JP3797023B2 - 加湿器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は蒸気を吐出して室内の湿度を上昇させるための加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅の高気密・高断熱化により、住宅環境が悪化していると言われている。シックハウス症候群と呼ばれる建材からの有害物質の漏洩による健康被害や、夏冬での外気との温度差により生じる体調不良などがその一例である。特に冬場は室内の温度が上昇するので室内の相対湿度が低下しやすく、喉の痛みといった症状が発生しやすい。そこで、加湿器を使用することで室内の相対湿度を上げることが通常行われる。
【0003】
一方で、空気質の改善という観点で、マイナスイオンを室内で発生させるという手段がとられている。空気中にはマイナス、プラス両イオンが存在し、一般にプラスイオンが多いと疲労、倦怠感、頭痛、肩こりといった症状が亢進し、マイナスイオンが多いと前記症状を緩和すると言われている。本発明者がいろいろな場所でマイナスイオンとプラスイオンの量を測定したところ、図3のような結果となった。すなわち、クーラー吹き出し口、テレビ画面前、事務所内においては両イオンとも200個/ccと少なく、掃除機吐き出し口、パソコンモニター前、一般住宅内においてはプラスイオンとマイナスイオンには大差がなかったが、森林ではマイナスイオンの方が多く、滝に至ってはマイナスイオンの数が圧倒的に多く、1万個/cc以上もマイナスイオンが多い。滝においては水が岩にあたって破砕する際に生じるマイナスイオン(レナード効果)が原因であるが、いわゆる自然環境においてはマイナスイオンの方が多く、マイナスイオンが「空気のビタミン」と言われる所以である。マイナスイオンを人工的に発生させる方法としては、前記のレナード効果を利用するものと、コロナ放電を利用する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レナード効果を利用する方法においては、同時に加湿もできるが、騒音が発生することと、貯留水に雑菌が発生した際に菌を室内にばらまいてしまうという欠点がある。また、コロナ放電は電子を空気中の分子に与えてイオン化させるので発生個数はレナード効果のものに比較して多いが、室内の湿度を上昇させる作用はない。
【0005】
本発明は上記欠点に鑑みてなされたものであって、騒音が小さくかつ多量のマイナスイオンを供給することのできる加湿器を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の請求項1の加湿器は、蒸気発生装置と、該蒸気発生装置で発生した蒸気を吐出する蒸気吐出口と、蒸気発生装置から蒸気吐出口への蒸気通路とを備えた加湿器において、蒸気通路の外側に配設された蒸気吐出口から吐出した蒸気ヘ空気排出口からマイナスイオンを含む空気を吐出して、該マイナスイオンを含む空気と蒸気とを加湿器の外部において混合することを特徴とする。蒸気通路の外側に配設された蒸気吐出口から吐出した蒸気へマイナスイオンを含む空気を吐出して、マイナスイオンを含む空気と蒸気とを加湿器の外部において混合するマイナスイオン発生装置を設けたことにより、蒸気とマイナスイオンを含んだ空気とを混合してマイナスに帯電した蒸気を作ることができ、人体により多く吸着してより効果的な加湿の効果を与えることができる。また空気と蒸気とを混合するので蒸気の温度を下げることができて火傷の危険性を減らすことができると共により遠くまで蒸気を拡散することができる。また従来のようにレナード効果を用いないために騒音を発生することもない。
【0007】
また本発明の請求項2の加湿器は、請求項1において、上記マイナスイオンは清浄された空気と混合されていることを特徴とする。マイナスイオンを有し且つ清浄な蒸気を供給できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態の一例を示す断面図である。加湿器の本体1は加湿部2とイオン発生部3から構成されており、加湿部2には、給水タンク4と給水タンク4からの水を蓄える水槽5とヒーター7が側面についた蒸発槽6と蒸気吐出口9へ蒸発槽6からの蒸気をつないでいる蒸気発生管8を備えている。上記ヒーター7が側面についた蒸発槽6は蒸気発生装置となっており、蒸気発生管8が蒸気通路となっている。
【0009】
前記給水タンク4は、下面に給水口が形成されており、給水弁構造を有する給水キャップ10により閉塞されている。そして、給水タンク4が加湿部2に装着されたとき、水槽5内に設置された突起11が給水キャップ10内に挿入され、給水弁を開いた状態とし、給水タンク4内にある水が水槽5内に満たされるようになっている。水槽5と蒸発槽6は連通管12により連通しているので、水槽5内に満たされた水は連通管12を通って蒸発槽6内にも流れ込むようになっている。そして、一定時間後には規定水位まで蒸発槽6内には水が満たされるようになっている。
【0010】
蒸発槽6の側面外壁にはヒーター7が巻き付けられており、このヒーター7は蒸発槽6に供給される水の規定水位よりも下側の位置に配されている。このヒーター7を通電することにより、蒸発槽6内の水が温められ、やがて蒸発するようになっている。そして、蒸気発生管8を通じて蒸気吐出口9に蒸気が排出されるようになっている。蒸気発生管8は蒸気吐出口9以外には蒸気を排出する場所はなく、発生した蒸気はすべて蒸気吐出口9へ流れるようになっている。
【0011】
ヒーター7へ通電し続けると、やがて給水タンク4内の水がなくなり、水槽5内への水の供給がない状態になる。すると、規定水位が低下し、水槽5内に設けられたフロートスイッチが作動し、ヒーター7への通電が停止される。また、蒸発槽6には異常温度上昇を検知するサーモスタットが設けられており、ヒーター7の異常な加熱が検知されたときもヒーター7への通電が停止される。
【0012】
マイナスイオン発生装置を有するイオン発生部3はファン13とフィルター14とイオン化針15から構成されており、ファン13が回転すると、装置背面に装着されたフィルター14から空気が導入され、その際にフィルター14で粉塵や悪臭成分が除去される。フィルター14は粉塵を除去するための不織布と悪臭成分を除去するための活性炭から構成されている。フィルター14で浄化された空気は浄化空気排出口16から排出されるようになっている。浄化空気排出口16直前にイオン化針15が備えられ、マイナスイオンを発生し、浄化空気排出口16からはマイナスイオンを含んだ浄化空気が排出される。
【0013】
蒸気発生管8の先端は浄化空気排出口16の方へ傾けられているので、蒸気吐出口9から排出された蒸気はマイナスイオンを含んだ浄化空気と混合される。この際、マイナスイオンと蒸気が衝突し、マイナスに帯電した蒸気が発生する。マイナスに帯電した蒸気はイオン発生部3から供給される風に乗って部屋内に拡散する。人間は通常プラスに帯電しており、マイナスに帯電した蒸気は人体により多く吸着されることになる。
【0014】
図2は本発明者が図1の構成の試作器で実験を行った結果を示している。被験者は3名で、各人左腕上部の肌表面の導電率を測定した。導電率は電気の流れやすさを示すもので、一般に導電率が高いほど水分量が多い。実験前にバックグランド値を計測し、蒸気を1分間あてて直後の導電率と5分後の導電率を5回づつ測定し、それぞれ平均した。実験は、順序の影響を排除するために、マイナスに帯電した蒸気と帯電していない蒸気を交互に3回づつ行っており、図2はすべてのデータの平均値をプロットしている。図2のようにマイナスに帯電した蒸気の方が帯電していない蒸気よりも導電率が高いことが認められた。すなわち、マイナスに帯電した方がより多く人体に吸着するものと考えられた。なお、蒸気の平均粒径はマイナスに帯電した蒸気も帯電していない蒸気も約8μmであり、粒径に差はなかった。マイナスイオンは針の先に高電圧をかけて放電させるため、近傍にイオンがたまり電位差がなくなってくると放電しなくなる。したがって、イオン化針15は浄化空気排出口16にできるだけ近い位置に配するのが望ましく、イオン化針15から発生されるイオンが装置内部にたまらないようにする必要がある。また、水分の多いところでは短絡して異常放電を起こす可能性があるので、蒸気発生管8内にイオン化針15を配するのは適さない。
【0015】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、蒸気とマイナスイオンを含んだ空気とを混合しているので、マイナスに帯電した蒸気を作ることができ、人体により多く吸着してより効果的な加湿の効果を与えることができる。また、空気と蒸気を混合するので、蒸気の温度を下げることができやけどの危険性を減らすと共に、より遠くまで蒸気が拡散する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の加湿器の構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置を用いて測定した左手上部の肌表面の導電率の実験結果を示すグラフである。
【図3】いろいろな場所におけるイオンの測定結果示すグラフである。
【符号の説明】
1 本体
2 加湿部
3 イオン発生部
4 タンク
5 水槽
6 蒸発槽
7 ヒーター
8 蒸気発生管
9 蒸気吐出口
10 給水キャップ
11 突起
12 連通管
13 ファン
14 フィルター
15 イオン化針
16 浄化空気排出口
Claims (2)
- 蒸気発生装置と、該蒸気発生装置で発生した蒸気を吐出する蒸気吐出口と、蒸気発生装置から蒸気吐出口への蒸気通路とを備えた加湿器において、蒸気通路の外側に配設された蒸気吐出口から吐出した蒸気ヘ空気排出口からマイナスイオンを含む空気を吐出して、該マイナスイオンを含む空気と蒸気とを加湿器の外部において混合するマイナスイオン発生装置を設けたことを特徴とする加湿器。
- 上記マイナスイオンは清浄された空気と混合されていることを特徴とする請求項1記載の加湿器。
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