JP2009166847A - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】一度開封して食材等を投入した後、安全に電子レンジで加熱できる包装袋を提供する。
【解決手段】前面部材2及び背面部材からなり、第1端部を引き裂いて開口する包装袋は、前面部材2側に設けられた第1ジッパー部材6と、背面部材側に設けられ、第1ジッパー部材6と係合して開口を密封する第2ジッパー部材と、第1ジッパー部材6より第1端部と反対側の第2端部側に設けられ、前面部材2と背面部材とを接合する密封部とを備え、第1ジッパー部材6は、長手方向両端の第1領域R1では第1シール部7によって前面部材2に固定され、第1領域R1に挟まれた第2領域R2では第1端部側の位置に所定値以内の幅で設けられた応力集中シール8Aと、応力集中シール8Aより第1端部側に、第2領域R2の長手方向にわたって設けられた堰シール8Bにより固定され、背面部材は、蛇腹状に折り返された第1折返し部及び第2折返し部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内部に食材を投入して、あらかじめ充填された調味液等とともに電子レンジで加熱調理するための包装袋に関する。
従来、パウチ等の包装袋に入れた食品をレトルト釜で加熱、加圧殺菌した、いわゆるレトルト食品が広く流通し、使用されている。レトルト食品は包装袋によって密封されているため、そのまま電子レンジで加熱しようとすると、食品から発生する水蒸気によって包装袋が膨張し、破裂するおそれがある。
この問題を解決するために、包装袋の一方の端部寄りの内部に、上述の水蒸気を逃がすための耐熱性不織布を二つ折りに折り込んで取付けた包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この包装袋を使用したレトルト食品を電子レンジで加熱するときには、不織布が取り付けられている端部側を切り取って、不織布側の端部を開放し、その後食品を包装袋ごと電子レンジに入れて加熱する。
特開平8−80978号公報
しかしながら、特許文献1の包装袋は、開放した端部が不織布等で覆われているので、タレや調味液等が充填されたレトルト食品の包装袋を一度開封して食材を加えた後、電子レンジでタレ等と食材とを一緒に加熱するということはできない。
開口部に開閉自在の公知のジッパー等を設ければ、食材を投入して再度包装袋を密封することは可能になるが、ジッパーを閉じた開口部は通気性に乏しく、電子レンジで加熱する際には、上述の破裂の危険性が問題となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、一度開封して食材等を投入した後、安全に電子レンジで加熱することができる包装袋を提供することを目的とする。
本発明の包装袋は、前面部材及び背面部材の四方の端部が一体に接合されて形成されており、前記端部の一つである第1端部を除去して開封することによって開口が形成される包装袋であって、前記前面部材の内面に設けられた第1ジッパー部材と、前記背面部材の内面に設けられ、前記第1ジッパー部材と係合して前記開口を開閉自在に密封する第2ジッパー部材と、前記第1ジッパー部材より前記第1端部と反対側の第2端部側に設けられ、前記前面部材と前記背面部材とを一体に接合する密封部とを備え、前記第1ジッパー部材は、長手方向両端を含む第1領域においては、前記第1端部側及び前記第2端部側に前記第1ジッパー部材の長手方向にわたって設けられた第1シール部によって前記前面部材に固定され、前記第1領域に挟まれた第2領域においては、長手方向中央からの距離が所定値以内かつ前記第1端部側の位置に、前記第1ジッパー部材の長手方向における寸法が所定値以内となるように設けられた応力集中シールと、前記応力集中シールより前記第1端部側に、前記第1ジッパー部材の幅方向における寸法が前記第1シール部より狭くなるように前記第2領域の長手方向にわたって設けられた堰シールとにより前記前面部材に固定され、前記背面部材は、蛇腹状に折り返された第1折返し部と、前記第1折返し部の折線と離間して蛇腹状に折り返された第2折返し部とを有前記第1折返し部よりも前記第2端部側に設けられ、前記第1折返し部の折線と離間して蛇腹状に折り返された第2折返し部とを有し、前記第1折返し部の折返し長さは、前記第2折返し部の折返し長さよりも長く設定されていることを特徴とする。
なお、「内面」とは、包装袋の内部において、前面部材及び背面部材の、互いに対向する面を指す。
本発明の包装袋においては、開封前は密封部によって密封状態が確保され、開封後、加熱に伴って発生する水蒸気によって内圧が高まり、応力集中シールに所定値以上の応力が作用すると、第1ジッパー部材と第2ジッパー部材との係合が解除されて内部の水蒸気が外部に排出される。
前記第1折返し部及び前記第2折返し部は、前記第2端部側に向かって凸となるように形成されてもよい。この場合、内容物の充填が容易になり、開口が形成された第1端部側を良好に立ち上がらせることができる。
本発明の包装袋によれば、一度開封して食材等を投入した後、安全に電子レンジで加熱調理を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態の包装袋1について、図1から図15を参照して説明する。
図1は包装袋1の斜視図である。包装袋1の内部には、後述するようにカレーソース等の調味液が充填されている。包装袋1は、前面部材2と、前面部材2に接合された背面部材3とから構成されている。
図1に示すように、前面部材2と背面部材3とは、四方の端部が一体に接合されて形成されており、4つの端部の1つである第1端部4を除去して開封することによって後述する開口が形成される。
なお、以下の説明における前後左右等の表現は、特にことわらない限り、図1のように、前面部材2を正面とし、かつ第1端部4を上端、第1端部4と反対側の第2端部5を下端とした状態を基準とする。
前面部材2は、熱融着性を有するシート状の可撓性フィルム(以下、「本体フィルム」と称する。)で形成されている。
本体フィルムは、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート又はこれらを積層したものに酸化アルミニウムや酸化ケイ素等の無機化合物が蒸着された基材層に、ポリプロピレン(PP)等からなる熱融着性層が積層されて形成されている。
前面部材2の内面には、PP等からなる第1ジッパー部材6が左右方向(第1端部の長さ方向)にわたって設けられている。第1ジッパー部材6は、後述する第2ジッパー部材と係合して開封後の開口を開閉自在に密封する。
図2は、前面部材2の第1ジッパー部材6が取付けられた部分の拡大図である。第1ジッパー部材6は、長手方向にわたって設けられ、第2ジッパー部材と係合する第1係合突起6Aと、前面部材2に固定され、第1係合突起6Aが支持される支持部6Bとを備えている。
支持部6Bは、左右の両端から所定の長さの第1領域R1は、第1係合突起6Aの上下いずれも全面が前面部材2の内面に熱融着等の手段でシールされ、第1ジッパー部材6の長手方向にわたって第1シール部7が設けられている。
第1領域R1に挟まれた第2領域R2においては、図2下側の第2端部5側はシールされていない。一方、図2上側の第1端部4側には、第1ジッパー部材6の長手方向中央部に限局的に設けられた応力集中シール8Aと、応力集中シール8Aより第1端部4側に設けられた堰シール8Bとからなる第2シール部8が設けられている。
応力集中シール8Aは、第1係合突起6A側に頂点が向いた略三角形に形成され、第1シール部7と同様の方法で前面部材2と第1ジッパー部材6とを接合している。応力集中シール8Aには、後述するように、包装袋1が電子レンジで加熱されるときに応力が集中して第1ジッパー部材6の係合を解除する。
良好に応力を集中させるために、応力集中シール8Aの、第1ジッパー部材6の長手方向における寸法は、4ミリメートル(mm)以下が好ましい。
堰シール8Bは、左右の第1領域R1の第1シール部7をつなぐように、帯状に設けられている。堰シール8Bの上下方向(すなわち第1ジッパー部材6の幅方向)の寸法は、第1シール部7よりも狭く形成されており、例えば3mm以内に設定されるのが好ましい。
図3は、図1のA−A線における断面図である。背面部材3は、前面部材2と同様に本体フィルムで形成されている。背面部材3の内面には、図2に示すように、第1ジッパー部材6と係合する第2ジッパー部材9と、後述する密封部を形成する封止部材10と、包装袋1の内部の状況に応じて展開して容積を増加させる展開部11とが設けられている。
第2ジッパー部材9は、第1ジッパー部材6と同様の材質からなり、第1ジッパー部材6の第1係合突起6Aを挟み込んで互いに係合する第2係合突起9Aと、第2係合突起9Aを支持する支持部9Bとを有している。第2ジッパー部材9は、後述する連結部材12を介して、背面部材3に熱融着等の手段で固定されている。
封止部材10は、PPとポリエチレンとのブレンド樹脂等から形成された幅広の帯状の部材である。封止部材10は、後述する連結部材12を介して背面部材3と連結されている。封止部材10は、前面部材2の第1ジッパー部材6より第2端部5側において、前面部材2の内面に熱融着されており、封止部材10と前面部材2との間に密封部13が設けられている。
連結部材12は、PP等からなる帯状の部材である。図3に示すように、連結部材12の一方の端部には第2ジッパー部材9の支持部9Bが固定されており、第1ジッパー部材6と第2ジッパー部材9とが係合可能な位置関係となるように、背面部材3の内面に熱融着等の手段によって接合されている。連結部材12の他方の端部には、封止部材10の背面部材3に対向する面が固定されている。
すなわち、前面部材2と背面部材3とは、連結部材12を介して密封部13によって一体に接合されており、密封部13及び連結部材12の背面部材3に接合された端部によって、密封部13より第2端部5側の空間が密封されている。
密封部13は、封止部材10と前面部材2とを密着させた状態で熱を加えることによって形成されている。図1に示すように、密封部13の第1端部4側は複数の凸部13Aを有するように波線状等の凹凸を有する形状に形成されており、第2端部5側はほぼ平坦に形成されている。封止部材10は、本体フィルムに対してイージーピール性を有するため、前面部材2から離間するように引くことによって、容易に前面部材2から剥離されて密封部13における密封が解除される。
図1に戻って、包装袋1の第1端部4の下方の左右の端部には、第1端部4を除去して開封する際のきっかけとなる第1ノッチ14Aが設けられている。包装袋1の密封部13より第2端部5側の左右の端部には、調理後の開封の際のきっかけとなる第2ノッチ14Bが設けられている。各ノッチ14A、14Bは左右いずれか一方の端部に設けられてもよい。また、各ノッチ14A、14Bに代えてスリットが設けられてもよい。
また、第2ノッチ14Bより第2端部5側の左右の端部には、盛り付け時に包装袋1を把持しやすくするための略半円形の把持シール部15が設けられている。
展開部11は、各ジッパー部材6、9と第2端部5との間に設けられており、密封部13より第2端部5側に設けられるのがより好ましい。展開部11は、図1及び図3に示すように、第1端部4側の第1折返し部16と、第2端部5側の第2折返し部17とを有して構成されている。各折返し部16、17は、折線が第1端部4及び第2端部5と略平行になるように、上下に交互に1回ずつ、いわゆる蛇腹状に折り返されて形成されている。すなわち、第1折返し部16と第2折返し部17とは、それぞれの折線が略平行となるように設けられている。各折返し部16、17の折り返す回数は適宜設定されてよい。
各折返し部16、17には、それぞれ第1突出部16A及び第2突出部17Aが形成されている。そして、後述する包装袋1の使用時に底面となる底面部18が、第1突出部16Aと第2突出部17Aとの間に形成される。本実施形態においては、各突出部16A、17Aは、いずれも第2端部5側に向いている。すなわち、第2端部5側に凸となっている。そして、図3に示すように、第1折返し部16における第2端部5側への折返し長さL1は、第2折返し部17における第2端部5側への折返し長さL2よりも長くなるように設定されている。
なお、「折返し長さ」とは、各突出部16A、17Aを形成する折線と、当該折線にそれぞれ最も隣接する折線との間の距離を指す。各折返し部16、17における折返し回数が多く、突出部が複数存在する場合は、各々の突出部において、それ以外の突出部を形成する折線及び各突出部間の折線をないものとして最も隣接する折線との間の距離を算出し、最長の値を「折返し長さ」とする。
上記のように構成された包装袋1の製造手順について説明する。
図4は、前面部材2を示す斜視図である。前面部材2は、熱融着できるように、熱融着性層を内面として、第1ジッパー部材6の支持部6Bが、第1シール部7及び第2シール部8によって内面に固定されている。
図5は、背面部材3を示す斜視図である。背面部材3も、前面部材2と同様に熱融着性層を内面として、4箇所の折線19で折り曲げられて第1折返し部16、第2折返し部17、及び底面部18を有する展開部11が形成される。そして、連結部材12の第2ジッパー部材9が固定された側の端部が内面に固定される。
図6に示すように、前面部材2と背面部材3とを内面同士を対向させて重ね合わせ、左右の端部と第1端部4、及び把持シール部15(不図示)を熱融着で一体に接合する。同時に、封止部材10に対して上述した形状に熱を加えて前面部材2と融着し、密封部13(不図示)を形成する。
次に、接合されていない第2端部5を充填口として調味液Aを内部に充填する。このとき、第1突出部16Aと第2突出部17Aは第2端部5側に向いているので、充填口となる第2端部5を上にすると、図7に示すように、各突出部16A、17Aはいずれも上向きになり(図7には16Aのみ示す。)、充填される調味液Aが展開部11に進入しにくく、スムーズに充填される。
充填後、熱融着等によって第2端部5が封止されると、図8に示すように包装袋1が完成する。
完成した包装袋1に対して、JIS−Z−0238「密封軟包装袋の試験方法」によって耐圧縮強度、落下強度、外観の各項目について評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2009166847
表1に示すように、包装袋1においては、良好な性能が確保されていることが確認された。
続いて、包装袋1の使用時の動作について説明する。まずユーザが第1ノッチ14Aから第1端部4を左右方向に引き裂いて除去すると、図9に示すように、包装袋1の上部に開口20が形成される。
開口20は、互いに係合した第1ジッパー部材6及び第2ジッパー部材9によって密封されている。ユーザは、図9に示すように、第1ジッパー部材6と第2ジッパー部材9との係合を解除して開口20を広げて開放させる。
同時に、連結部材12を介して第2ジッパー部材9と接続された封止部材10上の密封部13は、イージーピール性を有するため前面部材2から剥離される。このとき、開封動作に伴って包装袋1に加えられる、前面部材2と背面部材3とを引き離す力は、密封部13のうち、凸部13A(不図示)に集中して作用する。このため、力が効率よく密封部13に作用して容易に開封することができる。
ユーザは図10に示すように、開口20からジャガイモやニンジン等の食材Fを包装袋1の内部に投入し、図11に示すように第1ジッパー部材6と第2ジッパー部材9とを係合させて密封する。このとき、食材Fの投入によって包装袋1の内容物の重量が増加し、第1折返し部16及び第2折返し部17が、前面部材2に対して略垂直に立ち上がるように伸展して展開部11が箱状に展開する。それと同時に調味液A及び食材Fは、展開部11に移動する。
このとき、第1折返し部16の折返し長さL1が第2折返し部17の折返し長さL2より長く設定されているので、各折返し部16、17が立ち上がると、第1折返し部16側がより高く立ち上がる。したがって、第2端部5側よりも開口20を有する第1端部4側がより高くなる。
なお、第1ジッパー部材6の第2領域R2は堰シール8B(不図示)によって密封されているので、第1ジッパー部材6と第2ジッパー部材9とを係合させた状態においては、内容物が開口20側から漏れ出すことはない。
また、展開部11が箱状に展開するのに伴って、第1折返し部16より開口20側の領域は、上方に向かって立ち上がり、連結部材12の封止部材10側の端部が、背面部材3と一定の角度をなして、展開部11の上方に延出する。
続いて、包装袋1を電子レンジ内に設置して加熱すると、食材Fは調味液Aとともに加熱調理される。このとき、加熱によって発生した高温の水蒸気が滞留する蒸らし空間Sが展開部11の上部に形成される。それと同時に、充満した水蒸気の一部は、第1ジッパー部材6の支持部6Bと前面部材2とが接合されていない第2領域R2に進入する。
図12は、水蒸気が進入したときの第2領域R2を開口20側から見た、応力集中シール8Aにおける断面図である。水蒸気の進入によって、応力集中シール8Aの両側の前面部材2は、矢印で示すように、第1ジッパー部材6から離間して図12における上方に押し上げられる。一方、背面部材3には、一体に接合された第2ジッパー部材9と共に下方に移動しようとする力が加わる。
このとき、図13に断面図で示す包装袋1の上下方向においては、矢印で示すように、第1ジッパー部材6と離間するような力が水蒸気によって前面部材2に加わる。これらがあいまって、応力集中シール8Aには、総和として大きな応力が集中する。
包装袋1の内部に充満した水蒸気が所定の量以上となり、内圧によって応力集中シール8Aに作用する応力の総和が所定値以上となって第1ジッパー部材6と第2ジッパー部材9との係合力を上回ると、図14及び図15に示すように、応力集中シール8Aにおいて前面部材2と一体となった第1ジッパー部材6の一部が前面部材2側に引き上げられ、第1ジッパー部材6と第2ジッパー部材9との係合が解除されて開口20から余分な水蒸気が包装袋1の外部に排出される。このようにして、蒸らし空間Sを維持しつつ、水蒸気の充満による包装袋1の破裂が防止される。
加熱調理が終了した後、ユーザは第2ノッチ14Bを引き裂いて、把持シール部15をつかみ、食材F及び調味液Aを容器に盛り付ける。
本実施形態の包装袋1によれば、第1ジッパー部材6及び第2ジッパー部材9より第2端部側に密封部13が設けられているので、レトルト加工時には確実に密封状態が保持され、かつ開封して食材を加えた後安全に電子レンジで加熱することができる包装袋を構成することができる。
また、包装袋1内に発生した水蒸気が増加し、包装袋1の内圧が所定値以上になると、応力集中シール8Aに集中する応力によって、第1ジッパー部材6と第2ジッパー部材9との係合が解除されて蒸気が外部に逃げるようになっている。したがって、水蒸気による破裂を確実に防止しながら電子レンジによって内部の調味液や食材等を加熱することができる。
また、応力集中シール8Aは略三角形に形成されており、頂点が第1係合突起6A側に向いているので、当該頂点に応力がより集中しやすく、水蒸気によって確実に第1ジッパー部材6と第2ジッパー部材9との係合が解除される。
また、蛇腹状に折り曲げられた第1折返し部16及び第2折返し部17を有する展開部11が展開することによって包装袋1の内部容積が増加し、蒸らし空間Sが確保される。従って、包装袋1の内部でムラのない加熱が行われ、良好に加熱調理を行うことができる。
また、第1折返し部16の折返し長さL1が第2折返し部17の折返し長さL2より長く設定されているので、開口20を有する第1端部4が上向きに立ち上がる。さらに、第1折返し部16は、第1突出部16Aが第2端部5側に向くように折り曲げられているので、第1端部4側に折り線がない。したがって、第1端部4側がより良好に立ち上がり、包装袋1内部の調味液A等の吹きこぼれを防ぐことができる。
さらに、連結部材12の封止部材10側の端部が、加熱調理時に、背面部材3と一定の角度をなして展開部11の上方に延出するので、展開部11内の調味液等が開口20に向かって流れたり、はねたりすることが防止される。
加えて、前面部材2が1枚のシート状の本体フィルムで形成されているので、部品点数が少なく、低コストで簡素な構造に包装袋を構成することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の実施形態においては、応力集中シール8Aが略三角形に形成されている例を説明したが、応力集中シールの形状はこれには限定されない。例えば、図16(a)及び図16(b)に示す変形例の応力集中シール8C及び8Dのように、略円形や、略四角形等に形成されてもよい。また、応力集中シールは堰シールと接触している必要はなく、図16(a)の応力集中シール8Cのように、堰シール8Bと離間して設けられてもよい。
ただし、応力集中シールは、第1ジッパー部材と第2ジッパー部材との係合が解除される程度の力が加わっても前面部材2と第1ジッパー部材6との接合が剥離しない程度の接着強度が確保されるように、その面積や幅等の各種寸法が設計されることが必要である。
また、上述の実施形態においては、第1ジッパー部材側に応力集中シール及び堰シールが設けられる例を説明したが、これに代えて、第2ジッパー部材側に応力集中シール及び堰シールが設けられてもよい。この場合、第2ジッパーの2箇所の係合突起のうち、より第1端部4側の係合突起よりも第1端部側に応力集中シール及び堰シールを設ければよい。さらに、第1ジッパー部材が背面部材に設けられ、第2ジッパー部材が前面部材に設けられても構わない。
また、上述の各実施形態においては、展開部11の第1折返し部16と第2端部5側の第2折返し部17とが略平行に設けられている例を説明したが、本発明はこれには限定されず、互いの折線が交差しなければどのような位置関係にあっても構わない。また、各折返し部16、17は第1端部4又は第2端部5と平行でなくてもよい。さらに、各折返し部に形成される突出部の向きも、上述した充填時のメリットを考慮しなければ、第1端部側に向いていても構わない。
さらに、上述の各実施形態においては、第2ジッパー部材9が、連結部材を介して背面部材3に固定されている例を説明したが、これに代えて、第2ジッパー部材9が直接背面部材3に固定され、連結部材が第2ジッパー部材9の下方に固定されてもよい。
さらに、上述の各実施形態においては、封止部材10が配置された連結部材が背面部材3に固定されている例を説明したが、これに代えて、連結部材が前面部材2に固定され、密封部13が背面部材3側に設けられてもよい。
ただし、連結部材が固定された部分は、本体フィルムのみの部位に比べて剛性が高くなるので、図11のような加熱調理時には、連結部材が背面部材3に固定されているほうが、開口20の周囲が良好に立ち上がり、かつ連結部材が展開部11の上方に延出する。したがって、連結部材が背面部材3に固定されたほうが、より好適に調味液A等の開口20への流入やはね等が防止されるので好ましい。
加えて、封止部材10は連結部材を介さずに、背面部材3に対向する面が直接背面部材3に固定されてもよい。ただし、連結部材を介して第2ジッパー部材9及び封止部材10を固定すると、連結部材を固定するだけで両者を背面部材に固定できるので、製造工程をより簡素にすることができる。
本発明の一実施形態の包装袋を示す斜視図である。 同包装袋の第1ジッパー部材周辺の前面部材を示す拡大図である 図1のA−A線における断面図である。 同包装袋の前面部材を示す斜視図である。 同包装袋の背面部材を示す斜視図である。 同包装袋の前面部材と背面部材とを接合する状態を示す斜視図である。 調味液充填時の展開部を示す図である。 内部に調味液が充填された同包装袋を示す断面図である。 同包装袋の開口を開放させた状態を示す断面図である。 同包装袋に食材を投入する状態を示す断面図である。 同包装袋を食材投入後に密封及び加熱調理するときの状態を示す断面図である。 同包装袋の加熱時に水蒸気が進入した状態の第1ジッパー部材周辺を示す左右方向における断面図である。 同包装袋の加熱時に水蒸気が進入した状態の第1ジッパー部材周辺を示す上下方向における断面図である。 水蒸気が進入して第1ジッパー部材と第2ジッパー部材との係合が解除された状態を示す断面図である。 水蒸気が進入して第1ジッパー部材と第2ジッパー部材との係合が解除された状態を示す断面図である。 (a)及び(b)は、いずれも本発明の変形例における第1ジッパー部材周辺の前面部材を示す拡大図である。
符号の説明
1 包装袋
2 前面部材
3 背面部材
4 第1端部
5 第2端部
6 第1ジッパー部材
7 第1シール部
8A 応力集中シール
8B 堰シール
9 第2ジッパー部材
13 密封部
16 第1折返し部
17 第2折返し部
20 開口
L1 折返し長さ
L2 折返し長さ
R1 第1領域
R2 第2領域

Claims (2)

  1. 前面部材及び背面部材の四方の端部が一体に接合されて形成されており、前記端部の一つである第1端部を除去して開封することによって開口が形成される包装袋であって、
    前記前面部材の内面に設けられた第1ジッパー部材と、
    前記背面部材の内面に設けられ、前記第1ジッパー部材と係合して前記開口を開閉自在に密封する第2ジッパー部材と、
    前記第1ジッパー部材より前記第1端部と反対側の第2端部側に設けられ、前記前面部材と前記背面部材とを一体に接合する密封部と、
    を備え、
    前記第1ジッパー部材は、長手方向両端を含む第1領域においては、前記第1端部側及び前記第2端部側に前記第1ジッパー部材の長手方向にわたって設けられた第1シール部によって前記前面部材に固定され、前記第1領域に挟まれた第2領域においては、長手方向中央からの距離が所定値以内かつ前記第1端部側の位置に、前記第1ジッパー部材の長手方向における寸法が所定値以内となるように設けられた応力集中シールと、前記応力集中シールより前記第1端部側に、前記第1ジッパー部材の幅方向における寸法が前記第1シール部より狭くなるように前記第2領域の長手方向にわたって設けられた堰シールとにより前記前面部材に固定され、
    前記背面部材は、蛇腹状に折り返された第1折返し部と、前記第1折返し部よりも前記第2端部側に設けられ、前記第1折返し部の折線と離間して蛇腹状に折り返された第2折返し部とを有し、前記第1折返し部の折返し長さは、前記第2折返し部の折返し長さよりも長く設定されていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記第1折返し部及び前記第2折返し部は、前記第2端部側に向かって凸となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
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