JP2007234092A - 光ディスク及び光ディスクの製造方法 - Google Patents

光ディスク及び光ディスクの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】DVD記録層及びBD記録層を有する光ディスクにおいて、モールド基板上に形成された反射膜についてこの反射膜の側からピットを読み出す場合においても、読み出される信号品質が良好に維持されるように、反射膜の膜厚が最適に設定された光ディスクを提供する。
【解決手段】第1の基板のDVD記録層は、光透過層、第2の基板及び接着剤層を透して読み出され、第2の基板のDVD記録層は、光透過層及び第2の基板を透して読み出され、第2の基板のBD記録層は、光透過層を透して読み出される光ディスクであって、第1の基板のDVD記録層におけるピット幅をWとし、このDVD記録層上に形成された反射膜の厚さをTとしたとき、以下の関係が成立している。 30nm≦T≦120nm 2.5≦W/T≦12
【選択図】図1

Description

本発明は、情報信号の記録媒体として使用される光ディスク及びこのような光ディスクの製造方法に関し、特に、複数の情報ピット層を有し、各複数の情報ピット層が異なる波長のレーザ光によって読み出される光ディスク及びこのような光ディスクの製造方法に関する。
光ディスクは記録容量が大きく、また、非接触により高速再生が行えることから、従来より、種々の規格の光ディスクが提案されている。例えば、「CD」、「LD」、「DVD−Video」等の再生専用(ROM型)ディスク、また、「CD−R」、「DVD−R」等の追記型ディスク、さらに、「CD−RW」、「DVD−RAM」、「DVD−RW」等の書換型ディスク等の規格が提案されている。
図17は、光ディスクの作製工程の概略を説明する工程図である。
光ディスクを作製するには、まず、図17中の(a)に示すように、表面を研磨洗浄したガラス基板111上に、スピンコート法等により、フォトレジスト層112を形成し、ブランクマスターを作製する。
次に、図17中の(b)に示すように、フォトレジスト層112上に、Arレーザ、Krレーザ、または、He−Cdレーザ等のレーザビーム113を対物レンズ114によって集光させ、微小スポットを形成する。このとき、ガラス基盤111を回転させ、かつ、レーザビーム113を一定速度で移動させながらON、OFFさせ、または、連続照射を行うことにより、ピット及びグルーブの潜像115をスパイラル状に形成する。
そして、図17中の(c)に示すように、アルカリ溶液による現像処理を施すことにより、ピット及びグルーブのパターン116の形成されたガラス原盤を作製する。
以上のようにして作製されたガラス原盤111及びパターン116の表面に、図17中の(d)に示すように、スパッタ、あるいは、無電解メッキ等の方法により、ニッケル等の導電性膜117を成膜する。
次に、図17中の(e)に示すように、導電性膜117を陰極とし、陽極側にニッケルを配置して、スルファミン酸ニッケル溶液中で通電させることによって、ガラス原盤111及びパターン116の表面上にニッケル118を析出させる。
そして、図17中の(f)に示すように、析出させたニッケル118をガラス原盤111及びパターン116から剥離させることにより、信号パターンの形成された金属原盤、すなわち、スタンパ119を作製する。
以上が原盤作製工程の概略であり、このようにして作製されたスタンパ119を利用して、以下のディスク化工程により、光ディスクの量産が行われる。スタンパ119は、内外径加工、あるいは、裏面研磨等の後処理を施された後、成型機に設置される成型金型に組み込まれる。成型方法としては、光透過性を有するアクリル、ポリカーボネイト樹脂等の合成樹脂を材料として、コンプレッション(圧縮成型)法、インジェクション(射出成型)法、あるいは、フォトポリマ(2P)法等によって、図17中の(g)に示すように、スタンパ119を雌型として、図17中の(h)に示すように、雛型のモールド基板120が作製される。
このモールド基板120の厚さは、光ディスクの種類によって異なる。「CD−ROM」、「CD−R」、「CD−RW」等の場合は、モールド基板120の厚さは、約1.2mmとする。モールド基板120の一方の主面部には、スタンパ119の凹凸パターンに対応した凹凸パターンが転写され、スタンパ119の情報信号に基づくピット凸部に対応した凹部、すなわち、ピット121が形成されている。
そして、図17中の(i)に示すように、次の成膜工程において、モールド基板120の一方の主面部上に、アルミニウム等を成膜して反射膜122を形成し、あるいは、相変化材料等を成膜して記録層122が形成される。なお、成膜方法としては、蒸着や、スパッタリング法が用いられる。
次に、図17中の(j)に示すように、反射膜、または、記録層122を保護するために、反射膜、または、記録層122上に、スプレー法、ロールコート法、あるいは、スピンコート法等により、アクリル系の紫外線硬化樹脂等を塗布し、硬化させて、保護層123を形成する。
最後に、図17中の(k)に示すように、保護膜123上に、紫外線硬化型インク等によりレーベル部124を形成することにより、光ディスク(「CD」)が完成される。
また、「DVD−ROM」、「DVD−R」、「DVD−RAM」、「DVD−RW」等の場合は、モールド基板120の厚さは、約0.6mmとする。モールド基板120の一方の主面部には、スタンパ119の凹凸パターンに対応した凹凸パターンが転写され、スタンパ119の情報信号に基づくピット凸部に対応した凹部、すなわち、ピット121が形成されている。
そして、図17中の(l)に示すように、次の成膜工程において、モールド基板120の一方の主面部上に、アルミニウム等を成膜して反射膜122を形成し、あるいは、相変化材料等を成膜して記録層122が形成される。なお、成膜方法としては、蒸着や、スパッタリング法が用いられる。
次に、図17中の(m)に示すように、2枚のモールド基板120を、反射膜、または、記録層122が形成された面同士を対向させて積層し、接着剤125によって貼り合わせることにより、光ディスク(「DVD」)が完成される。
なお、「DVD−ROM」においては、利便性を高めるため、一方のモールド基板120の反射膜122を半透明層とし、この半透明層が成膜されたモールド基板120の側からレーザ光を入射させることによって2層の記録層122からの読み出しを行う、いわゆる2層ディスク(Dual-layer Disc)という形態がある。現在では、「DVD−Video」のほとんどが、2層ディスクとして作製されている。
そして、次世代の高密度光ディスクとして、Blu-ray Disc(以下、「BD」という。)が提案されている。「BD」の場合は、モールド基板120の厚さは、約1.1mmとする。モールド基板120の一方の主面部には、スタンパ119の凹凸パターンに対応した凹凸パターンが転写され、スタンパ119の情報信号に基づくピット凸部に対応した凹部、すなわち、ピット121が形成されている。
そして、図17中の(n)に示すように、次の成膜工程において、モールド基板120の一方の主面部上に、アルミニウム等を成膜して反射膜122を形成し、あるいは、相変化材料等を成膜して記録層122が形成される。なお、成膜方法としては、蒸着や、スパッタリング法が用いられる。
次に、図17中の(o)に示すように、反射膜、または、記録層122上に、接着剤127により、厚さ0.1mm程度の透明なプラスチックシート126を貼り合わせることにより、光ディスク(「BD」)が完成される。または、図17中の(p)に示すように、反射膜、または、記録層122上に、紫外線硬化樹脂等によって、厚さ約0.1mmの光透過層128を形成することにより、光ディスク(「BD」)が完成される。この「BD」においては、プラスチックシート126、または、光透過層128の側からレーザ光を入射させることによって記録層122からの読み出しを行う構造となっている。
そして、現在においては、「DVD−Video」が一般的に普及しており、また、次世代の高密度ディスクである「BD」がこれから普及していくであろうという状況である。このような状況においては、今後、「DVD」と「BD」とが共存する時期がしばらく続くことが予想される。
このような状況において、光ディスクを製造するにあたっては、同一のコンテンツについて、「DVD」及び「BD」の2種類の光ディスクを製造しなければならず、非効率的である。また、消費者にとっても、「DVD」用の再生装置及び「BD」用の再生装置のいずれを用意するかによって、再生できる光ディスクが決まってしまうため、いずれの規格の再生装置を用意するべきかが的確に判断できず、不便である。このような問題は、「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクがあれば解決できる。
図18、図19及び図20は、「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクの第1乃至第3の例を示す断面図である。
「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクとしては、図18に示すように、DVD記録層129が形成された厚さ0.6mmの基板130と、BD記録層131が形成された厚さ約0.5mmの基板132とを貼り合わせ、さらに、BD記録層131上に厚さ約0.1mmの光透過層133を形成した構成のものが提案されている。
この光ディスクにおいては、光透過層133の側からDVD記録層129及びBD記録層138の両方からの読み出しを行うこともできるし、また、光ディスクの両面から、DVD記録層129及びBD記録層131をそれぞれ読み出すようにしてもよい。
また、「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクは、図19及び図20に示すように、DVD記録層を2層とし、これらDVD記録層のうちの一方を半透明記録層134として構成してもよい。前述したように、「DVD−Video」のほとんどが2層ディスクとして作製されているので、DVD記録層は、この光ディスクのように、2層とすることが好ましい。
図19に示すように、BD記録層から遠い側のDVD記録層を半透明記録層134とした場合には、光ディスクの両面から、2層のDVD記録層129及びBD記録層131をそれぞれ読み出すことになる。
また、図20に示すように、BD記録層に近い遠い側のDVD記録層を半透明記録層134とした場合には、光透過層133の側から、2層のDVD記録層129及びBD記録層138の両方からの読み出しを行うことができる。この場合のBD記録層から遠い側のDVD記録層(DVD−L層)の物理的パラメータ(反射率等)については、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載されている。
なお、各記録層における反射膜の反射率の規格は、「DVD」の単層ディスクにおいて、45%乃至85%、「DVD」2層ディスクにおいて、18%乃至30%、「BD」の単層ディスクにおいて、35%乃至70%である。BD記録層を透過してDVD記録層からの読み出しを行う場合におけるBD記録層の反射膜の反射率は、BD2層ディスクにおいて、12%乃至28%である。
特開平9−115181号公報 特開平11−283278号公報 特開2001−312841公報
前述のように、「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクとしては、いくつかの構造が考えられる。DVD記録層が単層である構成の光ディスクには、製造方法が簡単であるというメリットがある。しかし、現在使用されている「DVD」のほとんどが記録容量の大きい2層ディスクであることから、「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクにおいても、DVD記録層は2層構造であることが望ましい。また、光ディスクの両面から読み出しを行う構造の光ディスクでは、光ディスクの両面からレーザ光を入射させなければならないので、印刷レーベルなどを設ける場所がなく、また、「DVD」面と「BD」面との区別が難しく、さらに、光ディスクの美観としても好ましくない。
したがって、「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクとしては、図20に示したように、片面から、2層のDVD記録層及びBD記録層の両方からの読み出しを行うことができる構成が好ましい。
このように「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクにおいては、「DVD」用の再生装置によって再生すれば、「DVD」に対応したクオリティの信号再生が行われ、「BD」用の再生装置によって再生すれば、「BD」に対応したクオリティの信号再生が行われなければならない。したがって、このような光ディスクは、「DVD規格」及び「BD規格」の両方を満たすように製造しなければならない。
しかしながら、BD記録層を透してDVD記録層からの読み出しを行うようにした場合、各記録層の反射率の規格を同時に満たすことが極めて困難となる。例えば、BD記録層の反射率を上げすぎると、DVD記録層からの戻り光量が小さくなりすぎ、DVD記録層からの読み出しに支障をきたす。逆に、DVD記録層からの読み出しを容易とするため、BD層の反射率を下げすぎると、BD層からの読み出しができなくなってしまう。
ここで、BD記録層から遠い層のDVD記録層(DVD−L層)について、及び、DVD記録層が一層である場合のDVD記録層については、再生光がこのDVD記録層を透過することを考慮する必要がないので、反射率の規格を満足させるために、このDVD記録層の反射膜は、最大反射率が得られる膜厚で形成すれば良いと考えられている。
ところが、これらのDVD記録層は、モールド基板上に形成された反射膜について、この反射膜の側からピットを読み出すことになるので、反射膜の膜厚によって、ピットの大きさが変わることになる。このようなピットの大きさの変化は、信号品質、例えば、ジッタの変化を生じさせる。そのため、BD記録層から遠い層のDVD記録層(DVD−L層)及びDVD記録層が一層である場合のDVD記録層の反射膜は、反射率を満足させるためにただ単に厚く形成すれば良いというものではなく、読み出される信号品質をも考慮して、最適な膜厚に設定する必要がある。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みて提案されるものであって、波長630nm乃至650nmのレーザ光により厚さ0.6mmの透明基板を透して読み出される第1の規格の情報ピット層(DVD記録層)及び波長360nm乃至440nmのレーザ光により厚さ0.1mmの透明基板を透して読み出される第2の規格の情報ピット層(BD記録層)を有する光ディスクにおいて、モールド基板上に形成された反射膜についてこの反射膜の側からピットを読み出す場合においても、読み出される信号品質が良好に維持されるように、反射膜の膜厚が最適に設定された光ディスクを提供することを目的とし、また、このような光ディスクの製造方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決し、前記目的を達成するため、本発明は、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成1〕
本発明に係る光ディスクは、波長630nm乃至650nmのレーザ光により厚さ0.6mmの透明基板を透して読み出される第1の規格の情報ピット層が一方の面に形成されこの第1の規格の情報ピット層上に反射膜が成膜され厚さが略0.6mmとなされた第1の基板と、一方の面が平坦面、または、第1の規格の情報ピット層が形成され他方の面に波長360nm乃至440nmのレーザ光により厚さ0.1mmの透明基板を透して読み出される第2の規格の情報ピット層が形成されこれら第1の規格及び第2の規格の情報ピット層上にそれぞれ反射膜が成膜され厚さが略0.5mmとなされた第2の基板と、第2の基板の第2の規格の情報ピット層上の反射膜上に形成され厚さが略0.1mmとなされた光透過層とを有し、第1の基板と第2の基板とが第1の規格の情報ピット層が形成された面同士を対向させた状態で接着剤層を介して貼り合わせられており、第1の基板の第1の規格の情報ピット層は、光透過層、第2の基板及び接着剤層を透して読み出され、第2の基板の第1の規格の情報ピット層は、光透過層及び第2の基板を透して読み出され、第2の基板の第2の規格の情報ピット層は、光透過層を透して読み出される光ディスクであって、第1の基板の第1の規格の情報ピット層におけるピット幅をWとし、この第1の規格の情報ピット層上に形成された反射膜の厚さをTとしたとき、以下の関係が成立していることを特徴とするものである。
30nm≦T≦120nm
2.5≦W/T≦12
〔構成2〕
本発明に係る光ディスクの製造方法は、波長630nm乃至650nmのレーザ光により厚さ0.6mmの透明基板を透して読み出される第1の規格の情報ピット層を厚さが略0.6mmの第1の基板の一方の面に形成しこの第1の規格の情報ピット層上に反射膜を成膜し、厚さが略0.5mmの第2の基板の一方の面を平坦面とし、または、第1の規格の情報ピット層を形成するとともにこの第2の基板の他方の面に波長360nm乃至440nmのレーザ光により厚さ0.1mmの透明基板を透して読み出される第2の規格の情報ピット層を形成しこれら第1の規格及び第2の規格の情報ピット層上にそれぞれ反射膜を成膜し、第2の基板の第2の規格の情報ピット層上の反射膜上に厚さが略0.1mmの光透過層を形成し、第1の基板と第2の基板とを第1の規格の情報ピット層が形成された面同士を対向させた状態で接着剤層を介して貼り合わせることにより、第1の基板の第1の規格の情報ピット層が光透過層、第2の基板及び接着剤層を透して読み出され、第2の基板の第1の規格の情報ピット層が光透過層及び第2の基板を透して読み出され、第2の基板の第2の規格の情報ピット層が光透過層を透して読み出される光ディスクを製造する光ディスクの製造方法であって、第1の基板の第1の規格の情報ピット層におけるピット幅をWとし、この第1の規格の情報ピット層上に形成する反射膜の厚さをTとしたとき、以下の関係が成立することを特徴とするものである。
30nm≦T≦120nm
2.5≦W/T≦12
本発明に係る光ディスクは、第1の基板の第1の規格の情報ピット層は、光透過層、第2の基板及び接着剤層を透して読み出され、第2の基板の第1の規格の情報ピット層は、光透過層及び第2の基板を透して読み出され、第2の基板の第2の規格の情報ピット層は、光透過層を透して読み出される光ディスクであって、モールド基板上に形成された反射膜についてこの反射膜の側からピットを読み出す場合においても、反射膜の膜厚が最適に設定されていることにより、読み出される信号品質が良好に維持される。
すなわち、本発明は、モールド基板上に形成された反射膜についてこの反射膜の側からピットを読み出す場合においても、読み出される信号品質が良好に維持されるように、反射膜の膜厚が最適に設定された光ディスクを提供することができ、また、このような光ディスクの製造方法を提供することができるものである。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
〔光ディスクの構成〕
図1は、本発明に係る光ディスクの構成を示す断面図である。
本発明に係る光ディスクは、図1に示すように、波長630nm乃至650nmのレーザ光により厚さ0.6mmの透明基板を透して読み出される第1の規格の情報ピット層、すなわち、DVD記録層11,13と、波長360nm乃至440nmのレーザ光により厚さ0.1mmの透明基板を透して読み出される第2の規格の情報ピット層、すなわち、BD記録層14とを有する光ディスクである。このように「BD」と「DVD」とを合体させた光ディスクを成立させるためには、少なくとも「BD」2層ディスクの規格と「DVD」単層ディスク、もしくは、「DVD」2層ディスクの規格とを同時に満たす必要がある。
この光ディスクは、DVD記録層11aが一方の面に形成され、このDVD記録層11a上に反射膜11が成膜され、厚さが略0.6mmとなされた第1の基板12を有している。なお、再生専用(ROM型)の光ディスクにおいて、記録層は、樹脂製の基板などの表面にピット呼ばれる微小な凹部を連ねたピットパターンとして形成され、このピットパターン上に、金属等を材料とした反射膜が成膜される。
また、この光ディスクは、一方の面にDVD記録層13aが形成され、他方の面にBD記録層14aが形成され、これらDVD記録層13a及びBD記録層14a上にそれぞれ反射膜13,14が成膜され、厚さが略0.5mmとなされた第2の基板15を有している。
さらに、この光ディスクは、第2の基板15のBD記録層14a上の反射膜14上に形成され、厚さが略0.1mmとなされた光透過層17を有している。
第1の基板12と第2の基板15とは、DVD記録層11a,13aが形成された面同士を対向させた状態で、光透過性の接着剤層16を介して貼り合わせられている。
この光ディスクにおいて、第1の基板12のDVD記録層11aは、光透過層17、第2の基板15及び接着剤層16を透して読み出される。また、第2の基板15のDVD記録層13aは、光透過層17及び第2の基板15を透して読み出される。そして、第2の基板15のBD記録層14aは、光透過層17を透して読み出される。
図2は、本発明に係る光ディスクの構成の他の例を示す断面図である。
なお、本発明に係る光ディスクは、図2に示すように、第2の基板のDVD記録層を平坦な面(すなわち、情報が記録されていない面)として構成してもよい。すなわち、この光ディスクは、DVD記録層21aが一方の面に形成され、このDVD記録層21a上に反射膜21が成膜され、厚さが略0.6mmとなされた第1の基板22を有している。そして、この光ディスクは、一方の面が平坦面となされ、他方の面にBD記録層23aが形成され、このBD記録層23a上に反射膜23が成膜され、厚さが略0.5mmとなされた第2の基板24を有している。
さらに、この光ディスクは、第2の基板24のBD記録層23a上の反射膜23上に形成され、厚さが略0.1mmとなされた光透過層26を有している。
第1の基板22と第2の基板24とは、DVD記録層21a及び平坦面を対向させた状態で、光透過性の接着剤層25を介して貼り合わせられている。
この光ディスクにおいて、第1の基板22のDVD記録層21aは、光透過層26、第2の基板24及び接着剤層25を透して読み出される。また、第2の基板24のBD記録層23aは、光透過層26を透して読み出される。
〔光ディスクの製造方法〕
本発明に係る光ディスクの製造方法においては、前述した本発明に係る光ディスクを製造すべく、まず、「DVD」スタンパ及び「BD」スタンパを作製する。これら「DVD」スタンパ及び「BD」スタンパの作製方法は、従来のスタンパの作製方法と同様であり、まず、図17中の(a)に示すように、表面を研磨洗浄したガラス基板111上に、スピンコート法等により、フォトレジスト層112を形成し、ブランクマスターを作製する。次に、図17中の(b)に示すように、フォトレジスト層112上に、Arレーザ、Krレーザ、または、He−Cdレーザ等のレーザビーム113を対物レンズ114によって集光させ、微小スポットを形成する。このとき、ガラス基盤111を回転させ、かつ、レーザビーム113を一定速度で移動させながらON、OFFさせ、または、連続照射を行うことにより、ピット及びグルーブの潜像115をスパイラル状に形成する。
そして、図17中の(c)に示すように、アルカリ溶液による現像処理を施すことにより、ピット及びグルーブのパターン116の形成されたガラス原盤を作製する。
以上のようにして作製されたガラス原盤111及びパターン116の表面に、図17中の(d)に示すように、スパッタ、あるいは、無電解メッキ等の方法により、ニッケル等の導電性膜117を成膜する。
次に、図17中の(e)に示すように、導電性膜117を陰極とし、陽極側にニッケルを配置して、スルファミン酸ニッケル溶液中で通電させることによって、ガラス原盤111及びパターン116の表面上にニッケル118を析出させる。そして、図17中の(f)に示すように、析出させたニッケル118をガラス原盤111及びパターン116から剥離させることにより、信号パターンの形成された金属原盤、すなわち、スタンパ119を作製する。
図3は、第1の基板の製造方法を示す断面図である。
次に、図3に示すように、前述のようにして作製したスタンパ31を使いて、ポリカーボネイト等の光ディスク基板材料として用いられる樹脂を射出成型し、片面に「DVD−ROM」規格のDVD記録層32を形成した第1の基板33を作製する。この第1の基板33の厚さは、「DVD−ROM」規格に基づいて、0.6mm(±30μm)とする。
次に、この第1の基板33のDVD記録層32が記録された面に、信号再生のために反射膜34を形成する。反射膜34をなす材料としては、Al、Ag、Au等の金属や、これらを主成分とする合金を用いる。反射膜34は、スパッタリングや蒸着などの真空成膜法によって形成する。この反射膜34の膜厚の設定についは、後述する。
図4は、第2の基板の製造方法を示す断面図である。
次に、第2の基板を作製する。前記図1に示したように、DVD記録層が二層である光ディスクの場合には、第2の基板は、両面にピットパターンを形成して作製する必要がある。この場合には、図4に示すように、DVD記録層を作製する面41を有するスタンパ42と、BD記録層を作製する面43を有するスタンパ44の両スタンパを用いて、第1の基板の作製手順と同様に、射出成型法により、両面に記録層を有する第2の基板45を一度に形成することができる。
図5は、第2の基板の製造方法の他の例を示す断面図である。
また、第2の基板は、図5に示すように、一方の記録層51を金属スタンパ52を用いた射出成型によって形成した後に、他方の平坦面上に、紫外線硬化型樹脂を用いたフォトポリマー法(P−P法)によって、他方の記録層53を形成するようにしてもよい。
これらいずれかの方法によって作製された第2の基板の厚さは、各記録層を積層して光ディスクとして構成した状態で、再生レーザ光が照射される光ディスクの最表面からそれぞれの記録層までの光路長が各種ディスクの規格に基づいた値に合致するように、0.5mm(±30μm)となるようにする。
図6は、一般的なP−P法の手順を説明する断面図である。
P−P法においては、図6中の(a)に示すように、まず、情報ピットパターン61aが記録されたスタンパ61を回転させながら、情報ピットパターン61a上に、液状の紫外線硬化性樹脂62を塗布する。次に、図6中の(b)に示すように、紫外線硬化性樹脂62上から平滑な面を有する樹脂製基板63を接着させて、図6中の(c)に示すように、機械的に圧力をかけて、接着層64(紫外線硬化性樹脂62)を均一な厚さにする。そして、図6中の(d)に示すように、紫外線65を照射し、接着層64(紫外線硬化性樹脂62)を硬化させ、図6中の(e)に示すように、スタンパ61を剥離することにより、ピットパターン61aが樹脂基板上に形成される。
P−P法には、この手順の他に、スタンパと樹脂基板の両面に液状の紫外線硬化樹脂を塗布し、互いに貼り合せて加圧した後に硬化させて剥離させる方法や、樹脂基板に液状の紫外線硬化樹脂を塗布し、スタンパを貼り合せて加圧し、紫外線照射を行い、剥離させてピットパターンを形成するものがある。
P−P法において使用するスタンパは、一般的なスタンパとして用いられるNi等の金属スタンパのほかに、基板と同様な透明樹脂などからなるソフトスタンパと呼ばれるものも使用できる。金属スタンパを使用する場合には、紫外線効果樹脂を硬化させるための紫外線は、基板を透して照射する必要があるが、ソフトスタンパを使用した場合には、紫外線は、基板及びスタンパのどちらの面からも透過させることができる。
ソフトスタンパは、基板に近似した材質の樹脂を用いることが好ましい。しかし、その場合には、ピットパターンを形成し、樹脂の硬化後の剥離時には、基板との密着性が均衡しているので、ピットの欠損などの問題が生じることが考えられる。そのため、ソフトスタンパは、剥離性の良い樹脂を材料として選んだり、スタンパ信号面表面に剥離性の良い材料からなる薄膜を形成するなどの工夫が必要である。剥離性の良い樹脂材料としては、ポリオレフィン系の樹脂等がある。また、剥離性を高めるための薄膜としては、ポリオレフィン系の樹脂を有機溶媒に溶解して薄くスピンコートしたものや、Si、Auなどの金属をスパッタリング等の真空成膜法によって数nm乃至数十nmの厚さに成膜した膜などが使用できる。
そして、前述の図2に示したように、DVD記録層が単層の光ディスクの場合には、第2の基板は、第1の基板と同様に、射出成型により、片面にBD記録層を形成して作製することができる。
そして、本発明に係る光ディスクは、各記録層を有する各基板を積層させ、接着することによって形成される。
図7は、各基板の積層及び接着の手順を説明する断面図である。
まず、前述したように、DVD記録層が片面に形成された第1の基板72に、反射膜73を成膜しておく。次に、前述したように、第2の基板を作製する。この第2の基板については、ここでは、DVD記録層が二層である場合について説明する。第2の基板75には、片面に射出成型により、BD記録層74aが形成されている。このBD記録層74a上に、反射膜76を成膜する。反射膜76の材料としては、Au、Ag、Alなどの金属や、これらを主成分とする合金、また、レーザ光に対し高屈折率で透明な特性を有する誘電体、例えば、ZnS、TiO、SiN、GeN、Si、SiC、SiHなども好適に使用することができる。
反射膜76の形成後、続けて、「BD」規格に基づく光透過層77を形成する。この光透過層77の厚さは、100μm±3μmの精度で形成する。光透過層77としては、フィルム状のポリカーボネイト製基板を紫外線硬化樹脂の接着剤やシート状の粘着接着剤を用いて貼り合せる方法や、あるいは、紫外線硬化樹脂のみにより所望の厚さに形成することが考えられる。
このようにしてBD記録層74a、反射膜76及び光透過層77が形成された第2の基板75に、BD記録層74aの反対側の面に、DVD記録層78aをP−P法によって形成する。ここで使用するスタンパが金属製の場合には、硬化のための紫外線照射は、光透過層77の側から行う。一方、樹脂製のソフトスタンパを用いる場合は、硬化のための紫外線照射は、光透過層77の側及びソフトスタンパの側のどちらからでも可能である。
続けて、P−P法により形成された第2の基板のDVD記録層78aに反射膜79を形成する。この第2の基板のDVD記録層78aは、二層型の「DVD−ROM」規格に準拠する。したがって、反射膜79は、第2の基板のDVD記録層78aからの読み出しを行うのに必要な反射率を有し、かつ、第1の基板のDVD記録層71aからの読み出しに十分なレーザ光が透過する透過率を有する必要がある。このような反射膜79の材料としては、Au、Ag、Alなどの金属や、これらを主成分とする合金を用いて、非常に薄い膜を形成することで実現できる。具体的な膜厚としては、5nm乃至9nm程度が好ましい。また、これらの金属の他、レーザ光に対して高屈折率で透明な特性を有する誘電体、例えば、ZnS、TiO、SiN、GeN、Si、SiC、SiHなども反射膜79の材料として好適である。
このようにして、第2の基板のDVD記録層78a上に半透明の反射膜79を形成し、これを第1の基板72と積層させ、接着する。接着法としては、アクリル系樹脂などの紫外線硬化樹脂を用いて、一方の基板に硬化前の液状樹脂を塗布し、他方の基板を重ね合わせた後に、スピンコートして所望の厚さに調整し、その後、紫外線を照射して硬化するという方法がある。この場合には、第1の基板72側からは、紫外線が透過しないので、第2の基板75側から照射する必要がある。
また、各基板72,75を接着させる方法としては、シート状の接着剤を用いて、このシート状の接着剤を挟んで、基板72,75同士を圧着させるようにしてもよい。いずれの方法においても、接着層は、二層型の「DVD」規格に基づき、層間を分けるギャップ層として機能するので、その厚みは、50μm±15μmに制御する。
図8は、BD記録層の作製にP−P法を用いる製造手順を示す断面図である。
また、図8に示すように、第2の基板75において、DVD記録層78aを射出成型により形成し、反射膜79を成膜した後に、第1の基板42と接着させてもよい。その後に、P−P法により、ソフトスタンパを使用して、BD記録層74aを形成し、反射膜76を成膜し、光透過層77を形成してもよい。
図9は、第2の基板の両記録層を射出成型により形成した場合の製造手順を示す断面図である。
また、図9に示すように、第2の基板の両記録層74a,78aを射出成型により一度に形成した場合は、各層反射膜76,79の形成、第1の基板72との接着、光透過層77の形成の順序は、いずれから行うようにしてもよい。
前述のようにして作製した本発明に係る光ディスクについて、第1の基板のDVD記録層における反射膜の膜厚T及びピット幅Wと、光ディスクの特性との関係を調べた。
図10は、DVD記録層のピット幅Wを標準的な0.30μmに設定し、反射膜の膜厚Tを変えたときの光ディスク特性を示すグラフである。
まず、DVD記録層のピット幅Wを、標準的な0.30μmに設定し、反射膜の膜厚Tを変えたときの光ディスク特性を〔表1〕及び図10に示す。反射膜の材料は、Alを主成分とする合金である。なお、「DVD」二層ディスクのジッタ規格は、8.0%以下である。
Figure 2007234092
〔表1〕及び図10より、第1の基板のDVD記録層(「DVD−L層」)の反射膜の膜厚Tを30nm乃至120nmに設定することによって、「DVD」二層ディスクの反射率の規格である18%乃至30%が満たされることが確認された。すなわち、第1の基板のDVD記録層(「DVD−L層」)の反射膜の膜厚Tについては、以下の関係が成立していることが好ましい。
30nm≦T≦120nm
図11は、第1の基板の反射膜の膜厚Tを、反射率の下限である30nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。
図12は、第1の基板の反射膜の膜厚Tを、反射率の上限である120nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。
図13は、第1の基板の反射膜の膜厚Tを50nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。
図14は、第1の基板の反射膜の膜厚Tを75nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。
図15は、第1の基板の反射膜の膜厚Tを100nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。
〔表1〕及び図10に示した結果に基づいて、第1の基板の反射膜の膜厚Tを、反射率の下限である30nm及び反射率の上限である120nm、さらに、これらの中間の膜厚(50nm、75nm、100nm)に設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を測定した。結果を〔表2〕乃至〔表6〕及び図11乃至図15に示す。
図16は、ピット幅の定義を示す断面図である。
なお、ここで言うピット幅Wとは、図16に示すように、最長ピットの幅のことであり、これを半値幅で定義したものである。
Figure 2007234092
Figure 2007234092
Figure 2007234092
Figure 2007234092
Figure 2007234092
〔表2〕乃至〔表6〕において、ジッタ値がピット幅Wによって変化する様子が分かるが、ここで、(ピット幅W/反射膜の膜厚T)というパラメータが着目される。すなわち、ピット幅Wが広ければ、ある程度反射膜の膜厚Tが厚くなっても、必要なピット幅W及びピット深さが確保されるので、ジッタを規格内に入れることができる。しかし、ピット幅Wが細いときには、反射膜の膜厚Tを厚くすると、ピットがすぐに埋まってしまうので、反射膜を厚くすることができないということである。
また、ピット幅Wが広い場合でも、反射膜の膜厚Tが薄すぎると、ピット幅が広すぎてしまうため、隣接トラックとのクロストークによりジッタが悪化してしまう。
つまり、ピット幅W及び反射膜の膜厚Tの比と、ジッタ値との間には、相関性があることが見出される。〔表2〕乃至〔表6〕の結果から、(ピット幅W/反射膜の膜厚T)の値を2.5乃至12の範囲に収めることによって、信号特性の良好な光ディスクを得られることが確認された。すなわち、第1の基板のDVD記録層におけるピット幅をWとし、このDVD記録層上に形成された反射膜の厚さをTとしたとき、以下の関係が成立していることが好ましい。
2.5≦W/T≦12
本発明に係る光ディスクの構成を示す断面図である。 本発明に係る光ディスクの構成の他の例を示す断面図である。 本発明に係る光ディスクの製造方法において、第1の基板の製造方法を示す断面図である。 本発明に係る光ディスクの製造方法において、第2の基板の製造方法を示す断面図である。 本発明に係る光ディスクの製造方法において、第2の基板の製造方法の他の例を示す断面図である。 本発明に係る光ディスクの製造方法において、P−P法の手順を説明する断面図である。 本発明に係る光ディスクの製造方法において、各基板の積層及び接着の手順を説明する断面図である。 本発明に係る光ディスクの製造方法において、BD記録層の作製にP−P法を用いる製造手順を示す断面図である。 本発明に係る光ディスクの製造方法において、第2の基板の両記録層を射出成型により形成した場合の製造手順を示す断面図である。 DVD記録層のピット幅Wを標準的な0.30μmに設定し、反射膜の膜厚Tを変えたときの光ディスク特性を示すグラフである。 第1の基板の反射膜の膜厚Tを、反射率の下限である30nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。 第1の基板の反射膜の膜厚Tを、反射率の上限である120nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。 第1の基板の反射膜の膜厚Tを50nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。 第1の基板の反射膜の膜厚Tを75nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。 第1の基板の反射膜の膜厚Tを100nmに設定し、それぞれピット幅Wを変えた時のジッタ変化を示すグラフである。 本発明におけるピット幅の定義を示す断面図である。 光ディスクの作製工程の概略を説明する工程図である。 「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクの第1の例を示す断面図である。 「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクの第2の例を示す断面図である。 「DVD」と「BD」とを合体させた光ディスクの第3の例を示す断面図である。
符号の説明
11 反射膜
11a DVD記録層
12 第1の基板
13 反射膜
13a DVD記録層
14 反射膜
14a BD記録層
15 第2の基板
16 接着剤層
17 光透過層

Claims (2)

  1. 波長630nm乃至650nmのレーザ光により厚さ0.6mmの透明基板を透して読み出される第1の規格の情報ピット層が一方の面に形成され、この第1の規格の情報ピット層上に反射膜が成膜され、厚さが略0.6mmとなされた第1の基板と、
    一方の面が平坦面、または、前記第1の規格の情報ピット層が形成され、他方の面に波長360nm乃至440nmのレーザ光により厚さ0.1mmの透明基板を透して読み出される第2の規格の情報ピット層が形成され、これら第1の規格及び第2の規格の情報ピット層上にそれぞれ反射膜が成膜され、厚さが略0.5mmとなされた第2の基板と、
    前記第2の基板の前記第2の規格の情報ピット層上の反射膜上に形成され、厚さが略0.1mmとなされた光透過層とを有し、
    前記第1の基板と前記第2の基板とが、前記第1の規格の情報ピット層が形成された面同士を対向させた状態で、接着剤層を介して貼り合わせられており、前記第1の基板の前記第1の規格の情報ピット層は、前記光透過層、前記第2の基板及び前記接着剤層を透して読み出され、前記第2の基板の前記第1の規格の情報ピット層は、前記光透過層及び前記第2の基板を透して読み出され、前記第2の基板の前記第2の規格の情報ピット層は、前記光透過層を透して読み出される光ディスクであって、
    前記第1の基板の前記第1の規格の情報ピット層におけるピット幅をWとし、この第1の規格の情報ピット層上に形成された反射膜の厚さをTとしたとき、以下の関係が成立している
    ことを特徴とする光ディスク。
    30nm≦T≦120nm
    2.5≦W/T≦12
  2. 波長630nm乃至650nmのレーザ光により厚さ0.6mmの透明基板を透して読み出される第1の規格の情報ピット層を、厚さが略0.6mmの第1の基板の一方の面に形成し、この第1の規格の情報ピット層上に反射膜を成膜し、
    厚さが略0.5mmの第2の基板の一方の面を平坦面とし、または、前記第1の規格の情報ピット層を形成するとともに、この第2の基板の他方の面に波長360nm乃至440nmのレーザ光により厚さ0.1mmの透明基板を透して読み出される第2の規格の情報ピット層を形成し、これら第1の規格及び第2の規格の情報ピット層上にそれぞれ反射膜を成膜し、
    前記第2の基板の前記第2の規格の情報ピット層上の反射膜上に、厚さが略0.1mmの光透過層を形成し、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを、前記第1の規格の情報ピット層が形成された面同士を対向させた状態で、接着剤層を介して貼り合わせることにより、前記第1の基板の前記第1の規格の情報ピット層が前記光透過層、前記第2の基板及び前記接着剤層を透して読み出され、前記第2の基板の前記第1の規格の情報ピット層が前記光透過層及び前記第2の基板を透して読み出され、前記第2の基板の前記第2の規格の情報ピット層が前記光透過層を透して読み出される光ディスクを製造する光ディスクの製造方法であって、
    前記第1の基板の前記第1の規格の情報ピット層におけるピット幅をWとし、この第1の規格の情報ピット層上に形成する反射膜の厚さをTとしたとき、以下の関係が成立する
    ことを特徴とする光ディスクの製造方法。
    30nm≦T≦120nm
    2.5≦W/T≦12
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