JP2008045757A - 換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 室内の結露状態等に応じて、自動的に動作を停止させることが可能な換気装置を提供すること。
【解決手段】 本発明に係る換気装置1は、室内2の空気を吸入して屋外へと排気するファン43と、ファン43を駆動させるファンモータ44と、ファンモータ44の駆動制御を行う制御手段50と、室内2の湿度を検出する湿度検出手段30と、湿度検出手段30により検出された湿度を経時的に記録する記録手段51とを有している。制御手段50は、記録手段51に記録される経時的な湿度情報より基準湿度を求め、基準湿度を基準とした湿度を湿度検出手段30により検出して、ファンモータ44の駆動制御を行う。
【選択図】 図6

Description

本発明は、室内の空気を吸入して屋外へと排気する回転ファンと、回転ファンを回転駆動させるファンモータと、ファンモータの駆動制御を行う制御手段とを有する換気装置に関する。
一般的な建築物には、建物内の空調を行うために多くの換気装置が設置されている。特に近年では、居室を有する建物に24時間換気システムを設置することが義務付けられたことから、浴室空調装置等を室内換気用の換気装置として利用することが多くなっている。
浴室空調装置には、一般的にシロッコファン等の多翼ファンが用いられている。シロッコファンは、周縁部に複数の翼が配設された円盤状のファンを回転させることによって、回転中心から周方向へと空気を吸入・排出させる構造となっている。シロッコファンを使用した送風装置は、その構造から設備の厚み(高さ)を低くすることができるため、装置本体をコンパクトに設計することが容易である(例えば、特許文献1参照)。
今日の浴室空調装置には、一般的に、入浴後に浴室の換気を行う換気モードと、洗濯された衣類等を浴室内に吊して衣類の乾燥を行う乾燥モードとが設けられている。このような換気モードおよび乾燥モードを用いることによって浴室の湿気・結露を排除することが可能である。
ユーザが換気モードおよび乾燥モードによる運転を行う場合、通常は浴室空調装置に設けられるタイマを用いて運転時間の設定を行い、一定時間経過後に、換気モードおよび乾燥モードによる運転を終了させる方法を選択する。タイマ設定を利用して換気モードおよび乾燥モードの運転停止を行うことによって、必要以上に浴室空調装置が運転し続けることを防止することができ、節電効果を高めることができるという利点がある。
特開2004−340407号公報(第4−6頁、第1図)
しかしながら、タイマの設定時間が短すぎて、衣類が十分に乾く前に乾燥モードによる運転が終了したり、浴室内の換気が十分に行われる前に換気モードによる運転が終了してしまうおそれがある。特に、衣類の乾燥や浴室の換気に要する時間は、季節(春夏秋冬)や時間帯(朝昼夜)によって異なるため、タイマの最適な設定時間も常に一定ではなく、その状況に応じて設定時間を変更することが好ましい。
しかし、一般のユーザがタイマ設定時間を季節等に応じて変更することは容易ではないため、通常長いタイマ時間を設定することが多い。このように、タイマの設定時間を長くする場合には、衣類が十分に乾いた後も浴室空調装置が運転し続けることとなり、また同様に、浴室内の換気が十分に行われた後にも浴室空調装置が運転し続けることとなるため、タイマ設定による節電効果を十分に得ることができないおそれがあった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、室内の結露・湿気状態等に応じて、自動的に動作を停止させることが可能な換気装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る換気装置は、室内の空気を吸入して屋外へ排気するファンと、該ファンを駆動させるファンモータと、該ファンモータの駆動制御を行う制御手段と、前記室内の湿度を検出する湿度検出手段と、前記湿度検出手段により検出された湿度を経時的に記録する記録手段とを有し、前記制御手段は、前記記録手段に記録される経時的な湿度情報より基準湿度を求め、該基準湿度を基準とした湿度を前記湿度検出手段により検出して、前記ファンモータの駆動制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る換気装置は、室内の空気を吸入して屋外へ排気するファンと、該ファンを駆動させるファンモータと、該ファンモータの駆動制御を行う制御手段と、前記室内の湿度を検出する湿度検出手段と、前記湿度検出手段により検出された湿度を経時的に記録する記録手段とを有し、前記制御手段は、前記室内が所定の使用状態となったときに当該使用状態となる所定時間前の湿度を基準湿度として前記記録手段より求め、当該基準湿度を基準とした湿度を前記湿度検出手段により検出して、前記ファンモータの駆動制御を行うことを特徴とする。
さらに、前記室内の温度を検出する温度検出手段を有し、前記制御手段は、前記湿度検出手段により検出される湿度と前記温度検出手段により検出される温度とに基づいて前記室内の使用状態を判断することを特徴とするものであってもよい。
本発明に係る換気装置によれば、前記制御手段が、湿度に基づいてファンモータの駆動制御を行うので、例えば絶対湿度を用いることにより室内の水蒸気量を定量的に検出することができ、相対湿度のように室内の温度に左右されることなく室内の結露(湿気)状態を判断することができる。このため、制御部は、室内の結露(湿気)状態を正確に判断した上で送風装置の運転・停止制御を行うことが可能となり、室内の結露(湿気)がまだ残っている状態でファンモータの駆動が終了したり、室内の結露(湿気)が既に除去されているのに引き続きファンモータが駆動され続けてしまうことを防止することができる。
また、制御手段が、室内が所定の使用状態となったときの所定時間前の湿度を基準湿度とし、この基準湿度を基準として室内の湿度状態を判断することによってファンモータの駆動制御を行うため、室内が所定の使用状態(例えば、浴室において入浴が行われた場合、洗濯物が干された場合)となる前(入浴等により浴室が結露等する前等)の室内の状態に基づいてファンモータの駆動制御を行うことができる。
一方で、制御手段が、記録手段に記録される経時的な湿度情報より基準湿度を求め、この基準湿度を基準として室内の湿度状態を判断することによってファンモータの駆動制御を行う場合には、結露等していない室内の状態に基づいてファンモータの駆動制御を行うことができる。
また、制御手段が、湿度検出手段により検出される湿度と温度検出手段により検出される温度とに基づいて室内の使用状態を判断する場合には、例えば、上昇湿度と上昇温度とにより浴室等において入浴が開始されたことを判断することができ、同様に洗濯物等が室内に干されたことを判断することができるので、室内の結露(湿気)が上昇し得る使用状態を精度良く検出することが可能となる。
以下、本発明に係る換気装置を浴室空調装置として用いた場合を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、浴室空調装置1が浴室2に設置された状態を示した図である。浴室空調装置1は、本体ケース3とフロントパネル4とを有している。
本体ケース3は、図2に示すように、底面に開口部が形成された箱状体であって、金属等の不燃性の素材によって形成されている。この箱状体部分の内部には、次述する循環空調ユニットと換気空調ユニットとが収納されている。さらに、本体ケース3の側面には、排気ダクト5が接続される排気ダクト接続部6と、吸気ダクト7が接続される吸気ダクト接続部8とが設けられている。
浴室空調装置1は、浴室2の天井裏に設置されている。浴室2の天井を構成する天井パネル2aには、本体ケース3に対応する開口が形成されており、浴室空調装置1は、この開口より本体ケース3の下部が露出するようにして、天井裏に固定される。
フロントパネル4は、天井パネル2aの開口より露出した本体ケース3の下部を浴室側より覆うようにして設置される。フロントパネル4には、浴室2内の空気を吸い込むためのパネル吸込口4aと、パネル吸込口4aより吸い込まれた空気を浴室2に吹き出すためのパネル吹出口4bとが設けられている。
浴室空調装置1の吸気ダクト接続部8に接続される吸気ダクト7は、図1に示すように、洗面所(脱衣所)10等の浴室2以外の天井等に設けられた吸気口11に接続されている。また、洗面所10には、浴室空調装置1の操作を行うための操作パネル13が設けられている。
また、浴室空調装置1の排気ダクト接続部6に接続される排気ダクト5は、建物の外壁に取り付ける排気グリル12に接続されている。浴室2や洗面所10等において吸入された空気は、排気ダクト接続部6・排気ダクト5を介して排気グリル12から屋外へと排気される。
一方で、浴室2には、洗面所10と浴室2との出入りを行うための浴室ドア14が設けられおり、この浴室ドア14には、洗面所10の空気を取り入れるためのガラリ15が設けられている。このため、例えば、浴室空調装置1に吸気ダクト7が接続されていない場合であっても、浴室空調装置1で浴室2内の空気を吸入することによって、ガラリ15を介して洗面所10等の他室の空気を吸入し、排気ダクト接続部6・排気ダクト5を介して屋外に空気を排気することが可能である。
図3は、浴室空調装置1の底面図を示しており、図4は、図3のA−A断面を矢印方向から示した側方断面図、図5は、図3のB−B断面を矢印方向から示した側方断面図を示している。
本体ケース3には、図4、図5に示すように、循環空調ユニット20と、換気空調ユニット40とが設けられている。
循環空調ユニット20は、本体ケース3の下部に設置されており、図3に示すように、循環ファン部21と、換気用通路部22とを有している。
換気用通路部22は、循環ファン部21に隣接して設けられる筒状部材であり、上面と底面とが開放された状態となっている。この換気用通路部22の下面開口22aは、フロントパネル4のパネル吸込口4aを介して浴室2を臨み、上面開口22bは、換気空調ユニット40の換気吸込口46を臨んでいる。
循環ファン部21は、循環シロッコファン23と、循環ファンモータ24と、循環ファンケース25と、ヒータ部26と、湿度・温度検出センサ(湿度検出手段、温度検出手段)30と、イオン発生装置31とを有している。循環シロッコファン23は、主板23aの周縁部に多数の翼23bが設けられる多翼ファンであり、この循環シロッコファン23の回転によって、多数の翼23b部分を介して主板23a正面前方より循環ファン部21の内部へと空気を導くことが可能となっている。
循環ファンモータ24は、循環シロッコファン23を回転駆動させるためのモータであり、図4、図5に示すように、循環シロッコファン23の上方に設置されており、この循環ファンモータ24より真下方向へと垂設される回転軸を回転させることによって、この回転軸に固定される循環シロッコファン23の回転が行われる。
循環ファンケース25は、循環シロッコファン23を収納するケースであって、循環シロッコファン23により吸い込まれた空気を浴室2へと循環させるための案内風路を形成する役割を有している。循環ファンケース25の底面であって循環シロッコファン23の主板23aを臨む位置には、図4、図5に示すように、浴室内の空気を吸入するための循環吸込口27が、循環シロッコファン23に対応する円形状に形成されている。さらに、循環ファンケース25の底面端部には、循環シロッコファン23により吸入された空気を浴室へと吹き出すための循環吹出口28が形成されている。
ヒータ部26は、循環ファンケース25の内部通路(案内風路)であって、循環吹出口28近傍位置に設けられている。ヒータ部26にはPTCヒータが用いられており、後述する制御部の制御に応じてPTCヒータのON/OFFが行われる。
湿度・温度検出センサ30は、図5に示すように、循環吸込口27の近傍位置に設けられている。湿度・温度検出センサ30は、所定間隔毎、例えば1分毎に浴室2内の温度と湿度とを検出しており、検出された温度、相対湿度およびその絶対湿度は、後述する回路基板部の記録部に記録される。
イオン発生装置31は、循環ファンケース25の内部通路であって、湿度・温度検出センサ30の近傍位置に設置されている。イオン発生装置31は、正イオンと負イオンとを放出することができ、この正・負イオンを循環ファン部21より浴室2へと吹き出る空気に含ませることによって、浴室2内のカビ等の発生を抑制することができる。
具体的に、イオン発生装置31では、誘電体を介して対向させた一対の電極間に対して、家庭用交流電源などの交流電圧を昇圧して印加することによって、コロナ放電を発生させて空気中の酸素ないしは水分を電離させる。この電離の際にエネルギーを受けて空気中の酸素や水分がイオン化するため、H+(H2O)m(mは任意の自然数)と、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)を主体とするイオンが放出される。
イオンH+(H2O)mおよびO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着することで化学反応を起こし、活性種であるH22又は・OHを生成する。ここで、・OHは活性種の一種であり、ラジカルのOHを示している。H22又は・OHは、極めて強力な活性を示すため、この活性種によって空気中の浮遊菌を取り込んで除去することができる。
このようにして生成されたほぼ同数の正イオンと負イオンを含んだ空気を、循環吹出口28より浴室2内へと送出することによって、循環する空気に含まれる浮遊菌や、浴室2内の浮遊菌を除去することができ、カビなどの発生を抑制することが可能となる。
換気空調ユニット40は、図4に示すように、本体ケース3の上部に設置される換気ファン部41と、回路基板部42とにより構成されている。
換気ファン部41は、換気シロッコファン(回転ファン)43と、換気ファンモータ(ファンモータ)44と、換気ファンケース45とを有している。換気シロッコファン43は、循環シロッコファン23と同様に、主板43aの周縁部に多数の翼43bが設けられる多翼ファンであり、この換気シロッコファン43の回転によって、吸気ダクト7や換気用通路部22を介して導かれた空気を、換気ファン部41の内部へと導くことが可能となっている。
換気ファンモータ44は、換気シロッコファン43を回転駆動させるためのモータであり、図4に示すように、換気シロッコファン43の上方に設置されている。この換気ファンモータ44より真下方向へと垂設される回転軸を回転させることによって、この回転軸に固定される換気シロッコファン43の回転が行われる。
換気ファンケース45は、換気シロッコファン43を収納するケースであって、換気シロッコファン43により吸い込まれた空気を、排気ダクト接続部6・排気ダクト5を介して屋外へと排出させるための案内風路を形成する役割を有している。換気ファンケース45の底面であって、換気シロッコファン43の主板43aを臨む位置には、図4に示すように、空気を吸入するための円形状の換気吸込口46が形成されている。
なお、換気吸込口46は、換気用通路部22の上面開口22bを正面に臨む位置に設けられており、換気用通路部22を介して浴室2の空気を換気ファン部41へと円滑に導くことが可能となっている。また、換気ファンケース45の側部には排気ダクト接続部6へと連通する換気排気口47が設けられており、換気シロッコファン43により吸入された空気は、換気排気口47から排気ダクト接続部6・排気ダクト5を介して屋外へと排気される構造となっている。
回路基板部42は、換気ファン部41の吸気ダクト接続部8側に隣接設置されている。回路基板部42には、浴室空調装置1の循環ファンモータ24、ヒータ部26、換気ファンモータ44、イオン発生装置31の制御を行うための制御部(制御手段)50(図6参照)等が設けられている。
換気空調ユニット40と循環空調ユニット20とが本体ケース3に収納設置されると、図4に示すように、換気ファン部41が換気用通路部22の上方に位置するように設けられると共に、循環ファン部21が換気ファン部41との間に高さLの隙間ができるようにして設置される。循環ファン部21が換気ファン部41との間にLの隙間を保って設置されるので、換気ファン部41は、吸気ダクト7・吸気ダクト接続部8を介して本体ケース3へと導かれた空気と、浴室2より換気用通路部22を介して導かれる空気とを吸入することが可能な構造となっている(図4に示す鎖線矢印参照)。
図6は、回路基板部42に設けられる制御部50の制御構成を示したブロック図である。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等で構成されており、制御部50には、操作パネル13で選択された運転モード情報が伝達されると共に、湿度・温度検出センサ30により検出された相対湿度および温度が伝達される。
また、制御部50には、循環ファンモータ24、換気ファンモータ44、ヒータ部26、イオン発生装置31等が接続されており、制御部50により循環ファンモータ24、換気ファンモータ44、ヒータ部26、イオン発生装置31の制御が行われる。さらに、制御部50には、湿度・温度検出センサ30により定期的に検出・伝達される温度、相対湿度およびその絶対湿度を経時的に記録する記録部51が接続されており、制御部50は、循環ファンモータ24、換気ファンモータ44、ヒータ部26、イオン発生装置31等の制御を行う場合に、必要に応じて記録部51のデータを利用する。
図7は、操作パネル13の一例を示した図である。操作パネル13は、LEDやLCDなどの表示部80と、各種操作ボタン等とを備えている。操作ボタンとして、例えば、常時換気を行う24時間換気モードボタン81、暖房運転モードを選択する暖房モードボタン82、涼風運転モードを選択する涼風モードボタン83と、換気運転モードを選択する換気モードボタン84、衣類乾燥運転モードを選択する衣類乾燥モードボタン85、浴室乾燥運転モードを選択する浴室乾燥モードボタン90、浴室空調装置1における各種運転モードの停止を行う停止ボタン79が設けられる。
また、操作パネル13には、選択した運転モードをユーザが確認できるように、例えば各ボタンに対応してランプ86が設けられており、例えば、暖房モードボタン82が押下された場合には、暖房モードボタン82の上部のランプ86が点灯することとなる。
操作パネル13には、タイマボタン87が設けられており、操作パネル13によって運転モードが選択・実行された後に、タイマボタン87を押下することによって、所定時間後(タイマ時間後)に選択・実行された運転モードを終了させることができる。
また、操作パネル13には、除菌ボタン88が設けられており、この除菌ボタン押下することによってイオン発生装置31より正イオン・負イオンが放出され、浴室2へと吹き出される空気に正イオン・負イオンが含まれることとなる。
さらに、操作パネル13には、オートストップボタン89が設けられている。操作パネル13によって換気運転モード又は浴室乾燥運転モードが選択され、さらにオートストップボタン89が押下された場合には、後述するオートストップモードによる換気運転モード又は浴室乾燥運転モードに基づいて浴室空調装置1の制御が行われる。なお、オートストップボタン89とタイマボタン87とを押下することによって、換気運転モードおよび浴室乾燥運転モードにおいてはタイマモードによる所定時間経過後の運転停止制御とオートストップモードによる運転停止制御とを併用することが可能である。
次に、ユーザが、暖房モードボタン82、涼風モードボタン83、換気モードボタン84、衣類乾燥モードボタン85、浴室乾燥モードボタン90のいずれかを押下した場合について説明する。まず、ユーザが各種ボタン82〜85、90を押下することによって、操作パネル13の電源が入り、上述した各種運転モードの選択を行うことが可能となる。
<暖房モードボタンを押下した場合>
ユーザが暖房モードボタン82を押下して、暖房運転モードを選択すると、制御部50では暖房運転モードの運転モード情報を操作パネル13より取得し、循環ファンモータ24とヒータ部26とに対して制御信号を送出する。制御部50の制御信号に基づいて循環ファンモータ24の駆動が開始されると、フロントパネル4のパネル吸込口4aを通して、循環ファン部21の循環吸込口27から浴室2内の空気が循環ファンケース25内に吸い込まれ、循環ファンケース25のヒータ部26へと案内される。
ヒータ部26では、制御部50の制御信号に基づいてヒータ部26のPCTヒータが通電されるため、ヒータ部26へと導かれた循環ファンケース25内の空気が、ヒータ部26で暖められてから循環吹出口28およびパネル吹出口4bを介して浴室2内に吹き出される。この温風の吹き出しにより浴室2内の暖房が行われることとなる。
このように、暖房運転モードで浴室空調装置1が駆動されることによって、入浴前に浴室を暖めておくことができ、また入浴中においても浴室2を暖かく保つことができる。
なお、暖房運転モードでは、制御部50より換気ファンモータ44に対して制御信号が送出されない。暖房運転モードでは換気ファンモータ44が駆動されず、浴室2内の空気が屋外へと換気されることがないので、循環ファン部21のヒータ部26により暖められた空気を浴室2内に維持することが可能となる。
また、タイマボタン87が押下された場合には、ボタン押下から所定時間経過後に、循環ファンモータ24、ヒータ部26の駆動が停止されて暖房運転モードが終了する。
さらに、暖房運転モードでは除菌ボタン88が押下された場合であっても、イオン発生装置31は稼働されず、浴室2内に正イオン・負イオンを含んだ空気を送出することがない。これは、ヒータ部26の稼働により、正イオン・負イオンを含んだ空気を浴室2に送出しても十分なカビ抑制効果を得ることができないためである。
ただし、ヒータ部26が停止した後に一定時間だけイオン発生装置31と循環ファンモータ24とが駆動する構成とすることも可能である。ヒータ部26が停止した後であれば、正イオン・負イオンを含んだ空気を浴室2に送出することによって効果的にカビの発生を抑制することができるためである。
<涼風モードボタンを押下した場合>
ユーザが涼風モードボタン83を押下して、涼風運転モードを選択すると、制御部50では涼風運転モードの運転モード情報を操作パネル13より取得し、循環ファンモータ24に対して制御信号を送出する。制御部50の制御信号に基づいて循環ファンモータ24の駆動が開始されると、フロントパネル4のパネル吸込口4aを通して、循環ファン部21の循環吸込口27から浴室2内の空気が循環ファンケース25内に吸い込まれ、循環ファンケース25のヒータ部26へと案内される。
ここで、涼風運転モードにおいては、制御部50よりヒータ部26に対して制御信号が送出されないので、PCTヒータの通電は行われない。このため、ヒータ部26へと導かれた循環ファンケース25内の空気は、ヒータ部26で暖められることなく、循環吹出口28およびパネル吹出口4bを介して浴室2内に吹き出される。
一方で、制御部50は、換気ファンモータ44に対して制御信号を送出する。このため換気ファンモータ44が駆動されて換気シロッコファンが回転されるので、浴室2の空気が換気吸込口46を介して換気ファンケース45内に吸い込まれ、排気ダクト接続部6・排気ダクト5を介して屋外へと空気が排出される。
このように、循環空調ユニット20により吸入された空気が暖められることなく浴室2内に吹き出されるので、夏場等に浴室空調装置1を扇風機のように使用することができる。また、換気空調ユニット40により浴室2内の空気が屋外に排気されることとなるので、涼風運転モードでは、循環換気運転が行われることとなる。
なお、タイマボタン87が押下された場合には、ボタン押下から所定時間経過後に、循環ファンモータ24、換気ファンモータ44の駆動が停止されて涼風運転モードが終了する。
さらに、除菌ボタン88が押下された場合には、循環ファンモータ24の駆動に連動してイオン発生装置31を稼働させて、浴室内に正イオン・負イオンを含んだ空気を送出する。このように、イオン発生装置31を稼働させることによって、正イオン・負イオンを含んだ空気を浴室2内に吹き出させることができ、効果的にカビの発生を抑制することが可能となる。
<換気モードボタンを押下した場合(オートストップボタンの押下無し)>
ユーザが換気モードボタン84を押下して、換気運転モードを選択すると、制御部50では換気運転モードの運転モード情報を操作パネル13より取得し、換気ファンモータ44に対して制御信号を送出する。制御部50の制御信号に基づいて換気ファンモータ44の駆動が開始されると、吸気ダクト7および換気用通路部22を介して吸入される浴室2および洗面所10の空気が換気ファンケース45内に吸い込まれ、排気ダクト接続部6・排気ダクト5を介して屋外へと空気が排出される。
このように、換気運転モードが選択された場合には、浴室2および洗面所10の空気が屋外へと排出されるので、浴室および洗面所の換気を積極的に行うことができる。なお、換気運転モードにおいては、制御部50は、換気ファンモータ44を動作させて循環ファンモータ24およびヒータ部26に対する制御信号を送出せず、循環ファンモータ24およびヒータ部26は停止された状態となる。換気運転モードでは、このように換気ファンモータ44のみが動作する運転モードを説明したが、循環ファンモータ24も同時に動作させる循環換気運転モードにより動作を行うようにしてもよい。
また、タイマボタン87が押下された場合には、ボタン押下から所定時間経過後に、換気ファンモータ44の駆動が停止されて換気運転モードが終了する。
なお、除菌ボタン88が押下された場合には、換気ファンモータ44の駆動に連動させて、循環ファンモータ24とイオン発生装置31とを稼働させ、浴室内に正イオン・負イオンを含んだ空気を送出する。このように、イオン発生装置31を稼働させることによって、正イオン・負イオンを含んだ空気を浴室2内に吹き出させることができ、効果的にカビの発生を抑制することが可能となる。
なお、今日の住宅においては法規上、屋内の空気を所定の換気回数(例えば0.5回/時)だけ換気する24時間換気が義務付けられているため、操作パネル13により運転モードの選択等がされていない場合であっても、24時間換気モードボタン81が押下されている場合には、換気ファンモータ44が連続的または断続的に駆動され、浴室2および他室の空気が屋外へと排出されることとなる(このような換気モードを24時間換気モードという)。
<衣類乾燥モードボタンを押下した場合、浴室乾燥運転モードボタンが押下した場合(オートストップボタンの押下なし)、>
ユーザが衣類乾燥モードボタン85だけ押下して衣類乾燥運転モードを選択すると、制御部50では衣類乾燥運転モードの運転モード情報を操作パネル13より取得し、循環ファンモータ24とヒータ部26とに対して制御信号を送出する。制御部50の制御信号に基づいて循環ファンモータ24の駆動が開始されると、パネル吸込口4a・循環吸込口27を介して浴室2内の空気が循環ファンケース25内に吸い込まれ、循環ファンケース25のヒータ部26へと案内される。
ヒータ部26では、制御部50の制御信号に基づいてPCTヒータの通電が行われるため、ヒータ部26へと導かれた循環ファンケース25内の空気はヒータ部26で暖められ、循環吹出口28およびパネル吹出口4bを介して浴室2内に吹き出される。この温風の吹き出しにより浴室2内の暖房が行われることとなる。
さらに、衣類乾燥運転モードにおいては、制御部50が換気ファンモータ44に対して制御信号を送出する。制御部50の制御信号に基づいて換気ファンモータ44の駆動が開始されると、パネル吸込口4a・換気用通路部22を通して浴室2内の空気が換気ファンケース45内へと吸い込まれると共に、吸気ダクト7・吸気ダクト接続部8を介して洗面所の空気が換気ファンケース45内に吸い込まれ、その後、排気ダクト接続部6・排気ダクト5を通って屋外へと空気が排出される。
このように、循環空調ユニット20によって浴室2内の空気を暖めることができると共に、換気空調ユニット40により浴室2内の空気が屋外へ排出されて浴室2内の換気が行われるので、図1に示すように、浴室2内に設置されるランドリーパイプ16に洗濯物17を吊して、洗濯物17の乾燥を行うことが可能となる。
上述したようにして、ユーザにより衣類乾燥運転モードが選択されることによって、循環ファンモータ24、換気ファンモータ44、ヒータ部26等が駆動されて、浴室2および洗面所10の換気等が行われる。
なお、ユーザにより浴室乾燥運転モードボタン90が押下されて(オートストップボタン89の押下なし)、浴室乾燥運転モードが選択された場合には、上述した衣類乾燥運転モードにおいてヒータ部26の通電がない状態での換気運転が行われる。このため、循環空調ユニット20により浴室2内の空気が循環されつつ、換気空調ユニット40により浴室2内の空気が屋外に排気されることとなるので、浴室内の換気を効率よく行うことが可能となる。
なお、タイマボタン87が押下された場合には、ボタン押下から所定時間経過後に、循環ファンモータ24、ヒータ部26、換気ファンモータ44の駆動が停止されて乾燥運転モードが終了する。
さらに、除菌ボタン88が押下された場合には、衣類乾燥運転モード又は浴室乾燥運転モードによる運転が終了した後に、所定時間だけ循環ファンモータ24とイオン発生装置31とを運転させて、浴室内に正イオン・負イオンを含んだ空気を送出する。このように、乾燥モードによる運転が終了した後にイオン発生装置31を稼働させることによって、ヒータ部26の駆動によるカビ抑制効果の低減を避けることができ、正イオン・負イオンを含んだ空気の送出によるカビの発生を抑制することが可能となる。
次に、オートストップボタン89が押下された場合における、浴室空調装置の換気運転モードおよび浴室乾燥運転モードについて説明する。
<換気モードボタンを押下した場合(オートストップボタンの押下あり)>
図8は、オートストップモードにおいて換気運転モードで浴室空調装置が運転される場合における、制御部50の処理を示したフローチャートである。
ユーザがオートストップボタン89を押下し、さらに換気モードボタン84を押下して換気運転モードを選択すると、制御部50は、換気運転モードの運転モード情報とオートストップモードの運転モード情報とを操作パネル13より取得する(ステップS.1)。そして、制御部50は、記録部51に記録された浴室2の相対湿度と温度との経時的なデータより、浴室2が所定の条件を満たす状態(所定状態、所定の使用状態)となったときの時間(基準時間)を求める(ステップS.2)。例えば、図9に示すように、浴室2内の温度がその所定時間前、例えば30分前(時間T1)の温度よりも所定温度以上、例えば5度以上上昇している時間であって、さらに、浴室2の相対湿度が所定湿度、例えば90%以上を示す時間を基準時間T2として求める。
なお、この所定状態(所定の条件を満たす状態)とは、必ずしも浴室の温度が30分前の温度よりも5度以上上昇し、かつ相対湿度が90%の場合のみが該当する(限定される)ものではなく、例えば、浴室2の照明がONにされた場合や、浴室ドア14の開閉が行われた場合等を基準として所定状態になったものと判断してもよい。
このような所定状態の基準時間T2を求めることによって、制御部50は浴室2が結露状態となったこと、又は結露状態となる行為が行われたこと(入浴が開始されること)を判断する。
また、制御部50は、基準時間T2の所定時間前、例えば1時間前(時間T0)における相対湿度情報に基づいて、時間T0における絶対湿度(基準絶対湿度)H0の算出を行う(ステップS.3)。一般に相対湿度は、
相対湿度U[%]=水蒸気量H[g/kg]/飽和水蒸気量[g/kg]×100
で表されるため、絶対湿度は、
絶対湿度H0[g/kg]=水蒸気量H[g/kg]
=相対湿度U[%]×飽和水蒸気量[g/kg]/100
で求めることができる。
制御部50は、求められた絶対湿度H0の所定の倍数値、例えば1.3倍の値を絶対湿度Htとして算出する(ステップS.4)。なお、本実施例では基準時間T2における絶対湿度H0の1.3倍の値を絶対湿度Htとするが、絶対湿度Htはこの値に限定されるものではなく、例えば24時間以内に検出された湿度のうち、絶対湿度値が最低となる湿度に基づいて絶対湿度H0を算出し、この絶対温度H0の1.3倍の値を絶対湿度Htとしてもよい。また、絶対湿度Htは、絶対温度H0の1.3倍の湿度値には限定されず、1.3倍以下であっても1.3倍以上であってもよい。
その後、制御部50は、ステップS.1で取得した換気運転モードの運転モード情報に基づいて、換気ファンモータ44に対して制御信号を送出する(ステップS.5)。制御部50の制御信号に基づいて換気ファンモータ44の駆動が開始されると、吸気ダクト7および換気用通路部22を介して吸入される浴室2および洗面所10の空気が換気ファンケース45内に吸い込まれ、排気ダクト接続部6・排気ダクト5を介して屋外へと空気が排出される。
このように、換気運転モードが選択された場合には、浴室2および洗面所10の空気が屋外へと排出されるので、浴室および洗面所の換気を積極的に行うことができる。なお、換気運転モードにおいては、制御部50は、循環ファンモータ24およびヒータ部26に対する制御信号を送出せず、循環ファンモータ24およびヒータ部26は停止された状態となる。
その後、制御部50は、基準時間T2からの経過時間を算出して、基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第1の所定時間以上、例えば4時間以上であるか否かを判断する(ステップS.6)。第1の所定時間以上経過している場合(ステップS.6でYesの場合)、制御部50は、換気ファンモータ44の動作を停止させ(ステップS.7)、換気運転モードを終了する。
制御部50は、浴室2の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下にならない場合であっても4時間連続して換気運転モードが続いた場合には、換気ファンモータ44の運転を自動的に停止することによって、換気運転モードが長時間続くことを防止する。
基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第1の所定時間以上でない場合(ステップS.6でNoの場合)、制御部50は、現在の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下となっているか否かの判断を行う(ステップS.8)。
現在の絶対温度Huが絶対湿度Ht以上である場合(ステップS.8でNoの場合)、制御部50は、処理をステップS.6へと戻して、ステップS.6以降の処理を繰り返し実行する。
一方で、現在の絶対温度Huが絶対湿度Ht以下である場合(ステップS.8でYesの場合)、制御部50は、基準時間T2からの経過時間を算出して、基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第2の所定時間以上、例えば2時間以上であるか否かを判断する(ステップS.9)。2時間以上経過している場合(ステップS.9でYesの場合)、制御部50は、換気ファンモータ44の動作を停止させ(ステップS.7)、換気運転モードを終了する。
基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第2の所定時間以上でない場合(ステップS.9でNoの場合)、制御部50は、処理をステップS.6へと戻して、ステップS.6以降の処理を繰り返し実行する。
このように、浴室2の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下となった場合であっても第2の所定時間以上連続して換気運転モードが行われていない場合には、換気ファンモータ44を駆動させ続けることによって十分な浴室2の換気を実現することが可能となる。
なお、浴室2の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下となった場合であっても第2の所定時間以上連続して換気運転モードが行われていない場合には、絶対湿度Htを絶対湿度H0に変更した上で、上記処理を繰り返し実行するようにしてもよい。このように絶対湿度Htを絶対湿度H0に変更することによって、入浴が行われる所定時間前、例えば1時間前の絶対湿度H0より絶対湿度Huが低下するまで換気処理を続けることができるので、浴室2の換気を十分に行うことができる。
さらに、上述した換気運転モードでは、制御部50が、基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第1の所定時間以上経過しているか否か(ステップS.6)を判断し、また、制御部50が、基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第2の所定時間以上経過しているか否か(ステップS.9)を判断する処理方法について説明を行ったが、換気運転モードにおいてこの判断処理(ステップS.6、ステップS.9)のどちらか一方、または両方の判断処理を行わないようにしてもよい。
以上説明したように、絶対湿度Huに基づいて換気運転モードの継続/停止制御を行うことによって、浴室の温度変化に左右されることなく浴室内の結露状態(湿気状態)を検出することができ、換気運転モードによる運転がまだ必要な状態であるか、終了しても良い状態であるかを定量的に判断することが可能となる。
なお、タイマボタン87が押下された場合には、ボタン押下から所定時間経過後に、換気ファンモータ44の駆動が停止されて換気運転モードが終了する。この場合には、浴室2の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下であるか否かに拘わらずに、換気ファンモータ44の運転を終了させることができる。
また、除菌ボタン88が押下された場合には、換気ファンモータ44の駆動に連動させて、循環ファンモータ24とイオン発生装置31とを稼働させ、浴室2内に正イオン・負イオンを含んだ空気を送出する。このように、イオン発生装置31を稼働させることによって、正イオン・負イオンを含んだ空気を浴室2内に吹き出すことができ、効果的にカビの発生を抑制することが可能となる。
<浴室乾燥モードボタンを押下した場合(オートストップボタンの押下あり)>
図10は、オートストップモードにおいて浴室乾燥運転モードで浴室空調装置1が運転される場合の、制御部50の処理を示したフローチャートである。
ユーザがオートストップボタン89を押下し、さらに浴室乾燥モードボタン90を押下して、浴室乾燥運転モードを選択すると、制御部50は、浴室乾燥運転モードの運転モード情報とオートストップモードの運転モード情報とを操作パネル13より取得する(ステップS.21)。そして、制御部50は、記録部51に記録された浴室2の相対湿度と温度との経時的なデータより、浴室2が所定の条件を満たす状態(所定状態)となったときの基準時間T2を求める。(ステップS.22)。このような所定状態の基準時間T2を求めることによって、制御部50は浴室2が結露状態となったこと、又は結露状態となる行為が行われたこと(洗濯物17が浴室2内に干されたこと)を判断する。
また、制御部50は、基準時間T2の所定時間前、例えば1時間前(時間T0)における相対湿度情報に基づいて、絶対湿度H0の算出を行い(ステップS.23)、求められた時間T0における絶対湿度H0の所定の倍数値、例えば1.3倍の値を絶対湿度Htとして算出する(ステップS.24)。
その後、制御部50は、ステップS.21で取得された浴室乾燥運転モードの運転モード情報に基づいて、循環ファンモータ24に対して制御信号を送出する(ステップS.25)。制御部50の制御信号に基づいて循環ファンモータ24の駆動が開始されると、パネル吸込口4a・循環吸込口27を介して浴室2内の空気が循環ファンケース25内に吸い込まれ、循環ファンケース25のヒータ部26へと案内される。
ヒータ部26では、制御部50の制御信号に基づいてPCTヒータの通電が行われないため、ヒータ部26へと導かれた循環ファンケース25内の空気は、ヒータ部26で暖められることなく、循環吹出口28およびパネル吹出口4bを介して浴室2内に吹き出される。
さらに、浴室乾燥運転モードにおいては、制御部50が換気ファンモータ44に対して制御信号を送出する(ステップS.25)。制御部50の制御信号に基づいて換気ファンモータ44の駆動が開始されると、パネル吸込口4a・換気用通路部22を通して浴室2内の空気が換気ファンケース45内へと吸い込まれると共に、吸気ダクト7・吸気ダクト接続部8を介して洗面所10の空気が換気ファンケース45内に吸い込まれ、その後、排気ダクト接続部6・排気ダクト5を通って屋外へと空気が排出される。
上述したようにして、ユーザにより浴室乾燥運転モードが選択されることによって、循環ファンモータ24、換気ファンモータ44等が駆動されて浴室2内の空気が屋外へ排出されるので、浴室2内を効率よく乾燥させることが可能となる。
その後、制御部50は、基準時間T2からの経過時間を算出して、基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第1の所定時間(例えば4時間)以上でないか否かを判断する(ステップS.26)。第1の所定時間以上経過している場合(ステップS.26でYesの場合)、制御部50は、循環ファンモータ24、換気ファンモータ44の動作を停止させ(ステップS.27)、浴室乾燥運転モードを終了する。
制御部50は、浴室2の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下にならない場合であっても第1の所定時間連続して浴室乾燥運転モードが続いた場合には、自動的に循環ファンモータ24、換気ファンモータ44の動作を停止させることによって、浴室乾燥運転モードが長時間続くことを防止する。
基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第1の所定時間以上でいない場合(ステップS.26でNoの場合)、制御部50は、現在の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下となっているか否かの判断を行う(ステップS.28)。
現在の絶対温度Huが絶対湿度Ht以上である場合(ステップS.28でNoの場合)、制御部50は、処理をステップS.26へと戻して、ステップS.26以降の処理を繰り返し実行する。
一方で、現在の絶対温度Huが絶対湿度Ht以下である場合(ステップS.28でYesの場合)、制御部50は、基準時間T2からの経過時間を算出して、基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第2の所定時間以上(例えば2時間以上)であるか否かを判断する(ステップS.29)。第2の所定時間以上経過している場合(ステップS.29でYesの場合)、制御部50は、循環ファンモータ24、換気ファンモータ44の動作を停止させ(ステップS.27)、浴室乾燥運転モードを終了する。
基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第2の所定時間以上でない場合(ステップS.29でNoの場合)、制御部50は、処理をステップS.26へと戻して、ステップS.26以降の処理を繰り返し実行する。
このように、浴室2の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下となった場合であっても第2の所定時間以上連続して乾燥運転モードが続いていない場合には、引き続き循環ファンモータ24、換気ファンモータ44を動作させて浴室乾燥運転モードを継続することによって、浴室2の乾燥を十分に行うことが可能となる。
なお、浴室2の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下となった場合であっても第2の所定時間以上連続して浴室乾燥運転モードが続いていない場合には、絶対湿度Htを絶対湿度H0に変更した上で、上記処理を繰り返し実行するようにしてもよい。このように絶対湿度Htを絶対湿度H0に変更することによって、入浴前の浴室2内における絶対湿度H0に絶対湿度Huが低下するまで乾燥処理を続けることができるので、十分に浴室2の乾燥を行うことが可能となる。
さらに、上述した浴室乾燥運転モードでは、制御部50が、基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第1の所定時間以上経過しているか否か(ステップS.26)を判断し、また、制御部50が、基準時間T2から現在の時間Tuまでの経過時間が第2の所定時間以上経過しているか否か(ステップS.29)を判断する処理方法について説明を行ったが、浴室乾燥運転モードにおいてこの判断処理(ステップS.26、ステップS.29)のどちらか一方、または両方の判断処理を行わないようにしてもよい。
以上説明したように、絶対湿度Huに基づいて浴室乾燥運転モードの継続/停止制御を行うことによって、浴室2の温度変化に左右されることなく浴室内の湿気状態(結露状態)を検出することができ、浴室乾燥運転モードによる運転がまだ必要な状態であるか、終了しても良い状態であるかを定量的に判断することが可能となる。
なお、タイマボタン87が押下された場合には、ボタン押下から所定時間経過後に、循環ファンモータ24、換気ファンモータ44の駆動が停止されて浴室乾燥運転モードによる運転が終了する。この場合には、浴室2の絶対湿度Huが絶対湿度Ht以下であるか否かに拘わらずに、浴室空調装置1の運転を終了させることができる。なお、浴室乾燥運転モードにおいて、ヒータ部26を常時又は所定時間に動作させる構成としてもよい。
また、除菌ボタン88が押下された場合には、浴室乾燥運転モードによる運転が終了した後に、所定時間だけ循環ファンモータ24とイオン発生装置31とを運転させて、浴室2内に正イオン・負イオンを含んだ空気を送出する。このように、浴室乾燥モードによる運転が終了した後にイオン発生装置31を稼働させて、正イオン・負イオンを含んだ空気を送出によって効果的にカビの発生を抑制することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る浴室空調装置1では、オートストップモードにおいて、浴室2の絶対湿度Huに基づいて浴室2の結露状態(湿気状態)を判断し、絶対湿度Huが入浴前や洗濯物17を浴室2に干す前の状態まで下がったことにより浴室空調装置1の換気運転モードおよび浴室乾燥運転モードを終了する。このように絶対湿度Huを求めることによって浴室2の水蒸気量を定量的に検出することができ、相対湿度のように浴室2の温度に左右されることなく浴室2の結露状態(湿気状態)を判断することができるので、季節(春夏秋冬等)や時間帯(朝昼晩等)に拘わらず、浴室空調装置1の運転・停止制御を好適に行うことができる。
特に、浴室2内の温度上昇と相対湿度値とにより浴室2の結露状態を判断し、この結露状態となる所定時間前の浴室2の絶対湿度H0に基づいて浴室空調装置1の運転停止を行う基準となる絶対湿度Htを求めて用いることによって、浴室が結露状態となる前の絶対湿度を基準として浴室空調装置1の運転制御を行うことができる。
また、浴室2の照明が点灯された時点や浴室ドア14が開閉された時点より所定時間前の浴室2の絶対湿度H0より絶対湿度Htを求めて用いる場合にも、同様にして、浴室が結露状態となる前の絶対湿度基準として浴室空調装置1の運転制御を行うことができる。
特に、浴室の湿度を継続的にサンプリングして記録することによって、確実に絶対湿度Huを検出することができるので、浴室空調装置1の運転停止制御を高精度に行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、絶対湿度H0を相対湿度Uに基づいて算出する場合について説明したが、絶対湿度を直接検出するものであってもよく、また、相対湿度H0や温度に基づいて絶対湿度を算出するもの等であってもよい。このように、絶対湿度H0の算出には、本実施例に記載された方法に限定されることなく種々の方法を用いて算出をおこなう場合が含まれる。
以上、本発明に係る換気装置を、浴室空調装置を例として用いて詳細に説明したが、本発明に係る換気装置は上述した実施形態に限定されるものではない。いわゆる当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した浴室空調装置1では、循環ファン部21と換気ファン部41とを独立して設けたが、循環用のファンと換気用のファンとを単一のファンで構成し、風路切換手段であるダンパにより、循環風路と換気風路とを切り換え、または双方の風路に空気を送風できるように切り換える構造であってよい。
さらに、上述した実施形態では、シロッコファンがファンモータとともにユニット化されたファンユニット(循環ファン部21および換気ファン部41)を用いた場合について説明を行ったが、ファンは必ずしもユニット化されたものに限定されるものではなく、ファン、モータ等が別体に構成されるものであってもよい。また、実施形態では、送風用のファンとしてシロッコファンを用いた場合について説明を行ったが、ファンは必ずしもシロッコファンに限定されるものではなく、ラジアルファンのような多翼ファンを用いるものであってもよい。
上記実施形態では、洗面所10の天井に設置された吸気口11に吸気ダクト7が連結される構成を示して説明を行ったが、この吸気口11は必ずしも洗面所10に設置されるものに限定されるのではなく、他室等に設けられるものであってよい。
また、上記実施形態においては、吸気ダクト7が本体ケース3に1本だけ連結された構成を示して説明を行ったが、吸気ダクト7は1本だけに限られるものではなく、本体ケース3の他の側面等に連結されて複数本設けられるものであってもよい。
実施形態に係る浴室空調装置が浴室に設置される様子を示す側面図である。 実施形態に係る浴室空調装置を示す斜視図である。 実施形態に係る浴室空調装置の本体ケースおよび循環空調ユニットとを示す底面図である。 図3におけるA−A断面を示す側面図である。 図3におけるB−B断面を示す側面図である。 実施形態に係る制御部の制御構成を示したブロック図である。 実施形態に係る操作パネルを示した図である。 実施形態に係る制御部の換気運転モードにおける処理を示したフローチャートである。 実施形態に係る浴室の湿度および温度の経時的変化状態を示したグラフである。 実施形態に係る制御部の乾燥運転モードにおける処理を示したフローチャートである。
符号の説明
1 …浴室空調装置
2 …浴室
2a …天井パネル
3 …本体ケース
4 …フロントパネル
4a …(フロントパネルの)パネル吸込口
4b …(フロントパネルの)パネル吹出口
5 …排気ダクト
6 …排気ダクト接続部
7 …吸気ダクト
8 …吸気ダクト接続部
10 …洗面所
11 …吸気口
12 …排気グリル
13 …操作パネル
14 …浴室ドア
15 …(浴室ドアの)ガラリ
16 …ランドリーパイプ
17 …洗濯物
20 …循環空調ユニット
21 …循環ファン部
22 …換気用通路部
22a …(換気用通路部の)下面開口
22b …(換気用通路部の)上面開口
23 …循環シロッコファン
23a …(循環シロッコファンの)主板
23b …(循環シロッコファンの)翼
24 …循環ファンモータ
25 …循環ファンケース
26 …ヒータ部
27 …(循環ファンケースの)循環吸込口
28 …(循環ファンケースの)循環吹出口
30 …湿度・温度検出センサ(湿度検出手段、温度検出手段)
31 …イオン発生装置
40 …換気空調ユニット
41 …換気ファン部
42 …回路基板部
43 …換気シロッコファン(回転ファン)
43a …(換気シロッコファンの)主板
43b …(換気シロッコファンの)翼
44 …換気ファンモータ(ファンモータ)
45 …換気ファンケース
46 …(換気ファンケースの)換気吸込口
47 …(換気ファンケースの)換気排気口
50 …(回路基板部の)制御部(制御手段)
51 …(回路基板部の)記録部(記録手段)
79 …(操作パネルの)停止ボタン
80 …(操作パネルの)表示部
81 …(操作パネルの)24時間換気モードボタン
82 …(操作パネルの)暖房モードボタン
83 …(操作パネルの)涼風モードボタン
84 …(操作パネルの)換気モードボタン
85 …(操作パネルの)衣類乾燥モードボタン
86 …(操作パネルの)ランプ
87 …(操作パネルの)タイマボタン
88 …(操作パネルの)除菌ボタン
89 …(操作パネルの)オートストップボタン
90 …(操作パネルの)浴室乾燥モードボタン

Claims (3)

  1. 室内の空気を吸入して屋外へ排気するファンと、
    該ファンを駆動させるファンモータと、
    該ファンモータの駆動制御を行う制御手段と、
    前記室内の湿度を検出する湿度検出手段と、
    前記湿度検出手段により検出された湿度を経時的に記録する記録手段とを有し、
    前記制御手段は、前記記録手段に記録される経時的な湿度情報より基準湿度を求め、該基準湿度を基準とした湿度を前記湿度検出手段により検出して、前記ファンモータの駆動制御を行うこと
    を特徴とする換気装置。
  2. 室内の空気を吸入して屋外へ排気するファンと、
    該ファンを駆動させるファンモータと、
    該ファンモータの駆動制御を行う制御手段と、
    前記室内の湿度を検出する湿度検出手段と、
    前記湿度検出手段により検出された湿度を経時的に記録する記録手段とを有し、
    前記制御手段は、前記室内が所定の使用状態となったときに当該使用状態となる所定時間前の湿度を基準湿度として前記記録手段より求め、当該基準湿度を基準とした湿度を前記湿度検出手段により検出して、前記ファンモータの駆動制御を行うこと
    を特徴とする換気装置。
  3. 前記室内の温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記湿度検出手段により検出される湿度と前記温度検出手段により検出される温度とに基づいて前記室内の使用状態を判断すること
    を特徴とする請求項2に記載の換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104481904A (zh) * 2014-11-20 2015-04-01 无锡科思电子科技有限公司 一种卫生间通风控制方法

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