JPH11265780A - イオン発生装置 - Google Patents

イオン発生装置

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JPH11265780A
JPH11265780A JP10333508A JP33350898A JPH11265780A JP H11265780 A JPH11265780 A JP H11265780A JP 10333508 A JP10333508 A JP 10333508A JP 33350898 A JP33350898 A JP 33350898A JP H11265780 A JPH11265780 A JP H11265780A
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water
ion
ion generator
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典彦 河村
Toshiyuki Yamauchi
俊幸 山内
Kazuhiro Araki
一弘 荒木
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 650nm以下のイオン粒子をイオン発生装
置から供給することにより、効果的に滝と同じ生理効果
を持たせることができ、しかも装置が小さく低騒音のイ
オン発生装置を得る。 【解決手段】 粒径が650nm以下の微細水を空気イ
オンと衝突帯電させる装置を備えている。肺胞に到達で
きる粒径が650nm以下のイオン粒子を生成すること
ができ、肺胞で毛細血管から血液に取り込まれ人体に有
害の活性酸素を除去したり、肺胞の粘膜を刺激し、求心
性線維を伝って直接自律神経に作用することとなり、血
圧降下や精神高揚などの生理作用が引き起こされ、滝と
同じ生理効果を持たせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イオン発生装置
に関し、詳しくは粒径が650nm以下の大きさのイオ
ン粒子を発生させる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、自然界にはさまざまな大きさの粒
子があり、電気を帯びた粒子(イオン粒子)も多数存在
している。イオン粒子には、プラスに帯電した陽イオン
とマイナスに帯電した陰イオンがあり、通常の自然環境
では陽・陰イオンとも数百個/cc存在すると言われて
いる。また、その粒子径はさまざまであり、通常数Å
(10Å=1nm)から数μm(1μm=1000n
m)の粒径のイオン粒子が存在すると言われている。
【0003】一般に、陰イオンは精神を安定させ、リラ
ックスさせる効果があると言われており、例えば滝の近
くではレナード効果により陰イオンが多数放出されてい
る。このような自然の滝に近い性状のイオン粒子を人工
的に発生する手段としていろいろな方法が提示されてい
る(例えば特開平5−31198号公報参照)。
【0004】また、陽イオンは逆に精神を高揚させる効
果があり、通常は人体に害があるとされているが、使用
方法によっては気分をリフレッシュさせる手段の一つで
あると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の陰イ
オン発生装置は、レナード効果を忠実に再現しようとす
るものであるが、そのためには水を粉砕する過程で騒音
が発生するという問題があり、同時にポンプを使用する
ために装置が大きくなるという問題がある。また、陰イ
オンの生理効果についてのメカニズムについて諸説があ
り、はっきりしていないのが現状である。
【0006】一方、本発明者らは以下のような知見を持
っている。
【0007】すなわち、滝でイオン粒子を測定した結果
は図2に示されるように、測定されたイオンはすべて陰
イオンで、粒径が1.5nm〜6nm、陰イオン個数が
最高で約5000個/ccであった。また、コロナ放電
等で発生した空気イオン(陰イオン)の粒径は図3に示
されるように約1nmであって、その大部分はCO3 -
しくはO3 -が核になったものと推測され、水分子で構成
されている滝から放出されている陰イオンとは構造が異
なる。
【0008】また、肺胞に到達できるイオン粒径は図4
に示すように粒径が650nm以下のものであることか
ら、イオン粒子径を650nm以下にすると、肺胞に到
達し、到達したイオン粒子が直接自律神経系に作用する
ことによって交感神経の緊張を緩和し、生理的効果に寄
与するものと考えられる。しかし、イオン粒子の粒径を
電気移動度の点から見てみると、図13に示すように粒
径が大きくなるほど電気移動度は小さくなり、すなわち
空気中の移動速度は粒径が大きいほど小さくなるので、
イオン粒径が650nm以下であるからといって必ずし
も肺胞までイオン粒子が到達できるとは限らない。むし
ろイオン粒子の粒径は、ある程度の範囲の方が肺胞まで
到達しやすいと考えられるが、個人差があるものとも考
えられる。一般に、粒径が1.5nm〜6nmの陰イオ
ンが滝と同じ生理効果を持つものと考えられるが、個人
個人によって肺胞までの道程に差があり、吸入速度も異
なるので、個人による最適なイオン粒子径があるものと
考えられる、との知見を持っている。
【0009】本発明は、上記従来例に鑑み、更に上記知
見に基づいてなされたもので、650nm以下のイオン
粒子をより多く肺胞に到達させるために、イオン粒子径
を任意に制御できるイオン発生装置からイオン粒子を供
給することによってより効果的に滝と同じ生理効果を持
たせることができ、しかも装置が小さく低騒音のイオン
発生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、粒径が650nm以下の微細水を空気イ
オンと衝突帯電させる装置を備えていることを特徴とし
ており、このように構成することで、肺胞に到達できる
粒径が650nm以下のイオン粒子を生成でき、肺胞で
毛細血管から血液に取り込まれ人体に有害の活性酸素を
除去したり、肺胞の粘膜を刺激し、求心性線維を伝って
直接自律神経に作用して、血圧降下や精神高揚などの生
理作用が引き起こされ、滝と同じ生理効果を持たせるこ
とができるようになる。
【0011】ここで、空気イオンを発生する空気イオン
発生装置2と、粒径が650nm以下の微細水を発生す
る微細水発生装置3とを具備し、微細水発生装置3は、
水の温度を所定の温度に保持するための温度保持装置4
を備えているから、微細水発生装置3内の水の温度を一
定にすることができ、従って、微細水の発生量を均一に
できるので、生成するイオン粒径分布とイオン発生濃度
を常に均一にすることができる。
【0012】また、空気イオンを発生する空気イオン発
生装置2と、粒径が650nm以下の微細水を発生する
微細水発生装置3とを具備し、微細水を発生する微細水
発生部51から微細水と空気イオンの混合部7までの経
路長さL1,L2が可変であるのが好ましく、この場合、
任意の粒径分布を持ったイオン粒子を発生させることが
でき、より使用者に合ったイオン粒子を選択することが
でき、従って、イオン粒子が肺胞の粘膜を刺激し、求心
性線維を伝って直接自律神経に作用することにより、脈
拍低下や精神高揚などの生理作用が引き起こされたり、
肺胞で毛細血管から血液に取り込まれ人体に有害な活性
酸素を除去したりし、滝と同じ生理効果をより効果的に
持たせることができると共に、装置を小型にかつ静音に
することができる。
【0013】また、排出されるイオンが陰イオンである
のが好ましく、この場合、上記の生理効果の中でも特に
精神を安定させる効果が期待できる上に、電場から発生
する静電気の除去にも効果的である。
【0014】また、40℃以上沸点未満の水から微細水
を発生させるのが好ましく、この場合、生成したイオン
粒子は水分子を多数含むので体に吸収されやすく、滝と
同じ粒径のイオン粒子も生成できると共に、沸騰する場
合にみられる水量の急激な減少や粒径の増大を防ぐこと
ができる。
【0015】また、微細水発生装置3の水の温度を一定
にするのが好ましく、この場合、生成するイオン粒径分
布とイオン発生濃度を常に均一化できる。
【0016】また、空気イオン発生装置2が微細水発生
装置3の上流側にあるのが好ましく、この場合、空気イ
オン発生装置2のまわりが高湿度の状態に常にさらされ
るのを防止できる。
【0017】また、微細水発生装置3の水の蒸発面積を
調整できる機構を有しているのが好ましく、この場合、
水の蒸発量を調整でき、使用者がイオン量の調整を任意
に行うことができる。
【0018】また、微細水発生装置3の水の温度を40
℃から沸点未満まで任意に調整するのが好ましく、この
場合、使用者がイオン量の調整を任意に行うことができ
る。
【0019】また、空気イオン発生量を任意にコントロ
ールできる機構を有しているのが好ましく、この場合、
発生するイオン粒径分布を使用者が任意にコントロール
できる。
【0020】また、イオン風で空気イオンを運ぶように
するのが好ましく、この場合、ファンが不要となる。
【0021】また、 空気イオン発生装置2はファン6を
具備しているのが好ましく、この場合、入口17にフィ
ルターのような圧損のある構造であっても空気イオンを
必要量運ぶことができる。
【0022】また、 微細水に芳香物質を混合するのが好
ましく、この場合、イオンの生理効果を相乗的に高める
ことができる。
【0023】また、 空気イオン発生装置2の上流側にフ
ィルター5を具備するのが好ましく、この場合、流入す
る空気中の塵やほこりといった人体に有害の微粒子を容
易に除去できる。
【0024】また、微細水を発生する微細水発生部51
から微細水と空気イオンとの混合部7までの経路長さL
1,L2を可変させる手段が、混合部7と微細水発生部5
1のいずれか一方を垂直方向に可動させる機構からなる
のが好ましく、この場合、無段階に経路長さを可変にす
る手段が簡単になり、使用者がイオン粒子の粒径分布を
任意に調整することができる。
【0025】また、空気イオン発生装置2にイオンを放
出するイオン化針9を設け、イオン化針9の位置の可動
により混合部7を可動させるのが好ましく、この場合、
イオン化針9を動かすだけで粒径分布を変えることがで
きる。
【0026】また、イオン化針9が複数個あるのが好ま
しく、この場合、より多くのイオン粒子が供給できるも
のである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
添付図面に基づいて詳述する。
【0028】イオン発生装置1の入口17側には、図1
に示すように、流入する空気中の塵やほこりといった人
体に有害の微粒子を除去するためのフィルター5が設け
られており、フィルター5の下流側に風量コントロール
機構付きファン6と、空気イオンを発生する空気イオン
発生装置2と、粒径が650nm以下の微細水を発生す
る微細水発生装置3と、粒径が650nm以下の微細水
を空気イオンと衝突帯電させるための混合部7と、微細
水に芳香物質を混合するための芳香ノズル15とが配設
されている。
【0029】上記空気イオン発生装置2は、空気通路1
9内に陽イオン又は陰イオンを放出するイオン化針9
と、イオン化針9に高電圧を印加する高電圧発生部10
とから成る放電イオン発生装置8で構成されている。
【0030】上記微細水発生装置3にはヒータ11が中
に入っており、回路部12を介して微細水発生装置3内
の水を加熱できるようになっている。微細水発生装置3
の外周には温度保持ができるように断熱材13が貼って
ある。断熱材13によって水の温度が所定の温度に保持
されるようになり、生成するイオン粒径分布とイオン発
生濃度を常に均一にできるものである。また、ヒータ1
1の回路部12によって微細水発生装置3の水の温度を
40℃から沸点未満まで任意に調整できるものである。
さらに出口の面積を調整できるように開口面積調整板1
4を微細水発生部から混合部7に通じる経路70内に面
して配設してあり、開口面積調整板14を横方向(図1
(b)の矢印方向B)にスライドすることにより、水の
蒸発する面積を任意に調整できるものである。
【0031】混合部7の出口18付近には、芳香ノズル
15に連通した芳香物質貯留タンク16が配設されてお
り、芳香ノズル15の先端は混合部7内に通じている。
そして、微細水に芳香物質を混合することで、イオンの
生理効果を相乗的に高めることができると共に、使用者
の好みに応じて香りを付与できるものである。
【0032】しかして、ファン6を稼働させると、空気
が入口17からフィルター5を通って、装置内部に供給
される。このとき、フィルター5により空気中の塵やほ
こりが除去される。また、ファン6によって、入口17
にフィルター5のような圧損のある構造であっても空気
イオンを必要量運ぶことができる。次に、放電イオン発
生装置8のイオン化針9からコロナ放電によって陽陰い
ずれかのイオンが供給されるが、この時点ではまだイオ
ン粒子径は図2に示すように約lnm程度しかない。次
に、微細水発生装置3内でヒータ11により水を加熱す
ると、水分子の動きは早くなり、ついにはある大きさの
クラスターを形成して水表面から水分子が拡散し、微細
水となって混合部7内に供給され、前記のイオンと混合
される。その際、微細水とイオンは衝突し、イオンの電
荷が微細水に移ることによって微細水がイオン化する。
そしてその極性は、イオンの極性と同じであり、例えば
イオンが陰イオンなら微細水も陰イオンに、イオンが陽
イオンなら微細水も陽イオンになる。微細水イオンとな
った粒子は芳香ノズル15から供給される芳香物質を付
与されて出口18から大気中に放出される。
【0033】このように混合部7内で650nm以下の
微細水と空気イオンを衝突帯電させることによって、6
50nm以下の水のイオン粒子を容易に生成することが
できる。そして、生理効果のメカニズムとして、図4に
示すように、肺胞に到達できるイオン粒径は650nm
以下であることから、粒径が650nm以下の粒子(好
ましくは粒径が1.5nm〜6nmの陰イオン)が滝と
同じ生理効果を持つようになり、肺胞に到達したイオン
粒子は肺胞で毛細血管から血液に取り込まれ全身を駆け
めぐる。特に陰イオンは体内で発生した有害な活性酸素
を除去する効果があり、陰イオンを体内に取り込むこと
によって有益な生理効果が見込まれる。その際、水分子
が多数結合した陰イオンの方が体内の細胞に取り込まれ
やすく、より活性酸素を除去する効果が高いと考えら
れ、滝から放出される陰イオンが体によいという現象を
裏付けている。つまり、排出されるイオンが陰イオンで
あると、上記の生理効果の中でも特に精神を安定させる
効果が期待できる上に、電場から発生する静電気の除去
にも効果的となる。そして、肺胞に到達したイオン粒子
は肺胞の粘膜を刺激し、求心性線維を伝って直接自律神
経に作用することによって、陰イオンにより血圧降下な
どの精神安定が、陽イオンにより精神高揚などの生理作
用が引き起こされるものである。
【0034】ところで、上記微細水イオンの粒径を決定
づける因子は微細水発生装置3から発生する微細水の粒
径である。すなわち、混合部7に流入した微細水はイオ
ンと衝突帯電するが、その後はイオン粒子同士の衝突は
少ないと考えられ、衝突した時点での粒径がイオン粒子
径となっている。そこで、イオン粒子径のコントロール
は微細水の粒径をコントロールするのと同義であり、そ
の手段としては大きくはファン6の風量、或いは微細水
発生装置3内の水面から混合部7までの距離をコントロ
ールすることが考えられるが、上記2因子はいずれも衝
突帯電までの時間の因子であるから、ファン6の風量を
変化させるだけで対応できるものである。また、水の温
度もイオン粒子径に関係し、ある一定温度以上でなけれ
ば微細水が発生しない。ただし、水を沸騰させるほど温
度上昇させると蒸発水のほとんど全てがμm以上のオー
ダー(目に見える白い霧)になってしまうので微細水に
はならない。例えば加湿器から出るミストの粒径の大部
分は1μm( 1000nm) 以上であり水の消費量も格
段に早い。したがって、水の温度は沸点以下である必要
があり、好ましくは40℃〜60℃の範囲で制御する方
が水の消費量も少なく効果的である。 また40℃以上沸
点未満の水から微細水を発生させることで、生成したイ
オン粒子は水分子を多数含むので体に吸収されやすく、
滝と同じ粒径のイオン粒子も生成することができると共
に、沸騰する場合のような水量の急激な減少や粒径の増
大を防ぐことができるものである。図5は40℃、50
℃、60℃で発生させた陰イオン粒子径の分布を示して
いる。水の温度が高いほど陰イオンの発生個数が多くな
ることが認められ、 40℃より温度が低くなると1nm
付近以外の粒径のイオン粒子の発生がなくなる可能性が
予測される。
【0035】また、水の表面積もイオン粒子径に関係す
るがその度合いは低く、むしろイオン粒子の発生個数に
比例する。すなわち、イオン粒子の発生個数を増やした
ければ水の表面積を増大させ、イオン粒子の個数を減ら
したければ水の表面積を減少させる。図1の実施形態で
は、経路70中に開口面積調整板14を取り付け、該開
口面積調整板14が横方向に任意にスライドできるよう
にしてあるので、該開口面積調整板14で水の蒸発面積
をコントロールすることができる。この経路70の断面
積の調整比率は水の表面積の調整比率と比例すると考え
られるので、例えば、該開口面積調整板14のスライド
量を使用者が本体外部から(図示せず)コントロールで
きる機構にしておけば、使用者が直接イオン粒子の個数
を任意にコントロールでき、水の消費量も同時に調整で
きるようになる。
【0036】また前述のように、ファン6の流量の調節
によってイオン粒径を調節することができるが、同時に
イオン個数の調節もできるものと考えられる。すなわ
ち、イオン化針9からコロナ放電によって発生するイオ
ンの発生速度は回りの空気のイオン密度に反比例し、フ
ァン6の流量を上げてイオン化針9付近のイオン濃度の
低下速度を早くしてやると、新たにイオンが発生する速
度が上昇するのでファン6の風量の増大と共にイオン発
生量は増大する。したがって、ファン6の流量のコント
ロールは粒径の操作と共にイオン量の操作も兼ねること
になる。そこで、本実施形態では図示しないが、粒径と
対応した風量の値をコントローラーに示しておいて、使
用者が任意の粒径を得られるように風量の値を操作でき
るようにする方法もある。図6に風量を図5の実施形態
の2倍(温度50℃時)にした場合の粒径分布を示し
た。図6から明らかなように、風量を増大させることに
より、放電+微細水で生成した粒径は小さくなる傾向が
認められ、図6の例では滝の粒径に重なる所も出てきて
いる。
【0037】図7は、図6の粒径分布の状態で陰イオン
を被験者に吸引させた時の血圧を測定した結果を示して
いる。図7(a)は最高血圧を、同(b)は最低血圧を
示している。6畳程度の部屋に本実施形態の構成のイオ
ン発生装置1を置き、陰イオンを被験者に吸引させたも
のである。被験者にはイオンが発生しているかどうかは
不明であって、被験者の血圧を5分毎に測定している。
図7(a)(b)中の黒丸はイオンを排出しているとき
の血圧の平均値であり、白丸はイオンを排出していない
ときの平均値である。 なお、被験者の総数は10名であ
り、実験中は簡単な負荷(パソコン上の動く点をマウス
で追いかける)をかけている。図7からわかるように、
本実施形態の構成のイオン発生装置1から発生した陰イ
オンを吸引した方が血圧が低くなることが認められた。
また、図8は同じく微細水発生装置3に加湿器を使った
場合の実験結果であって、(a)は最高血圧を、(b)
は最低血圧を示している。この場合、被験者は4名であ
るが、血圧にはほとんど差が見られなかった。なお、加
湿器から出るミストの粒径分布は図9の通りであり、 1
μmから1000μmまでの範囲に幅広く分布してい
る。
【0038】また、イオン粒子に芳香物質を混合してお
くと本発明の効果がよりいっそう増大するものと考えら
れるため、 本実施形態では芳香物質貯留タンク16に芳
香物質を入れ、 自然拡散によって芳香ノズル15から芳
香物質が排出されるようになっている。すなわち、混合
部7を通過するイオン粒子の風によって芳香ノズル15
内が負圧になり、 芳香物質貯留タンク16に蓄えられた
芳香物質が誘引されて放散し、出口18からイオン粒子
と共に排出されるようになっている。芳香は種類によっ
ては人体をリラックスさせたりリフレッンュさせたりす
る効果があるので、 例えばラベンダーを芳香物質貯留タ
ンク16に配し、陰イオンを生成するようにすればその
リラックス効果は相乗作用でさらに大きいものになり、
またローズマリーを芳香物質貯留タンク16に配し、陽
イオンを生成するようにすればそのリフレッシュ効果は
相乗作用でさらに大きいものになる。
【0039】なお、 図10に示したように、放電イオン
発生装置8の上流側に微細水発生装置3が位置するよう
に、これら装置3,8を入れ替えることももちろん可能
であるが、イオン化針9のまわりが高湿度の状態に常に
さらされるため、イオン化針9の劣化が早くなったり、
異常放電が起こるものと予想される。したがって、構成
としては図1に示すように、放電イオン発生装置8の下
流側に微細水発生装置3を配した方が望ましく、これに
より、空気イオン発生装置2のまわりが高湿度の状態に
常にさらされるのを防止でき、空気イオン発生装置2の
劣化や異常放電を防止できるようになる。さらに、空気
イオン発生装置2にファン6を具備しているので、入口
にフィルター5のような圧損のある構造であっても空気
イオンを必要量運ぶことができるという利点がある。
【0040】本発明のイオン発生装置1は、前記実施形
態に限定されるものではなく、ファン6の代わりにイオ
ン風を利用してもよい。イオン風発生機構の一例を挙げ
ると、例えば空気通路19の入口17側に放電線、出口
18側に対極板を対向して配置し、放電線に電圧を印加
して放電線近傍の空気を電離してプラスイオンを発生さ
せ、マイナス電位となっている対極板に向かって上記プ
ラスイオンが移動する際に、その移動途中でプラスイオ
ンが空気中の分子に衝突し、プラスイオンの運動エネル
ギーが空気中の分子に与えられるようにする。このとき
発生する空気の流れ(これがイオン風と呼ばれる風)を
いい、このイオン風により、混合部7で発生した粒径が
650nm以下の大きさのイオン粒子を運ぶことができ
るようになる。この場合、ファン6を必要とせず、一層
の静音化と省電力化を実現できる。
【0041】さらに、上記放電イオンの代わりに放射線
による電離イオンを用いたり、芳香物質を直接微細水発
生装置3内に混入させるといった方法等も可能である。
【0042】他の実施形態を図11に示す。他の構成は
図1の実施形態と基本的に同様であり、対応する部分に
は同一符号を付しておく。以下、異なる点だけを述べる
と、このイオン発生装置1では、微細水を発生する微細
水発生部51から微細水と空気イオンの混合部7までの
経路長さL1,L2が可変となっている。また水槽50の
出口面積は水槽50の水面の面積よりも狭く絞られてい
ると共に、水槽50の出は微細水発生装置3の上部の端
部に寄せて設けられている。水槽50内には水平向きに
邪魔板40が配設され、邪魔板40の一端と水槽50の
一側壁に沿ってストレート状の直線経路70aが設けら
れており、邪魔板40の他端と水槽50の他側壁から天
井壁に沿って略L字状の迂回経路70bが形成されてい
る。また邪魔板40の一端側には回動自在の切換コック
41が配設されており、切換コック41を回動させるこ
とで、経路70a,70bのいずれか一方を閉じ、他方
を開くことで、微細水発生部51と混合部7との間の経
路70の長さを2段階に調整できるようになっている。
【0043】しかして、イオン発生装置1はファン6を
稼働させることにより、空気がフィルター5を通って、
内部に供給される。その際、フィルター5により空気中
の塵やほこりが除去される。次に、放電イオン発生装置
17のイオン化針8からコロナ放電によって陽陰いずれ
かのイオンが供給されるが、この時点ではまだイオン粒
子径は図2に示すとおり約1nm程度しかない。次に、
微細水発生装置3内でヒーター11により水を加熱する
と、水分子の動きは早くなり、ついにはある大きさのク
ラスターを形成して水表面から水分子が揮散し、微細水
となって混合部7内に供給され、前記のイオンと混合さ
れる。その際、微細水とイオンは衝突し、イオンの電荷
が微細水に移ることによって微細水がイオン化する。そ
してその極性は、イオンの極性と同じであり、例えばイ
オンが陰イオンなら微細水も陰イオンに、イオンが陽イ
オンなら微細水も陽イオンになる。微細水イオンとなっ
た粒子は水槽50出口16から大気中に放出される。
【0044】ここで、上記微細水イオンの粒径を決定づ
ける因子は微細水発生装置3から発生する微細水の粒径
である。すなわち、混合部7に流入した微細水はイオン
と衝突帯電するが、その後はイオン粒子同士の衝突は少
ないと考えられ、衝突した時点での粒径がイオン粒子径
となっている。そこで、イオン粒子径のコントロールは
微細水の粒径をコントロールするのと同義であり、その
手段として、水面から混合部7までの距離をコントロー
ルすることが最も大きな要因であると考えられる。つま
り、水槽50の水面から蒸発した微細水は経路70を通
過する間に冷やされて水クラスターとなるので、混合部
7までの経路70が長ければさらに凝縮が進んで粒径は
大きくなる。ここで、微細水発生装置3と混合部7を結
ぶ経路70には切換コック41が配設されており、切換
コック41を動かすことにより経路長さL1,L2を2段
階に調整することができるようになっているので、図1
1(a)では微細水発生装置3から発生した微細水が直
線経路70aに沿って垂直上に上昇し、最短距離で水槽
50の水面と混合部7が連通された状態となり、図11
(b)は切換コック41で経路70を切り換えることに
よって、図11(a)より長い距離の迂回経路70bを
通って水槽50の水面と混合部7が連通するようになる
ので、図11(a)と図11(b)を比較すると、図1
1(b)の方がより大きな粒子径のイオン粒子が生成さ
れることになる。
【0045】上記のように粒径が650nm以下の微細
水と空気イオンが混合する混合部7と微細水発生部51
との経路長さL1,L2が可変であるので、任意の粒径分
布を持ったイオン粒子を発生させることができ、より使
用者に合ったイオン粒子を選択することができる。その
結果、イオン粒子が肺胞の粘膜を刺激し、求心性線維を
伝って直接自律神経に作用することにより、脈拍低下や
精神高揚などの生理作用が引き起こされたり、肺胞で毛
細血管から血液に取り込まれ人体に有害な活性酸素を除
去したりし、滝と同じ生理効果をより効果的に持たせる
ことができるようになる。さらに、レナード効果を利用
した同様のイオン発生装置1と比較して、装置を小型に
かつ静音にすることができるものである。
【0046】図12は、微細水を発生する微細水発生部
51から微細水と空気イオンとの混合部7までの経路長
さL1,L2を可変させる手段が、混合部7と微細水発生
部51のいずれか一方を垂直方向に可動させる機構で構
成されている場合を示している。他の構成は図1の実施
形態と基本的に同様であり、対応する部分には同一符号
を付しておく。以下、異なる点だけを述べる。上記図1
1の例では2段階に粒子径を調整することができるが、
本例では、図12のようにイオン化針8の位置を垂直方
向に動かした方がより手軽に粒子径を調整できる。つま
り、上記の理由により、イオン化針8の位置が下にある
方が経路長さL1が短くなり、より粒子径の小さいイオ
ン粒子が生成し、上にある方が経路長さL2が長くな
り、より粒子径の大きいイオン粒子が生成する。このと
きイオン化針8の位置を使用者が本体外部から(図示せ
ず)コントロールできるようにしておけば、使用者が直
接イオン粒子径を任意にコントロールできる。従って、
無段階に経路長さを可変にする手段が簡単になり、使用
者がイオン粒子の粒径分布を任意に調整することができ
る。しかもイオン化針8の可動により混合部7の位置が
変わるので、イオン化針8を動かすだけで粒径分布を変
えることができ、より簡単に使用者が操作できるもので
ある。
【0047】図14は図12の発生装置から生成される
陰イオン粒径分布を示しているが、イオン化針がAの位
置にある時は3nm付近にピークが生じ、イオン化針8
がBの位置にある時は6nm付近にピークが生じる。
【0048】ここで、前述のように滝付近の陰イオンの
ピークは1.5〜6nmであるので、上記方法で発生し
た陰イオンはどちらも生理的に効果があるものと考えら
れるが、肺胞に到達のしやすさが個人差により異なるの
で、どちらの粒径のイオンを選ぶかを使用者は選択でき
る。
【0049】肺胞に到達したイオン粒子は肺胞の粘膜を
刺激し、求心性線維を伝って直接自律神経に作用するこ
とにより、陰イオンには脈拍低下などの精神安定が、陽
イオンには精神寓鴇などの生理作用が引き起こされる。
また、肺胞に到達したイオン粒子は同時に肺胞で毛細血
管から血液に取り込まれ全身を駆けめぐる。特に陰イオ
ンは体内で発生した有害な活性酸素を除去する効果があ
り、陰イオンを体内に取り込むことによって有益な生理
効果が見込まれる。
【0050】図15に図12でイオン化針がAの位置の
時(図14の粒径分布で3nm付近のピークの方)の状
態で、陰イオンを被験者に吸引させた時の脈拍を測定し
た結果を示している。6畳程度の部屋に本実施形態の構
成のイオン発生装置1を置き、陰イオンを被験者に吸引
させたものである。被験者には健常な男子大学生20名
を使用し、被験者にはイオンが発生しているかどうかは
不明であって、被験者の脈拍数を5秒毎に測定してい
る。1回の計測は約30分で、その間に、図16に記載
されている精神的負荷を与えている。さらに、実験の順
序が結果に影響を与えるものと考えられたため、半数ず
つブランクとイオン暴露の実験順序を交替している。図
16は生理効果評価の手順の一例を示し、図中の「冷水
負荷」とは、例えば両手を15℃冷水に3分間浸水さ
せ、負荷を与えた後、10分間回復時間をおくものであ
り、「減算期間」とは、例えば個人に合わせてランダム
な3〜4桁の数字を出題し、2桁の数字を減じて答えて
もらう方法であり、「数字逆唱」とは4桁のランダムな
数字を検者が出題し、逆唱してもらう方法であり、「新
聞読み」とはある一定の記事を一定時間音読してもらう
方法である。
【0051】上記図15から明らかなように、陰イオン
を暴露した方が暴露しないブランクよりも1分間平均値
の脈拍数は全ての点において低減する傾向が認められ
た。すなわち、本発明で発生した陰イオンを吸引するこ
とにより、脈拍低下の生理効果が認められた。なお、図
17には図12でイオン化針がBの位置の時(図14の
粒径分布が6nm付近のピークの方)の状態で、陰イオ
ンを被験者に吸引させた時の脈拍を測定した結果を示し
たが、図15と同様、陰イオンを暴露した方がブランク
よりも全ての点において脈拍が低下することが認められ
た。
【0052】また、イオン粒子数は微細水発生装置3の
水の温度を上昇させることで増やすことができるが、そ
の分水の消費量も多くなる。
【0053】なお、空気イオン発生装置2中のイオン化
針8の数が複数個ある方が発生イオン粒子数が増加する
のでより好ましく、図18に示すような形態のイオン化
針にする方法も有効である。
【0054】さらに、空気イオン発生装置2と微細水発
生装置3の順序を入れ替えることももちろん可能である
が、イオン化針8のまわりが高湿度の状態に常にさらさ
れるため、イオン化針8の劣化が早くなったり、異常放
電が起こるものと予想される。したがって、構成として
は図l1や図12に示すように、空気イオン発生装置2
の後に微細水発生装置3を配した方が望ましい。
【0055】また、微細水発生装置3における水の温度
は40℃以下であると微細水はほとんど発生せず、沸騰
すると水の消費量が極端に上昇するため、水の温度は4
0℃以上沸点未満が好ましい。
【0056】また図11、図12の各例においても、水
の蒸発する面積を任意に調整するたるなも微細水発生装
置3の出口に開口面積調整板14(図1)を経路19内
に面して配設することが可能である。
【0057】本発明は本実施例に限定されるものではな
く、例えば上記放電イオンの代わりに放射線による電離
イオンを用いる方法等も可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、粒径が650nm以下の微細水を空
気イオンと衝突帯電させる装置を備えているから、粒径
が650nm以下の微細水と空気イオンを衝突帯電させ
ることによって、肺胞に到達できる粒径が650nm以
下のイオン粒子を生成できるので、肺胞で毛細血管から
血液に取り込まれ人体に有害の活性酸素を除去したり、
肺胞の粘膜を刺激し、求心性線維を伝って直接自律神経
に作用することとなり、血圧降下や精神高揚などの生理
作用が引き起され、滝と同じ生理効果を持たせることが
できるようになる。さらに、従来のレナード効果を利用
したイオン発生装置と比較して、装置の小型化かつ静音
化を図ることができる。
【0059】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、空気イオンを発生する空気イオン発生
装置と、粒径が650nm以下の微細水を発生する微細
水発生装置とを具備し、微細水発生装置は、水の温度を
所定の温度に保持するための温度保持装置を備えている
から、微細水発生装置の水の温度を一定にすることがで
き、従って、微細水の発生量を均一にできるので、生成
するイオン粒径分布とイオン発生濃度を常に均一にする
ことができる。
【0060】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、空気イオンを発生する空気イオン発
生装置と、粒径が650nm以下の微細水を発生する微
細水発生装置とを具備し、微細水を発生する微細水発生
部から微細水と空気イオンの混合部までの経路長さが可
変であるので、任意の粒径分布を持ったイオン粒子を発
生させることができ、より使用者に合ったイオン粒子を
選択することができる。その結果、イオン粒子が肺胞の
粘膜を刺激し、求心性線維を伝って直接自律神経に作用
することにより、脈拍低下や精神高揚などの生理作用が
引き起こされたり、肺胞で毛細血管から血液に取り込ま
れ人体に有害な活性酸素を除去したりし、滝と同じ生理
効果をより効果的に持たせることができるようになる。
さらに、レナード効果を利用した同様のイオン発生装置
と比較して、装置を小型にかつ静音にすることができ
る。
【0061】また請求項4記載の発明は、請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、空気イオン
が陰イオンであるから、上項の生理効果の中でも特に精
神を安定させる効果が期待できる上に、電場から発生す
る静電気の除去にも効果的となる。
【0062】また請求項5記載の発明は、請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、粒径が65
0nm以下の微細水を40℃以上沸点未満の水から生成
する装置を備えているから、40℃以上沸点未満の水か
ら微細水を発生させることによって、生成したイオン粒
子は水分子を多数含むので体に吸収されやすく、滝と同
じ粒径のイオン粒子も生成することができる。さらに、
沸騰する場合にみられる水量の急激な減少や粒径の増大
を防ぐことができる。
【0063】また請求項6記載の発明は、請求項5記載
の効果に加えて、空気イオン発生装置は微細水発生装置
の上流側に配設されているから、空気イオン発生装置の
まわりが高湿度の状態に常にさらされるのを防止でき、
空気イオン発生装置の劣化や異常放電を防止することが
できる。
【0064】また請求項7記載の発明は、請求項5記載
の効果に加えて、微細水発生装置は、水の蒸発する面積
を調整できる機構を備えているから、水の蒸発面積を調
整することで、水の蒸発量を調整でき、使用者がイオン
量の調整を任意にすることができる。
【0065】また請求項8記載の発明は、請求項5記載
の効果に加えて、微細水発生装置は、水の温度を40℃
以上沸点未満の間で任意にコントロールできる機構を備
えているから、微細水発生装置の水の温度を40℃から
沸点未満まで任意に調整することができるので、使用者
がイオン量の調整を任意にすることができると共に、沸
騰する場合における水量の急激な減少を未然に防ぐこと
ができる。
【0066】また請求項9記載の発明は、請求項5記載
の効果に加えて、空気イオン発生装置は、空気イオンの
発生量を任意にコントロールできる機構を備えているか
ら、空気イオン発生量を任意にコントロールすること
で、発生するイオン粒径分布を使用者が任意にコントロ
ールできるものである。
【0067】また請求項10記載の発明は、請求項5記
載の効果に加えて、空気イオン発生装置は、イオン風を
発生する機構を備えているから、イオン風で空気イオン
を運ぶことができるので、ファンを必要とせず、静音化
と省電力化を図ることができる。
【0068】また請求項11記載の発明は、請求項5記
載の効果に加えて、空気イオン発生装置にファンを設け
たから、入口にフィルターのような圧損のある構造であ
っても空気イオンを必要量運ぶことができる。
【0069】また請求項12記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、微細水に芳香物質を混合することに
より、イオンの生理効果を相乗的に高めることができる
と共に、使用者の好みに応じて香りを付与することがで
きる。
【0070】また請求項13記載の発明は、請求項5記
載の効果に加えて、空気イオン発生装置の上流側にフィ
ルターを配設したから、流入する空気中の塵やほこりと
いった人体に有害の微粒子を除去し、清浄なイオン粒子
を供給できるものである。
【0071】また請求項14記載の発明は、請求項3記
載の効果に加えて、微細水を発生する微細水発生部から
微細水と空気イオンとの混合部までの経路長さを可変さ
せる手段が、混合部と微細水発生部のいずれか一方を垂
直方向に可動させる機構からなるので、無段階に経路長
さを可変にする手段が簡単になり、使用者がイオン粒子
の粒径分布を任意に調整することができる。
【0072】また請求項15記載の発明は、請求項3記
載の効果に加えて、空気イオン発生装置にイオンを放出
するイオン化針を設け、イオン化針の位置の可動により
混合部を可動させるので、イオン化針の位置の可動によ
り空気イオンと微細水との混合部を可動させることがで
きるので、イオン化針を動かすだけで粒径分布を変える
ことができ、より簡単に使用者が操作できる。
【0073】また請求項16記載の発明は、請求項15
記載の効果に加えて、イオン化針が複数個あるので、イ
オン化針からより多くのイオン粒子が供給できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示し、(a)はイオ
ン発生装置の断面図、(b)は(a)のA−A線断面図
である。
【図2】滝付近で測定した陰イオンの粒径分布図であ
る。
【図3】コロナ放電で発生した陰イオンの粒径分布図で
ある。
【図4】人間の肺の構造断面図と各部位に到達する粒子
のサイズの説明図である。
【図5】同上のイオン発生装置から発生した陰イオンの
水の温度別粒径分布図である。
【図6】同上のイオン発生装置の風量を2倍にした時の
陰イオンの粒径分布図である。
【図7】(a)(b)は同上のイオン発生装置を用いた
場合の血圧測定結果の説明図である。
【図8】(a)(b)同上のイオン発生装置の水微細化
装置に加湿器を用いた場合の血圧測定結果の説明図であ
る。
【図9】加湿器のミストの粒径分布図である。
【図10】本発明の他の実施形態のイオン発生装置の断
面図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態のイオン発生装置
の断面図であり、(a)は微細水発生部から混合部まで
の経路長さが短い場合を示し、(b)は長い場合を示し
てる。
【図12】本発明の更に他の実施形態のイオン発生装置
の断面図である。
【図13】同上の電気移動度と粒径との関係を示すグラ
フである。
【図14】同上のイオン発生装置から発生した陰イオン
の粒径分布図である。
【図15】同上のイオン発生装置を用いた場合の脈拍測
定結果の説明図である。
【図16】同上の脈拍測定実験の説明図である。
【図17】同上のイオン発生装置を用いた場合の脈拍測
定結果の説明図である。
【図18】本発明の更に他の実施形態のイオン化針の説
明図である。
【符号の説明】
1 イオン発生装置 2 空気イオン発生装置 3 微細水発生装置 4 温度保持装置 5 フィルター 6 ファン 7 混合部 9 イオン化針 51 微細水発生部 L1,L2 経路長さ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径が650nm以下の微細水を空気イ
    オンと衝突帯電させる装置を備えていることを特徴とす
    るイオン発生装置。
  2. 【請求項2】 空気イオンを発生する空気イオン発生装
    置と、粒径が650nm以下の微細水を発生する微細水
    発生装置とを具備し、微細水発生装置は、水の温度を所
    定の温度に保持するための温度保持装置を備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載のイオン発生装置。
  3. 【請求項3】 空気イオンを発生する空気イオン発生装
    置と、粒径が650nm以下の微細水を発生する微細水
    発生装置とを具備し、微細水を発生する微細水発生部か
    ら微細水と空気イオンの混合部までの経路長さが可変で
    あることを特徴とする請求項1記載のイオン発生装置。
  4. 【請求項4】 空気イオンが陰イオンであることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のイオン
    発生装置。
  5. 【請求項5】 粒径が650nm以下の微細水を40℃
    以上沸点未満の水から生成する装置を備えていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のイ
    オン発生装置。
  6. 【請求項6】 空気イオン発生装置は微細水発生装置の
    上流側に配設されていることを特徴とする請求項2又は
    請求項3記載のイオン発生装置。
  7. 【請求項7】 微細水発生装置は、水の蒸発する面積を
    調整できる機構を備えていることを特徴とする請求項2
    又は請求項3記載のイオン発生装置。
  8. 【請求項8】 微細水発生装置は、水の温度を40℃以
    上沸点未満の間で任意にコントロールできる機構を備え
    ていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のイ
    オン発生装置。
  9. 【請求項9】 空気イオン発生装置は、空気イオンの発
    生量を任意にコントロールできる機構を備えていること
    を特徴とする請求項2又は請求項3記載のイオン発生装
    置。
  10. 【請求項10】 空気イオン発生装置は、イオン風を発
    生する機構を備えていることを特徴とする請求項2又は
    請求項3記載のイオン発生装置。
  11. 【請求項11】 空気イオン発生装置にファンを設けた
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のイオン発
    生装置。
  12. 【請求項12】 微細水に芳香物質を混合することを特
    徴とする請求項1記載のイオン発生装置。
  13. 【請求項13】 空気イオン発生装置の上流側にフィル
    ターを配設したことを特徴とする請求項2又は請求項3
    記載のイオン発生装置。
  14. 【請求項14】 微細水を発生する微細水発生部から微
    細水と空気イオンとの混合部までの経路長さを可変させ
    る手段が、混合部と微細水発生部のいずれか一方を垂直
    方向に可動させる機構からなることを特徴とする請求項
    3記載のイオン発生装置。
  15. 【請求項15】 空気イオン発生装置にイオンを放出す
    るイオン化針を設け、イオン化針の位置の可動により混
    合部を可動させることを特徴とする請求項3記載のイオ
    ン発生装置。
  16. 【請求項16】 イオン化針が複数個あることを特徴と
    する請求項15記載のイオン発生装置。
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