JP2004036922A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】風路中の風の流れを阻害したり異音が発生することもなく、また省スペースで広い面積の光触媒フィルタに均一に紫外線を照射でき、効率良く殺菌や脱臭が行える空気調和機を提供する。
【解決手段】本体ケース1内の風路9中に光触媒フィルタ40を備えた空気調和機において、光触媒フィルタ40に紫外線を照射する紫外線ランプとして紫外線を平面発光する平面殺菌ランプ20を用いると共に、この平面殺菌ランプ20を風路9の側壁に設けた。さらに、光触媒フィルタ40を平面殺菌ランプ20の紫外線発光面31に対して斜めに配置した。
【選択図】 図1
【解決手段】本体ケース1内の風路9中に光触媒フィルタ40を備えた空気調和機において、光触媒フィルタ40に紫外線を照射する紫外線ランプとして紫外線を平面発光する平面殺菌ランプ20を用いると共に、この平面殺菌ランプ20を風路9の側壁に設けた。さらに、光触媒フィルタ40を平面殺菌ランプ20の紫外線発光面31に対して斜めに配置した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は空気調和機に係わり、特に殺菌や脱臭のための光触媒フィルタを備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光触媒フィルタを使用する場合、紫外線を当ててリフレッシュ(再生)する必要があるためユーザが日光に天日干しをしたり、特開平11−182882号公報(F24F 1/00)等に開示されているように、一般的な棒状の紫外線ランプを風路中に設置している。
【0003】
また、主に空気清浄機では、光触媒フィルタを用いる場合、風路の吹出口に風路に直交する如く光触媒フィルタを設置して、その内側(風上側)に一般的な棒状の紫外線ランプを取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように風路中に紫外線ランプを設置した場合、風の流れを阻害したり、風切り音等の異音の発生原因となる。
【0005】
また、一般的な棒状の紫外線ランプでは、紫外線が全方向に放射状に分散して照射されるため、照射効率が低下すると共に、光触媒フィルタの全面に均一に紫外線を照射することができず、均等にリフレッシュされないので、効率良く殺菌や脱臭を行えなくなる。また、風路の吹出口に風路に直交する如く光触媒フィルタを設置した場合、光触媒フィルタの面積を広くするためには風路を広げる必要があるため、省スペース化にとってマイナス要因となるといった課題があった。
【0006】
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、風路中の風の流れを阻害したり異音が発生することもなく、また省スペースで広い面積の光触媒フィルタに均一に紫外線を照射でき、効率良く殺菌や脱臭が行える空気調和機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するため、本願発明は、本体ケース内の風路中に光触媒フィルタを備えた空気調和機において、前記光触媒フィルタに紫外線を照射する紫外線ランプとして紫外線を平面発光する平面殺菌ランプを用いると共に、この平面殺菌ランプを風路の側壁に設けたことを特徴とするものである。
【0008】
さらに、前記光触媒フィルタを平面殺菌ランプの紫外線発光面に対して斜めに配置したことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記光触媒フィルタを風路に対して斜めに配置したことを特徴とするものである。
【0010】
また、前記風路に対して斜めに配置される光触媒フィルタを構成する各積層フィルタ板を風路に対して略平行に形成したことを特徴とするものである。
【0011】
また、前記平面殺菌ランプは、紫外線発光面の反対面から可視光を発光するもので、この可視光発光面側を本体ケースの前面側に露出させたことを特徴とするものである。
【0012】
また、前述した構成を除湿機に適用したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1〜図5は、本願発明を除湿機に適用した一実施形態を示す構成図である。
【0015】
本実施形態の除湿機は、図1に示すように、本体ケース1内が仕切板2で上部と下部とに仕切られている。上部側には、前後方向に冷凍サイクルの熱交換器を構成する蒸発器3と凝縮器4、及びモータ5とファン6から成る送風機7が順次配列されており、本体ケース1の背面側(図1の右側)又は側面側に形成された吸気口(図示せず)から上記蒸発器3、凝縮器4及び送風機7を通って本体ケース1の上面に形成された吹出口8に至る風路9が形成されるようになっている。また、上記蒸発器3や凝縮器4の上部側には、制御基板や操作表示基板等の基板10が配置されている。
【0016】
一方、本体ケース1内の下部側には、後側(図1の右側)に上記蒸発器3や凝縮器4と共に冷凍サイクルを構成する圧縮機11やアキュムレータ(気液分離器)12が、前側(図1の左側)には蒸発器3で結露して滴下する除湿水を貯留する引き出し式の排水タンク13が配置されている。
【0017】
また、本体ケース1の上面側には、図4に示すように、上述した吹出口8が形成されていると共に、持ち運び用の取手14が可倒自在に取り付けられている。また、前面側には、図5に示すように、上部左側にON/OFFボタン15等が配置された操作表示部16が設けられており、その右側に下述する平面殺菌ランプ20の可視光発光面32側が露出している。
【0018】
本実施形態においては、吹出口8側の風路9の側壁を構成する本体ケース1の前面側上部側壁に、平面殺菌ランプ20がその長手方向を横方向にして配置されている。また、吹出口8には、上記平面殺菌ランプ20及び風路9に対して斜めに光触媒フィルタ40が配置されている。これにより、省スペースで広い面積の光触媒フィルタ40を配置して、全面に紫外線を均一に照射することができる。
【0019】
上記平面殺菌ランプ20は、平面発光ランプで、一面側からは殺菌効果が最大となる253.7nmの波長の紫外線を、他面側から452nmの波長の可視光を照射できるように構成されている。
【0020】
図3に上記平面殺菌ランプ20の基本的構成と原理を示す。この平面殺菌ランプ20は、一面側が紫外線を透過するUV透過ガラス(バリューム−ソーダーガラス)21で形成され、他面側が上記紫外線は透過せずに可視光を透過し内面側に蛍光体22が塗布された通常のソーダーガラス23で形成され、内部には水銀蒸気とアルゴンガスが封入され、両側に放電電極24,25が配置されている。放電電極24,25間にグロー放電が生じると、放電電極24,25間を流れる電子26がアルゴン原子27や水銀原子28と衝突する。水銀原子28と衝突することにより発生した紫外線29は、一面側のUV透過ガラス21を透過し、他面側(ソーダーガラス23側)では蛍光体22に当たって可視光30を発生させる。
【0021】
すなわち、この平面殺菌ランプ20は、UV透過ガラス(バリューム−ソーダーガラス)21側が紫外線発光面31となり、ソーダーガラス23側が可視光発光面32となって、紫外線発光面31が内側、可視光発光面32が外側を向くように本体ケース1に取り付けられている。
【0022】
一方、光触媒フィルタ40は、二酸化チタンを用いて主に一般的な臭いの源であるアンモニアを分解するフィルタであり、照射される紫外線の光エネルギーで励起されてアンモニア等の臭気成分を酸化分解して脱臭する。吸着された臭気成分は酸化分解されて再生(リフレッシュ)されるので、交換せずに半永久的に使用することができる。ここでは、積層フィルタ板41によるハニカム構造に形成されている。
【0023】
上記構成の除湿機は、操作表示部16のON/OFFボタン15を押すと起動され、送風機7と圧縮機11が作動して、図示しない吸気口から吹出口8に向かって送風が行われると共に、冷媒が圧縮機11から凝縮器4、蒸発器3を通り、再び圧縮機11に戻る冷凍サイクル内を循環される。
【0024】
これにより、吸気口から本体ケース1内に部屋の空気が吸い込まれ、蒸発器3で冷却されて除湿された後、凝縮器4で暖められ、送風機7を介して吹出口8に送られて、部屋内に吹き出され、部屋の空気中の湿度が下げられる。
【0025】
また、平面殺菌ランプ20からの紫外線が照射された光触媒フィルタ40を通ることによって、殺菌,脱臭された後、吹出口8から部屋内に吹き出される。
【0026】
本実施形態においては、上述したように、紫外線ランプとして、紫外線を平面発光する平面殺菌ランプ20を用いると共に、この平面殺菌ランプ20を風路9の側壁に設けているので、風路9中の風の流れが阻害されたり、異音が発生することもない。
【0027】
さらに、平面殺菌ランプ20の紫外線発光面31に対して光触媒フィルタ40を斜めに配置しているので、紫外線が放射状に分散せずに広い面積の光触媒フィルタ40全面に均一に照射されるため、照射効率が向上する。従って、光触媒フィルタ40内を通る空気中の雑菌を効率良く殺菌でき、また光触媒フィルタ40に吸着された臭気成分を効率良く分解して脱臭できる。
【0028】
また、殺菌,脱臭中は、平面殺菌ランプ20の発光と共に紫外線発光面31の反対面(可視光発光面32)から可視光を発光し、本体ケース1の前面側に青色等で点灯表示されるので、別途LED等を設けることなく、使用者は殺菌,脱臭中であることを容易に知ることができる。また、外観上のデザイン効果が向上し、顧客に高級感を与えて訴求効果を得ることができる。
【0029】
さらに、除湿機に適用したことにより、紫外線の殺菌効果は温度が上がるに従って殺菌力が向上するため、除湿機特有の性質、すなわち吹出空気温度が吸気空気温度より高いという,どちらかというとデメリットとなる性質を逆に利用して殺菌や脱臭を効率良く行うことができるので、特に効果的である。
【0030】
図6は、本願発明の他の実施形態を示す構成図であり、前記実施形態と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0031】
本実施形態では、前述したように風路9に対して斜めに配置される光触媒フィルタ40を構成する各積層フィルタ板41を風路9に対して略平行に形成したものである。
【0032】
このように構成することにより、光触媒フィルタ40を斜めに配置しても風路9中の風の流れが乱されることがないので、風路9中の風の流れがよりスムーズになる。
【0033】
なお、上記実施形態では、本願発明を除湿機に適用した場合について説明したが、空気清浄機やエアコンなどの空気調和機にも適用可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、本体ケース内の風路中に光触媒フィルタを備えた空気調和機において、光触媒フィルタに紫外線を照射する紫外線ランプとして紫外線を平面発光する平面殺菌ランプを用いると共に、この平面殺菌ランプを風路の側壁に設けたことにより、風路中の風の流れが阻害されなくなり、異音が発生することもなくなる。
【0035】
さらに、前記光触媒フィルタを平面殺菌ランプの紫外線発光面に対して斜めに配置したことにより、紫外線が放射状に分散せずに広い面積の光触媒フィルタ全面に均一に照射されるため、照射効率が向上し、効率良く殺菌や脱臭が行えるようになる。
【0036】
また、前記光触媒フィルタを風路に対して斜めに配置したことにより、省スペースで広い面積の光触媒フィルタを配置することができる。
【0037】
また、前記風路に対して斜めに配置される光触媒フィルタを構成する各積層フィルタ板を風路に対して略平行に形成することにより、光触媒フィルタを斜めに配置しても風路中の風の流れが乱されることがないので、風路中の風の流れがよりスムーズになる。
【0038】
また、前記平面殺菌ランプは、紫外線発光面の反対面から可視光を発光するもので、この可視光発光面側を本体ケースの前面側に露出させたことにより、殺菌,脱臭中には本体ケースの前面側に青色等で点灯表示されるので、別途LED等を設けることなく、使用者は殺菌,脱臭中であることを容易に知ることができる。また、外観上のデザイン効果が向上し、顧客に高級感を与えて訴求効果を得ることができる。
【0039】
また、上述してきた構成を除湿機に適用したことにより、紫外線の殺菌効果は温度が上がるに従って殺菌力が向上するため、除湿機特有の性質である吹出空気温度が吸気空気温度より高いという,デメリットとなる性質を逆に利用して殺菌や脱臭を効率良く行うことができるので、特に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る除湿機の主要部品の配置構成を側面側から見た部品配置構成図。
【図2】上記図1の要部拡大図。
【図3】上記実施形態で用いられる平面殺菌ランプの基本的構成と原理を示す説明図。
【図4】上記実施形態の除湿機の上面図。
【図5】同じく、正面図。
【図6】本願発明の他の実施形態に係る除湿機の主要部品の配置構成を側面側から見た部品配置構成図。
【符号の説明】
1 本体ケース
3 蒸発器
4 凝縮器
7 送風機
8 吹出口
9 風路
11 圧縮機
13 排水タンク
20 平面殺菌ランプ
31 紫外線発光面
32 可視光発光面
40 光触媒フィルタ
41 積層フィルタ板
【発明の属する技術分野】
本願発明は空気調和機に係わり、特に殺菌や脱臭のための光触媒フィルタを備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光触媒フィルタを使用する場合、紫外線を当ててリフレッシュ(再生)する必要があるためユーザが日光に天日干しをしたり、特開平11−182882号公報(F24F 1/00)等に開示されているように、一般的な棒状の紫外線ランプを風路中に設置している。
【0003】
また、主に空気清浄機では、光触媒フィルタを用いる場合、風路の吹出口に風路に直交する如く光触媒フィルタを設置して、その内側(風上側)に一般的な棒状の紫外線ランプを取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように風路中に紫外線ランプを設置した場合、風の流れを阻害したり、風切り音等の異音の発生原因となる。
【0005】
また、一般的な棒状の紫外線ランプでは、紫外線が全方向に放射状に分散して照射されるため、照射効率が低下すると共に、光触媒フィルタの全面に均一に紫外線を照射することができず、均等にリフレッシュされないので、効率良く殺菌や脱臭を行えなくなる。また、風路の吹出口に風路に直交する如く光触媒フィルタを設置した場合、光触媒フィルタの面積を広くするためには風路を広げる必要があるため、省スペース化にとってマイナス要因となるといった課題があった。
【0006】
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、風路中の風の流れを阻害したり異音が発生することもなく、また省スペースで広い面積の光触媒フィルタに均一に紫外線を照射でき、効率良く殺菌や脱臭が行える空気調和機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するため、本願発明は、本体ケース内の風路中に光触媒フィルタを備えた空気調和機において、前記光触媒フィルタに紫外線を照射する紫外線ランプとして紫外線を平面発光する平面殺菌ランプを用いると共に、この平面殺菌ランプを風路の側壁に設けたことを特徴とするものである。
【0008】
さらに、前記光触媒フィルタを平面殺菌ランプの紫外線発光面に対して斜めに配置したことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記光触媒フィルタを風路に対して斜めに配置したことを特徴とするものである。
【0010】
また、前記風路に対して斜めに配置される光触媒フィルタを構成する各積層フィルタ板を風路に対して略平行に形成したことを特徴とするものである。
【0011】
また、前記平面殺菌ランプは、紫外線発光面の反対面から可視光を発光するもので、この可視光発光面側を本体ケースの前面側に露出させたことを特徴とするものである。
【0012】
また、前述した構成を除湿機に適用したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1〜図5は、本願発明を除湿機に適用した一実施形態を示す構成図である。
【0015】
本実施形態の除湿機は、図1に示すように、本体ケース1内が仕切板2で上部と下部とに仕切られている。上部側には、前後方向に冷凍サイクルの熱交換器を構成する蒸発器3と凝縮器4、及びモータ5とファン6から成る送風機7が順次配列されており、本体ケース1の背面側(図1の右側)又は側面側に形成された吸気口(図示せず)から上記蒸発器3、凝縮器4及び送風機7を通って本体ケース1の上面に形成された吹出口8に至る風路9が形成されるようになっている。また、上記蒸発器3や凝縮器4の上部側には、制御基板や操作表示基板等の基板10が配置されている。
【0016】
一方、本体ケース1内の下部側には、後側(図1の右側)に上記蒸発器3や凝縮器4と共に冷凍サイクルを構成する圧縮機11やアキュムレータ(気液分離器)12が、前側(図1の左側)には蒸発器3で結露して滴下する除湿水を貯留する引き出し式の排水タンク13が配置されている。
【0017】
また、本体ケース1の上面側には、図4に示すように、上述した吹出口8が形成されていると共に、持ち運び用の取手14が可倒自在に取り付けられている。また、前面側には、図5に示すように、上部左側にON/OFFボタン15等が配置された操作表示部16が設けられており、その右側に下述する平面殺菌ランプ20の可視光発光面32側が露出している。
【0018】
本実施形態においては、吹出口8側の風路9の側壁を構成する本体ケース1の前面側上部側壁に、平面殺菌ランプ20がその長手方向を横方向にして配置されている。また、吹出口8には、上記平面殺菌ランプ20及び風路9に対して斜めに光触媒フィルタ40が配置されている。これにより、省スペースで広い面積の光触媒フィルタ40を配置して、全面に紫外線を均一に照射することができる。
【0019】
上記平面殺菌ランプ20は、平面発光ランプで、一面側からは殺菌効果が最大となる253.7nmの波長の紫外線を、他面側から452nmの波長の可視光を照射できるように構成されている。
【0020】
図3に上記平面殺菌ランプ20の基本的構成と原理を示す。この平面殺菌ランプ20は、一面側が紫外線を透過するUV透過ガラス(バリューム−ソーダーガラス)21で形成され、他面側が上記紫外線は透過せずに可視光を透過し内面側に蛍光体22が塗布された通常のソーダーガラス23で形成され、内部には水銀蒸気とアルゴンガスが封入され、両側に放電電極24,25が配置されている。放電電極24,25間にグロー放電が生じると、放電電極24,25間を流れる電子26がアルゴン原子27や水銀原子28と衝突する。水銀原子28と衝突することにより発生した紫外線29は、一面側のUV透過ガラス21を透過し、他面側(ソーダーガラス23側)では蛍光体22に当たって可視光30を発生させる。
【0021】
すなわち、この平面殺菌ランプ20は、UV透過ガラス(バリューム−ソーダーガラス)21側が紫外線発光面31となり、ソーダーガラス23側が可視光発光面32となって、紫外線発光面31が内側、可視光発光面32が外側を向くように本体ケース1に取り付けられている。
【0022】
一方、光触媒フィルタ40は、二酸化チタンを用いて主に一般的な臭いの源であるアンモニアを分解するフィルタであり、照射される紫外線の光エネルギーで励起されてアンモニア等の臭気成分を酸化分解して脱臭する。吸着された臭気成分は酸化分解されて再生(リフレッシュ)されるので、交換せずに半永久的に使用することができる。ここでは、積層フィルタ板41によるハニカム構造に形成されている。
【0023】
上記構成の除湿機は、操作表示部16のON/OFFボタン15を押すと起動され、送風機7と圧縮機11が作動して、図示しない吸気口から吹出口8に向かって送風が行われると共に、冷媒が圧縮機11から凝縮器4、蒸発器3を通り、再び圧縮機11に戻る冷凍サイクル内を循環される。
【0024】
これにより、吸気口から本体ケース1内に部屋の空気が吸い込まれ、蒸発器3で冷却されて除湿された後、凝縮器4で暖められ、送風機7を介して吹出口8に送られて、部屋内に吹き出され、部屋の空気中の湿度が下げられる。
【0025】
また、平面殺菌ランプ20からの紫外線が照射された光触媒フィルタ40を通ることによって、殺菌,脱臭された後、吹出口8から部屋内に吹き出される。
【0026】
本実施形態においては、上述したように、紫外線ランプとして、紫外線を平面発光する平面殺菌ランプ20を用いると共に、この平面殺菌ランプ20を風路9の側壁に設けているので、風路9中の風の流れが阻害されたり、異音が発生することもない。
【0027】
さらに、平面殺菌ランプ20の紫外線発光面31に対して光触媒フィルタ40を斜めに配置しているので、紫外線が放射状に分散せずに広い面積の光触媒フィルタ40全面に均一に照射されるため、照射効率が向上する。従って、光触媒フィルタ40内を通る空気中の雑菌を効率良く殺菌でき、また光触媒フィルタ40に吸着された臭気成分を効率良く分解して脱臭できる。
【0028】
また、殺菌,脱臭中は、平面殺菌ランプ20の発光と共に紫外線発光面31の反対面(可視光発光面32)から可視光を発光し、本体ケース1の前面側に青色等で点灯表示されるので、別途LED等を設けることなく、使用者は殺菌,脱臭中であることを容易に知ることができる。また、外観上のデザイン効果が向上し、顧客に高級感を与えて訴求効果を得ることができる。
【0029】
さらに、除湿機に適用したことにより、紫外線の殺菌効果は温度が上がるに従って殺菌力が向上するため、除湿機特有の性質、すなわち吹出空気温度が吸気空気温度より高いという,どちらかというとデメリットとなる性質を逆に利用して殺菌や脱臭を効率良く行うことができるので、特に効果的である。
【0030】
図6は、本願発明の他の実施形態を示す構成図であり、前記実施形態と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0031】
本実施形態では、前述したように風路9に対して斜めに配置される光触媒フィルタ40を構成する各積層フィルタ板41を風路9に対して略平行に形成したものである。
【0032】
このように構成することにより、光触媒フィルタ40を斜めに配置しても風路9中の風の流れが乱されることがないので、風路9中の風の流れがよりスムーズになる。
【0033】
なお、上記実施形態では、本願発明を除湿機に適用した場合について説明したが、空気清浄機やエアコンなどの空気調和機にも適用可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、本体ケース内の風路中に光触媒フィルタを備えた空気調和機において、光触媒フィルタに紫外線を照射する紫外線ランプとして紫外線を平面発光する平面殺菌ランプを用いると共に、この平面殺菌ランプを風路の側壁に設けたことにより、風路中の風の流れが阻害されなくなり、異音が発生することもなくなる。
【0035】
さらに、前記光触媒フィルタを平面殺菌ランプの紫外線発光面に対して斜めに配置したことにより、紫外線が放射状に分散せずに広い面積の光触媒フィルタ全面に均一に照射されるため、照射効率が向上し、効率良く殺菌や脱臭が行えるようになる。
【0036】
また、前記光触媒フィルタを風路に対して斜めに配置したことにより、省スペースで広い面積の光触媒フィルタを配置することができる。
【0037】
また、前記風路に対して斜めに配置される光触媒フィルタを構成する各積層フィルタ板を風路に対して略平行に形成することにより、光触媒フィルタを斜めに配置しても風路中の風の流れが乱されることがないので、風路中の風の流れがよりスムーズになる。
【0038】
また、前記平面殺菌ランプは、紫外線発光面の反対面から可視光を発光するもので、この可視光発光面側を本体ケースの前面側に露出させたことにより、殺菌,脱臭中には本体ケースの前面側に青色等で点灯表示されるので、別途LED等を設けることなく、使用者は殺菌,脱臭中であることを容易に知ることができる。また、外観上のデザイン効果が向上し、顧客に高級感を与えて訴求効果を得ることができる。
【0039】
また、上述してきた構成を除湿機に適用したことにより、紫外線の殺菌効果は温度が上がるに従って殺菌力が向上するため、除湿機特有の性質である吹出空気温度が吸気空気温度より高いという,デメリットとなる性質を逆に利用して殺菌や脱臭を効率良く行うことができるので、特に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る除湿機の主要部品の配置構成を側面側から見た部品配置構成図。
【図2】上記図1の要部拡大図。
【図3】上記実施形態で用いられる平面殺菌ランプの基本的構成と原理を示す説明図。
【図4】上記実施形態の除湿機の上面図。
【図5】同じく、正面図。
【図6】本願発明の他の実施形態に係る除湿機の主要部品の配置構成を側面側から見た部品配置構成図。
【符号の説明】
1 本体ケース
3 蒸発器
4 凝縮器
7 送風機
8 吹出口
9 風路
11 圧縮機
13 排水タンク
20 平面殺菌ランプ
31 紫外線発光面
32 可視光発光面
40 光触媒フィルタ
41 積層フィルタ板
Claims (6)
- 本体ケース内の風路中に光触媒フィルタを備えた空気調和機において、
前記光触媒フィルタに紫外線を照射する紫外線ランプとして紫外線を平面発光する平面殺菌ランプを用いると共に、この平面殺菌ランプを風路の側壁に設けたことを特徴とする空気調和機。 - 前記光触媒フィルタを平面殺菌ランプの紫外線発光面に対して斜めに配置したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
- 前記光触媒フィルタを風路に対して斜めに配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機。
- 前記風路に対して斜めに配置される光触媒フィルタを構成する各積層フィルタ板を風路に対して略平行に形成したことを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
- 前記平面殺菌ランプは、紫外線発光面の反対面から可視光を発光するもので、この可視光発光面側を本体ケースの前面側に露出させたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の空気調和機。
- 前記構成を除湿機に適用したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
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JP2002191380A JP2004036922A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002191380A JP2004036922A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 空気調和機 |
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ID=31700978
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1640671A3 (en) * | 2004-09-03 | 2009-10-07 | Fujitsu General Limited | Air conditioner |
CN104896603A (zh) * | 2015-06-07 | 2015-09-09 | 安徽瀚洋节能科技有限公司 | 一种新型空气净化装置 |
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-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002191380A patent/JP2004036922A/ja active Pending
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