JP4425522B2 - 負イオン発生装置およびサウナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レナード現象を利用して空気中に負イオンを発生させる負イオン発生装置およびそれを使用したサウナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レナード現象は、水滴が空気中で分裂したときに付近の空気が電離されて、空気中に負イオンが発生し、同時にこれと等量の正イオンに帯電した微細水滴が発生する現象である。この現象は、降水時や滝の近辺で発声することがよく知られている。
【0003】
空気の電離によって発生する負イオンと正イオンによる人体への影響はたとえば特開平7−124223号公報に記載されているように、一般に負イオンは神経を鎮静化させ、正イオンは神経を興奮させることが知られている。また、負イオンは除塵、除菌、脱臭、帯電防止効果などがあることも知られており、近年この点に着目して負イオンを利用した健康増進技術が脚光を浴びている。
【0004】
たとえば、サウナ(特開平7−124223号公報、特開2000−325424号公報)、エアーシャワー装置(特開平8−86481号公報)、空気清浄装置(特開平11−197541号公報)、エアコン(特開2000−121087号公報)などが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平7−124223号公報および特開2000−325424号公報における負イオン発生装置は設備が比較的大形であり、一般家庭における小さな居住空間に設置しにくい。また、特開平8−86481号公報においては、マイナスイオンを発生するのに高電圧を必要とする。特開平11−197541号公報はX線を利用するので一般家庭向きではない。特開2000−121087号公報は、トルマリンなど特殊な部品を利用している。
【0006】
本発明は、以上の課題を解決するもので、装置が小型であり、かつ高電圧やX線など特殊な設備を使用せずに、一般家庭で手軽に使用することができ、負イオンが暖かい空気に含まれるように放出する負イオン発生装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
また、本発明は、構成が小型で、操作が簡単であり、既存の浴室を簡単にサウナ室とすることができるサウナ装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の負イオン発生装置は、水タンク内の水を飛散させ壁面に衝突させて負イオンを含む微細水滴を発生する手段と、水タンクの水を加温する手段と、空気を吸入して微細水滴と混合する手段と、混合手段で混合された空気と前記微細水滴を水滴分離ネットに通過させ、前記微細水滴の大きさをネットの密度により制御することで混合された前記空気の含有する水分を制御して空気に負イオンを含ませる手段と、負イオンを含む空気を放出する手段を有するものである。
【0009】
本発明の請求項2に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、水タンクの水を加温する手段が水タンクの周囲または内部に配されたヒーターであるものである。
【0010】
本発明の請求項3に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、空気を加温する手段を有するものである。
【0011】
本発明の請求項4に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、水タンクに温水を供給する手段を有するものである。
【0012】
本発明の請求項5に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、水タンク内にコイルチューブを有するまたは、コイルチューブ内にチューブを有し、水を加温する手段がボイラであり、前記ボイラの温水パイプが前記コイルチューブに連結されており、前記コイルチューブに前記ボイラにより温水を循環供給するものである。
【0013】
本発明の請求項6に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、前記水タンクの水を加温する手段が浴室暖房乾燥機であり、前記浴室暖房乾燥機から供給される温風または温水により水タンクの水または真気ユニットの吸込空気を加温するものである。
【0014】
本発明の請求項7に記載の負イオン発生装置は、請求項6に記載の構成において、浴室暖房乾燥機の温風路を分岐して水タンクに温風を吹き付け、水タンク内の水と熱交換して加温するものである。
【0015】
本発明の請求項8に記載の負イオン発生装置は、請求項6に記載の構成において、浴室暖房乾燥機の温風路を分岐して温風を真気ユニットの吸込空気として供給するものである。
【0016】
本発明の請求項9に記載の負イオン発生装置は、請求項6に記載の構成において、浴室暖房乾燥機の温水路を分岐し、水タンク内の水を前記分岐した温水路から供給される循環温水で熱交換して加温するものである。
【0017】
本発明の請求項10に記載の負イオン発生装置は、請求項6に記載の構成において、浴室暖房乾燥機の温水路を分岐し、前記分岐した温水路から供給される温水を水タンクに直接供給するものである。
【0018】
本発明の請求項11に記載のサウナ装置は、請求項1〜10のいずれかに記載の負イオン発生装置から負イオンを含む空気を放出する手段と、浴室内を暖房する浴室暖房乾燥機を有し、少なくとも負イオンを含む空気により浴室内を加温および加湿するものである。
【0019】
本発明の請求項12に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置が浴室内または天井裏に配されたものである。
【0020】
本発明の請求項13に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置が浴室外または天井裏に配され、負イオン発生装置と浴室とを連結するダクトが設けられ、負イオンを含む空気がダクトを通じて浴室内に放出されるものである。
【0021】
本発明の請求項14に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置が浴室外または天井裏に配され、負イオン発生装置と浴室暖房乾燥機とを連結するダクトが設けられ、負イオンを含む空気がダクトと浴室暖房乾燥機を通じて浴室内に放出されるものである。
【0022】
本発明の請求項15に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置と浴室暖房乾燥機が一体に構成されたものである。
【0023】
本発明の請求項16に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置および浴室暖房乾燥機が共通のリモコンで運転制御されるものである。
【0024】
本発明の請求項17に記載のサウナ装置は、請求項11〜15のいずれかに記載の構成において、浴室内の温度を35℃〜60℃に加温し、湿度を60%以上に加湿するものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の負イオン発生装置は、水タンク内の水を飛散させ壁面に衝突させて負イオンを含む微細水滴を発生する手段と、水タンクの水を加温する手段と、空気を吸入して微細水滴と混合する手段と、混合手段で混合された空気と前記微細水滴を水滴分離ネットに通過させ、前記微細水滴の大きさをネットの密度により制御することで混合された前記空気の含有する水分を制御して空気に負イオンを含ませる手段と、負イオンを含む空気を放出する手段を有するので、装置が小型であり、かつ高電圧やX線など特殊な設備を使用せずに、負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置を提供することができる。
【0026】
本発明の請求項2に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、水タンクの水を加温する手段が、水タンクの周囲または内部に配されたヒーターであるので、装置が小型であり、かつ可搬形の構成で負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置を提供することができる。
【0027】
本発明の請求項3に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、空気を加温する手段を有するので、熱源機等と連動させて負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置を提供することができる。
【0028】
本発明の請求項4に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、水タンクに温水を供給する手段を有するので、温水を利用した暖房機や集中給湯器の給湯路、台所などに設置する小型湯沸機等に連動させて負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置を提供することができる。
【0029】
本発明の請求項5に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、水タンク内にコイルチューブを有するまたは、コイルチューブ内にチューブを有し、水を加温する手段がボイラであり、前記ボイラの温水パイプが前記コイルチューブに連結されており、前記コイルチューブに前記ボイラにより温水を循環供給するので、負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置の熱と水の損失が少なく、省エネルギ効果に優れた負イオン発生装置を提供することができる。
【0030】
本発明の請求項6に記載の負イオン発生装置は、請求項1に記載の構成において、水タンクの水を加温する手段が浴室暖房乾燥機であり、前記浴室暖房乾燥機から供給される温風または温水により前記水タンクの水または真気ユニットの吸込空気を加温するので、水を加温する熱源が浴室暖房乾燥機と共用され特別な熱源を必要とせずに、負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置を提供することができる。
【0031】
本発明の請求項7に記載の負イオン発生装置は、請求項6に記載の構成において、浴室暖房乾燥機の温風路を分岐して水タンクに温風を吹き付け、前記水タンク内の水と熱交換して加温するので、水を加温する熱源が浴室暖房乾燥機と共用され特別な熱源を必要とせずに、負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置を提供することができる。
【0032】
本発明の請求項8に記載の負イオン発生装置は、請求項6に記載の構成において、浴室暖房乾燥機の温風路を分岐して温風を真気ユニットの吸込空気として供給するので、特別な熱源を必要とせずに、負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置を提供することができる。
【0033】
本発明の請求項9に記載の負イオン発生装置は、請求項6に記載の構成において、浴室暖房乾燥機の温水路を分岐し、水タンク内の水を前記分岐した温水路から供給される循環温水で熱交換して加温するので、水を加温する熱源が浴室暖房乾燥機と共用され特別な熱源を必要とせずに、負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置を提供することができる。
【0034】
本発明の請求項10に記載の負イオン発生装置は、請求項6に記載の構成において、浴室暖房乾燥機の温水路を分岐し、前記分岐した温水路から供給される温水を水タンクに直接供給するので、浴室暖房乾燥機で使用される温水を水タンクの水として共用し、負イオンを暖かい空気に含ませて発生させる負イオン発生装置を提供することができる。
【0035】
本発明の請求項11に記載のサウナ装置は、請求項1〜10のいずれかに記載の負イオン発生装置から負イオンを含む空気を放出する手段と、浴室内を暖房する浴室暖房乾燥機を有し、少なくとも負イオンを含む空気により浴室内を加温および加湿するので、浴室内を空気が負イオンを大量に含んだ状態で湿式サウナにすることができる。したがって、通常の湿式サウナの作用効果に加え、負イオンによる人体への健康増進効果も付加される。
【0036】
また、サウナを使用後浴室暖房乾燥機を乾燥モードまたは換気モードで運転することにより浴室内の乾燥、換気を急速に行うことができる。
【0037】
また、浴室暖房乾燥機が既設の浴室に負イオン発生装置を付け足すだけでサウナ環境に負イオンを含んだ真気サウナ装置を実現することができる。
【0038】
本発明の請求項12に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置が浴室内または天井裏に配されたので、サウナ装置の運転操作が簡単で、運転状況の確認も容易である。
【0039】
本発明の請求項13に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置が浴室外または天井裏に配され、負イオン発生装置と浴室とを連結するダクトが設けられ、負イオンを含む空気がダクトを通じて浴室内に放出されるので、浴室が狭い場合に好適である。
【0040】
また、浴室暖房乾燥機が既設の浴室に負イオン発生装置を付け足すだけでサウナ環境に負イオンを含んだ真気サウナ装置を実現することができる。
【0041】
本発明の請求項14に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置が浴室外または天井裏に配され、前記負イオン発生装置と浴室暖房乾燥機とを連結するダクトが設けられ、負イオンを含む空気が前記ダクトと浴室暖房乾燥機を通じて浴室内に放出されるので、浴室内が正圧にならず、湿気が浴室外へ洩れにくい真気サウナ装置を実現することができる。
【0042】
本発明の請求項15に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置と浴室暖房乾燥機が一体に構成されたので、真気サウナ装置としての構成をコンパクトにすることができる。
【0043】
本発明の請求項16に記載のサウナ装置は、請求項11に記載の構成において、負イオン発生装置および浴室暖房乾燥機が共通のリモコンで運転制御されるので、サウナ装置としてはもちろん、負イオン発生装置および浴室暖房乾燥機の単独運転も簡単な操作で行うことができる。
【0044】
本発明の請求項17に記載のサウナ装置は、請求項11〜15のいずれかに記載の構成において、浴室内の温度を35℃〜60℃に加温し、湿度を60%以上に加湿するので、快適なサウナ環境でサウナ効果を的確に実感することが出来る。
【0045】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面とともに詳細に説明する。
【0046】
(実施例1)
図1は本発明による負イオン発生装置の実施例1における全体構成を示す概念的ブロック図である。負イオン発生装置20は、真気ユニット21、水タンク25および水タンクの周囲または内部に配置されたヒーター26により構成される。
【0047】
なお、外部から真気ユニット21に温水を直接供給する構成とすれば水タンク25およびヒーター26を省略することも可能である。
【0048】
真気ユニット21は水タンク25から水を吸入して噴射させ、壁面に衝突させることにより負イオンを含む微細水滴を発生させ、この微細水滴を空気とともに気水分離機に導き、気体成分を分離して負イオンを含んだ空気23を放出する。水タンク25内の水はヒーター26により加温されて真気ユニット21に温水を供給するので、真気ユニット21で生成される微細水滴も温水である。したがって、負イオンを含んだ空気23も暖かい空気として放出される。
【0049】
図2は実施例1における負イオン発生装置20の一部断面側面図である。ハウジング1の下方側面に空気の吸込口2、上端面に空気の吹出口3が形成される。ハウジング1の内部にはモーター4を支持するフレーム5が設けられ、その上に内部ケーシング13が設けられる。内部ケーシング13内にはモーター4が設けられ、モーター4の上部シャフト軸4aには軸流ファン6がナット8により固定されている。軸流ファン6の上方の内部ケーシング13内には空気と水を分離するための気水分離器12が設けられ、内部ケーシング13の天面に吹出口3が連通している。
【0050】
モーター4の下部シャフト軸4bには弾性体で形成された中空円錐状の吸水管9が取り付けられている。
【0051】
吸水管9の先端には水を吸い上げる吸水口9aが開口しており、吸水管9の上部には吸い上げた水を周囲に飛散させる回転板9bが設けられる。回転板9bの周囲には回転板9bから飛散される水を衝突させるための対向壁面14が円環状に配置されている。吸水管9の吸水口9aは本体1の底部に着脱可能に設けられた金属製の水タンク25内の水中に挿入されている。水タンク25の下方には、水タンク25内の水を加温するヒーター26が配置されている。
【0052】
以上の構成で水タンク25およびヒーター26以外の部分が図1における真気ユニット21に相当する。
【0053】
水タンク25内の水をヒーター26で加温し、モーター4を駆動すると、吸込口2から空気が吸い込まれる。また、軸流ファン6とともに吸水管9が回転し、その遠心力により水タンク25内の温水が吸水管9の吸水口9aから吸引されて吸水管9a内部を上昇し、回転板9bの回転に沿って円周方向に飛散する。飛散した温水は対向壁面14に衝突し、レナード効果により負イオンを帯電した微細な温水滴が生成される。微細化されなかった大きな水滴は重力により水タンク25に戻される。
【0054】
微細化された温水滴は吸込口2から吸い込まれた空気と混合され、軸流ファン6を通過して気水分離器12に供給される。気水分離器12では空気と水とを分離し、分離された水成分は重力により水タンク25に戻される。また、一部の水滴は軸流ファン6を通過するときに羽根部分に当たり、遠心力により内部ケーシング13の内面に飛ばされて落下し水タンク25に戻される。一方分離された空気成分はレナード効果により生成された負イオンを含んで吹出口3から放出される。
【0055】
気水分離器12は、水滴分離ネット7等により空気と水滴を分離するが、この水滴分離ネットを通過させる水滴の大きさをネットの密度などにより制御することにより気水分離器12を通過する空気が含有する水分、即ち湿度を制御することができる。したがって、湿度の高い梅雨どきや夏季はネットの密度を大きくして気水分離器12を通過する水滴量が小さくなるように水滴通過量を減少させ、湿度が低い冬季はネットの密度を小さくして気水分離器12を通過する水滴量が多くなるようにして水滴通過量を増加させ、負イオンを含む空気の湿度を制御することができる。
【0056】
放出された空気は負イオンを含んでいるので、滝のそばや森林の空気のようにさわやかな空気となり健康増進に資することができる。また、負イオンを温水の対向壁面14への衝突により生成させ、これを空気とともに放出させているので放出される空気も暖かく、冬季の暖房時に使用しても室温を下げることがない。なお、夏季にはヒーター26を断にすれば放出される空気は暖められることなく負イオンを含んだ空気を放出することができる。このとき、放出された水分の気化熱により使用者は涼風感を得ることができる。
【0057】
また、放出される空気は気水分離器12で水分として分離されなかった超微細水分を含んでいるので、冬季の加湿器として好適である。
【0058】
さらに、水が空気中のハウスダストや臭いのフィルターとして作用するので、空気清浄器としても機能することができる。この場合、水タンク25の水はハウスダストによる汚れや雑菌の繁殖を防止するため定期的に交換することが望ましい。
【0059】
なお、給排水弁を使って自動的に水を入れ換えたり、高温(例えば70℃以上)の水を流すことのよって雑菌を減らすことも可能である。
【0060】
上記の実施例においては、回転板9bの上方に軸流ファン6および気水分離器12を設けた縦長構成の負イオン発生装置20について説明したが、回転板9bの横方向に軸流ファン6および気水分離器12を並べて横長構成にすることもできる。
【0061】
また、上記の実施例においては、水タンク25内の温水を吸水管9により吸い上げて給水しているが、吸水管9のかわりにポンプなどにより給水してもよい。また、水タンク25、ヒーター26および吸水管9を省略し、電気ボイラなどの温水給湯機から直接温水を供給してもよい。
【0062】
本実施例の負イオン発生装置は小型に構成できるので、家屋や事務所などの任意の場所に自由に移動、設置させることができる。また、横長構成にすることにより天井裏などに設置することが可能である。
【0063】
(実施例2)
図3は負イオン発生装置20の第2の実施例における一部断面側面図である。負イオン発生装置20は大きく分けて送風部としてのファン51、送水部としてのポンプ52および空気清浄部53から構成される。空気清浄部53は水の噴射部54および気水分離部55を備えている。ファン51の回転により空気吸込口(図示を省略)から吸い込まれた空気は、送風箱61を通って筒受け58の送風口60から噴射部54に入り、ここで後述するように微細水滴と混合する。
【0064】
空気清浄部53の下方には水タンク59が配置され、水タンク59の底面または側面にヒーター64が近接配置され、水タンク59の下方にはポンプ52が配置される。ヒーター64で加温された水タンク59の温水はポンプ52で噴射部54に送水される。
【0065】
噴射部54は複数のノズル62、63を有し、ポンプ52で送水された温水を空気清浄部53の外枠である円筒57の内壁に吹き付けて衝突させると、レナード効果により負イオンを帯電した微細な温水粒子が生成される。この微細温水粒子はファン51で取り込まれた空気と接触混合し、微細温水粒子混合空気となる。
【0066】
このとき、空気中の塵埃も水と接触し、水分の大半は筒受け58に落下するので空気は清浄化される。微細温水粒子混合空気は気水分離部55に送られて水分と空気に分離され、ここでも粒の大きい水分は筒受け58に落下し空気中の塵埃が除去される。筒受け58に落下した水分は水タンク59に回収される。一方分離された空気成分はレナード効果により生成された負イオンとともに吹出口(図示省略)から放出される。放出された空気は負イオンを含んでいるので、実施例1と同様な作用効果を有する。
【0067】
なお、図3の例ではノズル62、63、送風箱61およびポンプ52を複数使用しているが、使用する部屋の大きさや放出空気量などに応じて使用数を変更して1個(1台)から複数個(複数台)まで任意に変更できることはもちろんである。
【0068】
気水分離器55は、実施例1における気水分離器12と同様に水滴分離ネットを通過させる水滴の大きさをネットの密度などにより制御して気水分離器55を通過する空気が含有する水分、即ち湿度を制御することができる。
【0069】
以上の構成で水タンク59およびヒーター64以外の部分が図1における真気ユニット21に相当する。
【0070】
上記の実施例においては、ポンプ52、水タンク59、噴射部54、気水分離部55を縦方向に配置した例について説明したが、これらを横方向に並べた横長構成にすることもできる。横長構成の場合は天井裏など高さに制限がある設置場所に好適である。
【0071】
実施例1と同様に、冬季の加湿器としてあるいは空気清浄器として利用することができる。
【0072】
また、小型に構成できるので、家屋や事務所などの任意の場所に自由に移動、設置させることができる。
【0073】
(実施例3)
図4は本発明による負イオン発生装置20の実施例3における全体構成を示す概念的ブロック図である。真気ユニット21および水タンク25は図1の実施例1と同様である。
【0074】
本実施例においては、図1のヒーター26の代わりに吸込空気18を加温する加温器27を使用する。加温器27は吸込空気18を加温して温風を発生し、この温風を真気ユニット21に供給する。加温器27の熱源は、水を加温してその周囲の空気を加温する温水熱源方式およびヒーターまたはヒートポンプにより空気を加温する電気熱源方式のいずれでもよい。加温器27で熱交換された後の空気は真気ユニット21で負イオンを含んだ吹出空気23となる。その他の構成および作用効果は実施例1または実施例2と同様であるので説明を省略する。
【0075】
この構成は加温器27が温水熱源方式やヒートポンプ方式の場合には熱源機28が必要なので可搬形にすることは比較的困難である。したがって、熱源機28と連動させる設置形とすることが好ましい。
【0076】
(実施例4)
図5は本発明による負イオン発生装置の実施例4における全体構成を示す概念的ブロック図である。真気ユニット21および水タンク25は図1の実施例1と同様である。
【0077】
本実施例においては、図1のヒーター26の代わりに水タンク25に温水を供給する給湯器29を使用する。給湯器29は水を加温して温水を作成し、この温水を水タンク25に供給して真気ユニット21に温水を供給する。水タンク25で水温が下がったり、汚れたため不要となった水は排水管19から外に排水される。
【0078】
この場合、給湯器29から温水を給湯する給水弁および排水管19から排水するための排水弁を設けて、水タンク25の水温が下がったり、水が雑菌などで汚れた場合などに給水弁と廃水弁を開けて水タンク25内の古い水を排水し給湯器29から新しい温水を供給することも可能である。その他の構成および作用効果は実施例1〜2と同様であるので説明を省略する。
【0079】
この構成も水タンク25に温水を供給する給湯器29が必要なので、可搬形にすることは比較的困難である。したがって、温水を利用した暖房機や集中給湯器の給湯路を分岐したり、台所などに設置する小型湯沸機等に連結して設置形とすることが好ましい。
【0080】
(実施例5)
図6は本発明による負イオン発生装置20の実施例5における全体構成を示す概念的ブロック図である。真気ユニット21は図1の実施例1と同様である。
【0081】
本実施例においては、水タンク30内に温水を流すコイルチューブ301が設けられ、このコイルチューブ301をボイラ31の温水パイプに連結する。ボイラ31から供給される温水はコイルチューブ301内を通過し再びボイラ31に循環させる。この結果、水タンク30の水は加温される。
【0082】
この実施例においては、温水はボイラ31とコイルチューブ301内を循環するので排水されることはない。したがって、熱損失が少なく省エネルギ効果に優れている。ボイラ31は専用のものでもセントラルヒーティングその他に利用される各種のボイラを兼用してもよい。この構成も設置形とすることが好ましい。
【0083】
なお、本実施例では水タンク30内にコイルチューブ301を設けているが、図7のように、外部配管に市水をポンプ(図示せず)等で流しながら内部配管にボイラ31の温水を流す一般的な二重管による水−水熱交換器302や、図8のように、フィン&チューブコイル303にボイラ31からの温水と水タンク30の水を流して水を加温してもよい。
【0084】
また、ボイラ31側にコイルチューブ301および水タンク30を設けるようにしてもよい。
【0085】
その他の構成および作用効果は実施例1〜2と同様であるので説明を省略する。
【0086】
(実施例6)
図9は本発明による負イオン発生装置20の実施例6における全体構成を示す概念的ブロック図である。真気ユニット21は図1の実施例1と同様である。
【0087】
本実施例は負イオン発生装置20を浴室暖房乾燥機32と連動させ、水タンク30の水または真気ユニット21の吸込空気を浴室暖房乾燥機32を利用して加温する。加温方法は、浴室暖房乾燥機32の温風路を分岐して水タンク30に温風を吹き付け、水タンク30内の水と熱交換して加温する方法、浴室暖房乾燥機32の温風を真気ユニット21に供給する方法、浴室暖房乾燥機32の温水路を分岐し水タンク内の水を分岐した温水路から供給される温水をコイルチューブに循環させて熱交換し加温する方法、および、浴室暖房乾燥機32の温水路を分岐し、前記分岐した温水路から供給される温水を水タンク30に直接供給する方法のいずれでもよい。浴室暖房乾燥機32は温水熱源方式およびヒーターまたはヒートポンプにより空気を加温する電気熱源方式のいずれでもよい。その他の構成および作用効果は実施例1〜2と同様であるので説明を省略する。
【0088】
この構成は、負イオン発生装置20を浴室暖房乾燥機32と連動させるので、浴室暖房乾燥機32が使用される空間である浴室または洗面所、トイレなどのサニタリ空間に設置する設置形とすることが好ましい。
【0089】
(実施例7)
図10は本発明による負イオン発生装置42を使用したサウナ装置の第1の実施例を示す概念図である。浴室40には、浴槽41、本発明による負イオン発生装置42、および浴室暖房乾燥機43が設置される。負イオン発生装置42は実施例1〜6で説明したいずれのもの、または高電圧を利用してマイナスイオンを発生させる方式でもよいが、浴室暖房乾燥機43が併設されるので実施例1、2および6で説明したいずれかのものである方が設備がコンパクトになるので好ましい。浴室暖房乾燥機43は現在商用化されている種々の方式のものが使用可能であり、特定のものである必要はない。負イオン発生装置42と浴室暖房乾燥機43は連動して運転され、負イオン発生装置42に設けられたリモコン制御窓46にリモコン44から制御信号を入射させて運転を制御する。なお、リモコン制御窓46は浴室暖房乾燥機43に設置してもよい。リモコン44は、負イオン発生装置42および浴室暖房乾燥機43をそれぞれ単独または連動して制御可能な操作ボタンを有しており、ワイヤレスまたはワイヤード方式で制御する。
【0090】
次に運転方法を説明する。まず、通常の入浴時に負イオンを含んだ空気を発生させたい場合には、リモコン44で負イオン発生装置42を運転させると、負イオンを含んだ空気が放出される。
【0091】
浴室暖房乾燥機43を運転させたい場合には、リモコン44で浴室暖房乾燥機43を運転させると、浴室40内が暖房される。
【0092】
サウナ装置として運転させる場合は、リモコン44で浴室暖房乾燥機43と負イオン発生装置42を運転させ、浴室内の温度を35℃〜60℃、好ましくは40℃〜50℃になるように負イオンを含んだ空気の温度を上昇させる。これは負イオン発生装置42で使用させる温水の温度を上昇させるようにリモコンで制御することにより行われる。なお、この温度上昇は負イオン発生装置42と浴室暖房乾燥機43を連動させて運転し、浴室暖房乾燥機43による暖房温度を上昇させることによって、あるいは両者を併用して上昇させるようにしてもよい。
【0093】
また、浴室内の湿度が60%以上、好ましくは90%以上になるように負イオンを含んだ空気の湿度を制御する。湿度が60%以上であることは、負イオンを含んだ空気がかなりの量の水滴を含んでいる必要がある。したがって、負イオン発生装置42に使用する気水分離器は相当量の水滴を空気とともに通すようにする必要がある。このため、本実施例におけるサウナ装置に使用する気水分離器は、水滴分離ネットの密度を小さくする必要があり、通常はサウナ装置専用の水滴分離ネットを用意して設置する。なお、この湿度制御は浴槽内の温水から蒸発する湯気を併用したり、超音波素子を用いた加湿手段を前記浴室暖房乾燥機43や前記負イオン発生装置42に設けたり、連動させてもよいが、その分負イオン量が減少するので併用量には限度がある。
【0094】
こうして浴室内の温度が35℃〜60℃、湿度が60%以上に制御され、かつ負イオン発生装置42で発生させた負イオンが浴室内に放出されると、浴室内を空気が負イオンを大量に含んだ状態で湿式サウナを実現することができる。このような空気中に負イオンを大量に含んだ湿式の真気サウナによれば、通常の湿式サウナの作用効果を呈するだけでなく、負イオンによる人体への健康増進効果も付加される。具体的には、肌への水分の働き作用が負イオンがなかったり少ない場合に比較して増大し、肌の潤いや保湿効果が増大しサウナ効果の持続性にも優れる。また、森林浴しながらサウナに浸っている状況になるので、自律神経が鎮静化してリラクゼーション効果が得られ、また、血管が拡張して血液の流れがスムースになり、血圧が安定するなど身体機能の活性化も図れる。
【0095】
また、夏季に浴室暖房乾燥機43を涼風運転し、負イオン発生装置42に水を供給して運転すると、水の蒸発潜熱により一層涼風感が得られる。
【0096】
また、浴室暖房乾燥機43は浴室の換気乾燥機としての機能を有しているので、サウナを使用後浴室暖房乾燥機43を乾燥モードまたは換気モードで運転することにより浴室内の乾燥、換気が急速に行われ、速やかに平常時の状態に戻すことができる。
【0097】
また、サウナ装置としての設備がすべて浴室内にあるので、運転操作が簡単で、運転状況の確認も容易である。
【0098】
この実施例は、すでに浴室暖房乾燥機が設置された浴室に負イオン発生装置を付け足して配線工事、配管工事をすることによりサウナ環境に負イオンを含んだ真気サウナ装置を実現することができる。
【0099】
なお、上記の実施例では浴室40内に負イオン発生装置42および浴室暖房乾燥機43を設置した場合について説明したが、これらを天井裏や屋外に設置してもよい。
【0100】
(実施例8)
図11は本発明による負イオン発生装置42を使用したサウナ装置の第2の実施例を示す概念図である。図10と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0101】
本実施例は、負イオン発生装置42を浴室40の外、すなわち、屋外または屋内のサニタリ室等に設置した例である。負イオン発生装置42が発生した負イオンを含む加温、加湿空気はダクト45を通って浴室40内に供給される。サウナ装置としての運転制御は、リモコン44で負イオン発生装置42に接続されたリモコン制御窓46または浴室暖房乾燥機43のリモコン制御窓(図示省略)に制御信号を送信して行う。その他の各部の構成、運転制御方法および作用効果は実施例7と同様であるので説明を省略する。
【0102】
この実施例は、浴室40が狭い場合や、負イオン発生装置42の水を加温する装置を実施例3〜実施例5で説明した熱源機28、給湯器29、ボイラ31等で加温する場合に好適である。また、負イオン発生装置42が高湿度の浴室40内に設けられないことにより、制御装置などの信頼性が高まる。なお、負イオン発生装置42を屋外に設置し壁内を貫通させた吸込ダクトと吹出ダクトで浴室内の空気に負イオンを付加しながら加湿することも可能である。
【0103】
また、実施例7と同様に浴室暖房乾燥機が既設の場合に負イオン発生装置42を付け足して配線工事、配管工事をすることにより真気サウナ装置を実現することができる。
【0104】
なお、上記の実施例では浴室40内に浴室暖房乾燥機43を設置した場合について説明したが、これを天井裏や屋外に設置してもよい。
【0105】
(実施例9)
図12は本発明による負イオン発生装置42を使用したサウナ装置の第3の実施例を示す断面図である。図11と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施例は、負イオン発生装置42を浴室40の外、すなわち、屋外47または屋内のサニタリ室に設置した例である。
【0106】
浴室40内に設置した浴室暖房乾燥機43と壁面48とのすきま49から吸い込んだ浴室40内の空気は、壁面48の貫通口49、換気部50、ダクト70を通って真気ユニット21に供給される。熱源機28から供給される80℃温水をチーズ80で分岐し、一方は熱動弁81を通り、コイルチューブ301に流れている。前記コイルチューブ301は、市水が給水弁82の開閉により流入するシスターン83内に設けられ、市水を80℃近くに温める。この温水が水タンク30に流れ、真気ユニット21で加温、加湿、負イオンの付加が行われた後、ダクト45を通って吹出グリル84から浴室40内に吹出される。負イオン発生装置42内には風路を切り換えるダンパ71が設けられ、すきま49からダクト70を通って送り込まれる浴室40内の空気は、真気ユニット21に供給されるか屋外47に排気されるかを切り換える。その他の各部の構成、運転制御方法および作用効果は実施例7と同様であるので説明を省略する。
【0107】
この実施例は、負イオン発生装置42への浴室40内の空気の吸込口として換気部50の吸込、吐出口を使用することができるため、浴室40内が正圧にならず、脱衣室などの浴室外へ湿気が漏れることを防止することができる。
【0108】
なお、上記の実施例では浴室暖房乾燥機43が浴室40内、負イオン発生装置42を屋外47に設置したが、浴室暖房乾燥機43を天井裏や屋外に、負イオン発生装置42を天井裏に設置してもよい。
【0109】
(実施例10)
図13は本発明による負イオン発生装置42を使用したサウナ装置の第4の実施例を示す断面図である。図12と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施例は、負イオン発生装置42を天井裏69に設置した例である。
【0110】
天井裏69に設置した浴室暖房乾燥機85の換気部86から吸い込んだ浴室40内の空気は、ダクト70を通って、真気ユニット21に供給され、加温、加湿、負イオンの付加が行われた後、ダクト45を通って真気吸込口87から吸い込まれ、浴室暖房乾燥機85から浴室40内に吹出される。負イオン発生装置42内には風路を切り換えるダンパ71が設けられ、浴室暖房乾燥機85からダクト70を通って送りこまれる浴室40内の空気は、真気ユニット21に供給されるか屋外47に排気されるかを切り換える。その他の各部の構成、運転制御方法および作用効果は実施例7と同様であるので説明を省略する。
【0111】
この実施例は、負イオン発生装置42への浴室40内の空気の吸込、吹出口として浴室暖房乾燥機85の吸込、吐出口を使用することができるため、浴室40内の美観が向上し、天井裏69でのダクト施工により、貫通口49が一ヶ所で施工性が向上する。
【0112】
なお、ダクト45等を廃止して、浴室暖房乾燥機機85と負イオン発生装置42を一体としてもよい。
【0113】
(実施例11)
図14は本発明による負イオン発生装置42を使用したサウナ装置の第5の実施例を示す概念図である。図12と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0114】
本実施例は、負イオン発生装置42を浴室暖房乾燥機43と一体に構成した例である。
【0115】
浴室40内に設置した浴室暖房乾燥機43のファン89により、連結面88に接続された負イオン発生装置42内の真気ユニット21の送風口60から吸い込まれた浴室40内の空気は噴射部54に入り、微細水滴と混合する。
【0116】
真気ユニット21の下方には手動で水を交換可能な水タンク90がヒーター64とともに設けられており、ヒーター64で加温された水タンク90内の温水はポンプ52で前記噴射部54に送水され、微細温水粒子となり、気水分離部55で水分と空気に分離され、真気通風部91を通って、浴室暖房乾燥機43の吹出し口92から浴室40内に吹出される。
【0117】
サウナ装置としての運転制御は、リモコン44(図示省略)で負イオン発生装置42のリモコン制御窓(図示省略)、または浴室暖房乾燥機43のリモコン制御窓46に制御信号を送信して行う。その他の各部の構成、運転制御方法および作用効果は実施例7と同様であるので説明を省略する。
【0118】
この実施例は、負イオン発生装置42と浴室暖房乾燥機43を一体構成にしたので、内部の構成部品を共用化するなどして、真気サウナ装置としての構成をコンパクトにすることができる。
【0119】
なお、上記の実施例では浴室40内に浴室暖房乾燥機43および負イオン発生装置42を設置した場合について説明したが、これらを天井裏または屋外に一体構成で設置してもよい。
【0120】
また、ヒーター60を用いて水を加温したが、実施例3、4、5、6のように他の熱源により加温してもよい。
【0121】
また、水タンク90に流れ込む水を加温する場所として、シスターンを設けても良い。
【0122】
【発明の効果】
以上のように、本発明による負イオン発生装置によれば、放出された空気が負イオンを含んでいるので、滝のそばや森林の空気のようにさわやかな空気となり健康増進に資することができる。
【0123】
また、放出される空気は暖かくすることが可能なため、冬季の暖房時に使用しても室温を下げることがなくしかも超微細水分を含んでいるので、冬季の加湿器として好適である。
【0124】
また、水が空気中のハウスダストや臭いのフィルターとして作用するので、空気清浄器としても機能することができる。
【0125】
また、構成簡単かつ小型で、高電圧やX線を利用することなく、トルマリンなどの特殊な部品も使用しないので、家屋や事務所などの使用に好適である。
【0126】
また、本発明によるサウナ装置は、通常の湿式サウナの作用効果に加え、負イオンにより肌への水分の働き作用が増大し、肌の潤いや保湿効果、サウナ効果の持続性に優れる。
【0127】
また、森林浴しながらサウナに浸っている状況になるので、自律神経が鎮静化してリラクゼーション効果が得られ、さらに、血管が拡張して血液の流れがスムースになり、血圧が安定するなど身体機能の活性化も図れる。
【0128】
また、サウナを使用後に浴室暖房乾燥機を乾燥モードまたは換気モードで運転することにより浴室内の乾燥、換気を急速に行うことができる。
【0129】
さらに、浴室暖房乾燥機が既設の場合でも負イオン発生装置を付け足すだけでサウナ環境に負イオンを含んだ小型の真気サウナ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による負イオン発生装置の第1の実施例における全体構成を示す概念的ブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における負イオン発生装置の一部断面側面図
【図3】本発明の第2の実施例における負イオン発生装置の一部断面側面図
【図4】本発明による負イオン発生装置の第3の実施例における全体構成を示す概念的ブロック図
【図5】本発明による負イオン発生装置の第4の実施例における全体構成を示す概念的ブロック図
【図6】本発明による負イオン発生装置の第5の実施例における全体構成を示す概念的ブロック図
【図7】本発明による負イオン発生装置の第5の実施例における水水熱交換気を示す概念的ブロック図
【図8】本発明による負イオン発生装置の第5の実施例におけるファン&チューブコイルを示す概念的ブロック図
【図9】本発明による負イオン発生装置の第6の実施例における全体構成を示す概念的ブロック図
【図10】本発明によるサウナ装置の第1の実施例を示す概念図
【図11】本発明によるサウナ装置の第2の実施例を示す概念図
【図12】本発明によるサウナ装置の第3の実施例を示す概念図
【図13】本発明によるサウナ装置の第4の実施例を示す概念図
【図14】本発明によるサウナ装置の第5の実施例を示す概念図
【符号の説明】
1 ハウジング
2 吸込口
3 吹出口
4 モーター
4a 上部シャフト軸
4b 下部シャフト軸
5 フレーム
6 軸流ファン
7 水滴分離ネット
8 ナット
9 吸水管
9a 吸水口
9b 回転板
13 ケーシング
12、55 気水分離器
14 対向壁面
17、27 加温器
18 吸込空気
19 排水管
20、42 負イオン発生装置
21 真気ユニット
23 吹出空気
25、30、59、90 水タンク
26、64 ヒーター
28 熱源機
29 給湯器
31 ボイラ
32、43、85 浴室暖房乾燥機
40 浴室
41 浴槽
44 リモコン
45、70 ダクト
46 リモコン制御窓
47 屋外
48 壁面
49 貫通口
50、96 換気部
51、89 ファン
52 ポンプ
53 空気清浄部
54 噴射部
57 円筒
58 筒受け
60 送風口
61 送風箱
62、63 ノズル
69 天井裏
71 ダンパ
80 チーズ
81 熱動弁
82 給水弁
83 シスターン
84 吹出グリル
87 真気吸込口
88 連結面
91 真気通風部
92 吹出口
301 コイルチューブ
302 水−水熱交換器
303 フィン&チューブコイル

Claims (17)

  1. 水タンク内の水を飛散させ壁面に衝突させて負イオンを含む微細水滴を発生する手段と、前記水タンクの水を加温する手段と、空気を吸入して前記微細水滴と混合する手段と、前記混合手段で混合された空気と前記微細水滴を水滴分離ネットに通過させ、前記微細水滴の大きさをネットの密度により制御することで混合された前記空気の含有する水分を制御して前記空気に負イオンを含ませる手段と、前記負イオンを含む空気を放出する手段を有することを特徴とする負イオン発生装置。
  2. 水タンクの水を加温する手段が、水タンクの周囲または内部に配されたヒーターである請求項1に記載の負イオン発生装置。
  3. 空気を加温する手段を有する請求項1に記載の負イオン発生装置。
  4. 水タンクに温水を供給する手段を有する請求項1に記載の負イオン発生装置。
  5. 水タンク内にコイルチューブを有するまたは、コイルチューブ内にチューブを有し、水を加温する手段がボイラであり、前記ボイラの温水パイプが前記コイルチューブに連結されており、前記コイルチューブに前記ボイラにより温水を循環供給する請求項1に記載の負イオン発生装置。
  6. 水タンクの水を加温する手段が浴室暖房乾燥機であり、前記浴室暖房乾燥機から供給される温風または温水により前記水タンクの水または真気ユニットの吸込空気を加温する請求項1に記載の負イオン発生装置。
  7. 浴室暖房乾燥機の温風路を分岐して水タンクに温風を吹き付け、前記水タンク内の水と熱交換して加温する請求項6に記載の負イオン発生装置。
  8. 浴室暖房乾燥機の温風路を分岐して温風を真気ユニットの吸込空気として供給する請求項6に記載の負イオン発生装置。
  9. 浴室暖房乾燥機の温水路を分岐し、水タンク内の水を前記分岐した温水路から供給される循環温水で熱交換して加温する請求項6に記載の負イオン発生装置。
  10. 浴室暖房乾燥機の温水路を分岐し、前記分岐した温水路から供給される温水を水タンクに直接供給する請求項6に記載の負イオン発生装置。
  11. 浴室内に請求項1〜10のいずれかに記載の負イオン発生装置から負イオンを含む空気を放出する手段と、浴室内を暖房する浴室暖房乾燥機を有し、少なくとも前記負イオンを含む空気により浴室内を加温および加湿することを特徴とするサウナ装置。
  12. 負イオン発生装置が浴室内または天井裏に配された請求項11に記載のサウナ装置。
  13. 負イオン発生装置が浴室外または天井裏に配され、前記負イオン発生装置と浴室とを連結するダクトが設けられ、負イオンを含む空気が前記ダクトを通じて浴室内に放出される請求項11に記載のサウナ装置。
  14. 負イオン発生装置が浴室外または天井裏に配され、前記負イオン発生装置と浴室暖房乾燥機とを連結するダクトが設けられ、負イオンを含む空気が前記ダクトと浴室暖房乾燥機を通じて浴室内に放出される請求項11に記載のサウナ装置。
  15. 負イオン発生装置と浴室暖房乾燥機が一体に構成された請求11に記載のサウナ装置。
  16. 負イオン発生装置および浴室暖房乾燥機が共通のリモコンで運転制御される請求項11に記載のサウナ装置。
  17. 浴室内の温度を35℃〜60℃に加温し、湿度を60%以上に加湿する請求項11〜15のいずれかに記載のサウナ装置。
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