JP2007276503A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物の頂部のフードに対する衝突エネルギを低減し得るようにする。
【解決手段】車体1の前縁部近傍に対して、車体1に納められた収納状態から車体1表面よりも高い位置に突出する突出状態へと変位可能な反力部材10を設け、車体1と反力部材10との間に、反力部材10を収納状態から突出状態へと変位させる可動機構11を設けると共に、障害物Aとの衝突を検知または予測して可動機構11を作動させるための検知信号12を出力する衝突検知装置13,14を設けるようにしている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車体前部構造に関するものである。
障害物との衝突時に、エンジンルームを開閉可能なフードの後部を、リンク機構およびアクチュエータを介して、リフトアップさせるようにした車体前部構造が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−268687
しかしながら、上記特許文献1に記載された車体前部構造では、障害物との衝突時に、フードの後部を、リンク機構およびアクチュエータを介して、リフトアップさせるようにしたことにより、以下のような問題があった。
即ち、車体の前縁部に衝突した障害物の頂部は、次に、車体との接点を回転中心とする回転運動を行ってフードへ衝突することとなるが、障害物の頂部から接点である車体の前縁部表面までの回転半径が大きくなっているため、フードに対する衝突エネルギを充分に低減することが難しかった。
また、車体の前縁部に作用した衝突力を、フードの下方に沿って配設されたリンク機構を介して、フードの後部まで伝達し、アクチュエータを作動させて、フードの後部がリフトアップするようフード全体を動かしているので、アクチュエータを含む機構全体が大型で質量の大きい構成となってしまう。すると、軽快な作動性が得られなくなるので、フードの後部を短時間で所定の位置までリフトアップさせるのが困難となる。
また、リンク機構をフードの下方に沿って配設しているので、支点間の距離が長くなり、リフトアップ後にフード全体が振動してしまう。
そして、フードの後部を短時間で所定の位置までリフトアップさせるには、動作速度を上げる必要があるが、動作速度を上げると、フードの振動の振幅がより大きなものとなってしまう。
上記課題を解決するために、本発明では、車体の前縁部近傍に対して、車体に納められた収納状態から車体表面よりも高い位置に突出する突出状態へと変位可能な反力部材を設け、前記車体と反力部材との間に、反力部材を収納状態から突出状態へと変位させる可動機構を設けると共に、障害物との衝突を検知または予測して前記可動機構を作動させるための検知信号を出力する衝突検知装置を設けた車体前部構造を特徴としている。
本発明によれば、衝突検知装置は、障害物との衝突を検知または予測すると、可動機構を作動させるための検知信号を出力する。車体と反力部材との間に設けられた可動機構は、衝突検知装置によって発生された検知信号を入力すると、車体の前縁部近傍に設けられた反力部材を、車体に納められた収納状態から車体表面よりも高い位置に突出する突出状態へと変位させる。
ここで、車体の前縁部に衝突した障害物の頂部は、次に、車体との接点を回転中心とする回転運動を行って、車体前部に設けられたエンジンルームを開閉するためのフードへ衝突することとなるが、車体の前縁部近傍において反力部材を車体表面よりも高い位置に突出させるようにすることにより、反力部材の上端部が接点となり、障害物の頂部から反力部材の上端部までの回転半径が小さくなるので、その分、フードに対する衝突エネルギを低減することが可能となる。
また、車体の前縁部近傍にて反力部材を可動させるようにしているため、機構全体を小型で軽量な構成とすることができ、軽快な作動性が得られるので、反力部材を短時間で所定の位置へ配置することが可能となる。
更に、上記した小型で軽量な構成により、作動に伴う慣性力も小さくなるので、フードに与える振動の振幅も小さくすることができる。
障害物の頂部のフードに対する衝突エネルギを低減し得るようにするという目的を、車体の前縁部近傍に対して、車体に納められた収納状態から車体表面よりも高い位置に突出する突出状態へと変位可能な反力部材を設け、車体と反力部材との間に、反力部材を収納状態から突出状態へと変位させる可動機構を設けると共に、障害物との衝突を検知または予測して可動機構を作動させるための検知信号を出力する衝突検知装置を設ける、という手段で実現した。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図6は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成を説明すると、図1に示すように、自動車などの車両は、通常、車体1の前部にエンジンルーム2を有しており、また、車体1の中間部に車室3を有している。エンジンルーム2の上部には、ほぼ平板状をしたフード4が開閉可能に設けられている。また、フード4の前縁部のほぼ下側部分には、グリル5が設けられている。更に、グリル5のほぼ下側部分には、バンパ6が設けられている。
そして、上記のような車両の基本構成に対し、車体1の前縁部近傍に対して、車体1に納められた収納状態から車体1表面よりも高い位置に突出する突出状態へと変位可能な反力部材10を設けるようにする。また、車体1と反力部材10との間に、反力部材10を収納状態から突出状態へと変位させる可動機構11を設けるようにする。更に、障害物Aとの衝突を検知または予測して可動機構11を作動させるための検知信号12を出力する衝突検知装置13,14(実測タイプの衝突検知装置13、予測タイプの衝突検知装置14)を設けるようにする。
衝突検知装置13,14からの検知信号12によって、可動機構11を直接作動させるように構成することも可能であるが、必要に応じ、上記に加えて、図2に示すように、衝突検知装置13,14と可動機構11との間に、車速センサ15からの車速信号16を入力して、設定された速度範囲内にのみ可動機構11を作動させる制御装置17を設けるようにする。この場合には、制御装置17から可動機構11に対して制御信号18(作動信号)が出力される。
以上は、以下の全ての実施例に対して共通となる構成である。
次に、この実施例の作用について説明する。
この実施例では、衝突検知装置13,14は、障害物Aとの衝突を検知または予測すると、可動機構11を作動させるための検知信号12を出力する。車体1と反力部材10との間に設けられた可動機構11は、衝突検知装置13,14によって発生された検知信号12を直接または間接に入力すると、車体1の前縁部近傍に設けられた反力部材10を、図1(a)に示す車体1に納められた収納状態から、図1(b)に示す車体1表面よりも高い位置に突出する突出状態へと変位させる。
ここで、図3に示すように、車体1の前縁部に衝突した障害物Aの頂部Bは、次に、車体1との接点を回転中心とする回転運動(各速度ω)を行って、車体1前部に設けられたエンジンルーム2を開閉するためのフード4(前フード4と後フード4とに分割している場合には、後フード4)へ衝突することとなるが、車体1の前縁部近傍において反力部材10を車体1表面よりも高い位置に突出させるようにすることにより、突出させない場合の接点Dと回転半径Rとに対し、反力部材10の上端部が接点Cとなり、障害物Aの頂部Bから反力部材10の上端部までの回転半径rが小さくなって、図4に示すようにRω>rωとなるので、その分、図5に示すように、突出させない場合の障害物Aの頂部Bの運動速度を示す線ロに比べて、突出させた場合の運動速度を示す線イの方が小さな値となり、よって、フード4に対する衝突エネルギを低減することが可能となる。なお、図5中、時間t1は車体1に対する衝突時間、時間t2はフード4に対する衝突時間である。
また、車体1の前縁部近傍にて反力部材10を可動させるようにしているため、機構全体を小型で軽量な構成とすることができ、軽快な作動性が得られるので、反力部材10を短時間で所定の位置へ配置することが可能となる。
更に、上記した小型で軽量な構成により、作動に伴う慣性力も小さくなるので、フード4に与える振動の振幅も小さくすることができる。
加えて、障害物Aとの衝突を予測して検知信号12を出力する予測タイプの衝突検知装置14を用いた場合には、車体1やフード4への衝突前に事前に反力部材10を準備しておくようにすることができる。また、衝突前のより早い時点で反力部材10を作動させられるので、長い作動時間を確保でき、その分だけ反力部材10に対する作動速度を遅くできるため、小型、低容量の安価な可動機構11を使用することが可能となる。また、障害物Aとの衝突を予測して検知信号12を出力する予測タイプの衝突検知装置14は、障害物Aの種類をも認識できるようにしてある場合があるので、この場合には、障害物Aの種類に応じて、必要な時には確実に反力部材10を作動すると共に、不必要な時には反力部材10を不作動にすることが可能となる。
そして、衝突検知装置13,14と可動機構11との間に、車速センサ15からの車速信号16を入力して、設定された速度範囲内にのみ可動機構11を作動させる制御装置17を設けた場合には、図6のフローチャートに示すように、車速センサ15が車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力するため、制御装置17は、障害物Aとの衝突を検知または予測した時の車速に基づき、反力部材10の作動完了が間に合わない高速衝突や、衝突エネルギの小さい低速衝突の場合に、可動機構11が作動しないように制御することが可能となる。
以上は、以下の全ての実施例に共通の構成から得られる共通の作用である。
[実施例1]
図7〜図9は、この発明を具体化した実施例1を示すものである。なお、実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記実施例の記載を以てこの実施例1の記載とすることができる。
先ず、上記実施例の具体的な例として、この実施例1から実施例7までに共通する構成について説明する。
図7、図8に示すように、車体1の前部にエンジンルーム2を開閉可能に設けられたフード4を前フード21と後フード22とに分割する。そして、前フード21をその前部を中心として後部が起倒可能となるよう車体1に取付ける。その上で、前フード21を、反力部材10として用いるようにする。なお、反力部材10としての前フード21は、エンジンルーム2の一部(前部)を閉じて、車体1の表面と化すことにより、車体1に納められた状態となる。
ここで、前フード21には、金属製のものと、樹脂製のものとが考えられる。金属製の場合、前フード21は、前フードインナパネル23および前フードアウタパネル24などで主に構成される。そして、車体パネル25に対し、前フードインナパネル23の前部が左右の前フードヒンジ26を介して上下方向に開閉可能に取付けられる。また、前フードインナパネル23の後部に前フードストライカ27が取付けられ、車体パネル25の前フードストライカ27と対応する位置に前側のフードロック機構28が取付けられる。そして、上記した前フードアウタパネル24が前フードインナパネル23の上面を覆うように取付けられる。また、前フードアウタパネル24の後縁部に沿ってウェザーストリップ29が取付けられる。
一方、後フード22は、金属製の後フードインナパネル31および後フードアウタパネル32などで主に構成される。そして、車体パネル25に対し、後フードインナパネル31の後部が、特に図示しない左右の後フードヒンジを介して上下方向に開閉可能に取付けられる。また、後フードインナパネル31の前部に後フードストライカ33が取付けられ、車体パネル25の後フードストライカ33と対応する位置に後側のフードロック機構34が取付けられる。そして、上記した後フードアウタパネル32が後フードインナパネル31の上面を覆うように取付けられる。
このような構成により、前フード21は前フードヒンジ26を中心として前側へ開き、また、後フード22は、前フード21とは別に後フードヒンジを中心として後側へ開くようになされている。なお、前フードヒンジ26および後フードヒンジは、それぞれ、ほぼ車幅方向へ延びるヒンジ軸を有している。
以上のような実施例1から実施例7までに共通の構成を前提とした上で、この実施例1は、以下のような特有の構成を備えている。
即ち、先ず、実施例1では、可動機構11に、前フードリフトアクチュエータ36(リフトアクチュエータ)を用いている。この前フードリフトアクチュエータ36は、内部に設けられた図示しないインフレータの点火によって伸長動可能なものである。
そして、この前フードリフトアクチュエータ36の一端(本体側)を、車体パネル25における前側のフードロック機構28の位置にアクチュエータブラケット37を介して取付け、前フードリフトアクチュエータ36の他端(ロッド側)を、前側のフードロック機構28または前側のフードロック機構28の少なくとも前フードストライカ27を係止する部分に取付ける。なお、前フードリフトアクチュエータ36は、前フードヒンジ26のヒンジ軸を中心として前フードストライカ27を通る円のほぼ接線方向へ向けて配設する。
また、障害物Aとの衝突を実際に検知して検知信号12を発生する実測タイプの衝突検知装置13を用いている。この衝突検知装置13を、バンパ6の部分に取付ける。
そして、衝突検知装置13からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを制御装置17へ入力し得るようにすると共に、制御装置17から前フードリフトアクチュエータ36へ制御信号18を出力し得るように構成する。
次に、この実施例1の作用について説明する。
全ての実施例に共通の構成から得られる共通の作用については、上記した通りであり、上記の記載を以てこの実施例1の記載とする。
この実施例1から以下の実施例7までに共通の構成から得られる作用は、以下の通りである。即ち、車体1の前部に対してエンジンルーム2を開閉可能となるように設けられたフード4を、前フード21と後フード22とに分割し、前フード21をその前部を中心として後部が起倒可能となるよう車体1に取付けると共に、前フード21を、反力部材10として用いることにより、反力部材10を別部品で構成する場合と比べて、車両重量、部品点数、コストなどを低減することが可能となる。
そして、実施例1のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、図9のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。そして、実測タイプの衝突検知装置13は、障害物Aとの衝突を検知すると、制御装置17へ検知信号12を出力する。制御装置17は、衝突検知装置13,14からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であれば前フードリフトアクチュエータ36へ制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内(下限値<車速<上限値)である時にのみ前フードリフトアクチュエータ36へ制御信号18を出力する。
図7、図8に示すように、前フードリフトアクチュエータ36は、制御装置17からの制御信号18を入力すると内部のインフレータが点火されることにより伸長動して、前フード21の後部を下から押し、前フードヒンジ26のヒンジ軸を中心として前フード21を車両前方へ回動させる。前フード21は、前フードリフトアクチュエータ36の最大伸長時に停止されることにより所定の位置に配置される。これにより、前フード21の上端部(後端部)が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bから前フード21の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、後フード22に対する衝突エネルギが低減される。
そして、この実施例1で可動機構11に採用した前フードリフトアクチュエータ36の作用は、以下の通りである。即ち、前フードリフトアクチュエータ36は、インフレータの点火を利用して伸長動させるようにしているので、反力部材10を短時間のうちに所定の位置に配置することが可能となり、速度範囲の上限値を高く設定することが可能となる。また、前フードリフトアクチュエータ36が最大伸長状態となった時に、車体パネル25に引張荷重が作用して反力部材10が停止されることにより、反力部材10を確実に所定の位置に配置することができる。また、反力部材10に過大な反力が加わった場合には、前フードリフトアクチュエータ36が軸変形を起こすことにより、更に反力を吸収することができる。
[実施例2]
図10〜図12は、この発明を具体化した実施例2を示すものである。なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例2の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例2の記載とすることができる。
上記した実施例1から実施例7までに共通の構成を前提とした上で、この実施例2は、以下のような特有の構成を備えている。
即ち、先ず、この実施例2では、前フード21を樹脂製としている。前フード21が樹脂製である場合、前フードインナパネル23と前フードアウタパネル24とを備えた構成としても良いが、この場合には、一部材で構成されている。この前フード21を車体パネル25に対し、前フード21の前部が左右の前フードヒンジ26を介して上下方向に開閉可能に取付けられる。また、前フード21の後部に前フードストライカ27が取付けられ、車体パネル25の前フードストライカ27と対応する位置に前側のフードロック機構28が取付けられる。そして、前フード21の後縁部に沿ってウェザーストリップ29が取付けられる。
そして、可動機構11に、前フード可動用モータアクチュエータ41(モータアクチュエータ)を用いている。この前フード可動用モータアクチュエータ41は、その出力軸を、前フードヒンジ26のヒンジ軸に、直接または減速機構などを介して間接的に連結される。なお、前フード可動用モータアクチュエータ41は、位置制御が可能なものとする。
これに伴い、前側のフードロック機構28を自動ロック解除機構42を備えたものとしている。
また、障害物Aとの衝突を予測して検知信号12を発生する予測タイプの衝突検知装置14を用いている。予測タイプの衝突検知装置14は、グリル5の中央部に取付けている。
そして、予測タイプの衝突検知装置14からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを制御装置17へ入力し得るようにすると共に、制御装置17から前フード可動用モータアクチュエータ41へ制御信号18を出力し得るように構成する。
更に、制御装置17を、可動機構11へ制御信号18を出力するのとほぼ同時に、前側のフードロック機構28の自動ロック解除機構42へロック解除信号43を出力し得るようにする。
次に、この実施例2の作用について説明する。
なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成から得られる作用については、上記の通りであるため説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例2の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成の作用については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例2の記載とすることができる。
そして、実施例2のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、図12のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。また、予測タイプの衝突検知装置14は、障害物Aとの衝突を予測すると、制御装置17へ検知信号12を出力する。制御装置17は、衝突検知装置14からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であれば前フード可動用モータアクチュエータ41へ制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内である時にのみ前側のフードロック機構28の自動ロック解除機構42へロック解除信号43を出力してロックを解除し、更に、前フードヒンジ26のヒンジ軸に接続された前フード可動用モータアクチュエータ41(ヒンジモータ)へ制御信号18を出力する。
図10、図11に示すように、前フード可動用モータアクチュエータ41は、制御装置17からの制御信号18を入力すると、位置制御されつつ駆動され、前フードヒンジ26のヒンジ軸を直接回動して前フード21を車両前方へ回動させる。前フード21は、前フード可動用モータアクチュエータ41による位置制御の結果、所定の位置に配置される。これにより、前フード21の上端部(後端部)が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bから前フード21の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、後フード22に対する衝突エネルギが低減される。
そして、この実施例2で可動機構11に採用した前フード可動用モータアクチュエータ41の作用は、以下の通りである。即ち、前フード可動用モータアクチュエータ41を位置制御することにより、反力部材10(この場合には前フード21)を確実に所定の位置に配置することができる。また、反力部材10に過大な反力が加わった場合には、前フード可動用モータアクチュエータ41の回生力として電気エネルギに還元することにより、更に反力を吸収することができる。加えて、予測後一定時間が経過しても衝突が発生しなかったような場合に、前フード可動用モータアクチュエータ41を逆作動することにより、反力部材10を自動的に元の位置に再配置しリセットすることができる。これにより、部品交換を行うことなく、システム性能を保持・回復することができる。
なお、予測タイプの衝突検知装置14を用いた場合の作用については、前述の通りである。
[実施例3]
図13〜図16は、この発明を具体化した実施例3を示すものである。なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例3の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例3の記載とすることができる。
上記した実施例1から実施例7までに共通の構成を前提とした上で、この実施例3は、以下のような特有の構成を備えている。
即ち、先ず、この実施例3は、実施例2とほぼ同様の構成を備えているが、可動機構11である前フード可動用モータアクチュエータ41(モータアクチュエータ)の出力軸を、図15に示すように、ギヤ44を介して、前側のフードロック機構28に取付けた前フードリフトガイドレール45に接続している点が、実施例2とは主に異なっている。ここで、前フードリフトガイドレール45は、前フードヒンジ26のヒンジ軸を中心とする円弧状をしたラック部材である。
これに伴い、前側のフードロック機構28は、自動ロック解除機構42を備えていないものとなっている。よって、制御装置17は、前側のフードロック機構28の自動ロック解除機構42へロック解除信号43を出力しないようになっている。
次に、この実施例3の作用について説明する。
なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成から得られる作用については、上記の通りであるため説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例3の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成の作用については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例3の記載とすることができる。
そして、実施例3のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、図16のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。また、予測タイプの衝突検知装置14は、障害物Aとの衝突を予測すると、制御装置17へ検知信号12を出力する。制御装置17は、衝突検知装置14からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であれば前フード可動用モータアクチュエータ41へ制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内である時にのみ前フード可動用モータアクチュエータ41へ制御信号18を出力する。
図13、図14に示すように、前フード可動用モータアクチュエータ41は、制御装置17からの制御信号18を入力すると、位置制御されつつ駆動され、ギヤ44および前フードリフトガイドレール45を介して前フード21の後部を上へ動かし、前フードヒンジ26のヒンジ軸を中心として前フード21を車両前方へ回動させる。前フード21は、前フード可動用モータアクチュエータ41による位置制御の結果、所定の位置に配置される。これにより、前フード21の上端部(後端部)が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bから前フード21の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、後フード22に対する衝突エネルギが低減される。
なお、可動機構11に前フード可動用モータアクチュエータ41を用いた場合の作用については、前述の通りである。
また、予測タイプの衝突検知装置14を用いた場合の作用については、前述の通りである。
[実施例4]
図17〜図19は、この発明を具体化した実施例4を示すものである。なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例4の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例4の記載とすることができる。
上記した実施例1から実施例7までに共通の構成を前提とした上で、この実施例4は、以下のような特有の構成を備えている。
即ち、この実施例4では、予測タイプの衝突検知装置14と実測タイプの衝突検知装置13とを両方備えると共に、可動機構11を2つ備えることにより、先ず、予測タイプの衝突検知装置14からの検知信号12によって反力部材10を中間位置まで突出させ、次いで、実測タイプの衝突検知装置13からの検知信号12によって反力部材10を最終位置まで突出させるというように、二段動作を行わせ得るよう構成している。なお、可動機構11については、二段動作が可能であれば1であっても良い。
そのために、この実施例4では、実施例3の構成を基本として、これに実施例1で説明した実測タイプの衝突検知装置13を追加している。
また、一段目用の可動機構11を実施例3の前フード可動用モータアクチュエータ41とすると共に、二段目用の可動機構11として、エンジン51の外部に配置されてエンジン51駆動時に常時回転しているベルト52の駆動軸から、駆動力伝達機構53、減速機54、駆動シャフト55を介して駆動力を取出すように構成されたエンジン駆動力取出装置56を追加している。なお、駆動シャフト55は、左右の前フードヒンジ26のヒンジ軸間に連結されている。
そして、制御装置17は、車速センサ15からの車速信号16を入力すると共に、予測タイプの衝突検知装置14からの検知信号12(12a)を入力して一段目用の可動機構11へ制御信号18(18a)を出力し一段目用の可動機構11を作動させると共に、その後に、実測タイプの衝突検知装置13からの検知信号12(12b)を入力すると二段目用の可動機構11であるエンジン駆動力取出装置56の駆動力伝達機構53へ制御信号18(18b)を出力して二段目用の可動機構11を作動させ得るように構成している。
次に、この実施例4の作用について説明する。
なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成から得られる作用については、上記の通りであるため説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例4の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成の作用については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例4の記載とすることができる。
この実施例4のように二段動作し得るように構成した場合、先ず、一段目で、予測タイプの衝突検知装置14からの検知信号12aによって反力部材10を中間位置まで突出させる。次いで、二段目で、実測タイプの衝突検知装置13からの検知信号12bによって反力部材10を最終位置まで突出させる。
このように、衝突を予測した段階で、前もって反力部材10を中間位置まで突出させるようにすることにより、一段目、二段目共に必要な反力部材10の移動量を小さく抑えることができるようになり、短時間で作動完了させることが可能となる。また、作動速度も小さくてすむので、2つの可動機構11を共に小型、低容量の安価なものとすることが可能となる。
また、衝突前に完全な作動完了を行わないことで、衝突が起こらなかった場合の運転車の視界への影響を最小限に抑えることができる。
更に、予測後一定時間が経過しても衝突が発生しなかったような場合に、2つの可動機構11を逆作動するなどにより、反力部材10を自動的に元の位置に再配置しリセットすることができる。これにより、部品交換を行うことなく、システム性能を保持・回復することができる。
実施例4のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、図19のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。また、予測タイプの衝突検知装置14は、障害物Aとの衝突を予測すると、制御装置17へ検知信号12aを出力する。制御装置17は、予測タイプの衝突検知装置14からの検知信号12aと、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であれば前フード可動用モータアクチュエータ41へ制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内である時にのみ前フード可動用モータアクチュエータ41へ制御信号18aを出力する。
図18(b)に示すように、前フード可動用モータアクチュエータ41は、制御装置17からの制御信号18aを入力すると、位置制御されつつ駆動され、ギヤおよび前フードリフトガイドレール45を介して前フード21の後部を上へ動かし、前フードヒンジ26のヒンジ軸を中心として前フード21を車両前方へ回動させる。前フード21は、前フード可動用モータアクチュエータ41による位置制御の結果、所定の中間位置に配置される。
その後、実際に衝突が発生すると、図19のフローチャートに示すように、実測タイプの衝突検知装置13は、障害物Aとの衝突を検知し制御装置17へ検知信号12bを出力する。制御装置17は、実側タイプの衝突検知装置13からの検知信号12bを入力して、設定された速度範囲外であれば二段目用の可動機構11であるエンジン駆動力取出装置56へ制御信号18bを出力せず、設定された速度範囲内である時にのみ二段目用の可動機構11であるエンジン駆動力取出装置56へ制御信号18bを出力する。
図18(c)に示すように、二段目用の可動機構11であるエンジン駆動力取出装置56の駆動力伝達機構53は、制御装置17からの制御信号18bを入力すると、ベルト52の駆動軸と減速機54とを直結する。その結果、エンジン51の駆動力が駆動シャフト55を介して左右の前フードヒンジ26のヒンジ軸へ伝達され、前フードヒンジ26のヒンジ軸を直接回動して、前フードリフトガイドレール45の限界作動長まで前フード21を車両前方へ回動させ、その結果、前フード21は所定の最終位置に配置される。これにより、前フード21の上端部(後端部)が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bから前フード21の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、後フード22に対する衝突エネルギが低減される。
可動機構11としてエンジン駆動力取出装置56を用いることにより、エンジン51の駆動力を有効利用することができると共に、特別な可動機構11を設ける必要をなくすことができる。
なお、可動機構11に前フード可動用モータアクチュエータ41を用いた場合の作用については、前述の通りである。
また、予測タイプの衝突検知装置14を用いた場合の作用については、前述の通りである。
[実施例5]
図20〜図23は、この発明を具体化した実施例2を示すものである。なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例5の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例5の記載とすることができる。
上記した実施例1から実施例7までに共通の構成を前提とした上で、この実施例5は、以下のような特有の構成を備えている。
即ち、この実施例5では、衝突力を反力部材10の補助駆動力として利用可能な衝突力変換機構61を設けるようにしている。この衝突力変換機構61は、車体1の前端部に配置された荷重伝達部材62と、この荷重伝達部材62と前フードヒンジ26との間に介装されるリンクアーム63と、このリンクアーム63の中間部を車体1に回動自在に軸支可能なリンクアーム支持機構64とを備えている。荷重伝達部材62は、例えば、バンパ6の表面パネルの裏面側に配設されている。リンクアーム63の一端部(前端部)は荷重伝達部材62に回動自在に結合され、リンクアーム63の他端部(後端部)は前フードヒンジ26を押圧可能に接触配置されている。
そして、このリンクアーム支持機構64に対し、ポテンショセンサなどの実測タイプの衝突検知装置13を内蔵している。
また、可動機構11に、前フードリフトアクチュエータシリンダ66(リフトアクチュエータシリンダ)を用いる。この前フードリフトアクチュエータシリンダ66を、車体パネル25における前側のフードロック機構28の近傍に、そのプッシュロッド67をほぼ後方へ向けて取付ける。前フードリフトアクチュエータシリンダ66のヘッド側には、プッシュロッド67を突出方向へ付勢可能な駆動バネ68が駆動源として介装されている。プッシュロッド67は、通常時には、前フードリフトアクチュエータシリンダ66に対して収納された状態でロック解除機構69によりロックされている。
更に、プッシュロッド67と前側のフードロック機構28との間に前フードリフトリンク機構71を介装する。この前フードリフトリンク機構71は、一端にプッシュロッド67の先端が回動自在に結合され、他端に前側のフードロック機構28が取付けられている。また、前フードリフトリンク機構71は、中間部で二つに折畳可能で、且つ、図示しない弾性部材により伸長方向へ付勢可能とされており、プッシュロッド67の収縮時には弾性部材の付勢力に抗して屈折状態で前フードリフトアクチュエータシリンダ66とほぼ一直線状になるよう折畳収納されると共に、プッシュロッド67の伸長時(突出時)には弾性部材の付勢力が解放されることにより前フードヒンジ26を中心として前側のフード4ストライカを通る円のほぼ接線方向へ向けて伸長し得るように構成されている。
そして、制御装置17は、車速センサ15からの車速信号16を入力すると共に、実測タイプの衝突検知装置13としてのポテンショセンサからの検知信号12を入力して、可動機構11である前フードリフトアクチュエータシリンダ66のロック解除機構69を作動させるように構成する。
次に、この実施例5の作用について説明する。
なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成から得られる作用については、上記の通りであるため説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例5の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成の作用については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例5の記載とすることができる。
この実施例5のように、衝突力変換機構61を設けた場合には、衝突力を反力部材10の補助駆動力として利用することができる。これにより、反力部材10の作動性を向上して、速やかに所定の位置へ配置することが可能となると共に、可動機構11をより小型、低容量の安価ものとすることが可能となる。
また、可動機構11に前フードリフトアクチュエータシリンダ66を用いたことにより、前フードリフトアクチュエータシリンダ66は瞬発力を発揮できるので、反力部材10を短時間のうちに突出させることができる。また、前フードリフトアクチュエータシリンダ66の駆動源を駆動バネ68としたことにより、前フードリフトアクチュエータシリンダ66の構成をコンパクトにまとめることができる。
実施例5のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、図23のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。そして、図20に示すように、障害物Aが車体1の前端部(バンパ6の表面パネル)に衝突すると、バンパ6の表面パネルの裏面側に配設された荷重伝達部材62が後方へ移動し、荷重伝達部材62に一端部(前端部)を結合されたリンクアーム63が中間部のリンクアーム支持機構64を回転中心として図中反時計廻りに回動する。この回動により、リンクアーム63の他端部(後端部)が前フードヒンジ26を上方で且つ前方へ向けて押圧し、前フードヒンジ26を開方向へ付勢する。
この時、同時に、リンクアーム支持機構64に内蔵された、ポテンショセンサなどの実測タイプの衝突検知装置13が、図23のフローチャートに示すように、制御装置17へ検知信号12を出力する。制御装置17は、衝突検知装置13からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であれば前フードリフトアクチュエータシリンダ66のロック解除機構69へ制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内である時にのみロック解除機構69へ制御信号18を出力する。
図22に示すように、ロック解除機構69は、制御装置17からの制御信号18を入力すると、プッシュロッド67に対するロックを解除する。すると、駆動バネ68の弾性力がプッシュロッド67に作用して、前フードリフトアクチュエータシリンダ66に対しプッシュロッド67が伸長動(突出動)し、図21に示すように、前フードリフトリンク機構71が屈折状態から前フードヒンジ26を中心として前側のフード4ストライカを通る円のほぼ接線方向へ向け伸長して、前フード21の後部を下から押す。この前フードリフトリンク機構71による押力と、前述のリンクアーム63による前フードヒンジ26への押圧力とにより、前フードヒンジ26のヒンジ軸を中心として前フード21を車両前方へ回動させる。前フード21は、前フードリフトリンク機構71の最大伸長時に停止されることにより所定の位置に配置される。これにより、前フード21の上端部(後端部)が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bから前フード21の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、後フード22に対する衝突エネルギが低減される。
[実施例6]
図24〜図27は、この発明を具体化した実施例6を示すものである。なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例6の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例6の記載とすることができる。
上記した実施例1から実施例7までに共通の構成を前提とした上で、この実施例6は、以下のような特有の構成を備えている。
この実施例6は、実施例1の構成を基本として、これに実施例5の前フードリフトアクチュエータシリンダ66と前フードリフトリンク機構71とを取付けた例を示している。
但し、前フードリフトアクチュエータシリンダ66の駆動源は、駆動バネ68から圧力気体へと変更している。そのために、前フードリフトアクチュエータシリンダ66のヘッド側に圧力制御装置75を取付けている。
更に、圧力制御装置75のための圧力気体をエンジン51の駆動力を利用して発生させるように構成している。そのために、エンジン51の外部に配置されてエンジン51駆動時に常時回転しているベルト52の駆動軸に、コンプレッサ機能と圧力分配機能とを有する圧力分配装置76を接続し、この圧力分配装置76から圧力配管77を介して左右の前フードリフトアクチュエータシリンダ66に取付けた圧力制御装置75へ圧縮空気(圧力気体)を供給し得るようにしている。なお、圧力分配装置76は、圧力制御装置75に対し、エンジン51駆動時には所定の圧力に充填すると共に、停止時には圧力を解放させるよう構成されている。
そして、制御装置17は、車速センサ15からの車速信号16を入力すると共に、実測タイプの衝突検知装置13からの検知信号12を入力して、可動機構11である前フードリフトアクチュエータシリンダ66のロック解除機構69を作動させるように構成する。また、制御装置17は、圧力分配装置76および圧力制御装置75を監視および制御できるように構成する。
次にこの実施例6の作用について説明する。
なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成から得られる作用については、上記の通りであるため説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例6の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成の作用については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例6の記載とすることができる。
この実施例6では、前フードリフトアクチュエータシリンダ66の駆動源を圧力気体とすることにより、実施例5のように駆動バネ68を用いる場合と比べて、前フードリフトアクチュエータシリンダ66により大きな力を発生させることができる。また、圧力制御装置75のための圧力気体をエンジン51の駆動力を利用して発生させるようにしたことにより、前フードリフトアクチュエータシリンダ66に安定して圧力気体を供給することが可能となる。なお、前フードリフトアクチュエータシリンダ66の作用については前述の通りである。また、その他の作用については、実施例1および実施例5の該当する部分と基本的に同様である。
そして、実施例6のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、まず、エンジン51停止時には、圧力分配装置76が駆動されず、且つ、圧力制御装置75からは圧力気体が解放された状態になっている。そして、エンジン51を駆動すると、エンジン51の駆動力がベルト52の駆動軸を介して圧力分配装置76のコンプレッサを駆動し、圧力分配装置76から圧力配管77を介して左右の圧力制御装置75へ圧縮空気が供給され圧力気体が蓄積される。そして、図27のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。また、実測タイプの衝突検知装置13は、障害物Aとの衝突を検知すると、制御装置17へ検知信号12を出力する。制御装置17は、衝突検知装置13からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であれば前フードリフトアクチュエータシリンダ66のロック解除機構69へ制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内である時にのみロック解除機構69へ制御信号18を出力する。
図26に示すように、前フードリフトアクチュエータシリンダ66のロック解除機構69は、制御装置17からの制御信号18を入力すると、プッシュロッド67に対するロックを解除する。すると、圧力制御装置75の圧力気体がプッシュロッド67に作用して、前フードリフトアクチュエータシリンダ66に対しプッシュロッド67が伸長動(突出動)し、図25に示すように、前フードリフトリンク機構71が屈折状態から前フードヒンジ26を中心として前側フードストライカ27を通る円のほぼ接線方向へ向け伸長して、前フード21の後部を下から押し、前フードヒンジ26のヒンジ軸を中心として前フード21を車両前方へ回動させる。前フード21は、前フードリフトリンク機構71の最大伸長時に停止されることにより所定の位置に配置される。これにより、前フード21の上端部(後端部)が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bから前フード21の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、後フード22に対する衝突エネルギが低減される。
[実施例7]
図28〜図31は、この発明を具体化した実施例7を示すものである。なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例7の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例7の記載とすることができる。
上記した実施例1から実施例7までに共通の構成を前提とした上で、この実施例7は、以下のような特有の構成を備えている。
この実施例7は、実施例6とほぼ同様の構成を備えている。
但し、圧力制御装置17のための圧力気体をエンジン51の排ガスを利用して発生させるように構成している。そのために、エンジン51の排気口81に、タービンコンプレッサ機能と圧力分配機能とを有する圧力分配装置82を接続し、この圧力分配装置82から圧力配管83を介して左右の前フードリフトアクチュエータシリンダ66に取付けた圧力制御装置75へ圧縮空気(圧力気体)を供給し得るようにしている。なお、圧力分配装置82は、圧力制御装置75に対し、エンジン51駆動時には所定の圧力に充填すると共に、停止時には圧力を解放させるよう構成されている。
そして、制御装置17は、車速センサ15からの車速信号16を入力すると共に、実測タイプの衝突検知装置13からの検知信号12を入力して、可動機構11であるロック解除機構69を作動させるように構成する。また、制御装置17は、圧力分配装置82および圧力制御装置75を監視および制御できるように構成する。
次に、この実施例7の作用について説明する。
なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成、および、実施例1にて既に説明した、実施例1から以下の実施例7までに共通の構成から得られる作用については、上記の通りであるため説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例7の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成の作用については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例7の記載とすることができる。
この実施例7では、圧力制御装置75の圧力気体をエンジン51の排ガスを利用して発生させるようにしたことにより、実施例6のようにエンジン51の駆動力を用いる場合に比べて、排ガスの持つエネルギを再利用することが可能となる。その他の作用については、実施例6の該当する部分と基本的に同様である。
そして、実施例7のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、まず、エンジン51停止時には、排ガスが発生しないので、圧力分配装置82が駆動されず、且つ、圧力制御装置75からは圧力気体が解放された状態になっている。そして、エンジン51を駆動すると、エンジン51の排ガスが圧力分配装置82のタービンコンプレッサを駆動し、圧力分配装置82から圧力配管83を介して左右の圧力制御装置75へ圧縮空気が供給され圧力気体が蓄積される。そして、図31のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。また、実測タイプの衝突検知装置13は、障害物Aとの衝突を検知すると、制御装置17へ検知信号12を出力する。制御装置17は、衝突検知装置13,14からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であれば前フードリフトアクチュエータシリンダ66のロック解除機構69へ制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内である時にのみロック解除機構69へ制御信号18を出力する。
図30に示すように、前フードリフトアクチュエータシリンダ66のロック解除機構69は、制御装置17からの制御信号18を入力すると、プッシュロッド67に対するロックを解除する。すると、圧力制御装置75の圧力気体がプッシュロッド67に作用して、前フードリフトアクチュエータシリンダ66に対しプッシュロッド67が伸長動(突出動)し、図29に示すように、前フードリフトリンク機構71が屈折状態から前フードヒンジ26を中心として前側のフードストライカ27を通る円のほぼ接線方向へ向け伸長して、前フード21の後部を下から押し、前フードヒンジ26のヒンジ軸を中心として前フード21を車両前方へ回動させる。前フード21は、前フードリフトリンク機構71の最大伸長時に停止されることにより所定の位置に配置される。これにより、前フード21の上端部(後端部)が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bから前フード21の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、後フード22に対する衝突エネルギが低減される。
[実施例8]
図32〜図34は、この発明を具体化した実施例8を示すものである。なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例8の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例8の記載とすることができる。
この実施例8は、以下のような特有の構成を備えている。
即ち、車体1の前縁部近傍に配設されるグリル5を車体1に対して昇降可能に取付ける。そして、このグリル5を、反力部材10として用いるようにする。
そのために、グリル5を、所定の位置に、車体1およびフード4に対して非固定状態で配設する。可動機構11としてほぼ上下方向へ延びるグリルアクチュエータ85を用いる。このグリルアクチュエータ85の上端側(本体側)をグリル5の裏面に取付け、グリルアクチュエータ85の下端部(ロッド部)を車体1の側に対して結合する。なお、グリル5の上端部とフード4の前縁部との表面をほぼ連続させて配置した場合には、伸長時にグリルアクチュエータ85が若干前傾して両者の干渉を防止し得るようにする。
なお、フード4は、前後に分割されていない通常の一体物とされている。この場合には、フード4は、フードインナパネル86とフードアウタパネル87とで構成されたものとなる。また、特に図示しないがフードヒンジは、フード4の前側の部分に設けられる。反対にフードストライカ88およびフードロック機構89は、フード4の後側の部分に設けられる。
そして、制御装置17は、車速センサ15からの車速信号16を入力すると共に、実測タイプの衝突検知装置13からの検知信号12を入力して、可動機構11であるグリルアクチュエータ85を作動させるように構成する。
次に、この実施例8の作用について説明する。
なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成から得られる作用については、上記の通りであるため説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例8の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成の作用については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例8の記載とすることができる。
この実施例8では、車体1の前縁部近傍に配設されるグリル5を車体1に対して昇降可能に取付けると共に、グリル5を、反力部材10として用いたことにより、既存のフード4の構造に変更を加えなくて済み、フード4の開閉作業を通常通りに行わせることができる。
また、反力部材10としてのグリル5は、前フード21に比べて軽量となるため、作動性が良い。更に、構成が簡単なため、既存の車両に対して簡単に追設することができる。
そして、実施例8のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、図34のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。また、実測タイプの衝突検知装置13は、障害物Aとの衝突を検知すると、制御装置17へ検知信号12を出力する。制御装置17は、衝突検知装置13からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であればグリルアクチュエータ85へ制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内である時にのみグリルアクチュエータ85へ制御信号18を出力する。
図33に示すように、グリルアクチュエータ85は、制御装置17からの制御信号18を入力すると伸長動して、グリル5を上昇させる。グリル5は、グリルアクチュエータ85の最大伸長時に停止されることにより所定の位置に配置される。これにより、グリル5の上端部が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bからグリル5の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、フード4に対する衝突エネルギが低減される。
[実施例9]
図35〜図37は、この発明を具体化した実施例9を示すものである。なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例9の記載とすることができる。
この実施例9は、実施例8とほぼ同様の構成を備えている。但し、反力部材10としてグリル5を昇降させる代りに、車体1の前縁部近傍に配設されるグリル5の裏面に反力板91を昇降可能に格納配置し、この反力板91を、反力部材10として用いている。
そのために、グリル5を、所定の位置に、車体1およびフード4に対して固定する。可動機構11としてほぼ上下方向へ延びるグリルアクチュエータ85を用いる。このグリルアクチュエータ85上端側(本体側)をグリル5の裏面に格納配置された反力板91の裏面に取付け、グリルアクチュエータ85の下端部(ロッド側)を車体1の側に対して結合する。なお、グリル5の上端部とフード4の前縁部との表面をほぼ連続させて配置した場合には、伸長時にグリル5およびグリルアクチュエータ85が若干前傾してこれらの干渉を防止し得るようにする。 なお、フード4は、実施例8と同様、前後に分割されていない通常の一体物とされている。
そして、制御装置17は、車速センサ15からの車速信号16を入力すると共に、実測タイプの衝突検知装置13からの検知信号12を入力して、可動機構11であるグリルアクチュエータ85を作動させるように構成する。
次に、この実施例9の作用について説明する。
なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成から得られる作用については、上記の通りであるため説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例9の記載とすることができる。また、それ以外であっても、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成の作用については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例9の記載とすることができる。
この実施例9では、車体1の前縁部近傍に配設されるグリル5の裏面に反力板91を昇降可能に格納配置し、反力板91を、反力部材10として用いたことにより、フード4の構造に変更を加えなくて済むので、フード4の開閉作業を通常通りに行わせることができる。また、グリル5の構造も変更を加えずに済ませることができる。
また、反力部材10としての反力板91は、グリル5と比べて更に軽量となるため、一層作動性が良い。更に、構成が簡単なため、既存の車両に対して簡単に追設することができる。
そして、実施例9のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、図37のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。また、実測タイプの衝突検知装置13は、障害物Aとの衝突を検知すると、制御装置17へ検知信号12を出力する。制御装置17は、衝突検知装置13,14からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であればグリルアクチュエータ85へ制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内である時にのみグリルアクチュエータ85へ制御信号18を出力する。
図36に示すように、グリルアクチュエータ85は、制御装置17からの制御信号18を入力すると伸長動して、グリル5の裏面から反力板91を上昇させる。反力板91は、グリルアクチュエータ85の最大伸長時に停止されることにより所定の位置に配置される。これにより、反力板91の上端部が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bから反力板91の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、フード4に対する衝突エネルギが低減される。
[実施例10]
図38〜図40は、この発明を具体化した実施例10を示すものである。なお、上記実施例にて既に説明した、車両の基本構成、全ての実施例に共通の構成については、説明を省略するものとし、必要な場合には、上記の記載を以てこの実施例10の記載とすることができる。また、先行する各実施例と同一の符号を付してある構成については、先行する各実施例と同一または均等なものとして取り扱うものとし、その説明を以てこの実施例10の記載とすることができる。
この実施例10は、以下ような特有の構成備えている。即ち、反力部材10の作動開始に伴って、フード4にほぼ沿うように車両後方へエアバッグ本体95を展開可能なエアバッグ装置96を設けるようにする。
例えば、実施例1の構成に適用した場合には、車体1における前側のフードロック機構28と後側のフードロック機構との間で、且つ、ウェザーストリップ29の下方にできる空スペース97に、エアバッグ装置96を取付けるようにする。
なお、この実施例10では、実施例1の構成を利用して説明しているが、同様に、実施例2〜実施例9に対して適用することもできる。ここで、実施例8に対して適用する場合には、例えば、グリル5裏面側のフード4よりも上方へ出現する部分にエアバッグ装置96を取付けるようにすれば良い。また、実施例9に適用する場合には、例えば、反力板91裏面側のフード4よりも上方へ出現する部分にエアバッグ装置96を取付けるようにすれば良い。
そして、制御装置17は、車速センサ15からの車速信号16を入力すると共に、実測タイプの衝突検知装置13からの検知信号12を入力して、可動機構11であるグリルアクチュエータ85と、エアバッグ装置96とを作動させるように構成する。
次に、この実施例10の作用について説明する。
実施例10では、反力部材10の作動開始に伴って、フード4にほぼ沿うように車両後方へエアバッグ本体95展開可能なエアバッグ装置96を設けたことにより、反力部材10による衝突エネルギの低減効果に加えて、エアバッグ装置96による衝突エネルギの低減効果を得ることができる。
そして、実施例10のより具体的な作用は、以下の通りである。即ち、図40のフローチャートに示すように、車速センサ15は、車速を常時センシングして車速信号16を制御装置17へ出力している。また、実測タイプの衝突検知装置13は、障害物Aとの衝突を検知すると、制御装置17へ検知信号12を出力する。そして、制御装置17は、衝突検知装置13からの検知信号12と、車速センサ15からの車速信号16とを入力して、設定された速度範囲外であれば前フードリフトアクチュエータ36およびエアバッグ装置96へは制御信号18を出力せず、設定された速度範囲内である時にのみ前フードリフトアクチュエータ36およびエアバッグ装置96へ制御信号18を出力する。
図39に示すように、前フードリフトアクチュエータ36は、制御装置17からの制御信号18を入力すると伸長動して、前フード21の後部を下から押し、前フードヒンジ26のヒンジ軸を中心として前フード21を車両前方へ回動させる。前フード21は、前フードリフトアクチュエータ36の最大伸長時に停止されることにより所定の位置に配置される。これにより、前フード21の上端部(後端部)が高くなって接点Cの位置が上方へ移行し、障害物Aの頂部Bから前フード21の上端部の接点Cまでの回転半径rが小さくなるので、その分、後フード22に対する衝突エネルギが低減される。
同時に、エアバッグ装置96は、制御装置17からの制御信号18を入力すると、フード4にほぼ沿うように車両後方へエアバッグ本体95を展開する。これにより、エアバッグ本体95が障害物Aの頂部Bと後フード22との間に介在されて、障害物Aの頂部Bを受けるので、効果的に障害物Aの頂部Bを保護することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
また、上記した複数の実施例の構成の、記載しきれなかった組合せについても、成立するものについては、本発明に含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかる車体前部構造の側面図である。 図1の制御系統図である。 図1に対する衝突の状況の説明図である。 図3の原理説明図である。 衝突速度と時間との関係を示すグラフである。 図1の制御系統のフローチャートである。 実施例1にかかる車体の斜視図である。 実施例1の部分側方断面図である。 実施例1の制御系のフローチャートである。 実施例2にかかる車体の斜視図である。 実施例2の部分側方断面図である。 実施例2の制御系のフローチャートである。 実施例3にかかる車体の斜視図である。 実施例3の部分側方断面図である。 実施例3の前フードリフトガイドレール部分を正面から見た断面図である。 実施例3の制御系のフローチャートである。 実施例4にかかる車体の斜視図および前部の概略平面図である。 実施例4の部分側方断面図である。 実施例4の制御系のフローチャートである。 実施例5にかかる車体の斜視図および前部の概略側面図である。 実施例5の部分側方断面図である。 実施例5の前フードリフトアクチュエータシリンダの側方断面図である。 実施例5の制御系のフローチャートである。 実施例6にかかる車体の斜視図および前部の概略側面図である。 実施例6の部分側方断面図である。 実施例6の前フードリフトアクチュエータシリンダの側方断面図である。 実施例6の制御系のフローチャートである。 実施例7にかかる車体の斜視図および前部の概略側面図である。 実施例7の部分側方断面図である。 実施例7の前フードリフトアクチュエータシリンダの側方断面図である。 実施例7の制御系のフローチャートである。 実施例8にかかる車体の斜視図である。 実施例8の部分側方断面図である。 実施例8の制御系のフローチャートである。 実施例9にかかる車体の斜視図である。 実施例9の部分側方断面図である。 実施例9の制御系のフローチャートである。 実施例10にかかる車体の斜視図である。 実施例10の部分側方断面図である。 実施例10の制御系のフローチャートである。
符号の説明
1 車体
2 エンジンルーム
4 フード
5 グリル
10 反力部材
11 可動機構
12 検知信号
13 衝突検知装置
14 衝突検知装置
15 車速センサ
16 車速信号
17 制御装置
21 前フード
22 後フード
91 反力板
95 エアバッグ本体
96 エアバッグ装置

Claims (6)

  1. 車体の前縁部近傍に対して、車体に納められた収納状態から車体表面よりも高い位置に突出する突出状態へと変位可能な反力部材を設け、
    前記車体と反力部材との間に、反力部材を収納状態から突出状態へと変位させる可動機構を設けると共に、
    障害物との衝突を検知または予測して前記可動機構を作動させるための検知信号を出力する衝突検知装置を設けたことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記衝突検知装置と可動機構との間に、車速センサからの車速信号を入力して、設定された速度範囲内にのみ可動機構を作動させる制御装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
  3. 車体の前部にエンジンルームを開閉可能に設けられたフードを前フードと後フードとに分割し、前フードをその前部を中心として後部が起倒可能となるよう車体に取付けると共に、
    前フードを、前記反力部材として用いたことを特徴とする請求項1または2記載の車体前部構造。
  4. 車体の前縁部近傍に配設されるグリルを車体に対して昇降可能に取付ける共に、
    該グリルを、前記反力部材として用いたことを特徴とする請求項1または2記載の車体前部構造。
  5. 車体の前縁部近傍に配設されるグリルの裏面に反力板を昇降可能に格納配置し、
    該反力板を、前記反力部材として用いたことを特徴とする請求項1または2記載の車体前部構造。
  6. 前記反力部材の作動開始に伴って、フードにほぼ沿うように車両後方へエアバッグ本体を展開可能なエアバッグ装置を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車体前部構造。
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