JP2008183480A - 静電霧化装置 - Google Patents

静電霧化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008183480A
JP2008183480A JP2007017062A JP2007017062A JP2008183480A JP 2008183480 A JP2008183480 A JP 2008183480A JP 2007017062 A JP2007017062 A JP 2007017062A JP 2007017062 A JP2007017062 A JP 2007017062A JP 2008183480 A JP2008183480 A JP 2008183480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
electrostatic atomizer
unit
generated
fine particle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007017062A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Maekawa
哲也 前川
Yukihiro Masuda
幸広 桝田
Takahiro Miyata
▲隆▼弘 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2007017062A priority Critical patent/JP2008183480A/ja
Publication of JP2008183480A publication Critical patent/JP2008183480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】帯電微粒子液を装置外に放出しながらも、このとき生じるオゾンの装置外への放出は抑制することのできる静電霧化装置を提供する。
【解決手段】放電電極1と、放電電極1に液体Wを供給する液供給手段3と、放電電極1に高電圧を印加する高電圧印加部4とを具備し、放電電極1が保持する液体Wに高電圧を印加して生成される帯電微粒子液を放出する静電霧化装置において、帯電微粒子液の生成時に生じるオゾンを該帯電微粒子液の放出方向とは別方向に誘導する気流を発生させる気流発生部6を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯電微粒子液を生成する静電霧化装置に関し、詳しくはオゾンの放出を抑制するための技術に関する。
従来から、放電電極と、放電電極に水等の液体を供給する液供給手段と、放電電極に高電圧を印加する高電圧印加部とを具備する静電霧化装置が知られている(特許文献1参照)。この静電霧化装置においては、放電電極が保持する液体に高電圧を印加することで、所謂レイリー分裂により該液体から帯電微粒子液を生成し、装置外の空間に向けて放出するようになっている。ここで放出される帯電微粒子液はラジカル(活性種)を含むナノメータサイズのミストであり、装置外の空間内にて保湿効果、脱臭効果、及びアレルゲン物質の不活性化効果等の多様な効果を発揮する。
しかし上記静電霧化装置においては、帯電微粒子液を生成する際にオゾンも生成される。したがって、帯電微粒子液を大量に生成して装置外に放出させようとした場合には同時にオゾンが装置外に大量に放出されてしまい、異臭等の原因になるという問題がある。
特許第3260150号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、帯電微粒子液を生成して装置外に放出しながらも、このとき生じるオゾンの装置外への放出は抑制することのできる静電霧化装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、放電電極1と、放電電極1に液体Wを供給する液供給手段3と、放電電極1に高電圧を印加する高電圧印加部4とを具備し、放電電極1が保持する液体Wに高電圧を印加して生成される帯電微粒子液を放出する静電霧化装置において、帯電微粒子液の生成時に生じるオゾンを該帯電微粒子液の放出方向とは別方向に誘導する気流を発生させる気流発生部6を具備したものとする。
ここで、帯電微粒子液は帯電しているのに対して、オゾンは帯電していない。したがって、上記構成の静電霧化装置においては、静電気力の影響を強く受ける帯電微粒子液は、電界により加速されるため気流発生部6の気流により殆ど流されることなく装置外に放出される一方で、静電気力の影響を受けずに浮遊するオゾンは気流発生部6の気流により帯電微粒子液と別方向に流されることとなる。即ち、帯電微粒子液とオゾンの電気的性質に着目した上記構成により、帯電微粒子液の装置外への放出量を確保して高い保湿効果、脱臭効果、及びダニや花粉等のアレルゲン物質の不活性化効果等を十分に発揮させながら、装置外に放出されるオゾン量は効果的に抑制することができる。
上記構成の静電霧化装置においては、気流発生部6により発生させる気流の下流側にオゾン確保部8を具備することが好適である。このようにすることで、オゾンを下流側のオゾン確保部8に確保させ、装置外に放出されるオゾン量を更に効果的に抑制することができる。
上記オゾン確保部8は、壁状に形成されていることが好適である。このようにすることで、オゾン確保部8にオゾンを付着させて確保し易くなる。
また上記気流発生部6は、オゾン確保部8に向けてオゾンを吸入するものであることが好適である。このようにすることで、オゾン確保部8に向けてオゾンを効率的に誘導することができる。
更に、上記オゾン確保部8で確保したオゾンを分解する触媒部15や、オゾン確保部8で確保したオゾンを加熱分解するヒータ部16や、オゾン確保部8で確保したオゾンに紫外線を照射して消滅させる紫外線照射部17を具備することも好適である。このようにすることで、オゾン確保部8に確保されるオゾンを分解して速やかに無害化することができる。
更に、上記構成の静電霧化装置においては、気流発生部6により生じる気流の流速を制御する流速制御部19を具備することも好適である。このようにすることで、気流の流速を任意に変更することができ、状況に応じた流速に設定して、帯電微粒子液は装置外に効率的に放出しながらもオゾンの装置外への放出は抑制することができる。
このとき、発生するオゾン量を計測するオゾン量計測部18を具備し、且つ流速制御部19は、オゾン量計測部18の計測結果に応じて流速を制御するものであることが好適である。このようにすることで、例えばオゾン量が増加したと計測される場合には気流の流速を増加させ、オゾン量が減少したと計測される場合には気流の流速を減少させるといったように、計測されるオゾン量に応じて流速を適宜制御することが可能となる。したがって、気流発生部6の消費電力を抑制しながらオゾンを効率的に確保することができる。また、発生させる気流が帯電微粒子液の放出に及ぼす影響も極力抑制される。
更に、上記構成の静電霧化装置においては、気流発生部6による気流の流れとは逆方向に帯電微粒子液を誘導する電界を発生させる電界発生部20を具備することも好適である。このようにすることで、帯電微粒子液が気流から受ける影響を、電界発生部20から受ける静電気力により相殺させることができ、帯電微粒子液を装置外に効率的に、また遠くにまで飛散させることが可能となる。
このとき、電界発生部20で発生させる電界の強さを制御する電界強度制御部21を具備することが好適である。このようにすることで、状況に応じた電界強度に設定して帯電微粒子液を更に効率的に装置外に放出することが可能になる。
そして上記電界強度制御部21は、気流発生部6で発生させる気流の流速に応じて電界の強さを制御するものであることが好適である。このようにすることで、例えば気流発生部6が気流の流速を増加させる場合には電界を強くし、また気流発生部6が気流の流速を減少させる場合には電界を弱めるといったように、流速に応じた電界強度に設定して帯電微粒子液を更に効率的に装置外に放出することが可能になる。
なお、以上述べた各構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜組合せ可能である。
請求項1に係る発明は、帯電微粒子液を生成して装置外に放出し、高い保湿効果、脱臭効果、及びダニや花粉等のアレルゲン物質の不活性化効果等を十分に発揮させながらも、このとき生じるオゾンの装置外への放出は抑制することができるという効果を奏する。
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、オゾンを下流側のオゾン確保部に確保させ、装置外に放出されるオゾン量を更に効果的に抑制することができるという効果を奏する。
また請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の効果に加えて、オゾン確保部にオゾンを付着させて確保し易くなるという効果を奏する。
また請求項4に係る発明は、請求項2又は3に係る発明の効果に加えて、オゾン確保部に向けてオゾンを効率的に誘導することができるという効果を奏する。
また請求項5に係る発明は、請求項2〜4のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、オゾン確保部に確保されるオゾンを触媒部により分解して速やかに無害化することができるという効果を奏する。
また請求項6に係る発明は、請求項2〜5のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、オゾン確保部に確保されるオゾンをヒータ部の加熱により分解して速やかに無害化することができるという効果を奏する。
また請求項7に係る発明は、請求項2〜6のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、オゾン確保部に確保されるオゾンを紫外線照射部からの紫外線照射により分解して速やかに無害化することができるという効果を奏する。
また請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、気流の流速を任意に変更することができ、状況に応じた流速に設定することで、帯電微粒子液は装置外に効率的に放出しながらもオゾンの装置外への放出は抑制することができるという効果を奏する。
また請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明の効果に加えて、気流発生部の消費電力を抑制しながらオゾンを効率的に確保することができ、また、発生させる気流が帯電微粒子液の放出に及ぼす影響も極力抑制されるという効果を奏する。
また請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、帯電微粒子液が気流から受ける影響を、電界発生部から受ける静電気力により相殺させ、帯電微粒子液を装置外に効率的に、また遠くにまで飛散させることが可能になるという効果を奏する。
また請求項11に係る発明は、請求項10に係る発明の効果に加えて、状況に応じた電界強度に設定して帯電微粒子液を更に効率的に装置外に放出することが可能になるという効果を奏する。
また請求項12に係る発明は、請求項11に係る発明の効果に加えて、流速に応じた電界強度に設定して帯電微粒子液を更に効率的に装置外に放出することが可能になるという効果を奏する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1には、本発明の実施形態における第1例の静電霧化装置を概略的に示している。この静電霧化装置は、棒状を成す放電電極1と、この放電電極1の先端部1aと対向する箇所に配置してあるリング状の対向電極2と、この放電電極1の先端部1aにまで静電霧化用の水等の液体Wを供給する液供給手段3と、放電電極1及び対向電極2に電気的に接続されるとともに両電極1,2間に高電圧を印加する高電圧印加部4とを具備している。図示例では放電電極1の先端部1aを先鋭形状としているが、先端部が丸まった形状であってもよい(図2参照)。
本例にあっては液供給手段3として、放電電極1を多孔質セラミック等の多孔質材や細孔を有する材質で構成し、この放電電極1の基端部1b側を、液タンク5内に貯蔵してある液体W内に浸してある。これにより、放電電極1の毛細管現象によって該放電電極1の基端部1b側から先端部1a側にまで液体Wが供給される構造である。
上記液供給手段3により放電電極1の先端部1aに液体Wを供給して保持させ、この状態で高電圧印加部4によって、放電電極1の先端部1a側がマイナス電極となって電荷が集中するように該放電電極1と対向電極2との間に5kV程度の高電圧を印加すると、放電電極1の先端部1aに保持される液体Wが帯電し、帯電した液体Wにクーロン力が働き、液体Wの液面が局所的に円錐形状に盛り上がる。この円錐形状となった液体W(テイラーコーン)の先端に電荷が集中して電荷の密度が高密度となり、高密度の電荷の反発力で弾けるようにして液体Wが分裂、飛散(所謂レイリー分裂)を繰り返して静電霧化を生じる。この静電霧化現象により、活性種(ラジカル)を含むナノメータサイズの帯電微粒子液が液体Wから大量に生成される。
リング状を成す対向電極2の中央開口2aは、その開口中心を放電電極1の中心軸Aが通過するように位置しており、マイナス帯電の帯電微粒子液は静電気力により中心軸Aに沿って対向電極2に向けて勢い良く加速され、対向電極2の中央開口2aを通過するとそのまま装置外に放出されることとなる。
このとき、放電電極1からはオゾンも同時に発生するので、帯電微粒子液と共にオゾンが装置外に向けて大量に放出されれば、異臭等の発生原因となる。これに対して、本例にあっては特徴的な構成として、この帯電微粒子液の生成時に生じるオゾンを、帯電微粒子液の放出方向(図中の上方向)とは別方向(図中の左方向)に誘導する気流を発生させる気流発生部6と、この気流発生部6により発生させる気流の下流側に位置するオゾン確保部8とを具備することで、オゾンの装置外への放出を抑制している。
気流発生部6は、送風用のファン部9と、このファン部9を回転駆動するための電源部10とから成る。また、オゾン確保部8は表面積の大きな壁状を成すものであり、オゾンを吸着する適宜の吸着剤(図示せず)を設けてあることが望ましい。上記のファン部9とオゾン確保部8は共に、対向電極2を挟んで放電電極1とは逆側の領域(図中上側の領域)に設置されるものであり、更にこの逆側の領域内において、ファン部9とオゾン確保部8は放電電極1の中心軸Aを挟んで逆側に位置するように所定距離を隔てて設置している。
ここで、既述のように帯電微粒子液は帯電しているのに対して、オゾンは帯電していない。したがって、気流発生部6のファン部9からオゾン確保部8に向けて中心軸Aと交わる方向に気流を発生させたときに、静電気力の影響を強く受けて電界により加速される帯電微粒子液は気流により殆ど流されることなく装置外に放出される一方で、静電気力の影響を受けないオゾンは気流により側方に流されて下流側のオゾン確保部8に付着することになる。
即ち、帯電微粒子液とオゾンの電気的性質に着目した上記構成により、帯電微粒子液の装置外への放出量を確保して高い保湿効果、脱臭効果、及びダニや花粉等のアレルゲン物質の不活性化効果等を十分に発揮させながら、装置外に放出されるオゾン量は効果的に抑制することができる。なお、オゾンを気流により誘導する方向は、帯電微粒子液の放出方向と別方向でさえあれば他の方向であっても構わない。
図2には、上記液供給手段3の変形例を示している。この変形例にあっては液供給手段3として、放電電極1をアルミニウム等の熱伝導率の高い材質で形成するとともに、この放電電極1の基端部1bを、ペルチェユニット11の冷却部11a側に接続させてある。これにより、ペルチェユニット11により放電電極1自体を冷却して該放電電極1の表面上に結露水(図示せず)を生成させ、この結露水を静電霧化用の液体Wとして用いる構造である。本発明において液供給手段3は特に限定されないので、図1の構成であっても図2の構成であっても構わない。
次に、本発明の実施形態における第2例の静電霧化装置について図3に基づいて説明する。なお、上記した第1例と同様の構成については同一符号を付すに留め、本例の特徴的な構成についてのみ異符合を付して以下に詳述する。
本例にあっては特徴的な構成として、気流発生部6を、吸気用のファン部12と、このファン部12を回転駆動するための電源部13と、対向電極2周辺に浮遊するオゾンをオゾン確保部8にまでファン部12を介して吸入するダクト部14とで構成している。ダクト部14は、対向電極2を挟んで放電電極1とは逆側の領域において該対向電極2の近傍をぐるりと囲む箇所に吸気口(図示せず)を有しており、ファン部12の回転駆動によりオゾンを吸引する気流を発生させると、静電気力の影響を受けずに浮遊しているオゾンはこの気流に乗ってオゾン確保部8に向けて吸入される。なお、ダクト部14は図示例以外の構成であってもよいし、またダクト部14を備えない構成であってもよい。
また、本例にあっては別の特徴的な構成として、オゾン確保部8に付着させて確保したオゾンを分解するための触媒部15が備えてある。この触媒部15を形成する触媒材料としては、白金(Pt)、金(Au)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)等の貴金属や、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Cr)等の卑金属が挙げられるが、特に限定される訳ではない。図示例ではオゾン確保部8に上記触媒材料を添着して触媒部15を形成しているが、オゾン確保部8自体を上記触媒材料で形成することで触媒部15を形成しても構わない。オゾン確保部8がこのような触媒部15を有することで、オゾン確保部8に付着させたオゾンを分解して速やかに無害化することができる。
次に、本発明の実施形態における第3例の静電霧化装置について図4に基づいて説明する。なお、上記した第1例と同様の構成については同一符号を付すに留め、第1例とは相違する特徴的な構成についてのみ異符合を付して以下に詳述する。
本例にあっては特徴的な構成として、オゾン確保部8に付着させて確保したオゾンを加熱分解するためのヒータ部16を具備している。このヒータ部16は、オゾン確保部8に近接して設置されたコイルヒータであって、オゾン確保部8に付着したオゾンを加熱分解して速やかに無害化することが可能になっている。なお、第2例のような触媒部15を備えたものにおいて更にヒータ部16を備えた場合には、ヒータ部16により触媒部15を加熱し、触媒によるイオンの分解効率を向上させることができる。
次に、本発明の実施形態における第4例の静電霧化装置について図5に基づいて説明する。なお、上記した第1例と同様の構成については同一符号を付すに留め、第1例とは相違する特徴的な構成についてのみ異符合を付して以下に詳述する。
本例にあっては特徴的な構成として、オゾン確保部8に付着させて確保したオゾンに向けて紫外線を照射し、オゾンを熱分解して消滅させる紫外線照射部17を具備している。この紫外線照射部17を備えることで、オゾン確保部8に付着したオゾンを加熱分解して速やかに無害化することが可能になっているが、第3例に示したようなヒータ部16を併せて具備した場合には、オゾンの分解効率を更に向上させることができる。
次に、本発明の実施形態における第5例の静電霧化装置について図6に基づいて説明する。なお、上記した第1例と同様の構成については同一符号を付すに留め、本例の特徴的な構成についてのみ異符合を付して以下に詳述する。
本例にあっては特徴的な構成として、帯電微粒子液の生成時に発生して浮遊するオゾン量を計測するオゾン量計測部18と、このオゾン量計測部18の計測結果に応じて気流発生部6を制御する流速制御部19とを具備している。オゾン量計測部18は紫外線吸収式が好適に用いられるものであり、対向電極2を挟んで放電電極1とは逆側の領域における該対向電極2近傍の箇所に配するとともに、流速制御部19に接続させてある。
これにより、オゾン量計測部18がオゾンの発生量が増加したことを計測した場合には気流発生部6のファン部9の回転数を上げて気流の流速を増加させ、またオゾンの発生量が減少したことを計測した場合には気流発生部6のファン部9の回転数を下げて気流の流速を減少させるといったように、計測されるオゾン量に応じて気流発生部6を適宜制御することが可能である。したがって、気流発生部6の消費電力を抑制しながらオゾンを効率的に確保することができ、また、発生させる気流が帯電微粒子液の放出に及ぼす影響も極力抑制される。
次に、本発明の実施形態における第6例の静電霧化装置について図7に基づいて説明する。なお、上記した第5例と同様の構成については同一符号を付すに留め、本例の特徴的な構成についてのみ異符合を付して以下に詳述する。
本例にあっては特徴的な構成として、気流発生部6により発生させる気流の流れ方向とは逆方向(図中の右方向)に向けて帯電微粒子液を誘導するための電界を発生させる電界発生部20と、この電界発生部20で発生させる電界の強さを気流発生部6で発生させる気流の流速に応じて制御する電界強度制御部21とを具備している。
電界発生部20は、対向電極2近傍の箇所を挟んで気流の上流側に位置する上流側電極板22と、該気流の下流側に位置する下流側電極板23と、上流側電極板22がプラス電極となり下流側電極板23がマイナス電極となるように両電極板22,23間に電圧を印加する電圧印加部24とで構成される。また電界強度制御部21は、上記電界発生部20の電圧印加部24と、流速制御部19とに接続されている。これにより、マイナス帯電した帯電微粒子液が気流内を通過する際に、通過中の帯電微粒子液に対してこの気流の流れと逆らう方向に静電気力を働かせ、気流により帯電微粒子液が受ける影響を相殺することができる。したがって、帯電微粒子液を放電電極1の中心軸Aに沿って概ね真っ直ぐ放出させることができ、帯電微粒子液を装置外に効率的に、また遠くにまで飛散させることが可能となる。
ここで、本例にあっては計測されるオゾン量に応じて気流の流速を変化させる構成であるから、このオゾン量の変化に応じて電界の強度を変化させるようにしている。即ち、オゾン量計測部18によるオゾン量の増加計測に基づいて気流発生部6が気流の流速を増加させる場合には、電界強度制御部21は電圧印加部24により両電極板22,23間の電界を強めるように動作し、オゾン量計測部18によるオゾン量の減少計測に基づいて気流発生部6が気流の流速を減少させる場合には、電界強度制御部21は電圧印加部24により両電極板22,23間の電界を弱めるように動作する。これにより、気流の流速が増減しても常に帯電微粒子液を放電電極1の中心軸Aに沿って概ね真っ直ぐ放出することができる。
上記した第1例〜第6例の構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で適宜設計変更可能であり、また各例の構成を適宜組み合わせることも可能である。なお、各例において特に述べなかったが、オゾン確保部8を帯電微粒子液と同一極性に帯電(即ちマイナス帯電)させておく帯電手段を備えることも好適である。これにより、オゾン確保部8に帯電微粒子液が付着することを確実に防止して、装置外での帯電微粒子液の飛散率を更に向上させることができる。
本発明の実施形態における第1例の静電霧化装置を概略的に示す説明図である。 同上の液供給手段の変形例を示す説明図である。 本発明の実施形態における第2例の静電霧化装置を概略的に示す説明図である。 本発明の実施形態における第3例の静電霧化装置を概略的に示す説明図である。 本発明の実施形態における第4例の静電霧化装置を概略的に示す説明図である。 本発明の実施形態における第5例の静電霧化装置を概略的に示す説明図である。 本発明の実施形態における第6例の静電霧化装置を概略的に示す説明図である。
符号の説明
1 放電電極
3 液供給手段
4 高電圧印加部
6 気流発生部
8 オゾン確保部
15 触媒部
16 オゾン量計測部
17 流速制御部
18 ヒータ部
19 紫外線照射部
20 電界発生部
21 電界強度制御部
W 液体

Claims (12)

  1. 放電電極と、放電電極に液体を供給する液供給手段と、放電電極に高電圧を印加する高電圧印加部とを具備し、放電電極が保持する液体に高電圧を印加して生成される帯電微粒子液を放出する静電霧化装置において、帯電微粒子液の生成時に生じるオゾンを該帯電微粒子液の放出方向とは別方向に誘導する気流を発生させる気流発生部を具備することを特徴とする静電霧化装置。
  2. 気流発生部により発生させる気流の下流側にオゾン確保部を具備することを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
  3. オゾン確保部は、壁状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の静電霧化装置。
  4. 気流発生部は、オゾン確保部に向けてオゾンを吸入するものであることを特徴とする請求項に記載2又は3に記載の静電霧化装置。
  5. オゾン確保部で確保したオゾンを分解する触媒部を具備することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
  6. オゾン確保部で確保したオゾンを加熱分解するヒータ部を具備することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
  7. オゾン確保部で確保したオゾンに紫外線を照射して消滅させる紫外線照射部を具備することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
  8. 気流発生部により生じる気流の流速を制御する流速制御部を具備することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
  9. 発生するオゾン量を計測するオゾン量計測部を具備し、且つ流速制御部は、オゾン量計測部の計測結果に応じて流速を制御するものであることを特徴とする請求項8に記載の静電霧化装置。
  10. 気流発生部による気流の流れとは逆方向に帯電微粒子液を誘導する電界を発生させる電界発生部を具備することを特徴とする1〜9のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
  11. 電界発生部で発生させる電界の強さを制御する電界強度制御部を具備することを特徴とする請求項10に記載の静電霧化装置。
  12. 電界強度制御部は、気流発生部で発生させる気流の流速に応じて電界の強さを制御するものであることを特徴とする請求項11に記載の静電霧化装置。


JP2007017062A 2007-01-26 2007-01-26 静電霧化装置 Pending JP2008183480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017062A JP2008183480A (ja) 2007-01-26 2007-01-26 静電霧化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017062A JP2008183480A (ja) 2007-01-26 2007-01-26 静電霧化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008183480A true JP2008183480A (ja) 2008-08-14

Family

ID=39726864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007017062A Pending JP2008183480A (ja) 2007-01-26 2007-01-26 静電霧化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008183480A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075840A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 帯電微粒子水供給装置
CN102029233A (zh) * 2009-09-24 2011-04-27 松下电工株式会社 静电雾化装置以及具备该静电雾化装置的美容装置
CN102198431A (zh) * 2010-03-26 2011-09-28 松下电工株式会社 静电雾化装置
WO2011118402A1 (ja) * 2010-03-26 2011-09-29 パナソニック電工株式会社 イオン発生装置
WO2011125523A1 (ja) * 2010-04-01 2011-10-13 パナソニック電工株式会社 静電霧化装置
EP2472545A1 (en) * 2009-08-26 2012-07-04 Panasonic Corporation Discharge device and electrostatic atomization device comprising same
US9179691B2 (en) 2007-12-14 2015-11-10 Aerodesigns, Inc. Delivering aerosolizable food products

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09108313A (ja) * 1995-10-24 1997-04-28 Mitsubishi Electric Corp 微生物繁殖防止方法およびその装置
JP2006025976A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浄化装置
JP2006025816A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浄化装置
JP2006088123A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Matsushita Electric Works Ltd 搬送手段を備えた静電霧化装置
JP2006198502A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Matsushita Electric Works Ltd 静電霧化装置
JP2006247478A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Matsushita Electric Works Ltd 静電霧化装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09108313A (ja) * 1995-10-24 1997-04-28 Mitsubishi Electric Corp 微生物繁殖防止方法およびその装置
JP2006025816A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浄化装置
JP2006025976A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浄化装置
JP2006088123A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Matsushita Electric Works Ltd 搬送手段を備えた静電霧化装置
JP2006198502A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Matsushita Electric Works Ltd 静電霧化装置
JP2006247478A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Matsushita Electric Works Ltd 静電霧化装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9179691B2 (en) 2007-12-14 2015-11-10 Aerodesigns, Inc. Delivering aerosolizable food products
JP2010075840A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 帯電微粒子水供給装置
EP2472545A1 (en) * 2009-08-26 2012-07-04 Panasonic Corporation Discharge device and electrostatic atomization device comprising same
EP2472545A4 (en) * 2009-08-26 2013-01-02 Panasonic Corp DISCHARGE DEVICE AND ELECTROSTATIC ATOMIZATION DEVICE COMPRISING SAME
CN102029233A (zh) * 2009-09-24 2011-04-27 松下电工株式会社 静电雾化装置以及具备该静电雾化装置的美容装置
CN102198431A (zh) * 2010-03-26 2011-09-28 松下电工株式会社 静电雾化装置
WO2011118402A1 (ja) * 2010-03-26 2011-09-29 パナソニック電工株式会社 イオン発生装置
WO2011125523A1 (ja) * 2010-04-01 2011-10-13 パナソニック電工株式会社 静電霧化装置
JP2011212627A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Panasonic Electric Works Co Ltd 静電霧化装置
CN102858464A (zh) * 2010-04-01 2013-01-02 松下电器产业株式会社 静电雾化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008183480A (ja) 静電霧化装置
JP4111229B2 (ja) 放電装置及び空気浄化装置
US6896853B2 (en) Personal electro-kinetic air transporter-conditioner
JP5149473B2 (ja) 脱臭装置
JP2004085185A (ja) 空気清浄機
TW201113093A (en) Discharge apparatus and electrostatic atomization apparatus therewith
JP4645204B2 (ja) 静電霧化装置
JP4915958B2 (ja) 空気清浄装置
JP2011183204A (ja) 殺菌装置及び該殺菌装置を備えた空気清浄機
JP5308188B2 (ja) 空気調和機
JP2009297698A (ja) 揮発性有機化合物除去装置および揮発性有機化合物除去方法
JP4300919B2 (ja) マイナスイオン発生機能付き静電霧化装置及びこれを備えた空気調和機
JP2010194439A (ja) 除湿装置
JP2008104982A (ja) 静電霧化装置
Shimizu et al. Basic study of indoor air quality improvement by atmospheric plasma
JP2010006177A (ja) 車両用静電霧化装置
JP2011067725A (ja) 静電霧化装置及びそれを備えた美容装置
JP5167167B2 (ja) 照明器具
JP2010196959A (ja) 加湿装置
JP6641182B2 (ja) イオン風式液体気化装置および空気調和装置
JP4881181B2 (ja) 車両用浄化装置
JP2009202093A (ja) 空気処理装置
JP7196550B2 (ja) 空気清浄装置
JP2004358363A (ja) 静電霧化装置及びこれを用いた空気清浄機
JP2008207633A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100126

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100907

A977 Report on retrieval

Effective date: 20111216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120112

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120313

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120703

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02