JP2000309348A - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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JP2000309348A
JP2000309348A JP11115445A JP11544599A JP2000309348A JP 2000309348 A JP2000309348 A JP 2000309348A JP 11115445 A JP11115445 A JP 11115445A JP 11544599 A JP11544599 A JP 11544599A JP 2000309348 A JP2000309348 A JP 2000309348A
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sealing
seal
heat
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Katsumi Kumagai
克巳 熊谷
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KUMAGAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装袋内の圧力によって開口する通気路を特
別な工程を行うことなくヒートシール工程のみで形成で
きるようにする。 【解決手段】 底フィルム4を表裏各フィルム2,3よ
りシール強度の弱い材質によって形成し、底フィルム4
と表裏各フィルム2,3の底シール部7,8に傾斜角の異
なるV字型の非溶着部10を形成する。底フィルム4は傾
斜状に起立するように表裏各フィルム2,3で非溶着部1
0の交点部11Aの位置をずらすことにより、包装袋1が
膨らんだ際、各フィルム2,3,4の引張力が表面側フィ
ルム2の非溶着部10の先端部分に集中的に加わって最も
シール部分が弱い部分が剥離し、通気路25が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、包装袋、特に電子
レンジによって加熱調理する際、被調理品から発生する
蒸気を逃がして包装袋の破裂を防止するように構成した
包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、包装袋により密封包装された被調
理品を電子レンジにより、加熱調理すると、被調理品か
ら発生する水蒸気によって袋内が加圧状態となって最終
的には包装袋が破裂してしまい、電子レンジ内に被調理
品が飛散する虞れがある。このため、従来から、包装袋
内の圧力を逃がす通気機構を備えた包装袋が種々提案さ
れている。例えば、特開平8−40466号公報には、
表裏のフィルムを熱溶着するサイドシール部に不織布を
介在した屈曲状の非溶着部を形成し、この非溶着部によ
って通気路を形成する構造、あるいはフィルムの接合面
の一部にシリコンあるいは特殊インクなどを形成して部
分的にシール強度が弱い部分を形成することによって、
包装袋内の圧力が上昇した際、弱シール部を剥離させて
通気路を形成する方法などが知られている。
【0003】しかし、不織布を用いる及びシリコンや特
殊インクなどによって弱シール部を形成する方法では、
包装袋のヒートシール構造が複雑で生産コストが高くな
る。特に、不織布を用いる方法では、通気路中に不織布
が介在することから、通気効率が悪く、多数の通気路を
形成する必要があり、袋の製造工程は一層、複雑なもの
となる。また、後者の方法ではシリコンや特殊インクの
量や包装袋の加圧状態など諸条件によって通気路の大き
さが不均一となり、通気路が必要以上に開いた場合、包
装袋から被調理品が漏れ出る虞れがある。
【0004】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、包装袋内の圧力によって開口する通気路を
特別な工程を行うことなくヒートシール工程のみで形成
できる包装袋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の包装
袋は、表面側フィルムと裏面側フィルムとを相互に重ね
合わせ、この表裏各フィルムの下辺縁に底フィルムをヒ
ートシールした包装袋を形成し、前記底フィルムを前記
表裏各フィルムよりシール強度が相対的に弱いフィルム
で構成するとともに、この底フィルムと前記表裏各フィ
ルムとを全幅に渡ってヒートシールする底シール部の少
なくとも一部に前記包装袋の底辺縁に向かって凹ませた
非溶着部を形成したものである。
【0006】上記構成により、表裏各フィルムをヒート
シールするシール部のうち表裏各フィルムと底フィルム
をヒートシールする底シール部が最もシール強度が弱く
なるとともに、底シール部に凹状の非溶着部を形成する
ことによって、底シール部において、非溶着部の先端部
分が最もシール幅が狭くなるから包装袋の内圧が高くな
ると、非溶着部の先端部分が剥離し、通気路が形成され
る。
【0007】本発明の請求項2の包装袋は、請求項1の
包装袋において、前記非溶着部を一対の傾斜辺を有する
V字型に形成し、前記包装袋が膨らんだ時に前記傾斜辺
の交点部に各フィルムの引張力を集中させ、その交点部
の延長線上に位置するシール部を剥離させて通気路を形
成したものである。
【0008】上記構成により、包装袋に被調理品を充填
して電子レンジで加熱した際、包装袋が膨らむと、最も
シール強度の弱い傾斜辺の交点部の延長線上に位置する
シール部分が確実に剥離して通気路が形成される。これ
により、包装袋内に発生する蒸気が通気路から抜け、包
装袋の破裂が防止される。
【0009】本発明の請求項3の包装袋は、請求項2の
包装袋において、前記表側フィルムの下辺縁から前記裏
面フィルムを突出させ、この表側各フィルムの下辺縁に
前記底フィルムをヒートシールすることによって前記包
装袋が膨らんだ時、底フィルムを傾斜させたものであ
る。
【0010】上記構成により、最もシール強度の弱い傾
斜辺の交点部に向かって底フィルムが傾斜することか
ら、そのシール強度が最も弱くなるように設定した傾斜
辺の交点部に包装袋の膨張時に発生する各フィルムの引
張力が集中的に加えることができる。
【0011】本発明の請求項4の包装袋は、請求項1〜
3のいずれか1項に記載の包装袋において、前記表面側
フィルムと裏面側フィルムをヒートシールする左右のサ
イドシール部にそれぞれ内方に突出する一対の突部を形
成したものである。
【0012】上記構成により、突部を中心として表裏各
フィルムの重なり部分が広くなるため、包装袋が膨らん
だ際、包装袋に生じる皺は、主に突部の部分に発生し、
他の部分に皺が入ることがないので包装袋の形態を保つ
ことが可能となり、確実にシール強度の弱い部分が開
く。
【0013】本発明の請求項5の包装袋は、請求項2項
に記載の包装袋において、前記通気路を前記包装袋の上
部に設定したものである。
【0014】上記構成により、包装袋内に収納する内容
物の漏れを防止することができる。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例について、図
1〜図4を参照しながら説明する。1は包装袋であり、
表面側フィルム2と裏面フィルム3及び底フィルム4に
よって構成され、前記表面側フィルム2と裏面フィルム
3は、基材とその内側にシーラントフィルムを貼り合わ
せた2層構造以上の多層積層フィルムを使用し、一方、
前記底フィルム4は、前記表面側フィルム2と裏面フィ
ルム3よりシール強度が弱いイージーオープン材を伸延
フィルムの内層に貼り合わせた2層以上の多層構造のフ
ィルムを使用している。
【0016】前記表面側フィルム2と裏面フィルム3
は、図1に示ように上下方向において長さが異なり、表
面側フィルム2の方が裏面フィルム3より短く形成され
ている。これにより、表裏各フィルム2,3を重ね合わ
せた際、裏面フィルム3が表面側フィルム2の底辺縁か
ら突出する。そして、前記表裏各フィルム2,3の側辺
縁をサイドシール部5によってヒートシールするととも
に、その表裏各フィルム2,3と底フィルム4とを底シ
ール部7,8によってヒートシールして三方をシールし
た包装袋1を製袋する。なお、包装袋1の上辺縁は内部
に被調理品などを収納した状態でヒートシールして包装
袋1を密封する。また、前記底フィルム4は、2つ折り
に折り曲げた状態でヒートシールされる。したがって、
包装袋1の底フィルム4は、前記表裏各フィルム2,3
に比べてシール強度が弱いイージーオープン材フィルム
を表裏各フィルム2,3の内面とを重ね合わせて前記底
シール部7,8によってヒートシールされることにな
る。また、表裏各フィルム2,3と底フィルム4をヒー
トシールする底シール部7,8は、前記包装袋1の底辺
縁に向かって凹ませた非溶着部10を有し、本実施例の前
記非溶着部10は、図1に示すように左右一対の傾斜辺11
を有するV字型に形成されている。また、表裏フィルム
2,3と底フィルム4とをヒートシールする前記底シー
ル部7,8のシール幅W,W1は、表面側フィルム2と裏
面側フィルム3とでは異なり、表面側フィルム2の底シ
ール部7のシール幅Wが裏面側フィルム3との底シール
部7のシール幅W1より狭く設定されている。すなわ
ち、表面側フィルム2の底シール部7のシール幅Wの方
が狭く設定され、各底シール部7,8に形成される前記
非溶着部10の深さも表面側フィルム2側の方が浅く形成
されているため、各底シール部7,8に形成されたV字
型の非溶着部10,10は形状も異なり、表面側フィルム2
の底シール部7に形成された非溶着部10の方が傾斜辺11
の角度が緩やかな鈍角となるとともに、各底シール部
7,8に形成されるV字型の非溶着部10,10の先端、すな
わち、非溶着部10,10を形成する左右の傾斜辺11の交点
部11Aから表裏各フィルム2,3の下辺縁までの長さL,
L1も表面側フィルム2側の方が狭く、本実施例におい
ては、表面側フィルム2側に形成される各傾斜辺11の交
点部11Aか表面側フィルム2の下辺縁までの長さLは、
裏面側フィルム3側の長さL1のほぼ半分に設定されて
いる。このように、傾斜角の異なるV字型の非溶着部10
で囲まれた底フィルム4は、図2に示すように変形菱形
状に形成されることになる。そして、表面側フィルム2
を裏面側フィルム3より短く形成することによって、図
1に示すように、表面側フィルム2の底シール部7の下
部から裏面側フィルム3の底シール部8が突出させるこ
とによって前記包装袋1が膨らんだ場合、底フィルム4
は図4に示すように表面側フィルム2から裏面側フィル
ム3に向かって傾斜した状態で起き上がり、かつ、変形
菱形状に形成された底フィルム4は、前記傾斜辺11の交
点部11Aを結んだ底フィルム4の中央部分に縦方向の折
り目4Aが入って、その折り目4A部分から表裏各フィ
ルム2,3のサイドシール部5に向かって左右方向に傾
斜する。また、表裏各フィルム2,3のサイドシール部
5には前記包装袋1が膨らんだ際、表面側フィルム2及
び裏面側フィルム3に発生する皺など抑制するため、サ
イドシール部5を部分的に広くするための内側に向かう
突部20が一体的に突出形成されている。なお、この突部
20の位置は、前記包装袋1の下端から突部20までの長さ
が、包装袋1の幅のほぼ半分に相当する。
【0017】以上のように構成される本実施例では、前
記包装袋1に被調理品を充填し、開口部をヒートシール
して包装袋1を密封する。ところで、前記包装袋1は、
被調理品を収納する前は扁平状に折り畳まれ、表裏各フ
ィルム2,3の底辺縁にヒートシールされた底フィルム
4が2つ折りに折り畳まれた状態となっているが、包装
袋1に被調理品を充填することで、包装袋1が膨らんで
底フィルム4が起き上がる。すなわち、表裏各フィルム
2,3の底辺縁に底フィルム4を設けることで、扁平状
に製袋された平パウチ型の包装袋に比べて包装袋1内の
容積が広くなり、被調理品の充填量も多くなる。また、
被調理品の充填によって包装袋1が膨らんだ際、表面側
フィルム2を裏面側フィルム3より短く形成することに
よって、これら表面側フィルム2の底シール部7の下辺
縁にヒートシールされた底フィルム4は、図4に示すよ
うに、傾斜した状態で起き上がる。このようにして包装
袋1に被調理品を充填した後、包装袋1の開口部をヒー
トシールして包装袋1を密封する。そして、包装袋1を
電子レンジに入れて加熱調理すると、被調理品の水分が
水蒸気となって包装袋1内の圧力が上昇して包装袋1が
膨張する。この包装袋1の膨張によって、各フィルム
2,3,4の各シール部5,7,8に引張力が作用するが、
底フィルム4は表裏各フィルム2,3よりシール強度の
弱いイージーオープン材フィルムを内層に貼り合わせた
積層のイージーオープンフィルムが使用され、サイドシ
ール部6に比べて底シール部7,8の方がシール強度が
弱くなる。しかも、底シール部7,8にそれぞれ傾斜角
の異なるV字型の非溶着部10を形成することによって、
底フィルム4が変形菱型状となるため、包装袋1の膨張
によって底シール部7,8に加わる引張力は、非溶着部1
0を構成する傾斜辺11の交点部11Aに集中し、かつ、表
裏各フィルム2,3の長さを変えて底フィルム4を裏面
側フィルム3から表面側フィルム2に向かって傾斜状に
起こすことによって、図4に示すように、表裏各フィル
ム2,3と底フィルム4との角度は、表面側フィルム2
の方が鈍角となるとともに、非溶着部10を形成する各傾
斜辺11の角度も表面側フィルム2の方が鈍角であるた
め、包装袋1の膨張によって各底シール部7,8に加わ
る引張力は、表面側フィルム2と底フィルム4の底シー
ル部7に形成する非溶着部10の先端、すなわち、各傾斜
辺11の交点部11Aに最も集中的に加わることになる。し
かも、各底シール部7,8のシール幅W,W1も表面側フ
ィルム2の方が狭く設定され、非溶着部10,10の傾斜辺1
1の交点部11Aから表裏各フィルム2,3の下辺縁までの
長さL,L1についても表面側フィルム2の長さLの方
が裏面側フィルム3の長さL1より短いことから、底シ
ール部7,8のなかでも表面側フィルム2の底シール部
7の交点部11Aから表面側フィルム2の底辺縁に至る部
分、すなわち、底シール部7の交点部11Aの延長線上に
位置する部分が最もシール強度が弱くなる。このため、
電子レンジによって包装袋1内に充填した被調理品を加
熱調理した際、包装袋1の内圧が高くなった場合、図4
(b)で示すように、表面側フィルム2の底シール部7
に形成される交点部分11Aに延長線上に位置する部分が
剥離して通気路25が形成される。したがって、電子レン
ジの加熱調理時に包装袋1の圧力によって通気路25が形
成され、その通気路25から蒸気抜きされ、包装袋1の破
裂を防止することができる。また、包装袋1が膨らんだ
際、底フィルム4が起立することによって脱気用の通気
路25が包装袋2の表面側上部に形成され、包装袋1内に
収納する内容物の漏れを防止され、特に、包装袋1内に
収納する被調理品が液体を含むもの、あるいは、包装袋
1内に液体を収納する場合、その液体が通気路25からこ
ぼれることもない。
【0018】また、包装袋1が膨らんだ際、表裏各フィ
ルム2,3をヒートシールするサイドシール部5に部分
的に幅広となる突部20を形成することによって、包装袋
1が膨らんだ際、包装袋1に生じる皺は、主に突部20の
部分に発生し、他の部分に皺が入ることがないので包装
袋1に歪みや局部的な折れ曲がりなどの変形を抑制して
包装袋1の形態を保つことが可能となる。このため、予
め設定した部分、すなわち、非溶着部10の先端を確実に
剥離させて通気路25を形成することができる。
【0019】以上のように、本実施例では、底フィルム
4を表裏各フィルム2,3よりシール強度の弱いイージ
ーオープンフィルムを内層に貼り合わせたイージーオー
プン材を使用するとともに、表面側フィルム2側の非溶
着部10の傾斜角を鈍角とし、かつ、底フィルム4を表裏
各フィルム2,3の非溶着部10の交点部11Aの位置をず
らして包装袋1内の昇圧時に底フィルム4を傾斜させる
ことによって、包装袋1が膨らんだ際、各フィルム2,
3,4の引張力を表面側フィルム2に形成された底シー
ル部7の非溶着部10の先端部分に集中的に加えることが
できる。このため、各フィルム2,3,4の引張力が集中
する表面側フィルム2の非溶着部10の先端部分のシール
強度を最も弱くすることによって、表面側フィルム2の
底シール部7のシール幅Wを裏面側フィルム3の底シー
ル部8のシール幅W1より狭く設定することによって、
電子レンジで加熱調理する際、包装袋1の圧力によって
表面側フィルム2に形成する底シール部7の非溶着部10
の先端部分が剥離して通気路25を形成することができ
る。このため、確実に包装袋1の表面側に蒸気抜きとな
る通気路25を確実に形成することができ、電子レンジに
よる加熱調理時に包装袋1の破裂を防止することができ
る。このように、本実施例では、底フィルム4の材質及
び底シール部7,8のシール幅W,W1を変えて包装袋1
の任意の部分、すなわち、本実施例では表面フィルム2
の下端中央部のシール強度を最も弱く設定するととも
に、設定した弱シール部分に包装袋1の膨張によって底
シール部7,8に加わる引張力を集中させるように底シ
ール部7,8の形状並びに表裏各フィルム2,3の長さや
底シール部7,8のシール位置をずらすことによって、
確実にその部分のシールを剥離させて通気路25を形成す
るこができる。このため、前記従来例のような不織布な
どといった別部材やシリコンや特殊インクの形成工程も
不要であり、単に各フィルム2,3,4をシールするだけ
で包装袋1を簡単に製袋することができる。また、包装
袋1が膨らんだ際、表裏各フィルム2,3のサイドシー
ル部5に突部20を形成することによって、突部20を中心
として表裏各フィルム2,3の重なり部分が広くなるた
め、包装袋1に生じる皺を主に突部20の部分に発生させ
て包装袋1の形態を保つことが可能となるため、予め設
定した部分、すなわち、非溶着部10の先端が確実に剥離
させて通気路25を形成することができる。
【0020】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は前記一実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、前記実施例では非溶着部を全体的にV字状に形
成した例を示したが、底シール部の中央部分のみをV字
状に形成したり、あるいは非溶着部をU字状であっても
よく、要は包装袋の下端部に向かって凹み形状であれば
良く、非溶着部の形状は適宜選定すればよいものであ
る。また、包装袋の大きさは充填する被調理品の量に応
じて適宜設定すればよい。また、非溶着部の角度や非溶
着部から袋縁までの長さなどの寸法などは適宜選定すれ
ばよい。
【0021】
【発明の効果】発明の請求項1の包装袋によれば、表面
側フィルムと裏面側フィルムとを相互に重ね合わせ、こ
の表裏各フィルムの下辺縁に底フィルムをヒートシール
した包装袋を形成し、前記底フィルムを前記表裏各フィ
ルムよりシール強度が相対的に弱いフィルムで構成する
とともに、この底フィルムと前記表裏各フィルムとを全
幅に渡ってヒートシールする底シール部の少なくとも一
部に前記包装袋の底辺縁に向かって凹ませた非溶着部を
形成したものであるから、包装袋が膨らんだ際、最もシ
ール強度の弱いシール部を剥離させて蒸気抜きとなる通
気路を形成して包装袋の破裂を防止することができる。
しかも、シール部の形状、フィルムの材質によってシー
ル強度が弱くなる部分を形成することから、強度的に弱
いシール部を形成するための別部材やこれらの成型工程
も不要であるため、包装袋の成型作業工程を簡略化する
ことができる。
【0022】発明の請求項2の包装袋によれば、請求項
1の包装袋において、前記非溶着部を一対の傾斜辺を有
するV字型に形成し、前記包装袋が膨らんだ時に前記傾
斜辺の交点部に各フィルムの引張力を集中させ、その交
点部の延長線上に位置するシール部を剥離させて通気路
を形成したものであるから、非溶着部の先端側となる交
点部の延長線上に位置するシール部を確実に剥離させて
蒸気抜くための通気路を形成することができる。
【0023】発明の請求項3の包装袋によれば、請求項
2の包装袋において、前記表側フィルムの下辺縁から前
記裏面フィルムを突出させ、この表側各フィルムの下辺
縁に前記底フィルムをヒートシールすることによって前
記包装袋が膨らんだ時、底フィルムを傾斜させたもので
あるから、各フィルムの引張力をシール強度が最も弱く
なるように設定した傾斜辺の交点部の延長線上に集中的
に加えることができる。
【0024】発明の請求項4の包装袋によれば、請求項
1〜3のいずれか1項に記載の包装袋において、前記表
面側フィルムと裏面側フィルムをヒートシールする左右
のサイドシール部にそれぞれ内方に突出する一対の突部
を形成したものであるから、包装袋が膨らんだ際、包装
袋の形態を整えて予め設定した部分に確実に通気路を形
成することができる。
【0025】本発明の請求項5の包装袋によれば、請求
項2項に記載の包装袋において、前記通気路を前記包装
袋の上部に設定したものであるから、通気路から包装袋
内に収納する内容物の漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す包装袋の正面図であ
る。
【図2】同上図1のA−A線断面図である。
【図3】同上底フィルムが起きた状態の斜視図である。
【図4】同上底フィルム付近の拡大断面図であり、図4
(a)は通気路が形成される前の状態を示し、図4
(b)は通気路が形成された状態を示している。
【符号の説明】
1 包装袋 2 表面側フィルム 3 裏面側フィルム 4 底フィルム 5 サイドシール部 7,8 底シーリ部 10 非溶着部 11 傾斜辺 11A 交点部 20 突部 25 通気路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側フィルムと裏面側フィルムとを相
    互に重ね合わせ、この表裏各フィルムの下辺縁に底フィ
    ルムをヒートシールした包装袋を形成し、前記底フィル
    ムを前記表裏各フィルムよりシール強度が相対的に弱い
    フィルムで構成するとともに、この底フィルムと前記表
    裏各フィルムとを全幅に渡ってヒートシールする底シー
    ル部の少なくとも一部に前記包装袋の底辺縁に向かって
    凹ませた非溶着部を形成したことを特徴とする包装袋。
  2. 【請求項2】 前記非溶着部を一対の傾斜辺を有するV
    字型に形成し、前記包装袋が膨らんだ時に前記傾斜辺の
    交点部に各フィルムの引張力を集中させ、その交点部の
    延長線上に位置するシール部を剥離させて通気路を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の包装袋。
  3. 【請求項3】 前記表側フィルムの下辺縁から前記裏面
    フィルムを突出させ、この表側各フィルムの下辺縁に前
    記底フィルムをヒートシールすることによって前記包装
    袋が膨らんだ時、底フィルムを傾斜させたことを特徴と
    する請求項2記載の包装袋。
  4. 【請求項4】 前記表面側フィルムと裏面側フィルムを
    ヒートシールする左右のサイドシール部にそれぞれ内方
    に突出する一対の突部を形成したことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋。
  5. 【請求項5】 前記通気路を前記包装袋の上部に設定し
    たことを特徴とする請求項2項に記載の包装袋。
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