JP5728074B2 - 加湿機構 - Google Patents
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Description
給水部12は、図2に示すように、排出部16を囲むようにして分割して配置された2つの給水タンク12Aと、これらの給水タンク12Aの下方に配置されたフィルター12Bから成っている。給水タンク12Aは、タンク本体の下面に図示しない開口を有し、この開口を通じて、加湿のための水を補充すると共に、この開口を通じてタンク本体の内部に貯蔵された水を供給する。
霧化部14は、図示の実施の形態では、図4に示すように、略楕円形状の霧化室14Aと、この霧化室14Aの底面に設置された2つの超音波振動子14Bとから成っている。この超音波振動子14Bは、その下方に設置された図示しない基板上に設置され、この基板を介して高周波電圧が印加される。霧化部14は、この超音波振動子14Bに基板を介して高周波電圧を印加して発生する高周波振動エネルギーを、霧化室14A内に溜まった水分の水面に伝達して微細な霧を発生させることにより、水分を霧化する。
排出部16は、図3乃至図5に示すように、霧化部14と加湿器10Aの上面との間を連通するように配置された筒状の形状を有し、霧化部14の霧化室14Aに蓋をするように載置され霧化室14Aの形状に付合する開口を有する大径部16Aと、この大径部16Aから上方に延びるようにして形成された長尺の細径部16Bとから成っている。この大径部16Aの側面には、送風部18からの送風が送り込まれる通風口16aが形成されており、霧化部14にて水分を霧化して発生した霧を、この通風口16aを通じて供給された送風により細径部16B内に送り込んで細径部16B内を噴霧として上昇させる。
送風部18は、図2乃至図4に示すように、排出部16の大径部16Aに形成された通風口16aに向けて送風するように配置されたシロッコファン等の送風ファン18Aを有する。この送風ファン18Aにより、霧化部14及びこの霧化部14に連通している排出部16に、積極的に霧流を形成し、霧を外部に放出する。なお、この送風部18は、図示の実施の形態では、霧化部14に送風したが、霧を排出口16cから排出させることができれば、排出部16に風を導入するように設定することもできる。
サーキュレーター部20は、図2乃至図4に示すように、排出部16に隣接して設置された円筒20Aと、この円筒20A内にファン軸が鉛直方向に向けて配置されたプロペラファン20Bと、加湿器10Aの天面に設けられプロペラファン20Bにより発生した気流を外部へ放出する開口20Cと、円筒20Aに支持されて開口20Cから放出される気流を放散する円形状の放散部20dとから成っている。
本発明の加湿機構10は、更に、霧の平均粒径が所定値以下となるように調整する粒径調整手段22を備えている。
この粒径調整手段22の第1の実施の形態として、送風部18からの送風の風速を制御することにより霧の平均粒径が所定値以下となるように調整する粒径調整手段22とすることができる。これは、床濡れを防止するために必要な種々の条件について検討する過程において、まずは、加湿のための霧を所定値以下の小さな粒径に調整することにより、床濡れを防止することができることが判明した。これは、粒径を小さくすると、サラサラとした粒径が小さい霧となる結果、ベタつき感が生じることがないと共に、粒径が小さく軽量化できるため、遠方まで飛散させることができ、局地的に集中することなく、均一に分布するように拡散させることができる結果であると考えられる。
また、この霧の平均粒径を床濡れを防止するのに適した17μm以下に調整するための粒径調整手段22の第2の実施の形態として、霧化部14において超音波振動子14Bにより霧化する超音波式の加湿機構10である場合には、粒径調整手段22として、この超音波振動子14Bの振幅を制御することにより霧の平均粒径を所定値以下となるように調整することができる。
更に、霧の平均粒径を床濡れを防止するのに適した17μm以下に調整するための粒径調整手段22の第3の実施の形態として、特に図5に示すように、排出部16に設けられた抵抗22Aにより霧の平均粒径が所定値以下となるように調整することがをできる。
なお、上記の粒径調整手段22の第1乃至第3の実施の形態は、各々を単独で実施することもできるし、例えば、第1の形態と第2の形態、第1の形態と第3の形態、第2の形態と第3の形態、第1の形態から第3の形態までの全てのように、適宜組み合わせて実施することもできる。
以上の構成を有する加湿機構において、更に下記の制御を行うことにより通常の超音波振動子を用いた場合であっても非常に大きな霧化量を確保して、大加湿をすることができる。即ち、超音波振動子14Bを用いた従来の一般的な加湿機構による加湿では400ml/h程度の加湿量が限界であったが、本発明の実施の形態として挙げる加湿機構10による加湿では、上述した床濡れが生じなかった732ml/hを含む最大で800ml/h程度までの加湿量を確保することができた。
10A 加湿器
10a 外部カバー
12 給水部
12A 給水タンク
12B 容器状のフィルター
12a 突起
12b 持ち手
14 霧化部
14A 霧化室
14B 超音波振動子
16 排出部
16A 大径部
16B 細径部
16a 通風口
16b 内壁
16c 排出口
18 送風部
18A 送風ファン
20 サーキュレーター部
20A 円筒
20B プロペラファン
20C 開口
20D 放散部
20E イオン発生装置
22 粒径調整手段
22A 抵抗
22a じゃま板
Claims (4)
- 水分を供給する給水部と、前記給水部から供給された水分を霧化する霧化部と、前記霧化部により発生した霧を排出する排出部と、前記発生した霧に送風して前記霧を前記排出部を介して外部に排出する送風部と、前記排出部から排出された前記霧を拡散するサーキュレーター部とを備えた加湿機構において、前記排出部は、前記サーキュレーター部側へ向けて偏向して配置され、前記発生した霧を前記サーキュレーター部側へ噴射するように排出する排出口を有し、前記サーキュレーター部は、前記排出部に隣接して設置された円筒と、前記円筒内にファン軸が鉛直方向に向けて配置されたプロペラファンと、外部カバーの天面に設けられ前記プロペラファンにより発生した気流を外部へ放出する開口と、前記円筒に支持されて前記開口から放出される気流を放散する円形状の放散部とから成っていることを特徴とする加湿機構。
- 請求項1に記載された加湿機構であって、前記排出口は、外部カバーの天面から外部に臨むようにして開口することを特徴とする加湿機構。
- 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された加湿機構であって、前記サーキュレーター部のプロペラファンは、前記送風部の送風ファンよりもサイズ及び風量とも大きく設定されていることを特徴とする加湿機構。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された加湿機構であって、前記霧化部は、少なくとも360ml/h以上の霧化量を有することを特徴とする加湿機構。
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JP2013272564A JP5728074B2 (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 加湿機構 |
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- 2013-12-27 JP JP2013272564A patent/JP5728074B2/ja active Active
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