JP2010083507A - 電子レンジ用包装体及び包装袋 - Google Patents

電子レンジ用包装体及び包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP2010083507A
JP2010083507A JP2008252979A JP2008252979A JP2010083507A JP 2010083507 A JP2010083507 A JP 2010083507A JP 2008252979 A JP2008252979 A JP 2008252979A JP 2008252979 A JP2008252979 A JP 2008252979A JP 2010083507 A JP2010083507 A JP 2010083507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging bag
microwave oven
shape
package
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008252979A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kawasaki
賢二 川崎
Masahiro Kaminaga
政弘 神長
Kohei Nemoto
孝平 根本
Manabu Ishihara
学 石原
Hiroyoshi Nabeta
啓好 鍋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seal International Inc
Original Assignee
Fuji Seal International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seal International Inc filed Critical Fuji Seal International Inc
Priority to JP2008252979A priority Critical patent/JP2010083507A/ja
Publication of JP2010083507A publication Critical patent/JP2010083507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電子レンジによる加熱調理後において、内容物の温度低下を抑制しつつ容易に開封することができる電子レンジ用包装体及び包装袋を提供する。
【解決手段】包装袋1に内容物が収容され、電子レンジによる加熱時に上昇する内圧を外部に逃がす圧力排出部4が形成された電子レンジ用包装体であって、加熱によって膨らんだ袋形状を保持するための合成樹脂製の保形用部材7が設けられている。背貼り部3に圧力排出部4が設けられ、背貼り部3近傍位置に保形用部材7が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、収容された内容物を包装状態で電子レンジにて加熱するための電子レンジ用包装体及びその包装袋に関するものである。
この種の電子レンジ用包装体は、包装袋に収容された食品等の内容物を包装袋から取り出すことなく包装状態のままで電子レンジで加熱調理するように構成されている。即ち、電子レンジで加熱していくと内圧上昇によって包装袋が大きく膨らむので、加熱による内圧上昇に伴って自動的に圧力を外部に逃がすための構成が種々採用されている。該構成によって加熱中に内圧上昇で包装袋が大きく膨らんでも内圧を適度に外部に逃がすことができて過度の内圧上昇が防止され、包装袋が破裂することなく内容物を加熱調理することができる。そして、加熱調理後、包装袋はしぼんでいって膨らんでいない元の状態に戻り、その包装袋を開封して内容物を皿等に取り出す。
特開2001−106270号公報
しかしながら、上記従来の電子レンジ用包装体にあっては、加熱調理後にしぼんだ包装袋を開封する際、内容物が加熱により高温になっているために包装袋に触れると熱く、従って、手で開封することが容易ではない。一方、包装袋の温度が低下するまで時間をおいて開封すると、手で開封しやすいものの、折角加熱した内容物が冷める可能性がある。
そこで本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、電子レンジによる加熱調理後において、内容物の温度低下を抑制しつつ容易に開封することができる電子レンジ用包装体及び包装袋を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る電子レンジ用包装体は、包装袋に内容物が収容され、電子レンジによる加熱時に上昇する内圧を外部に逃がす圧力排出部が形成された電子レンジ用包装体であって、加熱によって膨らんだ袋形状を保持するための合成樹脂製の保形用部材が設けられていることを特徴とする。
該構成の電子レンジ用包装体にあっては、電子レンジによる加熱調理によって内圧が上昇すると共に包装袋が膨らむが、上昇する内圧が圧力排出部によって外部に逃げるので包装袋の破裂が防止される。そして、加熱調理後に内圧上昇が停止すると、内部に充満した水蒸気が冷やされて水滴になるために包装袋の内部が負圧になり、膨らんだ包装袋はしぼもうとするが、合成樹脂製の保形用部材によって膨らんだ袋形状が保持される。そのため、包装袋と内容物との間の空間に圧力排出部を介して外部から空気が流入する。該流入空気によって包装袋が一気に冷やされてその温度が低下する一方、内容物は、その表面のみが流入空気によって瞬間的には冷まされるものの、その後は、流入空気が断熱層として機能して内容物を保温する。また、包装袋と高温の内容物との間に空気層が存在しているので、開封時に包装袋に触れても内容物の温度が手に伝わりにくい。
特に、包装袋を構成するプラスチックフィルムの内面同士が重ね合わせられて袋本体から突出するように背貼り部が形成され、該背貼り部に前記圧力排出部が形成され、袋本体の背貼り部近傍位置に前記保形用部材が設けられていることが好ましい。圧力排出部が背貼り部に形成されている場合には、その背貼り部に加熱膨張時の内圧が他の部分と比べて大きく作用する。即ち、背貼り部近傍位置において包装袋が大きく膨張することになるから、背貼り部近傍位置における袋本体に保形用部材を設けることにより、大きく膨らんだ袋形状を良好に保形できる。
更に、前記保形用部材が背貼り部に沿って袋本体の一端から他端まで設けられていることが好ましい。背貼り部に沿って保形用部材を設けることにより、背貼り部に沿って外側凸に膨らんだ袋形状を保形用部材で確実に保形できる。しかも、保形用部材を袋本体の一端から他端まで設けることにより、包装袋の製造時に背貼り部に沿って保形用部材を連続して設けていくことが可能となるので、包装袋の製造工程が容易になる。
また、開封時に包装袋を切断するための開封用切断部が設けられ、開封後に内容物が収容されている側の包装袋の部分に前記保形用部材が設けられていることが好ましい。該構成の場合には、開封用切断部によって容易に包装袋を開封することができるが、その開封後において、内容物が収容されている側の包装袋の部分が保形用部材で外側凸の形状に保形されるので、保形された包装袋から皿等に内容物をスムーズに取り出すことができる。
また、保形用部材としてテープ状の延伸ポリエチレンシートが包装袋の外面に貼着されていることが好ましい。保形用部材がテープ状の延伸ポリエチレンシートであるので、包装袋の外面との密着性が良好であり、面でしっかりと包装袋を保形することができる。しかも、延伸ポリエチレンシートであるので、包装袋への内容物の充填時あるいは加熱調理時において包装袋の膨出変形を妨げずにその変形にスムーズに追従し、加熱調理後は包装袋の膨出形状を確実に保形する。
また本発明に係る電子レンジ用包装袋は、電子レンジによる加熱時に上昇する内圧を外部に逃がす圧力排出部が形成され、加熱によって膨らんだ袋形状を保持するための合成樹脂製の保形用部材が設けられていることを特徴とする。
以上のように、本発明に係る電子レンジ用包装体及び包装袋にあっては、合成樹脂製の保形用部材によって加熱時に膨らんだ包装袋の形状が保持されるので、加熱後に包装袋と内容物との間に空気が流入してそれによって包装袋が冷まされる。しかも、包装袋と高温の内容物との間に空気層が形成されるので内容物の温度が手に伝わりにくくなる。従って、加熱後に包装袋を手で容易に開封することができる。また、保形用部材が金属製ではなく合成樹脂製であるので、内容物として食品を収容する包装体及び包装袋に適している。
以下、本発明の一実施形態にかかる電子レンジ用包装体とその包装袋について図1乃至図4を参酌しつつ説明する。図1に示す本実施形態に係る電子レンジ用包装体は、プラスチックフィルムから矩形状に形成された包装袋1に食品等の内容物Pが収容されたもので、この包装状態のまま電子レンジに入れて加熱調理できるものである。プラスチックフィルムは、例えば、二軸延伸ポリエステル、二軸延伸ポリアミド等のプラスチックフィルムを基材とし、最内層にポリエチレンやポリプロピレン等のシーラント層を積層したものが使用される。尚、食品としては調理済みあるいは半調理済みのものが収容され、包装体の大きさや形状、容量は種々あるが、例えば中華丼であれば150g〜250g収容されるような大きさのものを一例として挙げることができる。本実施形態では包装袋1は長方形であり、便宜上、長辺方向を縦方向(図1において矢印Xの方向)と、短辺方向を横方向(図1において矢印Yの方向)と呼ぶこととする。
かかる包装袋1は、内容物Pが収容される袋本体2と、プラスチックフィルムの内面同士が重ね合わせられて接着された背貼り部3とを有している。該背貼り部3は、包装袋1の横方向の一端から他端まで形成されており、本実施形態では、プラスチックフィルムの端部同士が合掌状に重ね合わせられて袋本体2の上面から突出するように形成されている。具体的には、図2にも示しているように、包装袋1は、二枚のプラスチックフィルムから構成され、両プラスチックフィルムの縦方向の両端部同士がそれぞれヒートシールされている。両プラスチックフィルムの縦方向の一端部同士がヒートシールされて背貼り部3が形成され、同じく縦方向の他端部同士がヒートシールされて包装袋1の縦方向の一方の端部1aが形成されている。従って、包装袋1の縦方向の他方の端部1bは、下側のプラスチックフィルムの折り返し部分となっており、本実施形態ではその部分はヒートシールされていない。そして、包装袋1の横方向の両端部1c、1dは共にヒートシールされているので、包装袋1はその三辺がヒートシールされ、残る一辺のみヒートシールされないで折り返された箇所となっている。尚、包装袋1の縦方向の一方の端部1aは内容物Pの充填口であり、内容物Pの充填後にヒートシールされている。尚、図1においてハッチングを施している箇所はヒートシールにより接着された部分である。
また、背貼り部3は、袋本体2の上面の縦方向中央部から他方の端部1b側に偏った位置に形成されている。更に、背貼り部3は、図2のように折り癖がつけられていて通常時は袋本体2の上面に沿うように傾倒した状態にあるが、加熱調理時には起立する。該背貼り部3は、折り癖によって包装袋1の他方の端部1b側に傾倒している。
そして、この背貼り部3には、加熱調理時に包装袋1内の圧力が上昇したとき、それを外部に逃がす圧力排出部4が形成されている。圧力排出部4の構成は種々のものを採用可能であるが、本実施形態においては、易開封性シール部から構成されている。具体的には、背貼り部3のシール部を易開封性シール部とし、その特定部位に内圧が集中するようにしてその部位を圧力排出部4として構成している。より詳細には、図1のように、背貼り部3の略中央部の先端側に非シール部5を設けることにより、背貼り部3における易開封性シール部の幅が略中央部において最も狭くなるようにして、そこが加熱調理時に自動的に剥離して外部と連通する蒸気排出路が形成されるようにしている。図1では、非シール部5を半円状に形成しているが、三角状や四角状等としてもよく、また、非シール部5に代えて切欠部を設けてもよい。
尚、易開封性シール部の構成としては、プラスチックフィルムの内面のシーラント層を部分的にイージーピールシーラント層としたり、プラスチックフィルムの内面に別途イージーピールシーラントフィルムを挿入したりする。その剥離強度は、150〜1800g/15mm程度で、包装袋1の三辺におけるシール部の剥離強度に対してその20〜80%程度の強さが適当である。尚、この剥離強度は、食品衛生法に基づく密封包装袋1の試験方法・Z0238に従い、引張速度300mm/minで測定される値である。尚、イージーピールシーラントフィルムを使用する場合、プラスチックフィルムの内面のシーラント層と同種の樹脂に別の樹脂や無機微粉末を混合して、そのシーラント層との熱融着性を低下させた材質等が使用される。
また、包装袋1の横方向の両端部1c、1dには開封時に包装袋1を切断するためのノッチ6(開封用切断部)が互いに対向するように形成されている。該ノッチ6は、具体的には、背貼り部3の根元付近、より詳細には、背貼り部3の根元付近であって背貼り部3が傾倒している側とは反対側に設けられている。
更に、電子レンジによる加熱時に包装袋1が膨らんだ際に、その包装袋1の外側凸の袋形状を保持するために合成樹脂製の保形用部材が設けられている。本実施形態では、保形用部材としてテープ状の延伸ポリエチレンシート7が使用され、包装袋1の上面10(即ち背貼り部3と同じ面)の外面にテープ状の延伸ポリエチレンシート7が貼着されている。貼着箇所は種々あるが、図1に示すように、背貼り部3の近傍位置における袋本体2に背貼り部3と平行に貼着されて包装袋1の横方向の一端から他端まで貼着されている。また、テープ状の延伸ポリエチレンシート7は、背貼り部3が傾倒している方向とは反対側に位置しており、上述したノッチ6は、背貼り部3とテープ状の延伸ポリエチレンシート7との間に位置している。
テープ状の延伸ポリエチレンシート7としては、例えば、積水成型工業(株)製のフォルテ(登録商標)や、三井化学(株)製のテクノロート(登録商標)等を使用できる。テープ状の延伸ポリエチレンシート7の厚さや幅は包装体の大きさや容量、内容物Pの種類等によって種々設定するが、例えば、厚さは0.2〜0.7mm、幅は5〜10mm程度が好適である。例えば、延伸ポリエチレンシート7として積水成型工業(株)製のフォルテ(登録商標)を使用し、内容物Pとして100ccの水を包装袋1に入れて電子レンジで600Wで4分加熱する実験を行ったところ、厚さ0.4mmで幅が6mmのもの、厚さ0.4mmで幅が8mmのもの、厚さ0.6mmで幅が6mmのもの、厚さ0.6mmで幅が8mmのものにおいて、加熱時の蒸気発生の具合とその後の保形性の観点で良好な結果が得られた。延伸ポリエチレンシート7の厚さが0.8mmになると剛性が大きくなって包装袋1が膨出しにくくなり、幅が4mmになると剛性が小さくなって保形しにくくなる傾向にある。
尚、包装体及び包装袋1の製法としては、例えば、図1に二点鎖線で示すように、長尺状の二枚のプラスチックフィルムを重ね合わせつつ図示しない長手方向シールバーによって背貼り部3を連続的に形成して矢印Yの方向に伸びる長尺体を形成する。かかる長尺体の形成工程において、矢印Yの方向即ち背貼り部3の形成方向に沿って、テープ状の延伸ポリエチレンシート7を連続的に貼着していく。そして、その長尺体を横断するように矢印Yの方向に図示しない短手方向シールバーでヒートシールして包装袋1の連続体を形成し、包装袋1の充填口から内容物Pを充填した後に、その充填口を長手方向シールバーでヒートシールして密封して包装体の連続体を形成する。更に、該連続体をカットして個々の包装体を形成する。尚、内容物Pの充填前にカットして個々の包装袋1を形成し、枚葉タイプの包装袋1に内容物Pを充填するようにすることもできる。何れにしても、テープ状の延伸ポリエチレンシート7を背貼り部3に沿って貼着することで包装袋1の製造工程において容易にテープ状の延伸ポリエチレンシート7を包装袋1に貼着させることができる。
以上のように構成された電子レンジ用包装体にあっては、背貼り部3が上を向くようにして電子レンジに入れて包装状態のまま加熱するが、加熱により包装袋1の内圧が上昇するとそれに伴って包装袋1の上面10及び下面11は図3(a)のように外側凸に湾曲して膨出する。そして、内圧が一定以上に達すると背貼り部3の圧力排出部4から蒸気が外部に排出されて内圧が調整され、破裂することなく加熱調理が終わる。加熱調理が終わると圧力排出部4からの蒸気排出も停止し、包装袋1はしぼんでいくが、包装袋1の上面10にはテープ状の延伸ポリエチレンシート7が貼着されていてそれが包装袋1の上面10の膨出形状を保形する。従って、図3(b)のように、包装袋1の下面11はフラットな状態に戻る一方、包装袋1の上面10は上側凸に湾曲した膨出形状に保たれる。そのため、加熱調理後において包装袋1の内部が負圧になると、圧力排出部4を介して外気が包装袋1内に流入し、その流入空気Qは図3(b)のように内容物Pと包装袋1の上面10との間に介在することとなる。
このように加熱調理後に外気が包装袋1内に流入することによって包装袋1、特にその上面10や背貼り部3が瞬間的に冷まされることとなる。また流入空気Qの存在によって内容物Pの熱が包装袋1に伝達されにくくなる。従って、加熱調理後に包装袋1を持ってノッチ6から開封する際に、容易に手で開封することができる。尚、加熱調理後に時間をおいて開封する場合、流入空気Qが断熱層として機能するので内容物Pの温度低下が抑制される。
また、図1に示すように、ノッチ6は背貼り部3とテープ状の延伸ポリエチレンシート7の間に位置しているので、ノッチ6を起点として開封する際、他の部分に比して厚みがあって剛性の高い部分である背貼り部3とテープ状の延伸ポリエチレンシート7の貼着部分とを把持して開封することができ、ノッチ6から容易に開封できる。しかも、ノッチ6が背貼り部3とテープ状の延伸ポリエチレンシート7の間に位置しているので、背貼り部3とテープ状の延伸ポリエチレンシート7が開封の際のガイドとなり、包装袋1が斜めに切れることなく真っ直ぐに開封することができる。尚、背貼り部3及びテープ状の延伸ポリエチレンシート7の貼着箇所は、他の部分よりも厚くて持ちやすいうえに、流入空気Qによって最も効率良く冷まされる箇所でもあるので、それらを把持することによって容易に開封することができるのである。
そして開封すると、テープ状の延伸ポリエチレンシート7が内容物Pが収容されている側の包装袋1の部分に残っているので、例えば、図4に示すようにテープ状の延伸ポリエチレンシート7が下側になるようにすれば、包装袋1が横方向に下側凸の椀状になるので内容物Pを横方向の中央部分に集めやすくなり、内容物Pを皿等にスムーズに取り出すことができる。その際、例えば、包装袋1の横方向の両端部1c、1dにおけるテープ状の延伸ポリエチレンシート7の例えば一方の端部に親指を、他方の端部に人差し指あるいは中指をそれぞれかけるようにして、包装袋1を片手で上側から掴むようにして内容物Pを取り出すということもできる。その場合、テープ状の延伸ポリエチレンシート7の両端部は、テープ状の延伸ポリエチレンシート7が貼着されていることによって包装袋1の他の部分よりも厚みが厚くなっていて内容物Pの熱が伝わりにくくなっているから、そこに触れる親指や人差し指等が熱くなく、容易に内容物Pの取り出し作業を行うことができる。しかも、下側凸に湾曲したテープ状の延伸ポリエチレンシート7を親指と人差し指等とで掴んでその曲率を自在に調節でき、且つ、調節した状態がテープ状の延伸ポリエチレンシート7で維持されるので、例えば内容物Pが残り少ない状態になればテープ状の延伸ポリエチレンシート7を更に湾曲させて内容物Pを更に中央に集めて取り出すということも容易にできる。
また、テープ状の延伸ポリエチレンシート7が開封によって形成された取り出し口の近傍に位置しているので、取り出し口が大きく開口して内容物Pを容易に取り出すことができる。更に、ノッチ6から開封することで背貼り部3が切り離され、内容物Pが収容されている側の包装袋1の部分には背貼り部3が存在しないので、包装袋1の上面10を下向きにしても内容物Pを取り出す際に背貼り部3の圧力排出部4から内容物Pが漏れる恐れがない。
尚、本実施形態では背貼り部3が形成された包装袋1の上面10にテープ状の延伸ポリエチレンシート7が貼着されていたが、図5のように下面11にもテープ状の延伸ポリエチレンシート7を貼着してもよい。テープ状の延伸ポリエチレンシート7を下面11の任意の位置に貼着できるが、図5の場合では、上面10のテープ状の延伸ポリエチレンシート7に対向した位置に貼着している。そして、このように上面10と下面11の双方にテープ状の延伸ポリエチレンシート7を貼着した包装体を電子レンジで加熱すると、図6のようにその上面10と下面11の何れもがそれぞれのテープ状の延伸ポリエチレンシート7によって保形される。
また、図7のように、包装袋1の下面11のみにテープ状の延伸ポリエチレンシート7を貼着してもよい。
更に、図8及び図9のように、包装袋1の上面10に背貼り部3と平行にテープ状の延伸ポリエチレンシート7を互いに間隔をあけて複数本、具体的には二本貼着してもよい。テープ状の延伸ポリエチレンシート7を二本貼着する場合には、一方は図1のように背貼り部3の近傍に位置させ、他方は背貼り部3とは反対側に偏心した位置に位置させることが好ましい。無論、上面10ではなく下面11にテープ状の延伸ポリエチレンシート7を複数本貼着させたり、あるいは、上面10に一本、下面11に二本貼着したり、上面10と下面11それぞれに二本ずつ貼着したりすることもでき、テープ状の延伸ポリエチレンシート7の貼着位置及びその本数は適宜設計変更可能である。
尚、図1ではテープ状の延伸ポリエチレンシート7を背貼り部3が傾倒している側とは反対側に貼着したが、逆に背貼り部3が傾倒している側にテープ状の延伸ポリエチレンシート7を貼着してもよい。その場合、傾倒している背貼り部3と袋本体2との間にテープ状の延伸ポリエチレンシート7を位置させると、テープ状の延伸ポリエチレンシート7を背貼り部3の近傍に位置させることができる。何れにしても、テープ状の延伸ポリエチレンシート7を背貼り部3の近傍に貼着することにより効率よく保形することができる。
また更に、包装袋1の形態も種々変更可能であって、例えば図10のように、縦方向の両端部1a、1bを共にヒートシールしたものであってもよく、ノッチ6の位置も背貼り部3が傾倒している側に位置させるなどしてもよい。
尚、テープ状の延伸ポリエチレンシート7を包装袋1の一端から他端まで貼着したが、全長(全幅)に亘って貼着しなくてもよい。例えば包装袋1の全長や全幅に対して2/3程度の長さに貼着してもよい。
また、テープ状の延伸ポリエチレンシート7を背貼り部3に沿って貼着したが、背貼り部3と直交する方向に沿って貼着したり、斜め方向に貼着したりしてもよく、あるいは、複数本貼着する場合には種々の方向を組み合わせてもよい。
更に、保形用部材としてテープ状の延伸ポリエチレンシート7を使用したが、線状の延伸ポリエチレンシートを使用したり、あるいは、図柄等にあわせてカットされた所定形状の延伸ポリエチレンシートを使用してもよく、その形は場所と共に任意である。また、延伸ポリエチレンシートに限られず合成樹脂製のものであれば内容物Pとして食品を収容するものに適する。
本発明の一実施形態における電子レンジ用包装体を示す正面図。 図1のA−A断面図。 同実施形態における電子レンジ用包装体を示す図1のB−B断面図であって、(a)は加熱調理時の状態を示し、(b)は加熱調理後における状態を示す。 同実施形態における電子レンジ用包装体の開封後の状態を開封部分から見た図。 他の実施形態における電子レンジ用包装体を示す図2に対応した断面図。 同実施形態における電子レンジ用包装体の加熱調理後の状態を示す図3(b)に対応した断面図。 他の実施形態における電子レンジ用包装体を示す図2に対応した断面図。 他の実施形態における電子レンジ用包装体を示す正面図。 同実施形態における電子レンジ用包装体を示す図2に対応した断面図。 他の実施形態における電子レンジ用包装体を示す正面図。
符号の説明
1 包装袋
2 袋本体
3 背貼り部
4 圧力排出部
5 非シール部
6 ノッチ(開封用切断部)
7 延伸ポリエチレンシート(保形用部材)
10 上面
11 下面
P 内容物
Q 流入空気

Claims (6)

  1. 包装袋に内容物が収容され、電子レンジによる加熱時に上昇する内圧を外部に逃がす圧力排出部が形成された電子レンジ用包装体であって、加熱によって膨らんだ袋形状を保持するための合成樹脂製の保形用部材が設けられていることを特徴とする電子レンジ用包装体。
  2. 包装袋を構成するプラスチックフィルムの内面同士が重ね合わせられて袋本体から突出するように背貼り部が形成され、該背貼り部に前記圧力排出部が形成され、袋本体の背貼り部近傍位置に前記保形用部材が設けられている請求項1記載の電子レンジ用包装体。
  3. 前記保形用部材が背貼り部に沿って袋本体の一端から他端まで設けられている請求項2記載の電子レンジ用包装体。
  4. 開封時に包装袋を切断するための開封用切断部が設けられ、開封後に内容物が収容されている側の包装袋の部分に前記保形用部材が設けられている請求項1乃至3の何れかに記載の電子レンジ用包装体。
  5. 保形用部材としてテープ状の延伸ポリエチレンシートが包装袋の外面に貼着されている請求項1乃至4の何れかに記載の電子レンジ用包装体。
  6. 電子レンジによる加熱時に上昇する内圧を外部に逃がす圧力排出部が形成され、加熱によって膨らんだ袋形状を保持するための合成樹脂製の保形用部材が設けられていることを特徴とする電子レンジ用包装袋。
JP2008252979A 2008-09-30 2008-09-30 電子レンジ用包装体及び包装袋 Pending JP2010083507A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008252979A JP2010083507A (ja) 2008-09-30 2008-09-30 電子レンジ用包装体及び包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008252979A JP2010083507A (ja) 2008-09-30 2008-09-30 電子レンジ用包装体及び包装袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010083507A true JP2010083507A (ja) 2010-04-15

Family

ID=42247859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008252979A Pending JP2010083507A (ja) 2008-09-30 2008-09-30 電子レンジ用包装体及び包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010083507A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218323A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Toyo Tire & Rubber Co Ltd シートクッションパッドの製造方法
WO2014175339A1 (ja) * 2013-04-23 2014-10-30 株式会社彫刻プラスト 電子レンジ用樹脂製包装袋、その加熱方法、電子レンジ用樹脂製包装袋への充填方法および包装体
JP2017001679A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 凸版印刷株式会社 平パウチ
JP2019177905A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社サンエー化研 加熱処理用包装体
JP2019199259A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 凸版印刷株式会社 スタンディングパウチ
JP2021116093A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 福助工業株式会社 包装袋

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0390851U (ja) * 1989-12-29 1991-09-17
JPH09150864A (ja) * 1995-11-29 1997-06-10 Sun A Kaken Co Ltd 加熱処理用包装体および加熱処理用包装体の逃圧方法
JP2001106270A (ja) * 1999-10-05 2001-04-17 Sun A Kaken Co Ltd 加熱処理用包装体
JP2008536769A (ja) * 2005-04-20 2008-09-11 アルカン テヒノロギー ウント メーニッジメント リミテッド 外部包装材を有する包装バッグ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0390851U (ja) * 1989-12-29 1991-09-17
JPH09150864A (ja) * 1995-11-29 1997-06-10 Sun A Kaken Co Ltd 加熱処理用包装体および加熱処理用包装体の逃圧方法
JP2001106270A (ja) * 1999-10-05 2001-04-17 Sun A Kaken Co Ltd 加熱処理用包装体
JP2008536769A (ja) * 2005-04-20 2008-09-11 アルカン テヒノロギー ウント メーニッジメント リミテッド 外部包装材を有する包装バッグ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218323A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Toyo Tire & Rubber Co Ltd シートクッションパッドの製造方法
WO2014175339A1 (ja) * 2013-04-23 2014-10-30 株式会社彫刻プラスト 電子レンジ用樹脂製包装袋、その加熱方法、電子レンジ用樹脂製包装袋への充填方法および包装体
JPWO2014175339A1 (ja) * 2013-04-23 2017-02-23 株式会社彫刻プラスト 電子レンジ用樹脂製包装袋、その加熱方法、電子レンジ用樹脂製包装袋への充填方法および包装体
JP2017001679A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 凸版印刷株式会社 平パウチ
JP2019177905A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社サンエー化研 加熱処理用包装体
JP2019199259A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 凸版印刷株式会社 スタンディングパウチ
JP2021116093A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 福助工業株式会社 包装袋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4586728B2 (ja) 蒸気抜き機能を有する包装袋とそれを用いた包装体
US9776769B2 (en) Steam release standing pouch and content-enclosing standing pouch
JP2007238165A (ja) 電子レンジ加熱調理用密封袋
JP2010083507A (ja) 電子レンジ用包装体及び包装袋
WO2012161211A1 (ja) 電子レンジ調理用包装袋
JP2017071424A (ja) 自立性フィルム容器
JP2008081191A (ja) 加熱調理用食品包装袋
JP2017222369A (ja) フィルム製容器
JP2005041557A (ja) 加熱処理用包装体および加熱処理用包装体における内容物の包装方法
JP2004115053A (ja) 電子レンジ用包装材料およびそれを用いた包装袋
JP2014114062A (ja) 蒸気抜き機能を有する包装袋
JP4184743B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP2018047941A (ja) 加熱処理用包装体
JP2005280736A (ja) 包装袋
JP5884339B2 (ja) 包装袋の製造方法
JP2011011755A (ja) 電子レンジ加熱用包装袋及び電子レンジ加熱用包装体
JP5468225B2 (ja)
JP2015113131A (ja) 包装袋
JP2018034842A (ja) 電子レンジ調理用パウチ
JP7172133B2 (ja) 包装袋
JP2005035640A (ja) 蒸気抜き機能を有する包装袋とそれを用いた包装体
JP2005047604A (ja) 蒸気抜き機能を有する包装袋とそれを用いた包装体
JP2004106863A (ja) 電子レンジ用包装袋
JP4529679B2 (ja) 電子レンジ用食品包装袋
JP2020006993A (ja) 蒸気抜き機構付きスタンディングパウチおよび蒸気抜き機構付きスタンディングパウチの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130906