JP2007238165A - 電子レンジ加熱調理用密封袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】V形ヒートシール部分が最後まで界面剥離していくか、凝集破壊と層間剥離し、基材フィルムが破壊することなく蒸気を逃がす電子レンジ加熱調理用密封袋。
【解決手段】袋が膨脹し破袋する前に蒸気逃がし手段を蒸気レベル位置ヒートシール部に備えている。蒸気逃がし手段は、V形ヒートシール部分と、V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなる。蒸気レベル位置ヒートシール部は、ヒートシールを重複されているかまたは高い温度でヒートシールされているとともに、V形ヒートシール部分は、蒸気レベル位置ヒートシール部よりも少ない回数または低い温度でヒートシールされており、少なくともV形ヒートシール部分に対応する少なくとも片側の積層フィルムのシーラントフィルムの接着面にインク層が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部に収容した冷凍食品、その他の各種食品を加熱調理するに際して、加熱時に袋内蒸気の圧力上昇によってヒートシール部の一部が開口し、袋の破裂、変形及び袋の破裂による内容物の吹きこぼれを防止できる電子レンジ加熱調理用密封袋に関するものである。
内部に収容した冷凍食品、その他の各種食品を電子レンジで加熱するに際して、加熱時に袋内蒸気の圧力上昇によってヒートシール部の一部が開口し、容器の破裂、変形及び容器の破裂による内容物の吹きこぼれを防止できる電子レンジ加熱調理用密封袋が各種提案されている。
特許文献1の図3に示す逃圧を行なうための易開封性シールは、シール強度を数値限定しても製造が困難であり、都合良く機能することはない。そこで、特許文献2に示す逃圧を行なうための易開封性シールが提案されている。この加熱処理用包装袋は、プラスチックフィルムにより成形された包装袋のシール部において、そのシール部の一箇所または複数箇所に易通蒸手段を設けた加熱処理用包装袋であり、前記易通蒸手段は、前記シール部の外側端縁から設けてシール巾を局所的に狭くした非シール部と、この非シール部に対応して包装袋の内側へ向かって該非シール部の内側縁から局所的に膨出させた膨出シール部とを備えて改善しているが、この袋も、シール強度を数値限定しても製造が困難であり、都合良く機能することはなく、有効な易通蒸手段とはなり得ない。そして、特許文献3が提案されており、ここで初めて有効な易通蒸手段が確保されている。
特許文献4も、特許文献1と同じで、逃圧を行なうための易開封性シールを都合良く機能することはない。
特許文献5は、有効な易通蒸手段を備えた加熱処理用包装袋を最先に開示している。特許文献5の加熱処理用包装袋は、内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす蒸気逃がし手段を備えており、前記蒸気逃がし手段は、蒸気逃がし手段は、ヒートシール部の内縁より袋内方へV字形に突出形成されているV形ヒートシール部分と、前記V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなり、蒸気逃がし通路は、前記V形ヒートシール部分に対応する前記合掌ヒートシール部の外縁であって最も袋内方に位置する部分が、前記合掌ヒートシール部の内縁にあるV形ヒートシール部分の両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線よりも袋内方に位置していて、加熱時に袋内蒸気圧の上昇により前記V形ヒートシール部分が剥離して蒸気を逃がす構成である。
特許文献5の蒸気逃がし手段の原理を迂回するために、前記蒸気逃がし手段は、V形ヒートシール部分と蒸気逃がし通路とからなり、蒸気逃がし通路は、前記V形ヒートシール部分に対応し、かつ、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁にあるV形ヒートシール部分の両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線よりも袋内方に位置して設けられたパンチ穴又はノッチである構成としたものが提案されている。
ところで、特許文献5の加熱処理用包装袋は、図6に示されるピロー包装袋に収容される冷凍食品等が加熱時に包装の厚みの半分の高さに近いレベルまで液面レベルが来るように多量に液を収容している食品であるときは、袋の破裂がなくても突部の開口から液が多量に吹きこぼれることが避けられない、という問題点が残っており、特許文献6は、包装体を自立させたとき、収納された内容物の上面より上部に合掌接合部が位置し、この合掌接合部に、加熱による包装体の内部圧力が上昇したとき、その逃圧を行なう易開封性シールを備えたことで、特許文献5の問題点を解消している。しかし、特許文献5の蒸気逃がし手段の原理を採用していないので、逃圧を行なう易開封性シールが機能しない。
特許文献7,8,9の加熱処理用包装袋は、特許文献5の蒸気逃がし手段の原理をそっくり採用し、しかも、収納された内容物の上面より上部に開封すると開口が広がったままとなる蒸気逃がし手段を備えたことで、特許文献5の問題点を解消している。
特開平09−150864号公報、図3 特開平10−101154号公報、図3(c) 特開2001−106270号公報、図3、図5 特開平11−29181号公報 特公平8−25583号公報 特開2000−185777号公報 特開2002−080072号公報 特開2002−137312号公報 特開2002−137313号公報
特許文献7,8,9について、本願の発明者が継続してテストを行ってきた結果、加熱時に袋内蒸気圧の上昇により両側部分が膨張してV形ヒートシール部分の内端の突部よりヒートシールが剥離して蒸気を逃がすことができることを100%確認できたが、開封の仕方がまちまちになることが分かった。正常な蒸気を逃がし方は、V形ヒートシール部分の先端にシーラント内面同士の溶着が剥離する界面剥離が発生して、この界面剥離が剥離幅を次第に広げて両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行して、合掌ヒートシール部の外縁の最も内縁寄りの未シール部分が袋内と連通する状態になることであるが、これ以外の蒸気を逃がし方が行われてしまう割合が多いことが分かった。
具体的には、(1)V形ヒートシール部分の先端より界面剥離が起きて、次いで、シーラントの凝集破壊と接着剤層の層間剥離が伴なって合掌ヒートシール部の外縁の最も内縁寄りの未シール部分が袋内と連通する状態になる場合と、(2)V形ヒートシール部分の先端より界面剥離が起きて、次いで、シーラントの凝集破壊と接着剤層の層間剥離が伴なって合掌ヒートシール部の外縁の最も内縁寄りの未シール部分が袋内と連通することなくフィルムの厚み方向に引き避けて蒸気を逃がす場合とをそれぞれかなりの割合で生じた。
(1)の場合は、外観状正常な蒸気を逃がし方と同じであり、問題ないが、(2)の場合がかなりの割合で生じることは、品質要求が厳しい食品メーカーに商品として購入してもらえないのが現状である。
V形ヒートシール部分について、イージーピールを用いると、シール強度が弱いので、袋内蒸気が必要とされる所要高圧になる前に、V形ヒートシール部分において界面剥離が容易に起きてしまう不具合があり、又、袋を誤って落したり踏んづけたりするときもV形ヒートシール部分において界面剥離が容易に起きて中身が出てしまう不具合がある。
本発明は、上記事情に鑑み創案されたもので、特許文献5に開示された蒸気を逃がす原理を採用していて、上記の正常な蒸気を逃がし方、又はこれに準じる上記(1)による蒸気を逃がし方が100%の確率で行なわれる、電子レンジ加熱調理用密封袋を提供することを目的としている。
上記目的を解決するために、本発明の電子レンジ加熱調理用密封袋は、内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えており、前記蒸気逃がし手段は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁より袋内方へV字形に突出形成されているV形ヒートシール部分と、前記V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなる、電子レンジ加熱調理用密封袋において、前記蒸気レベル位置ヒートシール部は、ヒートシールを重複されているかまたは高い温度でヒートシールされているとともに、前記V形ヒートシール部分は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部よりも少ない回数または低い温度でヒートシールされており、少なくとも前記V形ヒートシール部分に対応する少なくとも片側の積層フィルムのシーラントフィルムの接着面にインク層が形成されていることを特徴とする(請求項1)。
上記構成により、電子レンジ加熱により蒸気圧で袋が膨張を始めると、V形ヒートシール部分にヒートシールを引き剥がす応力が大きく発生する。V形ヒートシール部分のヒートシール強度(界面剥離強度)と層間剥離強度が、V形ヒートシール部分を設けている両側のヒートシール部よりも弱く設定されているので、袋の基材フィルムが延び始めると、V形ヒートシール部分の先端より界面剥離が発生し、更なる袋の膨張に伴って、この界面剥離が剥離幅を次第に広げていき、そのまま界面剥離が両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していくか、又は、界面剥離に替わりシーラントの凝集破壊と接着剤層の層間剥離が生じてこれが両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していき、袋内と袋外とを連通して蒸気を逃がすことができる。
また、本発明の電子レンジ加熱調理用密封袋は、内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えており、前記蒸気逃がし手段は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁より袋内方へV字形に突出形成されているV形ヒートシール部分と、前記V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなる、電子レンジ加熱調理用密封袋において、前記蒸気レベル位置ヒートシール部は、少なくとも前記V形ヒートシール部分に対応する少なくとも片側の積層フィルムのシーラントフィルムの接着面にインク層が形成されていることを特徴とする(請求項2)。
上記構成により、電子レンジ加熱により蒸気圧で袋が膨張を始めると、V形ヒートシール部分にヒートシールを引き剥がす応力が大きく発生する。少なくともV形ヒートシール部分に対応する少なくとも片側の積層フィルムのシーラントフィルムの接着面にインク層が形成されているから、V形ヒートシール部分のヒートシール強度(界面剥離強度)と層間剥離強度が、V形ヒートシール部分を設けている両側のヒートシール部よりも弱く設定されているので、袋の基材フィルムが延び始めると、V形ヒートシール部分の先端より界面剥離が発生し、更なる袋の膨張に伴って、この界面剥離が剥離幅を次第に広げていき、少ない割合で、そのまま界面剥離が両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していき、多くの割合で、界面剥離に替わりシーラントの凝集破壊と接着剤層の層間剥離が生じてこれが両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していき、袋内と袋外とを連通して蒸気を逃がすことができる。
さらにまた、本発明の電子レンジ加熱調理用密封袋は、内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えており、前記蒸気逃がし手段は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁より袋内方へV字形に突出形成されているV形ヒートシール部分と、前記V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなる、電子レンジ加熱調理用密封袋において、前記蒸気レベル位置ヒートシール部は、ヒートシールを重複されているかまたは高い温度でヒートシールされているとともに、前記V形ヒートシール部分は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部よりも少ない回数または低い温度でヒートシールされていることを特徴とする(請求項3)。
上記構成により、電子レンジ加熱により蒸気圧で袋が膨張を始めると、V形ヒートシール部分にヒートシールを引き剥がす応力が大きく発生する。蒸気レベル位置ヒートシール部は、ヒートシールを重複されているかまたは高い温度でヒートシールされているとともに、V形ヒートシール部分は、蒸気レベル位置ヒートシール部よりも少ない回数または低い温度でヒートシールされているから、V形ヒートシール部分のヒートシール強度(界面剥離強度)が、当該V形ヒートシール部分を設けている両側のヒートシール部よりも弱く設定されているので、袋の基材フィルムが延び始めると、V形ヒートシール部分の先端より界面剥離が発生し、更なる袋の膨張に伴って、この界面剥離が剥離幅を次第に広げていき、そのまま界面剥離が両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していく割合が殆どであり、少数割合で界面剥離に替わりシーラントの凝集破壊と接着剤層の層間剥離が生じてこれが両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していき、袋内と袋外とを連通して蒸気を逃がすことができる。
上記構成の電子レンジ加熱調理用密封袋は、前記蒸気逃がし通路は、前記V形ヒートシール部分に対応するヒートシール外縁であって最も袋内方に位置する部分が、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁にあるV形ヒートシール部分の両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線よりも袋内方に位置している構成であることが好ましい(請求項4)。
また、前記蒸気逃がし通路は、前記V形ヒートシール部分に対応し、かつ、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁にあるV形ヒートシール部分の両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線よりも袋内方に位置して設けられたパンチ穴又はノッチであることが好ましい(請求項5)。
また、上記目的を解決するために、電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法は、内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁より袋内方へV字形に突出形成されているV形ヒートシール部分と、前記V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなり、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えている、電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法において、製造ラインの一のヒートシールステイションに備える少なくとも前記V形ヒートシール部分を含む形状である第一のヒートシーラで前記合掌ヒートシール部をヒートシールし、他のヒートシールステイションに備える前記V形ヒートシール部分を含まない前記合掌ヒートシール部を施す形状である第二のヒートシーラで前記合掌ヒートシール部を重複ヒートシールするか前記第一のヒートシーラよりも高い温度でヒートシールすることにより、前記V形ヒートシール部分が該V形ヒートシール部分以外よりヒートシール強度が弱く設定されていることを特徴とする(請求項6)。
上記構成により、複数回の重複ヒートシールによりV形ヒートシール部分のヒートシール強度(界面剥離強度)が当該V形ヒートシール部分を設けている両側のヒートシール部よりも弱く設定されており、又、インク層によりV形ヒートシール部分の層間剥離強度が弱く設定されているものの、ヒートシール強度(界面剥離強度)は、V形ヒートシール部分にイージーピールを用いてヒートシールを弱く設定するのに比べて必要十分なヒートシール強度(界面剥離強度)が得られるので、電子レンジ加熱調理用密封袋を落したり、踏んづけても、V形ヒートシール部分より容易に開封してしまう、ということはない。
本発明によれば、電子レンジ加熱により蒸気圧で袋が膨張を始めると、V形ヒートシール部分にヒートシールを引き剥がす応力が大きく発生し、V形ヒートシール部分のヒートシール強度(界面剥離強度)と層間剥離強度の少なくとも一方が、V形ヒートシール部分を設けている両側のヒートシール部よりも弱く設定されているので、袋の基材フィルムが延び始めると、V形ヒートシール部分の先端より界面剥離が発生し、更なる袋の膨張に伴って、この界面剥離が剥離幅を次第に広げていき、そのまま界面剥離が両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していくか、又は、界面剥離に替わりシーラントの凝集破壊と接着剤層の層間剥離が生じてこれが両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していき、袋内と袋外とを連通して蒸気を逃がすことができる。本発明によれば、V形ヒートシール部分の剥離が進行していく途中で、基材フィルムが引き裂けてしまうことがない。そして、蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えているから、内容物の吹きこぼれを防止でき、袋内の液汁が漏れ出ることがない。又、電子レンジ加熱調理用密封袋を落したり、踏んづけても、V形ヒートシール部分より容易に開封してしまう、ということはない。
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
[第一実施形態]
図1は、上面にウイング状の合掌ヒートシール部を有する三方シール包装袋である電子レンジ加熱調理用密封袋の斜視図を示す。
図1に示すように、この電子レンジ加熱調理用密封袋P1は、内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、下面部1と上面部2の両側縁にサイドシール3,3が施され一端に被包装物を収容する開口4を有し、他端にエンドシール5が施されている。
この電子レンジ加熱調理用密封袋P1は、上面部2のエンドシール5寄りの肩部の位置に、フィルムが袋外方へ張出して合掌状に重なり張出端において分断しているウイング状フィルム合掌部6を備えている。このウイング状フィルム合掌部6は、端縁について、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす役割を果たす蒸気逃がし手段を備えてヒートシールが施されている。
ウイング状フィルム合掌部6は、端縁について、その中央部に袋内方にV字形に突出するV形ヒートシール部分7が施され、又、両側に帯状ヒートシール部分(蒸気レベル位置ヒートシール部)8,8が連続して施されている。帯状ヒートシール部分8は、該帯状ヒートシール部分の内縁におけるフィルム合掌部の両端における立ち上がり基端aと、前記V形ヒートシール部分形成開始端の近傍bとが、袋外方側へ凸となる曲線(直線としても良い)9で結ばれていて、この曲線より張出側がヒートシールされてなる。
蒸気逃がし手段は、V形ヒートシール部分7と、蒸気逃がし通路とからなる。この蒸気逃がし通路は、ここでは、V形ヒートシール部分7の形状により確保している。すなわち、V形ヒートシール部分7の内縁を内方へV形に突出するとともに、V形ヒートシール部分7の外縁を内方へV形に凹ませて袋外方側となる非ヒートシール部分を内縁のV形ヒートシール部分形成開始端b,b同士を結んだ線よりも袋内方に位置させることで、V形ヒートシール部分7の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路を設けている。なお、蒸気逃がし通路は、V形ヒートシール部分7の外縁を内方へV形に凹ませることに替えて、V形ヒートシール部分7の内縁のV形ヒートシール部分形成開始端b,b同士を結んだ線よりも袋内方に位置している小孔(パンチ孔)又はノッチを設けも良い。
V形ヒートシール部分7のヒートシール強度を、帯状ヒートシール部分8,8のヒートシール強度よりも弱く設定するために、以下の二つの工夫がなされている。
第一の工夫は、ウイング状フィルム合掌部6を構成している基材フィルムの少なくともV形ヒートシール部分7に対応するエリア(例えば図1において符号Kで示すハンチング部分)に例えば白インクのランダムなドット状、格子状、ストライプ状の裏刷り印刷を施して接着剤による接着力を弱めたことである。V形ヒートシール部分7に対応して裏刷り印刷を施すと、V形ヒートシール部分7において界面剥離が生じると、V形ヒートシール部分7の突出寸法の半分位が界面剥離して剥離線が長くなった段階で凝集破壊と層間剥離が発生し易くするのが好ましい。この基材フィルムへの裏刷り印刷は、ウイング状フィルム合掌部6を倒したときに袋本体に密着する側に設けることが好ましい。
第二の工夫は、ヒートシール回数又はヒートシール温度によりV形ヒートシール部分7のヒートシール強度と帯状ヒートシール部分8,8のヒートシール強度との差別化を図ったにしたことである。
具体的には、例えば、V形ヒートシール部分7と帯状ヒートシール部分8,8に対応した形状のヒートシーラを用い、このヒートシーラを低い温度(例えば170℃から180℃)に設定してかつヒートシーラを1回〜2回踏みとして、ヒートシールを施し、次いで、帯状ヒートシール部分8,8に対応した形状のヒートシーラを用い、このヒートシーラを高い温度(例えば200℃から210℃)に設定してかつヒートシーラを1回〜3回踏みとしてヒートシールを施す。これにより、V形ヒートシール部分7は、帯状ヒートシール部分8,8よりも低い温度でかつ踏む回数を少なくヒートシールされ、従って、V形ヒートシール部分7のヒートシール強度は、帯状ヒートシール部分8,8のヒートシール強度よりも弱く設定され、しかも、V形ヒートシール部分7は、シーラントの溶着面にイージーピールをコートして溶着する場合よりも大きなヒートシール強度が得られる。
図2(a)は、V形ヒートシール部分7と帯状ヒートシール部分8,8に対応した形状の第一のヒートシーラH1の正面図を示す。図2(b)は、帯状ヒートシール部分8,8に対応した形状の第二のヒートシーラH2の正面図を示す。
製造ラインにおいては、一又は二のヒートシールステイションに備えるV形ヒートシール部分7と帯状ヒートシール部分8,8に対応した形状の第一のヒートシーラH1で例えば170℃から180℃にてV形ヒートシール部分7と帯状ヒートシール部分8,8のヒートシールを施し、ライン下流側の他の一乃至三のヒートシールステイションに備える前記V形ヒートシール部分を含まない帯状ヒートシール部分8,8に対応した形状の第二のヒートシーラH2で例えば200℃から210℃にて帯状ヒートシール部分8,8のヒートシールを施すことにより、V形ヒートシール部分7のヒートシール強度を帯状ヒートシール部分8,8のヒートシール強度よりも弱く設定する。なお、シーラントフィルムの例えば、CPPのヒートシール温度は約110℃〜130℃であり、融点は約160℃〜170℃であるが、第一のヒートシーラH1と第二のヒートシーラH2を融点よりも高くしているのは、製袋ラインでのシール時間を短くことと関係するものである。
蒸気逃がし手段は、ウイング状フィルム合掌部6が上面部2に設けられているから、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる。サイドシール3,3のウイング状フィルム合掌部6の開口4側近傍には加熱調理後に開封するためのノッチ11,11が設けられている。
図3は、電子レンジ加熱調理用密封包装体の斜視図を示す。この電子レンジ加熱調理用密封包装体は、電子レンジ加熱調理用密封包装体P1の開口4より冷凍食品あるいはフカヒレスープ等の加熱調理食品(被包装物)S1を収容して、該開口4の端縁にトップシール10を施してなる。
電子レンジ加熱調理用密封包装体を電子レンジで加熱すると、袋内の蒸気が高温・高圧になりパンパンに膨張する。すると、図4(a)に示すように、下面部1と上面部2でできている袋本体部分が垂直断面が円形になるように膨張すると共に、ウイング状フィルム合掌部6の帯状ヒートシール部分8,8の内縁の曲線9,9で画成された空間が膨張することにより、V形ヒートシール部分にヒートシールを引き剥がそうとする応力が大きく発生し、図4(b)に示すように、V形ヒートシール部分7の内端よりヒートシールの剥離が行われていく。
蒸気レベル位置ヒートシール部は、ヒートシールを重複されているか又は高い温度でヒートシールされているとともに、V形ヒートシール部分7は、蒸気レベル位置ヒートシール部よりも少ない回数または低い温度でヒートシールされており、少なくともV形ヒートシール部分に対応する少なくとも片側の積層フィルムのシーラントフィルムの接着面にインク層が形成されているから、V形ヒートシール部分7のヒートシール強度(界面剥離強度)と層間剥離強度が、V形ヒートシール部分を設けている両側のヒートシール部よりも弱く設定されているので、袋の基材フィルムが延び始めると、V形ヒートシール部分の先端より界面剥離が発生し、更なる袋の膨張に伴って、この界面剥離が剥離幅を次第に広げていき、そのまま界面剥離が両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していくか、又は、界面剥離に替わりシーラントの凝集破壊と接着剤層の層間剥離が生じてこれが両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線付近まで進行していく。
そして、蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えているから、内容物の吹きこぼれを防止でき、袋内の液汁が漏れ出ることがない。複数回の重複ヒートシールによりV形ヒートシール部分のヒートシール強度(界面剥離強度)が当該V形ヒートシール部分を設けている両側のヒートシール部よりも弱く設定されており、又、インク層によりV形ヒートシール部分の層間剥離強度が弱く設定されているものの、ヒートシール強度(界面剥離強度)は、V形ヒートシール部分にイージーピールを用いてヒートシールを弱く設定するのに比べて必要十分なヒートシール強度(界面剥離強度)が得られるので、電子レンジ加熱調理用密封袋を落したり、踏んづけても、V形ヒートシール部分より容易に開封してしまう、ということはない。
袋内の圧力は、蒸気の発生が蒸気の逃げと均衡するようになるまでは上昇し、V形ヒートシール部分7のヒートシールを内端より剥離を持続して開口を大きくしていき、開口の大きさが3mmφ〜4mmφ位になると、蒸気の発生量と高圧蒸気の逃げる量が略平衡して袋内蒸気の圧力上昇が停止し剥離を停止する。
ウイング状フィルム合掌部6の帯状ヒートシール部分8,8の内縁の曲線9,9で区画された空間の膨張は、下面部1と上面部2でできている袋本体部分の膨張の上に重なっていて、かつ、V形ヒートシール部分7が全開せずV字の偏平部が残るので、V形ヒートシール部分7の両側で対称的に盛り上がる空間になり、これがウイング状フィルム合掌部6を構成している二枚のフィルムの中央部の両側が持ち上がろうとする応力として作用して、図4(c)に示すように、V形ヒートシール部分7の外縁の三角形の未溶着部分7aがラッパ状に開かれる。
このため、袋内に多量の液があっても、高圧蒸気を逃がす開口が十分に大きく高い位置に確保されるので、多量の液汁があっても吹きこぼれしない。
加熱を止めて電子レンジから取り出すと、袋内が陰圧になるが、高圧蒸気を逃がす開口が十分に大きく確保されているので、袋内温度の冷却に対応して高圧蒸気を逃がす開口から僅かずつ外気が流入し、これにシーラントフィルムが延伸による若干の形状保持機能を有するので、袋が潰れることがないから、袋内の液汁が開口から漏れ出ることがない。
[第二実施形態]
図5(a)は、本発明の第二実施形態に係る電子レンジ加熱調理用密封袋の斜視図である。図5(b)は、図5(a)の電子レンジ加熱調理用密封袋の中央縦断面図である。
図5(a),(b)に示すように、この電子レンジ加熱調理用密封袋P2は、スタンドパウチであり、一対の側面部12,13の両側縁同士にサイドシール14,14が施され下部に自立手段15を有し上端に被包装物を収容する開口16を有する。サイドシール14,14のフィルム合掌部17の立ち上がり基端の下側近傍には加熱調理後に開封するためのノッチ22,22が設けられている。
この電子レンジ加熱調理用密封袋P2は、一方の側面部12の上部に位置して該側面部12を構成しているフィルムが袋外方へ張出して上方向に偏って合掌状に重なり張出端において分断しているウイング状フィルム合掌部17を備えている。
このウイング状フィルム合掌部17は、端縁について、その中央部に袋内方にV字形に突出するV形ヒートシール部分18が施され、又、両側に帯状ヒートシール部分(蒸気レベル位置ヒートシール部)19,19が連続して施されている。帯状ヒートシール部分19は、当該帯状ヒートシール部分の内縁におけるフィルム合掌部17の両端における立ち上がり基端aと、V形ヒートシール部分形成開始端bの近傍とが、袋外方側へ凸となる曲線(直線としても良い)20で結ばれていて、この曲線より張出側がヒートシールされてなる。
このウイング状フィルム合掌部17は、端縁について、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす役割を果たす蒸気逃がし手段を備えてヒートシールが施されている。
この蒸気逃がし手段は、V形ヒートシール部分18と、蒸気逃がし通路とからなる。この蒸気逃がし通路は、ここでは、V形ヒートシール部分18の形状により確保している。すなわち、V形ヒートシール部分18の内縁を内方へV形に突出するとともに、V形ヒートシール部分18の外縁を内方へV形に凹ませて袋外方側となる非ヒートシール部分を内縁のV形ヒートシール部分形成開始端b,b同士を結んだ線よりも袋内方に位置させることで、V形ヒートシール部分18の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路を設けている。
V形ヒートシール部分18のヒートシール強度は、第一実施形態と同一に、帯状ヒートシール部分19,19のヒートシール強度よりも弱く設定されている。
図5(c)は、電子レンジ加熱調理用密封包装体の斜視図を示す。この電子レンジ加熱調理用密封包装体は、電子レンジ加熱調理用密封包装体P2の開口16より冷凍食品あるいはフカヒレスープ等の加熱調理食品(被包装物)S2を収容して、該開口16の端縁にトップシール21を施してなる。
蒸気逃がし手段の機能・効果は、第一実施形態と同一であるので、説明を省略する。
以上、図面を参照して本発明の電子レンジ加熱調理用密封袋の実施形態を詳述してきたが、本発明は、この実施形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をした形態を含むものである。
本発明の電子レンジ加熱調理用密封袋は、例えば、裏刷り印刷された二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)や二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(O−PET)の基材フィルムと、高密度ポリエチレン(HDPE)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、低密度ポリエチレン(LDPE)、又は直鎖状ポリエチレン(LLDPE)のシーラントフィルムとをドライラミネータで接着剤により積層してなる積層フィルムを用いて製袋することができる。基材フィルムへの裏刷り印刷と同時にV形ヒートシール部分への印刷を行う。
本発明の電子レンジ加熱調理用密封袋は、ウイング状フィルム合掌部にV形ヒートシール部分を設ける場合に限定されない。三方シール包装袋では、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部が確保できないので、ウイング状フィルム合掌部を設けることになるが、ピロー包装袋では、背貼りシールを上面に来るようにすると、蒸気レベル位置ヒートシール部が確保できるから、ウイング状フィルム合掌部を設ける必要はない。
本発明の電子レンジ加熱調理用密封袋は、V形ヒートシール部分を設けるウイング状フィルム合掌部の全幅に対応して、少なくとも片側の積層フィルムのシーラントフィルムの接着面にインク層が形成されている場合も含む。インク層を形成する印刷は、ドット状、市松模様状、ストライプ状にして層間剥離強度を調整することが好ましい。
本発明の電子レンジ加熱調理用密封袋は、第一のヒートシーラH1と第二のヒートシーラHとにより、V形ヒートシール部分7と帯状ヒートシール部分8,8とのヒートシール強度(界面剥離強度)を差別化することに限定されない。第一のヒートシーラをV形ヒートシール部分7より若干大きいヒートシーラとしても良い。
上面にウイング状の合掌ヒートシール部を有する三方シール包装袋である電子レンジ加熱調理用密封袋の斜視図を示す。 (a)は、V形ヒートシール部分と帯状ヒートシール部分に対応した形状の第一のヒートシーラの正面図を示す。(b)は、帯状ヒートシール部分に対応した形状の第二のヒートシーラの正面図を示す。 電子レンジ加熱調理用密封包装体の斜視図を示す。 (a)は、図1(b)の被包装物を収容した電子レンジ加熱調理用密封袋を電子レンジで加熱したときの膨張した状態を示す側面図、(b)は加熱による高圧膨張時に蒸気を逃がすV形ヒートシール部分のヒートシールの剥離が行われ開口ができることを説明するための要部拡大図、(c)は被包装物を収容した電子レンジ加熱調理用密封袋を電子レンジで加熱したときの膨張した状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明の第二実施形態に係る電子レンジ加熱調理用密封袋の斜視図、(b)は、中央縦断面図、(c)は、電子レンジ加熱調理用密封包装体の斜視図である。
符号の説明
P1 電子レンジ加熱調理用密封袋
1 下面部
2 上面部
3 サイドシール
4 開口
5 エンドシール
6 フィルム合掌部
7 V形ヒートシール部分
8 帯状ヒートシール部分(蒸気レベル位置ヒートシール部)
9 帯状ヒートシール部分の内縁
S1 被包装物
10 トップシール
11 ノッチ
P2 電子レンジ加熱調理用密封袋
12,13 側面部
14 サイドシール
15 自立手段
16 開口
17 フィルム合掌部
18 V形ヒートシール部分
19 帯状ヒートシール部分(蒸気レベル位置ヒートシール部)
20 帯状ヒートシール部分の内縁
S2 被包装物
21 トップシール
22 ノッチ。

Claims (6)

  1. 内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えており、
    前記蒸気逃がし手段は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁より袋内方へV字形に突出形成されているV形ヒートシール部分と、前記V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなる、電子レンジ加熱調理用密封袋において、
    前記蒸気レベル位置ヒートシール部は、ヒートシールを重複されているかまたは高い温度でヒートシールされているとともに、前記V形ヒートシール部分は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部よりも少ない回数または低い温度でヒートシールされており、少なくとも前記V形ヒートシール部分に対応する少なくとも片側の積層フィルムのシーラントフィルムの接着面にインク層が形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱調理用密封袋。
  2. 内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えており、
    前記蒸気逃がし手段は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁より袋内方へV字形に突出形成されているV形ヒートシール部分と、前記V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなる、電子レンジ加熱調理用密封袋において、
    前記蒸気レベル位置ヒートシール部は、少なくとも前記V形ヒートシール部分に対応する少なくとも片側の積層フィルムのシーラントフィルムの接着面にインク層が形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱調理用密封袋。
  3. 内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えており、
    前記蒸気逃がし手段は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁より袋内方へV字形に突出形成されているV形ヒートシール部分と、前記V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなる、電子レンジ加熱調理用密封袋において、
    前記蒸気レベル位置ヒートシール部は、ヒートシールを重複されているかまたは高い温度でヒートシールされているとともに、前記V形ヒートシール部分は、前記蒸気レベル位置ヒートシール部よりも少ない回数または低い温度でヒートシールされていることを特徴とする電子レンジ加熱調理用密封袋。
  4. 前記蒸気逃がし通路は、前記V形ヒートシール部分に対応するヒートシール外縁であって最も袋内方に位置する部分が、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁にあるV形ヒートシール部分の両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線よりも袋内方に位置している構成である請求項1乃至3のいずれか一記載の電子レンジ加熱調理用密封袋。
  5. 前記蒸気逃がし通路は、前記V形ヒートシール部分に対応し、かつ、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁にあるV形ヒートシール部分の両側のV形ヒートシール部分形成開始端同士を結んだ線よりも袋内方に位置して設けられたパンチ穴又はノッチである請求項1乃至3のいずれか一記載の電子レンジ加熱調理用密封袋。
  6. 内面がシーラントフィルムである積層フィルムより製袋されてなり、前記蒸気レベル位置ヒートシール部の内縁より袋内方へV字形に突出形成されているV形ヒートシール部分と、前記V形ヒートシール部分の剥離がヒートシールの内縁まで生じる前までに袋内と袋外とを連通する蒸気逃がし通路とからなり、電子レンジ加熱食品を充填して開口を密封し食品包装体として電子レンジで加熱し袋が膨脹したときに破袋する前に袋内蒸気を逃がす蒸気逃がし手段を、袋内の電子レンジ加熱食品の上面レベルより上位置となる蒸気レベル位置ヒートシール部に備えている、電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法において、
    製造ラインの一のヒートシールステイションに備える少なくとも前記V形ヒートシール部分を含む形状である第一のヒートシーラで前記合掌ヒートシール部をヒートシールし、他のヒートシールステイションに備える前記V形ヒートシール部分を含まない前記合掌ヒートシール部を施す形状である第二のヒートシーラで前記合掌ヒートシール部を重複ヒートシールするか前記第一のヒートシーラよりも高い温度でヒートシールすることにより、前記V形ヒートシール部分が該V形ヒートシール部分以外よりヒートシール強度が弱く設定されていることを特徴とする電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法。
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