JP2004299614A - リフトアップフード機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】フードを容易にリフトアップすることができるリフトアップフード機構を提供することを目的とする。
【解決手段】アクチュエータ28の回転軸に、ピニオンギヤ30が設けると共に、ギヤドケーブル26に、回転ギヤ32が設け、アクチュエータ32の回転によってピニオンギヤ30を回転し、回転ギヤ32を介してギヤドケーブル26を矢印A方向に回転させる。これによって、ギヤドケーブル26に沿ってリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24が回転して、スライドレール20のスライド溝20aに沿ってリンク部材18の端部18bが移動することによって、フード12をリフトアップさせる。
【選択図】 図3
【解決手段】アクチュエータ28の回転軸に、ピニオンギヤ30が設けると共に、ギヤドケーブル26に、回転ギヤ32が設け、アクチュエータ32の回転によってピニオンギヤ30を回転し、回転ギヤ32を介してギヤドケーブル26を矢印A方向に回転させる。これによって、ギヤドケーブル26に沿ってリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24が回転して、スライドレール20のスライド溝20aに沿ってリンク部材18の端部18bが移動することによって、フード12をリフトアップさせる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リフトアップフード機構に係り、特に、衝突時に衝撃エネルギーを効果的に吸収する位置にフードの前方を移動するリフトアップフード機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、衝突時に衝突対象に対する衝撃エネルギーを効果的に吸収する位置に移動するリフトアップフードにおいては、その一例が特許文献1に示されている。
【0003】
特許文献1に記載の技術では、車両と歩行者との衝突を歩行者検知手段により検出すると、該歩行者検知手段により、リリース手段が作動して、フードロック機構とストライカとの係合を解除すると共にバネ力を利用してフードの前方を所用のリフト量で跳ね上げることにより、衝突時に衝撃エネルギーを効果的に吸収する位置にフードの前方を移動することが提案されている。
【0004】
また、特許文献1に記載の技術では、エアバッグ装置を利用して、フードの前方を跳ね上げる例も提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−79906号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、フードを跳ね上げるために用いる駆動力としてフードのロック機構のバネ力を利用しているため、通常の開閉操作力との兼ね合いでバネ力の設定には自ずと上限が決められてしまう、という問題がある。
【0007】
また、上述のように、エアバッグ装置を利用して、フードの前方を跳ね上げる例も記載されているが、フードを跳ね上げる駆動力にエアバッグ装置を用いると、衝突しなかった場合に、通常の状態に戻すためには、エアバッグ装置を交換するしかないため、コスト高となってしまう、という問題がある。
【0008】
さらに、特許文献1に記載の技術では、フードのロック機構を解除して、フードをリフトアップするので、容易にフードをリフトアップすることができないと共に、リフトダウンすることができない。
【0009】
本発明は、上記問題を考慮して成されたもので、フードを容易にリフトアップすることができるリフトアップフード機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、フードの前方に配設され、フードと車体を係合するロック手段と、フードの前方に配設されると共に、前記ロック手段が配設されたベース部と、前記ベース部とフード間を離間可能に接続する接続機構と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、ロック手段は、フードの前方に配設されて、フードと車体を係合する。例えば、一般的なストライカとロック機構によってフードと車体とを係合し、ロック手段としては、ストライカ又はロック機構を適用することができる。
【0012】
ベース部は、フードの前方に配設されると共に、ロック手段が配設されている。そして、接続機構は、ベース部とフード間を接続する。この時、接続機構は、ベースとフード間を離間可能に接続しているので、ロック手段によってフードと車体が係合した状態でベース部とフード間を離間することができる。すなわち、ロック機構を解除することなく、フードを容易にリフトアップすることができる。
【0013】
なお、接続機構は、請求項2に記載の発明のように、一端部がフードに回動自在に軸支され、他端部がベース部に回動自在に軸支されたリンク部材を含むリンク機構で構成することが可能である。このとき、リンク機構は、請求項3に記載の発明のように、少なくとも一対設けるようにしてもよい。少なくとも一対のリンク機構によりフードとベース部を接続することにより、フードをリフトアップする際に、フードの姿勢を安定してリフトアップすることができる。
【0014】
また、接続機構は、請求項4に記載の発明のように、リンク部材の端部をベース部に対して水平方向に移動する移動手段をさらに含むようにしてもよく、該移動手段によって、例えば、リンク部材の端部を移動することによって、リンク部材の他端部を中心にリンク部材が回動し、フードを押し上げるので、フードを容易にリフトアップすることが可能となる。例えば、リンク部材のベース側端部を移動手段によって移動するようにしてもよいし、リンク部材のフード側端部を移動手段によって移動するようにしてもよい。
【0015】
また、請求項1乃至請求項4に記載の発明は、請求項5に記載の発明のように、車体の前方に配設され、ロック手段によってフードと車体が係合された状態で、ベース部を支持する弾性部材を備えることによって、フードをリフトアップしたときに、ベース部が該弾性部材及びロック機構によって支持されるので、安定してフードをリフトアップすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1には、本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構の車両搭載状態の一例を示す。
【0017】
図1に示すように、リフトアップフード機構10は、フード12の前方に設けられており、本発明の接続機構としてのリンク機構(後述)によってフード12の前方をリフトアップするようになっている。
【0018】
フード12後端部はフードヒンジによって支持されており、フードヒンジを回転軸としてフード12前方が開閉するようになっている。なお、フード12を開閉するためのフードヒンジは一般的なものが適用可能であるため図1では省略する。
【0019】
また、フード12は、フード12のデザイン形状や張り剛性を確保するために、裏面側にフードインナーパネル14が張り合わせられている。
【0020】
ここで、リフトアップフード機構10のリンク機構について図2を参照して詳細に説明する。
【0021】
リンク機構16は、リンク部材18及びスライドレール20によって主に構成されており、車幅方向に一対設けられている。なお、リンク機構16は、本実施の形態では、一対設ける例を説明するが、一対に限るものではなく、1つのリンク機構や複数のリンク機構を設けるようにしてもよい。
【0022】
フードインナーパネル14の前方の少なくとも2カ所は、フランジ形状に折り曲げられて、貫通穴が設けられている。該貫通穴には、リンク部材18の一端部18aが回動自在に軸支されている。リンク部材18の他端部18bは、ロックストライカーレインフォース22に設けられたスライドレール20に、車幅方向に移動可能なように軸支されている。スライドレール20は、略箱形の形状とされ、車幅方向に沿ってスライド溝20aが設けられており、該スライド溝20aにリンク部材18の端部18bが回動自在かつ車幅方向にスライド可能に軸支されている。
【0023】
詳細には、リンク部材18の端部18bは、ギヤ24が設けられており、ギヤ24が回転自在かつその回転軸がリンク部材18に軸支されている。また、ギヤ24の回転軸がスライド溝18bに沿って移動可能とされている。すなわち、ギヤ24とリンク部材18によってスライド溝20aが挟まれた状態で、リンク部材18の端部18bがスライドレール20のスライド溝20aに沿って移動可能とされている。
【0024】
また、スライドレール20内には、螺旋状に溝が切られたギヤドケーブル26が設けられており、該ギヤドケーブル26がリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24に噛合っており、ギヤドケーブル26が図2矢印A方向に回転することによって、ギヤ24が回転して、リンク部材18の端部18bが、スライドレール20のスライド溝20a及びギヤドケーブル26に沿って図2矢印B方向に移動するようになっている。
【0025】
なお、ギヤドケーブル26に設けられた螺旋状の溝は、一方のリンク機構側と他方のリンク機構側とで逆ねじとなるように構成されており、ギヤドケーブル26を回転することによって、一対のリンク機構16のそれぞれのリンク部材18の端部18bが、車両の内側方向又は外側方向の同方向に、共に移動するようになっている。
【0026】
ギヤドケーブル26は、図3に示しように、ベース部となるロックストライカーレインフォース22に配設されたアクチュエータ28によって図3矢印A方向に回転されるようになっている。すなわち、アクチュエータ28の回転軸には、ピニオンギヤ30が設けられていると共に、ギヤドケーブル26には、回転ギヤ32が設けられており、アクチュエータ32の回転によってピニオンギヤ30が回転され、回転ギヤ32を介してギヤドケーブル26が図3矢印A方向に回転されるようになっている。これによって、ギヤドケーブル26に沿ってリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24が回転して、スライドレール20のスライド溝20aに沿ってリンク部材18の端部18bが移動することによって、フード12がリフトアップされるようになっている。なお、図2及び図3では、フード12は省略して示す。
【0027】
ここで、フード12のリフトアップ速度は、ピニオンギヤ30と回転ギヤ32のギヤ比によって定められ、このギヤ比は適宜設定するものとする。また、本実施の形態では、ピニオンギヤ30と回転ギヤ32を用いてギヤドケーブル26を回転するようにしたが、ギヤ比によっては、更にギヤを追加するようにしてもよい。
【0028】
一方、スライドレール20が設けられたロックストライカーレインフォース22には、車体側に設けられたロック機構34に係脱するストライカ36が設けられており、ロック機構34とストライカ36の係脱によってフード12の開閉がなされる。なお、ロック機構34をロックストライカーレインフォース22に設けて、ストライカ36を車体側(ラジエタコアサポートパネル38)に設けるようにしてもよく、ロックストライカレインフォース22に設けられたストライカ36又はロック機構34が本発明のロック手段に相当する。また、ロック機構34は、一般的なロック機構を適用可能であるため詳細な説明は省略する。
【0029】
また、車体側(車体の前方)のラジエタコアサポートパネル38には、ゴムなどの弾性部材で構成されたバンプラバー40が一対設けられており、車体側に設けられたロック機構34にストライカ36が係合した状態で、ロックストライカーレインフォース22が支持されるようになっている。すなわち、フード12が閉じた状態(ストライカ36とロック機構34が係合した状態)では、ストライカー36及びロック機構34の係合による支持と、一対のバンプラバー40の支持との少なくとも3点でロックストライカーレインフォース22が支持されるようになっている。なお、バンプラバー40は一対ではなく複数設けるようにしてもよい。
【0030】
ここで、上述のリフトアップフード機構の制御系の構成について図4のブロック図を参照して説明する。
【0031】
リフトアップフード機構10は、図4に示すように、プリクラッシュセンサ42及び衝突検出センサ44を備えている。プリクラッシュセンサ42は、例えば、ミリ波レーダやCCDカメラ等を用いて車両の衝突を予測するものであり、衝突検出センサ44は、例えば、加速度センサやタッチセンサ等を用いて車両の衝突を検出するものであり、それぞれ車両のバンパ46(図1参照)等に設けられている。
【0032】
プリクラッシュセンサ42及び衝突検出センサ46は、リフトアップフード機構10を制御する制御部50に接続された入出力インターフェース(I/F)48に接続されており、プリクラッシュセンサ42による衝突予測信号及び衝突検出センサ46による衝突検出信号が入出力I/F48を介して制御部50に入力されるようになっている。
【0033】
制御部50は、CPU、ROM、RAM及び周辺装置等からなるマイクロコンピュータで構成され、プリクラッシュセンサ42の衝突予測信号に基づいてリフトアップフード機構を作動させ、その後衝突検出センサ44によって衝突が検出されない場合には、リフトアップフード機構を元の状態に戻すようになっている。
【0034】
また、入出力I/F48には、上述のリンク機構16を駆動するアクチュエータ28を駆動するためのドライバ52が接続されており、制御部50の指示によってドライバ52がアクチュエータ28を駆動することによってフード12をリフトアップ及びリフトダウンするようになっている。
【0035】
続いて、上述のように構成されたリフトアップフード機構の制御部50で行われるリフトアップ制御の一例について、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、ストライカ36とロック機構34が係合した状態で制御部50の制御が行われるものとして説明する。
【0036】
まず始めに、ステップ100では、プリクラッシュセンサ42の出力が制御部50によって検出され、ステップ102へ移行する。
【0037】
ステップ102では、検出されたプリクラッシュセンサ42の出力が衝突予測信号か否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップ104へ移行して、制御部50によってアクチュエータ28の駆動が指示され、フード12をリフトアップする方向にアクチュエータ28が駆動される。
【0038】
すなわち、アクチュエータ28が図3矢印A方向に回転することによってピニオンギヤ30が回転され、該ピニオンギヤ30の回転によって回転ギヤ32が回転されてギヤドケーブル26が回転される。これによって、ギヤドケーブル26に沿ってリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24が回転して、スライドレール20のスライド溝20aに沿ってリンク部材18の端部18bが水平方向(図2矢印B方向)に移動する。なお、この時、リンク部材18の端部18bが車両の中心方向に移動するようにギヤドケーブル26の螺旋状の溝が設定されているものとする。
【0039】
このとき、フード12の後端の両端部は、フードヒンジによって固定されているので、フード12、すなわちフードインナーパネル14は、車幅方向には移動せず、垂直方向にしか移動しないようになっている。
【0040】
従って、リンク部材18のスライドレール20側に支持された端部18bが車両中心方向に水平移動すると、リンク部材18がフードインナーパネル14側に軸支された端部18aを中心に回動して、リンク機構16が図3の点線の状態が実線の状態となり、リンク部材18が立ち上がって、フード12がフードインナーパネル14を介してリフトアップされ、図6及び図7に示すように、ストライカ36及びロック機構34がロックされた状態でフード12のみを容易にリフトアップすることができる。なお、図7では、実線がフード12をリフトアップする前の状態として示し、点線がフード12をリフトアップした後の状態として示す。
【0041】
一方、ステップ104でフード12がリフトアップされた後には、ステップ106へ移行して、衝突検出センサ44によって衝突検出したか否か判定され、該判定が肯定、すなわち衝突した場合には、そのまま(フード12をリフトアップしたまま)当該処理を終了する。
【0042】
また、ステップ106の判定が否定された場合、例えば、所定時間内に衝突検出センサ44から衝突検出信号が入力されない場合には、ステップ108へ移行して、制御部50によってアクチュエータ28の駆動が指示され、フード12をリフトダウンする方向にアクチュエータ28が駆動される。
【0043】
すなわち、ステップ104とは逆の方向にアクチュエータ28を回転することによってピニオンギヤ30が回転され、該ピニオンギヤ30の回転によって回転ギヤ32が回転されてギヤドケーブル26が回転される。これによって、ギヤドケーブル26に沿ってリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24が回転して、スライドレール20のスライド溝20aに沿ってリンク部材18の端部18bが車両水平方向外側(図2矢印B方向の車両外側方向)に移動する。そして、リンク部材18のスライドレール20側に支持された端部18bが車両外側方向に水平移動すると、リンク部材18がフードインナーパネル14側に軸支された端部18aを中心に回動して、図3の実線の状態が点線の状態となり、リンク部材18が略水平となって、フード12がフードインナーパネル14を介してリフトダウンされる。
【0044】
従って、衝突しない場合には、フード12が元の状態に復元されるので、そのまま運転を継続することができるようになる。
【0045】
一方、ステップ106の判定が否定、すなわち、衝突予測信号が制御部50に入力されない場合、及びステップ108でフード12がリフトダウンされた後には、ステップ110へ移行して、イグニッションスイッチがオフされたか否か判定され、該判定が否定された場合には、ステップ100へ戻って、イグニッションスイッチがオフ、すなわちステップ110の判定が肯定されるまで、上述の処理が繰り返される。
【0046】
このように、本実施の形態では、フード12内にアクチュエータ28を配設してストライカ36はロック機構34に係合した状態のままフード12のみをリフトアップするので、ロック機構34やバンプラバー40等は従来のものをそのまま使用することが可能である。そして、ロックストライカーレインフォース22を含むフード12が従来と異なるのみであるので、フード12のみの交換で従来の車両に容易に適用することができる。
【0047】
また、アクチュエータ28は、比較的重量のあるロックストライカレインフォース22やストライカ36をリフトアップする必要がないので、比較的非力なものを適用することが可能となり、小型化することができると共に低コストとすることができる。
【0048】
さらに、フード12をリフトアップした状態では、フード12が一対のリンク機構16によって支持され、一対のリンク機構16は、ロックストライカレインフォース22上に配設されており、該ロックストライカレインフォース22はストライカ36及びロック機構34と、一対のバンプラバー40と、によって支持されているので、フード12を安定した状態でリフトアップさせることができる。これによって、フード12をリフトアップすることによって、フード12及びリンク機構16によって、衝突対象への衝撃を効果的に吸収することができる。
【0049】
なお、上記の実施の形態では、本発明の接続機構としてリンク機構16を適用して、フード12をリフトアップする構成としたが、これに限るものではなく、ロックストライカレインフォース22とフード12とを離間するものであればよい。例えば、油圧シリンダやエアシリンダ等を用いて、ストライカ36及びロック機構34が係合した状態で、フード12を直接リフトアップするようにしてもよい。
【0050】
また、上記の実施の形態では、本発明の移動手段としてアクチュエータ28、ピニオンギヤ30、ギヤドケーブル26、回転ギヤ32、スライドレール20、及びギヤ24を用いてリンク部材18のスライドレール20側の端部18bを水平方向に移動するように構成したが、これに限るものではかく、例えば、油圧シリンダやエアシリンダ等を用いてリンク部材18のスライドレール20側の端部18bを水平方向に移動するようにしてもよいし、サンルーフをスライドするスライド機構を適用してリンク部材18bのスライドレール20側の端部18bを移動するようにしてもよい。
【0051】
また、上記の実施の形態では、リンク部材18の端部18b側をスライドさせるように構成したが、リンク部材18の端部18a側をスライドさせる構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フードと車体を係合するロック手段が配設されたベースとフードとを離間可能に接続する接続機構を有するので、ロック手段を解除することなく、接続機構によってフードをリフトアップすることができるので、フードを容易にリフトアップすることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構の車両搭載状態の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構におけるリンク機構の拡大斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構の制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構の制御部で行われるリフトアップ制御の一例を示すフローチャートである。
【図6】フードがリフトアップした状態を示す図である。
【図7】フードのリフトアップ前後を示すロック機構周辺の断面図である。
【符号の説明】
10 リフトアップフード機構
12 フード
14 フードインナーパネル
16 リンク機構
18 リンク部材
20 スライドレール
22 ベース部
24 ギヤ
26 ギヤドケーブル
28 アクチュエータ
30 ピニオンギヤ
32 回転ギヤ
36 ストライカ
40 バンプラバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、リフトアップフード機構に係り、特に、衝突時に衝撃エネルギーを効果的に吸収する位置にフードの前方を移動するリフトアップフード機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、衝突時に衝突対象に対する衝撃エネルギーを効果的に吸収する位置に移動するリフトアップフードにおいては、その一例が特許文献1に示されている。
【0003】
特許文献1に記載の技術では、車両と歩行者との衝突を歩行者検知手段により検出すると、該歩行者検知手段により、リリース手段が作動して、フードロック機構とストライカとの係合を解除すると共にバネ力を利用してフードの前方を所用のリフト量で跳ね上げることにより、衝突時に衝撃エネルギーを効果的に吸収する位置にフードの前方を移動することが提案されている。
【0004】
また、特許文献1に記載の技術では、エアバッグ装置を利用して、フードの前方を跳ね上げる例も提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−79906号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、フードを跳ね上げるために用いる駆動力としてフードのロック機構のバネ力を利用しているため、通常の開閉操作力との兼ね合いでバネ力の設定には自ずと上限が決められてしまう、という問題がある。
【0007】
また、上述のように、エアバッグ装置を利用して、フードの前方を跳ね上げる例も記載されているが、フードを跳ね上げる駆動力にエアバッグ装置を用いると、衝突しなかった場合に、通常の状態に戻すためには、エアバッグ装置を交換するしかないため、コスト高となってしまう、という問題がある。
【0008】
さらに、特許文献1に記載の技術では、フードのロック機構を解除して、フードをリフトアップするので、容易にフードをリフトアップすることができないと共に、リフトダウンすることができない。
【0009】
本発明は、上記問題を考慮して成されたもので、フードを容易にリフトアップすることができるリフトアップフード機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、フードの前方に配設され、フードと車体を係合するロック手段と、フードの前方に配設されると共に、前記ロック手段が配設されたベース部と、前記ベース部とフード間を離間可能に接続する接続機構と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、ロック手段は、フードの前方に配設されて、フードと車体を係合する。例えば、一般的なストライカとロック機構によってフードと車体とを係合し、ロック手段としては、ストライカ又はロック機構を適用することができる。
【0012】
ベース部は、フードの前方に配設されると共に、ロック手段が配設されている。そして、接続機構は、ベース部とフード間を接続する。この時、接続機構は、ベースとフード間を離間可能に接続しているので、ロック手段によってフードと車体が係合した状態でベース部とフード間を離間することができる。すなわち、ロック機構を解除することなく、フードを容易にリフトアップすることができる。
【0013】
なお、接続機構は、請求項2に記載の発明のように、一端部がフードに回動自在に軸支され、他端部がベース部に回動自在に軸支されたリンク部材を含むリンク機構で構成することが可能である。このとき、リンク機構は、請求項3に記載の発明のように、少なくとも一対設けるようにしてもよい。少なくとも一対のリンク機構によりフードとベース部を接続することにより、フードをリフトアップする際に、フードの姿勢を安定してリフトアップすることができる。
【0014】
また、接続機構は、請求項4に記載の発明のように、リンク部材の端部をベース部に対して水平方向に移動する移動手段をさらに含むようにしてもよく、該移動手段によって、例えば、リンク部材の端部を移動することによって、リンク部材の他端部を中心にリンク部材が回動し、フードを押し上げるので、フードを容易にリフトアップすることが可能となる。例えば、リンク部材のベース側端部を移動手段によって移動するようにしてもよいし、リンク部材のフード側端部を移動手段によって移動するようにしてもよい。
【0015】
また、請求項1乃至請求項4に記載の発明は、請求項5に記載の発明のように、車体の前方に配設され、ロック手段によってフードと車体が係合された状態で、ベース部を支持する弾性部材を備えることによって、フードをリフトアップしたときに、ベース部が該弾性部材及びロック機構によって支持されるので、安定してフードをリフトアップすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1には、本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構の車両搭載状態の一例を示す。
【0017】
図1に示すように、リフトアップフード機構10は、フード12の前方に設けられており、本発明の接続機構としてのリンク機構(後述)によってフード12の前方をリフトアップするようになっている。
【0018】
フード12後端部はフードヒンジによって支持されており、フードヒンジを回転軸としてフード12前方が開閉するようになっている。なお、フード12を開閉するためのフードヒンジは一般的なものが適用可能であるため図1では省略する。
【0019】
また、フード12は、フード12のデザイン形状や張り剛性を確保するために、裏面側にフードインナーパネル14が張り合わせられている。
【0020】
ここで、リフトアップフード機構10のリンク機構について図2を参照して詳細に説明する。
【0021】
リンク機構16は、リンク部材18及びスライドレール20によって主に構成されており、車幅方向に一対設けられている。なお、リンク機構16は、本実施の形態では、一対設ける例を説明するが、一対に限るものではなく、1つのリンク機構や複数のリンク機構を設けるようにしてもよい。
【0022】
フードインナーパネル14の前方の少なくとも2カ所は、フランジ形状に折り曲げられて、貫通穴が設けられている。該貫通穴には、リンク部材18の一端部18aが回動自在に軸支されている。リンク部材18の他端部18bは、ロックストライカーレインフォース22に設けられたスライドレール20に、車幅方向に移動可能なように軸支されている。スライドレール20は、略箱形の形状とされ、車幅方向に沿ってスライド溝20aが設けられており、該スライド溝20aにリンク部材18の端部18bが回動自在かつ車幅方向にスライド可能に軸支されている。
【0023】
詳細には、リンク部材18の端部18bは、ギヤ24が設けられており、ギヤ24が回転自在かつその回転軸がリンク部材18に軸支されている。また、ギヤ24の回転軸がスライド溝18bに沿って移動可能とされている。すなわち、ギヤ24とリンク部材18によってスライド溝20aが挟まれた状態で、リンク部材18の端部18bがスライドレール20のスライド溝20aに沿って移動可能とされている。
【0024】
また、スライドレール20内には、螺旋状に溝が切られたギヤドケーブル26が設けられており、該ギヤドケーブル26がリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24に噛合っており、ギヤドケーブル26が図2矢印A方向に回転することによって、ギヤ24が回転して、リンク部材18の端部18bが、スライドレール20のスライド溝20a及びギヤドケーブル26に沿って図2矢印B方向に移動するようになっている。
【0025】
なお、ギヤドケーブル26に設けられた螺旋状の溝は、一方のリンク機構側と他方のリンク機構側とで逆ねじとなるように構成されており、ギヤドケーブル26を回転することによって、一対のリンク機構16のそれぞれのリンク部材18の端部18bが、車両の内側方向又は外側方向の同方向に、共に移動するようになっている。
【0026】
ギヤドケーブル26は、図3に示しように、ベース部となるロックストライカーレインフォース22に配設されたアクチュエータ28によって図3矢印A方向に回転されるようになっている。すなわち、アクチュエータ28の回転軸には、ピニオンギヤ30が設けられていると共に、ギヤドケーブル26には、回転ギヤ32が設けられており、アクチュエータ32の回転によってピニオンギヤ30が回転され、回転ギヤ32を介してギヤドケーブル26が図3矢印A方向に回転されるようになっている。これによって、ギヤドケーブル26に沿ってリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24が回転して、スライドレール20のスライド溝20aに沿ってリンク部材18の端部18bが移動することによって、フード12がリフトアップされるようになっている。なお、図2及び図3では、フード12は省略して示す。
【0027】
ここで、フード12のリフトアップ速度は、ピニオンギヤ30と回転ギヤ32のギヤ比によって定められ、このギヤ比は適宜設定するものとする。また、本実施の形態では、ピニオンギヤ30と回転ギヤ32を用いてギヤドケーブル26を回転するようにしたが、ギヤ比によっては、更にギヤを追加するようにしてもよい。
【0028】
一方、スライドレール20が設けられたロックストライカーレインフォース22には、車体側に設けられたロック機構34に係脱するストライカ36が設けられており、ロック機構34とストライカ36の係脱によってフード12の開閉がなされる。なお、ロック機構34をロックストライカーレインフォース22に設けて、ストライカ36を車体側(ラジエタコアサポートパネル38)に設けるようにしてもよく、ロックストライカレインフォース22に設けられたストライカ36又はロック機構34が本発明のロック手段に相当する。また、ロック機構34は、一般的なロック機構を適用可能であるため詳細な説明は省略する。
【0029】
また、車体側(車体の前方)のラジエタコアサポートパネル38には、ゴムなどの弾性部材で構成されたバンプラバー40が一対設けられており、車体側に設けられたロック機構34にストライカ36が係合した状態で、ロックストライカーレインフォース22が支持されるようになっている。すなわち、フード12が閉じた状態(ストライカ36とロック機構34が係合した状態)では、ストライカー36及びロック機構34の係合による支持と、一対のバンプラバー40の支持との少なくとも3点でロックストライカーレインフォース22が支持されるようになっている。なお、バンプラバー40は一対ではなく複数設けるようにしてもよい。
【0030】
ここで、上述のリフトアップフード機構の制御系の構成について図4のブロック図を参照して説明する。
【0031】
リフトアップフード機構10は、図4に示すように、プリクラッシュセンサ42及び衝突検出センサ44を備えている。プリクラッシュセンサ42は、例えば、ミリ波レーダやCCDカメラ等を用いて車両の衝突を予測するものであり、衝突検出センサ44は、例えば、加速度センサやタッチセンサ等を用いて車両の衝突を検出するものであり、それぞれ車両のバンパ46(図1参照)等に設けられている。
【0032】
プリクラッシュセンサ42及び衝突検出センサ46は、リフトアップフード機構10を制御する制御部50に接続された入出力インターフェース(I/F)48に接続されており、プリクラッシュセンサ42による衝突予測信号及び衝突検出センサ46による衝突検出信号が入出力I/F48を介して制御部50に入力されるようになっている。
【0033】
制御部50は、CPU、ROM、RAM及び周辺装置等からなるマイクロコンピュータで構成され、プリクラッシュセンサ42の衝突予測信号に基づいてリフトアップフード機構を作動させ、その後衝突検出センサ44によって衝突が検出されない場合には、リフトアップフード機構を元の状態に戻すようになっている。
【0034】
また、入出力I/F48には、上述のリンク機構16を駆動するアクチュエータ28を駆動するためのドライバ52が接続されており、制御部50の指示によってドライバ52がアクチュエータ28を駆動することによってフード12をリフトアップ及びリフトダウンするようになっている。
【0035】
続いて、上述のように構成されたリフトアップフード機構の制御部50で行われるリフトアップ制御の一例について、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、ストライカ36とロック機構34が係合した状態で制御部50の制御が行われるものとして説明する。
【0036】
まず始めに、ステップ100では、プリクラッシュセンサ42の出力が制御部50によって検出され、ステップ102へ移行する。
【0037】
ステップ102では、検出されたプリクラッシュセンサ42の出力が衝突予測信号か否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップ104へ移行して、制御部50によってアクチュエータ28の駆動が指示され、フード12をリフトアップする方向にアクチュエータ28が駆動される。
【0038】
すなわち、アクチュエータ28が図3矢印A方向に回転することによってピニオンギヤ30が回転され、該ピニオンギヤ30の回転によって回転ギヤ32が回転されてギヤドケーブル26が回転される。これによって、ギヤドケーブル26に沿ってリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24が回転して、スライドレール20のスライド溝20aに沿ってリンク部材18の端部18bが水平方向(図2矢印B方向)に移動する。なお、この時、リンク部材18の端部18bが車両の中心方向に移動するようにギヤドケーブル26の螺旋状の溝が設定されているものとする。
【0039】
このとき、フード12の後端の両端部は、フードヒンジによって固定されているので、フード12、すなわちフードインナーパネル14は、車幅方向には移動せず、垂直方向にしか移動しないようになっている。
【0040】
従って、リンク部材18のスライドレール20側に支持された端部18bが車両中心方向に水平移動すると、リンク部材18がフードインナーパネル14側に軸支された端部18aを中心に回動して、リンク機構16が図3の点線の状態が実線の状態となり、リンク部材18が立ち上がって、フード12がフードインナーパネル14を介してリフトアップされ、図6及び図7に示すように、ストライカ36及びロック機構34がロックされた状態でフード12のみを容易にリフトアップすることができる。なお、図7では、実線がフード12をリフトアップする前の状態として示し、点線がフード12をリフトアップした後の状態として示す。
【0041】
一方、ステップ104でフード12がリフトアップされた後には、ステップ106へ移行して、衝突検出センサ44によって衝突検出したか否か判定され、該判定が肯定、すなわち衝突した場合には、そのまま(フード12をリフトアップしたまま)当該処理を終了する。
【0042】
また、ステップ106の判定が否定された場合、例えば、所定時間内に衝突検出センサ44から衝突検出信号が入力されない場合には、ステップ108へ移行して、制御部50によってアクチュエータ28の駆動が指示され、フード12をリフトダウンする方向にアクチュエータ28が駆動される。
【0043】
すなわち、ステップ104とは逆の方向にアクチュエータ28を回転することによってピニオンギヤ30が回転され、該ピニオンギヤ30の回転によって回転ギヤ32が回転されてギヤドケーブル26が回転される。これによって、ギヤドケーブル26に沿ってリンク部材18の端部18bに軸支されたギヤ24が回転して、スライドレール20のスライド溝20aに沿ってリンク部材18の端部18bが車両水平方向外側(図2矢印B方向の車両外側方向)に移動する。そして、リンク部材18のスライドレール20側に支持された端部18bが車両外側方向に水平移動すると、リンク部材18がフードインナーパネル14側に軸支された端部18aを中心に回動して、図3の実線の状態が点線の状態となり、リンク部材18が略水平となって、フード12がフードインナーパネル14を介してリフトダウンされる。
【0044】
従って、衝突しない場合には、フード12が元の状態に復元されるので、そのまま運転を継続することができるようになる。
【0045】
一方、ステップ106の判定が否定、すなわち、衝突予測信号が制御部50に入力されない場合、及びステップ108でフード12がリフトダウンされた後には、ステップ110へ移行して、イグニッションスイッチがオフされたか否か判定され、該判定が否定された場合には、ステップ100へ戻って、イグニッションスイッチがオフ、すなわちステップ110の判定が肯定されるまで、上述の処理が繰り返される。
【0046】
このように、本実施の形態では、フード12内にアクチュエータ28を配設してストライカ36はロック機構34に係合した状態のままフード12のみをリフトアップするので、ロック機構34やバンプラバー40等は従来のものをそのまま使用することが可能である。そして、ロックストライカーレインフォース22を含むフード12が従来と異なるのみであるので、フード12のみの交換で従来の車両に容易に適用することができる。
【0047】
また、アクチュエータ28は、比較的重量のあるロックストライカレインフォース22やストライカ36をリフトアップする必要がないので、比較的非力なものを適用することが可能となり、小型化することができると共に低コストとすることができる。
【0048】
さらに、フード12をリフトアップした状態では、フード12が一対のリンク機構16によって支持され、一対のリンク機構16は、ロックストライカレインフォース22上に配設されており、該ロックストライカレインフォース22はストライカ36及びロック機構34と、一対のバンプラバー40と、によって支持されているので、フード12を安定した状態でリフトアップさせることができる。これによって、フード12をリフトアップすることによって、フード12及びリンク機構16によって、衝突対象への衝撃を効果的に吸収することができる。
【0049】
なお、上記の実施の形態では、本発明の接続機構としてリンク機構16を適用して、フード12をリフトアップする構成としたが、これに限るものではなく、ロックストライカレインフォース22とフード12とを離間するものであればよい。例えば、油圧シリンダやエアシリンダ等を用いて、ストライカ36及びロック機構34が係合した状態で、フード12を直接リフトアップするようにしてもよい。
【0050】
また、上記の実施の形態では、本発明の移動手段としてアクチュエータ28、ピニオンギヤ30、ギヤドケーブル26、回転ギヤ32、スライドレール20、及びギヤ24を用いてリンク部材18のスライドレール20側の端部18bを水平方向に移動するように構成したが、これに限るものではかく、例えば、油圧シリンダやエアシリンダ等を用いてリンク部材18のスライドレール20側の端部18bを水平方向に移動するようにしてもよいし、サンルーフをスライドするスライド機構を適用してリンク部材18bのスライドレール20側の端部18bを移動するようにしてもよい。
【0051】
また、上記の実施の形態では、リンク部材18の端部18b側をスライドさせるように構成したが、リンク部材18の端部18a側をスライドさせる構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フードと車体を係合するロック手段が配設されたベースとフードとを離間可能に接続する接続機構を有するので、ロック手段を解除することなく、接続機構によってフードをリフトアップすることができるので、フードを容易にリフトアップすることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構の車両搭載状態の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構におけるリンク機構の拡大斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構の制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるリフトアップフード機構の制御部で行われるリフトアップ制御の一例を示すフローチャートである。
【図6】フードがリフトアップした状態を示す図である。
【図7】フードのリフトアップ前後を示すロック機構周辺の断面図である。
【符号の説明】
10 リフトアップフード機構
12 フード
14 フードインナーパネル
16 リンク機構
18 リンク部材
20 スライドレール
22 ベース部
24 ギヤ
26 ギヤドケーブル
28 アクチュエータ
30 ピニオンギヤ
32 回転ギヤ
36 ストライカ
40 バンプラバー
Claims (5)
- フードの前方に配設され、フードと車体を係合するロック手段と、
フードの前方に配設されると共に、前記ロック手段が配設されたベース部と、
前記ベース部とフード間を離間可能に接続する接続機構と、
を備えたリフトアップフード機構。 - 前記接続機構は、一端部がフードに回動自在に軸支され、他端部が前記ベース部に回動自在に軸支されたリンク部材を含むリンク機構からなり、該リンク機構によって前記ベース部とフード間を離間することを特徴とする請求項1に記載のリフトアップフード機構。
- 前記リンク機構は、少なくとも一対設けることを特徴とする請求項2に記載のリフトアップフード機構。
- 前記接続機構は、前記リンク部材の端部を前記ベース部に対して水平方向に移動する移動手段をさらに含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のリフトアップフード機構。
- 車体の前方に配設され、前記ロック手段によってフードと車体が係合された状態で、前記ベース部を支持する弾性部材を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のリフトアップフード機構。
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