルなどのラジカルや、その他励起分子(励起酸素分子、励起窒素分子、励起水分子など)が生成する。これらの活性種が処理液(32a)に吸収されると、処理液(32a)中で効果的に殺菌がなされ、また、処理液(32a)中の汚染物質が効果的に酸化分解される。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記噴出器(32)が、上記処理液を粒子状の液滴(32a)として噴出するように構成されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、処理液(32a)が微細な粒子状の液滴となって噴出器(32)から噴出される。放電電極(31)からは、この粒子状の液滴(32a)に向かって放電が進展する。
具体的には、例えば放電電極(31)をプラス側とし、噴出器(32)をマイナス側として、ストリーマ放電を行う場合、噴出器(32)からはマイナスの電荷を帯びた液滴(32a)が噴出される。この液滴(32a)からは、プラス電荷を帯びた放電電極(31)に向かって電子なだれが生じ、液滴(32a)はマイナスの電荷を失う。一方、放電電極(31)からはプラス電荷のリーダーと呼ばれる微小アークが進展し、この微小アークが液滴(32a)に到達する。以上のようにして、ストリーマ放電では、電子なだれの生成→リーダー形成→リーダー消滅→電子なだれの生成→・・・というサイクルが繰り返し行われる。
ここで、仮に噴出器から連なった処理液が噴出され、この処理液に対して微小アークが進展すると、放電電流が増大し、いわゆるスパーク(火花放電)が生じやすくなる。一方、本発明では、処理液が微細な粒子状となって液滴(32a)の状態となっている。そして、各液滴(32a)の間に微細な空隙が形成されている。このため、この空隙によって放電電流が流れにくくなるので、スパークの発生も回避される。以上のようにして、本発明では、上述したストリーマ放電のサイクルが理想的な形で繰り返される。その結果、放電電極(31)から液滴(32a)に向かって強い発光を伴うプラズマ柱が生成し、ストリーマ放電が安定する。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1つにおいて、上記噴出器(32)が、放電電極(31)側に向かって処理液(32a)を噴出するように構成され、上記放電電極(31)の先端が、上記噴出器(32)側を向いていることを特徴とするものである。
第4の発明では、放電電極(31)からの放電の進展方向と、噴出器(32)からの処理液(32a)の噴出方向とが対向する。その結果、処理液(32a)と活性種との気液接触効率が更に向上する。
第5の発明は、第4の発明において、上記噴出器(32)が、処理液(32a)を中空円錐状に噴出するように構成され、上記放電電極(31)の先端が、中空円錐状に広がる処理液(32a)の内側に配置されていることを特徴とするものである。
第5の発明では、噴出器(32)から噴出される処理液(32a)が、放電電極(31)の先端部を内包するような状態となる。このため、放電電極(31)の先端からは、その周囲の処理液(32a)に向かってフレア状の広がりを持った放電が生起する。
第6の発明は、第1乃至第5の発明のいずれか1つにおいて、上記噴出器(32)は、水を含む処理液(32a)を噴出するように構成されていることを特徴とするものである。
第6の発明では、噴出器(32)から噴出される処理液(32a)中に水(HO)が含まれる。ここで、放電に伴うラジカルの生成に関しては、水の存在化において、特に強い酸化力を持つOHラジカルが発生することが知られている。このため、本発明では、処理液(32a)に含まれる水にむかって放電を生起させることで、OHラジカルの発生量が促進されるので、処理液(32a)中の細菌に対する殺菌能力や、汚染物質に対する酸化分解能力が向上する。
第7の発明は、被処理空気を冷却する冷却手段(46)と、該冷却手段(46)で凝縮した水分を回収するドレンパン(48)と、該ドレンパン(48)内に回収された凝縮水を浄化する液処理装置とを備えた空気調和装置を前提としている。そして、この空気調和装置は、上記液処理装置が、第1乃至第6のいずれか1の発明の液処理装置(30)で構成されていることを特徴とするものである。
第7の発明の空気調和装置は、冷却手段(46)で被処理空気を冷却することで、例えば室内等の冷房が行われる。冷却手段(46)では、被処理空気が冷却されることで水分が凝縮する。この水分は、凝縮水としてドレンパン(48)内に回収される。
ここで、ドレンパン(48)内に長期に亘って凝縮水が貯まっていると、凝縮水中の細菌が増殖し、悪臭の発生や、凝縮水の水質汚染を招いてしまう。そこで、本発明では、第1乃至第6のいずれか1つの発明の液処理装置(30)が、処理液としての凝縮水(32a)を対象として、凝縮水(32a)を浄化する。
具体的には、液処理装置(30)では、噴出器(32)から凝縮水(32a)が噴出され、放電電極(31)からはこの凝縮水(32a)に向かって放電が生起する。その結果、放電に伴い生成する活性種が凝縮水(32a)中に吸収され、凝縮水(32a)の殺菌処理や浄化処理がなされる。
第8の発明は、第7の発明において、上記液処理装置(30)が、噴出器(32)から噴出される凝縮水(32a)を被処理空気中へ放出し、被処理空気の加湿を行うことを特徴とするものである。
第8の発明では、噴出器(32)から噴出された凝縮水(32a)が、放電に伴い生成する活性種を吸収して浄化された後、この凝縮水(32a)がそのまま被処理空気へ放出される。つまり、本発明の空気調和装置では、液処理装置(30)で処理された凝縮水(32a)が被処理空気の加湿に利用される。
第9の発明は、被処理空気へ放出するための加湿水を貯留する加湿水タンク(65)と、該加湿水タンク(65)内の加湿水(32a)を対象とする液処理装置とを備えた加湿器を前提としている。そして、この加湿器は、上記液処理装置が、第1乃至第6のいずれか1の発明の液処理装置(30)で構成されていることを特徴とするものである。
第9の発明の加湿器は、加湿水を被処理空気へ放出することで、被処理空気の加湿が可能となっている。加湿水タンク(65)内には、被処理空気を加湿するための加湿水が貯留される。ここで、加湿水タンク(65)内に長期に亘って加湿水が貯まっていると、加湿水中の細菌が増殖し、加湿水の水質が損なわれてしまう。このような加湿水を空気へ放出すると、加湿対象となる空間が汚染され、衛生上好ましくない。そこで、本発明の加湿器では、第1乃至第6のいずれか1つの発明の液処理装置(30)が、処理液としての加湿水(32a)を対象として、加湿水(32a)を浄化する。
具体的には、液処理装置(30)では、噴出器(32)から加湿水(32a)が噴出され、放電電極(31)からはこの加湿水(32a)に向かって放電が生起する。その結果、放電に伴い生成する活性種が加湿水(32a)中に吸収され、加湿水(32a)の殺菌処理や浄化処理がなされる。
第10の発明の加湿器は、第1乃至第6のいずれか1つの発明の液処理装置(30)を備え、上記液処理装置(30)は、噴出器(32)から噴出される加湿水(32a)を被処理空気中へ放出し、被処理空気の加湿を行うことを特徴とするものである。
第10の発明では、噴出器(32)から噴出された処理液(32a)が、放電に伴い生成する活性種を吸収して浄化された後、この処理液(32a)がそのまま被処理空気へ放出され、被処理空気の加湿がなされる。
本発明では、噴出器(32)から噴出される処理液(32a)に向かって放電を生起させることで、放電に伴い生成する活性種を処理液(32a)中に吸収させるようにしている。このため、本発明によれば、処理液(32a)中の細菌を効果的に死滅させることができ、また、処理液(32a)中の汚染物質を効果的に酸化分解することができる。従って、本発明の液処理装置では、処理液(32a)に対して極めて高い浄化能力を有することができる。
また、このように処理液(32a)に対して直接放電を行うようにすると、放電の衝撃力によって処理液(32a)中の細菌を物理的に死滅させることができる。従って、この液処理装置の殺菌能力を向上させることができる。
特に、第2の発明では、放電電極(31)から処理液(32a)に対してストリーマ放電を行うようにしている。このストリーマ放電は、他の放電と比較して活性種の生成量が多いため、処理液(32a)の殺菌能力や浄化能力を更に向上させることができる。
また、放電電極(31)から処理液(32a)に向かってストリーマ放電が生じると、その放電方向と同一方向にイオン風が生じる。第2の発明では、このイオン風によって活性種と処理液(32a)との気液接触効率が向上するので、処理液(32a)に活性種が効率良く吸収される。従って、本発明によれば、液処理装置の浄化能力を更に向上させることができる。
更に、第3の発明では、噴出器(32)から微細な粒子状の液滴(32a)を噴出させ、この液滴(32a)に対して放電を行うようにしている。このため、第3の発明によれば、各液滴(32a)間に生じる空隙の作用でスパークの発生を防止することができ、放電の安定化を図ることができる。従って、第3の発明によれば、活性種の生成量が安定するため、この液処理装置の浄化能力も安定させることができる。
また、第3の発明では、微細な粒子状の液滴(32a)と活性種とが接触する。このため、第3の発明によれば、液滴(32a)に対して活性種が吸収され易くなるので、処理液(32a)の浄化能力を更に向上させることができる。
第4の発明では、放電電極(31)と噴出器(32)とが互いに向かい合うように配置されている。このため、第4の発明によれば、処理液(32a)と活性種との気液接触効率を更に向上させ、この液処理装置の浄化能力を高めることができる。
また、第4の発明では、噴出器(32)から噴出された処理液(32a)が放電電極(31)に向かって飛散する。このため、この処理液(32a)によって放電電極(31)の表面に付着した塵埃や汚れを取り除くことができる。従って、第4の発明によれば、放電電極(31)の清掃や交換の頻度を少なくできる。
また、放電電極(31)の表面に付着した処理液(32a)は、放電電極(31)から噴出器(32)側へ向かうイオン風に載って放電電極(31)の先端に集まり易くなる。その結果、放電電極(31)の先端には、液膜が形成されることになる。このため、放電電極(31)の先端部では、放電が生じてもその温度が上昇しにくくなり、放電電極(31)の先端部の溶融・酸化を防ぐことができる。従って、第4の発明によれば、放電電極(31)の先端部の劣化・損耗を防ぐことができ、放電電極(31)の交換頻度を低減できる。
更に、このようにして、放電電極(31)の先端部が損耗(後退)しなくなると、放電電極(31)と噴出器(32)の距離(設計距離)を一定に保つことができる。つまり、第4の発明では、放電電極(31)の後退に伴い設計距離が広がってしまうことがないため、長期に亘って所期の放電を維持させることができる。
第5の発明では、噴出器(32)から中空円錐状の処理液(32a)を噴出させるようにし、この中空円錐状の処理液(32a)の内部に放電電極(31)の先端を位置させている。このため、本発明によれば、放電電極(31)の先端から周囲の処理液(32a)に向かって放電がフレア状に広がるので、活性種を広範囲に生成することができる。
また、本発明では、噴出器(32)から噴出された処理液(32a)が、放電電極(31)の先端に直接かかってしまうことがないため、放電を安定させることができる。
第6の発明では、噴出器(32)から噴出される処理液(32a)中に水(HO)を含ませるようにしている。このため、第6の発明によれば、放電に伴って、ヒドロキシルラジカル(OHラジカル)、ヘドロペルオキシド(HO)、過酸化水素(H)等の殺菌力・酸化力の高い活性種を生成することができ、処理液(32a)の浄化能力を更に高めることができる。
第7の発明では、第1から第6までの発明の液処理装置(30)を空気調和装置の凝縮水(32a)の浄化に利用するようにしている。このため、第7の発明によれば、凝縮水(32a)を常に清浄な状態に保つことができ、凝縮水(32a)からの悪臭の発生や、凝縮水(32a)の水質汚染を未然に回避することできる。また、この液処理装置(30)は、極めて浄化能力が高くコンパクトに設計できるので、この液処理装置(30)を空気調和装置に搭載しても、空気調和装置の大型化を招くことがない。
第8の発明では、液処理装置(30)で処理した凝縮水(32a)を被処理空気の加湿に利用するようにしている。このため、本発明によれば、ドレンパン(48)に貯まった凝縮水の排水機構が不要となり、また、ドレンパン(48)の小型化を図ることもできる。また、空気へ付与される凝縮水(32a)は、液処理装置(30)で既に浄化されているため、加湿空気が供給される空間が汚染されることもない。加えて、凝縮水中には、未反応の活性種が残存することもあるため、この凝縮水を空気に含ませて室内等の空間へ送ることで、室内等の除菌・脱臭を行うこともできる。
第9の発明は、第1から第6までの発明の液処理装置(30)を加湿器の加湿水(32a)の浄化に利用するようにしている。このため、第8の発明によれば、加湿水(32a)を常に清浄な状態に保つことができ、加湿水(32a)からの悪臭の発生や、凝縮水(32a)の水質汚染を未然に回避することができる。また、この液処理装置(30)は、極めて浄化能力が高くコンパクトに設計できるので、この液処理装置(30)を加湿器に搭載しても、加湿器の大型化を招くことがない。
第10の発明では、液処理装置(30)で浄化した処理水(32a)を被処理空気中へ放出し、被処理空気の加湿を行うようにしている。このため、本発明によれば、清浄な水分が被処理空気へ付与されるので、加湿対象空間が汚染されてしまうことがない。加えて、被処理空気へ付与される処理水(32a)中には、活性種が残存するため、この処理水(32a)を含む空気を加湿対象空間へ送ることで、この空間の除菌・脱臭を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1に係る液処理装置(30)は、工業廃水や下水等の処理液(処理水)を対象とする排水処理システム(10)に適用されるものである。
図1に示すように、排水処理システム(10)は、中空状で縦長の液処理塔(11)を備えている。液処理塔(11)は、円筒状の胴部(11a)と、該胴部(11a)の上端に形成される天板部(11b)と、該胴部(11a)から下方に向かって突出する円錐状の底板部(11c)とで構成されている。また、液処理塔(11)内の底部には、処理水が一時的に貯留される反応槽(15)が形成されている。
液処理塔(11)には、その胴部(11a)の側面に給気口(12)と排気口(13)とが形成されている。給気口(12)は、液処理塔(11)の内部に新鮮空気を導入するものである。排気口(13)は、液処理塔(11)の内部の空気を室外に排出するものである。排気口(13)には、空気を排出するための排気ファン(13a)が設けられている。
液処理塔(11)には、その天板部(11b)の頂部を処理水供給管(21)が貫通している。処理水供給管(21)は、工場等から排出された汚水等の処理水を液処理塔(11)内に導入するものである。処理水供給管(21)には、処理水を搬送する液供給ポンプ(21a)が設けられている。また、液供給ポンプ(21a)の流出端部には、詳細は後述する噴出器(32)が設けられている。
液処理塔(11)には、その底板部(11c)の下端部に汚泥排出管(22)が接続されている。汚泥排出管(22)は、反応槽(15)の底に沈殿する汚泥を液処理塔(11)の外部へ排出するものである。汚泥排出管(22)には、第1開閉弁(22a)が設けられている。また、液処理塔(11)には、その胴部(11a)の下側寄りの側面に処理水排出管(23)が接続されている。処理水排出管(23)は、液処理塔(11)内で浄化した処理水(処理済水)を液処理塔(11)の外部へ排水するものである。処理水排出管(23)には、第2開閉弁(23a)が設けられている。
排水処理システム(10)には、上記液処理装置(30)とデミスタ(35)とが設けられている。
液処理装置(30)は、処理水を対象とし、この処理水の浄化を図るものである。この液処理装置(30)は、放電電極(31)と噴出器(32)と電源(33)とを備えている。放電電極(31)及び噴出器(32)は、液処理塔(11)内の上部側寄りの空間に配置されている。電源(33)は、液処理塔(11)の外部に設けられている。
放電電極(31)は、棒状ないし針状に形成されており、鉛直方向に延びる姿勢で液処理塔(11)内に保持されている。そして、放電電極(31)の先端(上端)が、噴出器(32)側を向いている。放電電極(31)は、耐水性に優れたステンレス材料で構成されている。また、放電電極(31)は、電源(33)のプラス側と電気的に接続している。
噴出器(32)は、上記処理水供給管(21)から供給される処理水(32a)を噴出するものである。噴出器(32)は、処理液を粒子状の微細な液滴(32a)として噴出するように構成されている。具体的に、噴出器(32)は、その液滴(32a)の粒径が1μm〜20μmの範囲となるように設計されている。
噴出器(32)は、その噴出口が下側を向いており、放電電極(31)側に向かって処理水(32a)を噴出するように構成されている。つまり、噴出器(32)は、上記放電電極(31)と対向するように配置されている。また、噴出器(32)は、その処理水(32a)の噴出形状が、放電電極(31)の軸線を中心とする中空円錐状となるように構成されている。そして、放電電極(31)の先端は、中空円錐状に広がる処理水(32a)の内部に位置している。更に、噴出器(32)は、電源(33)のマイナス側と電気的に接続している。つまり、噴出器(32)から噴出される処理水(32a)は、マイナスの電荷を帯びている。
電源(33)は、直流式の高圧電源で構成されている。電源(33)は、上記放電電極(31)と、噴出器(32)から噴出される処理水(32a)との間に電位差を与える。その結果、液処理装置(30)では、噴出器(32)から噴出される液滴(32a)に向かって、放電電極(31)からストリーマ放電が生起する。つまり、液処理装置(30)では、噴出器(32)から噴出された液滴(32a)が、放電電極(31)と対をなす対向電極として機能している。なお、上記放電電極(31)と噴出器(32)とは、電源(33)の電位差に応じて、放電電極(31)と液滴(32a)との間で所期のストリーマ放電が生じるように、相互の位置関係が定められている。
上記デミスタ(35)は、処理水が流通可能な複数の開口を有する衝突板によって構成されている。このデミスタ(35)は、上記給気口(12)から吸引されて排気口(13)より排出される空気中の水分を捕捉し、捕捉した水分を液処理塔(11)内の反応槽(15)に滴下させる。
−運転動作−
次に、この排水処理システム(10)の運転動作について説明する。排水処理システム(10)の運転時には、排気ファン(13a)及び液供給ポンプ(21a)が運転状態となり、第2開閉弁(23a)が開放される。また、電源(33)がオン状態となり、放電電極(31)と噴出器(32)との間に電位差が付与される。工場等から排出された処理水は、処理水供給管(21)を流れ、噴出器(32)から噴出される。また、給気口(12)から取り込まれた新鮮空気は、液処理塔(11)内を通過して排気口(13)から排出される。
液処理装置(30)では、噴出器(32)から噴出される液滴(32a)と、放電電極(31)の間でストリーマ放電が行われる。具体的には図2(A)に示すように、液処理装置(30)では、放電電極(31)と噴出器(32)の間の電界に誘導されて、マイナスの電荷を帯びた処理水が、噴出器(32)から液滴(32a)となって飛び出す。マイナス電荷の液滴(32a)からは、プラス側の放電電極(31)に向かって電子なだれが発生し、液滴はマイナスの電荷を失い、電気的にニュートラルの状態となる。一方、プラス側の放電電極(31)からは、プラス電荷のリーダーと呼ばれる微小アーク(光柱)が液滴に向かって進展する。ここで、マイナスに帯電した液滴(32a)は、噴出器(32)から噴出されることで、常に放電電極(31)側に移動している。また、液滴(32a)は、微細な粒子状となり、各液滴(32a)の間に僅かな空隙が形成される。このため、放電電極(31)から延びるリーダーは、噴出器(32)の先端まで進展することがなく、放電電極(31)から噴出器(32)までの間で、いわゆるスパーク(火花放電)が発生してしまうことがない。
以上のようにして、液処理装置(30)のストリーマ放電では、電子なだれ→リーダー形成→リーダー消滅→電子なだれ→・・・のサイクルが繰り返し行われる。その結果、この液処理装置(30)では、発光を伴う安定的なストリーマ放電が維持される。
また、噴出器(32)からは放電電極(31)の先端を内包するようにして、中空円錐状に液滴(32a)が噴出されている。更に、放電電極(31)の先端は、中空円錐状の液滴(32a)の軸線上に位置している。このため、放電電極(31)の先端からは、上述の微小アークが液滴(32a)に向かって均一に広がり、発光を伴ったフレア状のプラズマ柱が形成される。
なお、噴出器(32)から噴出される液滴(32a)の噴出形状は、噴出器(32)の噴射角や噴出圧だけでなく、放電電極(31)から生成するイオン風にも影響を受ける。即ち、図2(B)に示すように、放電電極(31)の先端からストリーマ放電が生起すると、放電電極(31)から噴出器(32)側に向かってイオン風が発生する。従って、噴出器(32)から噴出される液滴(32a)は、イオン風によって噴出器(32)側に押し込まれるので、噴出器(32)の噴出形状が中空円錐状に成り易い。このため、噴出器(32)の噴出形状を最適に設計する場合には、このようなイオン風の影響が考慮される。
また、放電電極(31)から噴出器(32)側に向かってイオン風が生じると、放電電極(31)の外周面に付着した水分等が、イオン風に引っ張られて放電電極(31)の先端部に移動する。その結果、放電電極(31)の先端部では、図2(A)に示すような水膜が生成されることになる。このようにして放電電極(31)の先端部が水膜で覆われる場合、ストリーマ放電は水膜を基端として行われるため、放電電極(31)の先端部が溶融・酸化してしまうことがない。このため、放電電極(31)の先端部の劣化、及びこのような劣化に伴う放電電極(31)の後退も防止される。更に、放電電極(31)の先端部には、次々と新たな水分が供給されるので、放電電極(31)の先端部が汚れてしまうことも防止される。
以上のようなストリーマ放電に伴い、放電電極(31)と噴出器(32)との間の放電場には、活性種(高速電子、イオン、オゾン、ラジカル、励起分子等)が生成する。これらの活性種は、処理水(32a)と気液接触し、処理水(32a)中に吸収される。この際、噴出器(32)から噴出される処理水は、微細な粒子状の液滴(32a)となっているため、処理水(32a)と活性種との気液接触効率が高まり、処理水(32a)中への活性種の吸収が促進される。活性種が処理水(32a)中に吸収されると、処理水(32a)の殺菌が行われると共に、処理水(32a)中の汚染物質が酸化分解される。
また、ストリーマ放電におけるラジカルの生成に関しては、水(HO)の存在下において、ヒドロキシルラジカル(OHラジカル)、ヘドロペルオキシド(HO)、過酸化水素(H)が発生し易いことが知られている。一方、本実施形態の液処理装置(30)では、水分を含む処理水(32a)に向かって直接ストリーマ放電を行っている。このため、このストリーマ放電に伴い、OHラジカル、HO2、等が多量に発生し、処理水(32a)の殺菌効果が向上する。また、このように処理水(32a)に向かって直接ストリーマ放電を行うと、放電に伴う物理的な衝撃力を利用した殺菌効果も得られる。
図1に示すように、その後、噴出器(32)から噴出された処理水は、デミスタ(35)を通過する。デミスタ(35)は、空気中に残存する活性種と処理水との気液接触を更に促すため、処理水の殺菌効果や浄化効率も向上する。また、デミスタ(35)では、空気中に含まれる処理水が捕捉される。デミスタ(35)によって水分が除去された空気は、排気口(13)より排出空気として室外に排出される。一方、デミスタ(35)で捕捉された処理水は、反応槽(15)へ滴下する。
反応槽(15)では、処理水中に吸収された活性種により、更に殺菌処理・浄化処理が行われる。また、反応槽(15)では、比較的比重の大きな固形分が底部に沈殿し、汚泥として溜まり込む。この汚泥は、第1開閉弁(22a)を適宜開放させることで、汚泥排出管(22)を介して液処理塔(11)の系外へ排出される。一方、以上のようにして浄化された処理水(処理済水)は、処理水排出管(23)を介して液処理塔(11)の系外へ排出される。
−実施形態1の効果−
上記実施形態1では、噴出器(32)から噴出される処理水(32a)に向かって放電を生起させることで、放電に伴い生成する活性種を処理水(32a)中に吸収させるようにしている。このため、上記実施形態1によれば、処理水(32a)中の細菌を効果的に死滅させることができ、また、処理水(32a)中の汚染物質を効果的に酸化分解することができる。従って、上記実施形態1の液処理装置(30)では、処理水(32a)に対して極めて高い浄化能力を有することができる。
また、このように処理水(32a)に対して直接放電を行うようにすると、放電の衝撃力によって処理水(32a)中の細菌を物理的に死滅させることができる。従って、この液処理装置(30)の殺菌能力を向上させることができる。
上記実施形態1では、放電電極(31)から処理水(32a)に対してストリーマ放電を行うようにしている。このストリーマ放電は、他の放電と比較して活性種の生成量が多いため、処理水(32a)の殺菌能力や浄化能力を更に向上させることができる。また、放電電極(31)から処理水(32a)に向かってストリーマ放電が生じると、その放電方向と同一方向にイオン風が生じる。このため、このイオン風によって活性種と処理水(32a)との気液接触効率が向上するので、活性種を処理水(32a)に効率良く吸収させることができる。
上記実施形態1では、噴出器(32)から微細な粒子状の液滴(32a)を噴出させ、この液滴(32a)に対してストリーマ放電を行うようにしている。このため、上記実施形態1によれば、各液滴(32a)の間に形成される空隙の作用でスパークの発生を防止することができ、ストリーマ放電の安定化を図ることができる。従って、上記実施形態1によれば、活性種の生成量が安定するため、この液処理装置(30)の浄化能力も安定させることができる。また、このように処理水を微細な粒子状とすると、液滴(32a)と活性種との気液接触効率を更に向上させることができる。
上記実施形態1では、放電電極(31)と噴出器(32)とが互いに向かい合うように配置されている。このため、上記実施形態1によれば、処理液(32a)と活性種との気液接触効率を更に向上させることができる。また、このように噴出器(32)から噴出された処理水(32a)を放電電極(31)に向かって飛散させると、この処理水(32a)によって放電電極(31)の表面に付着した塵埃や汚れを取り除くことができる。従って、放電電極(31)の清掃や交換の頻度を少なくできる。
また、放電電極(31)の表面に付着した処理液(32a)は、放電電極(31)から噴出器(32)側へ向かうイオン風に載って放電電極(31)の先端に集まる。その結果、放電電極(31)の先端には、液膜が形成されることになる。このため、放電電極(31)の先端部では、放電が生じてもその温度が上昇しにくくなり、放電電極(31)の先端部の溶融・酸化を防ぐことができる。従って、放電電極(31)の先端部の劣化・損耗を防ぐことができ、放電電極(31)の交換頻度を低減できる。このようにして、放電電極(31)の先端部が損耗(後退)しなくなると、放電電極(31)と噴出器(32)の距離(設計距離)を一定に保つことができる。従って、上記実施形態1によれば、放電電極(31)の後退に伴い設計距離が広がってしまうことがないため、長期に亘って所期のストリーマ放電を維持させることができる。
上記実施形態1では、噴出器(32)から中空円錐状の処理水(32a)を噴出させるようにし、この中空円錐状の処理水(32a)の内部に放電電極(31)の先端を位置させている。このため、上記実施形態1によれば、放電電極(31)の先端から周囲の処理水(32a)に向かってストリーマ放電がフレア状に広がるので、活性種を広範囲に生成することができる。また、このように噴出器(32)から処理水を中空円錐状に噴出させると、処理液(32a)が放電電極(31)の先端に直接かかってしまうことがないため、ストリーマ放電を安定させることができる。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2に係る液処理装置(30)は、室内の空調を行う空気調和装置(40)の室内ユニット(41)に搭載されるものである。この室内ユニット(41)は、一般家庭向けの壁掛け式のルームエアコンで構成されている。
図3に示すように、室内ユニット(41)は、横長で略半円筒形状の室内ケーシング(41a)を備えている。室内ケーシング(41a)には、その前面側(図3の左側)の上側略半分に吸込口(42)が形成され、その下端部に吹出口(43)が形成されている。吸込口(42)は、室内空気を室内ケーシング(41a)内に取り込むための空気の導入口を構成している。吹出口(43)は、室内ユニット(41)で温調した空気を室内ケーシング(41a)内から室内へ供給する空気の供給口を構成している。
室内ケーシング(41a)の内部には、吸込口(42)から吹出口(43)に亘って被処理空気が流れる空気通路(44)が形成されている。この空気通路(44)には、プレフィルタ(45)、室内熱交換器(46)、ファン(47)、及びドレンパン(48)が設けられている。
上記プレフィルタ(45)は、上記吸込口(42)に沿うようにして該吸込口(42)の内部近傍に設けられている。このプレフィルタ(45)は、吸込口(42)の全域に亘って配置されている。そして、プレフィルタ(45)は、被処理空気中の塵埃を捕集する集塵手段を構成している。
上記室内熱交換器(46)は、図示しない室外機と冷媒配管を介して接続されており、冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路の一部を構成している。この室内熱交換器(46)は、いわゆるフィンアンドチューブ式の空気熱交換器を構成している。室内熱交換器(46)は、冷媒回路の冷媒の循環方向に応じて蒸発器又は凝縮器として機能する。つまり、室内熱交換器(46)は、室内空気を冷却する冷却手段、及び室内空気を加熱する加熱手段を構成している。
上記ドレンパン(48)は、室内熱交換器(46)の下側に設けられている。ドレンパン(48)は、扁平で上方が開放された容器で形成されている。このドレンパン(48)は、被処理空気が室内熱交換器(46)で冷却される際、空気中で凝縮した水分を回収する。
ドレンパン(48)の上部近傍には、液処理装置(30)が設けられている。この液処理装置(30)は、ドレンパン(48)内に回収された処理液となる凝縮水を対象とし、この凝縮水を浄化する。
図4に示すように、液処理装置(30)は、上記実施形態1と同様にして、放電電極(31)と噴出器(32)と電源(33)とを備えている。また、噴出器(32)には、凝縮水吸引管(49)の一端が接続されている。凝縮水吸引管(49)の他端は、ドレンパン(48)内の底部に開口している。また、凝縮水吸引管(49)には、凝縮水吸引ポンプ(50)が設けられている。
放電電極(31)は、上記実施形態1と同様、棒状ないし針状の電極で構成されている。実施形態2では、放電電極(31)が水平に延びる姿勢で支持されている。一方、噴出器(32)は、その噴出口が水平方向における放電電極(31)側を向いている。噴出器(32)は、凝縮水を粒子状の液滴(32a)として噴出するように構成されている。電源(33)は、上記実施形態1と同様、放電電極(31)と、噴出器(32)から噴出される液滴(32a)との間に電位差を付与する。その結果、放電電極(31)と液滴(32a)との間では、上記実施形態1と同様に、ストリーマ放電が行われる。
−運転動作−
次に、実施形態2の空気調和装置(40)の運転動作について説明する。なお、以下には空気調和装置(40)の冷房運転動作を例示して説明する。
図3に示すように、空気調和装置(40)の運転時には、ファン(47)が運転状態となる。また、室内熱交換器(46)の内部には低圧の液冷媒が流通し、この室内熱交換器(46)が蒸発器として機能する。
室内空気が吸込口(42)から室内ケーシング(41a)内に導入されると、この空気はプレフィルタ(45)を通過する。プレフィルタ(45)では、空気中の塵埃が捕集される。プレフィルタ(45)を通過した後の空気は、室内熱交換器(46)を通過する。室内熱交換器(46)では、冷媒が空気から吸熱し、空気の冷却が行われる。以上のようして冷却された空気は、吹出口(43)から室内へ供給される。
以上のような冷房運転時には、室内熱交換器(46)で凝縮した水分が凝縮水としてドレンパン(48)内に溜まり込む。一方、このような凝縮水が長期に亘ってドレンパン(48)に滞ると、凝縮水で細菌が繁殖し、悪臭の発生の原因となる。そこで、実施形態2の空気調和装置(40)では、ドレンパン(48)に貯まった凝縮水を上記液処理装置(30)が定期的に浄化するようにしている。
具体的に、液処理装置(30)の運転時には、凝縮水吸引ポンプ(50)が運転状態となり、電源(33)がオンされる。その結果、ドレンパン(48)内に貯まった凝縮水は、凝縮水吸引管(49)を経由して噴出器(32)から水平方向に噴出される。その結果、液処理装置(30)では、上記実施形態1と同様にして、放電電極(31)と噴出器(32)との間でストリーマ放電が行われる(図4参照)。
ストリーマ放電によって生成した活性種は、噴出器(32)から噴出される凝縮水(32a)に吸収される。その結果、凝縮水(32a)の殺菌が行われる。以上のようにして殺菌処理された凝縮水(32a)は、再びドレンパン(48)内に回収される。このような液処理装置(30)の運転は、例えば空気調和装置(40)が停止状態である際に、定期的に行われる。このため、凝縮水中で細菌が増殖することはない。
また、空気調和装置(40)の停止時において液処理装置(30)を運転すると、ストリーマ放電に伴う活性種が室内ケーシング(41a)内で拡散することになる。その結果、プレフィルタ(45)、室内熱交換器(46)、ドレンパン(48)等の除菌処理や脱臭処理もなされるので、室内ケーシング(41a)内が常にクリーンな状態に保たれる。なお、液処理装置(30)を運転する際には、吸込口(42)や吹出口(43)を閉鎖部材(カバーやフラップ等)で閉じるようにすることが望ましい。このようにすると、液処理装置(30)の運転に伴い発生した活性種が、室内ケーシング(41a)内に密閉される状態となるので、室内ケーシング(41a)内の除菌効果や脱臭効果が向上する。
−実施形態2の効果−
上記実施形態2では、上記実施形態1と同様の液処理装置(30)を空気調和装置(40)の凝縮水の浄化に利用するようにしている。このため、上記実施形態2によれば、凝縮水を常に清浄な状態に保つことができ、凝縮水からの悪臭の発生や、凝縮水の水質汚染を未然に回避することできる。また、この液処理装置(30)は、極めて浄化能力が高くコンパクトに設計できるので、この液処理装置(30)を空気調和装置(40)に搭載しても、空気調和装置の大型化を招くことがない。
<実施形態2の変形例>
図5及び図6に示すように、上記噴出器(32)から噴出した処理液(凝縮水)(32a)を空気通路(44)を流れる空気中へ放出するようにしても良い。つまり、この変形例では、液処理装置(30)を運転することで、浄化した後の凝縮水(32a)を空気中に付与し、室内の加湿を行うことができる。また、この運転では、ストリーマ放電に伴い発生した活性種が、被処理空気と共に、あるいは噴出器(32)から噴出される水分と共に室内へ供給される。このため、この変形例では、室内の加湿を行うと同時に、上記活性種によって室内の清浄化を図ることができる。
《発明の実施形態3》
本発明の実施形態3に係る液処理装置(30)は、室内の空調を行う空気調和装置(40)の室外ユニット(51)に搭載されるものである。
図7に示すように、空気調和装置(40)は、壁掛け式の室内ユニット(41)を備えている。室内ユニット(41)には、上記実施形態2と同様にして、プレフィルタ、室内熱交換器、ファン等が設けられている(図示省略)。また、室内ユニット(41)の吹出口には、詳細は後述する加湿用ノズル(61)が設けられている。つまり、実施形態3の空気調和装置(10)は、加湿ユニット(加湿器)付きの空気調和装置で構成されている。
一方、室外ユニット(51)は、室外に設置されている。室外ユニット(51)は、冷媒が流れる連絡配管(40a)を介して室内ユニット(41)と接続している。また、室外ユニット(51)は、矩形状の室外ケーシング(51a)を備えている。室外ケーシング(51a)内には、室外熱交換器、圧縮機、室外ファン等が設けられている(図示省略)。また、室外ケーシング(51a)には、吸着ロータ(62)、ヒータ(63)、冷却器(64)、及び加湿水タンク(65)が設けられている。
吸着ロータ(62)は、扁平な円柱状に形成されていおり、その軸心に回転軸が挿通している。また、吸着ロータ(62)の表面には、水分を吸着するための吸着剤が担持されている。一方、室外ケーシング(51a)内には、それぞれ室外空気が流通する、吸着用通路(66a)と再生用通路(66b)とが区画形成されている。吸着ロータ(62)は、これらの吸着用通路(66a)と再生用通路(66b)とに跨りながら回転自在に構成されている。そして、吸着ロータ(62)では、吸着用通路(66a)に臨む領域に吸着ゾーン(62a)が形成され、再生用通路(66b)に臨む領域に再生ゾーン(62b)が形成されている。
再生用通路(66b)には、吸着ロータ(62)に対して室外空気の上流側に上記ヒータ(63)が配置されている。ヒータ(63)は、吸着ロータ(62)の再生ゾーン(62b)を流れる直前の室外空気を加熱する。また、再生用通路(66b)には、吸着ロータ(62)に対して室外空気の下流側に冷却器(64)が配置されている。冷却器(64)は、吸着ロータ(62)の再生ゾーン(62b)を通過した後の室外空気を冷却する。
上記加湿水タンク(65)は、冷却器(64)の下側に設置されている。加湿水タンク(65)は、冷却器(64)で凝縮した空気中の水分を回収し、この水分を加湿水として貯留する。また、加湿水タンク(65)には、加湿水供給管(66)の一端が接続されている。加湿水供給管(66)の他端は、上述した加湿用ノズル(61)と接続している。また、加湿水供給管(66)には、加湿水供給ポンプ(67)が設けられている。
図8に示すように、加湿水タンク(65)の上部近傍には、液処理装置(30)が設けられている。この液処理装置(30)は、加湿水タンク(65)内に回収された加湿水を対象とし、加湿水の浄化を行う。
液処理装置(30)は、上記各実施形態と同様、放電電極(31)と噴出器(32)と電源(33)とを備えている。また、噴出器(32)には、加湿水吸引管(68)の一端が接続されている。加湿水吸引管(68)の他端は、加湿水タンク(65)内の底部に開口している。また、加湿水吸引管(68)には、加湿水吸引ポンプ(69)が設けられている。
放電電極(31)は、上記実施形態1と同様、棒状ないし針状の電極で構成され、鉛直方向に延びる姿勢で支持されている。一方、噴出器(32)は、放電電極(31)の上側に対向配置され、その噴出口が下側を向いている。電源(33)は、上記実施形態1と同様、放電電極(31)と、噴出器(32)から噴出される液滴(32a)との間に電位差を付与する。その結果、放電電極(31)と液滴(32a)との間では、上述の各実施形態と同様に、ストリーマ放電が行われる。
−運転動作−
次に、実施形態3の空気調和装置(40)の運転動作について説明する。なお、以下には空気調和装置(40)の暖房加湿運転動作を例示して説明する。
図7に示す空気調和装置(40)では、室内ユニット(41)内のファンが運転状態となり、また、室内熱交換器の内部には高圧のガス冷媒が流通し、この室内熱交換器が凝縮器として機能する。従って、室内ユニット(41)では、被処理空気が室内熱交換器で加熱される。加熱された被処理空気は、その後に加湿用ノズル(61)の近傍を流通する。
一方、室外ユニット(51)では、吸着用通路(66a)と再生用通路(66b)とへそれぞれ室外空気が導入される。また、吸着ロータ(62)は、回転軸を軸心として所定速度で回転する。
吸着用通路(66a)を流れる室外空気は、吸着ロータ(62)の吸着ゾーン(62a)を通過する。吸着ゾーン(62a)では、室外空気中の水分が吸着剤に吸着される。吸着ゾーン(62a)を通過した後の室外空気は、室外ケーシング(51a)の外部に排出される。
再生用通路(66b)を流れる室外空気は、ヒータ(63)で加熱された後、吸着ロータ(62)の再生ゾーン(62b)を通過する。再生ゾーン(62b)では、吸着剤が室外空気で加熱されることで、吸着剤に吸着された水分が脱離する。その結果、再生ゾーン(62b)を流れる空気へ水分が付与される一方、再生ゾーン(62b)の吸着剤が再生される。
再生ゾーン(62b)を通過した室外空気は、冷却器(64)を通過する。冷却器(64)で室外空気が冷やされると、室外空気中の水分が凝縮する。凝縮した水分は、加湿水タンク(65)内に回収される。また、加湿水タンク(65)への水分の供給に利用された室外空気は、室外ケーシング(51a)の外部に排出される。
この暖房加湿動作では、加湿水供給ポンプ(67)が運転状態となる。その結果、加湿水タンク(65)内の加湿水は、加湿水供給管(66)を経由して室内ユニット(41)へ汲み上げられる。この加湿水は、加湿用ノズル(61)から被処理空気へ放出される。その結果、加湿用ノズル(61)の近傍を流れる被処理空気へ水分が付与される。以上のようにして、加熱及び加湿された被処理空気は、吹出口より室内へ供給される。
以上のように、実施形態3の空気調和装置(40)では、室外空気中の水分を加湿水タンク(65)内に回収し、この加湿水を室内の加湿に利用するようにしている。ところが、このような加湿水が加湿水タンク(65)内に長期に亘って貯留された状態となると、加湿水中で細菌が増殖し、悪臭の発生の原因となる。また、このようにして水質が悪化した加湿水をそのまま室内に供給すると、室内衛生を阻害することになる。そこで、実施形態3の空気調和装置(40)では、加湿水タンク(65)内に貯留される加湿水を上記液処理装置(30)によって定期的に浄化するようにしている。
具体的に、液処理装置(30)の運転時には、加湿水吸引ポンプ(69)が運転状態となり、電源(33)がオンされる。その結果、加湿水タンク(65)内に貯まった加湿水は、加湿水吸引管(68)を経由して噴出器(32)から下方に噴出される。その結果、液処理装置(30)では、上記実施形態1と同様にして、放電電極(31)と噴出器(32)から噴出される液滴(32a)との間でストリーマ放電が行われる(図8参照)。
ストリーマ放電によって生成した活性種は、噴出器(32)から噴出される加湿水に吸収される。その結果、加湿水の殺菌が行われる。以上のようにして殺菌処理された加湿水は、再び加湿水タンク(65)内に回収される。このような液処理装置(30)の運転が定期的に行われることで、加湿水タンク(65)内の加湿水が常に清浄な状態に保たれる。
また、このようにして液処理装置(30)を運転すると、ストリーマ放電によって生じた活性種が室外ケーシング(51a)内で拡散することになる。その結果、吸着ロータ(62)、加湿水タンク(65)、室外熱交換器等の除菌処理や脱臭処理もなされるので、室外ケーシング(51a)内が常にクリーンな状態に保たれる。
−実施形態3の効果−
上記実施形態3では、上記実施形態1や2と同様の液処理装置(30)を加湿水タンク(65)内の加湿水(32a)の浄化に利用するようにしている。このため、上記実施形態3によれば、加湿水(32a)を常に清浄な状態に保つことができ、加湿水(32a)からの悪臭の発生や、加湿水(32a)の水質汚染を未然に回避することできる。また、この液処理装置(30)は、極めて浄化能力が高くコンパクトに設計できるので、この液処理装置(30)を室外ユニット(51)内に搭載しても、室外ケーシング(51a)の大型化を招くことがない。
<実施形態3の変形例>
図9に示すように、液処理装置(30)を室内ユニット(41)内の吹出口近傍に配置し、液処理装置(30)の噴出器(32)から噴出した加湿水を被処理空気へ放出させるようにしても良い。つまり、この変形例では、液処理装置(30)で浄化した加湿水を直接的に被処理空気へ放出し、室内を加湿するようにしている。この運転では、ストリーマ放電に伴い発生した活性種が、被処理空気と共に、あるいは噴出器(32)から噴出される水分と共に室内へ供給される。このため、この変形例では、室内の加湿を行うと共に、上記活性種によって室内の清浄化を図ることができる。
《発明の実施形態4》
本発明の実施形態4に係る液処理装置(30)は、室内の加湿を行う加湿器(70)に搭載されるものである。
図10に示すように、加湿器(70)は、矩形状の加湿ケーシング(71)を備えている。加湿ケーシング(71)には、その側面に加湿空気吹出口(72)が形成されている。また、加湿ケーシング(71)内には、加湿水タンク(65)と蒸気発生装置(73)と液処理装置(30)とが収納されている。
加湿水タンク(65)には、加湿水が貯留されている。なお、加湿ケーシング(71)には、その上部に加湿水供給用の注入口が形成されており、必要に応じて加湿水が補給できるようになっている。
蒸気発生装置(73)は、加湿空気吹出口(72)の近傍に配置されている。蒸気発生装置(73)は、加湿水供給管(66)を介して加湿水タンク(65)と接続している。この蒸気発生装置(73)は、加湿水を加熱して水蒸気とし、この水蒸気を加湿空気吹出口(72)から室内へ供給する。
液処理装置(30)は、上記実施形態3と同様にして、放電電極(31)、噴出器(32)、電源(33)、加湿水吸引管(68)、及び加湿水吸引ポンプ(69)を備えている(図8参照)。液処理装置(30)は、上記実施形態3と同様、放電電極(31)と加湿水(32a)との間でストリーマ放電を行い、加湿水(32a)の殺菌処理を行う。
−実施形態4の効果−
上記実施形態4においても、加湿水(32a)を液処理装置(30)で浄化することで、加湿水(32a)を常に清浄な状態に保つことができる。従って、加湿水タンク(65)内に貯留される加湿水(32a)からの悪臭の発生や、加湿水(32a)の水質汚染を未然に回避することできる。
<実施形態4の変形例>
図11に示すように、実施形態4の蒸気発生装置(73)に代わって、加湿空気吹出口(72)の近傍に液処理装置(30)を配置し、液処理装置(30)の噴出器(32)から噴出した加湿水を室内へ放出させるようにしても良い。つまり、この変形例では、液処理装置(30)で浄化した加湿水を直接的に被処理空気へ放出し、室内を加湿するようにしている。このため、この変形例の加湿器(70)においても、ストリーマ放電に伴い発生した活性種が水分と共に室内へ供給される。このため、この変形例においても、室内の加湿を行うと共に、上記活性種によって室内の清浄化を図ることができる。
《その他の実施形態》
上述した各実施形態については、以下のような構成としてもよい。
図12に示すように、噴出器(32)から液滴(32a)を直線状に噴出するように構成する一方、放電電極(31)の先端が、直線状に移動する液滴(32a)の流れの側方を指向するようにしてもよい。この例においても、粒子状の液滴(32a)に対してストリーマ放電が行われるため、スパークの発生を抑制し、ストリーマ放電を安定させることができる。
図13に示すように、噴出器(32)から噴出される液滴(32a)が通過するリング状の誘導具(34)を用いるようにしても良い。この例では、図12の例と比較して、液滴(32a)から電子なだれが起こりやすくなり、ストリーマ放電を一層安定化させることができる。
図14に示すように、漏斗型の噴出器(32)を用いるようにしても良い。この噴出器(32)では、下向きに複数の噴出口が形成されており、液滴が放電電極(31)に向かって滴下する。この例においても、ストリーマ放電を安定させることができる。
図15に示すように、放電電極(31)は、複数の針状電極(31a)を有するものであっても良い。この例では、各針状電極(31a)の先端から液滴(32a)に向かってストリーマ放電が生起する。このように構成すると、ストリーマ放電の放電領域が広くなり、活性種の発生量も増大する。また、各針状電極(31a)のうち放電が安定しないものがあっても、他の針状電極(31a)の放電によって性能を保証することができる。
なお、この放電電極(31)は、例えばステンレス鋼の薄板を図16(A)に示すように中心部(31b)から放射状にのびる複数の針部(31a)を有する形状に形成し、これを図16(B)に示すように折り曲げることで製作することができる。
更に、液処理装置(30)の電源(33)には、交流式の高圧電源を用いてもよいし、パルス式の高圧電源を用いてもよい。また、上記各実施形態では、放電電極(31)をプラス側とし、噴出器(32)をマイナス側としてるが、逆に放電電極(31)をマイナス側とし、噴出器(32)をプラス側として電位差を付与するようにしても良い。
以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、処理液を対象とする液処理装置と、この液処理装置を有する空気調和装置や加湿器について有用である。
図1は、実施形態1に係る排水処理システムの概略構成図である。 図2(A)及び(B)は、ストリーマ放電のメカニズムを示す説明図である。 図3は、実施形態2に係る空気調和装置の室内ユニットの概略構成図である。 図4は、ドレンパン及び液処理装置の概略構成図である。 図5は、実施形態2の変形例に係る空気調和装置の室内ユニットの概略構成図である。 図6は、ドレンパン及び液処理装置の概略構成図である。 図7は、実施形態3に係る空気調和装置の概略構成図である。 図8は、加湿水タンク及び液処理装置の概略構成図である。 図9は、実施形態3の変形例に係る空気調和装置の概略構成図である。 図10は、実施形態4に係る加湿器の概略構成図である。 図11は、実施形態4の変形例に係る加湿器の概略構成図である。 図12は、その他の実施形態の例1に係る液処理装置の概略構成図である。 図13は、その他の実施形態の例2に係る液処理装置の概略構成図である。 図14は、その他の実施形態の例3に係る液処理装置の概略構成図である。 図15は、その他の実施形態の例4に係る液処理装置の概略構成図である。 図16は、その他の実施形態の例4の噴出器の概略構成図であり、図16(A)は針部を折り曲げる前の噴出器の平面図であり、図16(B)は、針部を折り曲げた後の噴出器の側面図である。
符号の説明
10 排水処理システム
30 液処理装置
31 放電電極
32 噴出器
32a 処理水、液滴、凝縮水、加湿水(処理液)
33 電源
40 空気調和装置
46 冷却手段
48 ドレンパン
65 加湿水タンク

Claims (10)

  1. 処理液(32a)を浄化する液処理装置であって、
    処理液(32a)を噴出する噴出器(32)と、
    上記噴出器(32)から噴出された処理液(32a)に向かって放電を生起させる放電電極(31)と、
    上記噴出器(32)から噴出される処理液(32a)と上記放電電極(31)との間に電位差を与える電源(33)とを備えていることを特徴とする液処理装置。
  2. 請求項1において、
    上記処理液(32a)に向かってストリーマ放電を生起させることを特徴とする液処理装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記噴出器(32)は、上記処理液を粒子状の液滴(32a)として噴出するように構成されていることを特徴とする液処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
    上記噴出器(32)は、放電電極(31)側に向かって処理液(32a)を噴出するように構成され、
    上記放電電極(31)の先端が、上記噴出器(32)側を向いていることを特徴とする液処理装置。
  5. 請求項4において、
    上記噴出器(32)は、処理液(32a)を中空円錐状に噴出するように構成され、
    上記放電電極(31)の先端が、中空円錐状に広がる処理液(32a)の内側に配置されていることを特徴とする液処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
    上記噴出器(32)は、水を含む処理液(32a)を噴出するように構成されていることを特徴とする液処理装置。
  7. 被処理空気を冷却する冷却手段(46)と、該冷却手段(46)で凝縮した水分を回収するドレンパン(48)と、該ドレンパン(48)内に回収された凝縮水(32a)を対象とする液処理装置とを備えた空気調和装置であって、
    上記液処理装置が、請求項1乃至6のいずれか1の液処理装置(30)で構成されていることを特徴とする空気調和装置。
  8. 請求項7において、
    上記液処理装置(30)は、噴出器(32)から噴出される凝縮水(32a)を上記被処理空気中へ放出し、被処理空気の加湿を行うことを特徴とする空気調和装置。
  9. 被処理空気へ放出するための加湿水(32a)を貯留する加湿水タンク(65)と、該加湿水タンク(65)内の加湿水(32a)を対象とする液処理装置とを備えた加湿器であって、
    上記液処理装置が、請求項1乃至6のいずれか1の液処理装置(30)で構成されていることを特徴とする加湿器。
  10. 請求項1乃至6のいずれか1つの液処理装置(30)を備え、
    上記液処理装置(30)は、噴出器(32)から噴出される加湿水(32a)を被処理空気中へ放出し、被処理空気の加湿を行うことを特徴とする加湿器。
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