JP2003294354A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2003294354A
JP2003294354A JP2002095387A JP2002095387A JP2003294354A JP 2003294354 A JP2003294354 A JP 2003294354A JP 2002095387 A JP2002095387 A JP 2002095387A JP 2002095387 A JP2002095387 A JP 2002095387A JP 2003294354 A JP2003294354 A JP 2003294354A
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cooler
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JP2002095387A
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Hitoshi Hoshino
仁 星野
Junichi Kubota
順一 久保田
Hideaki Kamiya
英昭 神谷
Hiromichi Mogi
弘道 茂木
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒に対する紫外線の照射強度をほぼ均一
にして脱臭効率や殺菌効果を向上するとともに、各種機
器の表面に付着した臭気の原因となる有機物成分や細菌
を分解、殺菌できる冷蔵庫の提供。 【解決手段】 庫内の空気を吸い込み冷却器で冷却した
後、前記庫内に吐出させる風路を備え、前記風路中の前
記冷却器の風上に設けられる平面状の紫外線放射ランプ
およびこの紫外線放射ランプの照射範囲内にコルゲート
型またはハニカム型の通風路が構成された光触媒フィル
タを設け、さらに循環する空気中にマイナスイオンを供
給するマイナスイオン発生器を設けた冷蔵庫により課題
を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に関するもの
であり、さらに詳しくは脱臭機能や殺菌機能を備えた冷
蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紫外線ランプと光触媒を用いたフィルタ
を組み合わせてこのフィルタを通過する空気中の臭気成
分を分解して脱臭することが知られている。
【0003】図5に光触媒を用いたコルゲート型の通風
路が構成されたフィルタの1例を示す。このフィルタ1
は水平部分と波型部分とが交互に重なり合った段ボール
紙を積層したような構造を有する。このフィルタの表層
には活性炭などの吸着剤に光触媒を担持させたものが塗
布されたりまたは練り込んである。
【0004】図6に、紫外線ランプと前記フィルタを組
み合わせて空気中の臭気成分を分解して脱臭する装置の
例を示す。1、1は前記フィルタであり、通風路が空気
の流れに対して斜めに構成した際の断面を示している。
2は空気ダクトであり、フィルタ1、1が所定の間隔を
もって配置されている。3は紫外線ランプであり、フィ
ルタ1、1の間に配置されている。この紫外線ランプ3
は例えば360nm近傍の紫外線を放射する。この紫外
線ランプ3からの紫外線により、フィルタ1、1の光触
媒が活性化され、フィルタ1、1の通風路を通る空気中
の臭いの分子を分解して脱臭するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのランプは直
管型であるためフィルタの各部分まで距離に差が生じ、
つまり紫外線の照射強度にムラが発生するので、光触媒
の活性化が不十分な部分ができ脱臭効率が悪いという問
題があった。また、紫外線ランプと光触媒を用いたフィ
ルタとの組み合わせでは、空気ダクの内面や空気が接触
する各種機器の表面に臭気の原因となるような有機物成
分や細菌が付着した場合は脱臭したり殺菌できないとい
う問題があった。
【0006】本発明の目的は、従来のこれらの問題を解
決し、紫外線の照射強度ムラを抑えて光触媒の活性化を
均一にかつ十分に行って効率よく脱臭、殺菌するととも
に、光触媒で脱臭できなかった臭い分子を分解したり、
殺菌できなかった浮遊細菌を殺菌したりでき、さらに、
各種機器の表面に付着した臭気の原因となる有機物成分
や細菌なども分解して脱臭したり、殺菌できるような冷
蔵庫を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、平面状の形状
を有する紫外線ランプと、光触媒を用いたフィルタとの
組み合わせを用いるとともに、循環する空気中にマイナ
スイオンを供給するマイナスイオン発生器を設置して用
いることにより課題を解決できることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0008】前記課題を解決すための本発明の請求項1
記載の冷蔵庫は、前面に開閉自在な扉を有し、内部に複
数の棚を有して被冷却物を収納可能にする庫内と、この
庫内の空気を吸い込み冷却器で冷却した後、前記庫内の
上段の棚の上方側から前記庫内に吐出させる風路と、こ
の風路中に設けられ前記冷却された空気を強制的に前記
庫内へ循環させる送風機とを備えるとともに、前記風路
中の前記冷却器の風上に設けられる平面状の紫外線放射
ランプおよびこの紫外線放射ランプの照射範囲内にコル
ゲート型またはハニカム型の通風路が構成された光触媒
フィルタを設け、さらに循環する空気中にマイナスイオ
ンを供給するマイナスイオン発生器を設けたことを特徴
とする。
【0009】本発明の請求項2記載の冷蔵庫は、請求項
1記載の冷蔵庫において、前記マイナスイオン発生器が
前記冷却器と前記光触媒フィルタとの間の前記風路中に
設けられていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3記載の冷蔵庫は、請求項
1記載の冷蔵庫において、前記マイナスイオン発生器が
前記冷却器の風下の前記風路中に設けられていることを
特徴とする。
【0011】本発明の冷蔵庫は、従来の直管型紫外線ラ
ンプを用いる代わりに平面状の紫外線放射ランプを用い
たので、フィルタの各部分まで距離がほぼ均等になり、
光触媒に対する紫外線の照射強度がほぼ均一になるので
光触媒の活性化が均一で十分となり脱臭効率や殺菌効率
が向上する。さらに、本発明の冷蔵庫は、循環する空気
中にマイナスイオンを供給するマイナスイオン発生器を
併用したので、このマイナスイオン発生器からO- 、O
2 -、OH- などの活性酸素といわれるマイナスイオンが
循環する空気中に供給され、光触媒で脱臭されなかった
臭い分子を分解したり、紫外線や光触媒で殺菌できなか
った浮遊細菌を殺菌したりでき、さらに各種機器の表面
に付着した臭気の原因となる有機物成分や細菌もこのマ
イナスイオンにより分解したり殺菌できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態を図1、
2、3を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の
冷蔵庫の冷蔵室部分の断面説明図である。図2は、図1
に示した本発明の冷蔵庫の背面板の説明図であり、図3
は、図2の一部拡大図である。
【0013】図において、10は家庭用冷蔵庫である。
この家庭用冷蔵庫10は、上から冷蔵室R(冷蔵温度帯
エリア)、野菜室冷蔵室V(冷蔵温度帯エリア)、冷凍
室(図示せず)の順で配置されている。この冷蔵庫10
は、少なくとも圧縮器、凝縮器、蒸発器からなる冷凍サ
イクルを有するものであり、蒸発器(エバ)を蒸発温度
を違えて2つ有し、2エバ・タイプと呼ばれるものであ
る。冷蔵温度帯エリア冷却用の冷蔵用の蒸発器(以下、
冷却器17という)と、冷凍温度帯エリア冷却用の冷凍
用の蒸発器(冷却器)(図示せず)とを備えている。
【0014】庫内には複数の棚11を有して被冷却物を
収納可能にしている。12は外箱、13は内箱であり、
14はこの両者(12、13)間に発泡充填された断熱
材である。
【0015】15は家庭用冷蔵庫10の前面に備えられ
た冷蔵室用の開閉自在な回転扉であり、片側に設けた回
転軸を中心に開閉する。16は冷蔵室の背面板である。
この背面板16は冷蔵庫10の内箱13との間に冷蔵庫
内の空気を循環させる風路20を形成している。この風
路20中に冷蔵室用の冷却器17、冷蔵庫内の空気を循
環させるファン18、庫内灯19が設置されており、風
路20を通って冷却器17で冷却された冷気をファン1
8を介して庫内の上段の棚11の上方側から冷蔵室へ吐
出させる。
【0016】21は、断熱材であり、背面板16の内箱
13側でファン18、冷却器17の低温の冷熱(冷気)
が冷蔵室に伝わるのを抑制している。
【0017】22は、除霜用のヒータであり、冷却器1
7を下方から加熱して冷却器17の除霜を行うものであ
る。23は、冷蔵室および野菜室を経た冷蔵室内の戻り
空気を冷却器17に循環するための風路20の一部を構
成する戻りダクトである。
【0018】24は、波長360nmの紫外線を照射す
る平面状の紫外線放射ランプであり、ここでは30mm
×150mmの平面形状である。そして、平面状の紫外
線放射ランプ24はダクト23内に紫外線を照射し、冷
蔵室側には可視光を照射するように背面板16にはめ込
まれている。なお、ダクト23内の紫外線照射範囲に
は、紫外線照射による内箱13の樹脂の変形や劣化を防
止するためのアルミなどの紫外線を反射できる反射材D
を貼付している(図3参照)。
【0019】なお本発明で光照射に用いる光源の光エネ
ルギーは、光触媒を励起させて、主として臭気成分の有
機物を分解する能力を持たせるものであり、すなわち光
触媒を励起させるのに対応した波長を有する光エネルギ
ーであって、可視波長ないし紫外波長を有する光を照射
するのが望ましい。このような光源としては、水銀灯よ
り発する光、ハロゲンランプ等のフィラメントランプよ
り生ずる光、ショートアークキャノン光、半導体レーザ
ー光線、紫外線ランプ、ブラックライト、蛍光燈(例え
ば、冷陰極蛍光ランプ)、青色LEDまたは紫外線LE
DなどのLED等の人工光源が挙げられる。これらは1
つ以上組み合わせて使用してもよい。
【0020】図2に背面板16と平面状の紫外線放射ラ
ンプ24を示す。このランプ24は光の照射面を通常の
ガラス(ソーダガラス)で形成しているが、光触媒フィ
ルタ25に対向している側の紫外線照射面24uvのみ
石英ガラスで形成している。したがって、その通過波長
特性により冷蔵室側の面24dからは通常の可視光線が
照射され、有害な紫外線は照射されず(有害な300n
m以下の紫外線を遮断する)、紫外線照射面24uvか
らは紫外線が照射されるようになっている。
【0021】25は、光触媒フィルタである。この光触
媒フィルタの表層は、ゼオライト(結晶性アルミノケイ
酸塩)などの吸着剤に光触媒(後で述べる酸化チタンな
ど)を担持させている。ゼオライトなどの吸着剤は吸水
率が小さく、疎水性の高いものが好ましく使用できる。
例えば湿度100%雰囲気中で質量増加率が5%以下も
のものが好ましく使用できる。吸水率が高いと水を吸っ
て臭い分子の吸着性が低下、劣化するためである。
【0022】また、Si:Al比(ケイバン比)50以
上、好ましくは、60〜70程度あるいはそれ以上で疎
水性の高いゼオライトは、雰囲気中に水分が存在しても
しなくても臭い分子をよりよく吸着できるので、本発明
において好ましく使用できる吸着剤である。
【0023】本発明で用いる光触媒は、光の照射によっ
て、その触媒反応を促進させるものであり、その種類は
限定されることはないが、例えば酸化チタン(TiO
2 )、酸化鉄(Fe23 )、酸化タングステン(WO
3 )、酸化スズ(SnO2 )、酸化ビスマス(Bi2
3 )、酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(Cu2 O)、
酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ストロンチウム(SrT
iO3 )、酸化ケイ素(SiO2 )、硫化モリブデン
(MoS2 )、リン化インジウム(InP)、リン化ガ
リウム(GaP)、インジウム鉛(InPb)等のn型
及びP型半導体、あるいはさらに高活性にするため該半
導体に白金(Pt)、ロジウム(Ru)、ニオブ(N
b)、銅(Cu)、スズ(Sn)、酸化ルテニウム(R
uO2 )、酸化ニッケル(NiO)等の金属または金属
酸化物を担持した半導体の固体光触媒及びルテニウムビ
ピリジル錯体等のルテニウム(Ru)錯体、ポルフイリ
ン類、クロロフイル等の分子光触媒が挙げられる。本発
明においては、これら光触媒のうち1種または2種以上
を使用することができる。
【0024】これらの中でもアナターゼ型酸化チタンは
好ましく使用できる。上記光触媒の調製法としては、固
体光触媒の場合、市販品の他、金属の高温焼成、電解酸
化、化学的蒸着法、真空蒸着法、塗布法、共沈法、金属
ハロゲン化物等の蒸発酸化法等により調製する例を挙げ
ることができる。
【0025】この光触媒フィルタ25はコルゲート型の
通風路が構成された段ボール紙を積層したような構造を
有し、このフィルタの表層には前記ゼオライト吸着剤に
光触媒を担持させたものが塗布されたりまたは練り込ん
である。なおこの光触媒フィルタ25はハニカム型の通
風路が構成されたものでもよい。
【0026】この光触媒フィルタ25は、除霜ヒータ2
2の下方でダクト23が曲折する曲折部Cに配置され、
その通風路は冷気の通過方向に合うように傾斜してい
る。このため、光触媒フィルタ25の通風路の傾きは曲
折部Cにおけるダクト23の傾きに合っている(また
は、光触媒フィルタ25の通風路の傾きは、この光触媒
フィルタ25を収納した通気ダクト23内の冷気(空
気)の流れる向きに合っている)。このため、光触媒フ
ィルタ25の冷気に対する通風抵抗を抑制でき、冷気の
流れを悪くすることも少ない。また、ダクト内に貼付さ
れたアルミ等の反射材Dは、紫外線を反射して、フィル
タ25の反対側にも回り込んで紫外線を照射するので光
触媒の活性化が図れ、脱臭効果や殺菌効果を上げること
ができる。
【0027】本発明の冷蔵庫10の前記冷却器17と前
記光触媒フィルタ25との間の風路20中にマイナスイ
オン発生器26が設けられている。マイナスイオン発生
器26は、複数のニードル27の基端を支持する金属板
からなるマイナスイオン電極28と、前記ニードル27
に対向するように配置された対向電極29とから構成さ
れており、マイナスイオン電極28には図示しない電源
から高圧のマイナス電圧が与えられ、そして対向電極2
9は接地されているとともに、空気の流通経路を確保す
るための窓が穿設されている。マイナスイオン電極28
と対向電極間29に高圧電圧をかけるとプラズマ放電に
より流通する空気中にO- 、O2 -、OH- などのマイナ
スイオンが供給される。マイナスイオン電極28と対向
電極間29にさらに高圧電圧をかけるとオゾンも発生さ
せ流通する空気中に供給することができる。
【0028】次に脱臭作用を説明する。冷蔵庫10のフ
ァン18が作動し、庫内冷気が風路20に循環すると、
冷気中の臭い分子(例えば、アンモニア、アセトアルデ
ヒド、メチルメルカプタン、硫化水素、ホルムアルデヒ
ドなどやエチレンなどの有機化合物分子)も同時に循環
して流れる。この臭い分子は、光触媒フィルタ25を通
過する際に光触媒の吸着剤に吸着して集められる。そし
て紫外線放射ランプ24からの紫外線により励起された
光触媒により分解される。なおここでは、紫外線の波長
を360nmとしたが、この波長を短波長に変えて殺菌
作用も持たせるようにしてもよい。例えば、紫外線波長
が254nmのランプ24を選択した場合、光触媒フィ
ルタ25の吸着剤により集められた臭い分子は360n
mの場合と同様に光触媒により分解される。また254
nmになれば、殺菌作用があり、紫外線により殺菌する
ことが可能となる。そして光触媒フィルタ25の吸着剤
により集められ、紫外線により死滅した細菌の残骸は光
触媒により分解される。また、紫外線の波長を185n
mとすれば紫外線だけでなく、オゾンを発生させること
が可能となる。しかしオゾンは毒性があるので殺菌力の
ある濃度のオゾンを発生させるとこれを無害化するため
の装置が必要となる。
【0029】光触媒フィルタ25を通過する際に光触媒
により臭い分子が分解された冷気は、光触媒フィルタ2
5の風下に備えられたマイナスイオン発生器26を通過
する際に、O- 、O2 -、OH- などのマイナスイオンや
オゾンが供給される。光触媒により分解されなかった臭
い分子や浮遊細菌などはこのマイナスイオンやオゾン
(以下、マイナスイオンと称す)により、さらに分解さ
れたり殺菌されるとともにマイナスイオンを含む冷気が
風路20を経て庫内に至り、そして再び風路20に循環
する間に、棚11、回転扉15、背面板16、野菜室冷
蔵室V、庫内灯19、風路20自体、光触媒フィルタ2
5、紫外線放射ランプ24、除霜ヒータ22、冷却器1
7、ファン18、内箱13などの表面に付着した臭気の
原因となる有機物成分(例えば、アンモニア、アセトア
ルデヒド、メチルメルカプタン、硫化水素、ホルムアル
デヒドなどやエチレンなど、さらにジュース、牛乳、バ
ターやチーズなどの乳製品、醤油、味噌、ソースなどの
調味料類、肉汁などの各種食品類、酒類などに含まれる
広範囲の有機物成分)や細菌などもこのマイナスイオン
により分解したり殺菌できる。
【0030】オゾンは上記のように毒性があるので吸着
除去するなどにより循環する冷気中の濃度が0.1pp
m程度以下にするように制御することが好ましい。
【0031】マイナスイオン発生器26で異常放電、シ
ョートなどにより高圧電源出力に異常が発生したとき
は、また高圧電源に異常が発生したときは、それを検知
して警報ランプを点灯させたり、マイナスイオン発生器
26への通電を停止させることが好ましい。マイナスイ
オン発生器26への通電を停止させても、紫外線放射ラ
ンプ24を含む冷蔵庫10の運転は継続して停止しな
い。
【0032】上記の実施の形態ではマイナスイオン発生
器26が冷却器17と光触媒フィルタ25との間の風路
20に設けた例を示したが、マイナスイオン発生器26
の設置場所はこれに限定されるものではなく、循環する
空気中にマイナスイオンを供給できる場所であればよ
く、例えば風路20中の任意の場所でよく、また冷蔵庫
10の外に設置してマイナスイオンを発生させて庫内の
循環する空気中にマイナスイオンを供給することもでき
る。
【0033】光触媒は温度や湿度にかかわりなく臭い分
子を分解するが、マイナスイオンは湿度が低い方が有効
に作用するので、例えば、循環する空気が冷却器17と
熱交換して水分が除去され、その冷気が通過する冷却器
17の風下の風路20中にマイナスイオン発生器26を
設置するのが好ましい。
【0034】また、マイナスイオン発生器26を光触媒
フィルタ25の風上の風路20に設けることもできる。
光触媒フィルタ25の風上に設けるとマイナスイオン発
生器26で発生したマイナスイオンが光触媒フィルタ2
5に作用して光触媒の吸着剤に吸着された臭い分子を分
解して光触媒を助けたり、分解されずに光触媒フィルタ
25表面などに付着した有機物成分を分解したりでき、
光触媒フィルタ25の機能維持に役立たせることができ
る。
【0035】通常、紫外線放射ランプ24からの紫外線
により光触媒により臭い分子を分解したり殺菌すると同
時に、マイナスイオン発生器26を作動させてマイナス
イオンにより残りの臭い分子をさらに分解したり殺菌す
るとともに、各種機器の表面に付着した臭気の原因とな
る有機物成分や細菌も分解、殺菌することが好ましい
が、臭い分子の種類や量、各種機器の表面に付着した臭
気の原因となる有機物成分の量や付着状態、細菌の種類
や量などによっては、光触媒のみを使用したり、あるい
はマイナスイオン発生器26のみを作動させたり、ある
いは両者を適宜組み合わせて使用したりすることができ
る。
【0036】また、紫外線放射ランプ24から照射する
紫外線の波長が254nmの紫外線を使用する場合は、
この紫外線によりオゾンが破壊されるので、波長254
nmの紫外線を照射中はマイナスイオン発生器26を停
止させておくことが好ましい。
【0037】マイナスイオンは濃度が高い方が有効に作
用するので冷蔵庫10の動作中にマイナスイオン発生器
26を連続して稼働させておくことが好ましい。しか
し、冷却器17の霜を除去するために、除霜用のヒータ
ー22を用いて冷却器17を加熱して除霜する除霜運転
時や、圧縮器を停止し、庫内の冷気(例えば約5℃)を
冷却器17の霜に当てて循環させる運転時(うるおい運
転と称す)には、冷気の湿度が上昇するので、マイナス
イオン発生器26を停止させておくことが好ましい。
【0038】図4を参照しつつ、本発明の他の実施の形
態を説明する。図4に示した本発明の冷蔵庫10Aは、
光触媒フィルタ25の風上に紫外線放射ランプ24が配
置されており、図示しないマイナスイオン発生器が冷却
器17の風下の風路中に設置されている以外は図1に示
した本発明の冷蔵庫10と同様になっている。
【0039】次に脱臭作用を説明する。冷蔵庫10Aの
ファンが作動し、庫内冷気がダクト23を含む風路に循
環すると、冷気中の臭い分子は、光触媒フィルタ25を
通過する際に光触媒25の吸着剤に吸着して集められ、
そして紫外線放射ランプ24からの紫外線により励起さ
れた光触媒により分解され、冷気中に浮遊する細菌は紫
外線照射されて殺菌される。光触媒フィルタ25を通過
する際に光触媒により臭い分子が分解されたり殺菌され
た冷気は、冷却器17の風下の風路中に設置されている
図示しないマイナスイオン発生器を通過する際に、O
- 、O2 -、OH- などのマイナスイオンが供給され、光
触媒により分解されなかった臭い分子や浮遊細菌などは
このマイナスイオンによりさらに分解されたり殺菌され
るとともに、マイナスイオンを含む冷気が冷蔵庫10A
の風路を経て庫内に至り、そして再び風路に循環する間
に、前記各種機器の表面に付着した臭気の原因となる有
機物成分や細菌などもこのマイナスイオンにより分解さ
れたり殺菌される。
【0040】なお、上記実施形態の説明は、本発明を説
明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発
明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本
発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範
囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の冷蔵庫は、前面
に開閉自在な扉を有し、内部に複数の棚を有して被冷却
物を収納可能にする庫内と、この庫内の空気を吸い込み
冷却器で冷却した後、前記庫内の上段の棚の上方側から
前記庫内に吐出させる風路と、この風路中に設けられ前
記冷却された空気を強制的に前記庫内へ循環させる送風
機とを備えるとともに、前記風路中の前記冷却器の風上
に設けられる平面状の紫外線放射ランプおよびこの紫外
線放射ランプの照射範囲内にコルゲート型またはハニカ
ム型の通風路が構成された光触媒フィルタを設け、さら
に循環する空気中にマイナスイオンを供給するマイナス
イオン発生器を設けたので、従来の直管型紫外線ランプ
と異なり、光触媒フィルタの各部分まで距離がほぼ均等
になり、光触媒に対する紫外線の照射強度がほぼ均一に
なるので光触媒の活性化が均一で十分となり脱臭効率や
殺菌効果が向上するとともに、マイナスイオン発生器を
併用したので、このマイナスイオン発生器からO- 、O
2 -、OH- などのマイナスイオンやオゾンが循環する空
気中に供給され、光触媒で分解されなかった臭い分子を
分解したり、光触媒で殺菌されなかった浮遊細菌を殺菌
でき、さらに各種機器の表面に付着した臭気の原因とな
る有機物成分もこのマイナスイオンにより分解、殺菌さ
れるという顕著な効果を奏する。
【0042】本発明の請求項2記載の冷蔵庫は、請求項
1記載の冷蔵庫において、前記マイナスイオン発生器が
前記冷却器と前記光触媒フィルタとの間の前記風路中に
設けられているので、請求項1記載の冷蔵庫と同じ効果
を奏するとともに、冷気中に残存している臭い分子や浮
遊細菌をマイナスイオンとすぐに接触させて分解したり
殺菌できるというさらなる顕著な効果を奏する。
【0043】本発明の請求項3記載の冷蔵庫は、請求項
1記載の冷蔵庫において、前記マイナスイオン発生器が
前記冷却器の風下の前記風路中に設けられているので、
請求項1記載の冷蔵庫と同じ効果を奏するとともに、前
記冷却器の風下の前記風路中の冷気は湿度が低く、マイ
ナスイオンが有効に作用できるので冷気中の臭い分子や
浮遊細菌を分解したり殺菌できるというさらなる顕著な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の例を説明する説明図である。
【図2】図1に示した本発明の冷蔵庫の背面板を説明す
る説明図である。
【図3】図1に示した本発明の冷蔵庫の一部拡大図であ
る。
【図4】本発明の冷蔵庫の他の例を説明する説明図であ
る。
【図5】コルゲート型光触媒フィルタの外観を説明する
説明図である。
【図6】従来の脱臭法を説明する説明図である。
【符号の説明】
10、10A 本発明の家庭用冷蔵庫 11 棚 15 回転扉 17 冷却器 18 ファン(送風機) 20 風路 24 平面状の紫外線放射ランプ 25 光触媒フィルタ 26 マイナスイオン発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 英昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 茂木 弘道 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開閉自在な扉を有し、内部に複数
    の棚を有して被冷却物を収納可能にする庫内と、この庫
    内の空気を吸い込み冷却器で冷却した後、前記庫内の上
    段の棚の上方側から前記庫内に吐出させる風路と、この
    風路中に設けられ前記冷却された空気を強制的に前記庫
    内へ循環させる送風機とを備えるとともに、前記風路中
    の前記冷却器の風上に設けられる平面状の紫外線放射ラ
    ンプおよびこの紫外線放射ランプの照射範囲内にコルゲ
    ート型またはハニカム型の通風路が構成された光触媒フ
    ィルタを設け、さらに循環する空気中にマイナスイオン
    を供給するマイナスイオン発生器を設けたことを特徴と
    する冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記マイナスイオン発生器が前記冷却器
    と前記光触媒フィルタとの間の前記風路中に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記マイナスイオン発生器が前記冷却器
    の風下の前記風路中に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の冷蔵庫。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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