JP2020008181A - 空気調和機 - Google Patents

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Ayumi Saiki
あゆみ 斎木
秀一 西村
Shuichi Nishimura
秀一 西村
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【課題】ドレンパンの劣化を招くことなく、ドレンパンにおける菌類等の微生物の発生を抑制できる空気調和機を提供する。【解決手段】この発明に係る空気調和機は、凝縮水を受けるドレンパン17と、ドレンパン17の少なくとも一部に向けて光を照射する発光部20と、を備える。そして、発光部20が照射する光は、440nm以上510nm以下の波長帯の放射エネルギーの総和が、440nm以下の波長領域の放射エネルギーの総和よりも大きい。【選択図】図1

Description

この発明は、空気調和機に関するものである。
空気調和機に内蔵された熱交換器の上流側に配され、熱交換器に可視光もしくは紫外線を照射する光発生ユニットを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−321128号公報
特許文献1に示されるような技術においては、光発生ユニットから可視光又は紫外線領域の短波長の光を照射することで、主に熱交換器に発生する菌、カビを抑えることを目的としている。しかしながら、空気調和機においては、熱交換器で生じた凝縮水を受けるドレンパンにおいても、菌、カビ等が発生しやすい。ここで、熱交換器は金属製である一方、ドレンパンは樹脂材料を含むことが多い。このため、特許文献1に示されるような光発生ユニットでドレンパンに可視光又は紫外線領域の短波長の光を照射した場合、樹脂材料を含むドレンパンの劣化を招いてしまう。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、ドレンパンの劣化を招くことなく、ドレンパンにおける菌類等の微生物の発生を抑制できる空気調和機を得ることにある。
この発明に係る空気調和機は、凝縮水を受けるドレンパンと、前記ドレンパンの少なくとも一部に向けて光を照射する発光部と、を備え、前記発光部が照射する光は、440nm以上510nm以下の波長帯の放射エネルギーの総和が、440nm以下の波長領域の放射エネルギーの総和よりも大きい。
この発明に係る空気調和機によれば、ドレンパンの劣化を招くことなく、ドレンパンにおける菌類等の微生物の発生を抑制できるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機が備える発光部の構成を模式的に示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機が備える発光部から照射する光の分光スペクトルの一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機が備える発光部から照射する光の分光スペクトルの別例を示す図である。 波長の異なる光を照射したときにおける菌数の時間変化の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機の制御系統の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機が備える発光部から光を照射する動作の一例を示す図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1から図7は、この発明の実施の形態1に係るものである。図1は空気調和機の構成を模式的に示す断面図である。図2は空気調和機が備える発光部の構成を模式的に示す正面図である。図3は空気調和機が備える発光部から照射する光の分光スペクトルの一例を示す図である。図4は空気調和機が備える発光部から照射する光の分光スペクトルの別例を示す図である。図5は波長の異なる光を照射したときにおける菌数の時間変化の一例を示す図である。図6は空気調和機の制御系統の構成を示すブロック図である。そして、図7は空気調和機が備える発光部から光を照射する動作の一例を示す図である。
この実施の形態に係る空気調和機10は、空気調和装置の室内機である。図1に示すように、空気調和機10は、筐体11を備えている。筐体11は、中空箱状の部材である。筐体11は、横長で前面から下面にかけて斜めに切り欠かれた略直方体状に形成されている。
筐体11の上面部には、吸込口12が形成されている。吸込口12は、外部から筐体11の内部に空気を取り込むための開口である。空気調和機10の下面には、吹出口13が形成されている。吹出口13は、筐体11の内部から外部へと空気を排出するための開口である。筐体11の前面側は、前面パネル19で覆われている。
筐体11の内部には、吸込口12から吹出口13へと通じる風路が形成されている。吸込口12には、プレフィルタ18が設置されている。プレフィルタ18は、吸込口12から空気調和機10の内部へと入る空気から、比較的大きなごみ、塵、埃等を取り除くためのものである。
前述した風路におけるプレフィルタ18の風下側には、熱交換器14が設置されている。熱交換器14は、前述の風路を流れる空気と熱交換を行って、前述の風路を流れる空気を加熱又は冷却する。空気を加熱するか冷却するかは、空気調和機10が暖房運転であるか冷房運転であるかによる。
筐体11の内部には、ドレンパン17が設けられている。ドレンパン17は、熱交換器14の下方に配置されている。ドレンパン17は、熱交換器14のフィンの表面で生じた凝縮水を受けるためのものである。ドレンパン17は、例えば、ABS(Acrylonitrile−Butadiene−Styrene)樹脂、PS(Polystyrene)樹脂、PP(Polypropylene)樹脂等からなる。
前述した風路における熱交換器14の風下側には、送風ファン15が設置されている。送風ファン15は、吸込口12から吹出口13へと向かう空気流を、前述の風路中に生成するためのものである。
吹出口13には、ルーバ16が設けられている。ルーバ16は、吹出口13から吹き出す空気の吹き出し角度を調整するためのものである。図1の断面図では、ルーバ16として、上下風向板が表れている。ルーバ16の上下風向板は、筐体11の前面側から見て、手前側と奥側とに設置されている。また、手前側と奥側の各上下風向板は、それぞれ左右に分割されている。そして、ルーバ16の上下風向板の向きを変えることで、空気調和機10は、送風方向を上下に変更可能である。
また、ここでは図示が省略されているが、ルーバ16は、左右風向板も備えている。左右風向板は、吹出口13から吹き出す空気の左右方向の吹き出し角度を調整するためのものである。
送風ファン15が動作すると、吸込口12から吹出口13へと向かう空気流が前述の風路中に生成され、吸込口12から空気が吸い込まれ、吹出口13から空気が吹き出される。吸込口12から吸い込まれた空気は、筐体11内部の前述した風路を、プレフィルタ18、熱交換器14、送風ファン15の順に通過する空気流となり、吹出口13から吹き出す。この際、送風ファン15の風下側に配置されたルーバ16の上下風向板及び左右風向板により、吹出口13から吹き出される風の方向すなわち送風方向が調整される。
筐体11の内部には、発光部20が設けられている。発光部20は、ドレンパン17の少なくとも一部に向けて光を照射する。発光部20から照射される光は、ドレンパン17の特に凝縮水が溜まりやすい部分に当たるようになっている。図2に示すように、発光部20は、LED21すなわち発光ダイオードを備えている。LED21は、発光部20の光源である。発光部20から照射される光の特性は、主にLED21の性能によって決まる。
LED21から照射される光の分光スペクトルの一例を図3に示す。この図3の横軸は波長を示し、縦軸は相対発光強度(相対エネルギー強度)を示している。この例では、LED21から照射される光の分光スペクトルは、波長Aにおいて1つのピークを有している。このピーク波長Aは、440nm以上510nm以下である。また、望ましくは、ピーク波長Aは、450nm以上470nm以下である。すなわち、発光部20から照射される光は、可視光領域を含み、その色は青である。このような光は、LED21として青色LEDを用いることで実現できる。
また、LED21から照射される光の分光スペクトルの別例を図4に示す。この図4においても、図3と同様に、横軸は波長を示し、縦軸は相対発光強度(相対エネルギー強度)を示している。この例では、LED21から照射される光の分光スペクトルは、波長Aにおけるピークの他に、波長Bにおいて、もう1つのピークを有している。図3の例と同じく、この図4の例でも、ピーク波長Aは、440nm以上510nm以下である。また、望ましくは、ピーク波長Aは、450nm以上470nm以下である。ピーク波長Bは、ピーク波長Aよりも長い。具体的に例えば、ピーク波長Bは、560nm前後である。以上のような図4の例では、発光部20から照射される光は、可視光領域を含み、その色は白である。このような光は、LED21として白色LEDを用いることで実現できる。
図5に示すのは、蛍光菌(Pseudomonas fluorescence)を寒天培地に塗布し、LEDからの光を照射した試験結果である。LEDは、青色LED、白色LED及び赤色LED(ピーク波長660nm)の3種類を用いた。そして、それぞれのLEDだけからの光を照射した場合の、コロニー数の時間変化を確認した。なお、LEDから寒天培地までの距離とLEDの発光エネルギーとは、後述する(1)式の関係を満たすようにした。
この試験で用いた青色LEDから照射される光の分光スペクトルは、図3に示すものと実質的に同じである。この試験で用いた青色LEDから照射される光の分光スペクトルにおけるピーク波長Aは470nmである。この試験で用いた白色LEDから照射される光の分光スペクトルは、図4に示すものと実質的に同じである。この試験で用いた赤色LEDの分光スペクトルにおけるピーク波長は、660nmである。
また、蛍光菌を塗布してからLEDからの光を照射せずに60分間放置する空試験(ブランク)も行った。同図に「ブランク」で示すグラフのように、LEDから光を照射しない場合には、コロニー数が減少しないことを確認した。
青色LEDの光を照射した場合、開始時にあった10^6個のコロニーが、60分後には10個程度にまで減少した。また、白色LEDの光を照射した場合、開始時にあった10^6個のコロニーが、60分後には10^3個程度にまで減少した。一方、赤色LEDの光を照射した場合には、60分経過後にもブランクと同様に、コロニー数の減少は見られなかった。
この試験結果から分かるように、この実施の形態に係る空気調和機10によれば、図3の分光スペクトルを持つ光を発光部20からドレンパン17に照射することで、ドレンパン17における菌類等の微生物の発生を大きく抑制できる。また、この実施の形態に係る空気調和機10によれば、図4の分光スペクトルを持つ光を発光部20からドレンパン17に照射することで、ドレンパン17における菌類等の微生物の発生を抑制できる。
この実施の形態に係る空気調和機10においては、LED21として図3の分光スペクトルを持つ光を照射する青色LEDを用いた場合、及び、LED21として図4の分光スペクトルを持つ光を照射する白色LEDを用いた場合のいずれにおいても、発光部20が照射する光は、440nm以上510nm以下の波長帯の放射エネルギーの総和が、440nm以下の波長領域の放射エネルギーの総和よりも大きい。すなわち、紫色の可視光及び紫外光領域を含む440nm以下の短波長の光の放射エネルギーよりも、青色の可視光を中心とする波長の光の放射エネルギーの方が大きい。
紫外線等の短波長の光は、ドレンパン17の素材である樹脂の劣化を招く。この実施の形態に係る空気調和機10によれば、発光部20が照射する光は、440nm以上510nm以下の波長帯の放射エネルギーの総和が、440nm以下の波長領域の放射エネルギーの総和よりも大きいため、樹脂からなるドレンパン17の劣化を招くことなく、ドレンパン17における菌類等の微生物の発生を抑制できる。
また、特に図3のLED21として青色LEDを用いた場合においては、発光部20が照射する光は、440nm以上510nm以下の波長帯の放射エネルギーの総和が、510nm以上の波長領域の放射エネルギーの総和よりも大きい。すなわち、緑から赤色の可視光及び赤外光領域を含む510nm以上の長波長の光の放射エネルギーよりも、青色の可視光を中心とする波長の光の放射エネルギーの方が大きい。
ここで、図5の試験結果からも分かるように、赤色等の波長の長い光では、微生物の発生を抑制する効果が得られない。このため、発光部20から放射された光のエネルギーのうち510nm以上の波長領域の放射エネルギーの多くは熱に転化してしまう。この実施の形態に係る空気調和機10によれば、発光部20が照射する光は、440nm以上510nm以下の波長帯の放射エネルギーの総和が、510nm以上の波長領域の放射エネルギーの総和よりも大きいため、発光部20から放射するエネルギーのうち、熱に転化して無駄になってしまうエネルギー量を少なく抑え、効率よくドレンパン17における菌類等の微生物の発生を抑制できる。
ドレンパン17とLED21との距離H[cm]、LED21の発光エネルギーE[W]は、次に示す(1)式の関係を満たすようにするのがよい。(1)式の関係を満たすようにすることで、発光部20からの光の照射によりドレンパン17上での菌類、真菌類等の微生物の発生を、より確実に抑制できる。
E/(H^2)≧0.027・・・(1)
また、図2に示すように、発光部20は、複数のLED21を備えている。複数のLED21は、例えば、一定間隔Lで直線状に並んで配置されている。複数のLED21が並ぶ方向は、ドレンパン17の長手方向に沿っている。複数のLED21の間隔L[cm]は、ドレンパン17とLED21との距離H[cm]に対して、次に示す(2)式の関係を満たすようにするのが望ましい。(2)式の関係を満たすようにすることで、発光部20から光を照射する範面に隙間を生じることなく、すなわち、ドレンパン17の一定範囲内において隙間を生じることなく、微生物の発生を抑制できる。
L≦H ・・・(2)
図6に示すように、空気調和機10は、制御装置30及び湿度センサ31を備えている。湿度センサ31は、室内機である空気調和機10が設置された室内の空気の湿度を検出する。制御装置30には、空気調和機10の運転動作全般を制御するための制御回路が搭載されている。制御装置30は、空調制御部32及び発光制御部33を備えている。空調制御部32は、湿度センサ31の検出結果、図示しない温度センサの検出結果、図示しないリモコンへの操作内容等に応じて、熱交換器14、送風ファン15及びルーバ16等を制御し、空気調和機10の空調動作を制御する。
なお、熱交換器14は、室内機である空気調和機10と図示しない室外機とからなる空気調和装置が備える冷凍サイクル回路の一部である。そして、ここでいう熱交換器14の制御とは、冷凍サイクル回路の圧縮機及び各種の弁等を制御することにより、熱交換器14における熱交換を制御することを指している。
空調制御部32は、空気調和機10が冷房運転を停止した後に、空気調和機10にクリーン運転を行わせる。冷房運転では、熱交換器14で空気を冷却する際に凝縮水が発生する。クリーン運転は、この凝縮水を乾燥させるための運転である。クリーン運転では、空調制御部32は、送風乾燥運転又は加温乾燥運転、もしくは、これらを組み合わせた運転を空気調和機10に行わせる。
送風乾燥運転は、送風ファン15のみを動作させ、熱交換器14及びドレンパン17の周囲に空気を流通させることで、熱交換器14及びドレンパン17の凝縮水を乾燥させる運転である。この意味で、送風乾燥運転における送風ファン15は、ドレンパン17の凝縮水を乾燥させる乾燥手段を構成している。
加温乾燥運転は、熱交換器14で空気を加熱する暖房運転を行い、筐体11内の温度を上昇させることで、熱交換器14及びドレンパン17の凝縮水を乾燥させる運転である。この意味で、加温乾燥運転における送風ファン15及び熱交換器14は、ドレンパン17の凝縮水を乾燥させる乾燥手段を構成している。
このように、冷房運転後にクリーン運転を行って凝縮水を乾燥させることで、運転停止後に筐体11内部の湿度が上昇することを抑制でき、クリーン運転の効果を持続させることが可能である。
発光制御部33は、発光部20の動作を制御する。例えば、発光制御部33は、前述したクリーン運転の終了後に、発光部20から光を照射させる。すなわち、発光部20は、前述した乾燥手段がドレンパン17を乾燥させた後に光を照射する。発光部20から照射される光の一部は、水により吸収又は散乱されてしまう。前述したクリーン運転によりドレンパン17の凝縮水を除去した上で光を照射することで、微生物の発生を効率よく抑制できる。
また、例えば、発光制御部33は、空気調和機10が冷房運転を停止している間に、発光部20から一定の時間間隔で光を照射させる。すなわち、発光部20は、空気調和機10が冷房運転を停止している間に一定の時間間隔で光を照射する。空気調和機10の未使用時つまり運転停止時には、その間に筐体11内に侵入した塵、埃等がドレンパン17等に付着する。そして、特にこの付着箇所において微生物が増殖し、異臭等の原因となる可能性がある。そこで、空気調和機10が冷房運転を停止している間に発光部20からドレンパン17に一定の時間間隔で光を照射することで、このような微生物の増殖を抑制し、異臭等の発生を抑制できる。
図7に示すのは、以上で説明したクリーン運転と発光部20からの光の照射の動作例である。この例では、空気調和機10が冷房運転を終了した後、まず、クリーン運転を行う。そして、クリーン運転の終了後に、一定の時間間隔で発光部20からドレンパン17へと光を照射する。そして、空気調和機10が冷房運転を再開したら、発光部20からの光の照射を停止する。
なお、一定の時間間隔で発光部20からドレンパン17へと光を照射する際、発光部20からの光の照射前に、その都度クリーン運転を行うようにしてもよい。このようにすることで、より筐体11内の湿度を低下させ、ドレンパン17への光の照射の効果をより確実に得ることができる。
一方、図7の例のように、最初だけクリーン運転を行い、その後は、発光部20からの光の照射だけを行うようにしてもよい。このようにすることで、送風乾燥運転又は加温乾燥運転を行わない分だけ、消費エネルギー量を削減できる。また、加熱乾燥運転を行うと室内の温度が上昇し、特に空気調和機10の周辺が高温高湿の不快指数が高い空気となる場合がある。加熱乾燥運転を行わずに発光部20から光を照射することで、ユーザに不快感を与えることなく空気調和機10の筐体11内部の衛生性を向上させることができる。
なお、発光部20から光を照射する際に、クリーン運転すなわち乾燥運転を伴うか否かを、湿度センサ31の検出結果に応じて決定してもよい。例えば、湿度センサ31の検出結果が予め設定された基準湿度以上である場合には、クリーン運転を伴って発光部20から光を照射する。すなわち、まず、空調制御部32はクリーン運転を行うように制御する。そして、クリーン運転の終了後に、発光制御部33は発光部20から光を照射させる。
一方、湿度センサ31の検出結果が前述の基準湿度未満である場合、クリーン運転を伴わずに発光部20からの光の照射のみを行う。この基準湿度は、具体的に例えば相対湿度90%とする。このようにすることで、室内又は筐体11内の空気の湿度が高い場合だけ、ドレンパン17等を乾燥させた後に光を照射できるため、消費エネルギー量を削減しつつ、光照射による微生物の発生抑制効果も最大限に得ることができる。
なお、ドレンパン17は、発光部20が照射した440nm以上510nm以下の波長帯の光を反射する性質を有するようにするとよい。具体的に例えば、ドレンパン17の表面を白色又は青色の樹脂で形成する。または、樹脂性のドレンパン17の表面に、金属メッキ等により金属膜を形成する。このようにすることで、発光部20から照射された440nm以上510nm以下の波長帯の光がドレンパン17に吸収されてしまうことを抑制し、ドレンパン17で反射された光もドレンパン17上の微生物に当てることができる。したがって、より良好なエネルギー効率で、微生物の発生を抑制できる。
また、ドレンパン17は、光増感作用を持つ物質を有するようにしてもよい。光増感作用を持つ物質とは、光増感剤である。光増感剤は、光のエネルギーを吸収して励起し、励起後速やかに三重項遷移し基底状態へ戻る物質の総称である。吸光して励起された光増感剤が基底状態に戻る際に、別の励起しづらい物質を基底状態から励起状態へ遷移させることができる。
光増感作用を持つ物質としては、具体的に例えば、メチレンブルー、クリスタルバイオレット、ルブレン、テトラサイクリン、エオシンY、ローズベンガル、プロトポルフィリンIX、アクリジン等が挙げられる。このような、光増感作用を持つ物質を、ドレンパン17を構成する樹脂に練り込んでもよいし、ドレンパン17の表面に塗布してもよい。
このようにすることで、発光部20から照射され、ドレンパン17上の微生物に当たらずにドレンパン17に当たった光のエネルギーで、ドレンパン17に含まれる光増感剤を励起させ、この光増感剤が基底状態に戻る際に放出されるエネルギーも活用して、微生物の発生を抑制できる。したがって、より良好なエネルギー効率で、微生物の発生を抑制できる。
なお、以上のようにして構成された発光部20は、凝縮水を受けるドレンパンを有する機器であれば、空気調和機10に限らずに適用できる。具体的に例えば、除湿機、冷蔵庫、食品用ショーケース等にも適用可能である。
10 空気調和機
11 筐体
12 吸込口
13 吹出口
14 熱交換器
15 送風ファン
16 ルーバ
17 ドレンパン
18 プレフィルタ
19 前面パネル
20 発光部
21 LED
30 制御装置
31 湿度センサ
32 空調制御部
33 発光制御部

Claims (8)

  1. 凝縮水を受けるドレンパンと、
    前記ドレンパンの少なくとも一部に向けて光を照射する発光部と、を備え、
    前記発光部が照射する光は、440nm以上510nm以下の波長帯の放射エネルギーの総和が、440nm以下の波長領域の放射エネルギーの総和よりも大きい空気調和機。
  2. 前記発光部が照射する光は、440nm以上510nm以下の波長帯の放射エネルギーの総和が、510nm以上の波長領域の放射エネルギーの総和よりも大きい請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記発光部が照射する光の分光スペクトルは、440nm以上510nm以下の波長にピークを有する請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記発光部が照射する光の分光スペクトルは、450nm以上470nm以下の波長にピークを有する請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
  5. 前記ドレンパンは、前記発光部が照射した440nm以上510nm以下の波長帯の光を反射する性質を有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空気調和機。
  6. 前記ドレンパンは、光増感作用を持つ物質を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の空気調和機。
  7. 前記ドレンパンの凝縮水を乾燥させる乾燥手段をさらに備え、
    前記発光部は、前記乾燥手段が前記ドレンパンを乾燥させた後に光を照射する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の空気調和機。
  8. 前記発光部は、空気調和機が冷房運転を停止している間に一定の時間間隔で光を照射する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の空気調和機。
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