JP5285749B2 - 肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる美容器具 - Google Patents
肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる美容器具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5285749B2 JP5285749B2 JP2011156206A JP2011156206A JP5285749B2 JP 5285749 B2 JP5285749 B2 JP 5285749B2 JP 2011156206 A JP2011156206 A JP 2011156206A JP 2011156206 A JP2011156206 A JP 2011156206A JP 5285749 B2 JP5285749 B2 JP 5285749B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- ions
- ion
- air
- moisture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61N—ELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
- A61N1/00—Electrotherapy; Circuits therefor
- A61N1/44—Applying ionised fluids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A45—HAND OR TRAVELLING ARTICLES
- A45D—HAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
- A45D34/00—Containers or accessories specially adapted for handling liquid toiletry or cosmetic substances, e.g. perfumes
- A45D34/04—Appliances specially adapted for applying liquid, e.g. using roller or ball
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61H—PHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
- A61H33/00—Bathing devices for special therapeutic or hygienic purposes
- A61H33/06—Artificial hot-air or cold-air baths; Steam or gas baths or douches, e.g. sauna or Finnish baths
- A61H2033/062—Artificial cold-air baths
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61H—PHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
- A61H33/00—Bathing devices for special therapeutic or hygienic purposes
- A61H33/14—Devices for gas baths with ozone, hydrogen, or the like
- A61H2033/141—Devices for gas baths with ozone, hydrogen, or the like with ionised gas, e.g. ozone
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61H—PHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
- A61H2205/00—Devices for specific parts of the body
- A61H2205/02—Head
- A61H2205/022—Face
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Radiology & Medical Imaging (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Electrotherapy Devices (AREA)
- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
Description
また最近では、超音波素子を用いてナノサイズの水滴とし、さらに電界をかけて、超微粒子の荷電水滴にして供給することも行われている。(例えば特許文献4)
この装置を図18により説明すると、スチームを作るための水をボイラー7に給水し、ヒータ9で温めて瞬間的にスチームを発生させる。そして、このスチームをイオンスチーム発生器11でコロナ放電させてイオンを含ませ、噴出口6から顔面に噴射するものである。
しかしながら、スチームやミストなどを発生させるため供給するタンクの水は、不足すれば水を追加しなくてはならず、手間がかかる。
また、給水タンク内の水を長時間放置することによって、雑菌が増えて不衛生な状態となることもある。レジオネラ菌などが生育してしまうと使用者に不具合が発生する可能性があり、使用性が低下する結果となっていた。
本発明の人の肌表面における水分量を増加させ、肌弾力を向上させる美容器具は、放電により発生する正負イオンを人の肌表面に照射して肌の水分量を増加させ、肌弾力を向上させている。
本美容器具は、放電により発生するイオンにより肌水分量の増加および肌の弾力向上効果をもたらすもので、水を使った加湿を行わないため部屋の湿度が上昇することがない。また、空気中の水分を凝縮させることがないため、装置コストが大きく上昇することなく、消費電力が小さく装置が大型化しないという利点がある。
正負イオンの濃度を変化させて検討した結果、7000個/cm3以上のイオンを発生させることにより肌水分量の増加効果および肌の弾力向上効果が得られることが明らかとなった。
正負両方のイオンによる肌水分量の増加効果のメカニズムは明らかではないが、
1)H + イオンとO 2 - イオンを同時に照射させることで肌表面に−OH基が付着し、肌表面が局所的に親水化されて水分子が付着し肌に浸透しやすくなる。
2)イオンを取り囲む水分子が肌に取り込まれる。
等が考えられる。
イオンを取り囲む水分子は、空気中に元々存在する水分子によるものであり、肌に接触する水分子の量を大きく増加させるものではない。従って、2)による大きな肌水分増加効果は得られないと思われ、1)が大きな効果をもたらしているのは明らかである。
本メカニズムから、イオンとしてH + とO 2 - を含むことが重要であり、これによってOH基が発生し、肌水分の増加効果をもたらしていると推定される。
一方、一般的に肌弾力は皮膚のより深い部分(真皮)の組成に依存する。肌弾力の向上は、肌表面の水分が増加することによって真皮で保持される水分量も増加し、肌の弾力の向上が図られることによるものと考えられる。つまり、肌弾力向上効果は、イオンによる肌水分量の増加効果の二次的な作用として得られるものと推定される。
イオン発生器具6は、ケース内に図1に示すイオン発生素子60を収容している。イオン発生素子60は、高電圧発生装置4、5に接続された電圧印加針電極1、2、及び前記電圧印加針電極に隣接して配置された接地電極3を有する。接地電極3には電圧印加針電極1、2を貫通させる貫通孔31が電圧印加針電極の数配設されている。電圧印加針電極1、2は針状の先端を有し、電圧印加針電極1、2が高電圧発生装置4、5に接続支持された状態で、接地電極3の貫通孔31の中心に位置して、貫通孔31の厚みの範囲内に針状先端が位置するように配置されている。高電圧発生装置4、5が電圧印加針電極1、2に直流パルス電圧を供給して放電させ接地電極3の近傍の空気をイオン化する。イオン発生器具6のイオン発生素子60により発生されるイオンは、ケースの開口61から放出される。そして、放出したイオンはイオン発生器具6に隣接して設置する送風ファン7により、大気中に放散される。
イオン発生素子60のイオン発生電極として、高電圧発生装置4に接続する電圧印加針電極1(正イオン発生電極)と、高電圧発生装置5に接続する電圧印加針電極2(負イオン発生電極)を有する。そして、前記電圧印加針電極1に直流パルス電圧を供給して、正の電圧を印加する。電圧印加電極2に直流パルス電圧を供給して、負の電圧を印加する。コロナ放電により正イオン発生電極1と接地電極3付近の空気を正イオン化し、負イオン発生電極2と接地電極3付近の空気を負イオン化する。
なお、発生するイオンの量(濃度)は高電圧発生装置4、5が電圧印加針電極1,2に印加する電圧・パルス周期により調節される。
<実験方法>
被実験体である顔面中央に仕切り板を設置し、顔面を左顔面、右顔面に分離した。イオン発生素子から発生する正負イオンをファン7により顔面左頬に送り(照射し)、右頬はイオンを含まない空気のみを送風(照射)した。このとき、イオン発生素子と顔面の距離を30cmとした。また顔面での風速は1m/secとした。肌水分量はWSK−P500U(ウェブサイバー製 商標)にて計測を行った。
なお、本イオン発生電極から発生するイオンの構造をTOF−mass spectrometer(飛行時間型質量分析装置)で解析した結果、正イオンとしてH3O+(H2O)m(m=0,1,2,3・・・の自然数)、負イオンとしてO2 −(H2O)n(n=0,1,2,3・・・の自然数)が発生していることが確認できた。
顔面でのイオン濃度が、7,000個/cm3になるように、高電圧発生装置4,5がイオン発生素子の正負イオン発生電極(高圧印加針電極1,2)に印加する電圧とパルス周期を調整した。
この様にして、顔面(肌)の水分量の変化を計測した結果を図3に示す。図3に示すグラフは正負イオンを含有する空気を当てた(照射)顔面(肌)とイオンを含まない空気のみを当てた(照射)顔面(肌)の水分量の経時変化を表している。このグラフによると、正負イオンを照射した顔面(肌)は、送風のみを照射した顔面(肌)に比べて顔面(肌)の水分量が照射時間とともに増加する結果が得られた。
実験1と同様の方法で顔面(肌)の水分量変化を計測した。但し、照射するイオン濃度を2.5万個/cm3になるようにイオン発生電極(高圧印加針電極1,2)に印加する高電圧発生装置4,5の電圧とパルス周期を調整した。顔面(肌)の水分量の変化を計測した結果を図4に示す。このグラフによると、正負イオンを照射した顔面(肌)は、送風のみを照射した顔面(肌)に比べて顔面(肌)の水分量が照射時間とともに増加する結果が得られた。
実験例1と同様の方法で顔面(肌)の水分量の変化を計測した。但し、照射するイオンは、マイナスイオンのみとし、イオン濃度は7000個/cm3に調整した。顔面(肌)の水分量の変化を計測した結果を図5に示す。本結果より、負イオンのみを照射した場合は、送風のみを照射した顔面(肌)に比べて肌水分量の増加効果は得られなかった。
実験例1と同様の方法で顔面(肌)の水分量変化を計測した。但し、照射するイオン濃
度を3000個/cm3になるように高電圧発生装置4,5がイオン発生電極(高圧印加針電極1,2)に印加する電圧とパルス周期を調整した。顔面(肌)の水分量の変化を計測した結果を図6に示す。本結果より、イオン濃度を3000個/cm3とした照射は送風のみを照射した顔面(肌)に比べて肌水分量の増加効果は得られなかった。
(1) H3O++O2 −→・OH+H2O2
(2) H3O++O2 −→・O2H+H2O
(3) 2H2O2→2H2O+O2
すなわち、H+イオンとO2 −イオンを同時に肌表面に当てることにより肌表面に−OH基が付着し、肌表面が局所的に親水化されて水分子が付着し肌に浸透しやすくなり、肌水分の増加効果をもたらしていると推定される。
<実験方法>
試験は単盲検ランダム化2試験区クロスオーバー試験とした。前観察期間3日間および検査日1日の4日間を設定し、肌の乾燥を感じやすい健常女性16名を4名ずつに分けて実施した。試験区は以下のとおりとした。
試験区1:イオン濃度 25,000個/cm3(25,000個群)
試験区2:イオンなし(対照群)
試験室の温度は28℃を目標に、エアコンにより調節した。また湿度はデシカント式除湿機により30〜40%を目標に調節した。
被験者はクレンジングミルクと洗顔フォームで洗顔し、その60分後に試験室に入室させた。被験者はベッドの上に仰向けの状態で、試験機器の運転前20分間、試験機器の運転後60分間、停止後60分間の計140分間安静に過ごさせた。これを午前、午後で各1回ずつ実施した。検査日の服装は同一のTシャツ、スウェットを着用させた。被験者に
はそれまでの食生活および運動などの日常生活を変えないように指示し、検査日前の3日間は毎日、睡眠時間、就業時間、食事内容、アルコール摂取量、医薬品の使用状況および体調等の生活状況を日誌に記録させることにより日常生活を把握した。食事による影響を考慮して、検査日前日の夕食は同一の弁当を21時までに摂取させ、アルコールの摂取は禁止とした。検査日は、午前、午後の検査1時間前に同一の食事を摂取させた。
イオン発生機の運転0分、10分、20分、30分、40分、50分、60分後、停止10分、20分、30分、40分、50分、60分後に、コルネオメーターCM825((株)インテグラル、商標)を用いて左目の横1cmの同一箇所の肌水分量を測定した。この様にして、顔面(肌)の水分量の変化を計測した結果を図7に示す。図7に示すグラフは正負イオンを照射した顔面(肌:黒四角で示す)と照射しなかった顔面(肌:黒丸で示す)の水分量の経時変化を表している。
このグラフによると、正負イオンを照射した顔面(肌:黒四角で示す)は、照射しなかった顔面(肌:黒丸で示す)に比べて正負イオン照射中及び照射停止後においても継続的に顔面(肌)の水分量が多い、という結果が得られた。
イオン発生機の運転0分、10分、20分、30分、40分、50分、60分後、停止10分、20分、30分、40分、50分、60分後に、キュートメーターMPA580((株)インテグラル、商標)を用いて左目の下1 cmの同一箇所の肌弾力R5(吸引開始後0.1秒間の吸引幅に対する開放開始後0.1秒間の復元幅)とR7(2秒間の全吸引幅に対する開放開始後0.1秒間の復元幅)を測定した。この様にして、肌弾力の変化を計測した結果を図8に示す。図8に示すグラフは正負イオンを照射した顔面(肌)と照射しなかった顔面(肌)の肌弾力の経時変化を表している。
このグラフによると、正負イオンを照射した試験区1の顔面(肌:黒四角で示す)は、照射しなかった試験区2の顔面(肌:黒丸で示す)に比べて正負イオン照射中及び照射停止後においても継続的に肌弾力が向上している結果が得られた。肌水分量の増加が照射後直ちに現れているのに比べるとやや遅れて肌弾力の効果が現れていることから、肌弾力の向上は肌水分量増加による二次的な効果であると推定される。
美容器具の実施の形態を図を用いて説明する。この図面に示す実施例は美容器具として美顔器の場合を説明する。
図10に示すように、美顔器100はフィルター160、送風機130、風向体170、イオン発生装置180、風速検知器190などがケーシング120内に搭載されている。さらに、送風機130やイオン発生装置180、風速検知器190などの装置の運転を指示するスイッチ(図示せず)、送風機130、風速検知器190、イオン発生装置180などの駆動を制御する制御部(図示せず)、運転表示装置(図示せず)などがケーシング120内に配設されている。
に流入し、風向体170を通過してイオン発生器180から発生するイオンを混入して放出口150からイオンを含有する空気が放出空気110bとして放出する。
美顔器100のケーシング120内部の風洞には、送風機130、イオン発生装置180を収納する関係でケーシング120径を細く構成することが出来ない。従って、流入する空気により効率よくイオンを発生させるとともに、搬送・放出するために、後述するような風向体170をケーシング120内に装入、配設している。
風向体170は送風機130の下流側に設置されている。風向体170はケーシング120内に嵌合する円盤形状をなし、流下する空気を閉塞する円盤状の閉塞板171を中心部分に配している。閉塞板171とケーシング120との間隙173には流下する空気を旋回させるための翼片175を複数個所に配設している。翼片175は通過する空気の流れを変化させて旋回させるように傾斜して設置されている。この実施例では8枚の翼片175を閉塞板171の周縁であってケーシング120の中心軸の周りに配置している。送風機130により流入する空気は閉塞板170に当り、行く手を塞がれた気流は周辺部分の間隙173から下流側に噴出し流下する。このとき、翼片175の傾斜に沿って気流の流下方向が変化し旋回する。この実施例では8枚の風向体170により、図11に示すように方向Aで示す平面図上で右回りに流下空気は旋回する構成となっている。
図13はイオン発生装置の外観図である。高電圧発生装置に接続する電圧印加針電極1と接地電極3を備え、蓋181にはイオン発生素子から発生される正イオン・負イオンを外部に放出する開口部183が穿孔されている。図14はイオン発生装置の回路の一例である。この例は、装置の駆動回路63とイオン発生部60が変圧器65を介して接続されている形態を示している。この実施例では図示のイオン発生装置を例示したが、イオン発生装置は、前述の正負イオンを発生出来るものであれば他のイオン発生装置であっても使用可能である。
翼片175により流下方向を変化させ流下速度を高めた空気は、イオン発生装置180から発生されているイオン(正負イオン)を混入して吹出口150からイオン圧縮域20に図示するように正負イオン(白丸、黒丸)を高密度で含有する空気が放出される。このとき、吹出口150の口径を通流隙間173より大きく形成することにより、放出速度を緩和させている。また、吹出口150から吹き出る空気は翼片175で流下方向を変化(旋回)させているので、膨張することなく濃密度のイオンの状態で顔面まで達する構成となっている。
美顔器100の運転スイッチ(図示せず)を入れると、送風機130、イオン発生装置180が稼動する。外部の空気が美顔器100内に吸引され、吸引された空気はフィルター160、風向体170を経由してイオン発生装置180に送られる。風向体170で風速を高めた空気がイオン発生装置180の近傍を通過する事によりイオンを多く含んだ空気となり、このイオンを含んだ空気は口径を他のケーシングの径より小さくした吹出口150から圧縮され吹き出される。イオン発生装置180で生成された正イオン(例えば白丸)、負イオン(例えば黒丸)で示すイオンは旋回して流入する気流に乗って吹出口150に向う。狭い吹出口150で圧縮され一点鎖線で示すイオン圧縮域20にイオンを高い密度で含有する空気を放出する。流下するイオン混入の空気は翼片175により旋回状態となっているので、圧縮された状態を維持し、イオン圧縮域20にて膨張して放出速度を落とすことがない。
(1) H3O++O2 −→・OH+H2O2
(2) H3O++O2 −→・O2H+H2O
(3) 2H2O2→2H2O+O2
本発明の美顔器100は、上記の化学反応によって生じる水を使用する方式となっており、直接水を噴霧するものではないため、肌に当たる気流の速さとイオンの濃度が重要である。また、気流(送風)が早すぎると気流により肌が乾燥してしまう。
通常のヘアドライヤーや空気清浄機等の空気調和機とは異なり、本発明の美顔器は至近距離にある使用者の顔面が対象物となるため、送出される気流はあくまでも「やさしい」ことが要求される。想定される対象物(使用者の顔面)との距離Lは30cm前後となる。そして、顔面に当たる風速は最大でも1m程度であることが要求される。このため、送出する気流速度を検出しながら送風することが必要である。
イオン発生装置180から送出できるイオンの数は、放電電極近傍を通過する風速によって大きく影響される。すなわち、風速が速ければ速いほど放出されるイオンの数は増加する。従って、イオン発生装置180付近では風速を大きくすることが必要である。一方、上記のように吹出口150から放出する速度はせいぜい1m程度が上限となる。美顔器100のケーシング120は、送風機130、イオン発生装置を収納する関係で細く構成することが出来ないので、風向体170で気流を絞ってイオン発生装置180流域での風速を高め、効率よくイオンを搬送している。
このように、この美顔具100は、風向体170の通流隙間173を狭くしてイオン発生装置180近傍の風速を増大してイオンの発生を増大するとともに、吹出口150の断面積を通流隙間173より大きくして吹出口150から吹き出される風速を低速としているが、吹出口150から吹き出された正負イオンを含んだ気流を遠くまで届かせるため風向体170の翼片175で気流を旋回させて吹出口150の風速を維持している。
吹出口150から放出された空気は、距離が遠くなるに従って含有するイオン数は急激に減少する。また、吹出し風速にも影響されるので実験により吹出し風速を決定しておく。この実施例では人の顔表面で7,000個/cm3となるようにイオン発生装置と風速を調節している。
イオン発生装置から放出されるイオン数は上述のように風速によって大きく影響される他に、放電電極に印加される高電圧の周波数にも影響される。一般に周波数が高いほど放出されるイオン数は増加する。イオン発生装置の放電形式や電極形状によって発生するイオン数は異なるので、あらかじめ使用決定した装置で条件を設定しておく。一実施の形態例としてのイオン検出器の駆動回路を図17に示す。この回路ではR1は1GΩ、R2〜R5は10kΩ、Cは1000pF、Vccは5Vとしている。
運転スイッチ105が入力されると、送風機130、イオン発生器180、表示装置125に制御部107より制御信号が出力される。そして、風速検知器190が設定以上、あるいは設定以下の風速を検知したとき、イオン検出器200が設定値以外のイオン濃度を検出したとき、制御部107は送風機130、イオン発生装置180に制御信号を出力して、美顔器100から放出される空気の風速・イオン濃度などが制御される構成となっている。
2 電圧印加針電極(負イオン発生電極)
3 接地(対向)電極
4 高電圧発生装置
5 高電圧発生装置
6 イオン発生器具
7 送風ファン
20 イオン圧縮域
60 イオン発生素子
100 美顔器
130 ファン
140 吸引口
150 吹出口
160 フィルター
170 風向体
180 イオン発生装置
190 風速検知器
200 イオン検知器
Claims (2)
- 大気中での放電により空気から生成する正イオンと負イオンを、それぞれの濃度を7000個/cm 3 以上として同時に肌表面に照射して肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる美容器具。
- 請求項1に記載の肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる美容器具であって、
肌に照射するイオンは、正イオンとして、H3O+(H2O)m(m=0または任意の自然数)、負イオンとして、O2 -(H2O)n(n=0または任意の自然数)を用いたことを特徴とする肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる美容器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011156206A JP5285749B2 (ja) | 2009-10-09 | 2011-07-15 | 肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる美容器具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009235468 | 2009-10-09 | ||
JP2009235468 | 2009-10-09 | ||
JP2011156206A JP5285749B2 (ja) | 2009-10-09 | 2011-07-15 | 肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる美容器具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010007946A Division JP4790068B2 (ja) | 2009-10-09 | 2010-01-18 | 肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる方法および美容器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011200722A JP2011200722A (ja) | 2011-10-13 |
JP5285749B2 true JP5285749B2 (ja) | 2013-09-11 |
Family
ID=44189850
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010007946A Active JP4790068B2 (ja) | 2009-10-09 | 2010-01-18 | 肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる方法および美容器具 |
JP2011156206A Active JP5285749B2 (ja) | 2009-10-09 | 2011-07-15 | 肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる美容器具 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010007946A Active JP4790068B2 (ja) | 2009-10-09 | 2010-01-18 | 肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる方法および美容器具 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20120302817A1 (ja) |
JP (2) | JP4790068B2 (ja) |
MY (1) | MY159983A (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5385958B2 (ja) * | 2011-10-04 | 2014-01-08 | シャープ株式会社 | 美顔器 |
JP2014014644A (ja) * | 2012-06-13 | 2014-01-30 | Sharp Corp | 保湿装置およびそれを搭載する電気機器、ならびに保湿方法 |
JP6039315B2 (ja) * | 2012-08-31 | 2016-12-07 | シャープ株式会社 | 美容器具 |
JP5955174B2 (ja) * | 2012-09-18 | 2016-07-20 | シャープ株式会社 | イオン発生装置 |
JP5963629B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-08-03 | シャープ株式会社 | 加湿機 |
JP6412301B2 (ja) * | 2012-11-26 | 2018-10-24 | シャープ株式会社 | 保湿装置 |
JPWO2015156017A1 (ja) * | 2014-04-10 | 2017-04-13 | シャープ株式会社 | 美容成分の皮膚への浸透を促進する方法および皮膚浸透促進装置 |
WO2018101572A1 (ko) * | 2016-12-01 | 2018-06-07 | 주식회사 엘지생활건강 | 맞춤형 화장품 제공 시스템 및 그의 동작 방법 |
JP7215763B2 (ja) * | 2020-11-20 | 2023-01-31 | 株式会社 リブレックス | イオン発生装置 |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2270395B (en) * | 1992-09-02 | 1996-11-06 | Honeywell Control Syst | Water purification system |
JPH09108313A (ja) * | 1995-10-24 | 1997-04-28 | Mitsubishi Electric Corp | 微生物繁殖防止方法およびその装置 |
US6174500B1 (en) * | 1998-06-02 | 2001-01-16 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Negative ion generating apparatus |
JP2002216933A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-08-02 | Sharp Corp | イオン発生装置及びこれを用いた空気調節装置 |
JP4089184B2 (ja) * | 2001-08-10 | 2008-05-28 | 松下電工株式会社 | イオン供給装置 |
JP2003185167A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-03 | Yamatake Corp | マイナスイオン発生装置 |
KR100688945B1 (ko) * | 2002-12-23 | 2007-03-09 | 삼성전자주식회사 | 공조기 집진 장치 |
JP2005083651A (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Sharp Corp | イオン拡散装置 |
JP2005224352A (ja) * | 2004-02-12 | 2005-08-25 | Shiseido Co Ltd | 美容術アドバイス方法およびイオン測定装置 |
JP4467389B2 (ja) * | 2004-09-09 | 2010-05-26 | シャープ株式会社 | 殺菌方法および殺菌装置 |
JP3717509B1 (ja) * | 2004-11-02 | 2005-11-16 | 俊孝 田中 | 気流拡散装置(拡散扇)及び空気調和機 |
JP4678340B2 (ja) * | 2006-06-19 | 2011-04-27 | パナソニック電工株式会社 | 荷電粒子供給装置 |
JP2009165639A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-30 | Panasonic Electric Works Co Ltd | ミスト発生装置 |
JP5098883B2 (ja) * | 2008-08-07 | 2012-12-12 | Smc株式会社 | 放電電極清掃機構付きイオナイザ |
DE112010003635T5 (de) * | 2009-09-14 | 2012-08-02 | Cosmotech Co. Ltd. | Pulversprühsystem für das Drucken |
-
2010
- 2010-01-18 JP JP2010007946A patent/JP4790068B2/ja active Active
-
2011
- 2011-01-13 MY MYPI2012003102A patent/MY159983A/en unknown
- 2011-01-13 US US13/522,639 patent/US20120302817A1/en not_active Abandoned
- 2011-07-15 JP JP2011156206A patent/JP5285749B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20120302817A1 (en) | 2012-11-29 |
MY159983A (en) | 2017-02-15 |
JP2011098187A (ja) | 2011-05-19 |
JP4790068B2 (ja) | 2011-10-12 |
JP2011200722A (ja) | 2011-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5285749B2 (ja) | 肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる美容器具 | |
US10124080B2 (en) | Hand disinfection device having a plasma and aerosol generator | |
JP5066284B1 (ja) | 毛髪の加湿及び損傷軽減方法並びに毛髪の加湿及び損傷軽減装置 | |
WO2020054100A1 (ja) | 微細水放出装置 | |
KR101978562B1 (ko) | 이오나이저 내장형 가습기 | |
JP2009136303A (ja) | ヘアドライヤー | |
JP2019051392A (ja) | 毛髪の加湿及び損傷軽減方法並びに毛髪の加湿及び損傷軽減装置 | |
JP5898465B2 (ja) | ヘアドライヤ | |
CN105997478A (zh) | 一种集纳米水离子和空气净化于一体的美容仪 | |
JP4300919B2 (ja) | マイナスイオン発生機能付き静電霧化装置及びこれを備えた空気調和機 | |
WO2011087056A1 (ja) | 肌表面の水分量を増加させると共に真皮の水分保持機能を向上させる方法および美容器具 | |
WO2014042173A1 (ja) | 保湿装置およびそれを搭載する電気機器、ならびに保湿方法 | |
JPH11265780A (ja) | イオン発生装置 | |
JP2004148107A (ja) | 美肌装置及びトリートメント装置 | |
JP2006061407A (ja) | 静電霧化装置付き洗面化粧台 | |
JP5385958B2 (ja) | 美顔器 | |
WO2014038507A1 (ja) | 毛髪の付着臭脱臭方法および毛髪の付着臭脱臭装置 | |
JP5863608B2 (ja) | イオン発生装置 | |
JP2013142332A (ja) | 送風装置 | |
JP2023078499A (ja) | 殺菌装置 | |
JP2014045968A (ja) | 口唇の保湿方法および美容器具 | |
TWM297410U (en) | Fan with both negative ion releasing and odor absorbing function | |
JP2012032090A (ja) | 加湿装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110930 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20130131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130319 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130401 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130531 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5285749 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |