JPH09108313A - 微生物繁殖防止方法およびその装置 - Google Patents

微生物繁殖防止方法およびその装置

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JPH09108313A
JPH09108313A JP7275625A JP27562595A JPH09108313A JP H09108313 A JPH09108313 A JP H09108313A JP 7275625 A JP7275625 A JP 7275625A JP 27562595 A JP27562595 A JP 27562595A JP H09108313 A JPH09108313 A JP H09108313A
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JP
Japan
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ozone
gas
concentration
microorganisms
ions
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JP7275625A
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Yasuhiro Tanimura
泰宏 谷村
Koji Ota
幸治 太田
Takeshi Sugimoto
猛 杉本
Masao Kawasaki
雅夫 川崎
Hirohide Hirayama
大秀 平山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • A61L2/202Ozone

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低濃度のオゾンと高濃度のイオンを含む気体
を発生させ、オゾンとイオンの相乗効果により、安全か
つ十二分に微生物の増殖を防止できる微生物繁殖防止方
法及び装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 電離室5でイオン及びオゾンを発生させ
る放電時に流れる電流を制御するパルス変換器23を設
け、放電電流を抑制してオゾンの発生を抑制しつつイオ
ンを高濃度に生成し、低濃度のオゾンと高濃度のイオン
を含むイオン化気体10を生成し、物体14に供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンやオゾン等
の活性粒子を利用して、食品、調理用品、その他摂取時
に必要なもの等の食に関連するものや、公衆衛生上、微
生物の繁殖防止を要する物体表面及びそれらの物体を収
納する空間に存在する微生物の増殖を防止する微生物繁
殖防止方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は例えば特開平7−115946
号公報に示された従来の微生物繁殖防止装置を示す構成
図であり、図において1は外部の気体、2は気体1を取
り込むファン(送風機)、3はファン2により取り込ま
れた気体1が通気する通気路、4は気体1を取り込む供
給口、5は通気路3内に設置され、取り込まれた気体1
に対して電子を電離することによりその気体1をイオン
化する電離室、6は絶縁材料からなるブッシング、7は
タングステン、ステンレス鋼、ニッケルなどの金属材料
からなる金属針電極、8は金属針電極7と対向して配置
された金属平板接地電極、9は金属平板接地電極8上に
蒸着または密着により取り付けられたセラミック、ガラ
ス、石英等の誘電材料からなる平板状の誘電体、10は
電離室5でイオン化された、オゾンを含むイオン化され
た気体、11は通気路3内に設置され、電離室5でオゾ
ンを含むイオン化された気体10に含まれるオゾンを分
解し、そのオゾンを含むイオン化された気体10からオ
ゾンを除去するオゾン分解室であり、二酸化マンガン、
活性アルミナ等のオゾン分解触媒が充填されている。1
2はオゾン分解室11を通気路3から電気的に絶縁する
絶縁体、13はオゾンを含まないイオン化された気体、
14は微生物が繁殖する物体、15は微生物が繁殖する
物体14を収納する空間を有し、オゾン分解室11でオ
ゾンが除去されたオゾンを含まないイオン化された気体
13が供給されるイオン処理室、16は高圧発生器、1
7はオゾンを含まないイオン化された気体13をイオン
処理室15に供給するガス入口、18はイオン処理室1
5の外に使用済みのオゾンを含まないイオン化された気
体13を放出するためのガス出口である。
【0003】次に動作について説明する。まず、ファン
2が外部の気体1を供給口4から取り込み、通気路3を
経て電離室5内に導く。この電離室5内には、複数の金
属針電極7と、この金属針電極7と対向して配置された
誘電体9に密着して取り付けられた金属平板接地電極8
とが両電極7,8間の間隔(ギャップ長)を数mmとして
配設されており、両電極7,8間に数kVの交流高電圧を
印加すると、金属針電極7の先端近傍に、高い電界がか
かり、コロナ放電と呼ばれる放電が起こる。そして、気
体1が放電中の電離室5内に導かれると、気体1に含ま
れる酸素分子等と電子が衝突して酸素分子等がイオン化
し、気体1にイオンが含まれることになる。
【0004】しかしながら、外部の気体1には酸素分子
が含まれているため、コロナ放電によりイオンが発生す
ると同時にオゾンも発生する。因みに、このオゾンは酸
化力が強いためオゾン濃度が高くなると有害である。そ
こで、オゾンを含むイオン化された気体10が流れる通
気路3内の下流側に通気路3から電気的に絶縁してオゾ
ン分解室11にオゾン分解触媒を配置し、このオゾン分
解触媒によりオゾンを含むイオン化された気体10から
オゾンを除去し、オゾンを含まないイオン化された気体
13を作り出している。
【0005】このようにして、作り出したオゾンを含ま
ないイオン化された気体13を微生物が繁殖する物体1
4を収納する空間を有するイオン処理室15に供給し
て、物体14に付着した微生物の繁殖を抑える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の微生物繁殖防止
装置は以上のように構成されており、この装置で発生さ
せたイオンは微生物の増殖を抑制する効果を有してい
る。しかしながら、イオンの発生量には限界があり、ま
た気体中のイオン濃度を高くするほど、イオンの自己分
解量が増加するため、物体に付着した微生物に高濃度の
イオンを十分に供給できないという問題点があった。ま
た、イオン単独では、イオン処理を停止すると、微生物
が増殖を再び開始するなど十分な微生物増殖抑制効果が
得られないという問題点があった。一方、オゾンを用い
て微生物の増殖を抑制する場合、0.1ppm以上のオゾン
濃度で処理することが必要であるが、0.1ppm以上の濃
度域では、オゾンが有する高酸化力のために、例えば食
品によっては変色・変質したり、機材が腐食するなどの
問題点があった。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解消する
ために鋭意研究の結果、微生物の増殖を抑制するイオン
を含んだ気体中に、低濃度に制御されたオゾンを含ま
せ、オゾンとイオンの相乗効果により、微生物の増殖防
止能力を高めることができることを見いだしなされたも
のである。本発明の第1の目的は、処理に際して安全性
等を損なわずに、微生物の増殖を十分に抑制できる、微
生物増殖防止能力の高い微生物繁殖防止方法を得ること
である。
【0008】また、本発明の第2の目的は、イオンを高
濃度に発生させることができ、しかもオゾンの発生量を
抑制してオゾンを低濃度に制御することができる微生物
の増殖防止能力の高い微生物繁殖防止装置を得ることで
ある。
【0009】本発明の第3の目的は、オゾンの発生量を
低濃度になるように制御しながら、気体中にイオンを効
率良くかつ高濃度に発生させることができる微生物の増
殖防止能力の高い微生物繁殖防止装置を得ることであ
る。
【0010】本発明の第4の目的は、オゾン濃度を容易
に制御でき、イオンを連続的にかつ高濃度に発生させる
ことができるとともに、活性粒子発生電極の寿命をも検
知することができる微生物繁殖防止装置を得ることであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の微生物繁
殖防止方法は、放電により気体をイオン化及びオゾン化
するに際し、オゾン発生量を抑制して所定の低濃度のオ
ゾンと高濃度のイオンを含む気体を、物体を収納する空
間において発生させ、例えば微生物が付着した物体また
は空間に浮遊する微生物の増殖を防止するようにしたも
のである。
【0012】本発明の第2の微生物繁殖防止方法は、放
電により気体をイオン化及びオゾン化するに際し、オゾ
ン発生量を抑制して所定の低濃度のオゾンと高濃度のイ
オンを含む気体を発生させ、この気体を例えば微生物が
繁殖する物体に吹き付けるようにしたものである。
【0013】本発明の第1の微生物繁殖防止装置は、活
性粒子発生室でイオン及びオゾンを発生させる放電時に
流れる電流を制御して、気体中のオゾン濃度を低濃度に
調節する放電電流制御手段を設けたものである。
【0014】また、放電電流制御手段をパルス発生器で
構成したものである。
【0015】さらに、上記に加え、放電時に流れる電流
を測定する放電電流測定手段を設けたものである。
【0016】本発明の第2の微生物繁殖防止装置は、活
性粒子発生室の上流側に、気体を上記活性粒子発生電極
の放電電極近傍あるいは電極間空隙に導くとともに上記
気体の流速を調節する気体流制御手段を設けたものであ
る。
【0017】本発明の第3の微生物繁殖防止装置は、上
記に加え、活性粒子発生室に取り込まれる気体中のオゾ
ン濃度を調節するオゾン濃度調節手段を設けたものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施の形態を図について
説明する。図1は本発明の実施の形態1による微生物繁
殖防止装置を示す構成図である。図において、1は外部
の気体、2は気体1を取り込むファン、3はファン2に
より取り込まれた気体1が通気する通気路、4は気体1
を取り込む供給口、5は通気路3内に設置され、下記の
活性粒子発生電極間に高電圧を印加することにより起こ
る放電により取り込まれた気体1をイオン化するととも
にオゾン化する活性粒子発生室で、この場合は電離室、
6は絶縁材料からなるブッシング、7,8は活性粒子発
生電極で、この場合はタングステン、ステンレス鋼、ニ
ッケルなどの金属材料からなる金属針電極7と、金属針
電極7と対向して配置された金属平板接地電極、10は
電離室5でイオン化された、オゾンを含むイオン化され
た気体(イオン化気体と記す)、14は微生物が繁殖す
る物体、21は金属針電極7の近傍で放電を起こすため
の高電圧の源となる電力を供給する入力電源、22は入
力電源21から供給された一次電圧を変換および昇圧す
る昇圧変換器、23は昇圧変換器22で昇圧された高電
圧をパルス化するパルス変換器である。なお、本実施の
形態では、入力電源21は交流100Vとし、昇圧変換
器22により、入力された交流100Vは負極性の直流
高電圧として出力されるケースについて説明する。
【0019】次に動作について説明する。まず、ファン
2が外部の気体1を供給口4から取り込み、通気路3を
介して電離室5内に導く。この電離室5内には、複数の
金属針電極7と、この金属針電極7と対向して配置され
た金属平板接地電極8とが、金属針電極7と金属平板接
地電極8との間隔(ギャップ長)を数mmに保持して設け
られている。ここで、昇圧変換器22によって作られ、
パルス変換器23によってパルス化された数kVの負極性
直流パルス高電圧を金属針電極7に印加すると、金属針
電極7の先端近傍に、高い電界がかかり、コロナ放電が
起こる。
【0020】そして、この放電中の電離室5内に酸素分
子を含有している気体1が導かれると、気体1に含まれ
る酸素分子等と電子が付着することにより、酸素分子等
が負イオン化するとともに、酸素分子が電子と衝突解離
することにより、オゾンが生成されて、オゾンと負イオ
ンの双方が含まれたオゾンを含むイオン化気体10が発
生することになる。
【0021】加えて、本実施の形態では、パルス変換器
23により金属針電極7に印加される負極性直流パルス
高電圧のパルス周波数を制御しているので、放電時に流
れる電流が低減され、オゾンの生成量が抑制される。な
お、オゾンは酸化力が強くオゾン濃度が高くなると、人
体に有害であるとともに、構成物体の材料を腐食する虞
れがあるため、イオン化気体10中のオゾン濃度は安全
であるとされている作業基準値の0.1ppm以下になるよ
うに制御する必要がある。また、このようなオゾンを含
んだ気体を食品保存などに適用する場合、実験によれ
ば、オゾン濃度が0.05ppmを越えると、食品そのもの
を変質・変色させてしまうことがわかり、オゾンを含ん
だ気体を使用する際には、オゾン濃度は0.05ppm以下
にしなければならないことが明らかになった。
【0022】そのため、本実施の形態では上記のように
してオゾンの生成量を抑制し、低濃度(0.05ppm以
下)のオゾンを含んだイオン化気体10を生成し、これ
を微生物が繁殖している物体14に供給している。通常
の場合は、空気を供給気体1としているので、低濃度の
オゾンを含んだイオン化空気10が供給される。また、
このときのイオン化空気10中のイオン濃度は、微生物
が繁殖している物体14の状態にもよるが、実験によれ
ば、空気中に通常存在するイオン濃度(数10〜100
個/cm3 程度)の数百倍程度にする必要があり、この濃
度域に達すると増殖を防止される微生物(細菌類)が現
れてくる。しかし、好ましくはその1000倍以上のイ
オン濃度、すなわち104個/cm3以上にするのが、様々
な微生物の増殖を防止するのに有効である。従って、1
4個/cm3以上の高濃度のイオンを含むイオン化気体を
供給するようにしている。以上のように、微生物が繁殖
(付着)した物体14表面に対してイオンおよびオゾン
が継続して供給されることになるので、イオンとオゾン
の相乗効果により、どちらか一方では微生物の繁殖を抑
制できない濃度域でも、微生物の増殖を抑えられること
になる。
【0023】ここで、放電時に流れる電流を制御するこ
とにより、イオン化気体10中のオゾン濃度を低濃度に
維持しながら、負イオンのみを大量に発生できることを
実証するために実施した一実験例について説明する。図
2は印加電圧のパルス周波数と負イオンおよびオゾン発
生量との関係を示した特性図である。実線の特性曲線は
パルス周波数と負イオン発生量との関係を、破線の特性
曲線はパルス周波数とオゾン発生量との関係を示してい
る。この実験例は、長さ1cmの金属針電極7を5mm間隔
で5本配置し、この金属針電極7と、幅1cm、長さ3cm
の金属平板接地電極8のギャップ長を10mm、金属針電
極7に印加される負極性直流パルス高電圧のゼロピーク
電圧を8kV、両電極間を通過する空気の風速を約1m/s
とし、供給する空気の温度を20℃、湿度を60%とし
て測定したものである。
【0024】この図2からわかるように、パルス周波数
が増加するにつれて、オゾン発生量は一次関数的に増加
するが、負イオン発生量はほぼ一定となることが確認さ
れた。例えば、パルス周波数を500Hzとした場合、ガ
ス流量50L/minの空気中のオゾン濃度を0.03ppmに
維持しながら、負イオン濃度を3×106 個/cm3 にす
ることができる。このように、パルス周波数を制御する
ことにより、オゾン濃度を低濃度域に保ちながら、負イ
オン濃度を高められることが分かる。
【0025】なお、上記実験例では金属針電極7の針の
本数を金属平板接地電極8の面積3cm2 当たり5本とし
たが、さらに本数を増加させれば負イオンの発生量を増
加させることは可能である。しかし、同時にオゾンの発
生量も増加するため、パルス周波数を低下させる必要が
ある。
【0026】また、上記実験例では、直流パルス高電圧
のゼロピーク電圧を8kVとし、ギャップ長を10mmとし
たが、ある程度の範囲(コロナ放電領域)内であれば、
印加電圧をさらに高めたり、または、ギャップ長をさら
に短くすることにより、負イオンの発生量を増加させる
ことができる。しかし、この際同時にオゾン発生量も増
加するので、パルス周波数を低下させる必要がある。さ
らに、上記領域を越えて印加電圧をさらに高めたり、ま
たは、ギャップ長をさらに短くすることは短絡を生じさ
せ、非常に危険である。
【0027】また、本実験例では風速が約1m/sの空気
を両電極7,8間に流したが、空気の風速を0.1〜3.
0m/sの範囲において変化させた場合、負イオン発生量
は風速が大きくなる程増加する。しかし、通気路3に流
れる空気流量が増加するため、空気中のオゾン濃度は低
下するので、パルス周波数を増加させる必要がある。
【0028】次に、低濃度のオゾンを含んだイオン化気
体10によって微生物の繁殖が抑えられることを実験例
を用いて説明する。
【0029】
【表1】
【0030】表1は微生物が繁殖する物体14として、
寒天培地に人工的に植え付けたバクテリア(黄色ブドウ
球菌)を保持したシャーレを用意し、負イオンとオゾン
を含んだ混合ガス処理の効果を調べたものである。ここ
で、シャーレに供給するオゾンを含んだイオン化空気1
0中の負イオン濃度は約106 個/cm3 とした。この
際、電離室5内の電極間に印加する電圧は約15kVとし
た。なお、微生物が繁殖する物体(シャーレ)14に供
給する空気1の温度は20℃、湿度は80〜90%と
し、負イオン濃度約106個/cm3で、オゾン濃度 0.
03ppmのオゾンを含んだイオン化空気10で3日間連
続的に処理した。比較項目として、負イオンおよびオゾ
ンともに発生させずに20℃の空気で処理した場合、負
イオン濃度約106 個/cm3 で、オゾン濃度0.002
ppm以下の20℃のイオン化空気で処理した場合、およ
びオゾン濃度0.05ppmで、負イオン濃度約102
/cm3 以下の20℃のオゾン化空気で処理した場合を加
えた。
【0031】実験結果は、表1に示したように、イオン
およびオゾンを発生させずに20℃の空気で処理した場
合、3日後のバクテリアのコロニー数は約900個/シ
ャーレであり、負イオン濃度約106個/cm3でオゾン濃
度0.002ppm以下の20℃のイオン化空気で処理した
場合、3日間の処理直後のバクテリアのコロニー数は約
100個/シャーレとなり、微生物の増殖抑制効果はみ
られたが、イオン処理を停止すると、バクテリアのコロ
ニー数は約700個/シャーレに達し、イオン処理で
は、十分な微生物増殖防止効果が得られないことがわか
った。また、オゾン濃度0.05ppmで負イオン濃度約1
2個/cm3以下の20℃のオゾン化空気で処理した場
合、3日後のバクテリアのコロニー数は約800個/シ
ャーレとなり、オゾン処理によりバクテリアの増殖は若
干抑えられるが、その効果はあまり無いことが分った。
【0032】一方、温度20℃、負イオン濃度約106
個/cm3、オゾン濃度0.03ppmのオゾンを含んだイオ
ン化空気10で処理した場合、3日後のバクテリアのコ
ロニー数は0個/シャーレとなり、完全に増殖が抑制さ
れる効果が得られた。また、オゾンを含んだイオン化空
気10で処理した寒天培地を、処理を止めて、そのまま
室温(約20℃)に放置した場合、バクテリアの再増殖
はほとんど認められなかった。
【0033】以上のように上記実験結果によると、寒天
培地に植え付けたバクテリアで、オゾンを含んだイオン
化気体10の方が、イオン化気体単独あるいはオゾン単
独の場合に比べて、オゾンと負イオンの相乗効果によ
り、微生物の増殖を防止する能力を大きくできるととも
に、バクテリアを死滅させることができることが認めら
れた。
【0034】なお、表1では、好気性の球菌である黄色
ブドウ球菌を用いて、低濃度のオゾンを含んだイオン化
気体の効果を示したが、他の細菌、例えば形態が違う緑
膿菌、大腸菌やサルモネラ菌等の好気性の桿菌について
も同様の効果が得られた。また、胞子を形成する好気性
の桿菌であるバチルス(Bacillus)属細菌等
や、真菌類であるカビ等についても同様の効果が得ら
れ、増殖を抑制することができると考えられる。
【0035】本実験例では、オゾン濃度を約0.03pp
m、負イオン濃度を約106個/cm3とした場合のオゾン
を含んだイオン化空気処理についての微生物増殖抑制効
果を示したが、微生物が繁殖している物体14に供給さ
れるオゾンを含んだイオン化気体10中の負イオン濃度
およびオゾン濃度は、物体14表面に存在している微生
物の種類や処理方法等によって変更することが好まし
い。
【0036】なお、上記実施の形態では、オゾンと負イ
オンを含んだイオン化気体10を用いて処理した場合に
ついての効果を示したが、昇圧変換器22とパルス変換
器23よって正極性の直流パルス高電圧を作り出し、電
離室5内の金属針電極7に正極性の直流パルス高電圧を
印加して正イオンとオゾンを生成し、そのオゾンと正イ
オンを含んだイオン化気体10を微生物が繁殖する物体
14に供給するようにしても同様の効果が得られるが、
負イオンの方が正イオンに比べて微生物の繁殖を防止す
る効果が大きい。
【0037】また、昇圧変換器22とパルス変換器23
よって交流パルス高電圧を作り出し、電離室5内の金属
針電極7に交流パルス高電圧を印加して、負イオン、正
イオンおよびオゾンを生成し、そのオゾンと正および負
のイオンを含んだイオン化気体10を微生物が繁殖する
物体14に供給するようにしても同様の効果が得られる
が、イオン化気体10中に負イオンと正イオンが同等量
含まれていると、正イオンと負イオンが再結合して、イ
オンの消滅が早くなり、微生物の繁殖を防止する効果が
小さくなる。したがって、気体10中には単極性のイオ
ンのみを発生させるようにすることが望ましい。
【0038】また、上記実施の形態では、処理期間中イ
オン濃度およびオゾン濃度を一定に維持して処理を行う
ものについて示したが、処理期間中、パルス周波数の値
を変更するようにして、イオン濃度は高濃度に保ちなが
ら、オゾン濃度だけを変化させて、微生物が繁殖する物
体14を処理するようにしてもよい。
【0039】さらに、また、上記実験例では電離室5に
おいて、金属針電極7と、これと対向して配置される金
属平板接地電極と8を設けた場合の例を示したが、図3
に示したように、電離室5には径が0.1〜0.2mm程度
の複数の金属細線24と、この金属細線24と対向して
配置される金属格子状接地電極25を設け、この金属細
線24に負極性の直流パルス高電圧を印加させたときに
起こる放電においても同様の効果があった。図3(a)は
本発明の実施の形態1の微生物繁殖防止装置の変形例を
示す構成図で、同図(b)は金属細線24部分を示す断面
模式図である。
【0040】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2による微生物繁殖防止装置を示す構成図であり、図に
おいて、26は入力電源21から供給される交流電圧を
直流電圧に変換する整流器、27は直流電圧を蓄えるコ
ンデンサ、28は直流電圧をパルス化するパルス発振
器、29は直流パルス電圧を昇圧するパルストランスで
ある。ここで、パルス発生器はコンデンサ27、パルス
発振器28、パルストランス29で構成されている。な
お、入力電源21から供給される電圧が直流電圧である
場合は、整流器26は必要ない。
【0041】次に動作について説明する。まず、ファン
2が外部の気体1を供給口4から取り込み、通気路3を
介して電離室5内に導く。この電離室5内には、複数の
金属針電極7と、この金属針電極7と対向して配置され
た金属平板接地電極8が、金属針電極7と金属平板接地
電極8との間隔(ギャップ長)を数mmに保持して設けら
れている。
【0042】入力電源21から整流器26に交流電圧が
供給され、そこで交流電圧が直流電圧に変換される。変
換された直流電圧はコンデンサ27に蓄えられるととも
に、パルス発振器28によってパルス化され、直流パル
ス電圧となってパルストランス29に供給される。パル
ストランス29で作られた直流パルス高電圧が金属針電
極7に印加されると、金属針電極7の先端近傍に、高い
電界がかかり、コロナ放電が起こる。
【0043】従って、酸素分子を含有している気体1が
放電中の電離室5内に導かれると、気体1に含まれる酸
素分子等と電子が付着することにより、酸素分子等が負
イオン化するとともに、酸素分子が電子と衝突解離する
ことにより、オゾンが生成されて、オゾンと負イオンの
双方が含まれたオゾンを含むイオン化気体10が発生す
ることになる。
【0044】そして、パルス発振器28により、金属針
電極7に印加される負極性直流パルス高電圧のパルス周
波数を制御しているので、放電時に流れる電流が低減さ
れて、オゾンの生成量が抑制される。なお、上述したよ
うに、オゾンは酸化力が強くオゾン濃度が高くなると有
害であるため、イオン化気体10中のオゾン濃度は作業
基準値の0.1ppm以下になるように制御されている。
【0045】このようにして低濃度のオゾンを含んだイ
オン化気体10を生成し、これを微生物が繁殖している
物体14に供給する。通常の場合は、空気を供給気体と
しているので、低濃度のオゾンを含んだイオン化空気1
0が供給される。而して、微生物が繁殖した物体14表
面に対してイオンおよびオゾンが継続して供給されるこ
とになるので、イオンとオゾンの相乗効果により、どち
らか一方では微生物の繁殖を抑制できない濃度域でも、
微生物の増殖を抑えられることになる。なお、本実施の
形態では、直流電圧をパルス発振器28によりパルス化
した後、パルストランス29で昇圧して、直流パルス高
電圧を作り出しているので、パルス発振器28に耐高電
圧のものを使用する必要がなくなり、装置コストが安く
なる。
【0046】実施の形態3.上記実施の形態2では、直
流電圧をパルス発振器28によりパルス化した後、パル
ストランス29で昇圧して、直流パルス高電圧を作り出
すものを示したが、図5の回路図で示したような電気回
路を用いて、直流パルス高電圧を作り出すようにしても
同様の効果が得られる。図において、30a〜30dは
抵抗、31a〜31eはダイオード、32a,32bは
コンデンサ、33はサイリスタ、34は昇圧トランス
で、これらでパルス発生器を構成している。
【0047】次に動作について説明する。入力電源21
から供給された交流電圧をダイオード31aにより半波
電圧に変換し、コンデンサ32bに充電する。コンデン
サ32bに電荷が充電されると、コンデンサ32aと抵
抗30bから構成されたスイッチ部により、サイリスタ
33に信号が送られ、サイリスタ33に電流が流れるよ
うになると、コンデンサ32bに蓄えられた電荷が昇圧
トランス34の一次側コイルに流れる。一次側コイルに
電流が流れると、二次側コイルに起電力が発生し、交流
のパルス高電圧が発生する。その発生した交流パルス高
電圧をダイオード31eによって半波整流し、直流パル
ス高電圧に変換する。本実施例では、パルストランスを
使用する必要がなく、通常のトランスを使用できるた
め、簡便で装置コストを低減できる。
【0048】実施の形態4.上記実施の形態1では、電
離室5内の金属針電極7に負極性の直流パルス高電圧を
印加するようにして、放電時に流れる電流を制御するこ
とによって、オゾン濃度を低く維持しつつ、負イオン濃
度をできるだけ高めたイオン化気体10を発生させる場
合の例を示したが、図6の構成図に示すように、金属針
電極7と対向して配置された金属平板接地電極8上に、
セラミック、ガラス、石英等の誘電材料からなる平板状
の誘電体9を蒸着または密着により取り付けるととも
に、金属針電極7に直流高電圧を印加して、放電時に流
れる電流を抑制するようにしても、オゾン濃度を低く維
持しつつ、負イオン濃度をできるだけ高めたイオン化気
体10を発生させることができ、同様の微生物増殖抑制
効果が得られる。誘電体9は放電電流制御手段として作
用する。
【0049】ここで、この実施の形態4における微生物
繁殖防止装置で発生するオゾン量が、金属平板設置電極
8に蒸着した誘電体9により低減できることを実証する
ために実施した他の実験例について説明する。この実験
例では、長さ1cmの金属針電極7を5mm間隔で5本配置
し、この金属針電極7と、厚さ0.5mm の誘電体9を密
着した幅1cm、長さ3cmの金属平板接地電極8のギャッ
プ長を10mm、金属針電極7に印加される負極性直流高
電圧のゼロピーク電圧を8kV、両電極間を通過する空気
の風速を 約50cm/sとし、供給する空気の温度を20
℃、湿度を60%とした。
【0050】このような条件下でイオンを発生させて、
イオン発生量を測定した結果、イオン発生量は 約1×
109個/sであり、誘電体9を取り除いた場合のイオ
ン発生量は 約3×109個/sとなり、誘電体9の有無
にかかわらず、負イオンの発生量はほぼ同等になること
が確認された。
【0051】一方、放電により同時に発生するオゾンの
発生量は、誘電体9が設置されていない場合、約1mg/
hrであるが、誘電体9を取り付けることにより、オゾン
発生量は約0.01mg/hrに低下した。以上のように、
この実施の形態4によれば、イオン化された気体10の
イオン濃度を十分高く維持しながら、オゾンを低濃度に
維持できることがわかる。また、この実施の形態4で
は、パルス変換器23を使用せずに、誘電体9の厚みを
変更して、オゾンの発生量を低減化するとともに、制御
しているので、装置構成が簡単で、装置を簡便に安く製
作することができる効果がある。
【0052】実施の形態5.図7は本発明の実施の形態
5による微生物繁殖防止装置を示す構成図であり、図に
おいて、35は微生物が繁殖する物体14を収納する空
間を有するとともに、電離室5において発生したオゾン
を含むイオン化気体10が供給されるイオン供給室であ
る。
【0053】次に動作について説明する。まず、ファン
2がイオン供給室35内部の気体1を供給口4から取り
込み、通気路3を経て電離室5内に導く。この電離室5
内には、複数の金属針電極7と、この金属針電極7と対
向して配置された金属平板接地電極8が、金属針電極7
と金属平板接地電極8との間隔(ギャップ長)を数mmに
保持して設けられている。ここで、昇圧変換器22によ
って作られ、パルス変換器23によってパルス化された
数kVの負極性直流パルス高電圧を金属針電極7に印加す
ると、金属針電極7の先端近傍に、高い電界がかかり、
コロナ放電が起こる。
【0054】従って、酸素分子を含有している気体1が
放電中の電離室5内に導かれると、気体1に含まれる酸
素分子等と電子が付着することにより、酸素分子等が負
イオン化するとともに、酸素分子が電子と衝突解離する
ことにより、オゾンが生成されて、オゾンと負イオンの
双方が含まれたイオン化気体10が生成する。
【0055】そして、この際、パルス変換器23によ
り、金属針電極7に印加される負極性直流パルス高電圧
のパルス周波数を制御しているので、放電時に流れる電
流が低減されて、オゾンの生成量が抑制される。なお、
オゾンは酸化力が強くオゾン濃度が高くなると有害であ
るため、気体10中のオゾン濃度は作業基準値の0.1p
pm以下になるように制御されている。
【0056】このようにして低濃度のオゾンを含んだイ
オン化気体10が生成し、イオン供給室35内の空間に
放出される。通常の場合は、空気を供給気体としている
ので、低濃度のオゾンを含んだイオン化空気10が供給
される。以上のように、微生物が繁殖した物体14表面
およびその物体14を収納している空間に対してイオン
およびオゾンが継続して供給されることになるので、イ
オンとオゾンの相乗効果により、物体14表面にすでに
存在している微生物およびイオン供給室35内の空間に
浮遊し、物体14表面に落下して新たに増殖を開始する
微生物の増殖を抑えられることになる。
【0057】次に、低濃度のオゾンを含んだイオン化気
体10によって、イオン供給室35内に収納された物体
表面に存在する微生物の繁殖が抑えられることを実験例
を用いて説明する。
【0058】
【表2】
【0059】表2はこの実験例の実験結果を示したもの
であり、実験は微生物が繁殖する物体14として鮪刺身
を用い、これをイオン供給室35、この場合は冷蔵庫内
に温度0℃、湿度85〜95%の条件で3日間保存し、
電離室5で発生したオゾンと負イオンを含んだ空気で連
続的に処理したものである。なお、電離室5内の金属針
電極7に約−10kVの電圧を印加して、イオン供給室3
5内の負イオン濃度は約105個/cm3とし、オゾン濃度
は約0.05ppmとした。
【0060】比較項目として、負イオンおよびオゾンと
もに発生させずに0℃の空気で処理した場合、負イオン
濃度約105個/cm3で、オゾン濃度0.002ppm以下の
0℃のイオン化空気で処理した場合、およびオゾン濃度
約0.2ppmで、負イオン濃度約102個/cm3以下の0℃
のオゾン化空気で処理した場合を加えた。なお、鮪刺身
14の表面の一般細菌のサンプリングはスタンプ法によ
り、培地は標準寒天培地を用いた。
【0061】実験結果は、表2に示したように、イオン
およびオゾンを発生させずに空気で処理した場合、3日
後のバクテリアのコロニー数は約1600個/cm2 であ
り、負イオン濃度約105 個/cm3 でオゾン濃度0.0
02ppm以下のイオン化空気で処理した場合、3日後の
バクテリアのコロニー数は約1000個/cm2 となり、
バクテリアの増殖は若干抑えられるが、その効果はあま
り無いことが分った。
【0062】また、オゾン濃度約0.2ppmで負イオン濃
度約102 個/cm3 以下のオゾン化空気で処理した場
合、3日後のバクテリアのコロニー数は約600個/cm
2 となり、バクテリアの増殖はかなり抑えられる。とこ
ろが、オゾンで処理した場合、鮪刺身の外観はオゾンの
強力な酸化作用により色が赤黒く変色し、品質が著しく
低下するという問題が生じた。
【0063】一方、温度0℃、負イオン濃度約105
/cm3、オゾン濃度0.05ppmのオゾンを含んだイオン
化空気10で処理した場合、3日後のバクテリアのコロ
ニー数は約300個/cm2 シャーレとなり、増殖がかな
り抑制されるという効果が得られた。また、処理3日後
においても、外観の変化がみられず、また腐敗臭も感じ
られず、ほぼ初期の鮮度を完全に維持することができる
ことが認められた。
【0064】以上のように上記実験結果によると、低濃
度のオゾンと高濃度の負イオンを含んだイオン化空気に
より、鮪刺身を高濃度のオゾン処理のように変色・変質
させることなく、その表面に存在する微生物の繁殖を防
止でき、初期の鮮度を維持できることがわかる。
【0065】上記実施の形態では、処理期間中イオン濃
度およびオゾン濃度を一定に維持して処理を行うものに
ついて示したが、処理期間中、パルス周波数の値を変更
するようにして、イオン濃度は高濃度に保ちながら、オ
ゾン濃度だけを変化させて、イオンでは連続処理および
オゾンでは間欠処理を行うようにしても、低濃度のオゾ
ンと高濃度の負イオンを含む空気10で連続処理するよ
りも、微生物増殖防止効果はやや低下するが、ほぼ同様
の効果が得られる。
【0066】実施の形態6.図8は本発明の実施の形態
6による微生物繁殖防止装置を示す構成図であり、図に
おいて、36は気体流制御手段で、この場合は金属針電
極7と金属平板接地電極8の間の空間に気体1を強制的
に流すとともに、気体流路断面を狭め両電極7,8間に
流れる気体1の流速を速めるガス流方向制御板である。
【0067】次に動作について説明する。まず、ファン
2が外部の気体1を供給口4から取り込み、通気路3を
経てガス流方向制御板36に導く。このガス流方向制御
板36に導かれた気体1は、ガス流方向制御板36によ
り流れる方向を変更され、電離室5内に設けられた複数
の金属針電極7と、この金属針電極7と対向して配置さ
れた金属平板接地電極8との間の放電空間に供給され
る。ここで、昇圧変換器22によって作られ、パルス変
換器23によってパルス化された数kVの負極性直流パル
ス高電圧を金属針電極7に印加すると、金属針電極7の
先端近傍に、高い電界がかかり、コロナ放電が起こる。
【0068】そして、酸素分子を含有している気体1が
放電中の電離室5内に導かれると、気体1に含まれる酸
素分子等と電子が付着することにより、酸素分子等が負
イオン化するとともに、酸素分子が電子と衝突解離する
ことにより、オゾンが生成されて、オゾンと負イオンの
双方が含まれたイオン化気体10が生成される。
【0069】また、この度、金属針電極7と金属平板接
地電極8の両電極間に流れる気体1のガス流速と、オゾ
ンおよび負イオンの発生量の関係を実験により調べた結
果、ガス流速が早くなるほど、負イオンの発生量は増加
するが、オゾンの発生量は変わらないことが確認され
た。このことから、両電極7,8間に流す気体1の流速
を高めることにより、オゾンの生成量を抑制しながら、
気体1中に高濃度の負イオンを発生させることができる
ようになることが分かる。
【0070】本実施の形態6においては、放電時に流れ
る電流を抑制するように構成するとともに、ガス流方向
制御板36により金属針電極7と金属平板接地電極8間
に流れる気体の流速を速くしているので、オゾンの発生
を抑制してオゾン濃度を低濃度に維持しつつ、負イオン
の発生量をより良好に増加させることができ、より高濃
度の負イオンを含むイオン化気体が得られる。このよう
にして生成した低濃度のオゾンおよび高濃度のイオンを
含んだイオン化気体10が微生物が繁殖している物体1
4に供給されると、上記実施の形態と同様、イオンとオ
ゾンの相乗効果により微生物の増殖を抑えられる。
【0071】なお、ガス流方向制御板36の設置場所
は、生成したイオンの衝突による消滅を防ぐという点か
ら、電離室5の上流側に設けるのが望ましい。
【0072】実施の形態7.上記実施の形態6では、金
属針電極7と金属平板接地電極8間の放電空間に、ガス
流方向制御板36により気体1を流すものを示したが、
図9の電離室5部分を示す模式斜視図に示したように、
電離室5内において、0.1〜0.2mm程度の複数の金属
細線24と、この金属細線24と対向して配置された金
属格子状接地電極25を設けるとともに、この金属細線
24の上流側にガス流方向制御板36を設けて、金属細
線電極24近傍のみに気体1が流れるようにし、気体流
路を絞って気体1の流速が速くなるようにしても同様の
効果が得られる。また、放電電極を金属細線としている
ことにより、金属細線近傍に気体1を流す際の圧力損失
を小さくすることができ、大風量の気体をながすことが
できる効果がある。
【0073】実施の形態8.図10は本発明の実施の形
態8による微生物繁殖防止装置を示す構成図であり、図
において、37は一方の通気路内に設置され、ファン2
により取り込まれる気体1中のオゾンを分解するための
オゾン分解装置であり、本実施の形態では二酸化マンガ
ン、活性アルミナ等のオゾン分解触媒が用いられてい
る。また、38は一方の通気路と他方の通気路の合流部
分に設けられ、オゾン分解装置37を通過する気体1の
流量と通過しない気体1の流量の比率を制御し、電離室
5に取り込まれる気体中のオゾン濃度を調節するガス流
量制御装置である。このオゾン分解装置とガス流量制御
装置でオゾン濃度調節手段を構成している。
【0074】次に動作について説明する。まず、ファン
2およびガス流量制御装置38により、オゾン分解装置
37を通過する気体1と通過しない気体1が、ある混合
比率で混合されて取り込まれ、通気路3を介して電離室
5内に導かれる。この電離室5内には、複数の金属針電
極7と、この金属針電極7と対向して配置された金属平
板接地電極8が、金属針電極7と金属平板接地電極8と
の間隔(ギャップ長)を数mmに保持して設けられてい
る。ここで、昇圧変換器22によって作られ、パルス変
換器23によってパルス化された数kVの負極性直流パル
ス高電圧を金属針電極7に印加されると、金属針電極7
の先端近傍に、高い電界がかかり、コロナ放電が起こ
る。
【0075】この放電中の電離室5内に酸素分子を含有
している気体1が導かれると、気体1に含まれる酸素分
子等と電子が付着することにより、酸素分子等が負イオ
ン化するとともに、酸素分子が電子と衝突解離すること
により、オゾンが生成されて、オゾンと負イオンの双方
が含まれたイオン化気体10が取り出される。
【0076】この際、オゾン分解装置37とガス流量制
御装置38により、電離室5に吸入される気体1中のオ
ゾン濃度が一定に維持されるようにしているので、電離
室5ではオゾンを一定量を発生させるようにするだけ
で、一定濃度のオゾンを含んだイオン化気体10が微生
物が繁殖している物体14に供給できる。これにより、
微生物が繁殖する物体14に供給するオゾンを含んだイ
オン化気体10中のオゾン濃度を制御しやすくなるとと
もに、高濃度に達すると有害であるオゾンを低い濃度域
に維持でき、安全で効率的に微生物の増殖を防止するこ
とができる。
【0077】実施の形態9.上記実施の形態8では、オ
ゾン分解装置37とガス流量制御装置38により、電離
室5に吸入される気体1中のオゾン濃度が一定に維持さ
れるものを示したが、図11の構成図に示したように、
電離室5の上流側に、オゾン分解用加熱電線39を設け
て、オゾン分解用加熱電線39の温度が一定になるよう
に制御して、気体1中のオゾンが常に一定量分解される
ようにして、電離室5に吸入される気体1中のオゾン濃
度が一定に維持されるようにしても同様の効果が得られ
る。また、部品点数を低減でき、装置の構成が簡単で、
制御が容易になる。
【0078】実施の形態10.図12は本発明の実施の
形態10による微生物繁殖防止装置を示す構成図であ
り、図において、40は金属針電極7に流れ込む電流値
を測定する電流計、41は電流計40からの入力信号を
受けて、昇圧変換器22に出力信号を送る制御装置であ
る。
【0079】次に動作について説明する。まず、ファン
2が外部の気体1を供給口4から取り込み、通気路3を
介して電離室5内に導く。この電離室5内には、複数の
金属針電極7と、この金属針電極7と対向して配置され
た金属平板接地電極8が、金属針電極7と金属平板接地
電極8との間隔(ギャップ長)を数mmに保持して設けら
れている。ここで、昇圧変換器22によって作られ、パ
ルス変換器23によってパルス化された数kVの負極性直
流パルス高電圧を金属針電極7に印加すると、金属針電
極7の先端近傍に、高い電界がかかり、コロナ放電が起
こり、低濃度のオゾンと負イオンが含まれたイオン化気
体10が生成される。
【0080】なお、この実施の形態では、この際に、電
流計40により金属針電極7に流れ込む電流値を計測し
ている。そして、電流値が増加傾向にあることが認識さ
れると、電流計40から制御装置41に信号が送られ、
制御装置41から昇圧変換器22に信号が送られて、金
属針電極7に印加される電圧が低減され、放電時に流れ
る放電電流が増加して、オゾンの生成量が増加するのを
防止できるようにしている。
【0081】また、電流計40で電流の増減を絶えず測
定することは電極の汚れ具合をモニタリングすることに
なるので、金属針電極7のメンテナンス時期を容易に知
ることができるようになる。さらにまた、異常電流が流
れた場合は、金属針電極7に高電圧を印加することを停
止でき、火災などが発生するのを未然に防止することが
できる。これにより、微生物が繁殖する物体14に供給
するオゾンを含んだイオン化気体10中のオゾン濃度を
制御しやすくなるとともに、高濃度に達すると有害であ
るオゾンを低い濃度域に維持でき、安全で効率的に微生
物の増殖を防止することができる。
【0082】実施の形態11.上記実施の形態10で
は、電流計40により、金属針電極7に流れ込む電流値
を計測し、制御装置41を介して電流計40から昇圧変
換器22に信号を送り、金属針電極7に印加される電圧
が低減させるようにして、気体1中のオゾン濃度が一定
に維持されるものを示したが、図13の構成図で示した
ように、金属平板接地電極8とアースとの間に、電流計
40を設けて、両電極7,8間に流れる放電電流を測定
するようにしても同様の効果が得られる。また、電流計
40を高電圧が印加されていない部分に設置しているの
で、電流計40の仕様を高電圧仕様にする必要がなく、
装置コストを低減できる効果がある。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明の微生物繁殖防止
方法によれば、放電により気体をイオン化及びオゾン化
するに際し、オゾン発生量を抑制して所定の低濃度のオ
ゾンと高濃度のイオンを含む気体を、物体を収納する空
間において発生させる、あるいは上記オゾンとイオンを
含む気体を上記物体に吹き付けるようにしたので、オゾ
ンとイオンの相乗効果により、微生物の繁殖を防止する
能力が向上し、かつ処理時の安全性等も損なうことな
く、十二分に微生物の繁殖を防止できる効果がある。
【0084】本発明の第1の微生物繁殖防止装置におい
ては、活性粒子発生室でイオン及びオゾンを発生させる
放電時に流れる電流を制御する放電電流制御手段、例え
ばパルス発生器を設けたので、放電電流を低減でき、高
濃度にイオンを発生させつつも、オゾンの発生を抑制で
き、オゾン濃度を低濃度に調節することができる。高濃
度のイオンを含んだ気体中に所定の低濃度のオゾンを一
定に発生させることができ、オゾンとイオンの相乗効果
により、微生物の繁殖を防止する能力が高められ、処理
時の安全性等も損なうことなく、十二分に微生物の繁殖
を防止できる効果がある。
【0085】また、放電時に流れる電流を測定する放電
電流測定手段を設けたので、活性粒子発生電極で使用さ
れる電流値を検出することができ、生成する高濃度イオ
ンを含む気体中のオゾン濃度を容易に低濃度に制御で
き、安全で効率的に微生物の繁殖を防止できる効果があ
る。
【0086】本発明の第2の微生物繁殖防止装置におい
ては、活性粒子発生室の上流側に、気体を活性粒子発生
電極の放電電極近傍あるいは電極間空隙に導くとともに
上記気体の流速を調節する気体流制御手段を設けたの
で、電極間を流れる気体の流速を速くして、オゾンの発
生量を増加させずにイオンの発生量を増加させることが
でき、所定の低濃度のオゾンと高濃度のイオンを含む気
体を発生させることができ、オゾンとイオンの相乗効果
により、処理時の安全性等を損なうことなく、十二分に
微生物の繁殖を防止できる効果がある。
【0087】本発明の第3の微生物繁殖防止装置におい
ては、上記に加え、活性粒子発生室、放電空間に取り込
まれる気体中のオゾン濃度を調節するオゾン濃度調節手
段を設けたので、供給されるオゾン及びイオンを含む気
体中のオゾン濃度を容易に制御できるようになり、オゾ
ンを低い濃度に維持でき、安全に効率的に微生物の増殖
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による微生物繁殖防止
装置を示す構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るパルス周波数と
負イオンおよびオゾンの発生量との関係を示す特性図で
ある。
【図3】 本発明の実施の形態1による微生物繁殖防止
装置の変形例を示す構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態2による微生物繁殖防止
装置を示す構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態3に係る微生物繁殖防止
装置のパルス発生器の構成を示す回路図である。
【図6】 本発明の実施の形態4による微生物繁殖防止
装置を示す構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態5による微生物繁殖防止
装置を示す構成図である。
【図8】 本発明の実施の形態6による微生物繁殖防止
装置を示す構成図である。
【図9】 本発明の実施の形態7による微生物繁殖防止
装置の電離室部分を示す模式斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態8による微生物繁殖防
止装置を示す構成図である。
【図11】 本発明の実施の形態9による微生物繁殖防
止装置を示す構成図である。
【図12】 本発明の実施の形態10による微生物繁殖
防止装置を示す構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態11による微生物繁殖
防止装置を示す構成図である。
【図14】 従来の微生物繁殖防止装置を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 気体、2 ファン、3 通気路、4 供給口、5
電離室、7 金属針電極、8 金属平板接地電極、9
誘電体、10 オゾンを含むイオン化気体、14 物
体、21 入力電源、22 昇圧変換器、23 パルス
変換器、24金属細線電極、25 金属格子状接地電
極、26 整流器、27 コンデンサ、28 パルス発
振器、29 パルストランス、30a〜30d 抵抗、
31a〜31d ダイオード、32a,32b コンデ
ンサ、33 サイリスタ、34トランス、35 イオン
供給室、36 ガス流方向制御板、37 オゾン分解装
置、38 ガス流量制御装置、39 オゾン分解用加熱
電線、40 電流計、41 制御装置。
フロントページの続き (72)発明者 川崎 雅夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 平山 大秀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電により気体をイオン化及びオゾン化
    するに際し、オゾン発生量を抑制して所定の低濃度のオ
    ゾンと高濃度のイオンを含む気体を、物体を収納する空
    間で発生させ、上記物体または空間内の微生物の繁殖を
    防止するようにしたことを特徴とする微生物繁殖防止方
    法。
  2. 【請求項2】 放電により気体をイオン化及びオゾン化
    するに際し、オゾン発生量を抑制して所定の低濃度のオ
    ゾンと高濃度のイオンを含む気体を発生させ、この気体
    を物体に吹き付け微生物の繁殖を防止するようにしたこ
    とを特徴とする微生物繁殖防止方法。
  3. 【請求項3】 活性粒子発生電極が設けられ、この電極
    間に高電圧を印加することにより起こる放電により、取
    り込まれた気体をイオン化及びオゾン化する活性粒子発
    生室を備えた微生物繁殖防止装置において、上記放電時
    に流れる電流を制御する放電電流制御手段を設けたこと
    を特徴とする微生物繁殖防止装置。
  4. 【請求項4】 放電電流制御手段が活性粒子発生電極に
    供給する電圧を間欠的にするパルス発生器であることを
    特徴とする請求項3記載の微生物繁殖防止装置。
  5. 【請求項5】 放電時に流れる電流を測定する放電電流
    測定手段を設けたことを特徴とする請求項3または4記
    載の微生物繁殖防止装置。
  6. 【請求項6】 活性粒子発生電極が設けられ、この電極
    間に高電圧を印加することにより起こる放電により、取
    り込まれた気体をイオン化及びオゾン化する活性粒子発
    生室を備えた微生物繁殖防止装置において、上記活性粒
    子発生室の上流側に、上記気体を上記活性粒子発生電極
    の放電電極近傍あるいは電極間空隙に導くとともに上記
    気体の流速を調節する気体流制御手段を設けたことを特
    徴とする微生物繁殖防止装置。
  7. 【請求項7】 活性粒子発生室に取り込まれる気体中の
    オゾン濃度を調節するオゾン濃度調節手段を設けたこと
    を特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の微生
    物繁殖防止装置。
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