JP2007314264A - 紙状媒体の分離取り出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紙状媒体の種類による影響を受けずに振動による捌き効果が確実に得られ、多重取りが防止できる紙状媒体の分離取り出し装置を提供することにある。
【解決手段】 分離取り出し装置においては、紙状媒体29が積層された積層体27が保持され、振動体22が第1の接触押圧力で積層体27の第1領域に接触されている。この状態で、振動体22から紙状媒体29に高周波振動が与えられる。取り出し機構31が第2の接触押圧力で積層体27に接触押圧され、取り出し機構31によって積層体27の上面から紙状媒体29が一葉毎に次々に取り出される。第1のセンサ24が振動体22の位置を検出して第1検出信号を出力し、第2のセンサ25が積層体27の最上面を検出して第2検出信号を出力する。制御部101は、第1及び第2の検出信号に応じて、第1及び第2の接触押圧力を設定し、この第1及び第2の接触押圧力を夫々第1及び第2の所定範囲内に維持する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、紙状媒体を取り出す紙状媒体の分離取り出し装置に係り、特に、紙状媒体を検査及び処理する為に、紙状媒体が積層された積層体から紙状媒体を一枚ずつ分離して取り出す紙状媒体の分離取り出し装置に関する。
紙状媒体を検査及び処理する装置、例えば、プリンタ、複写機、現金自動預払機(ATM)、銀行券処理機、郵便物処理装置等の装置においては、印刷用紙、紙幣、コピー紙、封書、葉書、カード、証券類等の紙葉類(紙状媒体)を取り扱っているが、複数枚の紙葉類を積層した状態から一枚ずつ紙葉類を取り出す必要がある。従って、これら検査処理装置は、紙葉類(紙状媒体)が積層された積層体から紙葉類を一枚ずつ分離して取り出す分離取り出し装置を備えている。一例として、現金自動預払機の紙幣処理部では、入出金部或いは保管庫に積層された紙幣束(紙葉類積層体)から1枚ずつ取り出す動作が繰り返され、1枚ずつの検査が実行されている。従って、このような現金自動預払機は、必ず紙幣を一枚ずつ紙幣束から分離する分離取り出し装置を備えている。
従来、紙葉類を積層した積層体から紙葉類(紙状媒体)を分離して取り出す分離取り出し装置においては、精度良く、重ねを発生させずに装置内に紙葉類を取り込むことが最も重要とされている。積層された紙葉類(紙状媒体)は、紙状媒体の製造時に避けられない繊維のわずかなほつれが生じ、このほつれがからんだり、或いは、長時間密着したり、静電気が発生したりすること等が原因で、紙状媒体同士が吸着されていることが多い。従来、このような紙状媒体を分離するため、取り出し面に強い取り出し力を与えて積層束から所定量の紙状媒体をはがし取り、しかる後に重ね取りした部分を重ね取り防止機構などで単葉に分離して装置内に搬送する方法が多く採られている。重ね取り防止機構には、様々な方式があるが、よく使われる一般的な方式として狭いギャップに重ね取りされた紙状媒体を供給して紙状媒体を分離する方式が知られている。例えば、特許文献1の図8に開示されるように、各々異なる方向に回転するローラが狭ギャップを介して配置され、その間に重なった紙状媒体が通されることにより、紙状媒体間に逆方向の力が働き、紙状媒体が分離される方式が知られている。しかし、このような機構だけでは、紙状媒体を確実、且つ、十分に単葉に分離することができない場合が多く、強く密着した紙状媒体の束がそのままギャップに詰まってロックし、装置が停止する事故が極めて多く発生している。
この問題を解決するため、積層された最表面の紙状媒体に振動を与えることにより分離しやすくする手法が検討されている。従来の技術の一例として、例えば、特許文献2の図3aに、紙状媒体に振動を与えて分離する技術が開示されている。この技術は、取り出し機構の直前の紙状媒体上面に梁状の振動子を幅方向全面に当てて加振することにより、予め束状態での紙状媒体間の密着を小さくし、重ね取り防止機構の補助にしようとするものである。そのために紙状媒体幅より長いバー状の高周波の振動子を取り出しローラ上流に配置して、紙状媒体を加振させながら紙状媒体を取り出している。
特開2003-261238 特開2004-2044 特開2002-356240 特開2000-177869 特開2000-219334
しかし、特許文献2に開示されるように紙状媒体を加振させながら紙状媒体を取出す構成には、次のような問題がある。発明者等の実験によると積層紙状媒体を加振してさばき効果を得るためには、振動体と紙状媒体間に適切な押圧力を与えることが不可欠であり、特許文献2に記載されているように、最上段シートの高さ制御だけでは紙状媒体の捌き効果は得られない問題がある。
従来、特許文献3の図6に開示されるように、紙状媒体の共振周波数で紙状媒体を加振することにより紙状媒体を励振させて紙状媒体を分離する機構がある。しかし、この機構は、常に一定特性の紙状媒体が供給される機器でしか利用できないだけでなく、実際は振動体に適切な押圧力を与えないと、紙状媒体を分離することができない問題がある。特許文献4の図3に開示される機構も同様の理由で紙状媒体を分離することができない問題がある。
また、従来の紙状媒体処理機では、安定した取り出しのために取り出し位置が一定に維持され、取り出しローラ等の取り出し機構が適切な圧力を紙状媒体に与えながら取り出し動作を実施する工夫がなされている。従来、可動レバーが紙状媒体表面に接触されて積層紙状媒体の上面位置が検知され、紙状媒体上面の位置が常に一定になるよう紙状媒体を保持する保持部の位置を制御する機構が特許文献5に開示されている。このような制御機構によって初めて紙状媒体の種類に依存することなく紙状媒体を安定して取り出すことができる。
しかし、紙状媒体表面に振動体が接触する機構では、振動体の押圧力が紙状媒体の取り出しに対して抵抗となる問題がある。特に、軟らかな紙状媒体を取り出す場合には、振動体の押圧により紙状媒体がへこみ、振動体が引っかかるなど取り出しに悪影響を及ぼす可能性がある。そこで、紙状媒体の凹み等の状態に応じて押圧力を変動させることが必要とされると推測される。
以上のように、超音波振動を利用して紙状媒体間の密着が原因で起こる多重取りを防止する機構においては、紙状媒体への振動体の押圧制御方法が確立していない問題がある。
この発明は、上記問題点を解決するためになされてものであり、その目的は、紙状媒体の種類による影響を受けずに振動による捌き効果が確実に得られ、多重取りが防止できる紙状媒体の分離取り出し装置を提供することにある。
この発明によれば、
紙状媒体が積層されている積層体を保持する保持機構と、
第1の接触押圧力で前記積層体の上面の第1領域に接触されて紙状媒体に高周波振動を与える振動体と、
第2の接触押圧力で前記積層体に接触押圧された状態で、前記積層体の上面から紙状媒体を一葉毎に次々に取り出す紙状媒体の取り出し機構と、
前記積層体に接触された前記振動体の位置を検出して第1検出信号を出力する第1のセンサと、
前記積層体の最上面の位置を前記積層体の第2の領域で検出して第2検出信号を出力する第2のセンサと、
及び
前記第1及び第2の検出信号に応じて、前記第1及び第2の接触押圧力を設定し、この第1及び第2の接触押圧力を夫々第1及び第2の所定範囲内に維持する制御部と、
を具備することを特徴とする分離取り出し装置が提供される。
また、この発明によれば、
紙状媒体が積層されている積層体を保持する保持機構と、
第1の接触押圧力で前記積層体の上面の第1領域に接触されて紙状媒体に高周波振動を与える振動体と、
第2の接触押圧力で前記積層体に接触押圧された状態で、前記積層体の上面から紙状媒体を一葉毎に次々に取り出す紙状媒体の取り出し機構と、
前記積層体に接触された前記振動体の位置を検出して第1検出信号を出力する第1のセンサと、
前記積層体の最上面の位置を前記積層体の第2領域で検出して第2検出信号を出力する第2のセンサでと、及び
前記第1及び第2の検出信号から夫々前記積層体の上面から紙状媒体を取り出す前及び取り出し後における前記振動体の位置の第1変位及び前記積層体の最上面の位置の第2変位の比較に応じて、前記第1及び第2の接触押圧力を設定し、この第1及び第2の接触押圧力を夫々第1及び第2の所定範囲内に維持する制御部と、
を具備することを特徴とする分離取り出し装置が提供される。
更に、この発明によれば、
紙状媒体が積層されている積層体を保持する保持機構と、
第1の接触押圧力で前記積層体の上面の第1の領域に接触されて紙状媒体に高周波振動を与える振動体と、
第2の接触押圧力で前記積層体に接触押圧された状態で、前記積層体の上面から紙状媒体を一葉毎に次々に取り出す紙状媒体の取り出し機構と、
前記積層体に接触された前記振動体の位置を検出して第1検出信号を出力する第1のセンサと、
前記積層体の最上面の位置を前記積層体の第2領域で検出して第2検出信号を出力する第2のセンサでと、及び
前記第1及び第2の検出信号を比較して前記積層体における前記第1領域の凹凸を判定し、この凹凸に従って前記第1及び第2の接触押圧力を設定し、この第1及び第2の接触押圧力を夫々第1及び第2の所定範囲内に維持する制御部と、
を具備することを特徴とする分離取り出し装置が提供される。
この発明の紙状媒体の分離取り出し装置においては、紙状媒体の種類による影響を受けずに振動による捌き効果が確実に得られ、多重取りを確実に防止することができる。
以下、必要に応じて図面を参照しながら、この発明の一実施の形態に係る紙状媒体の分離取り出し装置を説明する。
この発明の一実施の形態に係る紙状媒体の分離取り出し装置を説明するに際して始めに紙状媒体の分離取り出し装置に関する発明者らの考察について図1及び図2を参照して説明する。
発明者らは、図1に示されるような紙状媒体の分離取り出し装置に関して振動による紙状媒体の捌き効果を観測する実験を実施し、図2に示されるような実験結果を得ている。
実験に供される図1に示される分離取り出し装置は、給紙用のバックアップ台2を備え、このバックアップ台(給紙台)2上には、紙葉類(紙状媒体)11が積層された状態で、即ち、積層体6として、載置されている。この積層体6上には、積層体6に接触して互いに密着し易い積層体の紙葉類11に振動を与える振動体10が配置され、また、紙葉類11を搬送する為の取り出しローラ3が同様に積層体6上に設けられている。即ち、紙葉類11は、バックアップ台2上に積層されるように下部よりバックアップ台2上に給紙され、その後、バックアップ台2が上昇されて積層体6の上面が取り出しローラ3に接触される。接触状態で、取り出しローラ3が回転されると、取り出しローラ3と積層体6の最上部の紙葉類(紙状媒体)11間に生じる摩擦力によって紙葉類が矢印Sの方向に取り出されて紙葉類処理装置(図示せず)内に取り込まれる。ここで、振動体10は、矢印Vで示される方向で振動され、バックアップ台2が矢印Eで示される方向に上昇されることによって積層体6にバックアップ力FEが与えられる。従って、積層体6が取り出しローラ3に押し付けられるとともに振動体10が所定の振動体押圧力FVで積層体6に押し付けられる。
図1に示される紙状媒体の分離取り出し装置においては、積層体6が取り出しローラ3に押し付けられるとともに振動体10が所定の振動体押圧力FVで積層体6に押し付けられている状態において、振動体10が振動してその振動が積層体6に与えられると、積層体6上部の紙状媒体は、捌かれて一葉ずつ取り出し可能な状態となる。この状態で取り出しローラ3が動作されると、紙状媒体は、一葉ずつ矢印Sで示す方向に送り出されることとなる。
このような紙状媒体の分離取り出し装置において、積層された紙状媒体11に対し取り出しローラ3の位置が固定されて配置され、バックアップ台2の押圧力FEが変化される条件下で、実験が実施された。この実験では、振動体10が20kHzで振動され、振動体10の押圧力FVが変化されて振動体10が紙状媒体11の最上面に接触され、振動による紙状媒体の捌き効果が観測された。この実験の結果が図2に示されている。図2は、縦軸がバックアップ力FEを示し、横軸が振動体押圧力FVを示し、捌き効果が確認された範囲が点線の領域R1,R2,R3で示されている。ここで、点線の領域R1は、積層された封筒が捌かれる好適な範囲を示し、点線の領域R2は、積層された官製はがきが捌かれる好適な範囲を示し、また、点線の領域R3は、積層された絵はがきが捌かれる好適な範囲を示している。図2に示される実験結果より、積層紙状媒体11の表面に振動体10を接触させ高周波振動を付与し紙状媒体11の捌き効果を得るためには、バックアップ力FEに応じて振動体10の押圧力が適切に調節され、紙状媒体11同士の密着状態を制御することが重要な要素であることが判明した。
また、図2に示したように一定範囲の押圧条件では、大きさや厚さの異なる用紙の全て対して捌き効果が得られることが判明している。即ち、適切な押圧条件の下では、幅広い種類の紙状媒体11に対して捌き効果が得られることが判明した。このような適切な押圧力は、振動体10の周波数、振幅、取り出しローラ3の設計などの条件に応じて、機器によって異なる値になると考えられる。以上の実験結果より、安定した捌き効果を得るためには機器に応じて適切な押圧条件を設定できる機構が必要であることが判明した。
尚、図2に示されるようにいずれのタイプの紙葉類にも適用可能な条件として振動体10が超音波の周波数(可聴帯域以上の低周波数、18kHz〜28kHz程の周波数)で紙葉類が振動され、バックアップ力FEが400g〜1,200gの範囲で、振動体10の押圧力FVが100〜800g、好ましくは、180〜450の範囲で紙葉類に与えられることが必要とされることが判明している。
振動体10を接触させた状態で高速で紙状媒体11を取出すには、紙状媒体11が湾曲してその表面が凹又は凸に変形することが問題となる。例えば、軟らかい封筒を捌く場合にあっては、振動体10の押し付けにより紙状媒体11が凹み、かみ合って重送され、振動体10が引っかかるという悪影響が予想される。また、振動体10が凹又は凸の形状に追従しきれずに跳ね、振動体10を保持する保持部の固有振動との関係で振動体10が安定して紙状媒体11に接することができない状況が予想される。振動を与えて捌き効果を効果的に得るためには、振動体10が常に紙状媒体11に接触することが重要とされる。このことから、振動体10が安定して紙状媒体11に接することができない状況が生じることを防止することが重要とされる。
このような悪影響を避けるため、振動体10が紙状媒体11の表面に接する位置によって押圧力FVが可変制御されることが必要とされる。具体的には、振動体10の押圧により紙状媒体11が湾曲して凹みを生ずるように変形した場合には、押圧力FVを減少させ凹みを抑える制御が必要とされ、湾曲した紙状媒体11の凸部に振動体10が接触する場合には押圧力FVを増加させて接触を促す制御が必要とされる。
上述したような発明者らの考察を基にしたこの発明の実施の形態に係る紙状媒体の分離取り出し装置について以下に説明する。この発明の実施の形態に係る紙状媒体の分離取り出し装置は、押圧力FE及びFVを制御する機構、振動体10の接触箇所を検知するセンサ、積層された紙状媒体11の最上面の位置を検知するセンサを備え、上述したような押圧力FE及びFVの制御を実現することができる。
図3は、この発明の第1の実施の形態に係る紙状媒体の分離取り出し装置100を示している。取り出し装置100は、積層体27を積載し、これを保持するバックアップ台26を備え、このバックアップ台26は、駆動機構28によって駆動されて上昇或いは降下される。従って、積層体27は、駆動機構28によってその最上面の位置が調整される。この積層体27の最上面位置は、光学式非接触変位計のような非接触センサ25によって検出される。この積層体27の最上面の紙状媒体29を取り出す送り出し機構31の取り出しローラ21が積層体27に接触して配置されている。取り出しローラ21は、ローラ駆動回路40からの駆動信号で回転されるとともに送り出し機構31のトルクモータ33によって積層体27に押し付けられる。また、積層体27に振動を与える振動体22の先端が積層体27に接触するように振動体22が配置されている。振動体22は、振動体22を積層体27に押し付ける押圧力可変機構53に機械的に連結され、この押圧力可変機構53によって振動体22から積層体27に与えられる押圧力を可変することができる。この押圧力可変機構53は、トルクモータ23を備え、このトルクモータ23から振動体22に押圧力が与えられる。トルクモータは一定の回転力で振動体22を押圧し続けるため、振動体が媒体表面に接した状態ではモータの回転は止まり、一定力を加えつづける。トルクモータ23には、ポテンショメータ24が接続され、このポテンショメータ24によってトルクモータ23の回転が停止している位置(トルクモータの回転位相)が検出される。トルクモータ23、33は、夫々トルクモータ駆動回路30,35からの駆動信号によって駆動される。また、ポテンショメータ24での検出信号は、ポテンショメータ出力回路36から制御装置101に出力される。この制御装置101は、ローラ駆動回路40の駆動信号を制御して所定のタイミングで送りモータ21を動作させる。また、制御装置101は、トルクモータ23,33の出力を制御して押圧力可変機構53及び送り出し機構31を制御すると共に駆動機構28を制御してバックアップ台26の上昇或いは降下を制御している。更に、振動体22は、振動体駆動回路38からの駆動信号で駆動され、この振動体駆動回路38も同様に制御装置101によって制御される。
図3において、簡略化されて示されている振動体22は、図4に示されるような振動子12が図5に示されるような超音波ホーン14に連結される構造を有している。図4に示されるように、振動子12は、所謂ボルト締め型振動子と称せられ、内部から電極13が外部に延出されている圧電素子としての圧電セラミクス部18が1対のブロック15、16間にボルト17によってボルト締めされた構造を有している。即ち、円柱状ブロック15及びディスク状圧電セラミクス部18の中心部に貫通孔15a、18aが形成され、この貫通孔15a、18aにボルト17が螺合されるネジ溝が切られている。また、円柱状ブロック16の圧電セラミクス部18の側の中心部に凹部孔16bが形成され、この凹部孔16bにボルト17が螺合されるネジ溝が切られている。ボルト17が円柱状ブロック15及びディスク状圧電セラミクス部18の貫通孔15a、18a及び円柱状ブロック16の凹部孔16bに螺合されて締め付けられて円柱状ブロック15、ディスク状圧電セラミクス部16及び円柱状ブロック16が互いに機械的に連結されている。
この振動子12においては、ディスク状圧電セラミクス部18が電極13に印加した駆動電圧に応じて振動されると、振動体22全体が振動してその振動が円柱状ブロック16の振動面16aに伝達される。この圧電セラミクス部18の振幅は、比較的小さく、円柱状ブロック16の振動面16aから超音波振動を取り出して積層体20の面に与えても、紙用類2を十分に捌くことができるような振動を積層体20に与えることができない。従って、この超音波振動を増幅する為に振動子12は、超音波ホーン14に機械的に連結されている。
図5に示される超音波ホーン14を機械的に連結する為に、円柱状ブロック16の振動面16aには、ネジ溝が切られた凹部孔16cが形成されている。超音波ホーン14にもこの凹部孔16cに螺合される連結部19aが超音波ホーン14の円柱状ブロック部19の一端面に設けられている。この連結部19aが凹部孔16cに螺合され、円柱状ブロック16と円柱状ブロック部19とが互いに密着されて両者が一体的に連結されている。円柱状ブロック部19の全長は、略振動波長λのλ/4に定められ、円柱状ブロック部19の他端面からは、円柱状ブロック部19の径Sbよりも小径の延出部19bが延出され、延出部19bの先端は、紙用類2に当接されるために平坦に形成されている。超音波ホーン14では、円柱状ブロック部19の他端が、例えば、振動モーダルの位置(λ/4)に定められ、その他端から延出される延出部19bの径が円柱状ブロック部19に比べて増加或いは減少されていることから、円柱状ブロック部19を伝達された振動の振幅が延出部19bで変化されて延出部19bから紙葉類2に伝達させることができる。
このような超音波ホーン14の構造では、超音波ホーン14の先端における振動速度は、V1/V2=Sb/Saに増幅される。このような構造の超音波ホーン14により、その先端の振幅を大きくとり十分な加速度を紙用類(媒体)2に与えることが出来る。ここで、V2は、円柱状ブロック16に伝達された振動速度及びV1は、超音波ホーン14の先端から出力される振動速度を表している。
先端径Sa=5mm、10mm、20mmの超音波ホーン14が20X60mmの振動子12に連結された実験では、超音波ホーン14の振動増幅率Sb/Saは2倍となることが確認されている。この実験では、Sa=5mmの時が摩擦低減の効果がもっとも強いことが判明している。これは、超音波ホーン14の先端の径が大きくなると、面内の振動成分が相対的に大きくなり、振動に寄与する軸方向の振動成分に対して阻害するようになるためである。それに対して超音波ホーン14が紙用類2(媒体)に接触される観点からは、同一の押し付け圧力の場合では、径Saが大きいほど接触圧力が下がるため、媒体への傷や破損の心配も少ないことが判明した。従って、現実的な設計では、ホーン先端の径Saは5〜20mm程度が有効であることが判明している。超音波ホーン14が設けられない、振動子12のみでは摩擦低減の効果がまったく無いことが確認されている。
上述したような振動体22において、超音波ホーン14が積層された紙用類束(積層体20)の上部に押し付けると、超音波ホーン14の先端と最上面の紙用類2との間並びに最上面紙用類2とその下方に積層されている紙用類2との間のいずれもの摩擦も十分に低くなりその状態で最上面紙用類を搬送することで、重ね取りのない分離を実現することができる。
尚、超音波ホーン14の材質としては硬くて疲労破壊性の低いチタン合金が適しているが、使用の頻度や条件でアルミ合金、ニッケル合金なども使用可能である。また、超音波ホーン14の形状は、図5に示すようにステップを介して大径の円柱ブロックと小径の円柱ブロックを同一軸線で連結する形状に限らず、図6及び図7に示されるように延出部19bの径が急激に減少せずに次第に減少するように形成されても良い。即ち、円柱ブロック19から図5に示すように円弧を伴うテーパー状に径が減少する延出部19bに形成されても良く、或いは、テーパー状に径が直線的に減少する延出部19bに形成されても良い。
尚、超音波ホーン14の先端接触部形状は、平坦な形状が一般的であるが、媒体を傷つけたり、搬送の際の抵抗になったり、封筒などの媒体の段差で引っかかったりする可能性が高いので、先端接触部形状は丸みを有する形状に加工しても良い。また、先端接触部は滑りやすいように表面の凹凸が少ないことが好ましい。
図3に示される紙状媒体の分離取り出し装置100においては、始めに制御装置101の制御下で駆動機構28が作動して積層体27が載置されたバックアップ台26が上昇される。その結果、積層体27の最上面が取り出しローラ21に押し付けられると共に振動体22に同様に押し付けられる。次に、制御装置101の制御下でトルクモータ駆動回路35、30から駆動信号がトルクモータ23、33に与えられてトルクモータ23、33が作動して振動体22及び積層体27間の押圧力並びに取り出しローラ21及び積層体27間の押圧力が調整される。この状態で、振動子駆動回路38からの駆動信号で振動体22が振動を開始して、振動体22が積層体27に押圧されながら18kHz以上の非可聴域の周波数で振動される。その結果、積層体27の紙状媒体29が振動体22から与えられる振動によって捌かれることとなる。その後、トルクモータ33の回転力により取り出しローラ21が積層体27に押圧され、取り出しローラ21は、紙状媒体29に押圧されながらローラ駆動回路40からの信号で回転される。従って、取り出しローラ21と紙状媒体との摩擦力により最上面の紙状媒体29が次々に積層体27から剥がされ、回転方向に取出される。
トルクモータ23、33は、制御装置101により回転トルクが制御され、取り出しローラ21と振動体22とが紙状媒体29に対して所定の力で押圧させる。ポテンショメータ24は振動体22に接続されたトルクモータ23に接続され回転停止位置を検出することにより間接的に振動体の位置を検出し、測定値に相当する検出信号を制御装置101に出力する。
図8に示されるようにポテンショメータ24に代えて光位置センサ44によって直接に振動体22の位置を測定しても良い。図8に示される紙状媒体の分離取り出し装置100においても、非接触変位計25が積層紙状媒体の最上面位置を検出し、測定値を制御装置101に出力している。保持部としてのバックアップ台26には、紙状積層体27が載置され、この紙状積層体27の最下面を保持している。バックアップ台26を駆動する駆動機構28は、制御装置101の出力に応じてバックアップ台26を作動させ、紙状積層体27の最上面位置を制御している。制御装置101は、トルクモータ23、光位置センサ44、非接触変位計25、駆動機構28に接続されて、光位置センサ44及び非接触変位計25からの入力に応じてトルクモータ23の回転トルク及び駆動機構28の動作を制御する。
図8に示される紙状媒体の分離取り出し装置100においても、振動体22は、振動子駆動回路38からの駆動信号で振動され、振動体22が積層体27に押圧されながら振動される。その結果、積層体27の紙状媒体29が振動体22から与えられる振動によって捌かれ、トルクモータ33の回転力により取り出しローラ21が積層体27に押圧された状態で、取り出しローラ21は、紙状媒体29に押圧されながらローラ駆動回路40からの信号で回転される。従って、取り出しローラ21と紙状媒体29との摩擦力により最上面の紙状媒体29が次々に積層体27から剥がされ、回転方向に取出される。
ここで、トルクモータ23のトルクは、取り出しローラ21及び振動体22の紙状媒体への押圧力が目的の値になるように設定される。最適な取り出しローラ21及び振動体22の設定押圧力は、機器や振動子によって変化するため、予め実験により捌き効果が生じる押圧力が測定され設定される。例えば、図2に示した実験結果から、取り出しローラ押圧力FEが600[gf]〜900[gf]の範囲及び振動体22の押圧力FVが200[gf]〜350[gf]の範囲に設定されることが好ましいことから、押圧力FE,FVは、この範囲に収まるよう制御装置101によってトルクが制御される。
図9に示されるフローチャートを参照して、積層紙状媒体を分離して取出す装置100の動作を説明する。始めに、ステップS1において、制御装置101によって紙状媒体の分離取り出し装置100が起動される。紙状媒体27がバックアップ台26上に載置されていない場合には、ステップS2に示されるようにオペレータによって処理すべき紙状積層体27がバックアップ台26上にセットされる。その後、ステップS3において、制御装置101が紙状媒体の分離取り出し装置の制御を開始する。ステップS4において、制御装置101が押圧力FV,FEを設定し、紙状媒体29に押圧力FVを与えた状態で振動体22が動作され、押圧力FEが与えられ、取り出し位置が制御された取り出しローラ21によって紙状媒体29の取り出し動作が開始され、紙状媒体29が取り出される。ステップS5において、紙状媒体29の取り出しが終了されると、その後、ステップS6において、制御装置101は、設定された押圧力FV,FE及び取り出し位置での制御を終了する。ステップS7において、次の取り出し紙状媒体29があるかが判定され、紙状媒体29がある場合はステップS2に戻される。紙状媒体29が無い場合は、ステップS8において制御装置101は紙状媒体の分離取り出し装置100を停止させて一連の処理を終了する。
図9に示されるステップS4における押圧力の制御についてより詳細に説明する。
押圧力FV,FEは、紙状媒体29の凹凸に応じて制御される。紙状媒体29が取出される毎に振動体22の位置並びに紙状媒体29の最上面位置が比較されて紙状媒体29の凹凸が検出される。位置の比較には相対的な位置変化を比較する方法及び絶対値を比較する方法がある。以下両方法について詳細に説明する。
図10(a)〜(d)を参照して、相対的な位置変化を比較して押圧力を制御する方法について説明する。相対的な位置変化を比較する方法においては、最上面の紙状媒体29が取出される前後に振動体22の位置移動量がセンサ24或いは44で検出され、紙状媒体29の最上面の位置の変位量がセンサ25によって検出され、位置移動量と変位量の両者が比較される。
始めに、図10(a)に示されるように、取り出しローラ21が停止されて最上面の紙状積層体29が取り出される前に振動体22の位置が検出される。即ち、振動体22が紙状積層体27の最上面に接触している状態において、センサ24或いは44が振動体22の接触位置X1を検出し、検出出力X1を出力する。同様に、センサ25が紙状媒体29の最上面高さX2を測定して測定出力X2を出力する。
尚、図10(a)〜(d)において、紙状積層体27の最上面に対し垂直方向をX軸とし、矢印X(X軸に相当する。)で示すように上向き方向をプラスとする。
次に、図10(b)に示すように、取り出しローラ21が回転して最上面の紙状媒体29の取出が開始され、振動体22の接触点及びセンサ25の検出点から最上面の紙状媒体29が取り除かれる。図10(a)に示す最上面の紙状媒体29が図10(b)に示すように取り除かれた状態においては、センサ出力が変化し、振動体22が変位aだけ低下されると、センサ24或いは44からは、センサ出力(X1−a)が出力される。同様に、紙状積層体27の上面の検出点が変位bだけ低下されると、センサ25からは、出力(X2−b)が出力される。
図10(c)は、最上面の紙状媒体29が完全に取出され、バックアップ台26が矢印Xの方向に上昇されて積層紙状媒体29の最上面の高さが調整された状態を示している。この状態では、更にセンサ出力が変化される。ここで、図10(b)の状態から図10(c)の状態に変化されて、振動体22が変位cだけ上昇されると、センサ44は、出力(X1−a+c)に変化され、また、上面検出点が変位dだけ上昇されると、センサ25は出力(X2−b+d)に変化される。即ち、最上面の紙状媒体29が取出される前後で、振動体22の位置の変化量ΔX1は、(−a+c)となり、最上面位置の変化量ΔX2は、(−b+d)となる。
ここで、変化量ΔX1の値に注目すると、最上面の媒体29が取り出された後の二枚目の新たな最上面となる紙状媒体29が柔らかく、振動体22が紙状媒体29にめり込んむ場合には、変位aは増加し、変位cは減少し、変化量ΔX1の値は減少する。逆に、振動体22の接触部が二枚目の紙状媒体29の硬い凸部に接触して振動体22が持ち上げられる場合は、変位aは減少し、変位cは増加し、変化量ΔX1の値は増加する。一方、最上面位置の検出センサは、非接触または弱い力の接触という条件下で紙状媒体上面が凹まないように位置を検出することから、変化量ΔX2は、紙状媒体種類によらず変化しない。従って、変化量ΔX1及びΔX2の値の比較により振動体22の接触点の凹凸が判定可能となる。この判定において、ΔX1<ΔX2である場合は、振動体22が紙状媒体にめり込み、(ΔX1>ΔX2)である場合は振動体22が凸部に押されている。そこで、(ΔX1−ΔX2)の値に応じて振動体22の押圧力FVが決定される。押圧力FVが決定された後に、速やかに位置X1、X2の値がリセットされる。
図10(d)は、押圧力が決定された後において、センサ出力X1、X2の値がリセットされ、新たに最上面となった紙状媒体29の取り出しを開始した状態を示している。図10(d)に示される状態から再び図10(b)及び(c)に示されるように紙状媒体29が取り出されて押圧力FVが決定される。この制御動作の繰り返しによって紙状媒体の取り出しが実施される。
上述したように図10(a)〜(d)を参照する説明では、連続的に紙状媒体29が取出される中での制御方法を説明するために、便宜的に図10(a)の時点では、最上面の紙状媒体29に凹凸が無いと仮定している。装置起動後における紙状媒体29の最初の取り出しでは、取り出し動作開始直前にセンサ出力X1とX2の値がリセットされ、最初に実施される紙状媒体29の最上面の位置設定の為にバックアップ台26が上昇される際に変化量ΔX1及び変化量ΔX2の値が測定され、最初の紙状媒体に対する押圧力FVが設定される。
図11は、上述した相対的な位置変化の比較に基づく振動体22の押圧力FVを制御する方法を示すフローチャートである。装置が起動された後に、ステップS21に示すように取り出し動作が開始されると、センサ出力X1とセンサ出力X2の値が初期値に設定される。ステップS22に示すようにバックアップ台26によって紙状媒体29が移動し、紙状媒体29の最上面位置が設定される。この時、変位量ΔX1及び変位量ΔX2が検出される。ステップS23に示すように変位量ΔX1と変位量ΔX2の差が計算されて振動体22の相対位置が判定される。ステップS24に示すように変位量の差(ΔX1−ΔX2)の計算結果に応じた関数(変位量を変数とする関数)により振動体22の押圧力FVが設定される。例えば、変位量の差(ΔX1−ΔX2=−1mm)がマイナスで積層された紙状媒体29に凹が生じている場合には、通常250[gf]の押圧力FVが100[gf]に減少され、変位量の差(ΔX1−ΔX2=1mmがプラスで積層された紙状媒体29に凸が生じている場合には、通常250[gf]の押圧力FVが300[gf]に増加させる等に設定される。ステップS24において必要な関数は、装置の仕様に応じて適切に定められる。ステップS25に示すように、変位量ΔX1、ΔX2がリセットされた後、紙状媒体29の取り出しが開始される。ステップS26に示すように、最上面の紙状媒体29の取り出しが終了した後に、ステップS27に示すように、続けて取出す紙状媒体があるかが判定される。ここで、ステップS25に示す最上面の紙状媒体29の取り出し終了は、1枚の紙状媒体29の取り出しが終了した場合であっても、所定枚数の紙状媒体29の取り出し終了した場合をも含み、予め装置の仕様に応じて適切に定められる。ステップS27において、続けて取出す紙状媒体29がある場合には、ステップS27に示すようにステップS22に戻されて再び紙状媒体29の最上面位置が調整される。ステップS27において、紙状媒体29が無い場合には、ステップS27に示されるように装置の取り出し動作が終了される。
図12(a)及び(b)は、振動体22の位置と紙状媒体29の最上面位置とを絶対値で比較する方法を説明する為の模式図を示している。最上面の紙状媒体29が取出される直前の振動体22の位置がセンサ24或いは44で検出され、紙状媒体29の最上面位置がセンサ25で検出され、両センサ24或いは44及び25からのセンサ出力が比較される。
図12(a)は、積層紙状媒体29の最上面に振動体22が接触し、その先端の位置X1がセンサ44で検出されてそのセンサ出力X1が出力されると共に紙状積層体27の最上面位置X2がセンサ25で検出され、センサ出力X2が出力される状態を示している。ここで、紙状積層体27の最上面に対し垂直上方向がX軸方向としている。紙状積層体27を取り出す直前のセンサ出力X1、X2の数値が読み込まれ、その値が比較されることにより振動体22が接触する紙状積層体27の凹凸が検出される。具体的には、センサ出力X1がセンサ出力X2よりも小さければ(X1<X2)、振動体22が接触する紙状積層体27の部分が凹み、センサ出力X1がセンサ出力X2よりも大きければ(X1>X2)、振動体22が接触する紙状積層体27の部分が凸となっている。センサ出力X1、X2の差の値に応じて振動体22の押圧力が決定される。例えば、センサ出力X1、X2の差(X1−X2=−1mm)がマイナスである場合には、通常250[gf]の押圧力が100[gf]に減少される。また、センサ出力X1、X2の差(X1−X2=1mm)がプラスである場合には、通常250[gf]の押圧力が300[gf]に増加される。
押圧力FVが決定した後に紙状積層体27が振動されている状態で紙状積層体27の最上面の紙状媒体29が取出される。図12(b)に示すように、最上面の紙状媒体29の取り出しが終了すると、最上面位置が制御されて図12(a)の状態に戻されることから、再び取り出し直前にセンサ出力X1、X2の数値が読み込まれ、押圧力FVの設定動作が繰り返される。
この絶対値での位置比較に基づく、振動体22の押圧力FVを制御する方法を図13に示すフローチャートで説明する。制御装置101が装置を起動した後、ステップS31に示すように紙状媒体27の取り出し動作が開始されると、ステップS31に示すようにセンサ出力X1、X2の値のキャリブレーションが実施される。ステップS33に示すようにバックアップ台26によって紙状媒体27が移動されて紙状媒体27の最上面位置が設定される。ステップS34に示すようにセンサ出力X1、X2の値が検出され、ステップS35に示すように装置の仕様によって定められる関数によってセンサ出力X1、X2の差に応じて振動体22の押圧力FVが所定の値に設定される。その後、ステップS36に示すように1又は所定枚数の紙状媒体29の取り出しが実施される。1又は所定枚数の紙状媒体29の取り出しが終了すると、ステップS37に示すように、続けて取出される紙状媒体29があるかが判定され、続けて取出される紙状媒体29がある場合には、ステップS33に戻されて再び紙状媒体27の最上面位置が調整される。ステップS37において、次に取り出すべき紙状媒体27が無い場合には、ステップS38に示されるように取り出し動作が終了される。
この絶対座標で比較する方法では、センサ出力X1、X2の値が連続的に比較されて押圧力FVが随時制御されても良い。この連続的な制御方法が図14のフローチャートに示されている。図14に示された連続的比較方法においては、制御装置101が装置を起動した後に、ステップS41に示されるように取り出し部の動作が開始されてセンサ出力X1、X2のキャリブレーションが実施される。次に、ステップS42に示されるようにバックアップ台26によって紙状媒体29の最上面位置が調整されてその位置が設定される。ステップS43において、センサ出力X1、X2の値が読み込まれ、ステップS44において、装置の仕様によって定められる関数によってセンサ出力X1、X2の差の値に応じて振動体22の押圧力が所定の値に設定される。その後、ステップS45に示されるように取り出しローラ21によって最上面の紙状媒体29の取り出しが開始される。ステップS46に示されるように、最上面の紙状媒体29の取り出しが終了していない場合には、ステップS43に戻され、振動体22の押圧力が再設定される。ステップS46において、最上面の紙状媒体29の取り出しが終了すると、ステップS47において、次の紙状媒体29の有無が判定される。紙状媒体29がある場合には、ステップS42に戻されて再び紙状媒体29の最上面位置が調整される。ステップS47において、紙状媒体29が無い場合には、ステップS48に示されるように一連の取り出し動作が終了される。ステップS43からステップ46のループの周期は、装置に応じて最適な動作が実現されるように定められる。
上述した説明においては、振動体22の押圧力は、バックアップ台26が上昇されて紙状媒体29の最上面位置が移動され、センサ25からのセンサ出力X1が略一定になるよう紙状媒体29の最上面が制御されて決定される。この決定方法に限定されず、図15に示すように、バックアップ台26が移動されず、固定されたままに維持され、振動体22及び取り出しローラ21等を含む送り出し機構31が紙状媒体29の方向に移動されて紙状媒体29の最上面にこの送り出し機構31が接触されるように制御されても良い。
図15に示す装置では、送り出し機構31が保持移動機構39に載置され、この機構39によって紙状媒体29に向けて移動可能に制御される。即ち、図15に示すように送り出し機構31としての振動体22、トルクモータ23、ポテンシオメータ24、非接触変位計25が移動機構39に載置固定され、移動機構39が移動されて送り出し機構31が同時に移動される。このような移動機構39を備えた装置によれば、振動体22の位置及び紙状媒体29の最上面の位置を相対値で或いは絶対値で比較することによって振動体22の接触点における紙状媒体27の凹凸を検知することができる。従って、適切な押圧力FVの制御が可能となる。
図16(a)及び(b)には、この発明の第2の実施例に係る紙状媒体の分離取り出し装置100を示している。図16(a)及び(b)に示される紙状媒体の分離取り出し装置100おいては、紙状媒体29が取出される方向を下流とすると、振動体22が紙状媒体29に接触される位置を基準としてセンサ25が紙状媒体29の取り出し方向の上流側に配置され、センサ25が振動体22の接触点の上流部で紙状媒体のX方向位置を検出している。このような配置によれば、紙状媒体29の取り出し動作中に、振動体22の接触位置を通過する実質的に紙状媒体29の表面部分の状態に応じて振動体22の押圧を制御することができる。即ち、振動体22に接触する直前に紙状媒体29の凹凸が予め検出され、紙状媒体29の凹凸量(凹凸の状態)に応じて振動体22の押圧を制御することができる。例えば、振動体22に接触する紙状媒体29が凹み、図16(c)に示されるように、この振動体22の接触点に入る紙状媒体29の凸部が振動体22に引っ掛かる虞がある場合には、振動体22の押圧力FVが減少されてスムーズに振動体22下を通過させることができる。この図16(a)及び(b)に示される装置には、図14を参照して説明したリアルタイム制御方法が振動体22の押圧制御方法として適用されることが好ましい。
以上のように、取り出し装置100は、様々な厚さ、形状、大きさの紙状媒体を扱う機器に対して適用可能である。
発明者等の実験によると紙状媒体29の厚さ変化は振動体22の摩擦力を低減させる効果に実質的には悪影響を及ぼさないことが判明している。およそ1.0mm厚以上の媒体はそもそも二枚取りを起こしにくいからである。発明者等は、厚さ0.1mm〜1.0mmの紙状媒体29について実験を実施した。この実験において、紙状媒体29の厚さが増加すると、振動による捌き効果はやや減少したが、厚い紙状媒体29に対しても取り出し摩擦力を減少させる効果がみられた。逆に厚さがある程度薄い場合でも振動体22の接触により紙状媒体29が破れるなどの悪影響は無く捌き効果がみられた。従って、処理する紙状媒体29に厚みの変化がある場合であっても、上述した実施例に係る取り出し装置100は、種々の厚みを有する紙状媒体29に対して効果的に働くことが確認された。
次に、紙状媒体29が反り等で形状が変わった場合における紙状媒体29の取り出し動作への影響及び動作への影響に応じた制御方法について説明する。紙状媒体29が様々な形状を取る場合には、図16(a)及び(b)に示される装置で説明したように紙状媒体29の表面形状を予め検出する方法によりスムーズに紙状媒体29を取出すことができる。
図17(a)に示されるように、紙状積層体27の全体が上方に反っている場合、図17(b)に示されるように、取り出し動作中に紙状媒体29が浮き上がり、振動体22が紙状媒体29の表面に追従することができなくなる虞がある。しかし、図16(a)及び(b)に示される装置では、浮き上がった紙状媒体29によって振動体22が持ち上げられた場合でも媒体凹凸の検出に問題は起こらず、且つ、紙状媒体29の後端がセンサ25の検出点を過ぎた直後には、振動体22の相対的な位置が高いため押圧が強くなり、浮き上がりが抑制されて次に取り出されるべき紙状媒体29をスムーズに移動することができる。よって図16(a)及び(b)に示される装置では、紙状積層体27の全体が上方に反っても紙状媒体を確実に取出すことができる。
図18(a)及び(b)に示すように積層紙状媒体29の全体が下方に反っている場合には、振動体22の先端が紙状媒体29を傷つける虞がある。この場合においても、図16(a)及び(b)に示される装置においては、振動体22の先端に接する直前の紙状積層体27の凹凸を検知し、押圧を減少させることができることから、振動体22の先端が紙状媒体29を傷つけることが防止される。更に、図19に示されるように紙状積層体27の表面に凸凹が生じている場合にあっても、振動体22に接する直前位置における紙状媒体29の凹凸に応じて押圧力FVが制御することにより、問題なく紙状媒体29を取出すことが可能である。
実際の機器では紙状積層体27の形状変化を抑えるための工夫が施される。例えばアイドルローラが紙状積層体27の表面に押し当てられることにより紙状媒体29の湾曲は抑制される。従って、振動捌き機構(振動機構)の動作に対する紙の変形の影響はほとんど無いと考えられる。以上に示したように、図16(a)及び(b)に示される装置においては、紙状媒体の形状変化がある場合においても確実に紙状媒体27を捌くことができる。
紙状媒体29の大きさ(サイズ)が振動による捌き効果に与える影響について説明する。振動による捌き効果は、最上面の紙状媒体29の全面が振動することによって現れると想定される。従って、紙状媒体29が非常に大きい場合には、全面に振動が伝達せず捌き効果が得られない可能性がある。振動力が弱い場合には、振動体22及び振動体22を押圧する押圧機構53を複数設置することで十分な捌き効果が得ることができる。
逆に紙状媒体29のサイズが極端に小さく振動体22を接触させられない紙状媒体29に対しては振動による捌きを行うことはできないと言える。しかし一般的な名詞やカードの大きさである92mm×55mm程度の大きさの紙状媒体29に対しては適用できるので、この発明の実施例に係る装置は紙状媒体に対して一般的に適用することができると考えられる。
図20は、この発明の第3の実施例に係る紙状媒体の分離取り出し装置100を示している。図20に示される装置は、図3に示す装置とは異なり、位置センサ25に代えて、紙状積層体27の最上面の位置を検出する変位検知センサ46が設けられている。このセンサ46に相当するポテンショメータは、取り出し機構31を駆動するトルクモータ23に接続され、トルクモータ23の回転位置を検出することにより、間接的に取り出し機構31が紙状媒体29に接する位置を測定している。
図21に示されるようにセンサ46として光位置センサが直接取り出し機構31の位置を測定しても良い。センサ46が図3に示されるセンサ25と同様に紙状積層体27の位置を測定し、図21に示される装置においては、このセンサ出力に基づいて振動体22の押圧力FVが制御される。
図3、20等に示した、振動体22がトルクモータ等により回転軌道で紙状媒体29に押圧される機構を採用した場合には、センサ24,44の測定座標の扱いに注意が必要である。振動体22の位置は、紙状積層体27の表面に対して垂直方向の距離として測定する必要がある。回転軌道での移動は、図22に示すように紙状媒体29の垂直方向への移動距離に換算される。図22に示される座標系においては、トルクモータ23の回転中心が座標原点とされ、紙状媒体27の最上面への垂直方向の軸Xが基準軸とされる。この回転座標系においては、振動体22は、その先端が当初回転角θ1で配置され、紙状積層体27から距離X1だけ離間されているものとする。この状態で、紙状媒体29が取り除かれた結果、振動体22の先端が回転半径rで回転角θ2だけ回転されたものとする。ここで、距離X1は、
X1=r・cosθ2−r・cosθ1
で求められる。この距離X1は、紙状媒体29が取り除かれたことに起因して振動体22の先端が紙状媒体29に向けて直線的に移動される距離に相当し、この距離X1に相当するセンサ出力X1で振動体22の押圧力FVが制御されることによって適切な振動を紙状積層体27に与えることができ、捌き作用を紙状積層体27に与えることができる。ここで、センサ出力X1への換算は、上述した式に基づく限り任意の計算方法が用いられても良い。また、機器によっては回転座標での移動量と換算後の移動量の差が誤差程度となる場合もあるので、その場合は回転座標系の移動量{r・(θ2−θ1)}が直接利用されて正しい位置が求められても良い。
振動体22の異常な動作を防止するために、取り扱う紙状媒体29の厚さを基準にして振動体22の位置の最大変化量が機器に応じて定められることが好ましい。最大変化量を超える位置変化がセンサ24、44にて検出された場合は、振動体22の振動を停止するように制御されることが好ましい。一例として、郵便物区分機で扱う紙状媒体29は、最大厚さが10mmであるので、例えば±11mm以上振動体22が移動した場合は振動が停止される。
振動体22が振動した状態のまま保持部としてのバックアップ台26等の構造部に当たると不快な共鳴音が発生する。振動体22の接触が原因で発生する騒音を避けるため、振動体22の振動部分の可動域には金属、プラスチックなどの構造物が無いように設計することが好ましい。
上記送り出し機構31の例としては、摩擦取り出し方式の取り出しローラ21に限らず、摩擦取り出し方式のベルト或いは真空吸着方式のローラ或いはベルト機構であっても良い。
接触押圧力FVを設定する機構としては、トルクモータ、空圧シリンダ、油圧シリンダ、ばね構造が想定される。送り出し機構31及び振動体22の支持方法としては直動機構が望ましいが、回転機構による支持でも良い。
振動体22の振動周波数は非可聴域である18kHz以上とする。紙束を捌く場合は効果が確実に現れるため振動体22の先端の振動振幅を1μm以上とする。
紙状積層体27を保持する保持部は、バックアップ台26に限らず、紙状媒体29の背面を板状部材で支持するもの、ローラで支持するもの、ベルトで支持するものがあり、いずれの保持部であっても適用することができる。
センサ24、44には、上記押圧機構53の変位量または振動体22の変位量を検出することができる様々なセンサが使用可能である。例としてLED式やレーザ式の光学式位置センサ、トルクモータの回転位置を検出するポテンショメータ様のセンサ、ソレノイド式センサ等の使用が考えられる。
センサ25には、紙状積層体27の上面位置を検出することができる様々なセンサが使用可能である。例えばLED式やレーザ式の光学位置センサ、紙状媒体上面に100[gf]以下の軽い力で接する可動レバーの使用が考えられる。又は、上記のように送り出し機構31にセンサ46を設置し、送り出し機構31が紙状媒体27に接する位置から紙状媒体27の上面位置を検出することも可能である。センサ46にはセンサ24,44と同一種類のセンサを使用することができる。
振動体22とセンサ25は、振動体22の紙状媒体27への接触部位とセンサ25の検出部位の間が5〜20mm程度で、両者の間に紙状媒体27の凹凸が生じないような位置関係で設置されるのが好ましい。
また、上述した実施例では、バックアップ台26上に積層体27が載置されているが、バックアップ台26が立設されて積層体27がバックアップ台26の側面に並立されるようにバックアップ台26によって保持され、バックアップ台26から最も離れた積層体27の最側面から紙状媒体27が上方或いは下方に向けて取り出されるように構成されても良い。バックアップ台26上に積層体27が載置されなくとも、積層体27がバックアップ台26によって保持されている配置においては、取り出されるべき紙状媒体27が位置される積層体27の最側面は、積層体27にとっては上面或いは最上面であることから、積層体27の上面或いは最上面と称する場合には、並立された積層体27の最側面を含むものとする。
以上のように、この発明の紙状媒体の分離取り出し装置によれば、紙状媒体の種類による影響を受けずに振動による捌き効果が確実に得られ、多重取りを確実に防止することができる。
振動による紙状媒体の捌き効果を観測する実験に供された紙状媒体の分離取り出し装置を示す模式図である。 図1に示された紙状媒体の分離取り出し装置における実験結果を示すグラフである。 この発明の第1の実施の形態に係る紙状媒体の分離取り出し装置を示す模式図である。 図3に示した振動体の振動子を概略的に示す側面図である。 図3に示した振動体の超音波ホーンを概略的に示す側面図である。 図3に示した振動体の超音波ホーンの変形例を概略的に示す側面図である。 図3に示した振動体の超音波ホーンの他の変形例を概略的に示す側面図である。 図3に示した紙状媒体の分離取り出し装置の変形例を示す模式図である。 図3に示す分離取り出し装置の分離取り出し動作を説明する為のフローチャートである。 (a)〜(d)は、図3に示す分離取り出し装置における相対的な位置変化を比較して押圧力を制御する方法を説明する為の模式図である。 図3に示す分離取り出し装置における相対的な位置変化の比較に基づく振動体の押圧力を制御する方法を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、図3に示す分離取り出し装置における振動体の位置と紙状媒体の最上面位置とを絶対値で比較する方法を説明する為の模式図である。 図3に示す分離取り出し装置において、絶対値での位置比較に基づく振動体の押圧力を制御する方法を示すフローチャートである。 図3に示す分離取り出し装置において、センサ出力が連続的に比較されて押圧力が随時制御される制御方法を示すフローチャートである。 図3に示す分離取り出し装置の変形例に係る分離取り出し装置を示す模式図である。 (a)、(b)及び(c)は、この発明の第2の実施例に係る紙状媒体の分離取り出し装置を示す模式図である。 (a)及び(b)は、積層紙状媒体の全体が上方に反っている場合における図16(a)に示される紙状媒体の分離取り出し装置の動作を示す模式図である。 (a)及び(b)は、積層紙状媒体の全体が下方に反っている場合における図16(a)に示される紙状媒体の分離取り出し装置の動作を示す模式図である。 積層紙状媒体の表面に凸凹が生じている場合における図16(a)に示される紙状媒体の分離取り出し装置の動作を示す模式図である。 この発明の第3の実施例に係る紙状媒体の分離取り出し装置を示す模式図である。 図20に示される紙状媒体の分離取り出し装置の変形例を示す模式図である。(図中センサの符号が40が46に直されていません) 図20に示される紙状媒体の分離取り出し装置における紙状媒体の垂直方向への移動距離の換算を説明する為の模式図である。
符号の説明
12...振動子、14...超音波ホーン、21...取り出しローラ、31...送り出し機構31、22...振動体、25...非接触センサ、26...バックアップ台、27...積層体、28...駆動機構、29...紙状媒体、23,30、33...トルクモータ、35...トルクモータ駆動回路、24,36...ポテンショメータ、39...保持移動機構、40...ローラ駆動回路、46...センサ、53...押圧力可変機構、101...制御装置、100...紙状媒体の分離取り出し装置

Claims (23)

  1. 紙状媒体が積層されている積層体を保持する保持機構と、
    第1の接触押圧力で前記積層体の上面の第1領域に接触されて紙状媒体に高周波振動を与える振動体と、
    第2の接触押圧力で前記積層体に接触押圧された状態で、前記積層体の上面から紙状媒体を一葉毎に次々に取り出す紙状媒体の取り出し機構と、
    前記積層体に接触された前記振動体の位置を検出して第1検出信号を出力する第1のセンサと、
    前記積層体の最上面の位置を前記積層体の第2の領域で検出して第2検出信号を出力する第2のセンサと、
    及び
    前記第1及び第2の検出信号に応じて、前記第1及び第2の接触押圧力を設定し、この第1及び第2の接触押圧力を夫々第1及び第2の所定範囲内に維持する制御部と、
    を具備することを特徴とする分離取り出し装置。
  2. 紙状媒体が積層されている積層体を保持する保持機構と、
    第1の接触押圧力で前記積層体の上面の第1領域に接触されて紙状媒体に高周波振動を与える振動体と、
    第2の接触押圧力で前記積層体に接触押圧された状態で、前記積層体の上面から紙状媒体を一葉毎に次々に取り出す紙状媒体の取り出し機構と、
    前記積層体に接触された前記振動体の位置を検出して第1検出信号を出力する第1のセンサと、
    前記積層体の最上面の位置を前記積層体の第2領域で検出して第2検出信号を出力する第2のセンサでと、及び
    前記第1及び第2の検出信号から夫々前記積層体の上面から紙状媒体を取り出す前及び取り出し後における前記前記振動体の位置の第1変位及び前記積層体の最上面の位置の第2変位の比較に応じて、前記第1及び第2の接触押圧力を設定し、この第1及び第2の接触押圧力を夫々第1及び第2の所定範囲内に維持する制御部と、
    を具備することを特徴とする分離取り出し装置。
  3. 前記制御部は、第1及び第2変位を比較して前記積層体の最上面の凹凸を判定し、前記第1領域が前記第2領域に比べて凹であれば、前記第1の接触押圧力を前記第1の所定範囲内で減少し、前記第1領域が前記第2領域に比べて凸であれば、前記第1の接触押圧力を前記第1の所定範囲内で増加することを特徴とする請求項2の分離取り出し装置。
  4. 前記制御部は、前記第1及び第2の変位の差に相当する凹凸量を変数とする関数に従って前記第1の接触押圧力を決定することを特徴とする請求項3の分離取り出し装置。
  5. 紙状媒体が積層されている積層体を保持する保持機構と、
    第1の接触押圧力で前記積層体の上面の第1の領域に接触されて紙状媒体に高周波振動を与える振動体と、
    第2の接触押圧力で前記積層体に接触押圧された状態で、前記積層体の上面から紙状媒体を一葉毎に次々に取り出す紙状媒体の取り出し機構と、
    前記積層体に接触された前記振動体の位置を検出して第1検出信号を出力する第1のセンサと、
    前記積層体の最上面の位置を前記積層体の第2領域で検出して第2検出信号を出力する第2のセンサでと、及び
    前記第1及び第2の検出信号を比較して前記積層体における前記第1領域の凹凸を判定し、この凹凸に従って前記第1及び第2の接触押圧力を設定し、この第1及び第2の接触押圧力を夫々第1及び第2の所定範囲内に維持する制御部と、
    を具備することを特徴とする分離取り出し装置。
  6. 前記制御部は、前記第1及び第2の検出信号の差に応じて前記第1領域の凹凸を判定することを特徴とする請求項5の分離取り出し装置。
  7. 前記制御部は、前記積層体から離れる方向を正として、前記第1の検出信号が前記第2の検出信号よりも大きければ、前記第1の接触押圧力を基準値より増加させ、または前記第1の検出信号が前記第2の検出信号よりも小さければ、前記第1の接触押圧力を基準値より減少させることを特徴とする請求項6の分離取り出し装置。
  8. 前記制御部は、前記第1及び第2の検出信号の差に相当する凹凸量を変数とする関数に従って前記第1の接触押圧力を決定することを特徴とする請求項7の分離取り出し装置。
  9. 前記振動体は、スポット状に前記積層体に接触押圧される先端部を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  10. 前記紙状媒体が取出される方向を下流とすると、前記第2の領域は、前記第1の領域よりも上流に定められることを特徴請求項1〜9のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  11. 前記第1及び第2の領域は、5〜20mmの範囲内で定められる距離で近接配置されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  12. 前記取り出し機構は、摩擦力で前記紙状媒体を取り出すローラ或いはベルト、又は、真空吸着力で前記紙状媒体を取り出す機構を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  13. 前記取り出し機構は、前記紙状媒体に接触してこの記紙状媒体を取り出す取り出し部及びこの取り出し部を前記積層体に押し付ける押し付け機構を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  14. 前記押し付け機構は、トルクモータ、空圧シリンダ、油圧シリンダ、ばね構造又はソレノイドを含むことを特徴とする請求項13の分離取り出し装置。
  15. 前記振動体は、振動部とこの振動部を前記紙状媒体に押し付ける押し付け機構を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  16. 前記押し付け機構は、トルクモータ、空圧シリンダ、油圧シリンダ、ばね構造又はソレノイドを含むことを特徴とする請求項15の分離取り出し装置。
  17. 前記振動体は、18kHz以上の周波数で1μm以上の振幅で振動する振動部を含むことを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  18. 前記振動体は、前記振動部で振動され、前記積層体に接触される振動ホーンを含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  19. 前記保持機構は、前記積層体が載置されるバックアップ板、バックアップローラ或いはバックアップベルト含むことを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  20. 第1のセンサは、光学位置センサ、ポテンショメータ、ソレノイドセンサのいずれかを含むことを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  21. 前記第2のセンサは、光学位置センサ及び前記積層体に接触する可動レバーのいずれかを含むことを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  22. 前記取り出し機構は、前記積層体に第3の領域で接触する接触部を備え、
    当該接触部の位置を検出する第3のセンサを更に具備することを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載の分離取り出し装置。
  23. 前記第3のセンサは、光位置センサ、ポテンショメータ或いはソレノイドセンサのいずれかを含むことを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載の分離取り出し装置。
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