JP2007290187A - 印刷機および印刷機のインキ供給方法 - Google Patents

印刷機および印刷機のインキ供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 刷り出し時のインキ供給を的確に行い印刷の濃度を早期に安定化することができ、それにより刷り出し時の損紙量を低減できる印刷機を提供する
【解決手段】 版胴17の表面に取り付けられた刷版16にインキKを供給するインキ供給装置21と、所定運転速度に至る時点で胴入れし、所定時間経過後にインキ元ローラ39の運転を開始するインキ供給開始モードを備えるインキ供給制御部50と、が備えられた輪転印刷機1であって、インキ供給開始モードには、インキキー41を略一定の所定開度とし、予めインキローラ群に所定量のインキ膜厚を形成するインキ巻きモードMと、胴入れ前に、刷版16の絵柄に対応して設定されたインキキー開度Sによってインキ元ローラ39を所定時間回転駆動する早期供給モードNと、を備え、インキ巻きモードMに続いて早期供給モードNを実施する初印刷インキ供給開始モードJが備えられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、印刷機および印刷機のインキ供給方法に関するものである。
印刷工場では印刷中に発生する損紙を抑制することは、コストおよび資源浪費の低減につながる重要な課題となっている。
印刷中に発生する損紙には様々なものがあるが、中でも刷り出し時に生じる損紙の割合が大きい。
刷り出し時の損紙発生要因は、主に印刷紙面へのインキ不適量供給である。例えば、インキ供給量が過剰であれば、印刷紙面の汚れ、裏写り等を誘発し、不足であれば、文字や絵柄の抜け、掠れ等を誘発する。
そこで、印刷機では、インキローラ洗浄を行なって印刷する場合には、インキローラ群にインキが存在しないので、刷り出し前にインキ供給装置のインキローラ群へ所要のインキ膜厚を形成しておくようにしている。これを事前インキ巻き作業という。
この事前インキ巻き作業では、例えば、特許文献1に示されるように、各インキキーが対応する部分における刷版の画線面積率に応じた開度に設定され、その設定でインキが供給されるものがある。
しかし、この方法では、全体のインキ供給量が明確に把握できないので、胴入れ前にインキが練られて略同一膜厚となるインキローラ群におけるインキ膜厚が把握できない。
このため、刷り出し時のインキ供給量が、供給過多あるいは供給不足となり易かった。
これを解消するものとして、刷版の画線面積率に関係なく、全てのインキキーを一定の開度として、インキローラ群に供給して練るようにしたものがある。
この場合には、インキ供給量の把握が容易であるので、大幅なインキ供給量過多や不足という事態には至らない。
このようにして所定量のインキがインキローラ群に供給された後、各インキキーが対応する部分における刷版の画線面積率に応じた開度に設定され、インキ元ローラの回転によってインキローラ群に供給される。
特開平10−16193号公報
しかしながら、これら従来のものでは、インキローラ群に比べてインキ元ローラの回転速度が遅いので、刷版の画線面積率に応じた幅方向分布で供給されるインキがインキローラ群に供給される時期が遅れる。このため、インキ供給に変動を生じて、印刷の濃度が安定化するのに時間がかかるという問題があった。
また、印刷運転が終了する前に、胴抜きが行われるので、インキ供給状態で印刷紙にインキが供給されなくなる。このため、インキローラ群には過剰なインキが蓄積されているので、印刷作業が終了した後、インキローラ洗浄を行わずに印刷する場合、当初のインキローラ群の駆動時に過剰なインキの循環で平準化され、インキ着けローラでのインキ膜厚が厚くなる。この状態で、印刷運転を行うと、インキ過多となるので、場合によって印刷紙面の汚れ等が発生するし、インキの濃度がなかなか下がらない等によって印刷の濃度が安定化するのに時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、刷り出し時のインキ供給を的確に行い印刷の濃度を早期に安定化することができ、それにより刷り出し時の損紙量を低減できる印刷機およびそのインキ供給方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる印刷機は、複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置と、少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れし、その後第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始するインキ供給開始モードを備え、前記刷版へのインキ供給を制御するインキ供給制御部と、が備えられた印刷機であって、前記インキ供給開始モードには、
前記インキキーを略一定の所定開度とし、予め前記インキローラ群に所定量のインキ膜厚を形成するインキ巻きモードと、前記胴入れ前に、前記刷版の絵柄に対応して設定されたインキキー開度によって前記インキ元ローラを所定時間回転駆動する早期供給モードと、を備え、前記インキ巻きモードに続いて前記早期供給モードを実施する初印刷インキ供給開始モードが備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、インキローラ洗浄を行って印刷(以下、初印刷ともいう)する場合、インキローラ群には、インキが保持されていないので、胴抜き(インキ供給装置が版胴と接触しない)状態で初印刷インキ供給開始モードによってインキの供給が開始される。
インキローラ群には、インキが保持されていないので、まず、インキ巻きモードによって、インキキーを略一定の所定開度とし、インキ元ローラおよびインキローラ群を所定時間駆動し、インキローラ群に所定量のインキを供給する。供給されたインキはインキローラ群から刷版に供給されないので、回転しているインキローラ群に略一定の所定膜厚のインキ膜が形成される。
このように、インキキーを略一定の所定開度としているので、供給されるインキ量を厳密に設定することができる。このため、刷版に供給されるインキに過不足が生じることを防止することができる。
次いで、複数のインキキーの開度をそれぞれ対応する部分における刷版の絵柄に応じて設定し、早期供給モードによって、インキ元ローラを所定時間回転駆動すると、例えば、設定された開度に応じてインキ元ローラの幅方向に膜厚が変動しているインキ膜が、インキ受渡しローラとの係合点に至ることになる。
この状態で、胴入れすると、インキローラ群内のインキが刷版に供給され、インキローラ群のインキ膜厚が徐々に版胴側に向かうにしたがい薄くなるようになる。胴入れして第一所定時間経過後にインキ元ローラの運転を開始すると、刷版の絵柄に応じて設定されたインキ膜厚がインキ受渡しローラとの係合点に位置しているので、直ちに、インキ受渡しローラに供給されることになる。
このように、インキ元ローラの運転を開始すると、直ちに刷版の絵柄に応じて設定されたインキ膜厚がインキ受渡しローラに供給されるので、印刷の濃度を早期に安定させることができる。
これにより、刷り出し時の損紙量を低減することができる。
また、本発明にかかる印刷機では、複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置と、少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れし、その後第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始するインキ供給開始モードを備え、前記刷版へのインキ供給を制御するインキ供給制御部と、が備えられた印刷機であって、前記インキ供給開始モードには、前記胴入れから前記インキ元ローラの運転開始までの第二所定時間が前記第一所定時間よりも長く設定された継続印刷インキ供給開始モードが備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、印刷作業が終了した後、インキローラ洗浄を行なわないで印刷(以下、継続印刷ともいう)する場合、インキローラ群には、過剰なインキが保持されているので、継続印刷インキ供給開始モードによってインキの供給が開始される。
継続印刷インキ供給モードによると、胴入れからインキ元ローラの運転開始までの第二所定時間が第一所定時間よりも長く設定されているので、その間にインキローラ群から刷版の方により多くのインキが供給されることになる。
インキローラ群から刷版の方により多くのインキが供給されると、インキ元ローラの運転開始時におけるインキローラ群内のインキ膜厚分布およびインキ量が良好な状態となるので、印刷の濃度を早期に安定させることができる。
これにより、刷り出し時の損紙量を低減することができる。
また、本発明にかかる印刷機では、複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置と、少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れし、その後第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始するインキ供給開始モードを備え、前記刷版へのインキ供給を制御するインキ供給制御部と、が備えられた印刷機であって、前記インキ供給開始モードには、前記インキキーを略一定の所定開度とし、予め前記インキローラ群に所定量のインキ膜厚を形成するインキ巻きモードおよび前記胴入れ前に、前記刷版の絵柄に対応して設定されたインキキー開度によって前記インキ元ローラを所定時間回転駆動する早期供給モードを備え、前記インキ巻きモードに続いて前記早期供給モードを実施する初印刷インキ供給開始モードと、前記胴入れから前記インキ元ローラの運転開始までの第二所定時間が前記第一所定時間よりも長く設定された継続印刷インキ供給開始モードと、が備えられていることを特徴とする。
このように、インキ供給開始モードには、初印刷インキ供給開始モードと、継続印刷インキ供給開始モードと、が備えられているので、初印刷および継続印刷で共に、刷り出し時のインキ供給を的確に行い、印刷の濃度を早期に安定化することができる。これにより刷り出し時の損紙量を低減できる。
本発明にかかる印刷機のインキ供給方法では、複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置を備え、少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れした後、第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始し、インキ供給を開始する印刷機のインキ供給方法であって、前記インキキーを略一定の所定開度とし、予め前記インキローラ群に所定量のインキ膜厚を形成するインキ巻き工程と、前記胴入れ前に、前記刷版の絵柄に対応して設定されたインキキー開度によって前記インキ元ローラを所定時間回転駆動する早期供給工程と、が備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、初印刷を行う場合、インキローラ洗浄が行なわれてインキローラ群には、インキが保持されていないので、胴抜き(インキ供給装置が版胴と接触しない)状態でインキ巻き工程を行う。
インキローラ群には、インキが保持されていないので、まず、インキキーを略一定の所定開度とし、インキ元ローラおよびインキローラ群を所定時間駆動し、インキローラ群に所定量のインキを供給する。供給されたインキはインキローラ群から刷版に供給されないので、回転しているインキローラ群に略一定の所定膜厚のインキ膜が形成される。
このように、インキキーを略一定の所定開度としているので、供給されるインキ量を厳密に設定することができる。このため、刷版に供給されるインキに過不足が生じることを防止することができる。
次いで、早期供給工程を行う。すなわち、複数のインキキーの開度をそれぞれ対応する部分における刷版の絵柄に応じて設定し、インキ元ローラを所定時間回転駆動すると、例えば、設定された開度に応じてインキ元ローラの幅方向に膜厚が変動しているインキ膜が、インキ受渡しローラとの係合点に至ることになる。
この状態で、胴入れすると、インキローラ群内のインキが刷版に供給され、インキローラ群のインキ膜厚が徐々に版胴側に向かうにしたがい薄くなるようになる。胴入れして第一所定時間経過後にインキ元ローラの運転を開始すると、刷版の絵柄に応じて設定されたインキ膜厚がインキ受渡しローラとの係合点に位置しているので、直ちに、インキ受渡しローラに供給されることになる。
このように、インキ元ローラの運転を開始すると、直ちに刷版の絵柄に応じて設定されたインキ膜厚がインキ受渡しローラに供給されるので、印刷の濃度を早期に安定させることができる。
これにより、刷り出し時の損紙量を低減することができる。
また、本発明にかかる印刷機のインキ供給方法では、複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置を備え、少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れした後、第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始し、インキ供給を開始する印刷機のインキ供給方法であって、前記所定運転速度に至る時点で胴入れした後、前記第一所定時間よりも長く設定された第二所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始することを特徴とする。
印刷作業が終了した後、継続印刷を行なう場合、インキローラ群には、過剰なインキが保持されている。
本発明によれば、胴入れからインキ元ローラの運転開始までの第二所定時間が第一所定時間よりも長く設定されているので、その間にインキローラ群から刷版の方により多くのインキが供給されることになる。
インキローラ群から刷版の方により多くのインキが供給されると、インキ元ローラの運転開始時におけるインキローラ群内のインキ膜厚分布およびインキ量が良好な状態となるので、印刷の濃度を早期に安定させることができる。
これにより、刷り出し時の損紙量を低減することができる。
本発明によれば、刷り出し時のインキ供給を的確に行い、印刷の濃度を早期に安定化することができる。これにより刷り出し時の損紙量を低減できる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の一実施形態にかかる新聞印刷に用いられる輪転印刷機1について、図1〜図7を参照して説明する。
図1は、輪転印刷機1の全体概略構成を示す正面図である。
輪転印刷機1には、複数の給紙装置3と、印刷ユニット5と、ターンバー列部7と、折機9と、が備えられている。
給紙装置3には、それぞれウェブ11がロール状に巻かれた巻取紙13を回動自在に保持する3対のアーム15と、図示しない紙継装置とが備えられている。
給紙位置に位置するアーム15aに取り付けられた巻取紙13からウェブ11が給紙されている場合に、紙継位置に位置するアーム15bでは、巻取紙13は紙継ぎ準備が施されて待機している。
繰り出されている巻取紙13のウェブ11が残り少なくなると、待機している巻取紙13のウェブ11に紙継ぎされる。
このようにして、ウェブ11は給紙装置3から印刷ユニット5へ連続的に繰り出される。
印刷ユニット5には、両面4色印刷を行なう多色刷印刷ユニット5aと、両面2色印刷を行なう2色刷印刷ユニット5bとが備えられている。
なお、多色刷印刷ユニット5aおよび2色刷印刷ユニット5bは一例を示したものであり、両面単色印刷を行なう単色刷印刷ユニット、一面4色他面2色印刷を行なう印刷ユニット等、適宜な印刷ユニットを用いることができる。
多色刷印刷ユニット5aおよび2色刷印刷ユニット5bは、それぞれ給紙装置3から供給されるウェブ11に所定の印刷を行ない、ターンバー列部7へ供給する。
ターンバー列部7は、図示を省略した多数のターンバーを備えており、各印刷ユニット5a,5bからのウェブ11の走行ルートを変更し、その重なり順番を変えられるように構成されている。
折機9は、ターンバー列部7から送られる複数のウェブ11を重ねて、縦切断したり、三角板により縦折りしたり、さらに横切断、横折りしたりし、所望の折帳として排出するように構成されている。
図2は、印刷ユニット5bの下部の一方の印刷部の概略構成を示す正面図である。
印刷部には、印刷画像を形成するための刷版16を装着する版胴17と、版胴17の刷版に形成された画像をウェブ11に転写するブランケット胴19と、版胴17の刷版の画線部にインキKを供給するインキ供給装置21と、版胴17の非画線部に湿し水を供給する湿し装置23と、が備えられている。
インキ供給装置21には、インキ着けローラ25,27と、インキ往復ローラ29,31と、インキ練りローラ33,35と、インキ受渡しローラ37と、インキ元ローラ39と、インキキー41と、インキ壺43と、が備えられている。
インキ着けローラ25,27、インキ往復ローラ29,31、インキ練りローラ33,35およびインキ受渡しローラ37は、本発明によるインキローラ群を構成している。
インキ往復ローラ29,31は、金属製で、フレームに対して回転自在および軸線方向に摺動可能に支持されている。インキ往復ローラ29,31は、図示しない本機の駆動源によって版胴7の周面と略同一周速で回転されるとともに軸線方向へ往復動されるように構成されている。
インキ練りローラ33,35は、表面がゴム製で、回転自在に取り付けられている。インキ練りローラ33は、インキ往復ローラ29,31に押付けられることによって、これらのローラに連れ回りさせられるように構成されている。
インキ練りローラ35は、インキ往復ローラ31とインキ受渡しローラ37とに押付けられることによって、これらのローラに連れ回りさせられるように構成されている。
インキ着けローラ25,27は、表面がゴム製で、フレームに回動自在に支持されている。インキ着けローラ25,27は、インキ往復ローラ29と版胴17とに押付けられることによって、連れ回りされるように構成されている。
インキ受渡しローラ37は、金属製で、フレームに対して回転自在に支持され、図示しない本機の駆動源によって版胴7の周面と略同一周速で回転されるように構成されている。
インキ受渡しローラ37は、インキ元ローラ39に対して微小な隙間を空けるように設置されている。
インキ元ローラ39は、金属製で、回転自在に設けられている。インキ元ローラ39は図示しない駆動源によって本機とは独立して駆動されるように構成されている。この場合、例えば、印刷運転中は、本機の速度に一定の関係を保って回転される。
インキ元ローラ39のインキ受渡しローラ37に対して反対側には、複数、例えば32枚のインキキー41が、インキ元ローラ39の軸線方向に並設されている。
インキ元ローラ39と、複数のインキキー41と、図示しない側板とによってインキ壺43が構成されている。
インキキー41は、金属製で、板状の部材である。インキキー41は、図示しない駆動手段によってインキ元ローラ39から離れた側の端部を支点として揺動可能に支持されている。各インキキー41は、この駆動手段によって揺動され、その先端とインキ元ローラ39との間の間隙(インキキー41の開度)Sが設定されるように構成されている。
湿し装置23には、水着けローラ45と、水往復ローラ47と、スプレーダンプナ49とが備えられている。
水往復ローラ47は、金属製で、フレームに対して回転自在および軸線方向に摺動可能に支持されている。水往復ローラ47は、図示しない駆動源によって版胴17の周面と略同一周速で回転されるとともに軸線方向へ往復動されるように構成されている。
水着けローラ45は、フレームに回転自在に取り付けられている。水着けローラ45は、水往復ローラ47と版胴17とに押付けられることによって、連れ回りされるように構成されている。
スプレーダンプナ49は、水往復ローラ47に水をスプレーして供給するように構成されている。
輪転印刷機1には、運転等を制御する制御部が備えられており、その中には、インキ供給制御部50が備えられている。
インキ供給制御部50は、刷版16へのインキ供給を制御するものであり、各インキキー41の間隙Sの設定、インキローラ群の速度調整(本機の駆動制御)、インキ元ローラ39の回転制御等を行なう機能を有している。
インキ供給制御部50には、運転を開始して所定タイミングでインキを刷版16に供給するインキ供給開始モードが備えられている。インキ供給開始モードには、初印刷インキ供給開始モードJと、胴入れからインキ元ローラ39の運転開始までの時間を延長した継続印刷インキ供給開始モードHとが設けられている。
初印刷インキ供給開始モードJには、略一定の所定開度とし、予めインキローラ群に所定量のインキ膜厚を形成するインキ巻きモードMと、胴入れ前に、刷版の絵柄に対応して設定されたインキキー41開度によってインキ元ローラ39を所定時間回転駆動する早期供給モードNがこの順序で備えられている。
以上のように構成された本実施形態にかかる輪転印刷機1の動作について説明する。
各給紙装置3にアーム15に保持された巻取紙13から繰り出されるウェブ11は、多色刷印刷ユニット5aあるいは2色刷印刷ユニット5bに送られる。
多色刷印刷ユニット5aあるいは2色刷印刷ユニット5bでは次のような印刷作業が繰り返し行われている。
印刷ユニットの各部材は、図2に矢印で示されているように回転されている。
版胴17の周面に取付けられた刷版16の非画線部に湿し装置23から水が供給される。
湿し装置23では、水往復ローラ47は軸線方向に往復動しつつ版胴17と略同一周速度で回転しており、水着けローラ45は版胴17と水往復ローラ47に所定ニップ圧で押付けられ、連れ回りされることによって版胴17と略同一周速度で回転している。
スプレーダンプナ49から噴霧された水は、水往復ローラ47に供給され、水往復ローラ47と水着けローラ45とのニップ圧によって水着けローラ45へ転移される量が調整される。水着けローラ45に転移された水は、略同一周速度で回転されている版胴17に取り付けられた刷版の非画線部に供給される。
非画線部に水が供給された刷版には、次いで刷版の画線部にインキ供給装置21によってインキKが供給される。
インキ供給装置21では、各インキキー41の先端とインキ元ローラ39との間の間隙Sは、各インキキー41の刷版16の対応する部分の画線面積率(絵柄)に応じて設定されている。
各インキキー41は、所要の間隙S、すなわち、対応する部分の画線面積率が大きい場合は大きく、小さい場合は小さく、なるように図示しない駆動手段によって設定(プリセット)されている。
インキ壺43に貯留されたインキKが、インキキー41の先端とインキ元ローラ39との間の位置Pを通ってインキ元ローラ39によって引き出される。
インキ元ローラ39上のインキKの一部は、インキ元ローラ39とインキ受渡しローラ37とが係合する位置Wでインキ受渡しローラ37に受け渡される。
インキ受渡しローラ37に受け渡されたインキは、インキ練りローラ35、インキ往復ローラ31、インキ練りローラ33およびインキ往復ローラ29と伝達される。
インキ着けローラ25,27と版胴17とが係合する位置Tから版胴17の周面に取り付けられた刷版16の画線部に供給される。
この時、インキ供給装置21で供給されるインキKは、インキキー41の先端とインキ元ローラ39との間の間隙Sと、低速度で回転するインキ元ローラ39によって供給量を調整され、その後、各ローラ間のニップ部で供給量を絞られつつ徐々に薄くなるように練られる。インキ往復ローラ31,29は軸線方向に往復動し、この練り効果を一層高める。
このインキ膜厚の変化は、図3に示されるようになる。
このようにして、刷版16の画線部に転移されたインキK(画像)は、ブランケット胴19に転写される。ブランケット胴19に転写された画像は、ブランケット胴19,19の間を下から上に向けて走行しているウェブ11の両面に転写される。これにより、ウェブ11の両面に1色の印刷が行なわれる。
このようにして、多色刷印刷ユニット5aで表裏両面にカラー印刷されたウェブ11および2色刷印刷ユニット5bで表裏両面に2色あるいは単色印刷されたウェブ11は、ターンバー列部7でターンバーによって走行ルートが変更され、新聞のページ構成に合わせて重なりの順番が調整される。
ターンバー列部7から折機9に送られた複数のウェブ11は、縦折りされ、横切断される。切断されたウェブ11は折胴によって横折りされ、折帳が形成され、機外に搬送される。
次に、刷り出し時のインキ供給動作について説明する。
まず、インキローラ洗浄を行なって前の印刷作業のインキを洗い落とす。したがって、インキローラ群にはインキが保持されていない。
この場合には、インキ供給制御部50では、初印刷インキ供給開始モードJによってインキ供給を開始する。
図4は、初印刷インキ供給開始モードJのフローを示す。初印刷インキ供給開始モードJでは、まず、インキ巻きモードMが実施される。図5は、この時の経過時間に伴う各部の状態変化およびインキ供給装置21内のインキKの膜厚変化の状態を示している。
胴抜きの状態で、全てのインキキーを一定開度、例えば、50%に、インキ元ローラ39の回転速度を所定速度、例えば、最高速度の20%に設定し、インキローラ群およびインキ元ローラ39を駆動し、インキ供給を開始する(ステップS1)
この時、インキローラ群(インキ受渡しローラ37、インキ往復ローラ31,29、インキ練りローラ35,33およびインキ着けローラ25,27)は、所定時間、例えば、36秒間加速され、次いで、所定速度、例えば、6万回転/時を所定時間、例えば、20秒間維持し、次いで、所定時間、例えば36秒間減速されるように運転される。
この時、インキローラ群と同様に本機で駆動される版胴17もインキローラ群と同一周速で回転している。
インキ元ローラ39が、所定時間、例えば、3.5秒間運転されると、インキ元ローラ39の回転を停止する(ステップS2)。
インキ元ローラ39を停止する所定時間は、所定量のインキを供給できるように設定される。
インキ元ローラ39の停止とともにインキキー41が閉じられはじめる。
この時、インキKは、インキ元ローラ39上の位置Pから位置Wまで設定されたインキキー41の開度による厚さだけ存在し、インキローラ群内には供給されたインキ量に応じ若干先薄状態で存在する。
次いで、インキキー41が完全に閉じられた状態で、インキ元ローラ39がステップS1と同じ一定速度で回転される(ステップS3)。
インキローラ群の停止と共に、インキ元ローラ39も停止される(ステップS4)。
この間に、インキ元ローラ39の位置Pから位置WまでのインキKは、インキ受渡しローラ37に受け渡され、一方、インキキー41が閉じられているので、インキ元ローラ39の位置Pから位置WまでにはインキKが存在しない状態となる。
インキローラ群では、インキKは循環されるので、各部において略同一厚さのインキ膜が形成される。
これにより、インキローラ群には、一定のインキキー41開度Sで所定時間(すなわち、所定回転量:所定距離)だけのインキが供給されることになり、インキ巻きモードMが終了する。
このように、インキ巻きモードMでは、インキキー41を略一定の所定開度Sとしているので、供給されるインキ量を厳密に設定することができる。
このため、刷版に供給されるインキに過不足が生じることを防止することができる。
次に、各インキキー41の開度Sが、刷版16の対応する部分の画線面積率(絵柄)に応じて設定される(ステップS5)。
これにより、インキ元ローラ39が回転すると、インキ元ローラ上には、各インキキー41の開度Sに応じて幅方向に厚みが変動した分布のインキが供給されることになる。
この段階では、インキローラ群でのインキ膜厚には大きな変動は生じない。
次いで、早期供給モードNに入る。
まず、本機が駆動され、印刷運転が開始される(ステップS6)。これに伴い、インキローラ群が加速される。
次いで、インキ元ローラ39が、所定速度、例えば、最高速度の40%で、所定時間t0、例えば、4.2秒間運転される(ステップ7)。
これにより、インキ元ローラ39上に刷版16の絵柄面積率に対応して幅方向に厚みが変動した分布のインキが供給され、最終的には、位置Pから位置Wまでこの分布を持つインキ(図5のインキ膜厚で斜線表示)が存在するようになる。
インキ元ローラ39の回転速度および回転時間t0は、位置Wまでインキが到達するように設定するのが好適である。
次に、胴入れが行われ、インキ着けローラ25,27が版胴17の表面に装着された刷版16に接触させられる(ステップS8)。
これにより、インキ着けローラ25,27から刷版16へインキKが供給されるようになる。
これに伴って、インキローラ群内のインキ膜厚は版胴17に向かって先薄となるように変化する。
胴入れから所定時間(第一所定時間)t1、例えば、4秒間経過後、インキ元ローラ39を版胴周速に対して一定比率となるようにして回転駆動する(ステップ9)。
この時、刷版16の絵柄面積率に対応して幅方向に厚みが変動した分布のインキKがインキ元ローラ39上の位置Wまで存在しているので、インキ元ローラ39の回転開始に伴い、直ちに、インキ受渡しローラ37に供給されることになる。
このように、インキ元ローラ39の運転を開始すると、直ちに刷版の絵柄に応じて設定されたインキ膜厚がインキ受渡しローラ37に供給されるので、印刷の濃度を早期に安定させることができる。
これにより、刷り出し時の損紙量を格段に低減することができる。
一方、印刷作業が終了した後、インキローラ洗浄を行わずに印刷する場合には、インキ供給制御部50では、継続印刷インキ供給開始モードHによってインキ供給を開始する。
図6は、継続印刷インキ供給開始モードHのフローを示す。図7は、この時の経過時間に伴う各部の状態変化およびインキ供給装置21内のインキKの膜厚変化の状態を示している。
継続印刷インキ供給モードHでは、刷版16は前のものをそのまま使う場合も、交換する場合もあるが、いずれにしてもインキローラ洗浄が行なわれず、インキキー41の開度Sの設定も大抵の場合変更されない。
印刷運転中の輪転印刷機1に図示しない制御手段から停止信号が発信される(ステップS11)。
これにより、胴抜きが行われ、減速していた輪転印刷機1の運転が停止される。
胴抜きからインキ元ローラ39およびインキローラ群の停止までに少し時間があるので、インキ元ローラ39からインキ受渡しローラ37にインキが受け渡されるし、インキローラ群内に貯留しているインキの存在もあって、運転が停止された状態では、インキローラ群に所定量以上のインキが残留している。
また、インキローラ群では、インキKはある程度循環されるので、各部において厚さは均一化されつつある状態となる。
次いで、本機が駆動され、印刷運転が開始される(ステップS12)。これに伴い、インキローラ群が加速される。
この時点では、インキ元ローラ39が回転駆動されていないし、胴入れもされていないので、インキローラ群では、インキKは循環され、各部において厚さは均一化される。
運転速度が所定速度に達すると、胴入れが行われ、インキ着けローラ25,27が版胴17の表面に装着された刷版16に接触させられる(ステップS13)。
これにより、インキ着けローラ25,27から刷版16へインキKが供給されるようになる。
これに伴って、インキローラ群内のインキ膜厚は版胴17に向かって先薄となるように変化する。
胴入れから所定時間(第二所定時間)t2、例えば、9秒間経過後、インキ元ローラ39を版胴周速に対して一定比率となるようにして回転駆動する(ステップ14)。
胴入れからインキ元ローラ39の運転開始までの所定時間t2が、例えば、9秒間と初印刷インキ供給開始モードJの所定時間、例えば4秒間よりも長く設定されているので、その間にインキローラ群から刷版16(ウェブ11)の方により多くのインキKが供給されることになる。
インキローラ群から刷版16の方により多くのインキKが供給されると、インキ元ローラ39の運転開始時までにインキローラ群内のインキKが少なくなる。そして、インキ着けローラ25,27から刷版16にインキが供給されるので、インキKの膜厚分布がインキ着けローラ25,27に向かって先薄状態とされる。
このように、インキKの膜厚分布およびインキ量が良好な状態とされるので、印刷の濃度を早期に安定させることができる。
これにより、刷り出し時の損紙量を低減することができる。
なお、上述の各所定時間および所定速度は、一例として数字を挙げているが、これらは印刷条件に応じて適宜変更されるものである。
また、本実施形態では、インキ供給制御部50に初印刷インキ供給開始モードJおよび継続印刷インキ供給開始モードHを備えているが、いずれか一方を備えるようにしてもよい。
輪転印刷機1の印刷作業の状況に応じて、例えば、新版印刷がほとんどであれば、初印刷インキ供給開始モードJのみを備えても同等の損紙低減効果を奏する。
さらに、本実施形態では、新聞印刷用の輪転印刷機1に本発明を適用しているが、商業用オフセット輪転印刷機や枚葉オフセット輪転印刷機に適用してもよい。
また、この場合、インキ受渡しローラを往復運動させてインキ元ローラからインキローラ群へインキを供給するインキ供給装置の構成であっても、往復回数または往復時間を設定し、インキローラ群へのインキ供給量を制御することにより、本実施形態と同様の効果をもたらす。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の一実施形態にかかる輪転印刷機の全体概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷部の概略構成を示す部分正面図である。 印刷時のインキローラ群のインキ膜厚分布を示す模式図である。 本発明の一実施形態の初印刷インキ供給開始モードのフロー図である。 本発明の一実施形態の初印刷インキ供給開始モード時の経過時間に伴う各部の状態変化およびインキ供給装置内のインキの膜厚変化を示す模式図である。 本発明の一実施形態の継続印刷インキ供給開始モードのフロー図である。 本発明の一実施形態の継続印刷インキ供給開始モード時の経過時間に伴う各部の状態変化およびインキ供給装置内のインキの膜厚変化を示す模式図である。
符号の説明
1 輪転印刷機
16 刷版
17 版胴
21 インキ供給装置
37 インキ受渡しローラ
39 インキ元ローラ
41 インキキー
43 インキ壺
50 インキ供給制御部
H 継続印刷インキ供給モード
J 初印刷インキ供給モード
K インキ
M インキ巻きモード
N 早期供給モード

Claims (5)

  1. 複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置と、
    少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れし、その後第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始するインキ供給開始モードを備え、前記刷版へのインキ供給を制御するインキ供給制御部と、が備えられた印刷機であって、
    前記インキ供給開始モードには、
    前記インキキーを略一定の所定開度とし、予め前記インキローラ群に所定量のインキ膜厚を形成するインキ巻きモードと、
    前記胴入れ前に、前記刷版の絵柄に対応して設定されたインキキー開度によって前記インキ元ローラを所定時間回転駆動する早期供給モードと、を備え、前記インキ巻きモードに続いて前記早期供給モードを実施する初印刷インキ供給開始モードが備えられていることを特徴とする印刷機。
  2. 複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置と、
    少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れし、その後第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始するインキ供給開始モードを備え、前記刷版へのインキ供給を制御するインキ供給制御部と、が備えられた印刷機であって、
    前記インキ供給開始モードには、
    前記胴入れから前記インキ元ローラの運転開始までの第二所定時間が前記第一所定時間よりも長く設定された継続印刷インキ供給開始モードが備えられていることを特徴とする印刷機。
  3. 複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置と、
    少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れし、その後第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始するインキ供給開始モードを備え、前記刷版へのインキ供給を制御するインキ供給制御部と、が備えられた印刷機であって、
    前記インキ供給開始モードには、
    前記インキキーを略一定の所定開度とし、予め前記インキローラ群に所定量のインキ膜厚を形成するインキ巻きモードおよび前記胴入れ前に、前記刷版の絵柄に対応して設定されたインキキー開度によって前記インキ元ローラを所定時間回転駆動する早期供給モードを備え、前記インキ巻きモードに続いて前記早期供給モードを実施する初印刷インキ供給開始モードと、
    前記胴入れから前記インキ元ローラの運転開始までの第二所定時間が前記第一所定時間よりも長く設定された継続印刷インキ供給開始モードと、が備えられていることを特徴とする印刷機。
  4. 複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置を備え、
    少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れした後、第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始し、インキ供給を開始する印刷機のインキ供給方法であって、
    前記インキキーを略一定の所定開度とし、予め前記インキローラ群に所定量のインキ膜厚を形成するインキ巻き工程と、
    前記胴入れ前に、前記刷版の絵柄に対応して設定されたインキキー開度によって前記インキ元ローラを所定時間回転駆動する早期供給工程と、が備えられていることを特徴とする印刷機のインキ供給方法。
  5. 複数のインキキーおよびインキ元ローラを備えるインキ壷からマシン速度に連動して運転されるインキ受渡しローラを含むインキローラ群を介して版胴の表面に取り付けられた刷版にインキを供給するインキ供給装置を備え、
    少なくとも、所定運転速度に至る時点で胴入れした後、第一所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始し、インキ供給を開始する印刷機のインキ供給方法であって、
    前記所定運転速度に至る時点で胴入れした後、前記第一所定時間よりも長く設定された第二所定時間経過後に前記インキ元ローラの運転を開始することを特徴とする印刷機のインキ供給方法。
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