JP3228804U - インキ供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷中にインキ元ローラへのインキの供給を促進し、印刷品質の低下を防止するインキ供給装置を提供する。【解決手段】インキ供給装置100は、インキ元ローラ11とインキ受け部材12とで形成されるインキ壺10を有する印刷機101においてインキを供給する装置であって、インキ壺10内においてインキ元ローラ11のローラ面に対面するように配置され、インキ壺10内のインキをインキ元ローラ11の方に供給するためのインキ供給プレート20と、インキ供給プレート20を、インキ元ローラ11からプレート面が離れる第1の状態と、インキ元ローラ11にプレート面が近づく第2の状態とのあいだで、インキ供給プレート20の状態を変位させるプレート状態変位機構30と、プレート状態変位機構30を、印刷機101の印刷中に、インキ供給プレート20を第1の状態から第2の状態に、所定の時間間隔で繰り返し変位させるよう制御する制御手段40とを備えた。【選択図】図1

Description

本考案は、たとえば輪転式の印刷装置において、インキ壺に貯留されたインキをインキ元ローラに供給するためのインキ供給装置に関するものである。
従来から、輪転式の印刷装置においては、印刷中にインキ壺内のインキが少なくなると、インキ元ローラへのインキの供給が不十分になり、印刷品質が低下するという問題があった。インキ壺に貯留されたインキをインキ元ローラに供給する装置として、いくつか提案されている。このような技術に関連する先行技術文献として、出願人は下記の特許文献1〜3を把握している。
特開2001−1501号公報 特開2000−280451号公報
上記特許文献1には、つぎの記載がある。
[0017]
上記の構成に加え、本インキ供給装置30では、さらに、インキ壺6の内部にインキレール(せん断歪み発生部材)31をそなえている。インキレール31は装置の幅方向(インキ元ローラ1の周面の母線方向)に長い板状の部材であり、図2に示すように、インキ元ローラ1の回転中心軸と平行にインキ壺6の幅方向一杯に延設されている。また、インキレール31のインキ元ローラ1側の側面31aはインキ元ローラ1と同心の円筒面状に形成されており、インキ元ローラ1との隙間はインキ供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間に等しいかやや大きく設定されている。
[0018]
また、インキレール31は両側を2本のアーム(支持部材)32,32により支持されている。アーム32はインキ元ローラ1の両端部外側にそれぞれそなえられており、その一端がインキレール31に固定され、他端はインキ元ローラ1の回転中心軸周りに可動に軸支されている。したがって、アーム32,32を回動させることで、インキレール31はインキ元ローラ1の円周方向に移動可能になっている。また、図示しないロック機構によりアーム32,32の回動を拘束することにより、インキ壺6内でのインキレール31の位置固定が可能になっている。
[0020]
本発明の一実施形態としてのインキ供給装置は上述のように構成されているので、インキ元ローラ1の回転に伴いインキ壺6内のインキ27はインキ元ローラ1とインキ元ローラ1に付設されたインキレール31との隙間を通過する。このとき、インキレール31は静止しており、且つインキレール31とインキ元ローラ1との隙間はインキ供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間に略等しく設定されているので、インキ27にはインキ供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間を通過する時と同等の高いせん断歪みが発生することになる。
上記特許文献2には、つぎの記載がある。
[要約]
[課題]オフセット輪転印刷機における容器からのインキの除去、及び関連する部材の洗浄を改善すること。
[解決手段]開放された一側にローラ13が設けられている容器16に付着したインキを除去する方法において、掻取り装置17によって隣接するローラ13の方向にインキを排出し、ローラ13と容器16との間に設けられた定量分配機構18にローラ13から離れながら間隙21を開放させ、それによってインキを間隙21を通じて排出して貯留槽19に流入させ、ローラ13の外周部に付着するインキをこのローラ13から直接掻取り貯留槽19に流入させることを特徴とする。
上記特許文献1の装置は、インキ壺形成部材とインキ元ローラとの隙間から供給されるインキの弾性的挙動の尺度となる物性値を均一にするため、せん断歪み発生部材(インキレール31)によりインキ壺内のフレッシュなインキに予めせん断歪みを発生させるものである。このとき、インキレール31は静止している。したがって、印刷中にインキ壺内のインキが少なくなったとき、印刷品質が低下することを防止しうるものではない。
上記特許文献2の装置は、掻取り装置17によって隣接するローラ13の方向にインキを排出するものであるが、容器16に付着したインキを除去することを目的としており、印刷中にインキ壺内のインキが少なくなったとき、印刷品質が低下することを防止しうるものではない。
たとえば、ラベル印刷機(凸版間欠輪転機、オフセット間欠輪転機、輪転機など)で印刷に使用するインキは、傾斜の付いた「インキ壷」に盛られているため、理論的には使用分に比例して減量していくことが前提で設計されている。
しかしながら、実際は減量が進むにつれてインキとインキロールとの接触表面にわずかな「隙間」が生じてくる。つまり、インキは、当初セッティングしたインキ量から使用分が減量していくと、しだいにインキ特有の「粘度」が関係するために、インキ自体の残量だけではインキロール接触表面まで確実に下降しなくなる。インキ壷とインキロール接触表面に、インキが完全に供給しなくなることにより、正規のインキ量が供給されないことになる。その結果、複数のインキ練りロールで転写されるインキが次第に少なくなっていく。最終的に、版から紙への印刷自体の仕上がりが薄くなって正常な印刷ができなくなる。
本考案は、上記課題を解決するため、つぎの目的をもってなされた。
印刷中にインキ壺内のインキが少なくなったとき、インキ元ローラへのインキの供給を促進し、印刷品質が低下することを防止するインキ供給装置を提供する。
上記の目的を達成するため、請求項1記載のインキ供給装置は、つぎの構成を採用した。
インキ元ローラとインキ受け部材とで形成されるインキ壺を有する印刷機において、上記インキ壺のインキを供給するインキ供給装置であって、
上記インキ壺内において上記インキ元ローラのローラ面に対面するように配置され、上記インキ壺内のインキをインキ元ローラの方に供給するためのインキ供給プレートと、
上記インキ供給プレートを、上記インキ元ローラからプレート面が離れる第1の状態と、上記インキ元ローラに上記プレート面が近づく第2の状態とのあいだで、上記インキ供給プレートの状態を変位させるプレート状態変位機構と、
上記プレート状態変位機構を、上記印刷機の印刷中に、上記インキ供給プレートを第1の状態から第2の状態に、所定の時間間隔で繰り返し変位させるよう制御する制御手段とを備えた。
請求項2記載のインキ供給装置は、請求項1記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記インキ供給プレートは、弾性を有するプレートであり、少なくとも上記第1の状態においてその下端部が上記インキ壺の底部に到達するよう配置され、
上記第1の状態では、上記インキ供給プレートが、上記インキ元ローラに対面したプレート面が凹面状に湾曲し、
上記第2の状態では、上記インキ供給プレートが、上記インキ元ローラに対面したプレート面が凸面状に湾曲するよう構成されている。
請求項3記載のインキ供給装置は、請求項1または2記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記プレート状態変位機構は、上記インキ供給プレートの上端部に沿って取り付けられたシャフトと、上記シャフトを軸回転させるモータとを有し、
上記制御手段は、上記インキ供給プレートが上記第1の状態になる上記シャフトの回転位置と、上記インキ供給プレートが上記第2の状態になる上記シャフトの回転位置とのあいだで、上記シャフトを繰り返し軸回転させるよう上記モータを制御する。
請求項1記載のインキ供給装置は、インキ元ローラとインキ受け部材とで形成されるインキ壺を有する印刷機において、上記インキ壺のインキを供給する装置であり、インキ供給プレートとプレート状態変位機構と制御手段とを備えている。
上記インキ供給プレートは、上記インキ壺内において上記インキ元ローラのローラ面に対面するように配置され、上記インキ壺内のインキをインキ元ローラの方に供給する。
上記プレート状態変位機構は、上記インキ供給プレートを、上記インキ元ローラからプレート面が離れる第1の状態と、上記インキ元ローラに上記プレート面が近づく第2の状態とのあいだで、上記インキ供給プレートの状態を変位させる。
上記制御手段は、上記プレート状態変位機構を、上記印刷機の印刷中に、上記インキ供給プレートを第1の状態から第2の状態に、所定の時間間隔で繰り返し変位させるよう制御する。
このため、上記印刷機の印刷中に、所定の時間間隔で繰り返し上記インキ壺内のインキがインキ元ローラの方に供給され、印刷中にインキ壺内のインキが少なくなったとき、印刷品質が低下することを防止する。
請求項2記載のインキ供給装置は、上記インキ供給プレートが弾性を有するプレートである。上記インキ供給プレートは、少なくとも上記第1の状態においてその下端部が上記インキ壺の底部に到達するよう配置されている。そして、上記インキ供給プレートは、上記第1の状態では上記インキ元ローラに対面したプレート面が凹面状に湾曲し、上記第2の状態では、上記インキ元ローラに対面したプレート面が凸面状に湾曲する。
このため、プレート面が凹面状に湾曲する状態から凸面状に湾曲する状態に変位することにとにより、上記インキ壺内のインキが効果的にインキ元ローラの方に供給される。したがって、印刷中にインキ壺内のインキが少なくなったとき、印刷品質が低下することを防止する。
請求項3記載のインキ供給装置は、上記プレート状態変位機構は、シャフトとモータを有する。上記シャフトが上記インキ供給プレートの上端部に沿って取り付けられ、上記モータが上記シャフトを軸回転させる。上記制御手段は、上記シャフトを繰り返し軸回転させるよう上記モータを制御する。このとき上記制御手段は、上記シャフトを上記インキ供給プレートが上記第1の状態になる上記シャフトの回転位置と、上記インキ供給プレートが上記第2の状態になる上記シャフトの回転位置とのあいだで軸回転させる。
この動作により上記印刷機の印刷中に、所定の時間間隔で繰り返し上記インキ壺内のインキがインキ元ローラの方に供給される。したがって、印刷中にインキ壺内のインキが少なくなったとき、印刷品質が低下することを防止する。
本考案が適用される印刷機の一例を示す構成図である。 本発明の一実施形態のインキ供給装置を示す斜視図である。 上記実施形態を説明する断面図であり、インキ供給プレートの第1の状態を示す図である。 インキ供給プレートの第2の状態を示す図である。 インキ供給プレートの変位を説明する図である。
以下、本考案の実施形態について詳細に説明する。
◆印刷機101
図1は、本考案のインキ供給装置100を適用することができる印刷機101の一例を示す構成図であり、オフセット輪転印刷方式の印刷機101の印刷ユニットの概略構成を側面から見た構成図である。この印刷機101は、インキ元ローラ11とインキ受け部材12とで形成されるインキ壺10を有する。
上記印刷機101は、上方からインキ供給装置100,インキ元ローラ11,インキ受けローラ1,複数のローラ2〜9からなるインキローラ群,版胴50,ブラン胴51,圧胴52が配置されている。そして、上記インキ壺10から供給されるインキを、インキ元ローラ11からインキ受けローラ1に転移し、さらにインキローラ群(ローラ2〜9)に転移して練り伸ばしながら、印刷する版(図示していない)が周方向に巻かれた版胴50、さらに版胴50と同じ周長を持つブラン胴51へと転写し、ブラン胴51と圧胴52との間で圧力をかけながら紙面53に印刷する。
◆インキ供給装置100
〔全体構造〕
図2は、本発明の一実施形態のインキ供給装置100を示す斜視図である。上記インキ供給装置100は、たとえば上述した印刷機101に適用することができ、上記インキ壺10のインキを供給するものである。
図3と図4は、上記実施形態を説明する断面図であり、図3はインキ供給プレート20が第1の状態(C)になった図、図4はインキ供給プレート20が第2の状態(V)になった図である。
上記インキ供給装置100は、インキ壺10を有する印刷機101で使用することができ、インキ供給プレート20、プレート状態変位機構30、制御手段40を備えている。
〔インキ壺10〕
上記インキ壺10は、インキ元ローラ11とインキ受け部材12によって形成される。上記インキ受け部材12は、上記インキ元ローラ11とほぼ同じ幅寸法で、大略チリトリ状に形成されてインキを受けるものである。上記インキ元ローラ11のローラ面に対面するように上記インキ受け部材12が配置されることにより、上記インキ元ローラ11とインキ受け部材12が形成する上開放の空間が、上記インキ壺10として機能する。
〔インキ供給プレート20〕
上記インキ供給プレート20は、この例では、ステンレス製の弾性を有するプレートである。上記インキ供給プレート20は、上記インキ壺10内において上記インキ元ローラ11のローラ面に対面するように配置される。そして、上記インキ壺10内のインキをインキ元ローラ11の方に供給するように機能する。
上記インキ供給プレート20は、上記プレート状態変位機構30および上記制御手段40により、図3に示す第1の状態(C)と、図4に示す第2の状態(V)とのあいだで状態を変位させる。
上記インキ供給プレート20は、少なくとも上記第1の状態(C)においてその下端部20Aが上記インキ壺10の底部に到達するよう配置されている。上記インキ供給プレート20の上端部20Bは、上記プレート状態変位機構30の一部を構成するシャフト31に取り付けられている。
〔プレート状態変位機構30〕
上記プレート状態変位機構30は、シャフト31とモータ32とを有している。上記シャフト31は、上述したように、上記インキ供給プレート20の上端部20Bに沿って取り付けられている。図において符号31Aは、上記シャフト31にインキ供給プレート20を取り付けるためのビス31Aである。上記シャフト31の一端は上記モータ32に接続され、上記モータ32の駆動により上記シャフト31を軸回転させるようになっている。上記シャフト31の他端は、印刷機101に固定された軸受プレート33に、軸回転可能に支受されている。
上記プレート状態変位機構30は、上記インキ供給プレート20の状態を、上記第1の状態(C)と上記第2の状態(V)とのあいだで変位させる。
〔第1の状態(C)〕
図3に示すように、上記第1の状態(C)は、上記インキ元ローラ11からプレート面が離れる状態である。この例では、上記インキ供給プレート20が、上記インキ元ローラ11に対面したプレート面が凹面状に湾曲した状態である。
〔第2の状態(V)〕
図4に示すように、上記第2の状態(V)は、上記インキ元ローラ11に上記プレート面が近づく状態である。この例では、上記インキ供給プレート20が、上記インキ元ローラ11に対面したプレート面が凸面状に湾曲した状態である。
〔制御手段40〕
上記制御手段40は、上記プレート状態変位機構30を、上記印刷機101の印刷中に、上記インキ供給プレート20を第1の状態(C)から第2の状態(V)に、所定の時間間隔で繰り返し変位させるよう制御する。
図5は、上記インキ供給プレート20の変位の状態を説明する図である。この例では、上記制御手段40は、所定のタイミングで上記シャフト31が所定の回転角度となるよう、上記モータ32の駆動を制御する。
上記第1の状態(C)のときは、上記インキ供給プレート20が上記第1の状態(C)になる回転位置で上記シャフト31を止めるよう上記モータ32を制御する。
上記第2の状態(V)のときは、上記インキ供給プレート20が上記第2の状態(V)になる回転位置で上記シャフト32を止めるよう上記モータ32を制御する。
上記インキ供給プレート20の初期状態は上記第1の状態(C)であり、印刷機101の印刷中に所定のタイミングで、上記制御手段40が上記モータ32を制御して、インキ供給プレート20が上記第1の状態(C)から上記第2の状態(V)に変位させ、ふたたび上記第1の状態(C)に戻すよう、上記シャフト31を回転させる。このような第1の状態(C)→上記第2の状態(V)→第1の状態(C)の変位は、印刷中に所定の時間間隔で繰り返し行うよう制御する。
上記第1の状態(C)から上記第2の状態(V)に変位する過程を説明する。上記インキ供給プレート20は、プレート面が凹面状になった第1の状態(C)からシャフト31が矢印R方向に軸回転すると、シャフト31に取り付けられた上端部20Bから徐々に凸面状の部分が現れて波状になって変位を開始する。シャフト31の軸回転に伴って、徐々に凸面状の部分が下端部20Bに向かって大きくなり、プレート面が凸面状になった第2の状態(V)となる。変位の半ばの一例を図5において二点鎖線(M)で示した。
このような波状の変位により、インキ壺10内のインキがインキ元ローラ11に向かって供給される。
◆実施形態の効果
上記実施形態のインキ供給装置は、インキ元ローラ11とインキ受け部材12とで形成されるインキ壺10を有する印刷機101において、上記インキ壺10のインキを供給する装置であり、インキ供給プレート20とプレート状態変位機構30と制御手段40とを備えている。
上記インキ供給プレート20は、上記インキ壺10内において上記インキ元ローラ11のローラ面に対面するように配置され、上記インキ壺10内のインキをインキ元ローラ11の方に供給する。
上記プレート状態変位機構30は、上記インキ供給プレート20を、上記インキ元ローラ11からプレート面が離れる第1の状態(C)と、上記インキ元ローラ11に上記プレート面が近づく第2の状態(V)とのあいだで、上記インキ供給プレート20の状態を変位させる。
上記制御手段40は、上記プレート状態変位機構30を、上記印刷機101の印刷中に、上記インキ供給プレート20を第1の状態(C)から第2の状態(V)に、所定の時間間隔で繰り返し変位させるよう制御する。
このため、上記印刷機101の印刷中に、所定の時間間隔で繰り返し上記インキ壺10内のインキがインキ元ローラ11の方に供給され、印刷中にインキ壺10内のインキが少なくなったとき、印刷品質が低下することを防止する。
上記実施形態のインキ供給装置は、上記インキ供給プレート20が弾性を有するプレートである。上記インキ供給プレート20は、少なくとも上記第1の状態(C)においてその下端部20Aが上記インキ壺10の底部に到達するよう配置されている。そして、上記インキ供給プレート20は、上記第1の状態(C)では上記インキ元ローラ11に対面したプレート面が凹面状に湾曲し、上記第2の状態(V)では、上記インキ元ローラ11に対面したプレート面が凸面状に湾曲する。
このため、プレート面が凹面状に湾曲する状態から凸面状に湾曲する状態に変位することにより、上記インキ壺10内のインキが効果的にインキ元ローラ11の方に供給される。したがって、印刷中にインキ壺10内のインキが少なくなったとき、印刷品質が低下することを防止する。
上記実施形態のインキ供給装置は、上記プレート状態変位機構30は、シャフト31とモータ32を有する。上記シャフト31が上記インキ供給プレート20の上端部20Bに沿って取り付けられ、上記モータ32が上記シャフト31を軸回転させる。上記制御手段40は、上記シャフト31を繰り返し軸回転させるよう上記モータ32を制御する。このとき上記制御手段40は、上記シャフト31を上記インキ供給プレート20が上記第1の状態(C)になる上記シャフト31の回転位置と、上記インキ供給プレート20が上記第2の状態(V)になる上記シャフト31の回転位置とのあいだで軸回転させる。
この動作により上記印刷機101の印刷中に、所定の時間間隔で繰り返し上記インキ壺10内のインキがインキ元ローラ11の方に供給される。したがって、印刷中にインキ壺10内のインキが少なくなったとき、印刷品質が低下することを防止する。
〔まとめ〕
本考案では、新たにインキ壷の中に挿入したヘラ状のインキ供給プレート20により、定期的にインキをインキロール接触表面まで強制的に押し着けて確実に接触させる。これにより、正規のインキ量を供給させ、上述した課題を解決する。
本考案で開発・設計した、モータ制御装置・操作ボックスに取り付けた「タイマー」に任意の時間を設定して、その時間毎にタイマー信号が出力しモータ自動制御駆動によってヘラ状のインキ供給プレート20でインキをインキロール接触表面まで押し着けたあと、反転してスタート位置(原点)に戻る一連の「正転・反転」動作を行う。
ヘラ状のインキ供給プレート20の先端部数センチをインキ壷の底辺部に密着させた状態を保ちながら「支点」の役割としてインキをインキローラ接触表面まで確実に移動させるとともに、ヘラ状のインキ供給プレート20の裏側部にインキを侵入させなくしている。また、このヘラ状のインキ供給プレート20は、ステンレス製の弾性を有するプレートとしたことにより、最適かつ理想的な動作曲線として「S字ウェーブ」を描かせることに成功した。
さらに、インキがインキ壷から漏れることなくインキロール接触表面まで確実に移動するこの一連の動作は、「均一・均等」に接触させる動きであり、モータ制御駆動においても無理・無駄のない「正転・反転」を繰り返す「スムージング」動作となっている。
◆変形例
以上は本考案の特に好ましい実施形態について説明したが、本考案は図示の実施形態に限定する趣旨ではない。本考案は、上述した以外の各種の態様に変形して実施することができ、上述した以外の各種の変形例を包含する趣旨である。
1:インキ受けローラ
2:ローラ
3:ローラ
4:ローラ
5:ローラ
6:ローラ
7:ローラ
8:ローラ
9:ローラ
10:インキ壺
11:インキ元ローラ
12:インキ受け部材
20:インキ供給プレート
20A:下端部
20B:上端部
30:プレート状態変位機構
31:シャフト
31A:ビス
32:モータ
33:軸受プレート
40:制御手段
50:版胴
51:ブラン胴
52:圧胴
53:紙面
100:インキ供給装置
101:印刷機

Claims (3)

  1. インキ元ローラとインキ受け部材とで形成されるインキ壺を有する印刷機において、上記インキ壺のインキを供給するインキ供給装置であって、
    上記インキ壺内において上記インキ元ローラのローラ面に対面するように配置され、上記インキ壺内のインキをインキ元ローラの方に供給するためのインキ供給プレートと、
    上記インキ供給プレートを、上記インキ元ローラからプレート面が離れる第1の状態と、上記インキ元ローラに上記プレート面が近づく第2の状態とのあいだで、上記インキ供給プレートの状態を変位させるプレート状態変位機構と、
    上記プレート状態変位機構を、上記印刷機の印刷中に、上記インキ供給プレートを第1の状態から第2の状態に、所定の時間間隔で繰り返し変位させるよう制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするインキ供給装置。
  2. 上記インキ供給プレートは、弾性を有するプレートであり、少なくとも上記第1の状態においてその下端部が上記インキ壺の底部に到達するよう配置され、
    上記第1の状態では、上記インキ供給プレートが、上記インキ元ローラに対面したプレート面が凹面状に湾曲し、
    上記第2の状態では、上記インキ供給プレートが、上記インキ元ローラに対面したプレート面が凸面状に湾曲するよう構成されている
    請求項1記載のインキ供給装置。
  3. 上記プレート状態変位機構は、上記インキ供給プレートの上端部に沿って取り付けられたシャフトと、上記シャフトを軸回転させるモータとを有し、
    上記制御手段は、上記インキ供給プレートが上記第1の状態になる上記シャフトの回転位置と、上記インキ供給プレートが上記第2の状態になる上記シャフトの回転位置とのあいだで、上記シャフトを繰り返し軸回転させるよう上記モータを制御する
    請求項1または2記載のインキ供給装置。
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