JP5728074B2 - 加湿機構 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、給水タンクから供給される水分を、超音波振動子等により霧化して室内に放出して室内を加湿する加湿機構及びその制御方法の改良に関するものである。
従来、室内空間を加湿するために気化式、蒸気式、超音波式等の様々な方式の加湿機構が用いられている。これらの加湿機構は、給水タンクから供給された水分を霧化して、室内の湿度を高めるものであり、室内の湿度を高めることでインフルエンザウイルス、風邪ウイルス等を不活化したり、肌を保湿したりすることが期待できる。
これらの加湿機構の中でも、特に超音波式の加湿機構は、超音波振動子に高周波電圧を印加して発生する高周波振動エネルギーを水面に伝達して微細な霧を発生させるので、動作音が静かで快適であり、近年著しく普及している(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この種の超音波式の加湿機構は、加湿量が一般に小さく、必ずしも十分に室内を加湿することが困難である欠点を有していた。この欠点は、近年、短時間で広い室内空間を加湿できるような大容量の加湿機構が求められていることを考慮すると、回避することが必須の事項であるといえる。
そのため、本発明者らは、これらの問題を回避すべく、1時間当たり350ml以上の加湿量を実現することができる超音波式の加湿機構を完成させたが(特願2012-115043号、特願2012−115044号参照)、短時間に大容量加湿を行った場合には、加湿機構を設置した周辺の床面に霧の粒が落下してしまい床面が水滴で濡れてしまう、いわゆる床濡れ現象を生じてしまうおそれがある。これらの周辺の床濡れは利用者の靴下や衣服を濡らしてしまうおそれがあるため、大容量の加湿を行っても床濡れが生じない加湿機構が求められていた。特に、超音波振動子から受ける振動により水が霧化して得られる水粒は、その他の方式の加湿機構に比べて比較的大きいため、霧を室内に広く噴霧することが難しく、床面を濡らす傾向が強く、この床濡れに対しては充分に配慮することが強く望まれる。一方、加湿量を低減させれば、床濡れは防止することができるが、これでは、室内を充分に加湿することができない。
特開2000−274756号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、加湿機構の加湿量を増大させて充分な霧化量を確保しつつ、床濡れ現象が生じない加湿機構を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、水分を供給する給水部と、この給水部から供給された水分を霧化する霧化部と、この霧化部により発生した霧を排出する排出部と、発生した霧に送風して霧を排出部を介して外部に排出する送風部と、排出部から排出された霧を拡散するサーキュレーター部とを備えた加湿機構において、排出部は、サーキュレーター部側へ向けて偏向して配置され、発生した霧をサーキュレーター部側へ噴射するように排出する排出口を有し、サーキュレーター部は、排出部に隣接して設置された円筒と、円筒内にファン軸が鉛直方向に向けて配置されたプロペラファンと、外部カバーの天面に設けられプロペラファンにより発生した気流を外部へ放出する開口と、円筒に支持されて開口から放出される気流を放散する円形状の放散部とから成っていることを特徴とする加湿機構を提供するものである。
また、本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、排出口は、外部カバーの天面から外部に臨むようにして開口することを特徴とする加湿機構を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、サーキュレーター部のプロペラファンは、送風部の送風ファンよりもサイズ及び風量とも大きく設定されていることを特徴とする加湿機構を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、霧化部は、少なくとも360ml/h以上の霧化量を有することを特徴とする加湿機構を提供するものである。
本発明によれば、上記のように、排出された霧を更にサーキュレーター部により拡散すると共に、発生した霧を、排出部の排出口により、排出部に隣接されたこのサーキュレーター部側へ噴射するように排出しているため、霧が局地的に集中することがないよう、広範囲にわたって平均的に分布させることができ、床濡れを適切に防止することができる実益がある。
また、本発明によれば、上記のように、サーキュレーター部のプロペラファンは、送風部の送風ファンよりもサイズ及び風量とも大きく設定されているため、排出部からこのサーキュレーター部に向けて排出された霧を更にサーキュレーター部により拡散することができ、霧が局地的に集中することがないよう、広範囲にわたって平均的に分布させることができ、床濡れを適切に防止することができる実益がある。
本発明の加湿機構を備えた加湿器の外観斜視図である。 本発明の加湿機構を備えた加湿器の内部斜視図である。 本発明の加湿機構を備えた加湿器の給水タンクを取り外した状態の斜視図である。 本発明の加湿機構を備えた加湿器の吸水タンク及び排出部を取り外した状態の内部平面図である。 本発明に用いられる排出部の一部破断斜視図である。 本発明における風速と粒径との関係を示すグラフ図である。 本発明の実施例及び比較例における霧の平均粒径と床濡れとの関係を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明すると図1乃至図4は、本発明の加湿機構10を備えた加湿器10Aを示し、この加湿機構10は、図示の実施の形態では、加湿機構10は、外部カバー10a内に収納されて加湿器10Aに搭載されているのが示されているが、本発明の加湿機構10が搭載される機器は、特に、加湿器10Aに限定されるものではなく、霧を発生させることが必要な、例えば、空気調和機、加湿器付空気清浄機、エアコン等の機器に搭載することもできる。なお、この外部カバー10aは、樹脂又は鋼板等の適宜の材料から形成することができ、加湿機構10を収容することができる程度の大きさであれば、特に大きさに限定はないが、一般的には、30〜50cm程度の幅を有するケース状のカバーとすることができる。
この加湿機構10は、図1乃至図4に示すように、水分を供給する給水部12と、この給水部12から供給された水分を霧化する霧化部14と、この霧化部14により発生した霧を排出する排出部16と、霧化部14により発生した霧に送風して霧を排出部16を介して外部に排出する送風部18とを備え、図示の実施の形態では、更に排出部16から排出された霧を拡散するサーキュレーター部20をも備えている。
(1.給水部)
給水部12は、図2に示すように、排出部16を囲むようにして分割して配置された2つの給水タンク12Aと、これらの給水タンク12Aの下方に配置されたフィルター12Bから成っている。給水タンク12Aは、タンク本体の下面に図示しない開口を有し、この開口を通じて、加湿のための水を補充すると共に、この開口を通じてタンク本体の内部に貯蔵された水を供給する。
この場合、この開口には、開口に螺合する図示しないキャップが着脱自在に取り付けられ、このキャップの頂面には、図示しない弁が設けられている。水を入れた給水タンク12Aを加湿器10Aに装着すると、この給水タンク12Aのキャップに設けられた弁が、後述するフィルター12Bの上面に設けられた受け入れ部の突起10aに押し上げられて上方に移動して空間を形成し、この空間を通過して給水タンク12A内の水がフィルター12B側へ落下する。なお、給水タンク12Aには、給水時に持ち運びが容易なように持ち手12aが設けられている。
一方、給水タンク12Aの下方には、図3及び図4に示すように、イオン交換樹脂が充填された容器状のフィルター12Bが設置され、このフィルター12Bは、給水タンク12Aから落下した水を受け入れ、このイオン交換樹脂を通過した水が図示しない連通路を経由して、霧化部14に移動する。給水タンク12Aからの水の供給は、霧化部14の後述する霧化室14A内の水位とイオン交換樹脂容器内の水位が同位して均衡するまで行なわれる。なお、給水部12と霧化部14との連通路の周囲には図示しないヒータが設けられ、連通路内の水を加熱して殺菌することができ、水は、このヒータにより殺菌処理がされた上で霧化部14へ移送される。
(2.霧化部)
霧化部14は、図示の実施の形態では、図4に示すように、略楕円形状の霧化室14Aと、この霧化室14Aの底面に設置された2つの超音波振動子14Bとから成っている。この超音波振動子14Bは、その下方に設置された図示しない基板上に設置され、この基板を介して高周波電圧が印加される。霧化部14は、この超音波振動子14Bに基板を介して高周波電圧を印加して発生する高周波振動エネルギーを、霧化室14A内に溜まった水分の水面に伝達して微細な霧を発生させることにより、水分を霧化する。
なお、図示の実施の形態では、2つの超音波振動子14Bを使用することにより、大量の霧の発生を可能としているのが示されているが、その個数や配置に特に限定はない。同様に、この霧化部14は、図示の実施の形態のように超音波振動子14Bを用いた超音波式の形態に限定されるものではなく、後述する粒径調整手段22の第2の実施の形態を除き、水分を適切に霧化することができれば、気化式、蒸気式等の他の形態の霧化部14とすることもできる。
(3.排出部)
排出部16は、図3乃至図5に示すように、霧化部14と加湿器10Aの上面との間を連通するように配置された筒状の形状を有し、霧化部14の霧化室14Aに蓋をするように載置され霧化室14Aの形状に付合する開口を有する大径部16Aと、この大径部16Aから上方に延びるようにして形成された長尺の細径部16Bとから成っている。この大径部16Aの側面には、送風部18からの送風が送り込まれる通風口16aが形成されており、霧化部14にて水分を霧化して発生した霧を、この通風口16aを通じて供給された送風により細径部16B内に送り込んで細径部16B内を噴霧として上昇させる。
なお、この場合、超音波振動子14Bは高周波振動エネルギーを水面に伝達して微細な霧を発生させるため、通風口16aからの送風を、霧化室14A内の水面に直接当てるとこの振動に影響を与え霧化効率が低下するおそれがあると共に、発生した霧に直接当てると、霧が偏って対流し効率良く細径部16Bに送り込めないおそれがあるため、図5に特に示すように、大径部16A内には、少なくとも超音波振動子14Bの上方を囲むように形成されると共に細径部16Bに連通する内壁16bが設けられ、送風部18から送り込まれた送風は、この内壁16bに当たって超音波振動子14Bの周囲に回り込むように分散させられた後、内壁16bの下方から細径部16B内に入り込んで上昇気流を形成する。
一方、細径部16Bの上端には、図1乃至図3及び図5に示すように、排出口16cを有する。この排出口16cは、図1乃至図3、図5に示すように、加湿器10Aの外部カバー10aの天面から外部に臨むようにして開口すると共に、後述するサーキュレーター部20側へ向けて偏向して配置され、発生した霧をサーキュレーター部20側へ噴射するように排出している。これにより、霧を後述するサーキュレーター部20により、広範囲に平均的に拡散させることができる。
なお、図示の実施の形態では、この排出部16を、給水部12である給水タンク12Aと別の部材として構成したが、給水タンクの一部を筒状に中空にすること等により、給水タンク12Aと一体とした構成として、給水タンク12Aと共に加湿器10A内に設置することができる態様とすることもできる。
(4.送風部)
送風部18は、図2乃至図4に示すように、排出部16の大径部16Aに形成された通風口16aに向けて送風するように配置されたシロッコファン等の送風ファン18Aを有する。この送風ファン18Aにより、霧化部14及びこの霧化部14に連通している排出部16に、積極的に霧流を形成し、霧を外部に放出する。なお、この送風部18は、図示の実施の形態では、霧化部14に送風したが、霧を排出口16cから排出させることができれば、排出部16に風を導入するように設定することもできる。
(5.サーキュレーター部)
サーキュレーター部20は、図2乃至図4に示すように、排出部16に隣接して設置された円筒20Aと、この円筒20A内にファン軸が鉛直方向に向けて配置されたプロペラファン20Bと、加湿器10Aの天面に設けられプロペラファン20Bにより発生した気流を外部へ放出する開口20Cと、円筒20Aに支持されて開口20Cから放出される気流を放散する円形状の放散部20dとから成っている。
このサーキュレーター部20は、プロペラファン20Bにより放散部20Dを通じて、排出部16の排出口16c付近に上昇気流を発生させる。このプロペラファン20Bは、図2及び図3に示すように、送風部18の送風ファン18Aよりもサイズ及び風量とも大きく設定されている。このため、排出部16からこのサーキュレーター部20に向けて排出された霧を更にサーキュレーター部20により拡散することができ、霧が局地的に集中することがないよう、広範囲にわたって平均的に分布させることができ、床濡れを適切に防止することができる。
また、放散部20dは、図1に示すように、複数の細かなスリット状の放出口を有し、これらの放出口の形状及び方向は、プロペラファン20Bにより上昇気流が、広範囲に及ぶように、放射状に配列されている。但し、放散部20Dは、図示の実施の形状に限定されるものではなく、全体の形状を楕円形等の他の形状とすることもできるし、放出口の幅等も適宜設定することができる。
なお、図2及び図3に示すように、サーキュレーター部20の円筒20Aの内部には、イオン発生装置20Eを設置して、マイナスイオンをも同時に放散させることもできる。また、図示の実施の形態では、排出口16cをサーキュレーター部20に隣接して設置したが、例えば、排出口16cを延出する等して、排出口16cをサーキュレーター部20の上部に位置させることもできる。このサーキュレーター部20のプロペラファン20B及び送風部18の送風ファン18Aに送り込むべき空気は、加湿器10Aの外部カバー10aの側面に形成された図示しない取り入れ口等から加湿器10Aの内部に取り込むことができる。
(6.粒径調整手段)
本発明の加湿機構10は、更に、霧の平均粒径が所定値以下となるように調整する粒径調整手段22を備えている。
(6.1−第1の実施の形態)
この粒径調整手段22の第1の実施の形態として、送風部18からの送風の風速を制御することにより霧の平均粒径が所定値以下となるように調整する粒径調整手段22とすることができる。これは、床濡れを防止するために必要な種々の条件について検討する過程において、まずは、加湿のための霧を所定値以下の小さな粒径に調整することにより、床濡れを防止することができることが判明した。これは、粒径を小さくすると、サラサラとした粒径が小さい霧となる結果、ベタつき感が生じることがないと共に、粒径が小さく軽量化できるため、遠方まで飛散させることができ、局地的に集中することなく、均一に分布するように拡散させることができる結果であると考えられる。
次いで、この霧の粒径を左右する条件を種々条件を設定して検討したところ、図6に示すように、風速と粒径との間には相関関係があることが解った。これは、流速があまりに速いと霧化された水分が充分に分散して細径化する前に外部に放出されてしまうためであると考えられる。そこで、粒径調整手段22として、この風速を制御することにより、霧の粒径を調整することとした。具体的には、送風部18である送風ファン18Aの作動回路において、送風ファン16cの回転速度(回転数:rpm)を制御することにより、送風の風速を所定の範囲内に制御する。
更に、これらの送風ファン16cの回転速度、ひいては、風速をどの程度の値に制御すべきかを確認すべく、排出口16cにおける風速を種々設定して、各風速における霧の平均粒径を測定器を使用して測定すると共に、排出口16cから330mm離れた位置における各風速における床濡れの状況を確認した。同時に、この場合、床濡れ防止のために粒径を小さくしても、その結果、霧化量まで少なくなると充分な加湿効果が得られないため、霧化量を少なくとも360ml/h以上となるように設定した。その結果を、図7に示す。
この図7から解るように、霧の平均粒径が、実測値で10.64μm〜16.9μmであれば、床濡れが発生しないことが判明した。特に、霧の平均粒子系が、12μm以下である場合には、サラサラとした濡れ感で、非常に良好な状態であることが確認できた。この場合、霧の平均粒径が0.Xμmの範囲の差であれば、霧に対する人間の感覚及び床面における床面における濡れ状況に殆ど差がないと考えられるため、10μm〜17μmであれば、床濡れは発生しないということができる。従って、如何なる手段によるかを問わず、霧の平均粒径を、17μm以下とすれば、床濡れを防止できるということができる。
そこで、この場合における排出口16cにおける風速を確認したところ、ほぼ1.60m/s〜2.96m/sであることが解った。この場合も、同様に、0.Xm/sの範囲内の差であれば、霧の平均粒径には殆ど影響がないと考えられる。従って、送風部18による風速を3m/s以下の範囲内に制御すれば、床濡れを防止することができる。この場合、特筆すべきは、図7に示すように、床濡れが生じなかった風速においても、360ml/h〜732ml/hという充分な霧化量を確保しつつ、同時に床濡れをも防止することができた点である。また、この粒径調整手段22を採用した結果、霧を放散するサーキュレーター部20のプロペラファン20Bの風速をある程度抑制しても、充分に床濡れを防止することができる。
(6.2−第2の実施の形態)
また、この霧の平均粒径を床濡れを防止するのに適した17μm以下に調整するための粒径調整手段22の第2の実施の形態として、霧化部14において超音波振動子14Bにより霧化する超音波式の加湿機構10である場合には、粒径調整手段22として、この超音波振動子14Bの振幅を制御することにより霧の平均粒径を所定値以下となるように調整することができる。
この場合、粒径調整手段22は、超音波振動子14Bを振動させるための回路において、超音波振動子を電気的に振動させるための基板の抵抗値又は基板に印加される電圧を調整することにより超音波振動子の振幅を平均粒径を確保するために適した振幅に制御することができる。
具体的には、霧の平均粒径は、超音波振動子14bの振動が微細であればある程、粒径が小さくなると考えられるため、所定の値の電圧を基板に印加した場合、抵抗値が大きければ超音波振動子14Bを振動させる基板に流れる電流値が小さくなり、超音波振動子14Bの振動、ひいては、霧の平均粒径を17μm以下の小さな値とすることができ、細かな霧を発生させることができる。あるいは、基板の抵抗値を調整するのではなく、基板に印加される電圧自体を低く設定することにより、抵抗値が一定の値であっても、電流値を小さくすることができ、同様に、霧の平均粒径を17μm以下の小さな値とすることができる。
(6.3−第3の実施の形態)
更に、霧の平均粒径を床濡れを防止するのに適した17μm以下に調整するための粒径調整手段22の第3の実施の形態として、特に図5に示すように、排出部16に設けられた抵抗22Aにより霧の平均粒径が所定値以下となるように調整することがをできる。
この場合、この抵抗22Aとしては、具体的には、図5に示すように、排出部16の細径部16B内部の流路の上端付近に、送風部18による上昇を妨げるように設置されたじゃま板22aを使用することができる。細径部16B内を上昇してきた霧が、このじゃま板22aに衝突して粉砕されることにより、一層細分化されて、17μm以下の小さな平均粒径となる。
具体的には、このじゃま板22aは、図5に示すように、排出部16のうちサーキュレーター部20に向けて偏向して配置された排出口16c側の壁面(サーキューレーター部20寄りの壁面)から指状に延出するように形成する。同時に、細径部16Bの内径の約2/3程度の面積を示す大きさに形成する。これにより、霧が、排出口16cに向けて(あるいは、図示の実施の形態のように、サーキュレーター部20を設置する場合には、サーキュレーター部が発生させる気流に吸い寄せられる方向に)対流して行く際に、抵抗22Aであるじゃま板22aに確実に衝突して粉砕され、より一層確実に所定値以下の小さな平均粒径となり、床濡れを適切に防止することができる。なお、図示の実施の形態では、抵抗22Aとなるじゃま板22aを細径部16B内部の流路の上端付近に設けたが、特に、図示の位置に限定されるものではなく、例えば、細径部16Bの中途や下端付近に設置することもできる。
(6.4−実施の形態の組合せ)
なお、上記の粒径調整手段22の第1乃至第3の実施の形態は、各々を単独で実施することもできるし、例えば、第1の形態と第2の形態、第1の形態と第3の形態、第2の形態と第3の形態、第1の形態から第3の形態までの全てのように、適宜組み合わせて実施することもできる。
(7.加湿量の制御)
以上の構成を有する加湿機構において、更に下記の制御を行うことにより通常の超音波振動子を用いた場合であっても非常に大きな霧化量を確保して、大加湿をすることができる。即ち、超音波振動子14Bを用いた従来の一般的な加湿機構による加湿では400ml/h程度の加湿量が限界であったが、本発明の実施の形態として挙げる加湿機構10による加湿では、上述した床濡れが生じなかった732ml/hを含む最大で800ml/h程度までの加湿量を確保することができた。
具体的には、加湿機構10の動作時に定期的に図示しない温度検出部の温度センサによって室内の温度を1分間隔で計測し、その温度(T1)に対応する飽和水蒸気量(M1)をTetensの計算式によって算出する。例えば、室温が20℃であれば飽和水蒸気量M1は17.3g/m3と計算で求めることができる。
そして、加湿機構10に設けられた図示しない湿度検出部(湿度センサ)による室内の湿度Hと上述した温度(T1)とから計算式によって水分量(絶対湿度:H1)を算出する。ここで、算出された飽和水蒸気量(M1)と求められた水分量(H1)の差(D)を計算し、差Dの値によって制御部から超音波振動子14Bの基板の入力電圧を制御して加湿量Uをセーブする。なお、制御は超音波振動子14の制御用電圧を変更する制御とすることもできる。これらの制御は、上述した粒径調整手段22についての超音波振動子14Bの振幅を制御する第2の実施の形態においては、当該制御値の範囲内において行う。
この差Dと加湿量Uの制御は、差Dに対してそれぞれに加湿量Uが対応するように線形制御することもできるし、差の値を複数範囲のブロック(例えば、2ブロックから5ブロック)に区分し、このブロックごとに加湿量Uを設定する非線形制御(段階的制御)とすることもできる。この場合の加湿量Uの設定としては、例えば、250ml/h、500ml/h、750ml/h等の値を選択することができる。これらの制御のうち頻繁な変更を伴わず簡易に制御することができるという点では、非線形制御の方が実製品としては好ましい。
なお、温度と湿度の測定に基づく演算は一定時間の湿度の平均値を基準に行なうこともできる。例えば、計測された室温が20℃、平均湿度50%であれば、室温から演算によって飽和水蒸気量(M1)は17.3g/m3と求められる。室温が20℃、平均湿度50%での水分量(H1)は8.65g/m3となり、差Dは8.65g/m3と求められる。この差Dに応じて加湿能力を変化させ加湿量を制御する。線形制御であれば、求められた加湿量(U)と差(D)との相関関係から495ml/m3となるように、非線形制御であれば、例えば、加湿量(U)が500ml/hとなるように入力電圧を制御する。
また別の制御方法として、室内水分量(H1)と飽和水蒸気量(M1)の比で制御することもできる。具体的には、例えば、室内水分量(H1)と飽和水蒸気量(M1)の比が20%から50%の時は加湿量を大きく750ml/hとし、50%から70%の時は中間の500ml/hとし、70%以上の場合は小さく250ml/hの加湿量となるように基板の入力電圧を制御する。
本発明は、加湿器10Aの他、空気調和機、加湿器付空気清浄機、エアコン等の霧を発生させることが必要な機器に広く適用することができる。
10 加湿機構
10A 加湿器
10a 外部カバー
12 給水部
12A 給水タンク
12B 容器状のフィルター
12a 突起
12b 持ち手
14 霧化部
14A 霧化室
14B 超音波振動子
16 排出部
16A 大径部
16B 細径部
16a 通風口
16b 内壁
16c 排出口
18 送風部
18A 送風ファン
20 サーキュレーター部
20A 円筒
20B プロペラファン
20C 開口
20D 放散部
20E イオン発生装置
22 粒径調整手段
22A 抵抗
22a じゃま板

Claims (4)

  1. 水分を供給する給水部と、前記給水部から供給された水分を霧化する霧化部と、前記霧化部により発生した霧を排出する排出部と、前記発生した霧に送風して前記霧を前記排出部を介して外部に排出する送風部と、前記排出部から排出された前記霧を拡散するサーキュレーター部とを備えた加湿機構において、前記排出部は、前記サーキュレーター部側へ向けて偏向して配置され、前記発生した霧を前記サーキュレーター部側へ噴射するように排出する排出口を有し、前記サーキュレーター部は、前記排出部に隣接して設置された円筒と、前記円筒内にファン軸が鉛直方向に向けて配置されたプロペラファンと、外部カバーの天面に設けられ前記プロペラファンにより発生した気流を外部へ放出する開口と、前記円筒に支持されて前記開口から放出される気流を放散する円形状の放散部とから成っていることを特徴とする加湿機構。
  2. 請求項1に記載された加湿機構であって、前記排出口は、外部カバーの天面から外部に臨むようにして開口することを特徴とする加湿機構。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された加湿機構であって、前記サーキュレーター部のプロペラファンは、前記送風部の送風ファンよりもサイズ及び風量とも大きく設定されていることを特徴とする加湿機構。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された加湿機構であって、前記霧化部は、少なくとも360ml/h以上の霧化量を有することを特徴とする加湿機構。
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