JP4934119B2 - 水処理装置 - Google Patents
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Description
するラジカル、オゾン等の活性種により分解処理する水処理装置に関する。
菌、脱臭等の処理のためにオゾンが用いられている(特許文献1参照)。
しかしながら、オゾンは酸化力が弱く、親水化、低分子化はできても無機化することは
できない。また、ダイオキシン等の難分解性有機物は分解できない。
ンより酸化力が強いOHラジカルやOラジカル等を発生させ、このオゾン及びラジカルを含
む放電空間に被処理水を曝すことによって、オゾンだけでなく、ラジカルによっても酸化
処理するようにした水処理装置が提案されている(特許文献2参照)。
しかし、ラジカルは寿命が短く、消滅しやすく、そのため効率が悪く、上記のような先
に提案された水処理装置ではラジカルによる酸化作用を十分に発揮させることができない
。
効率よく作用させて、処理速度を向上させることができる水処理装置を提供することを目
的としている。
とができれば、特に限定されないが、例えば、平板に多数の開孔を有する噴射ノズルを用
いることができる。また、噴射ノズルから噴射される被処理水が円筒状電極の円筒内近傍
を円筒状電極に平行に直進するように供給されることが好ましい。
態でも構わないが、水滴の状態にして供給することが好ましい。その理由は、水滴の状態
の方が、放電空間のプラズマに接触する体積あたりの表面積が大きくなり、処理効率が良
くなるためである。
また、水滴の粒径は、特に限定されないが、1500μm以下(好ましくは10μm以
上1500μm以下)が好ましい。
下側、放電空間の下側から放電空間に向かって上側に向かって噴射される。
定されないが、ステンレス鋼が好適である。
円筒状電極及び線状電極は、処理効率を考慮して複数対備えていても構わない。
あれば特に限定されない。
する高圧電源や、水を受けて貯める貯水槽と、この貯水槽に貯められた水を被処理水とし
て被処理水供給手段に送るポンプとからなる被処理水循環構造を備えていてもよい。
すなわち、円柱状に長い放電空間を形成することができるので、被処理水は、放電空間を通過する間に、放電によって発生するオゾン、OHラジカル、Oラジカル等の活性種によって被処理水中に含まれる有機物が分解処理される。
しかも、被処理水が、これらの活性種が高密度に存在する円筒状電極の内壁面近傍に沿
うように供給されるので、有機物をより効率よく分解できる。
したがって、被処理水の送り配管や送りポンプを小さくすることができ、設備コストを
低減できる。
また、円筒状電極の内壁面に平行に直進するように被処理水を供給することによって、長時間安定した状態で活性種が被処理水に作用し、効率がさらに向上する。
よく処理できる。
て被処理水供給手段に送るポンプとからなる被処理水循環構造を備えていれば、被処理水
中の有機物の分解率を向上させることができる。
図1は、本発明にかかる水処理装置の第1の実施の形態をあらわしている。
被処理水タンク5と、ポンプ6と、噴射ノズルであるシャワーノズル7と、被処理水供給
ホース71と、高圧電源であるパルスパワー発生装置8と、被処理水タンク収容ボックス
9とを備えている。
容器2は、例えば、アクリル樹脂等の絶縁材料で形成され、円筒状をした容器本体21
と、容器本体21の下端を、通水孔22a部分を除いて閉鎖するように設けられた下部蓋
部22と、容器本体21の上端を、シャワーノズル設置孔23a部分を除いて閉鎖するよ
うに設けられた上部蓋部23とを備え、下部蓋部22が被処理水タンク収容ボックス9の
開口部91を塞いだ状態で被処理水タンク収容ボックス9の開口部91周縁に受けられて
いる。
網を円筒状に加工することによって得られ、外径が容器本体21の内径より少し小さくな
っている。
線状電極4は、例えば、直径0.28mmのステンレス鋼線で形成され、円筒状電極3
の中心軸に沿うように設けられている。
収容ボックス9内に収容されている。
ポンプ6は、処理水タンク収容ボックス9内で被処理水タンク5に隣接して設けられ、
被処理水タンク5内の被処理水Wを、被処理水供給ホース71を介してシャワーノズル7
に送るようになっている。
電極3の上部開口に向かって噴射するようになっている。
また、図2(a)に示すように、シャワーノズル7は、平板状をした噴射部72を備え
、この噴射部72に、円筒状電極3の内径より少し小径の円上に等ピッチで、多数の噴射
孔72aが開けられており、この噴射孔72aから円筒状電極3の内壁面近傍に沿って垂
直に被処理水Mを噴霧することができるようになっている。
状電極3及び線状電極4に接続され、円筒状電極3と線状電極4との間にパルス状に高電
圧を印加して円筒状電極3と線状電極4との間でストリーマ放電を起こすようになってい
る。
処理水Wを仕込むとともに、パルスパワー発生装置8によって、円筒状電極3と線状電極
4との間に、高電圧をパルス状に印加し、円筒状電極3内に上下方向に円柱状となったス
トリーマ放電空間を形成する。
そして、ポンプ6を駆動させて、被処理水タンク5内の被処理水Wを、ホース71を介
してシャワーノズル7に送り、噴射部72の噴射孔72aから円筒状電極3の円筒内近傍
に向かって噴射することによって被処理水Wを循環しながら処理するようになっている。
放電空間内に発生し、シャワーノズル7から噴射された被処理水M中の水滴が円筒状電極
3内の円筒内近傍の放電空間を落下していく間にこれら活性種に接触し、各水滴中の有機
物が効率よく酸化分解処理される。
パルスパワー発生装置を備えていたが、パルスパワー発生装置は市販のものを別途用意す
るようにしても構わない。
(実施例1)
図1に示す水処理装置1を用い、以下の実験条件で精製水にインジゴカルミンが20p
pmの濃度で含まれる被処理水を水処理し、紫外可視分光光度計(島津製作所社製商品名
UVmini−1240)を用いて610nmでの被処理水の吸光度の経時変化を調べた
。
〔実験条件〕
被処理水量:1リットル
被処理水の噴射速度(循環速度):3L/分
パルス電圧:30kV
放電回数:100回/秒
円筒状電極のメッシュ:10メッシュ
円筒状電極の内径:39.5mm
円筒状電極の長さ(中心軸方向の長さ):300mm
シャワーノズルから円筒状電極までの距離:200mm
シャワーノズルは図2(a)のように、噴射部72となるアクリル製の直径60mmの円
板の中心より直径30mmの円周上に直径0.4mmの噴射孔72aを1.5mmの間隔で62個垂直に設けた。
シャワーノズルは図2(b)のように、円板の中心より直径12mmの範囲内全体に直径0.4mmの噴射孔72aを1.5mmの間隔で62個垂直に設けた以外は、上記実施例1と同様に実施した。
シャワーノズルは図2(c)のように、円板の中心より直径30mmの範囲内全体に直径0.4mmの噴射孔72aを3.75mmの間隔で62個垂直に設けた以外は、上記実施例1と同様に実施した。
わす。
図3に示すように、脱色率は、円筒電極付近に噴霧する実施例1の場合がもっとも高く
、線電極付近及び放電空間全体に均一に噴霧する比較例1,2の場合はほぼ同じであった
。
ることがわかる。
水の殺菌などに用いることができる。
2 容器
3 円筒状電極
4 線状電極
5 被処理水タンク
6 ポンプ
7 シャワーノズル(噴霧ノズル)
72 噴射部
72a 噴射孔
8 パルスパワー発生装置(高圧電源)
W 被処理水
M 被処理水水滴
Claims (3)
- 少なくとも1対の、円筒状電極とこの円筒状電極の円筒内を臨むように配置された線状電極とを容器内に有するとともに、前記円筒状電極と線状電極との間に高電圧を印加することによって生じるストリーマ放電空間内に被処理水を供給する被処理水供給手段を備える水処理装置であって、前記被処理水供給手段が、平板に多数の開孔を有する噴射ノズルを備え、前記被処理水が、前記噴射ノズルの前記開孔から、前記線状電極を中心に円筒電極半径の1/2の半径を有する仮想円筒と、円筒電極半径の1未満の半径の仮想円筒に囲まれた円筒状電極の内壁面近傍に、前記円筒状電極の内壁面に平行に直進するように水滴状態になって噴射されることを特徴とする水処理装置。
- 円筒状電極と線状電極との間に高電圧を印加する高圧電源を備えていることを特徴とす
る請求項1に記載の水処理装置。 - 被処理水を受けて貯める貯水槽と、この貯水槽に貯められた水を被処理水として被処理
水供給手段に送るポンプとを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水処理装置。
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