JP2007290186A - 印刷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装置構成を複雑高価とすることなく洗浄時間の短縮を可能にした印刷機を提供する。
【解決手段】 インキ練り35aに間欠的に供給された洗浄液が各インキローラの周面を順次伝達され、インキ往復ローラ33aでかき取られることで各インキローラを洗浄するインキ洗浄装置47と、ゴム胴19に取り付けられたブランケットの表面を拭き取り洗浄するブランケット洗浄装置59と、圧胴21の表面を拭き取り洗浄する圧胴洗浄装置71と、各洗浄装置の運転を制御する洗浄制御部93と、を備えている枚葉印刷機1であって、洗浄制御部93には、インキ洗浄装置47における最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間を通常よりも長くする低速インキ洗浄運転モードTと、低速インキ洗浄運転モードTで運転されるインキ洗浄装置47とブランケット洗浄装置59とを並列運転する短縮運転モードTNと、が備えられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 インキ練り35aに間欠的に供給された洗浄液が各インキローラの周面を順次伝達され、インキ往復ローラ33aでかき取られることで各インキローラを洗浄するインキ洗浄装置47と、ゴム胴19に取り付けられたブランケットの表面を拭き取り洗浄するブランケット洗浄装置59と、圧胴21の表面を拭き取り洗浄する圧胴洗浄装置71と、各洗浄装置の運転を制御する洗浄制御部93と、を備えている枚葉印刷機1であって、洗浄制御部93には、インキ洗浄装置47における最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間を通常よりも長くする低速インキ洗浄運転モードTと、低速インキ洗浄運転モードTで運転されるインキ洗浄装置47とブランケット洗浄装置59とを並列運転する短縮運転モードTNと、が備えられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、印刷機に関するものである。
印刷機の印刷ユニットは、印刷作業中に圧胴、ゴム胴(ブランケット胴)、版胴、インキ供給装置および湿し装置は一定の関連した速度で運転される必要があるので、通常一つの駆動源によって駆動されている。
オーダチェンジ時、始業時、終業時等に、圧胴、ゴム胴に取り付けられたブランケットおよびインキ供給装置を構成するインキローラ等は圧胴洗浄装置、ブランケット洗浄装置およびインキ洗浄装置によって洗浄されるが、これらを洗浄する際に必要とされる回転速度が異なるため、同時に洗浄作業を行うことができない。
このため、圧胴洗浄装置、ブランケット洗浄装置およびインキ洗浄装置は個別に運転され、かつ、各洗浄作業の間では、運転を一度停止しているのが実情であり、洗浄作業に時間を要していた。
オーダチェンジ時、始業時、終業時等に、圧胴、ゴム胴に取り付けられたブランケットおよびインキ供給装置を構成するインキローラ等は圧胴洗浄装置、ブランケット洗浄装置およびインキ洗浄装置によって洗浄されるが、これらを洗浄する際に必要とされる回転速度が異なるため、同時に洗浄作業を行うことができない。
このため、圧胴洗浄装置、ブランケット洗浄装置およびインキ洗浄装置は個別に運転され、かつ、各洗浄作業の間では、運転を一度停止しているのが実情であり、洗浄作業に時間を要していた。
これを解消するものとして、例えば、特許文献1に示されるようにインキ洗浄を他の洗浄と並列に実施できるようにしたものが提案されている。
これは、インキ供給装置を本機の駆動源に対し選択的に断接可能とし、切断時には専用の駆動源によって駆動されるようにし、インキ供給装置と圧胴およびゴム胴との駆動速度を別個に調節可能としたものである。
これは、インキ供給装置を本機の駆動源に対し選択的に断接可能とし、切断時には専用の駆動源によって駆動されるようにし、インキ供給装置と圧胴およびゴム胴との駆動速度を別個に調節可能としたものである。
しかしながら、特許文献1に示されるものは、インキ供給装置を本機の駆動源に対し選択的に断接可能とするために駆動機構が複雑となるという問題があった。
また、通常の印刷作業では使用しないインキ供給装置のみを駆動する駆動源を備えるので、印刷機がその分高価となるという問題があった。
また、通常の印刷作業では使用しないインキ供給装置のみを駆動する駆動源を備えるので、印刷機がその分高価となるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、装置構成を複雑高価とすることなく洗浄時間の短縮を可能にした印刷機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる印刷機は、上流側のインキローラに間欠的に供給された洗浄液が各インキローラの周面を順次伝達され、下流側のインキローラでかき取られることで回転する各インキローラを洗浄するインキ洗浄装置と、回転するブランケット胴に取り付けられたブランケットの表面を拭き取り洗浄するブランケット洗浄装置と、回転する圧胴の表面を拭き取り洗浄する圧胴洗浄装置と、前記インキ洗浄装置、前記ブランケット洗浄装置および前記圧胴洗浄装置の運転を制御する洗浄制御部と、を備えている印刷機であって、前記洗浄制御部には、前記インキ洗浄装置における最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間を通常よりも長くする低速インキ洗浄運転モードと、該低速インキ洗浄運転モードで運転される前記インキ洗浄装置と前記ブランケット洗浄装置とを並列運転する短縮運転モードと、が備えられていることを特徴とする。
すなわち、本発明にかかる印刷機は、上流側のインキローラに間欠的に供給された洗浄液が各インキローラの周面を順次伝達され、下流側のインキローラでかき取られることで回転する各インキローラを洗浄するインキ洗浄装置と、回転するブランケット胴に取り付けられたブランケットの表面を拭き取り洗浄するブランケット洗浄装置と、回転する圧胴の表面を拭き取り洗浄する圧胴洗浄装置と、前記インキ洗浄装置、前記ブランケット洗浄装置および前記圧胴洗浄装置の運転を制御する洗浄制御部と、を備えている印刷機であって、前記洗浄制御部には、前記インキ洗浄装置における最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間を通常よりも長くする低速インキ洗浄運転モードと、該低速インキ洗浄運転モードで運転される前記インキ洗浄装置と前記ブランケット洗浄装置とを並列運転する短縮運転モードと、が備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、インキ洗浄装置を低速インキ洗浄運転モードで運転すると、最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間を通常よりも長くしているので、この間に先に供給された洗浄液を含め全ての洗浄液が確実に下流側のインキローラまで送られ、そこでかき取られることになる。
そのため、インキを含んだ洗浄液が残留することがないので、たとえインキローラの回転速度を遅くしたとしても、洗浄能力を維持することができる。
言い換えると、低速インキ洗浄運転モードで洗浄すると、インキローラの回転速度は、ブランケットを取付けるためのギャップがあるため最高速度が制限されるブランケット洗浄時におけるゴム胴の回転速度と同等とすることができる。
このように、例えば、インキ供給装置を別駆動源で運転するようにしなくても、インキ洗浄装置およびブランケット洗浄装置を同時に並列して運転することができるので、装置構成が複雑となること、それにより高価となることを阻止することができる。
なお、最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間は運転速度にもよるが、通常洗浄速度時の少なくとも5倍以上あるいは全洗浄時間の四分の一以上が好適である。
そのため、インキを含んだ洗浄液が残留することがないので、たとえインキローラの回転速度を遅くしたとしても、洗浄能力を維持することができる。
言い換えると、低速インキ洗浄運転モードで洗浄すると、インキローラの回転速度は、ブランケットを取付けるためのギャップがあるため最高速度が制限されるブランケット洗浄時におけるゴム胴の回転速度と同等とすることができる。
このように、例えば、インキ供給装置を別駆動源で運転するようにしなくても、インキ洗浄装置およびブランケット洗浄装置を同時に並列して運転することができるので、装置構成が複雑となること、それにより高価となることを阻止することができる。
なお、最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間は運転速度にもよるが、通常洗浄速度時の少なくとも5倍以上あるいは全洗浄時間の四分の一以上が好適である。
そして、短縮運転モードで運転すると、インキ洗浄装置とブランケット洗浄装置とが並列して運転されるので、インキ洗浄装置およびブランケット洗浄装置を個別に運転するものに比べて洗浄時間を短縮することができる。
また、個別に洗浄する場合に比べて、洗浄作業を切り替えるための停止期間を必要としないので、その分洗浄時間を短縮することができる。
この場合、インキ洗浄装置の低速インキ洗浄運転モードにおける最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間は、洗浄能力と洗浄時間増との関係から短縮効果がでるように選択されるのが好適である。
なお、ここで「インキローラ」とは、インキ供給装置を構成する洗浄されるローラを総称している。
また、個別に洗浄する場合に比べて、洗浄作業を切り替えるための停止期間を必要としないので、その分洗浄時間を短縮することができる。
この場合、インキ洗浄装置の低速インキ洗浄運転モードにおける最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間は、洗浄能力と洗浄時間増との関係から短縮効果がでるように選択されるのが好適である。
なお、ここで「インキローラ」とは、インキ供給装置を構成する洗浄されるローラを総称している。
また、本発明にかかる印刷機では、前記短縮運転モードは、前記インキ洗浄装置と前記ブランケット洗浄装置との並列運転の前あるいは後に圧胴洗浄装置を運転させることを特徴とする。
インキローラ洗浄、ブランケット洗浄および圧胴洗浄を行う場合、インキ洗浄装置およびブランケット洗浄装置を並列運転し、その前あるいは後に圧胴洗浄装置を運転させるので、全体の洗浄時間を短縮することができる。
上記発明では、前記短縮運転モードは、前記圧胴洗浄装置の運転を前記インキ洗浄装置および前記ブランケット洗浄装置の並列運転と連続的に行うことが好適である。
このようにすると、インキ洗浄装置およびブランケット洗浄装置と圧胴洗浄装置とで洗浄作業を切り替えるための停止期間を必要としないので、その分洗浄時間を一層短縮することができる。
このようにすると、インキ洗浄装置およびブランケット洗浄装置と圧胴洗浄装置とで洗浄作業を切り替えるための停止期間を必要としないので、その分洗浄時間を一層短縮することができる。
本発明によれば、洗浄制御部に、インキ洗浄装置における最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間を通常よりも長くする低速インキ洗浄運転モードと、この低速インキ洗浄運転モードで運転されるインキ洗浄装置とブランケット洗浄装置とを並列運転する短縮運転モードと、が備えられているので、インキ洗浄装置およびブランケット洗浄装置を個別に運転するものに比べて洗浄時間を短縮することができる。
また、個別に洗浄する場合に比べて、洗浄作業を切り替えるための停止期間を必要としないので、その分洗浄時間を短縮することができる。
また、例えば、インキ供給装置を別駆動源で運転するようにしなくても、インキ洗浄装置およびブランケット洗浄装置を同時に並列して運転することができるので、装置構成が複雑となること、それにより高価となることを阻止することができる。
また、個別に洗浄する場合に比べて、洗浄作業を切り替えるための停止期間を必要としないので、その分洗浄時間を短縮することができる。
また、例えば、インキ供給装置を別駆動源で運転するようにしなくても、インキ洗浄装置およびブランケット洗浄装置を同時に並列して運転することができるので、装置構成が複雑となること、それにより高価となることを阻止することができる。
以下に、本発明の一実施形態にかかる枚葉印刷機(印刷機)1について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は、枚葉印刷機1の全体概略構成を示す模式図である。
枚葉印刷機1は、被印刷物である枚葉紙が供給される上流側から下流側に向けて、給紙装置3と、複数の印刷ユニット5と、排紙装置7とが備えられている。
給紙装置3は、図示しない既知の給紙機構によって給紙台11の上に積層された枚葉紙9を上から順に一枚ずつ取上げて供給するものである。
給紙台11は、給紙機構が枚葉紙9と略一定の位置関係を保つように枚葉紙9の供給に対応して上動するように構成されている。
図1は、枚葉印刷機1の全体概略構成を示す模式図である。
枚葉印刷機1は、被印刷物である枚葉紙が供給される上流側から下流側に向けて、給紙装置3と、複数の印刷ユニット5と、排紙装置7とが備えられている。
給紙装置3は、図示しない既知の給紙機構によって給紙台11の上に積層された枚葉紙9を上から順に一枚ずつ取上げて供給するものである。
給紙台11は、給紙機構が枚葉紙9と略一定の位置関係を保つように枚葉紙9の供給に対応して上動するように構成されている。
印刷ユニット5は、印刷する色ごとに複数設けられている。本実施形態では、C(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー)及びBL(ブラック)からなる4色の色によって印刷する4色機が示されており、4つの印刷ユニット5が設けられている。
各印刷ユニット5には、インキを供給するインキ装置13と、湿し水を供給する湿し装置15と、これらインキ装置13と湿し装置15に対向配置された版胴17と、この版胴17に対向配置されたゴム胴(ブランケット胴)19と、このゴム胴19に対向配置された圧胴21と、各印刷ユニット5の圧胴21間に配置される中間胴23とが備えられている。
図2は、インキ装置13を拡大して示す模式図である。
インキ装置13には、インキ元ローラ25と、インキキー27と、受渡しローラ29と、インキ着けローラ31と、インキ練りローラ群とが備えられている。
インキ練りローラ群は、複数のインキ往復ローラ33と複数のインキ練りローラ35とが交互に配置されて構成されている。
インキ装置13には、インキ元ローラ25と、インキキー27と、受渡しローラ29と、インキ着けローラ31と、インキ練りローラ群とが備えられている。
インキ練りローラ群は、複数のインキ往復ローラ33と複数のインキ練りローラ35とが交互に配置されて構成されている。
インキ往復ローラ33は、樹脂製で、フレームに対して回転自在および軸線方向に摺動可能に支持されている。インキ往復ローラ33は、図示しない駆動源によって版胴17の周面と略同一周速で回転されるとともに軸線方向へ往復動されるように構成されている。
インキ練りローラ35は、表面がゴム製で、回転自在に取り付けられている。インキ練りローラ35は、インキ往復ローラ33に押付けられることによって、これらのローラに連れ回りさせられるように構成されている。
インキ練りローラ35は、表面がゴム製で、回転自在に取り付けられている。インキ練りローラ35は、インキ往復ローラ33に押付けられることによって、これらのローラに連れ回りさせられるように構成されている。
インキ着けローラ31は、表面がゴム製で、フレームに回動自在に支持されている。インキ着けローラ31は、インキ往復ローラ33と版胴17とに押付けられることによって、連れ回りされるように構成されている。
インキキー27は、インキ元ローラ25とでインキを保持するインキ溜め37を形成している。
インキキー27は、インキ元ローラ25とでインキを保持するインキ溜め37を形成している。
インキは、インキ元ローラ25の回転に伴いインキキー27との間の隙間からインキ元ローラ25の周面によって運ばれ、受渡しローラ29へ供給される。
受渡しローラ29へ受け渡されたインキは、多数のインキ往復ローラ33およびインキ練りローラ35を順次移転する間に薄膜化されインキ着けローラ31へ供給される。
インキ着けローラ31へ供給された薄膜化されたインキは、版胴17の周面に取り付けられた刷版の画線部へ供給される。
受渡しローラ29へ受け渡されたインキは、多数のインキ往復ローラ33およびインキ練りローラ35を順次移転する間に薄膜化されインキ着けローラ31へ供給される。
インキ着けローラ31へ供給された薄膜化されたインキは、版胴17の周面に取り付けられた刷版の画線部へ供給される。
湿し装置15には、湿し水を貯留する水舟39と、水舟39の湿し水を汲み上げる水元ローラ41と、湿し水の量を調整するクロムローラ43と、刷版の非画線部へ湿し水を供給する水着けローラ45とが備えられている。
インキ装置13および湿し装置15は、印刷を行わない非印刷時等には、インキ着けローラ31および水着けローラ45が版胴17から離間させられることができるように構成されている。
インキ装置13および湿し装置15は、印刷を行わない非印刷時等には、インキ着けローラ31および水着けローラ45が版胴17から離間させられることができるように構成されている。
インキ装置13には、インキ装置13を構成するローラ(インキローラ)を洗浄するインキローラ洗浄装置47が備えられている。
インキローラ洗浄装置47には、インキ移転経路の上流側のインキ練りローラ35aに対向して配置された洗浄液吐出ノズル49と、図示しない洗浄液供給ユニットから供給される溶剤(洗浄液)を洗浄液吐出ノズル49へ搬送する洗浄液配管51と、電磁弁53と、インキ供給経路の下流側の例えばインキ往復ローラ33aに近接して配置された廃液パン55と、が備えられている。
廃液パン55のインキ往復ローラ33a側上部には、ゴム製のブレード57が取り付けられている。ブレード57は、廃液パン55の揺動操作によってインキ往復ローラ33aに選択的に接触し、インキ往復ローラ33aの周面から溶剤を掻き取り、廃液パン55に回収するものである。
インキローラ洗浄装置47には、インキ移転経路の上流側のインキ練りローラ35aに対向して配置された洗浄液吐出ノズル49と、図示しない洗浄液供給ユニットから供給される溶剤(洗浄液)を洗浄液吐出ノズル49へ搬送する洗浄液配管51と、電磁弁53と、インキ供給経路の下流側の例えばインキ往復ローラ33aに近接して配置された廃液パン55と、が備えられている。
廃液パン55のインキ往復ローラ33a側上部には、ゴム製のブレード57が取り付けられている。ブレード57は、廃液パン55の揺動操作によってインキ往復ローラ33aに選択的に接触し、インキ往復ローラ33aの周面から溶剤を掻き取り、廃液パン55に回収するものである。
版胴17は、印刷用画像が形成された刷版が外周に巻回された円筒状とされている。刷版は、印刷すべき画像毎に作成され、交換される。版胴17は、図示していないが、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれた状態となっており、この位置に、刷版の上流端である版頭および刷版の下流端である版尻を掴んで固定する版締め装置が設けられている。
ゴム胴19は、版胴17の刷版上のインキを受け取り、圧胴21や中間胴23により搬送される枚葉紙に対してインキを転写する(オフセット印刷)。ゴム胴19の外周には、弾性材料、例えばゴムで形成されたブランケットが巻回されている。ゴム胴19は、図示していないが、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれた状態となっており、この位置に、ブランケットの上流端および下流端を掴んで固定するゴム締め装置が設けられている。
ゴム胴19は、印刷を行わない非印刷時等には、版胴17から離間させることができるように構成されている。
ゴム胴19は、印刷を行わない非印刷時等には、版胴17から離間させることができるように構成されている。
ゴム胴19の給紙装置3側には、印刷作業の終了時あるいはインキを交換する時に、ゴム胴19の周面に装着されたブランケットの表面を洗浄するブランケット洗浄装置59が備えられている。
ブランケット洗浄装置59には、一対の移動フレーム61と、支持梁63と、案内部材65と、洗浄布69を操作する操作部材67と、が備えられている。
一対の移動フレーム61は、それぞれ操作側および駆動側のフレームにゴム胴19に対して進退するように取り付けられている。一対の移動フレーム61は図示しない、例えば、エアシリンダ等の駆動手段によってゴム胴19に対して進退させられるように構成されている。
ブランケット洗浄装置59には、一対の移動フレーム61と、支持梁63と、案内部材65と、洗浄布69を操作する操作部材67と、が備えられている。
一対の移動フレーム61は、それぞれ操作側および駆動側のフレームにゴム胴19に対して進退するように取り付けられている。一対の移動フレーム61は図示しない、例えば、エアシリンダ等の駆動手段によってゴム胴19に対して進退させられるように構成されている。
支持梁63は、ゴム胴19の軸線方向に沿って延在するように配置された柱状体であり、両端が一対の移動フレーム61に取り付けられている。支持梁63は、断面が略L字形をし、その一面がゴム胴19に対向するように配置されている。
支持梁63のゴム胴19に対向する面の上下部には、それぞれ洗浄布69を案内するとともに案内部材65を取付ける突起部64,64が形成されている。
案内部材65は、断面が略C字形をし、支持梁63と略同等の長さを有する柱状体である。案内部材65は、凸部がゴム胴19に向くように配置されている。案内部材65の上下部は突起部64,64に係合し、内側から締付ボルト66で外側に押付けられることによって支持梁63に固定して取り付けられている。
支持梁63のゴム胴19に対向する面の上下部には、それぞれ洗浄布69を案内するとともに案内部材65を取付ける突起部64,64が形成されている。
案内部材65は、断面が略C字形をし、支持梁63と略同等の長さを有する柱状体である。案内部材65は、凸部がゴム胴19に向くように配置されている。案内部材65の上下部は突起部64,64に係合し、内側から締付ボルト66で外側に押付けられることによって支持梁63に固定して取り付けられている。
一対の操作部材67は、両端部が一対の移動フレーム61に回転可能に支持されたドラムである。
洗浄布69は、ゴム胴19の幅と同等の幅を備えている。洗浄布69の一端は一方の操作部材67に固定して取りつけられ、他端は支持梁63および案内部材65の外側を通って他方の操作部材67に取り付けられている。
一対の操作部材67は、図示しない駆動源によって関連して回動されるように構成されている。一対の操作部材67の回動によって洗浄布69は一方から他方に向けて移動し、途中で洗浄液を含侵させられるように構成されている。
洗浄布69は、ゴム胴19の幅と同等の幅を備えている。洗浄布69の一端は一方の操作部材67に固定して取りつけられ、他端は支持梁63および案内部材65の外側を通って他方の操作部材67に取り付けられている。
一対の操作部材67は、図示しない駆動源によって関連して回動されるように構成されている。一対の操作部材67の回動によって洗浄布69は一方から他方に向けて移動し、途中で洗浄液を含侵させられるように構成されている。
ブランケット洗浄装置59は、一対の移動フレーム61がゴム胴19側に移動し、案内部材65が洗浄液を含侵した洗浄布69をゴム胴19の表面に取り付けられたブランケットに押付けることによってブランケット上のインキ等をふき取るものである。
圧胴21は、ゴム胴19に対向配置され、円筒状とされている。圧胴21は、版胴17およびゴム胴19の直径の2倍の直径を有する、いわゆる倍胴仕立てとされている。
圧胴21の周面には、枚葉紙9の先端を保持する爪装置(図示省略)が軸線中心を挟んで2ヶ所に備えられている。圧胴21は、印刷時に枚葉紙を介してゴム胴19に接触し、ゴム胴19との間に供給される枚葉紙9に対して所望の圧力を与える。これにより、ゴム胴19上のインキを枚葉紙上に転移させる。
圧胴21の周面には、枚葉紙9の先端を保持する爪装置(図示省略)が軸線中心を挟んで2ヶ所に備えられている。圧胴21は、印刷時に枚葉紙を介してゴム胴19に接触し、ゴム胴19との間に供給される枚葉紙9に対して所望の圧力を与える。これにより、ゴム胴19上のインキを枚葉紙上に転移させる。
圧胴21の排紙装置7側には、印刷作業の終了時等に、圧胴21の表面を洗浄する圧胴洗浄装置71が備えられている。
圧胴洗浄装置71には、ノズル73と、一対の支持フレーム75と、洗浄布装置77と、が備えられている。
ノズル73は、圧胴21の軸線方向に沿って延在するようにその全幅にわたり配置され、圧胴21の表面に水あるいは洗浄液を噴霧するものである。洗浄液としては、例えば第3種有機溶剤を水に混合させたものが用いられる。
一対の支持フレーム75は、ノズル73に対して圧胴21の回転方向下流側の位置で、それぞれ操作側および駆動側のフレームに固定して取り付けられている。
圧胴洗浄装置71には、ノズル73と、一対の支持フレーム75と、洗浄布装置77と、が備えられている。
ノズル73は、圧胴21の軸線方向に沿って延在するようにその全幅にわたり配置され、圧胴21の表面に水あるいは洗浄液を噴霧するものである。洗浄液としては、例えば第3種有機溶剤を水に混合させたものが用いられる。
一対の支持フレーム75は、ノズル73に対して圧胴21の回転方向下流側の位置で、それぞれ操作側および駆動側のフレームに固定して取り付けられている。
洗浄布装置77には、圧胴21の幅と同等の幅を備えている洗浄布79を上流側から下流側に移動させる繰出手段81と、洗浄布79と圧胴21との間に配置されたブレード83とが備えられている。
ブレード83は、スポンジ85と、アルミブレード87とを備えており、図示しないエアシリンダによって圧胴21に対して進退されるように支持フレーム75に取り付けられている。
ブレード83は、スポンジ85と、アルミブレード87とを備えており、図示しないエアシリンダによって圧胴21に対して進退されるように支持フレーム75に取り付けられている。
圧胴洗浄装置71は、ノズル73が水あるいは洗浄液を圧胴21表面に噴霧し、次いでブレード83が圧胴21側に移動し、ブレード83が洗浄布79を圧胴21に押付けることによって洗浄した水あるいは洗浄液をふき取るものである。
このとき、エアシリンダは、圧胴21の爪装置と洗浄布79とが当たらないように、爪装置の回転タイミングに応じてブレード83を圧胴21から間欠的に離脱させるようにしている。
このとき、エアシリンダは、圧胴21の爪装置と洗浄布79とが当たらないように、爪装置の回転タイミングに応じてブレード83を圧胴21から間欠的に離脱させるようにしている。
中間胴23は、各印刷ユニット5の圧胴21間に設けられ、円筒状とされている。中間胴23は、給紙装置3側のものを除いて版胴17およびゴム胴19の直径の2倍の直径を有する、いわゆる倍胴仕立てとされている。
中間胴23の周面には、枚葉紙9の先端を保持する爪装置(図示省略)が軸線中心を挟んで2ヶ所に備えられている。中間胴23によって、上流側の圧胴21から下流側の圧胴21へと被印刷物が送られる。
中間胴23の周面には、枚葉紙9の先端を保持する爪装置(図示省略)が軸線中心を挟んで2ヶ所に備えられている。中間胴23によって、上流側の圧胴21から下流側の圧胴21へと被印刷物が送られる。
上述のインキ装置13、湿し装置15、版胴17、ゴム胴19、圧胴21および中間胴23は、それらの周速が略一致するように枚葉印刷機1に設けられた一つのメインモータ(図示せず)によって回転させられる。
つまり、メインモータからの回転力がギアを介して各部材に伝達されるようになっている。
つまり、メインモータからの回転力がギアを介して各部材に伝達されるようになっている。
排紙装置7には、チェーングリッパ89と、排紙台91とが備えられている。
チェーングリッパ89は、最終の印刷ユニット5の圧胴21に隣接する位置と排紙台91の上方位置とを循環移動する一対のチェーンと、その間を連結するくわえ棒と、くわえ棒に所定間隔を空けて設置された爪装置と、を備え、圧胴21から枚葉紙9を受取って排紙台27の上方位置まで搬送するものである。
排紙台91は、上下方向に移動可能に構成され、チェーングリッパ89から排出される枚葉紙9を積層して保持する。
また、排紙台91は、枚葉紙9の落下距離が略一定となるように徐々に下動するように制御されている。
チェーングリッパ89は、最終の印刷ユニット5の圧胴21に隣接する位置と排紙台91の上方位置とを循環移動する一対のチェーンと、その間を連結するくわえ棒と、くわえ棒に所定間隔を空けて設置された爪装置と、を備え、圧胴21から枚葉紙9を受取って排紙台27の上方位置まで搬送するものである。
排紙台91は、上下方向に移動可能に構成され、チェーングリッパ89から排出される枚葉紙9を積層して保持する。
また、排紙台91は、枚葉紙9の落下距離が略一定となるように徐々に下動するように制御されている。
枚葉印刷機1には、各部材の動作、運転を制御する制御部が備えられており、その中には、枚葉印刷機1における各種洗浄作業を制御する洗浄制御部93が備えられている。
洗浄制御部93には、インキローラ洗浄装置47、ブランケット洗浄装置59および圧胴洗浄装置71の運転を個々にあるいは関連付けて制御する機能が備えられている。また、各洗浄作業に必要とする部分を必要な速度、大きさ等で駆動させる指示を出す機能を有している。
洗浄制御部93には、インキローラ洗浄装置47、ブランケット洗浄装置59および圧胴洗浄装置71の運転を個々にあるいは関連付けて制御する機能が備えられている。また、各洗浄作業に必要とする部分を必要な速度、大きさ等で駆動させる指示を出す機能を有している。
洗浄制御部93には、インキローラ洗浄装置47における洗浄液吐出ノズル49による最後の洗浄液供給時からブレード57によるかき取りを終了するまでの時間を通常よりも、例えば、約10倍の長さとする低速インキ洗浄運転モードが備えられている。
また、洗浄低速インキ洗浄運転モードで運転されるインキ洗浄装置47とブランケット洗浄装置59とを並列運転する短縮運転モードが備えられている。
この短縮運転モードは、インキローラ洗浄装置47とブランケット洗浄装置59との並列運転の後に連続して圧胴洗浄装置71を運転させるオプションが備えられている。
なお、この場合、圧胴洗浄装置71を先に実施するようにしてもよい。
また、洗浄低速インキ洗浄運転モードで運転されるインキ洗浄装置47とブランケット洗浄装置59とを並列運転する短縮運転モードが備えられている。
この短縮運転モードは、インキローラ洗浄装置47とブランケット洗浄装置59との並列運転の後に連続して圧胴洗浄装置71を運転させるオプションが備えられている。
なお、この場合、圧胴洗浄装置71を先に実施するようにしてもよい。
以上、説明した本実施形態にかかる枚葉印刷機1の動作について説明する。
まず、枚葉印刷機1の印刷動作について説明する。
給紙装置3の給紙台11に積載された厚い枚葉紙9は、図示しない給紙機構によって最上部から1枚ずつ取り出され、印刷ユニット5に供給される。
供給された枚葉紙9は、印刷ユニット5の中間胴23の爪装置によってくわえられ、次いで中間胴23から圧胴21へくわえ替えされる。これを繰り返して4つの印刷ユニット5を通して搬送される。
まず、枚葉印刷機1の印刷動作について説明する。
給紙装置3の給紙台11に積載された厚い枚葉紙9は、図示しない給紙機構によって最上部から1枚ずつ取り出され、印刷ユニット5に供給される。
供給された枚葉紙9は、印刷ユニット5の中間胴23の爪装置によってくわえられ、次いで中間胴23から圧胴21へくわえ替えされる。これを繰り返して4つの印刷ユニット5を通して搬送される。
各印刷ユニット5では、版胴17の周面に取付けられた刷版の非画線部に湿し装置15から水が供給され、次いで刷版の画線部にインキ供給装置13からインキが供給される。
これにより得られる刷版上の印刷画像がゴム胴19に転写される。
ゴム胴19に転写された印刷画像は、圧胴21によって運ばれる枚葉紙9に転写され、1色の印刷が行われる。
これが各印刷ユニット5で繰り返されカラー印刷される。
これにより得られる刷版上の印刷画像がゴム胴19に転写される。
ゴム胴19に転写された印刷画像は、圧胴21によって運ばれる枚葉紙9に転写され、1色の印刷が行われる。
これが各印刷ユニット5で繰り返されカラー印刷される。
カラー印刷された枚葉紙9は最後の印刷ユニット5の圧胴21からチェーングリッパ89の爪装置にくわえ替えされる。
チェーングリッパ89で搬送される枚葉紙9は、排紙台91の上方でくわえを外され、落下し、排紙台91上に積み上げられる。
このとき、未乾燥のインキが上側の枚葉紙9の裏に写るのを防止するため、枚葉紙9の上にパウダが噴霧される。
チェーングリッパ89で搬送される枚葉紙9は、排紙台91の上方でくわえを外され、落下し、排紙台91上に積み上げられる。
このとき、未乾燥のインキが上側の枚葉紙9の裏に写るのを防止するため、枚葉紙9の上にパウダが噴霧される。
例えば、一日の印刷作業が終了した時、インキ装置13、ブランケット、圧胴19の洗浄が行われる。この洗浄作業について、まず、インキローラ洗浄装置47の洗浄動作について説明する。洗浄制御部93には、インキローラ洗浄装置47を単独で洗浄するインキ洗浄モードIが備えられている。インキ洗浄モードIの通常工程は図5のNO1ケースに示されている。
このインキ洗浄モードIを選択する(例えば、ボタンを押す)と、洗浄制御部93はまず、胴抜き指示を行い、インキ着けローラ31を版胴17から離れた脱位置となるようにする。次いで、メインモータを作動させ、インキローラが所定の速度になるまで昇速する。
このインキ洗浄モードIを選択する(例えば、ボタンを押す)と、洗浄制御部93はまず、胴抜き指示を行い、インキ着けローラ31を版胴17から離れた脱位置となるようにする。次いで、メインモータを作動させ、インキローラが所定の速度になるまで昇速する。
インキローラの洗浄時の回転速度は、速い程洗浄時間を短くできるので、できるだけ高速とされる。一方、あまり速くなると周面を搬送される洗浄液が遠心力によって周囲に飛び散ることになるので、洗浄液の量との関係で速度は制限される。
このインキローラ単独洗浄速度としては、供給する洗浄液の量や粘度、胴表面の周速度などを勘案して設定されるが、例えば、7000〜10000sph(枚数/時間)程度とされる。
このインキローラ単独洗浄速度としては、供給する洗浄液の量や粘度、胴表面の周速度などを勘案して設定されるが、例えば、7000〜10000sph(枚数/時間)程度とされる。
この状態で、ポンプが駆動され、図示しないタンクに貯留された洗浄液が溶剤配管51へ供給される。
洗浄液配管51へ供給された洗浄液は、電磁弁53の開放によって洗浄液吐出ノズル49に供給される。
洗浄液は、洗浄液吐出ノズル49から回転しているインキ練りローラ35aに噴射され、インキ練りローラ35aから下流側の複数のインキ往復ローラ33およびインキ練りローラ35に順次転移される。その間に、洗浄液はインキ往復ローラ33およびインキ練りローラ35の表面に存在するインキを洗い流す。
洗浄液配管51へ供給された洗浄液は、電磁弁53の開放によって洗浄液吐出ノズル49に供給される。
洗浄液は、洗浄液吐出ノズル49から回転しているインキ練りローラ35aに噴射され、インキ練りローラ35aから下流側の複数のインキ往復ローラ33およびインキ練りローラ35に順次転移される。その間に、洗浄液はインキ往復ローラ33およびインキ練りローラ35の表面に存在するインキを洗い流す。
廃液パン55は、タイミングを見て、インキ往復ローラ33a側に揺動され、ブレード57がインキ往復ローラ33aの周面に当接した状態とされる。
洗浄液により洗い流されインキ往復ローラ33aのところまで運ばれたインキは、ブレード57によってかき取られ廃液パン55に回収される。
電磁弁53は、洗浄液の量が多くなり、遠心力によって洗浄液が周囲に飛び散ることを防止するため、間欠的に開放され、供給する洗浄液の量を調節している。
電磁弁53は、例えば、0.5〜2秒開放され、その後10〜15秒間のインターバルを置いて再度開放され、これが例えば7〜10回繰り返されて洗浄が終了する。
洗浄液により洗い流されインキ往復ローラ33aのところまで運ばれたインキは、ブレード57によってかき取られ廃液パン55に回収される。
電磁弁53は、洗浄液の量が多くなり、遠心力によって洗浄液が周囲に飛び散ることを防止するため、間欠的に開放され、供給する洗浄液の量を調節している。
電磁弁53は、例えば、0.5〜2秒開放され、その後10〜15秒間のインターバルを置いて再度開放され、これが例えば7〜10回繰り返されて洗浄が終了する。
洗浄が終了すると、廃液パン55は、ブレード57がインキ往復ローラ33aの周面から離脱された状態とされる。
したがって、洗浄液吐出ノズル49による最後の洗浄液供給Sからブレード57を離脱させ、洗浄が終了するまでの時間は15秒以内となる。
洗浄が終わると、洗浄作業を終了させる作業を行うための処理(制御)を短時間行う。
次いで、洗浄作業が終了するという合図として、警報を発する。
その後、空転をさせてインキ往復ローラ33およびインキ練りローラ35の周面を乾燥させる。
メインモータの回転を減速させ、インキローラの速度を降速し、停止させる。
したがって、洗浄液吐出ノズル49による最後の洗浄液供給Sからブレード57を離脱させ、洗浄が終了するまでの時間は15秒以内となる。
洗浄が終わると、洗浄作業を終了させる作業を行うための処理(制御)を短時間行う。
次いで、洗浄作業が終了するという合図として、警報を発する。
その後、空転をさせてインキ往復ローラ33およびインキ練りローラ35の周面を乾燥させる。
メインモータの回転を減速させ、インキローラの速度を降速し、停止させる。
また、洗浄制御部93には、インキ洗浄装置47における最後の洗浄液供給Sからブレード57を離脱させてかき取りを終了までの時間を通常よりも長くする低速インキ洗浄運転モードTが備えられている。
インキ洗浄装置47を低速インキ洗浄運転モードTで運転すると、最後の洗浄液供給Sからブレード57によるかき取り終了までの時間を通常よりも長くしているので、この間に先に供給された洗浄液を含め全ての洗浄液が確実にインキ往復ローラ33aまで送られ、そこでかき取られることになる。
そのため、インキを含んだ洗浄液がインキ練りローラ35、インキ往復ローラ33およびインキ着けローラ31上に残留することがないので、たとえインキローラの回転速度を遅くしたとしても、洗浄能力を維持することができる。
インキ洗浄装置47を低速インキ洗浄運転モードTで運転すると、最後の洗浄液供給Sからブレード57によるかき取り終了までの時間を通常よりも長くしているので、この間に先に供給された洗浄液を含め全ての洗浄液が確実にインキ往復ローラ33aまで送られ、そこでかき取られることになる。
そのため、インキを含んだ洗浄液がインキ練りローラ35、インキ往復ローラ33およびインキ着けローラ31上に残留することがないので、たとえインキローラの回転速度を遅くしたとしても、洗浄能力を維持することができる。
次に、ブランケットの洗浄作業について説明する。
洗浄制御部93には、ブランケット洗浄装置59を単独で洗浄するブランケット洗浄モードBが備えられている。
このブランケット洗浄モードBを選択する(例えば、ボタンを押す)と、洗浄制御部93は、胴抜き指示を行い、ゴム胴19を版胴17から離れた脱位置となるようにする。
次いで、メインモータを作動させ、ゴム胴19が所定の速度になるまで昇速する。
洗浄制御部93には、ブランケット洗浄装置59を単独で洗浄するブランケット洗浄モードBが備えられている。
このブランケット洗浄モードBを選択する(例えば、ボタンを押す)と、洗浄制御部93は、胴抜き指示を行い、ゴム胴19を版胴17から離れた脱位置となるようにする。
次いで、メインモータを作動させ、ゴム胴19が所定の速度になるまで昇速する。
ゴム胴19の洗浄速度は、速い程洗浄時間を短くできるので、できるだけ高速とされる。一方、あまり速くなると洗浄布69がゴム胴19周面に存在するブランケット取付け用のギャップを通過する時の衝撃が大きくなって破れる等耐久性に問題があるので、ゴム胴19の速度は制限される。
このブランケット洗浄速度としては、ブランケット洗浄装置59の耐久性を勘案して設定されるが、ゴム胴21に設けられたギャップ部分に対向した際にブランケット洗浄装置59が離れるように揺動させる制御を行うべく上述したインキローラ単独洗浄速度の半分程度とされ、例えば、3500〜5000sph(枚数/時間)程度とされる。
このブランケット洗浄速度としては、ブランケット洗浄装置59の耐久性を勘案して設定されるが、ゴム胴21に設けられたギャップ部分に対向した際にブランケット洗浄装置59が離れるように揺動させる制御を行うべく上述したインキローラ単独洗浄速度の半分程度とされ、例えば、3500〜5000sph(枚数/時間)程度とされる。
ゴム胴19の速度が所定の速度に達すると、一対の移動フレーム61がゴム胴19側に移動し、案内部材65が洗浄液を含侵した洗浄布69をゴム胴19の表面に取り付けられたブランケットに押付ける。
洗浄布69によってブランケット上のインキ等がふき取られる。
例えば、所定の時間が経過すると、一対の移動フレーム61はゴム胴19から離れる方向に移動され、洗浄が終了される。
この洗浄が終了すると、インキ洗浄モードIの洗浄後と同様な動作で洗浄作業は終了される。
洗浄布69によってブランケット上のインキ等がふき取られる。
例えば、所定の時間が経過すると、一対の移動フレーム61はゴム胴19から離れる方向に移動され、洗浄が終了される。
この洗浄が終了すると、インキ洗浄モードIの洗浄後と同様な動作で洗浄作業は終了される。
次に、圧胴21の洗浄作業について説明する。
洗浄制御部93には、圧胴洗浄装置71を単独で洗浄する圧胴洗浄モードPが備えられている。
この圧胴洗浄モードPを選択する(例えば、ボタンを押す)と、洗浄制御部93は、胴抜き指示を行い、圧胴21をゴム胴19から離れた脱位置となるようにする。
次いで、メインモータを作動させ、圧胴21が所定の速度になるまで昇速する。
洗浄制御部93には、圧胴洗浄装置71を単独で洗浄する圧胴洗浄モードPが備えられている。
この圧胴洗浄モードPを選択する(例えば、ボタンを押す)と、洗浄制御部93は、胴抜き指示を行い、圧胴21をゴム胴19から離れた脱位置となるようにする。
次いで、メインモータを作動させ、圧胴21が所定の速度になるまで昇速する。
圧胴21の速度は、速い程洗浄時間を短くできるので、できるだけ高速とされる。一方、圧胴21の周面には枚葉紙9をくわえる爪装置が突出しているため、ブレード83が爪装置と衝突しないように回避させる必要がある。このため、圧胴21の洗浄時の速度を早くすることはできない。
この圧胴洗浄速度はインキローラ単独洗浄速度の10分の1程度、例えば、700〜1000sph(枚数/時間)程度とされる。
この圧胴洗浄速度はインキローラ単独洗浄速度の10分の1程度、例えば、700〜1000sph(枚数/時間)程度とされる。
圧胴21の速度が所定の速度に達すると、ノズル73から水あるいは洗浄液が噴霧され、ブレード83が圧胴21側へ移動される。ブレード83が洗浄布79を圧胴21の表面に押付ける。
洗浄布79によって圧胴21上の水あるいは洗浄液が汚れとともにふき取られる。
なお、ブレード83は圧胴21の爪装置が通過するタイミングで圧胴21から離れる方向に移動される。
例えば、所定の時間が経過すると、ノズル73からの噴霧が終了し、ブレード83が圧胴21から離れる方向に移動し洗浄が終了される。
この洗浄が終了すると、インキ洗浄モードIの洗浄後と同様な動作で洗浄作業は終了される。
洗浄布79によって圧胴21上の水あるいは洗浄液が汚れとともにふき取られる。
なお、ブレード83は圧胴21の爪装置が通過するタイミングで圧胴21から離れる方向に移動される。
例えば、所定の時間が経過すると、ノズル73からの噴霧が終了し、ブレード83が圧胴21から離れる方向に移動し洗浄が終了される。
この洗浄が終了すると、インキ洗浄モードIの洗浄後と同様な動作で洗浄作業は終了される。
ここで、本実施形態では、洗浄制御部93が、インキローラ洗浄とブランケット洗浄とを同時に行うべく、インキローラ洗浄速度をブランケット洗浄速度に一致させる洗浄モードを有する。この場合、インキローラ単独での洗浄時と同等の洗浄能力を実現すべく、インキローラ単独洗浄時とは異なるシーケンス(低速インキ洗浄運転モードT)を採用している。以下、図5を用いて具体的に説明する。
図5は、通常のインキローラ単独洗浄(NO.1)と低速インキ洗浄運転モード(NO.5)と比較例として検証した洗浄運転(NO.2〜NO.4)のシーケンスとその洗浄能力を示すグラフであり、より詳細には、洗浄液の量は変化させずに運転速度および洗浄液供給パターンを変化させてシアンインキを洗浄したときの残留インキ濃度(シアン濃度)を測定し、洗浄効果を実験した結果を示している。
図5は、通常のインキローラ単独洗浄(NO.1)と低速インキ洗浄運転モード(NO.5)と比較例として検証した洗浄運転(NO.2〜NO.4)のシーケンスとその洗浄能力を示すグラフであり、より詳細には、洗浄液の量は変化させずに運転速度および洗浄液供給パターンを変化させてシアンインキを洗浄したときの残留インキ濃度(シアン濃度)を測定し、洗浄効果を実験した結果を示している。
NO.1は、上記した通常のインキローラ洗浄速度を用いた洗浄工程であり、シアン濃度は0.04である。
これに対し、NO.2からNO.5は上述したインキローラ洗浄速度の略半分程度のブランケット洗浄速度に抑えた制御シーケンスを採用している。
NO.2は、NO.1からインキローラの運転速度のみをブランケット洗浄速度に低減したもので、シアン濃度は0.13となり、洗浄効果が低下している。
NO.3は、NO.1から運転速度をブランケット洗浄速度に低減し、洗浄液供給のインターバルを速度低下に反比例させて増加させたものである。そのため、洗浄の時間が略1.8倍と長くなっているにもかかわらずシアン濃度は0.13となり、洗浄効果が低下している。
NO.4は、NO.3の洗浄液供給のインターバルを2倍にしたものである。シアン濃度は0.03となり洗浄効果は向上している。しかし、この場合には、洗浄の時間は略3.6倍となるので、全体の洗浄工程にかかる時間が相当に長くなる。
NO.5は、本実施形態で採用した低速インキ洗浄運転モードTである。すなわち、通常のインキローラ単独洗浄における最後のインターバルを長く、すなわち、最後の洗浄液供給Sからブレード57によるかき取り終了までの時間を長くしたものである。具体的には、NO.1における最後のインターバルが数秒程度であるのに対し、100秒程度とされている。また、最後のインターバルは実洗浄時間の略半分を占めている。この低速インキ洗浄運転モードTを実行した場合のシアン濃度は0.03であり、NO.4と同程度の洗浄効果が得られる。一方、全体の洗浄工程にかかる時間はNO.4の略三分の二で納まっている。
これに対し、NO.2からNO.5は上述したインキローラ洗浄速度の略半分程度のブランケット洗浄速度に抑えた制御シーケンスを採用している。
NO.2は、NO.1からインキローラの運転速度のみをブランケット洗浄速度に低減したもので、シアン濃度は0.13となり、洗浄効果が低下している。
NO.3は、NO.1から運転速度をブランケット洗浄速度に低減し、洗浄液供給のインターバルを速度低下に反比例させて増加させたものである。そのため、洗浄の時間が略1.8倍と長くなっているにもかかわらずシアン濃度は0.13となり、洗浄効果が低下している。
NO.4は、NO.3の洗浄液供給のインターバルを2倍にしたものである。シアン濃度は0.03となり洗浄効果は向上している。しかし、この場合には、洗浄の時間は略3.6倍となるので、全体の洗浄工程にかかる時間が相当に長くなる。
NO.5は、本実施形態で採用した低速インキ洗浄運転モードTである。すなわち、通常のインキローラ単独洗浄における最後のインターバルを長く、すなわち、最後の洗浄液供給Sからブレード57によるかき取り終了までの時間を長くしたものである。具体的には、NO.1における最後のインターバルが数秒程度であるのに対し、100秒程度とされている。また、最後のインターバルは実洗浄時間の略半分を占めている。この低速インキ洗浄運転モードTを実行した場合のシアン濃度は0.03であり、NO.4と同程度の洗浄効果が得られる。一方、全体の洗浄工程にかかる時間はNO.4の略三分の二で納まっている。
ここで、低速インキ洗浄運転モードTは、運転速度が低速になっても、インターバルを長くすれば洗浄効果は通常の洗浄工程よりも向上させることができるという知見に基づくものであり、さらには、単純にインターバルを延ばすよりも、最後のインターバルを延ばすほうが短時間の洗浄作業で同等の洗浄効果を得られるという知見に基づくものである。
なお、最後の洗浄液供給Sからブレード57によるかき取り終了までの時間は、通常の単独洗浄時よりも5倍以上、あるいは、低速インキ洗浄運転モードにおける洗浄の時間の四分の一以上であれば十分な効果が認められる。
以上説明したように、低速インキ洗浄運転モードTで洗浄すると、ブランケット洗浄時におけるゴム胴の回転速度と同等としても所定の洗浄効果を得ることができる。
このように、例えば、異なる回転速度を設定すべくインキ供給装置13を別駆動源で運転するようにしなくても、本実施形態のように低速インキ洗浄運転モードTによりインキ洗浄装置47およびブランケット洗浄装置59を同時に並列して運転することができるので、装置構成が複雑となること、それにより製造コストが増加することを阻止することができる。
なお、最後の洗浄液供給Sからブレード57によるかき取り終了までの時間は、通常の単独洗浄時よりも5倍以上、あるいは、低速インキ洗浄運転モードにおける洗浄の時間の四分の一以上であれば十分な効果が認められる。
以上説明したように、低速インキ洗浄運転モードTで洗浄すると、ブランケット洗浄時におけるゴム胴の回転速度と同等としても所定の洗浄効果を得ることができる。
このように、例えば、異なる回転速度を設定すべくインキ供給装置13を別駆動源で運転するようにしなくても、本実施形態のように低速インキ洗浄運転モードTによりインキ洗浄装置47およびブランケット洗浄装置59を同時に並列して運転することができるので、装置構成が複雑となること、それにより製造コストが増加することを阻止することができる。
図6は、インキ装置13洗浄、ブランケット洗浄および圧胴21洗浄をインキ洗浄モードI、ブランケット洗浄モードBおよび圧胴洗浄モードPを用いて行う場合の運転速度と洗浄時間の関係を示している。
インキ装置13の洗浄は、インキ洗浄モードIを選択して上述のように、インキローラ単独洗浄速度で行う。この洗浄には、インキローラ洗浄時間IT1を要する。
次に、ブランケットの洗浄に入るが、その準備等に切換時間K1を要する。ブランケット洗浄モードBを選択して、ブランケット洗浄装置59によって上述のように、インキローラ単独洗浄速度の略半分程度のブランケット洗浄速度でブランケットを洗浄する。この洗浄には、ブランケット洗浄時間BTを要する。
インキ装置13の洗浄は、インキ洗浄モードIを選択して上述のように、インキローラ単独洗浄速度で行う。この洗浄には、インキローラ洗浄時間IT1を要する。
次に、ブランケットの洗浄に入るが、その準備等に切換時間K1を要する。ブランケット洗浄モードBを選択して、ブランケット洗浄装置59によって上述のように、インキローラ単独洗浄速度の略半分程度のブランケット洗浄速度でブランケットを洗浄する。この洗浄には、ブランケット洗浄時間BTを要する。
次に、圧胴の洗浄に入るが、その準備等に切換時間K2を要する。圧洗浄モードPを選択して、圧胴洗浄装置71によって上述のように、インキローラ単独洗浄速度の略10分の1程度の圧胴洗浄速度で圧胴21の表面を洗浄する。この洗浄には、圧胴洗浄時間PTを要する。
インキ装置13洗浄、ブランケット洗浄および圧胴21洗浄にIT1+K1+BT+K2+PTの時間がかかることになる。
なお、インキ装置13洗浄、ブランケット洗浄および圧胴21洗浄の順序は自由に入れ替えすることができる。
インキ装置13洗浄、ブランケット洗浄および圧胴21洗浄にIT1+K1+BT+K2+PTの時間がかかることになる。
なお、インキ装置13洗浄、ブランケット洗浄および圧胴21洗浄の順序は自由に入れ替えすることができる。
洗浄制御部93には、低速インキ洗浄運転モードTを用いて、インキ洗浄装置47とブランケット洗浄装置59とを並列して運転する短縮運転モードTNが備えられている。
図7は、短縮運転モードTNの一例を示している。すなわち、最初に、低速インキ洗浄運転モードTによるインキ洗浄と、ブランケット洗浄とを並列して行い、洗浄時間の長いインキ洗浄が終わると、運転を継続(停止することなく減速)して圧胴洗浄を行うものである。
図7は、短縮運転モードTNの一例を示している。すなわち、最初に、低速インキ洗浄運転モードTによるインキ洗浄と、ブランケット洗浄とを並列して行い、洗浄時間の長いインキ洗浄が終わると、運転を継続(停止することなく減速)して圧胴洗浄を行うものである。
インキ装置13の洗浄は、低速インキ洗浄運転モードTにより上述のように、ブランケット洗浄速度と同じ低速インキローラ洗浄速度で行う。この洗浄には、インキローラ洗浄時間IT2を要する。
その間に、ブランケット洗浄装置59を作動させてブランケットの洗浄を行う。
インキローラ洗浄時間IT2は、インキローラ洗浄時間IT1に比べて略1.6倍となるが、その間にブランケットの洗浄が行えるので、別途、ブランケット洗浄時間BTを必要とする通常のものに比べて洗浄時間を短縮することができる。
その間に、ブランケット洗浄装置59を作動させてブランケットの洗浄を行う。
インキローラ洗浄時間IT2は、インキローラ洗浄時間IT1に比べて略1.6倍となるが、その間にブランケットの洗浄が行えるので、別途、ブランケット洗浄時間BTを必要とする通常のものに比べて洗浄時間を短縮することができる。
また、インキ洗浄装置47の作動とブランケット洗浄装置59の作動との間に切換時間(K1)を必要としないので、その分も洗浄時間を短縮することができる。
なお、低速インキ洗浄運転モードTにおける最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間は、洗浄効果(能力)と洗浄時間増との関係から短縮効果がでるように選択される。
このため、最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間は、無制限に長くできない。
なお、低速インキ洗浄運転モードTにおける最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間は、洗浄効果(能力)と洗浄時間増との関係から短縮効果がでるように選択される。
このため、最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間は、無制限に長くできない。
インキ装置13の洗浄工程の降速工程で、運転速度が圧胴21の圧胴洗浄速度になると、運転速度の降速を停止し、圧胴洗浄装置71を作動させ、上述のようにして圧胴洗浄を行う。
この時の圧胴洗浄時間PTは、単独運転する圧胴洗浄モードPよりも昇速工程がない分わずかであるが低減される。
このように、圧胴洗浄作業がインキ洗浄から連続して行われるので、インキ洗浄装置47およびブランケット洗浄装置59と圧胴洗浄装置71との間の切換時間K2が省略でき、その分洗浄時間を一層短縮することができる。
この短縮運転モードTNでは、インキ装置13洗浄、ブランケット洗浄および圧胴21洗浄にIT2+PTの時間がかかることになり、図6の別個に行うものと比べて洗浄時間を略20%低減することができる。
この時の圧胴洗浄時間PTは、単独運転する圧胴洗浄モードPよりも昇速工程がない分わずかであるが低減される。
このように、圧胴洗浄作業がインキ洗浄から連続して行われるので、インキ洗浄装置47およびブランケット洗浄装置59と圧胴洗浄装置71との間の切換時間K2が省略でき、その分洗浄時間を一層短縮することができる。
この短縮運転モードTNでは、インキ装置13洗浄、ブランケット洗浄および圧胴21洗浄にIT2+PTの時間がかかることになり、図6の別個に行うものと比べて洗浄時間を略20%低減することができる。
なお、ブランケット洗浄時間BTがインキローラ洗浄時間IT2よりも長い場合には、ブランケット洗浄作業後に圧胴洗浄を行うことになる。
また、本実施形態の短縮運転モードTNでは、低速インキ洗浄運転モードTの後に圧胴洗浄装置71を運転するようにしているが、前に運転するようにしてもよい。
さらに、短縮運転モードTNには、圧胴洗浄装置71の運転を伴わないものもある。
また、本実施形態の短縮運転モードTNでは、低速インキ洗浄運転モードTの後に圧胴洗浄装置71を運転するようにしているが、前に運転するようにしてもよい。
さらに、短縮運転モードTNには、圧胴洗浄装置71の運転を伴わないものもある。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
また、本実施形態では、枚葉印刷機に適用しているが、本発明は輪転印刷機等適宜な形式の印刷機に適用することができる。
また、本実施形態では、枚葉印刷機に適用しているが、本発明は輪転印刷機等適宜な形式の印刷機に適用することができる。
1 枚葉印刷機
13 インキ装置
19 ゴム胴
21 圧胴
47 インキローラ洗浄装置
59 ブランケット洗浄装置
71 圧胴洗浄装置
93 洗浄制御部
T 低速インキ洗浄運転モード
TN 短縮運転モード
13 インキ装置
19 ゴム胴
21 圧胴
47 インキローラ洗浄装置
59 ブランケット洗浄装置
71 圧胴洗浄装置
93 洗浄制御部
T 低速インキ洗浄運転モード
TN 短縮運転モード
Claims (3)
- 上流側のインキローラに間欠的に供給された洗浄液が各インキローラの周面を順次伝達され、下流側のインキローラでかき取られることで回転する各インキローラを洗浄するインキ洗浄装置と、
回転するブランケット胴に取り付けられたブランケットの表面を拭き取り洗浄するブランケット洗浄装置と、
回転する圧胴の表面を拭き取り洗浄する圧胴洗浄装置と、
前記インキ洗浄装置、前記ブランケット洗浄装置および前記圧胴洗浄装置の運転を制御する洗浄制御部と、を備えている印刷機であって、
前記洗浄制御部には、前記インキ洗浄装置における最後の洗浄液供給からかき取り終了までの時間を通常よりも長くする低速インキ洗浄運転モードと、
該低速インキ洗浄運転モードで運転される前記インキ洗浄装置と前記ブランケット洗浄装置とを並列運転する短縮運転モードと、が備えられていることを特徴とする印刷機。 - 前記短縮運転モードは、前記インキ洗浄装置と前記ブランケット洗浄装置との並列運転の前あるいは後に圧胴洗浄装置を運転させることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
- 前記短縮運転モードは、前記圧胴洗浄装置の運転を前記インキ洗浄装置および前記ブランケット洗浄装置の並列運転と連続的に行うことを特徴とする請求項2に記載の印刷機。
Priority Applications (1)
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JP2006118988A JP2007290186A (ja) | 2006-04-24 | 2006-04-24 | 印刷機 |
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Family Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011016263A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Asahi Printech:Kk | 印刷機におけるインキローラおよびブランケット洗浄方法並びにその洗浄システム |
JP2011016262A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Asahi Printech:Kk | 印刷機におけるブランケット洗浄方法およびその洗浄システム |
CN103660650A (zh) * | 2012-08-31 | 2014-03-26 | 海德堡印刷机械股份公司 | 用于印刷承印材料的方法和装置 |
JP2019098574A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 日本ボールドウィン株式会社 | 自動洗浄装置 |
-
2006
- 2006-04-24 JP JP2006118988A patent/JP2007290186A/ja not_active Withdrawn
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