JPS62255150A - 輪転印刷機のガイドロ−ラ洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、輪転印刷機においてその印刷部よりも排紙側
に配設されている多数のガイドローラの汚れを自動的に
除去する装置に関し、更に詳しくは、印刷用紙をそのま
ま利用し、それに洗浄液を塗布してガイドローラに接触
させ、両者の相対速度に差をもたせて拭き取るガイドロ
ーラ洗浄装置に関するものである。

［従来の技術］ 新聞印刷用の輪転機は、通常３〜４台の印刷ユニットを
並設した構成が採られる。第２図にその一例を部分的に
示す。同図においては図面を簡略化するため２台の印刷
ユニットのみ描いである。各印刷ユニット１０は、それ
ぞれブランケット胴１２等からなる印刷部１６と、巻取
紙１８を保持する給紙部２０を備えている。給紙部２０
から引き出された走行紙２２は複数のガイドローラ２４
で案内されて印刷部１６に達し、そこで印刷され、更に
複数のガイドローラ２６で案内°されて折機（図示せず
）至り断裁および折り畳みが行われる。

印刷部１６の排紙側、即ち印刷部１６と折機との間には
通常１５〜２０本程度のガイドローラ２６が組み込まれ
ている。これらのガイドローラ２６、特に印刷部１６に
近い４〜６本のガイドローラは印刷直後の走行紙と接触
するためインキや紙粉が多く付着する。ガイドローラ２
６は、表面研磨されクロムメンキが施されて平滑な状態
となっておりインキや紙粉等が付着し難いようになって
いるが、それでも大量の印刷を行うとどうしても汚れて
しまう。

ガイドローラ２６が汚れると印刷紙面が薄汚れてきたり
、付着物によって凹凸が生じるため走行紙に縦置が生じ
易く、印刷物の品質が低下する重大な欠陥が生じる。

このため版の交換時や印刷が終了した時にガイドローラ
の汚れを拭き取る作業が必要となる。

プランケソｌ□胴の場合には既に専用の洗浄装置が開発
され自動的に洗浄が行われるが、多数のガイドローラに
ついては未だ適当な洗浄装置は開発されておらず、手作
業に頼っているのが現状である。

［発明が解決しようとする問題点１ ３〜４台の印刷ユニットを持つ新聞輪転機の場合、通常
４〜６名の作業員によって印刷作業が行われる。この場
合ガイドローラの洗浄には３〜４名の作業員で１５〜２
０分程度かかり、時間的並びに経済的損失が非常ｉこ大
きい欠点があった。またインキ等が付着し入り組んだ装
置の内部に入り込まねばならず体や衣服が汚れる嫌われ
る作業であるばかりでなく、高所で滑り易い環境なので
危険である等の問題もある。

本発明の目的は、上記のような従来技術の欠点を解消し
、輪転印刷機のガイドローラの汚れを自動的に短時間で
拭き取ることができる洗浄装置を提供することにある。

Ｅ問題点を解決するための手段］ 上記のような目的を達成することのできる本発明は、走
行紙への洗浄液塗布装置と複数のガイドローラ駆動機構
とを輪転印刷機に組み込んだガイドローラ゛洗浄装置で
ある。

洗浄液塗布装置は輪転印刷機の印刷部直後の汚れたガイ
ドローラよりも給紙側に位置し、走行紙に洗浄液を塗布
するものである。またガイドローラ駆動機構は印刷部よ
りも排紙側の複数のガイドローラ（特に印刷直後の４〜
６本のガイドローラ）にそれぞれ設けられ、各ガイドロ
ーラを走行紙の速度と異なる周速で回転駆動可能なもの
である。

［作用］ 輪転印刷機を緩動運転状Ｂ（印刷機各部を点検調整する
ため安全なゆっくりした速度で運転すること）にし、洗
浄液塗布装置によって洗浄液を走行紙に塗布する。洗浄
液で湿らされた走行紙は印刷部よりも排紙側のガイドロ
ーラに至る。このガイドローラはガイドローラ駆動機構
によって走行紙の速度とは異なる周速で回転しているか
ら、走行紙がガイドローラ表面をスリップしそれに含ま
れている洗浄液によって付着し固まっているインキ等が
溶解される。その後、乾いた（洗浄液の付着していない
）部分がガイドローラと摺接するから、溶解されたイン
キ等はその走行紙に移り汚れが拭き取られる。通常ガイ
ドローラの表面は前述の如くクロムメッキ等によって極
めて平滑な表面状態に保たれているから、走行紙がスリ
ップすることによって極めて容易に汚れを取り除くこと
ができる。

このようにして自動的にガイドローラを洗浄できる。

［実施例］ 第１図は本発明に係るガイドローラ洗浄装置の一実施例
を示す概念図である。本装置は洗浄液塗布装置３０と、
複数のガイドローラ駆動機構３２と、それらの動作を制
御する制御部や操作盤並びに洗浄液タンク（何れも図示
するを省略）等から構成される。

洗浄液塗布装置３０は、輪転印刷機の印刷部１６よりも
給紙側（例えば第２図で符号Ａを付したブランケット胴
手前のアーチ下部）等に取り付けられる。この洗浄液塗
布装置３０は、洗浄液３４を保持する洗浄液槽３６と、
それに下部が浸されて回転するファンチンローラ３８と
、走行紙２２およびファンチンローラ３８の両者に対し
て同時に接離可能なようにアーム４０によって揺動自在
のコートローラ４２等から構成される。

ガイドローラ駆動機構３２は、印刷部１６よりも排紙側
のガイドローラ２６にそれぞれ付設されるものであり、
各ガイドローラ２６を走行紙２２の速度と異なる周速で
それぞれ回転駆動可能なものである。例えば第３図に更
に詳細に示されているように、ガイドローラ２６の端部
にギア部４４を形成し該ギア部４４と噛み合う伝動ギア
４６をモータ４８の回転軸に取り付け、モータ４８を軸
５０に枢着したアーム５２」二で保持し、エアーシリン
ダ５４により揺動してギア部４４と伝動ギア４６とが噛
合・離間自在となるように構成されている。このような
ガイドローラ駆動機構３２は、印刷部１６よりも排紙側
の各ガイドローラ２６　（特にブランゲット胴直後の４
〜６本のガイドローラ）に装着される。

また本実施例では第１図に示されているようにガイドロ
ーラ２６の近傍にその回転の有無を検出する回転センサ
５６が取り付けられる。

このように構成した洗浄装置の動作は次の如くである。

輪転印刷機に紙通しをした状態のまま給紙部２０による
バックテンションを緩めて、もしくは解除して折機によ
って走行紙を引っ張り緩動運転を行う。給紙部２０によ
るバックテンションを弱めるのは、通常セット時には１
０〜２０ｋｇの力が加えられており、その状態だとガイ
ドローラ２６に相対速度をもたせて回転させることが困
難となるからである。

次いでコートローラ４２を揺動させζその表面をファン
チンローラ３８および走行紙２２に接触させる。すると
洗浄液槽３６内の洗浄液３４は、ファンチンローラ３８
の回転によりその表面に付着して運ばれ、コートローラ
４２を介して走行紙２２に塗布できる。コートローラ４
２の揺動動作は、ガイドローラ２６の汚れ状態等にもよ
るが数回に別けて間欠的に行い、しかも初めのうちは塗
布時間を長くするか、または塗布動作と次の塗布動作と
の時間間隔を初めは短く終わりほど長くするのが望まし
い。

なお、洗浄液としては一般に石油系の溶剤が用いられる
から、印刷用紙に塗布しても引っ張り強度が低下するこ
とば少ない。

洗浄液の付着した走行紙はやがζ汚れたガイドローラ２
６に達する。ガイドローラ２６は多数本組み込まれてお
り、印刷条件によって使用するガイドローラが異なるの
が一般的である。

つまり走行紙は常に一定のルートを通るのではなく、印
刷条件等に応じてガイドローラが選択されて走行ルート
が定められる。回転センサ５６はガイドローラ２６の回
転の有無を検出し、現在使用されているガイドローラか
否かを判断する。洗浄すべき（現在使用中の）ガイドロ
ーラ２６については、エアーシリンダ５４を作動させて
伝動ギア４６をガイドローラのギア部４４に噛み合わせ
、モータ４８の駆動により適宜の速度でガイドローラ２
６を回転駆動する。

緩動運転中であるため１５〜２Ｏｒｐｍ程度のゆっくり
した速度であるから、伝動ギア４６をいきなりギア部４
４に噛み合わせても支障はない。

モータ４８は走行紙２２の速度に対して相対速度をもつ
ようにガイドローラ２６を回転すればよく、走行紙２２
よりも早くても遅くてもよい。

従って正転させてもよいし逆転させてもよい。

ゆっくりした回転で済むため小型の低出力のもので十分
である。

洗浄液が含まれている走行紙２２が接触することによっ
て洗浄液が付着したインキを溶がし、更に次ぎに来る乾
いた走行紙が汚れを拭き取る。

これを数回繰り返すとガイトローラ表面が研磨されクロ
ムメッキが施された平滑な状態であるだけに極めて簡単
に汚れを拭き取ることができる。拭き取り動作が完了し
たならばエアーシリンダ５４により伝動ギア４６を元の
位置に戻してモータ４６を停止させる。するとガイドロ
ーラ２６は元の自由回転する状態に戻り、走行紙の速度
で回転することになる。

以上本発明の好ましい一実施例について詳述したが、本
発明はこのような構成のみに限定されるものでないこと
は熱論である。洗浄液塗布装置の設置位置は前記実施例
のように印刷部よりも給紙側とするのが望ましいが、印
刷機によっては印刷部よりも排紙側に設けることもでき
る。その場合には印刷部に最も近い汚れた（使用されて
いる）ガイドローラよりも給紙側に設ける。

洗浄液の塗布は、例えば第４図に示すように走行紙２２
に対向して洗浄液噴射バー５８を取り付け、洗浄液を直
接吹き付けるように構成してもよい。また場合によって
は片面からのみならず走行紙の両面から洗浄液を塗布す
るように構成してもよい。洗浄液塗布のタイミングや塗
布量は制御部によって自動的に調節制御される。

洗浄液の塗布は連続的に行ってもよいが、前記実施例の
ように間欠的に行い、湿った部分と乾いた部分とを交互
にガイドローラに摺接させるのが好ましい。また前記の
ようにガイドローラに回転センサを設けて、必要な（現
在使用している）ガイドローラのみを回転駆動し洗浄す
るのが望ましいが、場合によっては回転センサ無しにガ
イドローラ駆動機構を付設した全てのガイドローラを同
時に駆動させるような構成とすることもできる。伝動ギ
ア並びにモータやコートローラの揺動あるいは往復動は
、任意の機構によって行うことができる。エアーシリン
ダのみならず電磁プランジャ等を利用することも可能で
あるし、軸をモータで回転させることも可能である。

［発明の効果］ 本発明は上記のように印刷部直後の汚れたガイドローラ
よりも給紙側に設けた洗浄液塗布装置と印刷部よりも排
紙側に設けた複数のガイドローラ駆動機構とから構成さ
れているから、装置は比較的簡単でありスペースがあま
り要らず既設の輪転印刷機に十分紐み込むことができる
。

また本発明では、刷子後に残っている紙を利用して洗浄
できるため、わざわざ洗浄用の不織布等を取り付ける手
間がかからず、自動的にガイドローラの洗浄を行えるた
め、印刷品質の向上と洗浄時間の短縮並びに作業の安全
性等の面で極めて優れた効果を有するものである。

特に本発明に係る装置とブランケット洗浄装置等を組み
合わせて同時に印刷機各部の洗浄を実施すれば、時間的
損失を抑え損紙を少なくず１す ることかできるし、洗浄液タンクの共用等のメリットも
生じる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るガイドローラ洗浄装置の一実施例
を示す概念図、第２図は輪転印刷機の概略構成を示す部
分説明図、第３図はガイドローラ駆動機構の一例を示す
説明図、第４図は洗浄液塗布装置の他の実施例を示す説
明図である。 １０・・・印刷ユニット、１Ｇ・・・印刷部、２０・・
・給紙部、２２・・・走行紙、２４．２６・・・ガイド
ローラ、３０・・・洗浄液塗布装置、３２・・・ガイド
ローラ駆動機構、４２・・・コートローラ、４６・・・
伝動ギア。 特許出願人　　　二ツカ株式会社 代　　理　　人　　　　　茂　　見　　　　　穣第１図 第２図 第３図 昭和６２年４月２２日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、輪転印刷機の印刷部直後の汚れたガイドローラより
   も給紙側にて走行紙に洗浄液を塗布する洗浄液塗布装置
   と、印刷部よりも排紙側の複数のガイドローラを走行紙
   の速度と異なる周速でそれぞれ回転駆動可能な複数のガ
   イドローラ駆動機構とを具備することを特徴とする輪転
   印刷機のガイドローラ洗浄装置。